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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-27
(45)【発行日】2023-11-07
(54)【発明の名称】装置、および、方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/25 20230101AFI20231030BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20231030BHJP
   H04W 72/52 20230101ALI20231030BHJP
   H04W 72/563 20230101ALI20231030BHJP
【FI】
H04W72/25
H04W92/18
H04W72/52
H04W72/563
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021189326
(22)【出願日】2021-11-22
(62)【分割の表示】P 2019521834の分割
【原出願日】2016-11-03
(65)【公開番号】P2022028844
(43)【公開日】2022-02-16
【審査請求日】2021-11-22
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン リレイ
(72)【発明者】
【氏名】ローア ヨアキム
(72)【発明者】
【氏名】バス マリック プラテーク
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/064232(WO,A2)
【文献】国際公開第2016/047261(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0202886(US,A1)
【文献】ZTE,Discussion on congestion control of PC5 carrier,3GPP TSG-RAN WG1#86b R1-1609808,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86b/Docs/R1-1609808.zip>,2016年09月30日
【文献】Qualcomm Incorporated,Congestion control for V2V,3GPP TSG-RAN WG1#86b R1-1609960,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86b/Docs/R1-1609960.zip>,2016年10月01日
【文献】ZTE,Service continuity for ProSe Direct Communication[online],3GPP TSG-RAN WG2#89bis R2-151173,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_89bis/Docs/R2-151173.zip>,2015年04月10日
【文献】Qualcomm Incorporated,Congestion control for V2V[online],3GPP TSG-RAN WG1#86b R1-1609960,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86b/Docs/R1-1609960.zip>,2016年10月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク信号を送信するように動作する送信機と、
利用可能なリソースの数の全リソース数に対する比が所定の値よりも小さい場合、例外的なリソースプールを使用するように制御するコントローラと、
を備え
前記コントローラは、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)リソース選択中に除外されるリソースのサブセットを決定する第1のステップにおいて、前記例外的なリソースプールを使用するかを判定する、
装置。
【請求項2】
前記例外的なリソースプールは、commTxPoolExceptionalメッセージによって設定される、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
サイドリンク信号を送信するステップと、
利用可能なリソースの数の全リソース数に対する比が所定の値よりも小さい場合、例外的なリソースプールを使用するように制御するステップと、
を含み、
前記制御するステップは、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)リソース選択中に除外されるリソースのサブセットを決定するステップにおいて前記例外的なリソースプールを使用するかを判定することを含む、
方法。
【請求項4】
前記例外的なリソースプールは、commTxPoolExceptionalメッセージによって設定される、
請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、無線通信分野に関し、より詳細には、装置、および、方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信分野において、ユーザ機器(UE:User Equipment)としても知られるエンドユーザ無線通信または無線端末は、「eNodeB」(eNB)とも称する無線基地局(RBS)を備えた無線アクセスネットワーク(RAN)等の無線ネットワークを介して通信する。無線アクセスネットワーク(RAN)は、無線基地局のサービスをそれぞれ受けるセルエリアへと分割された地理的エリアを網羅する。また、デバイス間(D2D)通信分野においては、リソースプール上の輻輳制御に基づいて、UEが他のUEとサイドリンク信号を無線通信可能である。
【0003】
サービス中断を最小限に抑えるため、D2D(3GPP LTE リリース12/13(Rel.12/13))に対しては、従来の通常のリソースプールのほか、特別なリソースプールの考え方が導入されている。すなわち、例外として、UEは、以下に詳述する特定の条件下でcommTxPoolExceptionalメッセージによるリソースを使用することにより、スケジューリングされたリソース配分モードから自律リソース配分モードへと自律的に切り替えることができる。
【0004】
Rel.13の場合は、以下3つの条件においてのみ、UEがより低いレイヤを設定して、例外的なリソースプールを用いることによりサイドリンク制御情報(SCI)および対応するデータを送信するものとする。
【0005】
無線リンク障害(RLF):タイマーT310またはT311が動作中で、UEが物理レイヤ不具合または無線リンク障害を検出したプライマリセル(PCell)が、commTxPoolExceptionalフラグを含むSystemInformationBlockType18メッセージをブロードキャストする場合
無線リソース制御(RRC)接続再確立:タイマーT301が動作中で、UEが接続再確立を開始したセルが、commTxPoolExceptionalフラグを含むSystemInformationBlockType18メッセージをブロードキャストする場合
RRCアイドル:SystemInformationBlockType18メッセージがcommTxPoolNormalCommonフラグを含まない場合
これらの場合は、UEが接続確立を開始した瞬間から、sl-CommConfigフラグを含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信するまでか、または、RRCConnectionReleaseメッセージもしくはRRCConnectionRejectメッセージを受信するまでである。
【0006】
3GPP RAN1においては、車両-X間(V2X)/車両-車両間(V2V)UE自律リソース選択において、セミパーシステント送信を伴うセンシングをリソース選択に用いることが合意されている。UEは、リソース再選択が発生するまで、選択された一組の周期的に発生するリソース上で物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)データ(当該データが利用可能な場合)を送信する。UEは、スケジューリング割り当て(SA)チャネルにおいて、将来リソースの予約を指定することができる。過去のSAチャネルをデコードすることにより、UEは、将来の送信に利用できないリソースを把握する。図1に示すように、センシングは、パケットの到着前に、センシングウィンドウ(たとえば、1000ms)内で行われる。センシングに対しては、SAデコード化およびエネルギー測定の両者が対応する。
【0007】
V2X/V2Vにおいては、リソース使用の効率性を向上させるため、優先度が異なるトラヒックで同じリソースプールを共有することができる。優先度は、サイドリンク制御情報(SCI)において指定され、リソース選択に用いられる。以下、図1を参照して、V2X/V2V UE自律リソース選択の場合のセミパーシステント送信を伴うセンシングの全体的な基本原理を説明する。図1は、従来技術のUE自律リソース選択モードの適用シナリオを模式的に示している。
【0008】
最新のRAN1合意および仕様に基づいて、UE自律リソース選択モードの詳細なリソース選択の実行には、たとえば以下の通り、基本的にはわずかなステップしか存在しない。
【0009】
ステップ1:利用可能なすべてのリソースが考慮される。
【0010】
ステップ2:UEは、SAデコード化および測定されたサイドリンク参照信号受信電力(S-RSRP)に基づいてリソースを除外するとともに、全リソースの数が一定比の利用可能なリソースを見つけ出す。
【0011】
ステップ3:UEは、測定されたサイドリンク受信信号強度インジケータ(S-RSSI)のランク付けに基づいて、除外されていないリソースから送信リソースを選択する。
【0012】
これら3つのステップにより、UEは、選択された送信リソースを用いて、サイドリンク信号を他のUEに送信する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
RAN1では輻輳制御が議論され、多くの企業が、欧州電気通信標準化機構(ETSI)規制を満たすため、物理レイヤにおける輻輳制御の実行に対応している。ただし、(前述の3つのステップのような)レイヤ1(L1)V2V規格における現行のセンシング/リソース選択手順との輻輳制御機能の組み合わせ方法については、明らかとなっていない。輻輳制御は、たとえば測定チャネルのビジー率が高い場合、一部のUEおよびアプリケーションについてパケット廃棄を生じ得る。同時に、システムには(たとえば、例外的なリソースにおいて)利用可能な容量が存在する場合もある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一態様によれば、サイドリンク信号を送信するように動作する送信機と、利用可能なリソースの数の全リソース数に対する比が所定の値よりも小さい場合、例外的なリソースプールを使用するように制御するコントローラと、を備える装置が提供される。
【0015】
本発明の別の態様によれば、サイドリンク信号を送信するステップと、利用可能なリソースの数の全リソース数に対する比が所定の値よりも小さい場合、例外的なリソースプールを使用するように制御するステップと、を含む方法が提供される。
【0016】
本発明のさらに別の態様によれば、第1のノードにおいて、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサと結合され、当該1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合に、前述のような方法を実行するメモリと、を備えた、システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】従来技術のUE自律リソース選択モードの適用シナリオを模式的に示した図
図2】本発明の一実施形態に係る、第1のノードにおける装置を模式的に示したブロック図
図3】UE自律リソース選択のステップ2の適用シナリオを模式的に示した図
図4】本発明の一実施形態に係る、第1のノードにおける方法を模式的に示したフローチャート
図5】本発明の一実施形態に係る、第1のノードにおけるシステムを模式的に示したブロック図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、無線通信方法、装置、およびシステムに関する図2図5を参照して、実施形態を説明する。本技術は、多くの異なる形態および多くの異なる順序で具現化されるようになっていてもよく、本明細書に示す実施形態に限定されるものと解釈すべきではないことが了解される。むしろ、これらの実施形態は、本開示が綿密かつ完全であり、本技術を当業者に十分伝えられるように提供している。実際、本技術は、添付の特許請求の範囲に規定する技術の範囲および主旨に含まれるこれら実施形態の代替物、改良物、および同等物を網羅することを意図している。さらに、本技術に関する以下の詳細な説明においては、本技術を十分に理解できるように、多くの具体的詳細を示している。ただし、当業者には、このような具体的詳細なく本技術を実施可能であることが明らかとなるであろう。
【0019】
本明細書において、方法の各ステップおよび構成要素の各構造の順序は、例示のために示しており、何ら限定的なものではない。本技術に関する以下の詳細な説明は、例示および説明を目的として提示することになる。本技術を網羅することまたは開示の厳密な形態に制限することを意図したものではない。上記教示内容に照らせば、多くの改良および変形が可能である。記載の実施形態は、本技術の原理およびその実用化を最も良く説明して、考え得る特定の使用に適合するように、当業者が種々実施形態において種々改良を伴って本技術を最も良く利用できるように選定したものである。本技術の範囲は、本明細書に添付の特許請求の範囲により規定されるものとする。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態に係る、第1のノードにおける装置200を模式的に示したブロック図である。
【0021】
装置200は、サイドリンク信号を第2のノードに送信するように動作する送信機201と、サイドリンク信号を送信する送信機について、第1の条件および第2の条件の少なくとも一方に基づいて、例外的なリソースプールを使用するかを判定するように動作するコントローラ202と、を備え、第1の条件は、現行のリソースプールに関して第1の輻輳制御動作中に測定された第1のチャネルビジー率が第1の閾値よりも高いことを含み、第2の条件は、第1の輻輳制御動作中に少なくとも1つのパケットが廃棄されるものと判定されることを含む。
【0022】
このため、例外的なリソースプールは、従来技術において言及した3つの条件(たとえば、合意されたRel.13/Rel.14条件のようなRLF、RRC接続再確立、およびRRCアイドル)のみならず、第1の条件および第2の条件の少なくとも一方のような新しい条件においても使用される。第1の条件および第2の条件はともに、(例外的なリソースプールを含まない)現行のリソースプール上で実行される第1の輻輳制御に関連する。このため、現行のリソースプール上で実行される第1の輻輳制御中、現行のリソースプールに関して第1の輻輳制御動作中に測定された第1のチャネルビジー率が第1の閾値よりも高い条件、第1の輻輳制御動作中に少なくとも1つのパケットが廃棄されるものと判定される条件、または現行のリソースプールに関して第1の輻輳制御動作中に測定された第1のチャネルビジー率が第1の閾値よりも高く、第1の輻輳制御動作中に少なくとも1つのパケットが廃棄されるものと判定される条件において、例外的なリソースプールは、信号の送信用に選択されるように利用可能なリソースを拡張するのに用いられると考えられるため、パケットの廃棄の防止または低減が可能であるとともに、輻輳が大きくなり過ぎないようにリソースを維持して、リソースの利用を最適化することができる。
【0023】
なお、第1のノードおよび第2のノードはともにUEであってもよく、両者間でサイドリンク信号を通信する。また、UEは、UE自律リソース配分モードにある。
【0024】
本明細書に記載のチャネルビジー率(CBR)の概念は一般的に、全リソースのうち、特定の信号強度に基づいて占有され、無線通信における輻輳状況を反映するリソースの数を意味し、UEおよびeNBの両側における観測またはUEによるeNBへの報告が可能である。CBRを測定することにより、UEまたはeNBは、CBRの程度に基づいて、輻輳制御の関連する措置を講じることも可能である。したがって、CBR測定が輻輳制御の基本である。また、CBRが高いほど、リソースの輻輳も大きくなる。
【0025】
一例として、以下の式(1)によりCBRを測定可能であるが、これに限定されない。
【0026】
CBR=占有数/全数 式(1)
占有数は、電力閾値よりも大きな電力を有する無線信号の計算単位の数を示し、全数は、前述の通り、無線信号の計算単位の全数を示す。
【0027】
CBRに関する無線信号の計算単位としては、1つもしくは複数の物理リソースブロック(PRB)、1つもしくは複数のリソースブロック群(RBG)、または電力を計算する他の単位が挙げられ、電力としては、無線信号電力強度、電力スペクトル密度、または電力もしくは使用の程度を評価する他のものが挙げられる。
【0028】
ただし、CBRに関する詳細は、説明のみを目的としており、何ら限定的なものではなく、本明細書においては、リソースプールの輻輳の程度を表すCBRと同等の他の概念の利用により、CBRを置き換えることができる。
【0029】
一実施形態において、コントローラ202は、さらに第3の条件において例外的なリソースプールを使用するものと判定するように動作し、第3の条件は、例外的なリソースプールに関して第2の輻輳制御動作中に測定された第2のチャネルビジー率が第2の閾値よりも低いことを含む。
【0030】
このため、第1の条件および第2の条件の少なくとも一方において、例外的なリソースプールがその輻輳の程度にさらに基づくか否かに関わらず、例外的なリソースプールに関して第2の輻輳制御動作中に測定された第2のチャネルビジー率が第2の閾値よりも低い場合、これは例外的なリソースプールがそれほど輻輳していないことを意味するが、その例外的なリソースプールを使用することにより、例外的なリソースプールが使い過ぎではないことを保証することができる。
【0031】
一実施形態において、第2の閾値は、第1の閾値と同じであるか、または、異なる。実際、(例外的なリソースプールを含まない)現行のリソースプールが輻輳しているかを判定する第1の閾値は、例外的なリソースプールが輻輳しているかを判定する第2の閾値と異なり得るか、または、第2の閾値と同一であり得る。本発明は、これを制限するものではない。
【0032】
一実施形態において、コントローラ202は、さらに第4の条件において例外的なリソースプールを使用するものと判定するように動作し、第4の条件は、廃棄されるものと判定された少なくとも1つのパケットの優先度が第3の閾値よりも高いことを含む。一実施形態において、優先度は、たとえばProSeパケット単位優先度(PPPP)であってもよいし、他のルールにより(予め)設定されていてもよい。
【0033】
したがって、少なくとも1つのパケットが廃棄されるものと決定された条件において、このような少なくとも1つのパケットの送信に例外的なリソースプールを使用するかは、当該少なくとも1つのパケットの優先度にさらに基づく。当該少なくとも1つのパケットの優先度があまりにも低い場合(または、第3の閾値以下である場合)、これは当該少なくとも1つのパケットがそれほど重要ではないことを意味するが、このような少なくとも1つのパケットは、例外的なリソースプールを占有することなく廃棄されることになるためである。ただし、少なくとも1つのパケットの優先度が第3の閾値よりも高い場合、これは当該少なくとも1つのパケットが重要と考えられ、廃棄されるべきではないことを意味するが、このような少なくとも1つのパケットは、例外的なリソースプールを占有することによって送信されるため、リソースの利用がさらに改善され得る。
【0034】
別の実施形態において、いずれのUE(すなわち、第1のノード)が例外的なリソースプールからリソースを選択可能かについても、(予め)設定することも可能であるし、UEの優先度に基づくことも可能である。
【0035】
一実施形態において、コントローラ202は、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)リソース選択中に除外されるリソースのサブセットを決定する第1のステップ(すなわち、背景の部分で言及したステップ2)または第1のステップの実行後、測定されたS-RSSI(サイドリンク受信信号強度インジケータ)に基づいて候補リソースをランク付けしてリソースを選択する第2のステップ(すなわち、背景の部分で言及したステップ3)において例外的なリソースプールを使用するかを判定するように動作する。
【0036】
以下、図3を参照して詳細を説明する。図3は、UE自律リソース選択のステップ2の適用シナリオを模式的に示している。
【0037】
一実施形態において、コントローラ202は、第1のステップ(すなわち、図3に示すようなV2X/V2V UE自律リソース選択のステップ2)において例外的なリソースプールを使用するかを判定するように動作する場合、S-RSRP(サイドリンク参照信号受信電力)閾値を高くすることにより、全リソースの実質的にm%のリソースが利用可能となるまで、所定回数のリソース選択ウィンドウ内の候補リソースの増大を許可し、CBR測定ウィンドウ内で測定されたチャネルビジー率(CBR)が第4の閾値よりも高い場合、第2のステップ(すなわち、V2X/V2V UE自律リソース選択のステップ3)を実行せずに例外的なリソースプールを使用するものと判定し、CBR測定ウィンドウ内で測定されたCBRが第4の閾値よりも高くない場合、第2のステップを実行するように動作する。
【0038】
特に、ステップ2(すなわち、PSSCHリソース選択において除外されるリソースのサブセットを決定するUE手順)においては、全リソースのうちのm%(たとえば、20%)の利用可能なリソースを選択ウィンドウ内でUEが見つけ出す必要がある。測定された参照信号受信電力(RSRP)に基づくリソースの除外に関する最初の動作でm%の利用可能なリソースを保証できない場合、UEは、ステップ3のリソース選択に関して実質的にm%のリソース(たとえば、m=20)を見つけるまで、たとえば限られた回数にわたってS-RSRP閾値を3dB高くすることになる。なお、3dBずつ高くする回数が限られているため、UEは、リソース選択に関して厳密にm%のリソース(たとえば、m=20)は見つけられない可能性があるものの、リソース選択に関してほぼm%またはm%近く(たとえば、19%、18%等)のリソースを見つけられる可能性はある。このため、利用可能なリソースの全リソース数に対する比は、厳密にはm%に限定されない場合がある。
【0039】
いくつかの詳細を図3に記す。UE1は、ステップ2において、候補リソースData1_UE1が除外されるか否かを決定することになる。UE1がSA信号をデコードし、UE2の予約(すなわち、予約リソース)(たとえば、Data1_UE2、Data2_UE2、およびData3_UE2等)を把握しているものと仮定すると、Data1_UE2の測定されたS-RSRPがS-RSRP閾値(たとえば、以下の表1のS-RSRP閾値1)よりも大きい場合、UE1は、候補リソースData2_UE1を除外するものとする。なお、S-RSRP閾値は、RRCによる設定または仕様における事前設定がなされた特定の閾値表から取得され、UEは、送信パケットの優先度およびデコード化SA中に示される優先度に基づいてこのような値を把握する。表1は、以下の通りである。
【表1】
【0040】
UEは、デコード化SAおよび送信パケットに基づいてこのような手順を繰り返し、最終的に、利用可能な候補リソースを決定することになる。
【0041】
特に、ステップ2の最後に、輻輳制御測定ウィンドウ(たとえば、100ms)内で決定された利用可能な候補リソース上のチャネルビジー率(CBR)が特定のnew_threshold_1を超える場合、UEは、リソース送信に例外的なリソースプールを直接使用して、ステップ3には移行しない。その他の場合、UEは、(例外的なリソースプールを含まない)通常のリソースプールに基づいて、ステップ3に移行することになる。
【0042】
一実施形態において、コントローラ202は、第1のステップ(すなわち、V2X/V2V UE自律リソース選択のステップ2)において例外的なリソースプールを使用するかを判定するように動作する場合、S-RSRP(サイドリンク参照信号受信電力)閾値を高くすることなく、利用可能なリソースの数の全リソース数に対する比を計算し、この比が第5の閾値よりも小さい場合、第2のステップを実行せずに例外的なリソースプールを使用するものと判定し、比が第5の閾値よりも小さくない場合、第2のステップを実行するように動作する。
【0043】
本実施形態において、UEは、S-RSRP閾値を3dB高くせず、より利用可能なリソースを見つけ出すことになる。選択ウィンドウ内の候補リソース数の全リソース数に対する比が特定のnew_threshold_2(たとえば、ステップ1における全候補リソースの5%または10%)よりも小さい場合、UEは、送信に例外的なプールを使用することになる。
【0044】
一実施形態において、第1のステップ(ステップ2)が、S-RSRP閾値を高くすることにより、全リソースの実質的にm%のリソースが利用可能となるまで、リソース選択ウィンドウ内の候補リソースの増大を許可することを含む一方、輻輳制御動作を含まず、コントローラ202が、第1のステップ(ステップ2)の実行後、第2のステップ(ステップ3)において例外的なリソースプールを使用するかを判定するように動作する場合、コントローラ202は、CBR測定ウィンドウ内で測定されたチャネルビジー率が第4の閾値よりも高い場合、例外的なリソースプールのリソースの使用を選択するものと判定するように動作する。
【0045】
本実施形態では、輻輳制御の実施方法およびステップ3における例外的なリソースプールの使用方法を記載する。本実施形態において、UEは、ステップ2において輻輳制御を考慮に入れることはなく、ステップ2においてはいずれにしろ、最終的には現行の手順に基づいて(たとえば、無制限に複数回、S-RSRP閾値を3dB高くすることにより)、たとえば20%の候補リソースを見つけ出した後、ステップ3に進むことになる。
【0046】
特に、ステップ3(測定されたS-RSSIに基づいて候補リソースをランク付けしてリソースを選択するUE手順)において、UEは、輻輳制御測定ウィンドウ(たとえば、100ms)のCBRが特定の閾値よりも高い場合、サイドリンクチャネルデータの送信に通常のリソースプール(例外的なリソースプールを含まない現行のリソースプール)を使用することはない。この場合、UEはむしろ、サイドリンクチャネルデータの送信に例外的なプールを使用するものとする。
【0047】
当然のことながら、ステップ2および3に関連する上記実施形態では、例外的なリソースプールの輻輳の程度および廃棄されるパケットの優先度を考慮していないものの、実施形態はこれに限定されない。例外的なリソースプールの輻輳の程度およびパケットの優先度を考慮する場合、ステップ3の上記実施形態は別の実施形態として改良可能であり、この改良された実施形態では、UEによる例外的なリソースプールの使用方法がパケット優先度と併せて例外的なプールのCBRに基づくことを記載する。特に、CBR測定手順および問題となっているUEのサイドリンク送信パケットの優先度の結果として、パケットの廃棄が必要な場合、UEは、例外的なプールのCBRが特定のnew_Threshold_3を下回る条件(すなわち、第3の条件)および/または問題のパケットの優先度がnew_Threshold_4よりも高い条件(すなわち、第4の条件)において例外的なプールを使用可能である。
【0048】
すなわち、全体として、例外的なリソースプールを使用するかは、前述の第1の条件および第2の条件の少なくとも一方に基づくか、さらには、前述の第3の条件および第4の条件の少なくとも一方に基づく。
【0049】
言い換えると、上記実施形態は、以下を含んでいてもよい。
【0050】
1.例外的なリソースプールを使用するかは、第1の条件に基づく。
【0051】
2.例外的なリソースプールを使用するかは、第2の条件に基づく。
【0052】
3.例外的なリソースプールを使用するかは、第1の条件および第2の条件に基づく(2つの条件をともに満たすものとする)。
【0053】
4.例外的なリソースプールを使用するかは、第1の条件、第2の条件、および第3の条件のうちの少なくとも1つに基づく。
【0054】
5.例外的なリソースプールを使用するかは、第1の条件、第2の条件、および第4の条件のうちの少なくとも1つに基づく。
【0055】
6.例外的なリソースプールを使用するかは、第1の条件、第2の条件、第3の条件、および第4の条件のうちの少なくとも1つに基づく(2つの条件をともに満たすものとする)。
【0056】
また、例外的なリソースプールを使用するかについての判定は、前述の第1のステップ(ステップ2)で実行されるようになっていてもよいし、前述の第2のステップ(ステップ3)で実行されるようになっていてもよい。
【0057】
このため、本発明の実施形態によれば、例外的なリソースプールを効率的に利用することによって、パケット廃棄の防止、通常のリソースプールの輻輳の回避、およびリソース利用の改善が可能となる。
【0058】
図4は、本発明の一実施形態に係る、第1のノードにおける方法400を模式的に示したフローチャートである。
【0059】
方法400は、サイドリンク信号を第2のノードに送信するステップS401と、サイドリンク信号を送信する送信機について、第1の条件および第2の条件の少なくとも一方に基づいて、例外的なリソースプールを使用するかを判定するステップS402と、を含み、第1の条件は、現行のリソースプールに関して第1の輻輳制御動作中に測定された第1のチャネルビジー率が第1の閾値よりも高いことを含み、第2の条件は、第1の輻輳制御動作中に少なくとも1つのパケットが廃棄されるものと判定されることを含む。
【0060】
一実施形態において、判定するステップS402は、さらに第3の条件において例外的なリソースプールを使用するものと判定することをさらに含み、第3の条件は、例外的なリソースプールに関して第2の輻輳制御動作中に測定された第2のチャネルビジー率が第2の閾値よりも低いことを含む。
【0061】
一実施形態において、第2の閾値は、第1の閾値と同じであるか、または、異なる。
【0062】
一実施形態において、判定するステップS402は、さらに第4の条件において例外的なリソースプールを使用するものと判定することをさらに含み、第4の条件は、廃棄されるものと判定された少なくとも1つのパケットの優先度が第3の閾値よりも高いことを含む。
【0063】
一実施形態において、判定するステップS402は、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)リソース選択中に除外されるリソースのサブセットを決定する第1のステップまたは第1のステップの実行後、測定されたS-RSSI(サイドリンク受信信号強度インジケータ)に基づいて候補リソースをランク付けしてリソースを選択する第2のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定することを含む。
【0064】
一実施形態において、判定するステップS402は、第1のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定することを含む場合、
S-RSRP(サイドリンク参照信号受信電力)閾値を高くすることにより、全リソースの実質的にm%のリソースが利用可能となるまで、所定回数のリソース選択ウィンドウ内の候補リソースの増大を許可することと、CBR測定ウィンドウ内で測定されたチャネルビジー率(CBR)が第4の閾値よりも高い場合、第2のステップを実行せずに例外的なリソースプールを使用するものと判定することと、CBR測定ウィンドウ内で測定されたCBRが第4の閾値よりも高くない場合、第2のステップを実行することと、を含む。
【0065】
一実施形態において、判定するステップS402は、第1のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定することを含む場合、S-RSRP(サイドリンク参照信号受信電力)閾値を高くすることなく、利用可能なリソースの数の全リソース数に対する比を計算することと、この比が第5の閾値よりも小さい場合、第2のステップを実行せずに例外的なリソースプールを使用するものと判定することと、比が第5の閾値よりも小さくない場合、第2のステップを実行することと、を含む。
【0066】
一実施形態において、第1のステップが、S-RSRP閾値を高くすることにより、全リソースの実質的にm%のリソースが利用可能となるまで、リソース選択ウィンドウ内の候補リソースの増大を許可することを含む一方、輻輳制御動作を含まず、判定するステップS402が、第1のステップの実行後、第2のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定することを含む場合、判定するステップS402は、CBR測定ウィンドウ内で測定されたチャネルビジー率が第4の閾値よりも高い場合、例外的なリソースプールのリソースの使用を選択するものと判定することを含む。
【0067】
このため、本発明の実施形態によれば、例外的なリソースプールを効率的に利用することによって、パケット廃棄の防止、リソースプールの輻輳の回避、およびリソース利用の改善が可能となる。
【0068】
図5は、本発明の一実施形態に係る、第1のノードにおけるシステム500を模式的に示したブロック図である。
【0069】
システム500は、第1のノードにおいて、1つまたは複数のプロセッサ501と、当該1つまたは複数のプロセッサと結合され、当該1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合に、図4を参照して前述した方法400を実行するメモリ502と、を備える。
【0070】
このため、本発明の実施形態によれば、例外的なリソースプールを効率的に利用することによって、パケット廃棄の防止、リソースプールの輻輳の回避、およびリソース利用の改善が可能となる。
【0071】
また、本開示の実施形態は、少なくとも以下の主題を提供可能である。
【0072】
1)第1のノードにおいて、
サイドリンク信号を第2のノードに送信するように動作する送信機と、
サイドリンク信号を送信する送信機について、第1の条件および第2の条件の少なくとも一方に基づいて、例外的なリソースプールを使用するかを判定するように動作するコントローラと、
を備え、
第1の条件が、現行のリソースプールに関して第1の輻輳制御動作中に測定された第1のチャネルビジー率が第1の閾値よりも高いことを含み、第2の条件が、第1の輻輳制御動作中に少なくとも1つのパケットが廃棄されるものと判定されることを含む、装置。
【0073】
2)コントローラが、さらに第3の条件において例外的なリソースプールを使用するものと判定するように動作し、
第3の条件が、例外的なリソースプールに関して第2の輻輳制御動作中に測定された第2のチャネルビジー率が第2の閾値よりも低いことを含む、1)に記載の装置。
【0074】
3)第2の閾値が、第1の閾値と同じであるか、または、異なる、2)に記載の装置。
【0075】
4)コントローラが、さらに第4の条件において例外的なリソースプールを使用するものと判定するように動作し、
第4の条件が、廃棄されるものと判定された少なくとも1つのパケットの優先度が第3の閾値よりも高いことを含む、1)に記載の装置。
【0076】
5)コントローラが、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)リソース選択中に除外されるリソースのサブセットを決定する第1のステップまたは第1のステップの実行後、測定されたS-RSSI(サイドリンク受信信号強度インジケータ)に基づいて候補リソースをランク付けしてリソースを選択する第2のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定するように動作する、1)に記載の装置。
【0077】
6)コントローラが、第1のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定するように動作する場合、
S-RSRP(サイドリンク参照信号受信電力)閾値を高くすることにより、全リソースの実質的にm%のリソースが利用可能となるまで、所定回数のリソース選択ウィンドウ内の候補リソースの増大を許可し、
CBR測定ウィンドウ内で測定されたチャネルビジー率(CBR)が第4の閾値よりも高い場合、第2のステップを実行せずに例外的なリソースプールを使用するものと判定し、
CBR測定ウィンドウ内で測定されたCBRが第4の閾値よりも高くない場合、第2のステップを実行する、
ように動作する、1)に記載の装置。
【0078】
7)コントローラが、第1のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定するように動作する場合、
S-RSRP(サイドリンク参照信号受信電力)閾値を高くすることなく、利用可能なリソースの数の全リソース数に対する比を計算し、
比が第5の閾値よりも小さい場合、第2のステップを実行せずに前記例外的なリソースプールを使用するものと判定し、
比が第5の閾値よりも小さくない場合、第2のステップを実行する、
ように動作する、1)に記載の装置。
【0079】
8)第1のステップが、S-RSRP閾値を高くすることにより、全リソースの実質的にm%のリソースが利用可能となるまで、リソース選択ウィンドウ内の候補リソースの増大を許可することを含む一方、輻輳制御動作を含まず、
コントローラが、第1のステップの実行後、第2のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定するように動作する場合、
CBR測定ウィンドウ内で測定されたチャネルビジー率が第4の閾値よりも高い場合、例外的なリソースプールのリソースの使用を選択するものと判定するように動作する、5)に記載の装置。
【0080】
9)第1のノードにおいて、
サイドリンク信号を第2のノードに送信するステップと、
サイドリンク信号を送信する送信機について、第1の条件および第2の条件の少なくとも一方に基づいて、例外的なリソースプールを使用するかを判定するステップと、
を含み、
第1の条件が、現行のリソースプールに関して第1の輻輳制御動作中に測定された第1のチャネルビジー率が第1の閾値よりも高いことを含み、第2の条件が、第1の輻輳制御動作中に少なくとも1つのパケットが廃棄されるものと判定されることを含む、方法。
【0081】
10)判定するステップが、さらに第3の条件において例外的なリソースプールを使用するものと判定することをさらに含み、
第3の条件が、例外的なリソースプールに関して第2の輻輳制御動作中に測定された第2のチャネルビジー率が第2の閾値よりも低いことを含む、9)に記載の方法。
【0082】
11)第2の閾値が、第1の閾値と同じであるか、または、異なる、10)に記載の方法。
【0083】
12)判定するステップが、さらに第4の条件において例外的なリソースプールを使用するものと判定することをさらに含み、
第4の条件が、廃棄されるものと判定された少なくとも1つのパケットの優先度が第3の閾値よりも高いことを含む、9)に記載の方法。
【0084】
13)判定するステップが、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)リソース選択中に除外されるリソースのサブセットを決定する第1のステップまたは第1のステップの実行後、測定されたS-RSSI(サイドリンク受信信号強度インジケータ)に基づいて候補リソースをランク付けしてリソースを選択する第2のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定することを含む、9)に記載の方法。
【0085】
14)判定するステップが、第1のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定することを含む場合、
S-RSRP(サイドリンク参照信号受信電力)閾値を高くすることにより、全リソースの実質的にm%のリソースが利用可能となるまで、所定回数のリソース選択ウィンドウ内の候補リソースの増大を許可することと、
CBR測定ウィンドウ内で測定されたチャネルビジー率(CBR)が第4の閾値よりも高い場合、第2のステップを実行せずに例外的なリソースプールを使用するものと判定することと、
CBR測定ウィンドウ内で測定されたCBRが第4の閾値よりも高くない場合、第2のステップを実行することと、
を含む、9)に記載の方法。
【0086】
15)判定するステップが、第1のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定することを含む場合、
S-RSRP(サイドリンク参照信号受信電力)閾値を高くすることなく、利用可能なリソースの数の全リソース数に対する比を計算することと、
比が第5の閾値よりも小さい場合、第2のステップを実行せずに前記例外的なリソースプールを使用するものと判定することと、
比が第5の閾値よりも小さくない場合、第2のステップを実行することと、
を含む、9)に記載の方法。
【0087】
16)第1のステップが、S-RSRP閾値を高くすることにより、全リソースの実質的にm%のリソースが利用可能となるまで、リソース選択ウィンドウ内の候補リソースの増大を許可することを含む一方、輻輳制御動作を含まず、
判定するステップが、第1のステップの実行後、第2のステップにおいて例外的なリソースプールを使用するかを判定することを含む場合、
CBR測定ウィンドウ内で測定されたチャネルビジー率が第4の閾値よりも高い場合、例外的なリソースプールのリソースの使用を選択するものと判定することを含む、13)に記載の方法。
【0088】
17)第1のノードにおいて、
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のプロセッサと結合され、1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合に、9)~16)のいずれか一項に記載の方法を実行するメモリと、
を備えた、システム。
【0089】
本開示は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって実現可能である。上記各実施形態の説明に用いた各機能ブロックは、集積回路としての大規模集積回路(LSI)により実現可能であり、各実施形態において説明した各プロセスは、LSIにより制御されるようになっていてもよい。これらは、チップとして個別に形成されていてもよいし、1つのチップは、機能ブロックの一部または全部を含むように形成されていてもよい。これらには、データ入出力が結合されていてもよい。ここで、LSIは、集積度の相違に応じて、集積回路(IC)、システムLSI、大規模LSI、または超LSIと称する場合がある。ただし、集積回路を実装する技術は、LSIに限らず、個別の回路または汎用プロセッサを用いて実現されるようになっていてもよい。また、LSIの製造後にプログラム可能なFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはLSI内に配設された回路セルの接続および設定を再構成可能なリコンフィギュラブルプロセッサが用いられるようになっていてもよい。
【0090】
以上では、特定の実施形態に関する添付の図面を参照して、本開示の複数の実施形態の例を詳細に説明した。当然、構成要素または技術の考え得るすべての組み合わせを記載するのは不可能であるため、当業者には当然のことながら、本開示の範囲から逸脱することなく、上述の実施形態を種々改良可能である。たとえば、当然のことながら、上記実施形態は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークの一部を参照して説明しているが、本開示の一実施形態は、3GPPネットワークの後継者等、同様の機能的構成要素を有する同様のネットワークにも適用可能となる。
【0091】
したがって、特に、上記説明ならびに添付の図面および現在または将来における任意の添付の特許請求の範囲において用いられる用語3GPPおよび関係または関連する用語は、上記に応じて解釈されるものとする。
【0092】
本開示は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアと連携したソフトウェアにより実現可能である。上記各実施形態の説明に用いた各機能ブロックは、集積回路としてのLSIにより実現可能であり、各実施形態において説明した各プロセスは、LSIにより制御されるようになっていてもよい。これらは、チップとして個別に形成されていてもよいし、1つのチップは、機能ブロックの一部または全部を含むように形成されていてもよい。これらには、データ入出力が結合されていてもよい。ここで、LSIは、集積度の相違に応じて、IC、システムLSI、大規模LSI、または超LSIと称する場合がある。ただし、集積回路を実装する技術は、LSIに限らず、個別の回路または汎用プロセッサを用いて実現されるようになっていてもよい。また、LSIの製造後にプログラム可能なFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはLSI内に配設された回路セルの接続および設定を再構成可能なリコンフィギュラブルプロセッサが用いられるようになっていてもよい。
【0093】
とりわけ、上記説明および関連する図面に提示の教示内容の利益を得る当業者には、開示内容の改良例および他の実施形態が想到されることになる。したがって、開示内容が開示の特定の実施形態に限定されることはなく、改良例および他の実施形態が本開示の範囲内に含まれることが了解されるものとする。本明細書においては、特定の用語が採用され得るものの、これらは一般的かつ説明的な意味で使用しているに過ぎず、何ら制限を目的としたものではない。
図1
図2
図3
図4
図5