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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-27
(45)【発行日】2023-11-07
(54)【発明の名称】プロファイル
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/74 20060101AFI20231030BHJP
   E04B 2/78 20060101ALI20231030BHJP
【FI】
E04B2/74 551A
E04B2/78
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021532220
(86)(22)【出願日】2018-12-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-09
(86)【国際出願番号】 EP2018000569
(87)【国際公開番号】W WO2020125916
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-11-04
(73)【特許権者】
【識別番号】510094539
【氏名又は名称】クナウフ ギプス カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ジルヴィア ラハヴィッツ
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー ミロノフ
(72)【発明者】
【氏名】アルフレッド マールホフ
【審査官】兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】特開昭51-140322(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03385466(EP,A1)
【文献】国際公開第2005/019552(WO,A1)
【文献】米国特許第07587877(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 2/74-2/78
F16B 19/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾式構造体用のプロファイル(1)であって、腹板(4)を介して互いに接続された第1の周縁(2)および第2の周縁(3)を備え、前記腹板(4)が腹板要素(5)で形成されており、前記腹板要素(5)が、前記第1の周縁(2)および前記第2の周縁(3)に形状接続的に接続されており、
前記第1の周縁(2)および前記第2の周縁(3)が各々、締結部分(6)を備え、前記締結部分(6)に開口部(7)が形成されており、前記腹板要素(5)が、前記開口部(7)内で締結されており、
前記腹板要素(5)に形状接続要素(8)が設けられており、前記腹板要素(5)が、前記形状接続要素(8)によって、前記第1の周縁(2)および前記第2の周縁(3)の前記締結部分(6)に接続されており、
前記腹板要素(5)のうち2つずつ互いに結合されており、結合される2つの腹板要素(5)のそれぞれが形状接続要素を備えており、該形状接続要素はボア(9)および突出部(11)を備えており、結合される2つの腹板要素(5)のうちの一方の突出部(11)が、前記開口部(7)を貫通して、結合される2つの腹板要素(5)のうちの他方のボア(9)に係合することを特徴とする、乾式構造体用のプロファイル(1)。
【請求項2】
前記腹板要素(5)が、プレートとして形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のプロファイル。
【請求項3】
前記腹板要素(5)の前記形状接続要素(8)の前記ボア(9)および前記突出部(11)の外形が、互いに一致していることを特徴とする、請求項1または2に記載のプロファイル。
【請求項4】
前記2つの腹板要素(5)を接続するために、前記2つの腹板要素(5)のうちの一方の腹板要素(5)の前記突出部(11)が、前記2つの腹板要素(5)のうちの他方の腹板要素(5)の前記ボア(9)に挿入されるように、前記ボア(9)および前記突出部(11)が同じ形状に構成されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のプロファイル。
【請求項5】
前記腹板要素(5)が、前記第1の周縁(2)が締結される第1の縁部(12)と、前記第2の周縁(3)が締結される第2の縁部(13)と、を備え、前記ボア(9)および前記突出部(11)は、前記第1の縁部(12)および前記第2の縁部(13)上にそれぞれ配設されていることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のプロファイル。
【請求項6】
前記第1の縁部(12)上のボア(9)および突出部(11)の配置が、前記第2の縁部(13)上のボア(9)および突出部(11)の配置と点対称を有することを特徴とする、請求項5に記載のプロファイル。
【請求項7】
前記腹板要素(5)が、合成樹脂材料から形成されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のプロファイル。
【請求項8】
少なくとも1つの周縁(2、3)が、金属材料から形成されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のプロファイル。
【請求項9】
締結フランジ(14)が、前記第1の周縁(2)および前記第2の周縁(3)を延設して形成されることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載のプロファイル。
【請求項10】
乾式構造パネル(16)が固定される締結フランジ(14)が、前記第1の周縁(2)および前記第2の周縁(3)を延設して形成されることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のプロファイル。
【請求項11】
プロファイル(1)が、C字形プロファイルとして形成されることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載のプロファイル。
【請求項12】
前記2つの腹板要素(5)がそれぞれ、2つのボア(9)と2つの突出部(11)とを備えることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載のプロファイル。
【請求項13】
前記腹板要素(5)が繊維強化合成樹脂材料から形成されることを特徴とする、請求項1~1のいずれか一項に記載のプロファイル。
【請求項14】
前記2つの腹板要素(5)は背中合わせに配設され、前記第1の周縁(2)および前記第2の周縁(3)の前記締結部分(6)を受け入れることを特徴とする、請求項1~1のいずれか一項に記載のプロファイル。
【請求項15】
壁(15)であって、請求項1~1のいずれか一項に記載の複数のプロファイル(1)と、前記プロファイル(1)の前記第1の周縁(2)および前記第2の周縁(3)を延設して形成される締結フランジ(14)上に固定された少なくとも1つの平坦な乾式構造パネル(16)と、を備える、壁(15)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、腹板を介して互いに接続されている第1の周縁および第2の周縁を備える、乾式構造体用のプロファイルに関する。
【背景技術】
【0002】
このようなプロファイルは、例えば、DE10216675(B4)から知られている。プロファイルは支持構造体を形成し、石膏プラスターボードなどの、平坦な構造パネルを受け入れるのに役立つ。平坦な構造パネルは、プロファイルの周縁に固定的に締結されている。
【0003】
したがって、プロファイルは通常、金属材料から形成される。この場合、金属材料がしばしば良好な熱伝導特性を有することが問題となる。プロファイルを使用して建設された壁によって熱分離を実行する場合、問題は、壁の一方の側面から他方の側面に延在する金属プロファイルが熱橋を形成し、それを介してかなりの熱伝達が生じ得るという問題がある。
【0004】
以前に知られているプロファイルの場合、2つの周縁の分離は、内部に弾性材料が導入され、接着剤接続によって周縁に接続される分離間隙によってもたらされる。
【0005】
さらなる問題は、音がプロファイルを通じて伝達され、プロファイル内の音の伝播が妨げられないことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、乾式構造体用のプロファイルを提供することであり、これにより、2つの周縁の熱的分離を可能にし、容易かつ安価に製造できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、請求項1の特徴によって達成される。従属請求項は、有利な実施形態を指す。
【0008】
この目的を達成するために、腹板は腹板要素から形成され、腹板要素は、第1の周縁および第2の周縁に形状嵌合様式で接続される。腹板が複数の腹板要素から形成されているという事実のために、腹板要素の材料の選択とは無関係に、2つの周縁の熱的分離がすでに達成されている。腹板要素が第1の周縁および第2の周縁に形状嵌合様式で接続されているという事実に起因して、プロファイルは、特に簡単かつ安価に製造することができる。腹板要素を両方の周縁に締結する必要があるだけである。特に、追加の接続手段を提供したり、要素間に接着接続を作成したりする必要はない。
【0009】
さらに、プロファイルが複数の部分を含むため、プロファイル内の音の伝播が減少し、その結果、改善された音の分離が達成されることが有利である。
【0010】
第1の周縁および第2の周縁は各々、締結部分を備えることができ、締結部分内に開口部が導入され、腹板要素は、開口部内に締結される。したがって、締結部分は、好ましくは、ストリップとして形成され、平面内で互いに対して配設される。したがって、各締結部分内に複数の開口部が導入される。これは、好ましくは、一定の間隔で円形の開口部を有する穴のパターンの形態で実施することができる。これにより、2つの周縁内で腹板要素の柔軟な配置が可能になる。例えば、予想される荷重状況に応じて、プロファイルを形成するために腹板要素の数を増加または減少することができる。開口部は、プロファイルの音分離特性をさらに改善する。
【0011】
腹板要素は、好ましくはプレートの形態を有する。この設計の場合、腹板要素は平坦な要素として形成されるため、簡単かつ安価に製造することができる。
【0012】
腹板要素は、好ましくは、形状嵌合要素が設けられており、腹板要素は、形状嵌合要素を介して、第1の周縁および第2の周縁の締結部分に接続されている。したがって、形状嵌合要素は、腹板要素が第1の周縁および第2の周縁の締結部分に固定的に接続されるように、締結部分の開口部内に係合する。
【0013】
形状嵌合要素は、ボアまたは締結要素を備えることができ、締結要素は、ボア内に導入される。したがって、腹板要素は、周縁の締結部分の一方の側面上に配設され、締結要素は、締結部分の他方の側面上に配設され、周縁の開口部を通って腹板要素のボア内に突出する。
【0014】
したがって、締結要素は、好ましくは、スナップ嵌合接続によって、腹板要素のボア内に締結される。この目的のために、締結要素とは反対側に面している側面の腹板要素のボアには、断面延長部が設けられている。そして、締結要素は突出部を備え、その自由端には、弾性的に傾斜可能な円錐形の断面延長部が配設されている。断面延長部は、ボア内に押し込まれたときに変形し、断面延長部内で固定的に留められる。このようにして、締結要素によって、腹板要素は、第1の周縁または第2の周縁上に固定的に締結される。
【0015】
代替の実施形態によれば、各腹板要素は、ボアおよび突出部の形態の形状嵌合要素を備えることができ、各場合において、2つの腹板要素が互いに割り当てられる。この実施形態では、別個の締結要素は省略されている。締結する目的で、2つの腹板要素は、好ましくは、背中合わせに配設され、第1の周縁および第2の周縁の締結部分を受け入れる。これにより、機械的に特に安定した接続と、機械的に特に安定したプロファイルが得られる。
【0016】
したがって、形状嵌合要素のボアおよび突出部は、好ましくは適合様式で設計される。接合する目的で、腹板要素の突出部は、隣接する他の腹板要素のボア内に係合する。したがって、突出部は、周縁の締結部分の開口部を通過する。
【0017】
腹板要素は、第1の周縁に割り当てられた第1の縁部と、第2の周縁に割り当てられた第2の縁部と、を備えることができ、ボアおよび突出部は、それぞれ、第1の縁部および第2の縁部上に配設されている。さらに、ボアおよび突出部は、好ましくは、第1の縁部上のボアおよび突出部が、第2の縁部上のボアおよび突出部の配置に関して点対称を有するように配置される。この実施形態では、腹板要素の単一の実施形態がプロファイルを形成するのに十分であることが有利である。締結する目的で、第1の腹板要素は2つの周縁の開口部内に配設され、第2の腹板要素は、鏡面対称および背中合わせの様式で第1の腹板要素上に締結される。したがって、2つの腹板要素の突出部は、各々、2つの周縁の開口部を通過する。さらに、一方の腹板要素の突出部は、他方の腹板要素のボア内に係合する。したがって、プロファイルを迅速かつ安価に製造することができる。さらに、腹板要素を製造するために、1つの単一の成形工具のみが必要とされる。
【0018】
腹板要素は、好ましくは、非金属材料、特に合成材料から構成される。したがって、射出成形することができる合成材料を使用することが好ましい。この場合、合成材料が安価であることが有利である。さらに、合成材料は有利な熱特性を有する。合成材料は、比較的低い熱伝導率を有し、2つの周縁の熱的分離に影響を及ぼす。合成材料は、特に金属材料と比較して、音分離特性も有する。
【0019】
合成材料の使用に加えて、複合材料、例えば、繊維強化合成材料の形態での使用も特に検討される。
【0020】
第1の周縁および第2の周縁は、好ましくは、金属材料から形成される。これにより、特に、乾式構造技術から知られている従来の手段を使用して、プロファイルの処理、またはプロファイルへの壁要素の取り付けが可能になる。
【0021】
乾式構造パネルを受け入れるための締結フランジは、第1の周縁および第2の周縁から形成される。したがって、周縁は、平坦な要素が周縁上に配置されるように形成されることが好ましく、2つの隣接する壁要素も周縁上で縁部から縁部まで配設することができる。壁要素は、好ましくは、ねじ接続によって締結される。この目的には、乾式壁ねじを使用することができる。
【0022】
プロファイルは、C字型プロファイルとして形成されることが好ましい。このようなプロファイルは、一般的に乾式構造体で使用される。
【0023】
本発明による壁は、本発明による複数のプロファイルと、プロファイルの締結フランジ上に固定された少なくとも1つの平坦な構造パネルと、を備える。平坦な構造パネルは、プロファイルの両方の側面に固定することが好ましい。プロファイルの両方の周縁が別々に形成された腹板要素によって熱的に分離されているため、良好な断熱性を有する壁が製造される。
【0024】
以下では、本発明によるプロファイルのいくつかの実施形態が、図の助けを借りてより詳細に説明される。これらの図は、各場合において、概略的に以下のことを示す。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】プロファイルの第1の実施形態の断面図および三次元図である。
図2】第1の実施形態による腹板要素の三次元図である。
図3】第1の実施形態による腹板要素の平面A-Aにおける正面図および断面図である。
図4】第1の実施形態によるプロファイルの平面B-Bにおける側面図および断面図である。
図5】プロファイルの第2の実施形態の断面図および三次元図である。
図6】第2の実施形態による腹板要素の三次元図である。
図7】第2の実施形態による腹板要素の正面図および2つの断面図(1つは平面C-C内にあり、1つは平面E-E内にある)である。
図8】第2の実施形態によるプロファイルの平面D-Dにおける側面図および断面図である。
図9図1のプロファイルを有する壁である。
図10図5のプロファイルを有する壁である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、乾式構造体用のプロファイル1の断面図および三次元図を示す。プロファイル1は、第1の周縁2と、第2の周縁3と、を備える。両方の周縁2、3は、金属材料で構成されている。第1の周縁2および第2の周縁3は、腹板4を介して互いに接続されている。腹板4は、複数の腹板要素5から形成されており、腹板要素5は、第1の周縁2および第2の周縁3に形状嵌合様式で接続されている。腹板要素5は、射出成形することができる合成材料から構成される。
【0027】
プロファイル1は、C字形のプロファイルとして形成され、乾式要素を受け入れるための締結フランジ14を備える。2つの締結フランジ14は、互いに平行に配設されている。第1の周縁2および第2の周縁3は各々、締結部分6を備える。締結部分6は、ストリップとして形成され、両方の締結部分6は、同じ水平平面に配設されている。2つの締結部分6は、第1の周縁2および第2の周縁3から形成され、互いに向き合っている。円形の穴の形態の開口部7は、締結部分6内に導入される。腹板要素5は、開口部7内に締結されている。
【0028】
腹板要素5はプレートとして形成され、実質的に平坦である。
【0029】
腹板要素5は、第1の周縁2に割り当てられた第1の縁部12と、第2の周縁3に割り当てられた第2の縁部13と、を備える。形状嵌合要素8は、両方の縁部12、13の領域に配設されている。腹板要素5は、形状嵌合要素8を介して、第1の周縁2および第2の周縁3の締結部分6に接続されている。
【0030】
本実施形態では、形状嵌合要素8は、ボア9と、締結要素10と、備える。プロファイル1を形成するために、腹板要素5は、締結部分6の一方の側面上に配設され、締結要素10は、締結部分6の他方の側面上に配設され、開口部7を通って腹板要素5のボア9内に突出する。
【0031】
締結要素10は、ラッチ要素として形成され、好ましくは、ボタンのような形状を有する。締結要素10は、中央にアンダーカットが設けられたピン17を備える。腹板要素5のボア9は、締結部分6とは反対側に面している側面に断面延長部を有する。自由端において円錐形に形成されたピン17は、最終的に断面延長部に形状嵌合様式で留められるように、ボア9内に押し込まれたときに変形する。このようにして、締結要素10によって、腹板要素5は、第1の周縁2または第2の周縁3上に固定的に締結される。
【0032】
図2は、腹板要素5の前面または後面を詳細にかつ三次元様式で示している。
【0033】
図3は、前述の腹板要素5を正面図、平面図で、および平面A-Aの断面図として示している。
【0034】
図4は、図1によるプロファイル1の平面B-Bにおける側面図および断面図を示している。
【0035】
図5は、断面図としておよび三次元図でプロファイル1の代替の実施形態を示している。図5によるプロファイル1は、同様に、第1の周縁2と、第2の周縁3と、を備える。両方の周縁2、3は、金属材料で構成されている。第1の周縁2および第2の周縁3は、腹板4を介して互いに接続されている。したがって、腹板4は、複数の腹板要素5から形成されており、腹板要素5は、第1の周縁2および第2の周縁3に形状嵌合様式で接続されている。腹板要素5は、射出成形することができる合成材料から構成される。腹板要素5はプレートとして形成され、実質的に平坦である。
【0036】
プロファイル1は、C字形のプロファイルとして形成され、乾式要素を受け入れるための締結フランジ14を備える。2つの締結フランジ14は、互いに平行に配設されている。第1の周縁2および第2の周縁3は各々、締結部分6を備える。締結部分6は、ストリップとして形成され、両方の締結部分6は、同じ水平平面に配設されている。2つの締結部分6は、第1の周縁2および第2の周縁3から形成され、互いに向き合っている。円形の穴の形態の開口部7は、締結部分6内に導入される。腹板要素5は、開口部7に締結されている。
【0037】
本実施形態の場合、腹板要素5は、各場合において、2つの腹板要素5が互いに対して背中合わせに配設され、したがって、これらの間で第1の周縁2および第2の周縁3の締結部分6を受け入れるという形で、締結部分6に締結されている。
【0038】
各腹板要素5は、ボア9および突出部11の形態の形状嵌合要素8を備える。したがって、腹板要素5の形状嵌合要素8のボア9および突出部11は、互いに適合する。突出部11は、形状嵌合様式でボア9内に挿入され、ボア9内にラッチすることができる。腹板要素5は各々、第1の縁部12および第2の縁部13上にボア9および突出部11を備える。したがって、第1の縁部12上のボア9および突出部11の配置は、第2の縁部13上のボア9および突出部11の配置と点対称である。この点で、プロファイル1を形成するには、単一のタイプの腹板要素5だけで十分である。第1の腹板要素5は、開口部7によって締結部分6内に固定され、第2の腹板要素5は、180°傾斜して、他の腹板要素5上に締結される。したがって、2つの腹板要素5は、これらの間で締結部分6を受け入れる。この実施形態では、2つの腹板要素5の2つの裏側が互いに面している。さらに、一方の腹板要素5の第1の縁部12は、他方の腹板要素5の第2の縁部13に割り当てられる。
【0039】
図6は、図5による腹板要素5の前面または後面を詳細にかつ三次元様式で示している。
【0040】
図7は、正面図および2つの断面図(1つは平面C-C内にあり、および1つは平面E-E内にある)における前述の腹板要素5を示している。
【0041】
図8は、図5によるプロファイル1の平面D-Dにおける側面図および断面図を示している。
【0042】
図9は、図1による複数のプロファイル1と、プロファイル1の締結フランジ14上に固定された複数の平坦な構造パネル16と、を備える壁15を示している。構造パネル16は、例えば石膏プラスターボードで形成され、プロファイル1の締結フランジ14内に、例えば、ねじの形態で締結手段17を使用して固定される。
【0043】
図10は、図5による複数のプロファイル1と、プロファイル1の締結フランジ14上に固定された複数の平坦な構造パネル16と、を備える壁15を示している。構造パネル16は、例えば石膏プラスターボードで形成され、プロファイル1の締結フランジ14内に、例えば、ねじの形態で締結手段17を使用して固定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10