(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-27
(45)【発行日】2023-11-07
(54)【発明の名称】材料搬送装置、材料分配を容易にする加工デバイス及び材料分配方法
(51)【国際特許分類】
B65G 47/52 20060101AFI20231030BHJP
B23P 19/00 20060101ALN20231030BHJP
【FI】
B65G47/52 101B
B23P19/00 302R
(21)【出願番号】P 2022514625
(86)(22)【出願日】2020-11-27
(86)【国際出願番号】 CN2020132130
(87)【国際公開番号】W WO2021109930
(87)【国際公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】201911241389.8
(32)【優先日】2019-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911242287.8
(32)【優先日】2019-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010211359.9
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520508310
【氏名又は名称】常州銘賽机器人科技股▲フン▼有限公司
【住所又は居所原語表記】Mingseal Technology Building, Changzhou Science & Education Town, No.18 Middle Changwu Road, Wujin District, Changzhou,Jiangsu 213164, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】曲 東升
(72)【発明者】
【氏名】李 長峰
(72)【発明者】
【氏名】夏 俊生
(72)【発明者】
【氏名】楊 建
(72)【発明者】
【氏名】呉 紅軍
(72)【発明者】
【氏名】殷 鋒
(72)【発明者】
【氏名】査 進
(72)【発明者】
【氏名】阮 開滄
(72)【発明者】
【氏名】黄 継明
(72)【発明者】
【氏名】▲がお▼ 福亮
(72)【発明者】
【氏名】周 典▲ちゅう▼
【審査官】大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-176528(JP,A)
【文献】中国実用新案第208585791(CN,U)
【文献】中国特許第105775674(CN,B)
【文献】中国実用新案第209720719(CN,U)
【文献】中国実用新案第209275615(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/52
B23P 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースフレームと、
前記ベースフレームに配置された第1搬送ユニットと、
前記ベースフレームに配置された第2搬送ユニットと、
前記ベースフレームに配置され、材料を前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間に転換することができる転送組立体と、を含
み、
前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとは互いに平行して設置され、且つ、いずれも作業ユニットが設置され、
前記転送組立体は、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットの一方に対応する作業ユニットの動作が一時停止するとき、材料を前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットの他方に対応する作業ユニットに自動的に搬送することに使用されることを特徴とする材料搬送装置。
【請求項2】
前記転送組立体は、材料方向変換モジュールと、材料取り出しモジュールと、を含み、
前記材料方向変換モジュールは、前記ベースフレームに配置され、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間で可動であり、
前記材料取り出しモジュールは、前記材料方向変換モジュールに接続され、前記材料方向変換モジュールの駆動下で前記第1搬送ユニットの材料口位置と前記第2搬送ユニットの材料口位置との間で可動であり、それにより、前記材料を前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間に転換する、ことを特徴とする請求項1に記載の材料搬送装置。
【請求項3】
前記転送組立体は昇降モジュールをさらに含み、前記昇降モジュールは、前記材料方向変換モジュール及び前記材料取り出しモジュールにそれぞれ接続され、前記昇降モジュールは、前記材料取り出しモジュールの高さを上昇又は低下させることができる、ことを特徴とする請求項2に記載の材料搬送装置。
【請求項4】
前記材料方向変換モジュールは、方向変換運動組立体と方向変換駆動組立体を含み、前記方向変換運動組立体は、前記ベースフレームに配置され、前記昇降モジュールに接続され、前記方向変換駆動組立体は、前記ベースフレームに配置され、前記方向変換運動組立体に接続され、前記方向変換駆動組立体は、前記方向変換運動組立体を駆動して移動させることができ、
前記昇降モジュールは、昇降運動組立体と昇降駆動組立体を含み、前記昇降運動組立体は、前記方向変換運動組立体及び前記材料取り出しモジュールにそれぞれ接続され、前記昇降駆動組立体は、前記昇降運動組立体に接続されて、材料取り出しモジュールに前記材料を前記第1搬送ユニット又は前記第2搬送ユニットから取り出しさせ、あるいは前記材料を前記第1搬送ユニット又は前記第2搬送ユニットに配置させるように、前記昇降運動組立体を駆動する、ことを特徴とする請求項3に記載の材料搬送装置。
【請求項5】
前記方向変換運動組立体は、方向変換運動組立体底板、方向変換運動組立体本体、及び方向変換運動組立体移動ブロックを含み、前記方向変換運動組立体底板は、前記ベースフレームに配置され、前記方向変換運動組立体本体は、前記方向変換運動組立体底板を介して前記ベースフレームに接続され、前記方向変換運動組立体本体は、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間に配置され、前記方向変換運動組立体移動ブロックは、前記方向変換運動組立体本体に可動的に配置され、
前記昇降運動組立体は、昇降運動組立体底板、昇降運動組立体本体、昇降運動組立体ねじ対偶、及び昇降運動組立体すべり対偶を含み、前記昇降運動組立体底板は、前記方向変換運動組立体移動ブロックに接続され、前記昇降運動組立体本体は、前記昇降運動組立体底板に接続され、前記昇降運動組立体ねじ対偶は、前記昇降駆動組立体に接続され、前記昇降運動組立体すべり対偶は、前記昇降運動組立体ねじ対偶及び前記材料取り出しモジュールにそれぞれ接続され、前記昇降運動組立体のすべり対偶は、前記昇降運動組立体ねじ対偶を介して、前記材料取り出しモジュールを前記昇降運動組立体本体に昇降移動させることができる、ことを特徴とする請求項4に記載の材料搬送装置。
【請求項6】
前記材料取り出しモジュールは、
前記昇降運動組立体ねじ対偶に接続されたブラケット底板と、
前記ブラケット底板に接続されたブラケットと、
前記ブラケットに接続され、前記材料に対する吸着力を生成できる吸着組立体と、を含む、ことを特徴とする請求項5に記載の材料搬送装置。
【請求項7】
前記第1搬送ユニット及び前記第2搬送ユニットはそれぞれガイドレールを含み、前記ガイドレールには、前記材料を載置して搬送するための伝動部材が設けられ、前記ガイドレールの数は2つであり、2つの前記ガイドレールは、間隔をおいて対向して配置され、2つの前記ガイドレールの間の距離は調整可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の材料搬送装置。
【請求項8】
前記第1搬送ユニット及び/又は前記第2搬送ユニットには、作業ユニットが対応して設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の材料搬送装置。
【請求項9】
前記第1搬送ユニットは作業レールを含み、前記作業ユニットは前記第1搬送ユニットに配置され、前記第2搬送ユニットは公共搬送レールを含み、前記転送組立体は連結レールを含み、前記連結レールは前記ベースフレームに可動的に配置され、前記連結レールは、前記公共搬送レールと前記作業レールの一方の側又は他方の側に位置し、前記連結レールが前記公共搬送レールと前記作業レールの一方の側に位置するときに、材料は、前記連結レールの材料排出口を介して前記公共搬送レール又は前記作業レールの材料供給口に搬送され、前記連結レールが前記公共搬送レールと前記作業レールの他方の側に位置するときに、材料は、前記公共搬送レール又は前記作業レールの材料排出口から前記連結レールの材料供給口に搬送される、ことを特徴とする請求項8に記載の材料搬送装置。
【請求項10】
材料分配を容易にする加工デバイスであって、少なくとも2つの直列接続された請求項1~9のいずれか一項に記載の材料搬送装置を含み、各前記材料搬送装置の材料供給側と材料排出側にそれぞれ前記転送組立体が設けられる、ことを特徴とする加工デバイス。
【請求項11】
請求項10に記載の、材料分配を容易にする加工デバイスを使用する材料分配方法であって、以下のステップ:
1つの前記材料搬送装置に対応する前記第1搬送ユニットに加工中の前者の材料があるか否かを判断するS1と、
後者の材料を搬送方向に沿って、1つの材料搬送装置の一方の側の前記転送組立体上に搬送するS2と、
1つの前記材料搬送装置に対応する前記第1搬送ユニットに加工中の前者の材料がある場合、1つの前記材料搬送装置の一方の側の前記転送組立体は、後者の材料を1つの前記材料搬送装置に対応する前記第2搬送ユニットに搬送し、隣接する2つの前記材料搬送装置の間の転送組立体により別の前記材料搬送装置に対応する前記第1搬送ユニット又は前記第2搬送ユニットに移送するS3と、
を含む、材料分配方法。
【請求項12】
1つの前記材料搬送装置に対応する前記第1搬送ユニット上の前者の材料が加工された後、隣接する2つの前記材料搬送装置の間の転送組立体によって、加工された前者の材料を別の前記材料搬送装置に対応する前記第1搬送ユニット又は前記第2搬送ユニットに移送するS4をさらに含む、ことを特徴とする請求項11に記載の材料分配方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、出願人が2019年12月06日に提出した、名称を「材料分配を容易にする加工装置」とする中国特許出願「CN201911241389.8」の優先権を主張する。
本開示はまた、出願人が2019年12月06日に提出した、名称を「材料分配方法、装置、コンピュータ記憶媒体及び電子デバイス」とする中国特許出願「CN201911242287.8」の優先権を主張する。
本開示はまた、出願人が2020年4月24日に提出した、名称を「材料搬送装置、及び該材料搬送装置を備えた組合せラインディスペンサーロボット」とする中国特許出願「CN202010211359.9」の優先権を主張する。
本開示は、レール搬送技術の分野に関し、具体的には、材料搬送装置、材料分配を容易にする加工デバイス及び材料分配方法に関する。
【背景技術】
【0002】
工業の継続的な発展と進歩の現段階では、人的コストの削減、及び無人の作業場の建造は、未来の製造工業の発展方向である。高度に自動化された無人の作業場を実現するためには,各工程の生産設備を接続して連続ライン生産を行う必要がある。既存のデバイス接続は、通常、従来の単一レール直列接続方式を採用するが、単一レール直列接続機には欠点が多い。生産ライン上の単一デバイスの点検修理、調整などの行為は、ライン全体の生産停止を引き起こす。同時に、デバイスのレール上で製品の生産と伝送が相互に融合して干渉し、製品がレール上で伝送を待つ時間が長すぎることを引き起こす。これらの欠点はすべて大幅に生産効率を低下させる。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、従来技術における技術的問題の少なくとも1つを解決することを目的としている。
【0004】
そのため、本開示は、使用に便利で、生産効率を効果的に向上させることができる材料搬送装置を提供する。
【0005】
本開示はまた、材料分配を容易にする加工デバイスを提供する。
【0006】
本開示はまた、材料分配方法を提供する。
【0007】
本開示の実施例による材料搬送装置は、ベースフレーム、第1搬送ユニット、第2搬送ユニット及び転送組立体を含む。前記第1搬送ユニットは前記ベースフレームに配置される。前記第2搬送ユニットは前記ベースフレームに配置される。前記転送組立体は、前記ベースフレームに配置され、材料を前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間に転換することができる。
【0008】
本開示の実施例による材料搬送装置は、転送組立体により第1搬送ユニットの材料口位置と第2搬送ユニットの材料口位置との間で動き、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットの間での材料の転換と分配を実現する。この材料搬送装置は、異なる生産プロセスに応じて、材料を第1搬送ユニットと第2搬送ユニットのうちの対応する搬送ユニットに選択的に転送することができる。この材料搬送装置は、生産効率が高く、柔軟性が高く、大量生産に適しているという利点がある。
【0009】
本開示の幾つかの実施例によれば、前記転送組立体は、材料方向変換モジュールと材料取り出しモジュールを含む。前記材料方向変換モジュールは、前記ベースフレームに配置され、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間で可動である。前記材料取り出しモジュールは、前記材料方向変換モジュールに接続され、前記材料方向変換モジュールの駆動下で前記第1搬送ユニットの材料口位置と前記第2搬送ユニットの材料口位置との間で可動であり、それにより、前記材料を前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間に転換する。
【0010】
本開示の幾つかの実施例によれば、前記転送組立体は昇降モジュールをさらに含む。前記昇降モジュールは、前記材料方向変換モジュール及び前記材料取り出しモジュールにそれぞれ接続され、前記昇降モジュールは、前記材料取り出しモジュールの高さを上昇又は低下させることができる。
【0011】
本開示の幾つかの実施例によれば、前記材料方向変換モジュールは、方向変換運動組立体と方向変換駆動組立体を含む。前記方向変換運動組立体は、前記ベースフレームに配置され、前記昇降モジュールに接続される。前記方向変換駆動組立体は、前記ベースフレームに配置され、前記方向変換運動組立体に接続される。前記方向変換駆動組立体は、前記方向変換運動組立体を駆動して移動させることができる。前記昇降モジュールは、昇降運動組立体と昇降駆動組立体を含み、前記昇降運動組立体は、前記方向変換運動組立体及び前記材料取り出しモジュールにそれぞれ接続される。前記昇降駆動組立体は、前記昇降運動組立体に接続されて、材料取り出しモジュールに前記材料を前記第1搬送ユニット又は前記第2搬送ユニットから取り出しさせ、あるいは前記材料を前記第1搬送ユニット又は前記第2搬送ユニットに配置させるように、前記昇降運動組立体を駆動する。
【0012】
本開示の幾つかの実施例によれば、前記方向変換運動組立体は、方向変換運動組立体底板、方向変換運動組立体本体、及び方向変換運動組立体移動ブロックを含む。前記方向変換運動組立体底板は、前記ベースフレームに配置され、前記方向変換運動組立体本体は、前記方向変換運動組立体底板を介して前記ベースフレームに接続され、前記方向変換運動組立体本体は、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間に配置され、前記方向変換運動組立体移動ブロックは、前記方向変換運動組立体本体に可動的に配置される。前記昇降運動組立体は、昇降運動組立体底板、昇降運動組立体本体、昇降運動組立体ねじ対偶、及び昇降運動組立体すべり対偶を含み、前記昇降運動組立体底板は、前記方向変換運動組立体移動ブロックに接続され、前記昇降運動組立体本体は、前記昇降運動組立体底板に接続され、前記昇降運動組立体ねじ対偶は、前記昇降駆動組立体に接続され、前記昇降運動組立体すべり対偶は、前記昇降運動組立体ねじ対偶及び前記材料取り出しモジュールにそれぞれ接続され、前記昇降運動組立体のすべり対偶は、前記昇降運動組立体ねじ対偶を介して、前記材料取り出しモジュールを前記昇降運動組立体本体に昇降移動させることができる。
【0013】
本開示の幾つかの実施例によれば、前記材料取り出しモジュールは、前記昇降運動組立体ねじ対偶に接続されたブラケット底板と、前記ブラケット底板に接続されたブラケットと、前記ブラケットに接続され、前記材料に対する吸着力を生成できる吸着組立体と、を含む。
【0014】
本開示の幾つかの実施例によれば、前記第1搬送ユニット及び前記第2搬送ユニットはそれぞれガイドレールを含む。前記ガイドレールには、前記材料を載置して搬送するための伝動部材が設けられる。前記ガイドレールの数は2つであり、2つの前記ガイドレールは、間隔をおいて対向して配置され、2つの前記ガイドレールの間の距離は調整可能である。
【0015】
本開示の幾つかの実施例によれば、前記第1搬送ユニット及び/又は前記第2搬送ユニットには、作業ユニットが対応して設けられる。
【0016】
本開示の幾つかの実施例によれば、前記第1搬送ユニットは作業レールを含み、前記作業ユニットは前記第1搬送ユニットに配置され、前記第2搬送ユニットは公共搬送レールを含み、前記転送組立体は連結レールを含み、前記連結レールは前記ベースフレームに可動的に配置され、前記連結レールは、前記公共搬送レールと前記作業レールの一方の側又は他方の側に位置し、前記連結レールが前記公共搬送レールと前記作業レールの一方の側に位置するときに、材料は、前記連結レールの材料排出口を介して前記公共搬送レール又は前記作業レールの材料供給口に搬送され、前記連結レールが前記公共搬送レールと前記作業レールの他方の側に位置するときに、材料は、前記公共搬送レール又は前記作業レールの材料排出口から前記連結レールの材料供給口に搬送される。
【0017】
本開示の実施例による材料分配の加工デバイスは、少なくとも2つの直列接続された前記材料搬送装置を含み、各前記材料搬送装置の材料供給側と材料排出側にそれぞれ前記転送組立体が設けられる。
【0018】
本開示の実施例による材料分配方法では、前記加工方法は、材料分配を容易にする前記加工デバイスを使用する。前記加工方法は、ステップS1~S3を含む。S1では、1つの前記材料搬送装置に対応する前記第1搬送ユニット上に加工中の前者の材料があるか否かを判断し、S2では、後者の材料を搬送方向に沿って、1つの材料搬送装置の一方の側の前記転送組立体上に搬送し、S3では、1つの前記材料搬送装置に対応する前記第1搬送ユニット上に加工中の前者の材料がある場合、1つの前記材料搬送装置の一方の側の前記転送組立体は、後者の材料を1つの前記材料搬送装置に対応する前記第2搬送ユニットに搬送し、隣接する2つの前記材料搬送装置の間の転送組立体により別の前記材料搬送装置に対応する前記第1搬送ユニット又は前記第2搬送ユニットに移送する。
【0019】
本開示の幾つかの実施例によれば、S4がさらに含まれる。S4では、1つの前記材料搬送装置に対応する前記第1搬送ユニット上の前者の材料が加工された後、隣接する2つの前記材料搬送装置の間の転送組立体によって、加工された前者の材料を別の前記材料搬送装置に対応する前記第1搬送ユニット又は前記第2搬送ユニットに移送する。
【0020】
本開示の追加の態様及び利点は、部分的に以下の説明で与えられ、部分的に以下の説明から明らかになるか、又は本開示の実施により知られる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本開示の上記及び/又は追加の態様及び利点は、以下の図面と併せた実施例の説明から、明らかになり、理解しやすくなる。
【
図1a-1f】転送組立体によって材料を一方の側の搬送ユニットから他方の側の搬送ユニットに転換する、本開示の実施例に係る材料搬送装置の転換動作状態の模式図である。
【
図2】本開示の実施例に係る材料搬送装置の転送組立体の立体模式図である。
【
図3】本開示の実施例に係る材料搬送装置の転送組立体の正面模式図である。
【
図4】本開示の実施例に係る材料搬送装置の転送組立体の右側面図である。
【
図5】本開示の実施例に係る材料搬送装置の転送組立体の左側面図である。
【
図6】本開示の実施例による材料分配方法のフローチャートである。
【
図7】本開示の一実施例による加工ユニットの構造模式図である。
【
図8】本開示の一実施例による加工ユニットの上面図である。
【
図9】本開示の一実施例による材料分配方法の模式図である。
【
図10】本開示の別の実施例による材料分配方法の模式図である。
【
図11】本開示の別の実施例による加工ユニットの構造模式図である。
【
図12】本開示の別の実施例による材料分配方法の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
添付の図面を併せて、本開示さらに詳細に説明する。これらの図面はすべて、簡略化された模式図であり、単に本開示の基本構造を例示的に説明するためのものであるため、本開示に関連する構造のみを示している。
【0023】
以下、添付の図面を参照しながら、本開示の実施例による材料搬送装置100を具体的に説明する。
【0024】
図1a~
図1f、及び
図2~
図5に示すように、本開示の実施例による材料搬送装置100は、ベースフレーム11、第1搬送ユニット20、第2搬送ユニット30及び転送組立体40を含む。具体的には、第1搬送ユニット20はベースフレーム11に配置され、第2搬送ユニット30はベースフレーム11に配置され、転送組立体40はベースフレーム11に配置され、且つ、転送組立体40は、材料200を第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30との間で転送することができる。
【0025】
言い換えれば、ベースフレーム11には第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30が取り付けられる。前工程で材料を供給するとき、転送組立体40によってプロセスの需要に応じて、供給された材料を第1搬送ユニット20又は第2搬送ユニット30に搬送することができる。具体的には、ベースフレーム11には転送組立体40が設けられる。転送組立体40は、第1搬送ユニット20の材料口位置と第2搬送ユニット30の材料口位置との間で往復移動することができ、これによって第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30の間の材料200の転換を実現する。このようにして、材料搬送装置100は、生産効率が高く、柔軟性が高く、大量生産に適しているという利点がある。
【0026】
なお、第1搬送ユニット20及び第2搬送ユニット30の材料口位置は、材料供給口位置であってもよいし、材料排出口位置であってもよい。第1搬送ユニット20及び第2搬送ユニット30の搬送ユニットは、コンベアベルト、シリンダー、リニアモーター、ベルト駆動、チェーン伝動、磁気ギアなどであってもよい。
【0027】
これによって、本開示の実施例による材料搬送装置100は、転送組立体40により第1搬送ユニット20の材料口位置と第2搬送ユニット30の材料口位置との間で動き、第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30の間での材料200の転換と分配を実現する。この材料搬送装置100は、異なる生産プロセスに応じて、材料200を第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30のうちの対応する搬送ユニットに選択的に転送することができる。この材料搬送装置100は、生産効率が高く、柔軟性が高く、大量生産に適しているという利点がある。
【0028】
ここで、
図2~
図5に示すように、転送組立体40は、材料方向変換モジュール41と材料取り出しモジュール42を含む。材料方向変換モジュール41は、ベースフレーム11に配置され、第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30との間で可動である。材料取り出しモジュール42は、材料方向変換モジュール41に接続され、材料方向変換モジュール41の駆動下で第1搬送ユニット20の材料口位置と第2搬送ユニット30の材料口位置との間で可動であり、それにより、材料200を第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30との間に転換する。具体的には、ベースフレーム11は、材料方向変換モジュール41が設けられ、材料方向変換モジュール41を使用することにより、それに接続された材料取り出しモジュール42を駆動して第1搬送ユニット20の材料口位置と第2搬送ユニット30の材料口位置との間で往復移動させることができ、それによって、第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30との間での材料200の転換を実現する。
【0029】
図2~
図5に示すように、転送組立体40は昇降モジュール43をさらに含む。昇降モジュール43は、材料方向変換モジュール41と材料取り出しモジュール42にそれぞれ接続される。昇降モジュール43は、材料取り出しモジュール42の高さを上昇又は低下させることができる。即ち、昇降モジュール43を使用することによって、材料取り出しモジュール42を第1搬送ユニット20の材料口位置又は第2搬送ユニット30の材料口位置の対応する高さまで移動させることができる。
【0030】
さらに、材料方向変換モジュール41は、方向変換運動組立体44と方向変換駆動組立体45を含む。方向変換運動組立体44は、ベースフレーム11に配置され、昇降モジュール43に接続される。方向変換駆動組立体45は、ベースフレーム11に配置され、方向変換運動組立体44に接続される。方向変換駆動組立体45は、方向変換運動組立体44を駆動して移動させ、昇降モジュール43を移動させることができる。
【0031】
オプションで、方向変換運動組立体44は、方向変換運動組立体底板44a、方向変換運動組立体本体44b及び方向変換運動組立体移動ブロック44cを含む。方向変換運動組立体底板44aはベースフレーム11に配置される。方向変換運動組立体本体44bは、方向変換運動組立体底板44aを介してベースフレーム11に接続される。方向変換運動組立体底板44aは、方向変換運動組立体本体44bをベースフレーム11上に固定することができる。方向変換運動組立体本体44bは、第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30との間に配置される。方向変換運動組立体移動ブロック44cは、方向変換運動組立体本体44bに可動的に配置される。
【0032】
即ち、材料方向変換モジュール41によって横方向運動を実現することができる。方向変換駆動組立体45は、方向変換駆動モーター、方向変換駆動プーリ対偶及び方向変換駆動取付けブラケットを含み得る。横方向運動の作業手順は以下のとおりである。ホストは、方向変換駆動モーターを制御し通電して、方向変換駆動プーリ対偶を正逆転させる。方向変換駆動プーリ対偶の一端は、方向変換駆動モーターの出力軸に取り付けられ、他端は、方向変換運動部材本体の入力軸に取り付けられる。それによって、方向変換駆動モーターの回転運動を方向変換運動組立体移動ブロック44cの往復移動運動に変換することが実現される。
【0033】
方向変換駆動取付けブラケットは、方向変換駆動組立体45及び方向変換運動組立体44の相対位置を固定する役割を果たすことができる。方向変換駆動プーリ対偶は、一組の同期プーリとベルトで一対の回転対偶を構成する。方向変換運動組立体移動ブロック44cは、昇降モジュール43を固定し、昇降モジュール43を材料方向変換モジュール41上で往復移動させる役割を果たす。
【0034】
図2~
図5に示すように、本開示の一実施例によれば、昇降モジュール43は、昇降運動組立体と昇降駆動組立体43bを含む。昇降運動組立体は、方向変換運動組立体44と材料取り出しモジュール42に接続される。昇降駆動組立体43bは、昇降運動組立体に接続されて、材料取り出しモジュール42に伝動部材上の材料200を取り出しさせ、あるいは材料200を第1搬送ユニット20又は第2搬送ユニット30上に配置させるように、昇降運動組立体を駆動する。昇降駆動組立体43bは、昇降駆動モーター、方向変換昇降プーリ対偶及び昇降駆動取付けブラケットを含む。
【0035】
本開示の幾つかの具体実施形態では、昇降運動組立体は、昇降運動組立体底板43c、昇降運動組立体本体43d、昇降運動組立体ねじ対偶43e及び昇降運動組立体すべり対偶43fを含む。昇降運動組立体底板43cは、方向変換運動組立体移動ブロック44cに接続される。昇降運動組立体本体43dは、昇降運動組立体底板43cに接続される。昇降運動組立体ねじ対偶43eは、昇降駆動組立体43bに接続される。昇降運動組立体すべり対偶43fは、昇降運動組立体ねじ対偶43e及び材料取り出しモジュール42にそれぞれ接続される。昇降運動組立体のすべり対偶は、昇降運動組立体ねじ対偶43eを介して、材料取り出しモジュール42を昇降運動組立体本体43d上に昇降移動させることができる。
【0036】
昇降運動組立体により材料取り出しモジュール42の上下運動を駆動する作業手順は以下のとおりである。ホストは、昇降駆動モーターを制御して通電して、昇降プーリ対偶を正逆転させる。昇降プーリ対偶の一端は、昇降駆動モーターの出力軸に取り付けられ、他端は、昇降運動組立体ねじ対偶43eの入力軸に取り付けられる。それによって、方向変換駆動モーターの回転運動を昇降運動組立体すべり対偶43fの昇降運動に変換することができる。昇降運動組立体底板43cは、方向変換運動組立体移動ブロック44cと昇降モジュール43の相対位置を固定する役割を果たす。昇降駆動取付けブラケットは、昇降駆動モーターと昇降プーリ対偶の相対位置を固定する役割を果たす。昇降プーリ対偶は、一組の同期プーリとベルトで一対の回転対偶を構成する。昇降運動組立体ねじ対偶43eは、一組のスクリューロッドとナットで一対の回転対偶を構成する。昇降運動組立体すべり対偶43fは、材料トレイブラケットモジュール(材料取り出しモジュール42)を固定し、昇降運動組立体ねじ対偶43eを介して材料トレイブラケットモジュールを昇降運動組立体本体43d上に昇降移動させる役割を果たす。
【0037】
なお、昇降モジュールの駆動ユニットは、スクリューロッドモーター、シリンダー、リニアモーター、ベルト駆動、チェーン伝動、磁気ギアなどであり得る。
【0038】
図2に示すように、本開示の一実施例によれば、材料取り出しモジュール42は、ブラケット底板42a、ブラケット42b及び吸着組立体42cを含む。ブラケット底板42aは昇降モジュール43に接続され、ブラケット42bはブラケット底板42aに接続され、吸着組立体42cは、ブラケット42bに接続され、材料200に対する吸着力を生成することができる。
【0039】
さらに、吸着組立体42cは、吸盤を含む。吸盤は、材料200を吸着するために載置面に配置され、ブラケット42b上の吸盤の位置は調整可能である。吸盤は、緩衝、支持、及び負圧によって正圧力を増大して方向変換プロセス中の材料200の変位を回避するなどの役割を果たすことができる。
【0040】
本開示の幾つかの具体的な実施形態では、第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30のそれぞれはスライドレール15を含む。スライドレール15には、コンベヤーベルトなど、材料200を載置し搬送するための伝動部材が設けられる。また、スライドレール15の数は2つである。2つのスライドレール15は、間隔をおいて対向して配置される。2つのスライドレール15の間の距離は調整可能である。間隔距離を調整することで、異なる規格寸法の材料200の搬送を実現することができる。
【0041】
第1搬送ユニット20及び/又は第2搬送ユニット30には作業ユニットが設けられ得る。第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30に対応する作業ユニットは同じ又は異なるものであり、同じプロセス生産又は異なるプロセス生産を実現することができる。第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30の一方に作業ユニットが設けられ、他方に作業ユニットが設けられていない場合、第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30はそれぞれ作業ユニットと公共搬送ユニットとして使用されてもよい。また、本開示の実施例による材料搬送装置100は、供給された材料検出組立体を備えてもよく、供給された材料検出組立体の判断に従って、材料200を第1搬送ユニット20又は第2搬送ユニット30に搬送する。第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30の両方に作業ユニットが設けられる場合、第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30の一方に対応する作業ユニットの動作が一時停止すると、転送組立体40は、第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30の他方に対応する作業ユニットに供給された材料を自動的に搬送することができる。
【0042】
本開示の一実施例によれば、第1搬送ユニット20の材料口位置及び第2搬送ユニット30の材料口位置と転送組立体40との間に可動空間が設けられる。即ち、転送組立体40は、第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30との間で材料200が往復に転換することを可能にするように、可動空間で移動可能である。可動空間は、第1搬送ユニット20及び第2搬送ユニット30の上方に位置する上部可動空間と、第1搬送ユニット20及び第2搬送ユニット30の上方に位置する下部可動空間を含む。上部可動空間を設置することにより、転送組立体40は、材料200を第1搬送ユニット20と第2搬送ユニット30との間で往復に変換させることができる。下部可動空間を設置することにより、転送組立体40は、材料200を対応するスライドレール15に配置した後に、迅速に復位して次の材料200を待つことができる。
【0043】
以下、本開示の実施例による材料搬送装置100のワークフローを詳細に説明する。
【0044】
(1)ロードプロセスでは、
図1aに示すように、材料200を前工程から第1搬送ユニット20又は第2搬送ユニット30の材料供給口位置に搬送し、光電誘導信号を感知してホストに送信する。
図1bに示すように、昇降モジュール43を制御して第1搬送ユニット20又は第2搬送ユニット30のスライドレール15の下方から上昇させ、材料200をスライドレール15の上方に持上げる。
図1cと
図1dに示すように、次に、昇降モジュール43は、材料200を第2搬送ユニット30又は第1搬送ユニット20の上方に横方向に移動させる。
図1eに示すように、昇降モジュール43は、材料200が第2搬送ユニット30又は第1搬送ユニット20の搬送ベルトに完全に落下するように下降する。
図1fに示すように、材料200が対応するスライドレール15に搬送された後、ホストは、メイン搬送モジュールを制御して、材料200を作業領域に搬送し続け、同時に、昇降モジュール43は、第2搬送ユニット30又は第1搬送ユニット20の下方ら材料供給待ち持上げ領域に復位する。
【0045】
(2)アンロードプロセスでは(前工程に対応する第1搬送ユニット20上の材料200をアンロードし、後工程に対応する第2搬送ユニット30に搬送することを例として説明する)、材料200の作業が完了した後、ホストは、材料200を制御して前工程に対応する第1搬送ユニット20の材料待ち領域に搬送し、光電感応信号を感知してホストに送信し、昇降モジュール43を制御して前工程に対応する第1搬送ユニット20のスライドレール15の下方から上昇させ、材料200を前工程に対応する第1搬送ユニット20の上方に持ち上げる。昇降モジュール43は、材料200を後工程に対応する第2搬送ユニット30に対応するスライドレール15の上方に横方向に移動させる。昇降モジュール43は、材料200が後工程に対応する第2搬送ユニット30の搬送ベルト上に完全に落下するように下降する。次に、ホストは、後工程に対応する第2搬送ユニット30を制御して材料200を材料排出口の材料待ち領域に搬送し、同時に、昇降モジュール43は、後工程に対応する第2搬送ユニット30の下方から作業完了後の材料待ち持ち上げ領域に復位する。
【0046】
要するに、本開示の実施例による材料搬送装置100は主にベースフレーム11、第1搬送ユニット20、第2搬送ユニット30及び転送組立体40から構成され、レール搬送と昇降方向変換連結の組み合わせを実現し、量産製品の生産過程の制御可能性と完全自動化を実現し、生産効率を向上させることができ、単一プロセス又は複数プロセスの生産に適している。この材料搬送装置は、労力とエネルギーを節約し、手動操作の欠点を回避し、工業化された大量生産と完全な製品検査の技術的要件をより適切に満たし、製品のトレーサビリティと加工の一貫性をより完全にするという利点がある。本開示の実施例の材料搬送装置100は、高度な自動化を有し、現在最新の視覚的制御及び視覚的検出技術を組み合わせて、製品の合格率を大幅に向上させるとともに、誤検出率と検出漏れ率を最小限に抑えることができる。
【0047】
本開示の一実施例によれば、
図6~
図12に示すように、第1搬送ユニット20は作業レール12を含む。作業ユニットは第1搬送ユニット20に配置される。第2搬送ユニット30は公共搬送レール13を含む。転送組立体は連結レール14を含む。連結レール14はベースフレーム11に可動的に配置される。連結レール14は、公共搬送レール13と作業レール12の一方の側又は他方の側に位置する。連結レール14が公共搬送レール13と作業レール12の一方の側に位置する場合、材料200は、連結レール14の材料排出口を介して公共搬送レール13又は作業レール12の材料供給口に搬送される。連結レール14が公共搬送レール13と作業レール12の他方の側に位置する場合、材料200は、公共搬送レール13又は作業レール12の材料排出口から連結レール14の材料供給口に搬送される。
【0048】
具体的には、作業レール12は、ベースフレーム11に配置され、公共搬送レール13は、ベースフレーム11に配置され、作業レール12と間隔を隔てて分布する。公共搬送レール13の材料供給口と作業レール12の材料供給口は同じ側に位置し、公共搬送レール13の材料排出口と作業レール12の材料排出口は同じ側に位置する。連結レール14はベースフレーム11に可動的に配置される。連結レール14は、公共搬送レール13と作業レール12の一方の側又は他方の側に位置する。連結レール14が公共搬送レール13と作業レール12の一方の側に位置する場合、材料200は、連結レール14の材料排出口から公共搬送レール13又は作業レール12の材料供給口に搬送される。連結レール14が公共搬送レール13と作業レール12の他方の側に位置する場合、材料200は、公共搬送レール13又は作業レール12の材料排出口から連結レール14の材料供給口に搬送される。作業ユニットは、ベースフレーム11に配置され、作業レール12上にある材料200を加工するために作業レール12に対向して配置される。
【0049】
言い換えれば、材料搬送装置100はベースフレーム11、作業レール12、公共搬送レール13、連結レール14及び作業ユニットをそれぞれ含む。この材料搬送装置100は加工機能を有する。ベースフレーム11には作業レール12、公共搬送レール13及び連結レール14が取り付けられてもよい。公共搬送レール13と作業レール12は並列的に分布することができる。公共搬送レール13の材料供給口と作業レール12の材料供給口は同じ側に位置することができ、公共搬送レール13の材料排出口と作業レール12の材料排出口は同じ側に位置することができる。連結レール14が公共搬送レール13と作業レール12の一方の側に位置する場合、供給された材料は、まず、連結レール14に流入する。次に、材料200を公共搬送レール13上に搬送するか、又は作業レール12上に搬送するかを判断する。判断後、連結レール14は、対応する位置に移動し、材料200を対応する位置に搬送することができる。なお、判断のプロセスは、手動判断又は検出部判断により実行され得る。検出部は、CCM、センサなどであり得る。ベースフレーム11には作業ユニットがさらに取り付けられてもよい。作業ユニットは作業レール12に対応する。作業ユニットにより材料200に対して加工、検出などの操作を実行することができる。材料搬送装置100を直列接続して、加工デバイス10に組み合わせることができる。
【0050】
本開示の一実施例によれば、作業レール12と公共搬送レール13は平行に分布し、それにより、取り付けが便利になるだけでなく、作業レール12と公共搬送レール13との間の連結レール14の移動も容易になり、連結レール14から作業レール12又は公共搬送レール13への材料200の流入の効率、又は作業レール12又は公共搬送レール13から連結レール14への材料200の流入の効率が向上する。
図7~
図10に示すように、本開示の幾つかの具体的な実施形態では、連結レール14の数は2つである。一方の連結レール14は、公共搬送レール13と作業レール12の一方の側に位置し、他方の連結レール14は、公共搬送レール13と作業レール12の他方の側に位置する。即ち、各材料搬送装置100内に2つの連結レール14を設けることができる。2つの連結レール14は、公共搬送レール13と作業レール12の両側にそれぞれ配置することができ、生産効率及び柔軟性をさらに向上させることができる。
【0051】
本開示の一実施例によれば、材料搬送装置100は駆動部をさらに含む。この駆動部は、転送組立体40の一部であってもよい。駆動部は、ベースフレーム11に配置され、連結レール14に接続される。駆動部は、連結レール14を作業レール12又は公共搬送レール13と連通させるために、連結レール14を作業レール12又は公共搬送レール13の間で移動可能にするように駆動することができる。駆動部を使用することによって自動化の程度をさらに向上させることができる。
【0052】
本開示の幾つかの具体的な実施形態では、材料搬送装置100はスライドレール15をさらに含む。スライドレール15は転送組立体40の一部であり得る。スライドレール15は、ベースフレーム11に配置され、連結レール14に可動的に接続される。連結レール14は、スライドレール15に沿って、作業レール12と公共搬送レール13との間で移動することができる。それにより、公共搬送レール13と作業レール12との間での連結レール14の移動が便利になり、移動安定性が向上する。
【0053】
本開示の一実施例によれば、作業レール12、公共搬送レール13は連結レール14と平行である。それにより、デバイス構造のコンパクトさを改善し、占有空間を削減することができるだけでなく、連結レール14と作業レール12又は公共搬送レール13との間での材料200の移送効率を向上させることができる。
【0054】
スライドレール15の延在方向は、連結レール14の移動方向と同じであり、作業レール12の延在方向と垂直である。このように、作業レール12と連結レール14との間での材料200の搬送が便利になる。
【0055】
オプションで、隣接する2つの材料搬送装置100の2つの作業レール12は同軸であり、2つの公共搬送レール13は同軸であり、材料200の搬送効率が向上する。
【0056】
本開示の一実施例によれば、各材料搬送装置100に対応する公共搬送レール13及び作業レール12の数はそれぞれ1つ又は複数である。即ち、公共搬送レール13の数は1つ又は複数であってもよく、作業レール12の数は1つ又は複数であってもよい。具体的な数は、実際の需要に応じて設定される。
【0057】
本開示の幾つかの具体的な実施形態では、加工デバイス10はコントローラをさらに含む。コントローラは、連結レール14に接続されており、1つの材料搬送装置100に対応する作業レール12上に材料200が積載されると、1つの連結レール14を駆動して後者の材料200を1つの材料搬送装置100に対応する公共搬送レール13に搬送し、別の連結レール14によりそれを1つの材料搬送装置100に隣接する別の材料搬送装置100に対応する作業レール12に搬送する。即ち、1つの材料搬送装置100に対応する作業レール12に材料200が積載されることを検出すると、コントローラは、1つの連結レール14を制御し駆動して、後続の加工待ちの材料200を1つの材料搬送装置100に対応する公共搬送レール13に搬送し、1つの材料搬送装置100と隣接する別の材料搬送装置100との間の別の連結レール14によって、該材料200を隣接する別の材料搬送装置100に対応する作業レール12又は公共搬送レール13に搬送することができる。
【0058】
本開示の一実施例による材料搬送装置100は、判断モジュール、分配モジュール及び駆動モジュールをさらに含む。具体的には、判断モジュールは、1つの材料搬送装置100に対応する作業レール12上に加工中の前者の材料200があるか否かを判断することができる。分配モジュールは、作業レール12と作業レール12に並列的に分布する公共搬送レール13との間で可動であり、それにより、材料200を作業レール12又は公共搬送レール13に搬送する。駆動モジュールは、判断モジュール及び分配モジュールにそれぞれ接続される。駆動モジュールは、判断結果に応じて、分配モジュールを駆動して作業レール12と公共搬送レール13との間で移動させることができる。
【0059】
連結レール14が公共搬送レール13と作業レール12の一方の側に位置する場合、供給された材料は、まず、連結レール14に流入する。次に、判断モジュールの判断結果によって、材料200は、公共搬送レール13に搬送されるか、又は作業レール12に搬送される。判断完了後、駆動モジュールは、連結レール14を駆動して対応する位置に移動させ、かつ材料200を対応する位置に搬送する。なお、判断モジュールはCCM、センサなどを含み得る。作業ユニットは公共搬送レール13に対応する。作業ユニットによって材料200に対して加工、検出などの操作を実行することができる。
【0060】
例えば、1つの材料搬送装置100に対応する作業レール12に加工中の前者の材料200がある場合、1つの材料搬送装置100の一方の側の分配モジュールは、後者の材料200を1つの材料搬送装置100に対応する公共搬送レール13に搬送し、隣接する2つの材料搬送装置100の間の分配モジュールによって別の材料搬送装置100に対応する作業レール12又は公共搬送レール13に移送する。
【0061】
本開示の一実施例によれば、駆動モジュールは駆動モーターを含み得る。駆動モジュールは、連結レール14を作業レール12又は公共搬送レール13と連通させるために、連結レール14を作業レール12又は公共搬送レール13の間で移動可能にするように駆動することができる。駆動モジュールを使用することによって、自動化の程度をさらに向上させることができる。
【0062】
本開示の一実施例によれば、各材料搬送装置100に対応する公共搬送レール13及び作業レール12の数はそれぞれ1つ又は複数である。即ち、公共搬送レール13の数は1つ又は複数であってもよく、作業レール12の数は1つ又は複数であってもよい。具体的な数は、実際の需要に応じて設定される。
【0063】
図7~
図12に示すように、本開示の実施例による、材料200の分配を容易にする加工デバイス10は、少なくとも2つの直列接続された材料搬送装置100を含む。各材料搬送装置100の材料供給側と材料排出側の両方に転送組立体を設けることができる。具体的には、隣接する2つの材料搬送装置100の間に連結レール14が設けられる。
【0064】
これによって、少なくとも2つの直列接続された材料搬送装置100を採用して組み合わせ、各材料搬送装置100内に並列的に配置された公共搬送レール13と作業レール12を設けることができる。隣接する2つの材料搬送装置100は、レールの並列接続により、材料200の分配の柔軟性を改善し、1つの材料200が加工され、後続の材料200が長時間待つなどの状況の発生を防止することができる。
【0065】
なお、材料搬送装置100の数が3つである場合、3つの材料搬送装置100は順に接続される。一番目の材料搬送装置100に対応する作業レール12には、加工中の材料200が積載される。連結レール14によって次の加工待ちの材料200を二番目の材料搬送装置100に対応する作業レール12又は公共搬送レール13に搬送することができる。材料200を二番目の材料搬送装置100に対応する公共搬送レール13上に搬送すると、連結レール14によって二番目の材料搬送装置100に対応する公共搬送レール13上の材料200を三番目の材料搬送装置100に対応する作業レール12上に継続して搬送することができる。即ち、連結レール14は、前者の材料搬送装置100に対応する作業レール12上に加工中の材料200が積載されているか否かを前提として、異なる需要及び状況に応じて、材料200を次の材料搬送装置100に対応する作業レール12に搬送するか、又は公共搬送レール13に搬送するかを選択することができる。例えば、複数の材料搬送装置100に対応する作業ユニットが同じ、又は異なる、又は交替で交錯するなどの状況に応じて設定することができる。
【0066】
以下、添付の図面を参照しながら、本開示の第3態様の実施例による材料200の分配方法を具体的に説明する。
【0067】
図6~
図12に示すように、本開示の実施例による材料200の分配方法は、以下のステップS1~S3を含む。
S1では、1つの材料搬送装置100に対応する第1搬送ユニット20上に加工中の前者の材料200があるか否かを判断する。具体的には、それは主に、第1搬送ユニット20の作業レール12には加工中の前者の材料200があるか否かに着目する。
【0068】
S2では、後者の材料200を搬送方向に沿って1つの材料搬送装置100の一方の側の転送組立体に搬送する。具体的には、後者の材料200を搬送方向に沿って対応する連結レール14上に搬送する。連結レール14上の材料200は分配を待つ。
【0069】
S3では、1つの材料搬送装置100に対応する第1搬送ユニット20の作業レール12上に加工中の前者の材料200がある場合、1つの材料搬送装置100の一方の側の転送組立体の連結レール14は、後者の材料200を1つの材料搬送装置100に対応する公共搬送レール13に搬送し、隣接する2つの材料搬送装置100の間の連結レール14によって、別の材料搬送装置100に対応する第1搬送ユニット20又は第2搬送ユニット30、即ち、対応する作業レール12又は公共搬送レール13に移送する。つまり、ステップS1の判断結果に基づいて、連結レール14を駆動して公共搬送レール13又は作業レール12に移動させる。
【0070】
本開示の一実施例によれば、隣接する2つの材料搬送装置100に対応する作業ユニットが同じである場合、ステップS3では、1つの材料搬送装置100の一方の側の連結レール14は、後者の材料200を1つの材料搬送装置100に対応する公共搬送レール13に搬送し、別の材料搬送装置100に対応する作業レール12に移送する。
【0071】
本開示の幾つかの具体的な実施形態では、材料200の分配方法はS4をさらに含む。S4では、1つの材料搬送装置100に対応する作業レール12上の前者の材料200が加工された後、隣接する2つの材料搬送装置100の間の連結レール14によって、加工された前者の材料200を別の材料搬送装置100に対応する作業レール12又は公共搬送レール13に移送する。
【0072】
オプションで、ステップS4では、隣接する2つの材料搬送装置100に対応する作業ユニットが同じである場合、隣接する2つの材料搬送装置100の間の連結レール14によって、加工された前者の材料200を別の材料搬送装置100に対応する公共搬送レール13に移送する。隣接する2つの材料搬送装置100に対応する作業ユニットが異なる場合、隣接する2つの材料搬送装置100の間の連結レール14によって、加工された前者の材料200を別の材料搬送装置100に対応する作業レール12に移送する。
【0073】
本開示の一実施例によれば、隣接する2つの
間に2つの連結レール14が設けられる。各材料搬送装置100の両側にそれぞれ1つの連結レール14が設けられる。即ち、各材料搬送装置100について、一方の連結レール14は、公共搬送レール13と作業レール12の一方の側に位置し、他方の連結レール14は、公共搬送レール13と作業レール12の他方の側に位置する。これにより、生産効率及び柔軟性をさらに向上させることができる。
【0074】
本開示の幾つかの実施形態では、作業レール12、公共搬送レール13は連結レール14と平行である。それにより、デバイス構造のコンパクトさを改善し、占有空間を削減することができるだけでなく、連結レール14と作業レール12又は公共搬送レール13との間での材料200の移送効率を向上させることができる。
【0075】
本開示の一実施例によれば、隣接する2つの材料搬送装置100の2つの作業レール12は同軸であり、2つの公共搬送レール13は同軸である。それにより、材料200の搬送効率を向上させることができる。
【0076】
要するに、本開示の実施例の材料200の分配方法によれば、複数の材料搬送装置100の接続を実現することができるだけでなく、材料200の分配及び加工の効率を向上させ、接続プロセス中に材料200の待ち時間が長すぎるため「渋滞」が発生する状況を防止することができる。
【0077】
以下、具体的な実施例と併せて本開示の実施例の材料200分配方法及び材料搬送装置100を詳細に説明する。
〈実施例1〉
【0078】
図4及び
図9に示すように、左側の材料搬送装置100に対応する作業レール12上で材料200が作業されている場合、生産のために前方から材料が供給される。このとき、次の材料200は、
図4、
図9中の矢印方向に沿って、順に左側の材料搬送装置100に対応する連結レール14、公共搬送レール13、連結レール14を通った後に、右側の材料搬送装置100に対応する連結レール14に流入し、生産のために連結レール14によって右側の材料搬送装置100に対応する作業レール12上に移送される。
〈実施例2〉
【0079】
図5、
図6及び
図10に示すように、作業が完了した後に、左側の材料搬送装置100に対応する作業レール12上の材料200は、矢印方向に沿って、左側の材料搬送装置100に対応する連結レール14を通って、右側の材料搬送装置100に対応する連結レール14に流入することができ、その後、右側の材料搬送装置100に対応する連結レール14によって、右側の材料搬送装置100に対応する公共搬送レール13に移送され、次に、右側の材料搬送装置100に対応する連結レール14を通って後の機器に流入する。
〈実施例3〉
【0080】
図6、
図7及び
図12に示すように、中空矢印方向に沿って、前方のデバイスから材料200を左側の材料搬送装置100に対応する公共搬送レール12又は作業レール12に選択的に送ることができる。材料200は、左側の材料搬送装置100に対応する連結レール14に流入した後、連結レール14によって分配される。材料200は、右側の材料搬送装置100に対応する公共搬送レール12又は作業レール12に送られる。最終的に、材料200は、右側の材料搬送装置100に対応する連結レール14によって分配されてから後方に伝送される。連結レール14は、
図12の実線の矢印方向に沿って移動することができる。
【0081】
要するに、本開示の実施例による材料搬送装置100は、少なくとも2つの直列接続された材料搬送装置100上の材料200を分配することができる。各材料搬送装置100内に並列的に配置された公共搬送レール13と作業レール12を設けることができる。隣接する2つの材料搬送装置100の間の連結レール14によって、材料200を公共搬送レール13又は作業レール12上に選択的に搬送することができ、後者の材料200が前者の材料200を待つ時間が長すぎるという問題を防止することができるので、作業効率を効果的に向上させることができる。
【0082】
また、本開示の実施例は、コンピュータ記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ記憶媒体は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。前記1つ又は複数のコンピュータ命令が実行されると、上記の材料分配方法のいずれかが実現される。
【0083】
即ち、前記コンピュータ記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されている。前記コンピュータプログラムがプロセッサーによって実行されると、前記プロセッサーは、上記の材料分配方法のいずれかを実行する。
【0084】
図8に示すように、本開示の実施例は、メモリ310とプロセッサー320を含む電子デバイス300を提供する。前記メモリ310は、1つ又は複数のコンピュータ命令を記憶するために使用される。前記プロセッサー320は、上記の方法のいずれかを実現するために、前記1つ又は複数のコンピュータ命令を呼び出して実行するために使用される。
【0085】
即ち、電子デバイス300は、プロセッサー320とメモリ310を含む。前記メモリ310にはコンピュータプログラム命令が記憶されている。前記コンピュータプログラム命令は、前記プロセッサーによって実行されると、前記プロセッサー320に上記の方法のいずれかを実行させる。
【0086】
さらに、
図8に示すように、電子デバイス300は、ネットワークインターフェース330、入力デバイス340、ハードディスク350、及び表示デバイス360を含む。
【0087】
上記の各インターフェイスとデバイスは、バスアーキテクチャを介して互いに接続することができる。バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含むことができる。具体的には、プロセッサー320によって代表される1つ又は複数の中央プロセッサー(CPU)、及びメモリ310によって代表される1つ又は複数のメモリの様々な回路は、一緒に接続される。バスアーキテクチャは、周辺デバイス、電圧安定器及び電力管理回路などの様々な他の回路を一緒に接続することもできる。バスアーキテクチャは、これらの組立体の間の接続通信を実現するために使用されることが理解できる。データバスに加えて、バスアーキテクチャはまた、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。これらは当技術分野で周知であるため、本明細書では詳細に説明されない。
【0088】
前記ネットワークインターフェース330は、ネットワーク(インタネット、ローカルエリアネットワークなど)に接続され、ネットワークから関連データを取得し、ハードディスク350に記憶することができる。
【0089】
前記入力デバイス340は、オペレータによって入力された様々な命令を受信し、それらを実行のためにプロセッサー320に送信することができる。前記入力デバイス340は、キーボード又はポインティングデバイス(例えば、マウス、トラックボール、タッチパッド又はタッチスクリーンなど)を含み得る。
【0090】
前記表示デバイス360は、プロセッサー320により命令を実行して得られた結果を表示することができる。
【0091】
前記メモリ310は、オペレーティングシステムの動作に必要なプログラム及びデータ、ならびにプロセッサー320の計算プロセスにおける中間結果などのデータを記憶するために使用される。
【0092】
本開示の実施例におけるメモリ310は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、あるいは揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを理解されたい。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして働くランダムアクセスメモリ(RAM)であってもよい。本明細書で説明される装置及び方法のメモリ310は、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むがそれらに限定されないことが意図される。
【0093】
幾つかの実施形態では、メモリ310は、オペレーティングシステム311及びアプリケーションプログラム312などの要素、実行可能モジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セットを記憶している。
【0094】
オペレーティングシステム311は、例えば、フレームワーク層、コアライブラリ層、駆動層など、様々なシステムプログラムを含み、様々な基本サービスを実現し、ハードウェアベースのタスクを処理するために使用される。アプリケーションプログラム312は、例えば、ブラウザ(Browser)などの様々なアプリケーションプログラムを含み、様々なアプリケーションサービスを実現するために使用される。本開示の実施例の方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム312に含まれ得る。
【0095】
上記のプロセッサー320は、前記メモリ310に記憶されているアプリケーションプログラム及びデータ、具体的には、アプリケーションプログラム312に記憶されているプログラム又は命令を呼び出して実行すると、第1集合及び第2集合の一方を分散して、前記第1集合及び第2集合の他方が分布するノードに送信する。前記他方は、少なくとも2つのノードに分散し記憶されている。前記第1集合のノード分布及び前記第2集合のノード分布に従って、ノードごとに交叉処理を実行する。
【0096】
本開示の上記の実施例で開示される方法は、プロセッサー320に適用されてもよく、又は、プロセッサー320によって実現されてもよい。プロセッサー320は、信号処理機能を有する集積回路チップであってもよい。実現中に、上記の方法の各ステップは、プロセッサー320内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって行われてもよい。上記のプロセッサー320は、汎用プロセッサー、デジタルシグナルプロセッサー(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよく、本開示の実施例で開示される方法、ステップ、及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサーはマイクロプロセッサーであってもよいし、又は該プロセッサーは任意の従来のプロセッサーなどであってもよい。本開示の実施例に関連して開示される方法のステップは、ハードウェア復号処理装置によって直接実行されるか、又は復号処理装置内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能な読み取り専用メモリ又は電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ、レジスタなどの本分野の成熟した記憶媒体に存在することができる。この記憶媒体はメモリ310にあり、プロセッサー320は、メモリ310内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを完了する。
【0097】
本明細書で説明される実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はそれらの組み合わせで実現され得ることが理解されたい。ハードウェアの実現の場合、処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサーDSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、汎用プロセッサー、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサー、本出願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせを実現することができる。
【0098】
ソフトウェアの実現の場合、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば過程、関数など)により、本明細書に記載の技術を実現することができる。ソフトウェアコードは、メモリに記憶しプロセッサーによって実行することができる。メモリは、プロセッサー内又はプロセッサーの外部に実現することができる。
【0099】
具体的には、プロセッサー320はまた、前記コンピュータプログラムを読み取り、上記の方法のいずれか1つを実行するために使用される。
【0100】
本願で提供される幾つかの実施例において、開示された方法及び装置は他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上述のような装置実施例は、単なる例にすぎない。例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理的な機能による区分であり、実際に実現するとき他の区分方式であってもよく、例えば、複数のユニットまたは組立体が別のシステムに合わせまたは一体化してもよく、或いは幾つかの特徴が無視しまたは実行されなくてもよい。一方、示されたまたは解説された相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインターフェイス、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気の、機械のまたは他の形態であってもよい。
【0101】
なお、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよく、各ユニットが単独に物理的に含まれてもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。上記の集積されたユニットは、ハードウェアの形で実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェア機能ユニットの形で実現されてもよい。
【0102】
ソフトウェア機能ユニットの形で実現される上記の集積ユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。上記のソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パーソナルコンピューター、サーバ又はネットワークデバイスなどであってもよい)に本開示の各実施例に記載の送受信方法の一部のステップを実行させる幾つかの命令を含む。前記記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROMと略称)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称)、ディスク又は光ディスクンなどの様々なプログラムコードを記憶可能である媒体を含む。
【0103】
本開示の説明では、「中心」、「縦方向」、横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの用語で示される方位又は位置関係は、図面で示される方位又は位置関係に基づいて、本開示の説明を容易にし、説明を簡単にするためのものに過ぎず、言及された装置又は部品が必ず特定の方位を有し特定の方位で構造及び操作されることを指示又は示唆するものではないため、本開示を制限するものではないと理解されるべきある。
【0104】
本明細書の説明において、「一実施例」、「幾つかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」、又は「幾つかの例」などの用語を参照する説明は、該実施例又は例と併せて説明される具体的な特徴、構造、材料又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書では、上記の用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。
【0105】
本開示の実施例が示され説明されているが、当業者は、本開示の原理及び趣旨から逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変更、修正、置換、及び変形を行うことができることを理解できる。本開示の範囲は、特許請求の範囲及びその同等物によって限定される。
【符号の説明】
【0106】
材料搬送装置100;
加工デバイス10;ベースフレーム11;作業レール12;公共搬送レール13;連結レール14;スライドレール15;
第1搬送ユニット20;第2搬送ユニット30;転送組立体40;
材料方向変換モジュール41;
材料取り出しモジュール42;ブラケット底板42a;ブラケット42b;吸着組立体42c;
昇降モジュール43;昇降駆動組立体43b;昇降運動組立体底板43c;昇降運動組立体本体43d;昇降運動組立体昇降運動組立体ねじ対偶43e;昇降運動組立体すべり対偶43f;
方向変換運動組立体44;方向変換運動組立体底板44a;方向変換運動組立体本体44b;方向変換運動組立体移動ブロック44c;
方向変換駆動組立体45;
材料200。