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7375673サーバの制御方法、サーバ、およびサーバの制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-30
(45)【発行日】2023-11-08
(54)【発明の名称】サーバの制御方法、サーバ、およびサーバの制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20231031BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20231031BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/12
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020083312
(22)【出願日】2020-05-11
(65)【公開番号】P2021179680
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-04-13
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100122116
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 浩二
(72)【発明者】
【氏名】山田 篤史
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-076902(JP,A)
【文献】特開2019-071023(JP,A)
【文献】特開2001-134682(JP,A)
【文献】特開2004-030523(JP,A)
【文献】特開2010-191555(JP,A)
【文献】特許第6270953(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信インタフェースとメモリとを備えるサーバの制御方法であって、
前記メモリには、複数の店舗のそれぞれに関連づけて、当該店舗の空席数を含む空席情報、および、当該店舗に関連づけられた店舗端末へのユーザの操作の受け付けに応じて当該店舗端末により送信され前記通信インタフェースを介して受信された端末操作信号に基づいて定められる最終操作時刻が記憶され、
前記サーバが、
前記最終操作時刻からの経過時間が経過時間閾値を超える店舗の空席数を減少させ
前記減少させて1以上となった空席数を前記空席情報に含まれる管理空席数として前記メモリに記憶させる、
ことを含むサーバの制御方法。
【請求項2】
前記サーバが、前記管理空席数を記憶させた時刻を前記最終操作時刻としてメモリに記憶させる、請求項1に記載のサーバの制御方法。
【請求項3】
前記メモリには、複数の店舗のそれぞれに関連づけて、複数のテーブルに対応する定員が記憶され、
前記サーバが、前記定員に従って前記空席数を減少させる、請求項1または2に記載のサーバの制御方法。
【請求項4】
前記サーバが、前記メモリに記憶された減少数に従って前記空席数を減少させる、請求項1-のいずれか一項に記載のサーバの制御方法。
【請求項5】
前記端末操作信号には、現に空席となっている座席の数を示す現空情報が含まれる、請求項1-のいずれか一項に記載のサーバの制御方法。
【請求項6】
店舗端末と通信可能な通信インタフェースと、
複数の店舗のそれぞれに関連づけて、当該店舗の空席数を含む空席情報、および、当該店舗に関連づけられた店舗端末へのユーザの操作の受け付けに応じて当該店舗端末により送信され前記通信インタフェースを介して受信された端末操作信号に基づいて定められる最終操作時刻が記憶されるメモリと、
プロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
前記最終操作時刻からの経過時間が経過時間閾値を超える店舗の空席数を減少させ
前記減少させて1以上となった空席数を前記空席情報に含まれる管理空席数として前記メモリに記憶させる、
よう構成される、サーバ。
【請求項7】
通信インタフェースとメモリとを備えるサーバの制御プログラムであって、
前記メモリには、複数の店舗のそれぞれに関連づけて、当該店舗の空席数を含む空席情報、および、当該店舗に関連づけられた店舗端末へのユーザの操作の受け付けに応じて当該店舗端末により送信され前記通信インタフェースを介して受信された端末操作信号に基づいて定められる最終操作時刻が記憶され、
前記サーバに、
前記最終操作時刻からの経過時間が経過時間閾値を超える店舗の空席数を減少させ
前記減少させて1以上となった空席数を前記空席情報に含まれる管理空席数として前記メモリに記憶させる、
ことを実行させるサーバの制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗の情報を提供するサーバの制御方法、サーバ、およびサーバの制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗からの通知により更新される空席情報に基づいて、ユーザから受け付けた空席情報照会に対して空席を有する店舗の情報を提供する空席情報サーバが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、施設端末から空席情報の入力を受け付けて記憶し、ユーザ端末から受け付けた要望情報に合致する施設の検索結果をユーザ端末に送信する予約支援システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-153403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
店舗による空席情報の更新がタイムリーに行われない場合、サーバで管理する空席数と実際の空席数とが一致している確度が低下する。このとき、ユーザに入店可能な店舗の情報を適切に提供することが困難になる。
【0006】
そこで、本開示は、ユーザに入店可能な店舗の店舗情報を適切に提供することができるよう店舗情報を管理可能なサーバの制御方法、サーバ、およびサーバの制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかるサーバの制御方法は、通信インタフェースとメモリとを備えるサーバの制御方法であって、メモリには、複数の店舗のそれぞれに関連づけて、当該店舗の空席数を含む空席情報、および、当該店舗に関連づけられた店舗端末へのユーザの操作の受け付けに応じて当該店舗端末より送信され通信インタフェースを介して受信された端末操作信号に基づいて定められる最終操作時刻が記憶され、サーバが、最終操作時刻からの経過時間が経過時間閾値を超える店舗の空席数を減少させることを含む。
【0008】
また、本発明にかかるサーバの制御方法では、サーバが、減少させた空席数を空席情報に含まれる管理空席数としてメモリに記憶させ、かつ、管理空席数を記憶させた時刻を最終操作時刻としてメモリに記憶させることが好ましい。
【0009】
また、本発明にかかるサーバの制御方法では、サーバが、受信した端末操作信号に空席数の増減を示す配席情報が含まれる場合、配席情報に基づいてメモリに記憶された当該店舗の空席数および管理空席数を更新するとともに最終操作時刻を更新することが好ましい。
【0010】
また、本発明にかかるサーバの制御方法では、サーバが、受信した端末操作信号に配席情報が含まれず、かつ、空席数と管理空席数とが異なる場合、空席数により管理空席数を更新するとともに最終操作時刻を更新することが好ましい。
【0011】
また、本発明にかかるサーバの制御方法では、サーバが、受信した端末操作信号に配席情報が含まれず、かつ、空席数と管理空席数とが異なる場合、管理空席数により空席数を更新するとともに最終操作時刻を更新することが好ましい。
【0012】
また、本発明にかかるサーバの制御方法では、メモリには、複数の店舗のそれぞれに関連づけて、複数のテーブルに対応する定員が記憶され、サーバが、定員に従って空席数を減少させることが好ましい。
【0013】
また、本発明にかかるサーバの制御方法では、サーバが、メモリに記憶された減少数に従って空席数を減少させることが好ましい。
【0014】
また、本発明にかかるサーバの制御方法では、メモリには、複数の経過時間閾値のそれぞれに対応する減少数が記憶されており、サーバが、最終操作時刻からの経過時間に基づいて複数の経過時間閾値のうちいずれかを特定し、特定された経過時間閾値に対応する減少数を用いて空席数を減少させることが好ましい。
【0015】
また、本発明にかかるサーバの制御方法では、メモリには、時間帯に関連づけて減少数が記憶され、サーバが、現在時刻が含まれる時間帯に関連づけられた減少数を用いて空席数を減少させることが好ましい。
【0016】
また、本発明にかかるサーバの制御方法では、メモリには、曜日に関連づけて減少数が記憶され、サーバが、現在時刻が含まれる曜日に関連づけられた減少数を用いて空席数を減少させることが好ましい。
【0017】
また、本発明にかかるサーバの制御方法では、端末操作信号には、最終操作時刻が含まれることが好ましい。
【0018】
また、本発明にかかるサーバの制御方法では、配席情報には、現に空席となっている座席の数を示す現空情報が含まれることが好ましい。
【0019】
本発明にかかるサーバは、店舗端末と通信可能な通信インタフェースと、複数の店舗のそれぞれに関連づけて、当該店舗の空席数を含む空席情報、および、当該店舗に関連づけられた店舗端末へのユーザの操作の受け付けに応じて当該店舗端末により送信され通信インタフェースを介して受信された端末操作信号に基づいて定められる最終操作時刻が記憶されるメモリと、プロセッサと、を備え、プロセッサは、最終操作時刻からの経過時間が経過時間閾値を超える店舗の空席数を減少させるよう構成される。
【0020】
本発明にかかるサーバの制御プログラムは、通信インタフェースとメモリとを備えるサーバの制御プログラムであって、メモリには、複数の店舗のそれぞれに関連づけて、当該店舗の空席数を含む空席情報、および、当該店舗に関連づけられた店舗端末へのユーザの操作の受け付けに応じて当該店舗端末により送信され通信インタフェースを介して受信された端末操作信号に基づいて定められる最終操作時刻が記憶され、サーバに、最終操作時刻からの経過時間が経過時間閾値を超える店舗の空席数を減少させることを実行させる。
【発明の効果】
【0021】
本開示によると、ユーザに入店可能な店舗の店舗情報を適切に提供するよう店舗情報を管理可能に、サーバを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】情報提供システムの動作概要を示す模式図である。
図2】サーバの概略構成を示す模式図である。
図3】空席情報および最終操作時刻の例を示す図である。
図4】サーバ処理部の機能ブロック図である。
図5】空席数管理処理のフローチャートである。
図6】店舗端末の概略構成を示す模式図である。
図7】店舗処理部の機能ブロック図である。
図8】店舗数登録画面の例を示す図である。
図9】ユーザ端末の概略構成を示す模式図である。
図10】ユーザ処理部の機能ブロック図である。
図11】検索画面の例を示す図である。
図12】店舗情報画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照してサーバの制御方法、サーバおよびサーバの制御プログラムについて詳細に説明する。ただし、本発明は図面または以下に記載される実施形態には限定されないことを理解されたい。
【0024】
本開示のサーバは、通信インタフェースとメモリとを備える。メモリには、複数の店舗のそれぞれに関連づけられた、当該店舗の空席数および最終操作時刻が記憶される。最終操作時刻は、店舗に関連づけられた店舗端末へのユーザの操作の受け付けに応じて当該店舗端末により送信され通信インタフェースを介して受信される端末操作信号に基づいて定められる。サーバは、最終操作時刻からの経過時間が経過時間閾値を超える店舗の空席数を減少させる。これにより、本開示のサーバは、ユーザに入店可能な店舗の店舗情報を適切に提供できるよう店舗情報を管理することができる。
【0025】
図1は、情報提供システム1の動作概要を示す模式図である。
【0026】
情報提供システム1は、サーバ2と、店舗端末3-1および3-2(以下、あわせて「店舗端末3」ともいう)と、ユーザ端末4とを有する。情報提供システム1において、サーバ2と、店舗端末3およびユーザ端末4とは、通信ネットワーク5を介して通信可能に接続される。
【0027】
通信ネットワーク5は、例えばTCP/IP(Transport Control Protocol / Internet Protocol)による通信が行われるインターネットである。通信ネットワーク5により通信する機器は、有線または無線によって接続される。無線による接続は、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11acなどの無線LAN(Local Area Network)接続であってよい。通信ネットワーク5は、いわゆる4G(4th Generation)回線などの無線WAN(Wide Area Network)接続を提供する無線基地局(不図示)を含んでもよい。
【0028】
時刻t1において、店舗Aの店舗端末3-1は、ユーザの操作に応じて、空席数を「8」とすべきことを示す配席情報を含む端末操作信号を、通信ネットワーク5を介してサーバ2に送信する。また、時刻t1において、店舗Bの店舗端末3-2は、ユーザの操作に応じて、空席数を「4」とすべきことを示す配席情報を含む端末操作信号を、通信ネットワーク5を介してサーバ2に送信する。サーバ2は、通信ネットワーク5を介して受信した端末操作信号に基づいて、メモリに記憶された店舗Aおよび店舗Bの空席情報に含まれる空席数をそれぞれ「8」「4」に更新し、それぞれの店舗の最終操作時刻として「時刻t1」を記憶する。
【0029】
時刻t2において、店舗Bの店舗端末3-2は、ユーザの操作に応じて、空席数を「8」とすべきことを示す配席情報を含む端末操作信号を、通信ネットワーク5を介してサーバ2に送信する。サーバ2は、通信ネットワーク5を介して受信した端末操作信号に基づいて、メモリに記憶された店舗Bの空席情報に含まれる空席数を「8」に更新し、店舗Bの最終操作時刻として「時刻t2」を記憶する。
【0030】
時刻t3は、店舗Aの最終操作時刻として記憶された「時刻t1」から、経過時間閾値THpを超えた時刻である。時刻t3は、店舗Bの最終操作時刻として記憶された「時刻t2」から、経過時間閾値THpを超えた時刻ではない。サーバ2は、時刻t3において、最終操作時刻からの経過時間が経過時間閾値THpを超える店舗である店舗Aの空席数を減少させる。図1の例では、サーバ2は、店舗Aの空席情報に含まれる空席数を「8」から「6」に減少させている。
【0031】
時刻t3以降である現在時刻tnowにおいて、サーバ2が、「8人で入れる店」の店舗情報を要求する検索要求を、通信ネットワーク5を介してユーザ端末4から受信したとする。この場合、サーバ2は、8席以上の空席数を含む空席情報に関連づけられた店舗Bの店舗情報を、通信ネットワーク5を介してユーザ端末4に対し送信する。
【0032】
このように、本実施形態にかかるサーバ2を含む情報提供システム1は、ユーザに入店可能な店舗の店舗情報を適切に提供することができるよう店舗情報を管理することができる。
【0033】
図2は、サーバ2の概略構成を示す模式図である。
【0034】
サーバ2は、通信ネットワーク5を介して店舗端末3およびユーザ端末4と接続し、店舗端末3から端末操作信号を受け付け、ユーザ端末4から受信する検索要求に基づいて特定した店舗情報をユーザ端末4に送信する。そのために、サーバ2は、サーバ通信部21と、サーバ記憶部22と、サーバ処理部23とを備える。
【0035】
サーバ通信部21は、通信インタフェースの一例であり、サーバ2を通信ネットワーク5に接続するための回路を有する。サーバ通信部21は、店舗端末3等から受信したデータをサーバ処理部23に供給する。また、サーバ通信部21は、サーバ処理部23から供給されたデータをユーザ端末4等に送信する。
【0036】
サーバ記憶部22は、メモリの一例であり、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置および光ディスク装置のうちの少なくとも1つを有する。サーバ記憶部22は、サーバ処理部23による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。各種プログラムは、コンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてサーバ記憶部22にインストールされてよい。コンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体とは、例えばCD-ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD-ROM(DVD Read-Only Memory)等である。また、サーバ記憶部22は、データとして、空席情報221を記憶する。
【0037】
図3は、サーバ記憶部22に記憶される空席情報221および最終操作時刻222の例を説明する図である。
【0038】
サーバ記憶部22は、複数の店舗のそれぞれに関連づけて、当該店舗が顧客に提供可能な空席数を含む空席情報221を記憶する。例えば、図3に示す空席情報221では、店舗Aにそれぞれ関連づけて、空席数「8」、管理空席数「6」が記憶されている。管理空席数は、サーバ2の空席数管理処理において調整された空席数である。空席数管理処理については後述する。また、空席情報221における各店舗の空席情報に関連づけて、各店舗の最終操作時刻222が記憶されている。例えば、空席情報221における店舗Aの空席情報に関連づけて、最終操作時刻「2020/04/01 18:30」が記憶されている。
【0039】
サーバ記憶部22は、最終操作時刻からの経過時間に基づいて空席を減少させる店舗を特定するための経過時間閾値を記憶する。また、サーバ記憶部22は、複数の店舗のそれぞれの属性を示す店舗情報(例えば店舗のジャンル、最寄り駅、想定予算等)を記憶する。サーバ記憶部22は、複数の経過時間閾値を記憶し、さらにそれぞれの経過時間閾値に対応する減少数を記憶していてもよい。また、サーバ記憶部22は、時間帯または曜日に関連づけられた複数の減少数を記憶していてもよい。また、サーバ記憶部22は、複数の店舗のそれぞれに関連づけて、複数のテーブルに対応する定員を記憶していてもよい。
【0040】
サーバ処理部23は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。サーバ処理部23は、サーバ2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。サーバ処理部23は、サーバ2の各種処理がサーバ記憶部22に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手段で実行されるように、サーバ通信部21等の動作を制御する。サーバ処理部23は、サーバ記憶部22に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部23は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
【0041】
図4は、サーバ処理部23の機能ブロック図である。
【0042】
サーバ処理部23は、空席数管理部231と、店舗情報特定部232と、店舗情報送信部233とを有する。サーバ処理部23が有するこれらの各部は、サーバ処理部23が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、サーバ処理部23が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、またはファームウェアとしてサーバ2に実装されてもよい。
【0043】
空席数管理部231は、空席数管理処理を実行することにより、店舗に関連づけてサーバ記憶部22に記憶された空席数のうち、最終操作時刻からの経過時間がサーバ記憶部22に記憶された経過時間閾値を超える店舗の空席数を減少させる。
【0044】
図5は、空席数管理処理のフローチャートである。空席数管理部231は、以下の空席数管理処理を所定間隔で実行する。
【0045】
まず、空席数管理部231は、サーバ通信部21を介して店舗端末3から端末操作信号を受信したか否かを判定する(ステップS1)。端末操作信号は、店舗端末3がユーザの操作の受け付けに応じて送信する信号である。端末操作信号には、店舗の空席数を更新するための配席情報を含む端末操作信号と、配席情報を含まない端末操作信号とがある。配席情報は、現に空席となっている座席の数を示す現空情報、客の入店、予約の受け付け、精算開始による退店見込みといった、空席数の増減を示す情報である。店舗端末3による端末操作信号の送信については後述する。
【0046】
端末操作信号を受信したと判定された場合(ステップS1:Y)、空席数管理部231は、受信した端末操作信号に配席情報が含まれるか否かを判定する(ステップS2)。受信した端末操作信号に配席情報が含まれる場合(ステップS2:Y)、空席数管理部231は、配席情報に対応する店舗についてサーバ記憶部22に記憶された当該店舗の空席数および管理空席数を配席情報により更新するとともに最終操作時刻を更新し(ステップS3)、空席数管理処理を終了する。なお、サーバ記憶部22が空席情報221として管理空席数を記憶していない場合、空席数管理部231は、ステップS3において管理空席数を更新しなくてもよい。このように空席数のみを更新する場合であっても、空席数管理部231は最終操作時刻を更新する。
【0047】
受信した端末操作信号に配席情報が含まれない場合(ステップS2:N)、空席数管理部231は、端末操作信号に対応する店舗についてサーバ記憶部22に記憶された空席数と管理空席数とが異なる否かを判定する(ステップS4)。空席数と管理空席数とが異なると判定された場合(ステップS4:Y)、空席数管理部231は空席数調整処理を行う(ステップS5)。
【0048】
空席数調整処理において、空席数管理部231は、サーバ記憶部22に記憶された空席数により、管理空席数を更新するとともに、最終操作時刻を更新する。このように動作することにより、情報提供システム1において、配席情報を含まない端末操作信号を、店舗端末3が前回送信した配席情報に示される空席数による空席数の更新を要求する信号として取り扱うことができる。
【0049】
また、空席数調整処理において、空席数管理部231は、サーバ記憶部22に記憶された管理空席数により、空席数を更新するとともに、最終操作時刻を更新する。このように動作することにより、情報提供システム1において、配席情報を含まない端末操作信号を、サーバ2により調整された管理空席数による空席数の更新を要求する信号として取り扱うことができる。
【0050】
空席数と管理空席数とが異ならないと判定された場合(ステップS4:N)、空席数管理部231は、空席数管理処理を終了する。
【0051】
端末操作信号を受信していないと判定された場合(ステップS1:N)、空席数管理部231は、サーバ記憶部22に記憶された複数の店舗に関連づけて記憶された空席情報221について、経過時間が経過時間閾値を超えるか否かを判定する(ステップS6)。経過時間は、サーバ記憶部22に記憶された最終操作時刻から現在時刻までの時間である。経過時間閾値は、サーバ記憶部22に記憶されている。
【0052】
空席数管理部231は、複数の店舗ごとに、経過時間が経過時間閾値を超えている場合(ステップS6:Y)、サーバ記憶部22に記憶された当該店舗の空席数を減少させ(ステップS7)、空席数管理処理を終了する。また、空席数管理部231は、店舗の経過時間が経過時間閾値を超えない場合(ステップS6:N)、当該店舗の空席数を減少させることなく空席数管理処理を終了する。
【0053】
ステップS7において、空席数管理部231は、減少させた空席数をサーバ記憶部22に記憶させた時刻を、最終操作時刻としてサーバ記憶部22に記憶させてもよい。このとき、その後に実行される空席数管理処理では、前に実行された空席数管理処理において空席数を減少させた時刻から経過時間閾値よりも長く端末操作信号を受信しない場合に、空席数管理部231はさらに空席数を減少させる。
【0054】
ステップS7において、空席数管理部231は、サーバ記憶部22に記憶された減少数に従って空席数を減少させてもよい。すなわち、空席数管理部231は、経過時間が経過時間閾値を超える店舗の空席数(例えば16)から、サーバ記憶部22に記憶された減少数(例えば4)を減ずることにより得られる12により、管理空席数を更新する。また、空席数管理部231は、経過時間が経過時間閾値を超える店舗の空席数(例えば16)に、サーバ記憶部22に記憶された減少数(例えば0.5)を乗ずることにより得られる8により、管理空席数を更新する。
【0055】
空席数管理部231は、空席数を減少させる数を最終操作時刻からの経過時間に応じて異ならせてもよい。この場合、サーバ記憶部22は、複数の経過時間閾値(例えば30分、1時間、2時間等)と、それぞれに対応する減少数(例えば4、10、24等)を記憶している。そして、空席数管理部231は、ステップS6において、経過時間と経過時間閾値との比較を昇順に並べた複数の経過時間閾値について行う。そして、空席数管理部231は、条件を満たす最大の経過時間閾値に対応する減少数を、ステップS7における当該店舗の空席数の減少に用いる減少数として特定する。
【0056】
空席数管理部231は、空席数を減少させる数を時間帯に応じて異ならせてもよい。この場合、サーバ記憶部22は、複数の時間帯(例えば~18:00、18:00~21:00、21:00~)および減少数(例えば2、12、2)を関連づけて記憶している。そして、空席数管理部231は、ステップS7において、現在時刻が含まれる時間帯に関連づけられた減少数を用いて空席数を減少させる。
【0057】
空席数管理部231は、空席数を減少させる数を曜日に応じて異ならせてもよい。この場合、サーバ記憶部22は、曜日(例えば月~木、金、土、日)および減少数(例えば8、12、8、4)を関連づけて記憶している。そして、空席数管理部231は、ステップS7において、現在時刻が含まれる曜日に関連づけられた減少数を用いて空席数を減少させる。
【0058】
空席数管理部231は、空席を減少させる数を店舗ごとのテーブルの定員に応じて異ならせてもよい。この場合、サーバ記憶部22は、複数の店舗のそれぞれに関連づけて、複数のテーブルに対応する定員を記憶している。そして、空席数管理部231は、ステップS7において、経過時間が経過時間閾値を超えている店舗の空席数を、記憶された定員に従って減少させる。
【0059】
図4に戻り、店舗情報特定部232は、通信ネットワーク5およびサーバ通信部21を介してユーザ端末4から受信した検索要求に応じて、サーバ記憶部22に記憶された店舗情報を検索し、店舗要求に含まれる検索条件に対応する店舗情報を特定する。
【0060】
検索要求には、希望数が含まれる。希望数は入店時に希望する席の数である。店舗情報特定部232は、サーバ記憶部22に記憶された空席情報221を参照し、空席数が希望数以上である店舗の店舗情報を特定する。また、サーバ記憶部22に空席情報221として管理空席数が記憶されている場合、店舗情報特定部232は、管理空席数が希望数以上である店舗の店舗情報を特定してもよい。
【0061】
店舗情報送信部233は、サーバ通信部21および通信ネットワーク5を介して、店舗情報特定部232により特定された店舗情報を、検索要求を送信したユーザ端末4に送信する。
【0062】
図6は、店舗端末3の概略構成を示す模式図である。
【0063】
店舗端末3は、通信ネットワーク5を介してサーバ2と通信を行う。店舗端末3は、店舗端末3のユーザの入力操作に応じて、端末操作信号を送信する。そのために、店舗端末3は、店舗通信部31と、店舗記憶部32と、店舗操作部33と、店舗表示部34と、店舗処理部35とを備える。
【0064】
なお、本実施形態では店舗端末3として、パーソナルコンピュータ(Personal Computer, PC)を想定するが、実施形態はこれに限定されない。店舗端末3は、例えば多機能携帯電話(いわゆる「スマートフォン」)、タブレット端末、タブレットPCなどの情報処理装置であってよい。
【0065】
店舗通信部31は、通信インタフェース回路を備え、店舗端末3を通信ネットワーク5に接続する。店舗通信部31は、店舗処理部35から供給されたデータを、通信ネットワーク5を介してサーバ2等に送信する。また、店舗通信部31は、通信ネットワーク5を介してサーバ2等から受信したデータを店舗処理部35に供給する。
【0066】
店舗記憶部32は、例えば、半導体メモリ装置を備える。店舗記憶部32は、店舗処理部35での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、店舗記憶部32は、ドライバプログラムとして、店舗操作部33を制御する入力デバイスドライバプログラムや、店舗表示部34を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、店舗記憶部32は、アプリケーションプログラムとして、受信した空席数登録画面情報に基づいて空席数登録画面を表示するための画面表示プログラム等を記憶する。また、店舗記憶部32は、所定の処理にかかる一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
【0067】
店舗操作部33は、店舗端末3の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、複数のキーボタンを有し押下されたキーボタンに応じた信号を出力するキーボード、設置面における移動量に応じた信号を出力するマウス等である。ユーザは、店舗操作部33を用いて、文字や数字、記号等を入力することができる。店舗操作部33は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、ユーザの指示として店舗処理部35に供給される。
【0068】
店舗表示部34は、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。店舗表示部34は、店舗処理部35から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。
【0069】
店舗処理部35は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。店舗処理部35は、例えば、CPUであり、店舗端末3の全体的な動作を統括的に制御する。店舗処理部35は、店舗端末3の各種処理が店舗記憶部32に記憶されているプログラムや店舗操作部33への操作等に基づいて適切に実行されるように、店舗通信部31や店舗表示部34等の動作を制御する。店舗処理部35は、店舗記憶部32に記憶されているプログラムに基づいて処理を実行する。また、店舗処理部35は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
【0070】
図7は、店舗処理部35の機能ブロック図である。
【0071】
店舗処理部35は、少なくとも店舗閲覧実行部351を備える。店舗閲覧実行部351は、店舗処理部35が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、店舗閲覧実行部351は、ファームウェアとして店舗端末3に実装されてもよい。
【0072】
図8は、空席数登録画面の例を示す図である。
【0073】
空席数登録画面341は、店舗端末3のユーザによる店舗操作部33への所定の操作(例えば店舗表示部34に表示されたメニュー画面上のアイコン上でのダブルクリック)に応じて店舗閲覧実行部351が店舗表示部34に表示させる画面である。例えば、店舗閲覧実行部351は、店舗操作部33への所定の操作に応じて、店舗通信部31および通信ネットワーク5を介してサーバ2に空席数登録画面を表示するための空席数登録画面情報を要求する空席数登録要求信号を送信する。通信ネットワーク5および店舗通信部31を介してサーバ2から受信した空席数登録画面情報に基づいて、店舗閲覧実行部351は空席数登録画面341を店舗表示部34に表示させる。空席数登録画面341は、空席数入力欄3411と、決定ボタン3412とを有する。
【0074】
空席数入力欄3411は、店舗が顧客に提供可能な空席数を入力する欄である。空席数入力欄3411の右端のドロップダウンアイコンへの所定の操作(例えばクリック)に応じて、空席数入力欄3411の近傍に、空席数の選択入力を行うためのドロップダウンリストが表示される。ユーザは、ドロップダウンリストから所望の数を選択することにより、空席数入力欄3411への空席数の入力を行う。また、空席数入力欄3411は、キーボード等により所望の数を直接入力可能に構成されていてもよい。
【0075】
決定ボタン3415は、空席数登録画面341に表示される空席数を確定するためのボタンである。決定ボタン3415に対するユーザの所定の操作(クリックなど)を店舗操作部33が受け付けた場合、店舗閲覧実行部351は、店舗通信部31および通信ネットワーク5を介して空席更新情報を含む端末操作信号をサーバ2に送信する。
【0076】
店舗閲覧実行部351は、決定ボタン3415に対する所定の操作以外の店舗操作部33へのユーザの操作の受け付けに応じて、店舗通信部31および通信ネットワーク5を介してサーバ2に端末操作信号を送信してもよい。サーバ2は、店舗端末3から端末操作信号を受信することにより、店舗端末3に対応する店舗にてユーザが店舗操作部33に何らかの操作を行ったと判定することができる。そのため、サーバ2の空席数管理部231は、配席情報を含まない端末操作信号の受信に応じて、所定の空席数調整処理を実行することができる。
【0077】
図9は、ユーザ端末4の概略構成を示す模式図である。
【0078】
ユーザ端末4は、通信ネットワーク5を介してサーバ2と通信を行う。ユーザ端末4は、ユーザ端末4のユーザの入力操作に応じて、検索要求信号を送信し、店舗情報を受信する。そのために、ユーザ端末4は、ユーザ通信部41と、ユーザ記憶部42と、ユーザ操作部43と、ユーザ表示部44と、ユーザ処理部45とを備える。
【0079】
なお、本実施形態ではユーザ端末4として、多機能携帯電話を想定するが、実施形態はこれに限定されない。ユーザ端末4は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話(いわゆる「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ、タブレット端末、タブレットPC、ノートPCなどの情報処理装置であってよい。
【0080】
ユーザ通信部41は、通信インタフェース回路を備え、ユーザ端末4を通信ネットワーク5に接続する。ユーザ通信部41は、ユーザ処理部45から供給されたデータを、通信ネットワーク5を介してサーバ2等に送信する。また、ユーザ通信部41は、通信ネットワーク5を介してサーバ2等から受信したデータをユーザ処理部45に供給する。
【0081】
ユーザ記憶部42は、例えば、半導体メモリ装置を備える。ユーザ記憶部42は、ユーザ処理部45での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、ユーザ記憶部42は、ドライバプログラムとして、ユーザ操作部43を制御する入力デバイスドライバプログラムや、ユーザ表示部44を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、ユーザ記憶部42は、アプリケーションプログラムとして、検索要求を送信するとともに受信した店舗情報を表示するための画面表示プログラム等を記憶する。また、ユーザ記憶部42は、所定の処理にかかる一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
【0082】
ユーザ操作部43は、ユーザ端末4の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、ユーザ表示部44に重畳して配置されるタッチパネル等である。ユーザは、ユーザ操作部43を用いて、文字や数字、記号等を入力することができる。ユーザ操作部43は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、ユーザの指示としてユーザ処理部45に供給される。
【0083】
ユーザ表示部44は、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。ユーザ表示部44は、ユーザ処理部45から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。
【0084】
ユーザ処理部45は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。ユーザ処理部45は、例えば、CPUであり、ユーザ端末4の全体的な動作を統括的に制御する。ユーザ処理部45は、ユーザ端末4の各種処理がユーザ記憶部42に記憶されているプログラムやユーザ操作部43への操作等に基づいて適切に実行されるように、ユーザ通信部41やユーザ表示部44等の動作を制御する。ユーザ処理部45は、ユーザ記憶部42に記憶されているプログラムに基づいて処理を実行する。また、ユーザ処理部45は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
【0085】
図10は、ユーザ処理部45の機能ブロック図である。
【0086】
ユーザ処理部45は、少なくともユーザ閲覧実行部451を備える。ユーザ閲覧実行部451は、ユーザ処理部45が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、ユーザ閲覧実行部451は、ファームウェアとしてユーザ端末4に実装されてもよい。
【0087】
図11は、検索画面の例を示す図である。
【0088】
検索画面441は、ユーザ端末4のユーザによるユーザ操作部43への所定の操作(例えばユーザ表示部44に表示されたメニュー画面上のアプリアイコンへのタップ)に応じてユーザ閲覧実行部451がユーザ表示部44に表示させる画面である。例えば、ユーザ閲覧実行部451はユーザ操作部43への所定の操作に応じて、ユーザ通信部41および通信ネットワーク5を介してサーバ2に検索画面を表示するための検索画面情報を要求する検索要求信号を送信する。通信ネットワーク5およびユーザ通信部41を介してサーバ2から受信した検索画面情報に基づいて、ユーザ閲覧実行部451は検索画面441をユーザ表示部44に表示させる。検索画面441は、希望数入力欄4411と、希望日入力欄4412と、希望時刻入力欄4413と、決定ボタン4414とを有する。
【0089】
希望数入力欄4411は、希望数を入力する欄である。希望数は、入店時に希望する席の数である。また、希望数は、入店を希望する人数に対応する入店人数または入店時に使用を希望するテーブルの数であってもよい。希望数入力欄4411には、初期値として「(空席あり)」が入力されている。希望数入力欄4411の右端のドロップダウンアイコンへの所定の操作(例えばタップ)に応じて、希望数入力欄4411の近傍に、希望数の選択入力を行うためのドロップダウンリストが表示される。ユーザは、ドロップダウンリストから所望の数を選択することにより、希望数入力欄4411への希望数の入力を行う。また、希望数入力欄4411は、検索画面441に重畳して表示されるソフトウェアキーボード等により所望の数を直接入力可能に構成されていてもよい。
【0090】
希望日入力欄4412および希望時刻入力欄4413は、入店を希望する日時を入力する欄である。希望日入力欄4412には、初期値として「(本日)」が入力され、希望時刻入力欄4413には、初期値として「(現在時刻)」が入力されている。希望日入力欄4412および希望時刻入力欄4413は、希望数入力欄4411と同様に、ドロップダウンリストからの希望日時の選択入力が可能に構成される。また、希望日入力欄4412および希望時刻入力欄4413は、希望数入力欄4411と同様に、希望日時を直接入力可能に構成されていてもよい。
【0091】
希望数入力欄4411に入力される初期値「(空席あり)」が希望数として選択された場合、ユーザ閲覧実行部451は、希望数を1として検索要求を行う。この場合、空席情報221において管理空席数が0である店舗(図3の例では店舗C)は、検索条件を満たさない。また、検索画面441は、希望数入力欄4411を有していなくてもよい。この場合、ユーザ閲覧実行部451は、常に希望数を1として検索要求を行う。
【0092】
希望日入力欄4412に入力される初期値「(本日)」および希望時刻入力欄4413に入力される初期値「(現在時刻)」が希望日時として選択された場合、ユーザ閲覧実行部451は、希望日および希望時刻を含まない検索要求を行う。サーバ2は、サーバ2が検索要求を受信した時刻が属する日を希望日とし、または、サーバ2が検索要求を受信した時刻から所定時間経過後の時刻を希望時刻として、検索要求を受け付ける。また、ユーザ閲覧実行部451は、検索要求が送信される時刻から所定時間経過後の時刻を希望時刻として検索要求を行ってもよい。さらに、検索画面441は、希望日入力欄4412および希望時刻入力欄4413を有していなくてもよい。
【0093】
決定ボタン4414は、検索画面441に表示される検索条件を確定するためのボタンである。決定ボタン4414に対するユーザの所定の操作(タップなど)をユーザ操作部43が受け付けた場合、ユーザ閲覧実行部451は、ユーザ通信部41および通信ネットワーク5を介して検索要求をサーバ2に送信する。検索要求は、希望数入力欄4411に入力された希望数、希望日入力欄4412および希望時刻入力欄4413に入力された希望日時を含む。
【0094】
このような検索画面において、決定ボタン4414に対するユーザの所定の操作をユーザ操作部43が受け付けた場合、ユーザ閲覧実行部451は、ユーザ通信部41を介して検索要求をサーバ2に送信する。
【0095】
図12は、店舗情報画面の例を示す図である。
【0096】
店舗情報画面442は、サーバ2から受信した店舗情報に基づいてユーザ端末4のユーザ閲覧実行部451がユーザ表示部44に表示させる画面である。店舗情報画面442は、店舗情報表示領域4421と店舗情報表示領域4422とを有する。
【0097】
店舗情報表示領域4421には、店舗Bに対応する店舗情報に基づく情報が表示される。ユーザ端末4のユーザが店舗情報表示領域4421に表示される画像または店舗名称エリアにタップなどの所定の操作を行った場合、ユーザ閲覧実行部451は、ユーザ通信部41および通信ネットワーク5を介して、店舗Bに関する詳細情報を要求する要求信号をサーバ2に送信する。そして、ユーザ閲覧実行部451は、通信ネットワーク5およびユーザ通信部41を介してサーバ2から店舗Bに関する詳細情報を受信し、ユーザ表示部44に表示させる。
【0098】
また、店舗情報表示領域4421には、予約ボタン4421aが含まれる。ユーザ端末4のユーザが予約ボタン4421aにタップなどの所定の操作を行った場合、ユーザ閲覧実行部451は、検索要求に含まれる検索条件に従った予約を要求する予約要求信号を、ユーザ通信部41および通信ネットワーク5を介して予約管理サーバに送信する。
【0099】
図12は、店舗Bと異なる店舗Cについて、店舗情報表示領域4421と同様の店舗情報表示領域4422が表示された状態を示している。店舗情報画面に表示される店舗情報表示領域の数は、この実施形態における2に限定されず、1つであってもよく、3以上であってもよい。また、ユーザ表示部44のディスプレイにすべての店舗情報表示領域を表示できない場合、ユーザ閲覧実行部451は、店舗情報画面をスクロール可能に表示してもよい。
【0100】
本開示の情報提供システム1は、上述の構成を採用することにより、ユーザに入店可能な店舗の店舗情報を適切に提供するよう店舗情報を管理可能に、サーバを制御する。本開示の情報提供システム1によると、所望の店舗情報を得るために必要なサーバ2とユーザ端末4との通信量およびサーバ2における処理時間を削減することができるため、効率的な情報処理が可能となる。
【0101】
変形例によれば、空席数登録画面は、空席数入力欄3411に代えて、店舗が顧客に提供可能なテーブル数を入力する不図示の空きテーブル数入力欄を有する。本変形例では、店舗端末3の店舗記憶部32は、当該店舗における1テーブルあたりの席数を記憶している。店舗閲覧実行部351は、決定ボタンに対するユーザの所定の操作に応じて、空きテーブル数入力欄に入力された空きテーブル数に、店舗記憶部32に記憶された1テーブルあたりの席数を乗じて空席数を算出する。そして、店舗閲覧実行部351は、算出された空席数に応じた空席更新情報を含む端末操作信号を、店舗通信部31および通信ネットワーク5を介してサーバ2に送信する。
【0102】
本変形例において、店舗における1テーブルあたりの席数は、サーバ記憶部22に、店舗に関連づけて記憶されていてもよい。この場合、店舗閲覧実行部351は、決定ボタンに対するユーザの所定の操作に応じて、空きテーブル数入力欄に入力された空きテーブル数に応じた空席更新情報を含む端末操作信号を、店舗通信部31および通信ネットワーク5を介してサーバ2に送信する。そして、サーバ2の空席数管理部231は、受信した端末操作信号に含まれる空きテーブル数に、店舗に関連づけてサーバ記憶部22に記憶された当該店舗における1テーブルあたりの席数を乗じて空席数を算出する。
【0103】
また、本変形例において、店舗における1テーブルあたりの席数は、店舗記憶部32にもサーバ記憶部22にも記憶されていなくてもよい。この場合、サーバ2のサーバ記憶部22に記憶される空席情報には、複数の店舗のそれぞれに関連づけて、当該店舗が顧客に提供可能な空きテーブル数が含まれる。店舗端末3の店舗閲覧実行部351は、入力された空きテーブル数に応じた空席更新情報を含む端末操作信号を、サーバ2に送信する。サーバ2の空席数管理部231は、受信した端末操作信号に含まれる空きテーブル数に基づいて空席情報を更新する。ユーザ端末4のユーザ表示部44に表示される検索画面441において、希望数入力欄4411に入力される希望数は、入店時に希望するテーブルの数である。
【0104】
他の変形例によれば、店舗端末3がユーザの操作の受け付けに応じて通信ネットワーク5を介してサーバ2に送信する端末操作信号は、最終操作時刻を含んでもよい。店舗端末3は、ユーザの操作を受け付けた時点における不図示のシステムクロックの時刻を、最終操作時刻として使用する。
【0105】
当業者は、本発明の精神および範囲から外れることなく、種々の変更、置換および修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
【符号の説明】
【0106】
1 情報提供システム
2 サーバ
231 空席数管理部
232 店舗情報特定部
233 店舗情報送信部
3、3-1、3-2 店舗端末
4 ユーザ端末
5 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12