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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-30
(45)【発行日】2023-11-08
(54)【発明の名称】タイトフレーム
(51)【国際特許分類】
   E04D 3/36 20060101AFI20231031BHJP
【FI】
E04D3/36 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020212239
(22)【出願日】2020-12-22
(65)【公開番号】P2022098693
(43)【公開日】2022-07-04
【審査請求日】2022-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】593162095
【氏名又は名称】株式会社長谷川工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 周藏
【審査官】菅原 奈津子
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-002067(JP,A)
【文献】特開平08-177171(JP,A)
【文献】特開平08-319701(JP,A)
【文献】特開2017-197968(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 3/00- 3/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右方向に長さを有すると共に左右に山部と谷部が連なる形状に形成されている本体フレームの前記山部の頂部に、折板屋根材の内面に設けられている嵌合部が嵌合係止する係止部を備えた嵌合頭部が付設されているタイトフレームにおいて、
前記本体フレームの山部の頂部は、この本体フレームの前記左右方向と直交する前後方向の両側の側縁部が下方に向かって垂下折曲された補強片部を有する形状に形成され、
前記嵌合頭部は、前記本体フレームの前記左右方向と直交する前後方向の両側の下部に取付用片部が垂設されていると共に、この前後の取付用片部が前記前後の補強片部を抱き込むように折曲されて補強片部に抱き込み係止されていることにより、前記嵌合頭部が前記本体フレームの山部の頂部に付設固定されていることを特徴とするタイトフレーム。
【請求項2】
前記前後の取付用片部は、上部が前記前後の補強片部の外面に外方から重ねられ途中部で補強片部の下端部を支点に内側へと折曲されて折曲先端側が補強片部の内面に重ねられていることで補強片部に抱き込み係止されていることを特徴とする請求項1記載のタイトフレーム。
【請求項3】
前記嵌合頭部は、下面が前記本体フレームの山部の頂部の上面に載置重合されて付設されていると共に、この嵌合頭部の下面に係止凸部が設けられ,この係止凸部が係合する係合凹部が前記頂部の上面に設けられているか、若しくは嵌合頭部の下面に係合凹部が設けられ,この係合凹部に係合係止する係止凸部が前記頂部の上面に設けられていて、この係止凸部と係合凹部の凹凸係合により嵌合頭部が頂部の上面に対し位置決め状態で載置重合されて付設されていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のタイトフレーム。
【請求項4】
前記本体フレームの山部の頂部に、この頂部を上下方向に貫通する貫通孔が設けられているか、若しくは前記嵌合頭部の下面に、この下面を上下方向に貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔が前記係合凹部として構成されていることを特徴とする請求項3記載のタイトフレーム。
【請求項5】
前記前後の取付用片部は、前記前後の補強片部の左右横幅と同一の横幅若しくはやや小さい横幅を有していて、この前後の取付用片部が、前後の補強片部の左右幅の略全域を抱き込むように折曲されて補強片部に係止されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のタイトフレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、嵌合式の折板屋根材を屋根下地材に固定するために用いられるタイトフレームに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からタイトフレーム嵌合式と称される折板構造屋根が実施されている。
【0003】
このタイトフレーム嵌合式の折板構造屋根を簡単に説明すると、少なくとも山部の左右部に係止顎部が設けられたタイトフレームと、この係止顎部に嵌合係止可能な嵌合係止面部が傾斜部の内面に設けられた折板屋根材とを使用するもので、タイトフレームの上方から折板屋根材を被嵌して下方へ荷重を加えるだけで係止顎部に折板屋根材の嵌合係止面部を嵌合係止させることができ、この際にタイトフレームの山部の頂部上で隣接する折板屋根材の端部のハゼ部同士を重ねてハゼ締めすることにより、隣接する折板屋根材同士が接合されると共に、係止顎部から嵌合係止面部が係脱しないように保持されて折板屋根材がタイトフレームに固定される構成である。
【0004】
また、この種タイトフレーム嵌合式の折板構造屋根に用いる従来のタイトフレームは、山部と谷部が交互に連続する帯状本体フレームの山部頂上に、前記係止顎部を左右に有する嵌合頭部がリベット止めされているもの(下記特許文献1参照)や、ボルト固定されているものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】意匠登録第1384419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記特許文献1の改良に係るもので、軽量で取り扱い容易となると共に、高強度化も実現可能となる簡易構造のタイトフレームを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
左右方向に長さを有すると共に左右に山部2と谷部が連なる形状に形成されている本体フレーム1の前記山部2の頂部3に、折板屋根材10の内面に設けられている嵌合部11が嵌合係止する係止部7を備えた嵌合頭部6が付設されているタイトフレームAにおいて、
前記本体フレーム1の山部2の頂部3は、この本体フレーム1の前記左右方向と直交する前後方向の両側の側縁部が下方に向かって垂下折曲された補強片部4を有する形状に形成され、
前記嵌合頭部6は、前記本体フレーム1の前記左右方向と直交する前後方向の両側の下部に取付用片部8が垂設されていると共に、この前後の取付用片部8が前記前後の補強片部4を抱き込むように折曲されて補強片部4に抱き込み係止されていることにより、前記嵌合頭部6が前記本体フレーム1の山部2の頂部3に付設固定されていることを特徴とするタイトフレームに係るものである。
【0009】
また、前記前後の取付用片部8は、上部が前記前後の補強片部4の外面に外方から重ねられ途中部で補強片部4の下端部を支点に内側へと折曲されて折曲先端側が補強片部4の内面に重ねられていることで補強片部4に抱き込み係止されていることを特徴とする請求項1記載のタイトフレームに係るものである。
【0010】
また、前記嵌合頭部6は、下面が前記本体フレーム1の山部2の頂部3の上面に載置重合されて付設されていると共に、この嵌合頭部6の下面に係止凸部9が設けられ,この係止凸部9が係合する係合凹部5が前記頂部3の上面に設けられているか、若しくは嵌合頭部6の下面に係合凹部5が設けられ,この係合凹部5に係合係止する係止凸部9が前記頂部3の上面に設けられていて、この係止凸部9と係合凹部5の凹凸係合により嵌合頭部6が頂部3の上面に対し位置決め状態で載置重合されて付設されていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のタイトフレームに係るものである。
【0011】
また、前記本体フレーム1の山部2の頂部3に、この頂部3を上下方向に貫通する貫通孔5が設けられているか、若しくは前記嵌合頭部6の下面に、この下面を上下方向に貫通する貫通孔5が設けられ、この貫通孔5が前記係合凹部5として構成されていることを特徴とする請求項3記載のタイトフレームに係るものである。
【0012】
また、前記前後の取付用片部8は、前記前後の補強片部4の左右横幅と同一の横幅若しくはやや小さい横幅を有していて、この前後の取付用片部8が、前後の補強片部4の左右幅の略全域を抱き込むように折曲されて補強片部4に係止されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のタイトフレームに係るものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明は上述のように構成したから、本体フレームの山部は、補強片部を有する頂部の強度が高く、また、本体フレームの山部の頂部と嵌合頭部との取付けにリベット或いはボルトを要せず補強片部に嵌合頭部の取付用片部を抱き込み係止する構成のため、部品点数が削減されて低コスト化できると共に、比較的重量のあるリベット或いはボルトが省かれることにより軽量化できて取り扱い性も向上することとなり、しかも取付用片部の抱き込み係止(折曲)加工も、例えばプレス加工などの既存の簡易な加工技術で行えるために簡易に設計実現可能であり、その上リベット止め或いはボルト固定が不要な本発明は、本体フレームの山部の頂部にも嵌合頭部にもリベット或いはボルト取付用の貫通穴を形成する必要がなく、貫通穴のない高強度の頂部並びに嵌合頭部を設計することも可能となり、前記頂部の強度が高いことと相まって折板屋根材を高強度に支持できるなど、極めて実用性に優れたタイトフレームとなる。
【0014】
また、請求項2記載の発明においては、嵌合頭部の前後の取付用片部が、本体フレームの山部の頂部の前後の補強片部に確固に抱き込み係止される構成を簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に優れたタイトフレームとなる。
【0015】
また、請求項3記載の発明においては、係止凸部と係合凹部の凹凸係合により嵌合頭部が強固な位置ズレ防止状態で本体フレームの山部の頂部に付設固定されることになると共に、取付用片部を抱き込み係止する際にも嵌合頭部が頂部に対し位置ズレしにくく、容易に製作可能となるなど、一層実用性に優れたタイトフレームとなる。
【0016】
また、請求項4記載の発明においては、係止凸部を確固に凹凸係合可能な係合凹部を簡易構成にして容易に設計実現可能であると共に、既存のフレーム本体の頂部に設けられているリベット固定用貫通穴を係合凹部として利用(リベット或いはボルト取付用貫通穴が頂部に設けられている既存のタイトフレームの本体フレームに、係止凸部と取付用片部とを有する嵌合頭部を付設固定して本発明を構成)することも容易に可能であるなど、一層実用性に優れたタイトフレームとなる。
【0017】
また、請求項5記載の発明においては、前後の取付用片部が前後の補強片部の略全域抱き込むように係止されて嵌合頭部が本体フレームの山部の頂部に対して一層強固に付設固定される極めて実用性に優れたタイトフレームとなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施例の使用状態を示す斜視図である。
図2】本実施例を示す斜視図である。
図3】本実施例の要部を示す説明部分拡大斜視図である。
図4】本実施例を示す説明拡大側断面図である。
図5】本実施例の要部を示す説明部分拡大正断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の最適な実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示し簡単に説明する。
【0020】
本体フレーム1の山部2の頂部3が、前後両側の側縁部が下方に向かって垂下折曲された補強片部4を有する形状に形成されている本発明のタイトフレームAは、この頂部3の強度が高い。
【0021】
また、本発明のタイトフレームAの嵌合頭部6は、前後両側の下部に取付用片部8が垂設されていると共に、この前後の取付用片部8が前記前後の補強片部4を抱き込むように折曲されて補強片部4に抱き込み係止されていることにより、前記嵌合頭部6が前記本体フレーム1の山部2の頂部3に付設固定されている。
【0022】
すなわち本発明は、本体フレーム1の山部2の頂部3への嵌合頭部6の取付けにリベットやボルトを要する構成でないので、部品点数を削減できてコストダウンを図れることとなり、また、前記取付用片部8の抱き込み係止(折曲)加工も、例えばプレス加工などの既存技術を用いて簡単に行えるために実現化が容易であり、その上比較的重量のあるリベット或いはボルトが省かれることにより軽量化が図れてタイトフレームAの取り扱い性が向上する。
【0023】
また、リベットやボルトが不要となる本発明は、本体フレーム1の山部2の頂部3にも嵌合頭部6にもリベット或いはボルト取付用の貫通穴を形成する必要がないために、貫通穴のない高強度の頂部3及び嵌合頭部6を設計実現可能となり、前記補強片部4により頂部3が高強度化されていることも相まって折板屋根材10を高強度に支持できるタイトフレームAとなる。
【実施例
【0024】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0025】
先ず、本実施例で使用する折板屋根材10を説明する。
【0026】
折板屋根材10は、塗装鋼板や亜鉛メッキ鋼板などの金属板を折り曲げ加工して形成したものであって、詳しく図示していないが、山部12と谷部13が交互に連続する形状に形成されている(図1図5参照)。
【0027】
また、折板屋根材10は、その一側が谷部13の端から外方へ斜め上方に向かって突出する形状の傾斜部14と、この傾斜部14の上部に内方(谷部13側)に向かって屈曲した後に改めて外方へ斜め上方に向かって突出する形状の屈曲部15と、この屈曲部15の上端から外方に向かって略水平に突出する形状の頂部16と、この頂部16の端部から上方に向かって突出する下ハゼ部17とを有する形状に構成され、他側は、一側と略左右対称形状の傾斜部14と屈曲部15と頂部16とを有すると共に、頂部16の端部から上方に向かって突出し前記下ハゼ部17に上方から被嵌可能な上ハゼ部18を有する形状に形成されている。そして、傾斜部14の途中部から屈曲部15,頂部16(下ハゼ部17,上ハゼ部18)に至る部分が前記山部12として構成され、傾斜部14の途中部より下方側が前記谷部13として構成されている。
【0028】
また、屈曲部15は、傾斜部14の上部から谷部13側に向かって屈曲されている板部の内面が、後述する係止顎部7に嵌合係止する嵌合部11として構成されている。
【0029】
次に、本実施例のタイトフレームAについて説明すると、図1図2に示すように、一枚の金属製帯板材が、屋根の勾配方向と直交する左右方向に山谷(凹凸)が連続する形状(図面は山が左右方向に二つ連続する形状)に折曲形成されて成る本体フレーム1と、折板屋根材10の内面に設けられている嵌合部11が嵌合係止する係止部7を左右両側に備えた嵌合頭部6とから成り、前記本体フレーム1の山部2の頂部3に、前記嵌合頭部6が付設されている。
【0030】
また、本実施例の前記本体フレーム1は、図3図4に示すように、山部2の頂部3と傾斜部との前後両側の側縁部が下方に向かって垂下折曲された補強片部4を有する形状に形成されている。
【0031】
本実施例の嵌合頭部6は、図2図5に示すように、金属板が折曲されて下方が開放する逆さまのカップ形に形成されていて、上面に前記折板屋根材10の頂部16の下面を載置支承し得るように構成されていると共に、左右方向に長さを有し、左右両端が下方へ落ち込む形状に形成されていて、この下方へ落ち込む左右両端部が、前記折板屋根材10の嵌合部11が嵌合係止する係止部7として構成されている。
【0032】
また、本実施例の嵌合頭部6は、前板部の下部と後板部の下部とが夫々下方へ一体的に延設(垂設)する形状に形成されていて、この垂下延設片部が取付用片部8として構成されていると共に、この前後の取付用片部8が、例えば金属プレス加工等により前記本体フレーム1の山部2の頂部3の前後の補強片部4を抱き込むように折曲されて補強片部4に抱き込み係止されている。そして、この前後の取付用片部8の、前後の補強片部4への抱き込み係止により、前記嵌合頭部6が前記本体フレーム1の山部2の頂部3に付設固定されている。
【0033】
さらに具体的には、前記前後の取付用片部8は、夫々の上部が前記前後の補強片部4の外面に外方から重ねられ途中部で補強片部4の下端部を支点に内側へと折曲されて折曲先端側が補強片部4の内面に重ねられていることで、すなわち前後の取付用片部8が、図4に示すような転コ字状(逆U字状)に折曲されていることで補強片部4に強固に抱き込み係止されている。
【0034】
また、前後の取付用片部8は、図5に示すように、前記頂部3の前後の補強片部4の左右横幅と略同一の横幅を有していて、この前後の取付用片部8が前後の補強片部4の全域を抱き込むように折曲されて補強片部4に係止されている。尚、この前後の取付用片部8が、前記頂部3の前後の補強片部4よりやや小さい横幅を有して、この前後の取付用片部8が前後の補強片部4の略全域を抱き込み係止する構成が採用されていても良い。
【0035】
また、前記嵌合頭部6は、下面が前記本体フレーム1の山部2の頂部3の上面に載置重合されて付設されていると共に、この嵌合頭部6の下面に係止凸部9が設けられ,この係止凸部9が係合する係合凹部5が前記頂部3の上面に設けられていて、この係止凸部9と係合凹部5の凹凸係合により嵌合頭部6が頂部3の上面に対し横ズレも水平回転も防止された位置決め状態で載置重合されて付設されている。尚、嵌合頭部6の下面に係合凹部5が設けられ,この係合凹部5に係合係止する係止凸部9が前記頂部3の上面に設けられている構成、すなわち本実施例とは、係止凸部9と係合凹部5との関係が上下逆になる構成が採用されていても良い。
【0036】
さらに詳しくは、図3図5に示すように、前記嵌合頭部6の下面の左右方向に間隔を置いた二箇所に、前記係止凸部9が設けられ、この二箇所の係止凸部9に対応させて前記係合凹部5が前記本体フレーム1の山部2の頂部3の上面の左右方向に間隔を置いた二箇所に設けられている。
【0037】
従って、係止凸部9と係合凹部5の凹凸係合により嵌合頭部6が頂部3に対し強固な位置ズレ防止状態で付設固定されるように構成されている。
【0038】
また、この係止凸部9と前記係合凹部5との凹凸係合構造は、前記本体フレーム1の山部2の頂部3に前記嵌合頭部6を付設作業を行う際にも役立つ。すなわち、嵌合頭部6の下面を前記本体フレーム1の山部2の頂部3の上面に仮置きすると、係止凸部9と係合凹部5とが凹凸係合することによって嵌合頭部6が位置ズレしにくく、そのためこの仮置き状態で前記取付用片部8を前記補強片部4に抱き込み係止する作業が容易に行われる。
【0039】
また、係止凸部9は、前記嵌合頭部6の上面の左右二箇所を上方から押圧プレスすることで下面を下方へ突出させた凸部9によって構成され、係合凹部5は、前記本体フレーム1の山部2の頂部3を上下方向に貫通する貫通孔5によって構成されている(図3図5参照)。
【0040】
すなわち、係止凸部9は、嵌合頭部6に貫通穴を形成することなく設けられているので、リベットやボルト取付用の貫通穴を有する従来のこの種タイトフレームの嵌合頭部に比して強度的に有利な高強度の嵌合頭部6が実現できており、係合凹部5は、従来のタイトフレームのリベット或いはボルト取付用貫通孔をそのまま利用しているので、既存の本体フレームをそのまま流用できる。尚、係合凹部5は、底が貫通しない凹みであっても良く、このような凹みを採用すれば、本体フレーム1の山部2の頂部3も高強度なものが実現できる。
【0041】
図中符号19はタイトフレームAが固定される屋根下地材である。
【0042】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0043】
1 本体フレーム
2 山部
3 頂部
4 補強片部
5 係合凹部・貫通孔
6 嵌合頭部
7 係止部
8 取付用片部
9 係止凸部
10 折板屋根材
11 嵌合部
A タイトフレーム
図1
図2
図3
図4
図5