(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-30
(45)【発行日】2023-11-08
(54)【発明の名称】サージカルアパレルシステムおよび使用方法
(51)【国際特許分類】
A41D 13/12 20060101AFI20231031BHJP
A42B 3/20 20060101ALI20231031BHJP
A42B 3/28 20060101ALI20231031BHJP
A42B 3/04 20060101ALI20231031BHJP
【FI】
A41D13/12 118
A42B3/20
A42B3/28
A42B3/04
(21)【出願番号】P 2020540764
(86)(22)【出願日】2019-01-25
(86)【国際出願番号】 US2019015128
(87)【国際公開番号】W WO2019147923
(87)【国際公開日】2019-08-01
【審査請求日】2022-01-21
(32)【優先日】2018-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506410062
【氏名又は名称】ストライカー・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【氏名又は名称】網屋 美湖
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリーズ,ライアン
(72)【発明者】
【氏名】キッドマン,ボー
(72)【発明者】
【氏名】アイシャム,スティーヴン
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-518532(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0174346(US,A1)
【文献】特開2009-268856(JP,A)
【文献】米国特許第06954968(US,B1)
【文献】特開2014-030543(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D13/00-13/12
A41D20/00
A42B 3/00- 3/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
周辺機器を含むサージカルアパレルシステム(10)であって、
着用者の頭部に装着されるサージカルヘルメット(20)であり、
遠位面(625)を有し、前記遠位面において凹部(627)を規定
しており、位置合わせチャネルを規定する頂部ビーム(29,129,629)を有し、前記位置合わせチャネルに少なくとも一部が配設された突起(46.646)を有するフェイスフレーム(624,626,628,629)と、
前記凹部(627)内に配設され、前記フェイスフレーム(624,626,628,629)の前記遠位面(625)に近接して位置決めされた遠位面(647)を有し、強磁性材料または磁性材料の一方を含む第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)と、
を備えた、サージカルヘルメット(20)と、
前記サージカルヘルメット(20)の上方に少なくとも一部が配設され、医療環境と前記着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメント(12,112,612)であり、
前記サージカルヘルメット(20)の上方に少なくとも一部が配設された場合に、前記着用者の顔面の前方に位置決めされるように構成された開口を規定するサージカル布(14,214,614,1414)と、
前記サージカル布の前記開口内に配設され、上部、下部、第1の表面、
前記第1の表面と反対の第2の表面
、前記上部における第1の開口部(56,656)、および、前記サージカルガーメント(12,112,612)の着用者側に配設されかつ前記上部から延びかつ両外側縁部(643A,643B)を有するタブ(655)を備えた透明フェイスシールド(18,618)と、
前記透明フェイスシールド(18,618)に結合され、前記強磁性材料または前記磁性材料の他方を含み、近位面(659,759,859,959,1059,1159,1259,1359)を有するヘッド(660,760,860,960,1060,1260,1360)を備えた第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)で、前記ヘッドが、前記サージカルガーメント(12,112,612)の少なくとも一部が前記サージカルヘルメット(20)の上方に配設された場合に、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)に対して取り外し可能に係合するように構成された、第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)と、を備え、
前記突起(46.646)は、前記透明フェイスシールド(18,618)の前記上部において前記第1の開口部(56,656)に係合するように構成され、
前記透明フェイスシールド(18,618)の前記第1の開口部(56,656)の少なくとも一部が、前記タブ(655)によって画定され、
前記タブ(655)が、前記第1の開口部(56,656)が前記突起(46.646)に係合した場合に、前記位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設されるように構成されており、
前記ヘッド(660,760,860,960,1060,1260,1360)の前記近位面(659,759,859,959,1059,1159,1259,1359)が、前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)が前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)に係合した場合に、前記フェイスフレーム(624,626,628,629)の前記凹部内に少なくとも部分的に配置される、サージカルガーメント(12,112,612)と、
を備えた、サージカルアパレルシステム。
【請求項2】
前記サージカルヘルメット(20)が、前記フェイスフレーム(624,626,628,629)内に配設され、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)に隣接して位置決めされたセンサ(170,270,370,470,570)をさらに備え、
前記センサ(170,270,370,470,570)が、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)に隣り合う前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)の存在を検出することによって、前記サージカルガーメント(12,112,612)が前記サージカルヘルメット(20)に結合されたタイミングを検出するように構成された、請求項1に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項3】
前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)が、磁性材料を含み、前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)が、強磁性材料を含み、
前記センサ(170,270,370,470,570)が、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)に対する前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)を囲む磁界の変化を検出するように構成されたホール効果センサである、請求項2に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項4】
前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)が、強磁性材料を含み、前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)が、磁性材料を含み、
前記センサ(170,270,370,470,570)が、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)に対する前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)を囲む磁界の変化を検出するように構成されたホール効果センサである、請求項2に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項5】
前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)が
前記遠位面(647)の反対の近位面(657)と、
前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)の前記近位面(657)および前記遠位面(647)を通って延び、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)の両側部を規定する横断面と、
をさらに備え、
前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)が、前記横断面を横切って分極した磁性材料を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項6】
前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)が
前記遠位面(647)の反対の近位面(657)と、
前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)の前記近位面(657)および前記遠位面(647)を通って延び、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)の両側部を規定する横断面と、
をさらに備え、
前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)が、当該第1の結合部材の前記両側部の一方が第1の極性を備え、前記両側部の他方が第2の極性を備えるように、前記横断面を横切って分極した磁性材料を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項7】
前記近位面(657)および前記遠位面(647)それぞれの外縁が前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)の中心軸を規定し、
前記横断面が、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)の前記中心軸と交差するように構成された、請求項5または6に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項8】
前記サージカルヘルメット(20)が、前記横断面上で前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)に隣接して位置決めされたセンサ(170,270,370,470,570)をさらに備え、
前記センサ(170,270,370,470,570)が、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)に隣り合う前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)の存在を検出することによって、前記サージカルガーメント(12,112,612)が前記サージカルヘルメット(20)に結合されたタイミングを検出するように構成された、請求項5~7のいずれか1項に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項9】
前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)が、前記透明フェイスシールド(18,618)への横力の印加に応じた前記サージカルガーメント(12,112,612)の前記サージカルヘルメット(20)からの分離に抗するように成形された、請求項1~8のいずれか1項に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項10】
前記ヘッド(660,760,860,960,1060,1260,1360)の前記近位面(659,759,859,959,1059,1159,1259,1359)が、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)に係合するように構成され、
前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)の前記近位面(659,759,859,959,1059,1159,1259,1359)が、前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)が前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)に係合した場合に、前記フェイスフレーム(624,626,628,629)の前記遠位面に近接して位置決めされた、請求項1~9のいずれか1項に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項11】
前記透明フェイスシールド(18,618)が、前記サージカルガーメント(12,112,612)の着用者側に配設され、両外側縁部(643A,643B)間に配設された開口部を備えたタブ(655)をさらに備えた、請求項1~10のいずれか1項に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項12】
前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)の前記ヘッド(660,760,860,960,1060,1260,1360)が、前記近位面(659,759,859,959,1059,1159,1259,1359)の反対の遠位面(665,765,865,965,1065,1165,1265,1365)と、当該ヘッド(660,760,860,960,1060,1260,1360)の前記遠位面(665,765,865,965,1065,1165,1265,1365)から遠位方向に延びたポスト(667,767,867,967,1067,1167,1267,1367)と、をさらに備えた、請求項1~
11のいずれか1項に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項13】
前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)の前記ポスト(667,767,867,967,1067,1167,1267,1367)が、近位部(669,769,1069,1169)および遠位部(671,771,1071,1171)をさらに備え、
前記近位部(669,769,1069,1169)が第1の寸法を有し、前記遠位部(671,771,1071,1171)が第2の寸法を有し、前記ポスト(667,767,867,967,1067,1167,1267,1367)が、前記第1の寸法が前記第2の寸法よりも大きくなるように構成され、
前記透明フェイスシールド(18,618)が、前記下部において第2の開口部をさらに備え、
前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)の前記ポスト(667,767,867,967,1067,1167,1267,1367)の前記遠位部(671,771,1071,1171)の少なくとも一部が、前記第2の開口部に配設され、前記近位部(669,769,1069,1169)が、前記透明フェイスシールド(18,618)に隣接して、前記ヘッド(660,760,860,960,1060,1260,1360)の前記遠位面を前記透明フェイスシールド(18,618)の前記第1の表面から離間させた、請求項
12に記載のサージカルアパレルシステム。
【請求項14】
前記サージカルヘルメット(20)が、前記フェイスフレーム(624,626,628,629)の前記遠位面において第2の凹部(627)内に配設され、前記第1の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)と同じ材料を含む第2の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)を備え、
前記サージカルガーメント(12,112,612)が、前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)と同じ材料を含む第2の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)を備え、前記第2の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)が、前記第1の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)および当該第2の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)が前記透明フェイスシールド(18,618)の両側部に結合されるように、前記透明フェイスシールド(18,618)に結合され、
前記第2の取り付け要素(58,158,558,658,758,858,958,1058,1158,1258,1358,1458)が、前記サージカルガーメント(12,112,612)の少なくとも一部が前記サージカルヘルメット(20)の上方に配設された場合に、前記第2の結合部材(48,648,748,848,948,1048,1148,1248,1348,1448)に対して取り外し可能に係合するように構成された、請求項1~
13のいずれか1項に記載のサージカルアパレルシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年1月26日に出願された米国仮特許出願第62/622,520号および2018年5月24日に出願された米国仮特許出願第62/676,135号の優先権および利益を主張する2018年12月18日に出願された米国特許出願第16/223,523号の優先権および利益を主張するものであり、そのすべての内容を本明細書に援用する。
【背景技術】
【0002】
外科手術においては、手術従事者と患者との間に無菌バリアを設けるため、個人用保護システムが使用される。具体的に、従来のシステムは、トーガまたはフードを支持するヘルメットを具備する。このシステムは、無菌バリアを確立したい医療従事者/手術従事者が着用する。トーガまたはフードは、透明なフェイスシールドを具備する場合がある。ヘルメットは、ファンを含む換気ユニットを具備する。換気ユニットは、空気が着用者の周りで循環するように、トーガ/フードを通じて空気を取り込む。これにより、トーガ/フードに閉じ込められる熱の量およびこの空間に溜まるCO2の量の両者が減る。さらに、手術部位を照らすように指向され得る照明のヘルメットへの取り付けが知られている。
【0003】
従来のトーガまたはフードは、ヘルメットに対して取り外し可能に結合されるように構成されていた。これにより、トーガ/フードは、外科手術の後にヘルメットから取り外して、廃棄することができる。個人用保護システムの以前の設計には、トーガ/フードをヘルメットに結合するフックおよび/または一般的なファスナを含んでいた。ただし、個人用保護システムの以前の設計で利用されていたファスナには、多くの制約があった。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、一般的にはサージカルアパレルシステムに関する。サージカル(手術用/外科用/防護用)アパレルシステムは、サージカルヘルメットに取り付けられるように構成可能なサージカルガーメントアセンブリを備え、このサージカルガーメントアセンブリは、当該システムを着用している個人と周囲環境との間にバリアを設けるように採用可能である。
【0005】
例示的な一構成は、サージカルヘルメットに取り付けられるように構成され、取り付け部材を一体的に含むサージカルガーメントを備え、サージカルガーメントをサージカルヘルメットに対して取り外し可能に結合するように構成されたサージカルアパレルシステムを提供する。取り付け部材は、サージカルガーメントにより形成された微生物バリアの着用者側でサージカルヘルメットに対して取り外し可能に結合するように構成されていてもよい。サージカルヘルメットは、取り付け部材に嵌め合い係合することによって、サージカルガーメントを当該サージカルヘルメットに対して取り外し可能に結合するように構成されたヘルメット結合器アセンブリを備えていてもよい。ヘルメット結合器アセンブリは、サージカルヘルメットに対するサージカルガーメントの位置に少なくとも部分的に基づいて、検出器に対して選択的に係合するように構成された可動部材をさらに備えていてもよい。このスイッチは、サージカルヘルメットの周辺機器の動作特性を制御するように構成されたコントローラに対して通信可能に接続されていてもよい。
【0006】
別の例示的な構成において、サージカルアパレルシステムは、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントを備えていてもよい。サージカルガーメントは、位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設されたフックおよび下顎バーを含むサージカルヘルメットの上方に配設されるように構成されていてもよい。下顎バーは、少なくとも2つの磁性結合部材を含んでいてもよい。サージカルガーメントは、サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成された第1の材料を備えていてもよい。第1の材料は、サージカルヘルメットの上方に配設された場合に、着用者の顔面の前方に位置決めされるように構成された開口を備えていてもよい。サージカルガーメントは、第1の材料の前記開口内に配設された透明フェイスシールドをさらに備えていてもよい。透明フェイスシールドは、第1の表面および反対の第2の表面と、上部および下部と、サージカルヘルメットの突起に対して取り外し可能に係合することにより、サージカルヘルメットに対して第1の材料を位置合わせするように構成された当該透明フェイスシールド中の第1の開口部とを備えていてもよい。サージカルガーメントは、第1の開口部の両側部上で透明フェイスシールドの下部に固定可能な第1の取り付け要素および第2の取り付け要素をさらに備えていてもよい。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素はそれぞれ、当該第1の取り付け要素および当該第2の取り付け要素を透明フェイスシールドに固定するように構成された保持機構を備えていてもよい。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素の少なくとも一方は、少なくとも部分的に強磁性材料を含んでいてもよく、第1の取り付け要素および第2の取り付け要素の少なくとも一方は、微生物バリアの着用者側に凹部を規定し、それぞれ、サージカルヘルメットの磁性結合部材のうちの1つに対して取り外し可能に係合するように構成されている。
【0007】
さらに別の例示的な構成において、サージカルアパレルシステムは、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントを備えていてもよい。サージカルガーメントは、少なくとも2つの磁性結合部材を含むサージカルヘルメットの上方に配設されるように構成されていてもよい。サージカルガーメントは、サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成された第1の材料を備えていてもよい。第1の材料は、開口を備えていてもよい。サージカルガーメントは、第1の材料の開口内に配設された透明フェイスシールドをさらに備えていてもよい。透明フェイスシールドは、第1の表面および反対の第2の表面と、上部および下部と、前記第1の材料の着用者側に配設され、サージカルヘルメットに対して取り外し可能に係合する第1の結合器とを備えていてもよい。また、サージカルガーメントは、第1の取り付け要素および第2の取り付け要素を備えていてもよい。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素は、透明フェイスシールドの下部に固定されていてもよい。また、第1の取り付け要素および第2の取り付け要素はそれぞれ、当該第1の取り付け要素および当該第2の取り付け要素を透明フェイスシールドに固定するように構成された保持機構を備えていてもよい。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素の少なくとも一方は、強磁性材料を含むとともに、前記微生物バリアの前記着用者側に凹部を規定していてもよい。凹部は、サージカルヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成されていてもよい。
【0008】
さらに別の例示的な構成において、サージカルアパレルシステムは、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントを備えていてもよい。サージカルガーメントは、少なくとも2つの磁性結合部材を含むサージカルヘルメットの上方に配設されるように構成されていてもよい。サージカルガーメントは、サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成された第1の材料を備えていてもよい。第1の材料は、開口を備えていてもよい。サージカルガーメントは、第1の材料の開口内に配設された透明フェイスシールドをさらに備えていてもよい。透明フェイスシールドは、上部および下部を備えていてもよい。サージカルガーメントは、前記第1の材料の着用者側に配設され、サージカルヘルメットに対して取り外し可能に係合するように構成された第1の結合器をさらに備えていてもよい。また、サージカルガーメントは、第1の取り付け要素および/または第2の取り付け要素を備えていてもよい。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素は、透明フェイスシールドの下部に固定されていてもよい。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素はそれぞれ、遠位面および近位面を含むヘッドを備えていてもよい。また、第1の取り付け要素および第2の取り付け要素はそれぞれ、ヘッドの前記遠位面から延びたポストを備えていてもよい。ポストは、遠位部と、ヘッドの遠位面に隣接するように構成された近位部とを備えていてもよい。近位部が第1の寸法を有し、遠位部が第2の寸法を有し、第1の寸法が第2の寸法より大きくてもよい。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素それぞれのヘッドは、強磁性材料をさらに含み、各ヘッドの前記近位面は、サージカルヘルメットの磁性結合部材のうちの1つに対して取り外し可能に係合するように構成されていてもよい。
【0009】
さらに別の例示的な構成において、ヘルメットと併用されるように構成された保護用アパレルシステムは、環境と着用者との間にバリアを設けるようにしてもよい。ヘルメットは、位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設された突起および下顎バーを含んでいてもよい。下顎バーは、少なくとも2つの磁性結合部材を含んでいてもよい。保護用アパレルシステムは、ヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成されたシェルをさらに備えていてもよい。シェルは、ヘルメットの上方に少なくとも一部配設された場合に、着用者の顔面の前方に位置決めされるように構成された開口を備えていてもよい。また、保護用アパレルシステムは、シェルの開口内に配設された透明フェイスシールドを備えていてもよい。透明フェイスシールドは、上部および下部を備えていてもよい。保護用アパレルシステムは、ヘルメットの位置合わせチャネルにより、ヘルメットに対してシェルを位置合わせする外側縁部を備えたシェルの着用者側のタブをさらに備えていてもよい。タブは、ヘルメットの突起に対して取り外し可能に係合することにより、ヘルメットに対して前記シェルを位置合わせするように構成された第1の開口部を備えていてもよい。保護用アパレルシステムは、第1の開口部の両側部上で透明フェイスシールドの下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素をさらに備えていてもよい。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素の少なくとも一方は、少なくとも部分的に強磁性材料を含むとともに、前記バリアの前記着用者側に結合凹部を規定する。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素ならびに/または結合凹部は、ヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成されている。
【0010】
さらに別の例示的な構成において、ヘルメットと併用されるように構成された保護用アパレルシステムは、環境と着用者との間にバリアを設けるようにしてもよい。ヘルメットは、位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設された突起および下顎バーを含んでいてもよい。下顎バーは、少なくとも2つの磁性結合部材を含んでいてもよい。保護用アパレルシステムは、ヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成されたシェルを備えていてもよい。シェルは、ヘルメットの上方に少なくとも一部配設された場合に、着用者の顔面の前方に位置決めされるように構成された開口を備えていてもよい。保護用アパレルシステムは、シェルの開口内に配設された透明フェイスシールドをさらに備えていてもよい。透明フェイスシールドは、第1の表面および反対の第2の表面と、上部および下部とを備えていてもよい。保護用アパレルシステムは、ヘルメットの位置合わせチャネルにより、ヘルメットに対してシェルを位置合わせする外側縁部を有する前記シェルの着用者側のタブをさらに備えていてもよい。保護用アパレルシステムは、前記タブに少なくとも一部が形成され、ヘルメットの突起に対して取り外し可能に係合することにより、ヘルメットに対してシェルを位置合わせするように構成された第1の開口部をさらに備えていてもよい。保護用アパレルシステムは、タブの前記第1の開口部の両側部上で前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素をさらに備えていてもよい。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素はそれぞれ、透明フェイスシールドの第1の表面よりも第2の表面に近く位置決めされた保持機構を備えていてもよい。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素は、少なくとも部分的に強磁性材料を含むとともに、前記バリアの前記着用者側に各結合凹部を規定していてもよい。第1の取り付け要素および第2の取り付け要素ならびに/または結合凹部は、ヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成されている。
【0011】
当業者には、本開示の上記および他の構成、特徴、および利点が明らかとなるであろう。本開示は、これらの構成、実施形態、特徴、および/または利点に制限される意図もなければ、これらにより制限される意図もない。
【0012】
以下、図面を参照して、例示的な実例を詳細に示す。図面は、模式的な実施形態および/または例示的な構成を表すが、必ずしも原寸に比例しておらず、例示的な一構成の革新的な一態様をよりよく図示および説明するため、特定の特徴を誇張している場合がある。さらに、本明細書に記載の例示的な実例は、何ら網羅的でもなければ、図面に示すとともに以下の詳細な説明に開示する詳細な形態および構成に限定されることも制限されることも意図しない。
【0013】
添付の図面に関連して考慮する場合に、以下の詳細な説明を参照することによって、より深く理解されるほどに、本開示の利点が容易に認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】サージカルフードおよびサージカルヘルメットを具備するサージカルアパレルシステムの第1の構成の斜視図である(サージカルヘルメットを仮想的に示す)。
【
図2】
図1のサージカルアパレルシステムのサージカルヘルメットの斜視図である。
【
図3】
図1に示すサージカルヘルメットの下顎バーに結合されたサージカルガーメントの部分斜視図である。
【
図4A】サージカルフードがサージカルヘルメットに結合された状態の
図1のサージカルアパレルシステムのヘッドバンドの第1の構成の部分模式上面図である。
【
図4B】サージカルフードがサージカルヘルメットに結合された状態の
図1のサージカルアパレルシステムのヘッドバンドの第2の構成の部分模式上面図である。
【
図5】サージカルフードおよびサージカルヘルメット(仮想的に示す)を具備するサージカルアパレルシステムの第2の構成の斜視図である。
【
図6】
図5のサージカルアパレルシステムのサージカルヘルメットの斜視図である。
【
図7】
図5に示すサージカルヘルメットの下顎バーに結合されたサージカルガーメントの部分斜視図である。
【
図8】結合機構の第1の構成を含む
図5のサージカルアパレルシステムのコントローラハウジングの内部の部分斜視図である。
【
図9A】
図8の結合機構の第1の構成の第1の状態の拡大断面図である。
【
図9B】サージカルガーメントがサージカルヘルメットに結合された
図8の結合機構の第1の構成の第2の状態の拡大断面図である。
【
図10A】
図8の結合機構の第2の構成の第1の状態の拡大断面図である。
【
図10B】
図8の結合機構の第2の構成の第2の状態の拡大断面図である。
【
図11】
図8の結合機構の第3の構成の拡大断面図である。
【
図13A】透明フェイスシールドから延びたタブの第1の構成を伴うサージカルフードを具備するサージカルアパレルシステムの第3の構成の斜視図である(サージカルヘルメットを仮想的に示す)。
【
図13B】透明フェイスシールドから分離されたタブの第2の構成を伴うサージカルフードの代替構成を含むサージカルアパレルシステムの第3の構成の斜視図である(サージカルヘルメットを仮想的に示す)。
【
図14】位置合わせチャネルおよび下顎バー中の結合部材を含む
図13Aおよび
図13Bのサージカルヘルメットの斜視図である。
【
図15A】
図14のヘルメットの位置合わせチャネルの拡大斜視図である。
【
図15B】
図14のヘルメットの位置合わせチャネルの拡大上面図である。
【
図16A】結合部材に隣接して位置決めされた検出器を含む
図14のヘルメットの下顎バー中の結合部材のうちの1つの斜視図である。
【
図18A】取り付け要素を取り付ける開口部を含む
図16Aのサージカルアパレルシステムの透明フェイスシールドの前面の斜視図である。
【
図18B】取り付け部材が結合された
図13Aのサージカルアパレルシステムの透明フェイスシールドの後面の斜視図である。
【
図18C】
図18Bに示すように透明フェイスシールドに結合された取り付け部材のうちの1つの拡大図である。
【
図18D】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムの透明フェイスシールドに結合されたサージカルフードの取り付け要素の第1の構成の部分断面図である。
【
図19A】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードの取り付け要素の第1の構成の前面図である。
【
図19B】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードの取り付け要素の第1の構成の前面斜視図である。
【
図19C】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードの取り付け要素の第1の構成の後面斜視図である。
【
図20A】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムの透明フェイスシールドに取り付け要素を固定する保持部材の後面斜視図である。
【
図20B】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムの透明フェイスシールドに取り付け要素を固定する保持部材の後面図である。
【
図20C】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムの透明フェイスシールドに取り付け要素を固定する保持部材の断面図である。
【
図20D】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムの透明フェイスシールドに取り付け要素を結合する保持部材の側面図である。
【
図21A】フェイスシールドのサージカルヘルメットへの結合に先立って、サージカルヘルメットの下顎バーおよび頂部ビームに対して位置決めされた
図13Aのサージカルガーメントのフェイスシールドの斜視図である。
【
図21B】サージカルヘルメットの頂部ビームの位置合わせチャネル内に位置決めされたタブを含む、フェイスシールドのサージカルヘルメットへの結合の遷移に際して、サージカルヘルメットの下顎バーおよび頂部ビームに対して位置決めされた
図13Aのサージカルガーメントのフェイスシールドの斜視図である。
【
図21C】サージカルヘルメットに結合された
図13Aのサージカルアパレルシステムのフェイスシールドの斜視図である。
【
図22B】取り付け要素が結合部材に隣接して位置決めされた場合に検出器に対してサージカルヘルメットの結合部材を囲む磁界の模式図である。
【
図22C】取り付け要素がない場合に、検出器に対してサージカルヘルメットの結合部材を囲む磁界の模式図である。
【
図23A】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードと併用される取り付け要素の第2の構成の前面図である。
【
図24A】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードと併用される取り付け要素の第3の構成の前面図である。
【
図25A】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードと併用される取り付け要素の第4の構成の前面図である。
【
図26A】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードと併用され、磁性材料インサートを含む取り付け要素の第5の構成の前面図である。
【
図27A】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードと併用される取り付け要素の第6の構成の前面図である。
【
図28A】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードと併用される取り付け要素の第7の構成の前面図である。
【
図29A】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのフェイスシールドの一部に結合された取り付け要素の第8の構成の前面斜視図である。
【
図29B】フェイスシールドの一部に結合された
図29Aの取り付け要素の第8の構成の前面斜視図である。
【
図30】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードと併用される取り付け要素および結合部材の第9の構成の模式図である。
【
図31】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードと併用される取り付け要素および結合部材の第10の構成の模式図である。
【
図32】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードと併用される取り付け要素および結合部材の第11の構成の模式図である。
【
図33】
図13Aおよび
図13Bのサージカルアパレルシステムのサージカルフードと併用される取り付け要素および結合部材の第12の構成の模式図である。
【
図34】サージカルヘルメットと併用されるサージカルフードのさらに別の例示的な構成の斜視図である。
【
図35】
図34のサージカルフードおよびサージカルヘルメットを具備するサージカルアパレルシステムの第4の構成の斜視図である(サージカルヘルメットを仮想的に示す)。
【発明を実施するための形態】
【0015】
医療提供者と患者との間に確実なバリアを維持することによって、医療処置または検査中の粒子または異物の交換および/または移動を防止することが何よりも重要である。医療処置および外科手術中、医療提供者は、
図1に示すサージカルアパレルシステム10等のサージカルアパレルシステムとして知られるアセンブリを着用する場合がある。
【0016】
したがって、サージカルアパレルシステム10は、サージカルヘルメット20に取り付けられるように構成されたサージカルガーメント12を備えたサージカルガーメントアセンブリを備えていてもよい。サージカルガーメント12は、着用者と周囲環境との間に、微生物バリア等のバリアを設けるように構成されている。サージカルガーメント12により形成されたバリアは、着用者および患者の両者に利益となり得る。サージカルガーメント12により設けられるバリアは、外科手術の最中に生成され得る患者からの流体または固体の物質粒子に着用者が接触する可能性を実質的に取り除き得る。バリアは実質的に、外科手術に際して、着用者により放出された如何なる異物をも患者へと移動しないようにすることができる。
【0017】
図1を参照して、サージカルガーメント12は、サージカルヘルメット20および着用者の頭部の少なくとも一部を覆うように構成されたサージカル布14を具備していてもよい。サージカルガーメント12は、
図1に示すように、フードまたはシェルとして構成されていてもよい。フードまたはシェル12は、着用者が着用した場合に、頭部を覆うとともに、首の下方にわずかの距離しか延びないと考えられるサージカルガーメント12を表すことが了解される。ただし、図面には示していないものの、サージカルガーメント12はさらに、トーガ、シート、またはジャケットとして構成されていてもよいと考えられる。トーガ12は、着用者が着用した場合に、フードと同様に頭部を覆うとともに、少なくとも腰まで延びるサージカルガーメント12を表すことが了解される。
【0018】
サージカルガーメント12は、水、ごみ、および他の汚染物質をはじくことおよび/または吸収することに役立つように、任意好適なサージカル布14または布地の組み合わせにより製造されていてもよい。サージカル布14は、複数の層を具備していてもよい。このような1つの層は、微生物バリアを依然として維持しつつガスを通過させ得る微多孔膜であってもよい。特定の構成において、サージカル布14は、血液浸透抵抗に関するASTM F1670-98規格および/またはウイルス侵入抵抗に関するASTM F1671-97B規格を満たすものである。サージカル布14の非限定的な一例において、サージカルガーメント12のサージカル布14は、約0.05~0.20ミクロンの範囲の細孔サイズを有する。ただし、サージカル布14は、他の細孔サイズも考えられる。
【0019】
さらに、サージカルガーメント12は、相互に結合された複数の異なる布地で構成されることにより、バリアを規定していてもよいと考えられる。たとえば、サージカルガーメント12は主として、バリアサージカル布14およびフィルタ布16により構成されていてもよい。フィルタ布16は、上述のバリアサージカル布14よりも透過性ひいては通気性が高くてもよい。フィルタ布16は、着用者の頭部の上方または着用者の頭部の頭頂近く等、微生物粒子がバリアを通過するリスクが低いエリアに位置付けられ、バリアを通る空気の循環に役立つように構成されていてもよい。バリアサージカル布14は、接着剤、縫製、溶接、またはこれらの組み合わせ等、任意好適な手段によってフィルタ布16に取り付けられていてもよい。
【0020】
図1に示すように、サージカルガーメント12は、フェイスシールド18をさらに備えていてもよい。サージカルガーメント12のフェイスシールド18の部分によれば、着用者は、サージカルガーメント12が設けるバリアを透かして見ることができる。フェイスシールド18は、大略シート状構造であり、厚さが約1mm以下であってもよい。フェイスシールド18は、サージカルガーメント12のサージカル布14に形成された開口または切り抜き部に組み付けおよび/または取り付けがなされていてもよい。サージカル布14は、縫製、スナップ、面ファスナ、接着剤、溶接、またはこれらの組み合わせによって、フェイスシールド18の外縁または縁部周りに取り付けられていてもよい。フェイスシールド18は、ポリカーボネート等の透明材料により構成されていてもよい。このような1つのポリカーボネートは、Sabicにより商標LEXAN(TM)として販売されている。また、サージカルガーメント12のフェイスシールド18は、明るい光に対する高曝露から着用者の眼を保護するように色付けされていてもよい。さらに、フェイスシールド18は、後述の通り、湾曲してさまざまな頭部サイズに対応し得るように、可撓性であってもよい。
【0021】
フェイスシールド18は、その頂部に近接した開口56をさらに備えていてもよい。開口56は、大略矩形状であってもよい。さらに、図面には示していないものの、開口56は、円形状、長円形状、正方形状、または任意の類似する多角形状で構成されていてもよいと考えられる。また、開口56は、フェイスシールド18の両端間で大略中心に位置付けられ、位置合わせ要素および/またはセンタリング機構として機能するようになっていてもよい。さらに、開口56は、サージカル布14のフェイスシールド18への取り付け点の上方でフェイスシールド18上に位置決めされることにより、サージカル布14が開口56を覆って、着用者と環境との間でサージカルガーメント12が設けるバリアを維持するようにしてもよい。たとえば、
図1に示すように、サージカルガーメント12のサージカル布14は、フェイスシールド18の開口56の下方位置で、フェイスシールド18の頂点に取り付けられている。
【0022】
また、サージカルガーメント12は、その周りに位置決めされた1つまたは複数の取り付け要素58を具備していてもよい。取り付け要素58は、ガーメントファスナまたは第2の部材と称する場合もある。取り付け要素58は、サージカルガーメント12をサージカルヘルメット20に対して解除可能に固定するように構成されている。取り付け要素58は、任意好適な形態であってもよく、また、金属タック、リベット、ボタン、磁石、面ファスナ、スナップ、または同様の種類のファスナを単独または組み合わせにて含んでいてもよい。
図1に示すように、取り付け要素58は、フェイスシールド18の着用者側から内方に延びるように、サージカルガーメント12のフェイスシールド18に組み付けられていてもよい。また、図面には示していないものの、取り付け要素58は、バリアサージカル布14および/またはフィルタ布16への組み付けを含めて、サージカルガーメント12周りのその他任意の位置または場所に位置決めされていてもよい。取り付け要素58は、接着剤、リベット、スナップ、同様の組み付け機器、またはこれらの組み合わせによって、フェイスシールド18および/または布14/16に組み付けられていてもよい。
【0023】
図1および
図2を再び参照して、サージカルアパレルシステム10の例示的な一構成を詳しく説明する。このシステムは、サージカルガーメント12およびサージカルヘルメット20を具備していてもよい。サージカルガーメント12は、サージカルヘルメット20の上方に載置されるフードまたはトーガとして構成されていてもよい。
図1に示すフード構成において、サージカルガーメント12は、サージカルヘルメット20の上方に位置決めされ、サージカルヘルメット20を取り囲むとともに、これに対応して、サージカルアパレルシステム10を着用している人の頭部を取り囲むことにより、着用者の顔面および頭部の後部を覆うように構成されていてもよい。あるいは、サージカルガーメント12がトーガとして構成されているなら、トーガがサージカルヘルメット20の上方に位置決めされ、サージカルヘルメット20を取り囲むとともに、これに対応して、サージカルアパレルシステム10を着用している人の頭部、腕、肩、および胴体を取り囲むように構成されていてもよい。サージカルヘルメット20の上方に載置するため、サージカルガーメント12は通常、後述のようにフェイスシールド18がサージカルヘルメット20に対して位置合わせおよび固定された状態で裏返されることになる。フェイスシールド18がサージカルヘルメット20に対して位置決めされたら、通常は、サージカル布14のその他の部分が着用者の頭部の上方に引っ張られて、サージカルヘルメット20の露出した構成要素および着用者の頭部を覆うことになる。
【0024】
図2を参照して、この図は、サージカルアパレルシステム10の一部として利用可能なサージカルヘルメット20の例示的な一構成を示している。
図2のサージカルヘルメット20は、ヘッドバンド22を具備する。ヘッドバンド22は、着用者の頭部を囲むとともにサージカルヘルメット20を支持するように構成されていてもよい。ヘッドバンド22は、着用者の頭部の一般的な形状に適合し得る大略可撓性または柔軟性の材料により構成されていてもよい。ヘッドバンド22は、そのサイズ/形状を調整するように構成されたヘッドバンド制御アセンブリ38を備えていてもよい。ヘッドバンド制御アセンブリ38は、着用者が操作してヘッドバンド22のサイズを調整可能な制御部材39を備えていてもよい。たとえば、
図2に示すように、制御部材39は、回転可能なノブまたはレバーを備えていてもよい。着用者が制御部材39を一方向に回転させた場合、ヘッドバンド制御アセンブリ38は、ヘッドバンド22のサイズすなわち円周を小さくするように構成されていてもよい。あるいは、着用者が制御部材39を逆方向に回転させた場合、ヘッドバンド制御アセンブリ38は、ヘッドバンド22のサイズすなわち円周を大きくするように構成されていてもよい。これにより、サージカルヘルメット20のヘッドバンド22は、特定個人の頭部のサイズおよび/または形状に関わらず、その個人の頭部にしっかりと嵌るように調整および/またはカスタマイズされ得る。
【0025】
サージカルヘルメット20は、ヘッドバンド22により支持され、ヘッドバンド22の上方に位置付けられたシェル32をさらに具備する。シェル32は、個人用保護システム10を着用している個人の頭部に適合するように、弓形状に構成されていてもよい。他のヘルメット設計も考えられる。空隙または開放内部空間を規定するように、シェル32の多くの部分が形成されていてもよい。たとえば、シェル32は、中央空間を備えていてもよい。中央空間は、シェル32の後部に向かって位置付けられていてもよい。シェル32の頂部には、中央空間へのアクセスを可能にする取り込み開口または開口部が存在していてもよい。また、シェル32は、当該シェル32の前部に近接した前部空間および当該シェル32の後部に近接した後部空間等、付加的な空間を含んでいてもよい。これら付加的な空間は、シェル32内でダクト状の構造または通路を形成するように構成されていてもよい。あるいは、これら付加的な空間は、中央空間に相互接続されていてもよい。
【0026】
サージカルヘルメット20は、1つまたは複数の電動周辺機器30を具備していてもよく、換気アセンブリ、照明、カメラ、マイク、他の通信機器、冷却機器、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。これらの機器は、サージカルヘルメット20に対してさまざまな場所および配向で組み付けおよび/または取り付けがなされていてもよい。周辺機器30はそれぞれ、対応する周辺機器の動作状態に影響を及ぼすコマンドを受信するように構成されていてもよい。たとえば、周辺機器30はそれぞれ、オン/オフコマンドを受信可能である。あるいは、周辺機器30は、その1つまたは複数の設定を変更するコマンドを受信するようにしてもよい。このような構成により、サージカルヘルメット20の着用者は、外科手術中にさまざまな周辺機器30の動作状態を制御することができる。具体的な一例において、周辺機器が換気アセンブリ30である場合、この換気アセンブリ30は、作動の制御および/または当該換気アセンブリ30のファンの速度の調整を行うさまざまなコマンドを受信するように構成されていてもよい。あるいは、周辺機器が冷却機器30である場合、この冷却機器30は、冷却ストリップが与える冷却出力の強度を制御するコマンドを受信するように構成されていてもよい。周辺機器がマイク30である場合、このマイク30は、当該マイクが生成する可聴信号の音量を制御するコマンドを受信するように構成されていてもよい。周辺機器が照明30である場合、この照明30は、発光の方向および/または強度を制御するコマンドを受信するように構成されていてもよい。当然のことながら、周辺機器30は、当該周辺機器30の動作を制御する他種のコマンドに応答するように構成されていてもよい。
【0027】
サージカルガーメント12を含むサージカルアパレルシステム10を着用者の頭部に着用すると、必然的に、着用者の通常の呼吸の結果として、サージカルガーメント12内の二酸化炭素が増加するとともに温度が上昇し得る。また、サージカルガーメント12の下の温度が上昇すると、着用者および/またはフェイスシールド18上の水蒸気が増加して、着用者の視界の妨げとなり得る。このような望ましくない影響を防止するため、サージカルアパレルシステム10のサージカルヘルメット20は、換気アセンブリ、冷却機器等、上述の1つまたは複数の周辺機器30の取り付けおよび/または具備を行うように構成されていてもよい。サージカルヘルメット20、周辺機器20、およびサージカルガーメント12の特定の特徴については、米国特許第6,481,019号、第6,622,311号、第6,973,677号、第7,735,156号、第7,752,682号、第8,234,722号、第8,282,234号、第8,407,818号、第8,819,869号、および第9,173,437号のうちの1つまたは複数を参照可能であり、これらを本明細書に援用する。
【0028】
図2に示す換気アセンブリ30は、サージカルアパレルシステム10のサージカルヘルメット20に組み込み可能な周辺機器30の一例である。換気アセンブリ30をサージカルヘルメット20の一体的構成要素として示しているが、当然のことながら、上述のその他の周辺機器30はそれぞれ、サージカルヘルメット20の一体的構成要素であってもよいし、サージカルヘルメット20に対して取り外し可能に結合されていてもよい。
図2に示すサージカルヘルメット20は、シェル32の中央空間内に位置決めされた換気アセンブリ30を備える。換気アセンブリ30は、ファンブレード、インペラ、プロペラ、ファンホイール、または空気の移動を誘発するように構成された類似のブレード機構を具備していてもよい。ブレードは、電源により給電された場合に当該ブレードを回転させるように構成されたモータに結合されていてもよい。ブレードが作動すると、換気アセンブリ30は、シェル32の頂点にある取り込み開口を通じてシェル32の中央空間に空気を引き込むように構成されている。シェル32の付加的な空間が中央空間に接続され、中央空間に引き込まれた空気を分散させるダクトとして機能するようになっていてもよい。
【0029】
例示的な換気アセンブリ30は、シェル32の前部において前部空間から前方に延び、前部ノズル40に連結する前部ベローズ36を具備していてもよい。前部ノズル40は、ヘッドバンド22の前部に組み付けられていてもよい。換気アセンブリ30は、シェル32の後部において後部空間から後部ノズル(図示せず)まで延びた後部ベローズ34をさらに具備していてもよい。後部ノズルは、ヘッドバンド22の後部に組み付けられていてもよい。サージカルヘルメット20の換気アセンブリ30が作動した場合、ファンがサージカルガーメント12を通じて、シェル32の頂点にある開口へと空気を引き込み、付加的な空間を通じて外方に分散させる。たとえば、換気アセンブリ30は、サージカルガーメント12のフィルタ布16を通じて空気を引き込むように構成されていてもよい。その後、空気は、前部ベローズ36および後部ベローズ34をそれぞれ通じて排出される。前部ベローズ36を流れた空気は、着用者の顔面の前方の前部ノズル40を通じて排出される。前部ノズル40を通じて排出された空気は、フェイスシールド18に対する排出および/または着用者の顔面への排出が行われるようになっていてもよい。後部ベローズ34を流れた空気は、後部ノズルを通じて排出される。後部ノズルは、ヘッドバンド22の下方で開放されるように位置決めされている。後部ノズルから排出された空気は、着用者の首の後部に対して排出され得る。
【0030】
サージカルヘルメット20の前部ノズル40は、ブロック42を具備していてもよい。ブロック42は、ヘッドバンド22またはヘッドバンド22と一体のサージカルヘルメット20の構成要素に組み付けられた前部ノズル40の部分である。システム10の図示の形態において、ブロック42は、ヘッドバンド22の一部であるストラップ44に組み付けられている。
【0031】
前部ノズル40はさらに、突起46を含むように構成されていてもよい。突起46は、前部ノズル40の前縁から上方に突出している。
図2に見られるように、突起46は、前部ノズル40の上面から外方に突出している。以下に詳しく説明する通り、突起46は、サージカルガーメント12のサージカルヘルメット20への取り付けおよび/または固定に利用されるようになっていてもよい。他の構成において、突起46は、フェイスフレームの頂部ビーム29またはサージカルヘルメット20のシェル32等、サージカルヘルメット20の他の部分から延びていてもよい。
【0032】
サージカルヘルメット20は、ヘッドバンド22の前部から下方に延びた下顎バー24を具備していてもよい。下顎バー24は、第1のポスト26Aおよび第2のポスト26Bを備えていてもよい。第1のポスト26Aおよび第2のポスト26Bはそれぞれ、ヘッドバンド22のストラップ44の両側に結合された第1の端部27A、27Bを備えていてもよい。第1および第2のポスト26A、26Bは、第1の端部27A、27Bを介してヘッドバンド22に結合されるとともに、ヘッドバンド22の両側から延びるように構成されていてもよい。下顎バー24は、大略可撓性または柔軟性の材料により構成されていてもよい。
【0033】
ポスト26A、26Bの対向する自由端の間には、ビーム28が延びている。下顎バー24は、サージカルヘルメット20を着用している人の顎の下方でわずか前方にビーム28が位置付けられるように形成されている。ビーム28は、ポスト26A、26Bの自由端から外方に曲げられていてもよい。下顎バー24は、サージカルヘルメット20が着用者の頭部に固定された場合に着用者の顔面の前方に位置決めされ、顔面を大略囲むように、ヘッドバンド22から外方に延びていてもよい。
【0034】
磁石、面ファスナ、金属リベット、スナップ、または同様の種類のファスナ等、複数の結合部材48が下顎バー24に組み付けられ、サージカルガーメント12のフェイスシールド18に対する位置合わせおよび/または取り付けがなされるように構成されていてもよい。各結合部材48は、ポスト26A、26Bの対向する自由端および/またはビーム28の隣接両端部に近接して、下顎バー24上に位置決めされていてもよい。あるいは、サージカルヘルメット20の結合部材48は、任意好適な方法での配置あるいは構成によって、上述の通り、フェイスシールド18の相補取り付け要素58と協働することにより、サージカルガーメント12をサージカルヘルメット20に対して解除可能に固定することも可能である。たとえば、前部ノズル40から延びた突起46は、サージカルガーメント12上で相補取り付け要素58と協働するように構成された結合部材48で置き換えられるようになっていてもよい。
【0035】
上述の通り、ここで
図1および
図2の両者を参照して、システム10の一構成においては、フェイスシールド18がその上縁に近接する開口56を備えていてもよい。フェイスシールド18の開口56は、サージカルヘルメット20の前部ノズル40またはサージカルヘルメットの別の部分から突出した突起46を受容するように構成されていてもよい。開口56および突起46は、フェイスシールド18および/またはサージカルガーメント12をサージカルヘルメット20に対して解除可能に結合するように構成されていてもよい。さらに、開口56および突起46は、システム10が装着された場合にフェイスシールド18が着用者の顔面の前方に位置決めされるように、フェイスシールド18をサージカルヘルメット20と位置合わせするように構成された位置合わせ機構として機能するようになっていてもよい。図面には示していないものの、付加的な開口56をフェイスシールド18が含み、フェイスシールド18の開口56に対して対応するように配置された付加的な突起46を含むようにサージカルヘルメット20が構成されていてもよいと考えられることが了解されるものとする。たとえば、ヘッドバンド22および/または前部ノズル40から複数の突起46が延びていてもよく、また、フェイスシールド18は、サージカルガーメント12をサージカルヘルメット20に取り付ける際に複数の突起46に対して解除可能に係合する相補開口56を含むように構成されていてもよい。
【0036】
さらに、上述の通り、フェイスシールド18および/またはサージカル布14は、サージカルガーメント12の周りに配置された複数の取り付け要素58を備えていてもよい。
図1および
図3に示すサージカルガーメント12の例示的な構成において、サージカルガーメント12の取り付け要素58は、サージカルヘルメット20の突起46がフェイスシールド18の開口56に装着され、フェイスシールド18が下顎バー24およびヘッドバンド22のストラップ44の周りで曲がっている場合に、ガーメント取り付け要素58がそれぞれサージカルヘルメット20上の相補磁石またはその他の好適な結合部材48に隣接して係止するように、フェイスシールド18上に配置および/または位置決めされていてもよい。
図1に示すシステム10の例示的な構成ならびに
図3のフェイスシールド18および下顎バー24の断面図を参照して、サージカルガーメント12は、フェイスシールド18の頂部に近接した開口56を備えており、フェイスシールド18の外縁の周りに複数の取り付け要素58が位置決めされている。取り付け要素58は、サージカルヘルメット20の下顎バー24上の相補磁石48に嵌め合い係合するように、フェイスシールド18の外縁周りで離間していてもよい。図面に示すサージカルガーメント12は開口56を備えるものの、この開口56は、特定の構成では不要とも考えられる。あるいは、取り付け要素58は、サージカルヘルメット20に対してフェイスシールド18の結合および/または位置合わせを行うように構成されていてもよい。
【0037】
動作において、フェイスシールド18の開口56がサージカルヘルメット20の突起46に装着されると、フェイスシールド18はその後、サージカルヘルメット20および/または下顎バー24の周りに曲がって、フェイスシールド18の外縁周りで離間した取り付け要素58をサージカルヘルメット20の下顎バー24上の相補結合部材48に嵌め合い係合させるようにしてもよい。フェイスシールド18のサイズのほか、サージカルガーメント12上の取り付け要素58の間隔および/または位置が変化して、サージカルヘルメット20に取り付けられた場合のフェイスシールド18の曲率および/または形状を変化させるようになっていてもよい。たとえば、サージカルガーメント12上の取り付け要素58は、一体的により近く離間することで、サージカルヘルメット20に取り付けられる場合のフェイスシールド18の曲率を抑えるようにしてもよい。あるいは、サージカルガーメント12上の取り付け要素58は、遠くに離間することで、サージカルヘルメット20に取り付けられる場合のフェイスシールド18の曲率を増大させるようにしてもよい。さらに、
図3に示すように、下顎バー24の結合部材48は、下顎バー24および/またはサージカルヘルメット20から規定距離だけフェイスシールド18を離間させるように構成された突起47の一部であってもよい。突起47のサイズは同様に、フェイスシールド18の曲率または円弧を操作するように構成されていてもよい。フェイスシールド18の曲率を変化させることは、ぎらつきの低減またはフェイスシールド18を通じた周囲視界の拡大/低減に役立ち得る。図面には示していないものの、サージカルガーメント12および/またはフェイスシールド18をサージカルヘルメット20に固定する代替構成も考えられることが了解されるものとする。たとえば、一代替構成において、フェイスシールド18は、矩形開口56を含む代わりに、フェイスシールド18および/またはサージカルガーメント12の周りで離間し、サージカルヘルメット20の周りで離間した相補磁石または類似の結合部材48に結合するように構成されたリベットまたは磁石等の複数の取り付け要素58のみを備えていてもよい。たとえば、相補磁石または類似の結合部材48は、シェル32、ヘッドバンド22、および/または下顎バー24に固定されていてもよい。上述のサージカルアパレルシステム10のサージカルガーメント12およびサージカルヘルメット20は通常、取り外し可能に結合されて、手術または検査後のサージカルガーメント12の廃棄およびサージカルヘルメット20の再利用を可能にする。
【0038】
図4Aおよび
図4Bを参照して、これらの図は、フェイスシールド18の曲率が異なるシステム10の例示的な一構成を示している。
図4Aおよび
図4Bはそれぞれ、ヘッドバンド22、ストラップ44、ヘッドバンド制御アセンブリ38、ヘッドバンド制御部材39、下顎バー24のポスト26A、26Bの第1の端部27A、27B、および第1の端部27A、27Bから延びた突起47を含むサージカルヘルメット20の一部の上方断面図である。ポスト26A、26Bの第1の端部27A、27Bにおいては、フェイスシールド18がヘッドバンド22に結合されている。シェル32とは対照的にポスト26A、26Bがヘッドバンド22に結合され、ヘッドバンド22がさまざまな形状およびサイズを有し得ることから、フード上のフェイスシールド18の輪郭および/または曲率は、ヘッドバンド22の調整に応じて変化し得る。この「動的」な調整によって、フェイスシールド18の利便性が向上し得る。たとえば、フェイスシールド18の輪郭および/または曲率が着用者の顔面に対してより最適に位置決めされるように構成され得る。また、図面には示していないものの、シールドは、フェイスシールド18の頂点を横切って延び、フェイスシールド18をヘッドバンド22および/またはストラップ44に結合するように構成された取り付け要素58のアレイを備えていてもよいと考えられる。この構成において、ヘッドバンド22および/またはストラップは、フェイスシールド18上の取り付け要素58のアレイと結合するように構成されたファスナまたは結合部材のアレイを備えていてもよい。この構成によれば同様に、ヘッドバンド22の調整に応じてシールド18の輪郭が変化し得る。
【0039】
図4Aおよび
図4Bの略図は、有用な動的曲率シールドの概念を示し得るが、何ら限定として解釈されないものとする。すなわち、ヘッドバンド22およびフェイスシールド18は、後述と異なる様態で動作することが了解され得る。
図4Aおよび
図4Bには、サージカルヘルメット20のヘッドバンド22およびフェイスシールド18を二等分する中心軸M1を示している。大略円形状または長円形状のヘッドバンド22の中心に近接して、中心軸M1に沿って中心点Cが位置決めされている。中心点Cと、フェイスシールド18と下顎バー24の第1の端部27A、27Bの突起47との交点に近接して位置決めされた交差点Pとの間には、第2の線が延びるように構成されていてもよい。
【0040】
図4Aを参照して、ヘッドバンド制御アセンブリ38のヘッドバンド制御部材39は、ヘッドバンド22の第1の円周および/または形状を規定する第1の位置に設定されていてもよく、中心点Cと交差点Pとの間に延びた第2の線が第1の角度θ
1で中心軸M1と交差する。
図4Bを参照して、ヘッドバンド制御アセンブリ38のヘッドバンド制御部材39は、第1の円周および/または形状よりも大小いずれかのヘッドバンド22の第2の円周および/または形状を規定する第2の位置に設定されていてもよい。中心点Cと交差点Pとの間に延びた第2の線は、第2の角度θ
2で中心軸M1と交差する。フェイスシールド18の長さが大略不変と仮定し、特定の着用者の頭部に適合するようにヘッドバンド制御アセンブリ38の制御部材39を操作してヘッドバンド22のサイズすなわち円周を増大または減少させることにより、フェイスシールド18の円弧および/または曲率は、ヘッドバンド22のサイズおよび/または形状の変更によって操作されることになる。たとえば、ヘッドバンド22のサイズおよび/または円周が小さくなった場合、交差角θは、大きくなる可能性が高く、これによって、フェイスシールド18の円弧の半径の縮小ならびに/またはフェイスシールド18の屈曲および/もしくは曲率の大略的な増大が生じる可能性がある。あるいは、ヘッドバンド22の円周が大きくなった場合、交差角θは、小さくなる可能性が高く、これによって、フェイスシールド18の円弧の半径の拡大および/またはフェイスシールド18の曲率の大略的な平坦化が生じる場合もある。したがって、フェイスシールド18の円弧および/または曲率は動的であり、少なくとも一部は、ヘッドバンド22のサイズおよび/または形状によって規定される。上述の通り、下顎バー24が可撓性および/または柔軟性の材料により大略構成されることで、ヘッドバンド22のサイズおよび/または形状の変化に応じて必要により、下顎バー24の構成要素が湾曲、屈曲、捩曲、および/または回転し得るようになっていてもよい。
【0041】
また、フェイスシールド18の曲率および/または円弧は、当該フェイスシールド18の取り付け要素58および/またはサージカルヘルメット20の対応する結合部材48のサイズおよび/または形状によって、修正または適応されるようになっていてもよい。
【0042】
図5を参照して、この図は、サージカルアパレルシステム110の代替構成を示している。当然のことながら、サージカルアパレルシステム110の種々構成は、100きざみの参照番号により識別可能な類似の要素を含んでいてもよい。100きざみの参照番号を含むこれらの要素は、上記と同じ特徴を有し得ることが了解されるものとする。サージカルアパレルシステム110は、サージカルヘルメット120に取り付けられるように構成されたサージカルガーメント112を備えたサージカルガーメントアセンブリを備えていてもよい。上述の通り、サージカルガーメント112は、着用者と周囲環境との間に、微生物バリア等のバリアを設けるように構成されていてもよい。サージカルガーメント112により形成されたバリアは、着用者および患者の両者に利益となり得る。サージカルガーメント112により設けられるバリアは、外科手術の最中に生成され得る患者からの流体または固体の物質粒子に着用者が接触する可能性を実質的に取り除き得る。バリアは実質的に、外科手術に際して、着用者により放出された如何なる異物をも患者へと移動しないようにすることができる。
【0043】
図5を参照して、サージカルガーメント112は、サージカルヘルメット120および着用者の頭部の少なくとも一部を覆うように構成された布114を具備していてもよい。サージカルガーメント112は、サージカルアパレルシステム10の第1の構成に関して上述した通り、フード、トーガ、または他の類似の医療用ガーメントとして構成されていてもよい。サージカルガーメント112は、フェイスシールド118および当該サージカルガーメント112の周りに位置決めされた1つまたは複数の取り付け要素158をさらに備えていてもよい。取り付け要素158は、第2の部材と称する場合もある。取り付け要素158は、位置合わせ要素および/またはセンタリング機構として機能するように構成されていてもよい。さらに、取り付け要素158は、布114のフェイスシールド118への取り付け点の上方でフェイスシールド118上に位置決めされることにより、布114が取り付け要素158を覆って、着用者と環境との間でサージカルガーメント112が設けるバリアを維持するようにしてもよい。取り付け要素158は、強磁性材料または磁性材料の一方で構築されるように構成されていてもよい。当然のことながら、サージカルガーメント112およびそのすべての構成要素は、同様に構成することおよび/または上記サージカルガーメント12に関して上述した特徴を有することが可能である。
【0044】
図5および
図6を再び参照して、サージカルアパレルシステム110の例示的な一構成を詳しく説明する。このシステム110は、サージカルガーメント112およびサージカルヘルメット120を具備していてもよい。上述のシステム10と同様に、
図5および
図6に示すシステム110の構成は、換気アセンブリ等、1つまたは複数の周辺機器を含んでいてもよい。
【0045】
図6に示す換気アセンブリ130は、サージカルアパレルシステム110のサージカルヘルメット120に組み込み可能な周辺機器130の一例である。換気アセンブリ130をサージカルヘルメット120の一体的構成要素として示しているが、当然のことながら、上述のその他の周辺機器130はそれぞれ、サージカルヘルメット120の一体的構成要素であってもよいし、サージカルヘルメット120に対して取り外し可能に結合されていてもよい。
図6に示すサージカルヘルメット120は、シェル132の中央空間内に位置決めされた換気アセンブリ130を備える。換気アセンブリ130は、ファンブレード、インペラ、プロペラ、ファンホイール、または空気の移動を誘発するように構成された類似のブレード機構を具備していてもよい。ブレードは、電源により給電された場合に当該ブレードを回転させるように構成されたモータに結合されていてもよい。ブレードが作動すると、換気アセンブリ130は、シェル132の頂点にある取り込み開口を通じてシェル132の中央空間に空気を引き込むように構成されている。シェル132の付加的な空間が中央空間に接続され、中央空間に引き込まれた空気を分散させるダクトとして機能するようになっていてもよい。
【0046】
例示的な換気アセンブリ130は、シェル132の前部において前部空間から前方に延び、前部ノズル(図示せず)に連結する前部ベローズ136を具備していてもよい。前部ノズルは、ヘッドバンド122の前部に組み付けられていてもよい。換気アセンブリ130は、シェル132の後部において後部空間から後部ノズル(図示せず)まで延びた後部ベローズ134をさらに具備していてもよい。後部ノズルは、ヘッドバンド122の後部に組み付けられていてもよい。サージカルヘルメット120の換気アセンブリ130が作動した場合、ファンがサージカルガーメント112を通じて、シェル132の頂点にある開口へと空気を引き込み、付加的な空間を通じて外方に分散させる。たとえば、換気アセンブリ130は、サージカルガーメント112のフィルタ布116を通じて空気を引き込むように構成されていてもよい。その後、空気は、前部ベローズ136および後部ベローズ134をそれぞれ通じて排出される。
【0047】
サージカルヘルメット120は、その前面に位置付け可能で、図示のように、換気アセンブリ130の反対の前部ベローズ136に結合可能なコントローラハウジング150をさらに備えていてもよい。また、コントローラハウジング150は、下顎バー124上に位置決めされていてもよいし、下顎バー124内に位置決めされていてもよいと考えられる。たとえば、コントローラハウジング150は、結合部材148のうちの1つまたは複数に対して、下顎バー124内に位置決めされていてもよい。コントローラハウジング150は、取り付け要素158のうちの少なくとも1つと係合するように構成された結合機構146を備えていてもよい。また、結合機構146は一般的に、サージカルガーメント112等のアイテムのサージカルヘルメット120への結合および/または取り付けを行うように構成されていてもよいため、ヘルメット結合器と称する場合もある。コントローラハウジング150は、その両側からサージカルヘルメット120の前部を横切って延びた頂部ビーム129に結合されていてもよい。
【0048】
サージカルヘルメット120は、サージカルヘルメット120の前部から下方に延びた下顎バー124を具備していてもよい。下顎バー124は、第1のポスト126Aおよび第2のポスト126Bを備えていてもよい。第1のポスト126Aおよび第2のポスト126Bはそれぞれ、サージカルヘルメット120の両側に結合された第1の端部127A、127Bを備えていてもよい。第1および第2のポスト126A、126Bは、第1の端部127A、127Bを介してコントローラハウジング150から延びた頂部ビーム129に結合されるとともに、サージカルヘルメット120の両側から延びるように構成されていてもよい。たとえば、
図6に示すように、第1の端部127A、127Bは、コントローラハウジング150から延びた頂部ビーム129の両端に接続されていてもよい。下顎バー124は、大略可撓性または柔軟性の材料により構成されていてもよい。
【0049】
下顎バー124のポスト126A、126Bの対向する自由端の間には、底部ビーム128が延びていてもよい。下顎バー124は、サージカルヘルメット120を着用している人の顎の下方でわずか前方に底部ビーム128が位置付けられるように形成されていてもよい。底部ビーム128は、ポスト126A、126Bの自由端から外方に曲げられていてもよい。下顎バー124は、サージカルヘルメット120が着用者の頭部に固定された場合に着用者の顔面の前方に位置決めされ、顔面を大略囲むように、頂部ビーム129から外方に延びていてもよい。
【0050】
磁石、面ファスナ、金属リベット、スナップ、または同様の種類のファスナ等、複数の結合部材148が下顎バー124に組み付けられ、サージカルガーメント112のフェイスシールド118に対する位置合わせおよび/または取り付けがなされるように構成されていてもよい。各結合部材148は、ポスト126A、126Bの対向する自由端および/または底部ビーム128の隣接両端部に近接して、下顎バー124上に位置決めされていてもよい。あるいは、サージカルヘルメット120の結合部材148は、任意好適な方法での配置あるいは構成によって、上述の通り、フェイスシールド118の相補取り付け要素158と協働することにより、サージカルガーメント112をサージカルヘルメット120に対して解除可能に固定することも可能である。
【0051】
図7を参照して、これは、サージカルヘルメット120の下顎バー124およびコントローラハウジング150に結合されたサージカルガーメント112の部分斜視図である。サージカルガーメント112は、フェイスシールド118の外縁周りに位置決めされた複数の取り付け要素158を備える。たとえば、
図7に示すように、フェイスシールド118は、その下部の両端に位置決めされた一対の取り付け要素158を備え、それぞれが下顎バー124上の対応する結合部材148と結合するように構成されている。フェイスシールド118は、その頂部の中心近くに位置決めされ、コントローラハウジング150の結合機構146と結合するように構成された取り付け要素158をさらに備える。
【0052】
図8を参照して、これは、
図5および
図6のサージカルアパレルシステム110のコントローラハウジング150の内部の部分斜視図である。コントローラハウジング150内には、サージカルヘルメット120の結合機構146の一部が少なくとも部分的に配設されている。
図8には示していないものの、サージカルヘルメット120の付加的な構成要素および周辺機器130の少なくとも一部がコントローラハウジング150内に配設されていてもよいし、コントローラハウジング150に組み付けられていてもよい。たとえば、コントローラハウジング150の外面またはサージカルヘルメット120の別の部分に照明が組み付けられていてもよい。また、サージカルヘルメット120および/または周辺機器130の動作において利用されるメモリデバイス、回路基板、または他の電気的構成要素の少なくとも一部がコントローラハウジング150内に配設されていてもよい。
【0053】
図9Aおよび
図9Bにはそれぞれ、結合機構146の第1の構成の拡大断面図を示している。より具体的に、
図9Aは、第1の状態すなわちサージカルガーメント112の取り付け要素158がサージカルヘルメット120の結合機構146に結合されていない場合の結合機構の第1の構成の断面図である。あるいは、
図9Bは、第2の状態すなわちサージカルガーメント112が結合機構146に結合されている場合の結合機構の第1の構成の断面図である。
【0054】
結合機構146の第1の構成には、サージカルガーメント112の取り付け要素158に対して取り外し可能に係合するように構成された遠位面147を含んでいてもよい。遠位面147は、サージカルガーメント112の対応する取り付け要素158に少なくとも一部が係合するように構成された任意数の形状に構成されていてもよい。たとえば、遠位面147は、平坦リベットを備えたサージカルガーメント112の取り付け要素158に係合するように構成された大略平坦な表面として構成されていてもよい。あるいは、遠位面147は、湾曲状、アーチ状、球状、および/または半球状であり、相補的に成形された取り付け要素158に嵌め合い係合するように構成されていてもよい。
図9Aおよび
図9Bに示す遠位面147は、凹状または内向き半球形状にて大略形成されているが、凸状もしくは外方突出半球形状、半円筒形状、または他の類似形状にて形成されていてもよいと考えられる。たとえば、遠位面147は、コントローラハウジング150の外面から外方に突出して凸状の遠位面147となるように湾曲状、アーチ状、または球状であってもよい。サージカルガーメント112の対応する取り付け要素158は、結合機構146の凸状遠位面147に嵌め合い係合するように構成された凹面を備えていてもよい。
【0055】
ヘルメットは、空隙を規定するように構成された筐体152を備えていてもよい。筐体152は、円筒または管形状に大略構成されていてもよい。あるいは、筐体152は、矩形または類似の多角形状に大略構成されていてもよい。
図9Aおよび
図9Bに示すように、筐体152は、円筒形状に大略構成されており、遠位面147が筐体152の遠位端の一部を構成する。
【0056】
筐体152により規定された空隙は、1つまたは複数の領域に分割され得る。たとえば、
図9Aおよび
図9Bに示すように、筐体152は、第1の線160により分割されて、空隙の第1の領域162および第2の領域164を規定するようにしてもよい。第1の領域162は、第1の線160に対して、サージカルヘルメット120に大略近接し、遠位面147から離れる側に位置決めされていてもよい。これに対して、第2の領域164は、第1の線160に対して、サージカルヘルメット120の大略遠位で、遠位面147に近接する側に位置決めされていてもよい。
【0057】
サージカルヘルメット120のコントローラハウジング150内に少なくとも一部が配設された結合機構146は、筐体152内に移動可能に配設された第1の部材154をさらに備えていてもよい。第1の部材154は、筐体152により規定された空隙内を移動するように構成されていてもよい。たとえば、第1の部材154および筐体152は、筐体152により規定された空隙の第1の領域162および第2の領域164間で第1の部材154が移動可能となるように構成されていてもよい。第1の部材154は、強磁性材料または磁性材料の一方で構成されていてもよく、また、取り付け要素158は、強磁性材料または磁性材料の他方により構成されていてもよい。たとえば、第1の部材154が磁性材料を含み、取り付け要素158が強磁性材料を含んでいてもよい。あるいは、第1の部材154が強磁性材料を含み、取り付け要素158が磁性材料を含んでいてもよい。いずれの構成においても、第1の部材154および取り付け要素158は、当該取り付け要素158が遠位面147に近接して位置決めされた場合に、当該取り付け要素158および当該第1の部材154が相互に磁力で引き付けられ得るように構成されていてもよい。たとえば、取り付け要素158が結合機構146の遠位面147に近接して位置決めされた場合、第1の部材154と取り付け要素158との間の磁力は、サージカルガーメント112をサージカルヘルメット120に取り付けおよび/または結合するのに役立ち得る。
【0058】
第1の部材154および筐体152は、第1の部材が筐体152内で摺動移動できるようにサイズ規定および/または成形されていてもよい。たとえば、
図9Aおよび
図9Bに示すように、第1の部材154は、筐体152の側面により規定された形状に一致するように構成された円形状または多角形状のディスクのように成形されていてもよい。第1の部材154は、前向きおよび後向きの両面をさらに備えていてもよい。たとえば、
図9Aおよび
図9Bに示すように、前向きおよび後向きの両面は、平坦である。あるいは、図面には示していないものの、第1の部材154の前向きおよび後向きの両面は、筐体152の遠位面147に対応していてもよい。たとえば、第1の部材154の前向き面は、遠位面147の形状に対応するように、凹状または半球状であってもよい。第1の部材154の後ろ向き面は、平坦であってもよい。あるいは、遠位面147が凸状の場合、第1の部材154の前向き面は、遠位面147の形状に対応するように、凸状または半球状であってもよい。第1の部材154の後ろ向き面は、平坦であってもよい。
【0059】
結合機構146は、筐体152により規定された空隙内に少なくとも一部が配設され、第1の領域162に近接して位置決めされた機械式スイッチ等の検出器170をさらに備えていてもよい。あるいは、検出器170は、第2の領域164に近接して位置決めされていてもよい。さらに、検出器170は、筐体152により規定された外周に隣接した位置決めおよび/または外周の外部での位置決めがなされていてもよいと考えられる。検出器170は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なトグル部材172をさらに備えていてもよい。
図9Aおよび
図9Bに示すように、トグル部材172は、遠位面147と反対の筐体152の表面を通って延びるように構成されている。この構成において、トグル部材172は、遠位面147に対して近位方向および遠位方向に、当該トグル部材172により規定された長手方向軸に大略平行に移動するように構成されていてもよい。図面には示していないものの、検出器170は、筐体152の側面に隣接して位置決めされていてもよいと考えられる。この構成において、トグル部材172は、少なくとも一部が筐体152内に配設されるように筐体152の側面を通って延びるように構成されていてもよく、一方、検出器170は、筐体152により規定された外周の外側に位置付けられていてもよい。検出器170は、筐体152により規定された空隙の第1の領域162または第2の領域164内にトグル部材172の少なくとも一部が配設されるように、側面に隣接して位置決めされていてもよい。この構成において、トグル部材172は、遠位面147に対して近位方向および遠位方向に、当該トグル部材172により規定された長手方向軸に大略垂直に移動するように構成されていてもよい。検出器170は、トグル部材172に対する付加的な力の印加なく、トグル部材172の移動および/または第2の位置での保持を行うように構成されたばね等の付勢部材をさらに備えていてもよい。検出器170は、トグル部材172の位置を検出し、トグル部材172の位置に少なくとも部分的に基づいて、信号を出力するように構成されていてもよい。
【0060】
動作において、第1の部材154は、検出器170のトグル部材172に対して動作可能および/または摺動可能に係合し、第1の位置と第2の位置との間でトグル部材172を移動させるように構成されていてもよい。たとえば、
図9Aに示すように、第1の部材154は、空隙の第1の領域162にある場合、トグル部材172に係合して、付勢部材の力に打ち勝つことにより、トグル部材172の移動および/または第1の位置での保持を行うように構成されていてもよい。あるいは、
図9Bに示すように、第1の部材154は、空隙の第2の領域164にある場合、トグル部材172から分離され、トグル部材172の付勢部材の移動および/または第2の位置での保持を可能にするように構成されていてもよい。上述の通り、検出器170は、トグル部材172の位置を検出し、前記トグル部材172が第1の位置および/または第2の位置のいずれにあるかに基づいて、信号を出力するように構成されていてもよい。言い換えると、検出器170は、トグル部材172が第1の位置にあるか第2の位置にあるかを判定するように構成されており、これは、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に結合されているか否かに対応する。
【0061】
また、結合機構146は、検出器170および/またはトグル部材172に近接して位置決めされた第3の部材156を備えていてもよい。第3の部材156は、トグル部材172の遠位先端に位置決めされたディスクまたはトグル部材172の少なくとも一部を囲むように構成されたリングとして構成されていてもよい。
図9Aおよび
図9Bに示すように、第3の部材156は、遠位面147と反対の筐体152の壁または表面に隣接して位置決めされたループ、リング、または類似の円形状として構成されていてもよい。第3の部材156は、トグル部材172および/または検出器170の少なくとも一部を囲んでいてもよいし、トグル部材172または検出器170に隣り合っていてもよい。
図9Aおよび
図9Bに示す第3の部材156は、少なくとも一部が筐体152内に配設されたものとして示しているが、筐体152の外側に位置決めされていてもよいと考えられる。さらに、遠位面147と反対の筐体152の表面が第3の部材156として構成されていてもよい。たとえば、遠位面147と反対の筐体152の表面が第3の部材156と一体的に形成されていてもよい。第3の部材156は、当該第3の部材156および第1の部材154が相互に磁力で引き付けられ得るように、強磁性材料または磁性材料の他方で構成されていてもよい。第1の部材154と第3の部材156との間の磁気的な引力は、トグル部材172の付勢部材に打ち勝つ十分な力を与えるものとする。たとえば、第1の部材154への如何なる付加的な力の印加もなく、第1の部材154と第3の部材156との間の磁気的な引力は、
図9Aに示すように、第1の部材154がトグル部材172の移動および/または第1の位置での保持を行い得るのに十分であるものとする。
【0062】
また、取り付け要素158と第1の部材154との間の磁気的な引力は、第1の部材154と第3の部材156との間の磁気的な引力に打ち勝つのに十分であるものとする。取り付け要素158および第3の部材156は、それぞれが強磁性材料を含む場合、異なる磁気質量を有するように構成されていてもよい。たとえば、第1の部材154と取り付け要素158との間の磁気的な引力を第1の部材154と第3の部材156との間の磁気的な引力よりも大きくするため、取り付け要素158は、第3の部材156よりも大きな磁気質量を有するように構成されていてもよい。あるいは、取り付け要素158および第3の部材156は、それぞれが磁性材料を含む場合、異なる強度の磁界を有するように構成されていてもよい。たとえば、第1の部材154と取り付け要素158との間の磁気的な引力を第1の部材154と第3の部材156との間の磁気的な引力よりも大きくするため、取り付け要素158は、第1の部材154を第3の部材156から引き離すように、第3の部材156よりも強い磁界を利用するようにしてもよい。
【0063】
動作においては、
図9Bに示すように、取り付け要素158が結合機構146の遠位面147に隣接して位置決めされている場合、第1の部材154と取り付け要素158との間に生成される磁気的な引力は、第1の部材154と第3の部材156との間の磁気的な引力に打ち勝つのに十分であるものとする。第1の部材154と取り付け要素158との間の磁気的な引力は、第1の部材154と第3の部材156との間の磁気的な引力に打ち勝つことにより、空隙の第1の領域162から第2の領域164へと第1の部材154を移動させるものとする。これにより、トグル部材172は、第2の位置から第1の位置に移動可能である。すなわち、
図9Aに示す構成から
図9Bに示す構成まで、第1の部材154およびトグル部材172が移動するものとする。この位置の変化は、検出器170により検出される。検出器170は、周辺機器130と連通したサージカルヘルメット120上のコントローラ180と連通可能である。コントローラ180の動作については、以下に詳しく説明する。
【0064】
図10Aおよび
図10Bにはそれぞれ、結合機構246の第2の構成の拡大断面図を示している。より具体的に、
図10Aは、第1の状態すなわちサージカルガーメント112が結合機構246に結合されていない場合の結合機構246の第2の構成の断面図である。あるいは、
図10Bは、第2の構成すなわちサージカルガーメント112が結合機構246に結合されている場合の結合機構246の第2の構成の断面図である。
【0065】
結合機構246の第2の構成には、取り付け要素158に対して取り外し可能に係合するように構成された遠位面247を含んでいてもよい。遠位面247は、サージカルガーメント112の対応する取り付け要素158に係合するように構成された任意数の形状に構成されていてもよい。たとえば、遠位面247は、サージカルガーメント112の平坦リベットを備えた取り付け要素158に係合するように構成された大略平坦な表面として構成されていてもよい。あるいは、遠位面247は、湾曲状、アーチ状、球状、および/または半球状であり、相互成形された取り付け要素158に嵌め合い係合するように構成されていてもよい。
図10Aおよび
図10Bに示す遠位面247は、凹状の半球形状にて大略形成されているが、凸状の半球形状または他の類似形状にて形成されていてもよいと考えられる。
【0066】
結合機構246は、空隙を規定するように構成された筐体252を備える。遠位面247は、筐体252の少なくとも1つの表面の全部または一部を含んでいてもよい。筐体252は、円筒または管形状に大略構成されていてもよい。あるいは、筐体252は、矩形または類似の多角形状に大略構成されていてもよい。
図10Aおよび
図10Bに示すように、筐体252は、円筒形状に大略構成されており、遠位面247が筐体252の遠位端の一部を構成する。
【0067】
筐体252により規定された空隙は、1つまたは複数の領域に分割され得る。たとえば、
図10Aおよび
図10Bに示すように、筐体252は、第1の線260により分割されて、空隙の第1の領域262および第2の領域264を規定するようにしてもよい。第1の領域262は、第1の線260に対して、サージカルヘルメット120に大略近接し、遠位面247から離れる側に位置決めされていてもよい。これに対して、第2の領域264は、第1の線260に対して、サージカルヘルメット120の大略遠位で、遠位面247に近接する側に位置決めされていてもよい。
【0068】
サージカルヘルメット120のコントローラハウジング150内に位置決めされた結合機構246は、筐体252内に移動可能に配設された第1の部材254をさらに備えていてもよい。第1の部材254は、筐体252により規定された空隙内を移動するように構成されていてもよい。たとえば、第1の部材254および筐体252は、筐体252により規定された空隙の第1の領域262および第2の領域264間で第1の部材254が移動可能となるように構成されていてもよい。第1の部材254は、強磁性材料または磁性材料の一方で構成されていてもよく、また、取り付け要素158は、強磁性材料または磁性材料の他方により構成されていてもよい。たとえば、第1の部材254が磁性材料を含み、取り付け要素158が強磁性材料を含んでいてもよい。あるいは、第1の部材254が強磁性材料を含み、取り付け要素158が磁性材料を含んでいてもよい。いずれの構成においても、第1の部材254および取り付け要素158は、当該取り付け要素158が遠位面247に近接して位置決めされた場合に、当該取り付け要素158および当該第1の部材254が相互に磁力で引き付けられ得るように構成されていてもよい。たとえば、取り付け要素158が結合機構246の遠位面247に近接して位置決めされた場合、第1の部材254と取り付け要素158との間の磁力は、サージカルガーメント112をサージカルヘルメット120に取り付けおよび/または結合するのに役立ち得る。第1の部材254は、第1の部材154に関して上述したのと同様にサイズ規定および/または成形されていてもよい。
【0069】
また、結合機構246は、遠位面247と反対の筐体252の表面に近接して位置決めされた第3の部材256を備えていてもよい。たとえば、遠位面247と反対の筐体252の表面が第3の部材256と一体的に形成されていてもよい。
図10Aおよび
図10Bに示す第3の部材256は、少なくとも一部が筐体252内に配設されたものとして示しているが、筐体252の外側に位置決めされていてもよいと考えられる。第3の部材256は、当該第3の部材256および第1の部材254が相互に磁力で引き付けられ得るように、強磁性材料または磁性材料の他方で構成されていてもよい。第1の部材254と第3の部材256との間の磁気的な引力は、第1の部材254に対する付加的な力の印加なく、第1の部材254の移動および/または空隙の第1の領域262での保持を行う十分な力を与えるものとする。たとえば、第1の部材254に対する付加的な力の印加なく、第1の部材254と第3の部材256との間の引力は、
図10Aに示すように、第1の部材254を空隙の第1の領域262に保持するものとする。
【0070】
あるいは、取り付け要素158と第1の部材254との間の磁気的な引力は、第1の部材254と第3の部材256との間の磁気的な引力に打ち勝つのに十分であるものとする。取り付け要素158および第3の部材256は、それぞれが強磁性材料を含む場合、異なる磁気質量を有するように構成されていてもよい。たとえば、第1の部材254と取り付け要素158との間の磁気的な引力を第1の部材254と第3の部材256との間の磁気的な引力よりも大きくするため、取り付け要素158は、第3の部材256よりも大きな磁気質量を有するように構成されていてもよい。あるいは、取り付け要素158および第3の部材256は、それぞれが磁性材料を含む場合、異なる磁界を有するように構成されていてもよい。たとえば、第1の部材254と取り付け要素158との間の磁気的な引力を第1の部材254と第3の部材256との間の磁気的な引力よりも大きくするため、取り付け要素158は、第3の部材256よりも強い磁界を示すようにしてもよい。
【0071】
動作においては、
図10Bに示すように、取り付け要素158が結合機構246の遠位面247に隣接して位置決めされている場合、第1の部材254と取り付け要素158との間に生成される磁気的な引力は、第1の部材254と第3の部材256との間の磁気的な引力に打ち勝つのに十分であるものとする。第1の部材254と取り付け要素158との間の磁気的な引力は、遠位面247に隣接して位置決めされた場合、第1の部材254と第3の部材256との間の磁気的な引力に打ち勝つことにより、空隙の第1の領域262から第2の領域264へと第1の部材254を移動させるものとする。
【0072】
結合機構246は、筐体252に隣接して位置決めされ、第1の部材254の位置を検出するように構成された検出器270をさらに備えていてもよい。たとえば、検出器270は、近距離検出器、レーダ、光学センサ、ホール効果センサ、または類似のセンサを含んでいてもよい。検出器270は、筐体252の近傍または隣に位置決めされていてもよい。検出器は、筐体252内または筐体252により規定された外周の外部に位置付けられていてもよい。たとえば、
図10Aおよび
図10Bに示すように、検出器270は、筐体252の側面に隣接し、空隙の第2の領域264に近接して位置決めされていてもよい。あるいは、検出器270は、筐体252の側面に隣接し、空隙の第1の領域262に近接して位置決めされていてもよい。さらに、検出器270は、筐体252に取り付けられる必要も結合される必要もないと考えられる。たとえば、検出器270は、筐体252の側面から半径方向に離間していてもよい。検出器270は、ホール効果センサ等の近距離検出器として構成されている場合、コントローラハウジング150内の任意の場所および/またはコントローラハウジング150に近接する任意の場所に位置決めされていてもよく、これにより、検出器270は、筐体252内の第1の部材254の動きおよび/または位置を検出および/または識別することができるようになると考えられる。図面には示していないものの、検出器270は、遠位面247の反対および/または第3の部材256に近接する筐体252の表面に隣接して位置決めされていてもよいと考えられる。
【0073】
ただし、利用されるセンサの種類によっては、検出器270の位置決めが動作上の利点をもたらし得る。たとえば、第1の部材254が空隙の第1の領域262に位置決めされているか第2の領域264に位置決めされているかを判定するように構成されたホール効果センサとして検出器270が構成されている場合は、筐体252の側面に隣接してホール効果センサを位置決めすることにより、ホール効果センサは、第1の部材254が第1の領域262に位置決めされているか第2の領域264に位置決めされているかをより正確に検出することができる。第1の部材254が磁性材料を含む結合機構246の例示的な一構成においては、第1の部材254の外面を囲むように磁界が形成されることになる。結合機構246は、第1の部材254の少なくとも1つの外面が筐体252の側面に隣接して摺動移動するように構成されている。筐体252の側面に隣接して検出器270すなわちホール効果センサを位置決めすることにより、ホール効果センサは、第1の部材254が第1の領域262または第2の領域264にある場合に形成された第1の部材254を囲む磁界の微細な変化をより正確に検出し得る。たとえば、ホール効果センサは、筐体252の側面に隣接し、第1の領域262に近接して位置決めされていてもよい。この構成において、ホール効果センサは、第1の部材254が第1の領域262にある場合に第1の部材254によって形成された磁界を検出する可能性が高い。あるいは、ホール効果センサは、第1の部材254が第2の領域264にある場合の磁界の欠如を検出する可能性が高い。検出器は、磁界の有無に基づいて、第1の部材254の位置を示す信号を生成するように構成されていてもよい。別の例において、ホール効果センサは、筐体252の側面に隣接し、第2の領域264に近接して位置決めされていてもよい。この構成において、ホール効果センサは、第1の部材254が第2の領域264にある場合に第1の部材254によって形成された磁界を検出する可能性が高い。あるいは、ホール効果センサは、第1の部材254が第1の領域262にある場合の磁界の欠如を検出する可能性が高い。この場合も、検出器270すなわちホール効果センサは、磁界の有無に基づいて、第1の部材254の位置を示す信号を生成するように構成されていてもよい。
【0074】
さらに別の構成において、上述の通り、検出器270すなわちホール効果センサは、遠位面247と反対の筐体252の表面上に位置決めされていてもよいし、表面に近接して位置決めされていてもよい。第1の部材254が磁性材料を含むこの構成において、ホール効果センサは、第1の部材254が第1の領域262にある場合に第1の部材254によって形成された磁界を検出する可能性が高い。あるいは、ホール効果センサは、第1の部材254が第2の領域264にある場合の磁界の欠如を検出する可能性が高い。検出器270は、磁界の有無に基づいて、第1の部材254の位置を示す信号を生成するように構成されていてもよい。第1の部材254が強磁性材料を含み、第3の部材256が磁性材料を含む上述の構成において、ホール効果センサは、第3の部材256により形成された磁界を検出する可能性が高い。この構成において、第3の部材256により形成された磁界は、第3の部材256に対する第1の部材254の位置に基づいて変化する可能性が高い。たとえば、第1の部材254が第1の領域262に位置決めされるとともに第3の部材256に近接する場合、第3の部材は、第1の磁界を形成する可能性が高い。あるいは、第1の部材254が第2の領域264に位置決めされるとともに第3の部材256から遠位にある場合、第3の部材は、第2の磁界を形成する可能性が高い。検出器270は、第1の磁界または第2の磁界のいずれが第3の部材256を囲むかを検出するように構成されていてもよい。
【0075】
動作において、第1の部材254は、空隙の第1の領域262と第2の領域264との間で動作可能および/または摺動可能に移動するように構成されていてもよい。たとえば、
図10Aに示すように、第1の部材254は、空隙の第1の領域262に位置決めされていてもよい。あるいは、
図10Bに示すように、第1の部材254は、空隙の第2の領域264に位置決めされていてもよい。上述の例において、検出器270は、ホール効果センサ等の近距離センサとして構成されていてもよい。第1の部材254が第1の領域262と第2の領域264との間で移動すると、第1の部材254を囲む磁界の特性が変化する可能性があり、検出器270は、検出した磁界に少なくとも部分的に基づいて、第1の部材254の位置を検出または識別するように構成されていてもよい。
【0076】
あるいは、検出器270は、光学センサとして構成されていてもよく、筐体252の側面が開口部および/または透明窓を含む。開口部および/または透明窓は、筐体252の側面において、空隙の第1の領域262または第2の領域264に近接して位置決めされていてもよい。光学センサは、開口部および/または透明窓との位置合わせによって、筐体252内の空隙の少なくとも一部が見えるように、筐体252に隣接して位置決めされていてもよい。たとえば、光学センサが空隙の第2の領域264の一部を見られるように筐体252の開口部または窓が位置決めされている場合、光学センサは、第2の領域264における第1の部材254の有無を検出するように構成されていてもよい。そして、光学センサは、第1の部材254が第2の領域264に存在するか否かを識別する信号を出力するように構成されていてもよい。特定の構成においては、光学センサの反対に発光体を位置決めすることが必要となり得る。この構成において、発光体は、光学センサにより受信および/または検出される信号を生成するようにしてもよい。発光体および光学センサは、第1の部材254が第1の領域262または第2の領域264に位置決めされた場合に発光体から光学センサへの信号を阻止および/または遮断するように構成可能となるように、相互に位置決めされていてもよい。そして、光学センサは、第1の部材254が第1の領域262に位置決めされているか第2の領域264に位置決めされているかを示す発光体からの信号の受信または受信の失敗に基づいて、信号を生成するように構成されていてもよい。たとえば、発光体および光学センサは、第1の部材254が第1の領域262に位置決めされた場合に発光体から光学センサへの信号を阻止および/または遮断可能となるように、相互に位置決めされていてもよい。この構成において、光学センサは、発光体からの信号の受信に失敗した場合、第1の部材254が第1の領域262にあることを示す信号を生成するように構成されていてもよい。あるいは、光学センサは、発光体からの信号を受信した場合、第1の部材254が第2の領域262にあることを示す信号を生成するようにしてもよい。光学センサおよび発光体は同様に、第1の部材254が第2の領域264に位置決めされた場合に発光体から光学センサへの信号を阻止および/または遮断可能となるように位置決めされた場合、第1の部材254の位置を識別するように構成されていてもよい。
【0077】
結合機構246の検出器270の種々構成に関して上述した通り、検出器270は、第1の部材254の動きおよび/または位置を検出するように構成されていてもよい。検出器270は、周辺機器130と連通したヘルメット120上のコントローラ180と連通可能である。さらに、検出器270は、第1の部材254の位置および/または動きに少なくとも部分的に基づいて、信号をコントローラ180に伝達するように構成されていてもよい。コントローラ180の動作については、以下に詳しく説明する。
【0078】
図11には、結合機構346の第3の構成の拡大断面図を示している。結合機構346は、サージカルヘルメット120のコントローラハウジング150内に少なくとも一部が配設されていてもよい。結合機構346の第3の構成には、サージカルガーメント112の取り付け要素158のうちの1つに対して取り外し可能に係合するように構成された遠位面347を備えた第1の部材354を含んでいてもよい。第1の部材354の遠位面347は、サージカルヘルメット120のコントローラハウジング150内で少なくとも一部が窪んでいてもよい。たとえば、
図11に示すように、遠位面347は、凹状の半球形状に大略形成されていてもよい。また、遠位面347は、サージカルガーメント112の相補的に成形された取り付け要素158を受容するように構成された凸状の半球形状または他の類似湾曲形状に形成されていてもよいと考えられる。
図11に示す遠位面347は、凹状または内向き半球形状にて大略形成されているが、凸状もしくは外方突出半球形状、半円筒形状、または他の類似形状にて形成されていてもよいと考えられる。たとえば、遠位面347は、コントローラハウジング150の外面から外方に突出して凸状の遠位面347となるように湾曲状、アーチ状、または球状であってもよい。サージカルガーメント112の対応する取り付け要素158は、結合機構346の凸状遠位面347に嵌め合い係合するように構成された凹面を備えていてもよい。また、第1の部材354の遠位面347は、大略平坦かつ円形状に構成されていてもよい。
【0079】
結合機構346の第1の部材354ひいては遠位面347は、強磁性材料または磁性材料の他方で構成されていてもよい。たとえば、第1の部材354が磁性材料を含み、取り付け要素158が強磁性材料を含んでいてもよい。あるいは、第1の部材354が強磁性材料を含み、取り付け要素158が磁性材料を含んでいてもよい。いずれの構成においても、第1の部材354および対応する取り付け要素158は、当該第1の部材354および当該取り付け要素158が相互に磁力で引き付けられ得るように構成されていてもよい。第1の部材354と取り付け要素158との間の磁気的な引力は、サージカルガーメント112をサージカルヘルメット120に対して取り外し可能に結合する十分な力を与えるものとする。第1の部材354の遠位面347は、上述の通り、半球形状または類似の湾曲形状に構成されて、第1の部材354と取り付け要素158とが結合された場合の両者間の保持力を向上させるようにしてもよい。
【0080】
結合機構346は、コントローラハウジング150内に少なくとも一部が配設された機械式スイッチ等の検出器370をさらに備えていてもよい。検出器370は、第1の部材354に隣接し、遠位面347に近接して位置決めされていてもよい。検出器370は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なトグル部材372をさらに備えていてもよい。トグル部材372は、当該トグル部材372に対する付加的な力の印加なく、トグル部材372の移動および/または第2の位置での保持を行うように構成されたばね等の付勢部材を備えていてもよい。検出器370は、トグル部材372の位置を検出し、トグル部材372の位置に少なくとも部分的に基づいて、信号を出力するように構成されていてもよい。
【0081】
動作において、サージカルガーメント112の取り付け要素158は、検出器370のトグル部材372に対して動作可能に係合し、第1の位置と第2の位置との間でトグル部材372を移動させるように構成されていてもよい。たとえば、取り付け要素158が第1の部材354の遠位面347に隣接して位置決めされた場合、取り付け要素158は、トグル部材372に係合するように構成されていてもよい。第1の部材354と取り付け要素158との間の引力は、取り付け要素158が結合機構364に結合されている間にトグル部材372の移動および/または第1の位置での保持を行う付勢部材の力に打ち勝つのに十分となり得る。あるいは、取り付け要素158が第1の部材354の遠位面347に隣接して位置決めされていない場合、トグル部材372の付勢部材は、トグル部材372の移動および/または第2の位置での保持を行うようにしてもよい。上述の通り、検出器370は、トグル部材372の位置を検出するように構成されていてもよい。検出器370は、周辺機器130と連通したヘルメット120上のコントローラ180と連通可能である。コントローラ180の動作については、以下に詳しく説明する。検出器370は、前記トグル部材372が第1の位置および/または第2の位置のいずれにあるかに少なくとも部分的に基づいて、信号をコントローラ180に伝達するように構成されていてもよい。
【0082】
図12Aには、結合機構446の第4の構成の拡大断面図を示している。結合機構446は、サージカルヘルメット120のコントローラハウジング150内に少なくとも一部が配設されていてもよい。結合機構446の第4の構成には、サージカルガーメント112の取り付け要素158のうちの1つに対して取り外し可能に係合するように構成された遠位面447を備えた第1の部材454を含んでいてもよい。結合機構446の遠位面447は、サージカルヘルメット120のコントローラハウジング150内で少なくとも一部が窪んでいてもよい。たとえば、
図12Aに示すように、遠位面447は、凹状の半球形状に大略形成されていてもよい。また、遠位面447は、サージカルガーメント112の相補取り付け要素158を受容するように構成された凸状の半球形状または他の類似湾曲形状に形成されていてもよいと考えられる。
図12Aに示す遠位面447は、凹状または内向き半球形状にて大略形成されているが、凸状もしくは外方突出半球形状、半円筒形状、または他の類似形状にて形成されていてもよいと考えられる。たとえば、遠位面447は、コントローラハウジング150の外面から外方に突出して凸状の遠位面447となるように湾曲状、アーチ状、または球状であってもよい。サージカルガーメント112の対応する取り付け要素158は、結合機構146の凸状遠位面447に嵌め合い係合するように構成された凹面を備えていてもよい。また、第1の部材454の遠位面447は、大略平坦かつ円形状に構成されていてもよい。
【0083】
結合機構446の第1の部材454ひいては遠位面447は、強磁性材料または磁性材料の他方で構成されていてもよい。たとえば、第1の部材454が磁性材料を含み、取り付け要素158が強磁性材料を含んでいてもよい。あるいは、第1の部材454が強磁性材料を含み、取り付け要素158が磁性材料を含んでいてもよい。いずれの構成においても、第1の部材454および取り付け要素158は、当該第1の部材454および当該取り付け要素158が相互に磁力で引き付けられ得るように構成されていてもよい。第1の部材454と取り付け要素158との間の磁気的な引力は、サージカルガーメント112をサージカルヘルメット120に対して取り外し可能に結合する十分な力を与えるものとする。第1の部材454の遠位面447は、上述の通り、半球形状または類似の湾曲形状に構成されて、第1の部材454と取り付け要素158とが一体結合された場合の両者間の保持力を部分的に向上させるようにしてもよい。また、第1の部材454の半球形状または類似の湾曲形状の遠位面447は、取り付け要素158を第1の部材454の中心と位置合わせするのに役立ち得る。
【0084】
あるいは、
図12Bを参照して、この図は、結合機構546の第5の構成の拡大断面図である。第1の部材554の遠位面547は、開口部を規定していてもよい。第1の部材554は、遠位面547を備えていてもよい。結合機構546の第1の部材554ひいては遠位面547は、強磁性材料または磁性材料の一方で構成されていてもよい。これに対して、フェイスシールド118の取り付け要素558の少なくとも一部が強磁性材料または磁性材料の他方を含んでいてもよい。たとえば、第1の部材554が磁性材料を含み、取り付け要素558が強磁性材料を含んでいてもよい。あるいは、第1の部材554が強磁性材料を含み、取り付け要素558が磁性材料を含んでいてもよい。いずれの構成においても、第1の部材554および取り付け要素558は、当該第1の部材554および当該取り付け要素558が相互に磁力で引き付けられ得るように構成されていてもよい。
【0085】
遠位面547は、大略平坦な当該遠位面547の中心に近接して位置決めされた開口部をさらに規定することにより、第1の部材554がリング形状を有していてもよい。開口部は、第1の部材554に対して開口部軸を規定していてもよい。第1の部材554は、開口部軸に大略垂直な横軸をさらに備えていてもよい。また、第1の部材554は、その横軸に対して大略平行となるように配向した側面549を備えていてもよい。この結合機構546の構成において、取り付け要素558は、基部560から延びた突起562を備えるように構成されていてもよい。突起562は、強磁性材料または磁性材料の他方により構成されていてもよい。あるいは、突起562は、プラスチックもしくはポリマー材料、または他の非磁性材料により構成されていてもよい。たとえば、突起562がポリマー材料により構成され、取り付け要素558の基部560が磁性材料で構成されるとともに、結合機構546の第1の部材554との磁力を生成するように構成されていてもよい。さらに別の構成において、突起562は、磁性材料および非磁性材料の組み合わせにより構成されていてもよい。たとえば、突起562の内部が磁性材料により構成され、磁性材料の外面がプラスチックポリマー等の非磁性材料で被覆されていてもよい。磁性材料を含む突起562の内部は、結合機構546の第1の部材554へと磁力で引き付けられるようになっていてもよい。
【0086】
取り付け要素558の突起562は、第1の部材554の遠位面547の開口部に嵌め合い係合するように構成されていてもよく、遠位面547の開口部は、取り付け要素558の突起562を受容するように構成されていてもよい。さらに、開口部は、結合機構546および/または第1の部材554の中心に対して取り付け要素558を位置合わせおよび/または位置決めするように構成されていてもよい。
【0087】
上述の結合機構446、546の第4および第5の両構成において、結合機構446、546は、コントローラハウジング150内に少なくとも一部が配設された近距離センサまたはホール効果センサ等の検出器470、570をさらに備えていてもよい。検出器470、570は、第1の部材454、554それぞれの側面に隣接し、遠位面447、547に近接して位置決めされていてもよい。検出器470、570は、遠位面447、547に隣接するサージカルガーメント112の取り付け要素158、558の有無により形成された第1の部材454、554を囲む磁界の変化を検出するように構成されていてもよい。たとえば、検出器470、570は、ホール効果センサとして構成される場合、第1の部材454、554を囲む磁界に基づいて、取り付け要素158、558が第1の部材454、554の遠位面447、547に隣接して位置決めされているかを判定するように構成されていてもよい。第1の部材454、554の側面に隣接してホール効果センサを配置するとともに、位置合わせ機構を遠位面447、547に組み込むことによって、取り付け要素158、558の中心を第1の部材454、554の中心と位置合わせすることにより、ホール効果センサは、遠位面447、547に隣接して位置決めされた取り付け要素158、558の有無により形成された第1の部材454、554を囲む磁界の微細な変化をより正確に検出可能となり得る。さらに、検出器470、570は、ホール効果センサ等の近距離検出器として構成されている場合、コントローラハウジング150内の任意の場所および/またはコントローラハウジング150に近接する任意の場所に位置決めされていてもよく、これにより、検出器470、570は、第1の部材454、554を囲む磁界の変化を検出および/または識別することができるようになると考えられる。図面には示していないものの、検出器470、570は、遠位面447、547に隣接した位置決めおよび/または第1の部材454、554に近接した位置決めがなされていてもよいと考えられる。
【0088】
動作において、サージカルガーメント112の取り付け要素158、558は、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に結合された場合に遠位面447、547に隣接して位置決めされ得るように、第1の部材454、554と取り外し可能に結合するように構成されていてもよい。たとえば、取り付け要素158、558が第1の部材454、554の遠位面447、547に隣接して位置決めされた場合は、第3の磁界が第1の部材454、554を囲んでいてもよい。検出器470、570は、この第3の磁界を検出するように構成されていてもよい。あるいは、取り付け要素158、558が第1の部材454、554の遠位面447、547に隣接して位置決めされていない場合は、第4の磁界が第1の部材454、554を囲んでいてもよい。検出器470、570は同様に、この第4の磁界を検出するように構成されていてもよい。上述の通り、検出器470,570は、周辺機器130と連通したサージカルヘルメット120上のコントローラ180と連通可能である。検出器470、570は、第3の磁界を検出したか第4の磁界を検出したかに基づいて、サージカルガーメント112の有無を示す信号をコントローラ180に伝達するように構成されていてもよい。コントローラ180の動作については、以下に詳しく説明する。
【0089】
上述のサージカルアパレルシステム110の種々構成はそれぞれ、エネルギー源182をさらに備えていてもよい。上述のシステム10、110の種々構成がそれぞれエネルギー源182を備え得る場合について、コントローラ180と連通したエネルギー源182の一般的な模式的表現を
図8に仮想的に示す。エネルギー源182は、システム10、110および/またはサージカルヘルメット20、120と接続または相互接続されるように構成されていてもよい。バッテリ等のエネルギー源182は、携帯可能に構成されていてもよい。システム10、110のエネルギー源182は、交換または置換可能となるように、再充電可能および/または置換可能であってもよい。
【0090】
また、上述のサージカルアパレルシステム110の種々構成はそれぞれ、コントローラ180および/またはエネルギー源182と連通したエネルギーセンサ186を備えていてもよい。上述のシステム10、110の種々構成がそれぞれエネルギーセンサ186を備え得る場合について、コントローラ180およびエネルギー源182と連通したエネルギーセンサ186の模式的表現を
図8に仮想的に示す。エネルギーセンサ186は、エネルギー源182の特性を検出するように構成されていてもよい。エネルギーセンサ186により検出されるエネルギー源の特性としては、残存電力レベルもしくは電荷、充電状態、電圧、容量、状態、電流引き込み、またはエネルギー源182と関連する類似特性が挙げられる(ただし、これらに限定されない)。さらに、エネルギーセンサ186は、検出した特性に基づいて、エネルギー信号を発生または生成するように構成されていてもよい。また、エネルギーセンサ186は、エネルギー信号をコントローラ180に伝達するように構成されていてもよい。エネルギーセンサ186は、初期設定またはユーザ規定の閾値に基づいて、エネルギー信号をコントローラ180に伝達するように構成されていてもよい。たとえば、エネルギーセンサ186は、エネルギー源182の残存電荷を検出するように構成されていてもよいが、この場合の閾値は、残存電荷の15パーセント(15%)として規定される。この構成において、エネルギーセンサ186は、残存電荷がその15パーセント(15%)に達した場合および/または15パーセント(15%)を下回った場合に、エネルギー信号をコントローラ180に伝達するように構成されていてもよい。また、エネルギーセンサ186は、複数の異なる閾値においてエネルギー信号を生成するように構成されていてもよい。たとえば、上述の構成において、エネルギーセンサ186は、エネルギー源182の残存電荷に基づいて、複数のエネルギー信号を生成するように構成されていてもよい。動作において、エネルギーセンサ186は、エネルギー源182が残存電荷の50%に達した場合および/もしくは50%を下回った場合に第1のエネルギー信号を生成し、エネルギー源182が残存電荷の25%に達した場合および/もしくは25%を下回った場合に第2のエネルギー信号を生成し、エネルギー源182が残存電荷の10%に達した場合および/もしくは10%を下回った場合に第3のエネルギー信号を生成するように構成されていてもよい。この構成において、エネルギーセンサ186により生成されてコントローラ180に伝達される第1、第2、および/または第3のエネルギー信号は、エネルギー源182の残存電荷を示していてもよい。
【0091】
コントローラ180は、LCDスクリーン、デジタルディスプレイ、または複数の照明等のユーザディスプレイに伝達可能な信号を生成するように構成されていてもよく、ユーザディスプレイは、残存電荷を示す指標を表示するように構成されている。たとえば、ユーザディスプレイがLCDスクリーンを含む場合、このLCDスクリーンは、残存電荷を示す「50%」、「25%」等を表示するように構成されていてもよい。あるいは、ユーザディスプレイが複数の照明を含む場合、これらの照明はそれぞれ、異なる色を備えていてもよく、各色の照明がエネルギー源182の残存電荷の異なるレベルを表す。たとえば、ユーザディスプレイは、黄色の照明、橙色の照明、および赤色の照明を備えていてもよく、コントローラ180は、残存電荷が50%に達した場合および/または50%を下回った場合に、信号をユーザディスプレイに伝達して黄色の照明を点灯するように構成されていてもよい。コントローラ180は、残存電荷が25%に達した場合および/または25%を下回った場合に、信号をユーザディスプレイに伝達して橙色の照明を点灯するように構成されていてもよい。コントローラ180は、残存電荷が10%に達した場合および/または10%を下回った場合に、信号をユーザディスプレイに伝達して赤色の照明を点灯するように構成されていてもよい。どの照明が点灯しているかに基づいて、ユーザは、エネルギー源182のおおよその残存電荷を決定するようにしてもよい。また、残存電荷は、スピーカで伝えられるようになっていてもよい。
【0092】
上述の結合機構146、246、346、446、546の種々構成はそれぞれ、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に結合されているかを識別するのに利用可能な結合機構146、246、346、446、546の特性を検出するように構成された検出器170、270、370、470、570を備える。さらに、検出器170、270、370、470、570は、検出した特性に基づいて信号を出力することにより、サージカルヘルメット120に結合されているサージカルガーメント112の有無を示すように構成されていてもよい。たとえば、検出器170、270、370、470、570は、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に結合されたタイミングを検出および/または決定するとともに、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に結合されているか否かを示す信号を出力するように構成されていてもよい。例示的な一構成において、検出器170、270、370、470、570は、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に結合された場合に、信号を出力するように構成されていてもよい。別の例示的な構成において、検出器170、270、370、470、570は、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に結合されていない場合またはサージカルヘルメット120から分離された場合に、信号を出力するように構成されていてもよい。さらに別の例示的な構成において、検出器170、270、370、470、570は、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に結合された場合に第1の信号を出力し、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に結合されていない場合またはサージカルヘルメット120から分離された場合に第2の信号を出力するように構成されていてもよい。
【0093】
上述の結合機構146、246、346、446、546の各実施形態および/または構成において、検出器170、270、370、470、570は、コントローラ180と連通していてもよい。コントローラ180は、上述のサージカルヘルメット120の周辺機器130のうちの1つまたは複数とさらに連通していてもよい。コントローラ180は、サージカルヘルメット120上の任意の場所に位置決めされてもよいことが了解されるものとする。たとえば、コントローラ180は、コントローラハウジング150内で検出器170、270、370、470、570に隣接して位置決めされていてもよい。あるいは、コントローラ180は、サージカルヘルメット120のシェル132中の空間内に位置決めされていてもよい。
【0094】
コントローラ180は、動作コマンドを検出器170、270、370、470、570に伝達するほか、検出器170、270、370、470、570により検出された信号の特性と関連する信号を検出器170、270、370、470、570から受信するように構成されていてもよい。また、コントローラ180は、換気アセンブリ130等、サージカルヘルメット120の1つまたは複数の周辺機器130に接続されていてもよく、検出器170、270、370、470、570から受信された信号に基づいて、動作コマンドを換気アセンブリ130または他の周辺機器130との間で伝達するように構成されている。たとえば、コントローラ180は、換気システム130に送られてファンブレードの速度を制御する電力の量を調整するように構成されていてもよい。さらに、2つの別個のコントローラが利用されるようになっていてもよいと考えられる。
【0095】
結合機構146、246、346、446、546の構成に関わらず、検出器170、270、370、470、570は、当該検出器170、270、370、470、570により検出される特性の有無および/または変化に基づいて、信号をコントローラ180に伝達するように構成されていてもよい。たとえば、結合機構146の第1の構成および/または結合機構346の第3の構成の検出器170、370は、トグル部材172、372の位置に基づいて、サージカルガーメント112の有無を検出するように構成されていてもよい。あるいは、結合機構246の第2の構成、結合機構446の第4の構成、および/または結合機構546の第5の構成の検出器270、470、570は、結合機構246、446、546の第1の部材254、454、554を囲む磁界の変化に基づいて、サージカルガーメント112の有無を検出するように構成されていてもよい。コントローラ180は、検出器170、270、370、470、570から受信された信号に基づいて、コマンドの伝達または周辺機器130の動作特性の調節を行うように構成されていてもよい。
【0096】
一構成において、コントローラ180は、検出器170、270、370、470、570から受信された信号を解釈して、エネルギー源から周辺機器130へのエネルギーの伝送を制御するように構成されていてもよい。たとえば、コントローラ180は、検出器170、270、370、470、570から受信された信号または検出器170、270、370、470、570からの信号がないことに基づいて、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120にないものと判定した場合、エネルギー源から周辺機器130へのエネルギーの伝送を阻止するように構成されていてもよい。この特徴により取り除かれるシステム110の動作上の不都合として、周辺機器130が有用に作用してない場合に周辺機器130により生成され得る不要なノイズの発生が挙げられる。サージカルガーメント112のサージカルヘルメット120への組み付けに先立って周辺機器130の作動を阻止することにより取り除かれ得る第2の不都合として、周辺機器130の作動が不要な場合のエネルギー源182の電荷の引き下げが挙げられる。あるいは、コントローラ180は、検出器170、270、370、470、570から受信された信号または検出器170、270、370、470、570からの信号がないことに基づいて、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に結合されているものと判定した場合、周辺機器130へのエネルギーの伝送を許可するように構成されていてもよい。さらに、コントローラ180は、検出器170、270、370、470、570から受信された信号に基づいて、周辺機器130の動作を制御するようにしてもよい。
【0097】
サージカルアパレルシステム110は、サージカルヘルメット120に結合され、コントローラ180と連通したメモリデバイス184をさらに備えていてもよい。メモリデバイス184は、サージカルヘルメット120内に位置決めされていてもよいし、サージカルヘルメット120の如何なる部分に位置決めされていてもよい。たとえば、メモリデバイス184は、コントローラハウジング150内に位置決めされていてもよい。あるいは、メモリデバイス184は、サージカルヘルメット120のシェル132内に位置決めされていてもよい。メモリデバイス184は、周辺機器130の動作と関連するデータを格納するように構成されていてもよい。たとえば、メモリデバイス184は、サージカルヘルメット120に取り付け可能なサージカルガーメント112のさまざまな種類に基づく動作条件等、各周辺機器130と関連する動作条件を格納するようにしてもよい。メモリデバイス184に格納された動作条件としては、各種のサージカルガーメント112に対するサージカルヘルメット120の周辺機器130の最大および/または最小動作速度が挙げられる。たとえば、メモリデバイス184は、トーガおよびフードのさまざまな動作ファン速度を格納するようにしてもよい。また、メモリデバイス184は、コントローラ180により実行されるように構成された動作命令またはプログラミングステップを格納するように構成されていてもよい。また、メモリデバイス184は、周辺機器130のうちの1つまたは複数を動作させる個々のユーザ設定または選好を格納するようにしてもよい。たとえば、メモリデバイス184に格納されたユーザ設定としては、サージカルヘルメット120を着用している個々のユーザにより選択された換気アセンブリの最新のファン速度が挙げられる。
【0098】
上述のサージカルアパレルシステム110および結合機構146、246、346、446、546の種々実施形態および/または構成のそれぞれにおいて、システム110は、コントローラ180と連通して作用することにより、規定の特性に基づいて、サージカルヘルメット120および/またはサージカルヘルメット120の任意の周辺機器130の動作を阻止するように構成された付加的な機構および/または構成要素を備えていてもよい。たとえば、コントローラ180は、サージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に搭載されるまで周辺機器130の動作を阻止するように構成されていてもよい。あるいは、コントローラ180は、使用済みまたは不適合なサージカルガーメント112がサージカルヘルメット120に結合された場合に、周辺機器130の動作を阻止するように構成されていてもよい。
【0099】
図13Aおよび
図13Bを参照して、これらの図は、サージカルアパレルシステム610の代替構成を示している。当然のことながら、サージカルアパレルシステム610の種々構成は、100きざみの参照番号により識別可能で、上述のシステムに類似する要素を含んでいてもよい。100きざみの参照番号を含むこれらの要素は、上記と同一および/または同様の特徴を有し得ることが了解されるものとする。
【0100】
サージカルアパレルシステム610の第3の構成は、サージカルヘルメット620に取り付けられるように構成されたサージカルガーメント612を備えたサージカルガーメントアセンブリを備えていてもよい。上述の通り、サージカルガーメント612は、着用者と周囲環境との間に、微生物バリア等のバリアを設けるようにしてもよい。サージカルガーメント612により形成されたバリアは、着用者および患者の両者に利益となり得る。サージカルガーメント612により設けられるバリアは、外科手術の最中に生成され得る患者からの流体または固体の物質粒子に着用者が接触する可能性を実質的に取り除き得る。バリアは実質的に、外科手術に際して、着用者により放出された如何なる異物をも患者へと移動しないようにすることができる。
【0101】
図13A、
図13B、および
図14を参照して、サージカルガーメント612は、サージカルヘルメット620および着用者の頭部の少なくとも一部を覆うように構成された布614を具備していてもよい。サージカルガーメント612は、上述のサージカルアパレルシステム10,110の構成のいずれかと同様に、フード、トーガ、または他の類似の医療用ガーメントとして構成されていてもよい。サージカルガーメント612は、フェイスシールド618(透明フェイスシールドとも称する)および当該サージカルガーメント612の周りに位置決めされた1つまたは複数の取り付け要素658をさらに備えていてもよい。取り付け要素658は、第2の部材またはガーメントファスナと称する場合もある。取り付け要素658は、サージカルガーメント612をサージカルヘルメット620に対して取り外し可能に結合するように構成された位置合わせ要素として機能し得る。さらに、取り付け要素658は、布614が当該取り付け要素658を覆うように、フェイスシールド618の外周に近接して位置決めされていてもよい。これは、布614が取り付け要素658を覆って、着用者と環境との間でサージカルガーメント612が設けるバリアを維持するのを確かにするのに役立ち得る。
【0102】
取り付け要素658は、強磁性材料を含んでいてもよい。言い換えると、取り付け要素は、鉄、ニッケル、コバルト、ガドリニウム、ジスプロシウム、もしくはこれらの合金、またはこれらの組み合わせを含んでいてもよい。特定の構成において、当然のことながら、取り付け要素は、ヘルメット上に位置決めされた磁性材料が示す磁界に引き付けられる材料すなわち原子を含んでいてもよい。特定の実施形態においては、取り付け要素658の全体が強磁性材料から成っていてもよいと考えられる。また、取り付け要素658は、強磁性材料および反磁性材料の両者を含んでいてもよいと考えられる。たとえば、取り付け要素658は、強磁性材料で被覆された反磁性材料を含んでいてもよい。あるいは、取り付け要素658は、コアとして強磁性材料により形成された後、無菌および/または耐摩耗性表面を与えるように構成されたプラスチックまたは類似の非磁性被膜で被覆されるようになっていてもよい。取り付け要素658に関しては、反磁性材料および磁性材料の他の構成も考えられる。当然のことながら、サージカルガーメント612およびそのすべての構成要素は、同様に構成することおよび/または上述のサージカルガーメント12、112の特徴を有することが可能である。
【0103】
また、サージカルガーメント612は、タブ655A、655Bを備えていてもよい。タブ655A、655Bは、サージカルガーメント612の着用者側または内部に配設されていてもよい。タブ655A、655Bは、一対の両縁部643A、643Bを備えるとともに、開口656A、655Bを規定していてもよい。
図13Aに示すように、タブ655Aは、フェイスシールド618の一部として形成されていてもよい。タブ655Aは、開口656Aの少なくとも一部を規定していてもよく、開口656Aの一部がフェイスシールド618により規定されていてもよい。また、開口656Aは、タブ655A内に全体が形成または規定されていてもよいと考えられる。
【0104】
あるいは、
図13Bに示すように、タブ655Bは、フェイスシールド618と別個に形成されていてもよい。この構成において、タブ655Bは、サージカルガーメント612の布14の内面に直接結合されていてもよい。タブ655Bは、フェイスシールド618と同様のプラスチックにより形成されていてもよく、また、エポキシ、のり、または類似の接着剤によりサージカルガーメント612に結合されていてもよい。あるいは、タブ655Bは、サージカルガーメント612の布614と同様の布により形成されていてもよく、また、サージカルガーメント612に縫い付けられていてもよいし、接着剤により結合されていてもよい。さらに、開口656Bは、全体がタブ655Bにより規定されていてもよい。
【0105】
図13A、
図13B、および
図14を再び参照して、サージカルアパレルシステム610の例示的な一構成を詳しく説明する。このシステム610は、サージカルガーメント612およびサージカルヘルメット620を具備していてもよい。上述のシステム10、110と同様に、
図13A、
図13B、および
図14に示すシステム610の構成は、換気アセンブリ等、1つまたは複数の周辺機器630を含んでいてもよい。
【0106】
図14に示す換気アセンブリ630は、サージカルアパレルシステム610のサージカルヘルメット620に組み込み可能な周辺機器630の一例である。換気アセンブリ630をサージカルヘルメット620の一体的構成要素として示しているが、当然のことながら、上述のその他の周辺機器130はそれぞれ、サージカルヘルメット120の一体的構成要素であってもよいし、サージカルヘルメット620に対して取り外し可能に結合されていてもよい。
図14に示すサージカルヘルメット620は、シェル632の空間内に位置決めされた換気アセンブリ630を備える。換気アセンブリ630は、ファンブレード、インペラ、プロペラ、ファンホイール、または空気の移動を誘発するように構成された類似のブレード機構を具備していてもよい。ブレードは、電源により給電された場合に当該ブレードを回転させるように構成されたモータに結合されていてもよい。ブレードが作動すると、換気アセンブリ630は、シェル632の頂点にある取り込み開口を通じてシェル632の空間に空気を引き込むように構成されている。シェル632の付加的な空間が上記空間に接続され、空間に引き込まれた空気を着用者へと分散させるダクトとして機能するようになっていてもよい。
【0107】
図14、
図15A、および
図15Bを参照して、サージカルヘルメット620は、当該サージカルヘルメット620のシェル632の前方に位置決めされ、当該サージカルヘルメット620の前部を横切って延びるように構成された頂部ビーム629を備えていてもよい。頂部ビーム629は、凹部をさらに備えていてもよい。頂部ビーム629の凹部は、一対の横方向に離間した側壁639A、639Bと、頂部ビーム629の遠位面631から近位方向に位置決めされた近位面637とを備えていてもよい。側壁639A、639Bおよび近位面637は、位置合わせチャネル645を規定していてもよく、この位置合わせチャネル645は、サージカルガーメント612の内部に配設されたタブ655A、655Bを受容し、サージカルヘルメット620に対してサージカルガーメント612の位置合わせおよび/または配向を行うように構成されている。上述の通り、タブ655Aは、フェイスシールド618と一体的に形成され、フェイスシールド618から延びるように構成されていてもよい。あるいは、タブ655Bは、フェイスシールド618とは独立に形成されていてもよく、サージカルガーメント612の内部の布614に結合されるように構成されている。ただし、他の構成も考えられる。位置合わせチャネル645の離間した側壁639A、639Bは、タブ655A、655Bの幅よりも大きな距離だけ離間することにより、当該離間した側壁639A、639B間にタブ655A、655Bを位置決め可能とする。
【0108】
頂部ビーム629は、フェイスシールド618および/またはサージカルガーメント612に対して取り外し可能に係合するように構成された結合機構646をさらに備えていてもよい。結合機構646は、タブ655A、655Bの開口656に対して解除可能に係合することにより、サージカルガーメント612をサージカルヘルメット620に対して位置合わせおよび/または結合するように構成された突起、磁性部材、強磁性部材、面ファスナ、または類似の結合機構を備えていてもよい。たとえば、
図15Aおよび
図15Bに示すように、結合機構646は、頂部ビーム629の位置合わせチャネル645から延びた突起646として実現されている。ここで、頂部ビーム629は、上述の位置合わせチャネル645を備え、結合機構646は、
図14、
図15A、および
図15Bに示すように、位置合わせチャネル645内に少なくとも一部が配設されていてもよい。結合機構646は、最上面の当該結合機構646の頂点が位置合わせチャネル645の頂点および/または頂部ビーム629の上面の下方に配置あるいは位置決めされるように、位置合わせチャネル645内に位置決めされていてもよい。位置合わせチャネル645の離間した側壁639A、639Bと結合機構646との組み合わせは、サージカルヘルメット620に対するフェイスシールド618および/またはサージカルガーメント612の位置合わせおよび/または配向を行うのに役立ち得る。より具体的に、位置合わせチャネル645の離間した側壁639A、639Bは、サージカルガーメント612がサージカルヘルメット620の上方に配置された場合にタブ655A、655Bの開口656が誘導されて結合機構646と係合するように、タブ655A、655Bをガイドするのに役立ち得る。
【0109】
サージカルヘルメット620は、サージカルヘルメット620の前部から下方に延びた下顎バー624を具備していてもよい。下顎バー624は、第1のポスト626Aおよび第2のポスト626Bを備えていてもよい。第1および第2のポスト626A、626Bは、頂部ビーム629に結合されていてもよく、この頂部ビーム629は、サージカルヘルメット620の前部を横切って延びるように構成されていてもよい。たとえば、
図14に示すように、第1および第2のポスト626A、626Bは、頂部ビーム129の両端に接続されていてもよい。下顎バー624は、大略可撓性または柔軟性の材料により構成されていてもよい。
【0110】
下顎バー624は、ポスト626A、626Bの対向する自由端の間で延伸可能な底部ビーム628をさらに備えていてもよい。下顎バー624は、サージカルヘルメット620を着用している人の顎の下方でわずか前方に底部ビーム628が位置付けられるように形成されている。底部ビーム628は、ポスト626A、626Bの自由端から外方に曲げられていてもよい。下顎バー624は、サージカルヘルメット620が着用者の頭部に固定された場合に着用者の顔面の前方に位置決めされ、顔面を大略囲むように、頂部ビーム629から外方に延びていてもよい。頂部ビーム629、ポスト626A、626B、および底部ビーム628は、サージカルヘルメットが着用者の頭部上に位置決めされた場合に着用者の顔面の前方に位置決めされた開口を大略規定することから、その組み合わせは、フェイスフレームと総称する場合がある。
【0111】
複数の結合部材648が下顎バー24に組み付けられていてもよいし、下顎バー24内に存在していてもよい。結合部材648は、磁性材料を含み、サージカルヘルメット620に対するサージカルガーメント612のフェイスシールド618の位置合わせおよび/または取り付けを行うように構成されている。各結合部材648は、ポスト626A、626Bおよび/または底部ビーム628の隣接両端部に近接して、下顎バー624上に位置決めされていてもよい。あるいは、サージカルヘルメット620の結合部材648は、任意好適な方法での配置あるいは構成によって、サージカルガーメント612の相補取り付け要素658と協働することにより、サージカルガーメント612をサージカルヘルメット620に対して解除可能に固定することも可能である。たとえば、
図14に示すように、結合部材648は、ポスト626A、626Bがそれぞれ下方ビーム628につながる場所に近接して、下方ビーム628の両端部において下顎バー624上に位置決めされるようになっていてもよい。
図14に示すサージカルヘルメット620の例示的な構成では、2つの結合部材648を利用しているが、サージカルヘルメット620は、下顎バー624が単一の結合部材648を備えるか、または他の構成において、下顎バー624および/もしくは頂部ビーム629の周りで3つ以上の結合部材648が離間し得るように構成されていてもよいと考えられる。面ファスナ、スナップ、強磁性材料を含む結合部材、または同様の種類のファスナ等、磁性材料を含むものの代替および/または追加として、他種の結合部材648が用いられるようになっていてもよいと考えられる。他の構成も考えられる。
【0112】
図16Aおよび
図16Bを参照して、これらの図は、下顎バー624内に位置決めされた結合部材648の例示的な一構成をさまざまに示している。結合部材648は、遠位面647を備えていてもよい。下顎バー624は、結合機構648を受容するように構成された凹部627を備えていてもよい。たとえば、
図16Aおよび
図16Bに示すように、結合部材648は、その遠位面647が下顎バー624の遠位面625に近接して位置決めされるように、下顎バー624の凹部内に位置決めされていてもよい。
【0113】
結合部材648は、強磁性材料または磁性材料の一方を含んでいてもよい。これは、結合部材648が強磁性材料または磁性材料で形成または構成されることを含み得る。また、結合部材648の一部のみが強磁性材料または磁性材料を含むと考えられる。たとえば、結合部材648は、射出成形プラスチックであり、強磁性材料または磁性材料で被覆されていてもよい。あるいは、結合部材648は、強磁性材料または磁性材料により形成された後、プラスチックまたは類似の被膜で被覆されることにより、無菌および/または耐摩耗性表面を与えるようにしてもよい。また、磁石がプラスチック材料で「外側被覆」されて、結合部材648を規定していてもよいと考えられる。一般的に、結合部材648は、サージカルガーメント612の取り付け要素658に対して、強磁性材料または磁性材料の他方を含むことにより、当該結合部材648と取り付け要素658との間に磁力を生成して、サージカルガーメント612をサージカルヘルメット620に結合するようにしてもよい。
【0114】
サージカルヘルメット620は、その下顎バー624または頂部ビーム629上または内部に配設可能なコントローラまたはプロセッサ(図示せず)をさらに備えていてもよい。あるいは、コントローラは、サージカルヘルメット620内の任意好適な場所に位置決めされていてもよい。たとえば、コントローラは、下顎バー624の底部ビーム628に位置決めされていてもよい。コントローラは、下顎バー624内で結合部材648に隣接して位置決めされたホール効果センサ等の1つまたは複数の検出器670と連通していてもよい。検出器670は、結合部材648の特性を検出するように構成されていてもよい。たとえば、検出器670は、ホール効果センサである場合に、結合部材648を囲む磁界の如何なる変化をも検出するように構成されていてもよい。動作において、検出器670は、結合部材648に隣接して位置決めされているサージカルガーメント612の取り付け要素658の有無により形成された結合部材648を囲む磁界の変化を検出するように構成されていてもよい。
【0115】
図16Aおよび
図16Bは、上述の通り、単一の結合部材648を含む下顎バー624の一部のみを示しているが、下顎バー624は、2つ以上の結合部材648を備えていてもよい。同様に、下顎バーは、2つ以上の検出器670を備えていてもよい。サージカルヘルメット620は、単一の結合部材648に隣接して位置決めされた単一の検出器670を備えていてもよいと考えられる。また、複数の結合部材648を含むサージカルヘルメット620の構成において、サージカルヘルメット620は、複数の結合部材648のうちの1つに隣接して位置決めされた単一の検出器670を備えていてもよいと考えられる。あるいは、検出器670は、結合部材648のうちの2つ以上に隣接して配置されていてもよい。複数の検出器を使用することにより、検出器670が損傷した場合の冗長性がもたらされ得る。
【0116】
図16Bは、下顎バー624の凹部627内に配設された結合部材648の部分断面図である。下顎バー624の凹部627は、直径等の第1の寸法D1を規定していてもよい。結合部材648は一般的に、下顎バー624の開口部の寸法D1に嵌合するようにサイズ規定されていてもよい。さらに、結合部材648の遠位面647の外周653および近位面657の外周651は、結合部材648の近位面657の中心C1および遠位面647の中心C2を通過するAxis-Aを規定していてもよい。Axis-Aと平行になるように横断面が配向して、結合部材648の近位面657および遠位面647を通って延びることにより、結合部材648の側方両半分を規定していてもよい。結合部材648が磁性材料を含む構成において、横断面は、磁性材料の両極間の分離を規定していてもよい。
【0117】
さらに、
図16Aおよび
図16Bに見られるように、結合部材648の遠位面647は、大略湾曲した形状を有していてもよい。たとえば、遠位面647は、大略凸状の表面を備えていてもよい。あるいは、遠位面647は、結合部材648の中心から外方に延びた大略球状の表面を備えるように、大略突出した表面または多軸面を備えていてもよい。
図16Aおよび
図16Bには示していないものの、結合部材648の遠位面647は、凹面を備えていてもよいと考えられる。凹面または凸面を含む結合部材648の例示的な種々構成については、以下により詳しく説明する。
【0118】
図17Aおよび
図17Bを参照して、これらの図は、結合部材648の例示的な一構成を示している。結合部材648は、反対の近位面657および遠位面647を備えた大略円形の断面形状を有していてもよい。上述の通り、遠位面647は、湾曲形状を有していてもよい。また、結合部材648は、遠位面647に1つまたは複数の窪み649A、649Bを備えていてもよい。窪み649A、649Bは、溝、凹部、開口部、切り欠き、または類似の形状として構成されていてもよい。結合部材648は、単一の窪みを備えていてもよいし、
図17Aおよび
図17Bに示すように、一対の窪み649A、649Bを備えていてもよい。また、結合部材648は、3つ以上の窪み649A、649Bを備えていてもよいと考えられる。窪み649A、649Bは、下顎バー624および/または検出器670に対して結合部材648を位置決めする構造的および/または視覚的位置合わせ機構として機能し得る。たとえば、結合部材648が磁性材料を含む構成において、窪み649A、649Bまたは他のインジケータは、結合部材648の磁極の配向および/または位置に関する視覚的識別子を提供するようにしてもよい。当然のことながら、この構成は、結合部材648の極が検出器670に対して適正に配向されるように、下顎バー624の凹部内で結合部材648を容易かつ正確に位置決め可能である点において、製造可能性の向上に寄与する。
【0119】
また、
図17Bを参照して、結合部材は、当該結合部材648の軸Aと交差するように構成された横軸Axis-L1を規定していてもよい。また、横軸Axis-L1は、結合部材648のAxis-Aに大略垂直となるように配向していてもよい。たとえば、横軸Axis-L1は、大略水平方向に配向して、結合部材648の側方両半分を規定していてもよい。結合部材648は、横軸Axis-L1により分離された結合部材648の側方両半分により規定された第1の磁極P1および反対の第2の磁極P2を有していてもよい。たとえば、結合部材648の一方の側方半分が第1の磁極P1を表す体積を規定し、結合部材648の側方両半分が第2の磁極P2を表す体積を規定していてもよい。
【0120】
あるいは、磁性材料の各磁極P1、P2は、個々の点により表され得ると考えられる。磁極P1、P2それぞれを規定する点は、各極P1、P2の磁気モーメントが最強である結合部材648の各側方半分内の点として規定されていてもよい。たとえば、結合部材648の磁性材料の両磁極P1、P2は、結合部材648の側方両半分内の個々の点として規定されていてもよい。この例示的な構成において、第1の磁極P1および第2の磁極P2はそれぞれ、各磁極P1、P2を規定する点が遠位面647の最遠点(
図16BでC2として示す)よりも結合部材の外周に近くなるように、結合部材648のそれぞれの側方半分内に位置決めされていてもよいと考えられる。また、各磁極P1、P2はそれぞれ、各磁極P1、P2を規定する点が遠位面647の最遠点C2よりも検出器670に近くなるように、結合部材648のそれぞれの側方半分内に位置決めされていてもよいと考えられる。
【0121】
図18A、
図18B、
図18C、および
図18Dを参照して、これらの図は、サージカルガーメント612と併用するフェイスシールド618Aの例示的な一構成を詳細に示している。上述のフェイスシールド18、118と同様に、フェイスシールド618Aは、サージカルガーメント612が設けるバリアを着用者が透かして見ることができるようにするサージカルガーメント612の一部を含んでいてもよい。フェイスシールド618Aは、大略シート状構造であり、厚さが約1mm以下であってもよい。フェイスシールド618Aは、サージカルガーメント612のサージカル布614に形成された開口または切り抜き部に組み付けおよび/または取り付けがなされていてもよい。サージカル布614は、縫製、スナップ、面ファスナ、接着剤、溶接、またはこれらの組み合わせによって、フェイスシールド618Aの外縁または縁部周りに取り付けられていてもよい。フェイスシールド618Aは、ポリカーボネート等の透明材料により構成されていてもよい。このような1つのポリカーボネートは、Sabicにより商標LEXAN(TM)として販売されている。また、サージカルガーメント612のフェイスシールド618Aは、明るい光に対する高曝露から着用者の眼を保護するように色付けされていてもよい。さらに、フェイスシールド618Aは、後述の通り、湾曲してさまざまな頭部サイズに対応し得るように、可撓性であってもよい。
【0122】
フェイスシールド618Aは、
図13Aのサージカルガーメント612に関して上述したタブ655Aをさらに備えていてもよい。タブ655Aは、フェイスシールド618Aの頂部から延び、開口656の少なくとも一部を規定していてもよい。開口656は、大略矩形状であってもよい。さらに、図面には示していないものの、開口656は、円形状、長円形状、正方形状、または任意の類似する多角形状で構成されていてもよいと考えられる。また、開口656は、フェイスシールド618Aの両端間で大略中心に位置付けられ、上述のヘルメット620の位置合わせチャネル645と相互作用するように構成された位置合わせ要素として機能するようになっていてもよい。さらに、開口656は、サージカル布614のフェイスシールド618Aへの取り付け点の上方でフェイスシールド618A上に位置決めされることにより、サージカル布614が開口656を覆って、着用者と環境との間でサージカルガーメント612が設けるバリアを維持するようにしてもよい。
図18A~
図18Dには示していないものの、
図13Bを参照して前述した通り、タブ655Bは、フェイスシールド618Bとは別個に形成され、サージカルガーメント612の内部に直接結合されていてもよい。フェイスシールド618Bとは別個に形成されることのほか、タブ655Bはさらに、フェイスシールド618Aの一部として形成されたタブ655Aの同一または同様の特徴をすべて含んでいてもよい。フェイスシールド618Aは、その底部に位置決めされた1つまたは複数の開口部619をさらに備え、取り付け要素658Aをフェイスシールド618Aに結合するように構成されていてもよい。
【0123】
図18B~
図18Dに示すように、取り付け要素658Aは、ヘッド660を備えていてもよい。ヘッド660は、(
図16Bに示す)下顎バー624の開口部の第1の寸法D1よりも小さな第2の寸法D2を規定することにより、結合部材648に結合される場合に、下顎バー624の開口部内に挿入されるようにサイズ規定されていてもよい。また、取り付け要素658Aのヘッド660は、遠位面665および反対の近位面659を規定していてもよい。ヘッド660は、凹部661Aをさらに規定していてもよい。ヘッド660は、その近位面659から遠位方向に位置決めされた凹面674Aを規定する。ヘッド660は、その近位面659により少なくとも一部が規定され得るリム663をさらに備えていてもよい。リム663は、少なくとも部分的に凹部661Aを囲んでいてもよい。凹部661Aは、取り付け要素658Aおよび結合部材648が一体結合される場合の両者間の表面積接触を増大させ得る。表面積接触の増大により、取り付け要素658Aと結合部材648との間の磁気結合の強度および/または力(取り付け要素658Aおよび結合部材648の分離に必要な力)が増大し得る。これは、サージカルガーメント612およびサージカルヘルメット620の使用中の取り付け要素658Aおよび結合部材648の偶然の分離または意図せぬ分離を抑えることができる。また、凹部661Aのサイズおよび/または形状によって、取り付け要素658Aおよび結合部材648がさまざまな角度で相互作用できるようにしてもよく、これについては、以下により詳しく説明する。
【0124】
窪み、ベイ、またはアルコーブ等の後退部位、部分、または空間として、凹部661Aが規定されていてもよい。一般的に、凹部661Aは、材料の空間または材料の欠如を表し得る。上述の取り付け要素658Aに関して、凹部661Aは、ヘッド660中の材料の空間または材料の欠如を表し得る。取り付け要素658Aのヘッド660において凹部661Aを表す空間のサイズおよび形状は、凹面674Aにより規定されるようになっていてもよい。ただし、凹部661Aは、取り付け要素658Aのヘッド660等、単一の構成要素による形成に限定されない。材料の空間または材料の欠如を規定する構成要素の任意の組み合わせが凹部661Aと考えられる。たとえば、一構成において、凹部661Aを表す空間は、ヘッド660およびポスト667の組み合わせにより規定されていてもよい。さらに別の構成において、凹部661Aを表す空間は、
図28Aおよび
図28Bに関して後述する通り、ヘッド660およびフェイスシールド618の組み合わせにより規定されていてもよい。取り付け要素658Aおよび凹部661Aの例示的な種々構成については、以下により詳しく説明する。
【0125】
例示的な一構成において、凹部661Aは、取り付け要素658Aのヘッド660に形成され、全体がヘッド660により規定されていてもよい。ただし、上述の通り、代替構成も考えられる。凹部661Aは、結合部材648の突出面647の少なくとも一部を取り外し可能に受容して、サージカルガーメント612をサージカルヘルメット620に対して取り外し可能に結合するようにしてもよい。凹部661Aは、多様な形状およびサイズに形成されていてもよく、これについては、以下により詳しく論じる。
【0126】
取り付け要素658Aは、その遠位面665から遠位方向に延びたポスト667をさらに備えていてもよい。ポスト667は、近位部669および遠位部671を備えていてもよく、近位部669が第3の寸法D3を有し、遠位部671が第4の寸法D4を有する。ポスト667は、近位部669の第3の寸法D3が遠位部671の第4の寸法D4よりも大きく、ショルダを形成するように構成されていてもよい。ポスト667の遠位部671は、フェイスシールド618Aの開口部619に嵌合して、取り付け要素658Aのフェイスシールド618Aへの結合を容易化するように構成されるものとする。
【0127】
近位部669の第3の寸法D3が遠位部671の第4の寸法D4よりも大きいポスト667の構成において、ポスト667の近位部669により形成されたショルダは、取り付け要素658Aのヘッド660をフェイスシールド618から距離D5で離間させる意図がある。ショルダは、取り付け要素658Aをフェイスシールド618から離間させ、取り付け要素658Aの遠位面665に対してフェイスシールド618を曲げられるようにするのに利用可能である。この可撓性により、結合部材648に取り付けられた位置から緩んだ取り付け要素658Aのがたつきなくフェイスシールド618が曲げられる点において、取り付け要素658Aと結合部材648との間の取り付けがより堅牢となり得る。
【0128】
図18Dに示す取り付け要素658Aの例示的な構成がポスト667を含み、近位部669の第3の寸法D3が遠位部671の第4の寸法D4より大きいものの、ポスト667は、フェイスシールド618Aの開口部619に嵌合するように構成された単一の均一寸法を有していてもよい。
【0129】
引き続き
図18Dを参照して、取り付け要素658Aは、保持機構673によって、フェイスシールド618に結合されていてもよい。保持機構673は、ポスト667の遠位端に係合するように構成されたキャップまたは類似のファスナの形態であってもよい。たとえば、
図18Dに示すように、ポスト667は、フェイスシールドの開口部619に挿通されていてもよく、また、保持機構673は、ポスト667の遠位端に適用されて、取り付け要素658Aをフェイスシールド618に固定していてもよい。
【0130】
図19A、
図19B、および
図19Cを参照して、これらの図は、取り付け要素658Aの別の構成を詳しく示している。上述の取り付け要素658と同様に、取り付け要素658Aの第1の構成は、遠位面665および反対の近位面659を有するヘッド660を含む。取り付け要素658Aの凹部661Aは、内方に湾曲して取り付け要素658Aのヘッド660に材料の空間または材料の欠如を規定する大略凹形状を有していてもよい。凹部661Aのサイズおよび/または形状は、ヘッド660の凹面674により規定されていてもよい。さらに、凹部661Aのサイズおよび/または形状は、結合部材648の突出面647のサイズおよび/または形状に対して規定されていてもよい。凹部661Aの深さおよび/または半径は、一体結合の場合に凹部661Aが結合部材648の突出面647を嵌め合い受容できるように変化し得ると考えられる。たとえば、凹部661Aは、突出面647の少なくとも一部が取り付け要素658Aの凹部661A内に配設され得るように、結合部材648の突出面647により規定された体積の少なくとも10パーセント(10%)である体積を有する空隙を規定すると考えられる。ただし、凹部661Aは、突出面647により規定される体積の20パーセント(20%)、30パーセント(30%)、またはそれ以上の体積を有する空隙を規定していてもよいと考えられる。
【0131】
取り付け要素658Aの例示的な一構成において、凹部661Aは、取り付け要素658Aの凹部661A内に一定の距離で突出面647を位置決め可能な空隙を規定していてもよいと考えられる。たとえば、凹部661Aは、ヘッド660の近位面659の遠位方向に突出面647の最遠点(
図16BでC2として示す)を位置決め可能な空隙を規定していてもよい。具体的に、突出面647は、当該突出面647の最遠点(
図16BでC2として示す)がヘッド660の近位面659の少なくとも1ミリメートル(1mm)遠位方向に位置決めされるように、取り付け要素658Aの凹部661A内に位置決めされていてもよい。ただし、突出面647の最遠点(
図16BでC2として示す)は、ヘッド660の近位面659に対して2ミリメートル(2mm)、3ミリメートル(3mm)、4ミリメートル(4mm)、またはそれ以上の遠位方向に位置決めされていてもよいと考えられる。
【0132】
取り付け要素658Aの別の例示的な構成において、凹部661Aは、取り付け要素658Aの凹部661A内に突出面647の一部を位置決め可能な空隙を規定していてもよい。たとえば、凹部661Aは、ヘッド660の近位面659の遠位方向に突出面647の少なくとも10パーセント(10%)を位置決め可能な空隙を規定していてもよい。ただし、突出面647は、当該突出面647の20パーセント(20%)、30パーセント(30%)、またはそれ以上がヘッド660の近位面659の遠位方向に位置決めされるように、取り付け要素658Aの凹部661A内に位置決めされていてもよい。これらさまざまな寸法により、サージカルガーメント612のサージカルヘルメット620に対する結合が堅牢となって、取り付け要素658Aを結合部材648から分離させ得る横力および軸力に抗し得る。取り付け要素658Aの凹部661Aの付加的な例示的構成については、以下により詳しく説明する。
【0133】
図20A、
図20B、
図20C、および
図20Dを参照して、これらの図は、保持機構673の例示的な一構成を詳しく示している。保持機構673は、その少なくとも一部を通って延びる開口部675を備えていてもよい。保持機構673の開口部675は、1つまたは複数のタブ677により規定されていてもよい。タブ677は、開口部675を規定するようにサイズ規定されて、ポスト667の遠位部671が開口部675に挿通されて取り付け要素658Aをフェイスシールド618に結合する場合に開口部675が遠位部671と摩擦嵌合するようにしてもよい。たとえば、
図18Dを再度参照して、ポスト667の遠位部671は、フェイスシールド618の開口部619に挿通されるようになっていてもよく、また、保持機構673は、ポスト667の遠位部671を当該保持機構673の開口部675に挿入することにより、取り付け要素658Aに結合されていてもよい。
【0134】
図示はしていないものの、取り付け要素658Aについても、ポスト667をフェイスシールド618の開口部619に挿通し、取り付け要素658Aのヘッド660からフェイスシールド618の反対側にフランジが形成されるように、フェイスシールド618Aの遠位面を越えて延びるポスト667の遠位端を打ち抜くことによって、フェイスシールド618に結合されるようになっていてもよいと考えられる。このフランジは、フェイスシールド618の表面に隣接し、取り付け要素658Aの保持機構673として作用し得る。
【0135】
また、フェイスシールド618が開口部を含まない構成においては、のり、エポキシ、シーラント、または他の類似の接着剤によって、取り付け要素658Aがフェイスシールド618に結合されていてもよいと考えられる。さらに、取り付け要素658Aは、別の様態にて、フェイスシールド618への溶接または機械的取り付けがなされていてもよいと考えられる。例示的な一構成を
図28Aおよび
図28Bに示すが、取り付け要素1358は、接着剤によって布614またはフェイスシールド618に固定されている。
【0136】
あるいは、取り付け要素658Aは、ポスト667をフェイスシールド618の開口部619に挿通し、フェイスシールド618の遠位側でポスト667に接着剤を塗布して当該取り付け要素658Aをフェイスシールド618に固定することによって、フェイスシールド618に結合されるようになっていてもよい。
【0137】
図21A~
図21Cを参照して、これらの図は、フェイスシールド618Aひいてはサージカルガーメント612のサージカルヘルメット620への結合のさまざまな段階の斜視図である。上述の通り、サージカルガーメント612は、開口656を規定するタブ655A、655Bを備えていてもよい。タブ655Aは、
図13Aおよび
図21A~
図21Cに示すように、フェイスシールド618Aの一部として形成されていてもよい。あるいは、タブ655Bは、
図13Bに示すように、サージカルガーメント612に独立して結合される別個の構成要素であってもよい。頂部ビーム629は、一対の横方向に離間した側壁639A、639Bと、位置合わせチャネル645を規定するサージカルヘルメット620の近位面637とを備える。突起646は、近位面639から延びていてもよい。フェイスシールド618は、保持機構673によりフェイスシールド618の外縁に固定された複数の取り付け部材658A(不可視)を備える。
【0138】
タブ655Aがフェイスシールド618Aの一部として形成された場合にサージカルガーメント612をサージカルヘルメット620に結合するため、フェイスシールド618Aは、タブ655Aの開口656を位置合わせチャネル645および突起646の上方にして、位置決めされるようになっていてもよい(
図21A参照)。そして、タブ655Aひいてはフェイスシールド618Aは、一対の横方向に離間した側壁639A、639B間でタブ655Aの少なくとも一部が位置合わせチャネル645内に位置決めされるように、サージカルヘルメット620上へと降下するようになっていてもよい。タブ655Aは、突起646がタブ655Aの開口656内に配設されるように、位置合わせチャネル645内に位置決めされるものとする(
図21B参照)。そして、取り付け要素658Aを含むフェイスシールド618Aの下部の操作によって、下顎バー624上に位置決めされた相補結合部材648に取り付け要素658Aを結合するようにしてもよい(
図21Bおよび
図21C参照)。たとえば、タブ655Aが位置合わせチャネル645内に位置決めされ、突起646がタブ655Aの開口656内に配設されると、フェイスシールド618は、突起646周りに枢動して、相補結合部材648に隣接するように取り付け要素658Aを位置決めするようにしてもよい。これは、サージカルガーメント612をサージカルヘルメットに結合する方法の一例である。
【0139】
あるいは、タブ655Bがフェイスシールド618Bから独立して形成されている場合(
図13Bのサージカルガーメント612参照)、サージカルガーメント612は、上記と同様にサージカルヘルメット620に結合されていてもよい。サージカルガーメント612の着用者側に結合されたタブ655Bは、位置合わせチャネル645および突起646の上方に位置決めされていてもよい。そして、タブ655Bひいてはサージカルガーメント612は、一対の横方向に離間した側壁639A、639B間でタブ655Bの少なくとも一部が位置合わせチャネル645内に位置決めされるように、サージカルヘルメット620上へと降下するようになっていてもよい。タブ655Bは、突起646がタブ655Bの開口656内に配設されるように、位置合わせチャネル645内に位置決めされるものとする。そして、取り付け要素658Aを含むフェイスシールド618Bの下部の操作によって、下顎バー624上に位置決めされた相補結合部材648に取り付け要素658Aを結合するようにしてもよい。
【0140】
図22Aを参照して、この図は、下顎バー624の結合部材648に結合されたサージカルガーメント612の取り付け要素658Aの部分断面図である。結合部材648は、下顎バー624の凹部に位置決めされている。結合部材648は、下顎バー624の遠位面625に対して近位方向に位置決めされた突出面647を備える。
【0141】
結合部材648の突出面647の少なくとも一部は、取り付け要素658Aの凹部661Aにより規定された空間に延入していてもよい。結合部材648の突出面647および取り付け要素658Aの凹面674Aの相補形状は、サージカルガーメント612がサージカルヘルメット620に結合された場合に、摺動接触するように構成されていてもよい。あるいは、突出面647の全体または一部と凹面674Aとの間には、空隙または間隙が存在していてもよいと考えられる。たとえば、突出面647は、半径が小さな鋭い先端を備えていてもよく、また、凹面674Aは、突出面647の半径に対して半径が大きな凹形状を備えていてもよい。この構成において、突出面647の先端または頂点は、突出面647の他の部分と凹面674Aとの間に間隙を有しつつ、凹面674Aの一部に接触していてもよい。
【0142】
結合部材648の突出面647および取り付け要素658Aの凹部661Aの相補形状は、取り付け要素658Aが結合部材648周りに枢動して、さまざまな角度で結合部材648との結合を維持し得るようにしてもよい。これにより、1つまたは複数の膜層のフェイスシールド618からの除去中等、操作または曲げによって取り付け要素658Aを対応する結合部材648に結合する場合に、フェイスシールド618の移動および/または位置決めの自由度が追加され得る。さらに、結合部材648の突出面647および取り付け要素658Aの凹部661Aの相補形状は、医療処置中のサージカルガーメント612のサージカルヘルメット620との接触を促進および/または維持するように設計されている。サージカルガーメント612の取り付け要素658Aの結合部材648および/または相補凹部661Aに曲率を加えることにより、結合部材648および/または取り付け要素658Aが嵌め合わされて剪断状態となった場合に、結合部材648および/または取り付け要素658Aを構成する物理的材料中に力が伝わって、保持力が増大する。湾曲面および/または凹面は、強磁性材料との相互作用において磁性材料により最適な磁気的保持力が与えられた位置で枢動可能であることから、付加的な保持力がこれらの表面により与えられる。したがって、取り付け要素658Aを結合部材648に対して回転可能とすることにより、剪断により発生する力(モーメントアーム)はなくなる。湾曲面対平坦面の結果として、接触または近接する表面積が増大するため、付加的な保持力が与えられる。
【0143】
特定の構成において、サージカルガーメント612をサージカルヘルメット620に結合するため、取り付け要素658Aの凹部661が結合部材648の突出面647に接触するように、取り付け要素658Aのヘッド660の少なくとも一部が下顎バー624の凹部627内に配設されていてもよい。ヘッド660の近位面659は、下顎バー624の遠位面625の少なくとも2ミリメートル(2mm)近位方向に位置決めされるように、下顎バー624の凹部627内に配設されていてもよいと考えられる。さらに、ヘッド660の近位面659は、下顎バー624の遠位面625の3ミリメートル(3mm)またはそれ以上の近位方向に位置決めされていてもよいと考えられる。また、各取り付け要素658Aおよび結合部材648の相補面647、674により許容される角度で取り付け要素658Aが結合部材648に結合されている場合、下顎バー624の凹部627内に配設された取り付け要素658Aのヘッド660の部分は、凹部627内に配設されたヘッド660の割合として規定されていてもよいと考えられる。たとえば、取り付け要素658Aのヘッド660の体積の少なくとも10パーセント(10%)が下顎バー624の凹部627内に配設されていてもよい。取り付け要素658Aの少なくとも一部が凹部627内であることから、取り付け要素658Aを結合部材648から分離するのに必要な力は大きくなる。これは、下顎バー624の凹部627の側壁が結合部材648および取り付け要素658Aの分離に対する付加的な抵抗となり得るためである。たとえば、下顎バー624の凹部627の側壁によって、取り付け要素658Aが結合部材648から外れなくなる場合がある。これは、剪断または横力がフェイスシールド618に印加された場合に特に当てはまり得る。たとえば、フェイスシールド618がごみを除去する複数の取り外し可能な層を備える場合、フェイスシールド618ひいては取り付け要素658Aには、剪断または横力が加わる場合がある。下顎バー624の凹部627の側壁は、結合部材648に対する取り付け要素658Aの如何なる横方向移動をも防止することができる。これは、下顎バー624の凹部627の寸法D1を取り付け要素658Aのヘッド660の寸法D2よりわずかにでも大きく構成することによって実現され得る。これにより、取り付け要素658Aのヘッド660が結合部材648から分離されるのに十分な距離を取り付け部材658Aのが横方向摺動するのを防止され得る。
【0144】
前述の通り、結合部材648が強磁性材料または磁性材料の一方を含み、取り付け要素658Aが強磁性材料または磁性材料の他方を含むため、結合部材648および取り付け要素658Aは、相互に磁力で引き付けられ得る。図示の構成において、結合部材648は、磁性材料を含んでいてもよいため、結合部材648からの磁界の発生あるいは結合部材648による磁界の生成が起こり得る。結合部材648が取り付け要素658Aに結合された場合、磁性材料を含む構成要素を囲む磁界は、強磁性材料を含む構成要素が隣接して配置された場合に変化することになる。
【0145】
結合部材648に隣接して位置決めされた検出器670は、サージカルガーメント612がサージカルヘルメット620に結合されたことを示す磁界の変化を検出するように構成されたホール効果センサを備えていてもよい。たとえば、結合部材648が磁性材料を含み、取り付け要素658Aが強磁性材料を含む場合、検出器670は、取り付け要素658Aが結合部材648から分離された場合に結合部材648を囲む磁界の第1の構成を検出するようにしてもよい。そして、検出器670は、取り付け要素658Aが結合部材648に隣接する場合に結合部材648を囲む磁界の第2の構成を検出するようにしてもよく、これは、サージカルガーメント612がサージカルヘルメット620に結合されたことを示す。あるいは、結合部材648が強磁性材料を含み、取り付け要素658Aが磁性材料を含む場合、検出器670は、取り付け要素658Aが結合部材648から分離された場合に結合部材648を囲む磁界の欠如を検出するようにしてもよい。そして、検出器670は、取り付け要素658Aが結合部材648に隣接する場合に磁界の存在を検出するようにしてもよく、これは、サージカルガーメント612がサージカルヘルメット620に結合されたことを示す。上述の通り、コントローラは、動作コマンドを検出器670に伝達するほか、検出器670により検出された特性と関連する信号を検出器670から受信するように構成されていてもよい。この信号は、検出器670により検出される特性の有無および/または変化に基づいていてもよく、これは、サージカルヘルメット620に結合されているサージカルガーメント612の有無と関連し得る。また、コントローラは、換気アセンブリ630等、サージカルヘルメット620の1つまたは複数の周辺機器630に接続されていてもよく、検出器670から受信された信号に基づいて、動作コマンドを換気アセンブリ630または他の周辺機器630との間で伝達するように構成されている。たとえば、コントローラは、換気システム630に送られてファンブレードの速度を制御する電力の量を調整するように構成されていてもよい。
【0146】
図22Bおよび
図22Cを参照して、これらの図は、磁性材料を含む結合部材648を囲む磁界を模式的に示している。
図22Bは、取り付け要素658Aが結合部材648に対して分離された場合または結合されていない場合に結合部材648を囲む例示的な磁界を示している。上述の通り、検出器670は、磁界の第1の構成を検出するようにしてもよい。これに対して、
図22Cは、取り付け要素658Aが結合部材648に隣接して位置決めされた場合に結合部材648を囲む例示的な磁界を示している。上述の通り、検出器670は、磁界の第2の構成を検出するようにしてもよい。検出器670により検出された磁界に基づいて、検出器670は、サージカルガーメント612がサージカルヘルメット620に結合されているかを示す信号を生成するようにしてもよい。
【0147】
図23Aおよび
図23Bを参照して、これらの図は、取り付け要素658Bの第2の構成を詳しく示している。上述の取り付け要素658と同様に、取り付け要素658Bの第2の構成は、遠位面665および反対の近位面659を有するヘッド660を含む。ヘッド660は、凹部661Bを規定する凹面674Bを備えていてもよい。取り付け要素658Bの凹部661Bを規定する凹面674Bは、多面形状を有するように形成されていてもよい。ヘッド660の凹面674Bは、凹部661Bを規定するように協働する2つ以上の面を備えていてもよい。多面形状の凹部661Bの面数は、一体結合の場合に凹部661Bが結合部材648の突出面647を嵌め合い受容できるように変化し得ると考えられる。
【0148】
図24Aおよび
図24Bを参照して、これらの図は、取り付け要素658Cの第3の構成を詳しく示している。上述の取り付け要素658と同様に、取り付け要素658Cの第3の構成は、遠位面665および反対の近位面659を有するヘッド660を含む。ヘッド660は、凹部661Cを規定する凹面674Cを備えていてもよい。取り付け要素658Cの凹部661Cは、円筒形状を有する。円筒状の凹部661Cの深さおよび/または直径は、一体結合の場合に凹部661Cが結合部材648の突出面647を嵌め合い受容できるように変化し得ると考えられる。
図24Aおよび
図24Bに示す凹部661Cの表面674Cは平坦であるが、凹部661Cを規定する凹面674Cは、弓形形状を示していてもよい。
【0149】
図25Aおよび
図25Bを参照して、これらの図は、取り付け要素658Dの第4の構成を詳しく示している。上述の取り付け要素658と同様に、取り付け要素658Dの第4の構成は、遠位面665および反対の近位面659を有するヘッド660を含む。ヘッド660は、凹部661Dを規定する凹面674Dを備えていてもよい。取り付け要素658Dの凹部661Dは、平坦面を含むボウルのような形状を有する。平坦面は、凹部661Dの中心に近接するおよび/または頂点にあるように位置決めされていてもよい。ボウルのような形状の凹部661Dの湾曲部の深さおよび/または半径は、一体結合の場合に凹部661Dが結合部材648の突出面647を嵌め合い受容できるように変化し得ると考えられる。
【0150】
図26Aおよび
図26Bを参照して、これらの図は、取り付け要素658Eの第5の構成を詳しく示している。上述の取り付け要素658と同様に、取り付け要素658Eの第5の構成は、遠位面665および反対の近位面659を有するヘッド660を含む。ヘッド660は、凹部661Eを規定する凹面674Eを備えていてもよい。また、ヘッド660は、凹部661Eを少なくとも部分的に囲むリム663を備えていてもよい。取り付け要素658Eの凹部661Eは、大略凹状の形状を有する。
図26Aおよび
図26Bに示す凹部661Eの曲率半径および/または深さは、何ら限定的なものではない。凹部661Eの深さおよび/または半径は、一体結合の場合に凹部が結合部材の突出面647を嵌め合い受容できるように変化し得ると考えられる。
【0151】
上述の通り、取り付け要素658は、強磁性材料および反磁性材料の両者を含む。ヘッド660および/または取り付け要素658Eの少なくとも一部が反磁性材料を含んでいてもよく、ヘッド660および/または取り付け要素658は、磁性材料を含む結合部材648と相互作用するように構成された強磁性材料で被覆されていてもよい。あるいは、取り付け要素658Eのヘッド660は、反磁性材料を含み、さらに、当該ヘッド660の反磁性材料内に配設された強磁性材料を含んでいてもよい。
図26Aおよび
図26Bに示す取り付け要素658Eの第5の構成は、このような取り付け要素658Eの例示的な一構成である。取り付け要素658Eは、凹部661Eを囲むリム663の周りで離間した複数のインサート633をさらに備えていてもよい。取り付け要素658のヘッド660は、反磁性材料で形成されていてもよい。そして、インサート633は、強磁性材料を含むとともに、少なくとも一部がヘッド660内に配設されていてもよい。インサート633の強磁性材料は、磁力を介して結合部材648と相互作用するように構成されていてもよい。
図26Aおよび
図26Bに示すインサート633の位置および配向は、例示的な一構成としての意図しかない。インサート633の数は、結合部材648と取り付け要素658Eとの間に必要な磁気的引力を生成する必要に応じて増減し得ると考えられる。ヘッド660の近位面659および/またはリム663上または内部には、1つまたは複数のインサート633が位置決めされていてもよい。また、インサート633は、取り付け要素658Eのヘッド660の凹面674E内での位置決めおよび/または少なくとも一部の配設がなされていてもよい。さらに、
図26Aおよび
図26Bに示すインサート633は、近位面659および/またはリム663のほか、ヘッド660の凹面674Eに位置決めされているが、近位面659および/またはリム663のみに位置決めされていてもよいし、凹面674Eのみに位置決めされていてもよいと考えられる。さらに、インサート633の少なくとも一部が近位面659、リム663、および/または凹面674Eの一部を構成するように示しているが、インサート633は、全体がヘッド660内に配設される状態および/または全体がヘッド660により包囲される状態となるように位置決めされていてもよいと考えられる。あるいは、結合部材648が強磁性材料を含む場合は、ヘッド660が反磁性材料を含み、インサート633が、磁力を介して結合部材648と相互作用するように構成された磁性材料を含んでいてもよいと考えられる。
【0152】
図27Aおよび
図27Bを参照して、これらの図は、取り付け要素758の第6の構成を詳しく示している。上述の取り付け要素658と同様に、取り付け要素758の第5の構成は、遠位面765および反対の近位面759を有するヘッド760を含む。ただし、上述の取り付け要素658と異なり、取り付け要素758のヘッド760は、当該ヘッド760を通る開口部を規定するリング、ワッシャ、または類似の形状にて構成されていてもよい。取り付け要素758は、近位部769を有するポスト767をさらに備えていてもよい。近位部769は、ヘッド760の近位面765に結合されていてもよい。ポスト767の近位部769は、両端がヘッド760の遠位面765に結合された円弧状、U字状、または類似の湾曲形状を有していてもよい。ヘッド760およびポスト767の近位部769の組み合わせは、結合部材648の突出面647を受容する取り付け要素758の凹部761を規定していてもよい。ヘッド760の深さおよび/または半径は、一体結合の場合に凹部761が結合部材648の突出面647を嵌め合い受容できるように変化し得ると考えられる。
【0153】
図28Aおよび
図28Bを参照して、これらの図は、取り付け要素858の第7の構成を詳しく示している。上述の取り付け要素658と同様に、取り付け要素858の第6の構成は、近位面859A、859Bを有するヘッド860を含む。ただし、上述の取り付け要素658、758と異なり、取り付け要素858のヘッド860は、両端が近位面859A、859Bで終端する円弧状、U字状、または類似の湾曲形状を有していてもよい。取り付け要素858のヘッド860は、結合部材648の突出面647を受容するように構成された取り付け要素858の凹部861を規定する2つの脚部863A、863Bを備えていてもよい。このため、取り付け要素858は、360°にわたって凹部861を囲む表面を含んでいなくても、依然として凹部861を規定し得る。ヘッド860の脚部863A、863Bの深さおよび/または半径は、一体結合の場合に凹部861が結合部材648の突出面647を嵌め合い受容できるように変化し得ると考えられる。
【0154】
図29Aおよび
図29Bを参照して、これらの図は、取り付け要素958の第8の構成を詳しく示している。上述の取り付け要素658、758、858と同様に、取り付け要素958の第7の構成は、遠位面965および反対の近位面959を有するヘッド960A、960Bを含む。ただし、上述の取り付け要素と異なり、取り付け要素958は、ポストなしで構成されていてもよい。取り付け要素958のヘッド960A、960Bは、リングまたは類似の円形状を少なくとも部分的に規定することでヘッド960の凹部961を規定する2つ以上の類似する弓形部分を備えていてもよい。
図28Aおよび
図28Bに示す取り付け要素958のヘッド960A、960Bは、2つのヘッド部960A、960Bを備えるものの、当該ヘッド960A、960Bを通る開口部を規定する中実リングまたは類似の多角形状として構成されていてもよいと考えられる。あるいは、ヘッド960A、960Bは、フェイスシールド618との組み合わせで凹部961を規定するリングまたは類似の多角形状を規定するように構成および/または配置された3つ以上の部分として構成されていてもよいと考えられる。
【0155】
図29Aおよび
図29Bに示す取り付け要素958の例示的な構成はポストを含まないが、ヘッド960A、960Bの各部は、フェイスシールド618に直接結合されていてもよい。たとえば、遠位面965A、965Bは、エポキシ、のり、シーラント、または類似の接着剤を用いてフェイスシールド618に直接結合されていてもよい。ただし、当然のことながら、ヘッド960A、960Bの各部は、
図29Aおよび
図29Bに示すように、ヘッド960A、960Bの各部を同様の構成で配向させるように位置決めされた対応する開口部によってヘッド960A、960Bの各部をフェイスシールド618に結合するように構成されたポストを備えていてもよいと考えられる。
【0156】
この構成において、ヘッド960A、960Bの各部とフェイスシールド618および/またはサージカルガーメント612との組み合わせは、結合部材648の突出面647を受容するように構成された取り付け要素958の凹部961を規定するように協働し得る。取り付け要素958のヘッド960A、960Bの各部の深さおよび/または半径は、一体結合の場合に凹部961が結合部材648の突出面647を嵌め合い受容できるように変化し得ると考えられる。
【0157】
結合部材648および取り付け要素658、758、858、958の上述の構成は、突出面647および凹部661、761、861、961を有する取り付け要素658、758、858、958を備えた結合部材648を含んでいた。ただし、結合部材と取り付け要素との逆の関係も考えられる。
図30を参照して、この図は、結合部材1048に結合された取り付け要素1058の第9の構成の部分模式図である。取り付け要素1058は、近位面1059および反対の遠位面1065を含むヘッド1060を備えていてもよい。近位面1059は、大略凸状、半球状、または類似の湾曲形状を有するように構成されていてもよい。また、取り付け要素1058は、ヘッド1060の遠位面1065から遠位方向に延びたポスト1067を備えていてもよい。ポスト1067は、近位部1069および遠位部1071を備えていてもよい。上述の通り、近位部1069および遠位部1071は、異なる寸法を有していてもよい。たとえば、ポスト1067は、近位部1069が遠位部1071よりも大きな寸法を有し、ショルダを形成するように構成されていてもよい。少なくともポスト1067の遠位部1071は、フェイスシールド618の開口部619に嵌合して、取り付け要素1058をフェイスシールド618に結合するものとする。
図30に示す取り付け要素1058の例示的な構成がポスト1067を含み、近位部1069が遠位部1071よりも大きな寸法を有するものの、ポスト1067は、フェイスシールド618の開口部619に嵌合するように構成された単一の均一寸法を有していてもよい。ポスト1067の遠位部は、取り付け要素1058をフェイスシールド618に結合するように構成された保持機構1073をさらに備えていてもよい。保持機構1073としては、ナット、キャップ、摩擦嵌合、または類似のファスナが挙げられる。あるいは、遠位部1071の遠位端がキノコ状に広がって、保持機構1073を規定していてもよい。
【0158】
結合部材1048は、遠位面1047を備えていてもよく、この遠位面1047は、取り付け要素1048の近位面1059を受容する凹部1061を規定するように構成された凹状または類似の湾曲形状を有する。
【0159】
図31を参照して、この図は、結合部材1148に結合された取り付け要素1158の第10の構成の部分模式図である。取り付け要素1158は、近位面1159および反対の遠位面1165を含むヘッド1160を備えていてもよい。近位面1159は、平坦部1161を含む大略凸形状を有していてもよい。近位面1159は、平坦部1161が当該凸状近位面1159の頂点に近接して位置決めされるように構成されていてもよい。また、取り付け要素1158は、ヘッド1160の遠位面1165から遠位方向に延びたポスト1167を備えていてもよい。ポストは、近位部1169および遠位部1171を備えていてもよい。上述の通り、近位部1169および遠位部1171は、異なる寸法を有していてもよい。たとえば、ポスト1167は、近位部1169が遠位部1171よりも大きな寸法を有し、ショルダを形成するように構成されていてもよい。少なくともポスト1167の遠位部1171は、フェイスシールド618の開口部619に嵌合して、取り付け要素1158をフェイスシールド618に結合するように構成されるものとする。
図31に示す取り付け要素1158の例示的な構成がポスト1167を含み、近位部1169が遠位部1171よりも大きな寸法を有するものの、ポスト1167は、フェイスシールド618の開口部619に嵌合するように構成された単一の均一寸法を有していてもよい。ポスト1167の遠位部は、取り付け要素1158をフェイスシールド618に結合するように構成された保持機構1173をさらに備えていてもよい。保持機構1173としては、ナット、キャップ、摩擦嵌合、または類似のファスナが挙げられる。あるいは、遠位部1171の遠位端がキノコ状に広がって、保持機構1173を規定していてもよい。
【0160】
結合部材1148は、遠位面1147を備えていてもよく、この遠位面1147は、取り付け要素1148の近位面1159を受容する凹部1161を規定するように構成された凹状または類似の湾曲形状を有する。
【0161】
図32を参照して、この図は、結合部材1248に結合された取り付け要素1258の第11の構成の部分模式図である。取り付け要素1258は、近位面1259および反対の遠位面1265を含むヘッド1260を備えていてもよい。近位面1259は、大略凸状、半球状、または類似の湾曲形状を有していてもよい。また、取り付け要素1258は、ヘッド1260の遠位面1265から遠位方向に延びたポスト1267を備えていてもよい。
図32に示す取り付け要素1258の例示的な構成は、フェイスシールド618の開口部619に嵌合するように構成された単一の均一寸法を有するポスト1267を含む。ただし、上述の通り、ポスト1267は、近位部および遠位部を備えていてもよく、近位部が遠位部と異なる寸法を有して、ショルダを形成していてもよい。
【0162】
上述の通り、ポスト1267の遠位部は、取り付け要素1258をフェイスシールド618に結合するように構成された保持機構1273をさらに備えていてもよい。保持機構1273としては、ナット、キャップ、摩擦嵌合、または類似のファスナが挙げられる。あるいは、遠位部1271の遠位端がキノコ状に広がって、保持機構1273を規定していてもよい。
【0163】
結合部材1248は、遠位面1247を備えていてもよく、この遠位面1247は、取り付け要素1248の近位面1259を受容する凹部を規定するように構成された凹状または類似の湾曲形状を有する。
【0164】
図33を参照して、この図は、結合部材1348に結合された取り付け要素1358の第12の構成の部分模式図である。取り付け要素1358は、近位面1359および反対の遠位面1365を含むヘッド1360を備えていてもよい。近位面1359は、複数の平坦部1361A、1361Bを含む大略凸形状を有していてもよい。近位面1359は、少なくとも1つの平坦部1361Bが当該凸状近位面1359の頂点に近接して位置決めされるように構成されていてもよい。別の平坦部1361Aは、近位面1350および遠位面1365の交差点に近接してヘッド1360の外周に位置決めされていてもよい。また、取り付け要素1358は、ヘッド1360の遠位面1365から遠位方向に延びたポスト1367を備えていてもよい。
図33に示す取り付け要素1358の例示的な構成は、フェイスシールド618の開口部619に嵌合するように構成された単一の均一寸法を有するポスト1367を含む。ただし、上述の通り、ポスト1367は、近位部および遠位部を備えていてもよく、近位部が遠位部と異なる寸法を有して、ショルダを形成していてもよい。ポスト1367の遠位部は、取り付け要素1358をフェイスシールド618に結合するように構成された保持機構1373をさらに備えていてもよい。保持機構1373としては、ナット、キャップ、摩擦嵌合、または類似のファスナが挙げられる。あるいは、遠位部1371の遠位端がキノコ状に広がって、保持機構1373を規定していてもよい。
【0165】
結合部材1348は、遠位面1347を備えていてもよく、この遠位面1347は、取り付け要素1358の近位面1359を受容する凹部1361を規定するように構成された凹状または類似の湾曲形状を有する。
【0166】
図30~
図33に示す種々構成のそれぞれにおいて、取り付け部材1058、1158、1258、1358は、大略凸状、半球状、または類似の湾曲形状を有する近位面1059、1159、1259、1359を備え、相補結合部材1048、1148、1248、1348は、凹状または類似の湾曲形状を有する遠位面1047、1147、1247、1347を備える。上述の取り付け要素および結合部材の構成と同様に、
図30~
図33の取り付け部材1058、1158、1258、1358および結合部材1048、1148、1248、1348の形状によれば、取り付け要素1058、1158、1258、1358は、結合部材1048、1148、1248、1348に対して枢動または回転可能である。これにより、取り付け要素1058、1158、1258、1358と結合部材1048、1148、1248、1348との間の磁気結合の強度を落とすことなく、さまざまな角度で取り付け要素1058、1158、1258、1358を結合部材1048、1148、1248、1348に結合可能となる。これにより、取り付け要素1058、1158、1258、1358を結合部材1048、1148、1248、1348から分離するのに必要な力が増大し得る。
【0167】
上述のサージカルアパレルシステムのいずれかを動作させる方法
【0168】
サージカルアパレルシステム110を動作させる方法は、上述のサージカルアパレルシステム110、610の任意の構成を用意するステップを含む。たとえば、この方法は、個人の頭部に装着されるように構成されたサージカルヘルメット120、620と、サージカルヘルメット120、620に対して取り外し可能に結合され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメント112、612とを用意するステップを含んでいてもよい。サージカルヘルメット120、620は、外科手術中に当該サージカルヘルメット120、620を着用している個人の動作を容易化するように構成された1つまたは複数の周辺機器130、630を備えていてもよい。また、サージカルヘルメット120、620は、サージカルガーメント112、612の当該サージカルヘルメット120、620への結合を検出するとともに、当該サージカルヘルメット120、620に結合されているサージカルガーメント112、612の有無に少なくとも部分的に基づいて信号を伝達するように構成された検出器170、270、370、470、570、670を備えていてもよい。また、コントローラ180、680がサージカルヘルメット120、620に結合され、検出器170、270、370、470、570、670および/または周辺機器130、630と連通するように構成されていてもよい。また、システム110、610は、サージカルヘルメット120、620と取り外し可能に相互接続された携帯型エネルギー源182を備えていてもよい。携帯型エネルギー源182は、コントローラ180と連通するように構成されていてもよい。
【0169】
この方法は、携帯型エネルギー源182のシステム110、610への取り付けまたは結合を行うステップをさらに含んでいてもよい。たとえば、バッテリパック等のエネルギー源182がサージカルヘルメット120、620のバッテリ受容部に結合されるか、あるいは、サージカルヘルメット120、620と電気的に連通されるようになっていてもよい。
【0170】
この方法は、検出器170、270、370、470、570、670を利用して、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620に結合されたかを検出および/または判定する別のステップを含んでいてもよい。これは、上述の検出器170、270、370、470、570、670の種々構成または本明細書において具体的に説明していない他の構成のいずれかを用いて実現され得る。たとえば、サージカルヘルメット120に結合されているサージカルガーメント112の有無は、検出器170の第1の構成を用いて実現されるようになっていてもよく、第1の部材154は、結合機構146の遠位面147に対する取り付け要素158の近接性に少なくとも部分的に基づいて、検出器170のトグル部材172に対して選択的に係合するように構成されている。あるいは、サージカルヘルメット120に結合されているサージカルガーメント112の有無は、検出器270の第2の構成を用いて実現されるようになっていてもよく、第1の部材254は、結合機構246の遠位面247に対する取り付け要素158の近接性に少なくとも部分的に基づいて、第1の領域と第2の領域との間で選択的に移動するように構成されている。さらに別の例において、サージカルヘルメット620に結合されているサージカルガーメント612の有無は、取り付け要素および結合部材の検出器670との組み合わせのうちの1つを用いて実現されるようになっていてもよく、検出器670は、結合部材648、748、848、948、1048に対する取り付け要素658、758、858、958、1058、1158、1258、1358の近接性に基づいて、結合部材648、748、848、948、1048を囲む磁界の変化を検知または検出するように構成されている。
【0171】
この方法は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620に結合されたことを検出器170、270、370、470、570、670が示すかに少なくとも部分的に基づいて、周辺機器130、630の動作特性を制御するステップをさらに含んでいてもよい。コントローラ180は、周辺機器130、630の1つまたは複数の動作特性を選択的に制御するように構成されていてもよい。コントローラ180は、エネルギー源182への電力の伝送および/またはエネルギー源182から周辺機器130、630への電力の伝送を制御(たとえば、許可)するように構成されていてもよい。言い換えると、コントローラ180は、周辺機器130、630を起動可能であるか否かを制御するようにしても良い。また、周辺機器130、630の最大および/または最小動作速度を制御するステップを含んでいてもよい。たとえば、コントローラ180は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620に結合されたことを検出器170、270、370、470、570、670が示すまで、エネルギーの伝送の阻止および/または周辺機器130、630に伝送されるエネルギーの量の制限(電圧の制限等による)を行うように構成されていてもよい。
【0172】
上述の通り、システム110、610のサージカルヘルメット120、620は、当該サージカルヘルメット120、620に結合され、コントローラ180と連通したメモリデバイス184をさらに備えていてもよい。メモリデバイス184は、周辺機器130、630の動作と関連するデータを格納するように構成されていてもよい。メモリデバイス184上のデータは、ファン速度、冷却強度、および/または照明オン等、周辺機器の現在の動作設定を含んでいてもよい。また、メモリデバイス184上のデータは、サージカルヘルメット120、620の周辺機器130、630それぞれの最大および最小の動作条件を含んでいてもよい。
【0173】
また、上述の通り、システム110、610は、コントローラ180および/またはエネルギー源182と連通したエネルギーセンサ186を備えていてもよい。エネルギーセンサ186は、エネルギー源182の検出した特性に基づいて、エネルギー源182の特性を検出するとともに、エネルギー信号をコントローラ180に伝達するように構成されていてもよい。たとえば、エネルギーセンサ186は、残存電力が閾値を下回った場合に、エネルギー信号をコントローラ180に伝達するように構成されていてもよい。閾値は、コントローラ180により設定されていてもよいし、ユーザにより設定されていてもよい。たとえば、エネルギーセンサ186は、残存電力レベルが15パーセント(%)を下回った場合に、エネルギー信号をコントローラ180に伝達するように構成されていてもよい。
【0174】
この方法は、サージカルガーメント112、612の少なくとも一部がサージカルヘルメット120、620の上方に配設されるように、サージカルガーメント112、612をサージカルヘルメット120、620に結合するステップをさらに含んでいてもよい。サージカルガーメント112、612は、上述の取り付け要素158、558、658、758、858、958、1058、1158、1258、1358、結合部材148、648、748、848、948、1048、および結合機構146、246、346、446、546の構成、または具体的に説明していない他の構成のいずれかを用いて、サージカルヘルメット120、620に結合されていてもよい。これは、サージカルヘルメット120、620の結合部材148、648、748、848、948、1048および/または結合機構146、246、346、446、546に隣接してサージカルガーメント112、612の取り付け要素158、558、658、758、858、958、1058、1158、1258、1358を配置することを含む。
【0175】
エネルギー源182のシステム110、610への接続に際して、この方法は、エネルギー源182の残存電力レベル等、エネルギー源182の特性を示すエネルギーセンサ186からのエネルギー信号をコントローラ180に伝達するステップをさらに含んでいてもよい。そして、この方法は、エネルギー信号に基づいて、周辺機器130、630の少なくとも1つのユーザ設定を格納するステップを含んでいてもよい。たとえば、コントローラ180は、残存電力レベルの10パーセント(%)きざみの低下を示すエネルギー信号の発生ごと等、エネルギー信号に基づいて、周辺機器130、630の少なくとも1つのユーザ設定を格納するように構成されていてもよい。あるいは、コントローラ180は、電力残存の15パーセント(%)の低下等、残存電力レベルが閾値を下回ったことをエネルギー信号が示す場合に、周辺機器130、630の少なくとも1つのユーザ設定を格納するように構成されていてもよい。コントローラ180は、周辺機器130、630の現在のユーザ設定をメモリデバイス184に格納するように構成されていてもよい。より一般的に、この機能によれば、バッテリが低電力状態に入る前または動作しなくなる前に、周辺機器130、630のユーザ設定を格納することができる。
【0176】
この方法は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620に結合されている間に、エネルギー源182を第2のエネルギー源182と交換するステップをさらに含んでいてもよい。コントローラ180は、第2のエネルギー源182がシステム110、610に接続されたら、最も新しく格納されたユーザ設定等、メモリデバイス184から周辺機器130、630へのユーザ設定に基づいて、信号を周辺機器130に供給するように構成されていてもよい。さらに、コントローラ180は、エネルギー源182の交換後、最も新しく格納されたユーザ設定に基づいて、周辺機器130、630を再起動するように構成されていてもよい。これは、エネルギー源182が交換される間、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620に結合され続けていたことを示す検出器170、670からの信号によって決まり得る。すなわち、コントローラは、第1または第2のエネルギー源が当該コントローラと連通している間に、ガーメントがサージカルヘルメット120、620から分離されたことを示す検出器からの信号を受信していない。たとえば、ユーザが換気アセンブリ等の周辺機器130、630を第3のファン速度設定で動作させている場合、コントローラ180は、第2のエネルギー源182が接続されたら、換気アセンブリ130、630を第3のファン速度設定で再起動するように構成されていてもよい。このシステムの構成には、検出器170、270、370、470、570、670と連通し、エネルギー源182が切り離されている間に電力を検出器170、270、370、470、570、670に対して一時的に供給するように構成されたキャパシタまたは補助バックアップエネルギー源をさらに含んでいてもよい。これにより、検出器170、270、370、470、570、670は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620に結合され続けているかを示す特性を引き続き検出可能となる。
【0177】
また、この方法は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620から分離されるか、もしくは、サージカルヘルメット120、620に結合されていないこと、ならびに/または、エネルギー源182もしくは後続のエネルギー源182がシステム110、610から切り離されたことを検出器170、270、370、470、570、670が示す場合に、メモリデバイス184に格納された周辺機器130のユーザ設定を消去するステップを含んでいてもよい。サージカルガーメント112、612およびエネルギー源182の両者がサージカルヘルメット120、620から取り外されたら、周辺機器130、630の動作と関連する格納済みのユーザ設定がメモリデバイス184からクリアされ、周辺機器130、630がそれぞれの初期設定へとリセットされるようになっていてもよい。
【0178】
別の例示的な構成において、この方法は、周辺機器130、630のユーザ設定をメモリデバイス184に格納するステップと、エネルギー源182がコントローラ180と連通している間に、サージカルガーメント112、612をサージカルヘルメット120、620から分離するステップとをさらに含んでいてもよい。コントローラ180は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620から分離されたものと検出器170、270、370、470、570、670が判定した場合に、周辺機器130、630への電力の供給を停止するようにしてもよい。第1のサージカルガーメント112、612を取り外した後、エネルギー源182がコントローラ180と連通し続けている間に、第2のサージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620に結合されるようになっていてもよい。コントローラ180は、第2のサージカルガーメント112、612のサージカルヘルメット120、620との結合後に、最も新しく格納されたユーザ設定をメモリデバイス184から周辺機器130、630に伝達するように構成されていてもよい。このため、コントローラ180は、第1のサージカルガーメント112、612の取り外しに先立ち、最も新しく格納された設定に基づいて、周辺機器130、630を再起動するように構成されていてもよい。
【0179】
この方法は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620から分離され、エネルギー源182がサージカルヘルメット120、620から切り離されたことを検出器170、270、370、470、570、670がコントローラ180に示す場合に、メモリデバイス184に格納された周辺機器130、630のユーザ設定を消去するステップをさらに含んでいてもよい。この場合は、周辺機器130、630をそれぞれの初期設定へと復元またはリセットするようにしてもよい。
【0180】
さらに別の例示的な構成において、このシステムは、サージカルガーメント112、612の1つまたは複数の構成と関連するデータを格納するように構成されたメモリデバイス184を備えていてもよい。この方法は、検出器170、270、370、470、570、670を用いて、サージカルヘルメット120、620に結合されたサージカルガーメント112、612の複数の構成のうちの1つを識別するステップと、サージカルガーメント112、612の識別した構成をコントローラ180に伝達するステップと、サージカルガーメント112、612の識別した構成に少なくとも部分的に基づいて、周辺機器130、630の少なくとも1つの動作特性と関連するコマンドを伝達するステップとを含んでいてもよい。たとえば、コントローラ180は、サージカルヘルメット120、620に結合されたサージカルガーメント112、612の布114/116、614/616の厚さまたは密度に基づいて、周辺機器130、630の動作特性を制御するように構成されていてもよい。これには、高密度のフィルタ布116、616材料を含むサージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620に結合された場合に、換気アセンブリ130、630等の周辺機器130、630の速度を増大させることを含んでいてもよい。
【0181】
システム110、610を動作させる別の例示的な方法において、この方法は、サージカルガーメント112、612の少なくとも一部がサージカルヘルメット120、620の上方に配設されるように、サージカルガーメント112、612をサージカルヘルメット120、620に結合するステップを含んでいてもよい。この方法は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620に結合されたことを示す信号を検出器170、270、370、470、570、670から受信するステップと、信号を検出器170、270、370、470、570、670から受信した後に、規定の第1の期間にわたって、エネルギー源182から周辺機器130、630への電力の伝送を遅延させるステップをさらに含んでいてもよい。言い換えると、コントローラ180は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620に結合され、第1の期間が経過した後にのみ、電力を周辺機器130、630に伝送するように構成されている。第1の期間の長さは、ユーザの選好または周辺機器130、630への電力の伝送に先立ってタスクを完遂するのに必要と予想される時間に基づいて調整されるようになっていてもよい。たとえば、コントローラ180は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620に結合されたことを示す検出器170、270、370、470、570、670からの信号の後、5秒間にわたって、エネルギー源182から周辺機器130、630へのエネルギーの伝送を遅延させるように構成されていてもよい。これにより、換気アセンブリ等の周辺機器130、630の動作の開始に先立って、着用者は追加時間により、サージカルガーメント112、612の適当な取り付けおよび/または調整が可能となり得る。これにより、適当な無菌バリアが整う前に微生物が手術室で循環することが防止され得る。
【0182】
また、この方法は、サージカルヘルメット120、620からサージカルガーメント112、612を分離するステップを含んでいてもよい。この方法は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620から分離されたことを示す信号を検出器170、270、370、470、570、670から受信するステップと、信号を検出器170、270、370、470、570、670から受信した後に、規定の第2の期間にわたって、前記周辺機器130、630への電力の伝送を継続するステップを含んでいてもよい。たとえば、コントローラ180は、サージカルガーメント112、612がサージカルヘルメット120、620から分離されたことを示す検出器170、270、370、470、570、670からの信号の後、5秒間にわたって、エネルギー源182から周辺機器130、630へのエネルギーの伝送を継続するように構成されていてもよい。これにより、サージカルガーメント112、612を取り外して周辺機器130、630から一切のごみをクリアした後、換気アセンブリ等の周辺機器130、630は、一時的に動作し続けることが可能となり得る。
【0183】
付加的な特徴、構成要素、および/またはサブアセンブリが上述のサージカルアパレルシステム10、110、610のいずれかととともに取り入れられるようになっていてもよし、組み合わされるようになっていてもよい。サージカルアパレルシステムと併用される多くの一般的構成要素を
図34、
図35、および
図36に示すとともに、一般的システム1410に関して以下に説明する。以下に述べられる一般的システム1410の構成要素および/または特徴のいずれかが上述のサージカルアパレルシステム10、110、610のいずれかととともに取り入れおよび/または組み合わされるようになっていてもよいことが了解されるものとする。
【0184】
システム1410は、サージカルヘルメット1420に結合され、コントローラ1480と連通した送受信機1490をさらに備えていてもよい。コントローラ1480は、送受信機1490に対して動作可能に結合され、送受信機1490との間でデータを伝達するように構成されていてもよい。
【0185】
システム1410は、サージカルガーメント1412に取り付けられた電磁タグ1492をさらに備えていてもよい。たとえば、電磁タグ1492としては、特定のサージカルガーメント1412と関連する識別情報を含むように構成されたRFIDタグまたは類似のタグが挙げられる。電磁タグ1492は、サージカルガーメント1412上の任意の場所に位置決めされていてもよい。たとえば、電磁タグ1492は、サージカルガーメント1412のフィルタ布1416に取り付けられていてもよい。あるいは、電磁タグ1492は、サージカルガーメント1412のサージカル布1414に取り付けられていてもよいし、サージカルガーメント1412のコントローラハウジングに取り付けられていてもよい。一構成において、タグ1492は、着用者側でサージカルガーメント1412に取り付けられて、サージカルガーメント1412により規定されるバリアの環境側に非無菌または汚染アイテムが導入される可能性を抑えるようにしてもよい。あるいは、タグ1492は、サージカルガーメント1412により規定されるバリアの環境側でサージカルガーメント1412に取り付けられていてもよいと考えられる。
【0186】
電磁タグ1492は、サージカルヘルメット1420に結合された送受信機1490に対して、特定のサージカルガーメント1412と関連する情報等の情報を伝送あるいは伝達するように構成されていてもよい。例示的な一構成において、電磁タグ1492は、データの伝送のリクエスト等、送受信機1490からの信号の受信に際して起動するように構成されていてもよい。電磁タグ1492は、その起動に際して、当該電磁タグ1492と関連付けられたサージカルガーメント1412と関連するデータを含む信号を送受信機1490に送り返すようにしてもよい。この構成において、送受信機1490は、データの伝送を要求する信号をアクティブにブロードキャストするように構成されていてもよい。信号は、送受信機1490から規定の距離までブロードキャストされるようになっていてもよく、また、電磁タグ1492は、送受信機1490から規定の距離内にある場合、サージカルガーメント1412と関連するデータを含むリターン信号を送信するように構成されていてもよい。例示的な一構成において、電磁タグ1492は、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられた場合に、送受信機1490にごく近接して位置決めされ得るように、サージカルガーメント1412上で位置決めされていてもよい。この配置によれば、サージカルガーメント1412およびサージカルヘルメット1420が相互に結合された場合に、電磁タグ1492から送受信機1490へのデータの伝送が可能となり得る。たとえば、電磁タグ1492および送受信機1490の例示的な配置では、電磁タグ1492がフィルタ布1416に取り付けられ、送受信機1490がサージカルヘルメット1420のシェル1432に入れられていてもよい。
【0187】
上述の通り、電磁タグ1492は、特定のサージカルガーメント1412を識別するシリアル番号等、サージカルガーメント1412と関連するデータおよび/または識別子を格納するように構成されていてもよい。また、電磁タグ1492は、当該電磁タグ1492と関連付けられたサージカルガーメント1412の種類を識別する情報を格納するように構成されていてもよい。また、電磁タグ1492は、サージカルガーメント1412のサイズ、布の種類、サージカルガーメント1412がフードであるかトーガであるか等、サージカルヘルメット1420に取り付けられた特定のサージカルガーメント1412の特性に基づいて、サージカルヘルメット1420の周辺機器1430の動作に最適な周辺機器1430の動作パラメータに関するデータを格納するようにしてもよい。
【0188】
ヘルメット1420の送受信機1490は、コントローラ1480に対して動作可能に接続されていてもよく、電磁タグ1492から受信されたデータおよび/または情報をコントローラ1480に送信するように構成されている。上述の通り、電磁タグ1492から受信された情報は、個々のサージカルガーメント1412の識別子と関連していてもよい。コントローラ1480は、サージカルヘルメット1420の1つまたは複数の周辺機器1430にも接続されているが、サージカルガーメント1412と関連する送受信機1490から受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、動作コマンドを周辺機器1430に伝達するように構成されていてもよい。たとえば、コントローラ1480は、サージカルガーメント1412の電磁タグ1492を識別する送受信機1490により確認されるように、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に組み付けられた後にのみ、サージカルヘルメット1420の周辺機器1430を作動させる動作コマンドを生成するように構成されていてもよい。言い換えると、コントローラ1480は、サージカルガーメント1412で読み取られる好適な識別子に対応する信号を送受信機1490が送信するまで、動作コマンドの生成ならびに/または周辺機器1430のうちの1つもしくは複数へのエネルギーの伝送が防止されるようになっていてもよい。サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に近接して配置されたら送受信機1490が電磁タグ1492を読み取るため、サージカルガーメント1412のサージカルヘルメット1420上への配置に先立って作動する換気アセンブリ1430等の周辺機器1430をサージカルアパレルシステム1410に設けることと関連付けられた不都合が取り除かれる。結合機構146、246、346、446の機能に関して上述した通り、取り除かれる不都合として、換気アセンブリ1430が有用に作用してない場合に換気アセンブリ1430により生成されるノイズの発生が挙げられる。サージカルガーメント1412のサージカルヘルメット1420への組み付けに先立って周辺機器1430の作動を阻止することにより取り除かれ得る第2の不都合として、周辺機器1430の作動が不要な場合のエネルギー源182の電荷の引き下げが挙げられる。
【0189】
別の例示的な構成において、サージカルヘルメット1420と併用される着用可能なサージカルガーメント1412は、当該サージカルガーメント1412と関連するデータを格納するように構成された電磁タグ1492をさらに備えていてもよい。電磁タグ1492は、当該電磁タグ1492およびサージカルヘルメット1420の送受信機1490(電磁リーダとも称し得る)が相互にある程度近接している場合に、前記送受信機1490とデータを交換するように構成されていてもよい。サージカルガーメント1412と関連する電磁タグ1492上の格納データは、サージカルガーメント1412に固有の識別子を含んでいてもよい。サージカルヘルメット1420の周辺機器1430の動作は、格納された識別子に少なくとも部分的に基づいていてもよい。前記サージカルガーメント1412と関連する電磁タグ1492上の格納データには、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に結合済みであるかを示す使用データをさらに含んでいてもよい。また、使用データは、過去にサージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に結合された回数を示していてもよい。前記サージカルガーメント1412と関連する電磁タグ1492上の格納データには、サージカルガーメント1412が前記サージカルヘルメット1420と適合するかを示す認証データをさらに含んでいてもよい。認証データとしては、サージカルガーメント1412のサイズ、ガーメントの種類、ガーメントの製造業者等が挙げられる。さらに、サージカルガーメント1412と関連する格納データとしては、前記サージカルヘルメット1420の周辺機器1430の動作コマンドの生成に利用されるデータを含み、少なくともその生成の基準となる動作データが挙げられる。動作データには、サージカルガーメント1412の特性に基づくサージカルヘルメット1420の周辺機器1430の特定の動作モードを含んでいてもよい。たとえば、特定のサージカルガーメント1412と関連する電磁タグ1492に格納された動作データには、サージカルガーメント1412の特性に基づく周辺機器1430それぞれの最小および最大の設定情報を含んでいてもよい。サージカルガーメント1412と関連する格納データには、サージカルガーメント1412の使用の識別および/または追跡に利用される識別子をさらに含んでいてもよい。たとえば、識別子には、サージカルガーメント1412に固有のシリアル番号を含んでいてもよいため、サージカルガーメント1412の使用および場所が追跡され得る。コントローラ1480は、サージカルガーメント1412と関連する使用データが、当該特定のサージカルガーメント1412の使用が所定の使用回数または閾値使用回数(たとえば、1回)を超えていることを示す場合に、周辺機器1430の動作を阻止するようにしてもよい。あるいは、コントローラ1480は、周辺機器1430の動作を阻止するように構成される前に、特定種類のサージカルガーメント1412が複数回(たとえば、3回)着用され得るように構成されていてもよい。
【0190】
別の例示的な構成において、サージカルアパレルシステム1410は、着用者の頭部に装着されるサージカルヘルメット1420を備えていてもよい。サージカルヘルメット1420は、周辺機器1430および送受信機1490を備えていてもよい。システム1410は、前記サージカルヘルメット1420の上方に少なくとも一部が配設され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカル布214/216を備えたサージカルガーメント1412をさらに備えていてもよい。電磁タグ1492がサージカルガーメント1412に結合されていてもよく、この電磁タグ1492は、サージカルガーメント1412と関連する識別子を格納するように構成されていてもよい。アンテナが送受信機1490に対して動作可能に結合され、電磁タグ1492と連通して、サージカルガーメント1412と関連する識別子を受信するように構成されていてもよい。サージカルアパレルシステム1410は、周辺機器1430および送受信機1490に対して動作可能に結合されたコントローラ1480をさらに備えていてもよい。コントローラ1480は、サージカルガーメント1412と関連する識別子に少なくとも部分的に基づいて、動作コマンドを周辺機器1430に伝達するように構成されていてもよい。電磁タグ1492は、サージカルガーメント1412の使用データを格納および送信するように構成されていてもよく、また、コントローラ1480は、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に着用済みであるかを判定するように構成されていてもよい。コントローラ1480は、格納された使用データに少なくとも部分的に基づいて、サージカルガーメント1412が着用済みである場合は、周辺機器1430の作動を阻止するように構成されていてもよい。また、電磁タグ1492は、サージカルガーメント1412の認証データを格納するように構成されていてもよく、また、コントローラ1480は、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420と適合するかを判定するように構成されていてもよい。コントローラ1480は、格納された認証データに少なくとも部分的に基づいて、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420と適合しない場合は、周辺機器1430の作動を阻止するように構成されていてもよい。識別子がサージカルガーメント1412の種類と関連する場合、コントローラ1480は、サージカルヘルメット1420に取り付けられたサージカルガーメント1412の種類に少なくとも部分的に基づいて、周辺機器1430の動作モードを決定する(動作コマンドを生成する)ように構成されていてもよい。たとえば、コントローラ1480は、サージカルヘルメット1420に取り付けられたサージカルガーメント1412の種類に少なくとも部分的に基づいて、周辺機器1430への電力出力を増減するように構成されていてもよい。周辺機器1430が換気アセンブリである例示的な一構成において、コントローラ1480は、サージカルガーメント1412の種類が厚手の布1414/1416を含む場合および/または大型サイズである場合(サージカルガーメント1412の下側の空間容積が大きいことを暗示する)、前記換気アセンブリへの電力出力を増大させるように構成されていてもよい。
【0191】
また、送受信機1490は、サージカルヘルメット1420のメモリデバイス184に結合されていてもよい。メモリデバイス184は、サージカルガーメント1412の電磁タグ1492から受信されたデータを格納するように構成されていてもよい。メモリデバイス184に格納された情報は、過去に着用されたサージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に再び取り付けられたタイミングの識別に利用されるようになっていてもよい。たとえば、着用者によって、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられていてもよい。メモリデバイス184は、サージカルガーメント1412の電磁タグ1492から受信されたデータ(シリアル番号、識別子、型式番号、ガーメント特性、または類似の情報)を格納し、後で使用できるように構成されていてもよい。メモリデバイス184に格納されたデータは、過去に着用されたサージカルガーメント1412が後でサージカルヘルメット1420に再び取り付けられた場合に、周辺機器1430の動作の阻止に利用されるようになっていてもよい。たとえば、動作において、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられ、送受信機1490がサージカルガーメント1412の電磁タグ1492からデータを受信した場合、メモリデバイス184がデータを格納することになる。このデータには、シリアル番号等の識別特性を含んでいてもよい。着用者が同じサージカルガーメント1412をサージカルヘルメット1420に再び取り付けようとした場合、送受信機1490が電磁タグ1492からデータを受信した際には、メモリ184がすでに同じデータを含んでいることになる。送受信機1490がメモリデバイス184からコントローラ1480にデータを移動させた場合、コントローラ1480は、サージカルガーメント1412に関する2回目のデータ入力を認識するように構成されていてもよい。サージカルガーメント1412に関する2回目の入力の認識に際して、コントローラ1480は、新たなサージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられるまで、周辺機器1430の動作を阻止するように構成されていてもよい。
【0192】
システム1410のエネルギー源または電源182は、医療処置中に使い果たしてしまう可能性があり、システムが再起動した場合に、再利用のサージカルガーメント1412の誤判定識別が発生する可能性もある。たとえば、システム1410のバッテリ等のエネルギー源182を手術の途中で使い果たしてしまった場合は、新たなバッテリが取り付けられ、電磁タグ1492から送受信機1490に新たな信号が送信される際に、取り付けられたサージカルガーメント1412が使用済みであることをメモリ184が示す可能性が高い。上述の通り、このシナリオにおいて、コントローラ1480は、周辺機器1430の動作を阻止するように構成されていてもよい。サージカルガーメント1412の誤判定識別に基づく周辺機器1430の非動作を防止するため、システム1410は、コントローラ1480に対して動作可能に結合され、エネルギーを貯蔵するように構成されたキャパシタをさらに備えていてもよい。コントローラ1480は、キャパシタが現時点でエネルギーを貯蔵している場合、システム1410のエネルギー源182が取り外されたばかりであるものと識別するように構成されていてもよい。エネルギー源182が取り外されたばかりであるとの識別に基づいて、コントローラ1480は、サージカルガーメント1412が着用済みであることをメモリデバイス184からのデータが暗示していても、周辺機器1430の動作を許可するように構成されていてもよい。また、コントローラ1480は、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられたと識別される第1の瞬間とサージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられたと識別される第2の瞬間との間の時間に基づいて、サージカルガーメント1412が着用済みであることをメモリデバイス184からのデータが暗示していても、周辺機器1430の動作を許可するように構成されていてもよい。たとえば、コントローラ1480は、サージカルガーメント1412が取り付けられた第1の瞬間とサージカルガーメント1412が取り付けられた第2の瞬間との間の時間が2時間未満であるものと識別した場合、周辺機器1430の動作を許可するように構成されていてもよく、第1の瞬間と第2の瞬間との間の時間が2時間超の場合は、着用されたサージカルガーメント1412により、周辺機器1430の動作を阻止するようにしてもよい。ただし、この時間は、1時間、24時間等、サージカルガーメント1412の使用に基づいて、所与の産業で十分に適当となるように設定されていてもよい。
【0193】
システム1410の他の構成では、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられた場合にのみ換気アセンブリ等の周辺機器1430が作動し得るように、さまざまなサブアセンブリを有していてもよい。たとえば、サージカルヘルメット1420は、上述の検出器170、270、370、470、570、670のほか、付加的および/または代替的なガーメント検出器を備えていてもよいことが了解されるものとする。ガーメント検出器としては、サージカルガーメント1412のサージカルヘルメット1420への取り付けを検出するように構成された圧力センサ、負荷センサ、または同様の種類のセンサが挙げられる。たとえば、下顎バー1424は、サージカルガーメント1412のサージカルヘルメット1420への取り付けを検出するように構成された圧力センサの形態のガーメント検出器を備えていてもよい。
【0194】
システム1410の別の例示的な構成において、このシステム1410は、エネルギー源182がサージカルヘルメット1420に取り付けられたら、コントローラ1480が所定の期間にわたって周辺機器1430を起動し得るように構成されていてもよい。これにより、コントローラ1480は、ステータス確認を完了して、周辺機器1430が適正に機能していることを確認可能となり得る。コントローラ1480は、ステータス確認を完了したら、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられたことを示す信号をガーメント検出器から受信するまで、周辺機器1430の別途作動を一切阻止するように構成されていてもよい。コントローラ1480は、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられたことを示す信号をガーメント検出器から受信したら、エネルギー源182から周辺機器1430へのエネルギーの伝送を可能にする動作コマンドを生成するように構成されていてもよい。
【0195】
たとえば、動作において、着用者は、換気アセンブリ等の周辺機器1430を含むサージカルヘルメット1420を頭部に載置するとともに、エネルギー源182をサージカルヘルメット1420に取り付けるようにしてもよい。そして、コントローラ1480は、換気アセンブリ1430を作動させて、換気アセンブリ1430が適正に作動していることを確認するようにしてもよい。その後、コントローラ1480は、換気アセンブリ1430の動作を停止させてもよい。次に、着用者は、サージカルガーメント1412をサージカルヘルメット1420に取り付けるようにしてもよい。サージカルガーメント1412のサージカルヘルメット1420への取り付けは、上述の通り、サージカルガーメント1412上のRFIDタグ1492等の電磁タグの存在を検出するように構成された圧力センサ、スイッチ、もしくは送受信機1490、または類似の検出器により検出されるようになっていてもよい。そして、検出器は、信号をコントローラ1480に送信して、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられたことを確認するようにしてもよい。その後、コントローラ1480は、換気アセンブリ1430を作動させてもよい。
【0196】
システム1410のさらに別の構成において、サージカルガーメント1412およびサージカルヘルメット1420はそれぞれ、相補導体を備えていてもよい。サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられた場合は、サージカルガーメント1412と一体の導体がサージカルガーメント1412とサージカルヘルメット1420との接続を閉じる。たとえば、サージカルガーメント1412の導体は、フェイスシールド1418と一体的に形成されていてもよく、相補導体が下顎バー1424に具備されて、フェイスシールド1418の導体が下顎バー1424中の導体に係合した際に回路が閉じるようになっていてもよい。さらに、導体は、取り付け要素1458および/または下顎バー1424の対応する結合部材1448の磁石/強磁性要素と連通していてもよい。フェイスシールド1418の取り付け要素1458とサージカルヘルメット1420との間の回路の閉鎖は、ガーメント検出器が検知するように構成されていてもよい。この回路状態の変化の検出に応答して、ガーメント検出器は、回路が閉状態で、作動の準備ができていることを示す信号をコントローラ1480に対して生成するようにしてもよい。特定の構成において、コントローラ1480は、受信した場合に周辺機器1430を作動させる動作コマンド信号のみを生成するようにしてもよい。
【0197】
当然のことながら、システム1410のいくつかの構成においては、サージカルガーメント1412をサージカルヘルメット1420から取り外すと、サージカルガーメント1412の取り付け要素1458とサージカルヘルメット1420との間の回路がそれぞれ再び開状態となる場合がある。この回路の再開放の検出に応答して、ガーメント検出器は、システム1410が開状態であることを示す信号をコントローラ1480に対して生成するようにしてもよい。ガーメント検出器からの信号の受信に応答して、コントローラ1480は、サージカルヘルメット1420の周辺機器1430をオフ状態に戻すように構成されていてもよい。このように、システム1410の上記構成の別の特徴として、サージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420から取り外され、換気アセンブリ等の周辺機器1430の使用が不必要となった場合は、周辺機器1430が自動的に遮断または停止される。また、上述のその他のガーメント検出器アセンブリに関しても、類似の動作モードが考えられる。
【0198】
サージカルアパレルシステム1410のいくつかの形態においては、サージカルガーメント1412の検出/サージカルヘルメット1420への取り付けの有無に基づいて、他の周辺機器1430の作動の有無をコントローラ1480が制御するようにしてもよい。このため、コントローラ1480は、適当なサージカルガーメント1412がサージカルヘルメット1420に取り付けられたか否かに基づいて、照明アセンブリ、通信ユニット、または冷却ストリップのうちの1つまたは複数の作動を阻止するようにしてもよい。
【0199】
上記は、サージカルアパレルシステム10、110、610、1410の特定の構成を対象としていない。システム10、110、610、1410のさまざまな構成の個々の特徴は、組み合わせによって、システム10、110、610、1410の代替構成を構築可能であることが了解されるものとする。
【0200】
また、サージカルアパレルシステム10、110、610、1410は一般的に、医療処置または外科手術中に医師と患者との間にバリアを設けることを意図するが、その使用はこれに限定されない。個人と周囲環境との間にバリアを設けるのが望ましい他の試みにおいてもサージカルアパレルシステム10、110、610、1410を使用可能であることは、本開示の範囲内である。このようにシステム10、110、610、1410を使用するのが望ましいと考えられる代替的な試みとしては、個人が働く環境において、個人と危険物との間にバリアを設けるのが望ましいものが挙げられる。
【0201】
上述のシステムの付加的な構成を網羅する条項を示す。
I.サージカルアパレルシステムであって、
着用者の頭部に装着されるサージカルヘルメットであって、ヘルメット結合器を備え、前記ヘルメット結合器は、
遠位面を備え、第1の領域および第2の領域を有する空隙を規定する筐体と、
前記第1の領域に近接して前記空隙内に少なくとも一部が配設された機械式スイッチと、
前記筐体内で前記機械式スイッチに対して移動可能に配設され、強磁性材料または磁性材料の一方を含む第1の部材と、
を備えた、サージカルヘルメットと、
前記サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントであり、第2の部材を備えた、サージカルガーメントと、
を備え、
前記第2の部材が、前記強磁性材料または前記磁性材料の他方を含み、前記ヘルメット結合器の前記遠位面に対して解除可能に係合するように構成され、
前記第1の部材が、前記筐体の前記遠位面に対する前記第2の部材の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記機械式スイッチに対して選択的に接触するように構成された、サージカルアパレルシステム。
II.前記サージカルヘルメットが、当該サージカルヘルメットから外方に延び、当該サージカルヘルメットの着用者の顔面の大略前方に位置決めされたコントローラハウジングを備え、前記ヘルメット結合器の少なくとも一部が、前記コントローラハウジング内に配設された、条項Iに記載のシステム。
III.前記筐体の前記遠位面が、前記コントローラハウジング内で窪むように構成された、条項IIに記載のシステム。
IV.前記ヘルメット結合器の前記第1の部材が、前記機械式スイッチに対して動作可能に取り付けられたトグル部材に対して選択的に係合することにより、前記トグル部材を第1の位置と第2の位置との間で移動させるように構成され、
前記トグル部材が、前記機械式スイッチに前記第1の部材が係合した場合に、前記第2の位置にあり、前記トグル部材が、前記第1の部材が前記筐体の前記遠位面に隣接した場合に、前記第1の位置にある、条項Iに記載のシステム。
V.前記サージカルヘルメットが、換気アセンブリおよびコントローラを備え、
前記コントローラが、前記機械式スイッチと連通し、前記機械式スイッチの前記トグル部材の前記位置に少なくとも部分的に基づいて、前記換気アセンブリの動作特性を制御するように構成された、条項IVに記載のシステム。
VI.前記ヘルメット結合器の前記第1の部材が、前記磁性材料を含み、前記第2の部材が、前記強磁性材料を含み、
前記第1の部材および前記第2の部材が、磁力で引き付けられて、前記サージカルヘルメットを前記サージカルガーメントに結合する、条項Iに記載のシステム。
VII.前記ヘルメット結合器の前記遠位面が、前記サージカルガーメントの前記第2の部材を前記ヘルメット結合器の前記筐体の前記遠位面と位置合わせするように構成された位置合わせ機構を提供するように構成された、条項Iに記載のシステム。
VIII.前記遠位面が、前記位置合わせ機構を規定するように構成された湾曲形状を有する、条項VIIに記載のシステム。
IX.サージカルガーメントが、透明フェイスシールドおよびサージカル布をさらに備え、前記透明フェイスシールドが前記サージカル布と一体的に形成された、条項Iに記載のシステム。
X.前記第2の部材が、前記透明フェイスシールドの外周の周りに位置決めされ、前記対応するヘルメット結合器に結合された場合に、前記透明フェイスシールドの曲率を規定するように構成された、条項IXに記載のシステム。
XI.前記ヘルメット結合器が、前記筐体内で前記筐体の前記第1の領域に近接するとともに前記機械式スイッチに隣接して位置決めされ、前記第2の部材の前記強磁性材料または前記磁性材料を含む第3の部材をさらに備えた、条項Iに記載のシステム。
XII.前記第3の部材が、前記筐体の前記遠位面に対する前記第2の部材の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の部材の位置を操作するように構成された、条項XIに記載のシステム。
XIII.前記ヘルメット結合器の前記第1の部材が、磁石を備え、前記第3の部材が第1の強磁性材料を含み、前記第2の部材が、第2の強磁性材料を含み、
前記第2の部材が前記ヘルメット結合器の前記遠位面に隣接して位置決めされた場合に、前記磁石が前記機械式スイッチから遠位方向に引き離されるように、前記第2の強磁性材料の磁気質量が、前記第1の強磁性材料の磁気質量よりも大きい、条項XIIに記載のシステム。
XIV.前記第1の強磁性材料の磁気質量に対する前記第2の強磁性材料の磁気質量が、1.1~1以上の比を有する、条項XIIIに記載のシステム。
XV.前記ヘルメット結合器の前記第1の部材が、強磁性材料を含み、前記第3の部材が第1の磁石を備え、前記第2の部材が、第2の磁石を備え、
前記第2の部材が前記ヘルメット結合器の前記遠位面に隣接して位置決めされた場合に、前記強磁性材料が前記機械式スイッチから遠位方向に引き離されるように、前記第2の磁石の磁界が、前記第1の磁石の磁界よりも大きい、条項XIIに記載のシステム。
XVI.前記第1の磁石の磁界に対する前記第2の磁石の磁界が、1.1~1以上の比を有する、条項XVに記載のシステム。
XVII.サージカルアパレルシステムであって、
着用者の頭部に装着されるヘッドユニットであって、
遠位面を備え、第1の領域および第2の領域を有する空隙を規定する筐体と、
前記筐体内に位置決めされ、前記第1の領域と前記第2の領域との間で移動可能な第1の部材と、
を備えた第1の結合器を備えた、ヘッドユニットと、
前記筐体の前記第1の領域に近接して位置決めされたセンサと、
前記ヘッドユニットの上方に少なくとも一部が配設され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントであって、第2の部材を備えた、サージカルガーメントと、
を備え、
前記第1の領域が、前記センサの近位にあり、前記第2の領域が、前記センサの遠位にあり、
前記第1の部材が、前記筐体の前記遠位面に対する前記第2の部材の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記筐体の前記第1の領域と前記第2の領域との間で選択的に移動するように構成され、
前記センサが、前記第1の部材が前記第1の領域および前記第2の領域にあるタイミングを検出するように構成された、サージカルアパレルシステム。
XVIII.前記センサに結合され、前記センサから信号を受信するように構成されたコントローラをさらに備え、
前記コントローラが、前記センサからの前記信号に基づいて、前記ヘッドユニットの動作特性を制御するように構成された、条項XVIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XIX.前記第2の部材が、前記第1の結合器の前記筐体の前記遠位面と解除可能に結合するように構成された、条項XVIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XX.前記第1の部材が、磁性材料を含み、前記センサが、ホール効果センサである、条項XVIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXI.第2の部材を有するサージカルガーメントと併用されるサージカルヘルメットであり、前記サージカルガーメントが、当該サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成された、サージカルヘルメットであって、
遠位面を備え、第1の領域および第2の領域を有する空隙を規定する筐体と、
前記第1の領域に近接して前記空隙内に少なくとも一部が配設された機械式スイッチと、
前記筐体内で前記機械式スイッチに対して移動可能に配設され、強磁性材料または磁性材料の一方を含む第1の部材と、
を備えたヘルメット結合器を備え、
サージカルガーメントの第2の部材が、前記強磁性材料または前記磁性材料の他方を含み、前記ヘルメット結合器の前記遠位面に対して解除可能に係合するように構成され、
前記第1の部材が、前記筐体の前記遠位面に対する第2の部材の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記機械式スイッチに対して選択的に接触するように構成された、サージカルヘルメット。
XXII.換気アセンブリおよびコントローラをさらに備え、前記コントローラが、前記機械式スイッチと連通し、前記機械式スイッチから信号を受信するとともに、前記機械式スイッチからの前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記換気アセンブリの動作特性を制御するように構成された、条項XXIに記載のサージカルヘルメット。
XXIII.サージカルアパレルシステムであって、
着用者の頭部に装着され、第1の部材および機械式スイッチを備えたサージカルヘルメットであって、
前記第1の部材が、開口部を備え、
前記第1の部材が、強磁性材料または磁性材料の一方を含み、
前記機械式スイッチが、トグル部材を備えた、サージカルヘルメットと、
前記サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントであり、前記開口部内に嵌合するように構成された突起を備えた第2の部材を備えた、サージカルガーメントと、
を備え、
前記第2の部材が、前記強磁性材料または前記磁性材料の他方を含み、
前記第1の部材および前記第2の部材が、相互に磁力で引き付けられ、前記サージカルガーメントを前記サージカルヘルメットに対して解除可能に結合するように構成され、
前記第2の部材の前記突起が、前記サージカルガーメントが前記サージカルヘルメットに結合された場合に、前記機械式スイッチの前記トグル部材に係合するように構成された、サージカルアパレルシステム。
XXIV.前記第1の部材が、前記磁性材料を含み、
前記第2の部材が、前記強磁性材料を含む、条項XXIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXV.前記第1の部材が、前記強磁性材料を含み、
前記第2の部材が、前記磁性材料を含む、条項XXIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXVI.前記開口部が、当該開口部を囲む斜面または面取り面をさらに備え、前記斜面または前記面取り面が、前記突起の前記開口部への挿入を補助するように構成された、条項XXIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXVII.前記第1の部材が、遠位面を備え、
前記第2の部材が、基部を備え、前記突起が、前記基部から外方に突出するように構成され、
前記基部が、前記第2の部材が前記第1の部材と結合された場合に、前記遠位面に隣接するように構成された、条項XXIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXVIII.前記第2の部材の前記強磁性材料または前記磁性材料の他方が、プラスチックポリマーに被覆された、条項XXIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXIX.前記機械式スイッチと連通し、前記機械式スイッチの前記トグル部材との前記突起の接触の有無に基づいて、前記機械式スイッチから信号を受信するように構成されたコントローラをさらに備えた、条項XXIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXX.前記トグル部材の少なくとも一部が、前記第1の部材の前記開口部内に配設された、条項XXIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXXI.前記トグル部材が、第1の位置と第2の位置との間で移動可能である、条項XXXに記載のサージカルアパレルシステム。
XXXII.サージカルアパレルシステムであって、
着用者の頭部に装着されるサージカルヘルメットであって、第1の円筒状部材およびセンサを備え、
前記第1の円筒状部材が、側面および遠位面を備え、前記遠位面が、開口部を備え、
前記第1の円筒状部材が、強磁性材料または磁性材料の一方を含み、
前記開口部が、第1の軸を規定し、
前記第1の円筒状部材が、前記第1の軸と垂直な第2の軸を有し、
前記センサが、前記第1の円筒状部材の前記第2の軸と大略整列/平行となるように前記第1の円筒状部材の前記側面に隣接して位置決めされた、サージカルヘルメットと、
前記サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントであり、前記開口部内に嵌合するように構成された突起を備えた第2の部材を備えた、サージカルガーメントと、
を備え、
前記第2の部材が、前記強磁性材料または前記磁性材料の他方を含み、
前記第1の円筒状部材および前記第2の部材が、相互に磁力で引き付けられ、前記サージカルガーメントを前記サージカルヘルメットに対して解除可能に結合するように構成され、
前記センサが、前記第1の円筒状部材に対する前記第2の部材の有無により形成された前記第1の円筒状部材を囲む磁界の変化を検出するように構成された、サージカルアパレルシステム。
XXXIII.前記第1の円筒状部材が、磁石を備え、
前記第2の部材が、強磁性材料を含む、条項XXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXXIV.前記第1の円筒状部材が、当該開口部を囲む斜面または面取り面をさらに備え、前記斜面または前記面取り面が、前記突起の前記開口部への挿入を補助するように構成された、条項XXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXXV.前記センサと連通し、前記第1の円筒状部材に対する前記第2の部材の有無の検出に基づいて、前記センサから信号を受信するように構成されたコントローラをさらに備えた、条項XXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXXVI.前記センサが、前記第1の円筒状部材に対する前記第2の部材の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の円筒状部材を囲む磁界の変化を検出するように構成されたホール効果センサを含む、条項XXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXXVII.サージカルアパレルシステムであって、
個人の頭部に装着されるように構成されたサージカルヘルメットと、
前記サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントであって、当該サージカルガーメントを前記サージカルヘルメットに対して取り外し可能に結合するように構成された第1の部材を備えた、サージカルガーメントと、
を備え、
前記サージカルヘルメットが、
外科手術中に当該サージカルヘルメットを着用している個人の動作を容易化するように構成された周辺機器と、
当該サージカルヘルメットに隣接して位置決めされている前記サージカルガーメントの存在を検出するとともに、前記サージカルガーメントが当該サージカルヘルメットに結合されている場合に、信号を生成するように構成された検出器と、
前記検出器および前記周辺機器と連通し、前記検出器からの前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記周辺機器の動作の一態様を調節するように構成されたコントローラと、を備えた、サージカルアパレルシステム。
XXXVIII.前記サージカルガーメントが、透明シールドをさらに備え、
前記サージカルガーメントの前記第1の部材が、前記透明シールドに結合された、条項XXXVIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XXXIX.前記検出器が、機械式スイッチであり、
前記サージカルヘルメットおよび前記サージカルガーメントが、前記サージカルガーメントが前記サージカルヘルメットに隣接して位置決めされた場合に前記透明フェイスシールドが前記機械式スイッチに隣接するように構成された、条項XXXVIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XL.前記コントローラが、電源が存在し、サージカルガーメントが存在しないことを前記検出器からの前記信号が示す場合に、周辺機器と関連する前記メモリにデータ/情報を格納するように構成された、条項XXXVIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XLI.前記サージカルヘルメットに対して取り外し可能に結合された携帯型エネルギー源をさらに備え、
前記携帯型エネルギー源が、前記コントローラと連通し、
前記コントローラが、前記検出器からの前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記携帯型エネルギー源から前記周辺機器へのエネルギーの伝送を制御するように構成された、条項XXXVIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XLII.前記コントローラが、前記サージカルガーメントが前記サージカルヘルメットに隣接して位置決めされたことを前記検出器からの前記信号が示す場合に、前記携帯型エネルギー源から前記周辺機器にエネルギーを伝送可能とするように構成された、条項XLIに記載のサージカルアパレルシステム。
XLIII.前記検出器が、磁界の有無をモニタリングするように構成された、条項XXXVIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XLIV.前記サージカルヘルメットの前記周辺機器が、ファンアセンブリ、照明、通信機器、冷却ストリップ、またはビデオレコーダを備え得る、条項XXXVIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XLV.サージカルアパレルシステムであって、
個人の頭部に装着されるように構成されたサージカルヘルメットと、
前記サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントと、を備え、
前記サージカルヘルメットが、
外科手術中に当該サージカルヘルメットを着用している前記個人の動作を容易化するように構成された周辺機器と、
当該サージカルヘルメットに隣接して位置決めされている前記サージカルガーメントの存在を検出するとともに、前記サージカルガーメントが当該サージカルヘルメットに結合されている場合に、信号を生成するように構成された検出器と、を備えており、
前記検出器および前記周辺機器と連通し、前記検出器からの前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記周辺機器の動作特性を調節するように構成されたコントローラと、
前記サージカルヘルメットと取り外し可能に相互接続され、前記コントローラと連通した携帯型エネルギー源と、を備え、
前記コントローラが、前記検出器からの前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記携帯型エネルギー源から前記周辺機器へのエネルギーの伝送を制御するように構成された、サージカルアパレルシステム。
XLVI.前記検出器が、第1の状態と第2の状態との間で切り替わるように構成され、
前記検出器が、前記サージカルガーメントが前記サージカルヘルメットに隣接して位置決めされた場合に、前記第1の状態となるように構成され、
前記検出器が、前記サージカルガーメントが前記サージカルヘルメットから分離された場合に、前記第2の状態となるように構成され、
前記検出器が、前記コントローラが前記第1の状態または前記第2の状態であることに少なくとも部分的に基づいて、前記信号を生成するように構成された、条項XLVに記載のサージカルアパレルシステム。
XLVII.前記コントローラが、前記サージカルガーメントが前記サージカルヘルメットに隣接して位置決めされたことを示す前記信号を前記検出器から受信した際に、規定の第1の期間にわたって、前記周辺機器への電力の伝送を遅延させるように構成された、条項XLVIに記載のサージカルアパレルシステム。
XLVIII.前記コントローラが、前記サージカルガーメントが前記サージカルヘルメットから分離されたことを示す前記信号を前記検出器から受信した際に、規定の第2の期間にわたって、前記周辺機器への電力の伝送を継続するように構成された、条項XLVIに記載のサージカルアパレルシステム。
XLIX.前記サージカルヘルメットに結合され、前記コントローラと連通し、前記周辺機器の動作と関連するデータを格納するように構成されたメモリデバイスをさらに備えた、条項XLVIに記載のサージカルアパレルシステム。
L.前記コントローラと連通し、前記携帯型エネルギー源の電力レベルを検出するとともに、前記携帯型エネルギー源の電力レベルに基づいて、エネルギー信号を前記コントローラに伝達するように構成されたエネルギーセンサをさらに備え、
前記コントローラが、前記エネルギーセンサからの前記エネルギー信号に基づいて、前記周辺機器のユーザ設定と関連する前記データを前記メモリデバイスに伝達して格納するように構成された、条項XLVIに記載のサージカルアパレルシステム。
LI.前記コントローラが、前記携帯型エネルギー源の残存電力レベルが閾値に達したことを前記エネルギーセンサからの前記エネルギー信号が示す場合に、前記周辺機器の前記ユーザ設定と関連する前記データを前記メモリデバイスに伝達して格納するように構成された、条項Lに記載のサージカルアパレルシステム。
LII.前記メモリデバイスが、前記検出器が前記第1の状態である限り、前記周辺機器の前記ユーザ設定を格納するように構成され、
前記コントローラが、前記携帯型エネルギー源の交換に際し、格納された前記ユーザ設定に基づいて、前記周辺機器の動作を再開させるように構成された、条項LIに記載のサージカルアパレルシステム。
LIII.前記メモリデバイスが、前記検出器が前記第1の状態から前記第2の状態に切り替わり、前記携帯型エネルギー源が前記サージカルヘルメットから切り離された場合に、前記周辺機器の前記ユーザ設定と関連する前記データをクリアするように構成された、条項XLVIに記載のサージカルアパレルシステム。
LIV.前記メモリデバイスが、前記サージカルガーメントの複数の特性と関連するデータを格納するように構成され、
前記検出器が、前記サージカルヘルメットに隣接して位置決めされた前記サージカルガーメントの複数の構成のうちの1つを識別するように構成され、
前記コントローラが、前記サージカルガーメントの前記複数の構成のうちの前記識別された1つに少なくとも部分的に基づいて、前記周辺機器の少なくとも1つの動作特性を制御するように構成された、条項XLVIに記載のサージカルアパレルシステム。
LV.前記検出器が、
遠位面を備え、第1の領域および第2の領域を有する空隙を規定する筐体と、
前記第1の領域に近接して前記空隙内に少なくとも一部が配設された機械式スイッチと、
前記筐体内で前記機械式スイッチに対して移動可能に配設され、強磁性材料または磁性材料の一方を含む第1の部材と、
を備え、
前記サージカルガーメントが、第2の部材を備え、前記第2の部材が、前記強磁性材料または前記磁性材料の他方を含み、前記筐体の前記遠位面に対して解除可能に係合するように構成され、
前記第1の部材が、前記筐体の前記遠位面に対する前記第2の部材の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記機械式スイッチに対して選択的に接触するように構成され、
前記検出器が、前記第1の部材が前記機械式スイッチと接触するかに少なくとも部分的に基づいて、前記信号を前記コントローラに伝達するように構成された、条項XLVに記載のサージカルアパレルシステム。
LVI.前記検出器が、
遠位面を備え、第1の領域および第2の領域を有する空隙を規定する筐体と、
前記筐体内に位置決めされ、前記第1の領域と前記第2の領域との間で移動可能な第1の部材と、
前記筐体の前記第1の領域に近接して位置決めされたセンサと、
を備え、
前記サージカルガーメントが、前記筐体の前記遠位面に対して解除可能に結合するように構成された第2の部材を備え、
前記第1の領域が、前記センサの近位にあり、前記第2の領域が、前記センサの遠位にあり、
前記第1の部材が、前記筐体の前記遠位面に対する前記第2の部材の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記筐体の前記第1の領域と前記第2の領域との間で選択的に移動するように構成され、
前記センサが、前記第1の部材が前記第1の領域および前記第2の領域にあるタイミングを検出するように構成され、
前記検出器が、前記第1の部材が前記第1の領域または前記第2の領域のいずれに近接して位置決めされるかに少なくとも部分的に基づいて、前記信号を前記コントローラに伝達するように構成された、条項XLVに記載のサージカルアパレルシステム。
LVII.サージカルアパレルシステムを動作させる方法であって、
前記サージカルアパレルシステムを用意するステップであって、前記システムが、
個人の頭部に装着されるように構成されたサージカルヘルメットと、
前記サージカルヘルメットに対して取り外し可能に結合され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントと、を備え、
前記サージカルヘルメットが、
外科手術中に当該サージカルヘルメットを着用している前記個人の動作を容易化するように構成された周辺機器と、
前記サージカルガーメントの当該サージカルヘルメットへの結合を検出するとともに、当該サージカルヘルメットに結合されている前記サージカルガーメントの有無に少なくとも部分的に基づいて信号を生成するように構成された検出器と、
前記検出器および前記周辺機器と連通したコントローラと、を備え、かつ、
前記システムが、前記サージカルヘルメットと取り外し可能に相互接続され、前記コントローラと連通した携帯型エネルギー源を備えている、ステップと、
前記携帯型エネルギー源を前記サージカルヘルメットに結合するステップと、
前記検出器を利用して、前記サージカルガーメントが前記サージカルヘルメットに結合されたかを検出するステップと、
前記ガーメントが結合されているかに少なくとも部分的に基づいて、前記周辺機器の動作特性を制御するステップと、
前記コントローラが前記検出器から前記信号を受信した場合に、前記携帯型エネルギー源から前記周辺機器にエネルギーを伝送するステップと、
を含む、方法。
LVIII.サージカルヘルメットが、
当該サージカルヘルメットに結合され、コントローラと連通し、周辺機器の動作と関連するデータを格納するように構成されたメモリデバイスと、
コントローラと連通し、携帯型エネルギー源の残存電力レベルを検出するとともに、携帯型エネルギー源の電力レベルに基づいて、エネルギー信号をコントローラに伝達するように構成されたエネルギーセンサと、
をさらに備えた、条項LVIIに記載の方法。
LIX.サージカルガーメントの少なくとも一部がサージカルヘルメットの上方に配設されるように、サージカルガーメントをサージカルヘルメットに結合するステップをさらに含む、条項LVIIIに記載の方法。
LX.エネルギー信号をエネルギーセンサからコントローラに伝達するステップと、
携帯型エネルギー源の残存電力レベルが閾値に達したことをエネルギーセンサからのエネルギー信号が示す場合に、周辺機器のユーザ設定を格納するステップと、
をさらに備えた、条項LIXに記載の方法。
LXI.周辺機器のユーザ設定をメモリデバイスに格納するステップと、
サージカルガーメントがサージカルヘルメットに結合されたことを示す信号を検出器がコントローラに伝達し続ける間、携帯型エネルギー源を第2の携帯型エネルギー源と交換するステップと、
メモリデバイスに格納されたユーザ設定に基づいて、周辺機器を再開させるステップと、
をさらに備えた、条項LXに記載の方法。
LXII.サージカルガーメントがサージカルヘルメットから分離され、携帯型エネルギー源がサージカルヘルメットから切り離されたことを示す信号を検出器がコントローラに伝達する場合に、メモリデバイスに格納された周辺機器のユーザ設定を消去するステップをさらに含む、条項LXIに記載の方法。
LXIII.周辺機器のユーザ設定をメモリデバイスに格納するステップと、
携帯型エネルギー源がサージカルヘルメットと相互接続されている間に、サージカルガーメントをサージカルヘルメットから分離するステップと、
サージカルガーメントがサージカルヘルメットから分離されたことを示す信号を検出器から受信した際に、周辺機器の動作を停止するステップと、
携帯型エネルギー源がサージカルヘルメットと相互接続され続けている間に、第2のサージカルガーメントをサージカルヘルメットに結合するステップと、
メモリデバイスに格納されたユーザ設定に基づいて、周辺機器を再開させるステップと、
をさらに備えた、条項LIXに記載の方法。
LXIV.サージカルガーメントがサージカルヘルメットから分離され、携帯型エネルギー源がサージカルヘルメットから切り離されたことを示す信号を検出器がコントローラに伝達する場合に、メモリデバイスに格納された周辺機器のユーザ設定を消去するステップをさらに含む、条項LXIIIに記載の方法。
LXV.メモリデバイスが、サージカルガーメントの複数の構成と関連するデータを格納するように構成され、
当該方法が、
検出器を用いて、サージカルヘルメットに結合されたサージカルガーメントの複数の構成のうちの1つを識別するステップと、
サージカルガーメントの識別した構成をコントローラに伝達するステップと、
サージカルガーメントの識別した構成に少なくとも部分的に基づいて、周辺機器の少なくとも1つの動作特性と関連するコマンドを伝達するステップと、
をさらに含む、条項LIXに記載の方法。
LXVI.サージカルガーメントの少なくとも一部がサージカルヘルメットの上方に配設されるように、サージカルガーメントをサージカルヘルメットに結合するステップをさらに含む、条項LVIIに記載の方法。
LXVII.サージカルガーメントがサージカルヘルメットに結合されたことを示す信号を検出器から受信するステップと、
検出器からの信号の受信後、規定の第1の期間にわたって、携帯型エネルギー源から周辺機器への電力の伝送を遅延させるステップと、
をさらに含む、条項LXVIに記載の方法。
LXVIII.サージカルガーメントがサージカルヘルメットに結合されないように、サージカルガーメントをサージカルヘルメットから分離するステップをさらに含む、条項LXVIに記載の方法。
LXIX.サージカルガーメントがサージカルヘルメットから分離されたことを示す信号を検出器から受信するステップと、
検出器からの信号の受信後、規定の第2の期間にわたって、前記周辺機器への電力の伝送を継続するステップと、
をさらに含む、条項LXVIIIに記載の方法。
LXX.サージカルアパレルシステムであって、
サイズを調整する制御要素を有するヘッドバンドを備え、外科手術中にユーザにより装着されるように構成されたヘルメットアセンブリと、
前記ヘルメットアセンブリと環境との間に微生物バリアを規定するように構成されたサージカルガーメントであって、
当該サージカルガーメントと一体の可撓性シールド部材と、
前記可撓性シールド部材の頂部に近接して位置決めされ、前記可撓性シールド部材を前記ヘルメットアセンブリに対して解除可能に結合するように構成された取り付け部材と、を備えているサージカルガーメントと、
を備え、
前記取り付け部材が、前記ヘルメットアセンブリに対して動作可能に係合することにより、前記可撓性シールド部材と前記ユーザの顔面との間の距離を最小化するように前記ヘッドバンドの前記制御要素が操作された場合に、前記ユーザの顔面に対する前記可撓性シールド部材の前記頂部の曲率を変化させるように構成された、サージカルアパレルシステム。
サージカルアパレルシステムであって、
サイズを調整する制御要素を有するヘッドバンドを備え、外科手術中にユーザにより装着されるように構成されたヘルメットアセンブリと、
前記ヘルメットアセンブリと環境との間に微生物バリアを規定するように構成されたサージカルガーメントであって、
当該サージカルガーメントと一体の可撓性シールド部材と、
前記可撓性シールド部材の頂部に近接して位置決めされ、前記可撓性シールド部材を前記ヘルメットアセンブリに対して解除可能に結合するように構成された取り付け部材と、を備えているサージカルガーメントと、
を備え、
前記取り付け部材が、前記ヘルメットアセンブリに対して動作可能に係合することにより、前記可撓性シールド部材と前記ユーザの顔面との間の距離を最小化するように前記ヘッドバンドの前記制御要素が操作された場合に、前記ユーザの顔面に対する前記可撓性シールド部材の前記頂部の曲率を変化させるように構成された、サージカルアパレルシステム。 LXXI.前記ヘルメットアセンブリが、前記可撓性シールド部材とユーザの顔面との間の空間において空気を循環させるように構成された換気システムをさらに備えた、条項LXXに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXII.前記取り付け部材が、第1の取り付け部材および第2の取り付け部材を備え、
可撓性シールド部材が、当該可撓性シールド部材を二等分して、両側に第1の領域および第2の領域を規定するように構成された中心線を含み、
前記第1の取り付け部材が、前記可撓性シールド部材の前記第1の領域に位置決めされ、
前記第2の取り付け部材が、前記可撓性シールド部材の前記第2の領域に位置決めされた、条項LXXに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXIII.前記ヘルメットアセンブリが、当該ヘルメットアセンブリを着用しているユーザの顔面の周囲および前方に延びるように前記ヘッドバンドから外方に延びた下顎バーをさらに備えた、条項LXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXIV.前記下顎バーが、
前記ヘッドバンドの両側から延び、前記ヘッドバンドに連結するように構成された第1の端部および反対の第2の端部をそれぞれ備えた少なくとも2つの可撓性部材と、
前記ヘルメットアセンブリを着用しているユーザの下顎の下方および前方に位置決めされるように前記少なくとも2つの可撓性部材それぞれの前記第2の端部に連結するとともに前記第2の端部間で延びるように構成されたビームと、
を備えた、条項LXXIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXV.前記少なくとも2つの可撓性部材が、前記ヘッドバンドの前記制御要素が操作された場合に、前記ヘッドバンドの円周の変化に少なくとも部分的に基づいて曲がるように構成されるように、前記ヘッドバンドに対して動作可能に係合する、条項LXXIVに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXVI.前記ヘルメットアセンブリが、前記下顎バーの前記少なくとも2つの可撓性部材それぞれの前記第1の端部に近接してそれぞれ位置決めされた第1の結合器および第2の結合器をさらに備え、
前記第1の取り付け部材が、前記第1の結合器に対して解除可能に係合するように構成され、前記第2の取り付け部材が、前記第2の結合器に対して解除可能に係合するように構成された、条項LXXIVに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXVII.前記第1の結合器が、強磁性材料または磁性材料の一方を含み、
前記第1の取り付け部材が、前記強磁性材料または前記磁性材料の他方を含む、条項LXXVIに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXVIII.前記取り付け部材が、前記可撓性シールド部材の前記頂部に沿って延びるように構成された細長部材を備えた、条項LXXに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXIX.サイズを調整するように構成された制御要素を備えたヘッドバンドを有するヘルメットアセンブリとともに着用されるように構成されたサージカルガーメントを調整する方法であって、
外科手術中にユーザにより着用されるように構成された前記サージカルガーメントを用意するステップであり、前記サージカルガーメントが、
当該サージカルガーメントと一体の可撓性シールド部材と、
可撓性シールド部材の頂部に近接して位置決めされ取り付け部材と、
を備え、取り付け部材が、ヘルメットアセンブリに対して動作可能に係合することにより、可撓性シールド部材とユーザの眼との間の距離を最小化するようにヘッドバンドの制御要素が操作された場合に、ユーザに対する可撓性シールド部材の頂部の曲率を変化させるように構成された、ステップと、
取り付け部材をヘルメットアセンブリに取り付けるステップと、
ヘッドバンドの円周を調整するように制御要素を操作することにより、可撓性シールド部材の曲率を変化させるとともに、可撓性シールド部材とユーザの眼との間の距離を最小化するステップと、
を含む、方法。
LXXX.ヘルメットアセンブリが、可撓性シールド部材とユーザの顔面との間の空間において空気を循環させるように構成された換気システムをさらに備え、
制御要素を操作して可撓性シールド部材の曲率を変化させるステップが、可撓性シールド部材とユーザとの間の空間における空気の循環パターンを変更することをさらに含む、条項LXXIXに記載の方法。
LXXXI.取り付け機構および少なくとも1つの結合部材を備え、ユーザにより装着されるサージカルヘルメットと併用されるサージカルガーメントアセンブリであり、サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成されるとともに、ユーザと医療環境との間に微生物バリアを設けるように構成された、サージカルガーメントアセンブリであって、
開口を規定するサージカル布と、
前記開口内に配設され、上部、下部、第1の表面、および反対の第2の表面を備えた透明フェイスシールドと、
サージカルヘルメットの取り付け機構に対して取り外し可能に係合することにより、サージカルヘルメットに対して前記透明フェイスシールドを位置合わせするように構成された前記透明フェイスシールドの前記上部中の第1の開口部と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素が、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い保持機構を備え、
前記第1の取り付け要素が、磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素が、サージカルヘルメットの少なくとも1つの結合部材のうちの1つに対して取り外し可能に係合するように構成された結合凹部を前記微生物バリアの前記着用者側に規定する、サージカルガーメントアセンブリ。
LXXXII.周辺機器を含むサージカルアパレルシステムであって、
着用者の頭部に装着され、フェイスフレームを備えたサージカルヘルメットであり、前記フェイスフレームが、
遠位面を有し、前記遠位面において凹部を規定する下顎バーと、
前記凹部内に配設され、前記下顎バーの前記遠位面に近接して位置決めされた遠位面を有し、強磁性材料または磁性材料の一方を含む、第1の結合部材と、
を備えた、サージカルヘルメットと、
前記サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントであり、
前記サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部配設された場合に、着用者の顔面の前方に位置決めされるように構成された開口を規定するサージカル布と、
前記サージカル布の前記開口内に配設され、上部、下部、第1の表面、および反対の第2の表面を備えた透明フェイスシールドと、
前記透明フェイスシールドに結合され、強磁性材料または磁性材料の他方を含み、近位面を有するヘッドを備えた第1の取り付け要素で、前記サージカルガーメントの少なくとも一部が前記サージカルヘルメットの上方に配設された場合に、前記ヘッドが前記第1の結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された、第1の取り付け要素と、
を備え、
前記ヘッドの前記近位面が、前記第1の取り付け要素が前記第1の結合部材に係合する場合に、前記下顎バーの前記遠位面に近接して位置決めされる、サージカルガーメントと、
を備えた、サージカルアパレルシステム。
LXXXIII.前記サージカルヘルメットが、前記下顎バー内に配設されるとともに前記第1の結合部材に隣接して位置決めされたセンサをさらに備え、
前記センサが、前記第1の結合部材に隣り合う前記第1の取り付け要素の存在を検出することによって、前記サージカルガーメントの第1の取り付け要素が前記サージカルヘルメットに結合されたタイミングを検出するように構成された、条項LXXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXXIV.前記第1の結合部材が、磁性材料を含み、前記第1の取り付け要素が、強磁性材料を含み、
前記センサが、前記第1の結合部材に対する前記第1の取り付け要素の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の結合部材を囲む磁界の変化を検出するように構成されたホール効果センサである、条項LXXXIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXXV.前記第1の結合部材が、強磁性材料を含み、前記第1の取り付け要素が、磁性材料を含み、
前記センサが、前記第1の結合部材に対する前記第1の取り付け要素の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の結合部材を囲む磁界の変化を検出するように構成されたホール効果センサである、条項LXXXIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXXVI.前記第1の結合部材が、
前記遠位面の反対の近位面と、
前記第1の結合部材の前記近位面および前記遠位面を通って延び、前記第1の結合部材の両側部を規定する横断面と、
をさらに備え、
前記第1の結合部材が、前記横断面を横切って分極した磁性材料を含む、条項LXXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXXVII.前記第1の結合部材が、
前記遠位面の反対の近位面と、
前記第1の結合部材の前記近位面および前記遠位面を通って延び、前記第1の結合部材の両側部を規定する横断面と、
をさらに備え、
前記第1の結合部材が、当該第1の結合部材の前記両側部の一方が第1の極性を備え、前記両側部の他方が第2の極性を備えるように、前記横断面を横切って分極した磁性材料を含む、条項LXXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXXVIII.前記近位面および前記遠位面それぞれの外縁が前記第1の結合部材の中心軸を規定し、
前記横断面が、前記第1の結合部材の前記中心軸と交差するように構成された、条項LXXXVIまたはLXXXVIIに記載のサージカルアパレルシステム。
LXXXIX.前記サージカルヘルメットが、前記横断面上で前記第1の結合部材に隣接して位置決めされたセンサをさらに備え、
前記センサが、前記第1の結合部材に隣り合う前記第1の取り付け要素の存在を検出することによって、前記サージカルガーメントの第1の取り付け要素が前記サージカルヘルメットに結合されたタイミングを検出するように構成された、条項LXXXVI~LXXXVIIIのいずれか1項に記載のサージカルアパレルシステム。
XC.前記第1の取り付け要素の前記近位面が、前記微生物バリアの前記着用者側に結合凹部を規定するとともに、前記サージカルヘルメットの前記第1の結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成され、前記結合凹部が、前記透明フェイスシールドへの横力の印加に応じた前記サージカルガーメントのサージカルヘルメットからの分離に抗するように成形された、条項LXXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XCI.前記第1の取り付け要素が、前記ヘッドの前記近位面に形成された結合凹部をさらに備え、前記第1の結合部材に係合するように構成され、
前記第1の取り付け要素の前記結合凹部が、前記第1の取り付け要素が前記第1の結合部材に係合する場合に、前記下顎バーの前記遠位面に近接して位置決めされる、条項LXXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XCII.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に向かって開き、凹形状を有する結合面を規定する、条項XCIに記載のサージカルアパレルシステム。
XCIII.前記透明フェイスシールドが、前記上部に第1の開口部をさらに備え、
前記サージカルヘルメットが、位置合わせチャネルを備えた頂部ビームをさらに備え、
前記頂部ビームが、前記位置合わせチャネルに少なくとも一部が配設され、前記フェイスシールドの前記上部において前記第1の開口部に係合するように構成された突起をさらに備えた、条項LXXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XCIV.記透明フェイスシールドが、当該透明フェイスシールドの前記上部から延び、両外側縁部を備えたタブをさらに備え、
前記透明フェイスシールドの前記第1の開口部の少なくとも一部が、前記タブ内に配設され、
前記タブが、前記第1の開口部が前記突起に係合した場合に、前記位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設されるように構成された、条項XCIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XCV.前記第1の取り付け要素の前記ヘッドが、前記近位面の反対の遠位面と、当該ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストとをさらに備えた、条項LXXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XCVI.前記第1の取り付け要素の前記ポストが、近位部および遠位部をさらに備え、
前記近位部が第1の寸法を有し、前記遠位部が第2の寸法を有し、前記ポストが、前記第1の寸法が前記第2の寸法よりも大きくなるように構成され、
前記透明フェイスシールドが、前記下部において第2の開口部をさらに備え、
前記第1の取り付け要素の前記ポストの前記遠位部の少なくとも一部が、前記第2の開口部に配設され、前記近位部が、前記透明フェイスシールドに隣接して、前記ヘッドの前記遠位面を前記透明フェイスシールドの前記第1の表面から離間させた、条項XCVに記載のサージカルアパレルシステム。
XCVII.前記サージカルヘルメットが、前記下顎バーの前記遠位面において第2の凹部内に配設され、前記第1の結合部材と同じ材料を含む第2の結合部材を備え、
前記サージカルガーメントが、前記第1の取り付け要素と同じ材料を含む第2の取り付け要素を備え、前記第2の取り付け要素が、前記第1の取り付け要素および当該第2の取り付け要素が前記透明フェイスシールドの両側部に結合されるように、前記透明フェイスシールドに結合され、
前記第2の取り付け要素が、前記サージカルガーメントの少なくとも一部が前記サージカルヘルメットの上方に配設された場合に、前記第2の結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された、条項LXXXIIに記載のサージカルアパレルシステム。
XCVIII.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルアパレルシステムであって、
少なくとも2つの磁性結合部材および突起を含むサージカルヘルメットと、
サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成され、開口を備えたサージカルガーメントと、
前記サージカルガーメントの前記開口内に配設された透明フェイスシールドであり、
第1の表面および反対の第2の表面と、
上部および下部と、
を備えた、透明フェイスシールドと、
前記透明フェイスシールドの前記上部に形成され、前記サージカルヘルメットの前記突起に対して取り外し可能に係合するように構成された第1の開口部と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素それぞれが、強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、前記微生物バリアの前記着用者側に各結合凹部を規定するとともに、前記サージカルヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成され、前記結合凹部が、前記サージカルガーメントの前記サージカルヘルメットからの分離に抗するように成形された、サージカルアパレルシステム。
XCIX.前記結合凹部が、前記透明フェイスシールドへの横力の印加に応じた前記サージカルガーメントの前記サージカルヘルメットからの分離に抗するように成形された、条項XCVIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
C.周辺機器を含むサージカルアパレルシステムであって、
着用者の頭部に装着されるサージカルヘルメットであり、
第1の部材を備えた頂部ビームと、
前記頂部ビームから延び、遠位面を備え、前記遠位面において凹部を規定する下顎バーと、
前記下顎バーの前記凹部内に少なくとも一部が配設され、強磁性材料または磁性材料の一方を含む結合部材と、
を備え、前記下顎バーがセンサを備えた、フェイスフレームを備えた、サージカルヘルメットと、
前記サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントであり、
開口を備えたサージカル布と、
前記サージカル布の前記開口内に配設され、上部および下部を有する透明フェイスシールドで、前記サージカルヘルメットの前記第1の部材に対して取り外し可能に係合され、前記サージカルヘルメットに対して当該透明フェイスシールドを位置合わせするように構成された、当該透明フェイスシールドの前記上部における第1の開口部を備えた、透明フェイスシールドと、
前記強磁性材料または前記磁性材料の他方を含み、前記結合部材に対して取り外し可能に係合して、前記サージカルガーメントを前記サージカルヘルメットに結合するように構成された取り付け要素と、
を備えた、サージカルガーメントと、
を備え、
前記センサが、前記取り付け要素が前記結合部材と係合したタイミングを検出し、前記取り付け要素の前記結合部材との係合に基づいて、前記周辺機器の動作と関連する信号を送信するように位置決めおよび構成された、サージカルアパレルシステム。
CI.前記センサに結合され、前記センサから前記信号を受信するように構成されたコントローラをさらに備え、
前記コントローラが、前記センサからの前記信号に基づいて、前記周辺機器の動作特性を制御するように構成された、条項Cに記載のサージカルアパレルシステム。
CII.前記センサが、第1の状態と第2の状態との間で切り替わるように構成され、
前記センサが、前記サージカルガーメントの少なくとも一部が前記サージカルヘルメットの上方に配設され、前記取り付け要素が前記結合部材と係合した場合に、前記第1の状態となるように構成され、
前記センサが、前記サージカルガーメントが前記サージカルヘルメットから分離され、前記取り付け要素が前記結合部材から分離された場合に、前記第2の状態となるように構成され、
前記センサが、前記第1の状態または前記第2の状態であることに少なくとも部分的に基づいて、前記信号を生成するように構成された、条項CIに記載のサージカルアパレルシステム。
CIII.前記コントローラが、前記サージカルガーメントの少なくとも一部が前記サージカルヘルメットの上方に配設されたことを示す前記信号を前記センサから受信した際に、規定の第1の期間にわたって、前記周辺機器への電力の伝送を遅延させるように構成された、条項CIIに記載のサージカルアパレルシステム。
CIV.前記コントローラが、前記サージカルガーメントが前記サージカルヘルメットから分離されたことを示す前記信号を前記センサから受信した際に、規定の第2の期間にわたって、前記周辺機器への電力の伝送を継続するように構成された、条項CIIに記載のサージカルアパレルシステム。
CV.前記サージカルヘルメットに結合され、前記コントローラと連通し、前記周辺機器の動作に関連するデータを格納するように構成されたメモリデバイスをさらに備えた、条項CIIに記載のサージカルアパレルシステム。
CVI.前記コントローラと連通し、携帯型エネルギー源の電力レベルを検出するとともに、前記携帯型エネルギー源の電力レベルに基づいて、エネルギー信号を前記コントローラに伝達するように構成されたエネルギーセンサをさらに備え、
前記コントローラが、前記エネルギーセンサからの前記エネルギー信号に基づいて、前記周辺機器のユーザ設定と関連する前記データを前記メモリデバイスに伝達して格納するように構成された、条項CVに記載のサージカルアパレルシステム。
CVII.前記コントローラが、前記携帯型エネルギー源の残存電力レベルが閾値に達したことを前記エネルギーセンサからの前記エネルギー信号が示す場合に、前記周辺機器の前記ユーザ設定と関連する前記データを前記メモリデバイスに伝達して格納するように構成された、条項CVIに記載のサージカルアパレルシステム。
CVIII.前記メモリデバイスが、前記センサが前記第1の状態である限り、前記周辺機器の前記ユーザ設定を格納するように構成され、
前記コントローラが、前記携帯型エネルギー源の交換に際し、格納された前記ユーザ設定に基づいて、前記周辺機器の動作を再開させるように構成された、条項CVIIに記載のサージカルアパレルシステム。
CIX.前記メモリデバイスが、前記センサが前記第1の状態から前記第2の状態に切り替わり、前記携帯型エネルギー源が前記サージカルヘルメットから切り離された場合に、前記周辺機器の前記ユーザ設定をクリアするように構成された、条項CVに記載のサージカルアパレルシステム。
CX.前記メモリデバイスが、前記サージカルガーメントの複数の特性と関連するデータを格納するように構成され、
前記センサが、前記サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設された前記サージカルガーメントの複数の構成のうちの1つを識別するように構成され、
前記コントローラが、前記サージカルガーメントの前記複数の構成のうちの前記識別された1つに少なくとも部分的に基づいて、前記周辺機器の少なくとも1つの動作特性を制御するように構成された、条項CVに記載のサージカルアパレルシステム。
CXI.前記結合部材が、磁性材料を含み、前記取り付け要素が、強磁性材料を含み、
前記センサが、前記結合部材に対する前記取り付け要素の近接性に少なくとも部分的に基づいて、前記結合部材を囲む磁界の変化を検出するように構成されたホール効果センサである、条項Cに記載のサージカルアパレルシステム。
CXII.前記第1の結合部材が、
前記遠位面の反対の近位面と、
当該第1の結合部材の前記近位面および前記遠位面を通って延び、当該第1の結合部材の両側部を規定する横断面と、
をさらに備え、
前記第1の結合部材が、前記横断面を横切って分極した磁性材料を含む、条項Cに記載のサージカルアパレルシステム。
CXIII.前記第1の結合部材が、
前記遠位面の反対の近位面と、
当該第1の結合部材の前記近位面および前記遠位面を通って延び、前記第1の結合部材の両側部を規定する横断面と、
をさらに備え、
前記第1の結合部材が、当該第1の結合部材の前記両側部の一方が第1の極性を備え、前記両側部の他方が第2の極性を備えるように、前記横断面を横切って分極した磁性材料を含む、条項Cに記載のサージカルアパレルシステム。
CXIV.前記近位面および前記遠位面それぞれの外縁が前記第1の結合部材の中心軸を規定し、
前記横断面が、前記第1の結合部材の前記中心軸と交差するように構成された、条項CXIIまたはCXIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
CXV.前記サージカルヘルメットが、前記横断面上で前記第1の結合部材に隣接して位置決めされたセンサをさらに備え、
前記センサが、前記第1の結合部材に隣り合う前記第1の取り付け要素の存在を検出することによって、前記サージカルガーメントの第1の取り付け要素が前記サージカルヘルメットに結合されたタイミングを検出するように構成された、条項CXII~CXIVのいずれか1項に記載のサージカルアパレルシステム。
CXVI.周辺機器を含むサージカルアパレルシステムであって、
着用者の頭部に装着され、フェイスフレームを備えたサージカルヘルメットであり、前記フェイスフレームが、
当該フェイスフレームの幅方向全体に延び、位置合わせチャネルを規定する頂部ビームと、
前記位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設された突起と、
を備えた、サージカルヘルメットと、
前記サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設され、医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるように構成されたサージカルガーメントアセンブリであり、
前記サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部配設された場合に、着用者の顔面の前方に位置決めされるように構成された開口を規定するサージカル布と、
前記サージカル布の前記開口内に配設され、上部および下部を備えた透明フェイスシールドと、
前記透明フェイスシールドの前記上部の外周から延びたタブと、
を備え、前記タブが、前記突起の少なくとも一部を受容するようにサイズ規定された結合開口部の少なくとも一部を規定する、サージカルガーメントアセンブリと、
を備え、
前記タブおよび前記位置合わせチャネルが、前記タブが前記位置合わせチャネル内に位置決め可能で、前記結合開口部が前記突起の上方で摺動可能となるように、相補的にサイズ規定された、サージカルアパレルシステム。
CXVII.前記サージカルヘルメットが、
前記頂部ビームから延び、フェイスフレームを規定するように構成され、遠位面および前記遠位面における凹部を備えた下顎バーと、
前記下顎バーの前記凹部内に配設され、遠位面を備え、磁性材料で形成された第1の結合部材と、
をさらに備え、
前記透明フェイスシールドが、近位面を備え、強磁性材料で形成され、前記サージカルガーメントの少なくとも一部が前記サージカルヘルメットの上方に配設された場合に、前記第1の結合部材に対して取り外し可能に結合するように構成された第1の取り付け部材をさらに備えた、条項CXVIに記載のサージカルアパレルシステム。
CXVIII.前記第1の取り付け部材の前記近位面が、前記サージカルガーメントの少なくとも一部が前記サージカルヘルメットの上方に配設された場合に、前記第1の結合部材の前記遠位面に係合するように構成され、
前記第1の結合部材が、当該第1の結合部材の前記遠位面が、前記下顎バーの前記遠位面に近接して位置決めされるように、前記下顎バーの前記凹部内に配設された、条項CXVIIに記載のサージカルアパレルシステム。
CXIX.前記第1の取り付け部材の前記近位面が、前記サージカルガーメントの少なくとも一部が前記サージカルヘルメットの上方に配設された場合に、前記下顎バーの前記遠位面に近接して位置決めされるように構成された、条項CXVIIIに記載のサージカルアパレルシステム。
CXX.前記結合部材のうちの少なくとも1つが、突出面を備え、
前記取り付け要素が、前記サージカルガーメントの少なくとも一部が前記サージカルヘルメットの上方に配設された場合に、前記サージカルヘルメットの前記結合部材の前記突出面に対して取り外し可能に係合するように構成された前記微生物バリアの前記着用者側の相互凹面を備えた、先行条項のいずれか1項に記載のサージカルアパレルシステム。
CXXI.サージカルガーメントをサージカルヘルメットに取り付ける方法であり、前記サージカルヘルメットが、位置合わせチャネルおよび位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設された第1の部材を規定する頂部ビームと、第1の取り付け凹部および第2の取り付け凹部を規定する下顎バーとを備え、前記下顎バーが、前記第1の取り付け凹部内に少なくとも一部が配設された第1の磁石および前記第2の取り付け凹部内に少なくとも一部が配設された第2の磁石を含む、方法であって、
上部から延びたタブ内に少なくとも一部が配設された第1の開口部を備えた透明フェイスシールドと、前記透明フェイスシールドの底部に結合され、それぞれが凹面を有する第1の取り付け要素および第2の取り付け要素とを含み、裏返しになったサージカルガーメントを用意するステップと、
透明フェイスシールドのタブの少なくとも一部が位置合わせチャネル内となるように、サージカルガーメントを位置決めするステップと、
サージカルヘルメットの第1の部材が第1の開口部を通って延びるように、サージカルガーメントを配置するステップと、
透明フェイスシールドを着用者の顔面の前方に位置決めするように、フェイスシールドの第1の開口部と第1の部材との間の界面周りでサージカルガーメントを操作するステップと、
を含む、方法。
CXXII.第1の強磁性取り付け要素の少なくとも一部が第1の取り付け凹部内となり、第2の強磁性取り付け要素の少なくとも一部が第2の取り付け凹部内となって、操作するステップの後に、第1の強磁性取り付け要素および第2の強磁性取り付け要素が第1の磁石および第2の磁石に取り付けられるように、透明フェイスシールドを位置決めするステップをさらに含む、条項CXXIに記載の方法。
CXXIII.サージカルガーメントが、無菌パッケージにて提供され、
当該方法が、透明フェイスシールドのタブの少なくとも一部が位置合わせチャネル内となるように、サージカルガーメントを位置決めするステップに先立って、パッケージを開封するとともに、サージカルガーメントの少なくとも一部をパッケージから取り出すステップをさらに含む、条項CXXIに記載の方法。
CXXIV.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであり、少なくとも2つの磁性結合部材を含むサージカルヘルメットの上方に配設されるように構成された、サージカルガーメントであって、
サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成され、開口を備えた第1の材料と、
前記第1の材料の前記開口内に配設された透明フェイスシールドであり、
第1の表面および反対の第2の表面と、
上部および下部と、
を備えた、透明フェイスシールドと、
前記透明フェイスシールドに固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、前記微生物バリアの前記着用者側に各結合凹部を規定するとともに、サージカルヘルメットの前記磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された、サージカルガーメント。
CXXV.前記取り付け要素および磁性結合部材がそれぞれ、前記取り付け要素の各磁性結合部材への摺動可能な係合を可能にする相補多軸面を備えた、条項CXXIVに記載のサージカルガーメント。
CXXVI.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであり、磁性結合部材を含むサージカルヘルメットの上方に配設されるように構成された、サージカルガーメントであって、
当該サージカルガーメントをサージカルヘルメットの磁性結合部材に結合する手段を備え、
磁性結合部材が、凸状面を備えた、サージカルガーメント。
CXXVII.第1の取り付け要素を備え、
前記第1の取り付け要素が、強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素が、サージカルヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された結合凹部を前記微生物バリアの前記着用者側に規定する、条項CXXVIに記載のサージカルガーメント。
CXXVIII.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであり、位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設された突起および少なくとも2つの磁性結合部材を含む下顎バーを含むサージカルヘルメットの上方に配設されるように構成された、サージカルガーメントであって、
サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成され、開口を備えた第1の材料と、
前記第1の材料の前記開口内に配設された透明フェイスシールドであり、
第1の表面および反対の第2の表面と、
上部および下部と、
サージカルヘルメットの突起に対して取り外し可能に係合することにより、サージカルヘルメットに対して前記第1の材料を位置合わせするように構成された当該透明フェイスシールド中の第1の開口部と、
を備えた、透明フェイスシールドと、
前記第1の開口部の両側部上で前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、保持機構を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、少なくとも部分的に強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、前記微生物バリアの前記着用者側に各結合凹部を規定し、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、サージカルヘルメットの磁性結合部材のうちの1つに対して取り外し可能に係合するように構成された、サージカルガーメント。
CXXIX.前記取り付け要素がそれぞれ、遠位面および近位面を備えたヘッドを備え、前記遠位面が、前記透明フェイスシールドの前記第2の表面よりも前記第1の表面に近く、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CXXVIIIに記載のサージカルガーメント。
CXXX.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に向かって開き、サージカルヘルメットの少なくとも2つの磁性結合部材からの前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の分離に抗するように構成された凹形状を有する結合面を規定する、条項CXXIXに記載のサージカルガーメント。
CXXXI.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に向かって開き、サージカルヘルメットの少なくとも2つの磁性結合部材からの前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の分離に抗するように構成された多面の結合面を規定する、条項CXXIXに記載のサージカルガーメント。
CXXXII.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に向かって開き、サージカルヘルメットの少なくとも2つの磁性結合部材からの前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の分離に抗するように構成された大略半球形状を有する結合面を規定する、条項CXXIXに記載のサージカルガーメント。
CXXXIII.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に向かって開き、サージカルヘルメットの少なくとも2つの磁性結合部材からの前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の分離に抗するように構成された大略ボウル状の結合面を規定する、条項CXXIXに記載のサージカルガーメント。
CXXXIV.前記結合凹部が、少なくとも1つの次元において実質的に弓形であり、サージカルヘルメットの少なくとも2つの磁性結合部材からの前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の分離に抗するように構成された、条項CXXIXに記載のサージカルガーメント。
CXXXV.前記ヘッドが、前記近位面上で前記結合凹部を環状に囲むリムをさらに備えた、条項CXXIXに記載のサージカルガーメント。
CXXXVI.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素それぞれの前記ヘッドが、当該ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストをさらに備えた、条項CXXIXに記載のサージカルガーメント。
CXXXVII.前記透明フェイスシールドが、当該透明フェイスシールドの前記下部にそれぞれ位置決めされた第2の開口部および第3の開口部をさらに備え、
前記第1の取り付け要素の前記ポストの少なくとも一部が、前記第2の開口部に配設され、前記第2の取り付け要素の前記ポストの少なくとも一部が、前記第3の開口部に配設された、条項CXXXVIに記載のサージカルガーメント。
CXXXVIII.前記第1の取り付け要素の前記ポストが、近位部および遠位部をさらに備え、
前記近位部が第1の寸法を有し、前記遠位部が第2の寸法を有し、前記ポストが、前記第1の寸法が前記第2の寸法よりも大きくなるように構成され、
前記第1の取り付け要素の前記ポストの前記遠位部の少なくとも一部が、前記第2の開口部に配設され、前記近位部が、前記透明フェイスシールドに隣接して、前記ヘッドの前記遠位面を前記透明フェイスシールドの前記第1の表面から離間させた、条項CXXXVIに記載のサージカルガーメント。
CXXXIX.前記微生物バリアの前記環境側で前記透明フェイスシールドに対して取り外し可能に結合された透明層をさらに備え、
前記透明層が、前記透明フェイスシールドを通した着用者の視界の妨げとなり得る前記透明層に堆積した任意のごみを除去するため、前記透明フェイスシールドから除去されるように構成された、条項CXXXVIIIに記載のサージカルガーメント。
CXL.前記取り付け要素の前記ポストを少なくとも部分的に受容するとともに、前記透明フェイスシールドの前記第2の表面に隣接して、前記保持機構を規定する保持部材をさらに備えた、条項CXXXVIIに記載のサージカルガーメント。
CXLI.前記サージカルガーメントアセンブリが、トーガの形態である、条項CXXVIIIに記載のサージカルガーメント。
CXLII.前記透明フェイスシールドが、前記上部から前記下部まで延び、当該透明フェイスシールドを二等分する第1の軸をさらに備え、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素が、前記透明フェイスシールドの前記第1の軸に対して対称に離間した、条項CXXVIIIに記載のサージカルガーメント。
CXLIII.前記透明フェイスシールドが、当該サージカルガーメントにより覆われた外周部を備えた、条項CXXVIIIに記載のサージカルガーメント。
CXLIV.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素が、前記透明フェイスシールドの前記外周部に結合された、条項CXLIIIに記載のサージカルガーメント。
CXLV.前記保持機構が、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い、条項CXXVIIIに記載のサージカルガーメント。
CXLVI.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方の前記結合凹部が、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方と前記透明フェイスシールドの前記第1の表面との組み合わせにより規定された、条項CXXVIIIに記載のサージカルガーメント。
CXLVII.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであり、少なくとも2つの磁性結合部材を含むサージカルヘルメットの上方に配設されるように構成された、サージカルガーメントであって、
サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成され、開口を備えた第1の材料と、
前記第1の材料の前記開口内に配設された透明フェイスシールドであり、
第1の表面および反対の第2の表面と、
上部および下部と、
を備えた、透明フェイスシールドと、
前記第1の材料の着用者側に配設され、サージカルヘルメットに対して取り外し可能に係合する第1の結合器と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、保持機構を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、前記微生物バリアの前記着用者側に各結合凹部を規定するとともに、サージカルヘルメットの前記磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された、サージカルガーメント。
CXLVIII.前記取り付け要素がそれぞれ、遠位面および近位面を有するヘッドをさらに備え、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CXLVIIに記載のサージカルガーメント。
CXLIX.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に向かって開き、サージカルヘルメットの少なくとも2つの磁性結合部材からの前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の分離に抗するように構成された凹形状を有する結合面を規定する、条項CXLVIIIに記載のサージカルガーメント。
CL.前記第1の取り付け要素の前記ヘッドが、当該ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストをさらに備えた、条項CXLVIIIに記載のサージカルガーメント。
CLI.前記透明フェイスシールドが、当該透明フェイスシールドの前記下部に位置決めされた第2の開口部をさらに備え、
前記第1の取り付け要素の前記ポストの少なくとも一部が、前記第1の開口部に配設された、条項CLに記載のサージカルガーメント。
CLII.前記第1の取り付け要素の前記ポストが、近位部および遠位部をさらに備え、
前記近位部が第1の寸法を有し、前記遠位部が第2の寸法を有し、前記ポストが、前記第1の寸法が前記第2の寸法よりも大きくなるように構成され、
前記ポストの前記遠位部の少なくとも一部が、前記第2の開口部に配設され、前記近位部が、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面に隣接して、前記ヘッドの前記遠位面を前記透明フェイスシールドの前記第1の表面から離間させた、条項CLに記載のサージカルガーメント。
CLIII.前記保持機構が、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い、条項CXLVIIに記載のサージカルガーメント。
CLIV.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方の前記結合凹部が、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方と前記透明フェイスシールドの前記第1の表面との組み合わせにより規定された、条項CXLVIIに記載のサージカルガーメント。
CLV.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであり、少なくとも2つの磁性結合部材を含むサージカルヘルメットの上方に配設されるように構成された、サージカルガーメントであって、
サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成され、開口を備えた第1の材料と、
前記第1の材料の前記開口内に配設され、上部および下部を備えた透明フェイスシールドと、
サージカルヘルメットに対して取り外し可能に係合する第1の結合器と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、遠位面および近位面を備えたヘッドと、前記遠位面から延びたポストとを備え、
前記ポストが、遠位部および前記ヘッドの前記遠位面に隣接する近位部を備え、
前記近位部が第1の寸法を有し、前記第2の部分が第2の寸法を有し、前記第1の寸法が前記第2の寸法よりも大きく、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素それぞれの前記ヘッドが、強磁性材料を含み、前記ヘッドそれぞれの前記近位面が、サージカルヘルメットの磁性結合部材のうちの1つに対して取り外し可能に係合するように構成された、サージカルガーメント。
CLVI.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであり、磁性結合部材を含むサージカルヘルメットの上方に配設されるように構成された、サージカルガーメントであって、
サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成され、開口を備えた第1の材料と、
前記第1の材料の前記開口内に配設された透明フェイスシールドであり、
第1の表面および反対の第2の表面と、
上部および下部と、
を備えた、透明フェイスシールドと、
前記第1の材料の着用者側に配設され、サージカルヘルメットに対して取り外し可能に係合するように構成された第1の結合器と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素が、強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素が、サージカルヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された結合凹部を前記微生物バリアの前記着用者側に規定する、サージカルガーメント。
CLVII.前記第1の取り付け要素が、当該第1の取り付け要素を前記透明フェイスシールドに固定するように構成された保持機構を備え、
前記保持機構が、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い、条項CLVIに記載のサージカルガーメント。
CLVIII.環境と着用者との間にバリアを設けるように構成された医療用ガーメントであり、位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設された突起および磁性結合部材を含む下顎バーを含むヘルメットとの併用が意図された、医療用ガーメントであって、
ヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成され、開口を備えたシェルと、
前記シェルの前記開口内に配設され、上部および下部を備えた透明フェイスシールドと、
ヘルメットの位置合わせチャネルにより、ヘルメットに対して前記シェルを位置合わせする両外側縁部を有する前記シェルの着用者側のタブと、
前記タブに形成され、ヘルメットの突起に対して取り外し可能に係合することにより、ヘルメットに対して前記シェルを位置合わせするように構成された第1の開口部と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素が、少なくとも部分的に強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素のうちの少なくとも1つが、前記バリアの着用者側に結合凹部を規定するとともに、ヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された、医療用ガーメント。
CLIX.前記取り付け要素が、
遠位面および近位面を備えたヘッドと、
前記ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストと、
をさらに備え、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CLVIIIに記載の医療用ガーメント。
CLX.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に対して開き、ヘルメットの磁性結合部材からの前記第1の取り付け要素の分離に抗するように構成された凹形状を有する結合面を規定する、条項CLIXに記載の医療用ガーメント。
CLXI.前記結合凹部が、少なくとも1つの次元において実質的に弓形である、条項CLIXに記載の医療用ガーメント。
CLXII.第1の取り付け要素の結合凹部が、凸面を有する磁性結合部材に対して当該医療用ガーメントを取り付ける手段を提供する、条項CLIXに記載の医療用ガーメント。
CLXIII.前記透明フェイスシールドが、当該透明フェイスシールドの前記下部に位置決めされた第2の開口部をさらに備え、
前記第1の取り付け要素の前記ポストの少なくとも一部が、前記第2の開口部に配設された、条項CLIXに記載の医療用ガーメント。
CLXIV.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、前記ポストの遠位端に結合された保持機構を備えた、条項CLXIIIに記載の医療用ガーメント。
CLXV.前記タブが、前記透明フェイスシールドの前記上部から延びるように構成された、条項CLXIIIに記載の医療用ガーメント。
CLXVI.前記タブが、前記両外側縁部が相互に大略平行となるように形成された、条項CLVIIIに記載の医療用ガーメント。
CLXVII.前記第1の取り付け要素が、接着剤によって前記透明フェイスシールドに固定された、条項CLVIIIに記載の医療用ガーメント。
CLXVIII.環境と着用者との間にバリアを設ける医療用ガーメントであり、位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設された突起および少なくとも2つの磁性結合部材を含む下顎バーを含むヘルメットとの併用が意図された、医療用ガーメントであって、
ヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成され、開口を備えたシェルと、
前記シェルの前記開口内に配設された透明フェイスシールドであり、
第1の表面および反対の第2の表面と、
上部および下部と、
を備えた、透明フェイスシールドと、
ヘルメットの位置合わせチャネルにより、ヘルメットに対して前記シェルを位置合わせする外側縁部を有する前記シェルの前記着用者側のタブと、
前記タブに少なくとも一部が形成され、ヘルメットの突起に対して取り外し可能に係合することにより、ヘルメットに対して前記シェルを位置合わせするように構成された第1の開口部と、
前記第1の開口部の両側部上で前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い保持機構を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素が、少なくとも部分的に強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、前記バリアの前記着用者側に各結合凹部を規定し、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、ヘルメットの磁性結合部材のうちの1つに対して取り外し可能に係合するように構成された、医療用ガーメント。
CLXIX.前記取り付け要素がそれぞれ、遠位面および近位面を備えたヘッドを備え、前記遠位面が、前記透明フェイスシールドの前記第2の表面よりも前記第1の表面に近く、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CLXVIIIに記載の医療用ガーメント。
CLXX.前記保持機構が、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い、条項CLXVIIIに記載の医療用ガーメント。
CLXXI.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方の前記結合凹部が、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方と前記透明フェイスシールドの前記第1の表面との組み合わせにより規定された、条項CLXVIIIに記載の医療用ガーメント。
CLXXII.前記タブが、前記透明フェイスシールドの前記上部から延びるように構成された、条項CLXVIIIに記載の医療用ガーメント。
CLXXIII.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、
遠位面および近位面を備えたヘッドと、
前記ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストと、
をさらに備え、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CLXVIIIに記載の医療用ガーメント。
CLXXIV.前記保持機構が前記ポストの遠位端に結合されて、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素それぞれを前記透明フェイスシールドに固定する、条項CLXXIIIに記載の医療用ガーメント。
CLXXV.環境と着用者との間にバリアを設けるように構成された医療用ガーメントであり、位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設された突起および少なくとも2つの磁性結合部材を含む下顎バーを含むヘルメットとの併用が意図された、医療用ガーメントであって、
ヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成され、開口を備えたシェルと、
前記シェルの前記開口内に配設され、上部、下部、第1の表面、および反対の第2の表面を備えた透明フェイスシールドと、
前記透明フェイスシールドの前記上部から延び、ヘルメットの位置合わせチャネルにより、ヘルメットに対して前記シェルを位置合わせする外側縁部を有するタブと、
前記タブに少なくとも一部が形成され、ヘルメットの突起に対して取り外し可能に係合することにより、ヘルメットに対して前記シェルを位置合わせするように構成された第1の開口部と、
前記第1の開口部の両側部上で前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、少なくとも部分的に強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、前記バリアの着用者側に各結合凹部を規定するとともに、ヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された、医療用ガーメント。
CLXXVI.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、
遠位面および近位面を備えたヘッドと、
前記ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストと、
をさら備え、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CLXXVに記載の医療用ガーメント。
CLXXVII.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、前記ポストの遠位端に結合され、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い保持機構を備えた、条項CLXXVIに記載の医療用ガーメント。
CLXXVIII.環境と着用者との間にバリアを設けるように構成された医療用ガーメントであり、位置合わせチャネル内に少なくとも一部が配設された突起および磁性結合部材を含む下顎バーを含むヘルメットとの併用が意図された、医療用ガーメントであって、
ヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成され、開口を備えたシェルと、
前記シェルの前記開口内に配設され、上部、下部、第1の表面、および反対の第2の表面を備えた透明フェイスシールドと、
前記透明フェイスシールドの前記上部から延び、ヘルメットの位置合わせチャネルにより、ヘルメットに対して前記シェルを位置合わせする外側縁部を有するタブと、
前記タブに少なくとも一部が形成され、ヘルメットの突起に対して取り外し可能に係合することにより、ヘルメットに対して前記シェルを位置合わせするように構成された第1の開口部と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素が、少なくとも部分的に強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素が、前記バリアの着用者側に結合凹部を規定するとともに、ヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された、医療用ガーメント。
CLXXVIX.前記取り付け要素が、
遠位面および近位面を備えたヘッドと、
前記ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストと、
をさらに備え、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CLXXVIIIに記載の医療用ガーメント。
CLXXX.前記第1の取り付け要素が、前記ポストの遠位端に結合され、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い保持機構を備えた、条項CLXXIXに記載の医療用ガーメント。
CLXXXI.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであって、
開口を備えた第1の材料と、
前記第1の材料の前記開口内に配設された透明フェイスシールドであり、
第1の表面および反対の第2の表面と、
上部および下部と、
を備えた、透明フェイスシールドと、
前記透明フェイスシールドに固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、前記微生物バリアの前記着用者側に各結合凹部を規定する、サージカルガーメント。
CLXXXII.前記取り付け要素がそれぞれ、相補多軸面を備えた、条項CLXXXIに記載のサージカルガーメント。
CLXXXIII.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであって、
当該サージカルガーメントをサージカルヘルメットの磁性結合部材に結合する手段を備え、磁性結合部材が、凸状面を備えた、サージカルガーメント。
CLXXXIV.当該サージカルガーメントを結合する前記手段が、第1の取り付け要素を備え、
前記第1の取り付け要素が、強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素が、サージカルヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された結合凹部を前記微生物バリアの前記着用者側に規定する、条項CLXXXIIIに記載のサージカルガーメント。
CLXXXV.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであって、
サージカルヘルメットの上方に少なくとも一部が配設されるように構成され、開口を備えた第1の材料と、
前記第1の材料の前記開口内に配設された透明フェイスシールドであり、
第1の表面および反対の第2の表面と、
上部および下部と、
サージカルヘルメットの突起に対して取り外し可能に係合することにより、サージカルヘルメットに対して前記第1の材料を位置合わせするように構成された当該透明フェイスシールド中の第1の開口部と、
を備えた、透明フェイスシールドと、
前記第1の開口部の両側部上で前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、保持機構を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、少なくとも部分的に強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、前記微生物バリアの前記着用者側に各結合凹部を規定する、サージカルガーメント。
CLXXXVI.前記取り付け要素がそれぞれ、遠位面および近位面を備えたヘッドを備え、前記遠位面が、前記透明フェイスシールドの前記近位面よりも前記第1の表面に近く、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CLXXXVに記載のサージカルガーメント。
CLXXXVII.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に向かって開き、凹形状を有する結合面を規定する、条項CLXXXVIに記載のサージカルガーメント。
CLXXXVIII.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に向かって開き、多面の結合面を規定する、条項CLXXXVIに記載のサージカルガーメント。
CLXXXIX.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に向かって開き、大略半球形状を有する結合面を規定する、条項CLXXXVIに記載のサージカルガーメント。
CXC.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に向かって開き、大略ボウル状の結合面を規定する、条項CLXXXVIに記載のサージカルガーメント。
CXCI.前記結合凹部が、少なくとも1つの次元において実質的に弓形である、条項CLXXXVIに記載のサージカルガーメント。
CXCII.前記ヘッドが、前記近位面上で前記結合凹部を環状に囲むリムをさらに備えた、条項CLXXXVIに記載のサージカルガーメント。
CXCIII.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素それぞれの前記ヘッドが、当該ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストをさらに備えた、条項CLXXXVIに記載のサージカルガーメント。
CXCIV.前記透明フェイスシールドが、当該透明フェイスシールドの前記下部にそれぞれ位置決めされた第2の開口部および第3の開口部をさらに備え、
前記第1の取り付け要素の前記ポストの少なくとも一部が、前記第2の開口部に配設され、前記第2の取り付け要素の前記ポストの少なくとも一部が、前記第3の開口部に配設された、条項CXCIIIに記載のサージカルガーメント。
CXCV.前記第1の取り付け要素の前記ポストが、近位部および遠位部をさらに備え、
前記近位部が第1の寸法を有し、前記遠位部が第2の寸法を有し、前記ポストが、前記第1の寸法が前記第2の寸法よりも大きくなるように構成され、
前記第1の取り付け要素の前記ポストの前記遠位部の少なくとも一部が、前記第2の開口部に配設され、前記近位部が、前記透明フェイスシールドに隣接して、前記ヘッドの前記遠位面を前記透明フェイスシールドの前記第1の表面から離間させた、条項CXCIIIに記載のサージカルガーメント。
CXCVI.前記微生物バリアの前記環境側で前記透明フェイスシールドに対して取り外し可能に結合された透明層をさらに備え、
前記透明層が、前記透明フェイスシールドを通した着用者の視界の妨げとなり得る前記透明層に堆積した任意のごみを除去するため、前記透明フェイスシールドから除去されるように構成された、条項CXCVに記載のサージカルガーメント。
CXCVII.前記取り付け要素の前記ポストを少なくとも部分的に受容するとともに、前記透明フェイスシールドの前記第2の表面に隣接して、前記保持機構を規定する保持部材をさらに備えた、条項CXCIVに記載のサージカルガーメント。
CXCVIII.前記サージカルガーメントアセンブリが、トーガの形態である、条項CLXXXVに記載のサージカルガーメント。
CXCIX.前記透明フェイスシールドが、前記上部から前記下部まで延び、当該透明フェイスシールドを二等分する第1の軸をさらに備え、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素が、前記透明フェイスシールドの前記第1の軸に対して対称に離間した、条項CLXXXVに記載のサージカルガーメント。
CC.前記透明フェイスシールドが、当該サージカルガーメントにより覆われた外周部を備えた、条項CLXXXVに記載のサージカルガーメント。
CCI.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素が、前記透明フェイスシールドの前記外周部に結合された、条項CCに記載のサージカルガーメント。
CCII.前記保持機構が、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い、条項CLXXXVに記載のサージカルガーメント。
CCIII.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方の前記結合凹部が、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方と前記透明フェイスシールドの前記第1の表面との組み合わせにより規定された、条項CLXXXVに記載のサージカルガーメント。
CCVI.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであって、
開口を備えた第1の材料と、
前記第1の材料の前記開口内に配設された透明フェイスシールドであり、
第1の表面および反対の第2の表面と、
上部および下部と、
を備えた、透明フェイスシールドと、
前記第1の材料の着用者側に配設され、サージカルヘルメットに対して取り外し可能に係合する第1の結合器と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、保持機構を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、前記微生物バリアの前記着用者側に各結合凹部を規定するとともに、前記サージカルヘルメットの前記磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された、サージカルガーメント。
CCV.前記取り付け要素がそれぞれ、遠位面および近位面を有するヘッドをさらに備え、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CCIVに記載のサージカルガーメント。
CCVI.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に向かって開き、凹形状を有する結合面を規定する、条項CCIVに記載のサージカルガーメント。
CCVII.前記第1の取り付け要素の前記ヘッドが、当該ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストをさらに備えた、条項CCIVに記載のサージカルガーメント。
CCVIII.前記透明フェイスシールドが、当該透明フェイスシールドの前記下部に位置決めされた第2の開口部をさらに備え、
前記第1の取り付け要素の前記ポストの少なくとも一部が、前記第1の開口部に配設された、条項CCVIIに記載のサージカルガーメント。
CCIX.前記第1の取り付け要素の前記ポストが、近位部および遠位部をさらに備え、
前記近位部が第1の寸法を有し、前記遠位部が第2の寸法を有し、前記ポストが、前記第1の寸法が前記第2の寸法よりも大きくなるように構成され、
前記ポストの前記遠位部の少なくとも一部が、前記第2の開口部に配設され、前記近位部が、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面に隣接して、前記ヘッドの前記遠位面を前記透明フェイスシールドの前記第1の表面から離間させた、条項CCVIIに記載のサージカルガーメント。
CCX.前記保持機構が、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い、条項CCIVに記載のサージカルガーメント。
CCXI.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方の前記結合凹部が、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方と前記透明フェイスシールドの前記第1の表面との組み合わせにより規定された、条項CCIVに記載のサージカルガーメント。
CCXII.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであって、
開口を備えた第1の材料と、
前記第1の材料の前記開口内に配設され、上部および下部を備えた透明フェイスシールドと、
第1の結合器と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、遠位面および近位面を備えたヘッドと、前記遠位面から延びたポストとを備え、
前記ポストが、遠位部および前記ヘッドの前記遠位面に隣接する近位部を備え、
前記近位部が第1の寸法を有し、前記第2の部分が第2の寸法を有し、前記第1の寸法が前記第2の寸法よりも大きく、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素それぞれの前記ヘッドが、強磁性材料を含む、サージカルガーメント。
CCXIII.医療環境と着用者との間に微生物バリアを設けるサージカルガーメントであって、
開口を備えた第1の材料と、
前記第1の材料の前記開口内に配設された透明フェイスシールドであり、
第1の表面および反対の第2の表面と、
上部および下部と、
を備えた、透明フェイスシールドと、
前記第1の材料の着用者側に配設された第1の結合器と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素が、強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素が、サージカルヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された結合凹部を前記微生物バリアの前記着用者側に規定する、サージカルガーメント。
CCXIV.前記第1の取り付け要素が、当該第1の取り付け要素を前記透明フェイスシールドに固定するように構成された保持機構を備え、
前記保持機構が、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い、条項CCXIIIに記載のサージカルガーメント。
CCXV.環境と着用者との間にバリアを設けるように構成された医療用ガーメントであって、
開口を備えたシェルと、
前記シェルの前記開口内に配設され、上部および下部を備えた透明フェイスシールドと、
両外側縁部を有する前記シェルの着用者側のタブと、
前記タブに形成された第1の開口部と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素が、少なくとも部分的に強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素のうちの少なくとも1つが、前記バリアの着用者側に結合凹部を規定するとともに、ヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された、医療用ガーメント。
CCXVI.前記取り付け要素が、
遠位面および近位面を備えたヘッドと、
前記ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストと、
をさらに備え、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CCXVに記載の医療用ガーメント。
CCXVII.前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に対して開き、凹形状を有する結合面を規定する、条項CCXVIに記載の医療用ガーメント。
CCXVIII.前記結合凹部が、少なくとも1つの次元において実質的に弓形である、条項CCXVIに記載の医療用ガーメント。
CCXIX.第1の取り付け要素の結合凹部が、凸面を有する磁性結合部材に対して当該医療用ガーメントを取り付ける手段を提供する、条項CCXVIに記載の医療用ガーメント。
CCXX.前記透明フェイスシールドが、当該透明フェイスシールドの前記下部に位置決めされた第2の開口部をさらに備え、
前記第1の取り付け要素の前記ポストの少なくとも一部が、前記第2の開口部に配設された、条項CCXVIに記載の医療用ガーメント。
CCXXI.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、前記ポストの遠位端に結合された保持機構を備えた、条項CCXXに記載の医療用ガーメント。
CCXXII.前記タブが、前記透明フェイスシールドの前記上部から延びた、条項CCXVに記載の医療用ガーメント。
CCXXIII.前記タブが、前記両外側縁部が相互に大略平行となるように形成された、条項CCXVに記載の医療用ガーメント。
CCXXIV.前記第1の取り付け要素が、接着剤によって前記透明フェイスシールドに固定された、条項CCXVに記載の医療用ガーメント。
CCXXV.環境と着用者との間にバリアを設ける医療用ガーメントであって、
開口を備えたシェルと、
前記シェルの前記開口内に配設された透明フェイスシールドであり、
第1の表面および反対の第2の表面と、
上部および下部と、
を備えた、透明フェイスシールドと、
外側縁部を有する前記シェルの前記着用者側のタブと、
前記タブに少なくとも一部が形成された第1の開口部と、
前記第1の開口部の両側部上で前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い保持機構を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素が、少なくとも部分的に強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、前記バリアの前記着用者側に各結合凹部を規定し、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、ヘルメットの磁性結合部材のうちの1つに対して取り外し可能に係合するように構成された、医療用ガーメント。
CCXXVI.前記取り付け要素がそれぞれ、遠位面および近位面を備えたヘッドを備え、前記遠位面が、前記透明フェイスシールドの前記第2の表面よりも前記第1の表面に近く、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CCXXVに記載の医療用ガーメント。
CCXXVII.前記保持機構が、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い、条項CCXXVに記載の医療用ガーメント。
CCXXVIII.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方の前記結合凹部が、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方と前記透明フェイスシールドの前記第1の表面との組み合わせにより規定された、条項CCXXVに記載の医療用ガーメント。
CCXXIX.前記タブが、前記透明フェイスシールドの前記上部から延びるように構成された、条項CCXXVに記載の医療用ガーメント。
CCXXX.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、
遠位面および近位面を備えたヘッドと、
前記ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストと、
をさらに備え、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CCXXVに記載の医療用ガーメント。
CCXXXI.前記保持機構が前記ポストの遠位端に結合されて、前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素それぞれを前記透明フェイスシールドに固定する、条項CCXXXに記載の医療用ガーメント。
CCXXXII.環境と着用者との間にバリアを設けるように構成された医療用ガーメントであって、
開口を備えたシェルと、
前記シェルの前記開口内に配設され、上部、下部、第1の表面、および反対の第2の表面を備えた透明フェイスシールドと、
前記透明フェイスシールドの前記上部から延び、外側縁部を有するタブと、
前記タブに少なくとも一部が形成された第1の開口部と、
前記第1の開口部の両側部上で前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素および第2の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、少なくとも部分的に強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素の少なくとも一方が、前記バリアの着用者側に各結合凹部を規定するとともに、ヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された、医療用ガーメント。
CCXXXIII.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、
遠位面および近位面を備えたヘッドと、
前記ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストと、
をさらに備え、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CCXXXIIに記載の医療用ガーメント。
CCXXXIV.前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素がそれぞれ、前記ポストの遠位端に結合され、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い保持機構を備えた、条項CCXXXIIIに記載の医療用ガーメント。
CCXXXV.環境と着用者との間にバリアを設けるように構成された医療用ガーメントであって、
開口を備えたシェルと、
前記シェルの前記開口内に配設され、上部、下部、第1の表面、および反対の第2の表面を備えた透明フェイスシールドと、
前記透明フェイスシールドの前記上部から延び、外側縁部を有するタブと、
前記タブに少なくとも一部が形成された第1の開口部と、
前記透明フェイスシールドの前記下部に固定された第1の取り付け要素と、
を備え、
前記第1の取り付け要素が、少なくとも部分的に強磁性材料を含み、
前記第1の取り付け要素が、前記バリアの着用者側に結合凹部を規定するとともに、ヘルメットの磁性結合部材に対して取り外し可能に係合するように構成された、医療用ガーメント。
CCXXXVI.前記取り付け要素が、
遠位面および近位面を備えたヘッドと、
前記ヘッドの前記遠位面から遠位方向に延びたポストと、
をさらに備え、
前記結合凹部が、前記ヘッドの前記近位面に形成された、条項CCXXXVに記載の医療用ガーメント。
CCXXXVII.前記第1の取り付け要素が、前記ポストの遠位端に結合され、前記透明フェイスシールドの前記第1の表面よりも前記第2の表面に近い保持機構を備えた、条項CCXXXVIに記載の医療用ガーメント。
【0202】
上記説明においては、複数の構成について論じた。ただし、本明細書に記載の構成は、何ら網羅的でもなければ、システム10、110、610、1410を如何なる特定の形態に限定する意図もない。使用した専門用語は、本質的に、限定ではなく説明の用語の範疇に入るものである。上記教示内容に照らして、多くの改良および変形が可能であり、上記システムは、具体的な説明と異なる実施がなされ得る。さらに、種々構成において記載の100きざみの参照番号を含む要素は、類似の特徴を有し得ることが了解されるものとする。