(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-30
(45)【発行日】2023-11-08
(54)【発明の名称】温水器を制御するための方法及び装置、温水器
(51)【国際特許分類】
F24H 15/345 20220101AFI20231031BHJP
F26B 25/00 20060101ALI20231031BHJP
A47K 10/48 20060101ALN20231031BHJP
【FI】
F24H15/345
F26B25/00 A
A47K10/48 B
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021068967
(22)【出願日】2021-04-15
【審査請求日】2022-07-22
(31)【優先権主張番号】202010613756.9
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/128384
(32)【優先日】2020-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521158956
【氏名又は名称】青▲島▼▲海▼高▲設▼▲計▼制造有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】521158967
【氏名又は名称】▲海▼▲爾▼智家股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】周 枢
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲劍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲費▼ 兆▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】易 作▲爲▼
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼ 志群
(72)【発明者】
【氏名】安 ▲暉▼
(72)【発明者】
【氏名】代 南▲海▼
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106500302(CN,A)
【文献】特開2013-156014(JP,A)
【文献】特開2019-086178(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F26B 3/04
F24H 15/00
F26B 25/00
A47K 10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロワと、鉛直に設けられるとともに前記ブロワに連通する吹出口と、を含む温水器を制御するための方法であって、
ユーザが前記温水器を使用して入浴した後に服を着ておらず、且つ前記吹出口の所定の範囲内に所定の時間以上連続して留まった場合、
起動命令を取得し、取得された起動命令に基づいて前記ブロワの作動を制御することと、
前記ユーザの身長に基づき、前記吹出口の
ユーザと等高の箇所以下の部分を開けるように制御
し、前記ユーザの身長が吹出口の高さを超えた場合、前記吹出口を全部開けるように制御することと、を含むことを特徴とする温水器を制御するための方法。
【請求項2】
前記
ブロワの作動を制御することは、
環境相対湿度が所定の閾値を超える
場合、
前記ブロワの作動を制御することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1パラメータに基づき、前記吹出口の一部又は全部を開けるように制御することをさらに含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1パラメータは
、
環境相対湿度値を含むことを特徴とする請求
項3に記載の方法。
【請求項5】
第1命令に基づき前記吹出口の一部又は全部を開けるように制御する
ことをさらに含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1命令は、
動的ジェスチャ命令、及び/又は、
静的ジェスチャ命令を含むことを特徴とする請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
動的ジェスチャ命令に基づき、前記吹出口の一部又は全部を開けるように制御することは、
ユーザのジェスチャがスライドした距離に基づき、前記吹出口の前記スライド距離に対応する高さの部分を開けるように制御することを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
静的ジェスチャ命令に基づき、前記吹出口の一部又は全部を開けるように制御することは、
ユーザの第1ジェスチャに基づき、前記吹出口の全部を開けるように制御すること、又は、
ユーザの第2ジェスチャに基づき、前記吹出口のユーザの手に対応する位置から所定の距離内の部分を開けるように制御すること、を含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
プロセッサと、プログラム命令が記憶されたメモリとを含む温水器を制御するための装置であって、前記プロセッサは、前記プログラム命令を実行する時に、請求項1~8のいずれか一項に記載の温水器を制御するための方法を実行するように配置されていることを特徴とする温水器を制御するための装置。
【請求項10】
鉛直な前記吹出口が設けられたケースと、
前記ケース内に設けられる前記ブロワと、
前記ブロワの吹出端と前記吹出口とを連通させる吹出通路と、
一部又は全部が前記吹出通路に設けられ、経由する気流を加熱するように配置されている加熱部と、
請求項9に記載の温水器を制御するための装置と、
を含むことを特徴とする温水器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、出願番号202010613756.9、出願日2020年06月30日の中国特許出願に基づいて提案され、この中国特許出願の優先権を主張し、この中国特許出願の内容の全てが参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、スマート家電の技術分野に関し、例えば、温水器を制御するための方法及び装置、温水器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、ユーザは温水器を使ってシャワーを浴びた後、湿った体、バスタオルなどをブローして乾かす必要がある。関連技術において、ボディドライヤを利用して湿った体、バスタオルをブローして乾かすことができ、ボディドライヤは、ブロワにより気流を吹いて加熱素子を通し、気流と加熱素子の間を熱交換させてから、吹出口から加熱後の気流を吹出し、人体、バスタオルを乾かすものであり、乾かしの開閉は簡単な制御スイッチによって制御される場合が多い。
【0004】
本開示の実施例を実現する過程で、関連技術に少なくとも以下の問題が存在することを見出した。
【0005】
吹出に対する制御が簡単であり、現段階のユーザのスマート化に対する追求を満たし難い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
開示される実施例の一部の側面を基本的に理解するために、以下のように簡単に纏める。この纏めは、普通の論述ではなく、肝心/重要な構成要素を決定するか、又はこれらの実施例の保護範囲を記載するものでもなく、後述の詳細な説明の前書きである。
【0007】
本開示の実施例は、吹出に対する制御が簡単であり、現段階のユーザのスマート化に対する追求を満たし難いという技術問題を解決するために、温水器を制御するための方法及び装置、温水器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
いくつかの実施例において、前記温水器は、ブロワと、鉛直に設けられるとともに前記ブロワに連通する吹出口とを含み、温水器を制御するための方法は、第1条件を満たす場合、ブロワの作動を制御することと、第1パラメータ又は第1命令に基づき、吹出口の一部又は全部を開けるように制御することと、を含む。
【0009】
いくつかの実施例において、温水器を制御するための装置は、プロセッサと、プログラム命令が記憶されたメモリとを含み、前記プロセッサは、前記プログラム命令を実行する時に、上記実施例の温水器を制御するための方法を実行するように配置されていることを特徴とする。
【0010】
いくつかの実施例において、前記温水器は、吹出口が設けられたケースと、ケース内に設けられるブロワと、ブロワの吹出端と吹出口とを連通させる吹出通路と、一部又は全部が吹出通路に設けられ、経由する気流を加熱するように配置されている加熱部と、上記実施例における温水器を制御するための装置と、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本開示の実施例により提供される温水器を制御するための方法及び装置、温水器は、以下の技術効果を実現することができる。
【0012】
吹出口が鉛直に設けられ、第1条件を満たす場合にブロワをオンにし、且つ第1パラメータ又は第1命令によって吹出口の一部又は全部を開けるように制御し、吹出口の吹出制御がよりスマートであり、現段階のユーザの家電スマート化に対する追求を満たす。
【0013】
以上の全体的な説明及び後述の説明は、単なる例示的なもの及び解釈的なものであり、本願を制限するためのものではない。
【0014】
1つ又は複数の実施例について、それに対応する図面を通じて例示的に説明し、これらの例示的な説明及び図面は、実施例を限定するものではなく、図面において同一の参照数字符号の素子は、類似する素子を示し、図面は縮尺の制限にならない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示の実施例により提供される温水器の構造模式図である。
【
図2】本開示の実施例により提供される吹出口及び吹出通路の構造模式図である。
【
図3】本開示の実施例により提供されるエアデフレクタの構造模式図である。
【
図4】本開示の実施例により提供される別のエアデフレクタの構造模式図である。
【
図5】本開示の実施例により提供される加熱部の構造模式図である。
【
図6】本開示の実施例により提供される余熱収集装置の断面構造模式図である。
【
図7】本開示の実施例により提供される別の温水器の構造模式図である。
【
図8】本開示の実施例により提供される物置棚の構造模式図である。
【
図9】本開示の実施例により提供される第2物置部の上面構造模式図である。
【
図10】本開示の実施例により提供されるスライド構造の構造模式図である。
【
図11】本開示の実施例により提供される別の温水器の構造模式図である。
【
図12】本開示の実施例により提供される除菌装置の構造模式図である。
【
図13】本開示の実施例により提供される温水器を制御するための方法のフローチャートである。
【
図14】本開示の実施例により提供される温水器を制御するための装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の実施例の特徴と技術内容をより詳しく理解するために、以下、図面を参照しながら、本開示の実施例の実現について詳しく説明し、添付図面は、説明時に参照されるものに過ぎず、本開示の実施例を限定するものではない。以下の技術説明では、解釈しやすくするために、複数の詳細事項によって、開示される実施例が十分に理解される。しかしながら、これらの詳細事項がなくても、1つ又は複数の実施例は相変わらず実施可能である。他の場合に、図面を簡略化するために、公知の構造及び装置は、簡略に示されている。
【0017】
本開示の実施例の明細書、特許請求の範囲及び上記図面における用語「第1」、「第2」などは、類似する対象を区別するためのものであり、特定の順序又は優先順位を説明するためのものではない。本明細書で説明される本開示の実施例を実施しやすくするために、このように使用されている数字は、適切な場合に交換可能である。なお、用語「含む」、「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含を網羅することを意図している。
【0018】
別途説明しない限り、用語「複数」は、2つ又は2つ以上を表す。
【0019】
本開示の実施例において、符号「/」は、前後の対象が「又は」の関係であることを表す。例えば、A/Bは、A又はBを表す。
【0020】
用語「及び/又は」は、対象の関連関係を説明するものであり、3種類の関係が存在可能であることを表す。例えば、A及び/又はBは、A又はB、或はAとBの3種類の関係を表す。
【0021】
図1~
図4に示すように、いくつかの実施例において、温水器は、ケース100、ライナー200、ブロワ300、吹出通路400及び加熱部500を含む。ライナー200は、ケース100内に鉛直に設けられ、ブロワ300は、ケース100内に設けられ、吹出通路400は、ライナー200の一側に平行に設けられ、且つブロワ300の吹出端に連通し、加熱部500の一部又は全部は、吹出通路400内に設けられ、経由する気流を加熱するように配置されている。
【0022】
本開示の実施例により提供される温水器を採用すれば、温水器に鉛直な吹出通路400を設けることで、気流を吹出して湿った体、バスタオルなどをブローして乾かし、加熱部500により吹出通路400内を経由する気流を加熱し、吹出通路400から吹出された気流の温度を上昇させることができ、ブローして乾かす効果が向上し、ユーザの体験が高められ、浴室内にドライヤを別途配置する必要がなく、浴室の空間が節約され、エネルギー消費が低減される。
【0023】
選択的に、温水器は、除湿装置をさらに含む。除湿装置は、吹出通路400内に設けられる。このように、除湿装置により吹出通路400内を経由する気流を除湿し、空気の湿度を下げる。
【0024】
選択的に、除湿装置は、無水除湿装置である。このように、無水除湿装置を採用して除湿すれば、温度への影響が小さく、高い除湿効率を有する。また、無水除湿装置は、本分野において成熟した技術であり、その具体的な構造は当業者に公知の技術であるため、ここで詳しく説明しない。
【0025】
選択的に、ケース100は、鉛直に設けられる。このように、ライナー200をケース100内に鉛直に取り付けやすくなり、ケース100を置く時の占用面積を減少する。
【0026】
選択的に、吹出通路400は、ライナー200に平行して設けられる。このように、吹出通路400とライナー200との重なり面積がより大きくなり、吹出通路400内の気流が加熱部500により加熱されやすく、人体、バスタオルなどをブローして乾かしやすくなる。
【0027】
選択的に、ライナー200は、第1ライナー及び第2ライナーを含む。このように、第1ライナー及び第2ライナーを設けることで、温水の需要量に基づき、第1ライナー及び/又は第2ライナーを選択的に使用して水を加熱することができ、省エネルギーで排出が削減される。
【0028】
選択的に、第1ライナーと第2ライナーとは連通する。このように、第1ライナーと第2ライナー内の温水を共用しやすい。
【0029】
選択的に、第1ライナーは、第2ライナーの上側に位置する。このように、第1ライナーと第2ライナーがケース100内に取り付けられる時に占用する空間を減少し、生産に必要なコストを削減することができる。
【0030】
選択的に、ブロワ300は、ライナー200の頂端に設けられる。このように、ブロワ300から吹出された気流が吹出通路400に沿って上から下へ流動することに寄与し、気流が吹出通路400内で流動する距離を長くし、気流が吹出通路400内で十分に加熱されやすく、吹出される気流によりブローして乾かす効果が高められる。
【0031】
選択的に、ケース100に吹出通路400と連通する吹出口110が設けられ、且つ吹出口110は、吹出通路400の鉛直方向に沿って延伸する。このように、吹出口110が鉛直な吹出通路400に対応するようになり、吹出通路400内から吹出される気流が吹出口110を介して吹出されやすくなり、気流の流速の損失が減少され、人体、バスタオルなどをブローして乾かしやすくなる。
【0032】
選択的に、吹出口110は、ケース100に鉛直に設けられる。このように、吹出口110から吹出される熱風が鉛直方向により広く、人体、バスタオルなどをブローして乾かしやすくなる。
【0033】
選択的に、吹出口110にエアデフレクタ111が設けられる。このように、エアデフレクタ111によって吹出口110を開けたり閉じたりすることができ、さらに吹出口110から吹出された風をガイドすることができ、人体、バスタオルなどをブローして乾かしやすくなる。
【0034】
選択的に、エアデフレクタ111は、鉛直に設けられる。このように、鉛直に設けられるエアデフレクタ111は、吹出口110から吹出された風を左右にガイドすることができ、人体、バスタオルなどをブローして乾かしやすくなる。
【0035】
選択的に、エアデフレクタ111は、横方向に設けられる。このように、横方向に設けられるエアデフレクタ111は、吹出口110から吹出された風を上下にガイドすることができ、人体、バスタオルなどをブローして乾かしやすくなる。
【0036】
選択的に、当該温水器は、エアデフレクタ111に接続され、エアデフレクタ111を駆動して動かすように配置されている駆動装置をさらに含む。このように、駆動装置によりエアデフレクタ111を駆動して動かすことで、吹出口110を開けたり閉じたりし、吹出口110から吹出された風をガイドする。
【0037】
選択的に、エアデフレクタ111は、横方向に設けられる、且つ各エアデフレクタ111は、いずれも独立して制御される駆動装置に対応して接続される。このように、各エアデフレクタ111は、いずれも独立して開けたり閉じたりすることができる。
【0038】
選択的に、吹出口110は、鉛直方向に複数の領域に分けられ、各領域内に複数のエアデフレクタ111が設けられる。このように、吹出口110が鉛直方向に複数の領域にわたって吹出すことができ、吹出口110から吹出された風がユーザの立つ領域に集中し、人体、バスタオルなどをブローして乾かしやすくなる。
【0039】
選択的に、同一の領域内の複数のエアデフレクタ111は、独立して制御される駆動装置に対応して接続される。このように、吹出口110の鉛直方向における各領域内のエアデフレクタ111がいずれも独立して開けたり閉じたりすることができる。
【0040】
選択的に、吹出口110の縦方向の側辺に沿って複数の赤外線センサが設けられる。このように、エアデフレクタ111の領域における赤外線センサが人体から発した赤外信号を感知した場合、現在のエアデフレクタ111の領域内のエアデフレクタ111を開けるように制御し、人体の身長の異なりによって、異なるエアデフレクタ111の領域内のエアデフレクタ111を選択的に開け、吹出口110から吹出された気流がユーザの立つ領域に集中し、人体、バスタオルなどをブローして乾かしやすくなる。
【0041】
選択的に、吹出通路400の吹出口110に向かう側に複数の吹出孔410が均一に設けられる。このように、吹出通路400は、複数の均一に配列される吹出孔410を介して吹出口110内へ風を吹出し、吹出通路400の吹出範囲がより広くなり、吹出口110の位置から吹出される気流の範囲がより広くなり、人体、バスタオルなどをブローして乾かしやすくなる。
【0042】
選択的に、複数の吹出孔410は、吹出通路400の鉛直方向に沿って均一に配列される。このように、吹出通路400の鉛直方向における吹出範囲がより広くなり、吹出口110から吹出される気流の範囲がより広くなり、人体、バスタオルなどをブローして乾かしやすくなる。
【0043】
図5~
図6に示すように、いくつかの選択的な実施例において、加熱部500は、加熱部510、及び/又は余熱収集装置520を含む。このように、加熱部510により吹出通路400内を経由する気流を加熱し、又は余熱収集装置520によりライナー200の余熱を収集し、吹出通路400内を経由する気流を加熱し、又は加熱部510と余熱収集装置520の組み合わせにより吹出通路400内を経由する気流を加熱し、吹出口110から吹出される気流の温度を上昇させ、人体、バスタオルなどをブローしてより速く乾かすことができる。
【0044】
選択的に、加熱部510は、吹出通路400内に設けられ、経由する気流を加熱するように配置される。このように、加熱部510を吹出通路400内に設け、吹出通路400内を経由する気流と加熱部510との間が熱交換し、経由する気流を加熱し、気流の温度を上昇させ、人体、バスタオルなどをブローしてより速く乾かす。
【0045】
選択的に、加熱部510は、電気加熱部である。このように、電気加熱部の加熱効果が高く、且つ入手しやすく、生産コストが削減される。
【0046】
選択的に、余熱収集装置520は、一端がライナー200の側壁に接続され、他端が吹出通路400内に延伸し、ライナー200の余熱を収集するように配置され、経由する気流を加熱するために用いられる。このように、温水器ライナー200の熱量が側壁を介して徐々に消散するため、熱量の浪費が招かれ、余熱収集装置520のライナー200の側壁に接続される一端を利用してライナー200の側壁から発した余熱を収集し、続いて吹出通路400内の一端により吹出通路400内を経由する気流を加熱し、ライナー200から消散した熱量を再利用し、気流の温度を上昇させ、人体、バスタオルなどをブローしてより速く乾かし、省エネルギーで環境に優しい。
【0047】
選択的に、余熱収集装置520は、蓄熱材料で製造される。このように、蓄熱材料の吸熱性能が良く、蓄熱材料でライナー200の側壁から発した熱量を吸収し、吹出通路400内を経由する気流が蓄熱材料を経由するように吹くことで、その内部の熱量を取り、気流をより良く加熱し、気流の温度を上昇させ、人体、バスタオルなどをブローしてより速く乾かし、省エネルギーで環境に優しい。
【0048】
選択的に、余熱収集装置520は、収集端521及び放熱端522を含む。収集端521は、ライナー200の側壁に被覆され、放熱端522は、吹出通路400内に延伸する。このように、ライナー200の側壁上に被覆される収集端521によりライナー200の側壁から発した熱量を収集し、吹出通路400内に延伸した放熱端522と経由する気流とが熱交換することで、経由する気流を加熱し、ライナー200から消散された熱量を再利用し、気流の温度を上昇させ、省エネルギーで環境に優しい。
【0049】
選択的に、収集端521は、円弧形板状構造であり、且つライナー200の側壁の一部又は全部を被覆する。このように、収集端521の余熱収集効率を補強し、熱量の利用率を高めることができる。
【0050】
選択的に、放熱端522は、塊状構造であり、且つその一部が吹出通路400の断面を遮蔽する。このように、放熱端522と吹出通路400内を経由する気流との接触面積を増やし、気流と放熱端522の熱交換効率を高め、経由する気流をより速く加熱することができる。
【0051】
選択的に、余熱収集装置520は、第1風路523及び第2風路524を含む。このように、ライナー200の側壁の熱量を収集しやすくなり、さらに吹出通路400内を経由する気流と余熱収集装置520とが熱交換しやすく、熱量の利用率が高められる。
【0052】
選択的に、第1風路523は、余熱収集装置520の内部に設けられ、且つ収集端521から放熱端522へ延伸する。このように、収集端521により収集された熱量を、第1風路523を介して放熱端522内に伝達することができ、熱量の伝達が加速される。
【0053】
選択的に、第2風路524は、放熱端522に設けられ、且つ放熱端522の上下両側を貫通し、吹出通路400内の気流方向と平行するように設けられる。このように、吹出通路400内を経由する気流は、放熱端522上の第2風路524を通ることができ、気流と放熱端522との間の熱交換を加速し、熱交換効率が高められる。
【0054】
選択的に、第1風路523と第2風路524は連通する。このように、第1風路523と第2風路524内の空気は相互に流通し、気流が第2風路524を経由する時、第1風路523と第2風路524との連通箇所に負圧が形成され、第1風路523内の熱量を有する空気が第2風路524内に順調に流動しやすくなり、気流が第2風路524を経由する時に熱交換しやすく、気流の加熱が加速される。
【0055】
選択的に、第1風路523と第2風路524の間は、所定の角度を有する。このように、収集端521がライナー200の側壁から発した熱量をより良く収集することができ、且つ第1風路523内の熱量を有する空気が第2風路524内に順調に流動することができ、気流と放熱端522の間が熱交換しやすくなる。
【0056】
選択的に、所定の角度はaとされ、30°≦a≦150°である。このように、収集端521が風路を利用してライナー200の側壁から発した熱量をより良く収集することができ、且つ収集された熱量を放熱端522に順調に伝達することができる。
【0057】
選択的に、所定の角度aは、90°である。このように、第1風路523と第2風路524との間の所定の角度が90°である場合、収集端521が風路を利用してライナー200の側壁から発した熱量より良く収集することができる。
【0058】
図7~
図10に示すように、いくつかの選択的な実施例において、当該温水器は、ケース100に接続される物置棚600をさらに含む。このように、物置棚600は、浴用品を置いたり吊り下げたりするために使用可能であり、ユーザが入浴時に浴用品を随時取ったり置いたりしやすく、ユーザの体験が高められる。
【0059】
選択的に、物置棚600の一部又は全部は、吹出口110に位置する。このように、吹出口110から吹出された気流を利用して物置棚600に置かれた浴用品をブローして乾かし、浴用品の乾燥を加速し、ユーザにとって使用しやすく、ユーザの体験が高められる。
【0060】
選択的に、物置棚600は、第1物置部610、及び/又は第2物置部620を含む。第1物置部610は、ケース100に固設され、第2物置部620は、ケース100に沿って上下にスライドできるように設けられる。このように、第1物置部610及び/又は第2物置部620により浴用品を置くことができ、ユーザはさらに身長に基づいて適切な高さに調節するように第2物置部620をスライドさせることができ、吹出口110から吹出された気流を利用して置かれた浴用品をブローして乾かし、浴用品の乾かしと使用がしやすくなり、ユーザの体験が高められる。
【0061】
選択的に、第1物置部610は、置台であり、第2物置部620は、ハンガーである。このように、ケース100に固設される置台に歯磨き粉、シャワーゲルなどの浴用化粧品を置くことができ、ケース100に沿って上下にスライド可能なハンガーにバスタオル、下着などを吊り下げることができ、ユーザにとって取ったり置いたりして使用しやすく、ユーザの体験が高められる。
【0062】
選択的に、第2物置部620は、スライド構造700を介してケース100に接続される。このように、第2物置部620は、ケース100に沿って上下にスライドでき、ユーザは、身長に基づいて適切な高さに調節するように第2物置部620をスライドさせることができ、浴用品の乾かしと使用がしやすくなり、ユーザの体験が高められる。
【0063】
選択的に、スライド構造700は、スライドレール710及びスライドシート720を含む。スライドレール710は、ケース100に鉛直に設けられ、スライドシート720は、第2物置部620に接続され、且つスライドレール710に沿ってスライドできるように限定されている。このように、第2物置部620は、スライドシート720を介してスライドレール710内にスライドでき、第2物置部620の高さを調節しやすく、調節後の第2物置部620の安定性がより強くなる。
【0064】
選択的に、第2物置部620は、第1端621及び第2端622を含む。第1端621及び第2端622のいずれにもスライドシート720が設けられ、且つスライドシート720を介してスライドレール710内に取り付けられる。このように、第2物置部620の安定性を補強し、第2物置部620が脱落したり変形したりしにくくすることができる。
【0065】
選択的に、第1端621及び第2端622は、それぞれ吹出口110の両側に位置する。このように、第2物置部620が終始吹出口110に位置し、吹出口110から吹出された気流により第2物置部620に吊り下げられているバスタオル、下着などをブローして乾かしやすくなり、ユーザにとって使用しやすい。
【0066】
選択的に、スライド構造700は、スライドシート720に設けられ、スライドシート720を固定するように配置されている固定部730をさらに含む。このように、第2物置部620の高さを調節した後、固定部730によりスライドシート720をスライドレール710内に固定し、スライドシート720がスライドし続けることを防止する。
【0067】
選択的に、固定部730は、スクリューホルダ731及びスクリュー732を含む。スクリューホルダ731は、スライドシート720に接続され、スクリュー732は、スクリューホルダ731内に貫設される。このように、スクリューホルダ731がスライドシート720に接続されているため、スクリュー732を回転させることで、スクリュー732のスライドレール710に近い端がスライドレール710の内壁に接触して摩擦を提供し、さらにスライドシート720をスライドレール710に対して固定し、第2物置部620を固定する。
【0068】
選択的に、スクリュー732のスライドレール710から遠い端に回転ノブが設けられる。このように、ユーザが回転ノブを使用してスクリュー732を回転させやすくなる。
【0069】
図11~
図12に示すように、いくつかの選択的な実施例において、当該温水器は、吹出通路400内又はブロワ300の給気端に設けられ、経由する気流を除菌するように配置されている除菌装置800をさらに含む。このように、温水器に設けられる除菌装置により浴室内の空気を除菌し、ブロワ300により浴室内の空気を除菌装置内に循環して入らせ、浴室内の空気の循環を加速し、浴室の空気に対する除菌効率を高め、浴室環境内の空気が浄化され、ユーザの体験が高められる。
【0070】
選択的に、除菌装置は、滅菌モジュール810、及び/又は濾過モジュール820を含む。滅菌モジュール810は、経由する気流における細菌を不活化させるように配置され、濾過モジュール820は、経由する気流における細菌を濾過するように配置される。このように、滅菌モジュール810により経由する気流における細菌を直接不活化させることができ、さらに濾過モジュール820により経由する気流における細菌を濾過することができ、滅菌モジュール810と濾過モジュール820を組み合わせて除菌・除菌することもでき、効果がより良く、浴室環境内の空気が浄化され、ユーザの体験が高められる。
【0071】
選択的に、滅菌モジュール810は、濾過モジュール820の入気側に位置する。このように、まず滅菌モジュール810を利用して気流における細菌を不活化させ、続いて濾過モジュール820を利用して気流に残留した細菌を濾過することができ、より良い除菌効果を奏し、除菌効率を高めることができる。
【0072】
選択的に、滅菌モジュール810は、吹出通路400に平行して設けられる。このように、滅菌モジュール810が空気の流動方向に平行し、気流との接触時間がより長く、気流における細菌をより良く不活化させ、除菌効率を高めることができる。
【0073】
選択的に、滅菌モジュール810の長さは、吹出通路400の長さの二分の一以上であり、且つ吹出通路400の長さ以下である。このように、滅菌モジュール810と気流との接触時間がより長くなり、カバーした滅菌領域がより広く、気流における細菌をより良く不活化させ、除菌効率を高めることができる。
【0074】
選択的に、滅菌モジュール810の長さは、吹出通路400の長さに等しい。このように、気流が吹出通路400内に入ると、気流が滅菌モジュール810に接触し、除菌効率がさらに高められる。
【0075】
選択的に、濾過モジュール820は、吹出通路400内に取り外し可能に設けられる。このように、濾過モジュール820内における濾過された細菌が多い場合、濾過モジュール820を取り外して手入れをしやすい。
【0076】
選択的に、濾過モジュール820は、吹出通路400の断面の一部を遮蔽する。このように、吹出通路400内の気流が濾過モジュール820を十分に流れ、濾過モジュール820の細菌濾過量を増やし、除菌効率を高めることができる。
【0077】
選択的に、滅菌モジュール810は、紫外線ランプである。このように、紫外線ランプが入手しやすく、且つ照射による滅菌効果が良く、除菌効率が保証されると同時に、生産コストが削減される。
【0078】
選択的に、濾過モジュール820は、アスベスト細菌濾過器である。このように、アスベスト細菌濾過器の細菌濾過効果が良く、除菌効率を高めることができる。
【0079】
図13に示すように、本開示の実施例は、ブロワと、鉛直に設けられるとともに前記ブロワに連通する吹出口とを含む温水器を提供し、温水器を制御するための方法は、以下のステップを含む。
S01、第1条件を満たす場合、ブロワの作動を制御する。
S02、第1パラメータ又は第1命令に基づき、吹出口の一部又は全部を開けるように制御する。
【0080】
この選択的な実施例により提供される温水器を制御するための方法を採用すれば、吹出口が鉛直に設けられ、第1条件を満たす場合にブロワをオンにし、且つ第1パラメータ又は第1命令に基づき、吹出口の一部又は全部を開けるように制御し、吹出口の吹出制御がよりスマートであり、現段階のユーザの家電スマート化に対する追求を満たす。
【0081】
選択的に、第1条件は、環境相対湿度が所定の閾値を超えること、又は起動命令を取得することを含む。このように、環境相対湿度が所定の閾値を超える場合、環境相対湿度が高く、換気して減湿する必要があることを示し、この場合にブロワが作動するように制御し、ガスを流動させて換気して減湿し、又は起動命令を取得した場合、換気のニーズがあることを示し、この場合にブロワが作動するように制御し、換気して、換気のニーズをより良く満たす。
【0082】
選択的に、所定の閾値は、40%以上50%以下である。このように、環境相対湿度が40%~50%の区間を超える場合、ブロワが起動するように制御し、環境相対湿度が高い時にブロワを起動させ、換気して減湿することができ、よりスマートに減湿することができる。
【0083】
選択的に、所定の閾値は、45%である。このように、環境相対湿度が45%より大きい場合、環境湿度が高いと判定し、この場合にブロワが起動するように制御し、換気して減湿し、よりスマートに減湿することができる。
【0084】
選択的に、環境相対湿度が所定の閾値を超える場合、環境相対湿度に基づいてブロワの回転数を制御する。このように、環境相対湿度が所定の閾値を超える場合、ブロワを起動させ、且つ相対湿度に基づいてブロワの回転数を制御し、湿度をよりスマートに調整することができる。
【0085】
選択的に、環境相対湿度に基づいてブロワの回転数を制御することは、環境相対湿度とブロワの回転数とが比例することを含む。このように、環境相対湿度が高いほど、ブロワの回転数が高く、気流を加速して、湿度をより速く下げることができる。
【0086】
選択的に、起動命令を取得することは、ユーザが服を着ておらず、且つ吹出口の所定の範囲内に所定の時間以上連続して留まった場合、起動命令を取得することを含む。このように、ユーザが入浴してから服を着ていない場合、吹出口の所定の範囲内に所定の時間経った後、ユーザの体をブローして乾かす必要があると判定し、この場合に起動命令を取得して、ブロワが作動するように制御し、ユーザの体をブローして乾かすニーズをよりスマートに満たすことができる。
【0087】
選択的に、赤外線熱感知装置によりユーザの皮膚温度を検出し、ユーザが服を着ている状態であるか否かを判定する。このように、ユーザの皮膚温度が服による遮蔽で低くなり、ユーザが服を着ていない場合に赤外線熱感知装置により検出した温度は、ユーザが服を着ている場合に検出した温度よりも高いため、温度感知によってユーザが服を着ている状態であるか否かをより正確に判定することができる。
【0088】
選択的に、ユーザの皮膚温度が所定の温度値を超えた場合、ユーザが服を着ていない状態であると判定する。このように、赤外線熱感知装置により検出した温度が所定の温度値よりも高い場合、ユーザが服を着ていない状態であることを説明し、ユーザが服を着ている状態であるか否かをより正確に判定することができる。
【0089】
選択的に、吹出口の所定の範囲は、吹出口の前から1メートルの範囲内であることを指す。このように、ユーザが吹出口から1メートルの範囲内に立つ場合、ユーザが体をブローして乾かすニーズを抱えていると判定し、ユーザが吹出口から遠い位置に留まって誤判定を招くことを防止し、判定の正確性を高める。
【0090】
選択的に、所定の時間は、3秒以上10秒以下である。このように、3~10秒の時間内でユーザが体をブローして乾かすニーズを抱えているか否かを判定し、ユーザが吹出口を通っただけで誤判定を招くことを防止し、判定の正確性を高める。
【0091】
選択的に、所定の時間は、5秒である。このように、ユーザが吹出口から所定の範囲内に5秒以上留まった場合、ユーザが体をブローして乾かすニーズを抱えていると判定し、ユーザが吹出口を通っただけで誤判定を招くことを防止できると同時に、ユーザが余りにも長い時間待つことも防止できる。
【0092】
選択的に、第1パラメータは、ユーザの身長、又は環境相対湿度値を含む。このように、ユーザの身長に基づき、吹出口を一部の高さまで開けるように制御し、吹出口の開けられた部分がユーザの身長にマッチングできるようにし、吹出口の風力を集中させ、ユーザをより良くブローして乾かし、又は環境相対湿度値に基づき、吹出口の開度を制御し、気流の流量を制御して、除湿の量を制御しやすくなる。
【0093】
選択的に、ユーザの身長に基づき、吹出口の一部又は全部を開けるように制御することは、ユーザの身長に基づき、吹出口のユーザと等高の箇所以下の部分を開けるように制御することを含む。このように、開けられた吹出口の高さがユーザの身長と同じようにし、吹出された風によりユーザの全身を吹くことができ、ユーザが温水器から吹出された風を利用して体をブローして迅速に乾かすことに寄与する。
【0094】
選択的に、複数の吹出口の側辺に設けられる赤外線熱感知装置によりユーザの身長を検出する。このように、ユーザの身長をより正確に決定し、且つユーザの身長に基づいて開けられる吹出口の高さをより良く制御することができる。赤外線熱感知装置により身長を検出する技術は、本分野における公知の常識であるため、その具体的な構造と原理は、ここで詳しく説明しない。
【0095】
選択的に、ユーザの身長が吹出口の高さを超えた場合、吹出口を全部開ける。このように、ユーザの身長が高い場合に、吹出口を全部開けて、ユーザがより大きい吹出面積を利用して体をブローして乾かすことができる。
【0096】
選択的に、環境相対湿度値に基づき、吹出口の一部又は全部を開けるように制御することは、環境相対湿度が高いほど、開けられる吹出口の部分が大きくなることを含む。このように、環境湿度が高い場合、ブロワが大きいパワーで運転するように制御し、換気量も大きく、この場合に開けられた吹出口の部分が大きくて換気しやすい。
【0097】
選択的に、第1命令は、動的ジェスチャ命令、及び/又は静的ジェスチャ命令を含む。このように、ユーザのジェスチャを介して発した命令に基づき、吹出口を開けるように制御することで、よりスマートに吹出口を開けるように制御することができる。
【0098】
選択的に、動的ジェスチャ命令に基づき、吹出口の一部又は全部を開けるように制御することは、ユーザのジェスチャがスライドした距離に基づき、吹出口のスライド距離に対応する高さの部分を開けるように制御することを含む。このように、ユーザのジェスチャがスライドした距離に基づき、開けられる吹出口の高さを制御することで、ユーザが実際の使用ニーズに基づいて吹出口を開けるように制御しやすく、よりスマートである。
【0099】
選択的に、温水器に、ユーザのジェスチャのスライドを感知するように配置されているストリップ状感知パネルが設けられる。このように、ストリップ状感知パネルによりユーザのスライドジェスチャを感知することで、ユーザのジェスチャのスライド距離に対する感知がより正確であり、制御の精度が高められる。ストリップ状感知パネルは、ストリップ状のタッチスクリーンであり、タッチスクリーンの構造は、本分野における公知の技術であるため、ここで詳しく説明しない。
【0100】
選択的に、ユーザのジェスチャが下から上へのスライドである場合、吹出口は、下側から上側へ1層ごとに開けられ、ユーザのジェスチャとしてスライドを停止した場合、吹出口の開けられた部分を開き状態に維持する。このように、ユーザのニーズに基づいて下から上へ吹出口を開けることで、ユーザがよりスマートに吹出口を開けるように制御し、ユーザのニーズをより良く満たす。
【0101】
選択的に、ユーザのジェスチャが上から下へのスライドである場合、吹出口は、上側から下側へ1層ごとに開けられ、ユーザのジェスチャとしてスライドを停止した場合、吹出口の開けられた部分を開き状態に維持する。このように、ユーザのニーズに基づいて上から下へ吹出口を開けることで、ユーザがよりスマートに吹出口を開けるように制御し、ユーザのニーズをより良く満たす。
【0102】
選択的に、ストリップ状感知パネルの長さと吹出口の高さとは、比例して対応する。このように、ユーザにとって、ジェスチャがストリップ状感知パネルにおいてスライドした長さに基づき、対応する高さの吹出口を制御しやすくなり、制御精度が高められ、ユーザのニーズをより良く満たす。例えば、ストリップ状感知パネルの長さを20センチメートルとし、吹出口の高さを2メートルとし、ストリップ状感知パネルにおいて1センチメートルだけスライドした場合、それに応じて0.1メートルの吹出口を開ける。
【0103】
選択的に、ユーザがストリップ状感知パネルにおいてスライドする場合、ユーザのスライドによってタッチされたストリップ状感知パネルの長さに対応する高さの吹出口を開ける。このように、ユーザにとって、ジェスチャがストリップ状感知パネルにおいてスライドした長さに基づき、対応する高さの吹出口を制御しやすくなり、制御精度が高められ、ユーザのニーズをより良く満たす。例えば、ストリップ状感知パネルの長さを20センチメートルとし、吹出口の高さを2メートルとし、ユーザがストリップ状感知パネルにおいて上端から起算して50センチメートルの箇所から下へ50センチメートルだけスライドした場合、吹出口を上端から起算して0.5メートルの箇所から下へ0.5メートルの高さだけ開ける。
【0104】
選択的に、静的ジェスチャ命令に基づき、吹出口の一部又は全部を開けるように制御することは、ユーザの第1ジェスチャに基づき、吹出口の全部を開けるように制御すること、又はユーザの第2ジェスチャに基づき、吹出口のユーザの手に対応する位置から所定の距離内の部分を開けるように制御することを含む。このように、ジェスチャにより全部の吹出口を迅速に開けるように制御し、又はジェスチャに基づき、吹出口のジェスチャに対応する部分を開けるように制御することで、吹出口を開けるための選択可能な案がより多くなり、ユーザのニーズに基づき、吹出口を開けてユーザの体をブローして乾かしやすくなり、よりスマートである。
【0105】
選択的に、撮像装置によりユーザのジェスチャを識別する。このように、撮像装置によりジェスチャを識別する技術は、本分野の慣用の技術であり、撮像装置を直接採用して識別することができ、構造が簡単であり、且つ入手しやすい。
【0106】
選択的に、ユーザが握り拳を作ったか又はOKのジェスチャをした場合、第1ジェスチャであると判定する。このように、ユーザが握り拳を作ったか又はOKのジェスチャをした場合、ユーザが吹出口を全部開ける必要があると判定し、簡便且つ迅速に吹出口を全部開けることができる。
【0107】
選択的に、ユーザが掌のジェスチャをした場合、第2ジェスチャであると判定する。このように、ユーザが掌のジェスチャをした場合、ユーザが吹出口のユーザの手に対応する部分を開ける必要があると判定し、ユーザがよりスマートに吹出口を開けるように制御することができる。
【0108】
選択的に、ユーザの第2ジェスチャを識別した場合、ユーザの手の高さを検出し、ユーザの手の高さに基づき、ユーザの手の位置から所定の距離の吹出口を対応して開ける。このように、識別したユーザの第2ジェスチャの高さに基づき、開けられる吹出口の部分を制御することで、ユーザがよりスマートに吹出口を開けることができる。
【0109】
選択的に、所定の距離は、吹出口の手に対応する位置における上下両側の間の距離である。
【0110】
選択的に、所定の距離は、15センチメートル以上50センチメートル以下である。このように、ユーザの手の近くから15~50センチメートルの範囲内の吹出口を開けるように制御し、よりスマートに吹出口を開けることができる。
【0111】
選択的に、所定の距離は、30センチメートルである。このように、ユーザの手の近くから30センチメートルの範囲内の吹出口を開けるように制御することで、30センチメートルの距離だけ開けて、ユーザが髪をブローして乾かす時に使用しやすく、よりスマートで便利である。
【0112】
選択的に、ブロワと吹出口の間に加熱部がさらに設けられる。このように、気流を加熱して熱風を吹出すことができ、人体をブローして乾かすことに寄与する。
【0113】
選択的に、第1パラメータ又は第1命令に基づき、吹出口の一部又は全部を開けるように制御した後に、第2パラメータ又は第2命令に基づき、加熱部のパワーを制御することをさらに含む。このように、加熱部のパワーを制御し、さらに通る気流の熱量を制御することで、ユーザの実際のニーズに応じて熱度を調節し、人体をより良く乾かしやすくなる。
【0114】
選択的に、第2パラメータは、ブロワの回転数及び/又は環境相対湿度を含む。このように、ブロワの回転数に基づき、加熱部のパワーを制御し、ブロワの回転数と加熱部のパワーとがマッチングするようにすることで、気流による乾かし効果がより良くなり、又は環境相対湿度に基づき、加熱部のパワーを制御し、湿度が異なる場合に蒸発温度に対する要求も異なり、加熱部のパワーを制御することで、人体をより良くブローして乾かすことができる。
【0115】
選択的に、ブロワの回転数に基づき、加熱部のパワーを制御することは、ブロワの回転数が大きいほど、加熱部のパワーも大きくなることを含む。このように、ブロワの回転数と加熱部のパワーとが比例するようにし、回転数が大きい時に気流が単位時間内に通る量が多くなり、この時に加熱部のパワーを増やし、気流をより良く加熱し、気流の温度を高め、気流による乾かし効果をより良くすることができる。
【0116】
選択的に、環境相対湿度に基づき、加熱部のパワーを制御することは、環境相対湿度が高いほど、加熱部のパワーが大きくなることを含む。このように、環境相対湿度が高いほど、要求される蒸発温度も高くなり、この場合に加熱部のパワーが高くなるように制御することで、人体をより良くブローして乾かすことができる。
【0117】
選択的に、第2命令は、ジェスチャ調節命令及び/又はキー命令を含む。このように、ユーザが発した命令に基づき、加熱部のパワーを直接制御し、ユーザが実際のニーズに応じて加熱の温度を制御しやすくなり、よりユーザフレンドリである。
【0118】
選択的に、ジェスチャ調節命令に基づき、加熱部のパワーを制御することは、ユーザの人さし指と親指の間の距離が大きくなったと検出した場合、加熱部のパワーが増加するように制御し、ユーザの人さし指と親指の間の距離が小さくなった場合、加熱部のパワーが減少するように制御することを含む。このように、簡単なジェスチャにより加熱部のパワーを制御し、よりスマートであり、且つより便利である。
【0119】
図14に示すように、本開示の実施例は、プロセッサ(processor)900と、メモリ(memory)901とを含む温水器を制御するための装置を提供する。選択的に、当該装置は、通信インタフェース(Communication Interface)902と、バス903とをさらに含むことができる。そのうち、プロセッサ900、通信インタフェース902、メモリ901は、バス903を介して相互通信を達成することができる。通信インタフェース902は、情報を伝達するために用いられることができる。プロセッサ900は、上記実施例の温水器を制御するための方法を実行するように、メモリ901における論理命令を呼び出すことができる。
【0120】
なお、上記したメモリ901における論理命令は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現することができ、独立した製品として販売又は使用される際に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることができる。
【0121】
メモリ901は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、本開示の実施例における方法に対応するプログラム命令/モジュールのようなソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能なプログラムを記憶するために用いられることができる。プロセッサ900は、メモリ901に記憶されているプログラム命令/モジュールを実行することによって、機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、即ち、上記実施例における温水器を制御するための方法を実現する。
【0122】
メモリ901は、プログラム記憶エリアとデータ記憶エリアとを含むことができ、その中で、プログラム記憶エリアは、オペレーティングシステム、少なくとも1つ機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、データ記憶エリアは、端末機器の使用によって作成されたデータなどを記憶することができる。また、メモリ901は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリをさらに含んでもよい。
【0123】
本開示の実施例は、鉛直な吹出口が設けられたケースと、ケース内に設けられるブロワと、ブロワの吹出端と吹出口とを連通させる吹出通路と、一部又は全部が吹出通路に設けられ、経由する気流を加熱するように配置されている加熱部と、上記実施例における温水器を制御するための装置と、を含む温水器を提供する。
【0124】
本開示の実施例は、コンピュータ実行可能な命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータ実行可能な命令は、上記温水器を制御するための方法を実行するように設定される。
【0125】
本開示の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、プログラム命令がコンピュータにより実行される時、コンピュータに上記温水器を制御するための方法を実行させる。
【0126】
上記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよいし、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよい。
【0127】
本開示の実施例の技術案は、ソフトウェア製品の形態で表現することができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パソコン、サーバ、又はネットワーク装置などであってよい)に本開示の実施例の方法の全部又は一部のステップを実行させるための1つ又は複数の命令を含む。前記記憶媒体は、USBフラッシュディスク、モバイルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM,Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどの様々なプログラムコードを記憶可能な媒体を含む非一過性の記憶媒体であってもよく、一過性の記憶媒体であってもよい。
【0128】
本開示の実施例は、当業者がそれらを実践できるように、以上の説明と図面によって十分に示されている。他の実施例は、構造的、論理的、電気的、過程的及び他の変更を含むことができる。実施例は、単なる可能な変化を代表するものである。明確に要求されていない限り、独立した部材及び機能は選択可能なものであり、且つ操作の順序は変化可能である。いくつかの実施例の部分及び特徴は、他の実施例の部分及び特徴に含まれるか、又はそれらの代わりとされることができる。また、本願で使用される用語は、単なる実施例を説明するためのものであり、特許請求の範囲を制限するためのものではない。実施例及び特許請求の範囲の説明で使用されているように、文脈で明らかに示されていない限り、単数の形の「1つ」(a)、「1つ」(an)及び「前記」(the)は、複数の形をも含むことを意図している。同様に、本願で使用される用語「及び/又は」は、1つ又は1つ以上の列挙された任意の関連するもの及び全ての可能な組み合わせを指す。また、本願に用いられる場合、用語「含む」(comprise)及びその変形である「含み」(comprises)及び/又は「含んでいる」(comprising)などは、陳述された特徴、全体、ステップ、操作、要素及び/又はコンポーネントが存在することを指すが、1つ又は1つ以上の他の特徴、全体、ステップ、操作、要素、コンポーネント及び/又はこれらのグループが存在するか又は追加されることを排除するわけではない。更なる制限がない限り、「1つ…を含む」という文により限定された要素は、要素を含む過程、方法又は機器に別の同じ要素がさらに存在することを排除するわけではない。本明細書では、各実施例において重点として説明されたことは、他の実施例と異なるところであってよく、各実施例の間の同じ部分や類似する部分は、互いに参照することができる。実施例において開示された方法、製品などについて、それらが実施例において開示された方法に部分的に対応する場合、関連するところは、方法の部分の説明を参照することができる。
【0129】
当業者であれば、本明細書で開示された実施例において説明された各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現可能であることを意識できる。これらの機能は、一体ハードウェア又はソフトウェアのどちらの形態で実行されるかは、技術案の特定の応用及び設計制約条件に応じて決定されてもよい。当業者は、説明された機能を実現するように、各特定の応用に対して異なる方法を使用することができるが、このような実現は、本開示の実施例の範囲を超えていると考えてはいけない。当業者であれば明らかに理解できるように、説明しやすく簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な作動過程は、前記方法の実施例における対応する過程を参照することができ、ここで詳しく説明しない。
【0130】
本明細書で開示された実施例において、開示された方法、製品(装置、機器などを含むが、これらに限定されない)は、他の形態で実現されてもよい。例えば、以上に説明された装置の実施例は、単なる模式的なものであり、例えば、ユニットの分割は、単なる論理機能の分割であってよく、実際に実現する時に別の分割形態であってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせることができ、又は別のシステムに集積されることができ、又は一部の特徴は、無視されるか、又は実行されなくてもよい。また、示された又は検討された相互結合又は直接結合又は通信可能な接続は、いくつかのインタフェースを介してもよく、装置又はユニットの間接結合又は通信可能な接続は、電気的、机械的又は他の形態であってもよい。分離した部材として説明されたユニットは、物理的に離れているものであってもよく、そうでなくてもよく、ユニットとして示される部材は、物理ユニットであってもよく、そうでなくてもよく、即ち、同一の場所に位置してもよく、又は複数のネットワーク要素に分布してもよい。実際のニーズに応じて、その中の一部又は全部のユニットを選択して本実施例を実現することができる。また、本開示の実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上ユニットが1つのユニットに集積されてもよい。
【0131】
図面におけるフローチャート及びブロック図には、本開示の実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び操作が示されている。この点で、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント又はコードの一部を代表することができ、モジュール、プログラムセグメント又はコードの一部は、1つ又は複数の規定の論理機能を実現するための実行可能な命令を含む。いくつかの代替的な実現では、ブロックに表記された機能は、図面において表記された順序と異なって発生してもよい。例えば、2つの連続したブロックは、実際に実質的に並列に実行されてもよく、場合によってそれらは逆の順序で実行されてもよく、及ばれた機能に応じて決定することができる。図面におけるフローチャート及びブロック図に対応する説明では、異なるブロックに対応する操作又はステップは、説明で開示された順序と異なって発生してもよく、異なる操作又はステップの間に特定の順序が存在しない場合もある。例えば、2つの連続した操作又はステップは、実際に実質的に並列に実行されてもよく、場合によってそれらは逆の順序で実行されてもよく、及ばれた機能に応じて決定することができる。ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、規定の機能又は動作を実行するための特定用途向けのハードウェアに基づくシステムにより実現することができ、又は特定用途向けハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実現することができる。
【符号の説明】
【0132】
100 ケース
110 吹出口
111 エアデフレクタ
200 ライナー
300 ブロワ
400 吹出通路
410 吹出孔
500 加熱部
510 加熱装置
520 余熱収集装置
521 収集端
522 放熱端
523 第1風路
524 第2風路
600 物置棚
610 第1物置部
620 第2物置部
621 第1端
622 第2端
700 スライド構造
710 スライドレール
720 スライドシート
730 固定部
731 スクリューホルダ
732 スクリュー
800 除菌装置
810 滅菌モジュール
820 濾過モジュール
900 プロセッサ(processor)
901 メモリ(memory)
902 通信インタフェース(Communication Interface)
903 バス