(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-30
(45)【発行日】2023-11-08
(54)【発明の名称】強度試験装置
(51)【国際特許分類】
H02K 15/10 20060101AFI20231031BHJP
【FI】
H02K15/10
(21)【出願番号】P 2021194074
(22)【出願日】2021-11-30
【審査請求日】2022-10-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000116666
【氏名又は名称】愛知電機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】安藤 太加男
【審査官】中島 亮
(56)【参考文献】
【文献】実開平1-16153(JP,U)
【文献】特開2004-31294(JP,A)
【文献】特開平04-005540(JP,A)
【文献】特開平10-062325(JP,A)
【文献】特開昭51-129283(JP,A)
【文献】特開2006-098182(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 15/00-15/02
H02K 15/04-15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動機の巻線間接続部を収容するために一端に開口部を有し、他端に閉塞部を有する中空形状の絶縁部材の、前記閉塞部の強度を確認するための装置であって、前記絶縁部材を固定する固定部と、該固定部によって固定された状態の前記絶縁部材の前記開口部から中空部に挿入する棒状部材と、該棒状部材を進退させる駆動部と、該駆動部を制御して、前記棒状部材の進出動作によって、前記絶縁部材の閉塞部を押圧する制御部を備えて構成したことを特徴とする強度試験装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記閉塞部に加わる押圧力が規定負荷となったときに作動する第1のスイッチ部の作動に応じて、前記棒状部材の進出動作を停止することを特徴とする請求項1記載の強度試験装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記棒状部材の後退位置が設定位置に達した時に作動する第2のスイッチ部の作動に応じて、前記棒状部材の後退動作を停止することを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の強度試験装置。
【請求項4】
前記固定部は、前記棒状部材の進退動作を案内する案内部と、前記絶縁部材を挟持する挟持部を有し、当該挟持部は、前記案内部の延出部との間で前記絶縁部材を挟持することを特徴とする請求項1又は請求項3の何れかに記載の強度試験装置。
【請求項5】
前記挟持部は、レバーによって上下移動可能であり、当該挟持部が上方へ移動することによって、前記延出部との間で前記絶縁部材の前記開口部側を挟持することを特徴とする請求項4記載の強度試験装置。
【請求項6】
前記案内部とその延出部には、前記棒状部材のガイド溝が穿設されていることを特徴とする請求項4又は請求項5の何れかに記載の強度試験装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機の巻線間接続部を覆うための絶縁部材の強度を確認するための試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電動機等の回転機を構成する固定子は、例えば、固定子コアの軸方向両側に樹脂ボビンが配置された状態で、固定子巻線を構成する導線が固定子コアのティースに巻き付けられることによって構成される。導線は、例えば、銅やアルミニウム等の導電体と、該導電体の外周を覆う、絶縁特性を有する被膜(絶縁被膜)によって構成されている。
【0003】
通常、固定子巻線は、複数相から構成される。例えば、スター結線やデルタ結線される3相(U相~W相)の固定子巻線によって構成され、各ティースに巻き付けられた固定子巻線は、直列或いは並列に接続される。また、固定子巻線の端末には電源に接続したリード線が接続される。リード線を構成する導体線にも絶縁被膜が施されている。
【0004】
前記固定子巻線間をスター結線やデルタ結線する場合や、直列または並列接続する場合、或いは、固定子巻線の端末にリード線を接続する場合など、これらを接続するための接続部を設ける必要がある。接続部としては、圧着端子を用いて形成したものや、半田付け等によって接続部を設ける方法がある。
【0005】
この場合、コイルエンドからの絶縁と、導通によって高温となるコイルエンドに直接接しないよう、下記特許文献1,2に示されるように、接続部は袋状の絶縁紙に収納される。袋状の絶縁紙は、例えば、一枚の絶縁フィルムを1回以上巻回し、その終端部を除いて一側辺を溶着することによって形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】実開平1-16153号公報
【文献】特開2004-31294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述した袋状の絶縁紙に接続部を収納する場合、電動機の振動などによって、圧着端子や半田付された接続部が袋状の絶縁紙を破って外部に露出すると、コイルエンドとの間でレアショートを発生させる恐れがある。
【0008】
そこで、電動機の振動などによっても、接続部によって袋状の絶縁紙が破られることのないよう、袋状の絶縁紙の溶着部に必要十分な強度があることを事前に確認するための試験を実施する必要がある。
【0009】
当該試験は、従前、絶縁紙を袋状に形成した後、袋内部に細径の棒状部材を差し込み、その先端部を袋状絶縁紙の圧着部に当接させた状態で、作業者の熟練した感覚によって所定の圧力を加える。その結果、袋状絶縁紙が破れなければ合格品とし、破れれば不合格品として仕訳けていた。
【0010】
然るに、前述した試験方法では、試験可能な作業者が熟練者に限定されてしまうばかりか、作業者によって試験結果に差異がでるなど、品質確保に不安が残る。また、手作業による試験であるので、作業性が悪く、作業効率を向上させることが難しい。また、試験のエビデンスを残しにくいといった欠点もあった。
【0011】
そこで、本発明は、袋状絶縁紙の圧着部の強度試験を、一部の熟練者に頼ることなく誰でも行うことができ、均一な品質確保が可能で、かつ、作業時間および作業負担の短縮など、作業性の向上に寄与できる強度試験装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1記載の強度試験装置は、電動機の巻線間接続部を収容するために一端に開口部を有し、他端に閉塞部を有する中空形状の絶縁部材の、前記閉塞部の強度を確認するための装置であって、前記絶縁部材を固定する固定部と、該固定部によって固定された状態の前記絶縁部材の前記開口部から中空部に挿入する棒状部材と、該棒状部材を進退させる駆動部と、該駆動部を制御して前記棒状部材を、その進退によって前記絶縁部材の閉塞部を押圧する制御部を備えて構成したことに特徴を有する。
【0013】
請求項2記載の強度試験装置は、請求項1記載の制御部に、閉塞部に加わる押圧力が規定負荷となったときに作動するリミットスイッチを具備し、当該リミットスイッチの作動に応じて、前記棒状部材の進出動作を停止するように構成したことに特徴を有する。
【0014】
請求項3記載の強度試験装置は、請求項1記載の制御部に、棒状部材の後退位置が設定位置に達した時に作動するリミットスイッチの作動に応じて、前記棒状部材の後退動作を停止するように構成したことに特徴を有する。
【0015】
請求項4記載の強度試験装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の固定部が、棒状部材の進退動作を案内する案内部と、絶縁部材を挟持する挟持部を有し、当該挟持部は、前記案内部の延出部との間で前記絶縁部材を挟持するように構成したことに特徴を有する。
【0016】
請求項5記載の強度試験装置は、請求項4記載の挟持部が、レバーによって上下移動可能であり、該挟持部が上方へ移動することによって、延出部との間で絶縁部材の開口部側を挟持するように構成したことに特徴を有する。
【0017】
請求項6記載の強度試験装置は、請求項4又は請求項5の何れかに記載の延出部に、棒状部材のガイド溝が穿設されていることに特徴を有する。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の発明によれば、試験対象の絶縁部材を試験装置に固定して、当該絶縁部材の閉塞部に棒状部材を電動で押し当てて閉塞部の強度を測定できるので、作業者が試験対象を片手に持ち、他方の手で棒状部材を持って、これを絶縁部材の閉塞部に手動で押し付ける作業をする必要がなく、簡易かつ短時間で強度試験が行える。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、棒状部材に加わる圧力が規定負荷となるようにリミットスイッチを作動させることができるので、熟練した作業者の感覚による試験に頼る必要がなく、作業の平準化および試験対象の品質管理が行える。
【0020】
請求項3記載の発明によれば、棒状部材の後退位置の最後部を決定できる。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、延出部と挟持部間で試験対象である絶縁部材を簡単かつ確実に固定することができる。
【0022】
請求項5記載の発明によれば、レバーによって挟持部を上動させて延出部との間で試験対象を固定できるので、試験対象のセッティングが単純な動作によって短時間で行える。
【0023】
請求項6記載の発明によれば、延出部に、棒状部材のガイド溝が穿設されているので、棒状部材をガイド溝に沿って確実に試験対象である絶縁部材の中空部に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の試験装置で強度を確認する絶縁部材を用いる電動機の固定子を第1の樹脂ボビン側からみた斜視図である。
【
図2】本発明の試験装置で強度を測定する絶縁部材を用いる電動機の固定子を第2の樹脂ボビン側からみた斜視図である。
【
図3】接続部を配置する方法の一例を示す要部拡大斜視図である。
【
図5】本発明の試験装置の全体構成を示す斜視図である。
【
図6】本発明の試験装置を構成する固定部の起立部を示す斜視図である。
【
図7】前記固定部を構成する案内部を示す斜視図である。
【
図9】本発明の試験装置を構成する試験用治具を示す側面図である。
【
図10】本発明の試験装置の手動操作部および駆動ベルトを説明する斜視図である。
【
図11】前記固定部に絶縁部材を固定する前段階を示す斜視図である。
【
図12】前記固定部に絶縁部材を固定した状態を示す斜視図である。
【
図13】本発明の試験装置を構成する試験用治具を構成する棒状部材に、前記絶縁部材を設置する前段階を示す側面図である。
【
図14】本発明の試験装置を構成する試験用治具を構成する棒状部材に、前記絶縁部材を設置した状態を示す側面図である。
【
図15】前記固定部に前記絶縁部材を固定した状態を示す側面図である。
【
図16】本発明の試験装置が前進する前段階を示す平面図である。
【
図17】本発明の試験装置の前進中の状態を示す平面図である。
【
図18】本発明の試験装置の前進が終了した状態を示す平面図である。
【
図19】本発明の試験装置を構成する第1のスイッチ部の構成を示す要部拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の実施の形態を
図1乃至
図18により説明する。なお、本実施の形態において、「軸方向」という記載は、回転子が固定子に対して相対的に回転可能に配置されている状態において、回転子の回転中心線P(
図1参照)の延在方向を示す。回転中心線Pは「固定子中心線」に対応する。「周方向」という記載は、回転子が固定子に対して相対的に回転可能に配置されている状態において、軸方向に直角な断面で見て、回転中心線(固定子中心線)Pを中心とする円周方向を示す。「径方向」という記載は、回転子が固定子に対して相対的に回転可能に配置されている状態において、軸方向に直角な断面で見て、回転中心線(固定子中心線)Pを通る方向を示す。「径方向内周側」という記載は、径方向に沿って回転中心線(固定子中心線)P側を示し、「径方向外周側」という記載は、径方向に沿って回転中心線(固定子中心線)Pと反対側を示す。また、樹脂ボビン(第1の樹脂ボビン、第2の樹脂ボビン)に対しては、「軸方向」、「周方向」および「径方向」という記載は、固定子コアに配置された状態における「軸方向」、「周方向」および「径方向」を示す。以下の
図1乃至
図3においては、紙面上方を「軸方向一方側」といい、紙面下方を「軸方向他方側」という。さらに、
図1乃至
図3の紙面上方から見て、回転中心線Pを中心に、時計方向を「周方向一方側」といい、反時計方向を「周方向他方側」という。勿論、「軸方向一方側」、「軸方向他方側」、「周方向一方側」および「周方向他方側」は、逆方向であってもよい。
【0026】
先ず、本発明の試験装置によって強度試験される絶縁部材を取り付ける電動機等の回転機を構成する固定子構造の一例について説明する。
図1は前記回転機を構成する固定子を示す斜視図である。固定子100は、固定子コア101、第1の樹脂ボビン102、第2の樹脂ボビン103、スロット絶縁部材(図示不可)、固定子巻線104、相間絶縁部材105によって概略構成されている。
図1で例示する固定子100では、第1の樹脂ボビン102および第2の樹脂ボビン103が固定子コア101と別体に形成されている。
【0027】
固定子コア101は、電磁鋼板を積層して構成されている。固定子コア101は、略筒状をなし、軸方向一方側に固定子コア端面101Aを有し、軸方向他方側に固定子コア端面101Bを有している。固定子コア101は、周方向に沿って延在する筒状のヨーク106と、ヨーク106の径方向内周側において、周方向に沿って離間して配置され、かつ、径方向内周側に向けて延在する複数のティース107からなり、複数のティース107間に複数のスロットが形成される。当該スロットに沿う格好で前記スロット絶縁部材は配置される。スロット絶縁部材は、絶縁特性を有する樹脂によって形成される樹脂フィルムにより形成される。樹脂フィルムとしては、公知の種々の樹脂により形成される樹脂フィルムが用いられる。
【0028】
ティース107は、ヨーク106から径方向内側に延在するティース基部(図示せず)と、ティース基部の先端部に設けられ、周方向および軸方向に沿って延在するティース先端部108を有している。ティース先端部108の径方向内周側に固定子コア内側空間109が形成され、固定子コア内側空間109内に、回転子(図示省略)が回転可能に配置される。回転子としては、公知の種々の構成の回転子が用いられる。固定子100と、固定子コア内側空間109内に配置される回転子によって、電動機等の回転機が構成される。
【0029】
第1の樹脂ボビン102および第2の樹脂ボビン103は、固定子コア101の軸方向両側に配置される。
図1では、第1の樹脂ボビン102が固定子コア101の軸方向一方側(
図1において上方)に配置され、第2の樹脂ボビン103が固定子コア101の軸方向他方側(
図1において、下方)に配置される。第1の樹脂ボビン102および第2の樹脂ボビン103は、絶縁特性を有する樹脂により形成される。第1の樹脂ボビン102は、外壁部110、複数の内壁部111、外壁部110と内壁部111を連結する図示しない複数の連結部を有している。
【0030】
外壁部110は、周方向および軸方向に沿って延在しており、内壁部111は、外壁部110より径方向内側に配置され、周方向および軸方向に沿って延在している。図示しない連結部は、周方向および径方向に沿って延在し、外壁部110と内壁部111を連結している。
【0031】
固定子巻線104を構成する導線は、固定子コア101の軸方向両側に第1の樹脂ボビン102と第2の樹脂ボビン103が配置された状態で、固定子コア101のティース107に巻き付けられる。導線は、例えば、銅やアルミニウム等の導電体と、導電体の外周を覆う、絶縁特性を有する被膜によって構成される。導線をティース107に巻き付けた巻き付け部分を連続して形成するには、導線を、異なるティース間に配線する必要がある。異なるティースに巻き付けられている巻き付け部を接続する導線(「渡り線」と呼ばれている)は、固定子100を第2の樹脂ボビン103側から見た斜視図に示す第2の樹脂ボビン103の外壁部112の外周面に形成したガイド溝112A~112Cに配線される。前記巻き付け部を接続する導線は、第2の樹脂ボビン103の外壁部112に形成した複数の溝112A~112Cを介して外壁部112の外周面に渡されて、前記ガイド溝113A~113Cに渡り線として配線される。
【0032】
第2の樹脂ボビン103も第1の樹脂ボビン102と同様に、外壁部112と複数の内壁部114、および、外壁部112と内壁部114を連結する図示しない複数の連結部からなる。外壁部112は、周方向および軸方向に沿って延在しており、内壁部114は、外壁部112より径方向内側に配置されており、周方向および軸方向に沿って延在している。また、図示しない連結部は、周方向および径方向に沿って延在して、外壁部112と内壁部114を連結している。
【0033】
図1に示す第1の樹脂ボビン102側では、固定子巻線104の、電源に接続される一方側端部(「電源側リード線」と呼ばれる)が、第1の樹脂ボビン102の外壁部110と内壁部111間の連結部(図示せず)に巻き付けた固定子巻線104上(凹部という)内を周方向に沿って引き回される。また、各固定子巻線104がスター結線される場合には、各固定子巻線104の中性点に接続される他方側端部(「中性点側リード線」と呼ばれる)も、共通接続された状態で、第1の樹脂ボビン102の凹部内を周方向に沿って引き回される。
【0034】
前記固定子巻線104と電源線との接続部や、各固定子巻線104をスター結線する場合の中性点に相当する接続部、あるいは、各固定子巻線104をデルタ結線する場合や、直列または並列接続する場合の各接続点は共通接続されて溶着等によって接合される。この場合、接続部は、
図3に示すように、絶縁部材115によって覆われた状態で、樹脂ボビン102の凹部内に周方向に沿って引き回される。
【0035】
一例として、各固定子巻線104をスター結線する場合の中性点に相当する接続部(共通接続部)の配置態様を
図3に示す。第1~第3の固定子巻線104は、電源に接続される一方側端部(電源側リード線であり図示省略)と、中性点に接続される他方側端部(中性点側リード線)116Ub、116Vb、116Wbを有しており、一方側端部は、絶縁部材117U~117Wにより覆われた状態で、第1の樹脂ボビン102の凹部内を周方向に沿って引き回されている。絶縁部材115としては、例えば、絶縁特性を有するチューブが用いられる。また、他方側端部116Ub~116Wbは、共通に接続された状態で、熱溶着等により接合されて共通接続部を形成する。共通接続部は、絶縁部材115で覆われる。
【0036】
絶縁部材115としては、例えば、
図4に示すように、絶縁特性を有する樹脂フィルム118により形成される。先ず、絶縁特性を有する樹脂フィルム118を筒状に巻付ける。そして、矢印A,Bで示す箇所を、超音波溶着方法等を用いて接合し、閉塞部を形成する。これにより、一端側に閉塞部115bを有し、他端側に開口部115aを有する袋状に形成した絶縁部材115が得られる。
【0037】
共通接続部は、開口部115aを介して絶縁部材115内に挿入される。また、絶縁部材115で覆った共通接続部を、一方側端部を覆っている絶縁部材117U~117Wの少なくとも1つに取り付ける。例えば、絶縁部材115で覆われている共通接続部を、絶縁部材160U,60Vの上に配置した状態で、絶縁部材115と絶縁部材117U,117Vを縛り紐119によって縛り付けて第1の樹脂ボビン102に固定する。
【0038】
以上のように構成することで、固定子巻線104との間で共通接続部をはじめとする各接続部が固定子巻線104のコイルエンドと接触することにより、固定子巻線104が損傷することを防止できる。したがって、各接続部を覆う絶縁部材115は、回転機の振動等によって接続部がこれを破って外部に露出することのないよう、その閉塞部115bに所定の強度が要求される。本発明は、この絶縁部材115の閉塞部115bの強度を試験するための装置に関する。
【0039】
図5は本発明の強度試験装置TMの全体図を示す斜視図である。強度試験装置TMは、基台150上に設置された、電動機などの駆動部200、制御部300、動力伝達部400、可動部500、プッシュプルゲージ600、固定部700、試験用治具800、スイッチ部900(900A,900B)、手動操作部1000から構成されている。
【0040】
駆動部200は、本体である電動機201と、電動機201の取付部202に連結される支持部203と、支持部203を基台150に固定する固定座204を備えている。固定座204には、長孔形状の貫通孔205が形成されており、当該貫通孔205を介して、固定手段206によって基台150に固定される。そのため、電動機201の基台150に対する固定位置は、
図5に示すY軸方向に可変可能である。
【0041】
制御部300は、電動機201の駆動を制御するものであり、電動機201の後述する出力軸を正方向および逆方向に所定の回転速度、トルクで回転させる。正方向および逆方向の切り換えは、上面に配置した操作スイッチ301によって切り換え可能である。
【0042】
動力伝達部400は、底部401、底部401を支える支持脚402、底部401の長手方向両端に立設する枢支部403、枢支部403間の底部401上にX軸方向に配設されるガイドレール404、枢支部403の各々が具備する図示しない軸受によって回転自在に取り付けられた、外周面に雄ねじを有する回転軸405、回転軸405の雄ねじに噛み合う雌ねじを備えた螺合部406と、螺合部406の底面に位置し、螺合部406がガイドレール404に沿って移動するよう規制するレール受部407、螺合部406の上面に取り付けられた上面部408、回転軸405の一方端(固定部700側)に取り付けられ、回転軸405とともに回転する第2の歯車409を備えて構成されている。
【0043】
可動部500は、動力伝達部400の上面部408上に固定される可動板501からなり、動力伝達部400の螺合部406がガイドレール404に沿って移動することによって、
図5のX軸方向に移動する。可動板501上には、プッシュプルゲージ600が固定されており、可動板501の移動に伴い、プッシュプルゲージ600も
図5のX軸方向へ移動する。プッシュプルゲージ600は、標準的なフォースゲージであり、ロッド601に加わる力を計測部602で計測可能である。プッシュプルゲージ600としては、
図5に示すメカニカルな構成に限らず、デジタル構成のものであっても良い。
【0044】
固定部700は、基台150に固定されて立設する起立部701と、起立部701の正面位置に取り付けられる操作部702と、操作部702によって操作され、上下動する挟持部703から構成される。起立部701は、
図6に示すように、その上部(起立部上部)704が略山型状に形成されており、X軸方向の幅が起立部701の下部(起立部下部)705の厚みより厚く形成されることで張出部706が形成されている。張出部706の底面706aの略中央には、固定手段707が螺合する係合孔708bが形成されている。また、略山型状に形成された起立部上部704の頂部には、X軸方向に係合溝708が穿設されており、係合溝708の底部708aには、固定手段709が係合する係合孔(図示せず)が形成されている。係合溝708には、略クランク形状の案内部710が嵌合され、案内部710に形成したねじ孔711を介して係合溝708の図示しない係合孔に固定手段709を螺合し、かつ、張出部706の底面706aに形成した係合孔708bに固定手段707を係合することによって、係合溝708内に上下方向から固定される。
【0045】
図7に案内部710を拡大して示す。案内部710は、前述したとおりクランク形状をなし、その先端には、X軸方向に延出する延出部712が形成されている。延出部712には、その上面に円弧状のガイド溝712aが形成され、その下面は同様に円弧状に形成(円弧面712bという)されている。また、延出部712の厚みは案内部710のその他部位の厚みと比較して薄く形成されている。
【0046】
図8に操作部702を示す。操作部702は、作業者が手動操作するためのレバー713と、レバー713の操作によって上下動するロッド714を具備したシリンダ715から構成されており、起立部下部705の正面位置に固定手段716を利用して固定されている。
【0047】
挟持部703は、操作部702のロッド714の上端に固定されている。挟持部703の上面は、延出部712の下面形状と合致する円弧状の溝部703bが形成されており、レバー713の操作によってロッド714が上方に伸びた状態で、挟持部703の溝部703bが延出部712の下面712bに一定の付勢力で当接するように設計されている。
【0048】
試験用治具800は、プッシュプルゲージ600のロッド601の先端に固定される連結治具801と、連結治具801の反対側(固定部700側)に取り付けられる棒状部材802から構成されている。
図9に試験用治具800を拡大して示す。
図9(a)は、組み立て前の試験用治具800を示している。連結治具801は、略円筒状をなし、その一方端(同図の右方端)から内部(同図の左方向)に向かって雌ねじ孔801aが形成されており、他方端(同図の左方端)から内部(同図の右方向)に向かって円筒孔801bが形成されている。また、円筒孔801bには、その中途位置にねじ切りした横孔801cが形成されており、横孔801cは、
図9(a)の紙面に垂直方向に貫通している。801dは、連結部材801の外周面の所定箇所(例えば、180°隔てた2箇所)を穿つようにして形成した平面部である。棒状部材802は、その外径寸法が連結部材801の円筒孔801bの径寸法と略同一径に形成された円筒形状の棒部材である。
【0049】
図9(b)は、同図(a)に示す試験用治具800を組み立てた状態を示している。まず、連結部材801にプッシュプルゲージ600のロッド601を取り付ける場合は、連結部材801の雌ねじ孔801a内にプッシュプルゲージ600のロッド601を、ロッド601の雄ねじ部601aを利用してねじ込むことで連結する。次に、連結部材801の円筒孔801bに棒状部材802の右端を挿入し、その状態で、横孔801c両端開口部から図示しない固定手段をねじ込むことによって、当該固定手段により棒状部材802を両側から挟持して、棒状部材802が連結部材801から抜脱しないように固定する。なお、この連結作業において、作業者は、連結部材801に形成した平面部801dに適宜、指をあてがうことによって、連結作業の作業性を向上できる。
【0050】
スイッチ部900は、第1のスイッチ部900Aと第2のスイッチ部900Bからなる。第1のスイッチ部900Aは、可動部500の可動板501に取り付けられ、可動板501とともに移動する底板901と、底板901上に固定されたスイッチ部本体902から構成されている。スイッチ部本体902は
図19に示すスイッチ片903を備えており、スイッチ片903は、プッシュプルゲージ600のロッド601側に延出する延出針904と、延出針904の先端に取り付けられ、中空部にプッシュプルゲージ600のロッド601を挿通する挿通環905を備えて構成されている。第2のスイッチ部900Bは、
図5に示す動力伝達部400の底部401側面に取り付けられた固定板908と、固定板908に固定されたスイッチ部本体906から構成されている。スイッチ部本体906のスイッチ片907は、螺合部406の外枠410に固定されて、螺合部406とともに移動する押下部411によって、投入・投入解除が切り換えられる。
【0051】
手動操作部1000は、ハンドル部1001と回転軸ロック部1002から構成されている。ハンドル部1001は
図10に示すように、回転軸ロック部1002を介して回転軸405に連結されており、ハンドル部1001を操作することによって、回転軸405を手動で正回転または逆回転させることができる。回転軸ロック部1002は、誤動作等によって回転軸405が回転することを防止するための安全機構であり、ロックレバー1003を操作することにより、回転軸405の回転のロック状態と解除状態を切り換えることができる。なお、
図10では、
図5に示す制御部300、固定部700、スイッチ部900の図示を省略している。
図10に示すように、前述した駆動部200を構成する電動機201の出力軸207の先端には第1の歯車208が取り付けられており、回転軸405に端部に取り付けられている第2の歯車409との間が駆動ベルト209によって繋がれており、回転軸405は、電動機201の駆動によって電動で正回転または逆回転するとともに、手動操作部1000のハンドル部1001の操作によって手動で正回転または逆回転することができる。なお、
図5では駆動ベルト209の図示を省略している。
【0052】
次に、強度試験装置TMの動作について説明する。当該試験装置TMにおいて
図4(b)に示す絶縁部材115の閉塞部115bの強度を測定する場合、
図8に示すように、固定部700の案内部710を構成する延出部712と、該延出部712上に位置する棒状部材802に、
図4(b)に示す絶縁部材115を取り付ける。絶縁部材115を取り付ける場合は、延出部712と棒状部材802を、絶縁部材115をその開口部115aから覆うように取り付け、
図11に示す状態とする。この状態で、
図11に示すレバー713を上へ持ち上げ操作すると、ロッド714が上方へ伸び、絶縁部材115が挟持部703によって挟持される。このとき、挟持部703の上面は、
図11に示すように、円弧状の溝部703bが形成されており、また、案内部710を構成する延出部712の下面には、
図7に示すように、円弧面712bが形成されているので、溝部703bと円弧面712bが合致することにより、絶縁部材115を延出部712と挟持部703間で確実に挟持することができる。
【0053】
図13乃至
図15は、絶縁部材115を固定部700の起立部701に取り付ける場合について説明する側面図である。
図13に示すように、試験用治具800の棒状部材802は、案内部710の延出部712の上面に形成したガイド溝712aに沿って配置されている。この状態で、絶縁部材115の開口部115aから絶縁部材115内に棒状部材802と延出部712が収容されるように嵌め込み、
図14の状態とする。そして、操作部702のレバー713を操作することによってロッド714を上動させて、
図15に示すように、ロッド714の上端に備えた挟持部703を絶縁部材115に当接させる。このとき、挟持部材703の円弧状の溝部703bが、絶縁部材115内にある延出部712の円弧面712bと合致することで、絶縁部材115は延出部712と挟持部材703間に確実に挟持される。
【0054】
固定部700に絶縁部材115を挟持したら、
図5に示す操作スイッチ301を操作して電動機201を正回転させる。電動機201の駆動により、
図10に示す出力軸207が正回転して、その先端に取り付けた第1の歯車208が正回転する。これにより、駆動ベルト209を介して第2の歯車409が回転し、これに接続される回転軸405を正回転させる。回転軸405が正回転すると、回転軸405の雄ねじに噛み合う雌ねじを備えた、
図5に示す螺合部406が、レール受部407をガイドレール404に沿って固定部700側へ移動する。螺合部406の移動によって、その上面部408上に固定された可動部500の可動板501も移動し、その上面に取り付けたプッシュプルゲージ600を固定部700側へ移動(前進)させる。
【0055】
可動板501には
図16に示すように、底板901が取り付けられており、底板901上には第1のスイッチ部900Aのスイッチ部本体902が固定されているので、プッシュプルゲージ600の前進とともに、第1のスイッチ部900Aのスイッチ部本体902も固定部700側へ移動する。また、プッシュプルゲージ600の前進によって、ロッド601も同様に固定部700側へ移動する。当該ロッド601は、スイッチ部本体902の延出針904の先端に取り付けられた挿通環905内を挿通しているが、プッシュプルゲージ600の移動とともにスイッチ部本体902も移動するので、ロッド601と延出針904および挿通環905の位置関係に変更はない。
【0056】
プッシュプルゲージ600およびそのロッド601の固定部700側への移動に伴い、ロッド601に連結治具801を介して接続した棒状部材802も固定部700側へ移動する。このとき、棒状部材802は、固定部700を構成する案内部710の延出部712に形成したガイド溝712aに沿って移動し、固定部700に挟持した絶縁部材115内を進出する。絶縁部材115内を進出した棒状部材802は、その先端が絶縁部材115の閉塞部115bに当接し、その後は進出することはない。
【0057】
棒状部材802の進出が停止した後も、プッシュプルゲージ600は、固定部700側への前進を継続し、
図17に示すように、ロッド601の一部がプッシュプルゲージ600内に押し込まれた状態となる。このとき、絶縁部材115の閉塞部115bには、プッシュプルゲージ600の移動量に応じた押圧力が加わり、その押圧力はプッシュプルゲージ600の計測部602で計測可能である。
【0058】
また、プッシュプルゲージ600の移動が継続することに伴い、底板901上のスイッチ部本体902も移動するが、
図17に示す状態では、スイッチ部本体902に取り付けたスイッチ片903の延出針904に接続される挿通環905は、連結治具801に接触していない。
【0059】
図17に示す状態からさらにプッシュプルゲージ600が固定部700側へ移動すると、底板901上のスイッチ部本体902も移動するので、
図18に示すように、ロッド601はさらにプッシュプルゲージ600内に押し込まれる。このとき、スイッチ片903の挿通環905が連結治具801に接触する。挿通環905が連結治具801に接触した後、さらにプッシュプルゲージ600およびスイッチ部本体902が前進することにより、挿通環905を介して延出針904が反時計方向に回転し、スイッチ部本体902のスイッチを作動させる。
【0060】
スイッチ部本体902の作動によって、制御部300は、
図10に示す電動機201の駆動が停止し、プッシュプルゲージ600およびスイッチ部本体902がこれ以上、固定部700側へ移動することを防止する。この状態で、棒状部材802によって絶縁部材115の閉塞部115bに加わる押圧力(規定負荷)は、閉塞部115bの強度試験荷重であり、計測部602によって表示される。つまり、当該強度試験荷重を加えた状態で、絶縁部材115の閉塞部115bが破れたり、割けたりすることなければ、当該絶縁部材115は強度試験に合格したということになる。逆に、破れたり、割けたりする場合、当該絶縁部材115は強度試験に不合格ということになる。
【0061】
当該強度試験が終了した後は、
図5に示す操作スイッチ301を操作して、電動機201を逆回転させると、
図10に示す出力軸207が逆回転して、先端に取り付けた第1の歯車208が逆回転する。これにより、駆動ベルト209を介して第2の歯車409が回転し、これに接続される回転軸405を逆回転させる。回転軸405が逆回転すると、回転軸405の雄ねじに噛み合う雌ねじを備えた、
図5に示す螺合部406が、レール受部407をガイドレール404に沿って、固定部700と反対側へ移動(後退)する。螺合部406の後退によって、その上面部408上に固定された可動部500の可動板501も移動し、上面に取り付けたプッシュプルゲージ600を固定部700と反対側へ移動させる。
【0062】
可動板501には
図18に示すように、底板901が取り付けられており、底板901上には第1のスイッチ部900Aのスイッチ部本体902が固定されているので、プッシュプルゲージ600の移動とともに、第1のスイッチ部900Aのスイッチ部本体902も固定部700と反対側へ移動する。また、プッシュプルゲージ600の移動によって、プッシュプルゲージ600内に押し込まれていたロッド601が
図18に示す状態から
図17に示すように外部へ露出し、さらに、プッシュプルゲージ800が後退すると、
図17に示すように、スイッチ部本体902の延出針904の先端に取り付けられた挿通環905と連結治具801の接触が解かれる。このとき、棒状部材802による絶縁部材115の閉塞部115bへの押圧力は低下し、計測部602で確認できる。
【0063】
プッシュプルゲージ600の後退がさらに進むと、ロッド601の露出量が増した
図16に示す状態に推移する。このとき、棒状部材802による絶縁部材115の閉塞部115bへの押圧力は完全に解かれ、押圧力が加わっていないことが計測部602によって確認できる。
【0064】
プッシュプルゲージ600の後退がある程度進んだとき、
図5に示す第2のスイッチ部900Bを構成するスイッチ部本体906のスイッチ片907が、螺合部406の外枠410に固定されて、螺合部406とともに移動する押下部411によって投入される。スイッチ部本体906の作動によって、制御部300は、
図10に示す電動機201の駆動を停止し、プッシュプルゲージ600がこれ以上、後退することを防止する。以上の動作によって、固定部材700に固定した状態にある絶縁部材115の強度試験を終了する。
【0065】
強度試験が終了した絶縁部材115は、
図12に示す操作部702のレバー713を下げることでロッド714を
図11に示すように下げ、シリンダ715内に収容する。これにより、ロッド714の上端に接続されている挟持部703も下降し、絶縁部材115の挟持状態が解かれる。挟持状態が解かれたら、絶縁部材115を棒状部材802および延出部712から引き抜き、
図8に示す状態とする。その後は、前述したと同様の動作を繰り返すことにより、複数の絶縁部材115の強度試験を連続的に実施することが可能となる。
【0066】
以上説明したように、本発明の強度試験装置によれば、試験対象の絶縁部材を試験装置に固定して、当該絶縁部材の閉塞部に棒状部材を電動で押し当てて閉塞部の強度を測定できるので、試験自体を半自動化でき、簡易かつ短時間で強度試験が行える。また、棒状部材に加わる圧力が一定圧力となるようにリミットスイッチを作動させることができるので、熟練した作業者の感覚に頼る必要がなく、試験の平準化および試験対象の品質管理が行える。
【0067】
なお、本発明は、実施形態で説明した構成に限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で種々の変動、追加、削除が可能である。例えば、第1の歯車208と第2の歯車409間は駆動ベルト209にて連結する場合に限らず、歯車機構によって連結してもよい。また、手動操作部1000は本試験装置の必須の構成要素ではなく、削除して構成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0068】
棒状部材の押圧力によって強度を確認できるあらゆる部材の試験装置として適用可能である。
【符号の説明】
【0069】
100 固定子
101 固定子コア
101A,101B 固定子コア端面
102 第1の樹脂ボビン
103 第2の樹脂ボビン
104 固定子巻線
105 相間絶縁紙
106 ヨーク
107 ティース
108 ティース先端部
109 固定子コア内側空間
110,112 外壁部
111,114 内壁部
113A~113C ガイド溝
115 絶縁部材
115a 開口部
115b 閉塞部
116Ub,116Vb,116Wb 中性点側リード線
117U,117V,117W 絶縁部材
118 樹脂フィルム
119 縛り紐
150 基台
200 駆動部
201 電動機
202 取付部
203 支持部
204 固定座
205 貫通孔
206 第1の固定手段
207 出力軸
208 第1の歯車
209 駆動ベルト
300 制御部
301 操作スイッチ
400 動力伝達部
401 底部
402 支持脚
403 枢支部
404 ガイドレール
405 回転軸
406 螺合部
407 レール受部
408 上面部
409 第2の歯車
410 外枠
411 押下部
500 可動部
501 可動板
600 プッシュプルゲージ
601 ロッド
601a 雄ねじ部
601b 貫通孔
602 計測部
700 固定部
701 起立部
702 操作部
703 挟持部
703b 溝部
704 起立部上部
705 起立部下部
706 張出部
706a 底面
707,709,716 固定手段
708a 底部
708b 係合孔
710 案内部
711 ねじ孔
712 延出部
712a ガイド溝
712b 円弧面
713 レバー
714 ロッド
715 シリンダ
800 試験用治具
801 連結治具
801a 雌ねじ孔
801b 円筒孔
801c 横孔
801d 平面部
802 棒状部材
900 スイッチ部
900A 第1のスイッチ部
900B 第2のスイッチ部
901 底板
902,906 スイッチ部本体
903,907 スイッチ片
904 延出針
905 挿通環
908 固定板
1000 手動操作部
1001 ハンドル部
1002 回転軸ロック部
1003 ロックレバー
TM 強度試験装置