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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-30
(45)【発行日】2023-11-08
(54)【発明の名称】気象ステーション
(51)【国際特許分類】
   G01W 1/02 20060101AFI20231031BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20231031BHJP
【FI】
G01W1/02 Z
G03B17/56 B
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021534377
(86)(22)【出願日】2021-04-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-03
(86)【国際出願番号】 CN2021090712
(87)【国際公開番号】W WO2022116472
(87)【国際公開日】2022-06-09
【審査請求日】2021-06-15
(31)【優先権主張番号】202011386787.1
(32)【優先日】2020-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521191540
【氏名又は名称】深▲せん▼市農博創新科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shenzhen NBI Technology Co., LTD.
【住所又は居所原語表記】4F, Mobi Mansion, No.17 Keji North 1st Rd, Nanshan District, Shenzhen, Guangdong Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】黄 彦▲きん▼
(72)【発明者】
【氏名】李 客南
(72)【発明者】
【氏名】董 思男
(72)【発明者】
【氏名】劉 元財
(72)【発明者】
【氏名】謝 鵬
(72)【発明者】
【氏名】馬 俊娜
【審査官】前田 敏行
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第209248047(CN,U)
【文献】特許第5080674(JP,B1)
【文献】中国実用新案第210270224(CN,U)
【文献】特開2000-304871(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01W 1/02
G03B 17/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベースの上方に設けられた電池モジュールと、
上端が前記電池モジュールと取り外し可能に接続されて、下端が前記ベースと取り外し可能に接続されている第一コネクタと、
前記電池モジュールの上方に設けられた第一センサーモジュールと、
上端が前記第一センサーモジュールと取り外し可能に接続されて、下端が前記電池モジュールと取り外し可能に接続されている第二コネクタと、
を含み、
前記電池モジュールは、円筒状の電池ケースと、前記電池ケースの周囲に設置された環状のソーラーパネルと、前記ソーラーパネルと前記電池ケースとの間に設置されて、且つ前記電池ケース対して前記ソーラーパネルがスイングできるように接続されている固定組立体と、を含む気象ステーション。
【請求項2】
前記ソーラーパネルのスイングを駆動する駆動機構をさらに含み、
外部の風力が前記駆動機構の既定風力値より大きい場合、前記駆動機構は風力の方向に一致する角度までスイングするように前記ソーラーパネルを駆動し、一方で、外部の風力が前記駆動機構の既定風力値より小さい場合、前記駆動機構は太陽の照射角度と垂直な角度までスイングするように前記ソーラーパネルを駆動する、請求項1に記載の気象ステーション。
【請求項3】
前記第一センサーモジュールは第一ケースを含み、前記第一ケースの下端には第一接続筒が設けられ、前記第一コネクタの上端には第一接続部が設けられ、前記第一接続筒は前記第一接続部の外に外嵌され、且つ前記第一接続筒と前記第一接続部とは取り外し可能に接続されている、
請求項1または2に記載の気象ステーション。
【請求項4】
前記第二コネクタの下端には第二接続部が設けられて、前記ベースには第二接続筒が設けられて、前記第二接続筒は前記第二接続部の外に外嵌され、且つ前記第二接続筒は前記第二接続部と取り外し可能に接続されている
請求項1~3のいずれか一項に記載の気象ステーション。
【請求項5】
前記第一センサーモジュールは風速風向センサー組立体、雨量センサー組立体、光センサー組立体の中の少なくとも一つを含む
請求項1~4のいずれか一項に記載の気象ステーション。
【請求項6】
前記気象ステーションはさらに第二センサーモジュールを含み、前記第二センサーモジュールは前記第一センサーモジュールの下方に設置されて、且つ前記第一センサーモジュールと取り外し可能に接続され、前記第一コネクタの上端は前記第二センサーモジュールと取り外し可能に接続されている請求項1~5のいずれか一項に記載の気象ステーション。
【請求項7】
前記第二センサーモジュールは第二ケースを含み、前記第二ケースの下端には第三接続筒が設置され、前記第三接続筒は前記第一コネクタの上端の外に外嵌されて、且つ前記第三接続筒は前記第一コネクタの上端と取り外し可能に接続されている
請求項に記載の気象ステーション。
【請求項8】
前記第二センサーモジュールは空気温度センサー、空気湿度センサーと気圧センサーの中の少なくとも一つを含む
請求項6または7に記載の気象ステーション。
【請求項9】
前記固定組立体は第一固定台座、接続ロッドと第二固定台座を含み、前記第一固定台座は前記ソーラーパネルに接続され、前記第二固定台座は前記電池ケースの外に外嵌され、前記接続ロッドの両端はそれぞれ前記第一固定台座と前記第二固定台座に接続されている
請求項1~8のいずれか一項に記載の気象ステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は2020年12月1日に出願された、出願番号が202011386787.1である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を引用により本願に組み入れる。
【0002】
本発明は、気象ステーションの技術分野に関し、特に気象ステーションに関する。
【背景技術】
【0003】
気象ステーションとは、気象情報を得るために建てられる観測ステーションであり、一般的に言うと、気象ステーションは通常、センサーモジュール、電池モジュール及びベースなどの複数のモジュールを含む。従来の技術において、前記センサーモジュール、前記電池モジュール及び前記ベースなどの複数のモジュール間の位置関係と接続関係は固定的であるので、この気象ステーションの使用場面の範囲を制限してしまう。
【0004】
上記内容は発明の技術案の理解を助けるために用いられるものであって、上記内容が先行技術だと認めたわけではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の主な目的は、気象ステーションの使用場面の範囲を広げるための気象ステーションを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願は気象ステーションを提案し、前記気象ステーションは、
ベースと、
前記ベースの上方に設けられた第一センサーモジュールと、
上端が前記第一センサーモジュールと取り外し可能に接続されて、下端が前記ベースと取り外し可能に接続されているコネクタとを含む。
【0007】
一実施例では、前記第一センサーモジュールは第一ケースを含み、前記第一ケースの下端には第一接続筒が設けられ、前記コネクタの上端には第一接続部が設けられ、前記第一接続筒は前記第一接続部の外に外嵌され、且つ前記第一接続筒と前記第一接続部とは取り外し可能に接続されている。
【0008】
一実施例では、前記コネクタの下端には第二接続部が設けられて、前記ベースには第二接続筒が設けられて、前記第二接続筒は前記第二接続部の外に外嵌され、且つ前記第二接続筒は前記第二接続部と取り外し可能に接続されている。
【0009】
一実施例では、前記第一接続筒の下端は前記第二接続筒の上端と当接されている。
【0010】
一実施例では、前記第一センサーモジュールは風速風向センサー組立体、雨量センサー組立体、光センサー組立体の中の少なくとも一つを含む。
【0011】
一実施例では、前記気象ステーションはさらに電池モジュールを含み、前記電池モジュールは電池ケース、ソーラーパネル及び固定組立体を含み、前記ソーラーパネルは前記電池ケースの周囲に設置され、前記固定組立体は前記ソーラーパネルと前記電池ケースとの間に設置されて、且つ前記電池ケースと前記ソーラーパネルを接続しており、前記コネクタの数は二つであり、二つの前記コネクタはそれぞれ前記電池ケースの上端と下端に設置され、前記電池ケースの上端にある前記コネクタは前記第一センサーモジュールと取り外し可能に接続され、前記電池ケースの下端にある前記コネクタは前記ベースと取り外し可能に接続されている。
【0012】
一実施例では、前記気象ステーションはさらに第二センサーモジュールを含み、前記第二センサーモジュールは前記第一センサーモジュールの下方に設置されて、且つ前記第一センサーモジュールと取り外し可能に接続され、前記コネクタの上端は前記第二センサーモジュールと取り外し可能に接続されている。
【0013】
一実施例では、前記第二センサーモジュールは第二ケースを含み、前記第二ケースの下端には第三接続筒が設置され、前記第三接続筒は前記コネクタの上端の外に外嵌されて、且つ前記第三接続筒は前記コネクタの上端と取り外し可能に接続されている。
【0014】
一実施例では、前記第二センサーモジュールは空気温度センサー、空気湿度センサーと気圧センサーの中の少なくとも一つを含む。
【0015】
一実施例では、前記気象ステーションはさらに電池モジュールを含み、前記電池モジュールは電池ケース、ソーラーパネル及び固定組立体を含み、前記ソーラーパネルは前記電池ケースの周囲に設置され、前記固定組立体は前記ソーラーパネルと前記電池ケースとの間に設置されて、且つ前記電池ケースと前記ソーラーパネルを接続しており、前記コネクタの数は二つであり、二つの前記コネクタはそれぞれ前記電池ケースの上端と下端に設置され、前記電池ケースの上端にあるコネクタは前記第二センサーモジュールと取り外し可能に接続され、前記電池ケースの下端にあるコネクタは前記ベースと取り外し可能に接続されている。
【0016】
一実施例では、前記固定組立体は第一固定台座、接続ロッドと第二固定台座を含み、前記第一固定台座は前記ソーラーパネルに接続され、前記第二固定台座は前記電池ケースの外に外嵌され、前記接続ロッドの両端はそれぞれ前記第一固定台座と前記第二固定台座に接続されている。
【0017】
一実施例では、前記ソーラーパネルのスイングを駆動するように、前記気象ステーションはさらに駆動機構を含む。
【発明の効果】
【0018】
本願による気象ステーションはベース、第一センサーモジュール及びコネクタを含み、前記第一センサーモジュールは前記ベースの上方に設けられ、前記コネクタは、上端が前記第一センサーモジュールと取り外し可能に接続されて、下端が前記ベースと取り外し可能に接続されている構成を取ることにより、人々が実際の応用場面に応じて、前記気象ステーションの中の複数のモジュールを選択的に組み合わせられるので、前記気象ステーションの応用場面の範囲を広げた。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本願実施例及び従来技術の技術案をより明確に説明するため、以下では、実施例或いは従来技術の説明に必要とされる添付図面を簡単に紹介する。下記説明における添付図面は本願の一部の実施例に過ぎないことは明らかであって、当業者にとって、創造的な労働を行わないことを前提に、これらの添付図面が示す構造により他の添付図面を得ることができる。
図1】本願の気象ステーションの一実施例の構造分解模式図である。
図2図1のAでの部分拡大図である。
図3】第一センサーモジュールの一実施例の断面図である。
図4図3に示す実施例の超音波プローブ組立体の断面図である。
図5】第一センサーモジュールのもう一つの実施例の断面図である。
図6】カメラ組立体の一実施例の断面図である。
図7】本願の気象ステーションのもう一つの実施例の構造分解模式図である。
図8図7のBでの部分拡大図である。
図9図7に示す実施例の部分構造断面図である。
図10図9のCでの部分拡大図である。
図11図7に示す実施例の別の角度からの部分構造断面図である。
図12図11のDでの部分拡大図である。
図13】本願の気象ステーションのもう一つの実施例の構造分解模式図である。
図14図13に示す実施例の部分構造断面図である。
図15図14のEでの部分拡大図である。
図16】本願の気象ステーションのもう一つの実施例の構造分解模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
添付図面を参照して、実施例と組み合わせて本願目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。
本願の実施例において「第一」、「第二」等に関わる説明がある場合、当該「第一」、「第二」等の説明は、説明のためにだけ利用されるものであって、その相対的重要性を提示又は暗示する、或いは提示される技術的特徴の数を暗示的に指定するように理解すべきではないことは、説明しておく必要がある。これにより、「第一」、「第二」に限定された特徴は明示的或いは暗示的に少なくとも一つの当該特徴を含んでもよい。また、全文において現れた「及び/又は」は三つの並行する案を含むことを意味する。「A及び/又はB」を例に取ると、A案、或いはB案、或いはAとBとが同時に満たされる案を含むことになる。
【0021】
本願は気象ステーションを提案する。
図1を参照し、本願が提案する気象ステーションはベース1、第一センサーモジュール2及びコネクタ3を含み、前記第一センサーモジュール2は前記ベース1の上方に設けられ、前記コネクタ3は、上端が前記第一センサーモジュール2と取り外し可能に接続されて、下端が前記ベース1と取り外し可能に接続されている。
【0022】
本願の実施例では、前記ベース1の構造は様々あり、前記ベース1は板状構造、箱状構造、槽状構造又は筒状構造などとしてもよい。前記ベース1と前記コネクタ3の下端との取り外し可能な接続方法は様々あり、例えば、ねじ接続又は係合接続がある。前記ベース1の上端は前記コネクタ3の下端と当接でき、又は、前記ベース1の上端は前記コネクタ3の下端の外に外嵌され、又は、前記コネクタ3の下端は前記ベース1の上端の外に外嵌されている。
【0023】
前記第一センサーモジュール2は、外部環境における風、雨、雲又は空気などの様々な環境因子を観測するように、様々なセンサーを含む。前記第一センサーモジュール2の下端と前記コネクタ3の上端とは、ねじ接続又は係合接続としてもよい。前記第一センサーモジュール2の下端は、前記コネクタ3の上端に当接されてもよく、又は、前記第一センサーモジュール2の下端は前記コネクタ3の上端の外に外嵌され、又は、前記コネクタ3の上端は前記第一センサーモジュール2の下端の外に外嵌されている。
【0024】
前記コネクタ3の構造は様々ある。前記コネクタ3は接続支持フレーム、接続板又は接続筒としてもよい。比較的良い接続効果を実現するために、前記コネクタ3の上端の形状は前記第一センサーモジュール2の下端の形状に適合し、前記コネクタ3の下端の形状は前記ベース1の上端の形状に適合していることは、理解できるであろう。
【0025】
本願による気象ステーションはベース1、第一センサーモジュール2及びコネクタ3を含み、前記第一センサーモジュール2は前記ベース1の上方に設けられ、前記コネクタ3は、上端が前記第一センサーモジュール2と取り外し可能に接続されて、下端が前記ベース1と取り外し可能に接続されている構成を取ることにより、人々が実際の応用場面に応じて、前記気象ステーションの中の複数のモジュールに対して選択的に組み合わせられるので、前記気象ステーションの応用場面の範囲を広げた。
【0026】
以下では、前記第一センサーモジュール2を説明する。
【0027】
図1図2を参照し、一実施例において、前記第一センサーモジュール2は第一ケース21を含み、前記第一ケース21の下端には第一接続筒22が設けられ、前記コネクタ3の上端には第一接続部31が設けられ、前記第一接続筒22は前記第一接続部31の外に外嵌され、且つ前記第一接続筒22と前記第一接続部31とは取り外し可能に接続されている。前記第一ケース21は円柱体状又は立方体状としてもよく、前記第一接続筒22は円筒又は角筒としてもよい。前記第一ケース21と前記第一接続筒22とは一体成形により構成されてもよく、又は、前記第一ケース21と前記第一接続筒22とは取り外し可能な接続であり、例えば、ねじ接続又は係合接続である。
【0028】
前記第一接続筒22と前記第一接続部31との取り外し可能な接続方法は様々ある。図1図2を参照し、一実施例では、前記第一接続筒22と前記第一接続部31とは係合接続されている。具体的に、前記第一接続筒22の内壁面上に第一位置制限部が凸出して接続され、前記第一接続部31上には位置制限溝311が設けられ、前記第一位置制限部は前記位置制限溝311内に係合されている。前記第一接続筒22は円筒状であり、それに対応するように、前記第一位置制限部は弧状の位置制限ブロックであり、前記第一位置制限部の横断面の形状は方形、三角形又は多角形とすることが可能である。前記第一接続部31は円筒状であり、前記第一接続部31の外壁面には凸ブロック312が凸出して設置され、前記凸ブロック312の横断面の形状は逆L状である。前記凸ブロック312の二つの側壁により前記位置制限溝311を構成しているので、前記位置制限溝311の横断面の形状も逆L状であり、前記位置制限溝311の切り欠きの設置により、前記第一位置制限部の前記位置制限溝311に対する進入と退出を容易にする。
【0029】
この実施例において、前記第一位置制限部の上面には第一係着溝が設けられ、前記位置制限溝311の内壁面上には前記第一係着溝と適合する係着具313が設けられて、前記係着具313は前記第一係着溝内に係合される。前記第一係着溝の横断面の形状は台形であり、前記係着具313は前記位置制限溝311の上壁に設けられて、前記係着具313の横断面の形状も台形である。前記係着具313と前記第一係着溝との係合接続により、前記第一位置制限部の前記位置制限溝311内の左右への移動を制限できる。
【0030】
改めて図1図2を参照し、前記コネクタ3の下端には第二接続部32が設けられて、前記ベース1には第二接続筒11が設けられて、前記第二接続筒11は前記第二接続部32の外に外嵌され、且つ前記第二接続筒11と前記第二接続部32とは取り外し可能に接続されている。前記第二接続筒11は円筒又は角筒としてもよい。
【0031】
前記第二接続筒11と前記第二接続部32との取り外し可能な接続方法は様々ある。例えば、この実施例において、前記第二接続筒11と前記第二接続部32とはねじ接続されている。具体的に、前記第二接続筒11の内壁面上には第一ねじ山111が設けられ、前記コネクタ3の下端には前記第一ねじ山111と適合する第二ねじ山321が設けられている。前記第一ねじ山111は雌ねじ山であり、それに対応するように、前記第二ねじ山321は雄ねじ山である。勿論、前記第一ねじ山111が雄ねじ山でもよく、すると、前記第二ねじ山321は雌ねじ山である。前記第二接続筒11と前記第二接続部32とは係合接続でもよい。
【0032】
上記実施例において、前記第一接続筒22の下端は前記第二接続筒11の上端と当接されている。このように構成することで、第一接続筒22、前記コネクタ3と前記第二接続筒11との間の接続の隙間を減少させて、それらの接続をより一層安定させることが可能である。
【0033】
図3から図5を参照し、前記第一センサーモジュール2は風速風向センサー組立体23、雨量センサー組立体24、光センサー組立体25の中の少なくとも一つを含む。以下では、風速風向センサー組立体23、雨量センサー組立体24、光センサー組立体25をそれぞれ説明する。
【0034】
図3図4を参照し、前記風速風向センサー組立体23はプローブケース231、超音波プローブ232及びプローブカバー233を含み、前記超音波プローブ232は前記プローブケース231内に設置され、前記プローブケース231の一端が開口として構成され、前記プローブカバー233は前記開口に被せられるように設置され、前記プローブカバー233は前記プローブケース231と取り外し可能に接続されている。前記プローブケース231の横断面はV状、U状、矩形、多角形又は異形としてもよく。前記プローブカバー233は環状であり、前記プローブカバー233は円環、方形環又は多角形環としてもよい。前記超音波プローブ232の超音波信号送受信用の一端は前記開口のところに設置されている。
【0035】
前記プローブカバー233と前記プローブケース231との取り外し可能な接続方法は様々あり、例えば、図3図4を参照し、前記プローブカバー233は前記プローブケース231とねじ接続されている。具体的に、前記プローブカバー233の外周壁上には雄ねじ山が設けられ、前記プローブケース231の内周壁上には前記雄ねじ山と適合する雌ねじ山が設けられている。前記プローブカバー233と前記プローブケース231とは係合接続でもよい。
【0036】
前記超音波プローブ232組立体は前記第一ケース21の頂部に取り付けられている。具体的に、図1図3図4を参照し、前記第一ケース21の頂部には取付支持フレーム26が設置され、前記超音波プローブ232組立体は前記取付支持フレーム26上に取り付けられている。前記取付支持フレーム26は取付筒であり、前記取付支持フレーム26と前記第一ケース21とは一体成形により構成され、前記取付支持フレーム26の前記第一ケース21から遠く離れた一端は前記プローブケース231と接着により接続されている。
【0037】
図3を参照し、前記雨量センサー組立体24は雨量計量カバープレート241と圧電センサー242を含み、前記第一ケース21はトップカバー211を含み、前記トップカバー211は環状であり、前記雨量計量カバープレート241は前記トップカバー211のトップカバー内孔のところに設置され、前記圧電センサー242は前記雨量計量カバープレート241の下端に設置されている。雨水が前記雨量計量カバープレート241からスムーズに流れ去ることができるように、前記雨量計量カバープレート241は弧状板である。前記雨量計量カバープレート241の横断面は円形、方形又は多角形とすることが可能である。前記雨量計量カバープレート241と前記トップカバー211とは接着により接続されている。前記雨量計量カバープレート241と前記トップカバー211とはねじ接続又は係合接続としてもよい。
【0038】
この実施例において、前記圧電センサー242の上端は前記雨量計量カバープレート241の下端と接着により接続されている。前記圧電センサー242は雨水の前記雨量計量カバープレート241に対する圧力をセンシングして、且つ前記圧力を電気信号に変換して、前記電気信号に対する変換と処理を通して、降雨量の大きさを得る。前記圧電センサー242の数は複数としてもよく、複数の前記圧電センサー242は前記雨量計量カバープレート241の下端に間隔を開けて配置されていることにより、前記圧電センサー242による降雨量測定の正確性を向上させる。
【0039】
図3を参照し、前記光センサー組立体25は第一透明カバープレート251と光センサー252を含む。前記第一透明カバープレート251は前記雨量計量カバープレート241に接続されて、前記光センサー252は前記第一透明カバープレート251の下端に接続されている。図3を参照し、一実施例では、前記雨量計量カバープレート241と前記第一透明カバープレート251とは一体成形により構成されている。具体的に、前記雨量計量カバープレート241は黒い塗料により吹き付けられ、前記雨量計量カバープレート241の中部エリアはレーザー方式により表面のペンキが取り除かれて、光を透過させる前記中部エリアにより前記第一透明カバープレート251を構成している。図5を参照し、もう一つの実施例では、前記雨量計量カバープレート241と前記第一透明カバープレート251とは別体として構成されている。前記雨量計量カバープレート241にはカバープレート内孔が設けられ、前記第一透明カバープレート251は前記カバープレート内孔のところに設置され、前記第一透明カバープレート251は前記内孔の周壁と接着により接続されている。
【0040】
前記光センサー252は前記第一透明カバープレート251の下端に設置されており、前記第一透明カバープレート251を透過した光を受信且つ分析できる。前記第一透明カバープレート251と前記光センサー252とは接着で接続されてもよい。
【0041】
図7から図9を参照し、いくつかの実施例では、前記気象ステーションはさらに電池モジュール4を含み、前記電池モジュール4は電池ケース41、ソーラーパネル42及び固定組立体43を含み、前記ソーラーパネル42は前記電池ケース41の周囲に設置され、前記固定組立体43は前記ソーラーパネル42と前記電池ケース41との間に設置されて、且つ前記電池ケース41と前記ソーラーパネル42を接続しており、前記コネクタ3の数は二つであり、二つの前記コネクタ3はそれぞれ前記電池ケース41の上端と下端に設置され、前記電池ケース41の上端にある前記コネクタ3は前記第一センサーモジュール2と取り外し可能に接続され、前記電池ケース41の下端にある前記コネクタ3は前記ベース1と取り外し可能に接続されている。
【0042】
図7図8を参照し、前記電池ケース41は円筒状であり、前記電池ケース41の上端は前記コネクタ3とねじ接続され、前記電池ケース41の下端は前記コネクタ3とねじ接続されている。具体的に、前記電池ケース41の上端の内側面には取付台座が設けられ、前記取付台座にはねじ孔が設けられ、前記コネクタ3の内側面には取付板が設置され、前記取付板には取付孔が貫通するように設けられ、前記気象ステーションはさらにねじを含み、前記ねじは順に、前記取付孔と前記ねじ孔を通ることで、前記取付台座と前記取付板をねじ接続する。前記ねじ孔と前記取付孔の数は複数として、且つ対応するように設置されてもよい。勿論、この場合、前記ねじの数も複数であり、前記ねじの数は前記ねじ孔、前記取付孔の数と一致している。前記電池ケース41の下端と前記コネクタ3との具体的な接続方式については、上記内容を参照し、改めて説明はしない。前記コネクタ3はさらに弾性部33を含み、前記弾性部33は前記コネクタ3の周囲に外嵌され、前記弾性部33は前記第一接続部31と前記第二接続部32との間に設置されている。前記弾性部33はシリコンゴムリング又はゴムリングとすることが可能である。一つの前記弾性部33の両端はそれぞれ前記第一接続筒22の下端と前記電池ケース41の上端に当接され、もう一つの前記弾性部33の両端はそれぞれ前記電池ケース41の下端と前記第二接続筒11の上端に当接されている。前記弾性部33は同様に、前記第一位置制限部の前記位置制限溝311内での左右の移動を制限できるので、本実施例では、前記凸ブロック312上には前記係着具313が設けられていない。
【0043】
前記ソーラーパネル42は円環、方形環又は多角形環とすることが可能である。前記ソーラーパネル42を前記電池ケース41の周囲に設置することで、前記ソーラーパネル42と前記電池ケース41との間の距離を減少させて、前記固定組立体43のモーメントを減少させて、さらには前記ソーラーパネル42と前記電池ケース41との間の接続安定性を向上させることが可能である。
【0044】
図7図9を参照し、一実施例では、前記固定組立体43は第一固定台座431、接続ロッド432と第二固定台座433を含み、前記第一固定台座431は前記ソーラーパネル42に接続され、前記第二固定台座433は前記電池ケース41の外に外嵌され、前記接続ロッド432の両端はそれぞれ前記第一固定台座431と前記第二固定台座433に接続されている。
【0045】
前記第一固定台座431の構造は様々あり、この実施例では、前記第一固定台座431上には取付溝4313が設けられ、前記ソーラーパネル42は一部が前記取付溝4313内に嵌設されている。具体的に、前記第一固定台座431は上カバープレート4311と下カバープレート4312を含み、前記上カバープレート4311と前記下カバープレート4312との間で取付溝4313を構成している。前記上カバープレート4311と前記下カバープレート4312とは一体成形により構成されてもよく、或いは取り外し可能に接続されてもよい。前記第一固定台座431の数は少なくとも二つであり、少なくとも二つの前記第一固定台座431は前記電池ケース41の周方向に間隔を開けて分布している。このように構成することで、前記ソーラーパネル42と前記電池ケース41との接続をより安定させることが可能である。それに対応するように、前記接続ロッド432の数も複数とすることが可能である。
【0046】
前記第二固定台座433は環状であり、前記第二固定台座433は円環又は方形環などとすることができる。前記電池ケース41と前記第二固定台座433とは一体成形により構成されてもよいが、勿論、前記第二固定台座433と前記電池ケース41とは別体として構成されてもよい。前記第二固定台座433の前記接続ロッド432寄りの一端には取付筒434が設けられている。前記取付筒434は前記接続ロッド432の前記第一固定台座431から遠く離れた一端の外に外嵌されている。
【0047】
前記ソーラーパネル42の太陽光照射に対する利用効率を向上させるために、及び風力の前記ソーラーパネル42と前記固定組立体43に対するダメージを下げるために、前記ソーラーパネル42を前記電池ケース41に対してスイングできるように、前記接続ロッド432と前記取付筒434を移動可能に接続してもよい。
【0048】
前記ソーラーパネル42のスイングを駆動するように、前記気象ステーションはさらに駆動機構を含む。具体的に、前記駆動機構は駆動モータを含み、前記駆動モータは前記ソーラーパネル42のスイングを駆動するためのものである。外部の風力が前記駆動機構の既定風力値より大きい場合、前記駆動モータは風力の方向に一致する角度までスイングするように前記ソーラーパネル42を駆動できる。風力が既定風力値より小さい場合、前記駆動モータは太陽の照射角度と垂直な角度までスイングするように前記ソーラーパネル42を駆動する。前記駆動モータは、前記ソーラーパネル42のスイングを直接駆動するように、前記ソーラーパネル42に接続してもよいが、勿論、前記駆動モータは、前記第一固定台座431又は前記接続ロッド432のスイングを駆動することで、前記ソーラーパネル42のスイングを間接的に駆動するように、前記第一固定台座431又は前記接続ロッド432に接続してもよい。
【0049】
前記ソーラーパネル42のスイングは、風力によって駆動されてもよい。前記ソーラーパネル42の風力による駆動下のスイング方向とスイング幅にはランダム性があり、前記ソーラーパネル42の太陽光に対する利用に影響してしまう。上記のような状況を改善するために、図9図10を参照し、一実施例では、前記取付筒434と前記接続ロッド432との一方には位置制限具44が設けられ、他方には前記位置制限具44と嵌合される嵌合部45が設けられている。風のソーラーパネル42と接続ロッド432を吹く力が比較的小さい場合、前記接続ロッド432のモーメントは前記位置制限具44と前記嵌合部45との間の係合力より小さく、前記ソーラーパネル42は既定角度に保たれ、風の前記ソーラーパネル42を吹く力が比較的大きい場合、前記接続ロッド432のモーメントは前記位置制限具44と前記嵌合部45との間の係合力より大きく、前記ソーラーパネル42は風力の駆動の下でスイングする。
【0050】
以下では、前記位置制限具44と前記嵌合部45を説明する。図9図10を参照し、前記位置制限具44は前記取付筒434の内壁面上設けられた第一位置制限凸部441を含み、前記嵌合部45は前記接続ロッド432に設けられた位置制限凹溝451を含み、前記第一位置制限凸部441は前記位置制限凹溝451内に設置されている。図11図12を参照し、前記位置制限凹溝451の数は複数であり、複数の前記位置制限凹溝451は前記接続ロッド432の周方向に間隔を開けて配置されている。図9図10を参照し、前記位置制限具44はさらに前記取付筒434の前記第二固定台座433から遠く離れた一端の内壁面上に設けられた第一当接凸部442を含み、前記嵌合部45はさらに前記接続ロッド432の外壁面上に設けられた第二当接凸部452を含む。前記接続ロッド432が回動時に前記取付筒434から離れるのを防ぐように、前記第一当接凸部442は前記第二当接凸部452に当接されている。
【0051】
図13を参照し、いくつかの実施例では、前記気象ステーションはさらに第二センサーモジュール5を含み、前記第二センサーモジュール5は前記第一センサーモジュール2の下方に設置されて、且つ前記第一センサーモジュール2と取り外し可能に接続され、前記コネクタ3の上端は前記第二センサーモジュール5と取り外し可能に接続されている。
【0052】
具体的に言うと、前記第二センサーモジュール5は第二ケース51を含み、前記第二ケース51の下端には第三接続筒52が設置され、前記第三接続筒52は前記コネクタ3の上端の外に外嵌されて、且つ前記第三接続筒52は前記コネクタ3の上端と取り外し可能に接続されている。前記第二ケース51は円柱状であり、且つ前記第二ケース51上には上下方向に間隔を開けて設置されている環状凸起が複数設けられている。前記第二ケース51と前記第三接続筒52とはねじ接続、接着接続又は係合接続でもよい。
【0053】
前記第三接続筒52と前記第一接続部31との取り外し可能な接続方式は様々あり、図13から図15を参照し、一実施例では、前記第三接続筒52は前記第一接続部31と係合接続されている。具体的に、前記第三接続筒52上には前記位置制限溝311と嵌合される第二位置制限部521が設けられ、前記第二位置制限部521は前記位置制限溝311内に設置され、前記第二位置制限部521上には前記係着具313と嵌合される第二係着溝522が設けられ、前記第二係着溝522は前記係着具313と係合接続されている。
【0054】
前記第二センサーモジュール5は空気温度センサー、空気湿度センサーと気圧センサーの中の少なくとも一つを含む。拡張して他のセンサー、例えばPM 2.5センサー、地質災害監視システムなどを接続するように、前記第二センサーモジュール5にはRS485、CANインターフェースが設置されてもよい。前記第二センサーモジュール5にIoTのゲートウェイを接続してもよい。
【0055】
図16を参照し、いくつかの他の実施例では、前記電池組立体4は前記第二センサーモジュール5の下方に設置されている。具体的に、前記電池ケース41の上端にある前記コネクタ3は前記第二センサーモジュール5と取り外し可能に接続され、電池ケース41の下端にある前記コネクタ3は前記ベース1と取り外し可能に接続されている。この実施例では、前記第一接続筒31と前記第三接続筒52とは係合接続されており、具体的な接続方法は上記内容を参照し、ここでは改めて説明しない。
【0056】
再び図6を参照し、上記各実施例に基づいて、気象ステーションはさらにカメラ組立体6を含む。前記カメラ組立体6は前記第一センサーモジュール2に接続されている。具体的に、前記カメラ組立体6は第二透明カバープレート61とカメラ62を含み、前記第二透明カバープレート61は前記カバープレートの内孔のところに設置されて、前記第二透明カバープレート61は前記カバープレート内孔と接着により接続されている。前記カメラ62は前記第二透明カバープレート61の下端に設置され、前記カメラ62のレンズは前記第二透明カバープレート61に向かっている。前記カメラ62は広角カメラである。前記カメラ組立体6により、風と雨の変化状況を把握すると同時に、空での雲の変化状況を組み合わせて、より正確な天気情報を得るようにすることが可能である。
【0057】
本願が提案する気象ステーションは様々な使用場面に適用でき、従来の気象ステーションの使用場面が限られた問題を解決した。具体的に言うと、人々が外部環境の核心となる環境因子(例えば風速風向、雨量及び光の照射)を観測する場合、前記気象ステーションが設置された環境では一年中雨が続けば、前記気象ステーションは太陽エネルギーを利用できないので、図1に示す実施例によって前記気象ステーションのモジュールを組み合わせて使用でき、前記気象ステーションが設置された環境では日光が十分であれば、図7に示す実施例によって前記気象ステーションのモジュールを組み合わせて使用できる。なお、人々が外部環境の複数の環境因子(例えば風速風向、雨量、光の照射、空気温度、空気湿度又は空気中のパーティクル)、ひいては地震などを観測する必要がある場合、前記気象ステーションが設置された環境では一年中雨が続くようであれば、図13に示す実施例によって前記気象ステーションのモジュールを組み合わせて使用でき、前記気象ステーションが設置された環境では日光が十分であれば、図16に示す実施例によって前記気象ステーションのモジュールを組み合わせて使用できる。勿論、上記内容はあくまでも参考用であり、本願では前記気象ステーションの異なる実施例の使用場面に対して限定しない。
【0058】
以上に述べたことは本願の好ましい実施例に過ぎず、それによって本願の特許の範囲を制限するわけではない。本願の発明構想の下で、本願の明細書及び添付図面の内容を利用してなされた等価構造変換、或いは他の関連する技術分野への直接/間接的な応用は、何れも本願の特許の保護範囲に含まれる。
図1
図2
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図4
図5
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図7
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図10
図11
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図13
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図16