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特許7376993リアルタイム放送の後援のためのユーザ端末及びサーバの動作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-31
(45)【発行日】2023-11-09
(54)【発明の名称】リアルタイム放送の後援のためのユーザ端末及びサーバの動作方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20231101BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019017379
(22)【出願日】2019-02-01
(65)【公開番号】P2019164764
(43)【公開日】2019-09-26
【審査請求日】2022-01-07
(31)【優先権主張番号】10-2018-0031837
(32)【優先日】2018-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】515291063
【氏名又は名称】株式会社カカオ
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ジュミョン,パク
(72)【発明者】
【氏名】ドン ホ ベ
(72)【発明者】
【氏名】ジュ ソプ,リ
(72)【発明者】
【氏名】キ ヒョン カン
(72)【発明者】
【氏名】ミジャ,ユン
(72)【発明者】
【氏名】クンヨン,チェ
(72)【発明者】
【氏名】ヨリム,チョン
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-090526(JP,A)
【文献】月に100万円以上稼げる? SHOWROOM で稼ぐ方法とは?,[online],インフルエンサーラボ(株式会社ガイアックス),2017年10月02日,https://influencerlab.jp/how-to-earn-on-showroom/,[検索日 2023.01.16]
【文献】鈴木 朋子,今すぐ使えるかんたん文庫 LINE楽しく使える!快適ワザ,初版,株式会社技術評論社,2017年01月15日,pp.54,56
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバが、リアルタイム放送プラットフォーム内の視聴者の参加に基づいて、無償の第1後援アイテムが提供される対象視聴者を決定するステップと、
前記サーバが、前記対象視聴者に前記第1後援アイテムを提供するステップと、
前記サーバが、前記リアルタイム放送プラットフォーム内で前記第1後援アイテムを用いた後援に反応して、前記対象視聴者に補償を提供するステップと、
を含み、
前記補償は、制限条件が設定されていない有償の第2後援アイテムを後援した視聴者に前記リアルタイム放送プラットフォーム内で提供される補償と同一であり、
前記第1後援アイテムの精算時にストリーマーに賦課される第1手数料の比率は、前記第2後援アイテムの精算時に前記ストリーマーに賦課される第2手数料の比率とは異なる、サーバの動作方法。
【請求項2】
前記第1後援アイテムの補償は、
前記リアルタイム放送のストリーマーを支援する前記リアルタイム放送視聴者のうち、前記リアルタイム放送内で後援者及び後援量を露出させる第1タイプの補償と、
前記リアルタイム放送内で後援量に応じて後援者の後援等級を更新する第2タイプの補償と、
のうち少なくとも1つを含む、請求項に記載のサーバの動作方法。
【請求項3】
前記第1後援アイテムの補償に基づいたフィードバックを介して、前記対象視聴者に前記第2後援アイテムの購入を誘導するインターフェースを提供するステップをさらに含む、請求項に記載のサーバの動作方法。
【請求項4】
前記第1後援アイテムには予め決定された制限条件が設定され、
前記制限条件は、
特定された有効期間に関する第1条件と、
特定されたサービスに関する第2条件と、
特定されたストリーマーに関する第3条件と、
特定された使用時点に関する第4条件と、
特定されたコンテンツタイプに関する第5条件と、
のうち少なくとも1つを含む、請求項に記載のサーバの動作方法。
【請求項5】
前記第1後援アイテムの補償により前記リアルタイム放送内で前記対象視聴者の後援等級を更新する場合、前記対象視聴者が前記リアルタイム放送に参加する機能のうち少なくとも1つの機能を上向させるステップをさらに含む、請求項に記載のサーバの動作方法。
【請求項6】
前記第1後援アイテムが回収条件に該当するか否かを判断するステップと、
前記判断結果に基づいて、前記第1後援アイテムを回収するステップと、
前記リアルタイム放送プラットフォーム内で前記回収された第1後援アイテムを再配布するステップと、
をさらに含む、請求項に記載のサーバの動作方法。
【請求項7】
前記回収条件は、前記第1後援アイテムが特定された有効期間内に利用されていない場合、前記第1後援アイテムが特定された日付に利用されていない場合、及び前記対象視聴者が前記リアルタイム放送プラットフォーム内でペナルティを受けた場合のうち少なくとも1つを含む、請求項に記載のサーバの動作方法。
【請求項8】
前記視聴者の参加は、前記リアルタイム放送プラットフォーム内の視聴履歴、前記リアルタイム放送プラットフォーム内のチャットの視聴履歴、前記リアルタイム放送プラットフォーム内のチャット参加履歴、前記リアルタイム放送プラットフォーム内の前記第2後援アイテムの購入履歴、及び前記リアルタイム放送プラットフォーム内のプロフィール設定のうち少なくとも1つを含む、請求項に記載のサーバの動作方法。
【請求項9】
ハードウェアと結合して請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の方法を実行させるために媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【請求項10】
無償の第1後援アイテムと有償の第2後援アイテムを用いて後援機能を提供するリアルタイム放送プラットフォームの動作方法において、
前記第1後援アイテムを無償で配布するステップと、
前記第2後援アイテムを有償で販売するステップと、
前記第1後援アイテムと前記第2後援アイテムのうち少なくとも1つのアイテムが後援されたストリーマーに後援金を精算するステップと、
を含み、
前記第1後援アイテムと前記第2後援アイテムのそれぞれに対応して、リアルタイム放送内で露出される情報に関する外向的特性、及び前記リアルタイム放送内で露出されない情報に関する内在的特性が定義され、
前記第1後援アイテムの外向的特性は、前記第2後援アイテムの外向的特性と同一であり、前記第1後援アイテムの内在的特性は、前記第2後援アイテムの内在的特性とは異なり、
前記内在的特性は、後援量対比前記ストリーマーに賦課される手数料の比率を含む、リアルタイム放送プラットフォームの動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、リアルタイム放送の後援のためのユーザ端末及びサーバの動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、ニュース、スポーツ、ゲーム、ユーザ生成コンテンツ(User Generated Contents;UGC)及びテレプレゼンス(Telepresence)などのように様々な産業分野でライブストリーミングサービス(live streaming service)が多く用いられている。
【0003】
さらに、スマートフォンを用いて様々な分野のリアルタイム放送を提供する個人放送製作者によってリアルタイム放送サービスの提供も活性化している。視聴者は、放送視聴、チャット参加、及び関心分野に対する放送後援又は製作者に対する後援などを用いて、リアルタイム放送及び/又はリアルタイム放送製作者をサポートできる。
【0004】
例えば、視聴者は、リアルタイム放送のプラットフォームを介して後援アイテムを購入し、購入した後援アイテムを用いてリアルタイム放送製作者を後援する。後援アイテムは、実際の金銭で精算可能であり、後援を受けた製作者は、リアルタイム放送のプラットフォームに一部の手数料を納付した後、後援アイテムの数量に対応する金額が精算される。
【0005】
このように、後援アイテムは、リアルタイム放送のプラットフォームを提供する企業とリアルタイム放送製作者の全てに収益を与えるため、リアルタイム放送のプラットフォームを提供する企業は、後援アイテムを用いた視聴者に補償を与える機能をプラットフォーム上に実現し、リアルタイム放送製作者は、後援者にリアクションなどのリアルタイムコンテンツを用いて補償を与える。
【0006】
ただし、リアルタイム放送で後援アイテムを購入して後援をする視聴者は少数グループに限定され、リアルタイム放送を視聴する多くの視聴者は、後援を直接経験する機会が少ないことが現実である。そのため、多くの視聴者は、後援の必要性や面白さを直接的に感じることができない。したがって、リアルタイム放送に対する視聴者の後援を誘導できる方法が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、リアルタイム放送の後援のためのユーザ端末及びサーバの動作方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一側面に係るユーザ端末の動作方法は、リアルタイム放送プラットフォームを介して無償の第1後援アイテムを取得するステップと、前記ユーザ端末が前記リアルタイム放送プラットフォームを介して前記第1後援アイテムを制限条件内で利用し、リアルタイム放送のストリーマーを後援するステップとを含む。
【0009】
ここで、前記リアルタイム放送内で前記第1後援アイテムを後援した視聴者に提供される補償は、前記制限条件が設定されていない有償の第2後援アイテムを後援した視聴者に提供される補償と同一であり得る。
【0010】
前記第1後援アイテムの補償は、前記リアルタイム放送内で前記ストリーマーを後援するリアルタイム放送視聴者のうち後援者及び後援量が露出される第1タイプの補償と、前記リアルタイム放送内で後援量に応じて後援者の後援等級が更新される第2タイプの補償のうち少なくとも1つを含み得る。
【0011】
前記ユーザ端末の動作方法は、前記第1後援アイテムの補償に基づいたフィードバックを介して、前記第2後援アイテムの購入を誘導するインターフェースを提供するステップをさらに含み得る。
【0012】
前記第1後援アイテムには、予め決定された制限条件が設定され得る。前記制限条件は、特定された有効期間に関する第1条件と、特定されたサービスに関する第2条件と、特定されたストリーマーに関する第3条件と、特定された使用時点に関する第4条件と、特定されたコンテンツタイプに関する第5条件と、のうち少なくとも1つを含み得る。
【0013】
前記第1後援アイテムの補償により前記リアルタイム放送内で後援者の後援等級が更新される場合、前記後援者が前記リアルタイム放送に参加する機能のうち少なくとも1つの機能が上向され得る。
【0014】
前記第1後援アイテムに対応する第1手数料と前記第2後援アイテムに対応する第2手数料は相違に設定され得る。前記第1手数料と前記第2手数料は、前記制限条件に基づいて相違に設定され得る。
【0015】
リアルタイム放送プラットフォーム内で配布される第1後援アイテムの総量が決定され、予め配布された第1後援アイテムが特定された回収条件に該当すると判断された場合、該当する第1後援アイテムは回収され、前記回収された第1後援アイテムは、前記リアルタイム放送プラットフォーム内で再配布され得る。
【0016】
前記第1後援アイテムを取得するステップは、前記リアルタイム放送に対する前記視聴者の参加に基づいて、前記第1後援アイテムを取得するステップを含み得る。
【0017】
前記視聴者の参加は、前記リアルタイム放送の視聴、前記リアルタイム放送のうちチャット視聴、前記リアルタイム放送のうちチャット参加、前記第2後援アイテムの購入、及び前記視聴者のプロフィール設定のうち少なくとも1つを含み得る。
【0018】
一実施形態に係るサーバの動作方法は、リアルタイム放送プラットフォーム内の視聴者の参加に基づいて、無償の第1後援アイテムが提供される対象視聴者を決定するステップと、前記対象視聴者に前記第1後援アイテムを提供するステップと、前記リアルタイム放送プラットフォーム内で前記第1後援アイテムを用いた後援に反応して、前記対象視聴者に補償を提供するステップとを含む。ここで、前記補償は、制限条件が設定されていない有償の第2後援アイテムを後援した視聴者に提供される補償と同一であり得る。
【0019】
前記第1後援アイテムの補償は、前記リアルタイム放送のストリーマーを支援する前記リアルタイム放送視聴者のうち、前記リアルタイム放送内で後援者及び後援量を露出させる第1タイプの補償と、前記リアルタイム放送内で後援量に応じて後援者の後援等級を更新する第2タイプの補償のうち少なくとも1つを含み得る。
【0020】
前記サーバの動作方法は、前記第1後援アイテムの補償に基づいたフィードバックを介して、前記対象視聴者に前記第2後援アイテムの購入を誘導するインターフェースを提供するステップをさらに含み得る。
【0021】
前記サーバの動作方法は、前記第1後援アイテムの補償により前記リアルタイム放送内で前記対象視聴者の後援等級を更新する場合、前記対象視聴者が前記リアルタイム放送に参加する機能のうち少なくとも1つの機能を上向させるステップをさらに含み得る。
【0022】
前記サーバの動作方法は、前記第1後援アイテムが回収条件に該当するか否かを判断するステップと、前記判断結果に基づいて、前記第1後援アイテムを回収するステップと、前記リアルタイム放送プラットフォーム内で前記回収された第1後援アイテムを再配布するステップとをさらに含み得る。
【0023】
一実施形態に係る無償の第1後援アイテムと有償の第2後援アイテムを用いて後援機能を提供するリアルタイム放送プラットフォームの動作方法は、前記第1後援アイテムを無償で配布するステップと、前記第2後援アイテムを有償で販売するステップと、前記第1後援アイテムと前記第2後援アイテムのうち少なくとも1つのアイテムが後援されたストリーマーに後援金を精算するステップとを含む。
【0024】
ここで、前記第1後援アイテムと前記第2後援アイテムのそれぞれに対応して、リアルタイム放送内で露出される情報に関する外向的特性、及び前記リアルタイム放送内で露出されない情報に関する内在的特性が定義され、前記第1後援アイテムの外向的特性は、前記第2後援アイテムの外向的特性と同一であり、前記第1後援アイテムの内在的特性は、前記第2後援アイテムの内在的特性とは異なる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によると、リアルタイム放送の後援のためのユーザ端末及びサーバの動作方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】一実施形態に係るリアルタイム放送の後援のためのシステムの構成を示す図である。
図2】一実施形態に係るユーザ端末の動作方法を示したフローチャートである。
図3】一実施形態に係るリアルタイム放送に参加する機能の例示を示す図である。
図4】一実施形態に係る有償の後援アイテムの購入を誘導するユーザ端末の動作方法を示したフローチャートである。
図5】一実施形態に係る無償の後援アイテムを回収及び再配布するサーバの動作方法を示したフローチャートである。
図6】一実施形態に係るリアルタイム放送の後援のためのユーザ端末のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
下記で説明する実施形態は様々な変更が加えられることができる。特許出願の範囲がこのような実施形態によって制限も限定もされることはない。各図面に提示された同じ参照符号は同じ部材を示す。
【0028】
本明細書で開示されている特定の構造的又は機能的な説明は単に実施形態を説明するための目的として例示されたものであり、実施形態は様々な異なる形態で実施され、本明細書に説明された実施形態に限定されることはない。
【0029】
本明細書で用いた用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられるものであって、本発明を限定しようとする意図はない。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0030】
異なる定義がされない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0031】
また、添付図面を参照して説明することにおいて、図面符号に関係なく同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。実施形態の説明において関連する公知技術に対する具体的な説明が実施形態の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0032】
図1は、一実施形態に係るリアルタイム放送の後援のためのシステムの構成を示す図である。図1を参照すると、一実施形態に係るシステム100は、視聴者端末110、サーバ130、及びストリーマー端末150を含む。システム100内に含まれた様々な個体(entities)間の通信は、有線/無線ネットワーク(図示せず)を用いて行われる。有線/無線ネットワークは、標準通信技術及び/又はプロトコルを使用する。
【0033】
ストリーマー端末150は、ゲーム、食べ物、コンサルティングなどの自体製作するコンテンツを放送したり、スポーツ、選挙など他の主体によって製作されたコンテンツを中継放送する。視聴者端末110は、ストリーマー端末150によって製作及び/又は中継されるリアルタイム放送を視聴したり、又は、リアルタイム放送でチャットなどを行うユーザ端末に該当する。
【0034】
サーバ130は、リアルタイム放送プラットフォームのための様々な機能を提供する。以下、視聴者端末110及びストリーマー端末150は、それぞれサーバ130を介してリアルタイム放送プラットフォームの機能が提供されるための視聴者アカウント及びストリーマーアカウントを意味する。
【0035】
サーバ130は、視聴者端末110とストリーマー端末150との間で後援機能を提供する。ここで、「後援機能」は、視聴者端末110がストリーマー端末150に後援可能にする機能と理解され得る。例えば、視聴者端末110は、リアルタイム放送プラットフォーム内で使用可能な後援アイテムを取得し、後援アイテムを用いてストリーマー端末150を後援する。「後援アイテム」は、ストリーマー端末150及び/又はストリーマー端末150のストリーマーを後援するために利用できるよう、サーバ130から視聴者端末110に提供されるアイテムであって、例えば、サイバーキャッシュであってもよく、又は、特定物品であってもよい。
【0036】
視聴者端末110は、サーバ130から有償の後援アイテムを購入する。あるいは、以下で詳細に説明するが、視聴者端末110の視聴者は、例えば、プロモーション参加、特定アプリのインストールなどのような一定アクションの実行、予め約束された参加動作の実行、後援アイテムの購入などによりサーバ130から無償の後援アイテムが提供され得る。
【0037】
視聴者端末110の視聴者は、リアルタイム放送プラットフォームを介して放送されるリアルタイム放送時に視聴者端末110の画面上に提供される「後援する」又は「クッキ後援」などのようなアイコン、ボタン、又はその他のユーザインターフェースを選択することで、ストリーマー端末130に後援アイテムを後援し得る。
【0038】
サーバ130は、例えば、ストリーマー端末130ごと又はリアルタイム放送チャネルごとに視聴者によって後援された後援アイテムを累積集計し、一定の期間ごとにストリーマー端末130に知らせる。サーバ130は、ストリーマー端末150に一定の期間累積した後援アイテムの個数、又は、放送開始後に総累積された後援アイテムの個数などを知らせる。又は、サーバ130は、後援アイテムに対応して精算された金額を知らせたり、放送開始後に総精算された累積金額を知らせてもよい。
【0039】
ストリーマー端末150は、後援アイテムを用いて収益を創り出すことができる。サーバ130は、リアルタイム放送プラットフォームを提供する代価として、後援アイテムから創出される収益の一部を手数料として徴収し得る。
【0040】
サーバ130は、後援機能を活性化するために、視聴者端末110に補償を提供する。例えば、サーバ130は、後援をした視聴者端末110をリアルタイム放送内で露出させたり、リアルタイム放送内で視聴者端末110の後援等級を更新する。「後援等級」は、ユーザ端末110のユーザがリアルタイム放送及び/又はストリーマー端末150に後援アイテムを後援した結果を反映した等級に該当する。後援等級は、該当ユーザ端末110のユーザがリアルタイム放送全体に対して後援した累積された後援アイテムの個数に基づいて決定されてもよく、ストリーマー端末150のストリーマーごとの後援アイテムの個数に基づいて決定されてもよい。又は、後援等級は、一定の期間ごとにリアルタイム放送全体、特定のリアルタイム放送又はストリーマーに対して後援された後援アイテムの個数又は後援金額などに基づいて決定されてもよい。後援等級は、例えば、VVIP等級、VIP等級、ゴールド等級、シルバー等級などに区分されてもよく、第1等級、第2等級、第3等級などに区分されてもよい。
【0041】
それだけでなく、後援されたストリーマーも持続的な後援を受けるために、リアクションなどのリアルタイムコンテンツを通じて後援に対して応答できる。
【0042】
一般的に、後援アイテムは、視聴者端末110に有償で販売される。この場合、多くの視聴者は有償の後援アイテムを購入できず、他の視聴者が有償の後援アイテムを後援し、それに伴う補償を取得することを間接的に体験する。
【0043】
一実施形態によれば、サーバ130は、無償の後援アイテムを視聴者端末110に提供する。視聴者端末110は、無償の後援アイテムを用いて、あたかも有償の後援アイテムを用いるようストリーマー端末150を後援し得る。この場合、視聴者端末110に提供される補償は、有償の後援アイテムを用いた場合と同一にすることで、視聴者端末110は、有償の後援アイテムを使用する経験を直接的に体験できる。また、ストリーマー端末150の時点で、有償の後援アイテムを介して後援されたものであるか、無償の後援アイテムを介して後援されたものであるかを区別できないようにすることで、視聴者端末110は、ストリーマーから有償の後援アイテムを後援したことと実質的に同じリアクションを受けることができる。
【0044】
以下、無償の後援アイテムは第1後援アイテムと称し、有償の後援アイテムは第2後援アイテムと称する。
【0045】
第1後援アイテムは、一回のみ又はイベントで視聴者端末110に提供されてもよい。第1後援アイテムは、サイバーキャッシュの一種であり、例えば、クッキー(cookie)又はその他の様々な形態のアイコンなどに表現されて視聴者端末110に提供される。
【0046】
前述したように、視聴者端末110は、サーバ130から第2後援アイテムを購入してもよい。第2後援アイテムは、第1後援アイテムがサーバ130によって無償で提供されることとは異なり、視聴者端末110の購入によって有償で提供される点で差がある。しかし、第1後援アイテムの後援に対応した補償と第2後援アイテムの後援に対応した補償は互いに同一であってもよい。視聴者端末110は、第1後援アイテムあるいは第2後援アイテムを用いてストリーマー端末150が製作及び/又は伝達するリアルタイム放送を後援したり、又は、リアルタイム放送のストリーマーを後援する。
【0047】
第1後援アイテムは、第2後援アイテムとは異なって制限条件を有してもよい。第1後援アイテムには、例えば、一定の有効期間を有する無料クッキー、特定サービス(又は、特定時点)にのみ使用できるイベントクッキー、又は、特定リアルタイム放送を製作するストリーマーにのみ使用できるイベントクッキーなどのように、予め決定された制限条件が設定されてもよい。第1後援アイテムに対して予め決定された制限条件は、下記の図2を参照してより具体的に説明する。
【0048】
一実施形態によれば、後援アイテムに対応して、外向的特性及び内在的特性が定義される。外向的特性は、後援時にリアルタイム放送に露出される情報に関し、例えば、リアルタイム放送内で露出される後援量を含む。内在的特性は、リアルタイム放送内で露出されない情報に関し、例えば、後援アイテムの使用のための制限条件、後援量対比前記リアルタイム放送のストリーマーに賦課される手数料の比率などを含む。
【0049】
第1後援アイテムの配布によって、第2後援アイテムの購入を促進させる効果を最大化するために、第1後援アイテムの外向的特性は、第2後援アイテムの外向的特性と同一に設定される。様々な実施形態により、第1後援アイテムの内在的特性は、第2後援アイテムの内在的特性とは相違に設定されてもよい。
【0050】
視聴者端末110は、例えば、リアルタイム放送を提供するストリーマー(ストリーマー端末150)に対して放送ごとに1つの後援アイテムを後援したり、又は、一週間に一定個数の後援アイテムを後援するなどのような一定期間の間に定期的に後援してもよく、気に入るリアルタイム放送又はチャネルに対して五千ウォンに該当する後援アイテムを購入して後援するなどのように、一回性(イベント)として後援してもよい。視聴者端末110の後援等級は、このような定期的な後援の結果及び/又は一回性(イベント)の後援結果を反映して更新される。視聴者は、自身の後援等級を向上させるために他の視聴者とランキング競争し得る。
【0051】
サーバ130は、リアルタイム放送プラットフォーム内の視聴者のうち無償の第1後援アイテムが提供される対象視聴者を選別する。例えば、視聴者端末110は、リアルタイム放送に間して予め約束された参加動作を行った視聴者を対象視聴者として選択したり、又は、視聴者のチャットを分析することで対象視聴者を決定し得る。
【0052】
より具体的に、サーバ130は、例えば、視聴者端末110がリアルタイム放送のうち放送視聴記録、リアルタイム放送のチャットを視聴した記録、又は、チャットに参加した記録などを分析し、分析結果に応じて、視聴者端末110に第1後援アイテムを提供してもよい。又は、サーバ130は、ストリーマー端末150によって優秀視聴者として指定された視聴者端末110、又は、サーバ130を介して該当のリアルタイム放送を初めて提供する新規ストリーマーの初期放送視聴者に第1後援アイテムを提供してもよい。その他に、サーバ130は、例えば、該当リアルタイム放送に対する第2後援アイテムを購入してから、最近一定の期間以上に購入していない購入パターンを有する視聴者端末110、該当のリアルタイム放送に対する第2後援アイテムを一定の金額以上に購入した視聴者端末110、又は、該当のリアルタイム放送にプロフィール写真などのプロフィール情報を設定した視聴者端末110などのように、該当のリアルタイム放送に対して特定アクション(又は、予め約束された参加動作)を行った視聴者端末110、又は該当のリアルタイム放送で進行した特定イベントに応募して当選した視聴者端末110に第1後援アイテムを提供し得る。
【0053】
又は、サーバ130は、他の業者によって提供されるリアルタイム放送プラットフォームから移住してきた視聴者を選別し、第1後援アイテムを提供してもよい。サーバ130は、他の業者のリアルタイム放送プラットフォームから移住してきた視聴者を様々な方式により選別し得る。例えば、サーバ130は、他の業者のリアルタイム放送プラットフォームから移住してきたストリーマー端末150から関連情報を受信する。又は、サーバ130は、他の業者のリアルタイム放送プラットフォームから移住してきたストリーマー端末150の初放送、又は予め決定された時点(例えば、予め広報した時点など)の放送に参加する視聴者を他の業者のリアルタイム放送プラットフォームから移住してきた視聴者の候補群として設定し得る。
【0054】
サーバ130は、第1後援アイテム又は第2後援アイテムを用いた後援が行われた場合、視聴者端末110の視聴者に補償を提供する。補償は、リアルタイム放送内で後援者及び後援量が露出される第1タイプの補償、リアルタイム放送内で後援量に応じて後援者の後援等級が更新される第2タイプの補償、又は、その組み合せなどを含む。
【0055】
また、サーバ130は、該当視聴者の後援等級に対応するリアルタイム放送参加機能を提供する。ここで、リアルタイム放送参加機能とは、例えば、リアルタイム放送のうちチャット参加、リアルタイム放送の本番の入場などを含んでもよい。リアルタイム放送に参加する機能について、下記の図3を参照して具体的に説明する。
【0056】
サーバ130は、リアルタイム放送内で第1後援アイテムを後援した視聴者の後援等級を制限条件が設定されていない有償の第2後援アイテムを後援する場合と同一に更新する。後援によって更新された後援等級又は後援ランキングは、メッセージ又はリアルタイム放送のうちチッカーなどにより公示される。
【0057】
サーバ130は、視聴者端末110の後援等級が更新されることで、リアルタイム放送に参加する機能のうち少なくとも1つの機能を上向(向上)させ得る。
【0058】
一実施形態において、視聴者端末110のユーザがサーバ130によって無償で提供される第1後援アイテムを用いてリアルタイム放送及び/又はストリーマーに対する後援を経験するよう誘導することで、潜在的な後援視聴者を第2後援アイテムを直接購入して後援に積極的に参加する後援視聴者に誘導することができる。また、サーバ130は、後援ランキングを公示して後援した視聴者端末110間の競争を誘導することで、後援促進及び競争を通した視聴者の興味を誘発させ得る。
【0059】
サーバ130は、視聴者端末110から後援アイテムが後援されたストリーマー端末150が収益を上げる機能を提供する。例えば、サーバ130は、後援アイテムの個数に対応する現金化の機能を提供してもよい。サーバ130は、後援アイテムを現金化する精算によりストリーマー端末150のストリーマーに現金を提供する。
【0060】
また、サーバ130は、後援アイテムが後援されたストリーマー端末150に、例えば、リアルタイム放送の画質向上、リアルタイム放送の時間延長、リアルタイム放送のチャネル拡大などのような様々な放送関連のベネフィットをサポートし、リアルタイム放送の供給、配布、再生などに関する様々なベネフィットをストリーマー端末150のストリーマー及び/又は該当ストリーマー端末150のリアルタイム放送に提供する。
【0061】
サーバ130がストリーマー端末150に提供する機能は、該当後援アイテムが無償の第1後援アイテムであるか又は有償の第2後援アイテムであるかに関わらず同一であり得る。ただし、サーバ130が現金化時に求められる手数料は、例えば、該当後援アイテムが無償の第1後援アイテムであるか又は有償の第2後援アイテムであるかに応じて、又は、後援アイテムの運用ポリシーなどにより相違に設定されてもよい。サーバ130は、例えば、無償で提供された第1後援アイテムに対応する第1手数料を、有償で提供された第2後援アイテムに対応する第2手数料に比べて高く設定してもよい。
【0062】
又は、第1後援アイテムに対応する第1手数料と第2後援アイテムに対応する第2手数料は、制限条件やリアルタイム放送のコンテンツタイプ、ストリーマーの等級などに基づいて差等に設定されてもよい。
【0063】
サーバ130は、例えば、リアルタイム放送が提供するサービス又はコンテンツのタイプに応じて後援アイテムを現金化する手数料を相違に設定してもよい。例えば、リアルタイム放送が提供するコンテンツのタイプが寄付放送である場合、サーバ130は、後援アイテムを現金化する手数料を0%に設定し、教育放送である場合、後援アイテムを現金化する手数料を0.5%に設定し、ゲーム放送である場合は後援アイテムを現金化する手数料を0.8%に設定してもよい。又は、サーバ130は、リアルタイム放送が、例えば、ゲームリーグ公式放送又は選挙公式放送などのように公式に提供される放送であるか、又は一般放送であるかなどに応じて手数料を相違に設定してもよい。
【0064】
また、サーバ130は、例えば、多くの視聴者を確保している人気度の高い第1等級のストリーマーには手数料を0.1%に設定し、認知度のない第5等級のストリーマーには手数料を1%に設定してもよい。ここで、人気度の高い第1等級のストリーマーといっても第1手数料は第2手数料に比べて高く設定されてもよい。
【0065】
実施形態により、サーバ130は、各ストリーマーの精算時点により手数料を相違に設定してもよい。一例として、サーバ130は、後援アイテムに対する精算を遅く進行するほど手数料が高まるように設定する。
【0066】
その他にも、サーバ130は、後援アイテムに対する運用ポリシーによって、後援アイテムを現金化する基本手数料を相違に策定してもよく、後援アイテムの実際の使用環境に応じて手数料に異なる料率を適用し得る。
【0067】
一実施形態によれば、サーバ130は、精算時にストリーマー端末150の時点で、どのような後援者が無償の第1後援アイテムを後援し、どのような後援者が有償の第2後援アイテムを後援したかを区分できないようにしてもよい。
【0068】
視聴者端末110及びストリーマー端末150は、例えば、スマートフォンのような移動通信端末、デスクトップコンピュータ、ノート型パソコン、ワークステーション、パームトップ(palmtop)コンピュータ、個人携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)、ウェブパッドなどのようにメモリ手段を備え、マイクロ・プロセッサを搭載して演算能力が備えられたデジタル機器であり得る。
【0069】
サーバ130は、例えば、単一のサーバコンピュータ又は類似のシステム、又は1つ以上のサーババンク又はその他の配列で配列される複数のサーバであってもよい。サーバは、単一施設に置かれてもよく、互いに異なる地理的な位置間に分散したサーバ「クラウド」であってもよい。
【0070】
図2は、一実施形態に係るユーザ端末の動作方法を示したフローチャートである。図2を参照すると、一実施形態に係るユーザ端末は、予め決定された制限条件が設定された無償の第1後援アイテムを取得する(S210)。ここで、第1後援アイテムに対して予め決定された制限条件は、例えば、特定された有効期間に関する第1条件、特定されたサービスに関する第2条件、特定されたストリーマーに関する第3条件、特定された使用時点に関する第4条件、特定されたコンテンツタイプに関する第5条件、又は、その組み合せなどを含む。
【0071】
第1条件は、例えば、第1後援アイテムの発行日から3日、1週間、又は、10日以内、又は、選挙期間内(例えば、6月12日~7月11日まで)のように特定期間内に使用可能な条件である。第2条件は、例えば、XXゲームリーグ期間の間に該当コンテンツサービスに対して使用可能な条件、又は、特定バッチが付与された放送サービスに対して使用可能な条件である。第3条件は、例えば、特定ストリーマーに限って使用可能な条件、又は、リアルタイム放送を初めて進行する新規ストリーマー、又は、ストリーマーの人気等級の高いストリーマーに対して使用可能な条件などである。第4条件は、例えば、バレンタインデー、クリスマスなどのように特定日に使用可能な条件である。第5条件は、例えば、寄付放送、宗教放送、娯楽放送、教育放送などのように特定コンテンツタイプに対して使用可能な条件である。
【0072】
ステップS210において、ユーザ端末は、リアルタイム放送に対する視聴者の参加に基づいて、第1後援アイテムを取得する。リアルタイム放送に対する視聴者の参加は、例えば、リアルタイム放送の視聴、リアルタイム放送のうちチャット視聴、リアルタイム放送のうちチャット参加、リアルタイム放送に対する第2後援アイテムの購入、及び視聴者のプロフィール写真設定などを含む。
【0073】
例えば、指定された日付に初回放送されるA放送の視聴者のうち、先着順100人に第1後援アイテムを提供し、ユーザ端末のユーザが該当放送の先着順100人内に含まれる視聴者である場合、ユーザ端末は第1後援アイテムを取得し得る。又は、Bリアルタイム放送に毎日出席すれば、第1後援アイテムが提供される出席イベントがある場合、ユーザ端末は、毎日出席することで第1後援アイテムを取得し得る。又は、ユーザ端末は、例えば、リアルタイム放送のうちチャット視聴回数、リアルタイム放送のうちチャット参加回数、リアルタイム放送に対する第2後援アイテム購入の有無、及び視聴者のプロフィール写真設定の有無などのように、予め約束された参加動作により付与される第1後援アイテムを取得し得る。ここで、予め約束された参加動作により付与される第1後援アイテムの個数は、参加動作によってそれぞれ相違に設定されてもよく、同一に設定されてもよい。
【0074】
実施形態に係るユーザ端末は、視聴者の参加のような別途の条件なくても第1後援アイテムを取得し得る。例えば、全体ユーザ端末のうち、第1後援アイテムが提供されるユーザ端末が任意に選択されてもよい。
【0075】
ユーザ端末は、第1後援アイテムを制限条件内で利用し、リアルタイム放送のストリーマーを後援する(S220)。ここで、後援の結果として、有償の第2後援アイテムを用いた場合と同じ補償がユーザ端末に提供される。一例として、リアルタイム放送内で第1後援アイテムを後援した視聴者の後援等級が制限条件の設定されていない有償の第2後援アイテムを後援する場合と同一に更新されてもよい。
【0076】
一実施形態において、後援等級は、視聴者の累積後援結果及び一回性後援結果のうち少なくとも1つに基づいて更新される。視聴者の累積後援結果は、例えば、累積した後援金、累積した後援アイテムの個数、総後援期間、総後援放送の数、総後援ストリーマーの数などを含む。また、一回性後援結果は、例えば、該当後援時の視聴者の後援金額(ex.10万ウォン)などを含んでもよい。
【0077】
また、後援等級は、視聴者の累積後援結果に応じて、例えば、後援期間が3ヶ月未満である場合、ビギナー等級、3ヶ月以上~6ヶ月未満の場合にシルバー等級、6ヶ月以上1年未満の場合にゴールド等級、1年以上である場合にスター等級などのように累積的に更新されてもよい。又は、後援等級は、視聴者の一回性後援結果に応じて、例えば、後援金額(又は、後援アイテム)が1千ウォン以下である場合、第5等級、1千ウォン以上~3千ウォン未満の場合に第4等級、3千ウォン以上~5千ウォン未満の場合に第3等級、5千ウォン以上~1万ウォン未満である場合に第2等級、万ウォン以上である場合に第1等級のように、直ちに設定されてもよい。
【0078】
リアルタイム放送のストリーマーは、第1後援アイテムを現金化する。後援アイテムに対する現金化はサーバを介して行われる。ここで、前述したように、第1後援アイテムに対応する第1手数料と第2後援アイテムに対応する第2手数料は互いに同一に設定されてもよく、異なって設定されてもよい。
【0079】
後援等級が更新されることで、該当視聴者に対応して設定されたリアルタイム放送に参加する機能のうち、少なくとも1つの機能が上向される。リアルタイム放送に参加する機能については、下記の図3を参照して具体的に説明する。
【0080】
図3は、一実施形態に係るリアルタイム放送に参加する機能の例示を示す図である。図3を参照すると、視聴者端末の後援等級に対応して決定されたリアルタイム放送に参加する機能が示されている。
【0081】
一実施形態でリアルタイム放送に参加する機能は、例えば、視聴者のチャットメッセージをリアルタイム放送に露出される時間を調整する機能、視聴者のチャットメッセージに対する露出効果(例えば、チャットメッセージの色変化、又はチャットメッセージ内容の発光など)を変化させる機能、視聴者固有のアイコン又はパーソナリティアイコン(personacon)を付与する機能、視聴者の後援等級に対応するアイコン又はバッジを付与する機能、視聴者の後援ランキングが露出される機能、視聴者の専用チッカー(ticker)を提供する機能、及び視聴者の本番の入場機能などを含む。
【0082】
例えば、視聴者の後援等級が第1等級である場合、第1等級の視聴者には1時間の間にチャットメッセージ露出、チャットメッセージ露出効果(色選択及び発光効果)、パーソナリティアイコン付与、後援ランキング露出、専用チッカー提供、及び本番入場などのようなリアルタイム放送に参加する機能が付与され得る。また、視聴者の後援等級が第3等級である場合、第3等級の視聴者には15分間にチャットメッセージ露出のようなリアルタイム放送に参加する機能が付与され得る。サーバは、視聴者端末の後援等級が更新されることで、リアルタイム放送に参加する機能のうち少なくとも1つの機能を上向させ得る。
【0083】
視聴者端末の後援等級に対応して決定されたリアルタイム放送に参加する機能は、サーバのデータベース又は視聴者端末のデータベースなどに格納され、サーバの管理者によって変更(修正)される。
【0084】
図4は、一実施形態に係る有償の後援アイテムの購入を誘導するユーザ端末の動作方法を示したフローチャートである。図4を参照すると、一実施形態に係るユーザ端末は、予め決定された制限条件が設定された無償の第1後援アイテムを取得し(S410)、第1後援アイテムを制限条件内で用いてリアルタイム放送のストリーマーを後援する(S420)。ステップS410及びステップS420は、図2に示すステップS210及びステップS220にそれぞれ対応するため、より詳細な説明は省略する。
【0085】
ユーザ端末は、ステップS420の後援に対する代価として補償を取得する(S430)。ユーザ端末が取得する補償は、様々な形態にユーザへフィードバックされる。例えば、リアルタイム放送のチャットウィンドウなど予め決定された領域に後援者と後援量が露出されてもよい。又は、リアルタイム放送内の後援等級が向上され、向上された後援等級が直接的にリアルタイム放送に露出されてもよい。又は、向上された後援等級による放送参加機能が向上することによって、後援等級が間接的に露出されてもよい。また、後援されたストリーマーは、後援に対する代価としてリアクションなどのリアルタイムコンテンツに回答し得る。そのため、後援者は他の視聴者と差別化した経験が可能である。
【0086】
ユーザ端末は、補償によるフィードバックを介して視聴者に第2後援アイテムの購入を誘導するインターフェースを提供する(S440)。ここで、第2後援アイテムの購入を誘導するインターフェースは、例えば、図6に示されたユーザインターフェース630を介してユーザに提供される。無償の第1後援アイテムを介して後援に対する経験を直接的に体験した視聴者は、第2後援アイテムを有償で購入する。
【0087】
図5は、一実施形態に係る無償の後援アイテムを回収及び再配布するサーバの動作方法を示したフローチャートである。図5を参照すると、一実施形態に係るサーバは、リアルタイム放送に対するユーザ端末の参加動作に応答して、ユーザ端末に予め決定された制限条件が設定された無償の第1後援アイテムを提供する(S510)。
【0088】
サーバは、第1後援アイテムが回収条件に該当するかを判断する(S520)。回収条件は、第1後援アイテムが特定された有効期間(例えば、第1後援アイテムの提供日から3日内又は一週間内など)内に利用されていない場合、第1後援アイテムが特定された日付(例えば、クリスマス、又は特定リーグ日など)に利用されていない場合、及び第1後援アイテムを所有している視聴者がリアルタイム放送に参加が制限された履歴(例えば、特定リアルタイム放送で強制退出された履歴、又は、チャット制限などのように放送参加制限にあった履歴など)を有する場合などを例示として上げられるが、必ずこれに限定されることなく、その他にもサーバの運営ポリシーに応じて様々な回収条件が存在する。
【0089】
ステップS520で第1後援アイテムの利用が回収条件に該当すると判断されれば、サーバは、第1後援アイテムを回収する(S530)。サーバは、回収した第1後援アイテムを再配布する(S540)。例えば、サーバは、回収された第1後援アイテムを他のイベントのための第1後援アイテムに切り替え、該当の第1後援アイテムが提供される対象視聴者を再選定する。
【0090】
一実施形態によれば、第1後援アイテムは、リアルタイム放送プラットフォームの運営者が第2後援アイテムの購入を促進させるための投資方案に該当する。投資戦略により、リアルタイム放送プラットフォーム内で第1後援アイテムの総発行量が決定される。図5に示す実施形態により予め配布された第1後援アイテムを回収条件に応じて回収し、これをリサイクルすることで投資金に対する期待効率を向上させ得る。
【0091】
図6は、一実施形態に係るリアルタイム放送の後援のためのユーザ端末のブロック図である。図6を参照すると、一実施形態に係るユーザ端末600は、プロセッサ610及びディスプレイ装置620を含む。ユーザ端末600は、ユーザインターフェース630及びメモリ640をさらに含む。プロセッサ610、ディスプレイ装置620、ユーザインターフェース630、及びメモリ640は、通信バス605を介して接続される。
【0092】
プロセッサ610は、例えば、サーバから予め決定された制限条件が設定された無償の第1後援アイテムを取得する。プロセッサ610は、第1後援アイテムを制限条件内で利用し、リアルタイム放送のストリーマーを後援する。ここで、後援の結果として、リアルタイム放送内で第1後援アイテムを後援した視聴者の後援等級は、制限条件が設定されていない有償の第2後援アイテムを後援する場合と同一に更新される。
【0093】
ディスプレイ装置620は、リアルタイム放送を提供する。
【0094】
ユーザインターフェース630は、更新された後援等級に基づいたフィードバックを介して、視聴者に第2後援アイテムの購入を誘導する。
【0095】
メモリ640は、予め決定された制限条件、該当視聴者の後援等級、及び/又は該当視聴者のリアルタイム放送に参加する機能などを格納する。
【0096】
その他にも、プロセッサ610は、図1図5を参照して前述した少なくとも1つの方法又は少なくとも1つの方法に対応するアルゴリズムを行ってもよい。プロセッサ610はプログラムを実行し、ユーザ端末600を制御する。プロセッサ610によって行われるプログラムコードは、メモリ640に格納される。
【0097】
メモリ640は、例えば、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他の高速アクセス固体状態メモリ装置などのような高速ランダムアクセスメモリ(high-speed random access memory)を含む。メモリ640は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含む。メモリ640は、プロセッサ610から遠隔に位置する少なくとも1つの格納装置を選択的に含んでもよい。
【0098】
図示していないが、一実施形態に係るサーバは、プロセッサ、メモリ、及び通信インターフェースを含む。プロセッサは、図1図5を参照して前述したサーバに関する少なくとも1つの方法又は少なくとも1つの方法に対応するアルゴリズムを行う。プロセッサは、プログラムを実行して提供装置を制御する。プロセッサによって行われるプログラムコードはメモリに格納される。
【0099】
以上述した実施形態は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合せで具現される。例えば、本実施形態で説明した装置及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサー、又は命令(instruction)を実行して応答する異なる装置のように、1つ以上の汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータを用いて具現される。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及びオペレーティングシステム上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行する。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答してデータをアクセス、格納、操作、処理、及び生成する。理解の便宜のために、処理装置は1つが使用されるものとして説明する場合もあるが、当技術分野で通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)及び/又は複数類型の処理要素を含むことが把握する。例えば、処理装置は、複数のプロセッサ又は1つのプロセッサ及び1つのコントローラを含む。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成も可能である。
【0100】
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DYIJDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。ハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0101】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順で実行されるし、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合又は組み合わせられてもよいし、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0102】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6