(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-31
(45)【発行日】2023-11-09
(54)【発明の名称】無線充電システム、無線充電装置及び無線受電装置
(51)【国際特許分類】
H02J 50/20 20160101AFI20231101BHJP
【FI】
H02J50/20
(21)【出願番号】P 2019554963
(86)(22)【出願日】2019-07-31
(86)【国際出願番号】 CN2019098664
(87)【国際公開番号】W WO2020215520
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2019-10-07
【審判番号】
【審判請求日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】201910325192.6
(32)【優先日】2019-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】潘 亜君
(72)【発明者】
【氏名】韋 書俊
(72)【発明者】
【氏名】白 剣
【合議体】
【審判長】土居 仁士
【審判官】高野 洋
【審判官】丸山 高政
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-527864(JP,A)
【文献】特開2008-167373(JP,A)
【文献】国際公開第2018/159579(WO,A1)
【文献】特開2017-130011(JP,A)
【文献】特開2015-204708(JP,A)
【文献】特開2016-76800(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J50/00-50/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線充電システムであって、
無線充電装置と、無線受電装置と、を含み、
前記無線充電装置は、無線周波数送信アンテナを備える無線充電モジュールと、第1の機能モジュールと、第1の通信モジュールと、を含み、
前記無線受電装置は、無線周波数受信アンテナを備える無線受電モジュールと、第2の機能モジュールと、第2の通信モジュールと、を含み、
前記無線充電モジュールは、前記無線周波数送信アンテナを介して前記無線受電装置に電力を供給し、
前記無線受電モジュールは、前記無線周波数受信アンテナを介して前記無線充電装置からの前記電力を受信し、
前記第1の機能モジュールは、機能セットにおける第1の機能サブセットを実現し、
前記第2の機能モジュールは、前記機能セットにおける第2の機能サブセットを実現し、
前記第1の機能モジュールと前記第2の機能モジュールとの間の通信は、前記第1の通信モジュール及び前記第2の通信モジュールによって行われ、
前記無線充電装置は、プロセッサーをさらに含み、
前記第1の機能モジュール
は、前記プロセッサーにより生成されたトリガ信号に基づいて前記第1の機能サブセット
を実現し、
前記第2の機能モジュールは、前記プロセッサーにより生成されたトリガ信号に基づいて前記第2の機能サブセットを実現し、
前記機能セットは、
センサー機能、表示機能、画像取得機能、オーディオ再生機能、オーディオ取得機能、電話通信機能、ネットワーク通信機能のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1の機能モジュールは、前記プロセッサーにより送信されたトリガ信号を受信し、前記トリガ信号に対応する処理を実行し、
前記第2の機能モジュールは、前記表示機能を実現するディスプレイを含み、
前記プロセッサーは、前記第1の通信モジュールを介して表示信号を前記第2の通信モジュールに送信し、
前記ディスプレイは、前記第2の通信モジュールを介して受信した前記表示信号に基づいて、対応する内容を表示する
ことを特徴とする無線充電システム。
【請求項2】
前記ディスプレイは、タッチ機能を有するタッチディスプレイであり、
前記ディスプレイは、タッチ信号をさらに受信し、
前記ディスプレイは、前記第2の通信モジュールを介して前記タッチ信号を前記第1の通信モジュールにさらに送信し、
前記プロセッサーは、
前記第1の通信モジュールを介して受信した前記タッチ信号に基づいて前記トリガ信号を生成し、前記トリガ信号を前記第1の機能モジュールに送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線充電システム。
【請求項3】
前記第1の機能モジュールは、
前記トリガ信号を受信し、前記トリガ信号に対応する処理を実行した後、処理結果を生成し、前記処理結果を前記プロセッサーに送信し、
前記プロセッサーは、
前記処理結果に基づいて前記表示信号を生成し、前記第1の通信モジュールを介して前記表示信号を前記第2の通信モジュールに送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線充電システム。
【請求項4】
前記第1の機能モジュールは、センサーユニット、画像取得ユニット、スピーカーユニット、オーディオ取得ユニット、ネットワーク通信ユニットのうちの少なくとも1つを含み、
前記センサーユニットは、前記センサー機能を実現し、
前記画像取得ユニットは、前記画像取得機能を実現し、
前記スピーカーユニットは、前記オーディオ再生機能を実現し、
前記オーディオ取得ユニットは、前記オーディオ取得機能を実現し、
前記ネットワーク通信ユニットは、前記ネットワーク通信機能を実現する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線充電システム。
【請求項5】
前記センサーユニットは、
前記第1の機能モジュールが前記センサーユニットを含む場合、重力センサー、温度センサー、光センサー、距離センサー、加速度センサーのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の無線充電システム。
【請求項6】
前記画像取得ユニットは、
前記第1の機能モジュールが前記画像取得ユニットを含む場合、画像を取得し、取得した対象画像を前記プロセッサーに送信し、
前記プロセッサーは、
前記対象画像に基づいて対応する表示信号を生成し、前記第1の通信モジュールを介して前記表示信号を前記第2の通信モジュールに送信し、
前記ディスプレイは、
前記第2の通信モジュールを介して受信した前記表示信号に基づいて、前記対象画像を表示する
ことを特徴とする請求項4に記載の無線充電システム。
【請求項7】
前記第1の通信モジュールと前記第2の通信モジュールとの間の通信は、超広帯域無線のキャリアフリー通信方式によって行われる
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線充電システム。
【請求項8】
前記無線受電モジュールは、バッテリーをさらに含み、
前記無線充電モジュールは、前記無線周波数送信アンテナを介して前記無線受電装置の前記バッテリーに対し、無線を用いて電力を供給し、
前記無線受電モジュールは、
前記無線周波数受信アンテナを介して前記無線充電装置から前記バッテリーへの前記電力を受信し、前記バッテリーによって前記無線受電装置に給電する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線充電システム。
【請求項9】
前記無線充電装置は、第1のウェアラブルデバイスとして実現され、
前記無線受電装置は、ハンドヘルドデバイス、または第2のウェアラブルデバイスとして実現される
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線充電システム。
【請求項10】
前記無線充電装置が前記第1のウェアラブルデバイスとして実現され、前記無線受電装置が前記第2のウェアラブルデバイスとして実現される場合、
前記無線充電装置の装着方式には、手首に巻き付けて装着される方式が含まれ、
前記無線受電装置の装着方式には、スマートメガネの形態で装着される方式が含まれる
ことを特徴とする請求項9に記載の無線充電システム。
【請求項11】
無線充電装置であって、
前記無線充電装置は、無線周波数送信アンテナを備える無線充電モジュールと、第1の機能モジュールと、第1の通信モジュールと、を含み、
前記無線充電モジュールは、前記無線周波数送信アンテナを介して無線受電装置に給電し、
前記第1の機能モジュールは、機能セットにおける第1の機能サブセットを実現し、
前記第1の機能モジュールは、
前記第1の通信モジュールを介して前記無線受電装置の第2の通信モジュールと通信し、
前記無線充電装置は、プロセッサーをさらに含み、
前記第1の機能モジュール
は、前記プロセッサーにより生成されたトリガ信号に基づいて前記第1の機能サブセットを実現し、
前記機能セットは、
センサー機能、表示機能、画像取得機能、オーディオ再生機能、オーディオ取得機能、電話通信機能、ネットワーク通信機能のうちの少なくとも一つを含み、
前記第1の機能モジュールは、前記プロセッサーにより送信されたトリガ信号を受信し、前記トリガ信号に対応する処理を実行し、
前記第1の機能モジュールは、
前記トリガ信号を受信し、前記トリガ信号に対応する処理を実行した後、処理結果を生成し、前記処理結果を前記プロセッサーに送信し、
前記プロセッサーは、
前記処理結果に基づいて表示信号を生成し、前記第1の通信モジュールを介して前記表示信号を前記無線受電装置に送信する
ことを特徴とする無線充電装置。
【請求項12】
前記第1の機能モジュールは、センサーユニット、画像取得ユニット、スピーカーユニット、オーディオ取得ユニット、ネットワーク通信ユニットのうちの少なくとも一つを含み、
前記センサーユニットは、前記センサー機能を実現し、
前記画像取得ユニットは、前記画像取得機能を実現し、
前記スピーカーユニットは、前記オーディオ再生機能を実現し、
前記オーディオ取得ユニットは、前記オーディオ取得機能を実現し、
前記ネットワーク通信ユニットは、前記ネットワーク通信機能を実現する
ことを特徴とする請求項11に記載の無線充電装置。
【請求項13】
前記画像取得ユニットは、
前記第1の機能モジュールが前記画像取得ユニットを含む場合、画像を取得し、取得した対象画像を前記プロセッサーに送信し、
前記プロセッサーは、
前記対象画像に基づいて対応する表示信号を生成し、前記第1の通信モジュールを介して前記表示信号を前記無線受電装置に送信し、
前記表示信号は、前記無線受電装置のディスプレイが前記対象画像を表示するように制御するための信号である
ことを特徴とする請求項12に記載の無線充電装置。
【請求項14】
前記第1の通信モジュールは、超広帯域無線のキャリアフリー通信方式によって前記無線受電装置の前記第2の通信モジュールと通信する
ことを特徴とする請求項11に記載の無線充電装置。
【請求項15】
前記無線充電装置は、ウェアラブルデバイスとして実現され、
前記無線充電装置の装着方式には、手首に巻きつけて装着される方式が含まれる
ことを特徴とする請求項11に記載の無線充電装置。
【請求項16】
無線受電装置であって、
前記無線受電装置は、無線周波数受信アンテナを備える無線受電モジュールと、第2の機能モジュールと、第2の通信モジュールと、を含み、
前記無線受電モジュールは、前記無線周波数受信アンテナを介して無線充電装置から供給された電力を受信し、
前記第2の機能モジュールは、機能セットにおける第2の機能サブセットを実現し、
前記第2の機能モジュールは、
前記第2の通信モジュールを介して前記無線充電装置の第1の通信モジュールと通信し、
前記無線充電装置は、プロセッサーをさらに含み、
前記第2の機能モジュール
は、前記プロセッサーにより生成されたトリガ信号に基づいて前記第2の機能サブセットを実現し、
前記機能セットは、
センサー機能、表示機能、画像取得機能、オーディオ再生機能、オーディオ取得機能、電話通信機能、ネットワーク通信機能のうちの少なくとも一つを含み、
前記第2の機能モジュールは、表示機能を実現するディスプレイを含み、
前記ディスプレイは、前記第2の通信モジュールを介して受信した表示信号に基づいて、対応する内容を表示する
ことを特徴とする無線受電装置。
【請求項17】
前記ディスプレイは、タッチ機能を有するタッチディスプレイであり、
前記ディスプレイは、タッチ信号をさらに受信し、
前記ディスプレイは、前記第2の通信モジュールを介して前記タッチ信号を前記第1の通信モジュールにさらに送信し、
前記無線充電装置は、
前記第1の通信モジュールを介して受信した前記タッチ信号に基づいてトリガ信号を生成し、前記トリガ信号を第1の機能モジュールに送信する
ことを特徴とする請求項16に記載の無線受電装置。
【請求項18】
前記第2の通信モジュールは、超広帯域無線のキャリアフリー通信方式によって前記無線充電装置と通信する
ことを特徴とする請求項16又は17に記載の無線受電装置。
【請求項19】
前記無線受電モジュールには、バッテリーをさらに含み、
前記無線受電モジュールは、
前記無線周波数受信アンテナを介して前記無線充電装置から前記バッテリーへ供給された電力を受信し、前記バッテリーが前記無線受電装置に給電する
ことを特徴とする請求項16又は17に記載の無線受電装置。
【請求項20】
前記無線受電装置は、ハンドヘルドデバイス、またはウェアラブルデバイスとして実現され、
前記無線受電装置の装着方式には、前記無線受電装置が前記ウェアラブルデバイスとして実現される場合、スマートメガネの形態で装着される方式が含まれる
ことを特徴とする請求項16又は17に記載の無線受電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線充電技術分野に関し、特に、無線充電システム、無線充電装置及び無線受電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線充電技術は、携帯電話、タブレットPC、ノートパソコンなどの様々な移動端末の充電処理に適用される技術である。
【0003】
関連技術において、無線充電装置及び無線受電装置を含む無線充電技術が提供される。無線充電装置は、充電コイルを備え、無線受電装置は、受電コイル及びバッテリーを備える。
【0004】
しかしながら、現在、無線充電を行う場合、無線充電処理が電磁誘導によって実現されるので、無線充電装置と無線受電装置との間の距離を短い距離範囲内に維持する必要がある。無線充電装置のフレキシビリティが低い場合、無線受電装置のフレキシビリティも低くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明に係る実施例は、無線充電装置のフレキシビリティが低い場合、無線受電装置のフレキシビリティも低くなるという問題を解決できる無線充電システム、無線充電装置及び無線受電装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術は、以下である。本発明の第1の態様により、無線充電装置と、無線受電装置とを含む無線充電システムを提供する。
【0007】
無線充電装置は、無線周波数(RF)送信アンテナを備える無線充電モジュールと、第1の機能モジュールと、第1の通信モジュールと、を含み、
無線受電装置は、無線周波数受信アンテナを備える無線受電モジュールと、第2の機能モジュールと、第2の通信モジュールと、を含み、
無線充電モジュールは、無線周波数送信アンテナを介して無線受電装置に電力を供給し、無線受電モジュールは、無線周波数受信アンテナを介して無線充電装置から電力を受信し、
第1の機能モジュールは、機能セットにおける第1の機能サブセットを実現し、第2の機能モジュールは、機能セットにおける第2の機能サブセットを実現し、
第1の機能モジュールと第2の機能モジュールとの間の通信は、第1の通信モジュール及び第2の通信モジュールによって行われる。
【0008】
代替的な一実施例において、機能セットは、センサー機能、表示機能、画像取得機能、オーディオ再生機能、オーディオ取得機能、電話通信機能、ネットワーク通信機能のうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
代替的な一実施例において、無線充電装置は、演算機能を実現するプロセッサーをさらに含み、
第1の機能モジュールは、プロセッサーにより送信されるトリガ信号を受信し、トリガ信号に対応する処理を実行する。
【0010】
代替的な一実施例において、第2の機能モジュールは、表示機能を実現するディスプレイを含み、
プロセッサーは、第1の通信モジュールを介して表示信号を第2の通信モジュールに送信し、ディスプレイは、第2の通信モジュールを介して受信した表示信号に基づいて、対応する内容を表示する。
【0011】
代替的な一実施例において、ディスプレイは、タッチ機能を有するタッチディスプレイであり、
ディスプレイは、タッチ信号をさらに受信し、
ディスプレイは、第2の通信モジュールを介してタッチ信号を第1の通信モジュールにさらに送信し、
プロセッサーは、第1の通信モジュールを介して受信したタッチ信号に基づいてトリガ信号を生成し、トリガ信号を第1の機能モジュールに送信する。
【0012】
代替的な一実施例において、第1の機能モジュールは、トリガ信号を受信し、トリガ信号に対応する処理を実行した後、処理結果を生成し、処理結果をプロセッサーに送信し、
プロセッサーは、処理結果に基づいて表示信号を生成し、第1の通信モジュールを介して表示信号を第2の通信モジュールに送信する。
【0013】
代替的な一実施例において、第1の機能モジュールは、センサーユニット、画像取得ユニット、スピーカーユニット、オーディオ取得ユニット、ネットワーク通信ユニットのうちの少なくとも1つを含み、
ここで、センサーユニットは、センサー機能を実現し、画像取得ユニットは、画像取得機能を実現し、スピーカーユニットは、オーディオ再生機能を実現し、オーディオ取得ユニットは、オーディオ取得機能を実現し、ネットワーク通信ユニットは、ネットワーク通信機能を実現する。
【0014】
代替的な一実施例において、センサーユニットは、第1の機能モジュールがセンサーユニットを含む場合、重力センサー、温度センサー、光センサー、距離センサー、加速度センサーのうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
代替的な一実施例において、画像取得ユニットは、第1の機能モジュールが画像取得ユニットを含む場合、画像を取得し、取得された対象画像をプロセッサーに送信し、
プロセッサーは、対象画像に基づいて対応する表示信号を生成し、第1の通信モジュールを介して表示信号を第2の通信モジュールに送信し、
ディスプレイは、第2の通信モジュールを介して受信した表示信号に基づいて、対象画像を表示する。
【0016】
代替的な一実施例において、第1の通信モジュールと第2の通信モジュールとの間の通信は、超広帯域無線のキャリアレス通信方式によって行われる。
【0017】
代替的な一実施例において、無線受電モジュールは、バッテリーをさらに含み、
無線充電モジュールは、無線周波数送信アンテナを介して無線受電装置のバッテリーに、無線を用いて電力を供給し、
無線受電モジュールは、無線周波数受信アンテナを介して無線充電装置からバッテリーへ供給された電力を受信し、バッテリーが無線受電装置に給電する。
【0018】
代替的な一実施例において、無線充電装置は、第1のウェアラブルデバイスとして実現され、
無線受電装置は、ハンドヘルドデバイスまたは第2のウェアラブルデバイスとして実現される。
【0019】
代替的な一実施例において、無線充電装置が第1のウェアラブルデバイスとして実現され、無線受電装置が第2のウェアラブルデバイスとして実現される場合、無線充電装置の装着方式は、手首に巻き付けて装着される方式が含まれ、無線受電装置の装着方式には、スマートメガネの形態で装着される方式が含まれる。
【0020】
本発明に係る他の態様により、無線充電装置を提供する。無線充電装置は、無線周波数送信アンテナを備える無線充電モジュールと、第1の機能モジュールと、第1の通信モジュールと、を含み、
無線充電モジュールは、無線周波数送信アンテナを介して無線受電装置に給電し、
第1の機能モジュールは、機能セットにおける第1の機能サブセットを実現し、
第1の機能モジュールは、第1の通信モジュールを介して無線受電装置の第2の通信モジュールと通信する。
【0021】
代替的な一実施例において、機能セットは、
センサー機能、表示機能、画像取得機能、オーディオ再生機能、オーディオ取得機能、電話通信機能、ネットワーク通信機能のうちの少なくとも一つを含む。
【0022】
代替的な一実施例において、無線充電装置は、演算機能を実現するプロセッサーをさらに含み、
第1の機能モジュールは、プロセッサーにより送信されたトリガ信号を受信し、トリガ信号に対応する処理を実行する。
【0023】
代替的な一実施例において、第1の機能モジュールは、トリガ信号を受信し、トリガ信号に対応する処理を実行した後、処理結果を生成し、処理結果をプロセッサーにさらに送信し、
プロセッサーは、処理結果に基づいて表示信号を生成し、第1の通信モジュールを介して表示信号を無線受電装置に送信する。
【0024】
代替的な一実施例において、第1の機能モジュールは、センサーユニット、画像取得ユニット、スピーカーユニット、オーディオ取得ユニット、ネットワーク通信ユニットのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、センサーユニットは、センサー機能を実現し、画像取得ユニットは、画像取得機能を実現し、スピーカーユニットは、オーディオ再生機能を実現し、オーディオ取得ユニットは、オーディオ取得機能を実現し、ネットワーク通信ユニットは、ネットワーク通信機能を実現する。
【0025】
代替的な一実施例において、画像取得ユニットは、第1の機能モジュールが画像取得ユニットを含む場合、画像を取得し、取得しれた対象画像をプロセッサーに送信し、
プロセッサーは、対象画像に基づいて対応する表示信号を生成し、第1の通信モジュールを介して表示信号を無線受電装置に送信し、表示信号は、無線受電装置のディスプレイが対象画像を表示するように制御するためのものである。
【0026】
代替的な一実施例において、第1の通信モジュールは、超広帯域無線のキャリアフリー通信方式によって無線受電装置の第2の通信モジュールと通信する。
【0027】
代替的な一実施例において、無線充電装置がウェアラブルデバイスとして実現され、無線充電装置の装着方式には、手首に巻き付けて装着される方式が含まれる。
【0028】
本発明に係る他の態様により、無線受電装置を提供する。無線受電装置は、無線周波数受信アンテナを備える無線受電モジュールと、第2の機能モジュールと、第2の通信モジュールと、を含み、
無線受電モジュールは、無線周波数受信アンテナを介して無線充電装置から供給された電力を受信し、
第2の機能モジュールは、機能セットにおける第2の機能サブセットを実現し、
第2の機能モジュールは、第2の通信モジュールを介して無線充電装置の第1の通信モジュールと通信する。
【0029】
代替的な一実施例において、機能セットは、
センサー機能、表示機能、画像取得機能、オーディオ再生機能、オーディオ取得機能、電話通信機能、ネットワーク通信機能のうちの少なくとも一つを含む。
代替的な一実施例において、第2の機能モジュールは、表示機能を実現するディスプレイを含み、
ディスプレイは、第2の通信モジュールを介して受信した表示信号に基づいて、対応する内容を表示する。
【0030】
代替的な一実施例において、ディスプレイは、タッチ機能を有するタッチディスプレイであり、
ディスプレイは、タッチ信号をさらに受信し、
ディスプレイは、第2の通信モジュールを介してタッチ信号を第1の通信モジュールにさらに送信し、
無線充電装置は、第1の通信モジュールを介して受信されたタッチ信号に基づいてトリガ信号を生成し、トリガ信号を第1の機能モジュールに送信する。
【0031】
代替的な一実施例において、第2の通信モジュールは、超広帯域無線のキャリアフリー通信方式によって無線充電装置と通信する。
【0032】
代替的な一実施例において、無線受電モジュールは、バッテリーをさらに含み、
無線受電モジュールは、無線周波数受信アンテナによって無線充電装置からバッテリーへ供給された電力を受信し、バッテリーが無線受電装置に給電する。
【0033】
代替的な一実施例において、無線受電装置は、ハンドヘルドデバイスまたはウェアラブルデバイスとして実現され、
無線受電装置の装着方式には、無線受電装置がウェアラブルデバイスとして実現される場合、スマートメガネの形態で装着される方式が含まれる。
【発明の効果】
【0034】
本発明に係る実施例の技術は、以下のような作用効果を有する。
【0035】
無線充電装置に無線充電モジュールを設け、無線受電装置に無線受電モジュールを設け、そして、無線充電モジュールが無線周波数送信アンテナを介して無線受電モジュールに給電することによって、無線充電装置と無線受電装置との間の遠距離の無線充電を実現することができる。これにより、無線充電装置に無線受電装置の第1の機能モジュールを設け、通信モジュールによって第1の機能モジュールと第2の機能モジュールとの間の相互作用を実現できるので、無線受電装置の使用時におけるフレキシビリティを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
これらの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本発明に適した実施例を例示し、そして、明細書とともに本発明の原理を解釈するためのものである。
【
図1】本発明に係る例示的な一実施例の無線充電システムにおける無線充電装置及び無線受電装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明に係る他の例示的な実施例の無線充電システムにおける無線充電装置及び無線受電装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明に係る例示的な一実施例の無線受電装置のディスプレイによる第1の機能モジュールのインタラクティブな制御を示す図である。
【
図4】本発明に係る例示的な一実施例の無線受電装置の物理的なボタンによる第1の機能モジュールのインタラクティブな制御を示す図である。
【
図5】本発明に係る例示的な一実施例の第1の機能モジュールに基づいて無線受電装置のディスプレイの表示内容をインタラクティブに決定する様子を示す図である。
【
図6】本発明に係る例示的な一実施例の第1の機能モジュールにおける機能ユニットを示す図である。
【
図7】本発明に係る例示的な一実施例の画像取得方法を示すシーケンス図である。
【
図8】本発明に係る他の例示的な実施例の無線充電システムにおける無線充電装置及び無線受電装置の構成を示すブロック図である。
【
図9】本発明に係る例示的な一実施例の関連技術における端末の機能モジュールを示す図である。
【
図10】本発明に係る例示的な一実施例の無線充電装置及び無線受電装置がウェアラブルデバイスの形態で装着された時の装着方式を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、例示的な実施例を詳しく説明し、その例示を図面に示す。図面に関する以下の記載について、特に別の説明がない限り、異なる図面における同一の符号は、同じ又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施形態に記載の実施例は、本発明に係る全ての実施例を代表するものではない。即ち、それらは、特許請求の範囲に記載の本発明の1つの態様に係る装置及び方法の例に過ぎない。
【0038】
図1は、本発明に係る例示的な一実施例の無線充電システム100の構成を示すブロック図である。上記無線充電システム100は、
図1に示すように、無線充電装置110及び無線受電装置120を含む。ここで、無線充電装置110は、無線周波数送信アンテナ115を備える無線充電モジュール111と、第1の機能モジュール112と、第1の通信モジュール113と、含む。無線受電装置120は、無線周波数受信アンテナ124を備える無線受電モジュール121と、第2の機能モジュール122と、第2の通信モジュール123と、を含む。
【0039】
無線充電装置110において、
図1に示すように、第1の機能モジュール112は、第1の通信モジュール113に接続することができる。無線受電装置120において、第2の通信モジュール123は、第2の機能モジュール122に接続することができる。
【0040】
まず、上記無線充電装置110における無線充電モジュール111と、無線受電装置120における無線受電モジュール121について説明する。
【0041】
無線充電モジュール111は、無線周波数送信アンテナ115を介して無線受電装置120に電気を供給することができる。無線受電モジュール121は、無線周波数受信アンテナ124を介して無線充電装置110から電気を受信する。
【0042】
上記無線周波数送信アンテナ115と無線周波数受信アンテナ124との間の無線周波数による伝送は、無線周波数(RADIO Frequency、RF)技術によって行うことができる。ここで、無線周波数は、空間に放射される電磁周波数を示す。上記無線周波数は、高周波交流の電磁波、即ち無線周波数電流である。
【0043】
無線受電モジュール121は、無線周波数受信アンテナ124を介して無線充電装置110から電気を受信した後、無線受電装置120の作動に給電することができる。例えば、無線受電モジュール121は、無線受電装置120の第2の機能モジュール122及び第2の通信モジュール123の動作のために給電する。
【0044】
無線充電装置110は、電源に接続され、電源は、上記無線充電装置110に給電し、上記無線充電装置110は、無線周波数送信アンテナ115を介して電源の電気エネルギーを無線受電装置120に供給することができる。或いは、上記無線充電装置110は、バッテリーを備え、バッテリーは、上記無線充電装置110に給電し、上記無線充電装置110は、無線周波数送信アンテナ115を介してバッテリーの電気エネルギーを上記無線受電装置120に供給してもよい。
【0045】
代替的に、上記無線充電装置110がバッテリーを備え、上記バッテリーの電力で無線受電装置120に給電する場合、上記無線充電装置110と無線受電装置120は、電源を利用しない構成とすることができる。即ち、上記無線充電装置110及び無線受電装置120は、1セットの移動端末デバイスとして実現することができる。
【0046】
無線充電装置110と無線受電装置120との間の距離に基づいて、無線充電装置110の無線周波数送信アンテナ115を介して送信される無線周波数電力を調整することができる。ここで、無線充電装置110と無線受電装置120とが接触した状態で充電することができ、また、例えば、0.8メートルのような中距離では無線充電を行うことができ、また、例えば、4メートルのような遠距離では無線充電も行うことができる。ここで、遠距離では無線周波数電力が高く、中距離では無線周波数電力が低い。
【0047】
次に、上記第1の機能モジュール112及び第2の機能モジュール122について説明する。
【0048】
第1の機能モジュール112は、機能セットにおける第1の機能サブセットを実現し、第2の機能モジュール122は、機能セットにおける第2の機能サブセットを実現する。選択的に、上記第1の機能サブセット及び上記第2の機能サブセットには、共通する機能が存在してもよく、機能が互いに独立して存在してもよい。即ち、第2の機能モジュールにより実現される機能と第1の機能モジュールにより実現される機能は、全く異なってもよく、或いは、上記第2の機能モジュールが、上記第1の機能モジュールにおける一部の機能を実現してもよい。
【0049】
上記機能セットには、センサー機能、表示機能、画像取得機能、オーディオ再生機能、オーディオ取得機能、電話通信機能、ネットワーク通信機能のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0050】
上記センサー機能は、センサーユニットにより実現することができる。上記センサーユニットには、重力センサー、温度センサー、光センサー、距離センサー及び加速度センサーのうち少なくとも一つを含むことができる。ここで、上記センサーユニットにおけるセンサーは、すべて第1の機能モジュール112又は第2の機能モジュール122において実現でき、また、その一部が第1の機能モジュール112において実現でき、他の一部が第2の機能モジュール122において実現することもできる。
【0051】
表示機能の一例について説明する。上記表示機能は、第1の機能モジュール112により実現でき、また、第2の機能モジュール122により実現してもよく、さらに、第1の機能モジュール112及び第2の機能モジュール122により同時に実現してもよい。上記表示機能の実施形態を合わせて説明すると、上記表示機能がディスプレイにより実現される場合、上記第1の機能モジュール112には第1のディスプレイが含まれ、及び/又は、第2の機能モジュール122には第2のディスプレイが含まれる。
【0052】
画像取得機能を一例として説明する。上記画像取得機能は、画像取得ユニット(例えば、カメラ)により実現できる。上記カメラは、無線充電装置110に配置することができ、即ち、上記カメラが第1の機能モジュール112に含まれる。上記カメラは、無線受電装置120に配置することができ、即ち、上記カメラが第2の機能モジュール122に含まれる。第1の機能モジュール112に第1のカメラをさらに配置してもよく、第2の機能モジュール122に第2のカメラをさらに配置してもよいが、本発明に係る実施例は、これに限定されるものではない。上記カメラを一つのカメラ素子として実現してもよく、1セットのカメラモジュールとして実現できることに留意すべきである。
【0053】
典型的に、電話通信機能が第1の機能モジュール112における電話通信ユニットにより実現される例について説明する。第2の機能モジュール122には、ディスプレイが含まれている。無線充電システム100により着信イベントが受信された場合、無線受電装置120のディスプレイにより着信通知が表示され、そして、ユーザが上記着信通知を確認し着信した後、着信信号が第2の通信モジュール123により第1の通信モジュール113に送信される。電話通信ユニットは、着信信号に基づいて電話信号を受信し、音声取得ユニットの音声取得機能をオンにする。
【0054】
第1の機能モジュール112と第2の機能モジュール122との間の通信は、第1の通信モジュール113及び第2の通信モジュール123によって行うことができる。
【0055】
上記無線充電システム100は、演算機能を実現するプロセッサーをさらに含むことができる。上記プロセッサーは、無線充電装置110に実装することができるが、無線受電装置120に実装してもよい。無線充電装置110には、第1のプロセッサーをさらに設けてもよく、無線受電装置120には、第2のプロセッサーを設けてもよい。
【0056】
プロセッサーを無線充電装置110に設置した場合、上記第1の機能モジュール112の機能は、上記プロセッサーのトリガ信号に基づいて実現でき、第2の機能モジュール122の機能は、プロセッサーによりトリガ信号が生成され、第1の通信モジュール113によって第2の通信モジュール123に送信された後、第2の通信モジュール123により受信されたトリガ信号に基づいて実現することができる。一方、プロセッサーを無線受電装置120に設置した場合、上記第1の機能モジュール112の機能は、上記プロセッサーによりトリガ信号が生成され、第2の通信モジュール123によって第1の通信モジュール113に送信された後、第1の通信モジュール113により受信されたトリガ信号に基づいて実現でき、第2の機能モジュール122の機能は、上記プロセッサーによってトリガ信号が生成された後に実現することができる。或いは、無線充電装置110に第1のプロセッサーを設置し、無線受電装置120に第2のプロセッサーを設置した場合、第1の機能モジュール112の機能は、第1のプロセッサーにより生成又は受信されたトリガ信号に基づいて実現でき、第2の機能モジュール122の機能は、第2のプロセッサーにより生成又は受信されたトリガ信号に基づいて実現できる。また、第1の機能モジュール112と第2の機能モジュール122との機能が相互に作用する場合、プロセッサーによってインタラクティブ信号が生成された後、第1の通信モジュール113と第2の通信モジュール123によってインタラクティブな通信処理を実現することができる。
【0057】
代替的な一実施例では、
図2を参照すると、無線充電装置110は、上記プロセッサー114を含み、上記第2の機能モジュール122は、上記表示機能を実現するディスプレイ125を含む。
【0058】
上記第1の機能モジュール112は、プロセッサー114により送信されるトリガ信号を受信し、トリガ信号に対応する処理を実行することができる。
【0059】
代替的に、上記プロセッサー114は、第1の通信モジュール113によって表示信号を第2の通信モジュール123に送信することもできる。上記ディスプレイ125は、第2の通信モジュール123により受信される表示信号に基づいて、対応する内容を表示することもできる。
【0060】
代替的に、上記無線受電装置120は、上記無線受電モジュール121、ディスプレイ125、第2の通信モジュール123のみを備えることができる。
【0061】
代替的に、上記第1の機能モジュール112により受信されるプロセッサー114によって送信されたトリガ信号は、プロセッサー114が無線受電装置120により受信されたトリガ処理に基づいて生成されるトリガ信号であってもよく、プロセッサー114が無線充電装置110により受信された通知メッセージに基づいて生成されるトリガ信号であってもよい。
【0062】
上記の状況に対して、それぞれ説明する。第1の状況として、無線受電装置120におけるディスプレイ125は、タッチ機能を有し、タッチ信号を受信するタッチディスプレイである。上記ディスプレイ125は、第2の通信モジュール123によってタッチ信号を第1の通信モジュール113に送信することもできる。無線充電装置110におけるプロセッサー114は、第1の通信モジュール113により受信されたタッチ信号を基づいてトリガ信号を生成し、上記トリガ信号を第1の機能モジュール112に送信する。
【0063】
例示として、
図3を参照すると、上記第1の機能モジュール112は、スピーカーユニット311を含む。ディスプレイ125には、音楽再生インタフェース320が表示される。ディスプレイ125は、タッチ信号を受信した後、上記タッチ信号を、第2の通信モジュール123を介して第1の通信モジュール113に送信する。ここで、上記タッチ信号には、ユーザによる上記ディスプレイ125上のタッチ座標が含まれている。プロセッサー114は、上記第1の通信モジュール113を介して受信した上記タッチ信号を取得し、上記タッチ信号に対応するタッチ座標に基づいて上記タッチ信号に対応するコントロールが再生コントロール321であると判断することができる。プロセッサー114は、上記タッチ信号に基づいて再生トリガ信号を生成し、音楽再生が行われるように、上記再生トリガ信号をスピーカーユニットに送信する。
【0064】
第2の状況として、無線受電装置120は物理的なボタンを含む。上記物理的なボタン上に位置において操作信号を受信した場合、第2の通信モジュール123が上記操作信号を第1の通信モジュール113に送信する。無線充電装置110におけるプロセッサー114は、第1の通信モジュール113を介して受信した操作信号に基づいてトリガ信号を生成し、上記トリガ信号を第1の機能モジュール112に送信する。
【0065】
例示として、
図4を参照すると、上記第1の機能モジュール112は、画像取得ユニット411を含む。上記無線受電装置120は、ロック画面ボタン410を含む。無線受電装置120は、ロック画面状態になり、上記ロック画面ボタン410上において操作信号を受信した場合、第2の通信モジュール123を介して上記操作信号を第1の通信モジュール113に送信する。プロセッサー114は、上記第1の通信モジュール113を介して受信した操作信号に基づいて画像取得信号を生成し、上記画像取得信号を画像取得ユニット411に送信して、画像の取得を行う。上記画像取得ユニット411により取得した画像を用いて顔識別を行うことによって、上記無線受電装置120のアプリケーションをアンロックすることができる。即ち、無線充電装置における上記無線受電装置の機能を実現するモジュールをアンロックすることができる。
【0066】
代替的に、上記実施例において、物理的なボタンが無線受電装置120に位置する例について説明したが、代替的な一実施例では、上記物理的なボタンを無線充電装置110に配置して、無線充電装置110において直接に操作信号を生成し、第1の機能モジュール112の処理を制御することができる。
【0067】
第3の状況として、無線充電装置110は、ネットワーク通信モジュールを含む。プロセッサー114は、上記ネットワーク通信モジュールを介して通知メッセージを受信した場合、上記通知メッセージに基づいてトリガ信号を生成し、上記トリガ信号を第1の機能モジュール112に送信する。
【0068】
典型的には、上記第1の機能モジュール112にスピーカーユニットが含まれ、上記無線充電装置110にネットワーク通信モジュールが含まれ、上記ネットワーク通信モジュールを介して通知メッセージが受信した場合、プロセッサー114は、上記通知メッセージに基づいてオーディオ提示信号を生成し、上記オーディオ提示信号をスピーカーユニットに送信することで、提示音を再生する。
【0069】
第4の状況として、無線充電装置110は、タイマーを含む。上記タイマーに時刻を設定し、設定された時刻になった場合、タイマーが自動的にトリガ信号を生成し、上記トリガ信号をプロセッサー114に送信する。そして、プロセッサー114は、上記トリガ信号を第1の機能モジュール112に送信する。
【0070】
典型的に、上記第1の機能モジュール112にスピーカーユニットが含まれ、無線充電装置110にタイマーが含まれ、上記タイマーに第1の時刻が設定され、無線充電装置110の時計の時刻が上記第1の時刻になった場合、タイマーが自動的にトリガ信号を生成し、上記トリガ信号をプロセッサー114に送信し、その後、プロセッサー114が上記トリガ信号をスピーカーユニットに送信することで、スピーカーユニットにより提示音の再生が行われる。
【0071】
代替的に、プロセッサー114は、第1の通信モジュール113を介して表示信号を第2の通信モジュール123に送信することもできる。ディスプレイ125は、第2の通信モジュールを介して受信した表示信号に基づいて、対応する内容を表示する。
【0072】
代替的に、上記表示信号は、無線充電装置110において自動的に生成してもよく、無線充電装置110において第1の機能モジュール112の処理に基づいて生成してもよく、無線充電装置110におけるネットワーク通信モジュールが受信した通知メッセージに基づいて生成することもできる。
【0073】
上記の状況に対して、それぞれ説明する。第1の状況として、無線充電装置110はタイマーを含む。上記タイマーに時刻が設定され、設定された時刻になった場合、タイマーが自動的に表示信号を生成し、上記表示信号をプロセッサー114に送信し、その後、プロセッサー114が第1の通信モジュール113によって上記表示信号を第2の通信モジュール123に送信する。
【0074】
例示として、
図5を参照すると、無線充電装置110にはタイマー510が含まれており、上記タイマー510に第1の時刻が設定され、無線充電装置110の時計の時刻が上記第1の時刻になった場合、タイマー510が自動的に表示信号を生成し、上記表示信号をプロセッサー114に送信し、その後、プロセッサー114が第1の通信モジュール113によって上記表示信号を第2の通信モジュール123に送信した後、無線受電装置120のディスプレイ125は、上記第2の通信モジュール123を介して受信した表示信号に基づいて、目覚まし時計のインターフェイス520を表示する。
【0075】
第2の状況として、第1の機能モジュール112がトリガ信号を受信し、上記トリガ信号に対応する処理を実行した後、処理結果を生成してプロセッサー114に送信し、その後、プロセッサー114は、処理結果に基づいて表示信号を生成し、第1の通信モジュール113を介して上記表示信号を第2の通信モジュール123に送信する。
【0076】
第3の状況として、無線充電装置110は、ネットワーク通信モジュールを含む。プロセッサー114は、上記ネットワーク通信モジュールを介して通知メッセージを受信した場合、上記通知メッセージに基づいて表示信号を生成し、第1の通信モジュール113によって上記表示信号を第2の通信モジュール123に送信する。
【0077】
上記無線充電装置110は、さらにメモリを備えることができる。上記無線充電装置110には、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムがインストールされている。上記オペレーティングシステム及びアプリケーションに対応する表示インタフェースは、第1の通信モジュール113と第2の通信モジュール123との間の通信によってディスプレイ125に表示される。
【0078】
上記無線充電モジュール111と無線受電モジュール121との間の給電処理又は無線充電処理は、上記第1の通信モジュール113と第2の通信モジュール123との間の通信処理に対して互いに独立して実行されることに留意すべきである。
【0079】
以上の説明をまとめると、無線充電装置に無線充電モジュールを設け、無線受電装置に無線受電モジュールを設け、そして、無線充電モジュールが無線周波数送信アンテナによって無線受電モジュールに給電することによって、無線充電装置と無線受電装置との間の遠距離の無線充電を実現することができる。これにより、無線充電装置に無線受電装置の第1の機能モジュールを設け、通信モジュールによって第1の機能モジュールと第2の機能モジュールとの間の相互作用を実現できるので、無線受電装置の使用におけるフレキシビリティを向上することができる。
【0080】
上記第1の通信モジュール113と第2の通信モジュール123との間の通信は、超広帯域無線のキャリアフリー通信方式(Ultra Wideband、UWB)方式により行うことができる。代替的に、上記第1の通信モジュール113と第2の通信モジュール123との間の通信は、無線ネットワークにより行うこともできるが、本発明に係る実施例は、これに限定されるものではない。
【0081】
図6を参照すると、上記第1の機能モジュール112は、センサーユニット610、画像取得ユニット620、スピーカーユニット630、オーディオ取得ユニット640のうちの少なくとも一つを含み得る。ここで、上記センサーユニットは、第1の機能モジュール112が上記センサーユニット610を含む場合、重力センサー611、温度センサー612、光センサー613、距離センサー614及び加速度センサー615のうちの少なくとも一つを含み得る。
【0082】
上記第1の機能モジュール112に含まれる機能ユニットは、単に典型的な一例に過ぎない。上記第1の機能モジュール112は、他の機能ユニットをさらに含むことができる。代替的に、端末における機能ユニットのすべてが、上記第1の機能モジュール112により実現することができるが、本発明に係る実施例は、これに限定されるものではないことに留意すべきである。
【0083】
代替的に、上記画像取得ユニット620は、第1の機能モジュール112に画像取得ユニット620が含まれる場合、画像を取得し、取得した対象画像をプロセッサー114に送信する。プロセッサー114は、対象画像に基づいて対応する表示信号を生成し、第1の通信モジュール113を介して表示信号を第2の通信モジュール123に送信する。ディスプレイ125は、第2の通信モジュール123を介して受信した上記表示信号に基づいて対象画像を表示する。
【0084】
典型的に、
図7は、本発明に係る例示的な一実施例の画像取得方法を示すシーケンス図である。上記画像取得方法が
図1に示すような無線充電システムに適用され、第1の機能モジュール112が画像取得ユニット620を含む例について説明する。上記画像取得方法は、以下のステップを含む。
【0085】
ステップ701において、無線受電装置のディスプレイに機能選択インタフェースを表示する。無線充電装置は、さらにメモリを備えることができる。上記メモリにはオペレーションシステム及びアプリケーションプログラムがインストールされている。代替的に、上記機能選択インタフェースは、オペレーションシステムにより提供される表示インタフェースであってもよく、アプリケーションプログラムにより提供される表示インタフェースであってもよい。上記アプリケーションプログラムは、リアルタイム通信アプリケーションプログラム、金融アプリケーションプログラム、マルチメディアアプリケーションプログラム、ゲームアプリケーションプログラムのうちの少なくとも一つを含み得る。典型的には、上記機能選択インタフェースは、リアルタイム通信アプリケーションプログラムにより提供される表示インタフェースであり、上記機能選択インタフェースには、撮影機能に対応する撮影コントロールが含まれている。
【0086】
ステップ702において、ディスプレイでタッチ信号を受信する。上記タッチ信号は、上記撮影コントロールに対するタッチ動作に対応する信号とすることができる。上記タッチ信号には、上記タッチ動作に対応する上記ディスプレイのタッチ座標が含まれ得る。
【0087】
ステップ703において、ディスプレイは、第2の通信モジュールを介してタッチ信号を無線充電装置の第1の通信モジュールに送信する。上記第2の通信モジュールは、UWBの通信方式に基づいてタッチ信号を第1の通信モジュールに送信することができる。
【0088】
ステップ704において、第1の通信モジュールは、タッチ信号をプロセッサーに送信する。
【0089】
ステップ705において、プロセッサーは、上記タッチ信号に対応するコントロールが撮影コントロールであると判断すると、撮影トリガ信号を生成する。プロセッサーは、タッチ信号に対応するタッチ座標及びディスプレイに現在表示されているインタフェース内容に基づいて、上記タッチ信号に対応するコントロールが撮影コントロールであると判断することができる。
【0090】
ステップ706において、プロセッサーは、撮影トリガ信号を画像取得ユニットに送信する。プロセッサーは、上記タッチ信号に基づいて上記タッチ信号に対応するコントロールが撮影コントロールであると判断した後、上記撮影コントロールに対応する第1の機能モジュールが画像取得ユニットであると判断し、撮影トリガ信号を上記画像取得ユニットに送信することができる。
【0091】
ステップ707において、画像取得ユニットは、撮影トリガ信号に基づいて画像取得し、対象画像を取得する。代替的に、上記対象画像は、1枚の画像であってもよく、複数枚の画像を含むビデオストリームであってもよい。
【0092】
ステップ708において、画像取得ユニットは、対象画像をプロセッサーに送信する。プロセッサーは、対象画像およびディスプレイの他の表示内容に基づいて、ディスプレイでの上記対象画像の表示方式を決定することができる。上記プロセッサーには、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)及びグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit、GPU)を含まれ得る。ここで、CPUは、ディスプレイの表示内容について演算処理を行い、GPUは、ディスプレイの表示内容についてレンダリングを行う。
【0093】
ステップ709において、プロセッサーは、対象画像に基づいて表示信号を生成する。上記表示信号には、ディスプレイの表示内容から変換された信号が含まれ得る。
【0094】
ステップ710において、プロセッサーは、第1の通信モジュールを介して表示信号を第2の通信モジュールに送信する。
【0095】
ステップ711において、第2の通信モジュールは、表示信号をディスプレイに送信する。
【0096】
ステップ712において、ディスプレイは、表示信号に基づいて画像取得ユニットにより取得された対象画像を表示する。ディスプレイの表示内容には、上記対象画像が含まれ得る。上記ディスプレイの表示内容には、例えば、撮影パラメータ、撮影設置欄等の他の内容がさらに含まれ得る。
【0097】
図7に示す画像取得方法は、単に第1の機能モジュール112に画像取得ユニット620が含まれる例について説明したが、上記画像取得ユニット620は、第1の機能モジュール112に他の機能ユニットが含まれる場合、他の機能ユニットとしても実現することができる。また、上記画像取得ユニット620により実現される機能は、第1の機能モジュール112における実際の機能ユニットに応じて変更されることに留意すべきである。
【0098】
代替的に、上記の画像取得ユニット620を一つのカメラとして実現してもよく、複数のカメラを備えるカメラモジュールとして実現してよい。
【0099】
代替的な一実施例において、上記の無線充電モジュール111には、
図8に示すように、第1のブルートゥース(登録商標)ユニット811と、生体識別ユニット812と、充電管理ユニット813と、ビーム形成管理ユニット814と、パワーアンプ815とをさらに含む。上記無線受電モジュール121は、第2のブルートゥースユニット821と、受電管理ユニット822とをさらに含む。
【0100】
ここで、生体識別ユニット812は、無線充電装置110と生体との間の距離を決定する。生体識別ユニット812は、周辺の温度を検出することによって、無線充電装置110と生体(例えば、人体)との間の距離を決定し、または、脈拍を検出することによって無線充電装置と生物体との間の距離を決定することができる。
【0101】
生体識別ユニット812は、決定結果を第1のブルートゥースユニット811に送信することができる。第1のブルートゥースユニット811と第2のブルートゥースユニット821との間の通信は、低消費電力ブルートゥース(Bluetooth Low Energy、BLE)技術により行うことができる。上記第1のブルートゥースユニット811及び第2のブルートゥースユニット821によって、上記無線充電装置110と無線受電装置120との間の距離を決定し、無線受電装置120と生体との間の距離を決定することによって、上記無線充電モジュール111が無線受電モジュール121に給電する給電電力を決定することができる。上記給電電力は、無線充電モジュール111から無線受電モジュール121への給電効率が高く、給電電力による生体への影響(例えば、放射線)が最も低いものとすることができる。
【0102】
充電管理ユニット813は、第1のブルートゥースユニット811による距離の決定結果に基づいて、給電電力を制御することができる。ビーム形成管理ユニット814は、無線周波数信号のバンド幅を調整することができる。パワーアンプ815は、無線周波数信号に対して電力の増幅処理を行うことができる。
【0103】
上記受電管理ユニット822は、無線周波数受信アンテナ124を介して受信した無線周波数信号を管理することができる。
【0104】
上記無線受電モジュール121は、充電器管理ユニット823及びバッテリー824をさらに含み得る。ここで、充電器管理ユニット823は、バッテリー824への充電処理を管理する。無線充電モジュール111は、無線周波数送信アンテナ115を介して無線受電装置120のバッテリー824を、無線によって充電する。無線受電モジュール121は、無線周波数受信アンテナ124を介して無線充電装置110から無線によってバッテリー824が充電されると、バッテリー824が無線受電装置120の動作のために給電する。
【0105】
関連技術において、携帯電話、タブレットPCなどの移動端末には、ディスプレイ910、オーディオ入力ユニット920、オーディオ出力ユニット930、電源管理ユニット940、画像取得ユニット950などの様々な機能ユニットが組み込まれている。さらに、上記移動端末には、プロセッサー960が含まれており、上記の機能ユニットは、いずれも移動端末に組み込まれているため、移動端末の負荷を増加させる。上記移動端末900は、
図9に示すように、一体型のモバイルデバイスであり、上記機能ユニットがいずれも上記移動端末900に組み込まれている。
【0106】
本発明に係る実施例において、上記無線充電装置110は、第1のウェアラブルデバイスとして実現でき、無線受電装置120は、ハンドヘルドデバイス又は第2のウェアラブルデバイスとして実現できる。
【0107】
典型的には、無線充電装置110が第1のウェアラブルデバイスとして実現され、無線受電装置120が第2のウェアラブルデバイスとして実現される場合、上記無線充電装置110の装着方式には、手首に巻き付けて装着する方式が含まれ、上無線受電装置の装着方式には、スマートメガネの形態で装着する方式が含まれる。
【0108】
例示として、
図10を参照すると、ユーザの手首には、無線充電装置1010が装着されている。上記無線充電装置1010は、スマートウォッチの形態で上記ユーザの手首に装着されている。ユーザの顔には、無線受電装置1020が装着されている。上記無線受電装置1020は、スマートメガネの形態でユーザの顔に装着されている。上記無線充電装置1010と無線受電装置1020との間の無線給電又は無線充電は、RF技術を用いて行うことができる。また、上記無線充電装置1010と無線受電装置1020との間の通信は、UWB技術によって行われる。これにより、上記無線受電装置1020は、無線充電装置1010のプロセッサーにより送信された表示内容を、レンズを用いて表示することができる。
【0109】
以上の説明をまとめると、本発明に係る無線充電装置によると、無線充電装置に無線充電モジュールを設け、無線受電装置に無線受電モジュールを設け、そして、無線充電モジュールが無線周波数送信アンテナを介して無線受電モジュールを給電することによって、無線充電装置と無線受電装置との間の遠距離の無線充電を実現することができる。これにより、無線充電装置に無線受電装置の第1の機能モジュールを設け、通信モジュールによって第1の機能モジュールと第2の機能モジュールとの間の相互作用を実現できるので、無線受電装置の使用時におけるフレキシビリティを向上させることができる。
【0110】
本発明に係る無線充電システムによると、設計がフレキシブルであり、人工知能(AI)分野の発展に応じて、端末と人工知能分野との間の接続を満足させ、そして、特定の分野では、例えば、究極的なパフォーマンスを体験できるゲームフォン及び端末の動作時間がより長くなり、端末の充電速度がより速くなる等のユーザのニーズを満足させることができ、そして、無線充電装置及び無線受電装置を携帯しやすく、フレキシブルに使用できるので、ユーザにおける表示およびタッチの相互に作用する体験を向上させることができる。
【0111】
上記の実施例において、無線充電装置110及び無線受電装置120が一つの無線充電システムとして実現される例について説明したが、実際の動作において、上記無線充電システムにおける無線充電装置110及び無線受電装置120が二つの独立する移動端末として実現できることに留意すべきである。
【0112】
本明細書に記載されている「複数」は、2つ以上を意味することを理解すべきである。「及び/又は」は、関連する対象の関係を表現し、3つの関係が存在し得ることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在し、AとBが同時に存在し、Bのみが存在するという3つの状況を表すことが可能である。文字「/」は、一般的に、前後の関連する対象が「又は」の関係であることを表す。
【0113】
以上の本発明に係る実施例の番号は、単に説明するためのものであり、実施例の優劣を表すものではない。
【0114】
当業者であれば、上記の実施例を実現するステップの全部または一部がハードウェアにより実行でき、関連するハードウェアにより実行されるようにプログラムによって指示できる。上記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納でき、当該記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気メモリ、或いは光ディスク等であってもよいことを、理解できる。
【0115】
上記説明は、本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明の請求範囲を限定するものではない。本発明の趣旨と原理に反しない限り、任意の修正、均等物の置換、改善などは、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれるべきである。
【0116】
本願は、出願番号が201910325192.6であって、出願日が2019年4月22日である中国特許出願に基づいて優先権を主張し、当該中国特許出願の内容の全てを本願に援用する。