(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-31
(45)【発行日】2023-11-09
(54)【発明の名称】新無線のための条件付きウェイクアップ信号コンフィギュレーション
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20231101BHJP
【FI】
H04W52/02 111
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022166405
(22)【出願日】2022-10-17
(62)【分割の表示】P 2021535952の分割
【原出願日】2019-12-23
【審査請求日】2022-12-22
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ニンバルカー, アジト
(72)【発明者】
【氏名】ナダール, アリ
(72)【発明者】
【氏名】レイアル, アンドレス
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブ マテッケン, プラモド
(72)【発明者】
【氏名】ノリー, ラヴィキラン
(72)【発明者】
【氏名】マレキ, シナ
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/174635(WO,A1)
【文献】特表2020-501431(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0239189(US,A1)
【文献】国際公開第2019/216808(WO,A1)
【文献】特表2021-524177(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0037465(US,A1)
【文献】特開2015-154255(JP,A)
【文献】InterDigital, Inc.,Discussion on Triggering of Power Mode Adaptation[online],3GPP TSG RAN WG1 #95 R1-1813244,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_R,2018年11月03日
【文献】Spreadtrum Communications,Wakeup signaling in DRX[online],3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1909085,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_,2019年08月15日
【文献】Ericsson,On DRX for NTN[online],3GPP TSG RAN WG2 #104 R2-1817750,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_R,2018年11月02日
【文献】Ericsson,Evaluation and modelling of UE power consumption[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1902934,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_R,2019年02月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
DRX(間欠受信)を設定された無線デバイス(510)によって実行される方法であって、前記方法は、
第1のWUS(ウェイクアップ信号)監視機会中に第1のWUSを監視することと(1602)、
前記第1のWUS監視機会中に前記第1のWUSを前記無線デバイスが検出したことに応じて、
第2のWUS監視機会がアクティブ時間に重なっており、当該アクティブ時間が、前記無線デバイスがダウンリンク制御チャネルを監視しているタイムスロットを含む場合に、前記第2のWUS監視機会中に第2のWUSを受信することなく、前記検出された第1のWUSに関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中に
前記ダウンリンク制御チャネルを監視すること(1604)と、
を有する方法。
【請求項2】
請求項1
に記載の方法であって、前記方法は、さらに、前記第1のWUSを検出したことに応じて、
前記ダウンリンク制御チャネルを監視している間にダウンリンク信号を検出することと、
前記ダウンリンク信号を検出した後に、所定の期間に関連付けられている非アクティビティタイマをセットすることと、
前記非アクティビティタイマが前記所定の期間中に動作している間は、前記第2のWUSを監視することを抑制することと、
前記非アクティビティタイマが満了する前に、前記ダウンリンク制御チャネルにおいて後続のダウンリンク信号を検出したことに応じて、前記非アクティビティタイマをリセットすることと、を有する方法。
【請求項3】
請求項1または
2に記載の方法であって、さらに、
前記第1のWUS監視機会中に前記第1のWUSを前記無線デバイスが検出したことに応じて、前記検出された第1のWUSに関連付けられているアクノレッジメント信号をネットワークノードに送信すること、を有する方法。
【請求項4】
請求項1から
3のいずれか一項に記載の方法であって、前記検出された第1のWUSに関連付けられている前記ダウンリンク制御チャネル監視機会中に前記ダウンリンク制御チャネルを監視することは、前記第1のWUS監視機会に関連付けられているオン期間中に前記ダウンリンク制御チャネルを監視することを含む方法。
【請求項5】
請求項1から
4のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、
前記第2のWUS監視機会中における前記第2のWUSの監視を抑制しつつ、前記第2のWUS監視機会に関連付けられている少なくとも1つの別のダウンリンク制御チャネル監視機会中に前記ダウンリンク制御チャネルを監視すること、を有する方法。
【請求項6】
ネットワークノード(560)によって実行される方法であって、前記方法は、
DRX(間欠受信)を設定された無線デバイス(510)へ、第1のWUS(ウェイクアップ信号)監視機会中に第1のWUSを送信すること(2802)と、
第2のWUS監視機会がアクティブ時間に重なっており、当該アクティブ時間が、前記無線デバイスがダウンリンク制御チャネルを監視しているタイムスロットを含む場合に、前記第2のWUS監視機会中に前記無線デバイスへ第2のWUSを送信することなく、前記第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中に
前記ダウンリンク制御チャネルにおいてダウンリンク信号を送信すること(2804)と、
を有する方法。
【請求項7】
請求項
6に記載の方法であって、さらに、
前記無線デバイスにコンフィギュレーションを送信することを有し、前記コンフィギュレーションは、前記ダウンリンク制御チャネルを監視している間に前記無線デバイスが前記ダウンリンク信号を検出したことに応じて、前記無線デバイスに、
前記ダウンリンク信号を検出した後に、非アクティビティタイマをセットすることと、
前記非アクティビティタイマが動作している間は、前記第2のWUSを監視することを抑制することと、
前記非アクティビティタイマが満了する前に、前記ダウンリンク制御チャネルにおける後続のダウンリンク信号を検出したことに応じて、前記非アクティビティタイマをリセットすることと、を指示する命令を含む方法。
【請求項8】
請求項
6または7に記載の方法であって、さらに、
前記第1のWUS監視機会中に前記無線デバイスが前記第1のWUSを検出したことに応じて、前記検出された第1のWUSに関連付けられているアクノレッジメント信号を前記無線デバイスから受信すること、を有する方法。
【請求項9】
請求項
6から
8のいずれか一項に記載の方法であって、さらに、前記第1のWUS監視機会に関連付けられているオン期間中に前記ダウンリンク制御チャネルを監視するように前記無線デバイスを設定すること、を有する方法。
【請求項10】
DRX(間欠受信)を設定される無線デバイス(510)であって、前記無線デバイス(510)は、
プロセッシング回路(520)を有し、前記プロセッシング回路(520)は、
第1のWUS(ウェイクアップ信号)監視機会中に第1のWUSを監視し、
前記第1のWUS監視機会中に前記第1のWUSを前記無線デバイスが検出したことに応じて、
第2のWUS監視機会がアクティブ時間に重なっており、当該アクティブ時間が、前記無線デバイスがダウンリンク制御チャネルを監視しているタイムスロットを含む場合に、前記第2のWUS監視機会中に第2のWUSを受信することなく、前記検出された第1のWUSに関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中に
前記ダウンリンク制御チャネルを監視
する、
ように構成されている無線デバイス。
【請求項11】
請求項
10に記載の無線デバイスであって、前記第1のWUSを検出したことに応じて、前記プロセッシング回路(520)は、
前記ダウンリンク制御チャネルを監視している間にダウンリンク信号を検出し、
前記ダウンリンク信号を検出した後に、所定の期間に関連付けられている非アクティビティタイマをセットし、
前記非アクティビティタイマが前記所定の期間に動作している間は、前記第2のWUSを監視することを抑制し、
前記非アクティビティタイマが満了する前に、前記ダウンリンク制御チャネルにおいて後続のダウンリンク信号を検出したことに応じて、前記非アクティビティタイマをリセットする、ように構成されている無線デバイス。
【請求項12】
請求項
10または11に記載の無線デバイスであって、前記プロセッシング回路(520)は、
前記第1のWUS監視機会中に前記第1のWUSを前記無線デバイスが検出したことに応じて、前記検出された第1のWUSに関連付けられているアクノレッジメント信号をネットワークノードに送信するように構成されている無線デバイス。
【請求項13】
請求項
10から
12のいずれか一項に記載の無線デバイスであって、前記プロセッシング回路(520)は、前記検出された第1のWUSに関連付けられている前記ダウンリンク制御チャネル監視機会中に前記ダウンリンク制御チャネルを監視するように構成される前記プロセッシング回路(520)は、前記第1のWUS監視機会に関連付けられているオン期間中に前記ダウンリンク制御チャネルを監視するように構成されている無線デバイス。
【請求項14】
請求項
10から
13のいずれか一項に記載の無線デバイスであって、前記プロセッシング回路(520)は、
前記第2のWUS監視機会中に前記第2のWUSを監視することを抑制している間に、前記第2のWUS監視機会に関連付けられている少なくとも1つの別のダウンリンク制御チャネル監視機会中に、前記ダウンリンク制御チャネルを監視する、ように構成されている無線デバイス。
【請求項15】
ネットワークノード(560)であって、
プロセッシング回路(570)を有し、前記プロセッシング回路(570)は、
DRX(間欠受)を設定されている無線デバイス(510)へ、第1のWUS(ウェイクアップ)監視機会中に第1のWUSを送信し、
第2のWUS監視機会がアクティブ時間に重なっており、当該アクティブ時間が、前記無線デバイスがダウンリンク制御チャネルを監視しているタイムスロットを含む場合に、前記第2のWUS監視機会中に前記無線デバイスへ第2のWUSを送信することなく、前記第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルにおいてダウンリンク信号を送信
する、
ように構成されているネットワークノード。
【請求項16】
請求項
15に記載のネットワークノードであって、前記プロセッシング回路(570)は、
コンフィギュレーションを送信するように構成されており、前記コンフィギュレーションは、前記無線デバイスに対する指示を含み、当該指示は、前記ダウンリンク制御チャネルを監視している間に前記ダウンリンク信号を検出したことに応じて、
前記ダウンリンク信号を検出した後に、非アクティビティタイマをセットし、
前記非アクティビティタイマが動作している間は前記第2のWUSを監視することを抑制し、
前記非アクティビティタイマが満了する前に前記ダウンリンク制御チャネルにおいて後続のダウンリンク信号を検出したことに応じて前記非アクティビティタイマをリセットする、ことを前記無線デバイスに対して指示するものであるネットワークノード。
【請求項17】
請求項
15または16に記載のネットワークノードであって、前記プロセッシング回路(570)は、
前記第1のWUS監視機会中に前記第1のWUSを前記無線デバイスが検出したことに応じて、前記検出された第1のWUSに関連付けられているアクノレッジメント信号を前記無線デバイスから受信するように構成されているネットワークノード。
【請求項18】
請求項
15から
17のいずれか一項に記載のネットワークノードであって、前記プロセッシング回路(570)は、前記第1のWUS監視機会に関連付けられているオン期間中に前記ダウンリンク制御チャネルを監視するように前記無線デバイスを設定するように構成されているネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ニューレディオ(新無線)のための条件付きウェイクアップ信号コンフィギュレーション(構成)に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPPにおける新無線(NR)規格は、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼低遅延通信(URLLC)、およびマシンタイプ通信(MTC)などの複数の使用事例のためのサービスを提供するように設計されている。これらのサービスの各々は、異なる技術的要件を有する。たとえば、eMBBに対する一般的な要件は、中程度のレイテンシ(遅延)および中程度のカバレッジを有する高いデータレートであり、一方、URLLCサービスは、低遅延および高い信頼性の送信を必要とするが、おそらく中程度のデータレートに対するものである。
【0003】
低遅延データ送信を提供する解決策の一つは、より短い送信時間間隔を使用することである。NRでは、スロット内の送信に加えて、ミニスロット送信も遅延を低減してもよい。ミニスロットは、1から14のうちのいずれかの数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルで構成される。スロットとミニスロットの概念は、特定のサービスに固有のものではないことに注意すべきであろう。たとえば、ミニスロットは、eMBB、URLLC、または他のサービスのいずれかのために使用されてもよい。
図1は、NRにおける例示的な無線リソースを示す。
【0004】
UEの電力消費は、別の重要な指標である。より良好な遅延、信頼性、カバレッジ、およびデータレートを提供しながら、電力消費を低減し続けることが望ましい。一般に、LTEフィールドログ(実地記録)からの間欠受信(DRX)設定に基づいて、ロングタームエボリューション(LTE)における物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することに、かなりの電力が消費されてしまう。トラフィックモデリングを伴う同様のDRX設定が利用される場合、同様の問題がNRにも存在し得る。たとえば、ユーザ装置(UE)は、その構成された制御リソースセット(CORESET)内でブラインド検出を実行して、それに対して送信されてきたPDCCHがあるかどうかを識別し、それに応じて動作する必要があるだろう。不必要なPDCCH監視を削減してもよいか、または、UEが、必要とされる場合にのみスリープまたはウェイクアップすることを可能にする技法は、有益であり、電力消費を低減してもよい。
【0005】
現在、ある種の課題が存在する。たとえば、ウェイクアップ信号(WUS)を送信し、監視するための既存の方法は、ロバスト性の問題を有している。たとえば、ネットワークノードがUEにWUSを送信したものの、たとえば、不正なカバレッジのためにUEがそれを見逃してしまって、長時間スリープ状態のままである場合、ネットワークノードリソースが浪費されてしまう。さらに、ネットワークノードは、次にWUS信号を送信する機会まで待ってから、UEに情報を送信する機会を持たなければならないため、遅延が増加する。さらに、(たとえば、より高いアグリゲーションレベルを有することなどによって)WUSリソース構成がUEのチャネル状態に対して適切でない場合、ネットワークノードがWUSを適切に再構成することができない限り、UEは、複数の機会でWUSを見逃し、遅延の増加という課題を複雑にし、全体でのユーザ体験を低下させることがある。
【発明の概要】
【0006】
本開示およびそれらの実施形態のある態様は、これらおよび/または他の課題に対する解決策を提供してもよい。
【0007】
ある実施形態によれば、間欠受信(DRX)のために構成された無線デバイスによる方法は、第1のWUS監視機会(機会)中に第1のウェイクアップ信号(WUS)を監視することを有する。無線デバイスが第1のWUS監視機会中に第1のWUSを検出したことに応じて、無線デバイスは、検出された第1のWUSに関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視し、条件に基づいて第2のWUS監視機会中に第2のWUSを監視することを抑制する。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、DRXを構成された無線デバイスによって実行される方法は、第1のWUS監視機会中に第1のWUSを監視することを有する。第1のWUS監視機会中に第1のWUSを検出しなかったことに応じて、無線デバイスは、条件が満たされるかどうかを判定し、条件が満たされたと判定したことに基づいて、第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視する。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードによって実行される方法は、第1のWUS監視機会中に、DRXを用いて構成された無線デバイスに第1のWUSを送信することを有する。本方法は、第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルにおいてダウンリンク信号を送信することと、所定の期間の後まで第2のWUSを無線デバイスに送信することを抑制することと、をさらに有する。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードによって実行される方法は、無線デバイスが第1のWUS監視機会中に第1のWUSを検出することに失敗し、少なくとも1つの条件が満たされたことに応じて、無線デバイスは、第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視すべきであることを示す情報を、DRXを構成(設定)された無線デバイスに送信することを有する。
【0011】
ある実施形態によれば、DRXについて設定される無線デバイスは、第1のWUS監視機会中に第1のWUSについて監視するように構成されたプロセッシング回路を有する。無線デバイスが第1のWUS監視機会中に第1のWUSを検出したことに応じて、プロセッシング回路は、検出された第1のWUSに関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視し、条件に基づいて第2のWUS監視機会中に第2のWUSの監視を抑制するように構成される。
【0012】
ある実施形態によれば、DRXについて構成された無線デバイスは、第1のWUS監視機会中に第1のWUSについて監視するように構成されたプロセッシング回路を有する。第1のWUS監視機会中に第1のWUSを検出しなかったことに応じて、プロセッシング回路は、条件が満たされているか否かを判定し、条件が満たされていると判定したことに基づいて、第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視するように構成される。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは、DRXを構成された無線デバイスに対して、第1のWUS監視機会中に第1のWUSを送信するように構成されたプロセッシング回路を有する。プロセッシング回路は、第1のWUSに関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中に、ダウンリンク制御チャネルにおいてダウンリンク信号を送信し、所定の期間後まで第2のWUSを無線デバイスに送信するのを抑制するように構成される。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードは、第1のWUS監視機会中に無線デバイスが第1のWUSを検出することに失敗し、少なくとも1つの条件が満たされたことに応じて、無線デバイスが、第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視すべきであることを示す情報を、DRXを構成(設定)されている無線デバイスに送信するように構成されたプロセッシング回路を有する。
【0015】
ある実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を提供してもよい。たとえば、いくつかの実施形態は、電力消費および遅延を低減してもよい、条件付きWUS運用を可能にしてもよい。別の例として、ある実施形態は、特定のシナリオにおいて(たとえば、構成されたWUSリソースが良好なWUS検知性能を維持するのに不十分であるように、リンク品質が低下している場合に)不十分なカバレッジまたは不十分なWUSリソースのために、無線デバイスにおいてWUSが見逃された場合に、ロバスト性を改善してもよい。さらに別の例として、ある実施形態は、無線デバイスでのWUSの誤検出の際に、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視における不必要な割り込み/遅延を回避してもよい。さらに別の例として、いくつかの実施形態は、WUS再構成におけるリソース浪費を低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
開示された実施形態、ならびにそれらの特徴および利点をより完全に理解するために、添付の図面と併せて以下の説明を参照する。
【0017】
【
図1】は、新無線(NR)における例示的な無線リソースを示す。
【0018】
【
図2】は、ある実施形態による、例示的なウェイクアップ信号(WUS)運用を示す。
【0019】
【
図3】は、いくつかの実施形態による、無線デバイスが追加の条件に基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視する例を有する、条件付きWUS運用を示す。
【0020】
【
図4】は、ある実施形態による、WUS肯定応答(WUS-ACK)運用の例を示す。
【0021】
【
図5】は、ある実施形態による、N個の機会に基づくWUS監視の事例を示す。
【0022】
【
図6】は、ある実施形態による例示的な無線ネットワークを示す。
【0023】
【
図7】は、ある実施形態による例示的なネットワークノードを示す。
【0024】
【
図8】は、ある実施形態による例示的な無線デバイスを示す。
【0025】
【
図9】は、ある実施形態による例示的なユーザ装置を示す。
【0026】
【
図10】は、ある実施形態による、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化されうる仮想化環境を示す。
【0027】
【
図11】は、ある実施形態に従って、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続される電気通信ネットワークを示す。
【0028】
【
図12】は、いくつかの実施形態による、基地局を介して、部分的に無線コネクションを介してユーザ機器と通信するホストコンピュータの一般化された構成図を示す。
【0029】
【
図13】は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示す。
【0030】
【
図14】は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される別の方法を示す。
【0031】
【
図15】は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される別の方法を示す;
【0032】
【
図16】は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される別の方法を示す。
【0033】
【
図17】は、ある実施形態による、無線デバイスによる例示的な方法を示す。
【0034】
【
図18】は、ある実施形態による、無線ネットワークにおける装置を示す。
【0035】
【
図19】は、ある実施形態による、無線デバイスによる別の例示的な方法を示す。
【0036】
【
図20】は、ある実施形態による、無線ネットワークにおける別の装置を示す。
【0037】
【
図21】は、ある実施形態による、無線デバイスによるさらに別の例示的な方法を示す。
【0038】
【
図22】は、ある実施形態による、無線ネットワーク内のさらに別の装置を示す。
【0039】
【
図23】は、ある実施形態による、無線デバイスによるさらに別の例示的な方法を示す。
【0040】
【
図24】は、ある実施形態による、無線ネットワークにおけるさらに別の装置を示す。
【0041】
【
図25】は、ある実施形態による、ネットワークノードによる例示的な方法を示す。
【0042】
【
図26】は、ある実施形態による、無線ネットワークにおける別の装置を示す。
【0043】
【
図27】は、ある実施形態による、ネットワークノードによる別の例示的な方法を示す;
【0044】
【
図28】は、ある実施形態による、無線ネットワーク内のさらに別の装置を示す。
【0045】
【
図29】は、ある実施形態による、ネットワークノードにおけるさらに別の例示的な方法を示す。
【0046】
【
図30】は、ある実施形態による、無線ネットワークにおけるさらに別の装置を示す。
【0047】
【
図31】は、ある実施形態による、ネットワークノードにおけるさらに別の例示的な方法を示す。
【0048】
【
図32】は、ある実施形態による、無線ネットワークにおけるさらに別の装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0049】
ここで、本明細書で企図される実施形態のいくつかを、添付の図面を参照してより完全に説明する。しかしながら、他の実施形態は、本明細書に開示された主題の範囲内に含まれ、開示された主題は、本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。
【0050】
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が明確に与えられ、および/またはそれが使用される文脈から暗示されない限り、関連する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。a/an/the+要素、装置、構成要素、手段、ステップなどへの言及はすべて、特に明記しない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを指すものとして開放的に解釈されるべきである。本明細書に開示される任意の方法のステップは、ステップが別のステップの後または前として明示的に記載されていない限り、および/またはステップが別のステップの後または前になければならないことが暗黙的でない限り、開示される正確な順序で実行される必要はない。本明細書に開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用されてもよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、その逆も同様である。添付の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0051】
改善されたWUS運用のためのウェイクアップ信号(WUS)構成および監視技術のいくつかの実施形態について、以下に詳細に説明する。本開示の目的のために、「ウェイクアップ信号」という用語は、電力節約信号または電力節約のための信号など、任意の適切な信号を指すために使用される。さらに、本明細書におけるユーザ装置(UE)への基準は、単に例示的なものであり、任意の好適な無線デバイスが、本明細書で説明される様々な実施形態を実装するように構成されてもよい。
【0052】
ある実施形態によれば、条件付きWUS運用が提供され、たとえば、UEのような無線デバイスがWUS監視機会においてWUSを検出しなかった場合、UEは、たとえば、基準信号受信電力(RSRP)条件またはWUSデコーダ信頼性指標のような追加の条件に基づいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するかどうかを決定することができ、それによって、WUSの信頼できる検出が保証され得ないようなときに、追加のロバスト性を提供する。別の例として、いくつかの実施形態は、UEが、たとえば、UEがアクティブ時間にあるとき、または非アクティビティタイマが計時中であるときなど、WUS機会(または1つまたは複数の将来のWUS機会)におけるWUSの監視をスキップすることを有してもよい。さらに別の例として、ネットワークノード構成パラメータ(WUS監視機会カウンタ値など)を使用して、ネットワークは、UEがWUSのカバレッジから外れたときにUEを見失う危険性なしに、低いアグリゲーションレベルを、自信を持って構成してもよいようになる。
【0053】
ある実施形態によれば、従来のWUS運用に加えて、WUS監視における不必要な遅延/ロバスト性の問題からの回復を保証するために、条件が使用される。たとえば、「WUS検出の成功/失敗」基準では、UEは、別の信頼性条件(たとえば、UEによって測定されたRSRPが、ある閾値を上回る/下回るかどうか、またはWUS-PDCCHデコーダの内部情報が、互換的に符号化されたPDCCHの存在を示唆するかどうか)を使用して、WUS監視機会に対応するPDCCH監視機会におけるPDCCHを監視する/監視をスキップするべきかどうかを判定してもよい。別の例として、UEがPDCCHを監視しているタイムスロットとWUS監視機会とが重複する場合、たとえば、UEがアクティブ時間にある場合、UEは、そのWUS監視機会においてWUS監視をスキップすることができ、ネットワークノードは、そのWUS監視機会においてWUS送信をスキップしてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態によれば、UEは、UEが、たとえば、WUS監視を動的/半動的にイネーブル/ディスエーブルするなど、後続のWUS監視機会においてWUSを監視する必要があるかどうかを示す情報を、PDCCHダウンリンク制御インジケータまたはダウンリンク制御情報(DCI) (たとえば、UEのためのPDCCHスケジューリングUL/DLデータ)またはMAC制御要素において受信してもよい。ネットワークノードは、(たとえば、CQIレポート、RSRP/RSRQ測定レポートなどに基づいて)UEの伝搬状態のそれ自体の評価に基づいて、またはUEによって報告された能力と協調して(たとえば、UEがWUSをサポートし、さらにその恩恵を受けることをUEが示した)UEがWUSを監視する必要があるときを決定してもよい。
【0055】
UEが何らかの理由でWUS監視状態を抜け出る場合(たとえば、RSRPが、専用/ブロードキャスト信号を介してネットワークノードによって以前に構成された閾値を下回る場合)、UEは、ある実施形態によれば、UEがWUS監視状態を抜け出たことをネットワークに通知してもよい。たとえば、UEがWUS監視状態を抜け出ると、UEは、あたかもWUSがそのUEのために構成されていないかのように、PDCCH監視手順に従うことができる。さらに、または代替的に、ネットワークノードは、UEのための新しいWUSリソースを再構成してもよい。そのような再構成は、WUS監視状態を終了する際のUEからのチャネル状態レポートに基づくか、および/または、後の通信時のチャネル状態のネットワークノード自身の評価に基づくか、のいずれかであり得る。
【0056】
いくつかの実施形態によれば、WUSリソースの構成は、1つまたは複数の相対時間オフセットを有してもよい。たとえば、一例として、時間オフセットは、オン期間の前の、もしくは、オン期間に関連した、X個のシンボルおよび/またはスロットを有してもよい。ある実施形態では、Xは0であり得る。時分割複信(TDD)では、Xは、最新のダウンリンク(DL)スロット、または、スロット内のDLシンボルであってもよく、つまり、これは、オン期間の前にある、X個の、スロットおよび/またはシンボルである。相対時間オフセットは、WUSが検出されるWUS監視機会に対応するオン期間においてUEがPDCCHの監視を開始することを要求される時間までの、WUSを受信した時間からの、時間オフセットを決定するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、アクティブなWUSリソースに加えて、UE内に構成されている、潜在的なWUSリソースの1つまたは複数のセットが存在してもよい。その後、ネットワークノードは、媒体アクセス制御要素(MAC-CE)またはダウンリンク制御情報(DCI)のような短い命令を介して、UEを、たとえば、潜在的なWUSリソースの1つに、その構成をシフトするよう、命令してもよい。
【0057】
いくつかの実施形態によれば、たとえば、UEのような無線デバイスは、間欠受信(DRX)およびWUSリソースを構成されてもよい。UEは、条件に基づいて、監視機会においてWUSを検出することを試行するかどうかを決定してもよい。
図2は、以下でさらに詳細に説明される特定の例を示す。
【0058】
いくつかの実施形態によれば、UEがWUSリソースを構成される場合、UEは、WUS監視機会においてWUSを監視する(すなわち、検出を試行する)ことができる。特定の実施形態では、WUS監視機会は、DRXのON期間の開始時であってもよいし、または、DRXのON期間の前であってもよい。たとえば、オン期間に対するオフセットは、WUS監視機会がDRXのON期間に相対するものであることを示すように構成されてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態によれば、UEがWUS監視機会においてWUSを検出した場合、UEは、WUS監視機会に関連付けられているPDCCH監視機会中に、PDCCHを監視してもよい。UEが、たとえば、WUS監視機会に関連付けられたDRXオン時間内など、PDCCH監視機会中に、PDCCHを検出した場合、UEは、PDCCHを監視し続けることができる。たとえば、UEは、アクティブ時間の終了まで、または、非アクティビティタイマ(IAT)の満了まで、PDCCHを監視し続けることができる。ある実施形態では、UEによって実行される監視は、UE宛のPDCCHを検出するためにPDCCH候補を復号すること、を含むことができる。
【0060】
ある実施形態では、WUS監視機会とPDCCH監視機会との間の関連付けは、ネットワークまたはネットワークノードによって事前に構成されてもよい。本明細書で使用されるように、「ネットワークノード」という語は、進化したノードB、gNB、または任意の他の基地局のような、無線デバイスと無線ネットワークとの間の任意のインターフェースを指す。場合によっては、たとえば、N個のスロットの後、または、時間カウンタの終了の後など、UEが第1のPDCCHを監視すべき時を示す、WUSからの情報を使用して、UEが動的に構成されてもよい。
【0061】
代替的に、ある実施形態によれば、または、スケジューリングPDCCH機会の1つまたはWUSが、UEがPDCCHの監視をいつ停止してもよいかを、示すことができる。
【0062】
いくつかの実施形態によれば、UEがPDCCHを監視しているとき(たとえば、「アクティブ時間」中)であるスロットと重複するWUS監視機会中には、UEはWUSを監視する必要がない。ネットワークノード側において、ネットワークノードが、もしその監視機会中に重複するタイムスロットですでにUEがPDCCHを監視していること、を知っているなら、ネットワークノードはWUS監視機会中にWUSを送信する必要はない。
【0063】
さらに、いくつかの実施形態によれば、UEは、他のアクティビティのために予約された機会中にWUSを監視する必要がない。たとえば、UEは、測定ギャップ、ULスロットなどの間、WUSを監視する必要がないことがある。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、特定の機会(スロット/シンボル)でWUS監視がキャンセルされることをUEに通知する具体的な構成をUEに提供してもよい。以下でさらに述べるように、そのようなキャンセルされた機会は、いくつかの例では、通常のPDCCH監視がUEに適用されることを、暗示してもよい。
【0064】
ある実施形態では、PDCCH監視期間が終了した(たとえば、「アクティブ時間」の終了)後に、UEは、後続のPDCCH監視期間(たとえば、後続のオン期間)に対応するWUS監視機会(複数可)において、WUSの監視を再開してもよい。
【0065】
ある実施形態では、UEがWUS監視機会においてWUSを検出しなかった場合、UEは、WUS監視機会に関連付けられているPDCCH監視機会(たとえば、DRXオン期間中の機会)中にPDCCH監視をスキップし、後続のWUS監視機会においてWUSを監視し続けてもよい。
【0066】
ある実施形態によれば、単一のWUS機会が、複数のPDCCH監視機会(たとえば、複数のDRXオン期間)に関連付けられてもよい。そのような場合、上記の挙動は、単一のWUS監視機会に関連付けられたすべてのDRXオン期間に適用されてもよい。
【0067】
ある実施形態によれば、IATが、オン期間(または「アクティブ時間」)が満了する前に、または、WUS機会またはWUS機会内のスロット以降で満了する場合、UEはオン期間中にPDCCHを監視してもよい。
【0068】
いくつかの実施形態によれば、UEがWUS監視機会においてWUSを監視していない場合、UEは、それに関連付けられているPDCCH監視機会においてPDCCHを監視してもよい。
【0069】
図2は、ある実施形態による例示的なWUS運用を示す。より具体的には、
図2は、たとえば、IATが計時中であるというような条件に基づいて、UEのような無線デバイスが、WUS機会においてWUSを監視しない例を示す。
【0070】
いくつかの実施形態によれば、UEは、条件付きWUS運用を構成されてもよい。たとえば、上述したある実施形態は、UEがWUS監視機会においてWUSを検出しない場合、WUS監視機会に対応するPDCCH監視機会(たとえば、DRXオン期間)においてUEがPDCCHの監視をスキップする手順を有する。しかしながら、WUS検出の信頼性は、WUSを送信しているネットワークノード(たとえば、gNBのような新無線ネットワークノード)とUEとの間のUE伝搬チャネル状態、および/または、対応するWUS検出器に対して固定のまたは適応可能な検出閾値に依存し得る。WUS検出の信頼性が低い状況では、UEは、そのWUS監視機会に関連付けられているPDCCH監視機会におけるPDCCH監視をスキップするための基準として、WUS監視機会における「失敗したWUS検出」のみに依存しないことが望ましい場合がある。WUSの検出の失敗は、UEが受信するようにスケジュールされているデータトラフィックの遅延およびパケット損失の増加につながり得る。WUS検出が信頼できるときは、UEはWUS検出に依拠して、電力節約を達成してもよい。
【0071】
したがって、実施形態によれば、信頼性のあるWUS検出のための条件が存在しない場合、UEは、WUS受信を実行するように構成されているにもかかわらず、そのPDCCH監視機会に対応するWUS監視機会においてWUSが検出されなかった場合、PDCCH監視機会においてPDCCH監視をスキップすることができない。これは、たとえWUSがUEに送信されなかったとしても、UEがPDCCHを監視することをもたらし得る。
【0072】
ネットワークノードの観点からは、上記の機能を含めて、WUSを送信する際に、よりアグレッシブなリンクアダプテーションを使用できる。ある実施形態では、ネットワークノードが、UEにおいて信頼できる検出を保証するために、WUSのために最高の考えられるアグリゲーションレベルを選択する代わりに、WUSを送信するためのPDCCH構造を使用する場合、ネットワークノードは、より低いアグリゲーションレベルを使用してWUSを送信してもよく、そのアグリゲーションレベルではWUS検出が信頼できないとUEが判定した場合、PDCCH監視をスキップするための基準として、WUS監視機会において「WUS検出が失敗したこと」を使用しないことを、UEに任せてもよい。
【0073】
以下に詳述するように、UEがWUSに基づいてPDCCHを条件付きで監視する条件を決定するために、いくつかの技法を適用してもよい。
【0074】
たとえば、ある実施形態によれば、UEは、DRXおよびWUSリソースを構成(設定)されてもよい。UEは、PDCCHを監視すべきかどうかを決定するために、条件付きのWUS運用を使用するように構成されてもよい。
図3は、ある実施形態による、条件付きWUS運用の一例を示す。より具体的には、
図3は、ある実施形態による、UEが追加の条件に基づいてPDCCHを監視する例を示す。
【0075】
ある実施形態では、WUS構成は、RSRP閾値Xと、RSRP測定信号と、および/または、リソースと、のうちの1つまたは複数を含みうる。RSRP測定信号は、同期信号ブロック(SSB)および/または周期的または非周期的CSI-RSリソースおよび/またはトラッキング(追跡)基準信号(TRS)であってもよい。RSRP測定信号は、UE時間/周波数同期情報を提供するように構成されたリソースであってもよい。あるいは、ある実施形態では、RSRP閾値の代わりに、RSRQ測定信号およびRSRQ閾値を使用することもできる。いくつかのある実施形態では、RSRPおよびRSRQの両方を一緒に使用してもよい。無線リンク監視(RLM)プロシージャの一部としてのCSI閾値または仮想WUSブロックエラーレート(BLER)閾値または同期または同期外れインジケーションは、SSBまたはチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースおよび/またはTRSなどの構成された測定信号に基づく評価条件のための品質指標としても、考慮されてもよい。
【0076】
本開示で使用されるように、「RSRP」は、指定された信号上のSS-RSRPおよび/またはCSI-RSRPおよび/またはRSRPであってもよく、また、「RSRQ」は、指定された信号上のSS-RSRQおよび/またはCSI-RSRQおよび/またはRSRQであってもよい。さらに、ある実施形態では、RSRPおよび/またはRSRQは、L1 RSRPまたはより上位レイヤフィルタリングされたRSRPまたは (たとえば、L3フィルタリングされた)RSRQに基づくことができる。
【0077】
いくつかの実施形態によれば、CSI条件は、周期的CSI-RSリソースおよび/または非周期的CSI-RSリソース上の測定に基づくことができる。たとえば、非周期的CSI-RSリソースは、WUS監視機会に関連付けられた非周期的CSI-RSリソース機会において送信されてもよい。
【0078】
特定の実施の形態では、条件は、RLMプロセス中に発生しうる同期外れ(OOS)または同期済みのイベント、または上位レイヤへの少数の同期済みインジケーション(たとえば、設定された個数X)、および/または上位レイヤへの少数の同期外れインジケーション(たとえば、設定された個数Y)のような同期条件に基づいてもよい。
【0079】
特定の実施の形態では、条件付きWUS運用が基礎とする条件は、上記条件の1つ以上を有する。
【0080】
単純化のために、また本発明を限定するものとして解釈されるべきではないが、様々な実施形態のさらなる説明は、RSRP測定値および閾値を使用することに言及するが、上述の他の任意で説明された条件は、単独で、または任意の適切な組み合わせで、条件付きWUS運用のために使用されてもよい。
【0081】
条件付きWUS運用を含むいくつかの実施形態によれば、UEは、WUSリソースを構成され、たとえば、DRXオン期間(たとえば、オン期間に対するオフセットが構成される)などのPDCCH監視機会に対応するWUS監視機会においてWUSを監視してもよい。
【0082】
いくつかの実施形態によれば、UEは、WUS監視機会においてWUSを検出し、次いで、対応するオン期間中にPDCCHを監視してもよい。その後、UEがPDCCHを検出すると、UEはアクティブ時間の終了までPDCCHの監視を継続できる。UEは、アクティブ時間中に発生するいずれかのWUS監視機会においてWUSを監視しなくてもよい。
UEがオン期間中にPDCCHを検出しなかった場合、たとえば、UEは、次のWUS監視機会においてはWUSを監視してもよい。
【0083】
いくつかの実施形態によれば、UEは、DRXオン期間の前のWUS監視機会において、WUSを検出しなくてもよい。WUSを検出しなかったことのみを根拠とする代わりに、UEは、RSRPがRSRP閾値よりも大きいかどうかをさらに判定してもよい。RSRPが閾値を超える場合、UEは、このオン期間中でのPDCCHの監視をスキップし、次のオン期間の前にWUSを監視してもよい。ある実施形態では、RSRPが閾値よりも低い場合、UEは、WUS監視機会においてWUSが検出されなかった場合であっても、オン期間中にPDCCH(機会)を監視してもよい。
【0084】
上記の例に示されるように、ある実施形態によれば、UEがWUS監視機会においてWUSを検出しなかった場合、UEは、WUS監視機会に対応するPDCCH監視機会中にウェイクアップしてPDCCHを監視するかまたはPDCCHを監視しないかどうかを決定するために、たとえば、RSRP閾値判定などの条件を適用してもよい。
【0085】
直前のWUS機会(たとえば、オン期間に対する設定されたオフセット)を、そのオン期間に関連付けることができる。ある実施形態によれば、単一のWUS機会は、複数のPDCCH監視機会(たとえば、複数のDRXオン期間)に関連付けられてもよい。そのような場合、UEによる上記の挙動は、単一のWUS監視機会に関連付けられたすべてのDRXオン期間に適用されてもよい。
【0086】
ある実施形態によれば、IATが、オン期間(または「アクティブ時間」)が満了する前であるが、WUS機会またはWUS機会内のスロットにおいてまたはその後に満了する場合、UEは、オン期間中にPDCCHを監視してもよい。
【0087】
いくつかの実施形態によれば、UEがWUS監視機会においてWUSを監視していない場合、UEは、関連付けられているPDCCH監視機会においてPDCCHを監視してもよい。
【0088】
ある実施形態によれば、複数のRSRP閾値が適用されてもよい。より一般的には、ネットワークノードは、さまざまなWUS監視機会の条件に対して、WUS信頼性のためのさまざまな条件を設定できる。具体的な例として、異なる構成が、異なるキャリア帯域幅パート(BWP)に適用されてもよい。
【0089】
ある実施形態に関して上述したように、WUSリソースの構成は、1つまたは複数の相対的な時間オフセット(たとえば、オン期間の前のX個のスロット)を有してもよい。ある実施形態では、たとえば、Xは0であり得る。TDDでは、Xは、ある実施形態では、オン期間の前のX個のスロットである、最新のDLスロットであってもよい。あるいは、TDDでは、Xは、ON期間の前にあるX個のスロット/シンボルである、スロット内の最新のDLスロットまたはDLシンボルであってもよい。いくつかの実施形態によれば、相対時間オフセットは、WUSが検出されるWUS監視機会に対応するオン期間中にPDCCHの監視を開始するためにUEが要求される時間までの、WUS受信の時間からの、時間オフセットを決定するために、使用されてもよい。
【0090】
ある実施形態によれば、WUSおよびPDCCHの周波数リソースは、異なっていてもよい。たとえば、WUSリソースは、SSBが存在する同じ周波数位置(またはBWP)に構成されてもよく、PDCCHは、別の周波数位置に構成されてもよい。
【0091】
いくつかの実施形態によれば、RSRP報告に基づいて、ネットワークノードは、UEのために構成されたWUSリソースが適切であるか、または、適応させる必要があるかを決定してもよい。しかしながら、UEは、RSRPが閾値を下回ったことを検出すると、UEは、ある実施形態において、新しいWUSリソースの構成を要求するインジケーションをネットワークノードに送信してもよい。たとえば、トリガされたインジケーションは、様々な実施形態において、L1測定報告に基づいてもよく、RRCにより構成された新しい測定イベント(たとえば、WUS BLERが特定のレベルを超えたなど)に基づいてもよく、ネットワークノードによるチャネルの評価に基づいてもよく、またはUL制御チャネルであるPUCCHを介して、またはランダムアクセスプロシージャを介して(たとえば、オプションで、事前定義されたプリアンブルを用いて)UEによって明示的に示されてもよい。
【0092】
したがって、上述のように、条件付きWUS運用を可能にする様々な実施形態を説明した。
【0093】
ある他の実施形態によれば、WUSメカニズムは、WUSの受信に成功したことに応じて、WUSアクノレッジメント(WUS-ACK)と呼ばれるフィードバックを送信するようにUEを構成することによって、検出の見逃しを回避するよう、よりロバスト化されてもよい。さらに他の実施形態によれば、UEは、WUSの検出に失敗した場合、またはWUSを受信しなかった場合、フィードバックを送信することを控えてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態によれば、UEによるWUS-ACKは、UEがWUSを見逃したとき、にネットワークノードがリソースを節約することを助けることができる。たとえば、ネットワークノードは、UEがウェイクアップしていないと推測したり、決定したりしてもよく、その場合、後続のPDCCHを送信しなくてもよい。代わりに、ネットワークノードは、次回のWUS監視機会に再度WUSを送信してもよい。いくつかの実施形態では、監視機会の頻度が増加され、それによって、WUSが見逃されたときの遅延の低減が可能となる。さらに、ある実施形態では、ネットワークノードがACKを正常に受信しないか、または誤ったアラームのためにACKを受信した場合であっても、ネットワークノードは、スケジューリングPDCCHを送信することを単に抑制するにすぎないため、ネットワークノードによって使用されるリソースが増加しない。
【0095】
いくつかの実施形態によれば、WUS-ACKは、1回の送信のためにUEにおいてわずかな電力消費をもたらすにすぎないだろう。ただし、WUSの検出が見逃されために、ロストしたパケットの個数が減る可能性がある。さらに、頻繁なWUS監視機会がUEのために構成される実施形態では、WUSが過去の機会で検出されている場合、UEは、監視機会の残りにおいて監視する必要がないため、エネルギーを節約してもよい。
【0096】
ある実施形態によれば、UEがWUSを検出した際にACKを送信するか否かは、ネットワークノードによって、たとえば、UEベースで制御されてもよい。たとえば、セルの特定の範囲内に位置するUEの場合、ネットワークノードはWUS-ACKレポートをインボーク(発動)することができる。いくつかの実施形態によれば、上記の構成は、同時に構成される前述の条件付き閾値、または、前述の閾値に対するオフセットを含んでもよい。たとえば、特定の実施の形態では、そのような閾値未満のRSRPを知覚したUEは、WUS-ACKのレポート(報告)を開始してもよい。これは、UEがWUSカバレッジから外れていることをネットワークノードに警報する役割を果たすことができる。これに応えて、ネットワークノードは、ある実施形態において、WUSリソースを再構成してもよい。
【0097】
WUS-ACK機能の一実施例は、特定の実施例では、たとえば、PUCCHフォーマット0または1を使用して、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を介してACKを送信することを有する。ネットワークノードは、アクノリッジに対して固有のリソースを使用するようにUEを事前構成してもよい。たとえば、ネットワークノードは、WUS監視機会から特定のオフセットを有する特定のリソースを使用するようにUEを構成してもよい。別の事例として、ネットワークノードは、たとえば、PDCCHベースのWUSを使用する場合、そのようなリソースとオフセットとを示すより詳細なWUSを送信してもよい。
【0098】
図4は、ある実施形態によるWUS-ACK運用の例を示す。
【0099】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノード構成パラメータは、ネットワークがWUSのカバレッジ外に移動する場合に、UEを見失うリスクなしに、ネットワークにより確実に、低いアグリゲーションレベルを構成させるために、導入されてもよい。たとえば、ネットワークノード構成パラメータは、ある実施形態では、N個の連続するWUS機会をカウントするタイマまたはカウンタを有してもよい。ある実施形態によれば、WUSの存在がUEによって検出されたか否かにかかわらず、N個のWUS監視機会の後で、UEは、WUS監視状態を抜け出て、より高いアグリゲーションレベルを有すると仮定して、通常のPDCCH監視CORESETにフォールバックしてもよい。その結果、ネットワークノードは、UEがフォールバックメカニズムを構成されている場合、それがWUSカバレッジから外れた場合、UEを低いアグリゲーションレベルで構成するためのより多くの余裕を有してもよい。
【0100】
いくつかの実施形態によれば、UEがWUS監視状態を離れたことを示すインジケーションが、UEからネットワークノードに送信されてもよい。これは、ネットワークノードが、UEによって復号されないであろうWUSを送信するために使用されるリソースの浪費を妨げる可能性がある。ある実施形態では、インジケーションは、チャネルコンディションレポートを有してもよい。このようなレポートに基づき、品質が十分であれば、ネットワークノードはUEにWUS監視状態に戻るよう命令してもよい。たとえば、ある実施形態では、ネットワークノードは、報告された品質が非常に高ければ、別のタイマまたはカウンタ値N’を用いて、WUS監視状態に戻るようにユーザ装置に命令してもよく、ここでN’はNよりも大きい。いくつかの実施形態では、Nは、タイマがディスエーブルされていることを意味するゼロに設定されてもよい。
【0101】
図5は、ある実施形態による、N個の機会に基づくWUS監視の事例を示す。より具体的には、
図5は、WUSを監視するためのコマンドが、N個のWUS監視機会においてWUSを監視するようにUEに伝える、タイマ値Nを有する例を示す。その後、UEは、潜在的な新しいWUS構成、および、タイマ値を伴う、WUSを監視するための別のコマンドを取得するまで、WUSを監視しなくてよい。
【0102】
特定の他の実施形態によれば、UEは、第1のタイマー値Nおよび第2のタイマー値Mを構成されてもよく、UEは、N個の可能なWUS機会のうちM個のみで(たとえば、WUS監視のためのデューティサイクルで)WUSを監視してもよい。したがって、ネットワークノードは、潜在的に、常にUEにリーチできる(連絡を取れる)可能性がある。たとえば、UEがM回の機会にWUSを検出することに失敗した場合であっても、UEは、N-M回の機会にリーチ可能となりうる。さらに、この方法では、ネットワークノードが必要に応じてUEにWUSを再設定できるため、N周期ごとにコマンドを再送信/更新する必要はない。このような構成では、ネットワークで専用のWUS CORESETを構成することもできる。これにより、これらのCORESETのサーチ空間は、より低いアグリゲーションレベルを構成される。その結果、ネットワークは、より多くのWUSを複数のUEにスケジューリングすることができ、それによって、スケジューリングの柔軟性を高めると同時に、不良なカバレッジエリア内のUEをハンドリングするためのフォールバックメカニズムを実現できる。
【0103】
いくつかの実施形態によれば、通常のPDCCH監視CORESETは、より高いアグリゲーションレベルを構成されたサーチ空間を含む複数のサーチ空間を有してもよい。そのようなサーチ空間は、不良なカバレッジエリア内のUEが依然としてリーチ可能であることを保証してもよい。
【0104】
ある実施形態によれば、WUSデコーダ指標は、PDCCH監視を決定するために使用されてもよい。
【0105】
上述のある実施形態では、ネットワークノード-UEリンクについて推定されたチャネル品質(または他のコンディション)は、WUSが検出されない場合であっても、PDCCH監視をトリガするために使用されてもよい。これは、送信されたWUSがUEによってうまく復号されない場合における、性能の劣化を防止するであろう。しかしながら、これはまた、UEによる不必要なPDCCH監視およびエネルギー消費をもたらし得る。しかしながら、ある実施形態によれば、後者は、UEのチャネルデコーダからの内部デコーダ指標を利用することによって、低減されてもよい。RSRPまたは他の品質指標とは対照的に、これらの実施形態は、平均品質の代わりに、瞬時の有効チャネル品質に従ってPDCCH監視判定を決定してもよい。
【0106】
いくつかの実施形態では、UEは、その制御チャネルデコーダを使用して、受信された有効なコードワードへの収束を特徴付けるソフトメトリック(指標)を取得する。デコーダ指標は、ソフトビタビデコーダにおけるS指標、ターボデコーダにおける平均外部情報強度、LDPCデコーダにおける別のソフト値品質指標、メッセージパッシングポーラデコーダにおけるメッセージ信頼性、ポーラリスト復号におけるパス指標などであってもよい。デコーダへの入力信号が有効なコードワードでない場合、デコーダ指標値は、典型的には、反復的または連続的なデコード処理中に著しく増加しないが、有効なコードワードが存在する場合、関心のあるシナリオにおいては、指標値の増加が観測されるかもしれない。符号化されたビットの品質が復号化に不十分である場合、デコーダ指標の増加は、たとえば、受信されたシンボルSINRに依存して、あるレベルで飽和してしまうが、一方、復号化が成功する場合は、デコーダ指標が高い値に達するだろう。
【0107】
したがって、失敗した可能性のあるPDCCHの復号を認識することは、デコード処理のある時点でのデコーダ指標が閾値を超え、閾値を超えたままであることを検出することによって達成されてもよい。デコードが成功しなかった場合、PDCCHのCRCまたはその内容をスクランブルするために使用されるC-RNTIを確認することができず、したがって、所定のリソース内のWUSまたは別のPDCCHが所与のUEに向けられたかどうかを判定することができない。しかしながら、WUS互換PDCCHフォーマットが送信された可能性が高いことを検出することは、WUS互換PDCCHが送信されなかったときにはPDCCH監視を回避しつつ、一方ではPDCCH監視をスケジューリングする、より信頼性の高いトリガーを実現できる。
【0108】
いくつかの実施形態によれば、デコーダ指標は、たとえば、WUS-PDCCHサーチ空間内の関連するRE内にQPSKシンボルが存在する可能性を示す、デコーダ(復調器)出力におけるソフト値分布などの、復調器出力指標であってもよい。REコンテンツが決定されないかもしれないが、この指標は、QPSK信号コンテンツがサーチ空間に存在しない場合に、PDCCH監視を回避することを可能にする。
【0109】
いくつかの実施形態によれば、WUSの検出が成功した場合、または、デコーダ指標が所定の閾値を超えている場合(WUSが送信された可能性があるが、チャネル条件が適切な復号を許さないことを示している)、UEはPDCCH監視を実行してもよい。指標が閾値未満であり、WUS送信の欠如を示す場合、PDCCH監視は、次の期間中には実行されない。ある実施形態では、WUS SSが複数のWUS-PDCCHフォーマットまたはT/F位置を有する場合、すべての実行された暫定的な復号の指標のうちで最大のものが使用される。
ある実施形態では、閾値は、オフラインで行われて記憶された数値評価に基づいて決定されてもよく、閾値は、たとえば、実施形態の第2のセットで上述した指標などのチャネル品質指標の関数であってもよい。あるいは、ある実施形態では、閾値は、成功した復号および復号失敗のインスタンスについてのデコーダ指標値など、WUS復号中に遭遇するデコーダ指標値に関するUEのオンライン統計に基づくことができる。
【0110】
ある実施形態によれば、デコーダ指標は、条件付きWUS運用を提供するためにチャネル品質指標と組み合わされてもよい。たとえば、チャネル品質指標が閾値未満である場合、デコーダ指標の結果にかかわらず、監視が実行される。しかし、チャネル品質指標が閾値を上回る場合、デコーダ指標結果を使用して、監視をいつ実行するかを決定してもよい。さらに、いくつかのタイプの指標(デコーダ出力指標、復調器出力指標、平均チャネル品質指標など)を組み合わせて、監視判定を決定してもよい。指標と閾値との様々な組合せが、様々なチャネル品質条件で使用されてもよい。
【0111】
ある実施形態によれば、ネットワークノードは、デコーダ指標の使用をアクティブにすることに対する制御を有してもよい。UEは、機能を使用する能力または要求を示すことができ、ネットワークノードは、それを使用するようにUEを構成することができ、および/または、PDCCH監視判定のための信号品質、デコーダ指標、および他のパラメータ値、閾値を指定してもよい。
【0112】
本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用して任意の適切な種類のシステムで実装されうるが、本明細書で開示される実施形態は、無線ネットワークに関連して説明される。
図6は、ある実施形態による、一例示的な無線ネットワークを示す。
図6の無線ネットワークは、単純化のために、ネットワーク506、ネットワークノード560および560b、ならびにWD510、510bおよび510cのみを示している。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間または無線デバイスと他の通信装置、たとえば固定電話、サービスプロバイダ、または他のネットワークノードまたはエンド装置との間の通信をサポートするのに適した任意の追加要素をさらに有してもよい。図示された構成要素のうち、ネットワークノード560および無線デバイス510が、追加の詳細と共に描かれている。無線ネットワークは、無線ネットワークによって、または無線ネットワークを介して提供されるサービスへの無線デバイスのアクセスおよび/またはサービスの使用を容易にするために、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供してもよい。
【0113】
無線ネットワークは、任意の種類の通信、電気通信、データ通信、セルラー、および/または無線ネットワーク、または他の同様の種類のシステムを含んでいてもよく、および/またはインターフェースであってもよい。いくつかの実施形態で、無線ネットワークは、特定の標準または他のタイプの事前定義されたルールまたは手順に従って動作するように構成されてもよい。したがって、無線ネットワークのある実施形態は、グローバル移動体通信システム(GSM)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、および/または他の適切な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、および/またはマイクロ波アクセスのためのワールドワイドインターオペラビリティ(WiMax)、ブルートゥース(登録商標)、Zウェーブ、および/またはZigBee規格などの任意の他の適切な無線通信規格を実装してもよい。
【0114】
ネットワーク506は、1つ以上のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆電話交換網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にする他のネットワークを有してもよい。
【0115】
ネットワークノード560および無線デバイス510は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を有する。これらの構成要素は、無線ネットワークで無線コネクションを提供するなど、ネットワークノードや無線デバイスの機能を提供するために連携する。様々な実施形態で、無線ネットワークは、有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、および/または、有線または無線コネクションを介するかどうかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたは参加してもよい任意の他の構成要素またはシステムを備えてもよい。
【0116】
図7は、ある実施形態による例示的なネットワークノード560を示す。本明細書で使用される「ネットワークノード」とは、無線ネットワーク内の無線デバイスおよび/または他のネットワークノードまたは装置と直接的または間接的に通信して、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または無線ネットワーク内の他の機能(たとえば、管理)を実行してもよい、構成され、配置され、および/または動作可能な装置を指す。ネットワークノードの例としては、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、進化したノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))が含まれるが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジのサイズ(または、別の言い方をすれば、それらの送信電力レベル)に基づいて、分類されてもよく、また、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれてもよい。基地局は、リレーを制御するリレーノードまたはリレードナーノードであってもよい。ネットワークノードはまた、遠隔無線ヘッド(RRH)と呼ばれることもある、集約型デジタルユニットおよび/または遠隔無線ユニット(RRU)などの分散型の無線基地局の1つまたは複数の(またはすべての)部分を有してもよい。このような遠隔無線ユニットは、アンテナ一体型無線機としてアンテナと一体化される場合とされない場合がある。分散型の無線基地局の一部は、分散アンテナシステム(DAS)においてノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチ標準規格無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地送受信局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調動作エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O & Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/またはMDTを有する。別の実施形態として、ネットワークノードは、以下にさらに詳しく説明するように、仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスにアクセスを提供し、または無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供するよう、構成され、配置され、および/または動作可能な任意の適当な装置(または装置群)を表してもよい。
【0117】
図7において、ネットワークノード560は、プロセッシング回路570、デバイス可読媒体580、インターフェース590、補助機器584、電源586、電源回路587、およびアンテナ562を有する。
図6の例示的な無線ネットワークに示されたネットワークノード560は、図示されたハードウエア構成要素の組合せを有するデバイスを表すことができるが、他の実施形態は、構成要素の様々な組合せを有するネットワークノードを有してもよい。ネットワークノードは、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能、および方法を実行するために必要とされるハードウエアおよび/またはソフトウエアの任意の好適な組合せを有することを理解されたい。さらに、ネットワークノード560の構成要素は、より大きなボックス内に配置された単一のボックスとして示されているか、または複数のボックス内に入れ子にされているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の様々な物理構成要素を有してもよい(たとえば、デバイス可読媒体580は、複数の別個のハードディスクドライブならびに複数のRAMモジュールを有してもよい)。
【0118】
同様に、ネットワークノード560は、多数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から構成されてもよく、それらはそれぞれ、それら自体のそれぞれの構成要素を有してもよい。ネットワークノード560が複数の別々の構成要素(たとえば、BTSおよびBSC構成要素)を有する特定の状況では、1つまたは複数の別々の構成要素を複数のネットワークノード間で共有してもよい。たとえば、単一のRNCは、複数のノードBを制御してもよい。このようなシナリオでは、ユニークなノードBとRNCとの各組は、場合によっては、単一の個別のネットワークノードと見なされる可能性がある。いくつかの実施形態で、ネットワークノード560は、マルチプル(多元)無線アクセス技術(RAT)をサポートするように構成されうる。そのような実施形態で、いくつかの構成要素は、複製されてもよく(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体580)、いくつかの構成要素は、再使用されてもよい(たとえば、同じアンテナ562は、RATによって共有されてもよい)。ネットワークノード560はまた、たとえば、GSM、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth(登録商標)無線技術のような、ネットワークノード560に統合された様々な無線技術のための様々な例示された構成要素の多数の設定を含んでもよい。これらの無線技術は、ネットワークノード560内の同じまたは異なったチップまたはチップセットおよび他の構成要素に統合されてもよい。
【0119】
プロセッシング回路570は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される任意の決定、演算、または類似の動作(たとえば、ある取得動作)を実行するように構成される。プロセッシング回路570によって実行されるこれらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに格納された情報と比較すること、および/または取得された情報または変換された情報に基づいて1つまたは複数の動作を実行すること、および前記処理の結果として判定を行うことによって、プロセッシング回路570によって取得された情報を処理すること、を有し得る。
【0120】
プロセッシング回路570は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソース、またはハードウエア、ソフトウエア、および/またはエンコードロジックの組合せのうちの1つ以上の組合せを有してもよく、これらは、単独で、またはデバイス可読媒体580、ネットワークノード560の機能性などの他のネットワークノード560の構成要素と併せてのいずれかで、提供するように動作可能である。たとえば、プロセッシング回路570は、デバイス可読媒体580またはプロセッシング回路570内のメモリに格納された命令を実行してもよい。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線的な特徴、機能、または利益のいずれかを提供することを有してもよい。いくつかの実施形態で、プロセッシング回路570は、システムオンチップ(SOC)を有してもよい。
【0121】
いくつかの実施形態では、プロセッシング回路570は、無線周波数トランシーバ回路572およびベースバンドプロセッシング回路574のうちの1つ以上を含んでもよい。いくつかの実施形態で、無線周波数トランシーバ回路572およびベースバンドプロセッシング回路574は、無線ユニットおよびデジタルユニットなどの、別個のチップ(またはチップセット)、ボード、またはユニット上にあってもよい。代替実施形態で、RFトランシーバ回路572およびベースバンドプロセッシング回路574の一部または全部は、同じチップまたはチップセット、ボード、またはユニット上にあってもよい。いくつかの実施形態で、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部またはすべては、デバイス可読媒体580またはプロセッシング回路570内のメモリ上に格納された命令を実行するプロセッシング回路570によって実現されてもよい。代替の実施形態で、機能のいくつかまたはすべては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体上に格納された命令を実行することなく、プロセッシング回路570によって提供されてもよい。これらの実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、プロセッシング回路570は、説明された機能を実行するように構成されてもよい。そのような機能性によって提供される利点は、プロセッシング回路570の単独またはネットワークノード560の他の構成要素に限定されず、ネットワークノード560の全体によって、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワークの全体によって享受される。
【0122】
デバイス読み取り可能媒体580は、限定されるものではないが、永続的記憶装置、ソリッドステートメモリ、遠隔でマウントされたメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、および/またはプロセッシング回路570によって使用されてもよい情報、データ、および/または命令を記憶するその他の揮発性または不揮発性、一時的でないデバイス読み取り可能および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを有する、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを有してもよい。デバイス可読媒体580は、コンピュータプログラム、ソフトウエア、ロジック、ルール、コード、テーブル等のうちの1つまたは複数を有するアプリケーション、および/またはプロセッシング回路570によって実行されることができ、ネットワークノード560によって利用されることができる他の命令を有する、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶してもよい。デバイス可読媒体580は、プロセッシング回路570によって行われた任意の演算、および/またはインターフェース590を介して受信された任意のデータを格納するために使用されてもよい。いくつかの実施形態で、プロセッシング回路570およびデバイス可読媒体580は、集積されていると考えられてもよい。
【0123】
インターフェース590は、ネットワークノード560、ネットワーク506、および/またはWD510間の信号および/またはデータの有線または無線通信に使用される。図示のように、インターフェース590は、たとえば、有線コネクションを介してネットワーク506との間でデータを送受信するためのポート/端子594を有する。インターフェース590は、また、アンテナ562の一部に結合されてもよい、またはある実施形態で、無線フロントエンド回路592を有する。無線フロントエンド回路592は、フィルタ598および増幅器596を有する。無線フロントエンド回路592は、アンテナ562およびプロセッシング回路570に接続されてもよい。無線フロントエンド回路は、アンテナ562とプロセッシング回路570との間で通信される信号を調整するように構成されてもよい。無線フロントエンド回路592は、無線コネクションを介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路592は、フィルタ598および/または増幅器596の組合せを使用して、デジタルデータを適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。次いで、無線信号は、アンテナ562を介して送信されてもよい。同様に、データを受信する場合、アンテナ562は、無線信号を収集し、次いで、無線フロントエンド回路592によってデジタルデータに変換されてもよい。デジタルデータは、プロセッシング回路570に渡されてもよい。他の実施形態で、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを有してもよい。
【0124】
特定の代替実施形態では、ネットワークノード560は、別個の無線フロントエンド回路592を含まなくてもよく、代わりに、プロセッシング回路570は、無線フロントエンド回路を含んでもよく、別個の無線フロントエンド回路592を伴わずに、アンテナ562に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路572のすべてまたは一部は、インターフェース590の一部とみなされてもよい。さらに他の実施形態で、インターフェース590は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端子594、無線フロントエンド回路592、およびRFトランシーバ回路572を含んでもよく、インターフェース590は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンドプロセッシング回路574と通信してもよい。
【0125】
アンテナ562は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つまたは複数のアンテナ、またはアンテナアレイを有し得る。アンテナ562は、無線フロントエンド回路590に結合することができ、データおよび/または信号を無線で送受信してもよい任意のタイプのアンテナとしてもよい。いくつかの実施形態で、アンテナ562は、たとえば、2GHzと66GHzとの間で無線信号を送受信するように動作可能な、1つまたは複数の無指向性、セクタまたはパネルアンテナを含んでもよい。無指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送受信するために使用されてもよく、セクタアンテナは、特定の領域内のデバイスから無線信号を送受信するために使用されてもよく、パネルアンテナは、比較的直線状に無線信号を送受信するために使用される視線アンテナであってもよい。いくつかの例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。ある実施形態で、アンテナ562は、ネットワークノード560とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介してネットワークノード560に接続可能であってもよい。
【0126】
アンテナ562、インターフェース590、および/またはプロセッシング回路570は、ネットワークノードによって実行されるものとして、本明細書に記載される任意の受信動作および/または一定の取得動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ562、インターフェース590、および/またはプロセッシング回路570は、ネットワークノードによって実行されるものとして、本明細書に記載される任意の送信動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器に送信されてもよい。
【0127】
電源回路587は、パワーマネージメント(電力管理)回路を備えてもよく、または電力管理回路に結合されてもよく、本明細書に記載される機能を実行するための電力をネットワークノード560の構成要素に供給するように構成される。電源回路587は、電源586から電力を受け取ることができる。電源586および/または電源回路587は、それぞれの構成要素に適した形態(たとえば、それぞれの構成要素に必要な電圧および電流レベル)で、ネットワークノード560の様々な構成要素に電力を供給するように構成されてもよい。電源586は、電源回路587および/またはネットワークノード560に含まれてもよいし、外部にあってもよい。たとえば、ネットワークノード560は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して、外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、それによって、外部電源は、電源回路587に電力を供給する。さらなる例として、電源586は、電源回路587に接続される、または集積される、バッテリまたはバッテリパックの形態の電源を含んでもよい。外部電源に障害が発生した場合、バッテリからバックアップ電源が供給されることがある。
光発電装置のような他のタイプの電源も使用してもよい。
【0128】
ネットワークノード560の代替的な実施形態は、本明細書で説明される機能のいずれか、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために不可欠な任意の機能を有する、ネットワークノードの機能の特定の態様を提供する責任を負うことができる、
図7に示されるものを超える追加の構成要素を有してもよい。たとえば、ネットワークノード560は、ネットワークノード560への情報の入力を可能にし、ネットワークノード560からの情報の出力を可能にするユーザインターフェース装置を有してもよい。これにより、ユーザは、ネットワークノード560の診断、保守、修理、および他の管理機能を実行してもよい。
【0129】
図8は、ある実施形態による例示的な無線デバイスを示す。ここで使用されるように、無線デバイスは、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信してもよい、構成され、配置され、および/または動作可能な装置を指す。特に言及しない限り、本明細書では、無線デバイスという語は、ユーザ装置(UE)と互換的に使用されてもよい。無線通信は、電磁波、電波、赤外線、および/またはエア(大気)を介して情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することを伴ってもよい。いくつかの実施形態で、無線デバイスは、直接的な人間の対話なしに、情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。たとえば、無線デバイスは、所定のスケジュールで、内部または外部のイベントによってトリガされたとき、または、ネットワークからのリクエストに応じて、ネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。無線デバイスの例としては、スマートフォン、移動電話、携帯電話、VoIP(ボイスオーバIP)電話、無線ローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線カメラ、ゲームコンソールまたはデバイス、音楽記憶装置、再生装置、ウェアラブル端末装置、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ埋め込み装置(LEE)、ラップトップ搭載装置(LME)、スマートデバイス、無線カスタマープレミス装置(CPE)などがあるが、これらに限定されない。その他、車載無線端末機器等。無線デバイスは、たとえば、サイドリンク通信、車車間(V2V)、車対インフラストラクチャ(V2I)、車対あらゆるもの(V2X)のための3GPP規格を実装することによって、デバイスツーデバイス(D2D)通信をサポートすることができ、このケースでは、D2D通信装置と呼ばれうる。さらに別の具体例として、IoT(モノのインターネット)シナリオでは、無線デバイスは、監視および/または測定を実行し、そのような監視および/または測定の結果を別の無線デバイスおよび/またはネットワークノードに送信するマシンまたは他のデバイスを表すことができる。このケースでは、無線デバイスは、マシンツーマシン(M2M)デバイスとすることができ、3GPP文脈では、MTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の事例として、無線デバイスは、3GPPの狭帯域タイプのインターネットオブシングス(NB-IoT)規格を実装するUEであってもよい。そのような機械または装置の特定の例は、センサ、電力計、産業機械などの計量装置、または家庭用もしくは個人用機器(たとえば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオでは、無線デバイスは、その動作状態またはその動作に関連する他の機能を監視および/または報告してもよい乗り物または他の機器を表すことがある。上記のような無線デバイスは、無線コネクションのエンドポイントを表すことができ、この場合、デバイス(装置)は無線端末と呼ばれることがある。さらに、上述のような無線デバイスは、モバイル(移動体)であってもよく、そのケースでは、モバイルデバイスまたはモバイル端末とも呼ばれてもよい。
【0130】
図示されるように、無線デバイス510は、アンテナ511、インターフェース514、プロセッシング回路520、デバイス可読媒体530、ユーザインターフェース装置532、補助装置534、電源536、および電源回路537を有する。無線デバイス510は、ほんの数例を挙げると、たとえば、GSM、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth(登録商標)無線技術など、無線デバイス510によってサポートされる様々な無線技術のための例示される構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを有してもよい。これらの無線技術は、無線デバイス510内の他のコンポーネントと同じまたは異なったチップまたはチップセットに統合されてもよい。
【0131】
アンテナ511は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを有することができ、インターフェース514に接続される。特定の代替実施形態で、アンテナ511は、無線デバイス510とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介して無線デバイス510に接続可能であってもよい。
アンテナ511、インターフェース514、および/またはプロセッシング回路520は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態で、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ511は、インターフェースとみなされてもよい。
【0132】
図示されるように、インターフェース514は、無線フロントエンド回路512およびアンテナ511を有する。無線フロントエンド回路512は、1つまたは複数のフィルタ518および増幅器516を有する。無線フロントエンド回路514は、アンテナ511およびプロセッシング回路520に接続され、アンテナ511とプロセッシング回路520との間で通信される信号を調整するように構成される。無線フロントエンド回路512は、アンテナ511に結合されてもよく、またはその一部であってもよい。いくつかの実施形態で、無線デバイス510は、別個の無線フロントエンド回路512を含んでいなくてもよく、むしろ、プロセッシング回路520は、無線フロントエンド回路を含んでもよく、アンテナ511に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路522の一部または全部は、インターフェース514の一部とみなされてもよい。無線フロントエンド回路512は、無線コネクションを介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路512は、フィルタ518および/または増幅器516の組合せを使用して、デジタルデータを適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。次いで、無線信号は、アンテナ511を介して送信されてもよい。同様に、データを受信する場合、アンテナ511は、無線信号を収集し、次いで、無線フロントエンド回路512によってデジタルデータに変換されてもよい。デジタルデータは、プロセッシング回路520に渡されてもよい。他の実施形態で、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを有してもよい。
【0133】
プロセッシング回路520は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソース、またはハードウエア、ソフトウエア、および/またはエンコードされたロジックの組合せのうちの1つまたは複数の組合せを備えることができ、これらは、単独で、またはデバイス可読媒体530、無線デバイス510機能などの他の無線デバイス510構成要素と併せてのいずれかで提供するように動作可能である。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利点のいずれかを提供することを有してもよい。たとえば、プロセッシング回路520は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体530またはプロセッシング回路520内のメモリに格納された命令を実行してもよい。
【0134】
図示されるように、プロセッシング回路520は、RFトランシーバ回路522、ベースバンドプロセッシング回路524、およびアプリケーションプロセッシング回路526のうちの1つまたは複数を有する。他の実施形態で、プロセッシング回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを有してもよい。ある実施形態で、無線デバイス510のプロセッシング回路520は、SOCを有してもよい。いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路522、ベースバンドプロセッシング回路524、およびアプリケーションプロセッシング回路526は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。代替の実施形態で、ベースバンドプロセッシング回路524およびアプリケーションプロセッシング回路526の1部または全部は、1つのチップまたはチップセットに組み合わされてもよく、RFトランシーバ回路522は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらに代替の実施形態で、RFトランシーバ回路522およびベースバンドプロセッシング回路524の一部または全部は、同じチップまたはチップセット上にあってもよく、アプリケーションプロセッシング回路526は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらに他の代替実施形態で、RFトランシーバ回路522、ベースバンドプロセッシング回路524、およびアプリケーションプロセッシング回路526の一部または全部が、同じチップまたはチップセットに組み合わされてもよい。いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路522は、インターフェース514の一部であってもよい。RFトランシーバ回路522は、プロセッシング回路520のためのRF信号を調整してもよい。
【0135】
ある実施形態で、無線デバイスによって実行されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、ある実施形態でコンピュータ可読記憶媒体であってもよい装置可読媒体530上に記憶された命令を実行するプロセッシング回路530によって提供されてもよい。代替の実施形態で、機能のいくつかまたはすべては、ハードワイヤード方式などであって、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行することなく、プロセッシング回路520によって提供されてもよい。これらのある実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、プロセッシング回路520は、説明された機能を実行するように構成されてもよい。そのような機能性によって提供される利点は、プロセッシング回路520単独または無線デバイス510の他の構成要素に限定されず、無線デバイス510の全体によって、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワークの全体によって享受される。
【0136】
プロセッシング回路520は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の決定、演算、または類似の動作(たとえば、ある取得動作)を実行するように構成されてもよい。プロセッシング回路520によって実行されるこれらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報を無線デバイス510によって記憶された情報と比較すること、および/または取得された情報または変換された情報に基づいて1つまたは複数の動作を実行すること、および前記処理の結果として決定を行うことによって、プロセッシング回路520によって取得された情報を処理することを含みうる。
【0137】
デバイス可読媒体530は、コンピュータプログラム、ソフトウエア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を有するアプリケーション、および/またはプロセッシング回路520によって実行されることが可能な他の命令を格納するように働きうる。デバイス読み取り可能媒体530は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読み取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、および/またはプロセッシング回路520によって使用される情報、データ、および/または命令を格納するその他の揮発性または不揮発性、一時的でないデバイス読み取り可能および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを有してもよい。いくつかの実施形態で、プロセッシング回路520およびデバイス可読媒体530は、集積されていると考えられてもよい。
【0138】
ユーザインターフェース機器532は、人間のユーザが無線デバイス510と対話することを可能にする構成要素を提供してもよい。このような対話的操作は、視覚的、聴覚的、触覚的などの多くの形態であり得る。ユーザインターフェース機器532は、ユーザへの出力を生成し、ユーザが無線デバイス510に入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、無線デバイス510にインストールされたユーザインターフェース機器532のタイプに応じて変わり得る。たとえば、無線デバイス510がスマートフォンである場合、対話は、タッチスクリーンを介して行われてもよく、無線デバイス510がスマートメータである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されるガロン数)を提供するスクリーン、または可聴警報(たとえば、煙が検出される場合)を提供するスピーカを介して行われてもよい。ユーザインターフェース機器532は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに出力インターフェース、デバイスおよび回路を有し得る。ユーザインターフェース装置532は、無線デバイス510への情報の入力を可能にするように構成され、プロセッシング回路520に接続されて、プロセッシング回路520が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器532は、たとえば、マイクロフォン、近接または他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路を有してもよい。ユーザインターフェース機器532はまた、無線デバイス510からの情報の出力を可能にし、そしてプロセッシング回路520が無線デバイス510から情報を出力することを可能にするように構成される。ユーザインターフェース機器532は、たとえば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドホンインターフェース、または他の出力回路を有し得る。ユーザインターフェース機器532の1つまたは複数の入出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、無線デバイス510は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信することができ、それらが本明細書で説明される機能性から恩恵を受けることを可能にしてもよい。
【0139】
補助装置534は、WDによって一般に実行されない可能性があるより具体的な機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースを有してもよい。補助装置534の構成要素の搭載およびそのタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変わり得る。
【0140】
電源536は、一部の実施形態で、バッテリまたはバッテリパックの形態であってもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光発電デバイス、またはパワーセルなどの他のタイプの電源が使用されてもよい。無線デバイス510は、電源536からの電力を、電源536からの電力を必要とする無線デバイス510の種々の部分に送り、本明細書に記載または示される任意の機能を実行するための電力回路537をさらに備えてもよい。電源回路537は、ある実施形態で、電力管理回路を備えてもよい。電力回路537は、追加的にまたは代替的に、外部電源から電力を受け取るように動作可能であってもよく、そのケースでは、無線デバイス510は、入力回路電力ケーブルなどのインターフェースを介して、外部電源(電気コンセントなど)に接続可能であってもよい。また、ある実施形態において、電源回路537は、外部電源から電源536に電力を配分するように動作可能であってもよい。これは、たとえば、電源536の充電のためであってもよい。電力回路537は、電力が供給される無線デバイス510のそれぞれの構成要素に適した電力にするために、電源536からの電力に対して任意のフォーマット、変換、または他の修正を実行してもよい。
【0141】
図9は、本明細書で説明される様々な態様によるUEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるように、ユーザ装置またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、および/または操作する人間のユーザという意味でユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または人間のユーザによる操作が意図されているが、最初は特定の人間のユーザ(たとえば、スマートスプリンクラコントローラ)に関連付けられていてもいなくてもよく、または関連付けられていなくてもよいデバイスを表してもよい。あるいは、UEは、エンドユーザへの販売またはエンドユーザによる運用を意図されていないが、ユーザ(たとえば、スマート電力メータ)のために関連付けられるか、または運用されてもよいデバイスを表してもよい。UE6200は、
図9に示されるように、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC) UE、および/または強化MTC (eMTC) UEを有する、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであってもよく、UE600は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、および/または5G標準など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公布される1つまたは複数の通信標準に従って通信するように構成される無線デバイスの1つの例示である。前述されたように、無線デバイスおよびUEという用語は、置換可能に使用されうる。したがって、
図9はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆もまた同様である。
【0142】
図9では、ユーザ装置600は、入出力インターフェース605、無線周波(RF)インターフェース609、ネットワークコネクションインタフェース611、ランダムアクセスメモリ(RAM)617を有するメモリ615、読み出し専用メモリ(ROM)619、および記憶媒体621など、通信サブシステム631、電源633、および/または任意の他の構成要素、またはそれらの任意の組合せに動作可能に結合されたプロセッシング回路601を有する。記憶媒体621は、オペレーティングシステム623、アプリケーションプログラム625、およびデータ627を有する。他の実施形態で、記憶媒体621は、他の同様のタイプの情報を有してもよい。いくつかのUEは、
図9に示される構成要素のすべて、または構成要素のサブセットのみを利用してもよい。構成要素間の統合のレベルは、1つのUEから別のUEへと変化してもよい。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ(送受信機)、送信機、受信機など、部品の複数のインスタンスを有し得る。
【0143】
図9では、プロセッシング回路601は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成されてもよい。プロセッシング回路601は、1つまたは複数のハードウエア実装状態機械(たとえば、個別論理、FPGA、ASICなど)、適切なファームウェアとともにプログラマブル論理、1つまたは複数の格納プログラム、マイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの汎用プロセッサ、ならびに適切なソフトウエア、または上記の任意の組合せなど、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに格納された機械命令を実行するように動作可能な任意の順次状態機械を実装するように構成されてもよい。たとえば、プロセッシング回路601は、2つの中央演算処理装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータによる使用に適した形態の情報であってもよい。
【0144】
図示の実施形態で、入力/出力インターフェース605は、入力デバイス、出力デバイス、または入力および出力デバイスに通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。UE600は、入力/出力インターフェース605を介して出力デバイスを使用するように構成されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェイスポートを使用できる。たとえば、USBポートを使用して、UE600との間で入力および出力を行うことができる。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せとされてもよい。UE600は、ユーザが情報をUE600にキャプチャさせるために、入力/出力インターフェース605を介して入力デバイスを使用するように、構成されてもよい。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向キー、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを有してもよい。存在感知表示部は、ユーザからの入力を感知するために、容量性または抵抗性タッチセンサを含んでもよい。センサは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組合せとしてもよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロホン、および光センサであってもよい。
【0145】
図9では、RFインターフェース609は、送信機、受信機、およびアンテナなどのRF構成要素に通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワークコネクションインターフェース611は、ネットワーク643aへの通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワーク643aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、その他の同様のネットワークまたはこれらの任意の組合せなどの有線および/または無線ネットワークを有してもよい。たとえば、ネットワーク643aは、Wi-Fiネットワークを有してもよい。ネットワークコネクションインターフェース611は、イーサネット(登録商標)、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、通信ネットワークを介して1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される受信機および送信機インターフェースを有するように構成されてもよい。ネットワークコネクションインターフェース611は、通信ネットワークリンク(たとえば、光、電子など)に適した受信機および送信機の機能を実施してもよい。送信機機能および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウエア、またはファームウェアを共有することができ、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0146】
RAM 617は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウエアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシュを提供するために、バス602を介してプロセッシング回路601にインターフェースするように構成されてもよい。ROM619は、コンピュータ命令またはデータをプロセッシング回路601に提供するように構成されてもよい。たとえば、ROM 619は、不揮発性メモリに記憶されるものであって、基本入出力(I/O)、スタートアップ、またはキーボードからのキーストロークの受信などの基本的なシステム機能のための、不変の低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように構成されてもよい。記憶媒体621は、RAM、ROM、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなどのメモリを有するように構成されてもよい。一例では、記憶媒体621は、オペレーティングシステム623、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム625、ウィジェットまたはガジェットエンジンまたは別のアプリケーション、およびデータファイル627を有するように構成されてもよい。記憶媒体621は、UE600による使用のために、様々なオペレーティングシステムのうちの任意のもの、または複数のオペレーティングシステムの組合せを記憶してもよい。
【0147】
記憶媒体621は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組合せなどの、いくつかの物理駆動部有するように構成されてもよい。記憶媒体621は、一時的または非一時的記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラム等にアクセスし、データをオフロードし、またはデータをアップロードすることをUE600に可能にしてもよい。通信システムを利用するものなどの製品は、デバイス可読媒体を有する、記憶媒体1内に有形に具現化されうる。
【0148】
図9では、プロセッシング回路601は、通信サブシステム631を使用してネットワーク643bと通信するように構成されてもよい。ネットワーク643aおよびネットワーク643bは、同じネットワークであってもよいし、異なるネットワークであってもよい。通信サブシステム631は、ネットワーク643bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを有するように構成されてもよい。たとえば、通信サブシステム631は、IEEE 802.6、CDMA、WCDMA(登録商標)、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つ以上の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局などの無線通信が可能な別の装置の1つ以上のリモートトランシーバと通信するために使用される1つ以上のトランシーバを有するように構成されてもよい。各トランシーバは、RANリンクに適切な送信機または受信機の機能(たとえば、周波数割り当てなど)をそれぞれ実装するために、送信機633および/または受信機635を有し得る。さらに、各トランシーバの送信機633および受信機635は、回路構成要素、ソフトウエア、またはファームウェアを共有してもよく、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0149】
図示の実施形態では、通信サブシステム631の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、ブルートゥース(登録商標)などの短距離通信、近距離通信、位置を決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などの位置ベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを有してもよい。たとえば、通信サブシステム631は、セルラー通信、Wi-Fi通信、Bluetooth(登録商標)通信およびGPS通信を含んでもよい。ネットワーク643bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、その他の同様のネットワークまたはこれらの任意の組合せなどの有線および/または無線ネットワークを有してもよい。たとえば、ネットワーク643bは、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/または近距離無線ネットワークであってもよい。電源613は、UE600の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を供給するように構成されてもよい。
【0150】
本明細書で説明される特徴、利点、および/または機能は、UE600の構成要素のうちの1つにおいて実装されてもよいか、またはUE600の複数の構成要素にわたって区分されてもよい。さらに、本明細書で説明される特徴、利点、および/または機能は、ハードウエア、ソフトウエア、またはファームウェアの任意の組合せで実装されてもよい。一例では、通信サブシステム1は、本明細書で説明される構成要素のいずれかを有するように構成されてもよい。さらに、プロセッシング回路601は、バス602を介してそのような構成要素のいずれかと通信するように構成されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれも、プロセッシング回路601によって実行されるときに本明細書で説明される対応する機能を実行する、メモリに格納されたプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの機能は、プロセッシング回路601と通信サブシステム631との間で別れていてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの演算負荷の軽い機能をソフトウエアまたはファームウェアで実装し、演算負荷の重い機能をハードウエアで実装してもよい。
【0151】
図10は、いくつかの実施形態によって実装される機能を仮想化してもよい仮想化環境700を示す概略ブロック図である。本文中では、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶装置およびネットワークリソースを仮想化することを有する装置または装置の仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用されるように、仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線接続ノード)またはデバイス(たとえば、UE、無線デバイス、または任意の他のタイプの通信装置)またはそのコンポーネントに適用されることができ、機能の少なくとも一部が、1つまたは複数の仮想コンポーネントとして(たとえば、1つまたは複数のネットワーク内の1つまたは複数の物理プロセッシングノード上で実行される1つまたは複数のアプリケーション、コンポーネント、機能、仮想マシン、またはコンテナを介して)実装されるといったインプリメンテーションに関係する。
【0152】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載する機能の一部または全部は、ハードウェアノード730の1つ以上によってホストされる1つ以上の仮想環境700に実装される1つ以上の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装してもよい。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではないか、無線コネクティビティを必要としない実施形態(たとえば、コアネットワークノード)では、ネットワークノードは完全に仮想化されてもよい。
【0153】
機能は、本明細書で開示される実施形態のいくつかの特徴、機能、および/または利益のいくつかを実装するように動作する1つまたは複数のアプリケーション720(代替として、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれ得る)によって実装されてもよい。アプリケーション720は、プロセッシング回路760およびメモリ790を有するハードウエア730を提供する仮想化環境700において実行される。メモリ790は、プロセッシング回路760によって実行可能なインストラクション(命令)795を有し、それによって、アプリケーション720は、本明細書で開示される特徴、利点、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0154】
仮想化環境700は、市販の既製(COTS)プロセッサ、専用特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタルもしくはアナログハードウェア構成要素もしくは専用プロセッサを有する任意の他のタイプのプロセッシング回路であってもよい、1つまたは複数のプロセッサまたはプロセッシング回路760のセットを備える汎用または専用ネットワークハードウェアデバイス730を備える。各ハードウェアデバイスは、プロセッシング回路760によって実行される命令795またはソフトウエアを一時的に格納するための非永続的メモリであり得るメモリ790-1を備え得る。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース780を有するネットワークインタフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)770を有してもよい。各ハードウェアデバイスはまた、ソフトウエア795および/またはプロセッシング回路760によって実行可能な命令を格納した、非一時的な、永続的な、機械可読記憶媒体790-2を有してもよい。ソフトウエア795は、本明細書に記載するいくつかの実施形態に関連して記載される機能、特徴および/または利点を実行できるソフトウエアだけでなく、1つ以上の仮想化レイヤ750(ハイパーバイザとも呼ばれる)、仮想マシン740を実行するソフトウエアをインスタンシエートするソフトウエアを有する任意のタイプのソフトウエアを含んでもよい。
【0155】
仮想マシン740は、仮想化処理、仮想化メモリ、仮想化ネットワークワーキングまたはインターフェースおよび仮想化ストレージを有し、対応する仮想化レイヤ750またはハイパーバイザによって実行されうる。仮想アプライアンス720のインスタンスの異なる実施形態は、1つまたは複数の仮想マシン740上で実装されてもよく、実装は、異なる方法で行われてもよい。
【0156】
動作中、プロセッシング回路760は、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることもあるハイパーバイザまたは仮想化レイヤ750をインスタンス化するためにソフトウエア795を実行する。仮想化レイヤ750は、ネットワークハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを仮想マシン740に提示してもよい。
【0157】
図10に示されるように、ハードウエア730は、一般的または特定の構成要素を有する独立型ネットワークノードであってもよい。ハードウエア730は、アンテナ7225を有することができ、仮想化を介していくつかの機能を実装してもよい。あるいは、ハードウエア730は、多くのハードウェアノードが協働して動作し、特にアプリケーション720のライフサイクル管理を監視する管理およびオーケストレーション(MANO)7100を介して管理される、より大きなハードウエアのクラスター(たとえば、データセンタまたは顧客構内装置(CPE)内)の一部であってもよい。
【0158】
ハードウエアの仮想化は、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれるいくつかのコンテキスト(文脈)にそって行われる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、業界標準の大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、およびデータセンターに配置してもよい物理ストレージ、ならびに顧客構内機器に統合するために使用してもよい。
【0159】
NFVの文脈によれば、仮想マシン740は、あたかも物理的な仮想化されていないマシン上で実行されているかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウエア実装であってもよい。仮想マシン740の各々、およびその仮想マシンを実行するハードウエア730のその一部は、その仮想マシンおよび/またはその仮想マシンによって他の仮想マシン740と共有されるハードウエア専用のハードウエアであり、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0160】
さらに、NFVの文脈では、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワークインフラストラクチャ730上の1つ以上の仮想マシン740で実行され、
図10のアプリケーション720に対応する特定のネットワーク機能を処理する責任を負う。
【0161】
いくつかの実施形態では、それぞれが1つまたは複数の送信機7220および1つまたは複数の受信機7210を有する1つまたは複数の無線ユニット7200は、1つまたは複数のアンテナ7225に結合されてもよい。無線ユニット7200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード730と直接的に通信することができ、仮想コンポーネントと組み合わせて使用して、無線アクセスノードまたは基地局などの無線機能を仮想ノードに提供してもよい。
【0162】
いくつかの実施形態では、いくつかのシグナリングは、ハードウェアノード730と無線ユニット7200との間の通信のために代わりに使用されてもよい制御システム7230の使用によって影響されてもよい。
【0163】
図11は、いくつかの実施形態に従って、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された電気通信ネットワークを示す。
図11に関して、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク811と、コアネットワーク814とを備える、3GPPタイプのセルラネットワークなどの通信ネットワーク810を有する。アクセスネットワーク811は、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなどの複数の基地局812a、812b、812cを備え、それぞれが対応するカバレッジエリア813a、813b、813cを確定する。
それぞれの基地局812a、812b、812cは、有線または無線コネクション815を介してコアネットワーク814に接続可能である。カバレッジエリア813cに位置する第1のUE891は、対応する基地局812cと無線で接続されるか、またはページングされるように構成されている。カバレッジエリア813a内の第2のUE892は、対応する基地局812aに無線で接続可能である。この例では、複数のUE891、892が示されているが、開示された実施形態は、単一のUEがカバレッジエリア内に存在する状況や、単一のUEが対応する基地局812に接続している状況にも、等しく適用可能である。
【0164】
電気通信ネットワーク810は、それ自体がホストコンピュータ830に接続されており、これは、スタンドアロンサーバ、クラウド実施サーバ、分散サーバ、またはサーバファーム内の処理リソースのハードウエアおよび/またはソフトウエアに具現化してもよい。ホストコンピュータ830は、サービスプロバイダの所有権または制御下にあってもよいし、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに運用されてもよい。通信ネットワーク810とホストコンピュータ830との間のコネクション821および822は、コアネットワーク814からホストコンピュータ830まで直接的に延びてもよく、あるいは任意の中間ネットワーク820を介してもよい。中間ネットワーク820は、パブリック、私設またはホストされたネットワークのうちの1つまたはそれ以上の組合せであってもよい。中間ネットワーク820は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよい。特に、中間ネットワーク820は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでもよい。
【0165】
図11の通信システムは、全体として、接続されたUE891、892とホストコンピュータ830との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)コネクション850として記述されてもよい。ホストコンピュータ830および接続されたUE891、892は、アクセスネットワーク811、コアネットワーク814、任意の中間ネットワーク820、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTTコネクション850を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTTコネクション850は、OTTコネクション850が通過する参加通信装置が、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気付かないという意味でトランスペアレントであり得る。たとえば、基地局812は、接続されたUE 891に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ためにホストコンピュータ830から発信されるデータをもつ着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされる必要はない。同様に、基地局812は、UE 891からホストコンピュータ830へ向かう発信されるアップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0166】
図12は、いくつかの実施形態による、基地局を介して、部分的に無線コネクションを介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示す。一実施形態による、前述の段落で説明したUE、基地局、およびホストコンピュータの例示的な実装形態を、
図12を参照して説明する。
【0167】
通信システム900において、ホストコンピュータ910は、通信システム900の別の通信装置のインターフェースと有線または無線コネクションをセットアップし維持するように構成された通信インターフェース916を備えるハードウエア915を有する。ホストコンピュータ910は、記憶および/または処理能力を有してもよいプロセッシング回路918をさらに備える。特に、プロセッシング回路918は、命令を実行するように適合した1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を含んでもよい。ホストコンピュータ910はさらにソフトウエア911を構成し、それがホストコンピュータ910に記憶され、またはアクセス可能であり、プロセッシング回路918によって実行可能である。ソフトウエア911は、ホストアプリケーション912を有する。ホストアプリケーション912は、UE930およびホストコンピュータ910で終端するOTTコネクション950を介して接続するUE930のようなリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション912は、OTTコネクション950を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
【0168】
通信システム900はさらに、電気通信システムに設けられ、ホストコンピュータ910およびUE930と通信することを可能にするハードウエア925を有する基地局920を有する。ハードウエア925は、通信システム900の別の通信装置のインターフェースとの有線または無線コネクションをセットアップおよび維持するための通信インターフェース926、ならびに基地局920によってサービスされるカバレッジエリア(
図12には示されていない)に位置するUE930との少なくとも無線コネクション970をセットアップおよび維持するための無線インターフェース927を有してもよい。通信インターフェース926は、ホストコンピュータ910へのコネクション960を容易にするように構成されてもよい。コネクション960は、直接的なものであってもよいし、通信システムのコアネットワーク(
図12には示されていない)を通過するものであってもよいし、および/または通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過するものであってもよい。図示の実施形態では、基地局920のハードウエア925は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を有し得るプロセッシング回路928をさらに有する。さらに、基地局920は、内部に記憶されるか、または外部コネクションを介してアクセス可能なソフトウエア921を有する。
【0169】
通信システム900は、すでに言及したUE930をさらに有する。そのハードウエア935は、UE930が現在位置しているカバレッジエリアにサービスを提供する基地局との無線コネクション970をセットアップして、維持するように構成された無線インターフェース937を有してもよい。UE930のハードウエア935は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組合せ(図示せず)を備えることができるプロセッシング回路938をさらに有する。UE930はさらにソフトウエア931を有し、これらはUE930内に記憶されるかアクセス可能であり、またプロセッシング回路938によって実行可能である。ソフトウエア931は、クライアントアプリケーション932を有する。クライアントアプリケーション932は、ホストコンピュータ910のサポートを受けて、UE930を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能である。ホストコンピュータ910において、実行中のホストアプリケーション912は、UE930で終端するOTTコネクション950およびホストコンピュータ910を介して実行中のクライアントアプリケーション932と通信してもよい。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション932は、ホストアプリケーション912から要求データを受信し、要求データに応じてユーザデータを提供してもよい。OTTコネクション950は、リクエストデータとユーザデータの両方を移すことができる。クライアントアプリケーション932は、ユーザと対話して、ユーザが提供するユーザデータを生成してもよい。
【0170】
図12に示されるホストコンピュータ910、基地局920、およびUE930は、それぞれ、ホストコンピュータ830、基地局812a、812b、812cのうちの1つ、および
図11のUE891、892のうちの1つと類似または同一であり得ることに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部動作は、
図12に示されるようなものであってもよいし、これとは独立したものであってもよいし、周囲のネットワークトポロジは
図11のものであってもよい。
【0171】
図12では、基地局920を介したホストコンピュータ910とUE930との間の通信を示すために、任意の中間デバイスへの明示的な言及およびこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングなしに、OTTコネクション950が抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定してもよく、ルーティングは、UE930から、またはサービスプロバイダオペレーティングホストコンピュータ910から、あるいはその両方から隠すように構成されてもよい。OTTコネクション950がアクティブな間、ネットワークインフラストラクチャは、(たとえば、ロードバランシングの考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる。
【0172】
UE930と基地局920との間の無線コネクション970は、本開示全体を通じて説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線コネクション970が最後の区間を形成するOTTコネクション950を使用して、UE930に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、遅延および電力消費を改善し、それによって、ユーザ待ち時間の減少、より良い応答性、およびバッテリ寿命の延長などの利点を提供し得る。
【0173】
1つまたは複数の実施形態により改善されるであろう、データレート、遅延時間、および他の要因を監視する目的で、測定手順を提供してもよい。さらに、計測結果のばらつきに応じて、ホストコンピュータ910と端末930との間でOTTコネクション950を再構成するための任意のネットワーク機能があってもよい。OTTコネクション950を再構成するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ910のソフトウエア911およびハードウエア915、またはUE930のソフトウエア931およびハードウエア935、あるいはその両方で実装されてもよい。実施形態では、センサ(図示せず)は、OTTコネクション950が通過する通信デバイスに、またはそれに関連して配備されてもよく、センサは、上記で例示された監視量の値を供給することによって、またはソフトウエア911、931が監視量を演算または推定してもよい他の物理量の値を供給することによって、測定手続に関与してもよい。OTTコネクション950の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを有することができ、再構成は、基地局920に影響を及ぼす必要はなく、基地局920には知られていないか、または知覚できないことがある。このようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野で公知であり、実践されているものであってもよい。ある実施形態では、測定は、ホストコンピュータ910のスループット、伝搬時間、遅延などの測定を容易にする独自のUEシグナリングを有してもよい。測定は、ソフトウエア911および931が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTTコネクション950を使用して、メッセージ、特に空または「ダミー」メッセージを送信させることによって実施されてもよい。
【0174】
図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および
図11および
図12に関連して説明したものであってもよい端末を有する。本開示を簡単にするために、
図13を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1010において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1010のサブステップ1011(オプションでも可)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1020において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。ステップ1030(オプションであってもよい)において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ1040(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0175】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および
図11および
図12に関連して説明したものであってもよい端末を有する。本開示を簡単にするために、
図14を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップ1110において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意のサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1120において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。送信された信号は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示にしたがって、基地局を介して渡されてもよい。ステップ1130(任意であってもよい)において、UEは、送信信号により搬送されるユーザデータを受信する。
【0176】
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および
図11および
図12に関連して説明したものであってもよいUEを有する。本開示を簡単にするために、
図15を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1210(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。これに加えて、またはこれに代えて、ステップ1220において、UEは、ユーザデータを提供する。ステップ1220のサブステップ1221(オプションであってもよい)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1210のサブステップ1211(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供されて受信された入力データに応じてユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、サブステップ1230(オプションでも可)において、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ1240において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0177】
図16は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および
図11および
図12に関連して説明したものであってもよい端末を有する。本開示を簡単にするために、
図16を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1310(オプションであってもよい)において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。ステップ1320(オプションでよい)において、基地局は、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ1330(任意であってもよい)において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0178】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の機能ユニット、または1つまたは複数の仮想装置のモジュールを介して実行されてもよい。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備えてもよい。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを有してもよいプロセッシング回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを有してもよい他のデジタルハードウェアを介して実装されてもよい。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技術のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、本開示の1つまたは複数の実施形態に従って、それぞれの機能ユニットに対応する機能を行わせるために、使用されてもよい。
【0179】
図17は、ある実施形態による方法1400を示し、この方法は、ウェイクアップ信号監視機会中にウェイクアップ信号を監視するステップ1402で始まる。無線デバイスがウェイクアップ信号監視機会中にウェイクアップ信号を検出した場合、無線デバイスは、検出されたウェイクアップ信号の監視機会に関連付けられているダウンリンクチャネル監視機会中にダウンリンクチャネルを監視してもよい。無線デバイスは、後の時点で、たとえば、スリープモードまたはDRXモードに再び入った後に、他のウェイクアップ信号の監視を再開してもよい。
【0180】
しかしながら、無線デバイスがウェイクアップ信号監視機会中にウェイクアップ信号を検出しなかった場合、ステップ1404で、無線デバイスは、条件が満たされるかどうかを判定してもよい。無線デバイスは、ウェイクアップ信号がネットワークノードによって送信されなかった場合、または無線デバイスがウェイクアップ信号を見逃した場合(たとえば、ネットワークノードはウェイクアップ信号を送信したが、無線デバイスは、ウェイクアップ信号を受信することに完全に失敗したか、または無線デバイスは、ウェイクアップ信号を受信したが、それの復号に成功することができなかった)、ウェイクアップ信号を検出することに失敗し得る。ある実施形態では、条件が満たされるかどうかの判定は、無線デバイスがネットワークノードによって送信されたウェイクアップ信号を見逃してしまう尤度を増大させるような状況が存在するかどうかに基づいてもよい。たとえば、無線デバイスがディープフェードまたは他の困難な高周波状況にあるかどうかの判定を行うことができる。具体的には、ある実施形態では、条件は、無線デバイスにおける測定値、たとえば、品質指標またはデコーダ指標が所定の閾値未満であるかどうかであってもよい。この実施形態では、無線デバイスは、信号の品質が閾値未満である場合に条件が満たされたと判定することができ、これは、ウェイクアップ信号が送信されたとしても、無線デバイスがそれを検出することができなかったことを意味する。
【0181】
ステップ1406で、条件が満たされた場合、無線デバイスは、検出対象のウェイクアップ信号の監視機会に関連付けられているダウンリンクチャネル監視機会中にダウンリンクチャネルを監視する。たとえば、ウェイクアップ信号が検出されなかったとしても、無線デバイスは、あたかも検出されたかのようにPDCCHを監視してもよい。これは、無線デバイスのウェイクアップ信号運用のロバスト性を増大させ、ネットワークノードからダウンリンク情報を受信することを保証し、送信信号を見失うことが減る。あるいは、条件が満たされない場合(たとえば、無線デバイスが良好な無線周波数環境にある場合)、ウェイクアップ信号を検出できないことは、ネットワークノードがウェイクアップ信号を無線デバイスに送信しなかったことを示してもよく、その結果、ある実施形態では、無線デバイスは、ウェイクアップを必要とせず、PDCCHを監視する必要がない。これは、無線デバイスがウェイクアップ信号を見逃した可能性が低い条件下で、無線デバイスのバッテリ電力を節約する可能性がある。したがって、条件付きウェイクアップ信号運用は、
図17に示す方法を介して実施されてもよい。
【0182】
図18は、無線ネットワーク(たとえば、
図6に示される無線ネットワーク)における装置1500の概略ブロック図を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば、
図6に示す無線デバイス510またはネットワークノード560)で実現してもよい。装置1500は、
図17を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図17の方法は、必ずしも装置1500によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0183】
仮想装置1500は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを有してもよい他のデジタルハードウェアを有してもよいプロセッシング回路を備えることができる。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、監視ユニット1502、条件ユニット1504、および装置1500の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つ以上の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0184】
図18に図示されるように、装置1500は、監視ユニット1502および条件ユニット1504を有する。監視ユニット1502は、ウェイクアップ信号監視機会中においてウェイクアップ信号を監視するように構成される。ウェイクアップ信号がウェイクアップ信号監視機会中に検出される場合、ダウンリンクチャネルは、検出されたウェイクアップ信号の監視機会に関連付けられているダウンリンクチャネル監視機会中に監視されてもよい。他のウェイクアップ信号のさらなる監視は、後の時間に、たとえば、スリープまたはDRXモードに再び入った後に、継続されてもよい。しかしながら、ウェイクアップ信号がウェイクアップ信号監視機会中に検出されない場合、条件ユニット1504は、条件が満たされるかどうかを判定してもよい。たとえば、条件ユニット1504は、ウェイクアップ信号が見失われた(たとえば、無線デバイスが、ネットワークノードによって送信されたウェイクアップ信号を検出または復号することができなかった)可能性を高めるような状況が存在するかどうかを判定してもよい。具体的には、ある実施形態では、条件は、無線デバイスにおける測定値、たとえば、品質指標またはデコーダ指標が所定の閾値未満であるかどうかであってもよい。この例では、条件ユニット1504は、信号品質が閾値を下回っている場合に条件が満たされていると判断してもよく、これは、ウェイクアップ信号が送信された場合であっても、監視ユニット1502は、それを検出することができなかったことを意味する。
【0185】
加えて、監視ユニット1502は、検出されたウェイクアップ信号の監視機会に関連するダウンリンクチャネル監視機会中に、ダウンリンクチャネルを監視することもできる。たとえば、ウェイクアップ信号が検出されなかった場合であっても、ウェイクアップ信号が検出されたかのようにPDCCHを監視してもよい。これにより、ウェイクアップ信号運用のロバスト性を高めて、ダウンリンク情報が、より少ない送信ミスで受信されることを保証しうる。したがって、条件付きウェイクアップ信号運用は、仮想装置1500を使用して実装されてもよい。
【0186】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明するような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、演算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を有してもよい。
【0187】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム、コンピュータプログラム製品、またはコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ上で実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する命令を有する。さらなる例では、命令は、信号またはキャリア上で搬送され、命令は、コンピュータ上で実行可能であり、実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する。
【0188】
図19は、ある実施形態による無線デバイス510による別の例示的な方法1600を示す。本方法は、無線デバイス510が第1のWUS監視機会中に第1のWUSを監視するステップ1602で開始される。ステップ1604において、無線デバイス510が第1のWUS監視機会中に第1のWUSを検出したことに応じて、無線デバイス510は、検出された第1のWUSに関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視し、条件に基づいて第2のWUS監視機会中に第2のWUSの監視を抑制する。
【0189】
ある実施形態では、条件は、第2のWUS監視機会がアクティブ時間に重なっていることを含む。さらなるある実施形態では、アクティブ時間は、無線デバイスがダウンリンク制御チャネルを監視する期間であるタイムスロットを含む。
【0190】
ある実施形態では、条件に基づいて第2のWUSを監視することを抑制することは、ネットワークノード560からインジケーションを受信することに応じて、所定の期間中にウェイクアップ信号(WUS)を監視しないことである。
【0191】
ある実施形態では、第1のWUSの検出に応じて、無線デバイス510は、ダウンリンク制御チャネルを監視している間にダウンリンク信号を検出し、ダウンリンク信号を検出した後、所定の期間に関連する非アクティビティタイマを設定し、非アクティビティタイマが所定の期間中に動作している間は第2のWUSの監視を控え、非アクティビティタイマが満了する前に、ダウンリンク制御チャネル内の後続のダウンリンク信号を検出したことに応じて非アクティビティタイマをリセットする。
【0192】
ある実施形態では、第1のWUS監視機会中に無線デバイス510が第1のWUSを検出したことに応じて、無線デバイス510は、検出された第1のWUSに関連付けられているアクノレッジメント信号をネットワークノード560に送信する。
【0193】
ある実施形態では、無線デバイス510は、検出された第1のWUSに基づいて、ネットワークノード560にアクノレッジメント信号を送信することを決定する。
【0194】
ある実施形態では、検出された第1のWUSに関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視することは、第1のWUS監視機会に関連付けられているオン期間中にダウンリンク制御チャネルを監視することを有する。
【0195】
ある実施形態では、無線デバイス510は、第2のWUS監視機会における第2のWUSの監視を控えながら、第2のWUS監視機会に関連付けられている少なくとも1つの追加のダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視する。
【0196】
図20は、無線ネットワーク(たとえば、
図6に示される無線ネットワーク)内の別の装置1700を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば、
図6に示す無線デバイス510またはネットワークノード560)で実現してもよい。装置1700は、
図19を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図19の方法は、必ずしも装置1700によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0197】
仮想装置1700は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを有してもよい他のデジタルハードウェアを有してもよいプロセッシング回路を備えることができる。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、第1の監視ユニット1702、第2の監視ユニット1704、抑制ンユニット1706、および装置1700の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つ以上の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0198】
図20に示すように、装置1700は、第1の監視ユニット1702と、第2の監視ユニット1704と、抑制ユニット1706とを有する。第1の監視ユニット1702は、第1のWUS監視機会中に第1のWUSを監視するように構成される。無線デバイス510が第1のWUS監視機会中に第1のWUSを検出したことに応じて、第2の監視ユニット1704は、検出された第1のWUSに関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視する。維持装置1706は、条件に基づいて、第2のWUS監視機会における第2のWUSの監視を抑制する。
【0199】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明するような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、演算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を有してもよい。
【0200】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム、コンピュータプログラム製品、またはコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ上で実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する命令を有する。さらなる例では、命令は、信号またはキャリア上で搬送され、命令は、コンピュータ上で実行可能であり、実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する。
【0201】
図21は、いくつかの実施形態による、DRXのために構成された無線デバイスによるさらに別の例示的な方法1800を示す。本方法は、無線デバイス510が第1のWUS監視機会中に第1のWUSを監視するステップ1802で開始される。次に、ステップ1804において、第1のWUS監視機会中に第1のWUSを検出しなかったことに応じて、無線デバイス510は、条件が満たされるかどうかを判定し、条件が満たされたと判定したことに基づいて、第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視する。
【0202】
ある実施形態では、少なくとも1つの条件は、指標が閾値を上回る場合に満たされる。さらなるある実施形態では、指標は、品質指標を有し、品質指標が所定の閾値を超える場合に条件が満たされる。品質指標は、RSRP、RSRQ、CSI条件、および同期条件のうちの1つまたは複数に基づく。
【0203】
ある実施形態では、無線デバイス510は、条件が満たされているかどうかを無線デバイスが判定する際に無線デバイスが使用すべきである条件を取得する情報をネットワークノード560から受信する。
【0204】
図22は、無線ネットワーク(たとえば、
図6に示される無線ネットワーク)内のさらに別の装置1900を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば、
図6に示す無線デバイス510またはネットワークノード560)で実現してもよい。装置1900は、
図21を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図21の方法は、必ずしも装置1900によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0205】
仮想装置1900は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを有してもよいプロセッシング回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを有してもよい他のデジタルハードウェアを有してもよい。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、第1の監視ユニット1902、判定ユニット1904、第2の監視ユニット1906、および装置1900の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つ以上の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0206】
図22に示すように、装置1900は、第1の監視ユニット1902、判定ユニット1904、第2の監視ユニット1906を有する。第1の監視ユニット1902は、第1のWUS監視機会中に第1のWUSを監視するように構成される。判定ユニット1904は、第1のWUS監視機会中に第1のWUSを検出しなかったことに応じて、条件が満たされているか否かを判定する。条件が満たされていることに基づいて、第2の監視ユニット1906は、第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視する。
【0207】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明するような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、演算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を含みうる。
【0208】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム、コンピュータプログラム製品、またはコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ上で実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する命令を有する。さらなる例では、命令は、信号またはキャリア上で搬送され、命令は、コンピュータ上で実行可能であり、実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する。
【0209】
図23は、ある実施形態による、無線デバイス510によるさらに別の例示的な方法2000を示す。本方法は、無線デバイス510がネットワークノード560からインジケーションを受信して、N個のWUS監視機会においてWUSを監視するステップ2002で始まる。第NのWUS監視機会の後、無線デバイス510は、WUSがダウンリンク制御チャネルの監視を促すのを待つことなく、1つまたは複数のダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視する。
【0210】
ある実施形態では、無線デバイス510は、N個のWUS監視機会のうちの1つにおいてWUSを検出し、その検出に応じて、WUS監視機会に関連付けられている1つまたは複数のダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視する。
【0211】
ある実施形態では、ネットワークノード560からのインジケーションは、さらに、無線デバイス510に、N個のWUS監視機会のうちのM個を監視するように指示する(ここで、M<N)。
【0212】
図24は、無線ネットワーク(たとえば、
図6に示す無線ネットワーク)内のさらに別の装置2100を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば、
図6に示す無線デバイス510またはネットワークノード560)で実現してもよい。装置2100は、
図23を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図23の方法は、必ずしも装置2100によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0213】
仮想装置2100は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを有してもよいプロセッシング回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを有してもよい他のデジタルハードウェアを有してもよい。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、受信ユニット2102、監視ユニット2104、および装置2100の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つ以上の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0214】
図24に図示されるように、装置2100は、受信ユニット2102および監視ユニット2104を有する。受信ユニット2102は、ネットワークノード560からインジケーションを受信して、N個のWUS監視機会においてWUSを監視するように構成される。N番目のWUS監視機会の後、監視ユニット2104は、WUSがダウンリンク制御チャネルの監視を促すのを待つことなく、1つまたは複数のダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを監視する。
【0215】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明するような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、演算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を有してもよい。
【0216】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム、コンピュータプログラム製品、またはコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ上で実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する命令を有する。さらなる例では、命令は、信号またはキャリア上で搬送され、命令は、コンピュータ上で実行可能であり、実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する。
【0217】
図25は、ある実施形態による、ネットワークノード560による例示的な方法2200を示す。この方法は、ステップ2202において、ネットワークノード560がDRXを設定された無線デバイスに対して第1のWUS監視機会中に第1のWUSを送信するときに、開始される。ステップ2204において、ネットワークノード560は、第1のWUSに関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルにおいてダウンリンク信号を送信する。ステップ2206において、ネットワークノード560は、所定の期間が経過するまで、第2のWUSを無線デバイスに送信することを抑制する。
【0218】
ある実施形態では、所定の期間は、無線デバイスが第2のWUSの監視を抑制するように予め設定された期間に基づく。
【0219】
ある実施形態では、ネットワークノード560は、無線デバイス510にコンフィギュレーション(構成)を送信する。この構成は、無線デバイスが、ダウンリンク制御チャネルを監視している間にダウンリンク信号を検出したことに応じて、ダウンリンク信号を検出した後に非アクティビティタイマを設定し、非アクティビティタイマが動作している間は他のWUSを監視することを控え、非アクティビティタイマが満了する前にダウンリンク制御チャネル内の後続のダウンリンク信号を検出したことに応じて非アクティビティタイマをリセットするように無線デバイスへ命令するコマンド(命令)を有する。
【0220】
図26は、無線ネットワーク(たとえば、
図6に示す無線ネットワーク)内のさらに別の装置2300を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば、
図6に示す無線デバイス510またはネットワークノード560)で実現してもよい。装置2300は、
図25を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図25の方法は、必ずしも装置2300によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0221】
仮想装置2300は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを有してもよいプロセッシング回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理回路などを有してもよい他のデジタルハードウェアを有してもよい。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、第1の送信部2302、第2の送信部2304、抑制ユニット2306、および装置2300の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つ以上の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0222】
図26に示すように、装置2300は、第1の送信部2302と、第2の送信部2304と、抑制ユニット2306とを有する。第1の送信部2302は、DRXを構成されている無線デバイスに対して、第1のWUS監視機会中に第1のWUSを送信するように構成される。第2の送信部2304は、第1のWUSに関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中に、ダウンリンク制御チャネルにおいてダウンリンク信号を送信するように構成される。留置ユニット2306は、所定の期間が経過するまで、第2のWUSを無線デバイスに送信することを抑制するように構成される。
【0223】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明するような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、演算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を有してもよい。
【0224】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム、コンピュータプログラム製品、またはコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ上で実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する命令を有する。さらなる例では、命令は、信号またはキャリア上で搬送され、命令は、コンピュータ上で実行可能であり、実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する。
【0225】
図27は、ある実施形態による、ネットワークノード560による別の例示的な方法2400を示す。本方法は、第1のWUS監視機会中に第1のWUSを検出することに無線デバイスが失敗し、少なくとも1つの条件が満たされたことに応じて、第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを無線デバイス510が監視すべきであることを示す情報を、DRXを構成されている無線デバイス510に、ネットワークノード560が送信するステップ2402で開始される。
【0226】
ある実施形態では、少なくとも1つの条件は、指標が閾値を上回る場合に満たされる。さらなるある実施形態では、指標は、品質指標を有し、品質指標が所定の閾値を超える場合に条件が満たされ、品質指標は、RSRP、RSRQ、CSI条件、および同期条件のうちの1つまたは複数に基づく。
【0227】
ある実施形態では、ネットワークノード560は、状態を含むか、または、示す情報を無線デバイスに送信する。
【0228】
図28は、無線ネットワーク(たとえば、
図6に示す無線ネットワーク)内のさらに別の装置2500を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば、
図6に示す無線デバイス510またはネットワークノード560)で実現してもよい。装置2500は、
図27を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図27の方法は、必ずしも装置2500によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0229】
仮想装置2500は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを有しうるプロセッシング回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理回路などを有しうる他のデジタルハードウェアを有してもよい。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、送信部2502および装置2500の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0230】
図28に示すように、第1のWUS監視機会中に第1のWUSを検出することに無線デバイスが失敗し、少なくとも1つの条件が満たされたことに応じて、第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを無線デバイス510が監視すべきであることを示す情報を、DRXを構成されている無線デバイス510に対して、送信するように構成された送信部2502を、装置2500は有する。
【0231】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明するような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、演算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を有してもよい。
【0232】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム、コンピュータプログラム製品、またはコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ上で実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する命令を有する。さらなる例では、命令は、信号またはキャリア上で搬送され、命令は、コンピュータ上で実行可能であり、実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する。
【0233】
図29は、ある実施形態による、ネットワークノード560によるさらに別の例示的な方法2600を示す。本方法は、ネットワークノード560が、N個のWUS監視機会においてWUSを監視するためのインジケーションを無線デバイス510に送信するステップ2602で始まる。インジケーションは、N番目のWUS監視機会の後に、WUSがダウンリンク制御チャネルの監視を促すのを待つことなく、1つまたは複数のダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを無線デバイス510が監視すべきであることを暗黙的または明示的に示す。
【0234】
ある実施形態では、ネットワークノード560は、N個のWUS監視機会のうちの1つでWUSを送信し、WUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク信号を送信する。
【0235】
ある実施形態では、インジケーションは、さらに、M<Nである、N個のWUS監視機会のうちのM個を監視するように無線デバイス510に指示する。
【0236】
図30は、無線ネットワーク(たとえば、
図6に示す無線ネットワーク)内のさらに別の装置2700を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば、
図6に示す無線デバイス510またはネットワークノード560)で実現してもよい。装置2700は、
図29を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図29の方法は、必ずしも装置2700によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0237】
仮想装置2700は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを有してもよい他のデジタルハードウェアを有してもよいプロセッシング回路を備えることができる。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、送信部2702および装置2700の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0238】
図30に示すように、装置2700は、N個のWUS監視機会においてWUSを監視することについてのインジケーションを無線デバイス510に送信するように構成された送信部2702を有する。インジケーションは、N番目のWUS監視機会の後に、WUSがダウンリンク制御チャネルの監視を促すのを待つことなく、1つまたは複数のダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルを無線デバイス510が監視すべきであることを暗黙的または明示的に示す。
【0239】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明するような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、演算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を有してもよい。
【0240】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム、コンピュータプログラム製品、またはコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ上で実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する命令を有する。さらなる例では、命令は、信号またはキャリア上で搬送され、命令は、コンピュータ上で実行可能であり、実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する。
【0241】
図31は、ある実施形態による、ネットワークノード560による例示的な方法2800を示す。この方法は、ステップ2802において、ネットワークノード560が第1のWUSを、第1のWUS監視機会においてDRXを構成された無線デバイス510に送信するときに開始される。ステップ2804において、ネットワークノード560は、第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会中にダウンリンク制御チャネルにおいてダウンリンク信号を送信する。ステップ2806において、ネットワークノードは、所定の期間が経過するまで、第2のWUSを無線デバイスに送信することを抑制する。
【0242】
ある実施形態では、所定の期間の後まで第2のWUSを無線デバイスに送信することを抑制することは、条件に基づいて第2のWUS監視機会において第2のWUSを送信することを抑制することを含む。
【0243】
ある実施形態では、条件は、第2のWUS監視機会がアクティブ時間に重なることを含む。
【0244】
ある実施形態では、アクティブ時間は、無線デバイスがダウンリンク制御チャネルを監視する期間であるタイムスロットを有する。
【0245】
ある実施形態では、所定の期間は、無線デバイスが第2のWUSの監視を抑制するように予め設定された期間に基づく。
【0246】
ある実施形態では、ネットワークノード560は、第2のWUSを監視しないためのインジケーションを無線デバイス510に送信する。
【0247】
ある実施形態では、ネットワークノード560は、構成を無線デバイスに送信する。この構成は、ダウンリンク制御チャネルを監視している間にダウンリンク信号を検出したことに応じて、ダウンリンク信号を検出した後に非アクティビティタイマを設定し、非アクティビティタイマが動作している間に第2のWUSを監視することを控え、非アクティビティタイマが満了する前にダウンリンク制御チャネル内の後続のダウンリンク信号を検出したことに応じて非アクティビティタイマをリセットするように無線デバイスに指示するための無線デバイスへの命令を有する。
【0248】
ある実施形態では、第1のWUS監視機会中に無線デバイスが第1のWUSを検出したことに応じて、ネットワークノードは、検出された第1のWUSに関連付けられているアクノレッジメント信号を無線デバイスから受信する。
【0249】
ある実施形態では、ネットワークノードは、第1のWUS監視機会に関連付けられているオン期間中にダウンリンク制御チャネルを監視するように無線デバイスを構成する。
【0250】
図32は、無線ネットワーク(たとえば、
図6に示す無線ネットワーク)内のさらに別の装置2900を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(たとえば、
図6に示す無線デバイス510またはネットワークノード560)に実装されてもよい。装置2900は、
図31を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図32の方法は、必ずしも装置2900によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0251】
仮想装置2900は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを有してもよいプロセッシング回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを有してもよい他のデジタルハードウェアを有してもよい。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路は、第1の送信部2902、第2の送信部2904、抑制ユニット2906、および装置2900の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つ以上の実施形態による対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0252】
図32に示すように、装置2900は、第1の送信部2902と、第2の送信部2904と、抑制ユニット2906とを有する。第1の送信部2902は、第1のWUS監視機会中に、DRXを構成された無線デバイス510に第1のWUSを送信するように構成される。第2の送信部2904は、第1のWUS監視機会に関連付けられているダウンリンク制御チャネル監視機会の間に、ダウンリンク制御チャネルにおいてダウンリンク信号を送信するように構成される。留置ユニット2306は、所定の期間が経過するまで、第2のWUSを無線デバイスに送信することを抑制するように構成される。
【0253】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書で説明するような、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、演算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を有してもよい。
【0254】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム、コンピュータプログラム製品、またはコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ上で実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する命令を有する。さらなる例では、命令は、信号またはキャリア上で搬送され、命令は、コンピュータ上で実行可能であり、実行されると、本明細書で開示される実施形態のいずれかを実行する。
【0255】
例示的な実施形態
実施形態1
無線デバイスによって実行される方法であって、WUS監視機会中にWUSを監視することと、前記WUS監視機会中に前記無線デバイスが前記WUSを検出した場合、前記検出されたWUSに関連付けられているダウンリンクチャネル監視機会中にダウンリンクチャネルを監視することと、前記ダウンリンクチャネルを監視しながら他のWUSを監視することを抑制することと、後続のWUS監視機会において他のWUSを監視することを再開することと、
前記WUS監視機会中に前記無線デバイスがWUSを検出しない場合、後続のWUS監視機会中に他のWUSを監視することを継続することと、を有する。
【0256】
実施形態2
実施形態1に記載の方法であって、さらに、指定された時間中はWUSを監視しないよう、ネットワークノードからのインジケーションに基づいて、他のWUSについての監視を抑制すること、を有する。
【0257】
実施形態3
前記実施形態のいずれかに記載の方法であって、前記無線デバイスがWUSを検出した場合、前記方法は、さらに、前記ダウンリンクチャネルを監視しながらダウンリンク信号を検出することと、前記ダウンリンク信号を検出した後に非アクティビティタイマをセットすることと、前記非アクティビティタイマが動作している間は他のWUSを監視することを抑制することと、を有する。
【0258】
実施形態4
前述の実施形態のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記非アクティビティタイマが満了する前に、前記ダウンリンクチャネルにおける後続のダウンリンク信号を検出したることに応じて、前記非アクティビティタイマをリセットすること、を有する。
【0259】
実施形態5
無線デバイスによって実行される方法であって、前記方法は、
WUS監視機会中にWUSを監視することと、
前記無線デバイスが前記WUS監視機会中にWUSを検出しなかった場合:
条件が満たされるかどうかを判定することと、
前記条件が満たされたと判定したことに基づいて、前記検出されたWUSの監視機会に関連付けられているダウンリンクチャネル監視機会中に前記ダウンリンクチャネルを監視することと、を有する。
【0260】
実施形態6
実施形態5に記載の方法であって、前記条件は、品質指標が所定の閾値未満であるかどうかであり、前記品質指標は、RSRP、RSRQ、CSI条件、同期条件などのうちの1つまたは複数に基づく。
【0261】
実施形態7
実施形態5に記載の方法であって、前記条件は、復号指標が所定の閾値未満であるかどうかであり、前記復号指標は、S指標、平均外因性情報強度、ソフト値品質指標、メッセージ信頼性、パス指標などのうちの1つである。
【0262】
実施形態8
実施形態5~7のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記ネットワークノードから情報を受信することであって、当該情報から、前記無線デバイスが、前記条件が満たされているかどうかを判定する際に無線デバイスが使用すべき前記条件(たとえば、品質指標または復号指標)を取得する、ことを有する。
【0263】
実施形態9
実施形態5に記載の方法であって、さらに、前記WUS監視機会中にWUSを検出したことに応じて、前記検出されたWUSに関連付けられているダウンリンクチャネル監視機会中にダウンリンクチャネルを監視すること、を有する。
【0264】
実施形態10
実施形態9に記載の方法であって、さらに、後続のWUS監視機会中に他のWUSについての監視を再開することを有する。
【0265】
実施形態11
実施形態9~10のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記ダウンリンクチャネル監視機会中に、前記ダウンリンクチャネルにおいてダウンリンク信号を検出することと、前記ダウンリンク信号を検出した後に、非アクティビティタイマをセットすることと、前記非アクティビティタイマが動作している間は他のWUSについての監視を抑制(休止)することと、有する。
【0266】
実施形態12
無線デバイスによって実行される方法であって、前記方法は、
WUS監視機会中にWUSを監視することと、
無線デバイスが前記WUS監視機会中にWUSを検出した場合、前記検出されたWUSに関連付けられているネットワークノードにアクノレッジメント信号を送信することと、
前記検出されたWUSに関連付けられているダウンリンクチャネル監視機会中にダウンリンクチャネルを監視することと、
前記WUS監視機会中に前記無線デバイスがWUSを検出しなかった場合、後続のWUS監視機会中に他のWUSの監視を継続することと、を有する。
【0267】
実施形態13
実施形態9に記載の方法であって、さらに、前記検出されたWUSに基づいて、前記アクノレッジメント信号を前記ネットワークノードに送信することを決定することを有する。
【0268】
実施形態14
実施形態9に記載の方法であって、さらに、ネットワークからコンフィグレーションを受信することを有し、ここで、前記コンフィグレーションは、所定の期間後に、または、検出後における所定個数のスロット/サブスロットの後に、前記WUSを検出したことに応じてアクノレッジメント信号を送信すべきことを、前記無線デバイスを指定するものである。
【0269】
実施形態15
無線デバイスによって実行される方法であって、前記方法は、
次のN個のWUS監視機会中においてWUSを監視すべきことを示すインジケーションをネットワークノードから受信することと、
N番目のWUS監視機会の後で、1つまたは複数のダウンリンクチャネル監視機会中にダウンリンクチャネルを監視すること(たとえば、WUSがダウンリンクチャネルの監視を促すことを待つことなく)と、を有する。
【0270】
実施形態16
実施形態15に記載の方法であって、N個のWUS監視機会のうちの1つにおいてWUSを検出することと、前記検出したことに応じて、前記検出されたWUSに関連付けられている1つまたは複数のダウンリンクチャネル監視機会中に前記ダウンリンクチャネルを監視することと、をさらに有する。
【0271】
実施形態17
実施形態15~16のいずれかに記載の方法であって、ネットワークノードからのインジケーションは、さらに、M<Nである、次のN個のWUS監視機会のうちのM個を監視することを示す。
【0272】
実施形態18
先の実施形態のいずれかの方法であって、さらに、ユーザデータを提供することと、前記基地局への送信を介して前記ユーザデータをホストコンピュータに転送することと、を有する。
【0273】
実施形態19
ネットワークノードによって実行される方法であって、前記方法は、
WUS監視機会中にWUSを無線デバイスに送信することと、
前記WUSに関連付けられているダウンリンクチャネル監視機会中にダウンリンクチャネルにおいてダウンリンク信号を送信することと、
所定の期間が経過するまで、別のWUSを前記無線デバイスに送信することを抑制することと、を有する。
【0274】
実施形態20
実施形態19に記載の方法であって、前記所定の期間は、前記無線デバイスが他のWUSの監視を抑制(休止)することになる予め設定された期間に基づく。
【0275】
実施形態21
前の実施形態のいずれかの一つの方法は、コンフィギュレーション(構成)を無線デバイスに送信することを有し、前記構成は、前記ダウンリンクチャネルを監視している間にダウンリンク信号を検出したことに応じて、前記ダウンリンク信号を検出した後に非アクティビティタイマをセットすることと、前記非アクティビティタイマが動作している間は他のWUSを無線デバイスに監視することを抑制するようにする命令を含む。
【0276】
実施形態22
ネットワークノードによって実行される方法であって、前記方法は、
無線デバイスがWUS監視機会中にWUSを検出することに失敗したというイベントにおいて、前記無線デバイスが(たとえば、WUSを受信するのを待たずに)ダウンリンクチャネルを監視することになる1つまたは複数の条件を示す情報を前記無線デバイスに送信すること、を有する。
【0277】
実施形態23
実施形態22に記載の方法であって、前記1つまたは複数の条件は閾値を含む。
【0278】
実施形態24
実施形態22~23のいずれかに記載の方法であって、前記1つまたは複数の条件は、品質指標を含み、前記品質指標は、RSRP、RSRQ、CSI条件、同期条件などのうちの1つまたは複数に基づく。
【0279】
実施形態25
実施形態22~24のいずれかに記載の方法であって、前記1つまたは複数の条件は、復号指標を含み、前記復号指標は、S指標、平均外因性情報マグニチュード、ソフト値品質指標、メッセージ信頼性、パス指標などのうちの1つである。
【0280】
実施形態26
実施形態22~25のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記1つまたは複数の条件を示す前記情報を決定することを有する。
【0281】
実施形態27
実施形態26に記載の方法であって、前記1つまたは複数の条件を示す前記情報は、前記1つまたは複数の条件が満たされたときに前記無線デバイスが前記WUSを検出できない尤度に基づいて決定される。
【0282】
実施形態28
実施形態22~27のいずれかに記載の方法であって、さらに、WUS監視機会中にWUSを無線デバイスに送信することと、前記WUSに関連付けられているダウンリンクチャネル監視機会中にダウンリンクチャネルにおいてダウンリンク信号を送信することと、を有する。
【0283】
実施形態29
ネットワークノードによって実行される方法であって、前記方法は、
WUS監視機会中にWUSを無線デバイスに送信することと、
前記検出されたWUSに関連付けられているネットワークノードへのアクノレッジメント信号を受信することと、
前記アクノレッジメント信号に応じて、前記WUSに関連付けられているダウンリンクチャネル監視機会中にダウンリンクチャネルにおいてダウンリンク信号を送信することと、を有する。
【0284】
実施形態30
実施形態29に記載の方法であって、さらに、WUSを検出したことに応じてアクノレッジメント信号を送信するように前記無線デバイスに指示するメッセージを送信することを有する。
【0285】
実施形態31
実施形態30に記載の方法であって、さらに、前記ネットワークノードによって提供される前記セルの範囲、または、前記無線デバイスにおいて測定された品質指標値に基づいて、前記アクノレッジメント信号を送信するように指示するための前記メッセージを前記無線デバイスに送信するかどうかを決定することを有する。
【0286】
実施形態32
実施形態29~31のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記無線デバイスからのアクノレッジメント信号を受信したことに応じて、前記無線デバイスのためのWUSリソースを再構成することを有する。
【0287】
実施形態33
実施形態29~32のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記ダウンリンクチャネル監視機会に対応するアクノレッジメント信号が送信されなかった場合に、前記ダウンリンクチャネル監視機会中はダウンリンク信号を送信することを抑制すること、を有する。
【0288】
実施形態34
ネットワークノードによって実行される方法であって、前記方法は、
次のN個のWUS監視機会中にWUSを監視すべきことを示すインジケーションを無線デバイスへ送信すること、を有し、
ここで、前記インジケーションは、N番目のWUS監視機会の後における、1つ以上のダウンリンクチャネル監視機会中に(たとえば、WUSがダウンリンクチャネルの監視を促すことを待つことなく)ダウンリンクチャネルを無線デバイスが監視すべきことを暗黙的または明示的に示す。
【0289】
実施形態35
実施形態34に記載の方法であって、さらに、前記N個のWUS監視機会のうちの1つにおいてWUSを送信することと、前記WUSに関連付けられたダウンリンクチャネル監視機会においてダウンリンクチャネルを送信することと、を有する。
【0290】
実施形態36
実施形態34~35のいずれかに記載の方法であって、さらに、前記インジケーションは、M<Nである、次のN個のWUS監視機会のうちのM個を監視すべきことを前記無線デバイスに示す。
【0291】
実施形態37
先の実施形態のいずれかの方法であって、さらに、ユーザデータを取得することと、前記ユーザデータをホストコンピュータまたは無線デバイスに転送することと、を有する。
【0292】
実施形態38
無線デバイスであって、前記無線デバイスは、
実施形態1~18のいずれかにおけるいずれかのステップを実行するように構成されたプロセッシング回路と、
前記無線デバイスに電力を供給するように構成された電源回路と、を有する。
【0293】
実施形態39
基地局であって、前記基地局は、
実施形態19~37のいずれかにおけるいずれかのステップを実行するように構成されたプロセッシング回路と、
前記基地局に電力を供給するように構成された電源回路と、を有する。
【0294】
実施形態40
ユーザ装置(UE)であって、前記UEは、
無線信号を送受信するように構成されたアンテナと、
前記アンテナおよびプロセッシング回路に接続され、前記アンテナと前記プロセッシング回路との間で通信される信号を調整するように構成された無線フロントエンド回路と、
実施形態1~18のいずれかにおけるいずれかのステップを実行するように構成された前記プロセッシング回路と、
前記プロセッシング回路に接続され、前記プロセッシング回路によって処理される前記UEへの情報の入力を可能にするように構成された入力インターフェースと、
前記プロセッシング回路に接続され、前記プロセッシング回路によって処理された情報を前記UEから出力するように構成された出力インターフェースと、
前記プロセッシング回路に接続され、前記UEに電力を供給するように構成されたバッテリと、を有する。
【0295】
実施形態41
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されると、実施形態1~18のいずれかにおけるいずれかのステップを実行するインストラクション(命令)を有する。
【0296】
実施形態42
コンピュータプログラムを有するコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されると、実施形態1~18のいずれかにおけるいずれかのステップを実行する命令を有する。
【0297】
実施形態43
コンピュータプログラムを有する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体またはキャリアであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されると、実施形態1~18のいずれかにおけるいずれかのステップを実行する命令を有する。
【0298】
実施形態44
前記コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されると、実施形態19~37のいずれかにおけるいずれかのステップを実行する命令を有する。
【0299】
実施形態45
コンピュータプログラムを有するコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されるとき、実施形態19~37のいずれかにおけるいずれかのステップを実行する命令を有する。
【0300】
実施形態46
コンピュータプログラムを有する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体またはキャリアであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されると、実施形態19~37のいずれかにおけるいずれかのステップを実行する命令を有する。
【0301】
実施形態47
ホストコンピュータを有する通信システムであって、
ユーザデータを提供するように構成されたプロセッシング回路と、
ユーザ装置(UE)に送信するためにユーザデータをセルラネットワークに転送するように構成された通信インターフェースと、を有し、
前記セルラネットワークは、無線インターフェースおよびプロセッシング回路を有する基地局を有し、前記基地局の前記プロセッシング回路は、実施形態19~37のいずれかにおけるいずれかのステップを実行するように構成されている。
【0302】
実施形態48
前述の実施形態の通信システムであって、さらに、前記基地局を有する。
【0303】
実施形態49
前述の2つの実施形態の通信システムであって、前記UEをさらに有し、前記UEは前記基地局と通信するように構成されている。
【0304】
実施形態50
前記3つの実施形態に記載の通信システムであって、前記ホストコンピュータの前記プロセッシング回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによって前記ユーザデータを提供するように構成されており、前記UEは、前記ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成されたプロセッシング回路を有する。
【0305】
実施形態51
ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを有する通信システムにおいて実行される方法であって、前記方法は、
前記ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
前記ホストコンピュータにおいて、前記基地局を含むセルラネットワークを介して前記UEに前記ユーザデータを運ぶための送信を開始することと、を有し、前記基地局は実施形態19~37のいずれかにおけるいずれかのステップを実行する。
【0306】
実施形態52
前記実施形態の方法であって、さらに、前記基地局において、前記ユーザデータを送信することを有する。
【0307】
実施形態53
上記の2つの実施形態の方法であって、前記ユーザデータは、ホストアプリケーションを実行することによって前記ホストコンピュータにおいて提供されるものであり、前記方法は、さらに、前記UEにおいて、前記ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行すること、を有する。
【0308】
実施形態54
基地局と通信するように構成されたユーザ装置(UE)であって、前記UEは、無線インターフェースと、前述の3つの実施形態を実行するように構成されたおよびプロセッシング回路と、を有する。
【0309】
実施形態55
ホストコンピュータを有する通信システムであって、
ユーザデータを提供するように構成されたプロセッシング回路と、
前記ユーザデータをユーザ装置(UE)に送信するためにセルラネットワークに転送するように構成された通信インターフェースと、を有し、前記UEは、無線インターフェースおよびプロセッシング回路を有し、前記UEのコンポーネント(構成要素)は、実施形態1~18のいずれかにおけるいずれかのステップを実行するように構成されている。
【0310】
実施形態56
前述の実施形態の通信システムであって、前記セルラネットワークは、さらに、前記UEと通信するように構成された基地局を有する。
【0311】
実施形態57
前述の2つの実施形態の通信システムであって、
前記ホストコンピュータの前記プロセッシング回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによって前記ユーザデータを提供するように構成されており、前記UEのプロセッシング回路は、前記ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように構成されている。
実施形態58
ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを有する通信システムにおいて実行される方法であって、前記方法は、
前記ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
前記ホストコンピュータにおいて、前記基地局を有するセルラネットワークを介して前記UEに前記ユーザデータを運ぶための送信を開始することと、を有し、前記UEは実施形態1から18のいずれかにおけるいずれかのステップを実行する。
【0312】
実施形態59
前記実施形態の方法であって、さらに前記UEにおいて、前記基地局から前記ユーザデータを受信することを有する。
【0313】
実施形態60
ホストコンピュータを有する通信システムであって、
ユーザ装置(UE)から基地局への送信から生じるユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを有し、ここで、前記UEは、無線インターフェースおよびプロセッシング回路を有しており、前記UEの前記プロセッシング回路は、実施形態1~18のいずれかにおけるいずれかのステップを実行するように構成されている。
【0314】
実施形態61
前述の実施形態の通信システムであって、前記UEをさらに有する。
【0315】
実施形態62
前記2つの実施形態の通信システムであって、前記基地局をさらに有し、前記基地局は、前記UEと通信するように構成された無線インターフェースと、前記UEから前記基地局への送信によって搬送される前記ユーザデータを前記ホストコンピュータに転送するように構成された通信インターフェースと、を有する。
【0316】
実施形態63
前述の3つの実施形態の通信システムであって、
前記ホストコンピュータの前記プロセッシング回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成されており、前記UEのプロセッシング回路は、前記ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように構成されており、それによってユーザデータを提供する。
【0317】
実施形態64
前述の4つの実施形態に記載の通信システムであって、
前記ホストコンピュータの前記プロセッシング回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによってリクエスト(要求)データを提供するように構成されており、前記UEのプロセッシング回路は、前記ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それによって前記要求データに応じた前記ユーザデータを提供するように構成されている。
【0318】
実施形態65
ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを有する通信システムにおいて実行される方法であって、前記方法は、
前記ホストコンピュータにおいて、前記UEから前記基地局に送信されたユーザデータを受信すること、を有し、前記UEは実施形態1から18のいずれかにおけるいずれかのステップを実行する。
【0319】
実施形態66
前述の実施形態の方法であって、さらに、前記UEにおいて、前記ユーザデータを前記基地局に提供することを有する。
【0320】
実施形態67
前述の2つの実施形態であって、さらに、
前記UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それによって、送信対象の前記ユーザデータを提供することと、前記ホストコンピュータにおいて、前記クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することと、を有する。
【0321】
実施形態68
前述の3つの実施形態に記載の方法であって、さらに、
前記UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、前記UEにおいて、前記クライアントアプリケーションへの入力データを受信することと、を有し、ここで、前記入力データは、前記クライアントアプリケーションに関連付けられているホストアプリケーションを実行することによって前記ホストコンピュータにおいて提供されるものであり、前記送信対象のユーザデータは、前記入力データに応じて前記クライアントアプリケーションによって提供される。
【0322】
実施形態69
ユーザ装置(UE)から基地局への送信から生じるユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを有するホストコンピュータを有する通信システムであって、前記基地局は、無線インターフェースおよびプロセッシング回路を有し、前記基地局の前記プロセッシング回路は、実施形態19~37のいずれかにおけるいずれかのステップを実行するように構成されている。
【0323】
実施形態70
前述の実施形態の通信システムであって、前記基地局をさらに有する。
【0324】
実施形態71
前述の2つの実施形態の通信システムであって、前記UEをさらに有し、前記UEは前記基地局と通信するように構成されている。
【0325】
実施形態72
前述の3つの実施形態の通信システムであって、
前記ホストコンピュータの前記プロセッシング回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成されており、
前記UEは、前記ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成されており、それによって、前記ホストコンピュータによって受信されることになるユーザデータを提供する。
【0326】
実施形態73
ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを有する通信システムにおいて実行される方法であって、前記方法は、
前記ホストコンピュータにおいて、前記基地局が前記UEから受信した送信信号から生じるユーザデータを前記基地局から受信すること、を有し、前記UEは実施形態1から18のいずれかにおけるいずれかのステップを実行する。
【0327】
実施形態74
前述の実施形態の方法であって、さらに、前記基地局において、前記UEから前記ユーザデータを受信することを有する。
【0328】
実施形態75
前述の2つの実施形態に記載の方法であって、さらに、前記基地局において、前記受信されたユーザデータの前記ホストコンピュータへの送信を開始することを有する。
【0329】
略語
本開示では、以下の略語の少なくともいくつかが使用されることがある。略語間に不一致がある場合、それが上記でどのように使用されるかが優先されるべきである。以下において複数回列挙される場合、第1の列挙は、その後の任意の列挙よりも優先されるべきである。
【0330】
RSRP: 基準信号受信電力
CSI-RSRP: CSI基準信号受信電力
CSI-RSRQ: CSI基準信号受信品質
SS-RSRP: 同期信号基準信号受信電力
SS-RSRQ: 同期信号基準信号受信品質
TBS: トランスポートブロックサイズ
SCS: サブキャリア間隔
eMBB: 拡張モバイルブロードバンド
LTE: ロングタームエボリューション
NR: 次世代無線
PDCCH: 物理ダウンリンク制御チャネル
UE: ユーザ装置
1x RTT:CDMA2000における1x無線送信技術
3GPP: 第三世代パートナーシッププロジェクト
5G: 第5世代
ABS: ほとんどブランクのサブフレーム
ARQ: 自動再送要求
AWGN: 加法性の白色ガウス雑音
BCCH: ブロードキャスト制御チャネル
BCH: ブロードキャストチャネル
CA: キャリアアグリゲーション
CC: キャリアコンポーネント
CCCH SDU: 共通制御チャネルSDU
CDMA: 符号分割多元接続
CGI: セルグローバル識別子
CIR: チャネルのインパルス応答
CP: サイクリックプレフィックス
CPICH: 共通パイロットチャネル
CPICH Ec/No:チップあたりのCPICH受信エネルギーをバンドの電力密度で割ったもの
CQI: チャネル品質情報
C-RNTI: セルRNTI
CSI: チャネル状態情報
DCCH: 専用制御チャネル
DL: ダウンリンク
DM: 復調
DMRS: 復調基準信号
DRX: 間欠受信
DTX: 間欠送信
DTCH: 専用トラフィックチャネル
DUT: 被試験デバイス
E-CID: 拡張セルID (測位方式)
E-SMLC: 進化型サービングモバイルロケーションセンター
ECGI: 進化型CGI
eNB: E-UTRANノードB
ePDCCH: 拡張物理ダウンリンク制御チャネル
E-SMLC: 進化型サービングモバイルロケーションセンター
E-UTRA: 進化型UTRA
E-UTRAN: 進化型UTRAN
FDD: 周波数分割デュープレックス
FFS: さらなる研究のためのもの
GERAN: GSM EDGE無線アクセスネットワーク
gNB: NRにおける基地局
GNSS: グローバルナビゲーション衛星システム
GSM: 移動通信のためのグローバルシステム
HARQ: ハイブリッド自動再送要求
HO: ハンドオーバ
HSPA: 高速パケットアクセス
HRPD: 高速パケットデータ
LOS: ラインオブサイト(見通し線)
LPP:LTE測位プロトコル
LTE: ロングタームエボリューション
MAC: 媒体アクセス制御
MBMS: マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
MBSFN: マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク
MBSFN ABS: MBSFNのほとんどブランクのサブフレーム
MDT: ドライブテストの最小化
MIB: マスター情報ブロック
MME: モビリティ管理エンティティ
MSC: 移動交換センター
NPDCCH: 狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
NR: ニューレディオ(新無線)
OCNG: OFDMチャネルノイズ発生器
OFDM: 直交周波数分割多重方式
OFDMA: 直交周波数分割多元接続方式
OSS: 業務サポートシステム
OTDOA: 観測された到達時間差時
O&M: 運営および保守
PBCH: 物理ブロードキャストチャネル
P-CCPCH: プライマリ共通制御物理チャネル
PCell: プライマリセル
PCFICH: 物理制御フォーマットインジケータチャネル
PDCCH: 物理ダウンリンク制御チャネル
PDP: 伝搬遅延プロファイル
PDSCH: 物理ダウンリンク共有チャネル
PGW: パケットゲートウェイ
PHICH: 物理ハイブリッドARQインジケータチャネル
PLMN: 公衆陸上モバイルネットワーク
PMI: プリコーダマトリックスインジケータ
PRACH: 物理ランダムアクセスチャネル
PRS: 測位基準信号
PSS: プライマリ同期信号
PUCCH: 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH: 物理アップリンク共有チャネル
RACH: ランダムアクセスチャネル
QAM: 直交振幅変調
RAN: 無線アクセスネットワーク
RAT: 無線アクセス技術
RLM: 無線リンク管理
RNC: 無線ネットワークコントローラ
RNTI: 無線ネットワーク一時識別情報
RRC: 無線リソース制御
RRM: 無線リソースの管理
RS: 基準信号
RSCP: 受信信号符号電力
RSRP: 基準シンボル受信電力、または、
基準信号受信電力
RSRQ: 基準信号受信品質、または、
基準シンボル受信品質
RSSI: 受信信号強度インジケータ
RSTD: 基準信号時間差
SCH: 同期チャネル
SCell: セカンダリセル
SDU: サービスデータユニット
SFN: システムフレーム番号
SGW: サービングゲートウェイ
SI: システム情報
SIB: システム情報ブロック
SNR: 信号対ノイズ比
SON: 自己最適化ネットワーク
SS: 同期信号
SSS: セカンダリ同期信号
TDD: 時分割デュープレックス
TDOA: 到達時間差
TOA: 到達タイミング
TSS: ターシャリ(三次)同期信号
TTI: 送信タイムインターバル(時間間隔)
UE: ユーザ装置
UL: アップリンク
UMTS: ユニバーサル移動通信システム
USIM: ユニバーサル加入者識別モジュール
UTDOA: アップリンク到達時間差
UTRA: ユニバーサル地上無線アクセス
UTRAN: ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
WCDMA(登録商標): 広帯域CDMA
WLAN: ワイドローカルエリアネットワーク