(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-31
(45)【発行日】2023-11-09
(54)【発明の名称】空気調和装置
(51)【国際特許分類】
F25B 29/00 20060101AFI20231101BHJP
F25B 1/00 20060101ALI20231101BHJP
F25B 13/00 20060101ALI20231101BHJP
F25B 43/00 20060101ALI20231101BHJP
【FI】
F25B29/00 361A
F25B1/00 399Y
F25B13/00 104
F25B43/00 W
F25B1/00 101Z
F25B13/00 J
(21)【出願番号】P 2022539091
(86)(22)【出願日】2020-11-02
(86)【国際出願番号】 KR2020015145
(87)【国際公開番号】W WO2021132866
(87)【国際公開日】2021-07-01
【審査請求日】2022-07-13
(31)【優先権主張番号】10-2019-0175647
(32)【優先日】2019-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジソン
(72)【発明者】
【氏名】サ,ヨンチョル
(72)【発明者】
【氏名】ソン,チオ
(72)【発明者】
【氏名】シン,イルヨン
【審査官】五十嵐 公輔
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/030430(WO,A1)
【文献】特開2002-340436(JP,A)
【文献】特開平06-074600(JP,A)
【文献】国際公開第2011/132362(WO,A1)
【文献】特開2012-141099(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0010027(US,A1)
【文献】国際公開第2016/009748(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25B 1/00
F25B 13/00
F25B 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機および室外熱交換器を含み、冷媒が循環する室外機と、
水が循環する室内機と、
前記冷媒と水の熱交換を行う第1熱交換器および第2熱交換器と、
前記第1熱交換器に連結され、冷媒の流動方向を制御する第1弁装置と、
前記第2熱交換器に連結され、冷媒の流動方向を制御する第2弁装置と、
前記第1弁装置の第1ポートに接続されて、前記圧縮機で圧縮された高圧の冷媒が流動し、第1バイパス分岐部を形成する第1連結配管と、
前記第1弁装置の第2ポートに接続され、前記第1熱交換器に連結される第2連結配管と、
前記第1弁装置の第3ポートに接続されて蒸発された低圧の冷媒が流動し、第2バイパス分岐部を形成する第3連結配管と、
前記第1連結配管の第1バイパス分岐部と前記第3連結配管の第2バイパス分岐部とを連結して、前記第1連結配管に存在する前記高圧の冷媒を前記第3連結配管にバイパスするバイパス配管と、
前記バイパス配管に設置されるバイパス弁と、を含み、
前記室内機の冷房運転時、前記バイパス弁を開放して前記第1連結配管の高圧の冷媒を前記第3連結配管の低圧の冷媒にバイパスする、空気調和装置。
【請求項2】
前記室内機の暖房運転時、前記バイパス弁は閉鎖され、前記第1連結配管の冷媒を前記第3連結配管にバイパスすることを制限する、請求項1に記載の空気調和装置。
【請求項3】
前記室内機は、複数備えられ、
前記室外機は、室内機の冷房運転のために運転され、
前記複数の室内機の一部の室内機は、冷房運転、残りの室内機は、暖房運転を行うとき、
前記バイパス弁は閉鎖されて、前記第1連結配管の冷媒を前記第3連結配管にバイパスすることを制限する、請求項1に記載の空気調和装置。
【請求項4】
前記室内機は、複数備えられ、
前記室外機は、室内機の暖房運転のために運転され、
前記複数の室内機の一部の室内機は、暖房運転、残りの室内機は、冷房運転を行うとき、
前記バイパス弁は閉鎖されて、前記第1連結配管の冷媒を前記第3連結配管にバイパスすることを制限する、請求項1に記載の空気調和装置。
【請求項5】
前記バイパス配管に備えられ、前記第1バイパス分岐部と前記バイパス弁との間の地点に位置して冷媒中の老廃物を濾過するためのストレーナーをさらに含む、請求項1に記載の空気調和装置。
【請求項6】
前記バイパス配管に備えられ、前記第2バイパス分岐部と前記バイパス弁との間の地点に位置して冷媒を減圧するための膨張装置をさらに含む、請求項1に記載の空気調和装置。
【請求項7】
前記第1熱交換器に連結され、第1膨張弁が設置される第4連結配管をさらに含み、
前記室内機の冷房運転時、
前記室外機で凝縮された冷媒は、前記第4連結配管を介して前記第1熱交換器で蒸発する、請求項1に記載の空気調和装置。
【請求項8】
前記第1連結配管に形成される第1分岐部と、
前記第1分岐部に連結され、前記第2弁装置の第1ポートに接続される第5連結配管と、をさらに含む、請求項7に記載の空気調和装置。
【請求項9】
前記第1分岐部は、前記第1バイパス分岐部と前記第1弁装置の第1ポートとの間の地点に形成される、請求項8に記載の空気調和装置。
【請求項10】
前記第3連結配管に形成される第2分岐部と、
前記第2分岐部に連結され、前記第2弁装置の第3ポートに接続される第8連結配管と、をさらに含む、請求項7に記載の空気調和装置。
【請求項11】
前記第2分岐部は、前記第2バイパス分岐部と前記第1弁装置の第3ポートとの間の地点に形成される、請求項10に記載の空気調和装置。
【請求項12】
前記第2弁装置の第2ポートに接続され、前記第2熱交換器に連結される第6連結配管をさらに含む、請求項8に記載の空気調和装置。
【請求項13】
前記第2熱交換器に連結され、前記第4連結配管の第3分岐部に接合される第7連結配管をさらに含み、
前記第7連結配管には、第2膨張弁が設置される、請求項12に記載の空気調和装置。
【請求項14】
前記室外機に接続される第1室外機連結管および第2室外機連結管をさらに含み、
前記第1室外機連結管は、前記第1連結配管に連結され、
前記第2室外機連結管は、前記第3連結配管に連結される、請求項1に記載の空気調和装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和装置(空気調整装置)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
空気調和装置は、所定の空間の空気を用途および目的に応じて、最適な状態に維持するための機器である。一般に、前記空気調和装置は、圧縮機、凝縮器、膨張装置および蒸発器を含み、冷媒の圧縮、凝縮、膨張および蒸発過程を行う冷凍サイクルが駆動されて、前記所定の空間の暖房または冷房を行うことができる。
【0003】
前記所定の空間は、前記空気調和装置が使用される場所に応じて様々に提案され得る。一例として、前記所定の空間は、家庭または事務空間であり得る。
【0004】
前記空気調和装置が冷房運転を行う場合、室外機に備えられる室外熱交換器が凝縮器の機能を果たし、室内機に備えられる室内熱交換器が蒸発器の機能を果たす。一方、前記空気調和装置が暖房運転を行う場合、前記室内熱交換器は、凝縮器の機能を果たし、前記室外熱交換器は、蒸発器の機能を果たす。
【0005】
最近は、環境規制政策に応じて空気調和装置に使用される冷媒の種類を制限し、冷媒使用量を減らす傾向が現れている。
【0006】
冷媒使用量を減らすために、冷媒と所定の流体との間で熱交換を行い、冷房または暖房を行う技術が提案されている。一例として、所定の流体には水が含まれ得る。
【0007】
先行文献である米国特許US2015-0176864(公開日付:2015年06月25日)には、冷媒と水の熱交換を通じて冷房または暖房を行う空気調和装置が開示される。
【0008】
前記先行文献に開示された空気調和装置は、冷媒と水が熱交換する複数の熱交換器と、それぞれの熱交換器が蒸発器または凝縮器として作動するように冷媒流路に連結される2つの弁装置が備えられる。すなわち、従来の空気調和装置は、前記弁装置の制御を通じて前記熱交換器の作動モードを決定することができる。
【0009】
また、従来の空気調和装置は、室外機と熱交換装置とを連結する3つの配管をさらに含む。前記3つの配管は、高圧の気相冷媒が流動する高圧気管と、低圧の気相冷媒が流動する低圧気管と、液冷媒が流動する液管と、を含む。
【0010】
しかし、上記のような3つの配管構造で冷房運転する場合、室外機で凝縮された冷媒は、液管に流動して熱交換器で蒸発され、蒸発された冷媒は、低圧気管を流動して室外機に流入され得る。このとき、高圧気管の冷媒は、配管内部に停滞し、この状態が長時間維持されると、配管内液冷媒が溜まるようになる。配管内液冷媒が溜まると、システム内循環冷媒量が減少し、サイクルの安定度が低下するという問題がある。
【0011】
それだけでなく、水配管の場合、圧力損失の大きい三方弁の過剰使用によって流量不足現象が発生し、専用運転時に水配管弁の制御が難しいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】US 2015-0176864(2015年06月25日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、上記のような問題点を改善するために提案されたものであって、本発明の目的は、室内機の冷房運転時、高圧気管内に液冷媒が溜まることを防止するための空気調和装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、冷房運転時、熱交換装置に備えられる複数の熱交換器が蒸発器として作用するとき、蒸発圧力の低下を防止するための空気調和装置を提供することにある。
【0015】
本発明のまた他の目的は、暖房運転時、複数の熱交換器が凝縮器として作用するとき、凝縮性能を改善するための空気調和装置を提供することにある。
【0016】
本発明のまた他の目的は、室外機と熱交換装置が3配管で連結されて冷房運転および暖房運転を同時に行うことができる空気調和装置を提供することにある。
【0017】
本発明のまた他の目的は、水配管に使用される三方弁の使用を最小化し、圧力損失による流量不足現象を防止し、弁制御が簡単になる空気調和装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記のような目的を達成するための本発明の実施例に係る空気調和装置は、高圧の冷媒が流動する第1連結配管の第1バイパス分岐部と低圧の冷媒が流動する第3連結配管の第2バイパス分岐部とを連結して、前記第1バイパス配管に存在する高圧の冷媒を前記第3連結配管にバイパスするバイパス配管と、前記バイパス配管に設置されるバイパス弁と、を含む。
【0019】
特に、前記室内機の冷房運転時、前記バイパス弁を開放して前記第1連結配管の高圧の冷媒を前記第3連結配管の低圧の冷媒にバイパスすることにより、高圧気管内に液冷媒が溜まることを防止してサイクルの冷媒不足現象を防止することができる。
【0020】
具体的には、前記空気調和装置は、圧縮機および室外熱交換器を含み、冷媒が循環する室外機と、水が循環する室内機と、冷媒と水の熱交換を行う第1熱交換器および第2熱交換器と、前記熱交換器に連結され、冷媒の流動方向を制御する第1弁装置と、前記第2熱交換器に連結され、冷媒の流動方向を制御する第2弁装置と、を含む。
【0021】
前記空気調和装置は、前記第1弁装置の第1ポートに接続され、前記圧縮機で圧縮された高圧の冷媒が流動し、第1バイパス分岐部を形成する第1連結配管と、前記第1弁装置の第2ポートに接続され、前記第1熱交換器に連結される第2連結配管と、前記第1弁装置の第3ポートに接続されて蒸発された低圧の冷媒が流動し、第2バイパス分岐部を形成する第3連結配管と、を含むことができる。
【0022】
また、前記室内機の暖房運転時、前記バイパス弁は閉鎖されて、前記第1連結配管の冷媒を前記第3連結配管にバイパスすることを制限することができる。
【0023】
また、前記室内機は、複数備えられ、前記室外機は、室内機の冷房運転のために運転され、前記複数の室内機の一部の室内機は、冷房運転、残りの室内機は、暖房運転を行うとき、前記バイパス弁は閉鎖されて、前記第1連結配管の冷媒を前記第3連結配管にバイパスすることを制限することができる。
【0024】
また、前記室内機は、複数備えられ、前記室外機は、室内機の暖房運転のために運転され、前記複数の室内機の一部の室内機は、暖房運転、残りの室内機は、冷房運転を行うとき、前記バイパス弁は閉鎖されて、前記第1連結配管の冷媒を前記第3連結配管にバイパスすることを制限することができる。
【0025】
前記空気調和装置は、前記バイパス配管に備えられ、前記第1バイパス分岐部と前記バイパス弁との間の地点に位置して冷媒中の老廃物を濾過するためのストレーナーをさらに含むことができる。
【0026】
また、前記空気調和装置は、前記バイパス配管に備えられ、前記第2バイパス分岐部と前記バイパス弁との間の地点に位置して冷媒を減圧するための膨張装置をさらに含むことができる。
【0027】
前記空気調和装置は、前記第1熱交換器に連結され、第1膨張弁が設置される第4連結配管をさらに含み、前記室内機の冷房運転時、前記室外機で凝縮された冷媒は、前記第4連結配管を介して前記第1熱交換器で蒸発することができる。
【0028】
前記空気調和装置は、前記第1連結配管に形成される第1分岐部と、前記第1分岐部に連結され、前記第2弁装置の第1ポートに接続される第5連結配管と、をさらに含むことができる。
【0029】
このとき、前記第1分岐部は、前記第1バイパス分岐部と前記第1弁装置の第1ポートとの間の地点に形成され得る。
【0030】
前記空気調和装置は、前記第3連結配管に形成される第2分岐部と、前記第2分岐部に連結され、前記第2弁装置の第3ポートに接続される第8連結配管と、をさらに含むことができる。
【0031】
このとき、前記第2分岐部は、前記第2バイパス分岐部と前記第1弁装置の第3ポートとの間の地点に形成され得る。
【0032】
また、前記空気調和装置は、前記第2弁装置の第2ポートに接続され、前記第2熱交換器に連結される第6連結配管と、前記第2熱交換器に連結され、前記第4連結配管の第3分岐部に接合される第7連結配管をさらに含み、前記第7連結配管には、第2膨張弁が設置され得る。
【発明の効果】
【0033】
上記のような構成をなす本発明の実施例に係る空気調和装置によると、次のような効果がある。
【0034】
第1に、室内機の冷房運転時、高圧気管内に液冷媒が溜まることを防止してサイクルの冷媒不足現象を防止することができる。
【0035】
特に、冷房運転時、高圧気管と低圧気管とを連結するバイパス配管に設置されたバイパス弁を開放することにより、高圧気管に溜まった液冷媒を低圧気管側にバイパスさせることができる。これにより、サイクルを循環する冷媒量が十分に維持されて、空気調和性能が向上し得る。
【0036】
第2に、バイパス弁の入口側に該当するバイパス配管には、ストレーナーが備えられることにより、配管を流動する冷媒中の老廃物をろ過できるという利点がある。
【0037】
第3に、冷房運転時、熱交換装置に備えられる複数の熱交換器が蒸発器として作用するとき、冷媒は複数の熱交換器に分岐して流入されて、冷媒流路の個数が増加し、その長さを短くすることにより(熱交換器の並列連結)、蒸発圧力の低下を防止することができる。
【0038】
第4に、暖房運転時、複数の熱交換器が凝縮器として作用するとき、冷媒は前記複数の熱交換器を順次通過して冷媒流路の長さが増加し、その個数が減少する(熱交換器の直列連結)ことにより、熱交換器における凝縮性能を改善することができる。
【0039】
第5に、室外機と熱交換装置が3配管で連結されるので、冷房運転および暖房運転を同時に行うことができるので、一部の室内機は暖房運転され、他の室内機は冷房運転が可能であるという利点がある。
【0040】
第6に、水配管に使用される三方弁の使用が最小化されるので、圧力損失による流量不足現象を防止し、弁制御が簡単になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本発明の実施例に係る空気調和装置を示す概略図である。
【
図2】本発明の実施例に係る空気調和装置の構成を示すサイクル線図である。
【
図3】本発明の実施例に係る空気調和装置の冷房運転時の熱交換装置における冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。
【
図4】本発明の実施例に係る室内機の一部は冷房運転され、他の一部は暖房運転される場合の熱交換装置における冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。
【
図5】本発明の実施例に係る空気調和装置の暖房運転時の熱交換装置における冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。
【
図6】本発明の実施例に係る室内機の一部は暖房運転され、他の一部は冷房運転される場合の熱交換装置における冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明のいくつかの実施例を例示的な図面を通して詳細に説明する。図面の構成要素に参照符号を追加するにおいて、同一の構成要素については、たとえ他の図面に表示されても可能な限り同一の符号を付すことに留意 しなければならない。また、本発明の実施例の説明するにおいて、関連する公知の構成または機能の具体的な説明が本発明の実施例の理解を妨げると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0043】
以下の好ましい実施例の詳細な説明において、その一部を構成し、本発明を実施することができる具体的な好ましい実施例の例示として示された添付図面を参照する。これらの実施例は、当業者が本発明を実施できるように十分に詳細に説明されており、他の実施例を利用することができ、発明の思想や範囲から逸脱することなく、論理的な構造的、機械的、電気的、化学的変化を行うことができることが理解される。当業者が本発明を実施できるようにするために必要のない詳細を避けるために、その説明は当業者に公知された特定の情報を省略することができる。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されてはならない。
【0044】
また、実施例の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語は、 本発明の構成要素を説明する際に本明細書で使用することができる。これらの各用語は、該当する構成要素の本質や順序や手順を定義するために使用されるものではなく、その該当する構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものだけである。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、または「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結、結合、および接続され得るか、または、他の構成要素を介して「連結」、「結合」、または「接続」され得ると留意するべきである。
【0045】
図1は、本発明の実施例に係る空気調和装置を示す概略図であり、
図2は、本発明の実施例に係る空気調和装置の構成を示すサイクル線図である。
【0046】
図1および
図2を参照すると、本発明の実施例に係る空気調和装置1は、室外機10と、室内機50と、前記室外機10と前記室内機50に連結される熱交換装置100と、を含むことができる。
【0047】
前記室外機10と前記熱交換装置100とは、第1流体によって流動的に連結され得る。一例として、前記第1流体は、冷媒を含むことができる。
【0048】
前記冷媒は、前記熱交換装置100に備えられる熱交換器の冷媒側流路および前記室外機10を流動することができる。
【0049】
前記室外機10は、圧縮機11および室外熱交換器15を含むことができる。
【0050】
前記室外熱交換器15の一側には、室外ファン16が備えられ、外気を前記室外熱交換器15側に吹き、前記室外ファン16の駆動により外気と前記室外熱交換器15の冷媒間で熱交換を行うことができる。
【0051】
前記室外機10は、メイン膨張弁18(EEV)をさらに含むことができる。
【0052】
前記空気調和装置1は、前記室外機10と前記熱交換装置100とを連結する3つの配管20、25、27をさらに含むことができる。
【0053】
前記連結配管20、25、27は、高圧の気相冷媒が流動する気管(高圧気管)として第1室外機連結管20と、低圧の気相冷媒が流動する気管(低圧気管)として第2室外機連結管25と、液冷媒が流動する液管として第3室外機連結管27と、を含むことができる。
【0054】
すなわち、前記室外機10と前記熱交換装置100は「3配管連結構造」を有し、冷媒は、3つの連結管20、25、27によって前記室外機10と前記熱交換装置100を循環することができる。
【0055】
前記熱交換装置100と前記室内機50は、第2流体によって流動的に連結される得る。一例として、前記第2流体は、水を含むことができる。
【0056】
前記水は、前記熱交換装置100に備えられる熱交換器の水側流路および前記室内機50を流動することができる。
【0057】
前記熱交換装置100は、複数の熱交換器140、141、142、143を含むことができる。前記熱交換器は、一例として板状熱交換器を含むことができる。
【0058】
前記室内機50は、複数の室内機61、62、63、64を含むことができる。
【0059】
本実施例において、前記複数の室内機61、62、63、64の台数には制限がないことを明らかにし、
図1では一例として、4つの室内機61、62、63、64が熱交換装置100に連結されたものが示される。
【0060】
前記複数の室内機61、62、63、64は、第1室内機61と、第2室内機62と、第3室内機63と、第2室内機64と、を含むことができる。
【0061】
前記空気調和装置1は、前記熱交換装置100と前記室内機50とを連結する配管30、31、32、33をさらに含むことができる。
【0062】
前記配管30、31、32、33は、前記熱交換装置100と各室内機61、62、63、64とを連結する第1室内機連結管30乃至第4室内機連結管33を含むことができる。
【0063】
水は、前記室内機連結管30、31、32、33を介して前記熱交換装置100と前記室内機50を循環することができる。勿論、前記室内機の台数が増加すると、前記熱交換装置100と室内機とを連結する配管の数は増加するであろう。
【0064】
このような構成によれば、前記室外機10と前記熱交換装置100を循環する冷媒と、前記熱交換装置100と前記室内機50を循環する水は、前記熱交換装置100に備えられる熱交換器140、141、142、143を介して熱交換される。
【0065】
前記熱交換を通じて冷却または加熱された水は、前記室内機50に備えられる室内熱交換器61a、62a、63a、64aと熱交換して室内空間の冷房または暖房を行うことができる。
【0066】
前記複数の熱交換器140、141、142、143は、前記複数の室内機61、62、63、64の個数と同じ数で備えられ得る。あるいは、1つの熱交換器に2台以上の室内機が連結されることも可能である。
【0067】
以下では、前記熱交換装置100について図面を参照して詳細に説明する。
【0068】
前記熱交換装置100は、各室内機61、62、63、64と流動的に連結される第1熱交換器乃至第4熱交換器140、141、142、143を含むことができる。
【0069】
前記第1熱交換器乃至第4熱交換器140、141、142、143は、同じ構造に形成され得る。
【0070】
前記各熱交換器140、141、142、143は、一例として板状熱交換器を含むことができ、水流路と冷媒流路とが交互に積層されるように構成され得る。
【0071】
前記各熱交換器140、141、142、143は、冷媒流路140a、141a、142a、143aと水流路140b、141b、142b、143bとを含むことができる。
【0072】
各冷媒流路140a、141a、142a、143aは、前記室外機10と流動的に連結され、前記室外機10から排出された冷媒が前記冷媒流路140a、141a、142a、143aに流入されるか、冷媒流路140a、141a、142a、143aを通過した冷媒が前記室外機10に流入され得る。
【0073】
各水流路140b、141b、142b、143bは、各室内機61、62、63、64と連結され、各室内機61、62、63、64から排出された水が前記水流路140b、141b、142b、143bに流入され、前記水流路140b、141b、142b、143bを通過した水が前記各室内機61、62、63、64に流入され得る。
【0074】
前記熱交換装置100は、第1サービス弁21を介して前記第1室外機連結管20に接続される第1連結配管131を含む。前記第1連結配管131は、前記熱交換装置100の内部に延び、第1弁装置120の第1ポート120aに連結され得る。
【0075】
前記熱交換装置100は、第2サービス弁26を介して前記第2室外機連結管25に接続される第3連結配管133をさらに含む。前記第3連結配管133は、前記熱交換装置100の内部に延び、前記第1弁装置120の第3ポート120cに連結され得る。
【0076】
前記熱交換装置100は、第3サービス弁28を介して前記第3室外機連結管27に接続される第4連結配管134をさらに含む。前記第4連結配管134は、前記熱交換装置100の内部に延び、前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141に連結され得る。
【0077】
前記熱交換装置100は、第3サービス弁28を介して前記第3室外機連結管27に接続される第7連結配管137をさらに含む。前記第7連結配管137は、前記熱交換装置100の内部に延び、前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141に連結され得る。
【0078】
前記第7連結配管137は、前記第4連結配管134の第3分岐部134aから延びて前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141に連結され得る。すなわち、前記第4連結配管134および前記第7連結配管137は、前記第3サービス弁28から延びる配管から分岐される配管であり得る。
【0079】
前記第1乃至第3室外機連結管20、25、27は、前記第1乃至第3サービス弁21、26、28を介して前記熱交換装置100に接続されることにより、前記室外機10と前記熱交換装置100は、「3配管連結」がなされ得る。
【0080】
前記第1熱交換器140は、第1冷媒流路140aおよび第1水流路140bを含む。前記第1冷媒流路140aの一側部は、第2連結配管132に連結され得る。前記第2連結配管132は、前記第1弁装置120の第2ポート120bから延びて前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141に連結され得る。
【0081】
前記第1冷媒流路140aの他側部は、前記第4連結配管134に連結され得る。前記第4連結配管134は、前記第3サービス弁28から延びて前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141に連結され得る。すなわち、前記第1冷媒流路140aの両側部は、前記第2連結配管132および前記第4連結配管134に連結され得る。
【0082】
前記第2熱交換器141は、第2冷媒流路141aおよび第2水流路141bを含む。前記第2冷媒流路141aの一側部は、前記第2連結配管132に連結され得る。前記第2連結配管132は分岐されて、前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141に連結され得る。
【0083】
前記第2冷媒流路141aの他側部は、前記第4連結配管134に連結され得る。前記第2冷媒流路141aの両側部は、前記第2連結配管132および前記第4連結配管134に連結され得る。前記第4連結配管134は分岐されて、前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141に連結され得る。
【0084】
前記室外機10から排出された冷媒は、前記第1連結配管131および前記第1弁装置120を経由して、前記第1冷媒流路140aおよび前記第2冷媒流路141a流入され、前記第1冷媒流路140aおよび前記第2冷媒流路141aを通過した冷媒は、前記第4連結配管134を経由して前記室外機10に流入され得る。
【0085】
前記第3熱交換器142は、第3冷媒流路142aおよび第3水流路142bを含む。前記第3冷媒流路142aの一側部は、第6連結配管136に連結され得る。前記第6連結配管136は、第2弁装置125の第2ポート125bから延びて前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143に連結され得る。
【0086】
前記第3冷媒流路142aの他側部は、前記第7連結配管137に連結され得る。前記第7連結配管137は、前記第3サービス弁28から延びて前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143に連結され得る。すなわち、前記第3冷媒流路142aの両側部は、前記第6連結配管136および前記第7連結配管137に連結され得る。
【0087】
前記第4熱交換器143は、第4冷媒流路143aおよび第4水流路143bを含む。前記第4冷媒流路143aの一側部は、前記第6連結配管136に連結され得る。前記第6連結配管136は分岐されて、前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143に連結され得る。
【0088】
前記第4冷媒流路143aの他側部は、前記第7連結配管137に連結され得る。前記第4冷媒流路143aの両側部は、前記第6連結配管136および前記第7連結配管137に連結され得る。前記第7連結配管137は分岐されて、前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143に連結され得る。
【0089】
前記室外機10から排出された冷媒は、前記第1連結配管131および前記第2弁装置125を経由して前記第3冷媒流路142aおよび前記第4冷媒流路143aに流入され、前記第3冷媒流路142aおよび前記第4冷媒流路143aを通過した冷媒は、前記第7連結配管137 経由して前記室外機10に流入され得る。
【0090】
前記第1連結配管131には、第1分岐部131aが形成される。
【0091】
前記熱交換装置100は、前記第1分岐部131aに連結されて第2弁装置125に延びる第5連結配管135をさらに含む。前記第5連結配管135は、前記第2弁装置125の第1ポート125aに接続され得る。
【0092】
前記第3連結配管133には、第2分岐部133aが形成される。
【0093】
前記熱交換装置100は、前記第2分岐部133aに連結されて第2弁装置125に延びる第8連結配管138をさらに含む。前記連結配管138は、前記第2弁装置125の第3ポート125cに接続され得る。
【0094】
前記熱交換装置100は、冷媒の流動方向を制御する第1弁装置120および第2弁装置125を含む。前記第1弁装置120および第2弁装置125は、四方弁(four-way valve)または三方弁(three-way valve)からなることができる。以下では、前記第1弁装置120および前記第2弁装置125が四方弁からなるものと例を挙げて説明する。
【0095】
前記第1弁装置120は、前記第1連結配管131が接続される第1ポート120aと、前記第2連結配管132が接続される第2ポート120bと、前記第3連結配管133が接続される第3ポート120cと、を含む。前記第1弁装置120の第4ポートは、閉鎖され得る。
【0096】
前記第2弁装置125は、前記第5連結配管135が接続される第1ポート125aと、前記第6連結配管136が接続される第2ポート125bと、前記第8連結配管138が接続される第3ポート125cと、を含む。前記第2弁装置125の第4ポートは、閉鎖され得る。
【0097】
前記熱交換装置100は、冷媒を減圧するための膨張弁140、145をさらに含むことができる。前記膨張弁140、145は、電子膨張弁(EEV)を含むことができる。
【0098】
前記膨張弁140、145は、開度調整を介して前記膨張弁140、145を通る冷媒の圧力を降下させることができる。一例として、前記電子膨張弁140、145が完全に開放されると(full-open状態)、冷媒は減圧なしで通過することができ、前記膨張弁140、145の開度が小さくなると、冷媒は減圧が行われ得る。前記冷媒の減圧の程度は、前記開度が小さくなるほど大きくなる。
【0099】
詳細に、前記膨張弁140、145は、前記第4連結配管134に設置される第1膨張弁140を含む。前記第1膨張弁140は、前記第3サービス弁38と前記第1冷媒流路140aまたは前記第2冷媒流路141aとの間で、前記第4連結配管134の一地点に設置され得る。
【0100】
一方、前記複数の室内機61、62、63、64の作動モードが全て同じ運転は「専用運転」と称する。前記専用運転は、前記複数の室内機61、62、63、64の室内熱交換器61a、62a、63a、64aが専ら蒸発器として作動するか、または凝縮器として作動する場合と理解できる。ここで、前記複数の室内熱交換器61a、62a、63a、64aは、停止(OFF)された熱交換器ではなく作動(ON)する熱交換器を基準とする。
【0101】
そして、前記複数の室内機61、62、63、64の作動モードが互いに異なる運転は「同時運転」と称する。同時運転は、前記複数の室内熱交換器61a、62a、63a、64aの一部が凝縮器として作動し、残りの一部が蒸発器として作動する場合と理解できる。
【0102】
一例として、前記空気調和装置1の同時運転時、前記第1室外機連結管20を介して流入された高圧の気相冷媒は、前記第1熱交換器140の第1冷媒流路140aおよび前記第2熱交換器141の第2冷媒流路141aに流入されて凝縮され得る。そして、前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141に連結される前記第1室内機61、前記第2室内機62、および前記第3室内機63で暖房が行われる。
【0103】
このとき、前記第1冷媒流路140aおよび前記第2冷媒流路141aから排出された液冷媒は、前記第1膨張弁140を通りながら減圧されないことがある。前記第1膨張弁140を通過した冷媒の一部は、前記第3サービス弁28を介して前記第3室外機連結管27に排出され得る。そして、残りの一部の冷媒は、第3分岐部134aから前記第7連結配管137に流入され得る。
【0104】
前記膨張弁140、145は、前記第7連結配管137に設置される第2膨張弁145をさらに含むことができる。
【0105】
一例として、前記空気調和装置1の同時運転時、前記第1膨張弁140を通過した後、第3分岐部134aで分岐されて前記第7連結配管137に流入された冷媒は、前記第2膨張弁145を通過しながら低圧に減圧され、前記第3熱交換器142の第3冷媒流路142aおよび前記第4熱交換器143の第4冷媒流路143aに流入されて蒸発され得る。そして、前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143に連結される前記第4室内機64では、冷房が行われる。
【0106】
このとき、前記第3冷媒流路142aおよび前記第4冷媒流路143aから排出された低圧の気相冷媒は、前記第6連結配管136、第2弁装置125、前記第2 8連結配管138、および前記第3連結配管133を経由して前記第2室外機連結管25に排出され得る。
【0107】
前記熱交換装置100は、前記第1連結配管131と前記第3連結配管133とを連結するバイパス配管210をさらに含むことができる。
【0108】
前記バイパス配管210は、冷房運転時に高圧気管内に液冷媒が溜まることを防止するための配管と理解できる。前記バイパス配管210の一側端部は、前記第1連結配管131の第1バイパス分岐部131bに連結され、他側端部は、前記第3連結配管133の第2バイパス分基部133bに連結され得る。
【0109】
前記第1連結配管131を基準に、前記第1分岐部131aは、前記第1バイパス分岐部131bと前記第1弁装置120の第1ポート120aとの間の一地点に形成され得る。
【0110】
前記第1連結配管131を基準に、前記第1バイパス分岐部131bは、前記第1サービス弁21と前記第1分岐部131aとの間の一地点に形成され得る。
【0111】
前記第3連結配管133を基準に、前記第2分岐部133aは、前記第2バイパス分岐部133bと前記第1弁装置120の第3ポート120cとの間の一地点に形成され得る。
【0112】
前記第3連結配管131を基準に、前記第2バイパス分岐部133bは、前記第2サービス弁26と前記第2分岐部133aとの間の一地点に形成され得る。
【0113】
前記バイパス配管210には、配管の開閉を制御するバイパス弁212が設置される。一例として、前記バイパス弁212は、圧力損失が相対的に少ない異方弁(two-way valve)またはソレノイド弁を含むことができる。
【0114】
前記バイパス配管210には、配管を流動する冷媒中の老廃物を濾過するためのストレーナー211が備えられ得る。一例として、前記ストレーナー212は、金属網で形成され得る。前記ストレーナー212は、前記バイパス弁212と前記第1バイパス分岐部131bとの間の一地点に配置され得る。
【0115】
前記バイパス配管210には、配管を流動する冷媒を減圧するための膨張装置213がさらに備えられ得る。一例として、前記膨張装置213は、毛細管現象を利用したキャピラリーチューブ(capillary tube)で構成され得る。
【0116】
前記膨張装置213は、前記バイパス弁212と前記第2バイパス分岐部133bとの間の一地点に配置され得る。したがって、前記膨張装置213を通る冷媒の圧力が降下され得る。
【0117】
前記熱交換装置100は、前記各熱交換器140、141、142、143の水流路140b、141b、142b、143bに連結される熱交換器流入管161a、161b、16 163bと、熱交換器排出管162a、162b、164a、164bとをさらに含むことができる。
【0118】
前記第1熱交換器140の第1熱交換器流入管161aと前記第2熱交換器141の第2熱交換器流入管161bは、第1共通流入管161で分岐され得る。前記第1共通流入管161には、第1ポンプ151が備えられ得る。
【0119】
前記第3熱交換器142の第3熱交換器流入管163aと前記第4熱交換器143の第4熱交換器流入管163bは、第2共通流入管163で分岐され得る。前記第2共通流入管163には、第2ポンプ152が備えられ得る。
【0120】
前記第1熱交換器140の第1熱交換器排出管162aと前記第2熱交換器141の第2熱交換器排出管162bは、第1共通排出管162で分岐され得る。
【0121】
前記第3熱交換器142の第3熱交換器排出管164aと第4熱交換器143の第4熱交換器排出管164bは、第2共通排出管164で分岐され得る。
【0122】
前記第1共通流入管161には、第1接合管181が連結され得る。前記第2共通流入管163には、第2接合管182が連結され得る。
【0123】
前記第1共通排出管162には、第3接合管183が連結され得る。前記第2共通排出管164には、第4接合管184が連結され得る。
【0124】
前記第1接合管181には、前記各室内熱交換器61a、62a、63a、64aから排出された水が流動する第1水排出管171が連結され得る。
【0125】
前記第2接合管182には、前記各室内熱交換器61a、62a、63a、64aから排出された水が流動する第2水排出管172が連結され得る。
【0126】
前記第1水排出管171および前記第2水排出管172は、並列に配置され、前記室内熱交換器61a、62a、63a、64aと連通する共通水排出管651、652、653、654に連結され得る。
【0127】
前記第1水排出管171、前記第2水排出管172、および前記各共通水排出管651、652、653、654は、一例として三方弁173によって連結され得る。
【0128】
したがって、前記三方弁173によって前記共通水排出管651、652、653、654の水は、前記第1水排出管171と前記第2水排出管172のうちいずれか一つを流動することができる。
【0129】
前記共通水排出管651、652、653、654は、前記各室内熱交換器61a、62a、63a、64aの排出配管と連結され得る。
【0130】
前記第3接合管183には、前記各室内熱交換器61a、62a、63a、64aに流入される水が流動する第1水流入管165a、165b、165c、165dが連結され得る。
【0131】
前記第4接合管184には、前記各室内熱交換器61a、62a、63a、64aに流入される水が流動する第2水流入管167dが連結され得る。
【0132】
前記第1水流入管165a、165b、165c、165dと前記第2水流入管167dは、並列に配置され、前記室内熱交換器61a、62a、63a、64aと連通される共通流入管611、621、631、641と連結され得る。
【0133】
前記各第1水流入管165a、165b、165c、165dには、第1弁166が備えられ、前記各第2水流入管167dには、第2弁167が備えられ得る。
【0134】
一方、前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141は、「第1熱交換器」と称することができる。また、前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143は、「第2熱交換器」と称することができる。
【0135】
図3は、本発明の実施例に係る空気調和装置の冷房運転時の熱交換装置における冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。
【0136】
図3を参照すると、前記空気調和装置1が冷房運転されると(複数の室内機が冷房運転された場合)、前記室外機10の室外熱交換器15で凝縮された高圧の液冷媒は、前記第3室外機連結管27を介して前記第4連結配管134に流入され、一部の冷媒は、前記第3分岐部134aで分岐されて前記第7連結配管137に流入される。
【0137】
前記第4連結配管134の冷媒は、前記第1膨張弁140で減圧され、前記第1熱交換器140の第1冷媒流路140aおよび前記第2熱交換器141の第2冷媒流路141aに流入されて、前記第1水流路140bおよび前記第2水流路141bと熱交換される。
【0138】
前記熱交換により、前記第1冷媒流路140aおよび前記第2冷媒流路141aの冷媒、蒸発され、前記第1水流路140bおよび前記第2水流路141bの水は、冷却され得る。前記冷却された水は、前記第1室内熱交換器61aおよび前記第2室内熱交換器62aに流入されて冷房を行うことができる。
【0139】
前記第7連結配管137の冷媒は、前記第2膨張弁145で減圧され、前記第3熱交換器142の第3冷媒流路142aおよび前記第4熱交換器143の第4冷媒流路143aに流入されて、前記第3水流路142bおよび前記第4水流路143bと熱交換される。
【0140】
前記熱交換により、前記第3冷媒流路142aおよび前記第4冷媒流路143aの冷媒は、蒸発され、前記第3水流路142bおよび前記第4水流路143bの水は、冷却され得る。前記冷却された水は、前記第3室内熱交換器63aおよび前記第4室内熱交換器64aに流入されて冷房を行うことができる。
【0141】
まとめると、前記空気調和装置1の冷房運転時、前記各熱交換器140、141、142、143は、低圧の二相冷媒を蒸発させる「蒸発器」として作用する。
【0142】
ぜき各熱交換器140、141、142、143は、並列連結されるので、蒸発される冷媒流路(path)の長さは短く、その数は増加することができる。したがって、蒸発圧力の低下を防止して冷媒サイクルの性能を改善することができる。
【0143】
前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141から排出された冷媒は、第2ポート120bを介して前記第1弁装置120に流入され、第3ポート120cを 介して排出され得る。前記第1弁装置120から排出された冷媒は、前記第3連結配管133に流入され、前記第1室外機連結管25を介して前記室外機10に流入され得る。
【0144】
前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143から排出された冷媒は、第2ポート125bを介して前記第2弁装置125に流入され、第3ポート125cを 介して排出され得る。前記第2弁装置125から排出された冷媒は、前記第8連結配管138に流入され、前記第2分岐部133aから前記第3連結配管133に流入(合流)され得る。前記第3連結配管133に合流された冷媒は、前記第1室外機連結管25を介して前記室外機10に流入され得る。
【0145】
前記室外機10に流入された冷媒は、前記圧縮機11に吸入され得る。
【0146】
一方、前記空気調和装置1が冷房運転されると、前記バイパス配管210に設置された前記バイパス弁212は、開放される。
【0147】
具体的には、前記空気調和装置1の冷房運転時、前記室外機10で凝縮された冷媒は、液管に流動して熱交換器140、141、142、143で蒸発され、蒸発された冷媒は、低圧気管を流動して前記室外機10に流入され得る。
【0148】
このとき、高圧気管の冷媒は、配管内部に停滞し、この状態が長時間維持されると、配管内に液冷媒が溜まるようになる。配管内に液冷媒が溜まるようになると、システム内の循環冷媒量が減少し、サイクルの安定度が低下するという問題がある。
【0149】
ただし、本発明の場合、前記空気調和装置1が冷房運転されると、前記バイパス弁212が開放され、高圧気管である前記第1連結配管131内に溜まる液冷媒は、圧力差によって前記バイパス配管210を通過して低圧気管である前記第3連結配管133にバイパスされ得る。
【0150】
このとき、前記第1連結配管131の液冷媒は、前記ストレーナー211によって冷媒中の老廃物が濾過され、前記膨張装置213を通過して減圧され得る。結果的に、前記バイパス弁212の開放によって高圧気管内に液冷媒が溜まる現象を防止することができる。このような冷媒サイクルが循環され得る。
【0151】
一方、前記各熱交換器140、141、142、143の水流路140b、141b、142b、143bを流動する水は、冷媒との熱交換により冷却され、冷却された水は、前記各室内熱交換器61a、62a、63a、64aに供給されて冷房を行うことができる。
【0152】
本実施例において、前記第1共通排出管162に排出された水は、前記第1室内熱交換器61aおよび前記第2室内熱交換器62aに流動することができる。一方、前記第2共通排出管164に排出された水は、前記第3室内熱交換器63aおよび前記第4室内熱交換器64aに流動することができる。
【0153】
例えば、前記第1共通排出管162に排出された水は、前記第1水流入管165a、165bを介して前記第1室内熱交換器61aおよび前記第2室内熱交換器62aに流動することができる。
【0154】
一方、前記第2共通排出管164に排出された水は、前記第2水流入管167dを介して前記第3室内熱交換器63aおよび前記第4室内熱交換器64aに流動することができる。
【0155】
前記各室内熱交換器61a、62a、63a、64aを流動する水は、室内熱交換器に送風される室内空気と熱交換され得る。
【0156】
前記各熱交換器140、141、142、143で冷媒と熱交換された水は、低温状態であるので、前記室内熱交換器61a、62a、63a、64aを流動しながら室内空気と水が熱交換されると、室内空気が冷却されて室内冷房が可能になる。
【0157】
本実施例において、前記第1および第2室内熱交換器61a、62aを流動した水は、前記第1共通流入管161側に流動することができる。
【0158】
一例として、前記第1および第2室内熱交換器61a、62aを流動した水は、前記第1水排出管171に沿って流動した後に、前記第1共通流入管161に流動することができる。
【0159】
一方、前記第3および第4室内熱交換器63a、64aを流動した水は、前記第2共通流入管163側に流動することができる。
【0160】
一例として、前記第3および第4室内熱交換器63a、64aを流動した水は、前記第2水排出管172に沿って流した後に、前記第2共通流入管163に流動することができる。
【0161】
上述したように、室外機は室内機の冷房運転のために運転され、複数の室内機は全て冷房運転される運転を「冷房専用運転」と称することができる。
【0162】
図4は、本発明の実施例に係る室内機の一部は冷房運転され、他の一部は暖房運転される場合の熱交換装置における冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。
【0163】
図4を参照すると、本実施例において、室外機は室内機の冷房運転のために運転され、複数の室内機の一部は冷房運転され、他の一部は暖房運転され得る。すなわち、複数の室内機の作動モードが互いに異なる同時運転が行われ得る。この場合、複数の熱交換器のうち一部は蒸発器として作用し、他の一部は凝縮器として作用することができる。
【0164】
以下では、第1室内機乃至第3室内機61、62、63が冷房運転され、第4室内機64が暖房運転されることを例を挙げて説明する。
【0165】
前記第1室内機乃至第3室内機61、62、63が冷房運転され、前記第4室内機64が暖房運転されるために、一例として、前記第1および第2熱交換器140、 141は蒸発器として作用し、第3および第4熱交換器142、143は凝縮器として 作用することができる。
【0166】
図4を参照すると、前記空気調和装置1が同時運転されると(複数の室内機の一部が冷房運転され、他の一部が暖房運転されると)、前記室外機10の室外熱交換器15 )で凝縮された高圧の液冷媒は、前記第3室外機連結管27を介して前記第4連結配管134に流入される。
【0167】
前記第4連結配管134の冷媒は、前記第1膨張弁140で減圧され、前記第1熱交換器140の第1冷媒流路140aおよび前記第2熱交換器141の第2冷媒流路141aに流入され、前記第1水流路140bおよび前記第2水流路141bと熱交換される。
【0168】
前記熱交換により、前記第1冷媒流路140aおよび前記第2冷媒流路141aの冷媒は蒸発され、前記第1水流路140bおよび前記第2水流路141bの水は冷却され得る。前記冷却された水は、前記第1室内熱交換器61aおよび前記第2室内熱交換器62aに流入されて冷房を行うことができる。
【0169】
すなわち、前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141は、低圧の二相冷媒を蒸発させる「蒸発器」として作用する。
【0170】
前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141から排出された冷媒は、第2ポート120bを介して前記第1弁装置120に流入され、第3ポート120cを 介して排出され得る。前記第1弁装置120から排出された冷媒は、前記第3連結配管133に流入され、前記第1室外機連結管25を介して前記室外機10に流入され得る。
【0171】
一方、前記室外機10の圧縮機11で圧縮された高圧の気相冷媒は、前記第1室外機連結管20を介して前記第1連結配管131に流入される。
【0172】
前記第1連結配管131の冷媒は、前記第1分岐部131aから前記第5連結配管135に分岐され、第1ポート125aを介して前記第2弁装置125に流入される。前記第2弁装置125の第2ポート125bから排出された冷媒は、前記第6連結配管136を流動し、前記第3熱交換器142の第3冷媒流路142aおよび前記第4熱交換器143の第4冷媒流路143aに流入されて、前記第3水流路142bおよび前記第4水流路143bと熱交換される。
【0173】
前記熱交換により、前記第3冷媒流路142aおよび前記第4冷媒流路143aの冷媒は凝縮され、前記第3水流路142bおよび前記第4水流路143bの水は加熱され得る。前記加熱された水は、前記第3室内熱交換器63aおよび前記第4室内熱交換器64aに流入されて暖房を行うことができる。
【0174】
すなわち、前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143は、高圧の気相冷媒を凝縮させる「凝縮器」として作用する。
【0175】
前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143から排出された冷媒は、前記第2膨張弁145を通った後に前記第3室外機連結管27を流動した液冷媒と合わさる。ここで、前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143から排出された冷媒は、減圧なしに前記第2膨張弁145を通過することができる。
【0176】
一方、前記第1および第2熱交換器140、141の水流路140b、141bを流動する水は、冷媒との熱交換により冷却され、冷却された水は、前記第1乃至第3室内熱交換器61a、62a、63aに供給されて冷房を行うことができる。
【0177】
逆に、前記第3および第4熱交換器142、143の水流路142b、143bを流動する水は、冷媒との熱交換により加熱され、加熱された水は、前記第4室内熱交換器64aに供給されて暖房を行うことができる。
【0178】
本実施例において、前記第1共通排出管162に排出された水は、前記第1乃至第3室内熱交換器61a、62a、63aに流動することができる。一方、前記第2共通排出管164に排出された水は、前記第4室内熱交換器64aに流動することができる。
【0179】
例えば、前記第1共通排出管162に排出された水は、前記第1水流入管165a、165b、165cを介して前記第1室内熱交換器61a、前記第2室内熱交換器62a、および前記第3室内熱交換器63aに流動することができる。
【0180】
一方、前記第2共通排出管164に排出された水は、前記第2水流入管167dを介して前記第4室内熱交換器64aに流動することができる。
【0181】
前記各室内熱交換器61a、62a、63a、64aを流動する水は、室内熱交換器に送風される室内空気と熱交換され得る。
【0182】
前記第1および第2熱交換器140、141で冷媒と熱交換された水は低温状態であるので、前記第1乃至第3室内熱交換器61a、62a、63aを流動しながら室内空気と水が熱交換されると、室内空気が冷却されて室内冷房が可能になる。
【0183】
前記第3および第4熱交換器142、143で冷媒と熱交換された水は、高温状態であるので、前記第4室内熱交換器64aを流動しながら室内空気と水が熱交換されると、室内空気が加熱されて室内暖房が可能になる。
【0184】
本実施例において、前記第1乃至第3室内熱交換器61a、62a、63aを流動した水は、前記第1共通流入管161側に流動することができる。
【0185】
一例として、前記第1乃至第3室内熱交換器61a、62a、63aを流動した水は、前記第1水排出管171に沿って流した後に、前記第1共通流入管161に流動することができる。
【0186】
一方、前記第4室内熱交換器64aを流動した水は、前記第2共通流入管163側に流動することができる。
【0187】
一例として、前記第4室内熱交換器64aを流動した水は、前記第2水排出管172に沿って流した後に、前記第2共通流入管163に流動することができる。
【0188】
上述したように、室外機は室内機の冷房運転のために運転され、複数の室内機の一部の室内機は冷房運転され、残りの室内機は暖房運転される運転を「冷房主体運転」と称することができる。
【0189】
図5は、本発明の実施例に係る空気調和装置の暖房運転時の熱交換装置における冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。
【0190】
図5を参照すると、前記空気調和装置1が暖房専用運転されると(複数の室内機が暖房運転されると)、前記室外機10の圧縮機10で圧縮された高圧の気相冷媒は、前記第1室外機連結管20を介して前記第1連結配管131に流入され、一部の冷媒は、前記第1分岐部134aで分岐されて前記第5連結配管135に流入される。
【0191】
前記第1連結配管131の冷媒は、第1ポート120aを介して前記第1弁装置120に流入され、前記第5連結配管135の冷媒は、第1ポート125aを介して第2弁装置125に流入され得る。
【0192】
前記第1弁装置120に流入された冷媒は、第2ポート120bを介して排出されて、前記第1熱交換器140の第1冷媒流路140aおよび前記第2熱交換器141の第2冷媒流路141aに流入されて、前記第1水流路140bおよび前記第2水流路141bと熱交換される。
【0193】
前記第2弁装置125に流入された冷媒は、第2ポート125bを介して排出され、前記第3熱交換器142の第3冷媒流路142aおよび前記第4熱交換器143の第4冷媒流路143aに流入されて、前記第3水流路142bおよび前記第4水流路143bと熱交換される。
【0194】
前記熱交換により、前記第1乃至第4冷媒流路140a、141a、142a、143aの冷媒は凝縮され、前記第1乃至第4水流路140b、141b、142b、143bは加熱され得る。前記加熱された水は、前記第1乃至第4室内熱交換器61a、62a、63a、64aに流入されて暖房を行うことができる。
【0195】
まとめると、前記空気調和装置1の暖房運転時、前記各熱交換器140、141、142、143は、高圧の気相冷媒を圧縮させる「凝縮器」として作用する。
【0196】
前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141から排出された冷媒は、前記第1膨張弁140で減圧され、前記第4連結配管134に流動する。前記第4連結配管134の冷媒は、前記第3室外機連結管27を介して前記室外機10に流入され得る。
【0197】
前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143から排出された冷媒は、前記第2膨張弁145で減圧され、前記第7連結配管137に流動する。前記第7連結配管137の冷媒は、前記第3室外機連結管27を介して前記室外機10に流入され得る。
【0198】
前記室外機10に流入された冷媒は、前記室外熱交換器15で蒸発された後、前記圧縮機11に吸入され得る。
【0199】
一方、前記各熱交換器140、141、142、143の水流路140b、141b、142b、143bを流動する水は、冷媒との熱交換により加熱され、加熱された水は、前記各室内熱交換器61a、62a、63a、64aに供給されて暖房を行うことができる。
【0200】
本実施例において、前記第1共通排出管162に排出された水は、前記第1室内熱交換器61aおよび前記第2室内熱交換器62aに流動することができる。一方、前記第2共通排出管164に排出された水は、前記第3室内熱交換器63aおよび前記第4室内熱交換器64aに流動することができる。
【0201】
例えば、前記第1共通排出管162に排出された水は、前記第1水流入管165a、165bを介して前記第1室内熱交換器61aおよび前記第2室内熱交換器62aに流動することができる。
【0202】
一方、前記第2共通排出管164に排出された水は、前記第2水流入管167dを介して前記第3室内熱交換器63aおよび前記第4室内熱交換器64aに流動することができる。
【0203】
前記各室内熱交換器61a、62a、63a、64aを流動する水は、室内熱交換器に送風される室内空気と熱交換され得る。
【0204】
前記各熱交換器140、141、142、143で冷媒と熱交換された水は高温状態であるので、前記室内熱交換器61a、62a、63a、64aを流動しながら室内空気と水が熱交換されると、室内空気が加熱されて室内暖房が可能になる。
【0205】
本実施例において、前記第1および第2室内熱交換器61a、62aを流動した水は、前記第1共通流入管161側に流動することができる。
【0206】
一例として、前記第1および第2室内熱交換器61a、62aを流動した水は、前記第1水排出管171に沿って流した後に、前記第1共通流入管161に流動することができる。
【0207】
一方、前記第3および第4室内熱交換器63a、64aを流動した水は、前記第2共通流入管163側に流動することができる。
【0208】
一例として、前記第3および第4室内熱交換器63a、64aを流動した水は、前記第2水排出管172に沿って流した後に、前記第2共通流入管163に流動することができる。
【0209】
上述したように、室外機は室内機の暖房運転のために運転され、複数の室内機は全て暖房運転される運転を「暖房専用運転」と称することができる。
【0210】
図6は、本発明の実施例に係る室内機の一部は暖房運転され、他の一部は冷房運転される場合の熱交換装置における冷媒と水の流動の様子を示すサイクル線図である。
【0211】
図6を参照すると、本実施例において、室外機は室内機の暖房運転のために運転され、複数の室内機の一部は暖房運転され、他の一部は冷房運転され得る。すなわち、複数の室内機の作動モードが互いに異なる同時運転が行われ得る。この場合、複数の熱交換器のうち一部は凝縮器として機能し、他の一部は蒸発器として作用することができる。
【0212】
以下では、第1室内機乃至第3室内機61、62、63が暖房運転され、第4室内機64が冷房運転されることを例を挙げて説明する。
【0213】
前記第1室内機乃至第3室内機61、62、63が暖房運転され、前記第4室内機64が冷房運転されるために、一例として、前記第1および第2熱交換器140、 141は凝縮器として機能し、第3および第4熱交換器142、143は蒸発器として機能することができる。
【0214】
図6を参照すると、前記空気調和装置1が同時運転されると(複数の室内機の一部が暖房運転され、他の一部が冷房運転されると)、前記室外機10の圧縮機10で圧縮された高圧の気相冷媒は、前記第1室外機連結管20を介して前記第1連結配管131に流入される。
【0215】
前記第1連結配管131の冷媒は、前記第1ポート120aを介して前記第1弁装置120に流入される。前記第1弁装置120に流入された冷媒は、第2ポート120bを介して排出され、前記第1熱交換器140の第1冷媒流路140aおよび前記第2熱交換器141の第2冷媒流路141aに流入されて、前記第1水流路140bおよび前記第2水流路141bと熱交換される。
【0216】
前記熱交換により、前記第1および第2冷媒流路140a、141aの冷媒は凝縮され、前記第1および第2水流路140b、141bの水は加熱され得る。前記加熱された水は、前記第1乃至第3室内熱交換器61a、62a、63aに流入されて暖房を行うことができる。
【0217】
まとめると、前記空気調和装置1の同時運転時、前記第1乃至第3熱交換器140、141、142は、高圧の気相冷媒を圧縮させる「凝縮器」として作用する。
【0218】
前記第1熱交換器140および前記第2熱交換器141から排出された冷媒は、前記第1膨張弁140を通過して前記第4連結配管134に流動する。前記第4連結配管134の冷媒は、前記第3室外機連結管27を介して前記室外機10に流入され得る。
【0219】
前記室外機10に流入された冷媒は、前記室外熱交換器15で蒸発された後、前記圧縮機11に吸入され得る。
【0220】
一方、前記第4連結配管134を通る冷媒の一部は、前記第7連結配管137に流動する。前記第7連結配管137の冷媒は、前記第2膨張弁145で減圧され、前記第3熱交換器142の第3冷媒流路142aおよび前記第4熱交換器143の第4冷媒流路143aに流入されて、前記第3水流路142bおよび前記第4水流路143bと熱交換される。
【0221】
前記熱交換により、前記第3および第4冷媒流路142a、143aの冷媒は蒸発され、前記第3および第4水流路142b、143bの水は冷却され得る。前記冷却された水は、前記第4室内熱交換器64aに流入されて冷房を行うことができる。
【0222】
まとめると、前記空気調和装置1の同時運転時、前記第4熱交換器143は、低圧の二相冷媒を蒸発させる「蒸発器」として作用する。
【0223】
前記第3熱交換器142および前記第4熱交換器143から排出された冷媒は、第2ポート125bを介して前記第2弁装置125に流入される。前記第2弁装置125の第3ポート125cに排出された冷媒は、前記第8連結配管138に流れる。前記第8連結配管138の冷媒は、前記第2室外機連結管25を介して前記室外機10に流入され得る。
【0224】
前記室外機10に流入された冷媒は、前記圧縮機11に吸入され得る。
【0225】
一方、前記第1および第2熱交換器140、141の水流路140b、141bを流動する水は、冷媒との熱交換により加熱され、加熱された水は、前記第1乃至第3室内熱交換器61a、62a、63aに供給されて暖房を行うことができる。
【0226】
逆に、前記第3および第4熱交換器142、143の水流路142b、143bを流動する水は、冷媒との熱交換により冷却され、冷却された水は、前記第4室内熱交換器64aに供給して冷房を行うことができる。
【0227】
本実施例において、前記第1共通排出管162に排出された水は、前記第1乃至第3室内熱交換器61a、62a、63aに流動することができる。一方、前記第2共通排出管164に排出された水は、前記第4室内熱交換器64aに流動することができる。
【0228】
例えば、前記第1共通排出管162に排出された水は、前記第1水流入管165a、165b、165cを介して前記第1室内熱交換器61a、前記第2室内熱交換器62a、および第3室内熱交換器63aに流動することができる。
【0229】
一方、前記第2共通排出管164に排出された水は、前記第2水流入管167dを介して前記第4室内熱交換器64aに流動することができる。
【0230】
前記各室内熱交換器61a、62a、63a、64aを流動する水は、室内熱交換器に送風される室内空気と熱交換され得る。
【0231】
前記第1および第2熱交換器140、141で冷媒と熱交換された水は高温状態であるので、前記第1乃至第3室内熱交換器61a、62a、63aを流動しながら室内空気と水が熱交換されると、室内空気が加熱されて室内暖房が可能になる。
【0232】
前記第3および第4熱交換器142、143で冷媒と熱交換された水は、低温状態であるので、前記第4室内熱交換器64aを流動しながら室内空気と水が熱交換されると、室内空気が冷却されて室内冷房が可能になる。
【0233】
本実施例において、前記第1乃至第3室内熱交換器61a、62a、63aを流動した水は、前記第1共通流入管161側に流動することができる。
【0234】
一例として、前記第1乃至第3室内熱交換器61a、62a、63aを流動した水は、前記第1水排出管171に沿って流した後に、前記第1共通流入管161に流動することができる。
【0235】
一方、前記第4室内熱交換器64aを流動した水は、前記第2共通流入管163側に流動することができる。
【0236】
一例として、前記第4室内熱交換器64aを流動した水は、前記第2水排出管172に沿って流した後に、前記第2共通流入管163に流動することができる。
【0237】
上述したように、室外機は室内機の暖房運転のために運転され、複数の室内機の一部の室内機は暖房運転され、残りの室内機は冷房運転される運転を「暖房主体運転」と称することができる。
【0238】
実施例は、そのいくつかの例示的な実施例を参照して説明されたが、この原理の思想および範囲内に属する当業者によって、他の多くの修正および実施例を考案できることを理解されるべきである。より具体的には、本発明、図面および添付の請求の範囲内で、構成部品の組み合わせおよび/または配置において様々な変形および修正が可能である。構成部品および/または配置の変形および修正に加えて、代替の使用法も当業者には明らかであろう。