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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-01
(45)【発行日】2023-11-10
(54)【発明の名称】停電時電源切替システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 9/06 20060101AFI20231102BHJP
   H02J 7/34 20060101ALI20231102BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20231102BHJP
   H01M 8/043 20160101ALI20231102BHJP
   H01M 8/04858 20160101ALI20231102BHJP
【FI】
H02J9/06 120
H02J7/34 F
H02J7/34 H
H02J7/00 303E
H01M8/043
H01M8/04858
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020019923
(22)【出願日】2020-02-07
(65)【公開番号】P2021126016
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2022-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000124591
【氏名又は名称】河村電器産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(72)【発明者】
【氏名】加藤 昌幸
【審査官】田中 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-126016(JP,A)
【文献】国際公開第2017/163625(WO,A1)
【文献】特開2013-229967(JP,A)
【文献】特開2019-198203(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 9/06
H02J 7/34
H02J 7/00
H01M 8/043
H01M 8/04858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定負荷の電源を商用電源と他の電源との間で切り替える第1切替手段と、
前記他の電源を蓄電池及び所定の分散電源として、両者を切り替える第2切替手段と、
前記第1切替手段を制御する第1制御回路と、
前記第2切替手段を制御する第2制御回路と、
商用電源が停電したら所定時間のカウントを開始するタイマ及び前記タイマのカウントアップで起動するタイマリレーと、を有し、
前記第1制御回路は、商用電源により起動する第1リレー及び前記他の電源により起動する第2リレーとを具備し、
前記第1リレーのa接点と前記第2リレーのb接点との直列回路を有して、当該直列回路が閉路状態になると、前記第1切替手段が商用電源に切り替わると共に、前記第1リレーのb接点と前記第2リレーのa接点との直列回路を有して、当該直列回路が閉路状態になると、前記第1切替手段が前記他の電源に切り替わり、
前記第2制御回路は、前記蓄電池により起動する第3リレーと、前記分散電源により起動する第4リレーと、前記タイマリレーとを具備し、
前記第3リレーのa接点と前記第4リレーのb接点とが直列接続され、加えて前記タイマリレーのb接点が前記第4リレーのb接点に並列接続されて成る回路を有し、当該回路が閉路状態になると、前記第2切替手段が前記蓄電池に切り替わると共に、
前記第3リレーのb接点と前記第4リレーのa接点とが直列接続され、更に前記タイマリレーのa接点が前記第3リレーのb接点に並列接続されて成る回路を有し、当該回路が閉路状態になると、前記第2切替手段が前記分散電源に切り替わることを特徴とする停電時電源切替システム。
【請求項2】
前記タイマは、前記特定負荷が接続された電路から電源が供給されることを特徴とする請求項1記載の停電時電源切替システム。
【請求項3】
前記第1リレーのa接点と前記第2リレーのb接点との直列回路は、前記第1切替手段と前記商用電源との間の電路上に配置されると共に、
前記第1リレーのb接点と前記第2リレーのa接点との直列回路は、前記第1切替手段と前記他の電源との間の電路上に配置されて成ることを特徴とする請求項1又は2記載の停電時電源切替システム。
【請求項4】
前記第3リレーのa接点と前記第4リレーのb接点とが直列接続され、前記タイマリレーのb接点が前記第4リレーのb接点に並列接続されて成る回路は、前記第2切替手段と前記蓄電池との間の電路上に配置されると共に、
前記第3リレーのb接点と前記第4リレーのa接点とが直列接続され、前記タイマリレーのa接点が前記第3リレーのb接点に並列接続されて成る回路は、前記第2切替手段と前記分散電源との間の電路上に配置されて成ることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の停電時電源切替システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商用電源が停電した際に電源を蓄電池等に切り替える停電時電源切替システムに関する。
【背景技術】
【0002】
商用電源が停電した時に、蓄電池や他の分散電源に電源を切り替えて少なくとも一部の負荷に対しては電力の供給を継続させる電源切替装置がある。
例えば、特許文献1では、商用電源が停電したら、太陽電池或いは蓄電池の電力を負荷に供給し、その後一定時間が経過しても商用電源が復電しなければ、燃料電池を起動して燃料電池の電力も更に供給するよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-117673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の停電時電源切替システムは、商用電源が停電しても制御部が継続して動作するよう、制御部の電源を太陽電池及び蓄電池から採っているし、燃料電池からも供給されるよう構成されている。そのため電源部が複雑な回路構成となっていた。
また、蓄電池は別途オフ操作しない限り電源としての機能を継続し、一定容量を確保する等の制御が行われないため、燃料電池が停止した後の電源の確保が難しくなる問題を有していた。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、電源を切替制御する制御部の電源を簡易な構成にでき、更に蓄電池の使用は商用電源が停電してからの一定時間として、その後は他の分散電源に切り替わるよう制御する停電時電源切替装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明に係る停電時電源切替システムは、特定負荷の電源を商用電源と他の電源との間で切り替える第1切替手段と、他の電源を蓄電池及び所定の分散電源として、両者を切り替える第2切替手段と、第1切替手段を制御する第1制御回路と、第2切替手段を制御する第2制御回路と、商用電源が停電したら所定時間のカウントを開始するタイマ及びタイマのカウントアップでオン動作するタイマリレーと、を有し、第1制御回路は、商用電源により起動する第1リレー及び他の電源により起動する第2リレーとを具備し、第1リレーのa接点と第2リレーのb接点との直列回路を有して、当該直列回路が閉路状態になると、第1切替手段が商用電源に切り替わると共に、第1リレーのb接点と第2リレーのa接点との直列回路を有して、当該直列回路が閉路状態になると、第1切替手段が他の電源に切り替わり、第2制御回路は、蓄電池により起動する第3リレーと、分散電源により起動する第4リレーと、タイマリレーとを具備し、第3リレーのa接点と第4リレーのb接点とが直列接続され、加えてタイマリレーのb接点が第4リレーのb接点に並列接続されて成る回路を有し、当該回路が閉路状態になると、第2切替手段が蓄電池に切り替わると共に、第3リレーのb接点と第4リレーのa接点とが直列接続され、更にタイマリレーのa接点が第3リレーのb接点に並列接続されて成る回路を有し、当該回路が閉路状態になると、第2切替手段が分散電源に切り替わることを特徴とする。
この構成によれば、商用電源が停電した直後は蓄電池の電力が特定負荷に供給されるが、停電により起動したタイマがカウントアップしたら電源が蓄電池から分散電源に切り替わる。よって、商用電源の停電が継続しても、蓄電池が空になる前に他の電源に切り替えることができ、蓄電池を非常用電源として確保できるし、分散電源を安定した状態で使用することができる。
また、制御回路を構成する第1~第4リレーは、それぞれ1種類の電源により駆動されるため、複雑な電源回路を設けること無く切替制御を実施でき、安価な構成で停電時の切替制御を実施できる。
更に、分散電源に切り替えた後、分散電源の出力が停止したら、第3リレーのa接点と第4リレーのb接点との直列接続された回路が閉路する。よって、再び第2切替手段が蓄電池に切り替わって負荷に蓄電池の電力が供給されるため、負荷を可能な限り稼働させることができる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、タイマは、特定負荷が接続された電路から電源が供給されることを特徴とする。
この構成によれば、商用電源が停電してもタイマを確実に動作させることができる。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、第1リレーのa接点と第2リレーのb接点との直列回路は、第1切替手段と商用電源との間の電路上に配置されると共に、第1リレーのb接点と第2リレーのa接点との直列回路は、第1切替手段と他の電源との間の電路上に配置されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、商用電源と他の電源との切り替えを実施する際に、両電源間で短絡事故の発生を防止できる。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の構成において、 第3リレーのa接点と第4リレーのb接点とが直列接続され、タイマリレーのb接点が第4リレーのb接点に並列接続されて成る回路は、第2切替手段と蓄電池との間の電路上に配置されると共に、第3リレーのb接点と第4リレーのa接点とが直列接続され、タイマリレーのa接点が第3リレーのb接点に並列接続されて成る回路は、第2切替手段と分散電源との間の電路上に配置されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、蓄電池と分散電源との切り替えを実施する際に、両電源間で短絡事故の発生を防止できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、商用電源が停電した直後は蓄電池の電力が特定負荷に供給されるが、停電により起動したタイマがカウントアップしたら電源が蓄電池から分散電源に切り替わる。よって、商用電源の停電が継続しても、蓄電池が空になる前に他の電源に切り替えることができ、蓄電池を非常用電源として確保できるし、分散電源を安定した状態で使用することができる。
また、別途電源回路を設けること無く切替制御を実施でき、安価な構成で停電時の切替制御を実施できる。
更に、分散電源に切り替えた後、分散電源の出力が停止したら、再び蓄電池に切り替わるため、負荷を可能な限り稼働させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る停電時電源切替システムの一例を示すブロック図である。
図2】第1切替手段の説明図である。
図3】第2切替手段の説明図である。
図4】第1制御回路の説明図である。
図5】第2制御回路の説明図である。
図6】各電源の状態によるリレーの動作表である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る停電時電源切替システムの一例を示すブロック図であり、1は特定負荷としての負荷10の電源を切り替える第1切替手段、2は同様に負荷10の電源を切り替える第2切替手段、3は第1切替手段1を制御する第1制御回路、4は第2切替手段を制御する第2制御回路、5はタイマである。
負荷10は特定電路M1により第1切替手段1の出力部1cに接続されている。タイマ5はリレーT1を有し、商用電源6に設けられた電圧センサ7の情報を受けて動作し、商用電源6の停電を受けて所定時間(ここでは、30分とする)のカウントを開始する。またリレーT1は、タイマ5がカウントアップしたら起動する。
【0013】
第1切替手段1の入力側は、第1電源入力部1aと第2電源入力部1bを有し、第1電源入力部1aには第1制御回路3及び電路M2を介して商用電源6が接続されている。また、第2電源入力部1bには第1制御回路3及び電路M3を介して他の電源である第2切替手段2の出力部2cが接続されている。
そして、1次側の第1電源入力部1aと出力部1cとの接続をオン/オフする第1接点部11と、1次側の第2電源入力部1bと出力部1cとの接続をオン/オフする第2接点部12とを有している。
【0014】
第2切替手段2の入力側は、第3電源入力部2aと第4電源入力部2bを有し、第3電源入力部2aには第2制御回路4及び電路M4を介して蓄電池8が接続されている。また、第4電源入力部2bには第2制御回路4及び電路M5を介して分散電源9が接続されている。
そして、第1切替手段1と第3電源入力部2aとの接続をオン/オフする第3接点部21と、第1切替手段1と第4電源入力部2bとの接続をオン/オフする第4接点部22とを有している。
尚、ここで分散電源9は蓄電池以外の自家発電電力をいい、例えば燃料電池発電がこれに対応している。
【0015】
図2は第1切替手段1の説明図、図3は第2切替手段2の説明図であり、電源の切り替えを操作するリレー(第1切替リレーXX1、第2切替リレーXX2、第3切替リレーXX3、第4切替リレーXX4)の配置及び制御先を示している。
切り替える電路は、2本の電圧線L1,L2と中性線Nから成る単相3線式電路の場合を示し、第1切替リレーXX1は第1電源入力部1aの一方の電圧線L1と中性線Nとの間に配置され、第2切替リレーXX2は第2電源入力部1bの電圧線L1と中性線Nとの間に配置されている。また、第3切替リレーXX3は第3電源入力部2aの一方の電圧線L1と中性線Nとの間に配置され、第4切替リレーXX4は第4電源入力部2bの一方の電圧線L1と中性線Nとの間に配置されている。
【0016】
図4は第1制御回路3の説明図、図5は第2制御回路4の説明図であり、何れもリレー回路で構成されている。
図4に示すように、第1制御回路3は、第1電源入力部1aに接続された商用電源6により起動する(オンする)第1リレーX1を有している。また第2電源入力部1bに接続された他の電源により起動する(オンする)第2リレーX2を有している。尚、他の電源は蓄電池8、分散電源9の何れかである。
【0017】
そして、電路M2上には、第1リレーX1のa接点aX1と第2リレーX2のb接点bX2が直列に配置され、この回路が閉路すると第1切替手段1と商用電源6が接続され、開路状態になると遮断される。
一方、電路M3上には、第1リレーX1のb接点bX1と第2リレーX2のa接点aX2が直列に配置され、この回路が閉路すると第1切替手段1と他の電源が接続され、開路状態になると遮断される。
【0018】
そして、第1切替リレーXX1は第1リレーX1に連動して動作し、第2切替リレーXX2は第2リレーX2に連動して動作し、第3切替リレーXX3は第3リレーX3に連動して動作し、第4切替リレーXX4は第4リレーX4に連動して動作する。
【0019】
尚、リレーT1は第2制御回路4の構成要素であるが、第1切替手段1の出力部1cに接続されているため、ここで示している。タイマ5の電源を負荷10が接続されている特定電路M1から採ることで、商用電源6が停電してもタイマ5は確実に動作することができる。
【0020】
この結果、商用電源6が印加されている状態では、第1接点部11がオン、第2接点部12がオフ状態となり、負荷10に商用電源6が供給される。また、商用電源6が停電すると、第1接点部11がオフ、第2接点部12がオンして蓄電池8或いは分散電源9に切り替わって負荷10に電源が供給される。
また、電路M2上及び電路M3上に、第1リレーX1及び第2リレーX2により開閉する接点aX1,bX2,bX1,aX2が配置されることで、商用電源6と他の電源との間の短絡事故を防止できる。
【0021】
一方、図5に示すように、第2制御回路4の第3リレーX3は第3電源入力部2aに接続された蓄電池8により起動する(オンする)。第4リレーX4は、第4電源入力部2bに接続された分散電源9により起動する(オンする)。
更にタイマ5のカウントアップで起動する(オンする)リレーT1(図4に示す)を備えている。
【0022】
また電路M4上には、第3リレーX3のa接点aX3と第4リレーX4のb接点bX4が直列に接続され、更にリレーT1のb接点bT1が第4リレーX4のb接点bX4に並列に接続された回路が配置され、この回路が閉路すると第2切替手段2と蓄電池8が接続され、開路状態になると遮断される。
一方、電路M5上には、第3リレーX3のb接点bX3と第4リレーX4のa接点aX4が直列に配置され、更にリレーT1のa接点aT1が第3リレーX3のb接点bX3に並列に接続された回路が配置され、この回路が閉路すると第2切替手段2と分散電源9が接続され、開路状態になると遮断される。
【0023】
この結果、蓄電池8が第1切替手段1に接続されている状態で、リレーT1がオンし且つ分散電源9が立ち上がっていたら、第3接点部21がオフして第4接点部22がオンする。即ち、負荷10の電源が蓄電池8から分散電源9に切り替わる。
また、分散電源9の出力が停止したら、第4リレーX4がオフするため、第3リレーX3のa接点aX3と第4リレーX4のb接点bX4との直列接続された回路が閉路する。よって、再び第2切替手段2が蓄電池8に切り替わって負荷10に蓄電池8の電力が供給される。そのため、負荷10を可能な限り稼働させることができる。
また、電路M4上及び電路M5上に、第3リレーX3及び第4リレーX4により開閉する接点aX3,bX4,bX3,aX4が配置され、更にリレーT1により開閉する接点aT1,bT1配置されることで、蓄電池8と分散電源9との間の短絡事故を防止できる。
【0024】
図6は、リレーにより構成された上記制御回路の動作表であり、電源の状態の関係を一覧で示している。図4を参照して具体的に説明する。
まず、商用電源6が通電状態にあるE1の状態を説明する。この場合、蓄電池8或いは分散電源9が稼働状態にあると、商用電源6に限定されず蓄電池8或いは分散電源9が負荷10に供給される可能性がある。しかしながら、リレーX1~X4は前回の状態を維持するため、商用電源6が通電されている限り、途中で蓄電池8或いは分散電源9が起動しても、第1切替手段1及び第2切替手段2は切り替わらない。よって、商用電源6から他の電源に切り替わることは無い。
【0025】
その後、商用電源6が停電した直後のE2の状態では、蓄電池8が電力供給可能な状態にあれば、分散電源9の状態に関わらず蓄電池8の電力が負荷10に供給される。但し、蓄電池8に電力供給能力が無い場合は分散電源9に切り替わる。
更に、商用電源6が停電して30分が経過したE3の状態では、リレーT1の作用により負荷10の電源が分散電源9に切り替わる。即ち、蓄電池8の状態に関わらず分散電源9から負荷10に電力が供給される。但し、分散電源9に供給能力が無い場合は蓄電池8から電力が供給される。
【0026】
このように、商用電源6が停電した直後は蓄電池8の電力が特定電路M1に接続された負荷10に供給されるが、停電により起動したタイマ5がカウントアップしたら電源が蓄電池8から分散電源9に切り替わる。よって、商用電源6の停電が継続しても、蓄電池8が空になる前に他の電源に切り替えることができ、蓄電池8を非常用電源として確保できるし、分散電源9を安定した状態で使用することができる。
また、制御回路を構成する第1~第4リレーX1~X4は、それぞれ1種類の電源により駆動されるため、複雑な電源回路を設けること無く切替制御を実施でき、安価な構成で停電時の切替制御を実施できる。
【符号の説明】
【0027】
1・・第1切替手段、2・・第2切替手段、3・・第1制御回路、4・・第2制御回路5・・タイマ、6・・商用電源、8・・蓄電池、9・・分散電源、10・・負荷(特定負荷)、X1・・第1リレー、X2・・第2リレー、X3・・第3リレー、X4・・第4リレー、T1・・リレー(タイマリレー)、M1・・特定電路。
図1
図2
図3
図4
図5
図6