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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-01
(45)【発行日】2023-11-10
(54)【発明の名称】センタリングデバイス
(51)【国際特許分類】
   B61G 7/12 20060101AFI20231102BHJP
【FI】
B61G7/12
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021516468
(86)(22)【出願日】2021-01-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-02
(86)【国際出願番号】 KR2021000960
(87)【国際公開番号】W WO2022158620
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2021-03-19
(73)【特許権者】
【識別番号】514247908
【氏名又は名称】コリア レイルロード リサーチ インスティテュート
【住所又は居所原語表記】176, Cheoldobangmulgwan-ro, Uiwang-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(72)【発明者】
【氏名】クォン, テス
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ホンレ
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ジュンヒョク
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジンソン
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-086652(JP,A)
【文献】米国特許第07708157(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61G 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄道車両連結器に設置され、連結器を原位置に復帰させるセンタリングデバイスであって、
前記連結器の両側を支持する一対の側方支持部材と、
前記側方支持部材を回転させて連結器を復帰させるセンタリング部材と、
前記連結器のヒンジ部の下部に設置され、端部には前記センタリング部材が設置される設置ブラケットとを含み、
前記センタリング部材は、下部が開放された円筒状に形成されるカバー部材と、
前記カバー部材の内側に備えられ、前記カバー部材に復帰力を作用させる復帰力ユニットと、
一端部が前記カバー部材に連結され、他端部は前記側方支持部材に連結される連結部材とを含み、
前記復帰力ユニットの下部は、前記設置ブラケットの端部に固設され、
前記復帰力ユニットの中心部には、上下貫通する回転軸が回転可能に備えられ、
前記回転軸の上端は、前記カバー部材の中心部に固設され
前記復帰力ユニットは、下端が前記設置ブラケットの端部に固定される中心軸と、
前記中心軸の外側に備えられるゴムまたは合成ゴムからなるボディと、
前記ボディの両側に形成される翼部と、
前記翼部の側面に設置される補強部材とから構成され
一対の前記翼部の前部と後部には、それぞれ第1離隔部と第2離隔部が形成され、
前記カバー部材の内周面の一側には、前記第1離隔部に挿入される加圧部材が固設されることを特徴とするセンタリングデバイス。
【請求項2】
前記加圧部材の幅が第1離隔部の幅よりも大きく形成されることにより、連結部材が復帰する方向に初期弾性力を作用することを特徴とする、請求項1に記載のセンタリングデバイス。
【請求項3】
前記補強部材は、翼部の上部と下部に突出するように形成され、前記復帰力ユニットの上部と下部には、補強部材の内径と同じ外径を有するガイド板が備えられることを特徴とする、請求項2に記載のセンタリングデバイス。
【請求項4】
前記ガイド板の一側には、前記第1離隔部の上端または下端に挿入される回転防止突部がさらに形成されることを特徴とする、請求項3に記載のセンタリングデバイス。
【請求項5】
前記側方支持部材同士の間には、前記連結器の下部を支持する下方支持部材がさらに備えられ、
前記下方支持部材は、前記側方支持部材の下端に備えられる下板部材と、
前記下板部材の上部に設置される緩衝部材と、
前記緩衝部材の上部に設置され、連結器の下部を支持する下部支持板とから構成されることを特徴とする、請求項1に記載のセンタリングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センタリングデバイスに係り、より詳細には、前後車両を連結する連結器が左右に回転しても迅速に原位置することができるだけでなく、一定以下の外力が作用する場合には連結器が回転しないようにすることにより、前後車両の連結時に連結器が回転することを防止して安定的に連結することができるセンタリングデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道輸送車両は、列車の構成を形成するために、隣接する車両を互いに連結するカプラーを含むが、それぞれのカプラーは、曲線のトラック上での車両の結合及び移動を容易にするために水平方向に所定の角度の範囲内で回転することができるように形成される。
つまり、隣接車両のカプラーは、車両結合手順の間に鉄道車両の縦軸(longitudinal axis)と中心が合うように整列されなければならないので、鉄道トラックの曲線区間で隣接の鉄道車両を結合しようとしたとき、鉄道車両の側方向に隣接するカプラー同士の間には顕著な水平オフセット(offset)が存在し、前述したように連結器が左右に回転することができるように形成される。
ところが、連結器は、ほとんど直線線路で互いに連結され、前述したように連結器が左右回動可能に形成されるため、車両の連結過程で連結器が左右に揺れて安定的に連結されないという問題点が発生する。
そこで、かかる問題点を解決するために、鉄道車両の連結器が任意に回動することを防止するためのセンタリングデバイスが備えられるが、このような従来のセンタリングデバイスは、空気圧又は水圧を用いてセンタリングを維持するので、その構造が非常に複雑であるだけでなく、体積を多く占めて設置及びメンテナンスにかなり費用が消費されるという問題点がある。
また、従来の連結器は、センタリングデバイスが設置されていても、外力によって容易に左右に回動することができるため、連結器を連結することが容易でないという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、かかる問題点を解決するために案出されたもので、その目的は、鉄道車両に備えられる連結器の両側を支持する側方支持部材と、連結器の下部を支持する下方支持部材に連結されるセンタリング部材とから構成され、連結器が外力によって左右に回転するときに連結器を再び原位置させることにより、鉄道車両を連結するとき、管理者が別途に連結器の位置を調節しなくても容易に連結することができるセンタリングデバイスを提供することにある。
【0004】
本発明の他の目的は、センタリング部材の内部には連結器の回転時に原位置させるための弾性力を提供する復帰力ユニットが備えられるが、前記復帰力ユニットは、ゴム材質からなるボディと、ボディの両側に設けられる翼部とを備え、翼部の前部には、連結器の回転に応じて回転する加圧部材が備えられるが、前記加圧部材の幅は翼部の離隔空間よりも大きく形成されることにより、翼部が両側に加圧されて翼部の弾性力よりも大きな力が加わるときにのみ連結器が回転することができるようにして、車両の連結時に外力が作用しても安定的に連結器の中心を維持することができるため、安定的に連結できるようにするセンタリングデバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明は、
鉄道車両連結器に設置され、連結器を原位置に復帰させるセンタリングデバイスであって、前記連結器の両側を支持する一対の側方支持部材と、前記側方支持部材を回転させて連結器を復帰させるセンタリング部材と、前記連結器のヒンジ部の下部に設置され、端部には前記センタリング部材が設置される設置ブラケットとを含んでなることを特徴とする。
【0006】
ここで、前記センタリング部材は、下部が開放された円筒状に形成されるカバー部材と、前記カバー部材の内側に備えられ、前記カバー部材に復帰力を作用させる復帰力ユニットと、一端部が前記カバー部材に連結され、他端部は前記側方支持部材に連結される連結部材とを含んでなることを特徴とする。
【0007】
前記復帰力ユニットの下部は、前記設置ブラケットの端部に固設され、前記復帰力ユニットの中心部には、上下貫通する回転軸が回転可能に備えられ、前記回転軸の上端は、前記カバー部材の中心部に固設されることを特徴とする。
【0008】
このとき、前記復帰力ユニットは、下端が設置ブラケットの端部に固定される中心軸と、前記中心軸の外側に備えられるゴムまたは合成ゴムからなるボディと、前記ボディの両側に形成される翼部と、前記翼部の側面に設置される補強部材とから構成されることを特徴とする。
【0009】
ここで、前記一対の翼部の前部と後部には、それぞれ第1離隔部と第2離隔部が形成され、前記カバー部材の内周面の一側には、前記第1離隔部に挿入される加圧部材が固設されることを特徴とする。
【0010】
一方、前記加圧部材の幅が第1離隔部の幅よりも大きく形成されることにより、連結部材が復帰する方向に初期弾性力を作用することを特徴とする。
【0011】
この時、前記補強部材は、翼部の上部と下部に突出するように形成され、前記復帰力ユニットの上部と下部には、補強部材の内径と同じ外径を有するガイド板が備えられることを特徴とする。
【0012】
ここで、前記ガイド板の一側には、前記第1離隔部の上端または下端に挿入される回転防止突部がさらに形成されることを特徴とする。
【0013】
前記側方支持部材同士の間には、前記連結器の下部を支持する下方支持部材がさらに備えられるが、前記下方支持部材は、前記側方支持部材の下端に備えられる下板部材と、前記下板部材の上部に設置される緩衝部材と、前記緩衝部材の上部に設置され、連結器の下部を支持する下部支持板とから構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
前述した構成の本発明によれば、鉄道車両に備えられる連結器の両側を支持する側方支持部材と、連結器の下部を支持する下方支持部材に連結されるセンタリング部材とから構成され、連結器が外力によって左右に回転するときに連結器を再び原位置させることにより、鉄道車両を連結するとき、管理者が別途に連結器の位置を調節しなくても容易に連結することができるという効果がある。
【0015】
本発明は、センタリング部材の内部には、連結器の回転時に原位置させるための弾性力を提供する復帰力ユニットが備えられるが、前記復帰力ユニットは、ゴム材質からなるボディと、ボディの両側に設けられる翼部とを備え、翼部の前部には、連結器の回転に応じて回転する加圧部材が備えられるが、前記加圧部材の幅は翼部の離隔空間よりも大きく形成されることにより、翼部が両側に加圧されて翼部の弾性力よりも大きな力が加わるときにのみ連結器が回転することができるようにして、車両の連結時に外力が作用しても安定的に連結器の中心を維持することができるため、安定的に連結できるようにするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係るセンタリングデバイスが設置された鉄道車両用連結器の斜視図である。
図2】本発明に係るセンタリングデバイスの斜視図である。
図3】本発明に係るセンタリングデバイスの分離斜視図である。
図4】本発明に係るセンタリングデバイスのセンタリング部材の分離斜視図である。
図5】本発明に係るセンタリングデバイスのセンタリング部材の縦断面図である。
図6】本発明に係るセンタリングデバイスのセンタリング部材の横断面図である。
図7】本発明に係るセンタリングデバイスの復帰力ユニット製造時の状態図である。
図8】本発明に係るセンタリングデバイスの復帰力ユニットにプレテンションを加えた状態の状態図である。
図9】本発明によるセンタリングデバイスにおいて連結器が回転した状態の復帰力ユニットの状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態をより詳細に説明する。図面上の同一の構成要素に対しては同一の参照符号を使用し、同一の構成要素についての重複説明は省略する。そして、本発明は、多数の異なる形態で実現でき、記述された実施形態に限定されないことを理解すべきである。
図1は本発明に係るセンタリングデバイスが設置された鉄道車両用連結器の斜視図、図2は本発明に係るセンタリングデバイスの斜視図、図3は本発明に係るセンタリングデバイスの分離斜視図、図4は本発明に係るセンタリングデバイスのセンタリング部材の分離斜視図、図5は本発明に係るセンタリングデバイスのセンタリング部材の縦断面図、図6は本発明に係るセンタリングデバイスのセンタリング部材の横断面図、図7は本発明に係るセンタリングデバイスの復帰力ユニットの製造時の状態図、図8は本発明に係るセンタリングデバイスの復帰力ユニットにプレテンションを加えた状態の状態図、図9は本発明によるセンタリングデバイスにおいて連結器が回転した状態の復帰力ユニットの状態図である。
【0018】
本発明は、鉄道車両用連結器に設置され、連結器を原位置に復帰させるセンタリングデバイス200に関するもので、図1乃至図9に示すように、その構成は、鉄道車両を連結する連結器100の両側を支持する一対の側方支持部材500と、前記側方支持部材500を回転させて連結器100を原位置に復帰させるセンタリング部材400と、前記連結器100のヒンジ部110の下部に設置され、端部には前記センタリング部材400が設置される設置ブラケット300とを含んでなる。
それで、外力が作用して、鉄道車両に設置された連結器100がヒンジ部110を基準に回転する場合、本発明のセンタリングデバイス200によって元の位置に復帰するようにすることにより、鉄道車両の連結時に管理者が別途に連結器100を制御しなくても定位置に位置するので、安定して連結することができる。
【0019】
前記センタリング部材400は、下部が開放された円筒状に形成されるカバー部材410と、前記カバー部材410の内側に備えられ、前記カバー部材410に復帰力を作用する復帰力ユニット450と、前記カバー部材410と側方支持部材500とを連結する連結部材430とを含んでなる。
ここで、前記カバー部材410の上面の中心部には、中心突部420が上方に突出して形成され、前記中心突部420の一側に前記連結部材430の一側端部が一体に連結され、前記連結部材430は、「V」字状に形成され、他端部の両側には前記側方支持部材500がそれぞれ連結され、カバー部材410、連結部材430、側方支持部材500が同時に回転する。
【0020】
一方、前述したように、カバー部材410は、下部が開放されるように形成され、内部に備えられる復帰力ユニット450の下部が外部に露出されるが、前記復帰力ユニット450の下部は前記設置ブラケット300の端部に固設される。
ここで、前記復帰力ユニット450は、合成樹脂または金属材質の硬質材料で形成され、中心部に備えられる中心軸451と、ゴムまたは合成ゴムからなり、前記中心軸451の外側に備えられるボディ452と、前記ボディ452の両側にボディ452と同じ材質で形成される翼部453と、前記翼部453の側面に設けられ、合成樹脂または金属材質からなる補強部材454とで構成される。
この際、前記中心軸451の縁部には、一定の間隔で上下貫通するようにシャフトホール(図示せず)が形成され、前記設置ブラケット300の端部には、前記シャフトホールに対応するようにシャフトホール(図示せず)が形成され、シャフト310を挿入して中心軸451が回転しないように固定する。
【0021】
前記復帰力ユニット450の中心部、中心軸451の中心部には、上下貫通するように中心孔(図示せず)が形成されて回転軸440が備えられ、前記回転軸440の上端は、前記カバー部材410の中心部に固設されることにより、カバー部材410は、復帰力ユニット450の外側に回転可能に備えられる。
ここで、前記ボディ452の両側に形成される一対の翼部453の前部と後部には、それぞれ第1離隔部455と第2離隔部456が形成されるが、前記カバー部材410の内周面の一側には加圧部材412が設置され、前記加圧部材412は前記第1離隔部455に挿入される。
この時、前記側方支持部材500と連結部材430で連結されるカバー部材410は、連結器100が外力によって回転すると、同一の角度で回転し、前記カバー部材410の内周面に設置された加圧部材412も回転して、一対の翼部453のうちのいずれか一方の翼部453を加圧することにより、ボディ452を基準にして後方に回転する変形を起こす。
【0022】
そこで、前記復帰力ユニット450の形状は、図9に示されているように変形し、それにより、ゴムまたは合成ゴムからなる翼部453は、自体の弾性力によって変形した状態を正すことにより元の位置に復帰しようとする復帰力が作用して、外力が消えると加圧部材412に復帰力が作用して加圧部材412を原位置に復帰させる。
したがって、前記カバー部材410の内周面に設置された加圧部材412が復帰することにより、カバー部材410と側方支持部材500が原位置し、側方支持部材500によって連結器100も原位置に復帰することにより、管理者が直接連結器100の方向を制御しなくても安定的に正常位置に復帰する。
【0023】
一方、前記加圧部材412は、第1離隔部455の形状に対応するように形成されるが、前記加圧部材412は、左右幅が第1離隔部455の左右幅よりも大きく形成されることにより、一対の翼部453を後方に加圧する。
つまり、復帰力ユニット450は、初期製作の際には図7に示されているように形成されるが、加圧部材412を第1離隔部455に挿入すると、図8に示されているように翼部453が変形して、弾性力によって元の形状に復帰しようとする復帰力が発生する。
【0024】
そこで、前記加圧部材412を挿入することにより、元来にはなかった初期弾性力が作用して、連結器100に作用する外力が初期弾性力の力よりも小さい場合には、連結器100が任意に回転しなくなり、連結器100の回転が必要な場合には、連結器100に加える力を初期弾性力よりも大きくして回転させる。
もちろん、初期弾性力は、連結器100が設置された鉄道車両の状況に応じて適切に調節することは当然である。
【0025】
前記補強部材454は、合成樹脂または金属材質の硬質材料からなり、翼部453の外側面に対応するように円弧状に形成されて付着結合されるが、前記補強部材454は、翼部453の上下厚さよりも厚く形成され、翼部453の上部と下部に突出するように形成される。
ここで、前記復帰力ユニット450の上部と下部には、円板状に形成されるガイド板460がそれぞれ備えられるが、前記ガイド板460の外径が前記補強部材454の内径と同一に形成され、上下に突出した補強部材454の内側にガイド板460が位置するようになる。
この際、前記ガイド板460の一側には、前記第1離隔部455に挿入される回転防止突部461がさらに備えられるが、前記回転防止突部461は、円弧状をし、第1離隔部455に位置する補強部材454の離隔距離に対応する長さに形成される。
【0026】
ここで、前記ガイド板460の中心部には、回転軸440が上下貫通するように中心孔(図示せず)が形成され、中心孔の外側には、中心軸451に形成されるシャフトホールに対応するように上下貫通するシャフトホールが形成され、前述したシャフトによってガイド板460も回転することができないように固定される。
したがって、前記ガイド板460の回転防止突部461は、前記翼部453の外側に設置される補強部材454の内周面と接するように備えられることにより、加圧部材412によって補強部材454が後方に加圧されると、翼部453が変形を起こすとき、ガイド板460によって内側に収縮することを防止して、翼部はガイド板460の外周面に沿って後方に回転する方向に変形する。
【0027】
また、復帰力ユニット450の上部と下部に備えられる前記ガイド板460の一側に形成される回転防止突部461は、第1離隔部455の上部と下部にそれぞれ挿入され、一側の翼部453が加圧されて後方へ回転する場合に他側の翼部453が同一の方向に回転しようとするとき、これを防止することにより、一側の翼部453の変形による弾性力がさらに大きくなり、より迅速に原位置に復帰することができるようにする。
【0028】
一方、前記ガイド板460の中心部には、前記中心軸451の上端と下端が挿入される収容部(図示せず)を形成して、より容易に組み立てることができるようにし、前記カバー部材410の内側下面の中心部にも、前記ガイド板460の上方に突出する収容部が収容される内側収容部(図示せず)を形成して容易に組み立てることができる。
この際、前記カバー部材410の上面の中央部に形成される中心突部420の中心部には、前記回転軸440の上端が上下に貫通する中心孔(図示せず)が形成され、前記中心突部420には、左右に貫通する通孔が形成されることにより、固定ピン422を挿入して中心突部420の内側の回転軸440を左右貫通するようにして中心突部420の内側に固定する。
【0029】
前記側方支持部材500同士の間には、下方支持部材600がさらに備えられるが、前記下方支持部材600は、前記側方支持部材500の下端に備えられる下板部材610と、前記下板部材610の上部に設置される緩衝部材620と、前記緩衝部材620の上部に設置され、連結器100の下部を支持する下部支持板630とから構成される。
そこで、前記緩衝部材620によって、連結器100の荷重を安定的に支持することができるだけでなく、走行中に発生する上下振動を吸収して乗り心地を高める。
【0030】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は、これに限定されず、本発明の実施形態と実質的に均等な範囲内にあるものにまで本発明の範囲が及ぶものであり、本発明の精神を逸脱することなく当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9