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特許7377974耳鳴り治療プログラムを提供するマッサージ装置およびこの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-01
(45)【発行日】2023-11-10
(54)【発明の名称】耳鳴り治療プログラムを提供するマッサージ装置およびこの制御方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 11/00 20220101AFI20231102BHJP
   A61H 7/00 20060101ALI20231102BHJP
   A61H 15/00 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
A61F11/00 350
A61H7/00 322J
A61H15/00 390Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022530835
(86)(22)【出願日】2020-11-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-01
(86)【国際出願番号】 KR2020016579
(87)【国際公開番号】W WO2021107531
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-05-25
(31)【優先権主張番号】10-2019-0153743
(32)【優先日】2019-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518358871
【氏名又は名称】ボディーフレンド カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BODYFRIEND Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】163,Yangjaecheon-ro,Gangnam-gu,Seoul,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ヨンフン
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0237746(US,A1)
【文献】特表2002-538912(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 11/00
A61H 7/00
A61H 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
耳鳴り治療プログラムを提供するマッサージ装置であって
使用者の耳鳴り情報を獲得する耳鳴り情報獲得部
ロー(raw)音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを調整して前記ロー音源を平坦化させることによって第1加工音源を生成する第1加工音源生成部
前記獲得した耳鳴り情報に基づいて前記第1加工音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを減少させることによって耳鳴り治療音源を生成する耳鳴り治療音源生成部
前記生成された耳鳴り治療音源と耳鳴り治療マッサージが結合された耳鳴り治療プログラムを提供する耳鳴り治療プログラム提供部;を含
前記第1加工音源生成部は、傾斜度を有する仮想の線に基づいて、前記ロー(raw)音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを調整することによって第1加工音源を生成し、
前記耳鳴り治療音源生成部は、音源の全体から人の音声が含まれた部分を除外することによって音源の全体で前記ロー音源を決定するマッサージ装置
【請求項2】
傾斜度は、
使用者の交感神経の亢進程度に基づいて決定される、請求項1に記載のマッサージ装置
【請求項3】
前記第1加工音源生成部は、
前記使用者のHRV(Heart Rate Variability)情報を獲得し、前記HRV情報に含まれた低周波数帯域と高周波数帯域パワーの比率(LF/HFRatio)を活用して前記使用者の交感神経の亢進程度を決定する、請求項に記載のマッサージ装置
【請求項4】
前記耳鳴り治療プログラム提供部は、
前記使用者のHRV(Heart Rate Variability)情報を獲得し、前記HRV情報に含まれた低周波数帯域と高周波数帯域パワーの比率(LF/HFRatio)を活用して前記耳鳴り治療マッサージを決定する、請求項1に記載のマッサージ装置
【請求項5】
前記耳鳴り情報獲得部は、
耳鳴りが聞こえる耳を選択できるように使用者インターフェースを提供し、提供された使用者インターフェースを通じて耳鳴りが聞こえる耳に対する情報を獲得すること
低周波数から次第に周波数が高くなる音源を出力し、使用者から受信した選択情報に基づいて耳鳴りが聞こえる第1周波数帯域を決定すること
高周波数から次第に周波数が低くなる音源を出力し、使用者から受信した選択情報に基づいて耳鳴りが聞こえる第2周波数帯域を決定すること
前記第1周波数帯域および第2周波数帯域に基づいて少なくとも一つの候補耳鳴り周波数帯域を決定すること;および
前記候補耳鳴り周波数帯域とマッチングされる音源を出力し、使用者の選択情報に基づいて耳鳴り周波数帯域を獲得すること
を行うように構成されている、請求項1に記載のマッサージ装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はマッサージ装置で耳鳴り治療プログラムを提供する方法、そして、耳鳴り治療プログラムを提供するマッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
耳鳴りは2017年の国民健康栄養調査結果によると、大韓民国成人の約20%が経験する症状である。また全体人口の約5%が“うるさくて神経質になったり、眠れないほど”の耳鳴りを病んでいる。
【0003】
耳鳴りは耳が鳴る現象であって、外部の音源の刺激なしに脳で感じられる状態を意味する。大脳で認知される耳鳴りは、辺縁系では耳鳴りと関連した不快な感情を感じ、自律神経系の反応により不眠、不安、恐れを感じることになる。このような反応は再び耳鳴りの悪化要因として作用して耳鳴りをさらに悪化させる。
【0004】
耳鳴りの治療にあたって、音治療、薬物治療、経皮的な磁場の刺激、耳鳴り順応療法などの方法が試みられているが、耳鳴りの複雑なメカニズムにより治療が長く、成功率が低く、再発が多い。
【0005】
音治療のうち、遮蔽音以上の音治療を施行する方法の場合、耳鳴りの習慣化を妨害し、使用直後に効果をみることができるものの、治療を中断する場合、再び耳鳴りが始まる短所がある。
【0006】
遮蔽音以下の音治療と相談治療を併行する耳鳴り順応療法は、患者が耳鳴りで感じる否定的な要素をなくし、中枢神経系の適応を誘導できるため、長期的にも治療効果を期待することができる。しかし、耳鳴り順応療法の効果を得るための治療期間が数ヶ月以上と長く、その間病院を周期的に訪問しなければならない不都合な点がある。
【0007】
前述したいかなる種類の音治療であれ、白色騒音や広帯域雑音などの音を利用するが、長期間の間聞くには不快感と退屈さを誘発するため、患者の順応度が低くなって治療の成功率は低い。
【0008】
音治療の場合、白色騒音あるいは広帯域雑音を利用するため、これによる不快感および退屈さが誘発される。このため、耳鳴り患者が中途放棄する場合が多いため、成功率が低い。
【0009】
耳鳴り順応療法のためには、定期的に病院を訪問して相談治療を受けることが必要であるため、これに伴う不都合な点がある。
【0010】
薬物治療も長期間にわたり薬を服用しなければならず、その目的が完治ではなく症状の緩和であるということにその限界がある。
【0011】
最近多様な研究グループによって施行されている頭蓋内磁場刺激などを含んだ多様な方法の場合、まだその効果が不明確であり、研究段階の水準に留まっている。
【0012】
患者の特性に合う周波数変形音楽療法は、既存の白色騒音あるいは広帯域雑音を使う既存の音治療より不快感および退屈さは少ないが、音治療の特性上、少なくとも30分以上の長期間音楽を聞かなければならないため、これも退屈さは存在することになる。
【0013】
また、実際の耳鳴りの様相は高周波の様相をしているという点、一般的な音源の場合高音に行くほど音の強度が弱くなるため(~12000Hz)、高音域の患者のために耳鳴りの治療をするための方法が必要である。
【0014】
登録特許第10-1057661は音楽を利用して耳鳴りを治療する技術を開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本開示内容は前述した背景技術に対応して導き出されたものであり、本開示内容の多様な目的のうち一つは、マッサージ装置で耳鳴り治療プログラムを提供する方法、そして、耳鳴り治療プログラムを提供するマッサージ装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記課題を解決するための本開示の一実施例によると、マッサージ装置で耳鳴り治療プログラムを提供する方法において、使用者の耳鳴り情報を獲得する段階;ロー(raw)音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを調整して前記ロー音源を平坦化させることによって第1加工音源を生成する段階;前記獲得した耳鳴り情報に基づいて前記第1加工音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを減少させることによって耳鳴り治療音源を生成する段階;前記生成された耳鳴り治療音源と耳鳴り治療マッサージが結合された耳鳴り治療プログラムを提供する段階;を含む、マッサージ装置で耳鳴り治療プログラムを提供する方法が開示される。
【0017】
前記課題を解決するための本開示の他の実施例によると、耳鳴り治療プログラムを提供するマッサージ装置において、使用者の耳鳴り情報を獲得する耳鳴り情報獲得部;ロー(raw)音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを調整して前記ロー音源を平坦化させることによって第1加工音源を生成する第1加工音源生成部;前記獲得した耳鳴り情報に基づいて前記第1加工音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを減少させることによって耳鳴り治療音源を生成する耳鳴り治療音源生成部;前記生成された耳鳴り治療音源と耳鳴り治療マッサージが結合された耳鳴り治療プログラムを提供する耳鳴り治療プログラム提供部;を含む、耳鳴り治療プログラムを提供するマッサージ装置が開示される。
【発明の効果】
【0018】
本開示の一実施例に係るマッサージ装置は、使用者の耳鳴り情報により生成された耳鳴り治療音源と耳鳴り治療マッサージが結合された耳鳴り治療プログラムを提供することによって、使用者の耳鳴り症状を緩和または治療することができる。
【0019】
本開示で得ることができる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及していないさらに他の効果は以下の記載から本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
多様な様相が図面を参照して記載され、ここで類似する参照番号は総括的に類似する構成要素を指し示すのに利用される。以下の実施例で、説明目的のために、多数の特定の細部事項が一つ以上の様相の総体的な理解を提供するために提示される。しかし、そのような様相がこのような特定の細部事項なしに実施され得ることは明白であろう。他の例示で、公知の構造および装置が一つ以上の様相の記載を容易にするためにブロック図の形態で図示される。
【0021】
図1】本開示の一実施例に係るマッサージ装置1000を説明するための図面である。
図2】本開示内容の一実施例に係るメインフレームを説明するための図面である。
図3】本開示の一実施例によりマッサージ装置1000の構成要素を説明するための図面である。
図4】本開示の一実施例に係るマッサージ装置で耳鳴り治療プログラムを提供する方法を説明するための図面である。
図5】本開示の一実施例により耳鳴り周波数帯域を獲得する方法について説明するための図面である。
図6a】本開示の一実施例に係る第1加工音源を生成する方法を説明するための図面である。
図6b】本開示の一実施例に係る第1加工音源を生成する方法を説明するための図面である。
図7】本開示の一実施例に係る仮想の線の傾斜度を決定するための方法を説明するための図面である。
図8】本開示の一実施例により耳鳴り治療音源を生成する方法を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
マッサージ装置で耳鳴り治療プログラムを提供する方法において、使用者の耳鳴り情報を獲得する段階;ロー(raw)音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを調整して前記ロー音源を平坦化させることによって第1加工音源を生成する段階;前記獲得した耳鳴り情報に基づいて前記第1加工音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを減少させることによって耳鳴り治療音源を生成する段階;前記生成された耳鳴り治療音源と耳鳴り治療マッサージが結合された耳鳴り治療プログラムを提供する段階;を含む、マッサージ装置で耳鳴り治療プログラムを提供する方法。
【0023】
前述した本開示の目的、特徴および長所は、添付された図面と関連した次の実施例を通じてより明らかになるであろう。以下の特定した構造乃至機能的説明は、単に本開示の概念にしたがう実施例を説明するための目的で例示されたものであり、本開示の概念にしたがう実施例は多様な形態で実施され得、本明細書または出願に説明された実施例に限定されるものと解釈されてはならない。
【0024】
本開示の概念にしたがう実施例は多様な変更を加えることができ、多様な形態を有することができるため、特定の実施例は図面に例示して本明細書または出願に詳細に説明しようとする。しかし、これは本開示の概念にしたがう実施例を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本開示の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。
【0025】
第1および/または第2等の用語は多様な構成要素の説明に使われ得るが、前記構成要素は前記用語に限定されはしない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ、例えば本開示の概念にしたがう権利範囲から逸脱することなく、第1構成要素は第2構成要素と命名され得、同様に第2構成要素は第1構成要素にも命名され得る。
【0026】
或る構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されていたりまたは接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在してもよいと理解されるべきである。反面、或る構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか、または「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。構成要素の間の関係を説明するための他の表現、すなわち「~間に」と「すぐに~間に」または「~に隣接する」と「~に直接隣接する」等の表現も同様に解釈されるべきである。
【0027】
本明細書で使う用語は単に特定の実施例を説明するために使われたものであり、本開示を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書で「含む」または「有する」等の用語は、説示された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0028】
異なって定義されない限り、技術的または科学的な用語を含んで、ここで使用されるすべての用語は本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有している。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本明細書で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0029】
本明細書でアクチュエータは駆動力を提供できる構成を意味する。例えば、アクチュエータはモータ、リニアモータ、電子モータ、DCモータ、ACモータ、リニアアクチュエータ、電動アクチュエータなどを含むことができ、これに限定されない。
【0030】
本明細書で、螺旋棒は螺旋状の溝を有する直線形態の部材を意味し、金属材質で具現され得る。例えば、螺旋棒は表面に螺旋状の溝を有する円柱棒を含むことができる。また、螺旋棒は金属リードスクリュー(lead screw)を含むことができる。
【0031】
本明細書で、バイノーラルビートは脳波を調節できる特定の形態のオーディオ情報を意味し得る。
【0032】
本明細書で、一実施例によると、マッサージ装置はボディマッサージ部と足マッサージ部を含むマッサージ装置を指称し得る。また、他の実施例によると、ボディマッサージ部100と足マッサージ部300は分離された別途の装置(例えば、ボディマッサージ装置と足マッサージ装置)で存在し得、マッサージ装置はボディマッサージ装置または足マッサージ装置を指称し得る。
【0033】
以下、添付した図面を参照して、本開示の実施例をより詳細に説明しようとする。
【0034】
図1は、本開示の一実施例に係るマッサージ装置1000を説明するための図面である。
【0035】
本開示内容の一実施例に係るマッサージ装置1000は使用者の身体の少なくとも一部分を収容するための領域を形成し、そして、使用者の胴体をマッサージするボディマッサージ部100、そして、使用者の足をマッサージする足マッサージ部300を含むことができる。
【0036】
ボディマッサージ部100は使用者の身体の少なくとも一部分にマッサージを提供することができる。ボディマッサージ部100は使用者の身体の少なくとも一部分にマッサージ機能を提供するマッサージモジュール1700、使用者に任意の形態のオーディオ出力を提供するためのオーディオ出力部1600、ボディマッサージ部100の骨組みを構成するメインフレーム1100および使用者から任意の形態の入力を受信するための使用者入力部1800を含むことができる。
【0037】
前述したボディマッサージ部100が含む構成は例示的な実施例に過ぎず、ボディマッサージ部100は前述した構成の他にも多様な構成を含むことができる。
【0038】
また、図1で図示されるマッサージ装置1000の形状および構造は例示的なものに過ぎず、本開示内容の特許請求の範囲によって定義される権利範囲を逸脱しない限り、多様な形態のマッサージ装置1000も本開示内容の範囲内に含まれ得る。
【0039】
ボディマッサージ部100は使用者を収容するための任意の形態の空間を形成することができる。ボディマッサージ部100は使用者の身体の形状と対応する形態の空間を具備することができる。例えば、図1で図示されるように、ボディマッサージ部100は使用者の全身または身体の一部分を収容できる着座型で具現され得る。
【0040】
ボディマッサージ部100で地面と接する部分は、摩擦力を増大させるための任意の材質または摩擦力を増大させるための任意の部材(例えば、すべり防止パッドなど)を含むことができ、マッサージ装置1000の移動性を強化させるための車輪を含むことができる。
【0041】
ボディマッサージ部100の少なくとも一部はスライディング移動することができる。例えば、ボディマッサージ部100がマッサージを開始する場合、ボディマッサージ部100の少なくとも一部は前方にスライディング移動することができる。また、ボディマッサージ部100は後方に傾くことができる。その結果、ボディマッサージ部100は後方に傾いた状態でマッサージを提供することができる。
【0042】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は少なくとも一つのエアセル(図示されず)を含むことができる。エアセルは使用者の肩部分、骨盤部分、腕マッサージ部、足マッサージ部300等に位置することができ、これに限定されず、マッサージ装置1000の多様な部分に配置され得る。
【0043】
マッサージ装置1000はエア供給部を含むことができ、エア供給部はエアセルに空気を供給することによって、エアセルを膨らませることができる。エア供給部はボディマッサージ部100の内部に位置することができ、足マッサージ部300に位置することができる。また、エア供給部はマッサージ装置1000の外部に位置することができる。
【0044】
足マッサージ部300は使用者に足マッサージを提供することができる。例えば、足マッサージ部300は使用者のふくらはぎをマッサージするふくらはぎマッサージ部および/または使用者の足をマッサージする足マッサージ部を含むことができる。
【0045】
足マッサージ部300は使用者の身体特性に応じて、長さの調節が可能であり得る。例えば、身長が高い使用者がマッサージ装置1000を使う場合、ふくらはぎの長さが長いため足マッサージ部300の長さが長くなる必要がある。また、身長が低い使用者がマッサージ装置1000を使う場合、ふくらはぎの長さが短いため足マッサージ部300が短くなる必要がある。これに伴い、足マッサージ部300は使用者の身長に合わせた足マッサージを提供することができる。
【0046】
マッサージモジュール1700は、ボディマッサージ部100に収容された使用者に任意の形態の力学的な刺激を提供するようにボディマッサージ部100の内部に備えられ得る。図1で図示されるように、マッサージモジュール1700はボディマッサージ部100の内部に備えられたメインフレーム1100に沿って移動することができる。
【0047】
例えば、ボディマッサージ部100のメインフレーム1100にはラックギア(Rack gear)が備えられ得、マッサージモジュール1700はラックギアに沿って移動しながら、使用者の身体の多様な部分に力学的刺激を提供することができる。マッサージモジュール1700はボールマッサージユニットまたはローラマッサージユニットを含むことができ、これに限定されない。
【0048】
メインフレーム1100はボディマッサージ部100の内部構成の骨組みを構成するものであり、金属材質またはプラスチック材質などで具現され得る。例えば、メインフレーム1100は鉄、合金、鋼鉄などで具現され得、これに限定されず、多様な硬い材質で具現され得る。
【0049】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000はオーディオ出力部1600を含むことができる。オーディオ出力部1600は多様な位置に備えられ得る。例えば、オーディオ出力部1600は使用者と接触するシート部の上端に配置された上端オーディオ出力ユニット、シート部の左右側の腕マッサージ部の前端に付着された前方オーディオ出力ユニット、および/または腕マッサージ部の後端に付着された後方オーディオ出力ユニットなどのように、複数の出力ユニットを含むことができ、これに限定されない。この場合、オーディオ出力部1600は5.1チャネルのような立体音響を提供することができ、これに限定されない。
【0050】
本開示の一実施例によると、使用者はマッサージ装置制御デバイス2000を利用してマッサージ装置1000を制御することができる。マッサージ装置制御デバイス2000はマッサージ装置1000と有線通信および/または無線通信を通じて連結され得る。
【0051】
マッサージ装置制御デバイス2000はリモートコントローラ(Remote controller)、携帯電話(Cellular phone)、PDA(Personal Digital Assistant)等を含むことができ、これに限定されず、マッサージ装置1000と有線または無線通信を通じて連結可能な多様な電子デバイスを含むことができる。
【0052】
図2は、本開示内容の一実施例に係るメインフレームを説明するための図面である。
【0053】
本開示の一実施例によると、メインフレーム1100はマッサージモジュール1700が備えられるアッパーフレーム1150およびアッパーフレーム1150を支持するベースフレーム1110を含むことができる。
【0054】
アッパーフレーム1150の少なくとも一部にはラックギア1151が備えられ得る。ラックギア1151はボディマッサージモジュール1700の上下移動をガイドするための部材であり、複数個の谷部と複数個の山部を含むことができる。
【0055】
本開示の一実施例によると、ラックギア1151はアッパーフレーム1150の両側部に対向する形態で備えられ得、ボディマッサージモジュール1700はラックギア1151に沿って移動することができる。
【0056】
例えば、ボディマッサージモジュール1700はラックギア1151と噛み合うギアを含むことができ、ボディマッサージモジュール1700に備えられたアクチュエータによってギアが回転することによって、ボディマッサージモジュール1700は上側にまたは下側に移動することができる。
【0057】
ラックギア1151は金属材質またはプラスチック材質で具現され得る。例えば、ラックギア1151は鉄、鋼鉄、合金、強化プラスチック、メラミン樹脂、フェノール樹脂等で具現され得、これに限定されない。
【0058】
アッパーフレーム1150は多様な形状で具現され得る。例えば、アッパーフレーム1150は形態によりSフレーム、Lフレーム、S&Lフレーム、ダブルS&Lフレームに区分され得、これに限定されない。
【0059】
Sフレームは、アッパーフレーム1150のうち少なくとも一部が「S」のように屈曲した形態を含むフレームを意味する。Lフレームは、アッパーフレーム1150のうち少なくとも一部が「L」のように曲がった形態を含むフレームを意味し、S&Lフレームは「S」のように屈曲した形態と「L」のように曲がった形態をすべて含むフレームを意味し、ダブルS&Lフレームは「L」のように曲がった形態と二つの部分の「S」のように屈曲した形態を含むフレームを意味する。
【0060】
ベースフレーム1110は、メインフレーム1100のうちアッパーフレーム1150を支持し地面と接する部分を意味する。ベースフレーム1110はベース上部フレーム1111およびベース下部フレーム1112を含むことができる。
【0061】
ベース上部フレーム1111はアッパーフレーム1150を支持することができ、ベース下部フレーム1112は地面と接することができる。また、ベース上部フレーム1111はベース下部フレーム1112に接するように位置することができる。
【0062】
本開示の一実施例によると、ベース上部フレーム1111はベース下部フレーム1112に沿って移動することができる。例えば、ベース上部フレーム1111はベイス下部フレーム1112に沿って前方にまたは後方にスライディング移動することができる。この場合、アッパーフレーム1150はベース上部フレーム1111と連結され、ベース上部フレーム1111の移動にしたがって動くことができる。
【0063】
例えば、ベース上部フレーム1111が前方に移動する場合、アッパーフレーム1150も前方にともに移動することができ、ベース上部フレーム1111が後方に移動する場合、アッパーフレーム1150も後方にともに移動することができる。これによって、ボディマッサージ部100のスライディング移動が許容され得る。
【0064】
具体的に説明すると、ベース上部フレーム1111の移動を許容するために、ベース上部フレーム1111の下部には移動ホイールが備えられ得る。また、ベース下部フレーム1112の上部には移動ホイールをガイドできるガイド副裁可具備され得る。ベース上部フレーム1111に備えられた移動ホイールはベース下部フレーム1112に備えられたガイド部材に沿って移動することによって、ベース上部フレーム1111の前方移動または後方移動が許容され得る。
【0065】
本開示の他の実施例によると、マッサージ装置1000はスライディング機能を提供しなくてもよく、ベースフレーム1110は上部および下部フレームに分離されなくてもよい。
【0066】
図3は、本開示の一実施例によりマッサージ装置1000の構成要素を説明するための図面である。
【0067】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は制御部1200、センサ部1300、使用者入力部1800、オーディオ出力部1600およびネットワーク連結部1400のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0068】
制御部1200はマッサージ装置1000の動作を制御することができる。制御部1200は一つのプロセッサで具現され得、複数のプロセッサで具現され得る。制御部1200が複数のプロセッサで具現された場合、複数のプロセッサのうち少なくとも一部は物理的に離隔した距離に位置することができる。また、制御部1200はこれに限定されず、多様な方式で具現され得る。
【0069】
本開示の一実施例によると、制御部1200はマッサージ装置1000の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置1000は複数のアクチュエータを含むことができ、マッサージ装置1000は複数のアクチュエータの動作を制御することによって、マッサージ装置1000の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置1000はマッサージモジュール1700移動アクチュエータ、マッサージモジュールに含まれた少なくとも一つのアクチュエータ、背中角度アクチュエータ、足角度アクチュエータ、足マッサージアクチュエータ、足の長さ調節アクチュエータおよびスライディングアクチュエータのうち少なくとも一つを含むことができ、制御部1200はこれらを制御することによってマッサージ装置1000の動作を制御することができる。
【0070】
本開示の一実施例によると、制御部1200は耳鳴り情報獲得部1220、第1加工音源生成部、耳鳴り治療音源生成部1260および耳鳴り治療プログラム提供部1280のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0071】
耳鳴り情報獲得部1220は使用者の耳鳴り情報を獲得することができる。
【0072】
耳鳴り情報獲得部1220は多様な方法で使用者の耳鳴り周波数帯域を獲得することができる。例えば、耳鳴り情報獲得部1220は使用者の耳鳴り周波数帯域を直接決定することができ、外部のデバイスから使用者の耳鳴り周波数帯域を獲得することができる。
【0073】
耳鳴り情報獲得部1220はまず耳鳴りが聞こえる耳に対する情報を獲得することができる。例えば、耳鳴り情報獲得部1220は使用者に、左側の耳、右側の耳または両側の耳を選択できるインターフェースを提供することができる。使用者は提供された使用者インターフェースを通じて耳鳴りが発生する耳を選択でき、耳鳴り情報獲得部1220は使用者の選択情報に基づいて耳鳴りが発生する耳に対する情報を獲得することができる。また、耳鳴り情報獲得部1220は外部のデバイスから使用者に耳鳴りが発生する耳に対する情報を事前に獲得でき、これに限定されない。
【0074】
耳鳴り情報獲得部1220は耳鳴りが発生する第1周波数帯域を決定することができる。例えば、耳鳴り情報獲得部1220は耳鳴りが発生する耳に対する情報に基づいて、左側の耳、右側の耳、または両側の耳に音源を出力し、これと共に耳鳴りが発生する周波数帯域を選択できるインターフェースを提供することができる。具体的に説明すると、耳鳴り情報獲得部1220は低周波数帯域から高周波数帯域まで次第に周波数が増加する音源を出力し(例えば、1分の間250Hzから8000Hzまで周波数が徐々に増加する音源を出力)、使用者に耳鳴りが発生する周波数帯域を選択できるインターフェースを提供して耳鳴りが発生する周波数帯域を使用者が直接選択するようにすることができる。
【0075】
この場合、第1周波数帯域は一つの周波数を含むことができる。また、第1周波数帯域は複数個の周波数を含むことができ、これに限定されない。
【0076】
耳鳴り情報獲得部1220は耳鳴りが発生する第2周波数帯域を決定することができる。例えば、耳鳴り情報獲得部1220は耳鳴りが発生する耳に対する情報に基づいて、左側の耳、右側の耳、または両側の耳に音源を出力し、これと共に耳鳴りが発生する周波数帯域を選択できるインターフェースを提供することができる。具体的に説明すると、耳鳴り情報獲得部1220は高周波数帯域から低周波数帯域まで次第に周波数が減少する音源を出力し(例えば、1分の間8000Hzから250Hzまで周波数が徐々に減少する音源を出力)、使用者に耳鳴りが発生する周波数帯域を選択できるインターフェースを提供して耳鳴りが発生する周波数帯域を使用者が直接選択するようにすることができる。
【0077】
この場合、第2周波数帯域は一つの周波数を含むことができる。また、第2周波数帯域は複数個の周波数を含むことができ、これに限定されない。
【0078】
耳鳴り情報獲得部1220は候補耳鳴り周波数帯域を決定することができる。例えば、耳鳴り情報獲得部1220は決定された第1周波数帯域および第2周波数帯域に基づいて候補耳鳴り周波数帯域を決定することができる。具体的には、耳鳴り情報獲得部1220は予め決定された周波数帯域(例えば、250Hz、500Hz、1000Hz、2000Hz、3000Hz、4000Hz、6000Hz、8000Hz)のうち、第1周波数帯域および第2周波数帯域と近い少なくとも一つの周波数帯域を選択して候補耳鳴り周波数帯域として決定することができる。
【0079】
この場合、候補耳鳴り周波数帯域は一つの周波数を含むことができる。また、候補耳鳴り周波数帯域は複数個の周波数を含むことができ、これに限定されない。
【0080】
耳鳴り情報獲得部1220は耳鳴り周波数帯域を獲得することができる。例えば、耳鳴り情報獲得部1220は候補耳鳴り周波数帯域を使用者にインターフェースを通じて提供し、使用者のインターフェースを通じての選択情報に基づいて使用者の耳鳴り周波数帯域を獲得することができる。
【0081】
この場合、耳鳴り周波数帯域は一つの周波数を含むことができる。また、耳鳴り周波数帯域は複数個の周波数を含むことができ、これに限定されない。
【0082】
本開示の一実施例によると、第1加工音源生成部1240はロー(raw)音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを調整してロー音源を平坦化させることによって、第1加工音源を生成することができる。
【0083】
第1加工音源生成部1240は傾斜度を有する仮想線に基づいて、ロー音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを調整することによって第1加工音源を生成することができる。この場合、仮想の線の傾斜度は多様に決定され得る。
【0084】
例えば、第1加工音源生成部1240は使用者の交感神経の亢進程度に基づいて傾斜度を決定することができる。例えば、第1加工音源生成部1240は使用者の交感神経の亢進程度を決定でき、決定された交感神経の亢進程度に基づいて傾斜度を決定することができる。具体的には、第1加工音源生成部1240は使用者のHRV(Heart Rate Variability)情報を獲得でき、HRV情報に含まれた低周波数帯域と高周波数帯域パワーの比率(LF/HF Ratio)を活用して使用者の交感神経の亢進程度を決定でき、決定された交感神経の亢進程度に基づいて傾斜度を決定することができる。
【0085】
交感神経が亢進された使用者に過度の刺激を加える場合、使用者は不便を感じ得る。これに伴い、第1加工音源生成部1240は交感神経が相対的に多く亢進された使用者には傾斜度が高い線に基づいて第1加工音源を生成することによって、刺激が少ない音源を生成することができる。本開示の他の実施例によると、仮想の線は曲線で具現され得る。また、仮想の線は階段型の線で具現され得、これに限定されない。仮想の線が曲線で具現される場合、傾斜度は曲線の傾きで代替され得る。また、仮想の線が階段型の線で具現される場合、傾斜度は階段型の線の始点と終点を連結した直線の傾斜度で代替され得、これに限定されない。
【0086】
耳鳴り治療音源生成部1260は耳鳴り治療音源を生成することができる。
【0087】
本開示の一実施例によると、耳鳴り治療音源生成部1260は耳鳴り情報に基づいて第1加工音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを減少させることによって耳鳴り治療音源を生成することができる。耳鳴り治療音源生成部1260はノッチフィルタ(Notch Filter)を活用して耳鳴り治療音源を生成することができ、これに限定されない。
【0088】
耳鳴り治療プログラム提供部1280は耳鳴り治療音源と耳鳴り治療マッサージを結合させることによって耳鳴り治療プログラムを生成し、生成された耳鳴り治療プログラムを使用者に提供することができる。
【0089】
耳鳴り治療マッサージは使用者により適応的に決定することができる。例えば、耳鳴り治療プログラム提供部1280は交感神経の亢進程度に基づいて耳鳴り治療マッサージを決定できる。具体的には、耳鳴り治療プログラム提供部1280はHRV(Heart Rate Variability)情報を獲得し、前記HRV情報に含まれた低周波数帯域と高周波数帯域パワーの比率(LF/HF Ratio)を活用して前記使用者の交感神経の亢進程度を決定し、交感神経の亢進程度に基づいて耳鳴り治療マッサージを決定することができる。
【0090】
交感神経が亢進された使用者に過度の刺激を加える場合、使用者は不便を感じ得、これに伴い、耳鳴り治療プログラムの効果は減少し得る。これを解決するために、耳鳴り治療プログラム提供部1280は交感神経が相対的に多く亢進された使用者にはやわらかいマッサージ(例えば、揉みと叩きが相対的に弱いマッサージ、あんまモジュールが相対的に少なく突出した状態で遂行されるマッサージおよび/または一部分を集中的にマッサージせずに全体的に均一に遂行されるマッサージなど)を提供することができる。
【0091】
本開示の他の実施例によると、耳鳴り治療マッサージは使用者の生体情報に基づいて決定され得る。例えば、耳鳴り治療プログラム提供部1280は使用者のHRV情報を分析してストレス指数を測定することができる。この場合、耳鳴り治療プログラム提供部1280はストレス指数が高いと判断される場合、相対的に強く上体中心のマッサージを耳鳴り治療マッサージとして決定することができる。また、耳鳴り治療プログラム提供部1280はストレス指数が低いと判断される場合、全体的にやわらかいマッサージ(例えば、揉みと叩きが相対的に弱いマッサージ、あんまモジュールが相対的に少なく突出した状態で遂行されるマッサージおよび/または一部門を集中的にマッサージせずに全体的に均一に遂行されるマッサージなど)を耳鳴り治療マッサージとして決定することができる。
【0092】
マッサージモジュール移動アクチュエータはマッサージモジュール1700の上下移動を可能にするアクチュエータであり、マッサージモジュール1700移動アクチュエータの動作によってマッサージモジュール1700はラックギアに沿って動くことができる。
【0093】
背中角度アクチュエータはマッサージ装置1000で使用者の背中が接触する部分の角度を調整するアクチュエータであり、背中角度アクチュエータの動作によってマッサージ装置1000の背中の角度は調整され得る。
【0094】
足角度アクチュエータはマッサージ装置1000の足マッサージ部300の角度を調整するアクチュエータであり、足角度アクチュエータの動作によって足マッサージ部300とボディマッサージ部100間の角度は調整され得る。
【0095】
足マッサージアクチュエータは足マッサージ部300に含まれた足マッサージモジュールを動作させるアクチュエータを表す。足マッサージアクチュエータを活用してマッサージ装置1000は使用者に足マッサージを提供することができる。
【0096】
マッサージモジュール1700には少なくとも一つのアクチュエータが含まれ得、制御部1200は少なくとも一つのアクチュエータを動作させることによって多様なマッサージ動作を提供することができる。例えば、制御部1200はマッサージモジュール1700に含まれた少なくとも一つのアクチュエータを動作させることによって、叩きマッサージ、揉みマッサージなどを提供することができ、これに限定されず、多様なマッサージ動作を提供することができる。
【0097】
足長さ調節アクチュエータは足マッサージ部300の長さを調整するアクチュエータを表す。例えば、制御部1200は足長さ調節アクチュエータを活用して足マッサージ部300の長さを使用者に合うように調整することができ、その結果、使用者は体形に合うマッサージの提供を受けることができる。
【0098】
スライディングアクチュエータはマッサージ装置1000のスライディング動作を可能にする。例えば、スライディングアクチュエータの動作によってベース上部フレーム1111は前方にまたは後方に移動でき、その結果、ベース上部フレーム1111と連結されたアッパーフレームも前方または後方に移動することができる。
【0099】
センサ部1300は少なくとも一つのセンサを利用して多様な情報を獲得することができる。例えば、センサは圧力センサ、赤外線センサ、LEDセンサなどを含むことができ、これに限定されない。
【0100】
また、センサ部1300は生体情報獲得センサを含むことができる。生体情報獲得センサは指紋情報、顔情報、音声情報、虹彩情報、体重情報、心電図情報(electrocardiogram)、体成分情報などを獲得でき、これに限定されず、多様な生体情報を含むことができる。
【0101】
本開示の他の実施例によると、マッサージ装置1000はセンサを通じて使用者との接触面積および/または接触位置を感知することができる。また、マッサージ装置1000はセンサ部1300を通じて使用者の肩位置情報を獲得することができる。また、マッサージ装置1000は獲得した情報に基づいてオーダーメード型あんまを提供することができる。例えば、マッサージ装置1000が肩あんまを提供する場合、マッサージ装置1000はセンサ部1300を通じて獲得した情報に基づいて使用者の肩位置を認識し、認識結果により使用者に肩あんまを提供することができる。
【0102】
使用者入力部1800は使用者からマッサージ装置1000の動作制御と関連した命令を受信でき、使用者入力部1800は多様な形態で具現され得る。例えば、使用者入力部1800はボディマッサージ部100に備えられ得、足マッサージ部300に備えられ得、これに限定されない。
【0103】
マッサージ装置1000は使用者入力部1800を通じて使用者から多様な命令を獲得することができる。例えば、マッサージ装置1000はあんまモジュールの選択、あんまタイプの選択、あんま強度の選択、あんま時間の選択、あんま部位の選択、ボディマッサージ部100の位置と動作に対する選択、マッサージ装置1000の電源のOn-Offに対する選択、温熱機能の動作の有無に対する選択、音源再生に関連した選択などに対する任意の命令を受信でき、これに限定されない。
【0104】
本開示の他の実施例によると、使用者入力部1800は予め設定された使用者設定機能または自主的に予め設定された機能などにしたがって、ホットキー(hot key)形態のボタンおよび/または方向選択、取り消し、入力を実行するための選択ボタンなどを具備することができる。
【0105】
使用者入力部1800はキーパッド、ドームスイッチ、タッチパッド(定圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチ等で具現され得、これに限定されない。また、使用者入力部1800は音声認識技術に基づいて、使用者の発話を通じて命令を獲得することができる。
【0106】
本開示の一実施例によると、使用者入力部1800はマッサージ装置1000の動作状況または使用者の現在の状態などを表示するためのディスプレイを含むことができる。この場合、ディスプレイは液晶ディスプレイ(lizuid crystal display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)のうち少なくとも一つを含むことができ、これに限定されない。
【0107】
オーディオ出力部1600は使用者に任意の形態のオーディオ出力を提供することができる。例えば、オーディオ出力部1600はマッサージ装置1000で提供されるあんまパターンに最適化された音源および/またはバイノーラルビートを使用者に出力することによって、使用者に脳刺激を提供することができる。オーディオ出力部1600はネットワーク(図示されず)を通じて受信されたり内部/外部保存媒体(図示されず)に保存された音響信号を出力することができる。例えば、オーディオ出力部1600は使用者端末2000とネットワーク連結(例えば、ブルートゥース連結など)を通じて使用者端末2000の制御による音源を出力することができる。また、オーディオ出力部1600はマッサージ装置1000の動作と関連して発生する任意の形態の音響信号を出力することができる。
【0108】
本開示の一実施例に係るマッサージ装置1000はネットワーク連結部1400を含むことができる。ネットワーク連結部1400は任意の形態のネットワークを通じてマッサージ装置1000の内部のモジュール、外部マッサージ装置および/または使用者端末2000と通信を遂行できる。ネットワーク連結部1400はネットワーク接続のための有線/無線接続モジュールを含むことができる。無線接続技術としては、例えば、WLAN(WirelessLAN)(Wi-Fi)、Wibro(Wireless broadband)、Wimax(World Interoperability forMicrowave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)等が利用され得る。有線接続技術としては例えば、XDSL(Digital Subscriber Line)、FTTH(Fibersto the home)、PLC(Power Line Communication)等が利用され得る。また、ネットワーク連結部は近距離通信モジュールを含み、近距離に位置する任意の装置/端末とデータを送受信することができる。例えば、近距離通信(short rangecommunication)技術としてブルートゥース(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(IrDA、infrared Data Association)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBeeなどが利用され得、これに限定されない。
【0109】
保存部1500はマッサージ装置1000と関連した多様な情報を保存することができる。例えば、保存部1500はマッサージ制御情報を含むことができ、個人認証情報を含むことができ、これに限定されない。
【0110】
保存部1500は任意のデータを持続的に保存できる不揮発性(non-volatile)保存媒体を通じて具現され得る。例えば、保存部1500はディスク、光学(optical)ディスクおよび光磁気(magneto-optical)保存デバイスだけでなく、フラッシュメモリおよび/またはバッテリ-バックアップメモリに基づいた保存デバイスを含むことができ、これに限定されない。
【0111】
また、保存部1500はメモリを含むことができる。メモリは動的ラム(DRAM、dynamic random access memory)、静的ラム(SRAM、static random access memory)などのランダムアクセスメモリ(RAM)のような、プロセッサが直接接近する主な保存装置であり、電源を切ると保存された情報が瞬間的に消される揮発性(volatile)保存装置を意味し得るが、これらに限定されるものではない。このようなメモリは制御部1200によって動作され得る。
【0112】
図4は、本開示の一実施例に係るマッサージ装置で耳鳴り治療プログラムを提供する方法を説明するための図面である。
【0113】
段階S410で、マッサージ装置1000は使用者の耳鳴り情報を獲得することができる。例えば、マッサージ装置1000は使用者の耳鳴り周波数帯域を獲得することができる。
【0114】
使用者別に耳鳴りが発生する周波数は互いに異なり得、耳鳴り周波数帯域とは、使用者に耳鳴りが主に発生する周波数帯域を意味する。
【0115】
マッサージ装置1000は多様な方法で使用者の耳鳴り周波数帯域を獲得することができる。例えば、マッサージ装置1000は使用者の耳鳴り周波数帯域を直接決定することができ、外部のデバイスから使用者の耳鳴り周波数帯域を獲得することができる。以下、図5を参照して、本開示の一実施例に係る耳鳴り周波数帯域を獲得する方法を説明する。
【0116】
図5は、本開示の一実施例により耳鳴り周波数帯域を獲得する方法について説明するための図面である。
【0117】
段階S510で、マッサージ装置1000は耳鳴りが聞こえる耳に対する情報を獲得することができる。例えば、マッサージ装置1000は使用者に左側の耳、右側の耳または両側の耳を選択できるインターフェースを提供することができる。使用者は提供された使用者インターフェースを通じて耳鳴りが発生する耳を選択でき、マッサージ装置1000は使用者の選択情報に基づいて耳鳴りが発生する耳に対する情報を獲得することができる。
【0118】
また、マッサージ装置1000は外部のデバイスから使用者に耳鳴りが発生する耳に対する情報を事前に獲得でき、これに限定されない。
【0119】
段階S520で、マッサージ装置1000は耳鳴りが発生する第1周波数帯域を決定することができる。
【0120】
例えば、マッサージ装置1000は耳鳴りが発生する耳に対する情報に基づいて左側の耳、右側の耳、または両側の耳に音源を出力し、これと共に耳鳴りが発生する周波数帯域を選択できるインターフェースを提供することができる。
【0121】
具体的に説明すると、マッサージ装置1000は低周波数帯域から高周波数帯域まで次第に周波数が増加する音源を出力し(例えば、1分の間250Hzから8000Hzまで周波数が徐々に増加する音源を出力)、使用者に耳鳴りが発生する周波数帯域を選択できるインターフェースを提供して耳鳴りが発生する周波数帯域を使用者が直接選択するようにすることができる。
【0122】
段階S530で、マッサージ装置1000は耳鳴りが発生する第2周波数帯域を決定することができる。
【0123】
例えば、マッサージ装置1000は耳鳴りが発生する耳に対する情報に基づいて左側の耳、右側の耳、または両側の耳に音源を出力し、これと共に耳鳴りが発生する周波数帯域を選択できるインターフェースを提供することができる。
【0124】
具体的に説明すると、マッサージ装置1000は高周波数帯域から低周波数帯域まで次第に周波数が減少する音源を出力し(例えば、1分の間8000Hzから250Hzまで周波数が徐々に減少する音源を出力)、使用者に耳鳴りが発生する周波数帯域を選択できるインターフェースを提供して耳鳴りが発生する周波数帯域を使用者が直接選択するようにすることができる。
【0125】
段階S540で、マッサージ装置1000は候補耳鳴り周波数帯域を決定することができる。
【0126】
例えば、マッサージ装置1000は決定された第1周波数帯域および第2周波数帯域に基づいて候補耳鳴り周波数帯域を決定することができる。
【0127】
具体的には、マッサージ装置1000は予め決定された周波数帯域(例えば、250Hz、500Hz、1000Hz、2000Hz、3000Hz、4000Hz、6000Hz、8000Hz)のうち、第1周波数帯域および第2周波数帯域と近い少なくとも一つの周波数帯域を選択して候補耳鳴り周波数帯域として決定することができる。
【0128】
段階S550で、マッサージ装置1000は耳鳴り周波数帯域を獲得することができる。例えば、マッサージ装置1000は候補耳鳴り周波数帯域を使用者にインターフェースを通じて提供し、使用者のインターフェースを通じての選択情報に基づいて使用者の耳鳴り周波数帯域を獲得することができる。
【0129】
段階S420で、マッサージ装置1000は第1加工音源を生成することができる。
【0130】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000はロー(raw)音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを調整してロー音源を平坦化させることによって、第1加工音源を生成することができる。
【0131】
ロー(raw)音源は全体の音源で人の音声が含まれていない部分を意味する。
【0132】
全体の音源は人の音声が含まれた音声を含む部分、人の音声が含まれていない音声除外部分、またはこれらの組み合わせを含むことができる。音声を含む部分は人の音声で使用者の行動をガイドする部分、人の音声で歌を歌う部分などを含むことができ、音声除外部分は伴奏部分を含むことができる。
【0133】
マッサージ装置1000は全体の音源から人の音声が含まれた音声を含む部分を除外させることによって、ロー音源(raw)音源を決定することができる。例えば、
【0134】
マッサージ装置1000は傾斜度を有する仮想線に基づいて、ロー(raw)音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを調整することによって第1加工音源を生成することができる。これは、図6aおよび図6bを通じて詳しく説明する。
【0135】
図6aおよび図6bは、本開示の一実施例に係る第1加工音源を生成する方法を説明するための図面である。
【0136】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は傾斜度を有する仮想線に基づいて、ロー音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを調整することによって第1加工音源を生成することができる。
【0137】
図6aの(1)は傾斜度を有する仮想の線を示し、(2)はロー音源を周波数成分(hz)と大きさ(db)平面に示したものである。
【0138】
マッサージ装置1000は傾斜度を有する仮想の線1によりロー音源の全体区間のうち少なくとも一部の区間(例えば、AとB間の)の大きさ(db)を調整することによってロー音源を平坦化させることができる。
【0139】
図6bは、平坦化されて生成された第1加工音源3とロー音源2を共に示した図面である。
【0140】
この場合、仮想の線の傾斜度は多様に決定され得る。これは、図7を通じて説明する。
【0141】
図7は、本開示の一実施例に係る仮想の線の傾斜度を決定するための方法を説明するための図面である。
【0142】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は予め決定された傾斜度に基づいてロー音源を平坦化させることによって、第1加工音源を生成することができる。この場合、使用者により傾斜度は異なって適用され得る。
【0143】
マッサージ装置1000は使用者の交感神経の亢進程度に基づいて傾斜度を決定することができる。
【0144】
例えば、マッサージ装置1000は使用者の交感神経の亢進程度を決定することができ、決定された交感神経の亢進程度に基づいて傾斜度を決定することができる。具体的には、マッサージ装置1000は使用者のHRV(Heart Rate Variability)情報を獲得でき、HRV情報に含まれた低周波数帯域と高周波数帯域パワーの比率(LF/HF Ratio)を活用して使用者の交感神経の亢進程度を決定でき、決定された交感神経の亢進程度に基づいて傾斜度を決定することができる。
【0145】
交感神経が亢進された使用者に過度の刺激を加える場合、使用者は不便を感じ得る。これに伴い、マッサージ装置1000は交感神経が相対的に多く亢進された使用者には傾斜度が高い(c)の線に基づいて第1加工音源を生成することによって、刺激が少ない音源を生成することができる。
【0146】
本開示の他の実施例によると、仮想の線は曲線で具現され得る。また、仮想の線は階段型の線で具現され得、これに限定されない。
【0147】
仮想の線が曲線で具現される場合、傾斜度は曲線の傾きで代替され得る。また、仮想の線が階段型の線で具現される場合、傾斜度は階段型の線の始点と終点を連結する直線の傾斜度で代替され得、これに限定されない。
【0148】
段階S430で、マッサージ装置1000は耳鳴り治療音源を生成することができる。
【0149】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は耳鳴り情報に基づいて第1加工音源に含まれた複数の周波数成分のうち、少なくとも一部の周波数成分の大きさを減少させることによって耳鳴り治療音源を生成することができる。これは図8を参照して説明する。
【0150】
図8は、本開示の一実施例により耳鳴り治療音源を生成する方法を説明するための図面である。
【0151】
図8で、mは使用者の耳鳴り周波数帯域を示す。マッサージ装置1000は使用者の耳鳴り周波数帯域を中心に予め決定された帯域範囲さけの周波数成分の大きさを減少させることができる(例えば、CとD間だけ)。この場合、Cはm/√2を表し得、Dはm*√2を表し得、これに限定されない(√2は二乗すると2になる無理数である。)。
【0152】
マッサージ装置1000はノッチフィルタ(Notch Filter)を活用して耳鳴り治療音源を生成することができ、これに限定されない。
【0153】
段階S440で、マッサージ装置1000は耳鳴り治療音源と耳鳴り治療マッサージが結合された耳鳴り治療プログラムを提供することができる。
【0154】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は耳鳴り治療音源と耳鳴り治療マッサージを結合させることによって、耳鳴り治療プログラムを生成し、生成された耳鳴り治療プログラムを使用者に提供することができる。
【0155】
本開示の一実施例によると、耳鳴り治療マッサージは使用者により適応的に決定することができる。例えば、マッサージ装置1000は交感神経の亢進程度に基づいて耳鳴り治療マッサージを決定できる。具体的には、マッサージ装置1000はHRV(HeartRate Variability)情報を獲得し、前記HRV情報に含まれた低周波数帯域と高周波数帯域パワーの比率(LF/HF Ratio)を活用して前記使用者の交感神経の亢進程度を決定し、交感神経の亢進程度に基づいて耳鳴り治療マッサージを決定することができる。
【0156】
交感神経が亢進された使用者に過度の刺激を加える場合、使用者は不便を感じ得、これに伴い、耳鳴り治療プログラムの効果は減少し得る。これを解決するために、マッサージ装置1000は交感神経が相対的に多く亢進された使用者にはやわらかいマッサージ(例えば、揉みと叩きが相対的に弱いマッサージ、あんまモジュールが相対的に少なく突出した状態で遂行されるマッサージおよび/または一部門を集中的にマッサージせずに全体的に均一に遂行されるマッサージなど)を提供することができる。
【0157】
本開示の他の実施例によると、耳鳴り治療マッサージは使用者の生体情報に基づいて決定され得る。例えば、マッサージ装置1000は使用者のHRV情報を分析してストレス指数を測定することができる。この場合、マッサージ装置1000はストレス指数が高いと判断される場合、相対的に強く上体中心のマッサージを耳鳴り治療マッサージとして決定することができる。また、マッサージ装置1000はストレス指数が低いと判断される場合、全体的にやわらかいマッサージ(例えば、揉みと叩きが相対的に弱いマッサージ、あんまモジュールが相対的に少なく突出した状態で遂行されるマッサージおよび/または一部門を集中的にマッサージせずに全体的に均一に遂行されるマッサージなど)を耳鳴り治療マッサージとして決定することができる。
【0158】
本開示の一実施例に係るマッサージ装置で使用者が耳鳴り治療プログラムの提供を受ける場合、耳鳴りの習慣化(habituation of perception)が誘導され得る。
【0159】
例えば、マッサージ装置1000は不快な自律神経症状(relieve of autonomicsymptom)を抑制でき、耳鳴り周波数帯域神経細胞の側方抑制(lateralinhibition)現象を利用して効果的に刺激できるようにする患者オーダーメード型音源を送出して耳鳴り認識の習慣化(habituation of perception)を誘導することができる。
【0160】
このような音源は、はやいフーリエ変換を通じて各周波数別の大きさを一定にすることによって耳鳴り患者に適用が可能であり得る。また、該当音源は耳鼻咽喉科および精神科専門医などの専門家によって製作された耳鳴り順応療法プログラムを含んで耳鳴り反応の習慣化(habituation of reaction)は誘導され得、あんま椅子の副交感神経の刺激と耳鳴り周波数帯域神経細胞刺激の条件化(classical conditioning)を通じて耳鳴り病態生理を全体的に治療することができるマッサージ装置1000が提供され得る。
【0161】
本発明の当業者であれば、本発明がその他のプログラムモジュールと結合されて、および/またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせで具現され得ることがよく分かるであろう。例えば、本発明はコンピュータ-読み取り可能媒体によって具現され得る。
【0162】
コンピュータによってアクセス可能な媒体はいずれのものでもコンピュータ読み取り可能媒体となり得、このようなコンピュータ読み取り可能媒体は揮発性および不揮発性媒体、一時的(transitory)および非一時的(non-transitory)媒体、移動式および非-移動式媒体を含む。制限的ではない例として、コンピュータ読み取り可能媒体はコンピュータ読み取り可能保存媒体およびコンピュータ読み取り可能伝送媒体を含むことができる。
【0163】
コンピュータ読み取り可能保存媒体はコンピュータ読み取り可能命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他のデータのような情報を保存する任意の方法または技術で具現される揮発性および不揮発性媒体、一時的および非-一時的媒体、移動式および非移動式媒体を含む。コンピュータ読み取り可能保存媒体はRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたはその他のメモリ技術、CD-ROM、DVD(digital video disk)またはその他の光ディスク保存装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク保存装置またはその他の磁気記憶装置、またはコンピュータによってアクセスされ得、望む情報を保存するのに使われ得る任意のその他の媒体を含むが、これに限定されない。
【0164】
コンピュータ読み取り可能伝送媒体は、通常、搬送波(carrier wave)またはその他の伝送メカニズム(transport mechanism)のような被変調データ信号(modulated datasignal)にコンピュータ読み取り可能命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他のデータなどを具現してすべての情報伝達媒体を含む。被変調データ信号という用語は、信号内に情報をエンコーディングするようにその信号の特性のうち一つ以上を設定または変更させた信号を意味する。制限的ではない例として、コンピュータ読み取り可能伝送媒体は有線ネットワークまたは直接配線接続(direct-wired connection)のような有線媒体、そして、音響、RF、赤外線、その他の無線媒体のような無線媒体を含む.前述された媒体のうち任意のものの組み合わせも同様にコンピュータ読み取り可能伝送媒体の範囲内に含まれるものとする。
【0165】
本発明の技術分野で通常の知識を有する者は、ここに開示された実施例と関連して説明された多様な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路およびアルゴリズム段階が電子ハードウェア、(便宜のために、ここで「ソフトウェア」と指称される)多様な形態のプログラムまたは設計コードまたはこれらすべての結合によって具現され得ることが理解できるであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこのような相互互換性を明確に説明するために、多様な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路および段階がこれらの機能と関連して前記で一般的に説明された。このような機能がハードウェアまたはソフトウェアで具現されるかどうかは、特定のアプリケーションおよび全体システムに対して課される設計の制約によって左右される。本発明の技術分野で通常の知識を有する者は、それぞれの特定のアプリケーションに対して多様な方式で説明された機能を具現することができるが、このような具現の決定は本発明の範囲を逸脱するものと解釈されてはならないであろう。
【0166】
ここで提示された多様な実施例は方法、装置、または標準プログラミングおよび/またはエンジニアリング技術を使った製造物品(article)で具現され得る。用語「製造物品」は任意のコンピュータ-読み取り可能装置からアクセス可能なコンピュータプログラム、キャリア、または媒体(media)を含む。例えば、コンピュータ-読み取り可能保存媒体は磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップなど)、光学ディスク(例えば、CD、DVDなど)、スマートカード、およびフラッシュメモリ装置(例えば、EEPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むが、これらに制限されるものではない。用語「機械-読み取り可能媒体」は命令および/またはデータを保存、保有、および/または伝達できる無線チャネルおよび多様な他の媒体を含むが、これらに制限されるものではない。
【0167】
提示されたプロセスにある段階の特定の順序または階層構造は例示的な接近の一例であることを理解されたい。設計の優先順位に基づいて、本発明の範囲内でプロセスにある段階の特定の順序または階層構造が再配列され得ることを理解されたい。添付された方法請求項はサンプル順で多様な段階のエレメントを提供するが、提示された特定の順序または階層構造に限定されることを意味しはしない。
【0168】
提示された実施例に対する説明は、任意の本発明の技術分野で通常の知識を有する者が本発明を利用または実施できるように提供される。このような実施例に対する多様な変形は、本発明の技術分野で通常の知識を有する者に明白なものであろうし、ここに定義された一般的な原理は本発明の範囲を逸脱することなく他の実施例に適用され得る。そして、本発明はここに提示された実施例に限定されるものではなく、ここに提示された原理および新規の特徴と一貫する最広義の範囲で解釈されるべきである。
図1
図2
図3
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図5
図6a
図6b
図7
図8