(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-02
(45)【発行日】2023-11-13
(54)【発明の名称】テープフィーダ及びカバーテープの剥離方法
(51)【国際特許分類】
H05K 13/02 20060101AFI20231106BHJP
【FI】
H05K13/02 B
(21)【出願番号】P 2021551730
(86)(22)【出願日】2020-10-09
(86)【国際出願番号】 JP2020038369
(87)【国際公開番号】W WO2021070954
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-06-29
(31)【優先権主張番号】P 2019188108
(32)【優先日】2019-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100183265
【氏名又は名称】中谷 剣一
(72)【発明者】
【氏名】礒端 美伯
(72)【発明者】
【氏名】李 強麗
(72)【発明者】
【氏名】山村 達雄
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/235897(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/132599(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00-13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベーステープと前記ベーステープに貼られ、前記ベーステープよりも先端までが長いカバーテープとを含むキャリアテープに収納された部品を供給する
テープフィーダであって、
前記キャリアテープを搬送路に沿って搬送するテープ搬送部と、
前記搬送路内で、搬送方向と逆側に折れ曲がった前記カバーテープの先端を前記ベーステープの先端よりも搬送方向に移動させる折れ曲がり矯正部と、
前記カバーテープの先端を捕捉して前記ベーステープから前記カバーテープを剥離する剥離部と、を備える、
テープフィーダ。
【請求項2】
前記折れ曲がり矯正部は、前記キャリアテープに収納された前記部品を供給する部品供給位置よりも上流にある、
請求項1に記載のテープフィーダ。
【請求項3】
前記折れ曲がり矯正部は、前記ベーステープと前記カバーテープの先端との相対的な移動により、搬送方向と逆側に折れ曲がったカバーテープの先端を前記ベーステープの先端よりも搬送方向に移動させる、
請求項1
または2に記載の
テープフィーダ。
【請求項4】
前記折れ曲がり矯正部は、前記キャリアテープを搬送方向と逆向きに搬送させたときに前記カバーテープの先端が当たる接触部を含む、
請求項
1または2に記載の
テープフィーダ。
【請求項5】
前記接触部は、前記搬送路に設けられた開口部の内縁である、
請求項
4に記載の
テープフィーダ。
【請求項6】
前記開口部を介して前記搬送路から前記剥離部へ通じる、
請求項
5に記載の
テープフィーダ。
【請求項7】
前記折れ曲がり矯正部は、前記搬送部を制御して前記キャリアテープを搬送方向と逆向きに所定の距離だけ搬送させて、再び搬送方向に前記キャリアテープを搬送させる搬送制御部を含む、
請求項2から
6のいずれか1つに記載の
テープフィーダ。
【請求項8】
前記搬送路に沿って搬送されるキャリアテープを検出するテープ検出部を備え、
前記搬送制御部は、前記テープ検出部の検出結果を基に、前記搬送部を制御して前記キャリアテープを搬送方向と逆向きに所定の距離だけ搬送させて、再び搬送方向に前記キャリアテープを搬送させる、
請求項
7に記載の
テープフィーダ。
【請求項9】
前記カバーテープの先端を前記剥離部へ案内するエアーノズルを備える、
請求項1から
8のいずれか1つに記載の
テープフィーダ。
【請求項10】
テープフィーダ内の搬送路に沿って搬送されるキャリアテープのカバーテープの剥離方法であって、
前記キャリアテープは、ベーステープと、前記ベーステープに貼られ、前記ベーステープよりも先端までが長い前記カバーテープとを含み、
前記ベーステープを搬送方向に前進させ、
前記搬送路における、前記カバーテープを剥離する剥離部の位置を通過した前記キャリアテープを所定の距離だけ後進させ、
後進させた前記キャリアテープを、再び前進させ、
前記剥離部により前記カバーテープの先端を捕捉して前記ベーステープから前記カバーテープを剥離する、
カバーテープの剥離方法。
【請求項11】
前記キャリアテープに収納された部品を供給する位置よりも上流において前記後進を行う、
請求項10に記載のカバーテープの剥離方法。
【請求項12】
前記カバーテープの先端を接触部に当てた状態で、前記キャリアテープの後進を行う、
請求項
10または
11に記載のカバーテープの剥離方法。
【請求項13】
テープ検出部により前記キャリアテープの先端を検出し、
前記キャリアテープの先端の検出結果を基に、前記搬送路における前記剥離部の位置を通過した前記キャリアテープを所定の距離だけ後進させる、
請求項
10または
11に記載のカバーテープの剥離方法。
【請求項14】
再び前進させた前記カバーテープの先端に、前記剥離部に向けてエアーを噴射する、
請求項
10から
13のいずれか1つに記載のカバーテープの剥離方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品実装装置に部品を供給する部品供給装置に関し、特に、キャリアテープのカバーテープの剥離に関する。
【背景技術】
【0002】
部品実装装置に部品を供給する部品供給装置として、部品が収納されたキャリアテープをピッチ送りすることにより、部品実装機構による部品取出位置に部品を位置させるテープフィーダが多用されている。キャリアテープは、部品を収納した凹部が形成されたベーステープとベーステープの上面に凹部を封止するためのカバーテープが貼着されている。テープフィーダでは部品取出位置のテープ送り方向における上流側に、カバーテープを剥離して部品を露呈させるためのテープ剥離機構が設けられている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献例に示す先行技術では、カバーテープの剥離を自動的に行うテープ剥離機構の構成として、一対の送りローラの間にカバーテープを挟み込んで剥離方向にテープ送りする構成が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
テープフィーダでは投入されたキャリアテープのカバーテープをテープ剥離機構で確実に捕捉して剥離することが重要であり、更なる改良が必要であった。
【0006】
そこで、本開示は、投入されたキャリアテープからカバーテープを確実に剥離することができる部品供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本開示の第1の態様によれば、ベーステープとベーステープに貼られ、ベーステープよりも先端までが長いカバーテープとを含むキャリアテープに収納された部品を供給する部品供給装置であって、キャリアテープを搬送路に沿って搬送するテープ搬送部と、搬送路内で、搬送方向と逆側に折れ曲がったカバーテープの先端をベーステープの先端よりも搬送方向に移動させる折れ曲がり矯正部と、カバーテープの先端を捕捉してベーステープからカバーテープを剥離する剥離部と、を備える、部品供給装置が提供される。
【0008】
また、本開示の別の態様によれば、部品供給装置内の搬送路に沿って搬送されるキャリアテープのカバーテープの剥離方法であって、キャリアテープは、ベーステープと、ベーステープに貼られ、ベーステープよりも先端までが長いカバーテープとを含み、ベーステープを搬送方向に前進させ、搬送路における、カバーテープを剥離する剥離部の位置を通過したキャリアテープを所定の距離だけ後進させ、後進させたキャリアテープを、再び前進させ、剥離部によりカバーテープの先端を捕捉してベーステープからカバーテープを剥離する、カバーテープ剥離方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、投入されたキャリアテープからカバーテープを確実に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の一実施の形態の第1実施例における部品供給装置の構成説明図
【
図4】カバーテープのめくれを矯正する流れを示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の第1態様によれば、ベーステープとベーステープに貼られ、ベーステープよりも先端までが長いカバーテープとを含むキャリアテープに収納された部品を供給する部品供給装置であって、キャリアテープを搬送路に沿って搬送するテープ搬送部と、搬送路内で、搬送方向と逆側に折れ曲がったカバーテープの先端をベーステープの先端よりも搬送方向に移動させる折れ曲がり矯正部と、カバーテープの先端を捕捉してベーステープからカバーテープを剥離する剥離部と、を備える、部品供給装置を提供する。
【0012】
本開示の第2の態様によれば、折れ曲がり矯正部は、ベーステープとカバーテープの先端との相対的な移動により、搬送方向と逆側に折れ曲がったカバーテープの先端をベーステープの先端よりも搬送方向に移動させる、第1態様に記載の部品供給装置を提供する。
【0013】
本開示の第3の態様によれば、折れ曲がり矯正部は、キャリアテープを搬送方向と逆向きに搬送させたときにカバーテープの先端が当たる接触部を含む、第1態様に記載の部品供給装置を提供する。
【0014】
本開示の第4の態様によれば、接触部は、搬送路に設けられた開口部の内縁である、第1態様に記載の部品供給装置を提供する。
【0015】
本開示の第5の態様によれば、開口部を介して搬送路から剥離部へ通じる、第4態様に記載の部品供給装置を提供する。
【0016】
本開示の第6の態様によれば、折れ曲がり矯正部は、テープ搬送部を制御してキャリアテープを搬送方向と逆向きに所定の距離だけ搬送させて、再び搬送方向にキャリアテープを搬送させる搬送制御部を含む、第2態様から第5態様のいずれか1つに記載の部品供給装置を提供する。
【0017】
本開示の第7の態様によれば、搬送路に沿って搬送されるキャリアテープを検出するテープ検出部を備え、搬送制御部は、テープ検出部の検出結果を基に、テープ搬送部を制御してキャリアテープを搬送方向と逆向きに所定の距離だけ搬送させて、再び搬送方向にキャリアテープを搬送させる、第6態様に記載の部品供給装置を提供する。
【0018】
本開示の第8の態様によれば、剥離部がカバーテープの先端を剥離部へ案内するエアーノズルを備える、第1態様から第7態様のいずれか1つに記載の部品供給装置を提供する。
【0019】
本開示の第9の態様によれば、部品供給装置内の搬送路に沿って搬送されるキャリアテープのカバーテープの剥離方法であって、キャリアテープは、ベーステープと、ベーステープに貼られ、ベーステープよりも先端までが長いカバーテープとを含み、ベーステープを搬送方向に前進させ、搬送路における、カバーテープを剥離する剥離部の位置を通過したキャリアテープを所定の距離だけ後進させ、後進させたキャリアテープを、再び前進させ、剥離部によりカバーテープの先端を捕捉してベーステープからカバーテープを剥離する、カバーテープ剥離方法を提供する。
【0020】
本開示の第10の態様によれば、カバーテープの先端を接触部に当てた状態で、キャリアテープの後進を行う、第9態様に記載のカバーテープ剥離方法を提供する。
【0021】
本開示の第11の態様によれば、テープ検出部によりキャリアテープの先端を検出し、キャリアテープの先端の検出結果を基に、搬送路における剥離部の位置を通過したキャリアテープを所定の距離だけ後進させる、第9態様または第10態様に記載のカバーテープ剥離方法を提供する。
【0022】
本開示の第12の態様によれば、再び前進させたカバーテープの先端に、剥離部に向けてエアーを噴射する、第9態様から第11態様のいずれか1つに記載のカバーテープ剥離方法を提供する。
【0023】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0024】
まず、
図1および
図2を参照して、第1実施形態の部品供給装置であるテープフィーダ1の全体構成を説明する。テープフィーダ1は基板に電子部品を実装する部品実装装置に装着して用いられ、部品実装装置において部品実装機構による部品取出位置にキャリアテープ3(
図2参照)に収納された部品を供給する機能を有する。なお、本明細書においてキャリアテープの「前進」とはキャリアテープが下流方向に搬送されることを意味し、キャリアテープの「後進」とはキャリアテープが上流方向に搬送されることを意味する。
【0025】
図1において、テープフィーダ1の本体部1aはテープフィーダ1の外形を形成するフレーム部である。本体部1aの内部には、供給対象の部品が収納されたキャリアテープ3を搬送するための搬送路2が、テープ搬送方向に沿って設けられている。
図2に示すように、キャリアテープ3は、部品を収納する凹部である収納部4が設けられたベーステープ3aの上面を、カバーテープ3bによって封止した構成となっている。キャリアテープ3のカバーテープ3bで覆われていない側縁部3aaには、キャリアテープ3を搬送するための送り孔3cが等間隔で形成されている。なお、収納部4の凹部はポケットと呼称される場合もある。カバーテープ3bは、ベーステープ3aの先端3abから延出する延出部3baを有する。延出部3baは、後述する剥離部9にカバーテープ3bを捕捉させるために設けるものであり、延出部3baのベーステープ3aの先端3abからの寸法は、搬送路2から剥離部9に到達して捕捉されるのに必要な長さになっている。カバーテープ3bはフィルム状で剛性が極めて低い素材でできているため、搬送路2内では延出部3baがベーステープ3aの先端3abで折れ曲がった状態になる。本明細書では、延出部3baがベーステープ3aの先端3abで折れ曲がってその一部分が先端3abよりも上流側のキャリアテープ3に重なった状態を「めくれ」と呼ぶことにする。重なった状態は、カバーテープ3bの延出部3baがベーステープ3aの上面に貼られたカバーテープ3bに接触してもよいし、非接触でもよい。また、「めくれを矯正する」及び「折れ曲がり矯正」とは、ベーステープ3aの先端3abで折れ曲がっていた延出部3baをベーステープ3aの先端3abよりも前方(下流)へ延びた状態に戻そうとすることを意味するものであり、カバーテープ3bの延出部3baが前方へ完全に延びきるところまで戻さない場合も含む。
【0026】
搬送路2は、本体部1aの上流側(
図1において左側)の側端面1abの下部に設けられたテープ投入口2aに開口し、本体部1aの中間部では斜め上方向に設けられた傾斜部2bとなっている。傾斜部2bの下流側では、搬送路2は本体部1aの上面に沿って設けられ、本体部1aの下流側の側端面1acで開口している。搬送路2における下流側には、本体部1aの上面に位置する部品取出位置2cが設けられている。
【0027】
部品実装装置18に設けられた部品実装機構の実装ヘッドが部品取出位置2cにアクセスすることにより、キャリアテープ3に収納された部品は実装ヘッドによって取り出される。部品取出位置2cの周囲において、搬送路2はカバー部材8によって上方を覆われており、搬送路2に沿って搬送されるキャリアテープ3はカバー部材8によって上面側を覆われている。
【0028】
搬送路2において部品取出位置2cの下方には、第1のスプロケット5Aおよび第1の駆動機構6Aを有する第1のテープ搬送部7Aが配置されている。搬送路2においてテープ投入口2aの下流側の近傍には、第2のスプロケット5Bおよび第2の駆動機構6Bを有する第2のテープ搬送部7Bが配置されている。第1のスプロケット5A、第2のスプロケット5Bは、ベーステープ3aに形成された孔3cに係合する送りピンを外周に備えている。
【0029】
第1の駆動機構6A、第2の駆動機構6Bは駆動源であるモータを備え、モータの回転をギヤなどの駆動伝達機構を介して第1のスプロケット5A、第2のスプロケット5Bに伝達する機能を有している。制御部16によって第1の駆動機構6A、第2の駆動機構6Bを制御することにより、第1のテープ搬送部7A、第2のテープ搬送部7Bは、キャリアテープ3を搬送路2に沿って搬送する。したがって第1のテープ搬送部7A、第2のテープ搬送部7Bは、キャリアテープ3を搬送路2に沿って搬送する搬送部となっている。
【0030】
このテープ搬送において、第2のテープ搬送部7Bはテープ投入口2aから挿入されたキャリアテープ3を搬送路2に沿って上流側及び下流側に送る機能を有している。第1のテープ搬送部7Aは、上流側から送られたキャリアテープ3のベーステープ3aに第1のスプロケット5Aを係合させることにより、ベーステープ3aの下面側に設けられた収納部4を部品取出位置2cに送る機能を有している。
【0031】
搬送路2の傾斜部2bにおいて、部品取出位置2cの上流側の斜め下方には、テープ送り用の一対のローラ9a、9bを有する剥離部9および剥離部9を駆動する剥離駆動機構10が設けられている。剥離駆動機構10は駆動源であるモータを備え、モータの回転をギヤなどの駆動伝達機構を介してローラ9a、9bに伝達する機能を有している。制御部16によって剥離駆動機構10を制御すること、もしくはローラ9aに備え付けられたスプロケットがキャリアテープ3により回転し、ローラ9aが回転することにより、以下に説明するカバーテープ3bの剥離動作が実行される。
【0032】
図1及び
図3を参照する。剥離部9は、例えば、搬送路2の上方に設けられており、傾斜部2bの上面側に開口した開口部2dを介して搬送路2と連通している。上流側から搬送路2に沿って搬送されたキャリアテープ3のカバーテープ3bの延出部3baは、開口部2dを通って剥離部9に引き込まれ、ベーステープ3aから剥離される。新たにセットされるキャリアテープ3は、カバーテープ3bの先端がベーステープ3aの先端3abよりも長い状態(延出部3baを有する状態)で搬送路2のテープ投入口2aから送り込まれる。そしてキャリアテープ3の先端部が開口部2dに到達すると、カバーテープ3bの延出部3baが剥離部9によって捕捉される。
【0033】
すなわち、剥離部9はカバーテープ3bの先端の延出部3baをローラ9a、9bの間に挟んで引き込む。これにより、カバーテープ3bはキャリアテープ3のベーステープ3aから剥離される。剥離されたカバーテープ3bはベーステープ3aから離れる方向にテープ送りされて、本体部1a内に設けられたカバーテープ回収部14内に収容される。すなわち剥離部9および剥離駆動機構10は、ベーステープ3aからカバーテープ3bを剥離してテープ送りするテープ剥離機構11を構成する。なお、ベーステープ3aからカバーテープ3bが剥離された後は、カバーテープ3bが剥離されたベーステープ3aを、キャリアテープ3とも称する。
【0034】
搬送路2の傾斜部2bにおいて、搬送路2の剥離部9が配置された位置よりも下流には、テープ検出部12が配置されている。テープ検出部12は透過検出型の光学センサであり、搬送路2に沿って搬送されるキャリアテープ3の先端部を検出する。テープ検出部12による検出結果は制御部16に送られる。なお、キャリアテープ3の先端部と機械的に接触可能なドグ(突出部)を設け、キャリアテープ3がドグと接触した際に起こるドグの変位を光学センサで検出することにより、キャリアテープ3の先端部を検出することが可能である。ドグの変位を光学センサで検出する方式であれば、キャリアテープ3が光透過性の素材で形成されている場合でもキャリアテープ3を確実に検出することが可能になる。
【0035】
傾斜部2bの下方において開口部2dに対向する位置には、エアーを噴射するエアーノズル13が、エアー噴射方向を開口部2dに向けて配置されている。エアーノズル13はエアーを噴射する噴射部であり、噴出したエアーは搬送路2に設けられた通気孔3sを通って、開口部2d付近に位置するカバーテープ3bの延出部3baに当てられ、噴出したエアーの力でカバーテープ3bの延出部3baを剥離部9へ向かわせる。すなわち、エアーノズル13は、剥離部9がカバーテープ3bを捕捉するのを補助する補助部として機能し、カバーテープ3bの先端を剥離部9へ案内する。エアーノズル13はエアー回路13aを介してソレノイドバルブ19に接続されており、ソレノイドバルブ19にはエアー供給部15からエアー回路15aを介してエアーが供給される。
【0036】
制御部16によってソレノイドバルブ19を制御することにより、エアー供給部15から供給されるエアーを、エアーノズル13から剥離部9に向けて任意のタイミングで噴射することができる。本実施の形態では、カバーテープ3bのめくれが矯正されて、延出部3baが剥離部9によって捕捉可能な位置に到達したタイミングで、制御部16がエアーノズル13からエアーを噴射するように制御している。例えば、テープ検出部12がキャリアテープ3の先端を検出してから所定時間経過後にエアーを噴射してもよい。この所定時間の間に、カバーテープ3bのめくれを矯正し、延出部3baを開口部2d下方へ移動させる。あるいは、テープ検出部12がキャリアテープ3の先端を検出したら第2のテープ搬送部7Bでキャリアテープ3を所定距離(所定時間)だけ逆方向(上流)へ送った後にエアーを噴射してもよい。キャリアテープ3を所定距離だけ逆方向に移動するうちにカバーテープ3bのめくれを矯正し、延出部3baを開口部2dの下方へ移動させる。
【0037】
エアーノズル13が噴射したエアーを延出部3baに吹き当てることにより、延出部3baを、下流側に位置する一方のローラ9aに押し当てる。そしてローラ9aとローラ9bを
図3に示す矢印b、c方向にそれぞれ回転させてローラ9aに押し当てられた延出部3baを、一方のローラ9aと他方のローラ9bとで挟み込んで捕捉する。そして、ローラ9a、9bの回転を継続させてカバーテープ3bをベーステープ3aから離れる方向に引き込むことにより、カバーテープ3bをベーステープ3aから剥離する。
【0038】
このときエアーノズル13は、噴射したエアーをキャリアテープ3の下方から延出部3baに吹き当てるように、エアーノズル13の噴射方向が設定されている。これにより、延出部3baを剥離部9に捕捉させる目的に適した方向からエアーを吹き当てることが可能になっている。
【0039】
図1において、制御部16は第1の駆動機構6A、第2の駆動機構6B、剥離駆動機構10、テープ検出部12、ソレノイドバルブ19とそれぞれ通信可能に接続されており、制御部16はテープ搬送部およびテープ剥離機構11を制御する。すなわち制御部16が第1の駆動機構6A、第2の駆動機構6Bを制御することにより、キャリアテープ3を搬送路2に沿って搬送するテープ搬送動作が実行される。このとき、制御部16は、キャリアテープ3の搬送タイミングおよび搬送量を制御することが可能となっている。
【0040】
また制御部16がテープ検出部12の検出信号に基づいて剥離駆動機構10およびソレノイドバルブ19を制御することにより、カバーテープ3bをキャリアテープ3のベーステープ3aから剥離する剥離動作および剥離されたカバーテープ3bをカバーテープ回収部14内に送るテープ送り動作が実行される。この剥離動作では、ソレノイドバルブ19を制御してエアーノズル13からエアーを噴射させることにより、カバーテープ3bを剥離部9に捕捉させるようにしている。
【0041】
制御部16には操作部17が通信可能に接続されており、さらに制御部16は部品実装装置18と通信線よって接続されている。上述のテープ搬送動作、テープ送り動作は、操作部17から入力される操作指令、部品実装装置18から送信される制御指令によって実行される。
【0042】
次に、上述した構成のテープフィーダ1においてキャリアテープ3を搬送路2に沿ってキャリアテープ3を搬送するテープ搬送動作およびこのテープ搬送動作においてキャリアテープ3のベーステープ3aからカバーテープ3bを剥離するテープ剥離方法について、
図1~
図6Eを参照して説明する。
【0043】
このテープ搬送動作においては、キャリアテープ3を搬送路2に沿って搬送し、部品を部品実装機構による部品取出位置2cに送るテープ搬送工程が実行される。テープ搬送行程の開始に際しては、まず
図1に示すテープ投入口2aから、部品供給対象のキャリアテープ3を搬送路2内に送り込むテープ投入が行われる。
【0044】
このテープ投入により、第2のテープ搬送部7Bが起動して、
図3に示すように、投入されたキャリアテープ3は搬送路2に沿って下流側へテープ搬送される(矢印a)。この搬送によりカバーテープ3bのめくれが発生する。このテープ搬送に際して、傾斜部2bに配置された剥離部9では、ローラ9a、9bがカバーテープ3bを挟み込んで捕捉することが可能な方向に回転状態にあり(矢印b、c)、さらに第1のスプロケット5Aもキャリアテープ3をテープ搬送可能なように回転している(矢印d)。
【0045】
このテープ搬送の過程では、搬送路2を搬送されるキャリアテープ3の先端部をテープ検出部12によって検出する検出工程が実行され、この検出結果は制御部16に送られる。そしてこの検出結果に基づいて、カバーテープ3bのめくれを矯正する矯正工程を実施する。カバーテープ3bのめくれが矯正された後、搬送路2の上流側に設けられた剥離部9によって、カバーテープ3bをキャリアテープ3から剥離する剥離工程が実行される。この剥離工程に際しては、カバーテープ3bの延出部3baを剥離部9に捕捉させるためのガスであるエアーを、噴射部であるエアーノズル13によって剥離部9に向かって噴射するガス噴射工程が実行される。
【0046】
このガス噴射工程におけるガスの噴射は、前述の検出工程の検出結果に基づいて制御部16がソレノイドバルブ19を制御することにより行われる。すなわち、カバーテープ3bの延出部3ba(先端部)が剥離部9によって剥離可能な位置に到達したタイミングにて、ガス噴射工程を実行する。すなわち、エアーノズル13から噴射したエアーを、キャリアテープ3の延出部3baに吹き当てる。
【0047】
次に、
図4から
図6Fを参照して、カバーテープ3bの延出部3ba(先端部)のめくれの矯正について説明する。なお、
図5Aから
図6Fにおいて、ベーステープ3aに形成された収納部4を省略して示している。
【0048】
テープ投入口2aから、キャリアテープ3を搬送路2内に送り込むテープ投入が行われる(ステップS1)。このテープ投入は、作業者が行ってもよいし、キャリアテープ3を搬送する自動搬送装置により自動的に行ってもよい。この際に、ベーステープ3aの先端3abからカバーテープ3bが延出している延出部3baが、
図5Aに示すような、ベーステープ3aの上方にめくれるカバーテープ上折れまたは、
図5Bに示すような、ベーステープ3aの下方にめくれるカバーテープ下折れが発生する。この状態のカバーテープ3bにエアーノズル13からエアーを噴射しても延出部3baを吹き上げることができないので、剥離部9にカバーテープ3bの延出部3baを案内することができない。
【0049】
次に、
図6Aに示すように、第2のテープ搬送部7Bは、カバーテープ3bの延出部3baの先端が剥離部9へ連通する開口部2dの内縁の上流側よりも下流側に位置するように、キャリアテープ3を前進させる。本実施の形態において、第2のテープ搬送部7Bは、キャリアテープ3を剥離部9の中心9cの下方の位置である、搬送路2における剥離部9の位置よりも下流側へ前進させる(ステップS2)。ここで、剥離部9の中心9cとはローラ9aと9bの間である。制御部16は、剥離部9よりも下流側に配置されたテープ検出部12からのキャリアテープ3の検出信号を受信するまで、キャリアテープ3を搬送するように第2のテープ搬送部7Bを制御する。
【0050】
次に、キャリアテープ3が搬送され、テープ検出部12がキャリアテープ3を検出すると、制御部16はこの検出信号を基に、キャリアテープ3の搬送を停止し、逆送り、すなわち、キャリアテープ3をテープ投入口2aの方へ搬送するように第2のテープ搬送部7Bを制御する(ステップS3)。これにより、第2の駆動機構6Bのモータが逆回転し、第2のスプロケット5Bが逆回転してキャリアテープ3が上流方向へ所定の距離だけ後進する。キャリアテープ3が後進される所定の距離は、例えば、剥離部9の中心9cからカバーテープ3bの延出部3baの長さよりも大きい。
【0051】
図6Bに示すように、第2のテープ搬送部7Bがキャリアテープ3を逆送りすると、めくれたカバーテープ3bの延出部3baが開口部2dの内縁2tに接触する。開口部2dが接触部となることで、カバーテープ3bの先端が開口部2dに当てられたまま、キャリアテープ3が逆送りされるので、カバーテープ3bのめくれが矯正され、やがて、
図6Cに示すように、カバーテープ3bが直線状に伸ばされる。この状態になるように、テープ検出部12でキャリアテープ3を検出してからタイマの計測により所定の時間キャリアテープ3を逆送りすることで、カバーテープ3bのめくれが矯正される。
【0052】
所定時間キャリアテープ3を逆送りした後で、再び、制御部16はキャリアテープ3を順方向に所定距離(所定時間)搬送(順送り)させる(ステップS4)と、
図6Dに示すように、カバーテープ3bの延出部3baを、剥離部9の中心9cの下方にキャリアテープ3の先端を位置させることができる。
【0053】
制御部16は、このタイミングでエアーノズル13からエアーを噴射させてカバーテープ3bの先端をローラ9aに吹き付けてカバーテープ3bの延出部3baを剥離部9へ送り(ステップS5)、
図6Eに示すように、ローラ9a、9bがカバーテープ3bを挟み込んで回転する。このようにして、ベーステープ3aから完全に自動的にカバーテープ3bを剥離させることができる。
【0054】
また、
図6Fに示すように、剥離部9に通じる開口部2dと対向して通路壁2eに開口部2fを設けることで、同様の搬送動作により、開口部2fの内縁2jに延出部3baを接触させて下方に折れ曲がるカバーテープ3bのめくれも矯正することができる。
【0055】
上述したカバーテープ3bのめくり矯正方法では、カバーテープ3bの先端を接触部としての開口部2dに当てて、キャリアテープ3を逆送りしていた。カバーテープ3bの先端が当てられる接触部は開口部2dの替わりに、通路壁2eの角でもよいし、通路壁2eに形成された溝や切り欠きでもよい。
【0056】
また、カバーテープ3bの先端を接触部に当てることなく、キャリアテープ3を逆送りするだけでも、カバーテープ3bのめくれを矯正することもできる。キャリアテープ3を逆送りすると、カバーテープ3bの延出部3baに搬送路2内の空気が当たりカバーテープ3bの先端に対してベーステープ3aが上流側へ移動する。いずれにしても、キャリアテープ3の逆送によりカバーテープ3bのめくれを矯正する場合、カバーテープ3bの先端を捕捉する剥離部9の中心9cよりも上流側でカバーテープ3bのめくれを矯正することが必要である。
【0057】
また、キャリアテープ3が逆方向に搬送される代わりにカバーテープ3bを矯正する矯正部材が、キャリアテープ3に対して搬送方向に移動してもよい。このように、キャリアテープ3と矯正部材はどちらが移動してもよく、相対的にどちらかが移動すればよい。
【0058】
例えば、
図7Aに示すように、テープフィーダ1は、上下に配置された一対のローラ21aを有するローラ機構21を備えてもよい。ローラ機構21は搬送方向に往復移動可能に構成されている。ローラ機構21の初期位置とテープ検出部12は、剥離部9よりも上流側に配置されている。キャリアテープ3は一対のローラ21a間を搬送される。テープ検出部12がキャリアテープ3を検出すると、制御部16はテープ検出部12の検出信号を基に、所定時間経過後、ローラ機構21をキャリアテープ3の搬送速度よりも速い速度で順方向に移動させる。
図7Bに示すように、ローラ機構21は、一対のローラ21aを回転させながら、キャリアテープ3の先端に向けて移動する。これにより、カバーテープ3bの先端がベーステープ3aよりも下流側へ移動され、カバーテープ3bのめくれが矯正されて、カバーテープ3bの延出部3baが直線状に伸ばされる。この後、制御部16は、ローラ機構21を初期位置へ戻し、カバーテープ3bの延出部3baにエアーノズル13からエアーを噴射させる。このようにして、カバーテープ3bを剥離部9に案内してもよい。
【0059】
また、接触部にカバーテープ3bの先端を当ててキャリアテープ3を逆送りする代わりに、単に、キャリアテープ3は所定距離だけ逆送りしてもよい。カバーテープ3bと通路壁2eとの摩擦力により、めくれが矯正される。
【0060】
本実施の形態のテープフィーダ1によれば、ベーステープ3aとベーステープ3aに貼られ、ベーステープ3aよりも先端までが長いカバーテープ3bとを含むキャリアテープ3に収納された部品を供給するテープフィーダ1である。テープフィーダ1は、キャリアテープ3を搬送路2に沿って搬送する第2のテープ搬送部7Bと、搬送路2内で、搬送方向と逆側に折れ曲がったカバーテープ3bの先端をベーステープ3aの先端3abよりも搬送方向に移動させる折れ曲がり矯正部と、カバーテープ3bの先端を捕捉してベーステープ3aからカバーテープ3bを剥離する剥離部9と、を備える、ベーステープ3aの先端3abよりも先端までが長いカバーテープ3bがめくれた状態で搬送されてもカバーテープ3bのめくれを矯正することができるので、作業者は、カバーテープ3bをキャリアテープ3の上面から所定長さだけ部分的に剥離する端部処理を行わなくてもよい。したがって、キャリアテープ3をテープフィーダ1へ投入する際の労力が省力化されたテープフィーダ1を提供することができる。
【0061】
また、搬送方向と逆側に折れ曲がったカバーテープ3bの先端をベーステープ3aの先端3abよりも搬送方向に移動させる折れ曲がり矯正部は、ベーステープ3aとカバーテープ3bとの相対的な移動により、搬送方向と逆側に折れ曲がったカバーテープ3bの先端をベーステープ3aの先端3abよりも搬送方向に移動させてもよい。折れ曲がり矯正部としてローラ機構21を用いる場合、ベーステープ3aの先端3abに対してカバーテープ3bの先端が搬送方向に移動するように、カバーテープ3bの延出部3baを搬送方向に伸ばしてもよい。
【0062】
また、搬送方向と逆側に折れ曲がったカバーテープ3bの先端をベーステープ3aの先端3abよりも搬送方向に移動させる折れ曲がり矯正部は、キャリアテープ3を搬送方向と逆向きに搬送させたときにカバーテープ3bの先端が当たる接触部を含んでもよい。
【0063】
また、接触部は、搬送路2に設けられた開口部2dの内縁であってもよい。
【0064】
また、開口部2dを介して搬送路2から剥離部9へ通じてもよい。
【0065】
搬送方向と逆側に折れ曲がったカバーテープ3bの先端をベーステープ3aの先端3abよりも搬送方向に移動させる折れ曲がり矯正部は、第2のテープ搬送部7Bを制御してキャリアテープ3を搬送方向と逆向きに所定の距離だけ搬送させて、再び搬送方向にキャリアテープ3を搬送させる制御部16を含んでもよい。
【0066】
搬送路2に沿って搬送されるキャリアテープ3を検出するテープ検出部12を備え、制御部16は、テープ検出部12の検出結果を基に、第2のテープ搬送部7Bを制御してキャリアテープ3を搬送方向と逆向きに所定の距離だけ搬送させて、再び搬送方向にキャリアテープ3を搬送させてもよい。
【0067】
また、テープフィーダ1は、カバーテープ3bの先端を剥離部9へ案内するエアーノズルを備えてもよい。
【0068】
本実施の形態のカバーテープ3bの剥離方法は、テープフィーダ1内の搬送路2に沿って搬送されるキャリアテープ3のカバーテープ3bの剥離方法であって、キャリアテープ3は、ベーステープ3aと、ベーステープ3aに貼られ、ベーステープ3aよりも先端までが長いカバーテープ3bとを含む。カバーテープ3bの剥離方法は、ベーステープ3aを搬送方向に前進させ、搬送路2における、カバーテープ3bを剥離する剥離部9の位置を通過したキャリアテープ3を所定の距離だけ後進させ、後進させたキャリアテープ3を、再び前進させ、剥離部9によりカバーテープ3bの先端を捕捉してベーステープ3aからカバーテープ3bを剥離する。
【0069】
また、カバーテープ3bの先端を接触部に当てた状態で、キャリアテープ3の後進を行ってもよい。
【0070】
また、テープ検出部12によりキャリアテープ3の先端を検出し、キャリアテープ3の先端の検出結果を基に、搬送路2における剥離部9の位置を通過したキャリアテープ3を所定の距離だけ後進させてもよい。
【0071】
また、再び前進させたカバーテープ3bの先端に、剥離部9に向けてエアーを噴射してもよい。
【0072】
上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。
【0073】
上述した実施の形態では、カバーテープ3bの延出部3baを剥離部9の方へ向けるのに、エアーノズル13からエアーを噴出していたが、これに限らない。エアーを噴出する代わりに、カバーテープ3bの延出部3baに接触するバーを移動させてカバーテープ3bの延出部3baを剥離部9へ案内してもよい。さらに、エアーノズル13による捕捉の補助はなくてもよい。
【0074】
上述した実施の形態では、テープ検出部12の検出信号を基に、制御部16が第2のテープ搬送部7Bを制御してキャリアテープ3を後進させていたがこれに限らない。キャリアテープ3を後進させるタイミングを、例えば、以下の方法により、決めてもよい。キャリアテープ3の先端がテープフィーダ1のテープ投入口2aに投入されてから搬送路2における剥離部9の位置よりも下流側の位置へ到達するまでの基準時間を予め計測しておく。キャリアテープ3の先端がテープ投入口2aに投入されるとタイマにより搬送時間が計測され、搬送時間が基準時間に到達したタイミングで、制御部16が第2のテープ搬送部7Bを制御してキャリアテープ3を後進させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、キャリアテープを搬送する部品供給装置であれば適用可能である。
【符号の説明】
【0076】
1 テープフィーダ
1a 本体部
1ab 側端面
1ac 側端面
2 搬送路
2a テープ投入口
2b 傾斜部
2c 部品取出位置
2d 開口部
2e 通路壁
2f 開口部
2j 内縁
2t 内縁
2s 通気孔
3 キャリアテープ
3a ベーステープ
3aa 側縁部
3ab 先端
3b カバーテープ
3ba 延出部
4 収納部
5B 第2のスプロケット
6B 第2の駆動機構
7A 第1のテープ搬送部
7B 第2のテープ搬送部
9 剥離部
9a ローラ
9b ローラ
9c 中心
12 テープ検出部
13 エアーノズル
14 カバーテープ回収部
16 制御部
21 ローラ機構
21a ローラ