(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-02
(45)【発行日】2023-11-13
(54)【発明の名称】温度調整システム
(51)【国際特許分類】
B60L 3/00 20190101AFI20231106BHJP
H02M 7/48 20070101ALI20231106BHJP
H01M 10/615 20140101ALI20231106BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20231106BHJP
H01M 10/6568 20140101ALI20231106BHJP
H01M 10/6556 20140101ALI20231106BHJP
B60L 50/60 20190101ALI20231106BHJP
B60L 58/26 20190101ALI20231106BHJP
B60L 58/27 20190101ALI20231106BHJP
【FI】
B60L3/00 J
B60L3/00 S
H02M7/48 Z
H01M10/615
H01M10/613
H01M10/6568
H01M10/6556
B60L50/60
B60L58/26
B60L58/27
(21)【出願番号】P 2018212835
(22)【出願日】2018-11-13
【審査請求日】2021-10-01
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】509186579
【氏名又は名称】日立Astemo株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】武居 夏生
(72)【発明者】
【氏名】住谷 武則
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 帆南
(72)【発明者】
【氏名】辻田 真幸
【審査官】篠原 将之
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-093047(JP,A)
【文献】国際公開第2016/088476(WO,A1)
【文献】特開2009-298190(JP,A)
【文献】特開2013-023186(JP,A)
【文献】特開平07-073908(JP,A)
【文献】特開2014-061873(JP,A)
【文献】米国特許第05537956(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00 - 3/12
B60L 7/00 - 13/00
B60L 15/00 - 58/40
H02M 7/48
H01M 10/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリと、前記バッテリを充電する充電器と、前記バッテリに接続される電力変換器と、前記電力変換器に接続されるモータとの温度を熱媒体により調整すると共に、前記熱媒体を熱交換する熱交換器を備える温度調整システムであって、
前記熱交換器によって熱交換された前記熱媒体を前記充電器に供給する第1熱媒体流路と、
前記第1熱媒体流路に並列に接続され、前記熱交換器によって熱交換された前記熱媒体を前記電力変換器及び前記モータに供給する第2熱媒体流路と、
前記第1熱媒体流路及び前記第2熱媒体流路に接続され、前記充電器、前記電力変換器及び前記モータにおいて熱交換された前記熱媒体を
前記熱交換器へと案内する熱交換流路と、
前記第1熱媒体流路と前記第2熱媒体流路との流量を調整する弁装置とを備え、
前記弁装置は、前記第1熱媒体流路
において前記バッテリを迂回する第1バイパス流路との合流点の下流側かつ前記充電器の上流側に設けられ、前記第1熱媒体流路の流量を調整する第1流量調整弁と、
前記第2熱媒体流路
において前記電力変換器の上流側に設けられ、前記第2熱媒体流路における流量を調整する第2流量調整弁と
を備えることを特徴とする温度調整システム。
【請求項2】
前記第1熱媒体流路に接続され、前記充電器を迂回する第2バイパス流路を備えることを特徴とする請求項1記載の温度調整システム。
【請求項3】
前記弁装置として、前記第1熱媒体流路と前記第1バイパス流路とを切り替える第1切替弁と、
前記第1熱媒体流路と前記第2熱媒体流路とを切り替える第2切替弁を備えることを特徴とする請求項1または2記載の温度調整システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度調整システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、電動機付き自動車に搭載される機器に対して、冷却液(熱媒体)を供給する冷却装置が開示されている。特許文献1においては、コンバータ、充電器、モータ駆動用インバータ(電力変換器)、走行用モータ及びラジエータを対象とし、各機器を直列に接続して循環する流路が形成されている。このような流路中を冷却液が循環することにより、各機器に冷却液が供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の冷却装置においては、各機器を直列に接続しているため、熱媒体を供給するにあたり、冷却が必要な機器に対して重点的に熱媒体を供給することができない。例えば、高温環境下でバッテリに対して充電を行う場合には、充電器を十分に冷却する必要があり、充電器に対して重点的に熱媒体を供給することが必要となる。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、充電器に対して効率的に熱媒体を供給することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、第1の手段として、バッテリと、前記バッテリを充電する充電器と、前記バッテリに接続される電力変換器と、前記電力変換器に接続されるモータとの温度を熱媒体により調整すると共に、前記熱媒体を熱交換する熱交換器を備える温度調整システムであって、前記充電器に前記熱媒体を供給する第1熱媒体流路と、前記第1熱媒体流路に並列に接続され、前記電力変換器及び前記モータに前記熱媒体を供給する第2熱媒体流路と、前記第1熱媒体流路及び前記第2熱媒体流路に接続され、前記熱媒体を熱交換器へと案内する熱交換流路と、前記第1熱媒体流路と前記第2熱媒体流路との流量を調整する弁装置とを備える、という構成を採用する。
【0007】
第2の手段として、前記第1熱媒体流路に接続され、前記バッテリを迂回する第1バイパス流路を備える、という構成を採用する。
【0008】
第3の手段として、前記第1熱媒体流路に接続され、前記充電器を迂回する第2バイパス流路を備える、という構成を採用する。
【0009】
第4の手段として、前記弁装置として、前記第1熱媒体流路と前記第1バイパス流路とを切り替える第1切替弁と、前記第1熱媒体流路と前記第2熱媒体流路とを切り替える第2切替弁を備える、という構成を採用する。
【0010】
第5の手段として、前記弁装置は、前記第1熱媒体流路に設けられ、前記第1熱媒体流路の流量を調整する第1流量調整弁と、前記第2熱媒体流路に設けられ、前記第2熱媒体流路における流量を調整する第2流量調整弁とを備える、という構成を採用する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、充電器が接続された第1熱媒体流路と、電力変換器及びモータが接続された第2熱媒体流路とを備え、第1熱媒体流路と第2熱媒体流路とを切り替えて選択可能としている。これにより、充電器を重点的に冷却したい場合には、充電器に対して優先的かつ効率的に熱媒体を供給することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る温度調整システムを示す模式図である。
【
図2】本発明の第2実施形態に係る温度調整システムを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明に係る温度調整システムの一実施形態について説明する。
【0014】
[第1実施形態]
まず、
図1に示す本実施形態に係る温度調整システム1の対象となるバッテリA、充電器B、コンバータC、電力変換器D及びモータEについて説明する。
バッテリAは、複数の電池セルが直列接続された組電池であり、比較的高圧(数百ボルト)の電力(バッテリ電力)を、電力変換器Dを介してモータEへと供給する。
【0015】
充電器Bは、バッテリAを充電する機器である。すなわち、充電器Bは、一対の出力端のうち、高電位側の出力端がバッテリAのプラス端子に接続され、また低電位側の出力端がバッテリAのマイナス端子に接続される。なお、このような充電器Bは、バッテリAに対して着脱自在に構成されている。すなわち、充電器Bは、必要に応じてバッテリAに接続されて当該バッテリAを充電する。
【0016】
コンバータCは、バッテリAと電力変換器Dとの間に設けられ、バッテリAから供給される電圧を所定値まで昇降圧する機器である。
【0017】
電力変換器Dは、不図示のパワー半導体素子を備え、バッテリAの電力を交流電力へと変換し、当該直流電力をモータEへと供給する機器である。モータEは、例えば、車両の走行動力を発生させる走行用モータとされる。
【0018】
本実施形態に係る温度調整システム1は、バッテリA、充電器B、コンバータC、電力変換器D及びモータEを冷却または加温するシステムである。このような温度調整システム1は、熱媒体(例えば、冷却水)を案内する流路として、第1熱媒体流路R1と、第2熱媒体流路R2と、第1バイパス流路R3と、第2バイパス流路R4と、熱交換流路R5とを有している。また、温度調整システム1は、熱交換器2と、ポンプ3と、第1切替弁4と、第2切替弁5とを備えている。
【0019】
第1熱媒体流路R1は、バッテリA、充電器B、熱交換器2及びポンプ3と接続され、上流側の端部がポンプ3に接続されると共に下流側の端部が熱交換流路R5に接続された流路である。
【0020】
第2熱媒体流路R2は、電力変換器D及びモータEと接続されると共に、上流側の端部が第1熱媒体流路R1におけるポンプ3とバッテリAとの間に接続され、下流側の端部が熱交換流路R5に接続された流路である。
【0021】
第1バイパス流路R3は、上流側の端部が第1熱媒体流路R1におけるポンプ3とバッテリAとの間に接続され、下流側の端部が第1熱媒体流路R1におけるバッテリAと充電器Bとの間に接続された流路である。この第1バイパス流路R3は、バッテリAを迂回する流路である。
【0022】
第2バイパス流路R4は、コンバータCが接続されると共に、上流側の端部が第1バイパス流路R3に接続され、下流側の端部が熱交換流路R5に接続された流路である。この第2バイパス流路R4は、充電器Bを迂回する流路である。
【0023】
熱交換流路R5は、熱交換器2と接続されると共に、下流側の端部がポンプ3へと接続された流路である。
【0024】
熱交換器2は、通過する熱媒体と外気とを熱交換し、熱媒体を冷却する機器である。ポンプ3は、熱交換器2から排出された熱媒体を圧送する機器である。すなわち、第1熱媒体流路R1においては、熱交換器2により冷却された熱媒体がポンプ3によりバッテリAへと供給される。
【0025】
第1切替弁4は、不図示のECUにより制御可能とされる電動弁であり、第1熱媒体流路R1と第1バイパス流路R3との上流側の接続部に設けられている3方弁である。この第1切替弁4は、該第1切替弁4の下流側において、第1熱媒体流路R1と第1バイパス流路R3とを切り替える装置である。すなわち、第1切替弁4を切り替えることにより、熱媒体がバッテリAを通過する、またはバッテリAを迂回することが切り替え可能である。
【0026】
第2切替弁5は、ECUにより制御可能とされる電動弁であり、第1熱媒体流路R1と第2熱媒体流路R2と第2バイパス流路R4との下流側の接続部に設けられている4方弁である。この第2切替弁5は、第1熱媒体流路R1と第2熱媒体流路R2と第2バイパス流路R4とのいずれかを熱交換流路R5へと接続させる装置である。すなわち、第2切替弁5を切り替えることにより、充電器Bと、コンバータCと、電力変換器D及びモータEとのいずれに熱媒体を供給するかを切り替え可能である。
【0027】
このような本実施形態に係る温度調整システム1の動作について説明する。
例えば、車両が一定速度で走行している通常走行時には、バッテリAの温度がバッテリの稼働に当たり適切な温度に保たれる。したがって、このとき、バッテリA、充電器B及びコンバータCを冷却または加温する必要がない。このような場合には、ECUは、電力変換器D及びモータEのみを冷却する必要があるため、第1切替弁4を完全に閉弁し、第1熱媒体流路R1の下流側及び第1バイパス流路R3を遮断する。これにより、第2熱媒体流路R2と、第1熱媒体流路R1にのみ熱媒体が流れるため、電力変換器D及びモータEを冷却した熱媒体が熱交換器2へと流れ、冷却された後に、再び電力変換器D及びモータEへと戻る循環流路が形成される。
【0028】
また、バッテリAの温度が低く、かつコンバータC、電力変換器D及びモータEの温度が高い場合には、バッテリAを適切な温度まで加温する必要があり、さらにコンバータC、電力変換器D及びモータEを冷却する必要がある。このような場合には、ECUは、第1切替弁4及び第2切替弁5を操作することにより、第1熱媒体流路R1の下流側へと熱媒体が流れるようにすると共に、第2バイパス流路R4及び第2熱媒体流路R2から熱交換流路R5へと熱媒体が流れるようにする。これにより、コンバータC、電力変換器D及びモータEを冷却することにより温度の上昇した熱媒体が、熱交換器2において適温まで冷却された後に、バッテリAへと供給される。
【0029】
また、高温環境下での走行時など、バッテリA、コンバータC、電力変換器D及びモータEの冷却が必要な場合には、ECUは、まず、第1切替弁4を第1熱媒体流路R1の下流側へと切り替え、さらに第2切替弁5を第2熱媒体流路R2及び第2バイパス流路R4から熱交換器2へと流れるように切り替える。これにより、バッテリA、コンバータC、電力変換器D及びモータEが同時に冷却される。
なお、当該条件下において、コンバータC、電力変換器D及びモータEにおける放熱量が大きく、循環する熱媒体の温度が上昇することで熱媒体によりバッテリAの温度が上昇してしまう場合には、ECUは、第1切替弁4を第1バイパス流路R3側へと切り替える。これにより、バッテリAは、冷却系統から切り離され、熱媒体による昇温が防止される。
【0030】
また、高温環境下でバッテリAを充電する際には、バッテリA、充電器B及びコンバータCを重点的に冷却する必要がある。なお、この際には、車両は停止しているため、電力変換器D及びモータEについて冷却の必要はない。したがって、このような場合には、ECUは、第1切替弁4については第1熱媒体流路R1のバッテリA側へと流れるように切り替え、第2切替弁5については第1熱媒体流路R1及び第2バイパス流路R4を熱交換流路R5へと接続するように切り替える。これにより、熱媒体は、電力変換器D及びモータEに供給されず、バッテリA、充電器B及びコンバータCに対してのみ供給される。
また、当該条件下において、充電器Bにおける放熱量が大きく、循環する熱媒体の温度が上昇することで、熱媒体によりバッテリAの温度が上昇してしまう場合には、ECUは、第1切替弁4を第1バイパス流路R3側へと切り替える。これにより、バッテリAは、冷却系統から切り離され、熱媒体による昇温が防止される。さらに、コンバータCが冷却の必要性のない温度である場合には、ECUは、第2切替弁5を第1熱媒体流路R1のみが熱交換器2へと接続するように切り替える。これにより、熱媒体は、充電器Bのみに供給されることとなる。
【0031】
このような本実施形態によれば、充電器Bを通る第1熱媒体流路R1と、充電器Bを迂回する第2バイパス流路R4とが並列に形成されている。これにより、非充電時において充電器Bを迂回する流路が形成されるため、効率的に熱媒体を供給することができる。
また、本実施形態によれば、高温環境下で充電する際に、充電器Bを重点的に冷却することが可能となる。したがって、熱媒体による冷却効率が向上し、充電時において、充電器Bを適切な温度に保つことが可能である。
【0032】
また、本実施形態によれば、第1切替弁4及び第2切替弁5により、各流路を切り替え可能としている。これにより、冷却の必要のない機器を冷却系統から切り離すことが可能となる。したがって、冷却の必要のある機器のみに効率的に熱媒体を供給することが可能である。
【0033】
[第2実施形態]
上記第1実施形態の変形例を第2実施形態として説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については符号を同一とし、説明を省略する。
【0034】
本実施形態においては、温度調整システム1は、
図2に示すように、第1切替弁4及び第2切替弁5を備えず、第1流量調整弁6と、第2流量調整弁7と、第3流量調整弁8とを備えている。なお、第1流量調整弁6と、第2流量調整弁7とは、本発明における弁装置に相当する。
【0035】
第1流量調整弁6は、ECUにより制御可能とされる電動弁であり、第1熱媒体流路R1において、第1バイパス流路R3の合流点の下流側であって充電器Bの上流側に設けられている。すなわち、第1流量調整弁6は、充電器Bへと流れる熱媒体の流量を調整可能としている。
【0036】
第2流量調整弁7は、ECUにより制御可能とされる電動弁であり、第2熱媒体流路R2において電力変換器Dの上流側に設けられている。すなわち、第2流量調整弁7は、第2熱媒体流路R2へと流れる熱媒体の流量を調整可能としている。
【0037】
第3流量調整弁8は、ECUにより制御可能とされる電動弁であり、第1バイパス流路R3に設けられている。すなわち、第3流量調整弁8は、第1バイパス流路R3へと流れる熱媒体の流量を調整可能としている。
【0038】
このような本実施形態においては、例えば、バッテリA、コンバータC、電力変換器D及びモータEを同時に冷却する際には、ECUは、第1流量調整弁6及び第3流量調整弁8を完全に閉弁し、第2流量調整弁7の開度を半開とする。これにより、第2熱媒体流路R2と第1熱媒体流路R1とに流れる熱媒体の流量がほぼ等量となり、バッテリA及びコンバータCと、電力変換器D及びモータEとに分かれて熱媒体が流れる。
【0039】
また、充電器B及びコンバータCを冷却する場合には、ECUは、第1流量調整弁6を半開とし、第2流量調整弁7を完全に閉弁し、第3流量調整弁8を完全に開弁する。これにより、圧力損失が大きいバッテリA、電力変換器D及びモータEに対しては熱媒体がほとんど供給されず、かつ、充電器B及びコンバータCにほぼ等量ずつ熱媒体が供給される。
【0040】
また、ECUが第1流量調整弁6、第2流量調整弁7及び第3流量調整弁8を全て半開とすることにより、バッテリA、充電器B、コンバータC、電力変換器D及びモータEの全てに対して熱媒体を供給することが可能である。
【0041】
このような本実施形態によれば、流量調整弁を用いて各流路へと流れる熱媒体の流量を調整する。したがって、各機器の冷却量を詳細に調整することが可能である。したがって、熱媒体を効率的に各機器へと供給し、熱媒体による冷却効率がより向上し、充電時において、充電器Bを適切な温度に保つことが可能である。
【0042】
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0043】
上記実施形態においては、コンバータCについても冷却可能としたが、本発明はこれに限定されない。冷却対象にコンバータCを含まなくともよい。この場合、第2バイパス流路R4上に機器は配置されない。
【0044】
また、上記第2実施形態において、流量調整弁が設けられた流路と並列する流路に対して、オリフィスを設けるものとしてもよい。この場合、オリフィスにより、流量調整弁が設けられている流路よりも並列する流路の圧力損失が大きくなるため、流量調整弁による流量調整がより支配的となる。
【符号の説明】
【0045】
1 温度調整システム
2 熱交換器
3 ポンプ
4 第1切替弁
5 第2切替弁
6 第1流量調整弁
7 第2流量調整弁
8 第3流量調整弁
A バッテリ
B 充電器
C コンバータ
D 電力変換器
E モータ
R1 第1熱媒体流路
R2 第2熱媒体流路
R3 第1バイパス流路
R4 第2バイパス流路
R5 熱交換流路