(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-02
(45)【発行日】2023-11-13
(54)【発明の名称】乾燥コンテナ
(51)【国際特許分類】
B65D 88/74 20060101AFI20231106BHJP
B27K 5/00 20060101ALI20231106BHJP
F26B 3/06 20060101ALI20231106BHJP
F26B 9/06 20060101ALI20231106BHJP
【FI】
B65D88/74
B27K5/00 F
F26B3/06
F26B9/06 H
(21)【出願番号】P 2019126264
(22)【出願日】2019-07-05
【審査請求日】2022-04-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000163095
【氏名又は名称】極東開発工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】則武 宏昭
(72)【発明者】
【氏名】柏原 一仁
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】実公昭55-000876(JP,Y2)
【文献】実開昭51-113871(JP,U)
【文献】実開平05-003892(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 88/74
B27K 5/00
F26B 3/06
F26B 9/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の粒状体を収容して送風により乾燥させるために用いる乾燥コンテナにおいて、
箱状のコンテナ本体と、
両面に亘って貫通する貫通孔が複数形成された板状の部分であり、前記コンテナ本体の内底面から一定高さを空けて設けられたデッキと、を備え、
前記コンテナ本体の周壁には、外部から前記コンテナ本体内の前記内底面と前記デッキとの間に横向きに風を供給するための送風口であって、前記コンテナ本体の内外を連通させる送風口が形成され、
前記デッキには、前記コンテナ本体内に配置された状態で、前記送風口から前記コンテナ本体内に供給された前記横向きの前記風の供給方向における前記コンテナ本体内の中央部よりも前記送風口側での開口率が、前記供給方向における前記コンテナ本体内の前記中央部よりも前記送風口から離れた側での開口率よりも高くなるようにして前記貫通孔が複数形成され
、
前記デッキは、前記貫通孔が複数形成された複数の板部を有し、
前記複数の板部には、
前記送風口側に配置される第一板部と、
前記供給方向において前記第一板部の前方に並べて配置される第二板部とが含まれ、
前記第一板部には、前記第二板部よりも開口率が高くなるようにして前記貫通孔が複数形成されている、乾燥コンテナ。
【請求項2】
前記デッキは、前記板部を3枚以上有
する、
請求項1に記載の乾燥コンテナ。
【請求項3】
前記コンテナ本体内で前記デッキを前記内底面から一定高さを空けた位置で支持するフレームを備え、
前記フレームは、前記デッキを載置する載置面を有し、
該載置面には、載置された前記デッキの前記貫通孔を開放させておくための開放領域と、載置された前記デッキの前記貫通孔を塞ぐ閉塞領域とが含まれている、請求項
1又は2に記載の乾燥コンテナ。
【請求項4】
前記デッキの開口率の高い側が前記コンテナ本体内の前記中央部よりも前記送風口側に配置された状態であることを確認するための配置確認構造を備える、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の乾燥コンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木材チップ等の多数の粒状体を収容して送風により乾燥させるために用いる乾燥コンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、木材チップ用の乾燥コンテナとして、例えば特許文献1に従来例として開示された構造が存在している(特許文献1の
図4)。
【0003】
この乾燥コンテナは、底部が2重底とされており、該乾燥コンテナ内における上側の底部よりも上方の空間が木材チップを収容する収容室、上側の底部と下側の底部との間の空間が風を供給するための送風室となっている。
【0004】
上側の底部は、多数の貫通孔が設けられた多孔板とされている。また、前記乾燥コンテナには、送風室と外部とを連通させる送風口が形成されており、該送風口には外部から風を供給するための連結管(例えば、ダクト等)が接続される。
【0005】
前記乾燥コンテナでは、連結管を介して送風口に供給された風は、送風室内で横向きに流れて広がるとともに、上昇して多孔板(貫通孔)を通り抜けて収容室に流れ込むため、送風室から収容室に流れ込んだ風により木材チップが乾燥するようになっている。
【0006】
ところで、送風室内に流れ込んだ風の流速(横向きに流れる流速)は、送風口から離れた場所での流速に比べて送風口付近での流速の方が速いため、送風口付近では上昇し難くなる。そのため、送風口付近で送風室から乾燥室に流れ込む風の量と、送風口から離れた位置で送風室から乾燥室に流れ込む風の量とにばらつきが生じ、これにより、収容室内の木材チップの乾燥むらが大きくなることが問題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明は、乾燥対象となる粒状体の乾燥ムラを抑制できる乾燥コンテナを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の乾燥コンテナは、
多数の粒状体を収容して送風により乾燥させるために用いる乾燥コンテナにおいて、
箱状のコンテナ本体と、
両面に亘って貫通する貫通孔が複数形成された板状の部分であり、前記コンテナ本体の内底面から一定高さを空けて設けられたデッキと、を備え、
前記コンテナ本体の周壁には、外部から前記コンテナ本体内の前記内底面と前記デッキとの間に横向きに風を供給するための送風口であって、前記コンテナ本体の内外を連通させる送風口が形成され、
前記デッキには、前記コンテナ本体内に配置された状態で、前記送風口から前記コンテナ本体内に供給された前記横向きの前記風の供給方向における前記コンテナ本体内の中央部よりも前記送風口側での開口率が、前記供給方向における前記コンテナ本体内の前記中央部よりも前記送風口から離れた側での開口率よりも高くなるようにして前記貫通孔が複数形成されている。
【0010】
上記構成の乾燥コンテナによれば、送風口付近では横向きの流速が高いため上方に吹き上がりにくいが、デッキでは、コンテナ本体内の中央部よりも送風口側での開口率がコンテナ本体内の中央部よりも送風口から離れた側での開口率よりも高くなっているため、コンテナ本体内の送風口側でデッキ下からデッキ上に流れ込む風の量を増やすことができる。
【0011】
従って、前記乾燥コンテナは、コンテナ本体内の送風口付近と送風口から離れた場所とでデッキ下からデッキ上に流れ込む風の量のばらつきを抑えることができ、これにより、粒状体の乾燥ムラを抑制できるようになっている。
【0012】
また、本発明の乾燥コンテナにおいて、
前記デッキは、前記貫通孔が複数形成された板部を3枚以上有し、
該複数の板部には、
前記送風口側に配置される第一板部と、
前記供給方向において前記第一板部の前方に並べて配置される第二板部とが含まれ、
前記第一板部には、前記第二板部よりも開口率が高くなるようにして前記貫通孔が複数形成されていてもよい。
【0013】
前記乾燥コンテナによれば、デッキを構成する3枚以上の板部を開口率の高い第一板部と開口率の低い第二板部とに分けることによって、3枚以上の板部のうちの少なくとも2枚の板部を共通化することができる。
【0014】
この場合、本発明の乾燥コンテナは、
前記コンテナ本体内で前記デッキを前記内底面から一定高さを空けた位置で支持するフレームを備え、
前記フレームは、前記デッキを載置する載置面を有し、
該載置面には、載置された前記デッキの前記貫通孔を開放させておくための開放領域と、載置された前記デッキの前記貫通孔を塞ぐ閉塞領域とが含まれていてもよい。
【0015】
かかる構成によれば、閉塞領域と開放領域によって複数の貫通孔に風を流通させない貫通孔と、風を流通させる貫通孔とが含まれるようにすることができるため、デッキに対する複数の貫通孔の形成パターンが一定であっても閉塞領域と開放領域によってデッキの開口率を変化させることができるようになる。
【0016】
さらに、本発明の乾燥コンテナは、
前記デッキの開口率の高い側が前記コンテナ本体内の前記中央部よりも前記送風口側に配置された状態であることを確認するための配置確認構造を備えていてもよい。
【0017】
かかる構成によれば、配置確認構造により、デッキの開口率の高い側がコンテナ本体内の送風口側に配置されていることを確認することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、送風口付近でデッキの上方に流れ込む風の量と送風口から離れた場所でデッキの上方に流れ込む風の量とのばらつきを抑えることによって、乾燥対象となる粒状体の乾燥ムラを抑制できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態に係る乾燥コンテナを含む乾燥コンテナシステムの概要図である。
【
図6】前記乾燥コンテナの平面図であって、デッキを除いた状態の平面図である。
【
図7】前記乾燥コンテナの送風ガイド部の正面側の斜視図である。
【
図8】前記乾燥コンテナの送風ガイド部の平面図である。
【
図9】前記乾燥コンテナの送風ガイド部の側面図である。
【
図10】前記乾燥コンテナの送風ガイド部の背面側の斜視図である。
【
図11】本発明の他実施形態に係る乾燥コンテナの説明図であって、(a)は送風口を収容室側に寄せた図、(b)は送風口を送風室側に寄せた図である。
【
図12】本発明の別の実施形態に係る乾燥コンテナの平面図である。
【
図13】本発明のさらに別の実施形態に係る乾燥コンテナのデッキとフレームの分解図である。
【
図14】本発明のさらに別の実施形態に係る乾燥コンテナのデッキとフレームの分解図である。
【
図15】本発明のさらに別の実施形態に係る乾燥コンテナの平面図である。
【
図17】本発明のさらに別の実施形態に係る乾燥コンテナの平面図である。
【
図18】本発明のさらに別の実施形態に係る乾燥コンテナの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明につき一実施形態を取り上げて説明を行う。なお、説明の都合上、以下の方向の表現は、上下方向については
図1に示す方向を基準とする。また、前後方向については、
図1、
図3に示す状態における左方が車載時に車両前方に位置することから前方とし、同右方が車載時に車両後方に位置することから後方とする。また、幅方向とは車載時の車幅方向に一致する方向であって、
図3に示す上下方向である。
【0021】
本実施形態に係る乾燥コンテナ1は、
図1に示すような乾燥コンテナシステムの一構成要素である。ここで、乾燥コンテナシステムについて説明する。乾燥コンテナシステムは主に、乾燥コンテナ1、気流供給機構2、連結管3から構成されている。
【0022】
乾燥コンテナ1は、図示はしないが車載可能に構成されている。乾燥コンテナ1の内部には多数の粒状体である木材チップ(以下「チップ」)が収容される。収容された多数のチップは送風により、外面に付着した水分及び木材組織内に含まれた水分が蒸発することで乾燥させられる。乾燥したチップは、例えば木質バイオマス発電に用いられる。乾燥により、発電時の燃焼がしやすくなり、かつ、水分が抜けた分軽量化されるため、例えば運搬時において有利である。
【0023】
気流供給機構2は、例えば熱風を発生できる機構であって、図示しないが、送風機とヒーターとを備えている。なお、気流を加熱するための熱源は、例えば、他の装置の排熱を利用して加熱を行う場合、気流供給機構2の外側に設けることもできる。気流の加熱は、乾燥コンテナ1に収容されたチップの乾燥度合や収容量に応じて適宜行うことができる。また、状況によっては加熱を行わず、送風だけを行うこともできる。連結管3は、気流供給機構2で生じた気流(熱風)を乾燥コンテナ1に送るため、乾燥コンテナ1と気流供給機構2とを連結する管であって、パイプやホースを用いることができる。本実施形態では、横断面形状が円形のホース(ダクトホース)が用いられている。
【0024】
乾燥コンテナ1は、一般的な車載コンテナと同様の略直方体形状であって、
図1、
図2に示す乾燥コンテナシステムとしての使用状態において上面が開口しており、底面については閉鎖され、側面については、連結管3が接続される送風口を除いて閉鎖された箱状体である。チップは、乾燥コンテナ1の上面から内部に投入される。
【0025】
乾燥コンテナ1は、気流供給機構2から連結管3を経由して送られた気流(熱風)を底面近傍の部分である底部で受け、その後、収容された多数のチップに気流を当てることができるよう、2重底構造とされている。
【0026】
本実施形態に係る乾燥コンテナ1は、主に、コンテナ本体11、デッキ12、フレーム13(
図6参照)、送風ガイド部14(
図3参照)、を備える。
【0027】
コンテナ本体11は、乾燥コンテナ1の外観に現れる部分である。コンテナ本体11は、上面を開放した箱状に形成されており、底床110と、底床110の外周全周から起立する周壁111と、を有する。
【0028】
底床110は、長方形状であり、周壁111は、前記前後方向における前方の端辺から起立する前壁部1110と、前記前後方向における後方の端辺から起立する後壁部1111と、前記幅方向における端辺から起立する一対の横壁部1112と、を有する。
【0029】
前壁部1110の外面(コンテナ本体11の前部側面)には、
図1に示すように、乾燥コンテナ1を車載する際に、車両側の可動アームが備えるフックが引っ掛けられるフック係合部112が突出している。また、車両への上げ下ろしの際に、地面または路面に対して転がるローラ113が底部の後方に設けられている。
【0030】
送風口Pは、
図2に示すように、後壁部1111(コンテナ本体11の後部側面)に形成されており、コンテナ本体11の内底面とデッキ12との間の空間に対して横向きに風を送るように構成されている。なお、送風口Pには、
図1に図示した連結管3から風が供給される。
【0031】
なお、後壁部1111には扉115が設けられており、例えばチップの取り出しを行う際、または、コンテナ本体11の内部を清掃する際に、送風口Pの周囲部分を除いて開放できる。
【0032】
次に、デッキ12は、
図5に示すように、厚さ方向に貫通した複数の貫通孔Hを有する板状の部分であり、コンテナ本体11の底面から一定高さを空けて、底面と平行に設けられている。そのため、コンテナ本体11内は、デッキ12よりも上方のエリアである収容室S1と、底床110(コンテナ本体11の内底面)とデッキ12の間のエリアである送風室S2とに区画されている。
【0033】
本実施形態に係るデッキは、
図3に示すように、コンテナ本体11内であり且つ送風口Pへの風の供給方向(本実施形態では、前後方向に対応する方向)における中央部Cよりも送風口P側に配置される一方側の開口率が、コンテナ本体11内であり且つ供給方向における中央部Cの前方側に配置される他方側の開口率よりも高くなるようにして複数の貫通孔Hが複数形成されている。以下、デッキ12のうち、コンテナ本体11の中央部Cよりも送風口P側に配置される部分を高開口率側、中央部Cよりも送風口Pから離れた側に配置される部分を低開口率側と称する。
【0034】
本実施形態のデッキは、複数の板部120を有しており、この複数の板部120には、
コンテナ本体11内に対して横向きに供給された風の供給方向(送風室S2内で風が流れる方向であり、本実施形態では前後方向に対応する方向)におけるコンテナ本体11内の中央部Cよりも送風口P側(より具体的には、前記供給方向における最も後方側)に配置される一つの第一板部121と、前記供給方向において前記第一板部121の前方に並べて配置される複数(本実施形態では3つ)の第二板部122とが含まれている。なお、本実施形態の第一板部121、第二板部122は、パンチングプレートで構成されている。
【0035】
図4に示すように、第一板部121の外周縁部には、他の部分よりも板面方向において内側に凹状に形成された切欠部1210が含まれている。切欠部1210は、送風口Pと横並びとなる位置に配置される。
【0036】
また、切欠部1210は、一対の斜辺部1211で構成されている。一対の斜辺部1211は、横並びに形成されており、第一板部121の板面方向における内側に向かうにつれて互いの間隔が狭まるように傾斜している。すなわち、一対の斜辺部1211の間の領域は先細りとなっている。
【0037】
第一板部121には、開口率を高めるべく貫通孔Hが形成された高開口領域Rが含まれている。高開口領域Rには、他の領域よりも多くの貫通孔Hが形成されており、これにより、第一板部121の開口率が高められている。
【0038】
図3に示すように、3つの第二板部122の外周形状は、それぞれ同じ形状となっているため、3つの第二板部122の並び順(前記供給方向における並び順)が変わったとしてもデッキ12を構成することができる。また、3つの第二板部122の貫通孔Hの形成パターンは、それぞれ同じパターンであるため、3つの第二板部122の並び順が変わってもデッキ12の開口率は変化しないようになっている。
【0039】
さらに、各第二板部122は、平面視形状が矩形状であるため、外周縁部の一部に切欠部1210を含む第一板部121とは外周形状が異なっている。そのため、本実施形態に係る乾燥コンテナ1では、切欠部1210によって、第一板部121がコンテナ本体11内の送風口P側に配置されていること、すなわち、デッキ12の高開口率側がコンテナ本体11内の送風口P側に配置されている状態であることを確認するための配置確認構造4が構成されている。
【0040】
ここで、送風口Pの上下方向での高さ寸法は、
図5に示すように、送風室S2の上下方向での高さ寸法(すなわち、上下方向におけるコンテナ本体11の内底面からデッキ12までの距離)よりも大きく設定されている。
【0041】
また、送風口Pは、送風室S2に対応する位置(周壁111のうちの送風室S2を画定する部分)と、送風室S2から上方に外れた位置(周壁111のうちの収容室S1を画定する部分)とに跨るようにして形成されている。なお、本実施形態では、送風口Pのうちの送風室S2に対応する位置に形成されている領域を主送風領域R1と称し、送風室S2から上方に外れた位置に形成されている領域を収容室側送風領域R2と称して以下の説明を行うこととする。つまり、上下方向におけるデッキ12の配置位置と同じ位置を境として、かかる位置よりも下方の領域が主送風領域R1、かかる位置よりも上方の領域が収容室側送風領域R2である。
【0042】
次に、フレーム13は、コンテナ本体11の内底面上に設置されており、デッキ12をコンテナ本体11の底床110(内底面)から一定高さを空けた位置で支持するように構成されている。
【0043】
本実施形態に係るフレーム13の上面は、
図6に示すように、デッキ12を載置する載置面130となっている。そして、載置面130には、デッキ12の高開口率側が配置される第一載置領域130Aと、デッキ12の低開口率側が配置される第二載置領域130Bと、が含まれている。なお、第一載置領域130Aは、載置面130のうちのコンテナ本体11内における中央部Cよりも送風口P側に配置される領域により構成され、第二載置領域130Bは、載置面130のうちのコンテナ本体11内における中央部Cよりも送風口Pから離れた側に配置される領域により構成されている。
【0044】
送風ガイド部14は、
図5に示すように、送風口Pのうちの送風室S2から外れた位置に形成されている領域を通過する風を送風室S2に誘導するように構成されている。なお、送風ガイド部14は、平面視で二等辺三角形状、縦断面視で台形状とされた箱状の部分である。
【0045】
本実施形態では、送風口Pの一部が送風室S2から上方にずれた位置に形成されている、すなわち、送風口Pには送風室S2から上方にずれた位置に形成されている収容室側送風領域R2が含まれているため、該収容室側送風領域R2を通過した風を送風室S2に誘導する収容室側ガイド空間S3を形成するように構成されている。なお、送風口Pの一部が送風室S2から上方にずれた位置に形成されているとは、コンテナ本体11の周壁111のうちの送風口Pが形成された壁部(本実施形態では、後壁部1111)をコンテナ本体11内に向かう方向から見たときに(すなわち、壁部を真っ直ぐに見たときに)送風口Pの上端部がデッキ12のうちの送風口P側の一端よりも上方(高い位置)で開口することである。
【0046】
本実施形態にかかる送風ガイド部14は、
図7乃至
図10に示すように、コンテナ本体11内において、前記幅方向における収容室側送風領域R2の両側から前記前後方向における前方に向かって延出し且つ先端が互いに交わることで該前方に向かって先鋭な角部を構成する一対の側壁部140と、該一対の側壁部140のそれぞれの上端に連設され且つ該一対の側壁部140の間の空間を塞ぐ上壁部141と、を有する。
【0047】
各横壁部1112には、デッキ12に固定される下側横壁部1400と、該下側横壁部1400から上方に延出するとともに、他方の横壁部1112側に向かって傾斜する上側横壁部1401とを有する。
【0048】
下側横壁部1400は、
図7に示すように、デッキ12から上方に延出するとともに他方の横壁部1112側に向かって傾斜するが、下側横壁部1400の傾きよりも上側横壁部1401の傾きの方が大きくなっている。
【0049】
上壁部141は、デッキ12に対しては平行又は略平行である。また、上壁部141は、コンテナ本体11内において、収容室側送風領域R2の上方から前記前後方向における前方に向かって延出し且つ各横壁部1112の上側横壁部1401の上端のそれぞれに連設されている。
【0050】
そのため、
図5に示すように、送風ガイド部14における内部空間のうち後端部は送風口Pにつながっている。また、送風ガイド部14における内部空間のうち下端部は送風室S2につながっている。このように、送風ガイド部14は、コンテナ本体11の内面(本実施形態では後壁部1111)とデッキ12と協働して収容室S1内に、収容室側送風領域R2を通過した風を収容室S1に送るための空間を区画するように構成されている。
【0051】
なお、上壁部141は、工作の都合上発生が不可避のもの(例えば、
図7、
図8における頂点部の穴)を除き、開口部や貫通孔Hは設けられていない。このため、送風口Pから導入された気流(熱風)は、送風ガイド部14を介して送風室S2に流れていく。このように、送風口Pは送風ガイド部14を介してコンテナ本体11の外側へと連通している。
【0052】
本実施形態に係る乾燥コンテナ1で木材チップを乾燥させる場合、コンテナ本体11内に木材チップを投入し、気流供給機構2で発生させた風を連結管3からコンテナ本体11内に供給することによって、木材チップを乾燥させる。そして、乾燥コンテナ1を移動させて後壁部1111を木材チップの収集場所に向けた後、扉115を開放し、コンテナ本体11の前方側を吊り上げることにより、乾燥した木材チップを扉115からコンテナ本体11外に排出する。
【0053】
以上のように、本実施形態に係る乾燥コンテナ1によれば、送風口P付近では横向きの流速が高いため上方に吹き上がりにくいが、デッキ12では、コンテナ本体11内の中央部Cよりも送風口P側での開口率がコンテナ本体11内の中央部Cよりも送風口Pから離れた側での開口率よりも高くなっているため、送風口P側でデッキ12下からデッキ12上に流れ込む風の量を増やすことができる。
【0054】
従って、乾燥コンテナ1は、送風口P付近と送風口Pから離れた場所とでデッキ12下からデッキ12上に流れ込む風の量のばらつきを抑えることができ、これにより、粒状体の乾燥ムラを抑制できるようになっている。
【0055】
また、送風口Pにおけるデッキ12よりも上方の領域を通過した風は、送風ガイド部14に誘導され、デッキ12の上方側から切欠部1210を通じて下方側(すなわち、送風室S2から収容室S1側)に向かって流れる。そのため、切欠部1210の周囲では、特に風が吹き上がりにくくなるが、本実施形態では、高開口領域Rを切欠部1210の周囲に形成しているため、デッキ12下からデッキ12上に流れ込む風の量のばらつきをより抑えることができる。
【0056】
また、乾燥コンテナ1では、デッキ12を構成する複数の板部120のうち、一つの板部120のみを開口率が高い第一板部121とすることにより、第一板部121とは別の板部120である複数の第二板部122のそれぞれを共通化することができる。
【0057】
また、上記実施形態に係る乾燥コンテナ1では、第一板部121と複数の第二板部122のうち、第一板部121の外周縁部のみに送風口Pに並べて配置する切欠部1210が形成されているため、切欠部1210と送風口Pとの位置関係を確認することにより、第一板部121が正しい位置に配置されているか否かを把握できるようになっている。このように、デッキ12の前記送風口P側を構成する第一板部121の置き間違いを確認できるようになっている。
【0058】
また、切欠部1210の周囲には高開口領域Rが形成されているため、デッキ12における開口率の高い部分が送風口P側に向けて配置されていることも併せて確認することができる。
【0059】
なお、本発明の乾燥コンテナは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0060】
上記実施形態では、乾燥コンテナ1は車載が可能に構成されていたが、これに限られず、車載しないものであってもよい。この場合、乾燥コンテナ1を一定位置で動かさない固定式としてもよいし、適宜移動できる可搬式としてもよい。特に、車載を前提としない場合、乾燥コンテナ1は、前記実施形態のような略直方体形状に限られず、例えば円筒形状とする等、種々の形状とできる。
【0061】
また、前記実施形態の乾燥コンテナ1は上面が常に開放されていた。しかしこれに限定されず、例えばチップに雨水が当たらないようにするため、上面を必要により閉じることができる、硬質材料または軟質材料からなる蓋を設けることもできる。
【0062】
さらに、前記実施形態の送風口Pは、コンテナ本体11の後部側面に設けられていた。しかし、これに限定されず、送風口Pをコンテナ本体11の幅方向側面、底面、また、角部に設けることもできる。
【0063】
また、乾燥コンテナシステムの乾燥対象物は、前記実施形態では木材チップであったが、これに限定されず、例えば鉱石、石材、樹脂、金属、木材以外の動植物由来の素材、食品材料、燃料等、種々の粒状体とできる。また、水分が外面にのみ存在するものであってもよいし、外面及び内部に存在するものであってもよい。
【0064】
上記実施形態において、高開口領域Rは、デッキ12の高開口率側の一部に形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、高開口領域Rは、デッキ12の高開口率側全体に形成されていてもよい。
【0065】
上記実施形態において、高開口領域Rは、切欠部1210の周囲に形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、高開口領域Rは、切欠部1210から離れた領域に形成されていてもよいし、切欠部1210の周囲と、切欠部1210から離れた領域の両方に形成されていてもよい。
【0066】
また、上記実施形態では、第一板部121と第二板部122のうち、第一板部121のみに高開口領域Rが形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、第二板部122にデッキ12の前記中央部よりも前記送風口P側に配置される領域があれば、この領域に高開口領域Rを形成してもよい。この場合、デッキ12の高開口率側の開口率が低開口率側の開口率よりも高くなっていれば、第一板部121には高開口領域Rが形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。
【0067】
さらに、上記実施形態において、高開口領域Rは、切欠部1210の周囲に形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、高開口領域Rは、切欠部1210から離れた領域に形成されていてもよいし、切欠部1210の周囲と、切欠部1210から離れた領域の両方に形成されていてもよい。
【0068】
上記実施形態において、高開口領域Rは、他の領域よりも貫通孔Hの形成数を増やすことで第一板部121の開口率を高めるように構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、高開口領域Rは、他の領域に形成されている貫通孔Hよりも大径の貫通孔Hを形成することにより、第一板部121の開口率を高めるように構成されていてもよい。なお、高開口領域R内の貫通孔Hの形成数を増やすとともに、高開口領域R内に他の領域の貫通孔Hよりも大径の貫通孔Hを形成することも可能である。
【0069】
上記実施形態において、デッキ12は、複数の板部120により構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、デッキ12は、一枚の板部120で構成されていてもよい。
【0070】
上記実施形態において、デッキ12を構成する第二板部122は、デッキ12の前記前方側と前記送風口P側とに配置されていたが、この構成に限定されない。例えば、第二板部122は、デッキ12の前記前方側のみに配置されていてもよい。すなわち、デッキ12の送風口P側を第一板部121のみで構成し、デッキ12の前方側を第二板部122のみで構成してもよい。
【0071】
上記実施形態では、4枚の板部のうちの3枚の板部を第二板部122として共通化していたが、この構成に限定されない。例えば、4枚の板部のうちの3枚の板部を第一板部121として共通化してもよい。なお、4枚の板部を2枚の第一板部121と2枚の第二板部122とに分けて板部を共通化してもよい。このように、複数の板部に、第一板部121と第二板部122の少なくとも何れか一方の種類の板部が複数含まれるようにすれば、板部を共通化することができる。
【0072】
上記実施形態において、複数の第二板部122の外周形状と貫通孔Hの形成パターンとを共通化していたが、この構成に限定されない。例えば、複数の第二板部122には、外周形状や貫通孔Hの形成パターンが異なる複数種の第二板部122が含まれていてもよい。
【0073】
上記実施形態において、送風口Pは、収容室S1に対応する位置と送風室S2に対応する位置とに跨るように形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、送風口Pは、コンテナ本体11の内底面とデッキ12との間の空間に対して横向きに風を送るように構成されていれば、
図11(a)に示すように、収容室S1に対応する位置のみに形成されていてもよいし、
図11(b)に示すように、送風室S2に対応する位置のみに形成されていてもよい。
【0074】
なお、上記実施形態において特に言及しなかったが、フレーム13の載置面130には、
図12に示すように、載置されたデッキ12の貫通孔Hを開放させておくための開放領域123と、載置されたデッキ12の貫通孔Hを塞ぐ閉塞領域124とが含まれていてもよい。
【0075】
このようにすれば、閉塞領域124と開放領域123とによって複数の貫通孔Hに風を流通させない貫通孔Hと風を流通させる貫通孔Hとが含まれるようにすることができるため、デッキ12に対する複数の貫通孔Hの形成パターンが一定であっても閉塞領域124と開放領域123によってデッキ12の開口率を変化させることができるようになる。
【0076】
なお、
図12に示す開放領域123は第二板部122の貫通孔Hを開放させておくように構成され、閉塞領域124は第二板部122の貫通孔Hを閉塞するように構成されているため、複数の第二板部122自体が同じ開口率となるように構成されていたとしても、複数の第二板部122自体が同じ開口率となるように構成されていたとしても、フレーム13に取り付けられた状態での各第二板部122の開口率を異なる開口率とすることができる。
【0077】
上記実施形態に係る乾燥コンテナでは、第一板部121に形成された切欠部1210により配置確認構造4が構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、配置確認構造4は、デッキ12の高開口率側をフレーム13の第一載置領域130Aに接合する第一接合構造と、デッキ12の低開口率側をフレーム13の第二載置領域130Bに接合する第二接合構造とを備え、第一接合構造によるデッキ12の高開口率側とフレーム13との接合態様と、第二接合構造によるデッキ12の低開口率側とフレーム13との接合態様とがそれぞれ異なるように構成されていてもよい。
【0078】
例えば、第一板部121と第一載置領域130Aには溶接による接合対象となる溶接部、若しくはボルト等を用いた締結による接合対象となる締結部の一方のみを形成し、第二板部122と第一載置領域130A、第二板部122と第二載置領域130Bには締結部の他方を形成してもよい。なお、デッキ12の締結部6aはボルト等を挿入可能な挿入孔であり、締結部6bはネジ孔である。
【0079】
図13では、第一板部121と第一載置領域130Aには溶接部5a,5bが形成され、第二板部122と第一載置領域130A、第二板部122と第二載置領域130Bには締結部6a,6bが形成されている。このようにすれば、第一接合構造40による第一板部121と第一載置領域130Aとの接合態様には、第二接合構造41による第二板部122と第一載置領域130A、第二板部122と第二載置領域130Bの接合態様とは異なる接合態様が含まれる。
【0080】
そのため、例えば、第二板部122の配置位置に第一板部121を配置しても第一板部121をフレーム13に接合することができず、作業者が第一板部121の配置位置の誤りに気が付く。
【0081】
従って、開口率を高めるための第一板部121が正しい位置に配置されているか否かを確認できるようにすることによって、デッキ12の向きが誤った状態のまあM乾燥コンテナ1が組み立てられたり、使用されたりすることを防止できる。
【0082】
なお、
図13では、第一板部121と第一載置領域130Aとに溶接部5a,5bが形成され、第二板部122と第一載置領域130A、第二板部122と第二載置領域130Bに締結部6a,6bが形成されているが、第一板部121と第一載置領域130Aとに締結部6a,6bが形成され、第二板部122と第一載置領域130A、第二板部122と第二載置領域130Bに溶接部5a,5bが形成されていてもよい。
【0083】
そして、
図14に図示されているように、第一板部121と第一載置領域130Aと、第二板部122と第一載置領域130A、第二板部122と第二載置領域130Bのそれぞれに締結部6a,6bのみが形成される場合は、例えば、第一板部121と第一載置領域130Aとの締結位置(締結部6a,6bの形成位置)と、第二板部122と第一載置領域130A、第二板部122と第二載置領域130Bの締結位置とを異なる位置にすればよい。
【0084】
この場合、例えば、第一板部121が第二載置領域130Bに配置されたとしても、第一板部121の締結部6aの位置と第二載置領域130Bの締結部6bの位置とが合わないため、作業者が第一板部121の配置位置の誤りに気が付く。
【0085】
なお、第一板部121と第一載置領域130Aとの締結位置(締結部6a,6bの形成位置)と、第二板部122と第一載置領域130A、第二板部122と第二載置領130Bとの締結位置を異なる位置とする他、締結部6aの挿込孔のサイズや、締結部6bのネジ孔のサイズを変えたりしてもよい。
【0086】
さらに、配置確認構造4は、デッキ12の向き(高開口率側と低開口率側の向き)がコンテナ本体11に対して正しい向きとなっている状態で、載置面130上へのデッキ12の配置を許容するように構成されていてもよい。
【0087】
例えば、
図15、
図16では、第一板部121と第一載置領域130Aとに形成され且つ互いに嵌合可能である第一嵌合部70a,70bと、第二板部122と第一載置領域130A又は第二板部122と第二載置領域130Bに形成され且つ互いに嵌合可能である第二嵌合部71a,71bとを有し、第一嵌合部70a,70bの形成位置と第二嵌合部71a,71bの形成位置が異なっている。また、かかる配置確認構造4では、第一嵌合部70a,70bの数と第二嵌合部71a,71bの数も異なっている。
【0088】
このようにすると、第一板部121を配置する領域には第二板部122を配置できず、第二板部122を配置する領域には第一板部121を配置できないため、配置の誤りに気が付くようになっている。
【0089】
なお、
図15、
図16では、第一板部121に形成されている第一嵌合部70a、第二板部122に形成されている第二嵌合部71aが両面に亘って貫通する孔により構成され、第一載置領域130Aに形成されている第一嵌合部70b、第二嵌合部71b、第二載置領域130Bに形成されている第二嵌合部第二嵌合部71bが突起により構成されているが、例えば、第一板部121に形成されている第一嵌合部70a、第二板部122に形成されている第二嵌合部71aが突起で構成され、第一載置領域130Aに形成されている第一嵌合部70b、第二嵌合部71b、第二載置領域130Bに形成されている第二嵌合部第二嵌合部71bが両面に亘って貫通する孔で構成されていてもよい。
【0090】
なお、
図17に示すように、第一板部121と各第二板部122の形状を異なる形状としたうえで、載置面130における第一板部121が配置される領域、第二板部122が配置される領域を、それぞれ第一板部121、第二板部122に対応する形状としてもよい。この場合においても、第一板部121を配置する領域には第二板部122を配置できず、第二板部122を配置する領域には第一板部121を配置できないため、作業者がデッキ12の配置位置の誤りに気が付く。
【0091】
さらに、配置確認構造4は、デッキ12の向き(高開口率側と低開口率側の向き)がコンテナ本体11に対して正しい向きとなっていることを視覚的に表示するマークにより構成されていてもよい。
【0092】
図18に示す配置確認構造4は、第一板部121と第一板部121に隣り合う第二板部122とに亘って記された第一表示部80a,80bと、隣り合う第二板部122のそれぞれに亘って記された第二表示部81a,81bとを有するように構成されている。この場合、第一板部121の配置を誤ると、第一表示部80a,80bと第二表示部81a,81bとがずれた位置関係となるため、作業者がデッキ12の配置位置の誤りに気が付く。
【符号の説明】
【0093】
1…乾燥コンテナ、2…気流供給機構、3…連結管、4…配置確認構造、5a,5b…溶接部、6a,6b…締結部、11…コンテナ本体、12…デッキ、13…フレーム、14…送風ガイド部、40…第一接合構造、42…第二接合構造、70a,70b…第一嵌合部、71a,71b…第二嵌合部、80a,80b…第一表示部、81a,81b…第二表示部、110…底床、111…周壁、112…フック係合部、113…ローラ、115…扉、120…板部、121…第一板部、122…第二板部、123…開放領域、124…閉塞領域、130…載置面、130A…第一載置領域、130B…第二載置領域、140…側壁部、141…上壁部、1110…前壁部、1111…後壁部、1112…横壁部、1210…切欠部、1211…斜辺部、1400…下側横壁部、1401…上側横壁部、C…中央部、H…貫通孔、P…送風口、R…高開口領域、R1…主送風領域、R2…収容室側送風領域、S1…収容室、S2…送風室、S3…収容室側ガイド空間