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特許7378291建物開発システム及びこれを用いた建物開発方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-02
(45)【発行日】2023-11-13
(54)【発明の名称】建物開発システム及びこれを用いた建物開発方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20231106BHJP
【FI】
G06Q50/08
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019236400
(22)【出願日】2019-12-26
(65)【公開番号】P2021105815
(43)【公開日】2021-07-26
【審査請求日】2022-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】502426485
【氏名又は名称】小澤 隆
(73)【特許権者】
【識別番号】511309610
【氏名又は名称】小澤 里佳
(73)【特許権者】
【識別番号】502426500
【氏名又は名称】株式会社建築設計センター
(74)【代理人】
【識別番号】100076473
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100088742
【弁理士】
【氏名又は名称】竹山 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】100112900
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 路子
(74)【代理人】
【識別番号】100136995
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 千織
(74)【代理人】
【識別番号】100163164
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 敏之
(74)【代理人】
【識別番号】100198247
【弁理士】
【氏名又は名称】並河 伊佐夫
(72)【発明者】
【氏名】小澤 隆
(72)【発明者】
【氏名】小澤 里佳
【審査官】福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-123574(JP,A)
【文献】特開2001-306632(JP,A)
【文献】特開2008-152319(JP,A)
【文献】特開2002-259754(JP,A)
【文献】特開2012-133496(JP,A)
【文献】特開2002-269443(JP,A)
【文献】特開2018-032376(JP,A)
【文献】特開2003-296372(JP,A)
【文献】特開2001-350821(JP,A)
【文献】特開2005-222167(JP,A)
【文献】特開2002-007761(JP,A)
【文献】特開2003-271837(JP,A)
【文献】特開2001-250042(JP,A)
【文献】特開2004-362047(JP,A)
【文献】特許第4205934(JP,B2)
【文献】特許第5820264(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク(以下、「ネット」という。)に接続され、システム運営管理団体が管理するシステム管理装置と、
前記システム管理装置に前記ネットを介して接続され、建築CADを含み、前記システム運営管理団体によるシステム運営に同意する会員を含む仮想設計者が管理する仮想建物設計装置と、
前記システム管理装置に前記ネットを介して接続され、一般消費者が管理するデータ送受信装置と、
を前提とする建物開発システムであって、
前記システム管理装置には、
前記仮想建物設計装置の前記建築CADを使用して前記会員により作成され、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計要項を記憶可能な記憶手段と、
前記会員からの要求に応じ、前記記憶手段に記憶された前記仮想設計要項を読み出し、前記ネットを介して当該会員に送信する仮想設計要項送信手段と、
前記仮想設計要項送信手段により送信された前記仮想設計要項を用い、前記仮想設計者が管理する前記仮想建物設計装置の前記建築CADを使用して、予め依頼主のない建物の仮想設計を行い、その成果物であり、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計建物を内容とするデータ(以下、「仮想データ」という。)が、前記ネットを介して前記システム管理装置に送信された場合に受信し、受信した前記仮想データを送信した前記仮想設計者と関連付けて前記記憶手段に記憶する仮想データ受信手段と、
前記仮想データ受信手段による前記仮想データの受信を契機とし、前記記憶手段に記憶された複数の前記仮想データを読み出し、読み出した複数の前記仮想データをウェブサイト上に掲載可能なウェブサイト管理手段と、
前記ウェブサイト管理手段により前記ウェブサイト上に掲載された前記仮想データに、前記データ送受信装置からのアクセスがあり、複数の前記仮想データのうち、特定の前記仮想データに対応付けられた「お問合せ」を内容とするデータ(以下、「問合せデータ」という。)が前記データ送受信装置から前記システム管理装置に送信された場合に、前記問合せデータを受信し、前記特定の仮想データと関連付けて前記記憶手段に記憶する問合せデータ受信手段と、
前記問合せデータ受信手段による前記問合せデータの受信を契機とし、前記記憶手段に記憶した前記問合せデータを読み出し、読み出した前記問合せデータを、前記特定の前記仮想データに関連付けられている前記仮想設計者に転送する問合せデータ転送手段と、
を備え、
ていることを特徴とする建物開発システム。
【請求項2】
前記システム管理装置には、
前記仮想データを管理する台帳管理手段を備え、
前記台帳管理手段は、
前記仮想データと、前記仮想設計者の氏名又は名称及び当該仮想設計者のメールアドレスとを関連付けて管理し、
前記ウェブサイト管理手段は、
前記仮想設計者の前記氏名又は名称及び当該仮想設計者の前記メールアドレスとの関連付けを除き、前記台帳管理手段により管理されている前記仮想データをウェブサイト上に掲載し、
前記問合せデータ転送手段は、
前記特定の仮想データに係る前記仮想設計建物を仮想設計した前記仮想設計者の前記メールアドレスを前記台帳管理手段から取得し、取得した前記メールアドレス宛てに前記問合せデータを転送するようにしている、
ことを特徴とする請求項1に記載の建物開発システム。
【請求項3】
前記システム管理装置には、
前記問合せデータに対する「ご回答書」のフォームを内容とするデータ(以下、「回答書フォームデータ」という。)を、前記記憶手段に記憶するとともに、
前記仮想設計者からネット上の要求に応じ、前記記憶手段から前記回答書フォームデータを読み出し、読み出した前記回答書フォームデータを、要求があった前記仮想設計者にネット上で送信する回答書フォームデータ送信手段を備え、
前記仮想設計者は、
前記回答書フォームデータ送信手段から送信された前記回答書フォームデータを、ネットを介して受信し、
受信した前記回答書フォームデータを用いて、前記問合せデータ転送手段により転送された前記問合せデータに対する回答書を作成し、作成した前記回答書を内容とするデータ(以下、「回答書データ」という。)を、前記データ送受信装置に対して直接、返信し、今後の打ち合わせを通じて、前記回答書データを送信した前記仮想設計者と、前記回答書データを受信した前記一般消費者との間において合意に至った場合には、建築設計監理等業務委託契約書を締結するようにしている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建物開発システム。
【請求項4】
前記システム管理装置には、
前記回答書データを受信した前記一般消費者が今後の打ち合わせを行うと判断した場合に、前記仮想設計者に申し込みを行う場合に使用可能な打合せ申込書のフォームを内容とするデータ(以下、「申込書フォームデータ」という。)を、前記記憶手段に記憶するとともに、
前記仮想設計者からネット上の要求に応じ、前記記憶手段から前記申込書フォームデータを読み出し、読み出した前記申込書フォームデータを、要求があった前記仮想設計者にネット上で送信する申込書フォームデータ送信手段を備え、
前記仮想設計者は、
前記申込書フォームデータ送信手段から送信された前記回答書フォームデータを、ネットを介して受信し、
受信した前記回答書フォームデータを、前記回答書データに含めて前記一般消費者に返信するとともに、
前記一般消費者から前記回答書フォームデータの記入済みの前記打合せ申込書を内容とするデータを受信することを条件として、今後の打ち合わせを継続するようにしている、ことを特徴とする請求項3に記載の建物開発システム。
【請求項5】
ネットワーク(以下、「ネット」という。)に接続され、システム運営管理団体が管理するシステム管理装置と、
前記システム管理装置に前記ネットを介して接続され、建築CADを含み、前記システム運営管理団体によるシステム運営に同意する会員を含む仮想設計者が管理する仮想建物設計装置と、
前記システム管理装置に前記ネットを介して接続され、一般消費者が管理するデータ送受信装置と、
を前提とする建物開発方法であって、
前記システム管理装置には、
前記仮想建物設計装置の前記建築CADを使用して前記会員により作成され、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計要項を記憶する仮想設計要項記憶ステップと、
前記会員からの要求に応じ、前記仮想設計要項記憶ステップにより記憶された前記仮想設計要項を読み出し、前記ネットを介して当該会員に送信する仮想設計要項送信ステップと、
前記仮想設計要項送信ステップにより送信された前記仮想設計要項を用い、前記仮想設計者が管理する前記仮想建物設計装置の前記建築CADを使用して、予め依頼主のない建物の仮想設計を行い、その成果物であり、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計建物を内容とするデータ(以下、「仮想データ」という。)が、前記ネットを介して前記システム管理装置に送信された場合に受信し、前記仮想設計者と関連付けて記憶する仮想データ受信ステップと、
前記仮想データ受信ステップによる前記仮想データの受信を契機とし、前記仮想データ受信ステップにより記憶された複数の前記仮想データを読み出し、読み出した複数の前記仮想データをウェブサイト上に掲載可能な仮想設計建物掲載ステップと、
前記仮想設計建物掲載ステップにより前記ウェブサイト上に掲載された前記仮想データに、前記データ送受信装置からのアクセスがあり、複数の前記仮想データのうち、特定の前記仮想データに対応付けられた「お問合せ」を内容とするデータ(以下、「問合せデータ」という。)が前記データ送受信装置から前記システム管理装置に送信された場合に、前記問合せデータを受信し、前記特定の仮想データと関連付けて記憶する問合せ受信ステップと、
前記問合せ受信ステップによる前記問合せデータの受信を契機とし、前記問合せ受信ステップにより記憶した前記問合せデータを読み出し、読み出した前記問合せデータを前記特定の仮想データと関連付けられている前記仮想設計者に転送する問合せ転送ステップと、
を含むことを特徴とする建物開発方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建物開発システム及びこれを用いた建物開発方法に関し、予め作成された仮想設計要項を用い、予め依頼主のない建物の仮想設計を行い、その成果物である仮想設計建物をネットワーク上で公開することで、仮想設計の質を担保できるとともに、複数の仮想設計建物を比較しながら、仮想設計者との打合せを通じ、一般消費者が希望に沿った家づくりができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、家づくりの情報を希望する一般消費者は、住宅展示場や住宅メーカーの営業担当者や住宅雑誌やテレビやインターネット等から入手しているが、必ずしも満足のいくものではない、また、家づくりの専門家である建築士事務所等を利用しようとしても情報が少なく、相談料及び設計監理料が高いとの認識から、相談や設計監理を依頼しにくいのが現状である。
【0003】
また、従来、複数の相続人がいる場合で、相続財産が住宅等の不動産の所有権は共有名義となり、特に被相続人の配偶者の居住権が存在しないことから、相続人間で争いが生じていた。
しかし、現在、令和2年4月1日から施行される「配偶者居住権」を尊重した間取り計画すなわち区分所有法に対応した間取り計画がおこなわれていない。
【0004】
さらに、将来、政府が要介護者を自宅で介護することを奨励することを想定した場合、予め間取り計画段階で、介護室スペースを確保し、また、介護のために必要な介護用ユニットバスや、いろいろな諸設備を設置することを想定した設計は公然と行われてはいない。
【0005】
また、現在、一般消費者が建設を依頼した建物の現場管理は、依頼した建築設計事務所や施工者が行っており、一般消費者自らが現場管理の確認を体系的に行うことは行われていない。
したがって、建物完成後に施工不良による争いを防止するために、施工者が一般消費者に対して予め定められた当該建物の工事工程ごとの現場写真を一般消費者にメール送信し、一般消費者は当該写真から疑義の有無の確認を行い、疑義があれば施工者にメール送信し、施工者はその疑義に対処したことを一般消費者にメール送信して了解を得、次の工程に進むことは行われていない。
【0006】
一方、現在、建築士や建築士事務所等が関係している団体は複数存在するが、当該団体は会員や賛助会員で構成されており、主な活動は、会員に対する建築家講演会や技術的セミナーや現場見学会等を開催している。しかし、当該団体が一般消費者を対象とした建物を開発設計し、その成果物を当該一般消費者に対して情報提供を行い、仮想設計者が一般消費者から「建築設計監理等業務委託契約書」を締結するシステムは行われてはいない。
【0007】
以上の従来の形態は、公然に実施されているものであり、本出願人は、この従来の形態が記載されている文献を、出願時においては知見していない。
なお、出願人は、先に、建物の建設における商品選択のためのコンピュータシステムや、打ち合わせシステムを出願した(特許文献1及び特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特許第4205934号公報
【文献】特許第5820264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述のとおり、家づくりの情報を希望する一般消費者は、住宅メーカーの営業担当者や住宅雑誌やテレビやインターネット等から入手しているが、また、家づくりの専門家である建築士事務所等は、主にインターネットを利用して、当該一般消費者に情報提供しているが、相談料及び「建築設計監理等業務委託契約書」の設計監理料が高いとの認識から、依頼しにくいのが現状であり、したがって、当該消費者は、建物の専門家である複数の建築士の有効な情報が入手しにくい中での建物を建設しているのが実態である。
【0010】
本発明は、上述した課題を解決するものであり、その目的は、仮想設計者と当該一般消費者が打ち合わせを行うことで、希望に沿った家づくりができるシステムを提供することである。
すなわち、建築関係団体がインターネットを介してホームページ等で、家づくりの情報を希望する一般消費者に対して、建物の専門家である建築士や住宅設備会社や工務店等が参加して、予め依頼主のない建物の設計(以下「仮想設計」という。)を複数行った「仮想設計建物」を、団体が運営管理するインターネットを介して記憶媒体に格納し、そして、団体は当該インターネットを介したホームページに「仮想設計建物」を掲載するようにしている。
【0011】
一般消費者は「仮想設計建物」の中から満足する情報を入手した後、団体にEメール・FAX等で連絡をし、団体はその連絡を仮想設計者に転送し、その後、仮想設計者と当該一般消費者が打ち合わせを行うことができるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、以下に説明する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、「建物開発システム」であって、次の点を特徴とする。
第一に、請求項1に記載の発明は、次の構成を前提とする建物開発システムである。
(1)システム管理装置
システム管理装置は、ネットワークに接続され、システム運営管理団体が管理するものである。
【0013】
(2)仮想建物設計装置
仮想建物設計装置は、前記システム管理装置にネットワーク(以下、「ネット」という。)を介して接続され、建築CADを含み、前記システム運営管理団体によるシステム運営に同意する会員を含む仮想設計者が管理するものである。
(3)データ送受信装置
データ送受信装置は、前記システム管理装置に前記ネットを介して接続され、一般消費者が管理するものである。
【0014】
第二に、前記システム管理装置には、次の構成を備える。
(4)記憶手段
記憶手段は、前記仮想建物設計装置の前記建築CADを使用して前記会員により作成され、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計要項を記憶可能なものである。
(5)仮想設計要項送信手段
仮想設計要項送信手段は、前記会員からの要求に応じ、前記記憶手段に記憶された前記仮想設計要項を読み出し、読み出した前記仮想設計要項を前記ネットを介して当該会員に送信するためのものである。
【0015】
(6)仮想データ受信手段
仮想データ受信手段は、前記仮想設計要項送信手段により送信された前記仮想設計要項を用い、前記仮想設計者が管理する前記仮想建物設計装置の前記建築CADを使用して、予め依頼主のない建物の仮想設計を行い、その成果物であり、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計建物を内容とするデータ(以下、「仮想データ」という。)が、前記ネットを介して前記システム管理装置に送信された場合に受信し、受信した前記仮想データを送信した前記仮想設計者と関連付けて前記記憶手段に記憶するためのものである。
【0016】
(7)ウェブサイト管理手段
ウェブサイト管理手段は、前記仮想データ受信手段による前記仮想データの受信を契機とし、前記記憶手段に記憶された複数の前記仮想データを読み出し、読み出した複数の前記仮想データをウェブサイト上に掲載可能なものである。
【0017】
(8)問合せデータ受信手段
問合せデータ受信手段は、前記ウェブサイト管理手段により前記ウェブサイト上に掲載された前記仮想データに、前記データ送受信装置からのアクセスがあり、複数の前記仮想データのうち、特定の前記仮想データに対応付けられた「お問合せ」を内容とするデータ(以下、「問合せデータ」という。)が前記データ送受信装置から前記システム管理装置に送信された場合に、前記問合せデータを受信し、前記記憶手段に記憶するためのものである。
【0018】
(9)問合せデータ転送手段
問合せデータ転送手段は、前記問合せデータ受信手段による前記問合せデータの受信を契機とし、前記記憶手段に記憶した前記問合せデータを読み出し、読み出した前記問合せデータを、前記問合せデータに対応付けられた特定の前記仮想データに関連付けれている前記仮想設計者に転送するためのものである。
【0019】
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、「建物開発システム」であって、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第一に、前記システム管理装置には、前記仮想データを管理する台帳管理手段を備える。
第二に、前記台帳管理手段は、前記仮想データと、前記仮想設計者の氏名又は名称及び当該仮想設計者のメールアドレスとを関連付けて管理する。
【0020】
第三に、前記ウェブサイト管理手段は、前記仮想設計者の前記氏名又は名称及び当該仮想設計者の前記メールアドレスとの関連付けを除き、前記台帳管理手段により管理されている前記仮想データをウェブサイト上に掲載する。
第四に、前記問合せデータ転送手段は、前記特定の仮想データに係る前記仮想設計建物を仮想設計した前記仮想設計者の前記メールアドレスを前記台帳管理手段から取得し、取得した前記メールアドレス宛てに前記問合せデータを転送するようにしている。
【0021】
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、「建物開発システム」であって、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第一に、前記システム管理装置には、回答書フォームデータ送信手段を備える。
前記回答書フォームデータ送信手段は、前記問合せデータに対する「ご回答書」のフォームを内容とするデータ(以下、「回答書フォームデータ」という。)を、前記記憶手段に記憶するとともに、前記仮想設計者からネット上の要求に応じ、前記記憶手段から前記回答書フォームデータを読み出し、読み出した前記回答書フォームデータを、要求があった前記仮想設計者にネット上で送信するためのものである。
【0022】
第二に、前記仮想設計者は、前記回答書フォームデータ送信手段から送信された前記回答書フォームデータを、ネットを介して受信し、受信した前記回答書フォームデータを用いて、前記問合せデータ転送手段により転送された前記問合せデータに対する回答書を作成し、作成した前記回答書を内容とするデータ(以下、「回答書データ」という。)を、前記データ送受信装置に対して直接、返信し、今後の打ち合わせを通じて、前記回答書データを送信した前記仮想設計者と、前記回答書データを受信した前記一般消費者との間において合意に至った場合には、建築設計監理等業務委託契約書を締結するようにしている。
【0023】
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、「建物開発システム」であって、上記した請求項3に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
第一に、前記システム管理装置には、申込書フォームデータ送信手段を備える。
申込書フォームデータ送信手段は、前記回答書データを受信した前記一般消費者が今後の打ち合わせを行うと判断した場合に、前記仮想設計者に申し込みを行う場合に使用可能な打合せ申込書のフォームを内容とするデータ(以下、「申込書フォームデータ」という。)を、前記記憶手段に記憶するとともに、前記仮想設計者からネット上の要求に応じ、前記記憶手段から前記申込書フォームデータを読み出し、読み出した前記申込書フォームデータを、要求があった前記仮想設計者にネット上で送信するためのものである。
【0024】
第二に、前記仮想設計者は、前記申込書フォームデータ送信手段から送信された前記回答書フォームデータを、ネットを介して受信し、受信した前記回答書フォームデータを、前記回答書データに含めて前記一般消費者に返信するとともに、前記一般消費者から前記回答書フォームデータの記入済みの前記打合せ申込書を内容とするデータを受信することを条件として、今後の打ち合わせを継続するようにしている。
【0029】
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、「建物開発方法」であって、次の点を特徴とする。
第一に、建物開発方法は、次の構成を前提とするものである。
(1)システム管理装置
システム管理装置は、ネットワークに接続され、システム運営管理団体が管理するものである。
【0030】
(2)仮想建物設計装置
仮想建物設計装置は、前記システム管理装置にネットワーク(以下、「ネット」という。)を介して接続され、建築CADを含み、前記システム運営管理団体によるシステム運営に同意する会員を含む仮想設計者が管理するものである。
(3)データ送受信装置
データ送受信装置は、前記システム管理装置に前記ネットを介して接続され、一般消費者が管理するものである。
【0031】
第二に、前記システム管理装置には、次のステップを含む。
(1)仮想設計要項記憶ステップ
仮想設計要項記憶ステップは、前記仮想建物設計装置の前記建築CADを使用して前記会員により作成され、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計要項を記憶するためのものである。
(2)仮想設計要項送信ステップ
仮想設計要項送信ステップは、前記会員からの要求に応じ、前記記憶手段に記憶された前記仮想設計要項を読み出し、読み出した前記仮想設計要項を前記ネットを介して当該会員に送信するためのものである。
【0032】
(3)仮想データ受信ステップ
仮想データ受信ステップは、前記仮想設計要項送信ステップにより送信された前記仮想設計要項を用い、前記仮想設計者が管理する前記仮想建物設計装置の前記建築CADを使用して、予め依頼主のない建物の仮想設計を行い、その成果物であり、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計建物を内容とするデータ(以下、「仮想データ」という。)が、前記ネットを介して前記システム管理装置に送信された場合に受信し、前記仮想設計者と関連付けて前記記憶手段に記憶するためのものである。
【0033】
(4)仮想設計建物掲載ステップ
仮想設計建物掲載ステップは、前記仮想データ受信ステップによる前記仮想データの受信を契機とし、前記記憶手段に記憶された複数の前記仮想データを読み出し、読み出した複数の前記仮想データをウェブサイト上に掲載可能なものである。
【0034】
(5)問合せ受信ステップ
問合せ受信ステップは、前記仮想設計建物掲載ステップにより前記ウェブサイト上に掲載された前記仮想データに、前記データ送受信装置からのアクセスがあり、複数の前記仮想データのうち、特定の前記仮想データに対応付けられた「お問合せ」を内容とするデータ(以下、「問合せデータ」という。)が前記データ送受信装置から前記システム管理装置に送信された場合に、前記問合せデータを受信し、前記記憶手段に記憶するためのものである。
【0035】
(6)問合せ転送ステップ
問合せ転送ステップは、前記問合せ受信ステップによる前記問合せデータの受信を契機とし、前記記憶手段に記憶した前記問合せデータを読み出し、読み出した前記問合せデータを、前記問合せデータに対応付けられた特定の前記仮想データに関連付けれている前記仮想設計者に転送するためのものである。
【発明の効果】
【0087】
請求項1~5に記載の各発明によれば、仮想設計者は、一般消費者が選択した「仮想設計建物」で、一般消費者が希望する建物の概要を把握することができ、また、「お客様建物工事写真規則」を行うことで、当該建物の施工不良で将来の争いを防止することができ、仮想設計者と一般消費者双方の打ち合わせの協議の労力と時間を削減可能である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
図1】建物開発システムのタイムチャートである。
図2】建物開発システムの概要図である。
図3】システム管理装置のブロック図である。
図4】システム管理部のブロック図である。
図5】システム管理台帳の説明図である、
図6】各種台帳の一例を示す説明図である。
図7】各種台帳の他の一例を示す説明図である。
図8】建物開発システムのステップの説明図である。
図9】仮想設計要項の概要の説明図である。
図10】仮想設計要項の別表1の一例を示す説明図である。
図11】仮想設計要項の別表2-1の一例を示す説明図である。
図12】仮想設計要項の別表2-2の一例を示す説明図である。
図13】仮想設計要項の別表2-3の一例を示す説明図である。
図14】仮想設計要項の別表2-4の一例を示す説明図である。
図15】仮想設計要項の別表3(元図)の一例を示す説明図である。
図16図15に対応し、仮想設計要項の別表3(例1)の一例を示す説明図である。
図17図15に対応し、仮想設計要項の別表3(例2)の一例を示す説明図である。
図18】仮想設計要項の別表4の一例を示す説明図である。
図19】仮想設計要項の別表5(元図)の一例を示す説明図である。
図20図19に対応し、仮想設計要項の別表5(例1)の一例を示す説明図である。
図21図19に対応し、仮想設計要項の別表5(例2)の一例を示す説明図である。
図22】仮想設計建物のホームページへの掲載の一例を示す説明図である。
図23】仮想設計建物の一覧の表示の一例を示す説明図である。
図24】仮想設計建物の詳細の表示の一例を示す説明図である。
図25】お問合せフォームの表示の一例を示す説明図である。
図26】ご回答フォーム及び打合せ申込書フォームの一例を示す説明図である。
図27】ご回答フォームの一例を示す説明図である。
図28】打合せ申込書フォームの一例を示す説明図である。
図29】仮想設計者による仮想設計の工程を説明するための説明図である。
図30】人工知能(AI)の学習工程及びシステムの使用例を説明するための説明図である。
図31】学習用データセットの例1を説明するための図表である。
図32】入力データの一部の一例を説明するための説明図である。
図33】出力データの一部の一例を示す平面図である。
図34】仮想設計者による仮想設計建物の修正工程を説明するための説明図である。
図35】学習用データセットの例2を説明するための図表である。
図36】入力データの一部の一例を説明するための説明図である。
図37】出力データの一部の一例を示す平面図である。
図38】出力データの一例を示す平面図である。
図39】出力データの一例を示す南側立面図である。
図40】お客様建物工事写真確認シートのイメージの一例を示す説明図である。
図41図40に続く説明図である。
図42図41に続く説明図である。
図43】部屋の断熱性能のイメージの一例を示す説明図である。
図44】住宅の分割想定を説明するための平面図である。
図45図44に対応し、改築時(住戸分割)の平面図である。
図46図44に対応し、改築時(敷地分割)の平面図である。
図47】建築関連法規の一覧を示す説明図である。
図48図47に続く説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0089】
(建物開発システム10)
図2中、10は、建物開発システムである。
建物開発システム10は、図2に示すように、次の構成を前提とする。
なお、次の(1)~(3)については、後述する。
(1)システム管理装置20
(2)仮想建物設計装置40
(3)データ送受信装置50
なお、建物開発システム10の装置は、上記した(1)~(3)に限定されず、WEB会議システム等を含んでいてもよい。
【0090】
図1に示すシステム管理装置20)
システム管理装置20は、図2に示すように、ネットワーク30(以下、「ネット」という。)に接続され、システム運営管理団体が管理するものである。
システム管理装置20は、例えばサーバー、或いはPC(コンピュータ)から構成されている。
【0091】
図1に示す仮想建物設計装置40)
仮想建物設計装置40は、図2に示すように、システム管理装置20にネット30を介して接続され、建築CADを含み、システム運営管理団体によるシステム運営に同意する会員を含む仮想設計者が管理するものである。
仮想建物設計装置40は、例えばPC(コンピュータ)から構成され、建築CADがインストールされているが、専用のマシンでもよい。
【0092】
図1に示すデータ送受信装置50)
データ送受信装置50は、図2に示すように、システム管理装置20にネット30を介して接続され、一般消費者が管理するものである。
データ送受信装置50は、例えばスマートフォン、PC、タブレット型コンピュータから構成され、通信ソフト等がインストールされているが、携帯電話でもよい。
なお、「一般消費者」については、「お客様」ともいう。
【0093】
(第1の特徴点の説明)
つぎに、建物開発システム10は、上記各種装置を前提とし、以下に説明する特徴点を有する。
第1の特徴点として、システム管理装置20(システム管理部60)には、図4に示すように、次の手段を備える。
なお、次の(1)~(6)については、後述する。
(1)記憶手段61
(2)仮想設計要項送信手段62
(3)仮想データ受信手段63
(4)ウェブサイト管理手段64
(5)問合せデータ受信手段65
(6)問合せデータ転送手段66
なお、システム管理装置20は、上記した手段に加え、後述する各種の手段を備えていてもよい。
【0094】
図4の記憶手段61)
記憶手段61は、仮想建物設計装置40の建築CADを使用して会員により作成され、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計要項(図9参照)を記憶可能なものである。
【0095】
図4に示す仮想設計要項送信手段62)
仮想設計要項送信手段62は、会員からの要求に応じ、記憶手段61に記憶された仮想設計要項を読み出し、ネット30を介して当該会員に送信するためのものである。
【0096】
図4の仮想データ受信手段63)
仮想データ受信手段63は、仮想設計要項送信手段62により送信された仮想設計要項を用い、仮想設計者が管理する仮想建物設計装置40の建築CADを使用して、予め依頼主のない建物の仮想設計を行い、その成果物であり、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計建物(図24参照)を内容とするデータ(以下、「仮想データ」という。)が、ネット30を介してシステム管理装置20に送信された場合に受信し、受信した仮想データを送信した仮想設計者と関連付けて記憶手段61に記憶するためのものである。
【0097】
図4のウェブサイト管理手段64)
ウェブサイト管理手段64は、仮想データ受信手段63による仮想データの受信を契機とし、記憶手段61に記憶された複数の仮想データを読み出し、読み出した複数の仮想データをウェブサイト上に掲載可能なものである(図23及び図24参照)。
ここで、「ウェブサイト」としては、例えばインターネットのホームページであるが、「ウェブサイト」であればよく、「インターネット」や「ホームページ」に限定されない。
【0098】
図4の問合せデータ受信手段65)
問合せデータ受信手段65は、ウェブサイト管理手段64によりウェブサイト上に掲載された仮想データに、データ送受信装置50からのアクセスがあり、複数の仮想データのうち、特定の仮想データに対応付けられた「お問合せ」(図25参照)を内容とするデータ(以下、「問合せデータ」という。)がデータ送受信装置50からシステム管理装置20に送信された場合に、問合せデータを受信し、特定の仮想データに関連付けて記憶手段61に記憶するためのものである。
なお、「お問合せ」については、以下、単に「問合せ」ともいう。
【0099】
図4の問合せデータ転送手段66)
問合せデータ転送手段66は、問合せデータ受信手段65による問合せデータの受信を契機とし、記憶手段61に記憶した問合せデータを読み出し、読み出した問合せデータを特定の仮想データに関連付けられている仮想設計者に転送するためのものである。
【0100】
(第1の特徴点の作用)
第1の特徴点によれば、予め作成された仮想設計要項を用い、予め依頼主のない建物の仮想設計を行い、その成果物である仮想設計建物をネットワーク上で公開することで、仮想設計の質を担保できるとともに、複数の仮想設計建物を比較しながら、仮想設計者との打合せを通じ、一般消費者が希望に沿った家づくりができる。
【0101】
(第2の特徴点の説明)
第2の特徴点として、第一に、システム管理装置20には、図4に示すように、仮想データを管理する台帳管理手段67を備える。
台帳管理手段67は、仮想データと、仮想設計者の氏名又は名称及び当該仮想設計者のメールアドレスとを関連付けて管理するものである(図6及び図7参照)。
【0102】
第二に、ウェブサイト管理手段64は、仮想設計者の氏名又は名称及び当該仮想設計者のメールアドレスとの関連付けを除き、台帳管理手段67により管理されている仮想データをウェブサイト上に掲載するものである(図23及び図24参照)。
第三に、問合せデータ転送手段66は、特定の仮想データに係る仮想設計建物を仮想設計した仮想設計者のメールアドレスを台帳管理手段67から取得し、取得したメールアドレス宛てに問合せデータを転送するようにしている(図6及び図7参照)。
【0103】
(第2の特徴点の作用)
第2の特徴点によれば、仮想設計者の氏名又は名称及び当該仮想設計者のメールアドレスとの関連付けを除き、仮想データをウェブサイト上に掲載することで、一般消費者が仮想設計者と直接に交渉した場合に比較、システム運営管理団体が管理するシステム管理装置を介在することにより、一般消費者と仮想設計者との公平性を担保でき、一般消費者や仮想設計者が不利を被ることを未然に防止することができる。
【0104】
(第3の特徴点の説明)
第3の特徴点として、第一に、システム管理装置20には、図4に示すように、回答書フォームデータ送信手段68を備える。
回答書フォームデータ送信手段68は、問合せデータに対する「ご回答書」(図26及び図27参照)のフォームを内容とするデータ(以下、「回答書フォームデータ」という。)を、記憶手段61に記憶するとともに、仮想設計者からネット30上の要求に応じ、記憶手段61から回答書フォームデータを読み出し、読み出した回答書フォームデータを、要求があった仮想設計者にネット30上で送信するためのものである。
なお、「ご回答書」については、以下、単に「回答書」ともいう。
【0105】
第二に、仮想設計者は、回答書フォームデータ送信手段68から送信された回答書フォームデータを、ネット30を介して受信し、受信した回答書フォームデータを用いて、問合せデータ転送手段66により転送された問合せデータに対する回答書を作成し、作成した回答書を内容とするデータ(以下、「回答書データ」という。)を、データ送受信装置50に対して直接、返信し、今後の打ち合わせを通じて、回答書データを送信した仮想設計者と、回答書データを受信した一般消費者との間において合意に至った場合には、建築設計監理等業務委託契約書を締結するようにしている。
【0106】
(第3の特徴点の作用)
第3の特徴点によれば、システム運営管理団体側が用意した回答書フォームを利用することで、仮想設計者側の負担を軽減できるばかりで無く、一般消費者との交渉を円滑に運ぶことができる。
【0107】
(第4の特徴点の説明)
第4特徴点として、第一に、システム管理装置20には、図4に示すように、申込書フォームデータ送信手段69を備える。
申込書フォームデータ送信手段69は、回答書データを受信した一般消費者が今後の打ち合わせを行うと判断した場合に、仮想設計者に申し込みを行う場合に使用可能な打合せ申込書(図26及び図28参照)のフォームを内容とするデータ(以下、「申込書フォームデータ」という。)を、記憶手段61に記憶するとともに、仮想設計者からネット30上の要求に応じ、記憶手段61から申込書フォームデータを読み出し、読み出した申込書フォームデータを、要求があった仮想設計者にネット30上で送信するためのものである。
【0108】
第二に、仮想設計者は、申込書フォームデータ送信手段69から送信された回答書フォームデータを、ネット30を介して受信し、受信した回答書フォームデータを、回答書データに含めて一般消費者に返信するとともに、一般消費者から回答書フォームデータの記入済みの打合せ申込書を内容とするデータを受信することを条件として、今後の打ち合わせを継続するようにしている。
【0109】
(第4の特徴点の作用)
第4の特徴点によれば、システム運営管理団体側が用意した申込書フォームを利用することで、慣れない一般消費者側の負担を軽減できるばかりで無く、仮想設計者との交渉を円滑に運ぶことができる。
【0110】
(第5の特徴点の説明)
第5の特徴点として、第一に、システム管理装置20には、図4に示すように、契約書フォームデータ送信手段70を備える。
契約書フォームデータ送信手段70は、建築設計監理等業務委託契約書のフォームを内容とするデータ(以下、「契約書フォームデータ」という。)を、記憶手段61に記憶するとともに、仮想設計者からネット30上の要求に応じ、記憶手段61から契約書フォームデータを読み出し、読み出した契約書フォームデータを、要求があった仮想設計者にネット30上で送信するためのものである。
第二に、仮想設計者は、契約書フォームデータ送信手段70から送信された契約書フォームデータを用いて、建築設計監理等業務委託契約書を作成するようにしている。
【0111】
(第5の特徴点の作用)
第5の特徴点によれば、システム運営管理団体側が用意した建築設計監理等業務委託契約書のフォームを利用することで、仮想設計者側の負担を軽減できるばかりで無く、契約に不慣れな一般消費者との間の公平性を担保することができる。
【0112】
(第6の特徴点の説明)
第6の特徴点として、システム管理装置20には、図3に示すように、打合せシステム80を備える。
打合せシステム80は、仮想設計者と一般消費者との打ち合わせにおいて、当該打ち合わせを支援するものである。
打合せシステム80は、本出願人による下記の特許公報に記載された内容である。なお、内容については、後述する。
(1)特許第4205934号公報
(2)特許第5820264号公報
【0113】
(第6の特徴点の作用)
第6の特徴点によれば、仮想設計者と一般消費者との打ち合わせにおいて、打合せシステムを用いることで、効率的に建物建設における資金計画及び商品選択を行うことや、各住宅会社等の建物を販売する者は、営業マンに一般消費者宅を訪問させることなく、見積を一般消費者に提示でき、一般消費者は、複数の営業マンの訪問を受けることなく、各住宅会社等の見積を容易に比較でき、見積に対して一般消費者は音声で意向を伝えて、その意向により住宅会社等に見積書の再作成を依頼することができるので、見積に掛かる労力と時間を削減できる。
【0114】
(第7の特徴点の説明)
第7の特徴点として、第一に、台帳管理手段67は、建築設計監理等業務委託契約書の締結に至った場合に、仮想設計者からシステム運営管理団体に支払われたシステム運営費を管理するものである(図5参照)。
第二に、システム運営費は、仮想設計者とシステム運営管理団体との間において予め定めたものである。
【0115】
(第7の特徴点の作用)
第7の特徴点によれば、仮想設計者からシステム運営管理団体に支払われたシステム運営費を用いることで、利用者負担を基本として、システムの円滑な運用を図ることができる。
【0116】
(第8の特徴点の説明)
第8の特徴点として、システム管理装置20には、図8に示すように、次のステップを含む。
なお、(1)~(6)については、後述する。
(1)仮想設計要項記憶ステップS40
(2)仮想設計要項送信ステップS41
(3)仮想データ受信ステップS42
(4)仮想設計建物掲載ステップS43
(5)問合せ受信ステップS44
(6)問合せ転送ステップS45
なお、システム管理装置20のステップは、上記した(1)~(6)に限定されず、図8に示すように他のステップS46~S48を含んでいてもよい。他のステップS46~S48については後述する。
【0117】
図8の仮想設計要項記憶ステップS40)
仮想設計要項記憶ステップS40は、仮想建物設計装置40の建築CADを使用して会員により作成され、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計要項(図9参照)を記憶するためのものである。
仮想設計要項記憶ステップS40は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その記憶手段61に仮想設計要項が記憶されている。
【0118】
図8の仮想設計要項送信ステップS41)
仮想設計要項送信ステップS41は、会員からの要求に応じ、仮想設計要項記憶ステップS40により記憶された仮想設計要項を読み出し、ネット30を介して当該会員に送信するためのものである。
仮想設計要項送信ステップS41は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その記憶手段61に記憶されている仮想設計要項を読み出し、仮想設計要項送信手段62により送信される。
【0119】
図8の仮想データ受信ステップS42)
仮想データ受信ステップS42は、仮想設計要項送信ステップS41により送信された仮想設計要項を用い、仮想設計者が管理する仮想建物設計装置40の建築CADを使用して、予め依頼主のない建物の仮想設計を行い、その成果物であり、平面図及び立面図を少なくとも含む仮想設計建物(図24参照)を内容とするデータ(以下、「仮想データ」という。)が、ネット30を介してシステム管理装置20に送信された場合に受信し、仮想設計者と関連付けて記憶するためのものである。
仮想データ受信ステップS42は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その仮想データ受信手段63により受信され、記憶手段61に記憶される。
【0120】
図8の仮想設計建物掲載ステップS43)
仮想設計建物掲載ステップS43は、仮想データ受信ステップS42による仮想データの受信を契機とし、仮想データ受信ステップS42により記憶された複数の仮想データを読み出し、読み出した複数の仮想データをウェブサイト上に掲載可能なものである。
仮想設計建物掲載ステップS43は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その記憶手段61に記憶されている仮想設計要項を読み出し、ウェブサイト管理手段64によりウェブサイト上に掲載する。
【0121】
図8の問合せ受信ステップS44)
問合せ受信ステップS44は、仮想設計建物掲載ステップS43によりウェブサイト上に掲載された仮想データに、データ送受信装置50からのアクセスがあり、複数の仮想データのうち、特定の仮想データに対応付けられた「お問合せ」(図25参照)を内容とするデータ(以下、「問合せデータ」という。)がデータ送受信装置50からシステム管理装置20に送信された場合に、問合せデータを受信し、特定の仮想データと関連付けて記憶するためのものである。
問合せ受信ステップS44は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その問合せデータ受信手段65により受信され、記憶手段61に記憶される。
【0122】
図8の問合せ転送ステップS45)
問合せ転送ステップS45は、問合せ受信ステップによる問合せデータの受信を契機とし、問合せ受信ステップS44により記憶した問合せデータを読み出し、読み出した問合せデータを特定の仮想データに関連付けられている仮想設計者に転送するためのものである。
問合せ転送ステップS45は、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その記憶手段61に記憶されている問合せデータを読み出し、問合せデータ転送手段66により仮想設計者に転送される。
【0123】
(第8の特徴点の作用)
第8の特徴点によれば、第1の特徴点と同様に、予め作成された仮想設計要項を用い、予め依頼主のない建物の仮想設計を行い、その成果物である仮想設計建物をネットワーク上で公開することで、仮想設計の質を担保できるとともに、複数の仮想設計建物を比較しながら、仮想設計者との打合せを通じ、一般消費者が希望に沿った家づくりができる。
【0124】
(第9の特徴点の説明)
第9の特徴点として、第一に、仮想設計要項には、仮想設計建物の間取りを決定する選択肢90を含む(図11図14参照)。
第二に、システム管理装置20には、図3に示すように、仮想間取り作成支援システム200を備える。
仮想間取り作成支援システム200は、仮想設計者が選択肢90の選択後の選択データを入力することを条件に、仮想間取り図を出力し、人工知能(以下、「AI」ともいう。)222を用いたものである(図29図33参照)。
【0125】
(第9の特徴点の作用)
第9の特徴点によれば、人工知能(AI)を用いた仮想間取り作成支援システムを使用することで、仮想設計者の仮想設計の負担を軽減でき、全体として仮想設計建物の質を向上することができる。
【0126】
(第10の特徴点の説明)
第10の特徴点として、第一に、仮想設計要項には、仮想設計建物の間取りを決定する選択肢90を含む(図11図14参照)。
第二に、システム管理装置20には、図3に示すように、設計変更支援システム210を備える。
設計変更支援システム210は、作成後の仮想設計建物の仮想設計に用いた仮想設計要項において、選択肢90の選択の変更が発生した場合に、当該変更後の変更データを入力することを条件に、仮想データに含まれる平面図及び立面図のうち、少なくとも平面図の設計変更図を出力し、AI222を用いたものである(図30図34図39参照)。
【0127】
(第10の特徴点の作用)
第10の特徴点によれば、人工知能(AI)を用いた設計変更支援システムを使用することで、仮想設計者の仮想設計の負担を軽減できるばかりでなく、一般消費者との間の打合せの時間を短縮でき、又、一般消費者との間の打合せをスムーズに進行でき、全体として仮想設計建物の質を向上することができる。
【0128】
(第11の特徴点の説明)
第11の特徴点として、第一に、仮想設計要項には、仮想設計建物の間取りを決定する選択肢90を含む(図11図14参照)。
第二に、システム管理装置20には、図3に示すように、第1の支援システム300を備える。
第1の支援システム300は、仮想設計建物を区分所有するために様々な情報を格納しているコンピュータ(例えばシステム管理装置20)により適切な界壁や界床の位置を選択するものである。
【0129】
(第11の特徴点の作用)
第12の特徴点によれば、適切な界壁や界床の位置の選択を支援できる。
【0130】
(第12の特徴点の説明)
第12の特徴点として、第一に、仮想設計要項には、仮想設計建物の間取りを決定する選択肢90を含む(図11図14参照)。
第二に、システム管理装置には、図3に示すように、第2の支援システム310を備える。
第2の支援システム310は、コンピュータ(例えばシステム管理装置20)により、図44図46に示すように、仮想建物を分割し、減築して2棟とすることや1棟にすることを目的として、適切な位置に壁・建具・基礎の配置を選択するものである。
【0131】
(第12の特徴点の作用)
専用住宅の所有者である一般消費者が将来、当該建物の所有が民法により配偶者のものとなり、その配偶者の法定相続人である子供(家族)等が同居する場合、当事者等が当該建物の所有権利が登記(区分所有)できるように、予め検討することとしている。
例えば、当該建物を、立面的に区分する場合は、予め想定される部位に建築関係法規に遵守した界壁を設けることとする。
また、1階と2階を区分所有する場合は、予め想定される部位に建築関係法規に遵守した界床を設けることとする。
そして、専用住宅の平面図の当該想定部分は一般的に表現される壁とは明らかに異なる表現をした内壁となる。このことは、専用住宅の平面に対して一般にはおこなわれていない特徴ある表現方法である。
第12の特徴点によれば、仮想建物を分割し、減築して2棟とすることや1棟にすることを支援できる。
【0132】
(第13の特徴点の説明)
第13の特徴点として、第一に、仮想設要項には、仮想設計建物の間取りを決定する選択肢90を含む(図11図14参照)。
第二に、システム管理装置20には、第3の支援システム320を備える。
第3の支援システム320は、仮想設計建物の部屋において、図43に示すように、内壁と建具の断熱性能と建具の取り付け数によって室温が上下するのを把握して間取りを決定する選択するものである。
【0133】
(第13の特徴点の作用)
第13の特徴点によれば、システム管理装置20には、仮想設計建物の室温は、部屋の壁や天井に使用されている断熱材と仕上げ材が同じでも、外部建具や、内部建具の使用数によって上下することから、予め使用される断熱材と仕上げ材から壁と天井の色と、外部建具と内部建具のそれぞれ色を指定し、コンピュータで指定された部屋の壁・天井の面積と、使用される建具の面積を算出して、相互の面積比を算出して、その数値を利用して、例えば「色の調合アプリ」等で、指定された元の色の変化から室温の上下を確認することができ、且つ、建具の選択の基礎資料となり、如いては省エネを考慮した仮想間取りの作成できる。
【0134】
図3に示すシステム管理装置20の説明)
図3を用い、図2に示すシステム管理装置20について説明する。
システム管理装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/Oポート、HDD(ハードディスク)等を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMやHDDに記憶されたプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域として使用される。
【0135】
そして、ROM、HDD、データサーバー等の内部・外部の記憶部に記憶される各種のプログラム及びデータをCPUが読み込むことで、システム管理装置20を全体として概観したときには、図3に示すように、システム管理部60や、各システム80,200,210としてそれぞれ機能する。同様に、システム管理部60も、図4に示すように、各種の手段61~70としてそれぞれ機能する。
【0136】
システム管理装置20には、図3に示すように、大別すると、次の各部・システムを備える。
なお、(1)~(4)について後述する。また、(5)~(7)については先に説明した第1~第3の支援システム300~320の通りであり、説明を省略する。
(1)システム管理部60
(2)打合せシステム80
(3)仮想間取り作成支援システム200
(4)設計変更支援システム210
(5)第1の支援システム300
(6)第2の支援システム310
(7)第3の支援システム320
なお、システム管理部60の各部・システムは、上記した(1)~(7)に限定されず、(1)システム管理部60単独で構成し、(2)~(7)を省いてもよいし、或いは図示しないが、他の各部・システムを備えていてもよい。
【0137】
図3及び図4に示すシステム管理部60の説明)
図3及び図4を用いて、図3に示すシステム管理部60について説明する。
システム管理部60は、図3に示すシステム管理装置20の一部を構成し、建物開発システム10を主として制御するものである。
まず、システム管理部60には、次の構成を含む。
なお、次の(1)については、後述する。
(1)システム管理台帳100
なお、システム管理部60は、上記した(1)に限定されず、図示しないが、他の構成を含んでいてもよい。
【0138】
つぎに、システム管理部60には、図4に示すように、次の手段を備える。
なお、次の(1)~(10)のうち、(7)~(10)については、後述する。残る(1)~(6)については前述した通りである。
(1)記憶手段61
(2)仮想設計要項送信手段62
(3)仮想データ受信手段63
(4)ウェブサイト管理手段64
(5)問合せデータ受信手段65
(6)問合せデータ転送手段66
(7)台帳管理手段67
(8)回答書フォームデータ送信手段68
(9)申込書フォームデータ送信手段69
(10)契約書フォームデータ送信手段70
なお、システム管理部60の手段は、上記した(1)~(10)に限定されず、(7)~(10)を省いてもよいし、或いは、図示しないが、他の手段を追加してもよい。
【0139】
図5に示すシステム管理台帳100の説明)
図5を用いて、図3に示すシステム管理台帳100について説明する。
システム管理台帳100は、各種の台帳のデータであり、システム管理部60に記憶され、管理されている。
システム管理台帳100は、図5に示すように、大別すると、次の各種の台帳を含む。
なお、次の(1)~(5)については、後述する。
(1)関係者管理台帳110
(2)仮想設計要項管理台帳120
(3)仮想設計建物管理台帳130
(4)各種データ管理台帳140
(5)システム運営費管理台帳150
なお、システム管理台帳100の各種の台帳は、上記した(1)~(5)に限定されない。
【0140】
図5に示す関係者管理台帳110の説明)
図5を用いて、関係者管理台帳110について説明する。
関係者管理台帳110は、関係者、例えば会員、仮想設計者、一般消費者及びその他(非会員、施工業者)を管理するものであり、システム管理部60が参考可能な台帳類である。
関係者管理台帳110は、図5に示すように、大別すると、次の各種の台帳を含む。
なお、次の(1)~(4)については、後述する。
(1)会員管理台帳111
(2)仮想設計者管理台帳112
(3)一般消費者管理台帳113
(4)その他(非会員、施工業者)管理台帳114(以下、「その他管理台帳114」ともいう。)
なお、関係者管理台帳110の各種の台帳は、上記した(1)~(4)に限定されない。
【0141】
図6に示す会員管理台帳111の説明)
図6を用いて、会員管理台帳111の一例について説明する。
会員管理台帳111は、「会員」を管理するものである。
会員管理台帳111には、図6(1)に示すように、「No.」、「会員ID」、「名称・氏名」、「代表者」、「住所」、「メールアドレス」、「電話番号」、「備考(登録日、担当者)を含んでいる。
「メールアドレス」は、図4の問合せデータ転送手段66により、問合せデータを会員である仮想設計者に転送するために用いられる。
【0142】
図6に示す仮想設計者管理台帳112の説明)
図6を用いて、仮想設計者管理台帳112の一例について説明する。
仮想設計者管理台帳112は、「仮想設計者」を管理するものである。
仮想設計者管理台帳112には、図6(2)に示すように、「No.」、「グループID」、「優先順位01」、「優先順位02」、「優先順位03」、「その他の仮想設計者」、「備考(登録日、担当者)を含んでいる。
「優先順位01」は、図4の問合せデータ転送手段66により、問合せデータを転送する際の「優先順位」を決定するためのものである。「No.」の「1」である場合には、「優先順位01」の参照後、仮想設計者管理台帳112を参照し、「メールアドレス」を入手する。
【0143】
図6に示す一般消費者管理台帳113の説明)
図6を用いて、一般消費者管理台帳113の一例について説明する。
一般消費者管理台帳113は、「一般消費者」を管理するものである。
一般消費者管理台帳113には、図6(3)に示すように、「No.」、「一般消費者ID」、「名称・氏名」、「代表者」、「住所」、「メールアドレス」、「電話番号」、「備考(登録日、担当者)を含んでいる。
「メールアドレス」は、問合せデータに対し、仮想設計者が「回答書」を送信する場合等に用いられる。
【0144】
図7に示すその他管理台帳114の説明)
図7を用いて、その他管理台帳114の一例について説明する。
その他管理台帳114は、「非会員」や「施工業者」を管理するものである。
その他管理台帳114には、図7(1)に示すように、「No.」、「一般消費者ID」、「名称・氏名」、「代表者」、「住所」、「メールアドレス」、「電話番号」、「備考(登録日、担当者)を含んでいる。
「メールアドレス」は、図6(2)において、「優先順位01」及び「優先順位02」が打ち合わせができない場合は、次の「優先順位03」の参照後、他管理台帳114を参照し、「メールアドレス」を入手する際に用いられる。
【0145】
図7に示す仮想設計要項管理台帳120の説明)
図7を用いて、仮想設計要項管理台帳120の一例について説明する。
仮想設計要項管理台帳120は、「仮想設計要項」を管理するものである。
仮想設計要項管理台帳120には、図7(2)に示すように、「No.」、「作成者ID」、「カテゴリー」、「ファイル名」を含んでいる。
「ファイル名」は、格納場所を参照するためのものである。
【0146】
図7に示す仮想設計建物管理台帳130の説明)
図7を用いて、仮想設計建物管理台帳130の一例について説明する。
仮想設計建物管理台帳130は、「仮想設計建物」を管理するものである。
仮想設計建物管理台帳130には、図7(3)に示すように、「No.」、「作成者ID」、「用いた要項」、「ファイル名」(メッセージ、平面図、立面図)を含んでいる。
仮想設計建物管理台帳130には、「作成者ID」を含んでいるが、図4のウェブサイト管理手段64により掲載する際には、「作成者ID」等の仮想設計建者に関する情報が除かれる。
【0147】
これは、ウェブサイトを閲覧した一般消費者が、システム運営管理団体又はシステム運営管理団体が管理するシステム管理装置20を通さずに、直接、仮想設計建者と交渉することを防止するためである。
「メッセージ」は、仮想設計建者が一般消費者に向けたものであり、「仮想設計建物」を仮想設計した意図や思い等が含まれる。
【0148】
図5に示す各種データ管理台帳140の説明)
図5を用いて、各種データ管理台帳140の一例について説明する。
各種データ管理台帳140は、フォームや法令等の各種データを管理するものである。
各種データ管理台帳140には、図5に示すように、次のデータを含む。次の(1)~(5)は、図3に示すシステム管理部60に記憶され、管理されている。
なお、次の(1)~(6)については後述する。
(1)お問合せフォーム141
(2)ご回答書フォーム142
(3)打合せ申込書フォーム143
(4)建築設計監理等業務委託契約書フォーム144
(5)建築関連法規データ145
(6)お客様建物工事写真確認規則データ146
なお、各種データ管理台帳140は、上記した(1)~(6)に限定されず、(1)~(6)の一部だけでもよいし、或いは、図示しないが、他のデータを含んでいてもよい。
【0149】
図25に示すお問合せフォーム141の説明)
お問合せフォーム141は、図25に示す一例の通りである。
お問合せフォーム141は、ウェブサイトを閲覧した一般消費者からのお問合せであり、一般消費者による記入用のフォームである。
一般消費者により記入された、記入済みのお問合せは、一般消費者により、データ送受信装置50を介してシステム運営管理団体が管理するシステム管理装置20に送信される。記入済みのお問合せは、その後、図4の問合せデータ転送手段66により、仮想設計者に転送される。
【0150】
図26及び図27に示すご回答書フォーム142の説明)
ご回答書フォーム14は、図26及び図27に示す一例の通りである。
ご回答書フォーム14は、仮想設計者に転送されたお問合せに対する回答であり、仮想設計者による記入用のフォームである。
仮想設計者により記入された、記入済みご回答書は、一般消費者に送信される。
【0151】
図28に示す打合せ申込書フォーム143の説明)
打合せ申込書フォーム143は、図28に示す一例の通りである。
打合せ申込書フォーム143は、一般消費者に送信されたご回答書に対する更なる回答であり、一般消費者による記入用のフォームである。
一般消費者により記入された、記入済み打合せ申込書は、仮想設計者に送信される。
【0152】
図5に示す建築設計監理等業務委託契約書フォーム144)
建築設計監理等業務委託契約書フォーム144については、図示しないが、一般消費者と仮想設計者との間で締結可能な建築設計監理等業務委託契約書のフォームである。
【0153】
図5に示す建築関連法規データ145)
建築関連法規データ145の建築関連法規は、大別すると、次の通りである。
なお、次の(1)~(5)については後述する。
(1)建築基準法関連
(2)建築士法関連
(3)高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律関連
(4)建築物の耐震改修の促進に関する法律関連
(5)建設業法関連
なお、建築関連法規は、例示であり、上記した(1)~(5)に限定されない。
【0154】
(建築基準法関連)
建築基準法関連には、次の法規が含まれる。
(1)建築基準法
(2)施行令
(3)施行規則
(4)規則様式
(5)建築基準法に基づく指定建築基準適合判定資格者
(6)検定機関等に関する省令
(7)告示
(8)通達/通知/技術的助言
(9)例規
(10)関係規定
【0155】
(建築士法関連)
建築士法関連には、次の法規が含まれる。
(1)建築士法
(2)施行令
(3)施行規則
(4)規則様式
(5)建築士法に基づく中央指定登録機関等に関する省令
(6)告示
【0156】
(高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律関連)
高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律関連には、次の法規が含まれる。
(1)高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律
(2)施行令
(3)施行規則
(4)高齢者,障害者等が・・・誘導すべき建築物特定施設の・・・基準を定める省令
なお、「・・・」については省略する。
【0157】
(建築物の耐震改修の促進に関する法律関連)
建築物の耐震改修の促進に関する法律関連には、次の法規が含まれる。
(1)建築物の耐震改修の促進に関する法律
(2)施行令
(3)施行規則
【0158】
(建設業法関連)
建設業法関連には、次の法規が含まれる。
(1)建築物の耐震改修の促進に関する法律
(2)施行令
(3)施行規則
【0159】
図5に示すお客様建物工事写真確認規則データ146)
お客様建物工事写真確認規則データ146のお客様建物工事写真確認規則の一例を挙げると、下記の通りである。

「お客様建物工事写真確認規則」専用住宅在来木造編
第1 目的
本規則は、団体の複数の会員の内、一般消費者と「建物設計監理業務委託契約書」や、「建物工事請負契約書」を締結した住宅メーカー・建設会社・工務店等(以下「施工業者」と言う。)は、建物の適切な建築施工を担保するために当団体が予め定めた「お客様建物工事写真確認規則」を遵守して一般消費者の建築工事現場を撮影した写真データを、インターネットを介して一般消費者のメールアドレスに送信する。そして、一般消費者は送信されてきた建築現場の状況写真から疑義の有無を確認し、その旨を施工業者にメールを介して回答をする。
【0160】
それを受信した施工業者は、一般消費者に対して、適切な回答を送信して、一般消費者の承認を得てから次の工程の工事を行うこととする。
すなわち施工業者と一般消費者とが建築現場の状況写真を介してコミュニケーションを行うことで、将来施工不良による問題が発生することを未然に防止することが可能であり、問題が発生した際の、施工業者と一般消費者との精神的苦痛や示談交渉如いては裁判費用等を抑止することが可能である。
【0161】
第2 対象建物
一般消費者と「建物設計監理業務委託契約書」や、「建物工事請負契約書」を締結した建物を対象とする。
【0162】
第3 施工業者による一般消費者の建物現場写真の記録方法及び一般消費者への開示
施工業者は、一般消費者に対して、当団体が予め作成した「お客様建物工事写真確認シート」に工程ごとに定められた工事現場写真の撮影箇所を示した図面と撮影した写真を貼付しコメントを記載して、インターネットを介して当該シートを送信する。
【0163】
第4 「お客様建物工事写真確認シート」の仕様
「お客様建物工事写真確認シート」は、一般消費者が建物工事写真の内容を容易に確認できるようにするために、下図(本明細書において図40図42参照)のように建物の断面図を工程別にブロック化して、ブロックされた部位ごとに施工業者が工事写真を貼付できる仕様となっている。
【0164】
なお、工程別ブロックは、現場管理者および一般消費者が容易に工事内容の適否を確認できるようにするために、予め各図面(基礎伏図・土台伏図・1階及び2階床伏図・・小屋伏図・屋根伏図・1階及び2階軸組図等に建築現場で使用する金物の部位を色分けし、現場の金物は図面と同色のマーカー又は塗料等を塗り色別する。例えば、D10の鉄筋は赤・D13の鉄筋は青・D16の鉄筋は黄とする。また、基礎部に使用するホールダン金物・アンカーボルトや木造軸組みを構成するために使用される羽子板ボルト・両引きボルト・筋違いプレート・短冊金物・かね織金物・ひら金物・ひねり金物・折り曲げ金物・くら金物・山形プレート・かど金物・火打金物等の種類があり、各々色を付けて色別しその後に写真撮影を行うこととする。
【0165】
「お客様建物工事写真確認シート」挿入
第1 構造体
(1) 基礎工事その1
値切り・砕石地業・捨てコンクリートの現場写真(本明細書において図41図42参照)
【0166】
(2) 基礎工事その2
ア 基礎梁主筋配筋の現場写真
上端筋D13又はD16、下端筋D13又はD16、
アバラ筋(スターラップ)D10間隔300mm以下の確認
(注:Dは異形鉄筋で13は鉄筋径を表す。)
撮影箇所 L字部・十字部・鉄筋継ぎ手部・定着長さ部・基礎梁の高低部
配管スリーブ周り部、人通口回り部
イ 基礎スラブ配筋の現場写真
撮影箇所 スラブ筋の径D10又はD13・間隔300mm以下の確認
被り厚長は、捨てコンクリート天端より鉄筋下端迄60mm以上の確認
【0167】
(3) 構造用金物等の種類と位置の現場写真
ア 基礎伏図で、土台継手位置を確認しアンカーボルトM12の位置確認
【0168】
(4) 土台伏の現場写真
ア 土台の継手位置とホールダン金物・アンカーボルトの位置確認
【0169】
(5) 1階及び2階床伏の現場写真
ア 大引の方向及び継手位置と使用金物の確認
【0170】
(6) 小屋伏の現場写真
ア 小屋梁の継手位置と使用金物の確認
【0171】
(7) 屋根伏の現場写真
ア 母屋・垂木の方向と継手位置と使用金物の確認
【0172】
(8) 1階及び2階軸組の現場写真
ア 通し柱の位置と土台・梁・胴差との接合部の納まりと使用金物の確認
イ 管柱の位置と土台・梁・胴差との接合部の納まりと使用金物の確認
ウ 筋違いの位置と土台・梁・胴差との接合部の納まりと使用金物の確認
エ 梁と梁・胴差と胴差の接合部の納まりと使用金物の確認と現場写真
オ 構造用合板の貼り方と使用釘の確認と現場写真
【0173】
(9) 1階の床合板の貼り方と使用釘と釘間隔の現場写真
ア 1階床合板@9mmと使用釘
イ 釘ピッチ外周部100mm以下、中央部200mm
【0174】
(10) 2階の床合板の貼り方と使用釘の現場写真
ア 1階床合板@9mm又は@23mmと使用釘
イ 釘ピッチ外周部100mm以下、中央部200mm
【0175】
第2 断熱材
(11) 1階床下断熱材の現場写真
(12) 屋根(室内側)天井裏断熱材の現場写真
(13) 屋根(室内側)垂木間裏熱材の現場写真
(14) 屋根(野地板上)外断熱材の現場写真
(15) はねだし部の床下断熱材の現場写真
(16) 界壁断熱材の現場写真
(17) 外壁外断熱材の現場写真
【0176】
第3 防湿シート
(18) 外壁防水シートの重ねの現場写真
(19) 外部建具周りの防水シートの現場写真
【0177】
第4 外壁
(20) サイディングの下地通気工法の現場写真
(21) サイディングの下地及び取り付け現場写真
(22) サイディングの出隅・入隅部分の現場写真
(23) サイディングの継ぎ目のコーキング処理の現場写真
【0178】
第5 屋根
(24) 屋根
【0179】
第6 格納一部と見立てレイアウトしている。
屋根関係写真 垂木・野地板・釘間隔・防水シート・屋根葺き材
構造躯体写真
【0180】
図5に示すシステム運営費管理台帳150の説明)
システム運営費管理台帳150は、システム運営費を管理するものである。
システム運営費は、システム運営管理団体と仮想設計者との間で、両者の同意の下に、予め定められている。仮想設計者は、一般消費者との間で、「建築設計監理等業務委託契約書」の締結に至ったならば、システム運営管理団体に支払うこととしている。
また、「仮想設計建物」の作成に参加した電気・給排水業者、工務店、設備機器(台所・浴室・トイレ等の機器)製造会社、電気・ガス機器製造会社等の「参加者」も、同様に、予めシステム運営管理団体と定めたシステム運営費を、システム運営管理団体に支払うこととしている。
【0181】
図8に示す建物開発システム10のステップS40~S48の説明)
図8を用いて、図2に示す建物開発システム10のステップS40~S48の概略について説明する。
ステップS40~S48は、図3及び図4に示す仮想建物設計装置40のシステム管理部60により実行される。
【0182】
ステップS40~S48は、図8に示すように、次の通りである。
なお、次の(7)~(9)については、後述する。また、次の(1)~(6)については、先に第8の特徴点で説明した通りである。
(1)仮想設計要項記憶ステップS40
(2)仮想設計要項送信ステップS41
(3)仮想データ受信ステップS42
(4)仮想設計建物掲載ステップS43
(5)問合せ受信ステップS44
(6)問合せ転送ステップS45
(7)回答書フォーム送信ステップS46
(8)申込書フォーム送信ステップS47
(9)契約書フォーム送信ステップS48
【0183】
図8に示す申込書フォーム送信ステップS47の説明)
申込書フォーム送信ステップS47は、記憶手段61に記憶されている申込書フォームを読み出し、要求された仮想設計者に送信するためのものである。
申込書フォーム送信ステップS47は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その記憶手段61に記憶された申込書フォームを読み出し、申込書フォームデータ送信手段69により、要求された仮想設計者に送信される。
【0184】
図8に示す契約書フォーム送信ステップS48の説明)
契約書フォーム送信ステップS48は、記憶手段61に記憶されている契約書フォームを読み出し、要求された仮想設計者に送信するためのものである。
契約書フォーム送信ステップS48は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その記憶手段61に記憶された契約書フォームを読み出し、契約書フォームデータ送信手段70により、要求された仮想設計者に送信される。
【0185】
図1に示す建物開発システム10のタイムチャートの説明)
図1を用いて、図2に示す建物開発システム10のタイムチャートの一例について説明する。
タイムチャートは、次の3の装置に分けて説明する。
(1)システム管理装置20(管理者:システム運営管理団体)
(2)仮想建物設計装置40(管理者:会員を含む仮想設計者)
(3)データ送受信装置50(管理者:一般消費者)
【0186】
図1に示すステップS10~S33の説明)
まず、図1に示すように、第1のステップS10に進み、第1のステップS10においては、システム管理装置20により仮想設計要項が管理されている。仮想設計要項の管理は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により制御され、その記憶手段61に記憶されている。
【0187】
仮想建物設計装置40からの要求があると、仮想設計要項がシステム管理装置20により送信され、第1のステップS10から第2のステップS20に進む。第2のステップS20においては、仮想建物設計装置40、すなわち会員を含む仮想設計者が仮想設計要項を入手する。仮想設計要項の送信段階においては、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その仮想設計要項送信手段62により送信される。
【0188】
会員を含む仮想設計者が仮想設計要項を入手すると、第2のステップS20から第3のステップS21に進む。第3のステップS21においては、仮想設計要項にもとづいて、仮想建物設計装置40の建築CADを使用して、会員である仮想設計者が仮想設計を行われる。
仮想設計が完了すると、結果物である仮想設計建物のデータが、仮想建物設計装置40を介してシステム管理装置20に送信され、第3のステップS21から第4のステップS11に進む。第4のステップS11においては、システム管理装置20側において仮想設計建物のデータが保存・管理が実行される。データの保存・管理は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その記憶手段61に記憶される。
【0189】
その後、第4のステップS11から第5のステップS12に進み、仮想設計建物のデータが公開される。第5のステップS12においては、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により制御され、そのウェブサイト管理手段64によりウェブサイト上に掲載される。
一方、第6のステップS30においては、一般消費者は、データ送受信装置50を介して、仮想設計建物のデータを閲覧する。
【0190】
閲覧後、仮想設計建物のデータに興味を持った場合には、第6のステップS30から第7のステップS31に進む。第7のステップS31においては、お問合せの(図25参照)の記入・送信を実行する。記入・送信は、データ送受信装置50を介して、一般消費者が実行する。
第7のステップS31から第8のステップS13に進み、記入済みお問合せを、システム管理装置20側で受信する。受信は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その問合せデータ受信手段65により受信される。
【0191】
受信後、第8のステップS13から第9のステップS14に進み、お問合せの転送が実行される。転送は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により実行され、その問合せデータ転送手段66により転送される。
転送後、第9のステップS14から第10のステップS22に進み、仮想建物設計装置40側において受信される。
受信後、第10のステップS22から第12のステップS23に進み、仮想建物設計装置40側において、一般消費者に対するご回答書の作成・送信が行われる。
【0192】
送信後、第11のステップS23から第12のステップS32に進み、データ送受信装置50側での受信が行われる。
受信後、一般消費者が打合せを希望する場合には、第12のステップS32から第13のステップS33に進み、データ送受信装置50側において、打合せ申込書の作成・送信が行われる。
送信後、第13のステップS33から第14のステップS24に進み、仮想建物設計装置40側において、受信が行われる。
以後、仮想設計者と一般消費者とが共に、最終のステップである第15のステップS25に進み、打合せシステム80(図3参照)を利用しながら、建築設計監理等業務委託契約書の締結に向けて打合せを繰り返すこととなる。
【0193】
図9図21に示す仮想設計要項の説明)
図9図21を用いて、「仮想設計要項」について説明する。
「仮想設計要項」は、図9に示すように、大別すると、次の内容から構成されている。
なお、次の(1)~(6)については後述する。
【0194】
(1)「仮想設計要項」(以下、「要項本文」ともいう。)
(2)別表1(図10参照)
(3)別表2-1~別表2-4(図11図14参照)
(4)別表3(図15参照)
(5)別表4(図18参照)
(6)別表5(図19図21参照)
なお、仮想設計要項の内容は、上記した(1)~(6)に限定されず、図示しないが、窓の大きさを選択可能の別表を加えてもよい。
【0195】
(仮想設計要項の本文(要項本文)の説明)
仮想設計要項の本文(要項本文)の一例を挙げると、下記の通りである。

「仮想設計要項」専用住宅在来木造編
第1 目的
本要項は、団体の複数の会員が、建築CAD等を使用して専用住宅在来木造の「仮想設計建物」の設計を行う場合の仮想設計の質を担保するために作業内容を定めたものである。
【0196】
第2 仮想設計建物は、建築関係法規を遵守するものとする。
第3 平面計画(間取り)
(1)平面は、別表1(図10参照)に準拠して計画するものとする。ただし、一般消費者の要望が別表1以外の場合は、仮想設計者の責任において計画することも可とするものとする。
【0197】
(2)平面は、平面を構成するにあたり、人型で各部屋の大きさが把握できる別表2(図11図14参照)に表示されている部屋の要素(玄関・洗面室・浴室・便所・LDK・洋室・和室・寝室・収納・ウォークインクローゼット等)の図面から希望する図面を選択し平面計画を行うものとする。なお、一般消費者の要望が別表2以外の場合は、仮想設計者の責任において計画することも可とするものとする。
【0198】
(3)平面計画に人工知能(AI)を利用する場合は、予め人工知能(AI)に別表1・別表2(図10図14参照)および建築関係法規を格納した人工知能(AI)を利用する。人工知能(AI)は格納された情報をもとに、設計要項や選択された部屋の要素を組み合わせ、法律に適合するよう面積・採光・換気・排煙・壁量・シックハウス・斜線・延焼ライン等も人工知能(AI)が判定しながら平面計画を行うものとする。
(4)平面は、外部からの不審者の侵入を防止する平面計画を行うものとする。
【0199】
(5)平面は、予め建物の構造体の使用建材と外壁の使用建材と内部の天井・壁・床の使用建材から内外部建具のない各室の室温を算出して色で表現した表と、外内部aの建具を設けた各室の室温を算出して色で表現した表を比較して、外内部の建具に採用した建具の大きさや数量によって、室温が異なることを視覚によって素早く確認ができるものとする。また、一般消費者に省エネを意識してもらうために、室温が内外部の建具に影響されることを容易に確認できるようにするものとする。
【0200】
(6)一般消費者が将来、住宅ローンの早期完済のために当該建物の一部を売却できるように建物の分割(以下、「建物分割」ともいう。)・土地の分割(以下、「土地分割」ともいう。)ができるように予め検討するものとする。例えば、分割想定部分には、基礎や耐力壁を設け、また、容易に構造体を切り離す接合方法を予め検討するものとする。
【0201】
(7)一般消費者が将来、当該建物の所有が民法により配偶者のものとなり、その配偶者の法定相続人である子供(家族)が同居する場合、当事者等が当該建物の所有権利が登記(区分所有)できるように、予め検討するものとする。例えば、当該建物を、立面的に区分する場合は、予め想定される部位に建築関係法規に遵守した界壁を設けることとする。また、1階と2階を区分所有する場合は、予め想定される部位に建築関係法規に遵守した界床を設けることとする。
【0202】
(8)一般消費者が将来、家族を自宅で介護することを想定して、介護用室を設けるためのスペースを確保することとする。
なお、介護室は、原則以下の仕様とすること。
(8-1)要介護者の奇声が漏れないようにするため、防音仕様とする。
(8-2)快適な環境を確保するために、エアコンや24時間換気を設けること。
【0203】
(8-3)要介護者の確認用カメラを設けること。
(8-4)介護者に知らせる緊急コール器具を設けること。
(8-5)要介護者の日常使用する生活用品を収納する収納ボックスを設けること。
(8-6)要介護者の汚物収納ボックスを設けること。
(8-7)要介護者用のTVや冷蔵庫等を設けること。
【0204】
(8-8)介護用ユニットバスを設けること。
ア 要介護者を横臥させ体全体を洗うことできる大きさとする。
イ 要介護者の衣類等を洗濯できる器具を設けること。
ウ 要介護者の洗濯した衣類等が乾燥できる器具を設けること。
エ 強力な脱臭機器を設けること。
オ 介護者にしらせる緊急コール器具を設けること。
カ 要介護者の確認用カメラを設けること。
【0205】
第3 立面計画(外観)
(1)外観や開口部の位置・大きさ等は、人型で建物の大きさが把握できる別表3から選択するものとする。ただし、一般消費者の要望が別表3以外の場合は、仮想設計者の責任において計画することも可とするものとする。なお、建築CADソフトに予め格納されている窓リスト等から選択してもよい。
(2)ガラスサッシ等の外部建具は、壁と比較して熱の損失が大きいため、省エネを考慮して選択する。
【0206】
(3)屋根は、屋根形状が把握できる別表4から選択するものとする。ただし、一般消費者の要望が別表4以外の場合は、仮想設計者の責任において計画することも可とするものとする。
(4)屋根及び外壁の仕上げ材の選択は、建材の比熱を色で表した別表5を参考とする。ただし、一般消費者の要望が別表5以外の場合は、仮想設計者の責任において計画することも可とするものとする。なお、建築CADソフトに予め格納されている屋根・外壁材リスト等から選択してもよい。また、一般消費者に省エネを意識してもらうために、屋根や外壁の使用材料に影響されることを容易に確認できるようにするものとする。
【0207】
(5)立面は、外部からの不審者の侵入を防止する立面計画を行うものとする。
(6)外観は、建設地周辺の住民に対して、不快感を抱かせるものであってはならない。
以下別表添付
【0208】
図10に示す別表1の説明)
図10を用いて、別表1について説明する。
別表1は、図10に示すように、「各室の性能」が記載されている。
【0209】
図11図14に示す別表2-1~別表2-4の説明)
図11図14を用いて、別表2-1~別表2-4について説明する。
別表2-1~別表2-4には、「部屋要素」について平面図を用いて記載されている。
別表2-1には、図11に示すように、「玄関」、「洗面室」、「浴室」の例が複数種類記載され、利用者が選択可能な選択肢90が表示されている。
別表2-2には、図12に示すように、「便所」、「LDK」の例が複数種類記載され、同様に選択肢90が表示されている。
別表2-3には、図13に示すように、「洋室」、「和室」の例が複数種類記載され、同様に選択肢90が表示されている。
別表2-4には、図14に示すように、「寝室」、「収納 ウォークインクローゼット」の例が複数種類記載され、同様に選択肢90が表示されている。
【0210】
図15図17に示す別表3の説明)
図15図17を用いて、別表3について説明する。
別表3は、「外観」について南立面図を用いて記載されている。
別表3は、図15に示すように、南立面図中のA~Dの箇所の「窓形状」、「窓の大きさ」、「窓の防犯性能」、「窓の断熱性能」を、表形式で、選択肢、本例ではプルダウンメニューを用いて選択可能としている。
図15は、「断熱性能」を模様や色分けしていない、「元図」である。
別表3においては、「断熱性能」について、「高・中・低」の3種類を模様や色分けして表示できるようにしている。
なお、「断熱性能」を、「高・中・低」の3種類に分類したが、これに限定されず、図示しないが、「高・低」の2種類としたり、4種類以上に細分化してもよい。
図16は、「例1」を示し、同図の表中に選択した各要素について評価し、それらの「断熱性能」を模様や色分けして表示している。
図17は、「例2」を示すものである。
【0211】
図18に示す別表4の説明)
図18を用いて、別表4について説明する。
別表4には、複数種類の「屋根形状」を、斜視図を用いて例示している。
【0212】
図19図21に示す別表5の説明)
図19図21を用いて、別表5について説明する。
別表5には、「断熱性能」について、「高・中・低」の3種類を模様や色分けし、平面図を用いて記載されている。
なお、「断熱性能」を、「高・中・低」の3種類に分類したが、これに限定されず、図示しないが、「高・低」の2種類としたり、4種類以上に細分化してもよい。
図19は、模様分けしていない、「元図」である。
図20は、外壁材として「タイル」を選択し、屋根材として「ストレート」を選択した「例1」である。
図21は、外壁材として「樹脂系サイディング」を選択し、屋根材として「瓦」を選択した「例2」である。
【0213】
図22図24に示す仮想設計建物のホームページへの掲載例の説明)
図22図24を用いて、仮想設計建物のホームページへの掲載の一例について説明する。
まず、図22は、仮想設計建物のホームページへの掲載の説明図であり、(1)仮想設計建物の一覧の掲載、そのうち1個選択すると、(2)仮想設計建物の詳細の表示の掲載、更に興味があり、「お打合せフォームへ」を選択すると、(3)お打合せフォームの表示の掲載に移行する。
これらの表示は、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60により制御され、そのウェブサイト管理手段64により実行される。
【0214】
図23は、仮想設計建物の一覧の表示例である。
図24は、仮想設計建物の詳細の表示例である。
図25は、お問合せフォームの表示例である。
お問合せフォームは、図3及び図4に示す、システム管理装置20のシステム管理部60であって、そのシステム管理台帳100(お問合せフォーム141)で管理され、記憶手段61に記憶されている。
お問合せフォームは、仮想設計建物と同様に、ホームページに表示され、ウェブサイト管理手段64により制御されている。一般消費者は、入力後、「送信」ボタンをクリックすることで、入力済みのお問合せ書がシステム運営管理団体の管理するシステム管理装置20に送信される。
【0215】
図26図28に示すご回答フォーム及び打合せ申込書フォームの説明)
図26図28を用いて、ご回答フォーム及び打合せ申込書フォームの一例について説明図する。
図26に示すように、ご回答フォーム及び打合せ申込書フォームは、お問合せフォームと同様に、ホームページに表示され、ウェブサイト管理手段64により制御されている。
転送されたお問合せ書を受信した仮想設計者は、お問合せ書に関連付けられたシステム運営管理団体のホームページにアクセスすると、ご回答フォームが表示される。仮想設計者が入力後、「送信」ボタンをクリックすると、入力済みのご回答書が一般消費者に送信される。なお、送信先は、一般消費者が事前に登録したメールアドレスであればよく、初期に使用したデータ送受信装置50に限定されない。
【0216】
その後、ご回答書を受領した一般消費者は、ご回答書に関連付けられたシステム運営管理団体のホームページにアクセスすると、打合せ申込書フォームが表示される。一般消費者が入力後、「送信」ボタンをクリックすることで、入力済みの打合せ申込書が仮想設計者に送信される。なお、送信先は、仮想設計者が事前に登録したメールアドレスであればよく、初期に使用した仮想建物設計装置40に限定されない。
一方、図27は、ご回答フォームの一例を示すものである。
また、図28は、打合せ申込書フォーム一例を示すものである。
打合せ申込書フォームの一例を示す説明図である。
【0217】
図3に示す打合せシステム80の説明)
打合せシステム80は、仮想設計者と一般消費者との打ち合わせにおいて、当該打ち合わせを支援するものである。
打合せシステム80は、本出願人による下記の特許公報に記載された内容である。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)特許第4205934号公報
(2)特許第5820264号公報
【0218】
(特許第4205934号公報に係る打合せシステム80の説明)
特許第4205934号公報に係る打合せシステム80は、名称が「建物の建設における商品選択のためのコンピュータシステム、及び、コンピュータシステムを用いて建物の建設における商品選択を行うための方法」(以下、「本件コンピュータシステム」という。)であり、内容は、下記の点を特徴とする。
【0219】
(1)本件コンピュータシステムの第1の特徴点
本件コンピュータシステムの第1の特徴点は、下記の通りである。

複数の住宅会社のコンピュータに接続された、建物の建設における商品選択のためのコンピュータシステムであって、
建物の建設費用に関する建物本体価格以外の各費用についての費用情報が金額の算定式の形で格納された費用情報格納部と、
建物の商品情報であってその建物を扱う住宅会社の会社名、建物の商品名、構造、坪単価、坪当たりの設計料、及び、坪当たりのインテリアコーディネイト料を含む商品情報が格納された商品情報格納部と、
一般消費者が建物及び建設資金に関する条件を入力するための条件入力手段と、
入力された前記条件中の希望部屋構成に基づいて必要坪数を算出するとともに、入力された前記条件中の該当データを前記費用情報格納部の前記各算定式に当てはめることにより建物の本体価格以外の費用を算出し、さらに、入力された前記条件中の予算総額と、算出した前記本体価格以外の費用及び前記必要坪数とに基づいて、建物の本体価格と坪単価とを算出する価格算出手段と、
前記商品情報中の構造が、入力された前記条件中の希望構造に適合し、かつ、前記商品情報中の坪単価であって坪数に応じて坪単価が異なる場合には前記価格算出手段で算出した前記必要坪数に応じた坪単価と、前記坪当たりの設計料と、前記坪当たりのインテリアコーディネイト料とを加えた額が、前記価格算出手段で算出した坪単価以下であるような前記商品情報を、前記商品情報格納部に格納されている前記商品情報から検索し、検索さ
れた前記商品情報中の会社名と商品名とを出力するマッチング手段と、
入力された前記条件から情報を抽出し、該抽出した情報と、前記価格算出手段で算出した前記本体価格及び前記必要坪数とを含む建物の設計情報を作成し出力する設計情報作成手段と、
前記マッチング手段で検索された前記商品情報中の会社名及び商品名を出力し、該出力された会社名及び商品名に基づいて一般消費者に送信先の住宅会社を選択させ、該選択された住宅会社のコンピュータに前記設計情報を送信する設計情報送信手段と、
を有することを特徴とするコンピュータシステム。
【0220】
(2)本件コンピュータシステムの第2の特徴点
本件コンピュータシステムの第2の特徴点は、下記の通りである。

複数の住宅会社のコンピュータに接続されたコンピュータシステムを用いて建物の建設における商品選択を行うための方法であって、
前記コンピュータシステムが、建物の建設費用に関する建物本体価格以外の各費用についての費用情報が金額の算定式の形で格納された費用情報格納部と、建物の商品情報であってその建物を扱う住宅会社の会社名、建物の商品名、構造、坪単価、坪当たりの設計料、及び、坪当たりのインテリアコーディネイト料を含む商品情報が格納された商品情報格納部とを有し、
前記コンピュータシステムが、一般消費者に建物及び建設資金に関する条件を入力させる条件入力ステップと、
前記コンピュータシステムが、入力された前記条件中の希望部屋構成に基づいて必要坪数を算出するとともに、入力された前記条件中の該当データを前記費用情報格納部の前記各算定式に当てはめることにより建物の本体価格以外の費用を算出し、さらに、入力された前記条件中の予算総額と、算出した前記本体価格以外の費用及び前記必要坪数とに基づいて、建物の本体価格と坪単価とを算出する価格算出ステップと、
前記コンピュータシステムが、前記商品情報中の構造が、入力された前記条件中の希望構造に適合し、かつ、前記商品情報中の坪単価であって坪数に応じて坪単価が異なる場合には前記価格算出ステップで算出した前記必要坪数に応じた坪単価と、前記坪当たりの設計料と、前記坪当たりのインテリアコーディネイト料とを加えた額が、前記価格算出ステップで算出した坪単価以下であるような前記商品情報を、前記商品情報格納部に格納されている前記商品情報から検索し、検索された前記商品情報中の会社名と商品名とを出力するマッチングステップと、
前記コンピュータシステムが、入力された前記条件から情報を抽出し、該抽出した情報と、前記価格算出ステップで算出した前記本体価格及び前記必要坪数とを含む建物の設計情報を作成し出力する設計情報作成ステップと、
前記コンピュータシステムが、前記マッチングステップにおいて検索された前記商品情報中の会社名及び商品名を出力し、該出力された会社名及び商品名に基づいて一般消費者に送信先の住宅会社を選択させ、該選択された住宅会社のコンピュータに前記設計情報を送信する設計情報送信ステップと、
を有することを特徴とする方法。
【0221】
(特許第5820264号公報に係る打合せシステム80)
特許第5820264号公報に係るに係る打合せシステム80は、名称が「打合せシステム」(以下、「本件打合せシステム」という。)であり、内容は、下記の点を特徴とする。
(1)本件打合せシステムの第1の特徴点
本件打合せシステムの第1の特徴点は、下記の通りである。

コンピュータを含んで構成された一般消費者装置と、前記一般消費者装置に対して通信回線を介して交信可能であってコンピュータを含んで構成された図面作成装置と、を備えた建物建築のための打合せシステムであって、
前記図面作成装置が、
図面作成装置側表示部と、
図面作成装置側記憶部と、
入力された情報に基づいて、建物に関する図面を、前記図面作成装置側表示部に表示しつつ、作成する(修正する場合を含む。)図面作成手段と、
前記図面作成手段により作成された図面を、前記図面作成装置側記憶部に記憶する図面記憶手段と、
前記図面を前記図面作成装置側記憶部から読み出して、前記図面作成装置側表示部に表示する図面表示手段と、
前記図面作成装置側表示部に表示されている前記図面を、リアルタイムで前記一般消費者装置に送信する図面作成装置側画面共有手段と、
前記一般消費者装置と音声の送受信を行う図面作成装置側音声送受信手段と、
を備え、
前記一般消費者装置が、
一般消費者装置側表示部と、
前記図面作成装置側画面共有手段により送信された前記図面を、前記一般消費者装置側表示部に表示することにより、前記図面作成装置側表示部に表示されている前記図面を、略同時に前記一般消費者装置側表示部に表示する一般消費者装置側画面共有手段と、
前記図面作成装置と音声の送受信を行う一般消費者装置側音声送受信手段と、
前記一般消費者装置側表示部に表示されている前記図面に対して描画を行う描画手段と、
を備え、
前記一般消費者装置側画面共有手段が、前記描画手段による描画を含めて前記一般消費者装置側表示部に表示されている前記図面を、リアルタイムで前記図面作成装置に送信するように構成され、
前記図面作成装置側画面共有手段が、前記一般消費者装置側画面共有手段により送信された前記描画を含む前記図面を、前記図面作成装置側表示部に表示することにより、前記一般消費者装置側表示部に表示されている前記描画を含む前記図面を、略同時に前記図面作成装置側表示部に表示するように構成され、
前記図面作成装置が、前記描画を含む前記図面と、前記図面作成手段により作成された前記描画を含まない前記図面とを、同時に前記図面作成装置側表示部に表示する手段を備えていることを特徴とする打合せシステム。
【0222】
(2)本件打合せシステムの第2の特徴点
本件打合せシステムの第2の特徴点は、下記の通りである。

前記図面作成装置が、前記図面作成装置側記憶部に記憶されている家具の情報を、前記図面作成装置側表示部に表示する家具情報表示手段を有し、
前記図面作成手段が、前記建物に関する図面として部屋の図面を作成するとともに、入力された家具の情報に基づいて、前記部屋の図面に家具の範囲を示す図形または画像を前記部屋の図面の縮尺に略合わせて合成した図面を、前記建物に関する図面として作成するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の打合せシステム。
【0223】
(3)本件打合せシステムの第3の特徴点
本件打合せシステムの第3の特徴点は、下記の通りである。

前記図面作成装置が、
それぞれコンピュータを含んで構成されて建物を販売する者が使用する複数の住宅会社装置に対し、通信回線を介して交信可能であり、
前記建物に関する図面を前記各住宅会社装置に送信して、見積書の作成を依頼する見積依頼手段と、
前記各住宅会社装置から見積書を受信する見積受信手段と、
前記見積受信手段により受信した各見積書、または、前記見積受信手段により受信した各見積書に基づいて作成した各見積書における見積を比較する見積比較票を、前記図面作成装置側表示部に表示する見積表示手段と、を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の打合せシステム。
【0224】
(4)本件打合せシステムの第4の特徴点
本件打合せシステムの第4の特徴点は、下記の通りである。

コンピュータを含んで構成された一般消費者装置に対して通信回線を介して交信可能であってコンピュータを含んで構成された図面作成装置を用いた打合せ方法であって、
前記図面作成装置が、入力された情報に基づいて、建物に関する図面を、前記図面作成装置が備える図面作成装置側表示部に表示しつつ、作成する(修正する場合を含む。)図面作成ステップと、
前記図面作成装置が、作成した図面を、前記図面作成装置が備える図面作成装置側記憶部に記憶する図面記憶ステップと、
前記図面作成装置が、前記図面を前記図面作成装置側記憶部から読み出して、前記図面作成装置側表示部に表示する図面表示ステップと、
前記図面作成装置が、前記図面作成装置側表示部に表示されている前記図面を、リアルタイムで前記一般消費者装置に送信しつつ、前記一般消費者装置と音声の送受信を行う第1の画面共有ステップと、
前記図面作成装置が、前記一般消費者装置に送信され表示されている前記図面と当該図面に対して前記一般消費者装置において行われた描画とを含む描画済み図面を、リアルタイムで前記一般消費者装置から受信して、前記描画済み図面と、前記図面作成ステップにより作成した前記描画を含まない前記図面とを、同時に前記図面作成装置側表示部に表示しつつ、前記一般消費者装置と音声の送受信を行う第2の画面共有ステップと、
を有することを特徴とする打合せ方法。
【0225】
図29図33に示す仮想間取り作成支援システム200の説明)
図29図33を用いて、仮想間取り作成支援システム200について説明する。
図29を用いて、仮想設計者による仮想設計の工程について説明する。
まず、第1のステップS50に進み、仮想設計者により、仮装設計要項の選択肢90の選択(入力)が行われる。
入力後、第1のステップS50から次の第2のステップS51に進み、仮想設計者により、入力済みの仮装設計要項に基づく間取り(平面図)の仮想設計が行われる。
【0226】
仮想設計後、第2のステップS51から次の第3のステップS52に進み、仮想設計者により、仮想設計後の平面図に基づく立面図の仮想設計が行われる。
立面図の仮想設計後、第3のステップS52から第4のステップS53に進み、仮想設計者により、仮想設計後の図面の法適合性が判断される。
法適合性の判断において、適合した場合には、第4のステップS53から最終ステップである第5のステップS54のステップに進み、仮想設計による仮想設計建物の完成となる。
本仮想間取り作成支援システム200は、第2のステップS51を支援するものである。
【0227】
図30に示すAI222の学習工程及びシステムの説明)
図30を用いて、AI222の学習工程及びシステムの使用例について説明する。
図30の上段が、AI222の学習工程であり、下段がシステムの使用例である。
人工知能(AI)の学習工程においては、生データ220加工し、学習用データセット221を作成する。その後、学習用データセット221を、AI222に入力することで、出力として、学習済みモデル223を取得する。
【0228】
取得した学習済みモデル223を用いて、仮想間取り作成支援システム200のプログラム240を作成する。
プログラム240には、入力データ241、すなわち、仮想設計者による、入力済みの仮装設計要項のデータを入力する。
プログラム240は、入力済みの仮装設計要項のデータを満足し、且つ仮想設計者の採用・非採用を教師データ(図31参照)とする、学習済みモデル223を用いて、仮想間取りの図面を、出力データ242として出力させる。
【0229】
図31に示す学習用データセットの説明)
図31を用いて、学習用データセットについて説明する。
学習用データセットは、図31に示すように、大別すると、学習データと教師データとに分かれる。
学習データとしては、記入済み仮装設計要項(以下、「記入済み要項」ともいう。)と、当該記入済み要項を満足する間取り(間取り図)とに大別される。
【0230】
教師データは、記入済み要項を満足する間取り(間取り図)を見て、使い易さや実用性等を考慮に入れ、採用・不採用の別を、仮想設計者が判断して得る。
学習データには、生データが使用され、仮想設計者が先に入力済みの仮装設計要項に基づく仮想設計した間取り図を用いる。なお、学習前のプログラム240を用いて、間取り(間取り図)を作成させてもよい。
また、学習済みのプログラム240を用いて、出力され、仮想設計者が不採用と判断した間取り(間取り図)を用いて、プログラム240を再学習させてもよい。
【0231】
図32に示す入力データ241の説明)
図32を用いて、入力データ241の一部の一例について説明する。
入力データ241は、図32に示すように、仮装設計要項の選択肢90として、寝室兼の「洋室(10帖)」1室、子供室用の「洋室6.5」の2個、計3室を2階について選択した場合である。
入力データ241は、図30に示すプログラム240に入力される。
【0232】
図33に示す出力データ242の説明)
図33を用いて、出力データ242の一部の一例について説明する。
図32に示す入力データ241を、図30に示すプログラム240に入力すると、図33に示す出力データ242が出力される。
【0233】
出力データ242は、図32に示す入力データ241を満足するものであり、且つ学習済みモデル223(図30参照)を用い、仮想設計者が採用する可能性の高いものである。
出力データ242には、図33に示すように、寝室兼の洋室(10帖)1室、子供室用の洋室6.5の2個、計3室が2階の間取りに配置されている。
【0234】
図34図39に示す設計修正支援システムの説明)
図34図39を用いて、設計修正支援システム210について説明する。
まず、図34を用いて、仮想設計者による仮想設計建物の修正工程について説明する。
まず、第1のステップS60に進み、仮想設計者又は一般消費者により、入力済みの仮装設計要項の選択肢90の変更(入力)が行われた場合である。
【0235】
変更後、第1のステップS60から次の第2のステップS61に進み、仮想設計者により、要項変更に基づく図面の設計修正が行われる。
設計修正後、第2のステップS61から次の第3のステップS62に進み、仮想設計者により、設計修正後の図面の法適合性の再度の判断が行われる。
法適合性の判断において、適合した場合には、第3のステップS62から最終ステップである第4のステップS63のステップに進み、仮想設計建物の修正案の完成となる。
本設計修正支援システム210は、第2のステップS51及び図第3のステップS62を支援するものである。
【0236】
図35に示す学習用データセットの説明)
図35を用いて、学習用データセットの例2について説明する。
学習用データセットは、図35に示すように、大別すると、学習データと教師データとに分かれる。
学習データとしては、記入済み仮装設計要項の選択肢90の変更後の要項(以下、「変更後の要項」ともいう。)と、当該変更後の要項を満足する変更後の間取り(以下、「変更図」という。)に大別される。
【0237】
教師データは、変更後の要項を満足する変更図を見て、法令に照らし、適合・不適合の別を、仮想設計者が判断して得る。
学習データには、生データが使用され、仮想設計者が先に入力済みの仮装設計要項に基づく仮想設計した間取り図を用いる。なお、学習前のプログラム240を用いて、間取り(間取り図)を作成させてもよい。
また、学習済みのプログラム240を用いて、出力され、仮想設計者が不採用と判断した間取り(間取り図)を用いて、プログラム240を再学習させてもよい。
【0238】
図36に示す入力データ241の説明)
図36を用いて、入力データ241の一部の一例について説明する。
入力データ241は、図36に示すように、仮装設計要項の選択肢90として、「玄関」の幅1820(通常扉)を同じく幅1820(親子扉)に変更した場合である。
入力データ241は、図30に示すプログラム240に入力される。
【0239】
図37図39に示す出力データ242の説明)
図37図39を用いて、出力データ242の一部の一例について説明する。
図36に示す入力データ241を、図30に示すプログラム240に入力すると、図37に示す出力データ242が出力される。
出力データ242は、図36に示す変更後の入力データ241を満足するものであり、且つ法令に照らし、適合したものである。
出力データ242として、図36に示すように、「玄関」の幅1820(通常扉)が、同じく幅1820(親子扉)に変更された1階の間取りが出力される。
【0240】
図38に示す出力データ242である平面図の説明)
図38を用いて、出力データ242である平面図の一例について説明する。
出力データ242には、図36に示す1階の間取りに加え、図38に示すように、1階及び2階の平面図が出力される。なお、仮装設計要項の変更に、2階が含まれていない場合には、仮想設計者が先の仮想設計した2階の平面図がそのまま出力される場合もある。
【0241】
図39に示す出力データである南側立面図の説明)
図39を用いて、出力データである南側立面図の一例について説明する。
出力データ242には、図39に示すように、南側立面図等の立面図が含まれる。なお、仮装設計要項の変更が、立面図に影響が無い場合には、仮想設計者が先の仮想設計した立面図がそのまま出力される場合もある。
【0242】
図40図42に示すお客様建物工事写真確認シートの説明)
図40図42を用いて、お客様建物工事写真確認シートのイメージの一例について説明する。
お客様建物工事写真確認シートは、先に説明したお客様建物工事写真確認規則データ146のお客様建物工事写真確認規則の一例に基づくものである。
お客様建物工事写真確認シートは、図2及び図3に示すシステム管理装置20で記憶・管理してもよく、例えば一般消費者の専用サイトを作成し、ネット上において一般消費者に加え、システム運営管理団体や仮想設計者が見たり、確認できるようにしてもよい。
【0243】
図43に示す部屋の断熱性能のイメージの説明)
図43を用いて、部屋の断熱性能のイメージの一例について説明する。
部屋の断熱性能のイメージは、先に説明したように、図2及び図3に示すシステム管理装置20の第3の支援システム320により制御されている。
例えば外気が入る開口部の大きさ(窓の大きさ)により、色が決まっており、窓の大きさが変化するとともに、色の割合が変わり、部屋の寒暖を視覚化している。
コンピュータ上で比率と窓の種類・大きさ(色)を選択すると、自動表示される。
部屋の断熱性能のイメージは、第3の支援システム320により制御されていることから、ネット上において一般消費者に加え、システム運営管理団体や仮想設計者が見たり、確認できる。
【0244】
図44図46に示す住宅の分割想定の説明)
図44図46を用い、住宅の分割想定の一例を示す平面図について説明する。
住宅の分割想定は、先に説明したように、図2及び図3に示すシステム管理装置20の第2の支援システム310により制御されている。
図44は、新築時の平面図である。
図45及び図46は、第2の支援システム310により、分割想定するための平面図であり、図45は、図44に対応し、改築時(住戸分割)であり、図46は、改築時(敷地分割)の平面図である。
【0245】
図47及び図48に示す建築関連法規の一覧の説明)
図47及び図48を用いて、建築関連法規の一覧の一例についてを示す説明する。
建築関連法規の一覧は、その法規の規定の内容を、先に説明した図30に示すAI222に、図35に示す学習データ及び教師データともに入力し、学習済みモデル223をえるものである。
【0246】
(実施例の説明)
つぎに、実施例について説明する。
(実施例1の特徴)
実施例1は、次の点を特徴とする。
実施例1は、次の点を特徴とする。
一般社団法人・公益社団法人・営利法人・NPO法人・共同組合・労働組合等の団体(以下「団体」という。)等が、家づくり(共同住宅・専用住宅・店舗併用住宅等)を希望する一般消費者(以下「一般消費者」という。)のために、団体の会員等が建築CAD等を使用して作成した「仮想設計要項」を用いて、団体の会員等が、予め依頼主のない建物の設計(以下「仮想設計」という。)を行い、その成果物である複数の「仮想設計建物」を、団体が運営管理するホームページ等に掲載する。
【0247】
一方、一般消費者は当該複数の「仮想設計情報」の中から気になる情報があれば、ホームページ内の「お問い合わせ」に必要事項を記入して団体に返信する。返信を受信した団体は、仮想設計をした者(以下「仮想設計者」という。)に「お問い合わせ」を転送する。そして、転送を受信した仮想設計者は、一般消費者に対してEメール・FAX等の連絡手段をもちいて「お問い合わせ」の回答及び今後の打ち合わせ内容を記載した「ご回答書」を送信する。
【0248】
「ご回答書」を受信した一般消費者は、「ご回答書」の内容を確認して、今後打ち合わせを行うか否かを判断した後、仮想設計者に「打合せ申込書」を送信する。
そして、打ち合わせの継続を選択した場合は、直接面談やインターネットのWEB会議システム等を利用して双方が満足いくまで打ち合わせを行った後に、一般消費者と「建築設計監理等業務委託契約書」を締結する、建物開発システムである。
【0249】
(実施例2の特徴)
実施例2は、次の点を特徴とする。
実施例2は、実施例1の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
「仮想設計要項」は、団体の複数の会員が、建築CAD等を使用して「仮想設計」を行う場合の仮想設計の質を担保するために作業内容を定めたものである。
【0250】
また、「仮想設計要項」の作成には、団体の会員である企業や個人お及び団体外の企業や個人の内、建築士、デザイナー、インタリアプランナー、インタリアコーディネーター、ローンアドバイザー、家相占い師、電気・給排水設備会社、工務店、設備機器(台所・浴室・トイレ等の機器)製造会社、電気・ガス機器製造会社等から、「仮想設計要項」を作成する作業者を募り、作業者を選定して作成する。
【0251】
なお、「仮想設計要項」は、建物の用途別に共同住宅・専用住宅・店舗併用住宅等に分類され、さらに、構造種別に在来木造、伝統木造構法、枠組壁工法、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、その他に分類されており、また、各々の「仮想設計要項」は、規模、意匠(間取り・立面図・断面図・各詳細図等)、設備(台所・洗面所・浴室・トイレ等)、インテリア、施工監理、施工方法、アフターサービス等)を標準化されたものを作成する。
一例として「仮想設計要項」専用住宅在来木造編として、団体の記憶媒体に格納する。
なお、「仮想設計要項」の作成に関する協議は、団体のインターネットを介して、Eメールや、WEB会議システム、出願人の特許「打ち合わせシステム」を利用する。また、面談形式も可能とする。
【0252】
(実施例3の特徴)
実施例3は、次の点を特徴とする。
実施例3は、実施例1の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
また、「仮想設計要項」には、専用住宅の所有者である一般消費者が将来、住宅ローンの早期完済のために当該建物の一部を売却できるように建物の分割・土地文筆ができるように予め検討するものとする。
【0253】
例えば、分割想定部分には、基礎や耐力壁を設け、また、容易に構造体を切り離す接合方法を予め検討するものとする。
そして、当該想定部分の外壁部分は壁全体に使用している材料とは明らかに異なる材質の材料を使用し、屋根においても同様とし、誰で容易に確認できるようにして分割工事を容易に行えるようにすると同時に外観意匠の特徴とすることとする。
【0254】
(実施例4の特徴)
実施例4は、次の点を特徴とする。
また、「仮想設計要項」には、専用住宅の所有者である一般消費者が将来、当該建物の所有が民法により配偶者のものとなり、その配偶者の法定相続人である子供(家族)等が同居する場合、当事者等が当該建物の所有権利が登記(区分所有)できるように、予め検討することとしている。
例えば、当該建物を、立面的に区分する場合は、予め想定される部位に建築関係法規に遵守した界壁を設けることとする。
【0255】
また、1階と2階を区分所有する場合は、予め想定される部位に建築関係法規に遵守した界床を設けることとする。
そして、専用住宅の平面図の当該想定部分は一般的に表現される壁とは明らかに異なる表現をした内壁となる。
このことは、専用住宅の平面に対して一般にはおこなわれていない特徴ある表現方法である。
【0256】
(実施例5の特徴)
実施例5は、次の点を特徴とする。
また、「仮想設計要項」には、一般消費者が将来、一般消費者が所有した建物で、一般消費者の家族等で要介護が必要になった場合を想定して、予め介護室スペースを確保するとともに介護室に要求される防音仕様・エアコン・24時間換気・確認用カメラ・緊急コール・生活用品収納ボックス・汚物収納ボックス・TV・冷蔵庫・介護用ユニットバス等を設置することが定められている。
【0257】
(実施例6の特徴)
実施例6は、次の点を特徴とする。
「仮想設計」とは、団体に属する企業や個人で建物の専門家である建築士、デザイナー、インタリアプランナー、インタリアコーディネーター等の仮想設計者が、インターネットを介して団体のホームページから「仮想設計要項使用申請書」及び「秘密保持誓約書」をダウンロードして必要事項を記載して、インターネットを介して団体に送信する。
【0258】
団体は、「仮想設計要項使用申請書」及び「秘密保持誓約書」を受信した後、内容を確認して使用申請者である仮想設計者のEメールアドレスに「仮想設計要項使用許可書」と「仮想設計要項」をダウンロードできる暗証記号を送信する。
使用申請者である仮想設計者は、団体からの暗証記号を使用してインターネットを介して団体から「仮想設計要項」をダウンロードして仮想設計者の記憶媒体に格納する。
そして、「仮想設計要項」を用いて、予め依頼主のいない建物を設計するために建築CAD等を使用して「仮想設計建物」を作成する。
【0259】
(実施例7の特徴)
実施例7は、次の点を特徴とする。
「仮想設計建物」とは、仮想設計者が一般消費者に対して設計趣旨(情報)を提供するために「仮想設計」を行った成果物として作成したものである。
そして、当該「仮想設計建物」は、従来には存在しない人間の寸法を基準化した人型を使用して、部屋の大きさ・天井高さ・窓の大きさ・設備機器の使い勝手を把握することができる。
【0260】
例えば、建物が木造住宅2階建の場合は、(a)設計概要、(b)1及び2階床面積・延べ面積、(c)平面図は1及び2階を作成し当該図面と同縮尺の両手を180度広げた人型(男性成人・女性成人・子供等)を描画して部屋の大きさを把握できるようにして、一般消費者が適当か否かを検討できるようにする。
(d)立面図は東側・南側・西側・北側を作成し、当該図面と同縮尺の手を垂直に上げた人型(男性成人・女性成人・子供等)を描画して建物外部から見える軒高・窓の幅や高さ等を把握できるようにして、一般消費者が適当か否かを検討できるようにする。
【0261】
(e)断面図は窓・ドア等の高さの寸法を記入したX及びY方向を作成し当該図面と同縮尺の手を垂直に上げた人型(男性成人・女性成人・子供等)と両手を180度広げた人型(男性成人・女性成人・子供等)を描画して部屋内部から見える軒高・窓の幅や高さ等を把握できるようにして、一般消費者が適当か否かを検討できるようにする。
また、(f)断面図に夏至と冬至の日照ラインを作図して当該図面と同縮尺の手を垂直に上げた人型(男性成人・女性成人・子供等)を描画し、日当たりと日陰の境目から寒暖を把握できるようにして、一般消費者が適正か否かを検討できるようにする。
【0262】
(g)平面図や断面図に住設機器を描き、同縮尺の両手を180度広げた人型(男性成人・女性成人・子供等)を描画して設備機器の使い勝手から住設機器の大きさや、配置されている部屋とのバランスを把握して、適当か否かを検討する。
【0263】
(実施例8の特徴)
実施例8は、次の点を特徴とする。
また、当該「仮想設計建物」の部屋の断熱性能を一般消費者に説明する際に、従来では、数値を示していたが、室温を可視化することで、一般消費者への説明が容易となる。
すなわち、部屋の内壁・天井・床・外部建具(サッシ等)・内部建具(襖・ドア等)や、建物外部の外壁材・屋根葺き材の種類の断熱性能を色で表現することにより容易に各々の建材の断熱性能を考慮した建材選びを容易に行うことができる。
【0264】
(実施例9の特徴)
実施例9は、次の点を特徴とする。
また、内壁・外部建具(サッシ等)・内部建具(襖・ドア等)を、予め建材の種類で色分けし、更に建材の使用面積を算出しておき、そして色と面積の比率から当該部屋の色を認識する。
なお、間取りの変更の場合は、内壁面積と窓面積の比率が変わることにより、当初の間取りの色と異なる色が表現される。
すなわち、内壁・外部建具(サッシ等)・内部建具(襖・ドア等)の変更が原因の室温変化を可視化することができて、一般消費者に対して室温変化を容易に説明ができる。
【0265】
(実施例10の特徴)
実施例10は、次の点を特徴とする。
また、天井・床を、予め建材の種類で色分けし、更に建材の使用面積を算出しておき、そして色と面積の比率から当該部屋の色を認識する。
なお、間取りの変更の場合は、内壁面積と窓面積の比率が変わることにより、当初の間取りの色と異なる色が表現される。
すなわち、当該部屋の気温変化を可視化することができて、一般消費者に対して室温変化を容易に説明ができる。
【0266】
(実施例11の特徴)
実施例11は、次の点を特徴とする。
そして、上記に「実施例9」で表現された色と「実施例10」で表現された色を調合することで当該部屋の室温を把握し、間取りの変更の場合も、同様に室温の変化を容易に把握することができる。
【0267】
(実施例12の特徴)
実施例12は、次の点を特徴とする。
また、内壁・天井・床・外部建具(サッシ等)・内部建具(襖・ドア等)を表現した内観パースは、使用される建材の断熱性能を色別で表現して可視化することが容易であり、寒暖を意識して使用したい建材選びが容易となる。
【0268】
(実施例13)
実施例13は、次の点を特徴とする。
外壁・屋根・外部建具等を表現した外観パースは、使用される建材の断熱性能を色別で表現して可視化することが容易であり、寒暖を意識して使用したい建材選びが容易となる。
【0269】
(実施例14の特徴)
実施例14は、次の点を特徴とする。
従来、建物本体価格は、坪単価○○円と表現されており、延べ面積が小さい建物は実行価格より低い価格で表現され、大きい建物は低くなる傾向にあった。その原因は、住宅設備機器の価格が構造体の価格との比率が影響している。
すなわち、延べ面積が小さい建物は、当該比率が大きい傾向になる。
したがって、構造体価格と住宅設備機器価格を各々線グラフに表し、そして各々線グラフの値を加算した線グラフから建物本体価格を算出する。
【0270】
(実施例15の特徴)
実施例15は、次の点を特徴とする。
また、「仮想設計建物」は仮想設計者の記憶媒体に格納すると共に、当該インターネットを介して団体に送信され、団体は予め定められた「仮想設計建物管理表」に番号・仮想設計者氏名・企業名・所在地・電話及びFAX番号・Eメールアドレス等を記載して団体の記憶媒体に格納する。
また「仮想設計建物」は、令和2年春に施行となる予定の「意匠法改正」を見越して、内観イメージ描画、外観イメージ描画を明確に表現することで、一般消費者及び建築関係者等に対して、類似な建物を設計及び建設する場合は、実施許諾を受けなければならないとの通知の役目も担っている。
【0271】
(実施例16の特徴)
実施例16は、次の点を特徴とする。
「仮想設計建物」を作成した複数の仮想設計者は、「仮想設計建物」に興味を持ち「お問合わせ」をしてきた一般消費者と設計相談や建築設計監理等業務委託契約等の打ち合わせを行う権利を有するが、その優先順位をあらかじめ決定しておく。
そして、第1位の優先順位者の都合で、打ち合わせができない場合は、次の順位者の打ち合わせする権利を譲渡することができる。
なお、次の順位者が不都合により打ち合わせができない場合は、順送りする。
【0272】
(実施例17の特徴)
実施例17は、次の点を特徴とする。
団体は、団体の記憶媒体に格納した複数の「仮想設計建物」について、掲載期間を定めてインターネットを介して団体のホームページや冊子等にて、一般消費者に提供する。
なお、一般消費者に提供する「仮想設計建物」は、団体を介さず一般消費者と「仮想設計建物」の作成者との直接の打ち合わせを防止するために、「仮想設計建物」の作成者の企業及び個人名は掲載しない。
【0273】
(実施例18の特徴)
実施例18は、次の点を特徴とする。
一般消費者は、インターネットを介して団体のホームページ等から上記「仮想設計建物」を閲覧し、興味があれば、当該ホームページにある「お問い合わせ」を一般消費者のパーソナルコンピュータ等の記憶媒体にダウンロードした後、必要事項を記入し、インターネットを介して団体宛てにEメール送信する。
【0274】
(実施例19の特徴)
実施例19は、次の点を特徴とする。
「お問い合わせ」を受信した団体は、団体が管理する「仮想設計建物管理表」から仮想設計者を検索し、該当仮想設計者に対し、インターネットを介して「お問い合わせ」をEメールで転送する。
【0275】
(実施例20の特徴)
実施例20は、次の点を特徴とする。
団体から転送されてきた「お問い合わせ」を受信した仮想設計者は、「お問い合わせ」内容を確認し、「お問い合わせ」をしてきた一般消費者に対し、「お問い合わせ」に関する回答や、今後の打ち合わせ内容を記載した「お問い合わせに対するご回答書」を、インターネットを介してEメールで送信する。
【0276】
その後、一般消費者と仮想設計者が、打ち合わせを行うことに同意すれば、継続的に打ち合わせを行うことで「建築設計監理等業務委託契約書」の締結となる。
なお、打ち合わせにはインターネットを介してEメールやWEB会議システムや出願人の特許登録済の「打ち合わせシステム」を利用する。また、面談形式も可能とする。
【0277】
(実施例21の特徴)
実施例21は、次の点を特徴とする。
なお、一般消費者との打ち合わせで、インターネットや出願人の特許登録済の「打ち合わせシステム」(WEB会議システム)を利用して、平面計画等を行う場合は、予め人工知能(AI)に別表1・別表2および建築関係法規を格納した人工知能(AI)を利用する。
そして、人工知能(AI)は格納された情報をもとに、設計要項や選択された部屋の要素を組み合わせ、法律に適合するよう面積・採光・換気・排煙・壁量・シックハウス・斜線・延焼ライン等が適正である平面計画を行うものとする。また、面談形式も可能とする。
【0278】
(実施例22の特徴)
実施例22は、次の点を特徴とする。
団体の複数の会員の内、一般消費者と「建物設計監理業務委託契約書」や、「建物工事請負契約書」を締結した住宅メーカー・建設会社・工務店等(以下「施工業者」と言う。)は、建物の適切な建築施工を担保するために当団体が予め定めた「お客様工事写真確認規約」を遵守して一般消費者の建築工事現場を撮影した写真データを、インターネットを介して一般消費者のメールアドレスに送信する。
【0279】
そして、一般消費者は送信されてきた建築現場の状況写真から、疑義の有無を確認し、その旨を施工業者にメールを介して回答をする。すなわち施工業者と一般消費者とが建築現場の状況写真を介してコミュニケーションを行うことで、将来施工不良による問題が発生することを未然に防止することが可能であり、問題が発生した際の、施工業者と一般消費者との精神的苦痛や示談交渉如いては裁判費用等を抑止することが可能である。
【0280】
(実施例23の特徴)
実施例23は、次の点を特徴とする。
団体は、コンピュータを用い、インターネットを介して、一般消費者が建物の工程ごとの工事写真の疑義を容易に確認できるように予め「お客様建物工事写真確認シート」を定めている。
なお、当該シートの仕様は、工程ごとの写真を建物の一部と見立て、定められた写真をすべて添付した際には、建物の外観ができ上がるようにレイアウトしている。
【0281】
(実施例24の特徴)
実施例24は、次の点を特徴とする。
仮想設計者と一般消費者が、「建築設計監理等業務委託契約書」の締結に至ったならば、仮想設計者は、予め団体と定めた当該システム運営費を団体に支払うこととし、且つ、「仮想設計建物」を作成した仮想設計者は、予め仮想設計者間で定めた「『仮想設計建物』ロイヤリテー支払い契約書」に記載された金額を支払うこととする。
【0282】
(実施例25の特徴)
実施例25は、次の点を特徴とする。
「仮想設計建物」により仮想設計者が、一般消費者が「建築設計監理等業務委託契約書」の締結に至ったならば、「仮想設計建物」の作成に参加した電気・給排水業者、工務店、設備機器(台所・浴室・トイレ等の機器)製造会社、電気・ガス機器製造会社は、予め団体と定めた当該システム運営費を団体に支払うこととし、建物の請負契約を締結した工務店、電気・ガス機器製造会社設備機器(台所・浴室・トイレ等の機器)製造会社等は、仮想設計者に対し「紹介料支払い契約書」に記載された金額を支払うこととする。
【0283】
(実施例1の具体例)
実施例1の具体例は、次の通りである。
実施例1においては、建物に関係する団体等が、団体に所属する会員が参加して、家づくりの指針となる「仮想設計要項」を作成し、そして、団体に所属する建築士・インテリアプランナー・インテリアコーディネーター・デザイナー等の事務所や設備会社・工務店等は、「仮想設計要項」を用いて、依頼主のない建物を想定(以下「仮想設計」という。)して、「仮想設計建物」を作成する。
【0284】
一方、団体は管理するインターネットを含んで構成された記憶媒体に複数の「仮想設計建物」を格納し、そして、団体は、家づくりを希望する一般消費者に対して、団体のインターネットを含んで構成された記憶媒体のホームページ等を介して、格納された「仮想設計建物」を掲載する。一般消費者はインターネットを介して掲載された複数の仮想設計情報の中で興味を待ったものが有れば、当該ホームページの「お問い合わせ」に必要事項を入力して送信する。
【0285】
団体は「お問い合わせ」を受信した後、仮想設計者らで予め取り決めた第1位「お問い合わせ」を転送する。「お問い合わせ」の転送を受信した第1位順位者は、「お問い合わせ」に記載されている内容を確認して、「お問い合わせ」をした一般消費者に対してEメール等で回答を送信する。
その後、第1順位は、インターネット等を介して複数回打ち合わせを行い最終的に建物の設計監理委託契約を締結するシステムである。
一方、本発明は、今後の団体運営のための一般消費者の家づくりの動向等を把握することと、今後の団体及び団体に所属する会員の経済的安定を図ることができるシステムである。
【0286】
(「仮想設計要項」の具体例)
「仮想設計要項」の具体例は、次の点の通りである。
上述の、家づくりの指針となる「仮想設計要項」は専用住宅と共同住宅等があり、建物の構造種別で「在来木造編」、「枠組壁工法編」、「鉄骨造編」、「鉄筋コンクリート」、「伝統木造構造編」等に分類される。
なお、本「仮想設計要項」には、建物を建築した居住者が将来、住宅ローンの早期完済のために当該建物を売買するための土地分割や建物分割。また、相続に伴う区分所有や建物の減築ができるように予め設計方法が表記されている
【0287】
各々の「仮想設計要項」の作成者は、団体が、団体の運営するインターネットを介して団体に所属する建築士・インテリアプランナー・インテリアコーディネーター・デザイナー、風水師等の事務所や設備会社・工務店等に対し、「仮想設計要項」を作成する参加者の募集を行い応募者から複数名任命する。
また、団体に所属する建築士・インテリアプランナー・インテリアコーディネーター・デザイナー等の事務所や設備会社・工務店等は、団体に対し、各々の「仮想設計要項」の作成を要請することができき、その場合、団体は同様に参加者を募集して決定して各々の要項作成者を複数名任命する。
【0288】
任命された複数の要項作成者は、団体が定めた期間内で、本人等の知識や情報を開示し協議して「仮想設計要項」を作成する。
なお、協議方法は、時間と経費を考慮してインターネットを介したEメールやWEB会議や出願人の特許である「打ち合わせシステム」を利用する。なお、面談方式も可能である。
【0289】
複数の要項作成者によって作成された「仮想設計要項」は、その時々に一般消費者が希望する項目を協議して、改訂版を作成することができる。
その場合の協議方法は、時間と経費を考慮してインターネットを介したEメールやWEB会議や出願人の特許である「打ち合わせシステム」を利用する。なお、面談方式も可能である。
【0290】
仮想設計者は、団体に所属する複数の建築士・インテリアプランナー・インテリアコーディネーター・デザイナー等の事務所や設備会社・工務店等で構成されており、「仮想設計要項」を用いて、依頼主のない建物の設計を行う「仮想設計」を行い、その成果物である「仮想設計建物」を作成する。
【0291】
「仮想設計建物」とは、仮想設計者が「仮想設計要項」を用いて「仮想設計」を行った建物で、例えば、建物が木造住宅2階建の場合は、(a)設計概要、(b)1及び2階床面積・延べ面積、1及び2階平面図(使用材料を明記)、立面図(使用材料を明記)、断面図(高さ寸法を明記)、住設機器の写真、内観イメージ描画、外観イメージ描画、等の情報をまとめてビジュアル化したもので、一般消費者に分かりやすく表現したものである。
【0292】
「仮想設計建物」の平面図は、1及び2階を作成し当該図面と同縮尺の両手を180度広げた人型(男性成人・女性成人・子供等)を描画して部屋の大きさを把握できるようにして、一般消費者が適当か否かを検討できるようにする。
【0293】
「仮想設計建物」の立面図は、東側・南側・西側・北側を作成し、当該図面と同縮尺の手を垂直に上げた人型(男性成人・女性成人・子供等)を描画して建物外部から見える軒高・窓の幅や高さ等を把握できるようにして、一般消費者が適当か否かを検討できるようにする。
【0294】
「仮想設計建物」の断面図は、窓・ドア等の高さの寸法を記入したX及びY方向を作成し当該図面と同縮尺の手を垂直に上げた人型(男性成人・女性成人・子供等)と両手を180度広げた人型(男性成人・女性成人・子供等)を描画して部屋内部から見える軒高・窓の幅や高さ等を把握できるようにして、一般消費者が適当か否かを検討できるようにする。
【0295】
「仮想設計建物」の断面図に夏至と冬至の日照ラインを作図して当該図面と同縮尺の手を垂直に上げた人型(男性成人・女性成人・子供等)を描画し、日当たりと日陰の境目から寒暖を把握できるようにして、一般消費者が適正か否かを検討できるようにする。
【0296】
「仮想設計建物」の平面図や断面図に住設機器を描き、同縮尺の両手を180度広げた人型(男性成人・女性成人・子供等)を描画して設備機器の使い勝手から住設機器の大きさや、配置されている部屋とのバランスを把握できるようにして、一般消費者が適当か否かを検討できるようにする。
【0297】
「仮想設計建物」は、令和2年春に施行となる予定の「意匠法改正」を意識して、特に内観イメージ描画、外観イメージ描画を明確に表現することで、一般消費者及び建築関係者等に対して、類似なものを設計及び建設する場合は、実施許諾を受けなければならないとの通知の役目も担っている。
【0298】
「仮想設計建物」を作成した複数の仮想設計者は、予め、当該「仮想設計建物」に興味を持ち「お問合わせ」をしてきた一般消費者との打ち合わせを行う権利を有するが、打ち合わせを行う仮想設計者は、「仮想設計情報」を作成した段階で作成に参加した仮想設計者の協議で決定した優先順位者とする。
優先順位者の都合で打ち合わせができない場合は、下位の優先順位者に順送りする。
【0299】
(「打ち合わせ概要書」の具体例)
「打ち合わせ概要書」の具体例は、次の点の通りである。
団体は、インターネットを介して一般消費者から「仮想設計建物」の「お問い合わせ」を受信したEメールをインターネットを介して「仮想設計建物」を作成した仮想設計者に転送し、転送を受信した仮想設計者は、「お問い合わせ」の内容を確認し、インターネットを介してEメールで回答し、また、今後の打ち合わせ内容の記載した「打ち合わせ概要書」を送信する。
【0300】
仮想設計者からの回答及び「打ち合わせ概要書」を受信した一般消費者は、回答及び「打ち合わせ概要書」の内容を確認し、打ち合わせを希望するならば、「打ち合わせ概要書」に必要事項を記入の上、インターネットを介して当該仮想設計者にその旨を返信する。
その後は、当該一般消費者と仮想設計者はインターネットを介して打ち合わせを行う。なお、打ち合わせ方法は、時間と経費を考慮してインターネットを介したEメールや打ち合わせシステムを利用する。なお、面談方式でも可能である。
一般消費者は、施工依頼した建物について施工業者から予め定められた「お客様建物工事写真規則」による現場写真を確認することで現場の進捗状況や疑義の有無が把握することができる。
【符号の説明】
【0301】
10 建物開発システム
12 人工知能(AI)を用いた間取り作成支援システム
20 システム管理装置 30 ネットワーク(ネット)
40 仮想建物設計装置 50 データ送受信装置
60 システム管理部 61 記憶手段
62 仮想設計要項送信手段 63 仮想データ受信手段
64 ウェブサイト管理手段 65 問合せデータ受信手段
66 問合せデータ転送手段 67 台帳管理手段
68 回答書フォームデータ送信手段
69 申込書フォームデータ送信手段
70 契約書フォームデータ送信手段
80 打合せシステム 90 選択肢
100 システム管理台帳 110 関係者管理台帳
111 会員管理台帳 112 仮想設計者管理台帳
113 一般消費者管理台帳
114 その他(非会員、施工業者)管理台帳
120 仮想設計要項管理台帳 130 仮想設計建物管理台帳
140 各種データ管理台帳 141 お問合せフォーム
142 ご回答書フォーム 143 打合せ申込書フォーム
144 建築設計監理等業務委託契約書フォーム
145 建築関連法規データ
146 お客様建物工事写真確認規則データ
150 システム運営費管理台帳
200 仮想間取り作成支援システム
210 設計変更支援システム 220 生データ
221 学習用データセット 222 AI(人工知能)
223 学習済みモデル 240 プログラム
241 入力データ 242 出力データ
300 第1の支援システム 310 第2の支援システム
320 第3の支援システム
S10~S33 第1~第15ステップ
S40 仮想設計要項記憶ステップ
S41 仮想設計要項送信ステップ
S42 仮想データ受信ステップ
S43 仮想設計建物掲載ステップ
S44 問合せ受信ステップ
S45 問合せ転送ステップ
S46 回答書フォーム送信ステップ
S47 申込書フォーム送信ステップ
S48 契約書フォーム送信ステップ
S50~S54 仮想設計者による仮想設計の工程の各ステップ
S60~S63 仮想設計者による仮想設計建物の修正工程の各ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48