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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-02
(45)【発行日】2023-11-13
(54)【発明の名称】音声起動型エネルギ管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20120101AFI20231106BHJP
【FI】
G06Q50/06
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020513612
(86)(22)【出願日】2018-09-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-19
(86)【国際出願番号】 US2018049639
(87)【国際公開番号】W WO2019051010
(87)【国際公開日】2019-03-14
【審査請求日】2021-08-10
(31)【優先権主張番号】62/554,734
(32)【優先日】2017-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513113895
【氏名又は名称】ランディス・ギア イノベーションズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】LANDIS+GYR INNOVATIONS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100189544
【弁理士】
【氏名又は名称】柏原 啓伸
(72)【発明者】
【氏名】キース・マリオ・トーピー
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ・ランドール・ターナー
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド・デッカー
(72)【発明者】
【氏名】ルーベン・イー・サラサール・カルドソ
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0188485(US,A1)
【文献】特開2003-271812(JP,A)
【文献】特開2003-167895(JP,A)
【文献】特開2001-006028(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声起動型要求に応答する方法であって、
音声認識インタフェースにて、スマートスピーカの施設でのエネルギ消費に関連付けられたエネルギ管理データを要求する音声入力要求を、前記スマートスピーカから受信することと、
計算サービスにより、計測デバイスの第1クエリを備える音声サービス要求を生成することであって、前記第1クエリは前記エネルギ管理データの要求を備える、ことと、
前記計算サービスにより、前記第1クエリを前記計測デバイスに通信することと、
前記計算サービスにて、前記計測デバイスから前記第1クエリへの第1の応答を受信することと、
前記音声認識インタフェースにより、前記第1クエリへの前記第1の応答に基づいて、前記音声入力要求に応答して可聴音声出力を生成することと、
前記音声認識インタフェースにより、前記可聴音声出力を前記スマートスピーカに送信することであって、前記スマートスピーカは、前記可聴音声出力を可聴送信するように構成されている、ことと、
を備える方法。
【請求項2】
前記計算サービスにより、前記音声サービス要求の第2クエリを生成することであって、前記第2クエリは第2データソースからのエネルギ管理データの要求を備える、ことと、
前記計算サービスにより、前記第2クエリを前記第2データソースに通信することと、
前記計算サービスにて、前記第2データソースから前記第2クエリへの第2の応答を受信することであって、前記可聴音声出力は、前記第1の応答および前記第2の応答に基づいて生成される、ことと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2データソースは、前記計測デバイスに関連付けられたヘッド・エンド・システムである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2データソースは公益事業者のヘッド・エンド・システムであり、前記エネルギ管理データは、指定された期間にわたる前記スマートスピーカの前記施設での前記エネルギ消費に関連付けられたデータを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ヘッド・エンド・システムは、前記第1クエリから受信すると、計測デバイスから更新されたエネルギ管理データを要求する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記可聴音声出力を生成することは、
前記可聴音声出力のテキスト表現を生成することと、
前記テキスト表現に対してテキスト音声化操作を実行することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記音声サービス要求を生成することは、
前記音声入力要求のテキスト表現を生成するために、前記音声入力要求に対して音声テキスト化操作を実行することと、
前記音声サービス要求を判断するために、前記テキスト表現を既知の要求の登録と照合することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の応答から受信したリソース消費情報およびアカウント情報に基づいて公共料金請求を計算することであって、前記可聴音声出力は、前記公共料金請求の可聴表現を備える、こと
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記音声認識インタフェースにて、前記スマートスピーカから追加音声入力要求を受信することと、
前記音声認識インタフェースにより、前記可聴音声出力に応答して、支払い提出を備える追加音声サービス要求を生成することと、
前記計算サービスにより、前記支払い提出を決済サービス会社に通信することと、
前記計算サービスにより、前記公共料金請求の支払いの成功を示す追加応答を前記決済サービス会社から受信することと、
前記音声認識インタフェースにより、前記公共料金請求の前記支払いの成功の表示に基づいて、前記追加音声入力要求に応答して追加可聴音声出力を生成することと、
前記音声認識インタフェースにより、前記追加可聴音声出力を前記スマートスピーカに送信することと、
を備える、請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2017年9月6日に出願された、「Voice-Activated Energy Management System(音声起動型エネルギ管理システム)」と題される、米国仮特許出願第62/554,734号明細書の優先権を主張し、その全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、リソース消費の音声起動型管理のための装置およびプロセスに関する。より具体的には、本開示は、エネルギ消費に関連する情報を取得するため、およびエネルギ消費の支払いを監理することを含む、エネルギ消費を管理するために、音声制御を使用することに関する。
【背景技術】
【0003】
電力、ガス、および配水システムなどのネットワークは、住居、企業、または負荷デバイスを含むその他の施設内に位置する負荷デバイスへの送達インフラストラクチャのネットワークを通じて、供給源(たとえば、発電所、ガスゲートステーション、貯水タンク、およびその他の公益事業者)からリソースを送達するために使用される。負荷デバイスがリソースを消費すると、施設に関連する計測デバイスが消費を追跡する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
計測デバイスがリソース消費を正確に追跡している間、ユーティリティ消費者は通常、リソース消費に関する現在の情報を容易に取得することができない。一例として、リソース消費に関する情報は、時間遅延を伴ってユーティリティ消費者に利用可能となる。このような時間遅延は、月末に公共料金請求を受け取ることと関連している場合がある。さらに、利用可能なリソース消費情報にアクセスすることは、コンピュータデバイス上でウェブポータルにアクセスすること、または公益事業者から紙または電子通信を受け取るために待機することを伴う。したがって、リソース消費情報にアクセスすることおよびリソース消費に関連する費用を管理することは、公益事業者によって提供される不完全かつタイムリーではないデータによって妨げられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
リソース消費の音声起動型管理のための装置およびプロセスの態様および例が開示される。たとえば、音声起動型要求に応答する方法は、スマートスピーカの施設でのエネルギ消費に関連するエネルギ管理データを要求する音声入力要求をスマートスピーカから受信することを含む。方法はまた、音声サービス要求を生成することも含む。音声サービス要求は、第1データソースの第1クエリを含み、第1クエリはエネルギ管理データの要求を含む。加えて、方法は、第1データソースに第1クエリを通信することと、第1データソースから第1クエリへの第1の応答を受信することと、を含む。さらに、方法は、第1クエリへの第1の応答に基づいて音声入力要求に応答して可聴音声出力を生成することと、可聴音声出力を可聴送信できるスマートスピーカに可聴音声出力を送信することと、を含む。
【0006】
追加の例では消費施設に配置されたデバイスは、メータを含む。メータは、リソースの消費を測定するための計測モジュールと、計測モジュールに関連するデータを保存するためのメモリと、第1のネットワーキングプロトコルを使用して計測デバイスネットワーク内の他のデバイスおよびヘッド・エンド・システムと通信するための通信モジュールと、を含む。メータはまた、第2のネットワーキングプロトコルを使用して音声サービスと通信する処理ユニットも含み、メータおよび処理ユニットは、デバイスの内部にあるリンクを使用して接続されている。
【0007】
追加の例では、音声起動型要求に応答する方法は、スマートスピーカから音声入力要求を受信することを含む。方法はまた、音声入力要求に基づいて音声サービス要求を生成することも含む。音声サービス要求は、エネルギ消費データソースのクエリを含む。加えて、方法は、エネルギ消費データソースにクエリを通信することと、エネルギ消費データソースからのクエリへの応答を受信することと、を含む。さらに、方法は、クエリへの応答に基づいて音声入力要求に応答して可聴音声出力を生成することと、可聴音声出力を可聴送信するためのスマートスピーカに可聴音声出力を送信することと、を含む。
【0008】
これらの例示的な態様および特徴は、本発明を限定または定義するためではなく、本出願に開示される発明の概念の理解を助ける例を提供するために、言及されている。本発明の他の態様、利点、および特徴は、出願全体を検討した後に明らかとなるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示のこれらおよびその他の特徴、態様、および利点は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むと、より良く理解される。
【0010】
図1】1つ以上の例による、リソース消費情報の音声起動型クエリのデータフローの一例を示すブロック図である。
図2】1つ以上の例による、リソース消費システムの計測デバイスおよびヘッドエンドの音声起動型クエリのデータフローの一例を示すブロック図である。
図3】1つ以上の例による、音声起動型公共料金支払いシステムのデータフローの一例を示すブロック図である。
図4】1つ以上の例による、ユーティリティネットワーク内の終点の一例を示すブロック図である。
図5】1つ以上の例による、音声起動型要求に応答して計測デバイスから計測データを受信するプロセスのフローチャートである。
図6】1つ以上の例による、計測デバイスによって受信した音声起動型要求に応答して計測モジュールおよびヘッド・エンド・システムと通信するプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
リソース消費の音声起動型管理のためのシステムおよび方法が提供される。たとえば、ユーティリティ分配ネットワーク内では、計測コンポーネント、通信コンポーネント、処理ユニットなどを含み得る装置が、消費施設に配置されている。消費施設は、ユーティリティ消費デバイスを含む、家庭またはビジネスの場所であり得る。デバイスは、消費施設でのリソースの消費を測定するために使用される計測モジュールをそれ自体が含み得る、メータを含み得る。メータはまた、第1のネットワーキングプロトコルを使用して、無線メッシュネットワーク内の別のデバイスと、ならびにヘッド・エンド・システムと無線通信する、通信モジュールも含み得る。
【0012】
デバイスと通信しているユーザからの音声起動型要求を開始するために、デバイスは、処理ユニットも含み得る。1つ以上の例では、メータおよび処理ユニットは、デバイスの内部にあるリンクを使用して接続されている。処理ユニットは、音声サービスから受信した通信信号を処理する。音声サービスは、デバイスに関連するスマートスピーカから音声起動型要求を受信し、要求をデバイスによって理解可能なコマンドに処理し、処理ユニットによる処理の要求をデバイスに提供する。音声サービスにエネルギ管理データを提供するために、他のデバイスおよびシステムもまた音声サービスと対話し得る。たとえば、他のデバイスおよびシステムは、決済サービスプラットフォーム、設備ベンダプラットフォーム、モノのインターネット(IoT)デバイス、公益事業者、または音声サービスと通信可能なエネルギ管理データのその他いずれかの供給源を含み得る。
【0013】
本明細書に記載される特定の態様は、リソース消費の管理に適用され、これにより、リソース消費に対するユーザ制御およびユーティリティデータへのユーザアクセスを改善する。特に、本明細書に記載される特定の音声起動型システムおよび方法は、消費者によるユーティリティデータへの既存のアクセスを改善する。たとえば、既存のシステムは、施設におけるリソースの消費に関するリアルタイムまたは略リアルタイムデータを消費者に供給する能力、もしくは使用または消費の単なる予測ではなく実際の使用または消費データであるデータを消費者に提供する能力が、欠如している。しかしながら、本明細書に記載される特定の実施は、リソース消費データへのアクセスを消費者に提供する特定のプロセスを提供し、これは公共料金請求を生成するときにユーティリティによって使用されるのと同じリソース消費データである。したがって、リソース消費管理に関する従来のシステムとは対照的に、メータからのリソース消費データまたは別のリソースからの別のエネルギ管理データを受信するために音声起動型要求を使用する音声起動型管理システムは、リソース消費データの強化された完全性および適時性に基づいて、リソース消費をより効率的に管理する。
【0014】
図1は、音声起動型管理システム100の一例を示すブロック図である。音声起動型管理システム100は、リソース消費情報の音声起動型クエリのデータフローの一例を提供する。図示されるように、システム100は計測デバイス102を含み、これは計測デバイス102に関連する場所(たとえば、無線メッシュネットワークおよびグリッドネットワークに結合された計測デバイスノード)におけるリソースの消費を追跡するために使用される。単一の計測デバイス102のみが示されているが、システム100内で追加の計測デバイス102も考えられる。たとえば、施設は、施設の異なる部分にサービス提供する複数の計測デバイス102を含み得る。加えて、いくつかの異なる施設に配置された複数の計測デバイス102は、単一の公共料金支払人に関連付けられてもよい。さらに、モノのインターネット(IoT)デバイス104のネットワークは、計測デバイス102、またはシステム100へのアクセスを有する別のIoTデバイスを含んでもよい。計測デバイス102によって追跡されるリソースの消費は、電気、ガス、水道、または計測デバイス102によって追跡可能なその他いずれかの消耗品を含み得る。リソース消費、またはリソース消費に関する情報は、決済サービス会社106(たとえば、銀行)、設備ベンダ108の通信プラットフォーム(たとえば、HVACベンダ、家電ベンダなどの通信プラットフォーム)、および公益事業者110からも提供され得る。
【0015】
一例では、決済サービス会社106は、消費者から消費者のリソース消費に関連するリソース事業者への支払いに関する情報を提供し得る。設備ベンダ108の通信プラットフォームは、設備ベンダによって製造または配布された設備と通信するためのプラットフォームをユーザに提供し得る。たとえば、各設備ベンダは、他の設備ベンダとは異なる通信方式またはセキュリティプロトコルを有し得る。したがって、設備ベンダ108の通信プラットフォームは、設備がどのようにリソースを消費するかに関するデータを受信するための設備との通信を可能にする通信方式およびセキュリティプロトコルを、ユーザに提供し得る。さらに、公益事業者110は、ある場所での全体的なリソース消費に直接関連する情報を提供し得る。公益事業者110からの情報には、メータデータ管理システム112、ヘッド・エンド・システム114、または公益事業者110に関連するその他いずれかのデータ記憶装置116を通じてアクセスし得る。
【0016】
計測デバイス102からのリソース消費データ、またはリソース消費に関するその他のデータを受信するために、スマートスピーカ118は消費者から音声入力120を受信し得る。スマートスピーカ118は、消費者から音声データ(たとえば、音声入力120)を受信することが可能な、インターネットに接続されたいずれのスピーカであってもよい。このようにして、スマートスピーカ118は、消費者に音声起動型ユーザインタフェースを提供する。1つ以上の例では、スマートスピーカ118は、Amazon Technologies,Inc.のAmazon Echo(登録商標)またはGoogle LLC.のGoogle Home(商標)などのハンズフリースピーカを含み得る。別の例では、スマートスピーカ118に加えて、または代わりに、音声インタフェースを有するその他いずれかのデバイスが使用されてもよい。たとえば、スマートスピーカ118に加えて、または代わりに、音声認識サポート(たとえば、以下で論じられるような、音声サービス122からのサポート)を含み、インターネットに接続して音声データを受信することが可能な、携帯電話またはその他のデバイスが使用されてもよい。さらに、以下の議論は概してスマートスピーカ118を参照しているが、スマートスピーカ118に置き換わることが可能な他のデバイスも、以下に詳細に記載されるスマートスピーカ118の機能と類似の機能を実行し得る。まとめると、計測デバイス102、IoTデバイス104、決済サービス会社106、設備ベンダ108の通信プラットフォーム、および公益事業者110から情報を受信するために音声サービス122との音声通信を使用して対話するいずれのデバイスも、スマートスピーカ118として記載され得る。
【0017】
スマートスピーカ118が音声入力120を受信すると、スマートスピーカ118は、音声サービス122に音声入力120を提供する。1つ以上の例では、音声入力120はリソース消費情報の音声要求であり、リソース消費情報は、計測デバイス102、公益事業者110、またはその他いずれか利用可能なデータソースの任意の組み合わせから受信され得る。音声入力120はまた、計測デバイス102または公益事業者110からのユーティリティアカウント情報の音声要求であってもよい。スマートスピーカ118は、スマートスピーカ118および計測デバイス102(たとえば、公益事業者110から)の両方に関連するユーティリティアカウントに基づいて、特定の計測デバイス102に関連付けられてもよく、またはスマートスピーカ118は、計測デバイス102の固有の識別番号またはコードを使用して、計測デバイス102に直接関連付けられてもよい。リソース消費情報は、現在の請求期間のリソース消費、履歴リソース消費データ、リソース消費傾向、住宅内に配置された設備の平均リソース消費、公益事業者110によって保存されたあらゆる追加リソース消費情報、計測デバイス102、IoTデバイス104、決済サービス会社106、または設備ベンダ108の通信プラットフォームによってアクセス可能なあらゆる追加リソース消費または管理情報、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。公益事業者110、計測デバイス102、または両方に配置され得る、ユーティリティアカウント情報は、アカウントのプリペイド残高、アカウントに関連付けられた現在のリソース消費請求率、消費に基づいて発生した過去1ヶ月間の(または今日までの別の期間の)料金、あらゆる追加のアカウント情報、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0018】
いくつかの例では、音声サービス122は、音声コマンドを処理し、外部システム(たとえば、計測デバイス102、IoTデバイス104、決済サービス会社106、設備ベンダ108の通信プラットフォーム、公益事業者110、またはこれらの任意の組み合わせ)と通信することを含む、音声コマンドをサポートするためのアクションを実行する、音声プラットフォームである。このような例では、音声サービス122は、スマートスピーカ118から音声入力120を受信し、消費者の要求を特定の処理タスクとして特徴付けるために音声入力120を処理する。たとえば、音声サービス122は、オーディオデータからの音声入力120をオーディオデータのテキスト表現に、またはオーディオデータにマッピングされた特定のコンピュータ可読タスクに、変換し得る。
【0019】
音声入力120の処理を実現するために、音声サービス122は計算コンポーネントを含み得る。たとえば、計算コンポーネントは、イベント駆動型の、サーバレス計算プラットフォームであってもよい。計算コンポーネントは、音声サービス122によって受信または識別されたタスクに応答して、コード行を実行し得る。計算コンポーネントによってタスクが受信されると、計算コンポーネントは、音声入力120からの音声サービス122によって識別されたタスクを遂行するために、計算リソースを割り当てることができる。1つ以上の例では、音声サービス122は、音声入力120に対して音声テキスト化操作を実行し、音声入力120に関連付けられたテキストデータを計算コンポーネントに提供する。このような例では、計算コンポーネントは、音声入力120によって計算コンポーネントが遂行するように指示される特定のタスクを決定するために、音声入力120に関連付けられたテキストデータを既知の要求のレジスタと照合する。
【0020】
1つ以上の例では、音声サービス122の計算コンポーネントは、音声入力120に関連付けられたテキストデータを受信し、当月の計測デバイス102によって記録された消費データおよび消費データに関連する費用をテキストデータが要求していると判断する。次に音声サービス122は、計測デバイス102または公益事業者110から消費データを要求するためのコンピュータタスクを生成し得る。たとえば、コンピュータタスクは、音声サービス122に特定の情報(たとえば、リソース消費データ、リソース消費費用など)を提供するように、計測デバイス102または公益事業者110に指示してもよく、またはコンピュータタスクは、音声入力120に対する完全な応答(たとえば、「あなたは今月これまでに600キロワット時消費しました」または「今月の現在のあなたの請求額は50ドルです」)を提供するように、計測デバイス102または公益事業者110に指示してもよい。このように、データソースの処理能力またはデータソースで利用可能なデータに応じて、音声サービス122またはデータソース(すなわち、計測デバイス102または公益事業者110)のいずれかにおいて完全な応答のコンピレーションが提供され得る。
【0021】
音声サービス122によって生成されたコンピュータタスクは、音声サービス122によって、計測デバイス102内に配置されるかまたはこれと関連付けられたプロセッサ124に向けられ得る。別の例では、音声サービス122は、公益事業者110で保存された消費データを受信するために、タスクを公益事業者110に向けてもよい。上記の例は計測デバイス102または公益事業者110によって記録された消費データの要求を説明しているが、計測デバイス102、公益事業者110、または音声サービス122が通信できるその他いずれかのデータソースから、別のタイプのデータが要求されてもよい。たとえば、計測デバイス102は、瞬時電力の表示、計測デバイス102の温度、または計測デバイス102によって記録されるその他いずれかのタイプのデータを記録および提供し得る。
【0022】
プロセッサ124は、タスクを受信し、タスクを解析し、要求された情報について計測デバイス102に問い合わせてもよい。計測デバイス102は、ローカルで利用可能な要求された情報(たとえば、現在のリソース消費量)を維持してもよく、または、一例では、計測デバイス102は、計測デバイス102によって受信したタスクに関する情報を取得するために、計測デバイス102に関連付けられたヘッド・エンド・システム114に問い合わせてもよい。別の例では、音声サービス122は、音声入力120に基づいて複数のタスクを生成してもよい。このような例では、音声サービス122は、音声入力120を解析し、音声入力120によって要求された情報を取得するためにはどのデータソースに問い合わせるべきかを判断し得る。たとえば、音声入力120が請求に関する過去1ヶ月間の更新を要求する場合、音声サービス122は、過去1ヶ月間の総エネルギ消費を要求して計測デバイス102に送信されるタスクを生成してもよく、音声サービス122は、エネルギ消費の単価を要求して公益事業者110に送信される追加のタスクを生成してもよい。計測デバイス102および公益事業者110から応答が受信されると、音声サービス122は、過去1ヶ月間の請求更新(すなわち、現在の請求期間内に既に消費したエネルギの費用)を生成するために、過去1ヶ月間の総エネルギ消費にエネルギ消費の単価を乗じることができる。
【0023】
一例では、音声サービス122は、音声入力120に基づいて単一のタスクを提供し、計測デバイス102または公益事業者110に単一のタスクを提供し得る。計測デバイス102または公益事業者110が単一のタスクに応答するためにローカルで利用可能な情報を十分に有する場合、計測デバイス102または公益事業者110は、たとえば、過去1ヶ月間の請求更新の合計を計算し、その情報を音声サービス122に提供し得る。計測デバイス102または公益事業者110が応答のためにローカルで利用可能な情報を十分に有していない場合、計測デバイス102または公益事業者110は、別のデータソースからの情報を要求するか、または別のデータソースからの追加情報が要求されることを音声サービス122に通知し得る。
【0024】
1つ以上の例では、公益事業者110は、エネルギ管理データを音声サービス122に提供するために、音声サービス122からタスクを受信し得る。エネルギ管理データは、スマートスピーカ118の施設に関連付けられてもよい。計測デバイス102が計測データ(たとえば、ある期間のリソース消費情報、瞬時電力消費率の表示、計測デバイス102の温度、または計測デバイス102によって記録されたその他いずれかのタイプのデータ)を通信する通信ネットワーク(たとえば、無線メッシュネットワーク)は事実上損失が多い可能性があるので、公益事業者110に保存された計測データは、通信ネットワークを通じた計測デバイス102からの更新の損失のため、古い可能性がある。正確なエネルギ管理データを音声サービス122に提供するには計測データが古すぎると公益事業者110が判断した場合、公益事業者110は、計測データ更新の要求を計測デバイス102に送信し得る。計測デバイス102から更新された計測データを受信すると、公益事業者110は音声サービス122に応答を提供し得る。
【0025】
音声サービス122と計測デバイス102との間の通信は、音声サービス122と公益事業者110またはその他のデータソースとの間の通信とは異なってもよい。加えて、計測デバイス102とヘッド・エンド・システム114との間の通信は、他のタイプの通信とは異なる通信プロトコルを使用して実行されることも可能である。たとえば、音声サービス122は、有線またはWiFiネットワークを通じてハイパーテキスト転送プロトコルセキュア(HTTPS)プロトコルを使用して、公益事業者110またはその他のリモート・データ・ソースと通信してもよい。さらに、音声サービス122は、ZigBee通信プロトコルまたはその他の形態の無線通信プロトコルを使用して、スマートスピーカ118にローカルな計測デバイス102またはその他のデータソースと通信し得る。加えて、計測デバイス102とヘッド・エンド・システム114との間の通信は、無線周波数(RF)タイム・スロット・チャネル・ホッピング(TSCH)プロトコルまたはセルラープロトコルを使用して、無線メッシュネットワークを通じて通信し得る。1つ以上の例では、ヘッド・エンド・システム114に向かう途中のコレクタによって計測デバイス102からの通信を受信すると、通信プロトコルが変化し、結果として計測デバイス102とヘッド・エンド・システム114との間で複数の通信プロトコルを使用するようになる。音声サービス122と利用可能なデータソース(たとえば、計測デバイス102、IoTデバイス104、決済サービス会社106、設備ベンダ108の通信プラットフォーム、公益事業者110、またはその他いずれかのデータソース)との間、ならびに計測デバイス102とヘッド・エンド・システム114との間の通信には、本開示の範囲内で、他のネットワーキングプロトコルも考えられる。
【0026】
加えて、または代わりに、要求された情報がMDMS112、ヘッド・エンド・システム114、または公益事業者110のデータ記憶装置116内で利用可能な場合、音声サービス122は、公益事業者110に直接タスクを提供して情報を要求し得る。このような直接要求は、アクセス認証および計測デバイス102に関連付けられたアカウントの情報をヘッド・エンド・システム114に提供することを含み得る。計算サービス204とヘッド・エンド・システム114との間の通信経路は、インターネットを通じて実現され得る。ヘッド・エンド・システム114からの応答は、計測デバイス102に関して要求された情報(たとえば、消費履歴)を含み得る。
【0027】
本明細書で使用される際に、用語「ヘッド・エンド・システム」(たとえば、ヘッド・エンド・システム114)は、計測デバイス102からのメータデータのストリームを受信する、ハードウェアおよびソフトウェアのシステムを指すことができる。ヘッド・エンド・システム114はまた、公益事業者110との消費者アカウント情報へのアクセスも有する。したがって、音声サービス122または計測デバイス102がヘッド・エンド・システム114からアカウント情報を要求するとき、ヘッド・エンド・システム114はアカウント情報(たとえば、リソース消費請求率)を音声サービス122または計測デバイス102に戻すことができる。
【0028】
計測デバイス102、IoTデバイス104、決済サービス会社106、設備ベンダ108の通信プラットフォーム、公益事業者110、またはこれらの任意の組み合わせからの要求された情報が音声サービス122で受信されると、受信した情報は、音声入力120からの元の要求への応答を準備するために使用される。たとえば、元の要求が公共料金請求の現在の残高であった場合、音声サービス122は、計測デバイス102または公益事業者110から受信した現在のリソース消費に、(たとえば、MDMS112、ヘッド・エンド・システム114、または公益事業者110に関連付けられたその他いずれかのデータ記憶装置116を介して)公益事業者110から直接、または計測デバイス102を通じてヘッド・エンド・システム114から受信した現在のリソース消費請求率を乗じる。計測デバイス102は、たとえば、前の請求サイクルが完了してからのリソース消費を追跡することによって、現在のリソース消費を判断し得る。別の例では、現在のリソース消費は、ヘッド・エンド・システム114から直接、音声サービス122によって取得され得る。応答が音声サービス122によってテキスト形式で生成されると(たとえば、「今月のあなたの現在の残高は$43.38です」)、音声サービス122は、テキスト音声化操作を実行し、音声出力126としてスマートスピーカ118から送信するために、得られたオーディオデータをスマートスピーカ118に流す。
【0029】
図1の議論は概してリソース消費に関連付けられた現在の残高の要求を説明しているが、本開示の範囲内で他の要求もまた考えられる。たとえば、消費者はプリペイド・ユーティリティ・アカウントを有してもよい。このようなアカウントでは、消費者は、プリペイド残高にお金がいくら残っているかのリアルタイム表示を要求し得る。このプロセスは、ヘッド・エンド・システム114によって提供されるアカウント情報が消費者向けの残りのプリペイド残高を含むことを除き、図1のデータフローと類似である。他の要求は、公共料金請求に対して指定された金額を支払う要求、エネルギ総使用量の表示の要求、指定された期間にわたるエネルギ使用量の表示の要求、省エネルギ技術の要求、住宅を離れるときに不要なエネルギ消費デバイスを遮断する要求(たとえば、照明を消す、サーモスタットの温度を調節するなど)、プリペイドアカウント残高、およびプリペイドアカウント残高がなくなりそうなときの表示の要求、公益事業者110からの通知の要求、またはエネルギ使用に関連するその他いずれかの要求を含み得る。要求に応えて、音声サービス122は、データの適切な供給源に問い合わせ、消費者に適切な応答を提供する音声出力126で応答する。
【0030】
1つ以上の例では、音声サービス122は、外挿コンポーネントも含み得る。外挿コンポーネントは、音声入力120によって提供された要求に関連付けられたユーザに、追加の有用な情報を提供し得る。たとえば、消費者は、プリペイドアカウント残高の表示を要求してもよい。これに応えて、音声サービス122は、プリペイドアカウント残高を音声出力126として提供してもよく、音声サービス122はまた、現在の消費率に基づいてプリペイドアカウント残高がなくなるときの表示も消費者に提供し得る。外挿コンポーネントはまた、消費者の特定の要求に基づいて、他の形態の外挿情報を消費者に提供することもできる。
【0031】
1つ以上の例では、図1に関して上記で論じられた消費者は、プロシューマでもあり得る。つまり、消費者は、リソースを消費すると共に、リソースを生成してリソースネットワークに提供することもできる。たとえば、消費者の施設は、風力タービン、太陽電池のアレイ、またはその他いずれかのエネルギ生成デバイスを含み得る。このような例では、消費者の需要を超えてエネルギ生成デバイスによって生成されたエネルギは、エネルギグリッドに戻されてもよい。ユーティリティに戻されたエネルギは、消費者がエネルギグリッドに提供したエネルギの分の支払いとして、消費者にクレジット相殺を提供し得る。消費者がリソース消費に関する情報をスマートスピーカ118に要求すると、計測デバイス102および/またはヘッド・エンド・システム114は、ユーティリティによって買い戻されたエネルギ、およびエネルギ買い戻しが消費者の電気料金請求にどのように影響するかに関する情報を、消費者に提供し得る。
【0032】
一例では、公益事業者110、または音声サービス122と通信しているその他のエンティティは、スマートスピーカ118に通知をプッシュし得る。たとえば、ユーザはスマートスピーカ118を使用して、その月に指定されたエネルギ消費閾値にいつ到達したかの通知の要求を初期化し得る。これに応えて、公益事業者110、またはエネルギ消費データへのアクセスを有するその他のエンティティは、音声サービス122を使用して、エネルギ消費閾値に到達したときにスマートスピーカ118に通知をプッシュし得る。一例では、プッシュされた通知は、通知が音声入力120としてユーザによって言葉で確認されるまで、規則的な間隔で繰り返されてもよい。エネルギ管理データに関連付けられたその他の通知は、ユーザによって初期化され、類似の方法でスマートスピーカ118にプッシュされてもよい。
【0033】
図2は、音声起動型管理システム200の一例を示すブロック図である。音声起動型管理システム200は、消費者の計測デバイス102または公益事業者110のヘッド・エンド・システム114からのリアルタイムリソース消費情報へのアクセスをユーティリティ消費者に提供するために、図1に関して上記で説明された、音声起動型管理システム100によって検討された特定のタスクの詳細を提供し得る。図示されるように、システム200は計測デバイス102を含み、これは計測デバイス102に関連する場所(たとえば、無線メッシュネットワークの計測デバイスノード)におけるリソースの消費を追跡するために使用される。単一の計測デバイス102のみが示されているが、システム200内で追加の計測デバイス102も考えられる。たとえば、施設は、施設の異なる部分にサービス提供する複数の計測デバイス102を含み得る。加えて、いくつかの異なる施設に配置された複数の計測デバイス102は、単一のユーティリティアカウントに関連付けられてもよい。計測デバイス102によって追跡されるリソースの消費は、電気、ガス、水道、または計測デバイス102によって追跡可能なその他いずれかの消耗品を含み得る。
【0034】
計測デバイス102からリソース消費データを受信するために、スマートスピーカ118は消費者から音声入力120を受信する。スマートスピーカ118が音声入力120を受信すると、スマートスピーカ118は、音声サービス122の音声認識インタフェース202に音声入力120を提供する。1つ以上の例では、音声入力120は、計測デバイス102またはヘッド・エンド・システム114からのリソース消費情報の音声要求、および/または計測デバイス102またはヘッド・エンド・システム114からのユーティリティアカウント情報の音声要求である。スマートスピーカ118は、スマートスピーカ118および計測デバイス102の両方に関連するユーティリティアカウントに基づいて、特定の計測デバイス102に関連付けられてもよく、またはスマートスピーカ118は、計測デバイス102の固有の識別番号またはコードを使用して、計測デバイス102に直接関連付けられてもよい。リソース消費情報は、現在の請求期間のリソース消費、履歴リソース消費データ、リソース消費傾向、ヘッド・エンド・システム114で保存された任意の追加リソース消費情報、計測デバイス102によってアクセス可能な任意の追加リソース消費情報、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。ヘッド・エンド・システム114、計測デバイス102、または両方に配置され得る、ユーティリティアカウント情報は、アカウントのプリペイド残高、アカウントに関連付けられた現在のリソース消費請求率、消費に基づいて発生した過去1ヶ月間の(または今日までの別の期間の)料金、履歴データに基づく消費予測情報などの分析データ、あらゆる追加のアカウント情報、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0035】
いくつかの例では、音声認識インタフェース202は、音声コマンドを処理し、外部システムとの通信を含む、音声コマンドをサポートするためのアクションを実行する、音声プラットフォームである。このような例では、音声認識インタフェース202は、スマートスピーカ118から音声入力120を受信し、消費者の要求を特定の処理タスクとして特徴付けるために音声入力120を処理する。たとえば、音声認識インタフェース202は、オーディオデータからの音声入力120を、オーディオデータのテキスト表現に変換する。
【0036】
音声入力120の処理を実現するために、音声サービス122は、計算サービス204も含み得る。たとえば、計算サービス204は、イベント駆動型の、サーバレス計算プラットフォームであってもよい。計算サービス204は、音声認識インタフェース202によって受信または識別されたタスクに応答して、コード行を実行する。計算サービス204によってタスクが受信されると、計算サービス204は、音声認識インタフェース202によって識別されたタスクを遂行するために、計算リソースを割り当てる。1つ以上の例では、音声認識インタフェース202は、音声入力120に対して音声テキスト化操作を実行し、音声入力120に関連付けられたテキストデータを計算サービス204に提供する。このような例では、計算サービス204は、音声入力120によって計算サービス204が遂行するように指示される特定のタスクを決定するために、音声入力120に関連付けられたテキストデータを既知の要求のレジスタと照合する。計算サービス204によってテキストデータを特定のタスクにマッピングする他の方法もまた考えられる。
【0037】
1つ以上の例では、計算サービス204は、音声入力120に関連付けられたテキストデータを受信し、当月の計測デバイス102によって記録された消費データおよび消費データに関連する費用をテキストデータが要求していると判断する。次に、計算サービス204は、オプションのパブリック静的プロキシサーバ206への音声サービス要求を行うことができる。オプション・プロキシ・サーバ206は、プロセッサ124のIPアドレスが動的であるとき、および/またはプロセッサ124が計算サービス204から直接着信する着信ウェブベース要求をブロックするファイヤウォールの背後にあるときに、計測デバイス102内に配置されるかまたはこれと関連付けられたプロセッサ124に音声サービス要求をリダイレクトするために使用され得る。IPアドレスが動的ではなく、プロセッサ124がファイヤウォールの背後にないとき、計算サービス204は、オプション・プロキシ・サーバ206を通じて通信せずにプロセッサ124と直接通信し得る。計算サービス204からの音声サービス要求は、スマートスピーカ118によって受信された音声入力120のテキスト表現とも呼ばれ得る。たとえば、音声サービス要求は、受信時にプロセッサ124が実行する計算コマンドまたはタスクであってもよい。上記の例は計測デバイス102によって記録された消費データの要求を説明しているが、別のタイプのデータもまた要求され得る。たとえば、計測デバイス102は、瞬時電力消費値の表示、計測デバイス102の温度、または計測デバイス102によって記録されるその他いずれかのタイプのデータを記録および提供し得る。
【0038】
プロセッサ124は、オプション・プロキシ・サーバ206から、または音声サービス122から直接、音声サービス要求を受信し、音声サービス要求を解析し、要求された情報について計測デバイス102、ヘッド・エンド・システム114、またはその両方に問い合わせる。計測デバイス102は、ローカルで利用可能な要求された情報(たとえば、現在のリソース消費量)を維持するか、または計測デバイス102は、ユーティリティメータのメッシュネットワークのヘッド・エンド・システム114に問い合わせてもよい。加えて、または代わりに、要求された情報がヘッド・エンド・システム114内で利用可能な場合、計算サービス204は、要求コマンドをヘッド・エンド・システム114に直接生成し得る。このような直接要求は、計測デバイスに関連付けられたアカウントのアクセス認証および情報をヘッド・エンド・システム114に提供することを含み得る。計算サービス204とヘッド・エンド・システム114との間の通信経路は、インターネットを通じて実現され得る。ヘッド・エンド・システム114からの応答は、計測デバイス102に関して要求された情報(たとえば、消費履歴)を含み得る。さらに、オプション・プロキシ・サーバ206を使用する一例では、オプション・プロキシ・サーバ206とプロセッサ124との間の通信は、WiFiネットワークを通じてハイパーテキスト転送プロトコルセキュア(HTTPS)を使用し得る。計測デバイス102とヘッド・エンド・システム114との間の通信およびオプション・プロキシ・サーバ206とプロセッサ124との間の通信の両方について、本開示の範囲内で、他のネットワーキングプロトコルも考えられる。
【0039】
本明細書で使用される際に、用語「ヘッドエンド」(たとえば、ヘッド・エンド・システム114)は、計測デバイス102からのメータデータのストリームを受信する、ハードウェアおよびソフトウェアのシステムを指すことができる。ヘッド・エンド・システム114はまた、ユーティリティとの消費者アカウント情報へのアクセスも有する。したがって、計測デバイス102がヘッド・エンド・システム114からアカウント情報を要求する場合、ヘッド・エンド・システム114はアカウント情報(たとえば、リソース消費請求率)を計測デバイス102に戻すことができる。したがって、計測デバイス102は、アカウント情報および/またはリソース消費情報をオプション・プロキシ・サーバ206に、または直接音声サービス122に、提供することができる。
【0040】
計算サービス204では、計測デバイス102から、ヘッド・エンド・システム114から直接、またはその両方から受信した情報は、元の要求への応答を準備するために使用される。たとえば、元の要求が公共料金請求の現在の残高であった場合、計算サービス204は、計測デバイス102またはヘッド・エンド・システム114から受信した現在のリソース消費に、ヘッド・エンド・システム114から直接、または計測デバイス102を通じてヘッド・エンド・システム114から受信した現在のリソース消費請求率を乗じる。計測デバイス102は、たとえば、前の請求サイクルが完了してからのリソース消費を追跡することによって、現在のリソース消費を判断し得る。別の例では、現在のリソース消費残高は、ヘッド・エンド・システム114から直接、計算サービス204によって取得され得る。応答が計算サービス204によってテキスト形式で生成されると(たとえば、「今月のあなたの現在の残高は$43.38です」)、音声認識インタフェース202は、テキスト音声化操作を実行し、音声出力126としてスマートスピーカ118から送信するために、得られたオーディオデータをスマートスピーカ118に流す。別の例では、プロセッサ124は元の要求への応答を準備してもよく、計算サービス204は、プロセッサ124から応答を受信し、音声認識インタフェース202に応答を送信してもよい。
【0041】
図3は、音声起動型公共料金支払いシステム300のデータフローの一例を示すブロック図である。図1に関して上記で説明された音声起動型管理システム100と同様に、音声起動型公共料金支払いシステム300は、銀行302から公益事業者/エネルギ事業者110への公共料金請求の支払いを開始するために、スマートスピーカ118でのリソース消費者の音声入力120を使用する。
【0042】
スマートスピーカ118が音声入力120を受信すると、スマートスピーカ118は、音声認識インタフェース202に音声入力120を提供する。1つ以上の例では、音声入力120は、公益事業者110への支払いを開始するための音声要求である。たとえば、消費者がリソース消費のために指定された金額の支払い義務があることを示す図1の音声出力126を消費者が受け取ると、消費者は、支払い義務があるお金を公益事業者110に支払うための音声要求をスマートスピーカ118に提供する。別の例では、消費者は、消費者のアカウントに関連付けられた現在のプリペイドユーティリティ残高を決定するための音声要求を送信した後、プリペイドユーティリティ残高がゼロに近づいているという表示を音声出力126から受信し得る。このような例では、消費者は、音声入力120として資金を追加するための音声要求を提供することによって、プリペイド残高に資金を追加し得る。スマートスピーカ118への音声入力120の形態の別のタイプの支払い要求もまた、本開示の範囲内で考えられる。
【0043】
音声認識インタフェース202、または一般的に音声サービス122は、スマートスピーカ118から音声入力120を受信し、消費者の要求を特定の処理タスクとして特徴付けるために音声入力120を処理する。たとえば、音声認識インタフェース202は、オーディオデータからの音声入力120を、オーディオデータのテキスト表現に変換する。音声入力120の処理を完了するために、音声認識インタフェース202は計算サービス204と対話する。たとえば、計算サービス204は、イベント駆動型の、サーバレス計算プラットフォームであってもよい。
【0044】
計算サービス204、または一般的に音声サービス122は、音声認識インタフェース202によって受信または識別されたタスクに応答して、コード行を実行する。計算サービス204によってタスクが受信されると、計算サービス204は、音声認識インタフェース202によって識別されたタスクを遂行するために、計算リソースを割り当てる。1つ以上の例では、音声認識インタフェース202は、音声入力120に対して音声テキスト化操作を実行し、音声入力120に関連付けられたテキストデータを計算サービス204に提供する。このような例では、計算サービス204は、音声入力120によって計算サービス204が遂行するように指示される特定のタスクを決定するために、音声入力120に関連付けられたテキストデータを既知の要求のレジスタと照合する。一例では、特定のタスクは、消費者のリソース消費に関連付けられた未払い残高を公益事業者110に支払うことである。追加の例では、特定のタスクは、プリペイドアカウントの残高がなくなったという表示に応えて、消費者に関連付けられたプリペイド・ユーティリティ・アカウントに追加の資金を提供することである。
【0045】
1つ以上の例では、計算サービス204は、音声入力120に関連付けられたテキストデータを受信し、テキストデータが公益事業者110への支払いを要求していると判断する。次に、計算サービス204は、消費者の銀行口座から公益事業者110に関連付けられた銀行口座への資金の移動を要求する、銀行302への音声サービス要求を実行する。別の例では、計算サービス204は、公益事業者110に関連付けられた銀行口座に資金を提供するためのアカウントを消費者が有しているクレジットカード発行者(たとえば、決済サービス会社106)と通信する。追加の例は、リソース消費と引き換えに消費者が所有する暗号通貨を公益事業者110に移動させるため、または暗号通貨を販売して、リソース消費と引き換えにその収益を公益事業者110に移動させるために、暗号通貨ブロックチェーンと計算サービス204が通信することを含む。いずれの例でも、公益事業者110は、消費者にリソース消耗品を提供するのと引き換えに、銀行302、決済サービス会社106、または暗号通貨ブロックチェーンからの支払いを回収することができる。一例では、音声サービス122は、スマートスピーカ118を銀行302(たとえば、支払人の銀行口座を使用して)、決済サービス会社106(たとえば、支払人に関連付けられたクレジットカードアカウントを使用して)、または暗号通貨管理会社(たとえば、暗号通貨ウォレットファイルを使用して)と安全にリンクさせる、初期化プロセスを含み得る。支払いオプションの初期化プロセスは、スマートスピーカ118を公益事業者110のユーティリティアカウントとリンクさせることに関連付けられたデフォルトステップとして行われ得る。
【0046】
支払いを受けると、公益事業者110は、支払い受取メッセージを計算サービス204に提供し得る。計算サービス204において、公益事業者110からの支払い受取メッセージは、元の支払い要求への応答を準備するために使用される。応答が計算サービス204によってテキスト形式で生成されると(たとえば、「あなたの支払いは公益事業者によって受け取り済みです」)、音声認識インタフェース202は、テキスト音声化操作を実行し、音声出力126としてスマートスピーカ118から送信するために、得られたオーディオデータをスマートスピーカ118に提供する。
【0047】
公共料金支払いシステム300との統合に加えて、音声起動型管理システム100は、家庭用エネルギ管理デバイスと統合されてもよい。たとえば、スマートスピーカ118は、計測デバイス102に接続されたHVACシステムに関連付けられたスマートサーモスタット、計測デバイス102に接続された他の負荷に関連付けられた負荷制御デバイス、または計測デバイス102から受信したリアルタイム情報に基づいて計測デバイス102に接続された負荷を制御するための他のエネルギ管理デバイスと通信してもよい。スマートスピーカ118から家庭用エネルギ管理デバイスへの通信は、計算サービス204がスマートスピーカ118で受信した音声入力に基づいて適切なコマンドおよび制御を生成すると実現でき、計算サービス204は、これらのデバイスの特定の通信プロトコルを使用して、コマンドおよび制御を家庭用エネルギ管理デバイスに提供する。リアルタイム情報に基づいて負荷を制御する際に、音声起動型管理システム100は、請求サイクルの早い段階で(たとえば、要求者に計測データを提供する際に)、高額な公共料金請求の原因に対処することによって、予想外に高額な公共料金請求を回避し得る。
【0048】
図4は、ユーティリティネットワーク内の終点(たとえば、計測デバイス102)の一例を示すブロック図である。図1に関して上記で論じられたように、計測デバイス102は、音声サービス122のコンポーネント(たとえば、計算サービス204)に直接、またはオプション・プロキシ・サーバ206を通じて音声サービス122に、通信可能に結合する。音声サービス122は、スマートスピーカ118で受信した音声要求から導出された音声サービス要求402を、計測デバイス102のプロセッサ124に提供する。一例では、プロセッサ124は、プロセッサ124が要求を処理できるようになるまで音声サービス122から受信した要求を保存するために使用されるバッファを含んでもよい。プロセッサ124は、計測デバイス102の筐体の中に配置されてもよく、または計測デバイス102から離れて配置されてもよい。プロセッサ124のIPアドレスは動的であってもよく、プロセッサ124は、プロセッサ124の起動時に、またはプロセッサ124のIPアドレスに対するあらゆる変更時に、オプション・プロキシ・サーバ206に登録してもよい。別の例では、プロセッサ124は、オプション・プロキシ・サーバ206を使用せずに、音声サービス122と直接通信する。
【0049】
プロセッサ124は、音声サービス122またはオプション・プロキシ・サーバ206から音声サービス要求402を受信し、音声サービス要求を解析し、計測デバイス102の計測モジュール404からの情報を要求する。一例では、プロセッサ124から計測モジュール404への要求は、オプトカプラ406を通過する。オプトカプラ406は、2つの分離した回路の間で信号を伝送できる光アイソレータであり得る。このようにして、計測モジュール404は、たとえば、プロセッサ124を含む回路上で生じる電圧サージから保護され得る。別の例では、プロセッサ124は、計測モジュール404と直接通信している(たとえば、要求は、計測モジュール404で受信される前にオプトカプラ406を通過しない)。
【0050】
計測モジュール404は、計測モジュール404に関連付けられた施設でのリソース消費を計測する。一例では、計測モジュール404は、施設でのリソース消費に関する情報を保存するためのメモリコンポーネント410を含む。たとえば、メモリコンポーネント410は、問い合わされたときに計測モジュール404がリソース消費に関するリアルタイム情報を提供できるように、最新の請求サイクルの最終計測読み取り値を保存し得る。より堅牢な記憶装置もまた考えられる。1つ以上の例では、メモリコンポーネント410は、ある期間にわたって収集されたリソース消費データ(たとえば、前年の月別リソース消費データ)を保存し得る。メモリコンポーネント410はまた、リソース消費傾向(たとえば、月ごとのリソース消費平均)、または消費者が要求する可能性のあるその他いずれかのデータも、維持し得る。
【0051】
計測モジュール404のメモリコンポーネント410を使用して入手可能ではない情報を消費者が要求するとき、計測モジュール404は、追加データについてヘッド・エンド・システム114に問い合わせるために、通信モジュール412を利用し得る。一例では、通信モジュール412は、図1に関して上記で論じられたように、ヘッド・エンド・システム114からの情報を回収することが可能な無線メッシュネットワークに、消費者からの要求を送信する。無線メッシュネットワーク以外の、計測デバイス102およびヘッド・エンド・システム114を接続する別の計測デバイスネットワークもまた考えられる。計測モジュール404にとってローカルで利用可能なこの追加情報は、現在のリソース消費請求率、プリペイドユーティリティ残高、期日超過残高、または計測モジュール404から離れて保存され得る消費者のユーティリティアカウントに関するその他いずれかの情報などのアカウント情報を含み得る。別の例では、計測モジュール404は、メモリコンポーネント410内で利用できない情報を示す表示を計算サービス204に戻してもよく、計算サービス204は、計測モジュール404のメモリコンポーネント410内で利用できない情報を直接受信するために、ヘッド・エンド・システム114に問い合わせてもよい。
【0052】
無線メッシュネットワークから要求された情報を受信すると、計測モジュール404は、要求された情報の全てをプロセッサ124に提供する。プロセッサ124は、要求された情報を計算サービス204に出力する。図1に関して上述されたように、計算サービス204から、要求された情報は処理され、スマートスピーカ118に配信される。
【0053】
図5は、音声起動型要求に応答してメータから計測データ(たとえば、ある期間のリソース消費情報、瞬時電力消費率、計測デバイス102の温度、または計測デバイス102によって記録されたその他いずれかのタイプのデータ)を受信するプロセス500のフローチャートである。ブロック502において、プロセス500は、スマートスピーカ118から、消費者からの計測データの言語要求を受信することを含む。スマートスピーカ118は、音声テキスト化機能を使用して言語要求をテキストに処理することが可能な音声認識インタフェース202に、言語要求を提供する。
【0054】
ブロック504において、プロセス500は、計測データについて計測デバイス102に問い合わせることを含む。例として、音声認識インタフェース202で生成されたテキストデータは計算サービス204に提供され、計算サービスは、計測データの要求を計測デバイス102に送信する。計測デバイス102が動的IPアドレスを有するプロセッサ124を含む例では、計算サービス204は、オプション・プロキシ・サーバ206を通じて要求を送り込む。
【0055】
ブロック506において、プロセス500は、計測デバイス102から計測データを受信することを含む。ブロック504と同様に、計測デバイス102がオプション・プロキシ・サーバ206に計測データを提供した後に、計測データは計算サービス204で受信される。計測データが計測読み取り値に加えてリソース消費請求率を含む例では、計算サービス204は、現在までのリソース消費の費用を提供するために、2つの値を組み合わせてもよい。別の例では、プロセッサ124は、計算サービス204にデータを送信する前にリソース消費の費用を提供するために、2つの値を組み合わせてもよい。計算サービス204はまた、音声入力120によって要求された特定の情報に基づいて、計測デバイス102から受信したデータに対して他のアクションを実行してもよい。
【0056】
ブロック508において、プロセス500は、計測データの言語表示を音声出力126として要求者に提供することを含む。言語表示を要求者に提供するために、音声認識インタフェース202は、計算サービス204および/またはプロセッサ124から受信したテキストデータを、テキストデータの可聴表現に変換する。たとえば、音声認識インタフェース202は、計算サービス204から受信したデータに対してテキスト音声化操作を実行する。次に、音声認識インタフェース202は、データ要求者(たとえば、リソース消費者)に音声出力126を提供するために、テキストデータの可聴表現をスマートスピーカ118に提供する。
【0057】
図5は計測データを受信することについて説明されているが、同じ一般的なプロセス500を使用して、別のデータが別の供給源から受信されてもよい。たとえば、言語要求は、公益事業者110からの公益事業者アカウント残高に関する情報、スマートスピーカ118に関連付けられたIoTデバイス104の動作に関する情報、決済サービス会社106に関する情報、設備ベンダ108の通信プラットフォームからの情報、ユーティリティ消費に関する別の供給源からの情報、またはこれらの任意の組み合わせであり得る。
【0058】
図6は、計測デバイス102によって受信された音声起動型要求に応答してユーティリティシステムの計測モジュール404およびヘッド・エンド・システム114と通信するプロセス600のフローチャートである。ブロック602において、プロセス600は、計測デバイス102で請求情報を要求する通信を受信することを含む。1つ以上の例では、請求情報は、リソース消費費用(たとえば、キロワット時あたりの価格)、請求履歴データ、消費履歴情報、アカウント情報、プリペイドユーティリティ残高、または計測デバイスでローカルに保存されていないユーティリティアカウントに関連付けられたその他いずれかのデータを含み得る。
【0059】
ブロック604において、プロセス600は、リソース消費の第1クエリを計測デバイス102の計測モジュール404に通信することを含む。第1クエリは、計測デバイス102上にローカルに保存されているデータの要求を含む。たとえば、第1クエリは、計測デバイス102の計測モジュール404によって追跡されたリソース消費データの要求であってもよい。瞬時電力の表示、計測デバイス102の温度、または計測デバイス102によって記録されたその他いずれかのタイプのデータなど、計測デバイス102でローカルに(たとえば、計測モジュール404のメモリコンポーネント410内に)保存された別のデータもまた、第1クエリによって要求され得る。
【0060】
ブロック606において、プロセス600は、アカウント情報の第2クエリをヘッド・エンド・システム114に通信することを含む。第2クエリは、計測デバイス102上にローカルに保存されていないデータの要求を含む。たとえば、第2クエリは、アカウント情報、リソース使用履歴情報、またはヘッド・エンド・システム114で保存され得るその他いずれかのデータの要求であり得る。第2クエリをヘッド・エンド・システム114に通信するために、計測デバイス102は、計測デバイス102でローカルに保存されていない情報の要求を受信することができ、計測デバイス102は、要求を無線メッシュネットワークに、そして最終的にはヘッド・エンド・システム114に送信することができる。別の例では、計算サービス204は、第2クエリの結果が計測デバイス102でローカルに保存されていないと計算サービス204が判断したときに、第2クエリをヘッド・エンド・システム114に直接提供してもよい。第2クエリはまた、計算サービス204がアクセスし得る別のエンティティと共に保存された情報の要求も含み得る。たとえば、第2クエリは、音声サービス122と通信している1つ以上のIoTデバイス104をオフにする要求であってもよい。
【0061】
ブロック608において、プロセス600は、第1クエリおよび第2クエリへの応答を受信することを含む。第1クエリへの応答は、計測デバイス102の計測モジュール404から受信され得る。第2クエリへの応答は、音声サービス122とヘッド・エンド・システム114またはその他のデータソースとの間の通信を提供するネットワークから音声サービス122で受信されてもよく、または応答は、計測デバイス102をヘッド・エンド・システム114に通信可能に結合する無線メッシュネットワークから計測デバイス102で受信されてもよい。計算サービス204、または一般的に音声サービス122は、応答を、消費者によって要求されたデータのテキスト表現に処理し得る。別の例では、プロセッサ124が、応答を、消費者によって要求されたデータのテキスト表現に処理し得る。テキスト表現は、消費者によって要求されたデータのテキスト表現をデータの可聴表現に変換するために、音声認識インタフェース202でテキスト音声化操作を受けてもよい。
【0062】
ブロック610において、プロセス600は、第1クエリおよび第2クエリへの応答に基づいて、請求情報を消費者に通信することを含む。データの可聴表現がスマートスピーカ118に提供され、スマートスピーカ118は、音声出力126としてデータを消費者に送信する。音声出力126を受信すると、消費者は、リソース消費に関するさらなる情報を要求することができ、消費者は、受信した情報に基づいて、公益事業者110への支払いを言語で要求することができる。
【0063】
一般的な考察
【0064】
請求された主題の完全な理解を提供するために、多くの具体的詳細が本明細書に明記されている。しかしながら、請求された主題はこれらの具体的詳細を伴わずに実践され得ることを、当業者は理解するだろう。別の事例では、当業者に知られているであろう方法、装置、またはシステムは、請求された主題を不明瞭にしないように、詳細には説明されていない。
【0065】
本明細書で論じられた特徴は、いずれか特定のハードウェアアーキテクチャまたは構成に限定されるものではない。計算デバイスは、1つ以上の入力に対して条件付けられた結果を提供するコンポーネントのいずれか適切な配置を含むことができる。適切な計算デバイスは、計算システムを、汎用計算装置から本主題の1つ以上の態様を実施する専用計算装置にプログラムまたは構成する、保存されたソフトウェアにアクセスする汎用マイクロプロセッサベースのコンピュータシステムを含む。計算デバイスをプログラムまたは構成する際に使用されるソフトウェアにおいて本明細書に含まれる教示を実施するために、いずれの適切なプログラミング、スクリプト、またはその他のタイプの言語または言語の組み合わせが使用されてもよい。
【0066】
本明細書に記載される方法の態様は、このような計算デバイスの動作において実行され得る。上記の例で提示されたブロックの順序は変更され得る。たとえば、ブロックは、並べ替えられ、組み合わせられ、および/またはサブブロックに分割され得る。特定のブロックまたはプロセスは、平行して実行され得る。
【0067】
本明細書での「するように適合」または「するように構成」は、追加のタスクまたはステップを実行するように適合または構成されたデバイスを除外しない、オープンで包括的な言語として意図される。加えて、「に基づいて」の使用は、1つ以上の列挙された条件または値に「基づく」プロセス、ステップ、計算、またはその他のアクションが、実際にはこれら列挙されたものを超える追加の条件または値に基づく可能性があるという点で、オープンで包括的であるよう意図される。本明細書に含まれる見出し、リスト、および番号は、説明しやすくするためだけのものであり、限定することを意図するものではない。
【0068】
本主題は、その特定の態様に関して詳細に説明されてきたが、当業者は、上記の理解を達成すれば、このような態様の変更、変形、および等価物を容易に作成し得ることが、理解されるだろう。したがって、本開示は、限定ではなくむしろ例示目的で提示されており、当業者にとって容易に明らかなように、本主題に対するこのような修正、変形、および/または追加の包含を排除しないことが、理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6