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特許7378467イーサネットデータに基づく通信方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-02
(45)【発行日】2023-11-13
(54)【発明の名称】イーサネットデータに基づく通信方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/06 20090101AFI20231106BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20231106BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20231106BHJP
   H03M 7/30 20060101ALI20231106BHJP
【FI】
H04W28/06
H04W28/04 110
H04W8/24
H03M7/30 Z
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021517286
(86)(22)【出願日】2019-09-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 CN2019108016
(87)【国際公開番号】W WO2020063707
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-04-20
(31)【優先権主張番号】201811142740.3
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シュイ,シヤオイーン
(72)【発明者】
【氏名】ホワーン,チュイファーン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,シーン
(72)【発明者】
【氏名】ズオン,チーンハイ
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0213065(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0227747(US,A1)
【文献】特表2005-509381(JP,A)
【文献】特表2010-529701(JP,A)
【文献】特表2004-509566(JP,A)
【文献】Ericsson,On the scope of study for NR Industrial IoT study[online],3GPP TSG RAN #81 RP-181882,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_81/Docs/RP-181882.zip>,2018年09月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03M 7/30
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置によって実行される通信方法であって、当該方法が:
ネットワーク装置から圧縮構成情報を受信する段階であって、前記圧縮構成情報は、前記端末装置が第1のイーサネット圧縮能力をアクティブ化できるようにするものである、段階と;
第2のイーサネットパケットを前記ネットワーク装置に送信する段階であって、前記第2のイーサネットパケットは第2のヘッダを含み、前記第2のヘッダは第1のコンテキスト識別子と前記第1のコンテキスト識別子に対応する第1のコンテキスト情報とを含み、前記第2のイーサネットパケットは圧縮されていないパケットである、段階と;
前記ネットワーク装置から第1のフィードバック情報を受信する段階であって、前記第1のフィードバック情報は、前記ネットワーク装置が前記第1のコンテキスト識別子および前記第1のコンテキスト情報を成功裏に受信したことを示す、段階と;
記圧縮構成情報に基づいて、第1のイーサネットパケットを生成する段階であって、前記第1のイーサネットパケットは第1のヘッダを含み、前記第1のヘッダは第1のコンテキスト識別子を含むが前記第1のコンテキスト情報は含まず、前記第1のイーサネットパケットは圧縮されたパケットである、段階と;
前記第1のイーサネットパケットを前記ネットワーク装置に送信する段階とを含む、
方法。
【請求項2】
前記第1のヘッダは、前記第1のイーサネットパケットが圧縮されたパケットであるか否かを示すフィールドを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
当該方法がさらに:
前記端末装置がロバストヘッダ圧縮(ROHC)およびイーサネットヘッダ圧縮の両方をサポートしているかどうかの能力を前記ネットワーク装置に報告する段階を含む、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワーク装置から第1のフィードバック情報を受信する前記段階がさらに:
ヘッダおよびペイロードを含むパケットを受信することを含み、前記ヘッダは、前記パケットがデータのパケットであるか制御情報のパケットであるかを示すために使用されるフィールドと、イーサネット圧縮のためのフィードバック情報を示すために使用されるタイプ・フィールドと、リザーブされたフィールドとを含み、前記ペイロードは前記第1のフィードバック情報を担持する、
請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記圧縮構成情報はベアラの粒度で構成される、請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク装置によって実行される通信方法であって、当該方法が:
端末装置に圧縮構成情報を送信する段階であって、前記圧縮構成情報は、前記端末装置が第1のイーサネット圧縮能力をアクティブ化できるようにするものである、段階と;
第2のイーサネットパケットを前記端末装置から受信する段階であって、前記第2のイーサネットパケットは第2のヘッダを含み、前記第2のヘッダは第1のコンテキスト識別子と前記第1のコンテキスト識別子に対応する第1のコンテキスト情報とを含み、前記第2のイーサネットパケットは圧縮されていないパケットである、段階と;
前記端末装置に第1のフィードバック情報を送信する段階であって、前記第1のフィードバック情報は、前記ネットワーク装置が前記第1のコンテキスト識別子および前記第1のコンテキスト情報を成功裏に受信したことを示す、段階と;
第1のイーサネットパケットを前記端末装置から受信する段階であって、前記第1のイーサネットパケットは、前記圧縮構成情報に基づいて前記端末装置によって生成された、圧縮されたパケットであり、前記第1のイーサネットパケットは第1のヘッダを含み、前記第1のヘッダは前記第1のコンテキスト識別子を含むが前記第1のコンテキスト情報は含まない、段階と;
前記第1のイーサネットパケットを圧縮解除する段階とを含む、
方法。
【請求項7】
前記第1のヘッダは、前記第1のイーサネットパケットが圧縮されたパケットであるか否かを示すフィールドを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
当該方法がさらに:
前記端末装置がロバストヘッダ圧縮(ROHC)およびイーサネットヘッダ圧縮の両方をサポートしているかどうかの能力を前記端末装置から受け取る段階を含む、
請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記端末装置に第1のフィードバック情報を送信する前記段階がさらに:
ヘッダおよびペイロードを含むパケットを送信することを含み、前記ヘッダは、前記パケットがデータのパケットであるか制御情報のパケットであるかを示すために使用されるフィールドと、イーサネット圧縮のためのフィードバック情報を示すために使用されるタイプ・フィールドと、リザーブされたフィールドとを含み、前記ペイロードは前記第1のフィードバック情報を担持する、
請求項6ないし8のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記圧縮構成情報はベアラの粒度で構成される、請求項6ないし9のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
請求項1ないし10のうちいずれか一項に記載の方法の段階を実行するように構成されたユニットを有する装置。
【請求項12】
プロセッサを有する装置であって、前記プロセッサは、当該装置が請求項1ないし10のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう、メモリから該メモリに記憶されている命令を呼び出して該命令を実行するように構成されている、装置。
【請求項13】
プログラムを記憶するように構成されたコンピュータ記憶媒体であって、前記プログラムがプロセッサによって呼び出されると、請求項1ないし10のうちいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータ記憶媒体。
【請求項14】
請求項1ないし5のうちいずれか一項に記載の方法の段階を実行する装置と、請求項6ないし10のうちいずれか一項に記載の方法の段階を実行する装置とを有するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本願は、通信分野に関し、より詳細には、イーサネットデータに基づく通信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
イーサネットは、ローカルエリアネットワーク通信技術である。現在、有線イーサネットは、産業シナリオにおいてデータを伝送するために使用されている。ここで、イーサネット通信技術に基づいて伝送されるデータは、簡単にイーサネットデータと呼ばれてもよい。
【0003】
さらに、無線通信の急速な発展は、将来の工場における伝送の柔軟性、機動性、多様性、およびモデル変更のための無限の可能性を提供する。よって、産業シナリオでは、イーサネットデータは、無線通信を通じても伝送されうる。たとえば、コンソールが無線ネットワークを通じて機械装置に命令を送信し、機械装置は、受信された命令に従って対応するアクションを実行し、機械装置のステータス情報をサーバーに報告する。
【0004】
よって、無線ネットワークにおいていかにしてイーサネットデータを伝送するかが、解決されるべき緊急の問題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本願は、イーサネットデータに基づく通信方法および装置を提供する。
【0006】
第1の側面によれば、イーサネットデータに基づく通信方法であって:端末装置が、ネットワーク装置から圧縮構成情報を受信し、圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、ことを含む方法が提供される。端末装置は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて、第1のイーサネットパケットを生成する。端末装置は、第1のイーサネットパケットをネットワーク装置に送信する。
【0007】
したがって、本願のこの実施形態において提供されるイーサネットデータを処理する方法によれば、ネットワーク装置が、端末装置のためにイーサネット圧縮能力を構成する。加えて、端末装置は、ネットワーク装置によって構成されたイーサネット圧縮能力に基づいてイーサネットデータを圧縮し、圧縮されたパケットをネットワーク装置に送信する。ネットワーク装置が端末装置がイーサネット圧縮能力を使用できるようにする態様が提案される。加えて、端末装置およびネットワーク装置は、資源を効果的に節約するために、無線ネットワークにおいて、圧縮されたイーサネットデータを伝送することができる。
【0008】
第1の側面を参照するに、第1の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:端末装置がネットワーク装置に圧縮能力情報を送信することを含み、圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第1のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0009】
したがって、本願のこの実施形態において提供されるイーサネットデータを処理する方法によれば、端末装置は、端末装置のイーサネット圧縮能力をネットワーク装置に報告し、ネットワーク装置は、端末装置によってサポートされるイーサネット圧縮能力が端末装置のために効果的に構成されることができるよう、端末装置のイーサネット圧縮能力に基づいて、端末装置のための一つまたは複数のイーサネット圧縮能力を構成する。
【0010】
第1の側面を参照するに、第1の側面のいくつかの実装では、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータは、イネーブル・パラメータを含み、イネーブル・パラメータは、第1のイーサネット圧縮能力を使用するよう端末装置に指示するために使用される。
【0011】
第1の側面を参照するに、第1の側面のいくつかの実装では、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータは、第1のフレーム・フォーマットを示すために使用されるフレーム・フォーマット・パラメータまたは第1のフレーム・フォーマットの圧縮アルゴリズムを示すために使用されるアルゴリズム・パラメータを含み、第1のフレーム・フォーマットは、第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットである。
【0012】
第1の側面を参照するに、第1の側面のいくつかの実装では、第1のイーサネットパケットは第1のヘッダを含み、第1のヘッダは第1のコンテキスト識別子を含み、第1のコンテキスト識別子は第1のコンテキスト情報を識別するために使用される。
【0013】
よって、本願のこの実施形態では、コンテキスト情報を識別するために使用されるコンテキスト識別子が、イーサネットパケットのヘッダに追加され、それにより、ネットワーク装置がイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することを効果的に保証するよう、ネットワーク装置はコンテキスト識別子を使用することによって、対応するコンテキスト情報をさらに取得する。
【0014】
第1の側面を参照するに、第1の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:端末装置が、第1のコンテキスト識別子と第1のコンテキスト情報との間の第1の対応をネットワーク装置に送信することを含む。
【0015】
第1の側面を参照するに、第1の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:端末装置が第2のイーサネットパケットをネットワーク装置に送信することを含み、第2のイーサネットパケットは第2のヘッダを含み、第2のヘッダは前記第1の対応を含む。
【0016】
このようにして、圧縮されないイーサネットパケット(たとえば、第2のイーサネットパケット)は、信号伝達オーバーヘッドを減らし、資源を節約するよう、対応を運ぶ。
【0017】
第1の側面を参照するに、第1の側面のいくつかの実装では、第2のヘッダは、さらに、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットを含み、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じである。
【0018】
このようにして、システムは、コンテキスト識別子によって占有されるビットの量を減らすよう、各フレーム・フォーマットについて少なくとも1つのコンテキスト識別子を生成することができ、コンテキスト情報は各フレーム・フォーマットにおいて識別される。
【0019】
第1の側面を参照するに、第1の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに、端末装置がコンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応をネットワーク装置に送信することを含み、この対応は前記第1の対応を含む。
【0020】
第1の側面を参照するに、第1の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:端末装置がネットワーク装置から第1のフィードバック情報を受信することを含み、第1のフィードバック情報は、ネットワーク装置が第1の対応を成功裏に受信することを示すために使用される。
【0021】
第1の側面を参照するに、第1の側面のいくつかの実装では、第1のフィードバック情報は、第1のコンテキスト識別子を含む。
【0022】
第1の側面を参照するに、第1の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:端末装置がネットワーク装置から第2のフィードバック情報を受信することを含み、第2のフィードバック情報は、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することを示すために使用される。
【0023】
第2の側面によれば、別のイーサネットデータに基づく通信方法であって、ネットワーク装置が、圧縮構成情報を端末装置に送信し、圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、ことを含む方法が提供される。ネットワーク装置は、第1のイーサネットパケットを受信し、第1のイーサネットパケットは、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される。ネットワーク装置は、第1のイーサネットパケットを圧縮解除する。
【0024】
したがって、本願のこの実施形態において提供されるイーサネットデータを処理する方法によれば、ネットワーク装置が、端末装置のためにイーサネット圧縮能力を構成する。加えて、端末装置は、ネットワーク装置によって構成されたイーサネット圧縮能力に基づいてイーサネットデータを圧縮し、圧縮されたパケットをネットワーク装置に送信する。ネットワーク装置が端末装置がイーサネット圧縮能力を使用できるようにする態様が提案される。加えて、端末装置およびネットワーク装置は、資源を効果的に節約するために、無線ネットワークにおいて、圧縮されたイーサネットデータを伝送することができる。
【0025】
第2の側面を参照するに、第2の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:ネットワーク装置が、端末装置から圧縮能力情報を受信することを含み、圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第1のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0026】
第2の側面を参照するに、第2の側面のいくつかの実装では、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータは、第1のフレーム・フォーマットを示すために使用されるフレーム・フォーマット・パラメータおよび/または第1のフレーム・フォーマットの圧縮アルゴリズムを示すために使用されるアルゴリズム・パラメータを含み、第1のフレーム・フォーマットは第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットである。
【0027】
第2の側面を参照するに、第2の側面のいくつかの実装では、第1のイーサネットパケットは第1のヘッダを含み、第1のヘッダは第1のコンテキスト識別子を含み、第1のコンテキスト識別子は第1のコンテキスト情報を識別するために使用される。本方法は、さらに:ネットワーク装置が第1のコンテキスト識別子に基づいて第1のコンテキスト情報を取得することを含む。ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを圧縮解除することは:ネットワーク装置が第1のコンテキスト情報に基づいて、第1のイーサネットパケットを圧縮解除することを含む。
【0028】
よって、本願のこの実施形態では、コンテキスト情報を識別するために使用されるコンテキスト識別子が、イーサネットパケットのヘッダに追加され、それにより、ネットワーク装置はコンテキスト識別子を使用することによって対応するコンテキスト情報をさらに取得し、ネットワーク装置がイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することが効果的に保証される。
【0029】
第2の側面を参照するに、第2の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:ネットワーク装置が、第1のコンテキスト識別子と端末装置からの第1のコンテキスト情報との間の第1の対応を受信することを含む。
【0030】
第2の側面を参照するに、第2の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:ネットワーク装置が端末装置から第2のイーサネットパケットを受信することを含み、第2のイーサネットパケットが第2のヘッダを含み、第2のヘッダが前記第1の対応を含む。
【0031】
このようにして、圧縮されないイーサネットパケット(たとえば、第2のイーサネットパケット)が、信号伝達オーバーヘッドを減らし、資源を節約するよう、対応を運ぶ。
【0032】
第2の側面を参照するに、第2の側面のいくつかの実装では、第2のヘッダは、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットをさらに含み、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じである。
【0033】
このようにして、コンテキスト識別子によって占有されるビットの量を減らすよう、第2のヘッダは、さらに、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットを含み、それにより、システムは、各フレーム・フォーマットについて少なくとも1つのコンテキスト識別子を生成することができ、コンテキスト情報は、各フレーム・フォーマットにおいて識別される。
【0034】
第2の側面を参照するに、第2の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:ネットワーク装置が、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を端末装置から受信することを含み、この対応は前記第1の対応を含む。
【0035】
第2の側面を参照するに、第2の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:ネットワーク装置が第1のフィードバック情報を端末装置に送信することを含み、第1のフィードバック情報はネットワーク装置が第1の対応を成功裏に受信したことを示すために使用される。
【0036】
第2の側面を参照するに、第2の側面のいくつかの実装では、第1のフィードバック情報は、第1のコンテキスト識別子を含む。
【0037】
第2の側面を参照するに、第2の側面のいくつかの実装において、本方法は、さらに:ネットワーク装置が第2のフィードバック情報を端末装置に送信することを含み、第2のフィードバック情報は、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することを示すために使用される。
【0038】
第3の側面によれば、別のイーサネットデータに基づく通信方法であって:端末装置が、ネットワーク装置から圧縮構成情報を受信し、圧縮構成情報は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、方法が提供される。端末装置は、ネットワーク装置から第3のイーサネットパケットを受信し、ここで、第3のイーサネットパケットは、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される。端末装置は、第3のイーサネットパケットを圧縮解除する。
【0039】
第3の側面を参照するに、第3の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:端末装置がネットワーク装置に圧縮能力情報を送信することを含み、圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第3のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0040】
第3の側面を参照するに、第3の側面のいくつかの実装では、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、イネーブル・パラメータを含み、イネーブル・パラメータは、第3のイーサネット圧縮能力を使用するよう端末装置に指示するために使用される。
【0041】
第3の側面を参照するに、第3の側面のいくつかの実装では、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、第3のフレーム・フォーマットを示すために使用されるフレーム・フォーマット・パラメータ、または第3のフレーム・フォーマットの圧縮アルゴリズムを示すために使用されるアルゴリズム・パラメータを含み、第3のフレーム・フォーマットは、第3のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットである。
【0042】
第3の側面を参照するに、第3の側面のいくつかの実装では、第3のイーサネットパケットは第3のヘッダを含み、第3のヘッダは第3のコンテキスト識別子を含み、第3のコンテキスト識別子は第3のコンテキスト情報を識別するために使用される。本方法は、さらに:端末装置が第3のコンテキスト識別子に基づいて第3のコンテキスト情報を取得することを含む。端末装置が第3のイーサネットパケットを圧縮解除することは:端末装置が、第3のコンテキスト情報に基づいて第3のイーサネットパケットを圧縮解除することを含む。
【0043】
第3の側面を参照するに、第3の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:端末装置が、ネットワーク装置から第3のコンテキスト識別子と第3のコンテキスト情報との間の第3の対応を受信することを含む。
【0044】
第3の側面を参照するに、第3の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:端末装置がネットワーク装置から第4のイーサネットパケットを受信することを含み、第4のイーサネットパケットは第4のヘッダを含み、第4のヘッダは前記第3の対応を含む。
【0045】
第3の側面を参照するに、第3の側面のいくつかの実装では、第4のヘッダは、第4のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットをさらに含み、第4のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第3のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じである。
【0046】
第3の側面を参照するに、第3の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:端末装置が、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応をネットワーク装置から受信することを含み、この対応は前記第3の対応を含む。
【0047】
第3の側面を参照するに、第3の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:端末装置が第3のフィードバック情報をネットワーク装置に送信することを含み、第3のフィードバック情報は、端末装置が第3の対応を成功裏に受信したことを示すために使用される。
【0048】
第3の側面を参照するに、第3の側面のいくつかの実装では、第3のフィードバック情報は、第3のコンテキスト識別子を含む。
【0049】
第3の側面を参照するに、第3の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:端末装置が第4のフィードバック情報をネットワーク装置に送信することを含み、第4のフィードバック情報は、端末装置が第3のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することを示すために使用される。
【0050】
第4の側面によれば、イーサネットデータに基づく通信方法であって:ネットワーク装置が、圧縮構成情報を端末装置に送信し、圧縮構成情報は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、ことを含む方法が提供される。ネットワーク装置は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて第3のイーサネットパケットを生成する。ネットワーク装置は、第3のイーサネットパケットを端末装置に送信する。
【0051】
第4の側面を参照するに、第4の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:ネットワーク装置が、端末装置から圧縮能力情報を受信することを含み、圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第3のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0052】
第4の側面を参照するに、第4の側面のいくつかの実装では、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、イネーブル・パラメータを含み、イネーブル・パラメータは、第3のイーサネット圧縮能力を使用するよう端末装置に指示するために使用される。
【0053】
第4の側面を参照するに、第4の側面のいくつかの実装では、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、第3のフレーム・フォーマットを示すために使用されるフレーム・フォーマット・パラメータおよび/または第3のフレーム・フォーマットの圧縮アルゴリズムを示すために使用されるアルゴリズム・パラメータを含み、第3のフレーム・フォーマットは第3のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットである。
【0054】
第4の側面を参照するに、第4の側面のいくつかの実装では、第3のイーサネットパケットは第3のヘッダを含み、第3のヘッダは第3のコンテキスト識別子を含み、第3のコンテキスト識別子は第3のコンテキスト情報を識別するために使用される。
【0055】
第4の側面を参照するに、第4の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:ネットワーク装置が、第3のコンテキスト識別子と第3のコンテキスト情報との間の第3の対応を端末装置に送信することを含む。
【0056】
第4の側面を参照するに、第4の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:ネットワーク装置が第4のイーサネットパケットを端末装置に送信することを含み、第4のイーサネットパケットは第4のヘッダを含み、第4のヘッダは前記第3の対応を含む。
【0057】
第4の側面を参照するに、第4の側面のいくつかの実装では、第4のヘッダは、第4のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットをさらに含み、第4のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第3のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じである。
【0058】
第4の側面を参照するに、第4の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:ネットワーク装置がコンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を端末装置に送信することを含み、この対応は前記第3の対応を含む。
【0059】
第4の側面を参照するに、第4の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:ネットワーク装置が、端末装置から第3のフィードバック情報を受信することを含み、第3のフィードバック情報は、端末装置が第3の対応を成功裏に受信することを示すために使用される。
【0060】
第4の側面を参照するに、第4の側面のいくつかの実装では、第3のフィードバック情報は、第3のコンテキスト識別子を含む。
【0061】
第4の側面を参照するに、第4の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:ネットワーク装置が、端末装置から第4のフィードバック情報を受信することを含み、第4のフィードバック情報は、端末装置が第3のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することを示すために使用される。
【0062】
第5の側面によれば、別のイーサネットデータに基づく通信方法であって:送信端が第5のイーサネットパケットを生成し、第5のイーサネットパケットが第5のヘッダを含み、第5のヘッダが第5のコンテキスト識別子を含み、第5のコンテキスト識別子が第5のコンテキスト情報を識別するために使用される、方法が提供される。送信端は第5のイーサネットパケットを受信端に送信する。
【0063】
第5の側面を参照するに、第5の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:送信端が、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を受信端に送信することを含み、該対応は、第5のコンテキスト識別子と第5のコンテキスト情報との間の第5の対応を含む。
【0064】
第5の側面を参照するに、第5の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:送信端が第6のイーサネットパケットを受信端に送信することを含み、第6のイーサネットパケットが第6のヘッダを含み、第6のヘッダが第5のコンテキスト識別子と第5のコンテキスト情報との間の対応を含む。
【0065】
第5の側面を参照するに、第5の側面のいくつかの実装では、第6のヘッダは、第6のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットを示すために使用される指示情報をさらに含み、第6のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第5のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じである。
【0066】
第5の側面を参照するに、第5の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:送信端が、受信端から第5のフィードバック情報を受信することを含み、第5のフィードバック情報は、受信端が前記対応を成功裏に受信することを示すために使用される。
【0067】
第5の側面を参照するに、第5の側面のいくつかの実装では、第5のフィードバック情報は、前記対応におけるコンテキスト識別子を含む。
【0068】
第5の側面を参照するに、第5の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:送信端が、受信端から第6のフィードバック情報を受信することを含み、第6のフィードバック情報は、受信端が第5のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することを示すために使用される。
【0069】
第5の側面を参照するに、第5の側面のいくつかの実装では、送信端は端末装置であり、受信端はネットワーク装置である。本方法は、さらに:送信端が受信端から圧縮構成情報を受信することを含み、圧縮構成情報は、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される。送信端が第5のイーサネットパケットを生成することは:送信端が第5のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて第5のイーサネットパケットを生成することを含む。
【0070】
第5の側面を参照するに、第5の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:送信端が、圧縮能力情報を受信端に送信することを含み、圧縮能力情報は、送信端によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第5のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0071】
第5の側面を参照するに、第5の側面のいくつかの実装では、送信端はネットワーク装置であり、受信端は端末装置である。本方法は、さらに:送信端が受信端に圧縮構成情報を送信することを含み、ここで、圧縮構成情報は、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される。送信端が第5のイーサネットパケットを生成することは:送信端が第5のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて第5のイーサネットパケットを生成することを含む。
【0072】
第5の側面を参照するに、第5の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:送信端が受信端から圧縮能力情報を受信することを含み、圧縮能力情報は、受信端によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第5のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0073】
第6の側面によれば、別のイーサネットデータに基づく通信方法であって:受信端が第5のイーサネットパケットを受信し、第5のイーサネットパケットが第5のヘッダを含み、第5のヘッダが第5のコンテキスト識別子を含み、第5のコンテキスト識別子が第5のコンテキスト情報を識別するために使用される、方法が提供される。受信端は、第5のコンテキスト識別子に基づいて第5のコンテキスト情報を取得する。受信端は、第5のコンテキスト情報に基づいて、第5のイーサネットパケットを圧縮解除する。
【0074】
第6の側面を参照するに、第6の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:受信端が、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を受信することを含み、該対応は、第5のコンテキスト識別子と第5のコンテキスト情報との間の第5の対応を含む。受信端が第5のコンテキスト識別子に基づいて第5のコンテキスト情報を取得することは:受信端が第5のコンテキスト識別子と第5の対応に基づいて第5のコンテキスト情報を取得することを含む。
【0075】
第6の側面を参照するに、第6の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:受信端が第6のイーサネットパケットを受信することを含み、第6のイーサネットパケットは第6のヘッダを含み、第6のヘッダは第5のコンテキスト識別子と第5のコンテキスト情報との間の対応を含む。受信端が第5のコンテキスト識別子に基づいて第5のコンテキスト情報を取得することは:受信端が第5のコンテキスト識別子と第5の対応に基づいて第5のコンテキスト情報を取得することを含む。
【0076】
第6の側面を参照するに、第6の側面のいくつかの実装では、第6のヘッダは、第6のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットを示すために使用される指示情報をさらに含み、第6のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第5のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じである。
【0077】
第6の側面を参照するに、第6の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:受信端が第5のフィードバック情報を送信することを含み、第5のフィードバック情報は、受信端が前記対応を成功裏に受信することを示すために使用される。
【0078】
第6の側面を参照するに、第6の側面のいくつかの実装では、第5のフィードバック情報は、前記対応におけるコンテキスト識別子を含む。
【0079】
第6の側面を参照するに、第6の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:受信端が第6のフィードバック情報を送信することを含み、第6のフィードバック情報は、受信端が第5のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することを示すために使用される。
【0080】
第6の側面に関し、第6の側面のいくつかの実装では、受信端はネットワーク装置であり、送信端は端末装置である。本方法は、さらに:受信端が、圧縮構成情報を送信端に送信することを含み、圧縮構成情報は、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、第5のイーサネットパケットは、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される。
【0081】
第6の側面を参照するに、第6の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:受信端が送信端から圧縮能力情報を受信することを含み、圧縮能力情報は送信端によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は第5のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0082】
第6の側面を参照するに、第6の側面のいくつかの実装では、受信端は端末装置であり、送信端はネットワーク装置である。本方法は、さらに:受信端が送信端から圧縮構成情報を受信することを含み、圧縮構成情報は、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、第5のイーサネットパケットは、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される。
【0083】
第6の側面を参照するに、第6の側面のいくつかの実装では、本方法は、さらに:受信端が送信端から圧縮能力情報を受信することを含み、圧縮能力情報は送信端によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は第5のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0084】
第7の側面によれば、別のイーサネットデータに基づく通信方法であって:アクセス・ネットワーク装置が、共通サービス品質QoSフローにおいて、コア・ネットワーク装置によって送信されたイーサネットパケットを受信することを含む、方法が提供される。アクセス・ネットワーク装置は、ブロードキャストまたはマルチキャストを通じてイーサネットパケットを送信する。
【0085】
第8の側面によれば、上記の側面のいずれか1つの任意の可能な実装における前記方法を実行するように構成された、イーサネットデータに基づく装置が提供される。具体的には、本装置は、上記の側面のいずれか1つの任意の可能な実装における前記方法を実行するように構成されたユニットを含む。
【0086】
第9の側面によれば、別のイーサネットデータに基づく装置が提供される。本装置は、トランシーバ、メモリ、およびプロセッサを含む。トランシーバ、メモリ、およびプロセッサは、内部接続チャネルを通じて互いに通信する。メモリは命令を記憶するように構成される。プロセッサは、信号を受信するよう受信器を制御し、信号を送信するよう送信器を制御するよう、メモリに記憶された命令を実行するように構成される。さらに、プロセッサがメモリに記憶された命令を実行すると、プロセッサは、上記の側面のいずれか1つの任意の可能な実装における前記方法を実行できるようにされる。
【0087】
第10の側面によれば、コンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ・プログラム・コードを含む。コンピュータ・プログラム・コードがコンピュータ上で実行される場合、コンピュータは、上記の諸側面における前記方法を実行できるようにされる。
【0088】
第11の側面によれば、コンピュータ・プログラムを記憶するように構成されたコンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ・プログラムは、上記の諸側面における前記方法を実行するために使用される命令を含む。
【0089】
第12の側面によれば、プロセッサを含むチップが提供される。プロセッサは、メモリに記憶された命令を呼び出し、該命令を実行するように構成され、当該チップが組み込まれている通信装置が、上記の諸側面における前記方法を実行できるようにするようにする。
【0090】
第13の側面によれば、入力インターフェース、出力インターフェース、プロセッサ、およびメモリを含む別のチップが提供される。入力インターフェース、出力インターフェース、プロセッサ、およびメモリは、内部接続経路を通じて接続される。プロセッサは、メモリ内でコードを実行するように構成される。コードが実行されると、プロセッサは、上記の諸側面における前記方法を実行するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0091】
図1】本願のある実施形態が適用可能な移動通信システムの概略アーキテクチャー図である。
【0092】
図2】本願のある実施形態が適用可能な移動通信システムの別の概略アーキテクチャー図である。
【0093】
図3】本願のある実施形態によるEtherCATフレームの概略図である。
【0094】
図4】本願のある実施形態による、イーサネットデータに基づく通信方法の概略的な対話図である。
【0095】
図5】本願のある実施形態による、第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットの概略図である。
【0096】
図6】本願のある実施形態による、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットの概略図である。
【0097】
図7】本願のある実施形態による、フィードバック情報を搬送するために使用されるパケットのフレーム・フォーマットの概略図である。
【0098】
図8】本願のある実施形態による、別のイーサネットデータに基づく通信方法の概略的な対話図である。
【0099】
図9】本願のある実施形態による、別のイーサネットデータに基づく通信方法の概略的な対話図である。
【0100】
図10】本願のある実施形態による、別のイーサネットデータに基づく通信方法の概略的な対話図である。
【0101】
図11】本願のある実施形態による、別のイーサネットデータに基づく通信方法の概略的な対話図である。
【0102】
図12】本願のある実施形態による、別のイーサネットデータに基づく通信方法の概略的な対話図である。
【0103】
図13】本願のある実施形態による、イーサネット圧縮状態の遷移図である。
【0104】
図14】本願のある実施形態による、イーサネットデータに基づく装置を示す。
【0105】
図15】本願のある実施形態による、別のイーサネットデータに基づく装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0106】
下記は、添付の図面を参照して、本願の技術的解決策を記載する。
【0107】
本願の実施形態の技術的解決策は、グローバル移動通信システム(global system for mobile communications、GSM)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)システム、一般パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割二重(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割二重(time division duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)システム、将来の第5世代(5th generation、5G)システム、またはニューラジオ(new radio、NR)システムなど、さまざまな通信システムにおいて使用されうる。
【0108】
本願の実施形態におけるネットワーク装置は、端末装置と通信するように構成された装置であってもよい。ネットワーク装置は、グローバル移動通信用システム(global system for mobile communications、GSM)システムまたは符号分割多元アクセス(code division multiple access、CDMA)システムにおけるベーストランシーバステーション(base transceiver station、BTS)であってもよく、または広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)システムにおけるノートB(NodeB、NB)であってもよく、またはLTEシステムにおける進化型ノードB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)であってもよく、またはクラウド無線アクセス・ネットワーク(cloud radio access network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってもよい。あるいはまた、ネットワーク装置は、中継ステーション、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおけるネットワーク装置、将来の進化したPLMNネットワークにおけるネットワーク装置などであってもよい。あるいはまた、ネットワーク装置はコア・ネットワーク装置であってもよい。コア・ネットワーク装置は、制御プレーンおよびユーザー・プレーン(control plane and users plane、CU)ネットワーク要素であってもよく、またはCPおよびUP分離シナリオにおける制御プレーン機能ネットワーク要素CU-CP、たとえば、セッション管理機能(session management function、SMF)エンティティ、アクセスおよび移動性管理機能(access and mobility management function、AMF)ネットワーク要素、またはユーザー・プレーン機能(user plane function、UPF)ネットワーク要素であってもよい。
【0109】
本願の実施形態における端末装置は、ユーザー装置、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動コンソール、遠隔局、遠隔端末、移動装置、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント、ユーザー装置、ロボット、マニピュレータ等でありうる。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0110】
本願の実施形態では、端末装置またはネットワーク装置は、ハードウェア層、ハードウェア層の上で走るオペレーティング・システム層、およびオペレーティング・システム層の上で走るアプリケーション層を含む。ハードウェア層は、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、メモリ管理ユニット(memory management unit、MMU)、およびメモリ(メインメモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティング・システムは、プロセス(process)を通じサービスを処理する任意の一つまたは複数のコンピュータ・オペレーティング・システム、たとえば、Linuxオペレーティング・システム、Unixオペレーティング・システム、Androidオペレーティング・システム、iOSオペレーティング・システム、またはWindowsオペレーティング・システムでありうる。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレス帳、ワードプロセッサ・ソフトウェア、およびインスタント通信ソフトウェアのようなアプリケーションを含む。さらに、本願の実施形態において提供される方法の実行主体の特定の構造は、本願の実施形態において提供される方法のためのコードを記録するプログラムが、本願の実施形態において提供される方法に従って通信を実行するために走らされることができる限り、本願の実施形態において特に限定されない。たとえば、本願の実施形態において提供される方法の実行主体は、端末装置、ネットワーク装置、または、端末装置もしくはネットワーク装置においてプログラムを呼び出し実行することができる機能モジュールであってもよい。
【0111】
さらに、本願の側面または特徴は、標準的なプログラミングおよび/またはエンジニアリング技術を使用する方法、装置、または製品として実装されうる。本願において使用される用語「製品」は、任意のコンピュータ読み取り可能なコンポーネント、担体または媒体からアクセスされることができるコンピュータ・プログラムをカバーする。たとえば、コンピュータ読み取り可能媒体は、磁気記憶コンポーネント(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、または磁気テープ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(compact disc、CD)またはデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、スマートカード、およびフラッシュメモリ・コンポーネント(たとえば、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)を含んでいてもよいが、これらに限定されない。さらに、本明細書に記載されるさまざまな記憶媒体は、情報を記憶するように構成される一つまたは複数の装置および/または他の機械可読媒体を示すことができる。「機械読み取り可能媒体」という用語は、無線チャネル、および命令および/またはデータを記憶する、含む、および/または運ぶことができるさまざまな他の媒体を含んでいてもよいが、これらに限定されない。
【0112】
図1は、本願のある実施形態が適用可能な移動通信システムの概略アーキテクチャー図である。図1は、リングネットワーク構成における移動通信システムを示す。移動通信システムは、制御装置110と、アクセス・ネットワーク装置120と、少なくとも1つの端末装置(たとえば、図1における端末装置131ないし端末装置134)とを含む。端末装置131および端末装置134は、アクセス・ネットワーク装置120に無線接続される。端末装置132および端末装置133は、端末装置131および端末装置134を通じてアクセス・ネットワーク装置120に接続される。アクセス・ネットワーク装置120と端末装置132または端末装置133との間でデータが送信される必要があるシナリオにおいては、端末装置131または端末装置134はトランジット装置として理解されてもよい。たとえば、アクセス・ネットワーク装置が下りリンク・データを端末装置132に送信する必要がある場合、下りリンク・データの伝送経路は、アクセス・ネットワーク装置120‐端末装置131‐端末装置132であってもよく、端末装置131は、トランジット装置として理解されてもよい。あるいはまた、下りリンク・データの伝送経路は、アクセス・ネットワーク装置120‐端末装置134‐端末装置133‐端末装置132であってもよく、端末装置134および端末装置133は、トランジット装置として理解されてもよい。アクセス・ネットワーク装置120は、無線または有線方式で制御装置110に接続される。制御装置110およびアクセス・ネットワーク装置120は異なる独立した物理的な装置であってもよく、制御装置110の機能およびアクセス・ネットワーク装置120の論理的な機能が1つの物理的な装置に統合されてもよく、あるいは制御装置110のいくつかの機能およびアクセス・ネットワーク装置120のいくつかの機能が1つの物理的な装置に統合されてもよい。端末装置は、固定された位置にあってもよいし、あるいは移動可能であってもよい。図1は単に概略図であり、通信システムは、別のネットワーク装置をさらに含んでいてもよく、たとえば、図1に示されていない無線中継装置および無線バックホール装置をさらに含んでいてもよい。移動通信システムに含まれる制御装置、アクセス・ネットワーク装置、および端末装置の数は、本願の実施形態において限定されない。
【0113】
図2は、本願の実施形態が適用可能な移動通信システムの別の概略アーキテクチャー図である。図2は、スターネットワーク構成における移動通信システムを示す。移動通信システムは、制御装置210、アクセス・ネットワーク装置220、および少なくとも1つの端末装置(たとえば、図2の端末装置231ないし端末装置234)を含む。アクセス・ネットワーク装置220は、任意の端末装置に無線接続され、アクセス・ネットワーク装置220は、無線または有線方式で制御装置210に接続される。制御装置210およびアクセス・ネットワーク装置220は異なる独立した物理的な装置であってもよく、制御装置210の機能およびアクセス・ネットワーク装置220の論理的な機能が1つの物理的な装置に統合されてもよく、あるいは制御装置210のいくつかの機能およびアクセス・ネットワーク装置220のいくつかの機能が1つの物理的な装置に統合されてもよい。端末装置は、固定された位置にあってもよいし、移動可能であってもよい。図2は単に概略図であり、通信システムは、別のネットワーク装置をさらに含んでいてもよく、たとえば、図2に示されていない無線中継装置および無線バックホール装置をさらに含んでいてもよい。移動通信システムに含まれる制御装置、アクセス・ネットワーク装置、および端末装置の数は、本願の実施形態において限定されない。
【0114】
本願の実施形態における「少なくとも1つ」は「一つまたは複数」を表し、これら2つの記述は交換されうることに注意しておくべきである。
【0115】
背景において記載されたように、本願の実施形態において提供される技術的解決策の目的は、無線ネットワークにおいてイーサネットデータを伝送することである。これに基づいて、本願の実施形態は、主に、無線ネットワークにおいてイーサネットデータを伝送する方法を、以下の4つの側面から記述する。
【0116】
第1の側面は、いかにしてイーサネットデータを圧縮して処理するかを記述する。
【0117】
第2の側面は、いかにしてブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットデータを伝送するかを記述する。
【0118】
第3の側面は、いかにして端末装置が宛先媒体アクセス制御(media access control、MAC)アドレスを報告するかを記述する。
【0119】
第4の側面は、いかにしてネットワーク装置が端末装置を位置特定および探索するかを記述する。
【0120】
4つの側面のそれぞれの実施形態は独立して使用されてもよく、任意の2つ、3つ、または4つの側面の実施形態が組み合わされてもよいことを理解しておくべきである。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0121】
記述の簡単のために、以下は、まず、上記の各側面の実施形態を詳細に記述し、次いで、上記の2つの側面または3つの側面および/または4つの側面を組み合わせる実施形態を詳細に記述する。
【0122】
以下、図3ないし図7を参照して、第1の側面における実施形態を詳細に記述する。
【0123】
まず、理解の簡単のために、EtherCATフレームを例として使って、イーサネットフレーム・フォーマットを簡単に説明する。
【0124】
図3は、EtherCATフレームの概略図である。図3に示されるように、EtherCATフレームのフレーム・フォーマットは、イーサネットフレーム・ヘッダ、EtherCATヘッダ、EtherCATデータ、およびフレーム・チェック・シーケンス(Frame Check Sequence、FCS)を含む。イーサネットフレーム・ヘッダは宛先アドレス、送信元アドレス、およびフレーム・タイプを含む。宛先アドレスは受信者のMACアドレスであり、送信元アドレスは送信者のMACアドレスである。MACアドレスは物理アドレスとも呼ばれる。フレーム・タイプは、データ・フィールドに含まれる上位層プロトコルを識別するために使用される。EtherCATヘッダは、EtherCATデータ長、予約ビット、およびタイプを含む。EtherCATデータは、2バイトのデータ・ヘッダと44~1498バイトのデータを含む。データは、一つまたは複数のEtherCATサブパケットを含み、各サブパケットは、独立した装置およびスレーブ局記憶領域に対応する。FCSは、伝送中のフレームの完全性をチェックするために使用される。
【0125】
表1はイーサネットフレーム・ヘッダのフィールドの定義を記述し、表2はEtherCATヘッダにおけるフィールドの定義を記述し、表3はEtherCATデータにおける各サブパケットのフィールドの定義を記述する。
【表1】
【表2】
【表3】
【0126】
一般的なイーサネットサービスのポイントツーポイント伝送の間、同じフレーム・フォーマットでカプセル化された複数のパケットにおいて、繰り返し伝送される大量の内容がある。すなわち、繰り返し伝送される該大量の内容は、複数の伝送において変化しない。たとえば、図3に示されるEtherCATフレームにおける宛先アドレス、送信元アドレス、フレーム・タイプ、EtherCATヘッダ内のフィールドは、すべて繰り返し伝送される内容である。さらに、データ長は、パケットのペイロード(payload)中の情報から推定されてもよく、実際には、伝送中に伝送される必要がない可能性がある。さらに、各フォーマットにおいてイーサネットフレームの先頭には、64ビット(8バイト)の先行記号がある。最初の7バイトはプリアンブル(Preamble)と呼ばれ、16進数0xAAの内容を含む。最後のバイトはフレーム開始識別子0xABであり、イーサネットフレームの開始を表わす。先行記号は、受信器が同期され、データ・フレームを受信するために準備することを可能にするために使用される。4バイトのフレーム・チェック・シーケンス(frame check sequence、FCS)が、可変長のデータ・フィールドに続く。フレーム・チェック・シーケンスは、イーサネットにおける伝送中に必要とされるものであり、無線システムにおける伝送中には搬送される必要はない。
【0127】
よって、本願の実施形態では、端末装置とネットワーク装置との間の伝送が例として用いられる。限定ではなく例として、以下の内容のうちの少なくとも1つが、コンテキスト情報または静的情報と呼ばれてもよい:
複数回にわたって端末装置とネットワーク装置との間で伝送されるパケットにおいて変化しない内容、またはパケットのペイロード(payload)内の情報から推定できる他のフィールド情報。
【0128】
当然のことながら、本願の実施形態において記述されるイーサネットデータの圧縮は、パケットからコンテキスト情報を削除することを意味する、またはイーサネットデータの圧縮は、イーサネットデータを圧縮するために、イーサネットパケット内のデータ以外のフィールドの情報を削減することを意味する。
【0129】
本願の実施形態におけるイーサネットパケットが、イーサタイプ・セッション(ethertype session)で運ばれるパケットであることが理解されるべきである。同様に、イーサネットデータはイーサタイプ・セッション(ethertype session)で運ばれるデータである。
【0130】
上記は、EtherCATフレーム・フォーマットを例として使って、イーサネットフレーム・フォーマットを簡単に説明している。下記は、さまざまな異なるフレーム・フォーマットに基づく、本願の実施形態におけるコンテキスト情報について説明する。
【0131】
フレーム・フォーマット1:イーサネット802.3生フレーム・フォーマット
【0132】
表4は、イーサネット802.3生フレーム・フォーマットにおけるフィールドを示す。限定ではなく例として、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、およびタイプ・フィールドを含んでいてもよい。全長は、データの長さであり、データの長さから推定されてもよく、伝送中に運ばれる必要はない。
【表4】
【0133】
フレーム・フォーマット2:イーサネット802.3 SAPフレーム・フォーマット
【表5】
【0134】
表5は、イーサネット802.3 SAPフレーム・フォーマットのフィールドを示す。イーサネット802.3 SAPフレーム・フォーマットでは、イーサネット802.3生フレームにおける2バイトの0xFFFFが1バイトのDSAPおよび1バイトのSSAPに変更され、1バイトの「制御」フィールドが追加されて、802.2論理リンク制御(LogicalLinkControl、LLC)ヘッダをなす。LLCはコネクションレス(LLCタイプ1)ネットワーク・サービスおよびコネクション指向(LLCタイプ2)ネットワーク・サービスを提供する。LLC1はイーサネットにおいて使用され、LLC2はIBMシステムネットワークアーキテクチャー(SNA)ネットワーク環境において使用される。新しく追加された802.2 LLCヘッダは、送信元サービス・アクセス・ポイント(source service accessing point、SSAP)と宛先サービス・アクセス・ポイント(destination service access point、DSAP)の2つのサービス・アクセス・ポイントを含む。サービス・アクセス・ポイントは、イーサネットフレームにおいて運ばれる上位層のデータ・タイプを識別するために使用される。たとえば、16進数0x06はIPプロトコルデータを表わし、16進数0xE0はNovellプロトコルデータを表わし、16進数0xF0はIBM NetBIOSプロトコルデータを表わす。1バイトの「制御」フィールドはほとんど使用されない(一般に、該「制御」フィールドは0x03に設定され、これは、コネクションレス・サービスにおける802.2の番号なしデータ・フォーマットが使用されることを示す)。
【0135】
イーサネット802.3 SAPフレーム・フォーマットでは、限定ではなく例として、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、DSAPフィールド、SSAPフィールド、および制御フィールドを含んでいてもよい。全長は、データの長さから推定されてもよく、やはり搬送される必要がない。
【0136】
フレーム・フォーマット3:イーサネット802.3 SNAPフレーム・フォーマット
【表6】
【0137】
表6は、イーサネット802.3 SNAPフレーム・フォーマットのフィールドを示す。イーサネット802.3 SNAPフレーム・フォーマットとイーサネット802.3 SAPフレーム・フォーマットの間の違いは次のとおりである。
【0138】
第1に、2バイトのDSAPフィールドとSSAPフィールドは、固定の16進数0xAAに設定される。
【0139】
第2に、1バイトの「制御」フィールドの内容が固定16進数0x03に設定される。
【0140】
第3に、SNAPフィールドが追加され、以下の2つの部分を含む:
3バイトの組織固有の識別子(organizationally unique identifier、OUI ID)フィールドが追加され、該フィールドの値は通例、MACアドレスの最初の3バイト、すなわちネットワーク・アダプター・ベンダーのコードに等しい;
2バイトの「タイプ」フィールドが、イーサネットフレームにおいて運ばれる上位層データのタイプを識別するために使用される。
【0141】
イーサネット802.3 SNAPフレーム・フォーマットでは、限定ではなく例として、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、DSAPおよびSSAPフィールド、制御フィールド、OUI IDフィールド、およびタイプ・フィールドを含むことができる。
【0142】
フレーム・フォーマット4:イーサネットIIフレーム・フォーマット
【表7】
【0143】
表7は、イーサネットIIフレーム・フォーマットのフィールドを示す。イーサネットIIフレーム・フォーマットでは、最小長は64バイト(6+6+2+46+4)、最大長は1518バイト(6+6+2+1500+4)である。最初の12バイトは、パケットを送信する送信元ノードのMACアドレスと、パケットを受信する宛先ノードのMACアドレスを識別する。続く2バイトは、イーサネットパケットにおいて運ばれる上位層データのタイプを識別する。たとえば、16進数0x0800はIPプロトコルデータを示し、16進数0x809BはAppleTalkプロトコルデータを示し、16進数0x8138はNovellプロトコルデータを示す。
【0144】
イーサネットIIフレーム・フォーマットでは、限定ではなく例として、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、およびタイプ・フィールドを含むことができる。
【0145】
フレーム・フォーマット5:イーサネットフレーム・フォーマット
【0146】
図3を参照するに、基本的なEtherCATフレームについて、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、タイプ・フィールド、およびEtherCATヘッダのタイプ・フィールドを含んでいてもよい。EtherCATヘッダにおける長さフィールドは、すべてのサブパケットの長さであり、パケット・フィールドの全長から推定されてもよい。
【0147】
仮想ローカルエリアネットワーク(virtual local area network、VLAN)タグをもつ基本的なEtherCATフレームのフレーム・フォーマットについて、限定ではなく例として、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、タイプ・フィールド、VLANタグ、EtherCATヘッダのタイプ・フィールドを含んでいてもよく、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、およびタイプ・フィールドを含んでいてもよい。実装最適化によれば、送信端は、VLANタグを直接削除してもよく、VLANタグを記憶したり、あるいはコンテキスト情報の一部として受信端に送信したりする必要はないことが理解されうる。
【0148】
ユーザーデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)またはIPを使用することによって伝送されるEtherCATフレームについては、限定ではなく例として、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、タイプ・フィールド、およびEetherCATヘッダのタイプ・フィールドを含むことができる。
【0149】
フレーム・フォーマット6:802.1Qフレーム・フォーマット
【表8】
【0150】
表8は、802.1Qフレーム・フォーマットのフィールドを示す。限定ではなく例として、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、VLAN-1フィールド、およびタイプ・フィールドを含んでいてもよく、あるいは、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、およびタイプ・フィールドを含んでいてもよい。
【0151】
フレーム・フォーマット7:802.1Q-in-Qフレーム・フォーマット
【表9】
【0152】
表9は、802.1Q-in-Qフレーム・フォーマットのフィールドを示す。限定ではなく例として、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、VLAN-1フィールド、VLAN-2フィールド、およびタイプ・フィールドを含んでいてもよく、あるいは、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、およびタイプ・フィールドを含んでいてもよい。
【0153】
フレーム・フォーマット8:802.3フレーム・フォーマット
【表10】
【0154】
表10は、802.3フレーム・フォーマットのフィールドを示す。限定ではなく例として、コンテキスト情報は、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、および長さ/タイプ・フィールドを含んでいてもよい。長さフィールドの値範囲は、0x0000~0x05DCであり、可変である。長さフィールドが推定可能な情報であるなら、長さフィールドは伝送中に運ばれる必要はない。該フィールドの他の値は特別な意味をもち、フレームのタイプを表わす。該フィールドは静的情報として使用され、コンテキスト情報として使用されてもよく、伝送中に運ばれる必要はない。
【0155】
上記は、さまざまな異なるフレーム・フォーマットのコンテキスト情報を記述している。上記で挙げた8つのフレーム・フォーマットおよび対応するコンテキスト情報は、単に説明のための例であり、本願の実施形態に対する制限を構成するべきではないことが理解されるべきである。任意のフレーム・フォーマットおよび対応するコンテキスト情報が、本願の実施形態の保護範囲内にはいる。
【0156】
図4は、本願のある実施形態によるイーサネットデータに基づく通信方法300の概略的な対話図である。方法300は、いかにしてイーサネットデータを圧縮および処理するかを、上りリンク伝送の観点から説明する。
【0157】
この実施形態では、端末装置は、端末装置のイーサネット圧縮能力をネットワーク装置に報告し、ネットワーク装置は、端末装置のイーサネット圧縮能力に基づいて、端末装置の一つまたは複数のイーサネット圧縮能力を構成する。さらに、端末装置は、ネットワーク装置によって構成されたイーサネット圧縮能力に基づいてイーサネットデータを圧縮し、圧縮されたパケットをネットワーク装置に送信する。
【0158】
方法300の各ステップが、以下に記載される。
【0159】
S310では、端末装置は、圧縮能力情報をネットワーク装置に送信する。圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、Nは1以上の整数である。
【0160】
ここで、イーサネット圧縮能力は、端末装置によってイーサネットデータを圧縮する能力を示す。具体的には、イーサネット圧縮能力は、端末装置がイーサネットデータを圧縮できるか否かを示し、端末装置がイーサネットデータを圧縮できる場合、イーサネット圧縮能力は、端末装置が圧縮できるデータのイーサネットフレーム・フォーマットを示す。
【0161】
ある可能な実装では、端末装置が現在1つのイーサネット圧縮能力のみをサポートしている場合、圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされる圧縮能力がイーサネット圧縮能力であることを示すために使用される情報を含んでいてもよい。実際には、端末装置は1つのイーサネット圧縮能力のみをサポートしているため、圧縮能力情報がイーサネット圧縮能力のタイプを明示的に示していないが、圧縮能力情報を受信した後、ネットワーク装置は、端末装置が1つのイーサネット圧縮能力のみをサポートするはずであることを知ってもよく、ネットワーク装置は、端末装置によってサポートされるイーサネット圧縮能力のタイプについて知っても知らなくてもよい。これは、ネットワーク装置の別の挙動には影響しない。
【0162】
別の可能な実装では、圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされるN個のイーサネットフレーム・フォーマットを示すために使用される情報を含んでいてもよい。
【0163】
すなわち、1つのイーサネット圧縮能力が1つのイーサネットフレーム・フォーマットに対応してもよく、端末装置がN個のイーサネット圧縮能力を報告することは、端末装置がN個のイーサネットフレーム・フォーマットにおいてデータを圧縮できることを示す。
【0164】
ある特定の実装では、イーサネットフレーム・フォーマットが、イーサネットフレーム・フォーマットを識別するために使用されるフレーム・フォーマット識別子を使用することによって示されてもよい。
【0165】
たとえば、
1は、IEEE802.3プロトコルにおけるイーサネットフレーム・フォーマットを表わし、802.3プロトコルにおけるイーサネットフレーム・フォーマットは、イーサネット802.3 raw、イーサネット802.3 SAP、イーサネット802.3 SNAPなどを含んでいてもよい;
2は、802.1Qイーサネットフレーム・フォーマットを表わす;
3は、802.1ad(または802.1Q-In-Q)イーサネットフレーム・フォーマットまたはvlanスタッキング・イーサネットフレーム・フォーマットを表わす;
4は、PROFINETイーサネットフレーム・フォーマットを表わす;
5は、EtherCATイーサネットフレーム・フォーマットを表わし;
6はProfisafeイーサネットフレーム・フォーマットを表わす。
【0166】
S320では、ネットワーク装置は、圧縮構成情報を端末装置に送信する。圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、前記N個のイーサネット圧縮能力は、該第1のイーサネット圧縮能力を含む。
【0167】
ここで、圧縮構成情報は、端末装置がイーサネット圧縮機能をアクティブ化させることをネットワーク装置が可能にするという情報として理解されうる。圧縮構成情報を受信した後、端末装置は、端末装置がイーサネットデータを圧縮できることを知る。
【0168】
データ圧縮は遅延を浪費するので、このステップでは、ネットワーク装置は、システムのデータ・パフォーマンス要件に基づいて、端末装置のためのイーサネット圧縮能力を構成することができる。たとえば、システムがデータの遅延について高い要件をもたない場合、圧縮構成情報は、端末装置がイーサネット圧縮能力をアクティブ化することができるようにするために使用されてもよく、さらに、端末装置によってアクティブ化されることができるいくつかのイーサネット圧縮能力を示してもよい。システムがデータの遅延について比較的高い要件を有する場合には、圧縮構成情報は、端末装置がイーサネット圧縮機能をアクティブ化できなくするために使用されてもよい。
【0169】
ネットワーク装置によってイーサネット圧縮能力を構成するために、ネットワーク装置は、イーサネット圧縮能力を、装置の粒度、ベアラの粒度、論理チャネルの粒度、またはQoSフローの粒度で構成することができる。
【0170】
たとえば、圧縮構成情報は、端末装置のすべてのベアラについての情報である。すなわち、圧縮構成情報を用いて構成されたイーサネット圧縮能力は、端末装置のすべてのベアラで使用される。
【0171】
別の例では、圧縮構成情報は、端末装置の1つのベアラについての情報である。すなわち、端末装置のそれぞれのベアラのイーサネット圧縮能力が独立に構成され、1つの圧縮構成情報は1つのベアラに対応する。
【0172】
別の例では、圧縮構成情報は、端末装置のすべてのベアラのうちのいくつかについての情報である。すなわち、端末装置のいくつかのベアラは、同じイーサネット圧縮能力を有し、1つの圧縮構成情報は、いくつかのベアラに対応する。
【0173】
別の例では、圧縮構成情報は、端末装置の1つの論理チャネルについての情報である。すなわち、各論理チャネルのイーサネット圧縮能力が独立に構成される。
【0174】
別の例では、圧縮構成情報は、端末装置の1つのサービス品質(quality of service、QoS)フローについての情報である。すなわち、各QoSフローのイーサネット圧縮能力が独立に構成される。
【0175】
圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用されるだけでなく、端末装置がデータを圧縮するために複数のイーサネット圧縮能力を使用することができることをネットワーク装置が構成する場合、圧縮構成情報は、該複数のイーサネット圧縮能力における第1のイーサネット圧縮能力以外のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すためにも使用されてもよいことが理解されるべきである。上記の他のイーサネット圧縮機能のパラメータは、第1のイーサネット圧縮機能のパラメータと同様である。簡潔のため、本願のこの実施形態では、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータが、イーサネット圧縮能力のパラメータを記述するための例として使用される。
【0176】
ある可能な実装では、圧縮構成情報は、端末装置が、非IPプロトコル・タイプの上位層データを運ぶイーサネットフレームを含むイーサネットフレーム・パケットのみを圧縮することをさらに示してもよい。端末装置は、任意的に、報告する間にその能力をも示してもよい。
【0177】
ある可能な実装では、圧縮構成情報は、端末装置がIPプロトコル・タイプの上位層データを運ぶイーサネットフレームを含むイーサネットフレーム・パケットのみを圧縮するという能力をさらに示してもよい。端末装置は、任意的に、報告する間にその能力をも示してもよい。
【0178】
ある可能な実装では、端末装置がイーサネット圧縮構成情報を受信する場合、端末装置はさらにヘッダ圧縮(ロバストヘッダ圧縮、ROHC)圧縮構成情報を受信する。任意的に、端末装置がROHC圧縮もイーサネット圧縮もサポートしない場合、端末装置は好ましくはIPヘッダ圧縮を実行する。任意的に、端末装置は、端末装置がROHC圧縮とイーサネットヘッダ圧縮の両方をサポートするかどうかの能力をも報告してもよい。ネットワーク装置は、端末の能力に基づいて、端末に、ROHC圧縮機能とイーサネットヘッダ圧縮機能の両方を有効にするかどうかを示してもよい。
【0179】
ある可能な実装では、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータは、イネーブル・パラメータを含み、イネーブル・パラメータは、端末装置に、第1のイーサネット圧縮能力を使用することを示すために使用される。
【0180】
第1のイーサネット圧縮能力は、端末装置によってサポートされる一意的なイーサネット圧縮能力(この場合、N=1)であってもよいし、端末装置によってサポートされる複数のイーサネット圧縮能力のうちの1つであってもよい(この場合、Nは1より大きい)。
【0181】
具体的には、端末装置が1つのイーサネット圧縮能力のみをサポートする場合、イネーブル・パラメータはブール指示情報であってもよく、第1の値は端末装置が第1のイーサネット圧縮能力を使用できることを示し、第2の値は端末装置が第1のイーサネット圧縮能力を使用できないことを示す。第1のイーサネット圧縮能力が、端末装置によってサポートされる複数のイーサネット圧縮能力の1つであり、イネーブル・パラメータが、端末装置がすべてのイーサネット圧縮能力を使用することができる、またはできないことを示す場合も、イネーブル・パラメータはブール指示情報であってもよい。第1の値は、端末装置が第1のイーサネット圧縮能力を使用できることを示し、第2の値は、端末装置が第1のイーサネット圧縮能力を使用できないことを示す。
【0182】
本願のこの実施形態は、端末装置がイーサネット圧縮能力を使用することができる解決策のみを記載しているが、イネーブル・パラメータによって示される別の指示意味は影響されない、すなわち、端末装置はイーサネット圧縮能力を使用しないことを示される、ことが理解されるべきである。さらに、イネーブル・パラメータは、端末装置がイーサネット圧縮機能を無効化、解除、または構成解除することを示してもよい。たとえば、端末装置がイーサネット圧縮能力をアクティブ化できるようにされた後、ネットワーク装置は、端末装置に、イーサネット圧縮能力を無効にすることを示す。
【0183】
端末装置が複数のイーサネット圧縮能力をサポートし、端末装置がイーサネット圧縮能力のいくつかを使用できることをネットワーク装置が構成する場合、イネーブル・パラメータは、端末装置がイーサネットデータを圧縮できることを示してもよく、別のパラメータが、使用されるべき特定のイーサネット圧縮能力を示すためにさらに必要とされることがある。
【0184】
したがって、ある可能な実装では、第1のイーサネット圧縮機能のパラメータは、第1のフレーム・フォーマットを示すために使用されるフレーム・フォーマット・パラメータを含み、第1のフレーム・フォーマットは、第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットである。
【0185】
このようにして、端末装置は、端末装置が第1のフレーム・フォーマットに基づいて生成されたイーサネットデータを圧縮できることを、フレーム・フォーマット・パラメータに基づいて知りうる。
【0186】
むろん、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータは、イネーブル・パラメータを含まなくてもよく、端末装置とネットワーク装置がネゴシエーションしてもよい。圧縮構成情報におけるフレーム・フォーマット・パラメータは、端末装置によって圧縮されることができるフレーム・フォーマットを示す。このようにして、端末装置は、端末装置が第1のフレーム・フォーマットに基づいて生成されたイーサネットデータを圧縮できることを、フレーム・フォーマット・パラメータを使用することだけによって、決定することができる。
【0187】
圧縮される必要のある第1のフレーム・フォーマットにおけるフィールドを端末装置が知ることができるようにするために、本願のこの実施形態は、さらに、ある可能な実装を提供する:第1のイーサネット圧縮能力のパラメータは、第1のフレーム・フォーマットの圧縮アルゴリズムを示すために使用されるアルゴリズム・パラメータをさらに含む。
【0188】
具体的には、各フレーム・フォーマットは、少なくとも1つの圧縮アルゴリズムに対応するか、または複数のフレーム・フォーマットが同じ圧縮アルゴリズムに対応してもよい。第1のフレーム・フォーマットの一例では、圧縮アルゴリズムは、いかにして第1のフレーム・フォーマットにおけるイーサネットデータを圧縮するかを示すために使用されるか、または圧縮アルゴリズムは、第1のフレーム・フォーマットにおいて圧縮されることができるフィールドを示すことができるか、または圧縮アルゴリズムは、第1のフレーム・フォーマットにおいてコンテキスト情報として使用されるフィールドを示す。
【0189】
ある標準的なプロトコルでは、各圧縮アルゴリズムは、1つの圧縮プロトコルに対応してもよく、その圧縮プロトコルは、その圧縮アルゴリズムの仕様情報、たとえば、圧縮フォーマットの定義を具体的に記述する。
【0190】
圧縮アルゴリズムを示すある可能な構成態様では、端末装置によって受信された構成情報は、第1のフレーム・フォーマットから内容を取り除くことができる特定のフィールドを示し、すると、端末装置は、第1のフレーム・フォーマットにおいてイーサネットデータを直接送信する。たとえば、上りリンク伝送では、イーサネットデータ・ヘッダ内の送信元アドレス・フィールド情報が削除され、送信元アドレス・フィールド情報が削除された後に得られるイーサネットデータが送信される。
【0191】
第1のイーサネット圧縮能力のパラメータは、フレーム・フォーマット・パラメータ、圧縮プロトコル・パラメータ、またはアルゴリズム・パラメータのうちの少なくとも1つを含んでいてもよいことに注意しておくべきである。第1のイーサネット圧縮能力のパラメータが前記3つのパラメータのいずれかを含む場合、各フレーム・フォーマットについて使用される特定の圧縮アルゴリズムがプロトコルで指定されてもよい。第1のイーサネット圧縮能力のパラメータがフレーム・フォーマット・パラメータを含む場合、端末装置は、第1のフレーム・フォーマットがイーサネットデータを圧縮するために使用されることを知り、プロトコル仕様に基づいて、第1のフレーム・フォーマット・パラメータに対応する圧縮アルゴリズムを直接得ることができる。第1のイーサネット圧縮能力のパラメータがアルゴリズム・パラメータを含む場合、端末装置は、アルゴリズム・パラメータを知り、プロトコル仕様に基づいて、アルゴリズム・パラメータに対応する第1のフレーム・フォーマットを得ることができる。第1のイーサネット圧縮能力のパラメータが圧縮プロトコル・パラメータを含む場合、端末装置は、圧縮プロトコル・パラメータを知り、プロトコル仕様に基づいて、圧縮プロトコル・パラメータに対応する圧縮アルゴリズムを得ることができる。
【0192】
S330では、端末装置は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて、第1のイーサネットパケットを生成する。すなわち、端末装置は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいてイーサネットデータを圧縮する、すなわち、イーサネットデータのコンテキスト情報(または静的情報)を除去して、圧縮された第1のイーサネットパケットを生成する。
【0193】
第1のイーサネットパケットは、PDCP層パケットであってもよいし、別のプロトコル層で圧縮されたイーサネットパケットであってもよいことに注意しておくべきである。これは、本願のこの実施形態において限定されない。たとえば、第1のイーサネットパケットは、代替的に、端末装置のアプリケーション層(または上位層upper layerと呼ばれる)、サービスデータアプリカブルプロトコル(service data adaptation protocol、SDAP)層、無線リンク制御(radio link control、RLC)またはMAC層のパケットであってもよい。
【0194】
S340では、端末装置が、第1のイーサネットパケットをネットワーク装置に送信する。
【0195】
S350では、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを圧縮解除する。
【0196】
別の装置と対話するためには、ネットワーク装置は、第1のイーサネットパケットをさらにカプセル化する必要がある。よって、ネットワーク装置は、第1のイーサネットパケットを、圧縮前に存在するパケットに復元する必要がある。言い換えると、ネットワーク装置は、端末装置によって削除されたコンテキスト情報を第1のイーサネットパケットに追加し、第1のイーサネットパケットのヘッダを復元して、第1のイーサネットパケットの圧縮解除を完成させる必要がある。
【0197】
したがって、本願のこの実施形態において提供されるイーサネットデータに基づく通信方法によれば、端末装置は、端末装置のイーサネット圧縮能力をネットワーク装置に報告し、ネットワーク装置は、端末装置のイーサネット圧縮能力に基づいて、端末装置のために一つまたは複数のイーサネット圧縮能力を構成する。さらに、端末装置は、ネットワーク装置によって構成されたイーサネット圧縮能力に基づいてイーサネットデータを圧縮し、圧縮されたパケットをネットワーク装置に送信する。ネットワーク装置が端末装置がイーサネット圧縮能力を使用できるようにする態様が提案される。さらに、端末装置およびネットワーク装置は、資源を効果的に節約するために、圧縮されたイーサネットデータを無線ネットワーク内で送信することができる。
【0198】
限定ではなく例として、ステップS310は、本願のこの実施形態では要求されなくてもよい。具体的には、ネットワーク装置は、端末装置から受信された圧縮能力情報に基づいて端末装置についてのイーサネット圧縮能力を構成する必要はなく、端末装置についてのイーサネット圧縮能力を直接構成してもよい。たとえば、端末装置が1つのイーサネット圧縮能力のみをサポートする場合、ネットワーク装置は、端末装置によって送信された圧縮されないイーサネットパケットに基づいて、端末装置が1つのイーサネット圧縮能力のみをサポートすることを知り、端末装置は、端末装置によってサポートされるイーサネット圧縮能力を報告する必要がないことがありうる。ネットワーク装置は、システムのデータ・パフォーマンス要件に基づいて、端末装置に圧縮構成情報を送信して、端末装置によって一意的にサポートされるイーサネット圧縮能力を示してもよい。
【0199】
本願のこの実施形態では、ネットワーク装置はアクセス・ネットワーク装置またはコア・ネットワーク装置であってもよい。端末装置が、本願の本実施形態に記載されるネットワーク装置(たとえば、ネットワーク装置A)から情報を受信することは、端末装置が、ネットワーク装置Aと直接対話して該情報を受信することであってもよい。この場合、該情報がネットワーク装置Aによって生成されたものであると考えられてもよい。あるいはまた、該情報が、ネットワーク装置Aが別のネットワーク装置(たとえば、ネットワーク装置B1と記される)から得た情報であってもよく、次いで、ネットワーク装置Aは該情報を端末装置に転送する、または透明に送信する。この場合、情報は、ネットワーク装置B1またはネットワーク装置C1によって生成されたものであると考えられてもよい。ネットワーク装置B1は、ネットワーク装置C1から情報を受信する。同様に、本願のこの実施形態においてネットワーク装置(たとえば、ネットワーク装置A)が端末装置から情報を受信することは、端末装置がネットワーク装置Aと直接対話し、ネットワーク装置Aが端末装置から直接情報を受信することであってもよい。あるいはまた、端末装置は、別のネットワーク装置(たとえば、ネットワーク装置B1)に情報を送信してもよく、ネットワーク装置B1は、該情報をネットワーク装置Aに直接送信するか、または、該情報を別のネットワーク装置(たとえば、ネットワーク装置C1)を通じてネットワーク装置Aに情報を送信する。
【0200】
限定ではなく例として、下記は、ネットワーク装置が別々にアクセス・ネットワーク装置およびコア・ネットワーク装置である例を用いて、圧縮構成情報および圧縮能力情報の伝送経路を説明する。
【0201】
1.ネットワーク装置はアクセス・ネットワーク装置である。
【0202】
A.アクセス・ネットワーク装置が、圧縮構成情報を生成する。
【0203】
圧縮構成情報の伝送経路は、アクセス・ネットワーク装置→端末装置である。
【0204】
B.アクセス・ネットワーク装置は、別のデバイスから圧縮構成情報を取得する。
【0205】
圧縮構成情報の可能な伝送経路は、AMFネットワーク要素→UPFネットワーク要素→アクセス・ネットワーク装置→端末装置である。この場合、圧縮構成情報はAMFネットワーク要素によって生成されてもよい。アクセス・ネットワーク装置は、AMFネットワーク要素またはUPFネットワーク要素から圧縮構成情報を受信することが理解されうる。UPFネットワーク要素は、AMFネットワーク要素によって生成された圧縮構成情報をアクセス・ネットワーク装置に転送する、または透明に送信する。圧縮構成情報の別の可能な伝送経路は、SMFネットワーク要素→UPFネットワーク要素→アクセス・ネットワーク装置→端末装置である。この場合、圧縮構成情報はSMFネットワーク要素によって生成されてもよい。アクセス・ネットワーク装置は、SMFネットワーク要素またはUPFネットワーク要素から圧縮構成情報を受信することが理解されうる。UPFネットワーク要素は、SMFネットワーク要素によって生成された圧縮構成情報をアクセス・ネットワーク装置に転送する、または透明に送信する。圧縮構成情報の別の可能な伝送経路は、UPFネットワーク要素→アクセス・ネットワーク装置→端末装置である。この場合、圧縮構成情報は、UPFネットワーク要素によって生成されてもよい。アクセス・ネットワーク装置は、UPFネットワーク要素から圧縮構成情報を受信することが理解されうる。
【0206】
ネットワーク装置がアクセス・ネットワーク装置である場合、圧縮能力情報の可能な伝送経路は、端末装置→アクセス・ネットワーク装置というものである。圧縮構成情報がコア・ネットワーク装置によって生成される場合、アクセス・ネットワーク装置は、圧縮能力情報をコア・ネットワーク装置に送信することができる。
【0207】
2.ネットワーク装置はコア・ネットワーク装置である。
【0208】
比較的多数のコア・ネットワーク装置があるため、UPFネットワーク要素が例として使用される。別のコア・ネットワーク装置の場合は、この場合と同様である。簡潔のため、詳細は再度記載しない。端末装置がネットワーク装置から情報を受信し、ネットワーク装置が端末装置から情報を受信することは、UPFネットワーク要素が、情報を送信するためにコア・ネットワーク装置を通じて端末装置と通信することとして理解されてもよい。
【0209】
A. UPFネットワーク要素が、圧縮構成情報を生成する。
【0210】
圧縮構成情報の可能な伝送経路は、UPFネットワーク要素→アクセス・ネットワーク装置→端末装置である。
【0211】
B. UPFネットワーク要素は、別の装置から圧縮構成情報を取得する。
【0212】
圧縮構成情報の可能な伝送経路は、AMFネットワーク要素→UPFネットワーク要素→アクセス・ネットワーク装置→端末装置である。圧縮構成情報の別の可能な伝送経路は、SMFネットワーク要素→UPFネットワーク要素→アクセス・ネットワーク装置→端末装置である。
【0213】
ネットワーク装置がUPFネットワーク要素である場合、圧縮能力情報の可能な伝送経路は、端末装置→アクセス・ネットワーク装置→UPFネットワーク要素である。圧縮能力情報の別の可能な伝送経路は、端末装置→アクセス・ネットワーク装置→AMFネットワーク要素→SMFネットワーク要素→UPFネットワーク要素である。
【0214】
圧縮構成情報のさまざまな伝送経路において、任意の2つの装置が、異なる信号伝達を使用することによって、圧縮構成情報を伝送することができる。たとえば、AMFネットワーク要素は、非アクセス層(non-access-stratum、NAS)信号伝達方式を使用することによって、圧縮構成情報をUPFネットワーク要素に送信することができる。NAS信号伝達は、登録応答メッセージまたはプロトコルデータ単位(protocol data unit、PDU)セッション確立メッセージであってもよい。別の例として、AMFネットワーク要素は、NAS信号伝達を使用することによって、アクセス・ネットワーク装置を通じて端末装置に圧縮構成情報を送信することができる。別の例では、アクセス装置は、RRC信号伝達またはPDCP制御信号伝達を使用することによって、端末装置に圧縮構成情報を送信する。別の例では、UPFネットワーク要素は、イーサネットパケットにおける圧縮信号伝達を使用することによって、別の装置を通じて端末装置に圧縮構成情報を送信することができる。
【0215】
上記の説明から、第1のイーサネットパケットはコンテキスト情報(識別と理解の簡単のために第1のコンテキスト情報と記される)を含まないことがわかる。しかしながら、第1のイーサネットパケットを圧縮解除するため、ネットワーク装置が第1のコンテキスト情報を得ることを可能にするために、本願のこの実施形態は可能な実装を提供する。
【0216】
第1のイーサネットパケットは第1のヘッダを含み、第1のヘッダは第1のコンテキスト識別子を含み、第1のコンテキスト識別子は第1のコンテキスト情報を識別するために使用される。
【0217】
本方法はさらに:
ネットワーク装置が、第1のコンテキスト識別子に基づいて第1のコンテキスト情報を取得することを含み;
ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを圧縮解除することは:
ネットワーク装置が第1のコンテキスト情報に基づいて第1のイーサネットパケットを圧縮解除することを含む。
【0218】
すなわち、ネットワーク装置は、第1のイーサネットパケットの第1のヘッダから第1のコンテキスト識別子を取得し、第1のコンテキスト識別子に基づいて、第1のコンテキスト識別子に対応するコンテキスト情報(すなわち、第1のコンテキスト情報)を取得して、第1のコンテキスト情報に基づいて第1のイーサネットパケットを圧縮解除する。第1のコンテキスト情報は、上にリストされている、およびリストされていない種々のフレーム・フォーマットにおけるコンテキスト情報でありうる。第1のコンテキスト識別子は、第1のヘッダ内のあるフィールド(識別と理解の簡単のためにフィールド1と記される)に位置する。すなわち、フィールド1は第1のコンテキスト識別子を運ぶために使用される。
【0219】
限定ではなく例として、第1のヘッダはさらに別のフィールドを含んでいてもよく、各フィールドは対応する内容を運ぶ。
【0220】
限定ではなく例として、第1のヘッダは、以下のフィールドのうち少なくとも1つをさらに含む:
1. 第1のイーサネットパケットが圧縮されたパケットであるか否かを示すために使用されるフィールド(識別と理解の簡単のためにフィールド2と記される)。ここで、フィールド2は第1のイーサネットパケットが圧縮されていることを示す;
2. 第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットの圧縮構成識別子を示すために使用されるフィールド(識別と理解の簡単のためにフィールド3と記される);
3. 巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)を示すために使用されるフィールド(識別と理解の簡単のためにフィールド4と記される);
4. ヘッダがフィールド1、フィールド2、フィールド3、およびフィールド4のうちの一つまたは複数を含むかどうかを示すために使用されるフィールド(識別と理解の簡単のためにフィールド5と記される)。このようにして、端末装置は、フィールド5に基づいて、第1のヘッダに含まれるフィールドを決定することができる。すなわち、第1のヘッダのフォーマットを決定し、第1のヘッダの決定されたフォーマットに基づいて各フィールドの内容を読み取ることができる。
【0221】
限定ではなく例として、図5は、本願のこの実施形態による第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットの概略図である。図5に示されるように、第1のイーサネットパケットは、データおよびヘッダ(すなわち、第1のヘッダ)を含む。第1のヘッダは少なくとも4つのフィールド、すなわちフィールド1、フィールド2、フィールド3、およびフィールド4を含む。フィールド1は第1のコンテキスト識別子を運び、フィールド2は第1のイーサネットパケットが圧縮されていることを示すために使用される情報を運び、フィールド3は圧縮構成識別子を運び、フィールド4はCRCを運ぶ。
【0222】
よって、本願のこの実施形態では、コンテキスト情報を識別するために使用されるコンテキスト識別子が、イーサネットパケットのヘッダに追加され、それにより、ネットワーク装置がイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することを効果的に保証するために、ネットワーク装置はコンテキスト識別子を使用することによって、対応するコンテキスト情報をさらに取得する。
【0223】
上述のように、ネットワーク装置は、第1のコンテキスト識別子に基づいて、第1のコンテキスト識別子に対応するコンテキスト情報を取得してもよい。具体的には、ネットワーク装置は、第1のコンテキスト識別子と第1のコンテキスト識別子に基づいた第1のコンテキスト情報との間の第1の対応から第1のコンテキスト情報を取得してもよい。ネットワーク装置によって第1の対応を得る態様について、本願のこの実施形態は、さまざまな可能な実装を提供する。下記は、ネットワーク装置によって第1の対応を得る具体的な態様を記述する。
【0224】
態様1
【0225】
態様1では、ネットワーク装置は端末装置から第1の対応を取得する。すなわち、端末装置が第1の対応を生成し、第1の対応をネットワーク装置に送信する。
【0226】
端末装置は、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを圧縮解除する前に端末装置がネットワーク装置に第1の対応を送信する限り、第1の対応を、第1のイーサネットパケットが生成される前に、または第1のイーサネットパケットが生成された後に、送信しうる。
【0227】
ある可能な実装では、端末装置は、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応をネットワーク装置に送信する。ここで、該対応は前記第1の対応を含む。この対応は、少なくとも1つのコンテキスト識別子と少なくとも1片のコンテキスト情報との間の対応を表わし、各コンテキスト識別子は、1片のコンテキスト情報に対応する。
【0228】
下記は、端末装置によって対応の送信する態様を記述する例として、第1の対応を使用する。
【0229】
ある可能な実装では、端末装置は、さまざまな形の信号伝達、たとえば、無線資源制御(radio resource control、RRC)信号伝達または非アクセス層(non-access-stratum、NAS)信号伝達、またはイーサネットヘッダが圧縮されるアプリケーション層の信号伝達を使用することによって、ネットワーク装置に第1の対応を送信することができる。
【0230】
この態様では、対応における第1の対応以外の他の対応は、前記信号伝達を使用することによって運ばれてもよく、あるいは該他の対応は、別の信号伝達を使用することによって運ばれてもよい。本願のこの実施形態は、それに限定されない。
【0231】
ある実際の産業シナリオでは、1つのネットワーク装置が複数の端末装置に対応しうる。これは、1つの宛先MACアドレスが複数の送信元MACアドレスに対応しうることを意味する。一般に、宛先MACアドレスと送信元MACアドレスの両方がコンテキスト情報に属する。この場合、同じフレーム・フォーマットについては、圧縮されたフレーム・フォーマットのフィールドが同じであっても、送信元MACアドレスが完全に同じではなく、宛先MACアドレスが完全に同じではない。たとえば、1つのネットワーク装置は2つの端末装置(端末装置Aおよび端末装置B)に対応する。同じフレーム・フォーマットについて、2片のコンテキスト情報がある。一方の片のコンテキスト情報は、ネットワーク装置および端末装置AのMACアドレスを含み、他方の片のコンテキスト情報は、ネットワーク装置および端末装置BのMACアドレスを含む。また、コンテキスト情報についてコンテキスト識別子が構成されている場合には、すべてのコンテキスト情報について、1片のコンテキスト情報について1つのコンテキスト識別子が構成されてもよく、任意の2つのコンテキスト識別子は異なる。しかしながら、このようにして、比較的大量のビットが占有される。ビットの量を減らすために、1つのフレーム・フォーマットについてコンテキスト識別子が生成されてもよい。たとえば、フレーム・フォーマット1が2つのコンテキスト識別子に対応し、フレーム・フォーマット2が2つのコンテキスト識別子に対応する場合、フレーム・フォーマット1における2つのコンテキスト識別子は0および1であってもよく、フレーム・フォーマット2における2つのコンテキスト識別子は0および1であってもよい。
【0232】
よって、コンテキスト識別子によって占有されるビットの量を減らすために、各フレーム・フォーマットについて複数の片のコンテキスト情報が生成されてもよい。前記第1の対応が例として使用される。ある可能な実装では、端末装置は、第1の対応に対応するフレーム・フォーマット(すなわち、第1のフレーム・フォーマット)を示すために使用される情報をネットワーク装置に送信する。このようにして、ネットワーク装置は、第1の対応が第1のフレーム・フォーマットについての対応であることを知り、ビットの量を減らすコンテキスト識別子を記憶することができる。
【0233】
第1のフレーム・フォーマットおよび第1の対応は、同じ情報において運ばれてもよく、あるいは異なる情報において運ばれてもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
【0234】
信号伝達節約の観点からは、圧縮されていないイーサネットパケットを送信するとき、端末装置は、対応を運ぶためにも、圧縮されていないイーサネットパケットのヘッダを使用してもよい。対応は、圧縮されていないイーサネットパケットのフレーム・フォーマットのコンテキスト情報と、対応するコンテキスト識別子とを示す。このようにして、ネットワーク装置は、圧縮されていないイーサネットパケットから前記対応を取得し、該対応を記憶してもよい。このようにして、端末装置が圧縮されていないイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じフレーム・フォーマットで、圧縮されたイーサネットパケットを送信する場合、ネットワーク装置は、圧縮されたイーサネットパケットのコンテキスト情報を、事前に記憶されている対応に基づいて直接取得し、次いで、イーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することができる。
【0235】
よって、第1の対応について、別の可能な実装では、端末装置は、第2のイーサネットパケットをネットワーク装置に送信する。ここで、第2のイーサネットパケットは第2のヘッダを含み、第2のヘッダは第1の対応を含む。
【0236】
このようにして、前記対応における前記第1の対応以外の他の対応も、前記圧縮されていないイーサネットパケットにおいて運ばれてもよい。
【0237】
同様に、コンテキスト識別子によって占有されるビットの量を減らすために、ある可能な実装では、第2のヘッダは、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットをさらに含み、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマット(すなわち、第1のフレーム・フォーマット)と同じである。
【0238】
限定ではなく例として、図6は、本願のこの実施形態による第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットの概略図である。図6に示されるように、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、圧縮されていないパケットのフレーム・フォーマットであり、第2のイーサネットパケットは、データおよびヘッダ(すなわち、第2のヘッダ)を含み、第2のヘッダは、少なくともフィールド1およびフィールド5を含む。フィールド1は第1のコンテキスト識別子を運び、フィールド5は第1のコンテキスト情報を運ぶ。任意的に、第2のヘッダは、フィールド2、フィールド3、またはフィールド4の少なくとも1つをさらに含んでいてもよい。フィールド2は、第2のイーサネットパケットが圧縮されていないことを示すために使用される情報を運び、フィールド3は、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットを示すために使用される圧縮構成識別子を運び、フィールド4は、CRCを運ぶ。
【0239】
態様1では、ネットワーク装置と端末装置は、合同して、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を維持する必要がある。端末装置のバッファ能力を考慮して、端末装置によって生成される対応が端末装置のバッファ能力を超えることを防止するために、本願のこの実施形態は、さらに、ある可能な実装を提供する。
【0240】
ネットワーク装置が第1の指示情報を端末装置に送信し、第1の指示情報は、端末装置によって生成されるコンテキスト情報の片の最大量を示すために使用される。
【0241】
態様2
【0242】
ネットワーク装置が、第1のコンテキスト識別子に基づいて、少なくとも1片のコンテキスト情報と少なくとも1つのコンテキスト識別子との間の事前に記憶された対応から、第1の対応を取得する。コンテキスト情報の各片は、1つのコンテキスト識別子に対応する。
【0243】
態様2では、事前に記憶された対応は、システムまたはプロトコルによって指定されてもよく、あるいはネットワーク装置によって前もって生成されてもよい。システムまたはプロトコルが、圧縮されることができる種々のフレーム・フォーマットについてのM片のコンテキスト情報を構成してもよく、あるいはネットワーク装置が、圧縮されることのできる種々のフレーム・フォーマットに基づいてM片のコンテキスト情報を生成してもよいことが理解されうる。さらに、検索および識別を容易にするために、対応するコンテキスト識別子が、各片のコンテキスト情報について構成される。
【0244】
上記は、本願のこの実施形態における対応を詳細に記載している。下記は、本願のこの実施形態における関連情報へのフィードバックを記述する。
【0245】
本願のこの実施形態では、ネットワーク装置が第1の対応を成功裏に受信するかどうか、およびネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除するかどうかの両方について、関連するフィードバック・モードが設定される。
【0246】
ある可能な実装では、この方法は、さらに、以下を含む:
端末装置がフィードバック・モード情報を受信する。ここで、該フィードバック・モード情報は、受け取り確認(acknowledgement、ACK)フィードバック・モード、否定受け取り確認(negative acknowledgement、NACK)フィードバック・モード、または非フィードバック・モードのいずれか1つを含む。
【0247】
上記の3つのフィードバック・モードは、ネットワーク装置によって第1の対応を受信する場合を例として使用することによって記述される。
【0248】
ACKフィードバック・モードは、ネットワーク装置が第1の対応を成功裏に受信した場合にネットワーク装置が端末装置にフィードバック情報を送信することを示す。逆に、ネットワーク装置が第1の対応を受信し損なう場合には、ネットワーク装置はフィードバック情報を送信せず、端末装置が事前設定された継続時間内にフィードバック情報を受信しない場合には、ネットワーク装置が第1の対応を受信し損なったと考えられる。
【0249】
NACKフィードバック・モードは、ネットワーク装置が第1の対応を受信し損なった場合にネットワーク装置が端末装置にフィードバック情報を送信することを示す。逆に、ネットワーク装置が第1の対応を成功裏に受信した場合には、ネットワーク装置はフィードバック情報を送信せず、端末装置が事前設定された継続時間内にフィードバック情報を受信しない場合には、ネットワーク装置が第1の対応を成功裏に受信したと考えられる。
【0250】
非フィードバック・モードは、第1の対応を送信した後、端末装置が、ネットワーク装置が第1の対応を成功裏に受信するかどうかに注意を払わず、ネットワーク装置によって送信されるフィードバック情報を受信する必要がないことを示す。
【0251】
同様に、上記の3つのフィードバック・モードは、ネットワーク装置によって第1のイーサネットパケットを圧縮解除する場合を例として使用することによって記述される。
【0252】
ACKフィードバック・モードは、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除した場合に、ネットワーク装置が端末装置にフィードバック情報を送信することを示す。逆に、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを圧縮解除し損なう場合には、ネットワーク装置はフィードバック情報を送信せず、端末装置が事前に設定された継続時間内にフィードバック情報を受信しない場合、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを圧縮解除し損なったと考えられる。
【0253】
NACKフィードバック・モードは、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを圧縮解除し損なった場合に、ネットワーク装置が端末装置にフィードバック情報を送信することを示す。逆に、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除した場合には、ネットワーク装置はフィードバック情報を送信せず、端末装置が事前に設定された継続時間内にフィードバック情報を受信しない場合には、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除したと考えられる。
【0254】
非フィードバック・モードは、第1のイーサネットパケットを送信した後、端末装置が、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除するかどうかに注意を払わず、ネットワーク装置によって送信されたフィードバック情報を受信する必要がないことを示す。
【0255】
非フィードバック・モードについては、任意的に、端末装置は、ネットワーク装置の構成情報から、非フィードバック・モードに関連する他のパラメータ、たとえばNおよびMを受信してもよい。Nは、圧縮モードを有効にするために送信端(たとえば、端末装置)が圧縮されていないパケットを送信する回数を表わす。Mは、圧縮モードを有効にした後、送信端(たとえば、端末装置)が圧縮されたパケットを送信できる継続時間を表わす。圧縮モードは、タイマーが切れる前に、圧縮されたパケットを送信するために使用され、タイマーが切れた後、圧縮されたコンテキスト情報はリセットされる。
【0256】
下記は、ACKフィードバック・モードを例として使用して、ネットワーク装置によって第1の対応を受信する場合と、ネットワーク装置によって第1のイーサネットデータを圧縮解除する場合について、ネットワーク装置がフィードバック情報を送信するプロセスを記述する。
【0257】
ネットワーク装置によって第1の対応を受信する場合:
【0258】
ある可能な実装では、本方法は、さらに、以下を含む:
ネットワーク装置は、第1のフィードバック情報を端末装置に送信し、第1のフィードバック情報は、ネットワーク装置が第1の対応を成功裏に受信したことを示すために使用される。
【0259】
限定ではなく例として、第1のフィードバック情報は、次の内容:第1のコンテキスト識別子またはACK情報のうちの少なくとも1つを含みうる。
【0260】
ある可能な実装では、第1の対応が第2のイーサネットパケットの第2のヘッダ内で運ばれる場合、第1のフィードバック情報は、第2のイーサネットパケットのシーケンスをさらに含んでいてもよい。この態様は、ネットワーク装置が第1の対応を成功裏に受信したことをも示すことができる。
【0261】
本願のこの実施形態では、フィードバック情報を運ぶために使用されるパケットは、独立して設計されてもよい。第1のフィードバック情報については、第1のフィードバック情報は、ネットワーク装置によって送信されたパケットのペイロードにおいて運ばれる。図7は、本願のこの実施形態による、フィードバック情報を運ぶために使用されるパケットのフレーム・フォーマットの概略図である。図7に示されるように、パケットはヘッダおよびペイロードを含む。ヘッダは、少なくとも、そのパケットがデータのパケットであるか制御情報のパケットであるかを示すために使用されるフィールド、すなわちD/Cを含んでいてもよい。ここで、Dがデータを表わし、Cが制御情報を表わす。ヘッダはタイプ・フィールドを含む。たとえば、タイプ・フィールドは、イーサネット圧縮についてのフィードバック情報を示すために使用されるフィールドであってもよい。Rはリザーブされたフィールドを表わす。ペイロードは、フィードバック情報(たとえば、第1のフィードバック情報)を運ぶ。
【0262】
ネットワーク装置によって第1のイーサネットパケットを圧縮解除する場合:
【0263】
ある可能な実装において、本方法は、さらに、以下を含む:
ネットワーク装置が、第2のフィードバック情報を端末装置に送信する。ここで、第2のフィードバック情報は、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除したことを示すために使用される。
【0264】
限定ではなく例として、第2のフィードバック情報は、次の内容:第1のイーサネットパケットのシーケンスまたはACK情報のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0265】
本願のこの実施形態では、フィードバック情報を運ぶために使用されるパケットは、独立して設計されてもよい。第2のフィードバック情報については、第2のフィードバック情報は、ネットワーク装置によって送信されたパケットのペイロードにおいて運ばれる。フィードバック情報を運ぶために使用されるパケットのフレーム・フォーマットについては、図7における記述を参照されたい。簡潔のため、詳細はここでは再度記載しない。
【0266】
本願のこの実施形態において、ある可能な実装では、端末装置は、圧縮されたコンテキストをリセットすることを示すために使用される指示情報をネットワーク装置に送信することができる。指示情報は、ネットワーク装置に記憶されたコンテキスト情報を削除することをネットワーク装置に指示するために使用されるか、または、上記の2者がコンテキスト情報の圧縮を再ネゴシエーションする必要があることとして理解されてもよい。
【0267】
本願のこの実施形態におけるステップは、1つの機能エンティティ上で実装されてもよく、または複数のエンティティ上で実装されてもよいことに注意しておくべきである。エンティティ(entity)は論理的なエンティティであり、論理的なインスタンスの形で実装される。具体的には、エンティティの機能は、ソフトウェアによって実装される。本願のこの実施形態は、PDCPエンティティおよび圧縮/圧縮解除エンティティを含むことができると想定される。ある可能な実装では、S310および/またはS320はPDCPエンティティ上に実装されてもよく、S330および/またはS350は圧縮/圧縮解除エンティティ上に実装されてもよい。S310および/またはS320を実行した後、PDCPエンティティは、圧縮/圧縮解除エンティティを有効にし、圧縮/圧縮解除エンティティは、イーサネットパケットを生成し、該イーサネットパケットをネットワーク装置の圧縮/圧縮解除エンティティに送信し、それにより、ネットワーク装置が圧縮解除機能を実行するようにする。別の可能な実装では、本願のこの実施形態は、PDCPエンティティ上ですべて実装されてもよい。別の可能な実装では、本願のこの実施形態は、圧縮/圧縮解除エンティティ上ですべて実装されてもよい。
【0268】
上記は、上りリンク伝送の観点から、本願のこの実施形態におけるイーサネットデータを圧縮し、処理するプロセスを記述している。下記は、さらに、下りリンク伝送の観点から、本願のこの実施形態におけるイーサネットデータを圧縮し、処理するプロセスを記述する。以下の諸実施形態では、上記の諸実施形態におけるイーサネット圧縮能力のパラメータ、イーサネットパケットなどと区別するために、第3および第4が区別するために使用される。第1、第2、第3、第4などは、シーケンスを限定することは意図されていない。さらに、下りリンクの観点から、ここでの第3および第4は、第1および第2で置き換えられてもよい。
【0269】
図8は、本願のある実施形態によるイーサネットデータに基づく通信方法400の概略的な対話図である。
【0270】
この実施形態では、端末装置は、端末装置のイーサネット圧縮能力をネットワーク装置に報告し、ネットワーク装置は、端末装置のイーサネット圧縮能力に基づいて、端末装置についての一つまたは複数のイーサネット圧縮能力を構成する。さらに、ネットワーク装置は、構成されたイーサネット圧縮能力に基づいてイーサネットデータを圧縮し、圧縮されたパケットを端末装置に送信する。
【0271】
方法400の各ステップが以下に記載される。
【0272】
S410では、端末装置は、ネットワーク装置に圧縮能力情報を送信する。この圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、Nは1以上の整数である。
【0273】
S410の記述については、方法300におけるS310の記述を参照されたい。簡潔のため、詳細は再度記載しない。
【0274】
S420では、ネットワーク装置は、圧縮構成情報を端末装置に送信する。ここで、圧縮構成情報は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、前記第3のイーサネット圧縮能力を含む。
【0275】
ここで、圧縮構成情報は、ネットワーク装置が、端末装置がイーサネット圧縮能力をアクティブ化できるようにするという情報として理解されてもよい。圧縮構成情報の機能は、上りリンク伝送における圧縮構成情報の特定の機能とはわずかに異なる。具体的には、圧縮構成情報を受信した後、端末装置は、イーサネット圧縮能力をアクティブ化できるようにされ、ネットワーク装置によって送信される圧縮されたイーサネットデータを圧縮解除するために、ネットワーク装置によってその後送信される圧縮されたイーサネットパケット、および、該イーサネットパケットを圧縮するために使用されるイーサネット圧縮能力のことを知る。
【0276】
ここで、端末装置がイーサネット圧縮能力をアクティブ化できるようにされ、そのことが、端末装置が受信された圧縮されたイーサネットデータを圧縮解除できることを示すということを強調しておくべきである。実際の処理においては、機能エンティティが圧縮または圧縮解除機能のために構成されてもよい。圧縮構成情報に基づいて、受信されたイーサネットパケットは、圧縮解除機能エンティティに基づいて直接完了されてもよい。
【0277】
下記は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータを簡単に説明する。
【0278】
ある可能な実装では、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、イネーブル・パラメータを含み、イネーブル・パラメータは、端末装置が第3のイーサネット圧縮能力を使用することを示すために使用される。
【0279】
イネーブル・パラメータの説明については、方法300におけるS320におけるイネーブル・パラメータの説明を参照されたい。
【0280】
ある可能な実装では、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、第3のフレーム・フォーマットを示すために使用されるフレーム・フォーマット・パラメータを含み、第3のフレーム・フォーマットは、第3のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットである。
【0281】
このようにして、端末装置は、ネットワーク装置が第3のフレーム・フォーマットに基づいて生成されたイーサネットデータを圧縮できることを、フレーム・フォーマット・パラメータに基づいて、知ることができる。
【0282】
むろん、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、イネーブル・パラメータを含まなくてもよく、端末装置とネットワーク装置がネゴシエーションしてもよい。圧縮構成情報におけるフレーム・フォーマット・パラメータは、ネットワーク装置によって圧縮されることができるフレーム・フォーマットを示す。このようにして、端末装置は、端末装置が第3のフレーム・フォーマットに基づいて生成されたイーサネットデータを圧縮解除できることを、フレーム・フォーマット・パラメータを使用することだけによって、決定することができる。
【0283】
ある可能な実装では、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、さらに、第3のフレーム・フォーマットの圧縮アルゴリズムを示すために使用されるアルゴリズム・パラメータを含む。
【0284】
アルゴリズム・パラメータの説明については、上りリンク伝送におけるアルゴリズム・パラメータの説明を参照されたい。簡潔のため、詳細はここでは再度記載しない。
【0285】
下りリンク伝送については、圧縮アルゴリズムを示すある可能な構成態様において、端末装置によって受信された構成情報が、第3のフレーム・フォーマットから内容が除去されたフィールドを示すことが強調されるべきである。
【0286】
S430では、ネットワーク装置が、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて第3のイーサネットパケットを生成する。
【0287】
すなわち、ネットワーク装置は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいてイーサネットデータを圧縮する、すなわち、イーサネットデータのコンテキスト情報を除去して、圧縮された第3のイーサネットパケットを生成する。
【0288】
上りリンク伝送における第1のイーサネットパケットと同様に、下りリンク伝送における第3のイーサネットパケットは、PDCP層におけるイーサネットパケットであってもよく、あるいは別のプロトコル層におけるイーサネットパケットであってもよいことが理解されるべきである。これは、本願のこの実装において限定されない。
【0289】
S440では、ネットワーク装置が、第3のイーサネットパケットを端末装置に送信する。
【0290】
S450では、端末装置が、第3のイーサネットパケットを圧縮解除する。
【0291】
具体的には、端末装置は、第3のイーサネットパケットを復元して、圧縮前に存在するパケットにする必要がある。言い換えると、端末装置は、ネットワーク装置によって除去されたコンテキスト情報を第3のイーサネットパケットに追加し、第3のイーサネットパケットのヘッダを復元して、第3のイーサネットパケットの圧縮解除を完了する必要がある。
【0292】
したがって、本願のこの実施形態において提供されるイーサネットデータに基づく通信方法によれば、端末装置は、端末装置のイーサネット圧縮能力をネットワーク装置に報告し、ネットワーク装置は、端末装置がイーサネットパケットについて圧縮解除機能を有効にするよう、端末装置のイーサネット圧縮能力に基づいて、端末装置について一つまたは複数のイーサネット圧縮能力を構成する。さらに、端末装置は、ネットワーク装置に圧縮されたパケットを送信する。ネットワーク装置が端末装置がイーサネット圧縮能力を使用できるようにする態様が提案される。さらに、端末装置およびネットワーク装置は、信号伝達オーバーヘッドを効果的に低減するために、無線ネットワーク内で、圧縮されたイーサネットデータを伝送することができる。
【0293】
端末装置が第3のイーサネットパケットを圧縮解除するためにコンテキスト情報を取得できるようにするために、本願のこの実施形態は、ある可能な実装を提供する:第3のイーサネットパケットは第3のヘッダを含み、第3のヘッダは第3のコンテキスト識別子を含み、第3のコンテキスト識別子は第3のコンテキスト情報を識別するために使用される。
【0294】
本方法はさらに、以下を含む:
端末装置が、第3のコンテキスト識別子に基づいて第3のコンテキスト情報を取得し;
端末装置が第3のイーサネットパケットを圧縮解除することが:
端末装置が第3のコンテキスト情報に基づいて第3のイーサネットパケットを圧縮解除することを含む。
【0295】
すなわち、端末装置は、第3のイーサネットパケットの第3のヘッダから第3のコンテキスト識別子を取得し、第3のコンテキスト識別子に基づいて、第3のコンテキスト識別子に対応するコンテキスト情報(すなわち、第3のコンテキスト情報)を取得して、第3のコンテキスト情報に基づいて第3のイーサネットパケットを圧縮解除する。第3のコンテキスト情報は、上にリストされている、およびリストされていない種々のフレーム・フォーマットにおけるコンテキスト情報でありうる。
【0296】
下りリンク伝送における第3のイーサネットパケットの第3のヘッダの説明については、上りリンク伝送における第1のイーサネットパケットの第1のヘッダの上記の説明を参照されたい。簡潔のため、詳細はここでは再度記載しない。
【0297】
よって、本願のこの実施形態では、コンテキスト情報を識別するために使用されるコンテキスト識別子が、イーサネットパケットのヘッダに追加され、それにより、端末装置は、コンテキスト識別子を使用することによって対応するコンテキスト情報をさらに取得する。これが、端末装置がイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することを効果的に保証する。
【0298】
上述のように、端末装置は、第3のコンテキスト識別子に基づいて、第3のコンテキスト識別子に対応するコンテキスト情報を取得することができる。具体的には、端末装置は、第3のコンテキスト識別子と第3のコンテキスト識別子に基づいた第3のコンテキスト情報との間の第3の対応から第3のコンテキスト情報を取得してもよい。端末装置によって第3の対応を得る態様については、本願のこの実施形態は、さまざまな可能な実装を提供する。下記は、端末装置によって第3の対応を得る具体的な態様を簡単に説明する。
【0299】
態様3
【0300】
態様3では、端末装置はネットワーク装置から第3の対応を取得する。すなわち、ネットワーク装置が第3の対応を生成し、第3の対応を端末装置に送信する。
【0301】
ある可能な実装では、ネットワーク装置は、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を端末装置に送信する。ここで、該対応は、前記第3の対応を含む。この対応は、少なくとも1つのコンテキスト識別子と少なくとも1片のコンテキスト情報との間の対応を表わし、各コンテキスト識別子は、1片のコンテキスト情報に対応する。
【0302】
下記は、ネットワーク装置によって前記対応を送信する態様を記述するために、第3の対応を例として使用する。
【0303】
ある可能な実装では、ネットワーク装置は、さまざまな形の信号伝達、たとえば無線資源制御(radio resource control、RRC)信号伝達を使用することによって、端末装置に第3の対応を送信しうる。
【0304】
コンテキスト識別子によって占有されるビットの量を減らすために、各フレーム・フォーマットについて複数の片のコンテキスト情報が生成されてもよい。前記第3の対応が例として使用される。ある可能な実装では、ネットワーク装置は、第3の対応に対応するフレーム・フォーマット(すなわち、第3のフレーム・フォーマット)を示すために使用される情報を端末装置に送信する。このようにして、端末装置は、第3の対応が第3のフレーム・フォーマットについての対応であることを知り、ビットの量を減らすコンテキスト識別子を記憶することができる。
【0305】
第3のフレーム・フォーマットおよび第3の対応は、同じ情報において運ばれてもよく、あるいは異なる情報において運ばれてもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
【0306】
信号伝達節約の観点からは、圧縮されていないイーサネットパケットを送信するとき、ネットワーク装置は、また、対応を運ぶために圧縮されていないイーサネットパケットのヘッダを使用してもよい。対応は、圧縮されていないイーサネットパケットのフレーム・フォーマットのコンテキスト情報と、対応するコンテキスト識別子とを示す。このようにして、端末装置は、圧縮されていないイーサネットパケットから前記対応を取得し、該対応を記憶してもよい。このようにして、ネットワーク装置が圧縮されていないイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じフレーム・フォーマットで、圧縮されたイーサネットパケットを送信する場合、端末装置は、圧縮されたイーサネットパケットのコンテキスト情報を、事前に記憶されている対応に基づいて直接取得し、次いで、イーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することができる。
【0307】
よって、第3の対応について、別の可能な実装では、ネットワーク装置は、第4のイーサネットパケットを端末装置に送信する。ここで、第4のイーサネットパケットは第4のヘッダを含み、第4のヘッダは第3の対応を含む。
【0308】
このようにして、前記対応における前記第3の対応以外の他の対応も、前記圧縮されていないイーサネットパケットにおいて運ばれてもよい。
【0309】
同様に、コンテキスト識別子によって占有されるビットの量を減らすために、ある可能な実装では、第4のヘッダは、第4のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットをさらに含み、第4のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第3のイーサネットパケットのフレーム・フォーマット(すなわち、第3のフレーム・フォーマット)と同じである。
【0310】
下りリンク伝送における第4のイーサネットパケットの第4のヘッダの説明については、方法300における第2のイーサネットパケットの第2のヘッダの上記の説明を参照されたい。簡潔のために、詳細はここでは再度記載しない。
【0311】
この様では、ネットワーク装置と端末装置は、合同して、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を維持する必要がある。端末装置のバッファ能力を考慮して、端末装置によって生成される対応が端末装置のバッファ能力を超えることを防止するために、本願のこの実施形態は、さらに、ある可能な実装を提供する。
【0312】
ネットワーク装置が第1の指示情報を端末装置に送信し、第1の指示情報は、端末装置によって生成されるコンテキスト情報の片の最大量を示すために使用される。
【0313】
態様4
【0314】
端末装置が、第3のコンテキスト識別子に基づいて、少なくとも1片のコンテキスト情報と少なくとも1つのコンテキスト識別子との間の事前に記憶された対応から、第3の対応を取得する。コンテキスト情報の各片は、1つのコンテキスト識別子に対応する。
【0315】
この様では、事前に記憶された対応は、システムまたはプロトコルによって指定されてもよく、あるいは端末装置によって前もって生成されてもよい。システムまたはプロトコルが、圧縮されることができる種々のフレーム・フォーマットについてのM片のコンテキスト情報を構成してもよく、あるいは端末装置が、圧縮されることのできる種々のフレーム・フォーマットに基づいてM片のコンテキスト情報を生成してもよいことが理解されうる。さらに、検索および識別を容易にするために、対応するコンテキスト識別子が、各片のコンテキスト情報について構成される。
【0316】
上記は、本願のこの実施形態における対応を詳細に記載している。下記は、本願のこの実施形態における関連情報へのフィードバックを記述する。
【0317】
本願のこの実施形態では、端末装置が第3の対応を成功裏に受信するかどうか、および端末装置が第3のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除するかどうかの両方について、関連するフィードバック・モードが設定される。
【0318】
ある可能な実装では、この方法は、さらに、以下を含む:
ネットワーク装置がフィードバック・モード情報を受信する。ここで、該フィードバック・モード情報は、受け取り確認(acknowledgement、ACK)フィードバック・モード、否定受け取り確認(negative acknowledgement、NACK)フィードバック・モード、または非フィードバック・モードのいずれか1つを含む。
【0319】
限定ではなく例として、フィードバック・モード情報は、ネットワーク装置によって送信される構成情報であってもよい。
【0320】
上記の3つのフィードバック・モードは、端末装置によって第3の対応を受信する場合を例として使用することによって記述される。
【0321】
ACKフィードバック・モードは、端末装置が第3の対応を成功裏に受信した場合に端末装置がネットワーク装置にフィードバック情報を送信することを示す。逆に、端末装置が第3の対応を受信し損なう場合には、端末装置はフィードバック情報を送信せず、ネットワーク装置が事前設定された継続時間内にフィードバック情報を受信しない場合には、端末装置が第3の対応を受信し損なったと考えられる。
【0322】
NACKフィードバック・モードは、端末装置が第3の対応を受信し損なった場合に端末装置がネットワーク装置にフィードバック情報を送信することを示す。逆に、端末装置が第3の対応を成功裏に受信した場合には、端末装置はフィードバック情報を送信せず、ネットワーク装置が事前設定された継続時間内にフィードバック情報を受信しない場合には、端末装置が第3の対応を成功裏に受信したと考えられる。
【0323】
非フィードバック・モードは、第3の対応を送信した後、ネットワーク装置が、端末装置が第3の対応を成功裏に受信するかどうかに注意を払わず、端末装置によって送信されるフィードバック情報を受信する必要がないことを示す。
【0324】
非フィードバック・モードについては、任意的に、端末装置は、ネットワーク装置の構成情報から、非フィードバック・モードに関連する他のパラメータ、たとえばNおよびMを受信してもよい。Nは、圧縮モードを有効にするために送信端(たとえば、ネットワーク装置)が圧縮されていないパケットを送信する回数を表わす。Mは、圧縮モードを有効にした後、送信端(たとえば、ネットワーク装置)が圧縮されたパケットを送信できる継続時間を表わす。圧縮モードは、タイマーが切れる前に、圧縮されたパケットを送信するために使用され、タイマーが切れた後、圧縮されたコンテキスト情報はリセットされる。
【0325】
同様に、上記の3つのフィードバック・モードは、端末装置によって第3のイーサネットパケットを圧縮解除する場合を例として使用することによって記述される。
【0326】
ACKフィードバック・モードは、端末装置が第3のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除した場合に、端末装置がネットワーク装置にフィードバック情報を送信することを示す。逆に、端末装置が第3のイーサネットパケットを圧縮解除し損なう場合には、端末装置はフィードバック情報を送信せず、ネットワーク装置が事前に設定された継続時間内にフィードバック情報を受信しない場合、端末装置が第3のイーサネットパケットを圧縮解除し損なったと考えられる。
【0327】
NACKフィードバック・モードは、端末装置が第3のイーサネットパケットを圧縮解除し損なった場合に、端末装置がネットワーク装置にフィードバック情報を送信することを示す。逆に、端末装置が第3のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除した場合には、端末装置はフィードバック情報を送信せず、ネットワーク装置が事前に設定された継続時間内にフィードバック情報を受信しない場合には、端末装置が第3のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除したと考えられる。
【0328】
非フィードバック・モードは、第3のイーサネットパケットを送信した後、ネットワーク装置が、端末装置が第3のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除するかどうかに注意を払わず、端末装置によって送信されたフィードバック情報を受信する必要がないことを示す。
【0329】
下記は、ACKフィードバック・モードを例として使用して、端末装置によって第3の対応を受信する場合と、端末装置によって第3のイーサネットデータを圧縮解除する場合について、端末装置がフィードバック情報を送信するプロセスを記述する。
【0330】
端末装置によって第3の対応を受信する場合:
【0331】
ある可能な実装では、本方法は、さらに、以下を含む:
端末装置は、第3のフィードバック情報をネットワーク装置に送信し、第3のフィードバック情報は、端末装置が第3の対応を成功裏に受信したことを示すために使用される。
【0332】
限定ではなく例として、第3のフィードバック情報は、次の内容:第3のコンテキスト識別子またはACK情報のうちの少なくとも1つを含みうる。
【0333】
ある可能な実装では、第3の対応が第4のイーサネットパケットの第4のヘッダ内で運ばれる場合、第3のフィードバック情報は、第4のイーサネットパケットのシーケンスをさらに含んでいてもよい。この態様は、端末装置が第3の対応を成功裏に受信したことをも示すことができる。
【0334】
本願のこの実施形態では、フィードバック情報を運ぶために使用されるパケットは、独立して設計されてもよい。第3のフィードバック情報については、第3のフィードバック情報は、端末装置によって送信されたパケットのペイロードにおいて運ばれる。フィードバック情報を運ぶために使用されるパケットのフレーム・フォーマットの説明については、図7における説明を参照されたい。簡潔のため、詳細はここでは再度記載しない。
【0335】
端末装置によって第3のイーサネットパケットを圧縮解除する場合:
【0336】
ある可能な実装において、本方法は、さらに、以下を含む:
端末装置が、第4のフィードバック情報をネットワーク装置に送信する。ここで、第4のフィードバック情報は、端末装置が第3のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除したことを示すために使用される。
【0337】
限定ではなく例として、第4のフィードバック情報は、次の内容:第3のイーサネットパケットのシーケンスまたはACK情報のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0338】
本願のこの実施形態では、フィードバック情報を運ぶために使用されるパケットは、独立して設計されてもよい。第4のフィードバック情報については、第4のフィードバック情報は、端末装置によって送信されたパケットのペイロードにおいて運ばれる。フィードバック情報を運ぶために使用されるパケットのフレーム・フォーマットについては、図7における記述を参照されたい。簡潔のため、詳細はここでは再度記載しない。
【0339】
同様に、上りリンク伝送と同様に、本願のこの実施形態におけるステップは、1つの機能エンティティ上で実装されてもよく、または複数のエンティティ上で実装されてもよい。エンティティ(entity)は論理的なエンティティであり、論理的なインスタンスの形で実装される。具体的には、エンティティの機能は、ソフトウェアによって実装される。本願のこの実施形態は、PDCPエンティティおよび圧縮/圧縮解除エンティティを含むことができると想定される。ある可能な実装では、S410および/またはS420はPDCPエンティティ上に実装されてもよく、S430および/またはS450は圧縮/圧縮解除エンティティ上に実装されてもよい。S410および/またはS420を実行した後、PDCPエンティティは、圧縮/圧縮解除エンティティを有効にし、イーサネットパケットを生成し、該イーサネットパケットを端末装置の圧縮/圧縮解除エンティティに送信し、それにより、端末装置が圧縮解除機能を実行するようにする。別の可能な実装では、本願のこの実施形態は、PDCPエンティティ上ですべて実装されてもよい。別の可能な実装では、本願のこの実施形態は、圧縮/圧縮解除エンティティ上ですべて実装されてもよい。
【0340】
上記は、上りリンク伝送および下り伝送の観点から、本願の実施形態におけるイーサネットデータを圧縮し、処理するプロセスを記述している。下記は、さらに、受信端と送信端の間の下りリンク伝送の観点から、本願の実施形態におけるイーサネットデータを圧縮し、処理するプロセスを記述する。
【0341】
図9は、本願のある実施形態によるイーサネットデータに基づく通信方法500の概略的な対話図である。
【0342】
この方法において、受信端は端末装置であってもよく、送信端はネットワーク装置であってもよい。あるいはまた、受信端がネットワーク装置であり、送信端が端末装置である。
【0343】
S510。送信端が第5のイーサネットパケットを生成する。ここで、第5のイーサネットパケットは第5のヘッダを含み、第5のヘッダは第5のコンテキスト識別子を含み、第5のコンテキスト識別子は第5のコンテキスト情報を識別するために使用される。
【0344】
S520。送信端が受信端に第5のイーサネットパケットを送信する。
【0345】
S530。受信端が、第5のコンテキスト識別子に基づいて第5のコンテキスト情報を取得する。
【0346】
S540。受信端は、第5のコンテキスト情報に基づいて、第5のイーサネットパケットを圧縮解除する。
【0347】
したがって、本願のこの実施形態におけるイーサネットデータに基づく通信方法によれば、送信端は、資源を効果的に節約するために、圧縮されたイーサネットパケット(たとえば、第5のイーサネットパケット)を受信端に送信する。さらに、コンテキスト情報を識別するために使用されるコンテキスト識別子が、イーサネットパケットのヘッダに追加され、それにより、受信端がイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除する蓋然性を効果的に保証するために、受信端は、コンテキスト識別子を使用することによって、対応するコンテキスト情報を取得する。
【0348】
任意的に、送信端は、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を受信端に送信する。この対応は、第5のコンテキスト識別子と第5のコンテキスト情報との間の第5の対応を含む。
【0349】
任意的に、送信端は、第6のイーサネットパケットを受信端に送信する。ここで、第6のイーサネットパケットは第6のヘッダを含み、第6のヘッダは第5のコンテキスト識別子と第5のコンテキスト情報との間の対応を含む。
【0350】
よって、圧縮されないイーサネットパケット(たとえば第6のイーサネットパケット)が対応を運び、信号伝達オーバーヘッドを軽減し、資源を節約する。
【0351】
任意的に、第6のヘッダは、第6のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットのタイプを示すために使用される指示情報をさらに含み、第6のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットのタイプは、第5のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットのタイプと同じである。
【0352】
よって、フレーム・フォーマットは圧縮されないイーサネットパケット(たとえば第6のイーサネットパケット)において運ばれ、それにより、システムは、各フレーム・フォーマットについて少なくとも1つのコンテキスト識別子を生成することができ、各フレーム・フォーマットにおいてコンテキスト情報が識別され
、それにより、コンテキスト情報によって占められるビットの量が低減されることができる。
【0353】
任意的に、本方法は、さらに:
受信端が、送信端に第5のフィードバック情報を送信することを含み、第5のフィードバック情報は、受信端が前記対応を成功裏に受信したことを示すために使用される。
【0354】
任意的に、第5のフィードバック情報は、前記対応におけるコンテキスト識別子を含む。
【0355】
第5のフィードバック情報は、第5の対応における第5のコンテキスト識別子を含む。
【0356】
任意的に、本方法は、さらに:
受信端が送信端に第6のフィードバック情報を送信することを含み、第6のフィードバック情報は、受信端が第5のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除したことを示すために使用される。
【0357】
任意的に、送信端は端末装置であり、受信端はネットワーク装置であり、本方法は、さらに:
送信端が、圧縮能力情報を受信端に送信することであって、圧縮能力情報は、送信端によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、Nは1以上の整数である、ことと;
送信端が、圧縮構成情報を送信端に送信することであって、圧縮構成情報は、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第5のイーサネット圧縮能力を含む、こととを含む。
【0358】
送信端が第5のイーサネットパケットを生成することは:
送信端が第5のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて第5のイーサネットパケットを生成することを含む。
【0359】
任意的に、送信端はネットワーク装置であり、受信端は端末装置であり、本方法は、さらに:
受信端が送信端に圧縮能力情報を受信することであって、圧縮能力情報は、受信端によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、Nは1以上の整数である、ことと;
送信端が受信端に圧縮構成情報を送信することであって、圧縮構成情報は、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第5のイーサネット圧縮能力を含む、こととを含む。
【0360】
送信端が第5のイーサネットパケットを生成することは、以下を含む:
送信端が、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて第5のイーサネットパケットを生成する。
【0361】
上りリンク伝送では、受信端はネットワーク装置であり、送信端は端末装置である。本願のこの実装における方法については、方法300を参照されたい。簡潔のために、詳細はここでは再度記載しない。方法500における第5のイーサネットパケットは、方法300における第1のイーサネットパケットに対応してもよく、方法500における第5のヘッダは、方法300における第1のヘッダに対応してもよく、方法500における第5のコンテキスト識別子は、方法300における第1のコンテキスト識別子に対応してもよく、方法500における第5のコンテキスト情報は、方法300における第1のコンテキスト情報に対応してもよく、方法500における第5の対応は、方法300における第1の対応に対応してもよく、方法500における第6のイーサネットパケットは、方法300における第2のイーサネットパケットに対応してもよく、方法500における第6のヘッダは、方法300における第2のヘッダに対応してもよく、方法500における第5のフィードバック情報は、方法300における第1のフィードバック情報に対応してもよく、方法500における第6のフィードバック情報は、方法300における第2のフィードバック情報に対応してもよい。
【0362】
下りリンク伝送では、受信端は端末装置であり、送信端はネットワーク装置である。本願のこの実装における方法については、方法400を参照されたい。簡潔のために、詳細はここでは再度記載しない。方法500における第5のイーサネットパケットは、方法400における第3のイーサネットパケットに対応してもよく、方法500における第5のヘッダは、方法400における第3のヘッダに対応してもよく、方法500における第5のコンテキスト識別子は、方法400における第3のコンテキスト識別子に対応してもよく、方法500における第5のコンテキスト情報は、方法400における第3のコンテキスト情報に対応してもよく、方法500における第5の対応は、方法400における第3の対応に対応してもよく、方法500における第6のイーサネットパケットは、方法400における第4のイーサネットパケットに対応してもよく、方法500における第6のヘッダは、方法400における第4のヘッダに対応してもよく、方法500における第5のフィードバック情報は、方法400における第3のフィードバック情報に対応してもよく、方法500における第6のフィードバック情報は、方法400における第4のフィードバック情報に対応してもよい。
【0363】
下記は、図13に示されるイーサネット圧縮状態間の変換図を用いて、本願の実施形態における、圧縮されたパケットの送信と圧縮されていないパケットの送信との間の挙動変換を、受信端および送信端の観点から述べる。
【0364】
1. 送信端は初期化状態にある。初期化状態は、関係したイーサネット圧縮/圧縮解除機能が送信端において構成されていることを示す。
【0365】
任意的に、送信端が圧縮を開始する前に、送信端はイーサネット圧縮初期化指示を送信してもよい。該指示を受信した後、受信端は、イーサネット圧縮/圧縮解除機能を準備し始める。たとえば、初期化指示は、PDCPサブヘッダ、イーサネット圧縮信号伝達、MAC信号伝達、RRC信号伝達、またはNAS信号伝達に追加される。その後受信端によって受信されるイーサネットパケットは、圧縮解除機能を使用することによって処理される必要があり、送信端によって送信されるイーサネットパケットは、圧縮機能によって処理される必要があることが理解されうる。
【0366】
2. 限定ではなく例として、以下のイベントのいずれか1つが発生した場合、送信端は圧縮されないイーサネットパケットを送信する。圧縮されないイーサネットパケットは、受信端によって記憶される必要のあるコンテキスト情報を運んでもよい。
【0367】
任意的に、送信端はコンテキスト情報を確立しない。
【0368】
任意的に、送信端および受信端は、同期外れ状態にある。
【0369】
3. 限定ではなく例として、以下のイベントのいずれか1つが発生した場合、送信端は初期化状態から圧縮状態に変化する。
【0370】
任意的に、送信端が圧縮を開始する前に、受信端はイーサネット圧縮開始指示を送信してもよい。該指示情報を受信した後、受信端はイーサネット圧縮/圧縮解除機能を開始する。たとえば、開始指示は、PDCPサブヘッダ、イーサネット圧縮信号伝達、MAC信号伝達、RRC信号伝達、またはNAS信号伝達に追加される。その後受信端によって受信されるイーサネットパケットは、圧縮解除機能を使用することによって処理される必要があり、送信端によって送信されるイーサネットパケットは、圧縮機能によって処理される必要があることが理解されうる。
【0371】
4. 圧縮されたイーサネットパケットを送信することを決定した後、送信端は圧縮されたイーサネットパケットを送信する。
【0372】
4A. 圧縮サスペンド状態
【0373】
このプロセスでは、任意的に、受信端は、イーサネット圧縮サスペンド指示を送信してもよく、該指示を受信した後、送信端は、イーサネット圧縮挙動をサスペンドする。たとえば、イーサネット圧縮サスペンド指示は、PDCPサブヘッダ、イーサネット圧縮信号伝達、MAC信号伝達、RRC信号伝達、またはNAS信号伝達に追加される。
【0374】
任意的に、受信端はイーサネット圧縮再開指示を送信してもよく、該指示を受信した後、受信端はイーサネット圧縮挙動を再開する。たとえば、イーサネット圧縮再開指示は、PDCPサブヘッダ、イーサネット圧縮信号伝達、MAC信号伝達、RRC信号伝達、またはNAS信号伝達に追加される。
【0375】
任意的に、送信端がイーサネット圧縮再開指示を受信しない場合、送信端は圧縮サスペンド状態から初期化状態に変化する。
【0376】
5. 送信器は、以下のイベントのいずれか1つが発生した場合、圧縮状態から初期化状態に変化する。
【0377】
任意的に、端末がイーサネット圧縮バッファ・リセット指示を受信した後、端末はイーサネット圧縮バッファ内のコンテキスト情報をリセットする。たとえば、イーサネット圧縮バッファ・リセット指示は、PDCPサブヘッダ、イーサネット圧縮信号伝達、MAC信号伝達、RRC信号伝達、またはNAS信号伝達に追加される。たとえば、端末がハンドオーバーされるとき、本方法は、2者のコンテキストを再同期させるために使用される。
【0378】
上記は、図3から図9を参照して、第1の側面の実施形態を詳細に記載している。下記は、図10および図11を参照して、本願の実施形態における第2の側面の実施形態を詳細に記載する。
【0379】
上述したように、第2の側面は、いかにしてブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットを伝送するかに関する解決策を説明する。本願の実施形態では、ブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットを伝送する2つの態様(すなわち、態様Aおよび態様B)が提供される。態様Aでは、ブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットについてのRNTIが提案され、ネットワーク装置は、RNTIに基づいてブロードキャスト・イーサネットパケットを送信する。態様Bでは、ブロードキャスト・イーサネットパケットがシステム情報ブロック(system information blocks、SIB)において送信されることが提案される。これら2つの態様は、一緒に、または別個に使用されることができる。さらに、第2の側面の実施形態は、第1の側面の実施形態と組み合わされてもよく、または第2の側面の実施形態は別個に使用されてもよい。本願の実施形態は、それに限定されない。
【0380】
理解の簡単のために、本願の実施形態におけるデータを送信するためのブロードキャスト態様およびマルチキャスト態様が最初に記述される。
【0381】
ブロードキャスト態様:パケットがブロードキャスト態様で送信されるとき、パケットは単一の送信元から、共有されるイーサネット上のすべてのホストに送信され、そのパケットを受信するすべてのホストはそのパケットを受信し、処理する必要がある。限定ではなく例として、ブロードキャスト・イーサネットパケットのMACアドレスの長さは48ビットであり、各ビットの値は1であり、MACアドレスは16進フォーマットでFF-FF-FF-FF-FF-FFである。
【0382】
マルチキャスト態様:パケットがマルチキャスト態様で送信されるとき、パケットは送信元装置からホストのグループに送信される。マルチキャスト態様は、選択的ブロードキャスト態様と考えられてもよい。マルチキャスト態様では、マルチキャストアドレスがホストのグループに割り当てられる。ホストは特定のマルチキャストアドレスを傾聴し、宛先MACアドレスがそのマルチキャストMACアドレスであるパケットを受信し、処理する。
【0383】
本願の実施形態では、記述の簡潔のため、ブロードキャスト態様で送信されるイーサネットパケットはブロードキャスト・イーサネットパケットと称されることがあり、マルチキャスト態様で送信されるイーサネットパケットはマルチキャスト・イーサネットパケットと称されることがあり、ユニキャスト態様で送信されるイーサネットパケットはユニキャスト・イーサネットパケットと称されることがある。さらに、ブロードキャスト・イーサネットパケットについてのRNTIは、略してブロードキャストRNTIと称されることがあり、前記タイプのマルチキャスト・イーサネットパケットのRNTIは、略してマルチキャストRNTIと称されることがあり、ユニキャスト・イーサネットパケットのRNTIは、略してユニキャストRNTIと称されることがある。2つの記述は入れ替えられてもよい。
【0384】
さらに、ブロードキャストまたはマルチキャストパケットは複数の端末装置に送信される必要があるため、記述の簡単のために、複数の端末装置のいずれか1つが、本願の実施形態を記述するための例として使用される。
【0385】
下記は、図10および図11を参照して、2つの態様を別個に記述する。
【0386】
態様A
【0387】
ネットワーク装置は、ブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットのRNTIに基づいてブロードキャスト・イーサネットパケットを送信する。
【0388】
限定ではなく例として、態様Aは、端末装置が接続モードにあるシナリオに適用可能である。
【0389】
図10は、本願のある実施形態によるイーサネットデータに基づく通信方法600の概略的な対話図である。
【0390】
S610では、ネットワーク装置は、下りリンク制御情報DCIを端末装置に送信する。ここで、DCIは、第1の無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier、RNTI)を使用することによってスクランブルされ、第1のRNTIはイーサネットパケットについてのRNTIであり、DCIは、イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源を示すために使用される情報を含む。
【0391】
S620では、ネットワーク装置は、端末装置にイーサネットパケットを送信する。
【0392】
S630では、端末装置は、DCIによって示される時間‐周波数資源上でネットワーク装置からイーサネットパケットを受信する。
【0393】
ある可能な実装では、第1のRNTIは非ユニキャストRNTIであってもよい。たとえば、第1のRNTIは、マルチキャスト・イーサネットパケット用であってもよく、またはブロードキャスト・イーサネットパケット用であってもよく、または、別のタイプのイーサネットパケット用であってもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されない。たとえば、実装中に、ユニキャスト・イーサネットパケットをスケジュールするために使用されるスケジューリング情報(すなわち、DCI)は、第2のRNTIを使用することによってスクランブルされる。第1のRNTIが新たに導入され、非ユニキャスト・イーサネットパケットのDCIが第1のRNTIを使用してスクランブルされる。
【0394】
具体的には、ネットワーク装置が非ユニキャスト・イーサネットパケットをスケジュールする必要があるとき、ネットワーク装置は、第1のRNTIを使用することによって、非ユニキャスト・イーサネットパケットをスケジュールするためのDCIをスクランブルしてもよい。該DCIを検出および受信した後、端末装置は、該DCIを使用することによってスケジュールされたイーサネットパケットが該DCIによって示される時間‐周波数資源上で受信されることを知りうる。
【0395】
本願のこの実施形態では、第1のRNTIは、非ユニキャスト・イーサネットパケットを受信するために特に使用され、端末装置とネットワーク装置との間の信号情報における端末装置の識別子として理解されうる。この識別子は、端末装置上であらかじめ構成されていてもよいし、またはプロトコルにおいて指定されていてもよいし、または端末装置によって、ネットワーク装置から受信されてもよい。識別子がプロトコルにおいて指定されている場合、イーサネット・タイプをサポートする端末装置のみが、識別子を使用することによって下りリンクスケジューリング情報(たとえば、DCI)を受信する。識別子が構成される場合、識別子を受信する端末装置のみが、識別子を使用することによって下りリンクスケジューリング情報を受信する。識別子が端末装置によって、ネットワーク装置から受信される場合、端末装置は、専用メッセージまたはブロードキャストされたメッセージを使用することによって識別子を受信する。
【0396】
ある可能な実装では、第1のRNTIはブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットのRNTIである。
【0397】
具体的には、ネットワーク装置がブロードキャスト・イーサネットパケットを送信する必要がある場合、ネットワーク装置は、ブロードキャストRNTI(たとえば、RNTI1)を使用して、イーサネットパケットの時間‐周波数資源を示すDCIをスクランブルする。ネットワーク装置がマルチキャスト・イーサネットパケットを送信する必要がある場合、ネットワーク装置は、マルチキャストRNTI(たとえば、RNTI2)を使用して、イーサネットパケットの時間‐周波数資源を示すDCIをスクランブルする。端末装置は、RNTI1を使用してスクランブルされたDCIとRNTI2を使用してスクランブルされたDCIの両方を受信し、スクランブル識別子に基づいて、イーサネットパケットのタイプ、すなわちブロードキャスト・イーサネットパケットかマルチキャスト・イーサネットパケットかを決定することができる。別のタイプのイーサネットパケットが、同じ態様で送信および受信されてもよい。
【0398】
限定ではなく例として、実装の間、システムにおいて、複数のタイプのリザーブされたRNTIがある。イーサネットパケットを送信するとき、ネットワーク装置は、DCIをスクランブルするために、イーサネットパケットのタイプに基づいて、リザーブされたRNTIのうちから、パケット・タイプに対応するRNTIを選択してもよい。たとえば、パケットがブロードキャスト・イーサネットパケットである場合、ブロードキャストRNTI(たとえば、RNTI1)が、イーサネットパケットの時間‐周波数資源を示すDCIをスクランブルするために、リザーブされたRNTIのうちから選択されてもよい。パケットがマルチキャスト・イーサネットパケットである場合、マルチキャストRNTI(たとえば、RNTI2)が、イーサネットパケットの時間‐周波数資源を示すDCIをスクランブルするために、リザーブされたRNTIのうちから選択されてもよい。
【0399】
第1のRNTIに関連する内容は、ブロードキャストRNTIおよびマルチキャストRNTIの観点から、下記で別個に記述される。
【0400】
第1のRNTIはブロードキャストRNTIである。
【0401】
第1のRNTIがブロードキャストRNTIである場合、ブロードキャスト範囲内のセル内の端末装置は、第1のRNTIを使用してスクランブルされたDCIを傾聴し、DCIを受信した後、DCIによって示される時間‐周波数資源上でイーサネットパケットを受信する。
【0402】
第1のRNTIはブロードキャストRNTIであり、一般に、ブロードキャスト・イーサネットパケット内のMACアドレスは固定されており、たとえば、上述のFF-FF-FF-FF-FF-FFである。この場合、ブロードキャストMACアドレスをパケットに追加する必要はない。したがって、本願のこの実施形態は、ある可能な実施形態を提供する:
【0403】
第1のRNTIは、ブロードキャスト・イーサネットパケットのためのRNTIであり、イーサネットパケットのヘッダは、ブロードキャスト媒体アクセス制御MACアドレスを含まない。
【0404】
このように、ブロードキャストMACアドレスは、ブロードキャスト・イーサネットパケットから削除され、そのことは資源を効果的に節約する。
【0405】
ある可能な実装では、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、DCIを使用してスケジュールされたパケットがブロードキャスト・イーサネットパケットであることを示すために使用される。
【0406】
第1のRNTIはマルチキャストRNTIである。
【0407】
マルチキャストRNTIについては、少なくとも1つのマルチキャストRNTIが、端末装置の少なくとも1つのグループについて構成されてもよく、端末装置のグループが1つのマルチキャストRNTIに対応する。第1のRNTIがマルチキャストRNTIである場合、第1のRNTIに対応する端末装置のグループが第1のRNTIを傾聴し、DCIを受信した後、DCIによって示される時間‐周波数資源上でイーサネットパケットを受信する。
【0408】
ある可能な実装では、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、そのDCIを使用してスケジュールされるパケットがマルチキャスト・イーサネットパケットであることを示すために使用される。
【0409】
よって、本願のこの実施形態におけるイーサネットデータに基づく通信方法によれば、DCIは、ブロードキャスト・タイプまたはマルチキャスト・タイプ専用のRNTIを使用することによってスクランブルされ、それにより、ブロードキャスト・タイプまたはマルチキャスト・タイプのためのDCIを受信する必要がある前記端末装置以外の他の端末装置への干渉が低減されることができ、そのことは、イーサネットデータ伝送パフォーマンスを改善する。
【0410】
本願のこの実施形態では、イーサネットパケットがマルチキャスト・イーサネットパケットである場合、マルチキャストMACアドレスがRNTIに対応しているなら、すなわち、端末装置がマルチキャストRNTIに基づいてマルチキャストアドレスを決定できるなら、イーサネットパケットのヘッダは、マルチキャストMACアドレスを含まなくてもよい。たとえば、1つのRNTIが、各マルチキャスト・グループのために設定され、各マルチキャスト・グループ内の少なくとも1つの端末装置のパケット・スケジューリング情報がその中に位置するDCIをスクランブルするために使用される。このようにして、マルチキャスト・グループ内の端末装置は、そのマルチキャスト・グループに対応するRNTIに基づいて、RNTIに対応するマルチキャスト・グループを決定することができる。したがって、MACアドレスは、イーサネットパケットのヘッダ内で運ばれなくてもよい。
【0411】
ネットワーク装置がアクセス・ネットワーク装置である場合、アクセス・ネットワーク装置がコア・ネットワーク装置から受信されたイーサネットパケットのタイプを識別するのを助けるために、アクセス・ネットワーク装置とコア・ネットワーク装置との間に共通サービス品質(quality of service、QoS)フローが確立されてもよい。共通QoSフローは、ブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットを運ぶために使用されるQoSフローである。ある実装プロセスでは、ネットワーク装置が共通QoSフローからイーサネットパケットを受信する場合、受信されたイーサネットパケットがブロードキャストまたはマルチキャストを通じてネットワーク装置から端末装置に送信される必要があると考えられる。
【0412】
本願のこの実施形態では、DCIは、イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源を示す必要はなくてもよく、DCIは、第1のRNTIを使用することによってスクランブルされ、イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源は、SIBを使用することによって示される。端末装置は、DCIおよびSIBに基づいてイーサネットパケットを受信する。
【0413】
端末装置がイーサネットパケットを成功裏に受信するかどうかをネットワーク装置が知ることができるようにするために、端末装置はネットワーク装置にフィードバック情報を送信してもよい。イーサネットパケットを受信した後に、限定ではなく例として、具体的にいかにしてフィードバック情報を送信するかについては、端末装置は、フィードバックを、事前構成されたシーケンスにおける物理的上りリンク共用チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)または物理的上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)のような上りリンクチャネル上で送ってもよい。
【0414】
事前設定されたシーケンスは2つの意味をもつ。
【0415】
第一の意味:端末装置に関する情報がブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットにおいて現われるかどうかにかかわらず、イーサネットパケットを受信した後、端末装置は、フィードバック情報を送信するために、1つの送信フィードバック資源を占有する。
【0416】
第二の意味:端末装置に関する情報がブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットにおいて現われる場合にのみ、イーサネットパケットを受信した後、端末装置は、フィードバック情報を送信するために、1つの送信フィードバック資源を占有する。
【0417】
ここで、フィードバック資源は、以下の態様のうちのいずれかの1つで決定されうる。
【0418】
端末装置は、イーサネットパケットが位置する無線フレームの位置に基づいてマッピングを実行して、フィードバック資源を得る;または
端末装置は、イーサネットパケットが位置する開始無線フレームの位置に基づいてマッピングを実行して、フィードバック資源を得る;または
端末装置は、イーサネットパケットが位置する終了無線フレームの位置に基づいてマッピングを実行して、フィードバック資源を得る;または
端末装置は、イーサネットパケットをスケジューリングするために使用されるDCIの制御チャネル要素(control channel element、CCE)の位置に基づいてマッピングを実行する。
【0419】
態様B
【0420】
ネットワーク装置は、SIBを使用することによってブロードキャスト・イーサネットパケットを送信する。
【0421】
図11は、本願のある実施形態によるイーサネットデータに基づく通信方法700の概略的な対話図である。
【0422】
S701では、ネットワーク装置がページング・メッセージを送信する。ここで、ページング・メッセージは指示情報を含み、指示情報はSIBがイーサネットパケットを含むことを示すために使用される。
【0423】
換言すれば、指示情報は、SIBのタイプがイーサネットパケットを含むSIBのタイプであることを示すために使用される。あるいはまた、指示情報は、ネットワーク装置がSIBにおいてイーサネットパケットを送信することを端末装置に通知するために使用される。
【0424】
S710では、ネットワーク装置がSIBを生成する。ここで、SIBはイーサネットパケットを含む。
【0425】
限定ではなく例として、SIBは、イーサネットフレーム・フォーマット、仮想ネットワーク・ラベル、および/またはサービス仮想ネットワーク・ラベルをさらに示すことができる。
【0426】
S720では、ネットワーク装置がSIBを端末装置に送信する。
【0427】
限定ではなく例として、ネットワーク装置は、指示情報を送信する必要がなくてもよく、またはページング・メッセージにおいて指示情報を送信する必要がなくてもよく、端末装置は、SIBメッセージを直接受信するだけでよい。
【0428】
したがって、本願のこの実施形態において提供されるイーサネットデータに基づく通信方法によれば、ブロードキャスト・イーサネットパケットがSIBを使用して送信され、それにより、端末装置は効率的に、イーサネットパケットを受信するように指示されることができ、それにより伝送効率を改善する。
【0429】
また、ページング・メッセージの送信機構を効果的に利用するために、ページング・メッセージに第3の情報が追加される。具体的には、端末装置は、該端末装置に固有のメッセージがあるかどうかを検出するために、周期的な時間期間においてページング・メッセージを受信する。これは、設計の複雑さを低減し、また端末装置のパケット受信信頼性を改善することもできる。
【0430】
態様Aにおいて述べたように、一般に、ブロードキャスト・イーサネットパケット内のMACアドレスは固定であり、たとえば、上述のFF-FF-FF-FF-FF-FFである。この場合、ブロードキャストMACアドレスをパケットに追加する必要はない。したがって、本願のこの実施形態は、ある可能な実装を提供する。
【0431】
イーサネットパケットのヘッダは、ブロードキャスト媒体アクセス制御MACアドレスを含まない。
【0432】
このように、ブロードキャストMACアドレスは、ブロードキャスト・イーサネットパケットから削除され、そのことは資源を効果的に節約する。
【0433】
態様Bにおいては、態様Aと同様に、ネットワーク装置がアクセス・ネットワーク装置である場合、アクセス・ネットワーク装置とコア・ネットワーク装置との間に共通QoSフローが確立されてもよい。ネットワーク装置が共通QoSフローからイーサネットパケットを受信する場合、受信されたイーサネットパケットがブロードキャストまたはマルチキャストを通じてネットワーク装置から端末装置に送信される必要があると考えられる。また、端末装置がイーサネットパケットを成功裏に受信するかどうかをネットワーク装置が知ることができるようにするために、端末装置はネットワーク装置にフィードバック情報を送信してもよい。いかにしてフィードバック情報を送信するかについての詳細については、態様Aにおける関連する説明を参照されたい。簡潔のため、詳細はここでは再度記載しない。
【0434】
本願のこの実装において、態様Aおよび態様Bは組み合わされてもよい。たとえば、
ネットワーク装置が、下りリンク制御情報DCIを端末装置に送信する。ここで、DCIは、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用してスクランブルされ、第1のRNTIは、イーサネットパケットについてのRNTIであり、DCIは、イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源を示すために使用される情報を含む;
ネットワーク装置が、SIBを端末装置に送信する。ここで、SIBは前記イーサネットパケットを含む;
端末装置が、DCIによって示される時間‐周波数資源上でネットワーク装置からのSIBを受信する。すなわち、このようにして、イーサネットパケットはSIBにおいて運ばれてもよい。第1のRNTIの説明については、態様Aにおける第1のRNTIの説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度記載しない。
【0435】
上記は、図10および図11を参照して、第2の側面の実施形態を詳細に記述している。下記は、図12を参照して、本願の実施形態における第3の側面の実施形態を詳細に記述する。
【0436】
第1の側面において、イーサネットパケットの正しい伝送を容易にするために、イーサネットパケットが端末装置のMACアドレスを運ぶ必要があることが明確に指摘された。よって、ネットワーク装置は、ネットワーク装置に通信上接続されている端末装置のMACアドレスをタイムリーに知る必要がある。第3の側面は、いかにしてMACアドレスを報告するかの解決策を提案する。第3の側面は、第1の側面または第2の側面のうちの少なくとも1つと組み合わせて使用されてもよく、または独立して使用されてもよい。
【0437】
本願のこの実施形態では、端末装置は、3つの場合にMACアドレスを送信することができる。下記は、3つの場合を別個に説明する。
【0438】
場合1
【0439】
端末装置は、ネットワーク装置によって送信された要求情報を受信した後、MACアドレスを報告する。
【0440】
図12は、本願のある実施形態によるイーサネットデータに基づく通信方法800の概略的な対話図である。
【0441】
S810では、ネットワーク装置が要求メッセージを送信する。ここで、要求メッセージは、端末装置に関連付けられた媒体アクセス制御MACアドレスを要求するために使用される。
【0442】
S820では、端末装置がMACアドレスをネットワーク装置に送信する。
【0443】
端末装置に関連付けられたMACアドレスは、該端末装置のMACアドレスを含んでいてもよく、あるいは有線または無線で該端末装置に接続された他の端末装置のMACアドレスを含んでいてもよい。区別するために、該端末装置はトランジット端末として使用されてもよく、該端末装置に関連付けられた端末装置は関連付けられた端末として使用されてもよい。たとえば図1に示されるネットワークシステムでは1つの端末装置が複数の端末装置に接続されうるので、端末装置は、該端末装置に関連付けられたMACアドレスを報告する必要がある。たとえば、端末装置131は、端末装置132のみならず他の端末装置にも接続されており、端末装置132と該他の端末装置との間で端末装置131を通じてデータが転送される必要がある。イーサネットパケットを正しく送信するために、端末装置132および前記他の端末装置のトランジット端末として、端末装置131は、端末装置131に接続された前記他の端末装置のMACアドレスをもネットワーク装置に報告する必要がある。
【0444】
ネットワーク装置は、アクセス・ネットワーク装置またはコア・ネットワーク装置であってもよい。限定ではなく例として、ネットワーク装置がアクセス・ネットワーク装置である場合、アクセス・ネットワーク装置は、端末装置によって使用されるMACアドレスを報告することを端末装置に要求するために、専用のRRC信号伝達を送ってもよい。ネットワーク装置がコア・ネットワーク装置である場合、コア・ネットワーク装置は、端末装置によって使用されるMACアドレスを報告することを端末装置に要求するために、専用のNAS信号伝達を送ってもよい。要求情報は、端末装置のMACタイプの識別子検索要求であってもよいことが理解されうる。
【0445】
したがって、本願のこの実施形態におけるイーサネットデータに基づく通信方法によれば、ネットワーク装置が、端末装置のMACアドレスを要求するために使用される情報を端末装置に送信し、それにより、端末装置は、MACアドレスをタイムリーにネットワーク装置に報告することができる。このようにして、ネットワーク装置は、端末装置のMACアドレスをタイムリーに知ることができ、それにより、データ伝送を容易にする。
【0446】
MACアドレスを報告する態様について、ある可能な実装では、端末装置は非アクセス層NASメッセージを送信する。ここで、NASメッセージが応答情報を含む。
【0447】
具体的には、端末装置がモバイルネットワークに登録し、NASセキュリティ保護を有効にした後、端末装置は、NASメッセージを使用することによって、端末装置のMACアドレスをネットワーク装置(たとえばコア・ネットワーク装置)に報告してもよい。任意的に、コア・ネットワーク装置は、受信されたMACアドレスをアクセス・ネットワーク装置に送信してもよい。たとえば、NASメッセージは追跡エリア更新(tracking area updating、TAU)またはPDUセッション確立要求であってもよい。
【0448】
別の可能な実装では、端末装置は、サービス要求メッセージまたはPDN接続確立要求メッセージを使用することによって、MACアドレスをコア・ネットワーク装置に報告してもよい。任意的に、コア・ネットワーク装置は、受信されたMACアドレスをアクセス・ネットワーク装置に送信してもよい。
【0449】
場合2
【0450】
端末装置と関連付けられている媒体アクセス制御MACアドレスが変わる場合、端末装置は変更されたMACアドレスをネットワーク装置に送信する。
【0451】
たとえば、端末装置に有線で接続されているイーサネット装置のネットワークアダプターが変えられる場合、通例、MACアドレスが変わる。この場合、端末装置はMACアドレスを更新する必要がある。よって、変更されたMACアドレスは、ネットワーク装置に報告される必要がある。
【0452】
MACアドレスを報告する態様については、場合1における関連した説明を参照されたい。簡潔のため、詳細はここでは再度記載しない。
【0453】
場合3
【0454】
端末装置は、端末装置に関連付けられたMACアドレスを定期的に報告する。
【0455】
限定ではなく例として、定期的な報告継続時間は、タイマーを使用することによってネットワーク装置によって構成されてもよく、またはタイマーを使用することによって端末装置によって構成されてもよい。
【0456】
端末装置は、専用のRRC信号伝達または専用のNAS信号伝達を使用することによって、MACアドレスをネットワーク装置に報告することができる。
【0457】
たとえば、MACアドレスは、追跡エリア更新(tracking Area update、TAU)メッセージにおいて示される。別の例では、新たに追加されたMACアドレスが、TAU要求メッセージにおいて示される。
【0458】
上記は、第3の側面における実施形態を詳細に記載している。下記は、本願の実施形態の第4の側面のある実施形態を詳細に記述する。
【0459】
上述したように、第4の側面は、いかにしてネットワーク装置が端末装置を位置特定し、検索するかを記述する。第4の側面では、ネットワーク装置はページング・メッセージを端末装置に送信する。ここで、ページング・メッセージは、ページングされる必要のある端末装置のMACアドレスを運ぶ。端末装置は、受信されたページング・メッセージにおけるMACアドレスに基づいて、MACアドレスが端末装置のMACアドレスであるか、端末装置に接続された他の端末装置のMACアドレスであるかを判定することができる。具体的には、端末装置は、受信されたMACアドレスが上位層によって提供されたまたは割り当てられたMACアドレスと一致するかどうかを判定してもよい。受信されたMACアドレスが上位層によって提供されたまたは割り当てられたMACアドレスと一致する場合、端末装置はそのMACアドレスを上位層に転送する。端末装置は、RRC接続確立要求または接続再開要求を開始する;または、端末装置は、前記他の端末装置に、RRC接続確立要求または接続再開要求を開始することを示す。
【0460】
上記は、本願の実施形態における4つの側面を詳細に記載している。これら4つの側面の実施形態は、別々に使用されてもよく、または組み合わせて使用されてもよい。下記は、4つの側面の少なくとも1つが組み合わせて使用される場合について記述する。
【0461】
第2の側面が第1の側面と組み合わされる。第2の側面において記述されたブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットは、方法400における第3のイーサネットパケットであってもよく、または、方法500において送信端が第1の側面におけるネットワーク装置である場合の第5のイーサネットパケットであってもよい。第1の側面は、いかにしてイーサネットパケットを圧縮および処理するかを記述し、第2の側面は、イーサネットパケットがブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットである場合、いかにして第2の側面における態様Aおよび態様Bにおいてイーサネットパケットを送信するかを記述していることが理解されうる。
【0462】
第3の側面が第1の側面と組み合わされる。第3の側面では、端末装置はMACアドレスを報告する。第1の側面では、イーサネットパケット(たとえば、方法400における第3のイーサネットパケットまたは方法500において送信端がネットワーク装置である場合の第5のイーサネットパケット)を送信するとき、ネットワーク装置は、報告されたMACアドレスを運ぶためにイーサネットパケットに対応するコンテキスト情報を使用し、対応するコンテキスト情報のコンテキスト識別子を運ぶためにイーサネットパケットを使用するか、または、報告されたMACアドレスを運ぶためにイーサネットパケット(たとえば、方法400における第4のイーサネットパケットまたは方法500において送信端がネットワーク装置である場合の第6のイーサネットパケット)を使用する。
【0463】
第3の側面が第2の側面と組み合わされる。第3の側面では、端末装置はMACアドレスを報告する。第2の側面では、ブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットを送信するとき、ネットワーク装置は、報告されたMACアドレスを運ぶためにイーサネットパケットを使用する。
【0464】
第3の側面が、第2の側面および第1の側面と組み合わされる。ブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットは、方法400における第3のイーサネットパケットまたは第4のイーサネットパケットであってもよく、または方法500において送信端が第1の側面におけるネットワーク装置である場合の第5のイーサネットパケットまたは第6のイーサネットパケットであってもよい。イーサネットパケットが、方法400における第3のイーサネットパケットまたは方法500において送信端がネットワーク装置である場合の第5のイーサネットパケットである場合、報告されたMACアドレスは、イーサネットパケットに対応するコンテキスト情報において運ばれてもよく、対応するコンテキスト情報のコンテキスト識別子は、イーサネットパケットにおいて運ばれてもよい。イーサネットパケットが、方法400における第4のイーサネットパケットまたは方法500において送信端がネットワーク装置である場合の第6のイーサネットパケットである場合、報告されたMACアドレスは、イーサネットパケットにおいて搬送されてもよい。
【0465】
第4の側面が、第1の側面、第2の側面、または第3の側面と組み合わされ、ネットワーク装置が異常状態にある場合に、第1の側面、第2の側面、または第3の側面のいずれかのシナリオにおいて端末装置を検索するために使用されうる。
【0466】
上記の諸プロセスのシーケンス番号は、実行シーケンスを示すものではないことが理解されるべきである。これらのプロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定とも解釈されるべきではない。
【0467】
上記は、図1図13を参照して、本願の実施形態によるイーサネットデータに基づく通信方法について詳細に記載している。下記は、図14および図15を参照して、本願の実施形態によるイーサネットデータに基づく装置を詳細に記述する。
【0468】
図14は、本願のある実施形態による、イーサネットデータのために使用される装置1400を示す。装置1400は、端末装置、または端末装置内のチップであってもよい。装置1400は、ネットワーク装置またはネットワーク装置内のチップであってもよい。装置1400は、トランシーバ・ユニット1410および処理ユニット1420を含む。
【0469】
ある可能な実装では、装置1400は、方法300における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0470】
トランシーバ・ユニット1410は、ネットワーク装置から圧縮構成情報を受信するように構成される。圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される。処理ユニット1420は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて、第1のイーサネットパケットを生成する。トランシーバ・ユニット1410は、第1のイーサネットパケットをネットワーク装置に送信するようにさらに構成される。
【0471】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410はさらに、ネットワーク装置に圧縮能力情報を送信するように構成される。圧縮能力情報は、当該装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第1のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0472】
任意的に、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータは、イネーブル・パラメータを含み、イネーブル・パラメータは、第1のイーサネット圧縮能力を使用するよう当該装置に指示するために使用される。
【0473】
任意的に、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータは、第1のフレーム・フォーマットを示すために使用されるフレーム・フォーマット・パラメータまたは第1のフレーム・フォーマットの圧縮アルゴリズムを示すために使用されるアルゴリズム・パラメータを含み、第1のフレーム・フォーマットは、第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットである。
【0474】
任意的に、第1のイーサネットパケットは第1のヘッダを含み、第1のヘッダは第1のコンテキスト識別子を含み、第1のコンテキスト識別子は第1のコンテキスト情報を識別するために使用される。
【0475】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410はさらに、第1のコンテキスト識別子と第1のコンテキスト情報との間の第1の対応をネットワーク装置に送信するように構成される。
【0476】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410はさらに、第2のイーサネットパケットをネットワーク装置に送信するように構成され、第2のイーサネットパケットは第2のヘッダを含み、第2のヘッダは前記第1の対応を含む。
【0477】
任意的に、第2のヘッダは、さらに、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットを含み、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じである。
【0478】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応をネットワーク装置に送信するように構成され、この対応は前記第1の対応を含む。
【0479】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、ネットワーク装置から第1のフィードバック情報を受信するように構成され、第1のフィードバック情報は、ネットワーク装置が第1の対応を成功裏に受信することを示すために使用される。
【0480】
任意的に、第1のフィードバック情報は、第1のコンテキスト識別子を含む。
【0481】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、ネットワーク装置から第2のフィードバック情報を受信するように構成される。第2のフィードバック情報は、ネットワーク装置が第1のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することを示すために使用される。
【0482】
別の可能な実装では、装置1400は、方法300におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0483】
トランシーバ・ユニット1410は、圧縮構成情報を端末装置に送信する段階であって、圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、段階と;第1のイーサネットパケットを受信する段階であって、第1のイーサネットパケットは、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される、段階とを実行するように構成される。処理ユニット1420は、第1のイーサネットパケットを圧縮解除するように構成される。
【0484】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、端末装置から圧縮能力情報を受信するように構成される。圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第1のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0485】
任意的に、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータは、イネーブル・パラメータを含み、イネーブル・パラメータは、第1のイーサネット圧縮能力を使用するよう端末装置に指示するために使用される。
【0486】
任意的に、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータは、第1のフレーム・フォーマットを示すために使用されるフレーム・フォーマット・パラメータおよび/または第1のフレーム・フォーマットの圧縮アルゴリズムを示すために使用されるアルゴリズム・パラメータを含み、第1のフレーム・フォーマットは第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットである。
【0487】
任意的に、第1のイーサネットパケットは第1のヘッダを含み、第1のヘッダは第1のコンテキスト識別子を含み、第1のコンテキスト識別子は第1のコンテキスト情報を識別するために使用される。処理ユニット1420は、さらに、第1のコンテキスト識別子に基づいて第1のコンテキスト情報を取得し、第1のコンテキスト情報に基づいて、第1のイーサネットパケットを圧縮解除するように構成される。
【0488】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第1のコンテキスト識別子と端末装置からの第1のコンテキスト情報との間の第1の対応を受信するように構成される。
【0489】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、端末装置から第2のイーサネットパケットを受信するように構成される。第2のイーサネットパケットは第2のヘッダを含み、第2のヘッダは前記第1の対応を含む。
【0490】
任意的に、第2のヘッダは、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットをさらに含み、第2のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第1のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じである。
【0491】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を端末装置から受信するように構成される。この対応は前記第1の対応を含む。
【0492】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第1のフィードバック情報を端末装置に送信するように構成される。第1のフィードバック情報は当該装置が第1の対応を成功裏に受信したことを示すために使用される。
【0493】
任意的に、第1のフィードバック情報は、第1のコンテキスト識別子を含む。
【0494】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第2のフィードバック情報を端末装置に送信するように構成される。第2のフィードバック情報は、当該装置が第1のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除したことを示すために使用される。
【0495】
別の可能な実装では、装置1400は、方法400における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0496】
トランシーバ・ユニット1410は、ネットワーク装置から圧縮構成情報を受信する段階であって、圧縮構成情報は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、段階と;ネットワーク装置から第3のイーサネットパケットを受信する段階であって、第3のイーサネットパケットは、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される、段階とを実行するように構成される。処理ユニット1420は、第3のイーサネットパケットを圧縮解除する。
【0497】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、ネットワーク装置に圧縮能力情報を送信するように構成される。圧縮能力情報は、当該装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第3のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0498】
任意的に、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、イネーブル・パラメータを含み、イネーブル・パラメータは、第3のイーサネット圧縮能力を使用するよう端末装置に指示するために使用される。
【0499】
任意的に、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、第3のフレーム・フォーマットを示すために使用されるフレーム・フォーマット・パラメータ、または第3のフレーム・フォーマットの圧縮アルゴリズムを示すために使用されるアルゴリズム・パラメータを含み、第3のフレーム・フォーマットは、第3のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットである。
【0500】
任意的に、第3のイーサネットパケットは第3のヘッダを含み、第3のヘッダは第3のコンテキスト識別子を含み、第3のコンテキスト識別子は第3のコンテキスト情報を識別するために使用される。処理ユニット1420は、さらに、第3のコンテキスト識別子に基づいて第3のコンテキスト情報を取得し、第3のコンテキスト情報に基づいて第3のイーサネットパケットを圧縮解除するように構成される。
【0501】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、ネットワーク装置から第3のコンテキスト識別子と第3のコンテキスト情報との間の第3の対応を受信するように構成される。
【0502】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、ネットワーク装置から第4のイーサネットパケットを受信するように構成される。第4のイーサネットパケットは第4のヘッダを含み、第4のヘッダは前記第3の対応を含む。
【0503】
任意的に、第4のヘッダは、第4のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットをさらに含み、第4のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第3のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じである。
【0504】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応をネットワーク装置から受信するように構成される。この対応は前記第3の対応を含む。
【0505】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第3のフィードバック情報をネットワーク装置に送信するように構成される。第3のフィードバック情報は、当該装置が第3の対応を成功裏に受信したことを示すために使用される。
【0506】
任意的に、第3のフィードバック情報は、第3のコンテキスト識別子を含む。
【0507】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第4のフィードバック情報をネットワーク装置に送信するように構成される。第4のフィードバック情報は、当該装置が第3のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除することを示すために使用される。
【0508】
別の可能な実装では、装置1400は、方法400におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0509】
トランシーバ・ユニット1410が、圧縮構成情報を端末装置に送信するように構成される。圧縮構成情報は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される。処理ユニット1420は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて第3のイーサネットパケットを生成するように構成される。トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第3のイーサネットパケットを端末装置に送信するように構成される。
【0510】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、端末装置から圧縮能力情報を受信するように構成される。圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第3のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0511】
任意的に、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、イネーブル・パラメータを含み、イネーブル・パラメータは、第3のイーサネット圧縮能力を使用するよう端末装置に指示するために使用される。
【0512】
任意的に、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータは、第3のフレーム・フォーマットを示すために使用されるフレーム・フォーマット・パラメータおよび/または第3のフレーム・フォーマットの圧縮アルゴリズムを示すために使用されるアルゴリズム・パラメータを含み、第3のフレーム・フォーマットは第3のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットである。
【0513】
任意的に、第3のイーサネットパケットは第3のヘッダを含み、第3のヘッダは第3のコンテキスト識別子を含み、第3のコンテキスト識別子は第3のコンテキスト情報を識別するために使用される。
【0514】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第3のコンテキスト識別子と第3のコンテキスト情報との間の第3の対応を端末装置に送信するように構成される。
【0515】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第4のイーサネットパケットを端末装置に送信するように構成される。第4のイーサネットパケットは第4のヘッダを含み、第4のヘッダは前記第3の対応を含む。
【0516】
任意的に、第4のヘッダは、第4のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットをさらに含み、第4のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットは、第3のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じである。
【0517】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を端末装置に送信するように構成される。この対応は前記第3の対応を含む。
【0518】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、端末装置から第3のフィードバック情報を受信するように構成される。第3のフィードバック情報は、端末装置が第3の対応を成功裏に受信したことを示すために使用される。
【0519】
任意的に、第3のフィードバック情報は、第3のコンテキスト識別子を含む。
【0520】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、端末装置から第4のフィードバック情報を受信するように構成される。第4のフィードバック情報は、端末装置が第3のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除したことを示すために使用される。
【0521】
別の可能な実装では、装置1400は、方法500における送信端に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0522】
処理ユニット1420は、第5のイーサネットパケットを生成するように構成される。第5のイーサネットパケットは第5のヘッダを含み、第5のヘッダは第5のコンテキスト識別子を含み、第5のコンテキスト識別子は第5のコンテキスト情報を識別するために使用される。トランシーバ・ユニット1410は第5のイーサネットパケットを受信端に送信するように構成される。
【0523】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を受信端に送信するように構成される。該対応は、第5のコンテキスト識別子と第5のコンテキスト情報との間の第5の対応を含む。
【0524】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第6のイーサネットパケットを受信端に送信するように構成される。第6のイーサネットパケットは第6のヘッダを含み、第6のヘッダは第5のコンテキスト識別子と第5のコンテキスト情報との間の対応を含む。
【0525】
任意的に、第6のヘッダは、第6のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットのタイプを示すために使用される指示情報をさらに含み、第6のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットのタイプは、第5のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットと同じである。
【0526】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、受信端から第5のフィードバック情報を受信するように構成される。第5のフィードバック情報は、受信端が前記対応を成功裏に受信したことを示すために使用される。
【0527】
任意的に、第5のフィードバック情報は、前記対応におけるコンテキスト識別子を含む。
【0528】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、受信端から第6のフィードバック情報を受信するように構成される。第6のフィードバック情報は、受信端が第5のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除したことを示すために使用される。
【0529】
任意的に、当該装置は端末装置であり、受信端はネットワーク装置であり、トランシーバ・ユニット1410は、さらに:
受信端から圧縮構成情報を受信する段階であって、圧縮構成情報は、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、段階と;第5のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて第5のイーサネットパケットを生成する段階とを実行するように構成される。
【0530】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、圧縮能力情報を受信端に送信するように構成されており、圧縮能力情報は、当該装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第5のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0531】
任意的に、当該装置はネットワーク装置であり、受信端は端末装置であり、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、受信端に圧縮構成情報を送信する段階であって、圧縮構成情報は、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、段階と;
第5のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて第5のイーサネットパケットを生成する段階とを実行するように構成される。
【0532】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、受信端から圧縮能力情報を受信するように構成される。圧縮能力情報は、受信端によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第5のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0533】
別の可能な実装では、装置1400は、方法500における受信端に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0534】
トランシーバ・ユニット1410は第5のイーサネットパケットを受信するように構成される。第5のイーサネットパケットは第5のヘッダを含み、第5のヘッダは第5のコンテキスト識別子を含み、第5のコンテキスト識別子は第5のコンテキスト情報を識別するために使用される。処理ユニット1420は、第5のコンテキスト識別子に基づいて第5のコンテキスト情報を取得するように構成される。処理ユニット1420は、さらに、第5のコンテキスト情報に基づいて、第5のイーサネットパケットを圧縮解除するように構成される。
【0535】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、コンテキスト識別子とコンテキスト情報との間の対応を受信するように構成される。該対応は、第5のコンテキスト識別子と第5のコンテキスト情報との間の第5の対応を含む。処理ユニット1420は具体的には、第5のコンテキスト識別子と第5の対応に基づいて第5のコンテキスト情報を取得するように構成される。
【0536】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第6のイーサネットパケットを受信するように構成される。第6のイーサネットパケットは第6のヘッダを含み、第6のヘッダは第5のコンテキスト識別子と第5のコンテキスト情報との間の対応を含む。処理ユニット1420は、具体的には、第5のコンテキスト識別子と第5の対応に基づいて第5のコンテキスト情報を取得するように構成される。
【0537】
任意的に、第6のヘッダは、第6のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットのタイプを示すために使用される指示情報をさらに含み、第6のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットのタイプは、第5のイーサネットパケットのフレーム・フォーマットのタイプと同じである。
【0538】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第5のフィードバック情報を送信するように構成されており、第5のフィードバック情報は、当該装置が前記対応を成功裏に受信したことを示すために使用される。
【0539】
任意的に、第5のフィードバック情報は、前記対応におけるコンテキスト識別子を含む。
【0540】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、第6のフィードバック情報を送信するように構成される。第6のフィードバック情報は、当該装置が第5のイーサネットパケットを成功裏に圧縮解除したことを示すために使用される。
【0541】
任意的に、当該装置はネットワーク装置であり、送信端は端末装置である。トランシーバ・ユニット1410は、さらに:
圧縮構成情報を送信端に送信するように構成されており、圧縮構成情報は、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、第5のイーサネットパケットは、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される。
【0542】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、送信端から圧縮能力情報を受信するよう構成されており、圧縮能力情報は送信端によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は第5のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0543】
任意的に、当該装置は端末装置であり、送信端はネットワーク装置である。トランシーバ・ユニット1410は、さらに、送信端から圧縮構成情報を受信するよう構成されており、圧縮構成情報は、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、第5のイーサネットパケットは、第5のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される。
【0544】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、送信端から圧縮能力情報を受信するよう構成されており、圧縮能力情報は送信端によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は第5のイーサネット圧縮能力を含み、Nは1以上の整数である。
【0545】
別の可能な実装では、装置1400は、方法600における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0546】
トランシーバ・ユニット1410は、ネットワーク装置から下りリンク制御情報DCIを受信するように構成される。DCIは、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用することによってスクランブルされ、第1のRNTIはイーサネットパケットについてのRNTIであり、DCIは、該イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源を示すために使用される情報を含む。トランシーバ・ユニット1410は、さらに、DCIによって示される時間‐周波数資源上でネットワーク装置からイーサネットパケットを受信するように構成される。
【0547】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、具体的には、DCIによって示される時間‐周波数資源上でネットワーク装置からシステム情報ブロックSIBを受信するように構成され、ここで、SIBは前記イーサネットパケットを含む。
【0548】
任意的に、第1のRNTIは、ブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットについてのRNTIである。
【0549】
任意的に、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、DCIを使用してスケジュールされたパケットがブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットであることを示すために使用される。
【0550】
任意的に、イーサネットパケットがブロードキャスト・イーサネットパケットである場合、イーサネットパケットのヘッダはブロードキャスト媒体アクセス制御MACアドレスを含まない。
【0551】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、当該装置に関連付けられた媒体アクセス制御MACアドレスをネットワーク装置に送信するようにさらに構成される。
【0552】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、具体的には、非アクセス層NASメッセージをネットワーク装置に送信するように構成され、NASメッセージは前記MACアドレスを含む。
【0553】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、ネットワーク装置から要求メッセージを受信するように構成され、要求メッセージは、当該装置に関連付けられたMACアドレスを要求するために使用される。
【0554】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、当該装置に関連付けられたMACアドレスが変わるときに、変更されたMACアドレスをネットワーク装置に送信するようにさらに構成される。
【0555】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、ネットワーク装置に圧縮能力情報を送信する段階であって、圧縮能力情報は、当該装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、Nは1以上の整数である、段階と;
ネットワーク装置から圧縮構成情報を受信する段階であって、圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第1のイーサネット圧縮能力を含む、段階とを実行するように構成される。当該装置は、イーサネットパケットを圧縮解除するように構成された処理ユニット1420をさらに含み、イーサネットパケットは、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される。
【0556】
任意的に、イーサネットパケットは第1のヘッダを含み、第1のヘッダは第1のコンテキスト識別子を含み、第1のコンテキスト識別子は第1のコンテキスト情報を識別するために使用される。トランシーバ・ユニット1410は、第1のコンテキスト識別子に基づいて第1のコンテキスト情報を取得するようにさらに構成され、処理ユニット1420は、具体的には、第1のコンテキスト情報に基づいてイーサネットパケットを圧縮解除するように構成される。
【0557】
別の可能な実装では、装置1400は、方法600におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0558】
トランシーバ・ユニット1410は、端末装置に下りリンク制御情報DCIを送信するように構成される。DCIは、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用することによってスクランブルされ、第1のRNTIはイーサネットパケットについてのRNTIであり、DCIは、該イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源を示すために使用される情報を含む。トランシーバ・ユニット1410は、さらに、その時間‐周波数資源上で端末装置にイーサネットパケットを送信するように構成される。
【0559】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、具体的には、その時間‐周波数資源上で端末装置にシステム情報ブロックSIBを送信するように構成され、ここで、SIBは前記イーサネットパケットを含む。
【0560】
任意的に、第1のRNTIは、ブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットについてのRNTIである。
【0561】
任意的に、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、DCIを使用してスケジュールされたパケットがブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットであることを示すために使用される。
【0562】
任意的に、当該装置はアクセス・ネットワーク装置であり、該アクセス・ネットワーク装置とコア・ネットワーク装置との間に共通サービス品質QoSフローが確立される。トランシーバ・ユニット1410はさらに、共通QoSから前記イーサネットパケットを受信するように構成される。
【0563】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、端末装置に関連付けられた媒体アクセス制御MACアドレスを端末装置から受信するようにさらに構成される。
【0564】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、具体的には、非アクセス層NASメッセージを端末装置から受信するように構成され、NASメッセージは前記MACアドレスを含む。
【0565】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、端末装置に要求メッセージを送信するように構成され、要求メッセージは、端末装置に関連付けられたMACアドレスを要求するために使用される。
【0566】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、端末装置から圧縮能力情報を受信する段階であって、圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、Nは1以上の整数である、段階と;端末装置に圧縮構成情報を送信する段階であって、圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第1のイーサネット圧縮能力を含む、段階とを実行するように構成される。当該装置は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて前記イーサネットパケットを生成するように構成された前記処理ユニット1420をさらに含む。
【0567】
任意的に、イーサネットパケットは第1のヘッダを含み、第1のヘッダは第1のコンテキスト識別子を含み、第1のコンテキスト識別子は第1のコンテキスト情報を識別するために使用される。
【0568】
別の可能な実装では、装置1400は、方法700における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0569】
トランシーバ・ユニット1410は、ネットワーク装置からシステム情報ブロックSIBを受信するように構成される。ここで、SIBはイーサネットパケットを含む。処理ユニット1420はSIBからイーサネットパケットを取得するように構成される。
【0570】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、ネットワーク装置からページング・メッセージを受信するように構成される。ここで、ページング・メッセージは指示情報を含み、該指示情報は、SIBがイーサネットパケットを含むことを示すために使用される。
【0571】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、ネットワーク装置から下りリンク制御情報DCIを受信するように構成される。DCIは、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用することによってスクランブルされ、第1のRNTIはイーサネットパケットについてのRNTIであり、DCIは、該イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源を示すために使用される情報を含む。
【0572】
任意的に、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、DCIを使用してスケジュールされたパケットがブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットであることを示すために使用される。
【0573】
任意的に、イーサネットパケットがブロードキャスト・イーサネットパケットである場合、イーサネットパケットのヘッダはブロードキャスト媒体アクセス制御MACアドレスを含まない。
【0574】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、当該装置に関連付けられた媒体アクセス制御MACアドレスをネットワーク装置に送信するようにさらに構成される。
【0575】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、具体的には、非アクセス層NASメッセージをネットワーク装置に送信するように構成され、NASメッセージは前記MACアドレスを含む。
【0576】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、ネットワーク装置から要求メッセージを受信するように構成され、要求メッセージは、当該装置に関連付けられたMACアドレスを要求するために使用される。
【0577】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、当該装置に関連付けられたMACアドレスが変わるときに、変更されたMACアドレスをネットワーク装置に送信するように構成される。
【0578】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、ネットワーク装置に圧縮能力情報を送信する段階であって、圧縮能力情報は、当該装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、Nは1以上の整数である、段階と;ネットワーク装置から圧縮構成情報を受信する段階であって、圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第1のイーサネット圧縮能力を含む、段階とを実行するように構成される。処理ユニット1420は、イーサネットパケットを圧縮解除するようにさらに構成される。イーサネットパケットは、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される。
【0579】
任意的に、イーサネットパケットは第1のヘッダを含み、第1のヘッダは第1のコンテキスト識別子を含み、第1のコンテキスト識別子は第1のコンテキスト情報を識別するために使用される。トランシーバ・ユニット1410は、第1のコンテキスト識別子に基づいて第1のコンテキスト情報を取得するようにさらに構成され、処理ユニット1420は、具体的には、第1のコンテキスト情報に基づいてイーサネットパケットを圧縮解除するように構成される。
【0580】
別の可能な実装では、装置1400は、方法700におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0581】
処理ユニット1420は、システム情報ブロックSIBを生成するように構成される。ここで、SIBはイーサネットパケットを含む。トランシーバ・ユニット1410はSIBを送信するように構成される。
【0582】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、端末装置にページング・メッセージを送信するように構成される。ここで、ページング・メッセージは指示情報を含み、該指示情報は、SIBがイーサネットパケットを含むことを示すために使用される。
【0583】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、端末装置に下りリンク制御情報DCIを送信するように構成される。DCIは、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用することによってスクランブルされ、第1のRNTIはイーサネットパケットについてのRNTIであり、DCIは、該イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源を示すために使用される情報を含む。
【0584】
任意的に、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、DCIを使用してスケジュールされたパケットがブロードキャストまたはマルチキャスト・イーサネットパケットであることを示すために使用される。
【0585】
任意的に、イーサネットパケットがブロードキャスト・イーサネットパケットである場合、イーサネットパケットのヘッダはブロードキャスト媒体アクセス制御MACアドレスを含まない。
【0586】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、端末装置に関連付けられた媒体アクセス制御MACアドレスを端末装置から受信するようにさらに構成される。
【0587】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、具体的には、非アクセス層NASメッセージを端末装置から受信するように構成され、NASメッセージは前記MACアドレスを含む。
【0588】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、端末装置に要求メッセージを送信するように構成され、要求メッセージは、端末装置に関連付けられたMACアドレスを要求するために使用される。
【0589】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、さらに、端末装置から圧縮能力情報を受信する段階であって、圧縮能力情報は、端末装置によってサポートされるN個のイーサネット圧縮能力を示すために使用され、Nは1以上の整数である、段階と;
端末装置に圧縮構成情報を送信する段階であって、圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用され、N個のイーサネット圧縮能力は、第1のイーサネット圧縮能力を含む、段階とを実行するように構成される。処理ユニット1420は、さらに、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいてイーサネットパケットを生成するように構成される。
【0590】
任意的に、イーサネットパケットは第1のヘッダを含み、第1のヘッダは第1のコンテキスト識別子を含み、第1のコンテキスト識別子は第1のコンテキスト情報を識別するために使用される。
【0591】
別の可能な実装では、装置1400は、方法800における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0592】
トランシーバ・ユニット1410は、ネットワーク装置から要求メッセージを受信するように構成される。要求メッセージは、当該装置に関連付けられた媒体アクセス制御MACアドレスを要求するために使用される。トランシーバ・ユニット1410は、MACアドレスをネットワーク装置に送信するようにさらに構成される。
【0593】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、具体的には、非アクセス層NASメッセージを送信するように構成される。ここで、該NASメッセージは前記MACアドレスを含む。
【0594】
別の可能な実装では、装置1400は、方法800におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0595】
トランシーバ・ユニット1410は、端末装置に要求メッセージを送信するように構成される。要求メッセージは、端末装置に関連付けられた媒体アクセス制御MACアドレスを要求するために使用される。トランシーバ・ユニット1410は、MACアドレスを端末装置から受信するようにさらに構成される。
【0596】
任意的に、トランシーバ・ユニット1410は、具体的には、非アクセス層NASメッセージを端末装置から受信するように構成される。ここで、該NASメッセージは前記MACアドレスを含む。
【0597】
ここでの装置1400は、機能ユニットの形で呈示されていることが理解されるべきである。本明細書での用語「ユニット」は、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、電子回路、一つまたは複数のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行するように構成されたプロセッサ(たとえば、共有されるプロセッサ、特殊目的のプロセッサ、またはグループプロセッサ)、メモリ、マージ論理回路、および/または記載された機能をサポートする別の好適なコンポーネントを指すことができる。任意的な例において、当業者は、装置1400が具体的には、上記の諸実施形態における端末装置またはネットワーク装置(それぞれ、送信端または受信端として使用される)であってもよく、装置1400は、上記の方法実施形態における端末装置またはネットワーク装置に対応する手順および/またはステップを実行するように構成されてもよいことを理解しうる。反復を避けるため、詳細はここでは再度記載しない。
【0598】
上記の各解決策における装置1400は、上記の諸方法において、端末装置またはネットワーク装置(それぞれ、送信端または受信端として使用される)によって実行される対応するステップを実装する機能を有する。この機能は、ハードウェアによって実現されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実現されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の諸機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。たとえば、送信ユニットが送信器で置き換えられてもよく、受信ユニットが受信器で置き換えられてもよく、決定ユニットのような別のユニットがプロセッサで置き換えられてもよく、それぞれ、方法実施形態における送信動作、受信動作、および関連する処理動作を実行してもよい。
【0599】
本願の実施形態において、図14の装置は、代替的に、チップまたはチップシステム、たとえばシステムオンチップ(system on chip、SoC)であってもよい。対応して、受信ユニットおよび送信ユニットは、チップのトランシーバ回路であってもよい。これは、本明細書において限定されない。
【0600】
図15は、本願のある実施形態による、イーサネットデータのために使用される別の装置1500を示す。装置1500は、プロセッサ1510、トランシーバ1520、およびメモリ1530を含む。プロセッサ1510、トランシーバ1520、およびメモリ1530は、内部接続経路を通じて互いに通信する。メモリ1530は、命令を記憶するように構成される。プロセッサ1510は、メモリ1530に記憶された命令を実行し、信号を送信するおよび/または信号を受信するようにトランシーバ1520を制御するように構成される。
【0601】
ある可能な実装では、装置1500は、方法300における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0602】
トランシーバ1520は、ネットワーク装置から圧縮構成情報を受信するように構成される。圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される。プロセッサ1510は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて、第1のイーサネットパケットを生成するように構成される。トランシーバ1520は、第1のイーサネットパケットをネットワーク装置に送信するようにさらに構成される。
【0603】
別の可能な実装では、装置1500は、方法300におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0604】
トランシーバ1520は、端末装置に圧縮構成情報を送信する段階であって、圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、段階と;第1のイーサネットパケットを受信する段階であって、該第1のイーサネットパケットは第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される、段階とを実行するように構成される。プロセッサ1510は、第1のイーサネットパケットを圧縮解除するように構成される。
【0605】
別の可能な実装では、装置1500は、方法400における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0606】
トランシーバ1520は、ネットワーク装置から圧縮構成情報を受信する段階であって、圧縮構成情報は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、段階と;ネットワーク装置から第3のイーサネットパケットを受信する段階であって、第3のイーサネットパケットは、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される、段階とを実行するように構成される。プロセッサ1510は、第3のイーサネットパケットを圧縮解除する。
【0607】
別の可能な実装では、装置1500は、方法400におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0608】
トランシーバ1520が、圧縮構成情報を端末装置に送信するように構成される。圧縮構成情報は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される。プロセッサ1510は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて第3のイーサネットパケットを生成するように構成される。トランシーバ1520は、さらに、第3のイーサネットパケットを端末装置に送信するように構成される。
【0609】
別の可能な実装では、装置1500は、方法500における送信端に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0610】
プロセッサ1510は、第5のイーサネットパケットを生成するように構成される。第5のイーサネットパケットは第5のヘッダを含み、第5のヘッダは第5のコンテキスト識別子を含み、第5のコンテキスト識別子は第5のコンテキスト情報を識別するために使用される。トランシーバ1520は第5のイーサネットパケットを受信端に送信するように構成される。
【0611】
別の可能な実装では、装置1500は、方法500における受信端に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0612】
トランシーバ1520は第5のイーサネットパケットを受信するように構成される。第5のイーサネットパケットは第5のヘッダを含み、第5のヘッダは第5のコンテキスト識別子を含み、第5のコンテキスト識別子は第5のコンテキスト情報を識別するために使用される。プロセッサ1510は、第5のコンテキスト識別子に基づいて第5のコンテキスト情報を取得するように構成される。プロセッサ1510は、さらに、第5のコンテキスト情報に基づいて、第5のイーサネットパケットを圧縮解除するように構成される。
【0613】
別の可能な実装では、装置1500は、方法600における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0614】
トランシーバ1520は、ネットワーク装置から下りリンク制御情報DCIを受信するように構成される。DCIは、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用することによってスクランブルされ、第1のRNTIはイーサネットパケットについてのRNTIであり、DCIは、該イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源を示すために使用される情報を含む。トランシーバ1520は、さらに、DCIによって示される時間‐周波数資源上でネットワーク装置からイーサネットパケットを受信するように構成される。
【0615】
別の可能な実装では、装置1500は、方法600におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0616】
トランシーバ1520は、端末装置に下りリンク制御情報DCIを送信するように構成される。DCIは、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用することによってスクランブルされ、第1のRNTIはイーサネットパケットについてのRNTIであり、DCIは、該イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源を示すために使用される情報を含む。トランシーバ1520は、さらに、その時間‐周波数資源上で端末装置にイーサネットパケットを送信するように構成される。
【0617】
別の可能な実装では、装置1500は、方法700における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0618】
トランシーバ1520は、ネットワーク装置からシステム情報ブロックSIBを受信するように構成される。ここで、SIBはイーサネットパケットを含む。プロセッサ1510はSIBからイーサネットパケットを取得するように構成される。
【0619】
別の可能な実装では、装置1500は、方法700におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0620】
プロセッサ1510は、システム情報ブロックSIBを生成するように構成される。ここで、SIBはイーサネットパケットを含む。トランシーバ1520はSIBを送信するように構成される。
【0621】
別の可能な実装では、装置1500は、方法800における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0622】
トランシーバ1520は、ネットワーク装置から要求メッセージを受信するように構成される。要求メッセージは、当該装置に関連付けられた媒体アクセス制御MACアドレスを要求するために使用される。トランシーバ1520は、MACアドレスをネットワーク装置に送信するようにさらに構成される。
【0623】
別の可能な実装では、装置1500は、方法800におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0624】
トランシーバ1520は、端末装置に要求メッセージを送信するように構成される。要求メッセージは、端末装置に関連付けられた媒体アクセス制御MACアドレスを要求するために使用される。トランシーバ1520は、MACアドレスを端末装置から受信するようにさらに構成される。
【0625】
ここでの装置1500は、機能ユニットの形で呈示されていることが理解されるべきである。本明細書での用語「ユニット」は、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、電子回路、一つまたは複数のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行するように構成されたプロセッサ(たとえば、共有されるプロセッサ、特殊目的のプロセッサ、またはグループプロセッサ)、メモリ、マージ論理回路、および/または記載された機能をサポートする別の好適なコンポーネントを指すことができる。任意的な例において、当業者は、装置1400が具体的には、上記の諸実施形態における端末装置またはネットワーク装置(それぞれ、送信端または受信端として使用される)であってもよく、装置1400は、上記の方法実施形態における端末装置またはネットワーク装置に対応する手順および/またはステップを実行するように構成されてもよいことを理解しうる。反復を避けるため、詳細はここでは再度記載しない。
【0626】
上記の各解決策における装置1400は、上記の諸方法において、端末装置またはネットワーク装置(それぞれ、送信端または受信端として使用される)によって実行される対応するステップを実装する機能を有する。この機能は、ハードウェアによって実現されてもよいし、または対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実現されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の諸機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。たとえば、送信ユニットが送信器で置き換えられてもよく、受信ユニットが受信器で置き換えられてもよく、決定ユニットのような別のユニットがプロセッサで置き換えられてもよく、それぞれ、方法実施形態における送信動作、受信動作、および関連する処理動作を実行してもよい。
【0627】
本願のこの実施形態において、図14の装置は、代替的に、チップまたはチップシステム、たとえばシステムオンチップ(system on chip、SoC)であってもよい。対応して、受信ユニットおよび送信ユニットは、チップのトランシーバ回路であってもよい。これは、本明細書において限定されない。
【0628】
図15は、本願のある実施形態による、イーサネットデータのために使用される別の装置1500を示す。装置1500は、プロセッサ1510、トランシーバ1520、およびメモリ1530を含む。プロセッサ1510、トランシーバ1520、およびメモリ1530は、内部接続経路を通じて互いに通信する。メモリ1530は、命令を記憶するように構成される。プロセッサ1510は、メモリ1530に記憶された命令を実行し、信号を送信するおよび/または信号を受信するようにトランシーバ1520を制御するように構成される。
【0629】
ある可能な実装では、装置1500は、方法200における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0630】
トランシーバ1520は、ネットワーク装置から圧縮構成情報を受信するように構成される。ここで、圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される。プロセッサ1510は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて、第1のイーサネットパケットを生成するように構成される。トランシーバ1520は、第1のイーサネットパケットをネットワーク装置に送信するように構成される。
【0631】
別の可能な実装では、装置1500は、方法200におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0632】
トランシーバ1520は、圧縮構成情報を端末装置に送信する段階であって、圧縮構成情報は、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、段階と;第1のイーサネットパケットを受信する段階であって、第1のイーサネットパケットは、第1のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される、段階とを実行するように構成される。プロセッサ1510は、第1のイーサネットパケットを圧縮解除するように構成される。
【0633】
ある可能な実装では、装置1500は、方法300における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0634】
トランシーバ1520は、ネットワーク装置から圧縮構成情報を受信する段階であって、圧縮構成情報は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される、段階と;ネットワーク装置から第3のイーサネットパケットを受信する段階であって、第3のイーサネットパケットは、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成される、段階とを実行するように構成される。プロセッサ1510は、第3のイーサネットパケットを圧縮解除するように構成される。
【0635】
別の可能な実装では、装置1500は、方法300におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0636】
トランシーバ1520は、端末装置に圧縮構成情報を送信するように構成される。圧縮構成情報は、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータを示すために使用される。プロセッサ1510は、第3のイーサネットパケットを、第3のイーサネット圧縮能力のパラメータに基づいて生成するように構成される。トランシーバ1520は、第3のイーサネットパケットを端末装置に送信するように構成される。
【0637】
別の可能な実装では、装置1500は、方法400における送信端に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0638】
プロセッサ1510は、第5のイーサネットパケットを生成するように構成される。第5のイーサネットパケットは第5のヘッダを含み、第5のヘッダは第5のコンテキスト識別子を含み、第5のコンテキスト識別子は第5のコンテキスト情報を識別するために使用される。トランシーバ1520は第5のイーサネットパケットを受信端に送信するように構成される。
【0639】
別の可能な実装では、装置1500は、方法400における受信端に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0640】
トランシーバ1520は第5のイーサネットパケットを受信するように構成される。第5のイーサネットパケットは第5のヘッダを含み、第5のヘッダは第5のコンテキスト識別子を含み、第5のコンテキスト識別子は第5のコンテキスト情報を識別するために使用される。プロセッサ1510は、第5のコンテキスト識別子に基づいて第5のコンテキスト情報を取得するように構成される。プロセッサ1510は、さらに、第5のコンテキスト情報に基づいて、第5のイーサネットパケットを圧縮解除するように構成される。
【0641】
別の可能な実装では、装置1500は、方法300における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0642】
トランシーバ1520は、ネットワーク装置から下りリンク制御情報DCIを受信するように構成される。DCIは、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用することによってスクランブルされ、第1のRNTIはイーサネットパケットについてのRNTIであり、DCIは、該イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源を示すために使用される情報を含む。トランシーバ1520は、さらに、DCIによって示される時間‐周波数資源上でネットワーク装置からイーサネットパケットを受信するように構成される。
【0643】
別の可能な実装では、装置1500は、方法300におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0644】
トランシーバ1520は、端末装置に下りリンク制御情報DCIを送信するように構成される。DCIは、第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを使用することによってスクランブルされ、第1のRNTIはイーサネットパケットについてのRNTIであり、DCIは、該イーサネットパケットを運ぶ時間‐周波数資源を示すために使用される情報を含む。トランシーバ1520は、さらに、その時間‐周波数資源上で端末装置にイーサネットパケットを送信するように構成される。
【0645】
別の可能な実装では、装置1500は、方法300における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0646】
トランシーバ1520は、ネットワーク装置からシステム情報ブロックSIBを受信するように構成される。ここで、SIBはイーサネットパケットを含む。プロセッサ1510はSIBからイーサネットパケットを取得するように構成される。
【0647】
別の可能な実装では、装置1500は、方法300におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0648】
プロセッサ1510は、システム情報ブロックSIBを生成するように構成される。ここで、SIBはイーサネットパケットを含む。トランシーバ1520はSIBを送信するように構成される。
【0649】
別の可能な実装では、装置1500は、方法400における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0650】
トランシーバ1520は、ネットワーク装置から要求メッセージを受信するように構成される。要求メッセージは、当該装置に関連付けられた媒体アクセス制御MACアドレスを要求するために使用される。トランシーバ1520は、MACアドレスをネットワーク装置に送信するようにさらに構成される。
【0651】
別の可能な実装では、装置1500は、方法400におけるネットワーク装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0652】
トランシーバ1520は、端末装置に要求メッセージを送信するように構成される。要求メッセージは、端末装置に関連付けられた媒体アクセス制御MACアドレスを要求するために使用される。トランシーバ1520は、MACアドレスを端末装置から受信するようにさらに構成される。
【0653】
別の可能な実装では、装置1500は、方法400における端末装置に対応する手順およびステップを実行するように構成される。
【0654】
トランシーバ1520は:当該装置に関連付けられたMACアドレスが変わるときに、変更されたMACアドレスをネットワーク装置に送信するように構成される。
【0655】
装置1500は、具体的には、上記の諸実施形態における端末装置またはネットワーク装置(それぞれ、送信端または受信端として使用される)であってもよく、上記の方法実施形態における端末装置またはネットワーク装置に対応するステップおよび/または手順を実行するように構成されてもよい。任意的に、メモリ1530は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、命令およびデータをプロセッサに提供してもよい。メモリの一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含んでいてもよい。たとえば、メモリは、装置タイプに関する情報をさらに記憶してもよい。プロセッサ1510は、メモリに記憶された命令を実行するように構成されてもよく、メモリに記憶された命令を実行するとき、プロセッサ1510は、方法実施形態における端末装置またはネットワーク装置に対応するステップおよび/または手順を実行するように構成される。
【0656】
本願の実施形態において、上記の装置におけるプロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)であってもよく、または該プロセッサは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または別のプログラマブル・ロジック・デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ・ロジック・デバイス、個別ハードウェア・コンポーネントなどであってもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、または該プロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってもよい。
【0657】
実装プロセスでは、上記の諸方法におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形の命令を使用することによって、実装できる。本願の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてもよく、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアユニットとの組み合わせを使用して実行されてもよい。ソフトウェアユニットは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブル・リードオンリーメモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、またはレジスタのような、当該技術分野における成熟した記憶媒体内に位置していてもよい。記憶媒体はメモリ内に位置しており、プロセッサはメモリ内の命令を実行し、プロセッサのハードウェアとの組み合わせにおいて、上記の方法におけるステップを完了する。反復を避けるために、詳細は、ここでは再度記載しない。
【0658】
本願において、「少なくとも1つ」は一つまたは複数を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。用語「および/または」は、関連するオブジェクト間の関連関係を記述し、3つの関係を示しうる。たとえば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在、AおよびBの両方が存在し、およびBのみが存在という場合を示しうる。ここで、AおよびBは単数または複数でありうる。記号「/」は、一般に関連するオブジェクト間の「または」関係を示す。「次のうちの少なくとも1つ」または類似の表現は、項目の任意の組み合わせを示し、単数の項目または複数の項目の任意の組み合わせを含む。たとえば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、aとb、aとc、bとc、またはaとbとcを示すことができ、ここで、a、b、およびcは単数または複数でありうる。
【0659】
当業者は、本明細書に開示された実施形態において記載された方法ステップおよびユニットが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの組み合わせによって実装されうることを認識しうる。ハードウェアとソフトウェアとの間の交換可能性を明確に記載するために、上記は、各実施形態のステップおよび組成を機能に従って概括的に記載してきた。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の具体的な用途および設計制約条件に依存する。
【0660】
当業者は、各特定の用途について、記載される機能を実現するために異なる方法を用いることができるが、その実現が本願の範囲を超えるものであると考えるべきではない。当業者は、便利かつ簡潔な記述のため、上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な稼働プロセスについては、上記の方法実施形態における対応するプロセスを参照することをはっきりと理解することができ、詳細は本明細書に再度記載されない。
【0661】
本願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の態様で実装されてもよいことが理解されるべきである。たとえば、記載された装置実施形態は単に例である。たとえば、ユニットへの分割は単に論理的な機能分割である。実際の実装には、別の分割態様がありうる。たとえば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされ、または別のシステムに統合されてもよく、あるいはいくつかの特徴が、無視され、あるいは実行されなくてもよい。加えて、表示または議論された相互の結合、直接的な結合、または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実現されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電気的、機械的、または別の形で実装されてもよい。
【0662】
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に別個であっても、なくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的なユニットであっても、なくてもよく、1つの位置に位置していてもよく、または複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部は、本願の実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されうる。
【0663】
さらに、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、または各ユニットは、物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
【0664】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、統合されたユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づき、本願の技術的解決策は本質的に、または先行技術に貢献する部分は、または技術的解決策の全部もしくは一部が、ソフトウェア製品の形で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(これはパーソナルコンピュータ、サーバー、またはネットワーク装置であってもよい)に、本願の実施形態に記載される方法の全部または一部のステップを実行するように指示するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、プログラム・コードを記憶することができる任意の媒体、たとえば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクを含む。
【0665】
上記の記述は、単に本願の個別的な実施形態であり、本願の保護範囲を限定することは意図されていない。本願において開示された技術的範囲内で当業者によって容易に割り出される修正または置換は、本願の保護範囲にはいる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
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図10
図11
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図13
図14
図15