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特許7378484自動及び支援ラベル及びブックマークを用いた管腔内超音波イメージング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-02
(45)【発行日】2023-11-13
(54)【発明の名称】自動及び支援ラベル及びブックマークを用いた管腔内超音波イメージング
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/12 20060101AFI20231106BHJP
【FI】
A61B8/12
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021547895
(86)(22)【出願日】2019-10-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-20
(86)【国際出願番号】 EP2019078963
(87)【国際公開番号】W WO2020084028
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】62/751268
(32)【優先日】2018-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(73)【特許権者】
【識別番号】515122402
【氏名又は名称】フィリップス イメージ ガイディッド セラピー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001690
【氏名又は名称】弁理士法人M&Sパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ジェンキンス レベッカ アン
(72)【発明者】
【氏名】チャオ ペイ‐イン
(72)【発明者】
【氏名】ラジュル ニヒル シュリーダール
(72)【発明者】
【氏名】ルフェヴェル トレーシー
(72)【発明者】
【氏名】ロウ カール
【審査官】冨永 昌彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/130927(WO,A1)
【文献】特表2017-527418(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0022208(US,A1)
【文献】特表2018-530395(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0208963(US,A1)
【文献】特表2015-535723(JP,A)
【文献】国際公開第2014/055908(WO,A1)
【文献】特開2010-253017(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0015327(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00 - 8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管腔内超音波イメージングカテーテルとの通信のためのプロセッサ回路を備える、管腔内超音波イメージングシステムであって、
前記プロセッサ回路は、
複数のセグメントを含む患者の身体管腔内での前記管腔内超音波イメージングカテーテルの移動中に、前記管腔内超音波イメージングカテーテルによって取得された複数の管腔内超音波画像を受信することと、
前記複数の管腔内超音波画像のうちの一つの管腔内超音波画像に適用されるべきマーカーを生成することであって、前記マーカーが、前記管腔内超音波イメージングカテーテルの前記移動に基づいて生成され、前記マーカーが、前記複数のセグメントのうちの一つのセグメントを表す、生成することと、
前記プロセッサ回路と通信しているディスプレイに、前記マーカーと前記複数の管腔内超音波画像とを含むスクリーン表示を出力することと
を行う、管腔内超音波イメージングシステム。
【請求項2】
ユーザインターフェースをさらに備え、前記プロセッサ回路が、前記複数の管腔内超音波画像のうちの前記管腔内超音波画像に前記マーカーを適用するために、前記ユーザインターフェースを介して、ユーザ入力を受信する、請求項1に記載の管腔内超音波イメージングシステム。
【請求項3】
前記マーカーを適用するために前記ユーザ入力を受信することに応答して、前記プロセッサ回路が、前記一つの管腔内超音波画像に近隣する1つ又は複数の他の管腔内超音波画像に前記マーカーを適用する、請求項2に記載の管腔内超音波イメージングシステム。
【請求項4】
前記ディスプレイがタッチスクリーンを備え、前記ユーザインターフェースが、前記タッチスクリーン上にドラッグアンドドロップインターフェースを含み、前記ユーザ入力がドラッグアンドドロップ入力を含む、請求項2に記載の管腔内超音波イメージングシステム。
【請求項5】
前記ユーザインターフェースが、音声認識インターフェースを含み、前記ユーザ入力が口頭確認を含む、請求項2に記載の管腔内超音波イメージングシステム。
【請求項6】
前記プロセッサ回路が、前記複数のセグメントを含む前記身体管腔の定型化された図を出力し、前記マーカーは、前記セグメントが始まる、前記定型化された図におけるロケーションを識別する、請求項1に記載の管腔内超音波イメージングシステム。
【請求項7】
前記プロセッサ回路は、
前記複数の管腔内超音波画像に適用されるべき複数のマーカーを生成することと、
前記複数のマーカーを連続して出力することであって、前記複数のマーカーの各々が、前記複数のセグメントのうちの異なるセグメントに対応する、出力することと
を行う、請求項1に記載の管腔内超音波イメージングシステム。
【請求項8】
前記プロセッサ回路が、前記管腔内超音波イメージングカテーテルの前記移動に基づいて、前記複数のマーカーの連続する出力のための順序を決定する、請求項7に記載の管腔内超音波イメージングシステム。
【請求項9】
前記プロセッサ回路が、前記身体管腔へのアクセス点、又は前記管腔内超音波イメージングカテーテルの移動の方向のうちの少なくとも1つに基づいて、前記順序を決定する、請求項8に記載の管腔内超音波イメージングシステム。
【請求項10】
前記管腔内超音波イメージングカテーテルをさらに備え、前記管腔内超音波イメージングカテーテルが、血管内超音波イメージングカテーテルを含み、前記身体管腔が末梢血管を含む、請求項1に記載の管腔内超音波イメージングシステム。
【請求項11】
前記スクリーン表示は、前記管腔内超音波画像を含む第1の部分と、前記マーカーを含む第2の部分とを含み、前記第1の部分が前記第2の部分に近接し、
前記プロセッサ回路は、
前記マーカーを、前記第2の部分から前記第1の部分に移動する、ドラッグアンドドロップユーザ入力を受信することと、
前記ドラッグアンドドロップユーザ入力に基づいて、前記マーカーを、前記管腔内超音波画像に関連付けることと
を行う、請求項1に記載の管腔内超音波イメージングシステム。
【請求項12】
管腔内超音波イメージングカテーテルと通信しているプロセッサ回路を備える管腔内超音波イメージングシステムの作動方法において、前記作動方法は、
前記プロセッサ回路が、複数のセグメントを含む患者の身体管腔内での前記管腔内超音波イメージングカテーテルの移動中に、前記管腔内超音波イメージングカテーテルによって取得された複数の管腔内超音波画像を受信するステップと、
前記プロセッサ回路が、前記複数の管腔内超音波画像のうちの一つの管腔内超音波画像に適用されるべきマーカーを生成するステップであって、前記マーカーが、前記管腔内超音波イメージングカテーテルの前記移動に基づいて生成され、前記マーカーが、前記複数のセグメントのうちの一つのセグメントを表す、生成するステップと、
前記プロセッサ回路が、前記プロセッサ回路と通信しているディスプレイに、連続して示される前記マーカーと前記複数の管腔内超音波画像とを含むスクリーン表示を出力するステップと
を有する、管腔内超音波イメージングシステムの作動方法。
【請求項13】
前記複数の管腔内超音波画像のうちの前記一つの管腔内超音波画像に前記マーカーを適用するために、前記プロセッサ回路上で動作するユーザインターフェースを介して、前記プロセッサ回路が、ユーザ入力を受信するステップをさらに有する、請求項12に記載の管腔内超音波イメージングシステムの作動方法。
【請求項14】
前記プロセッサ回路が、前記マーカーを適用するために前記ユーザ入力を受信することに応答して、前記管腔内超音波画像に近隣する1つ又は複数の他の管腔内超音波画像に前記マーカーを適用するステップをさらに有する、請求項13に記載の管腔内超音波イメージングシステムの作動方法。
【請求項15】
前記ディスプレイがタッチスクリーンを備え、前記ユーザインターフェースが前記タッチスクリーン上にドラッグアンドドロップインターフェースを含み、前記ユーザ入力がドラッグアンドドロップ入力を含む、請求項13に記載の管腔内超音波イメージングシステムの作動方法。
【請求項16】
前記ユーザインターフェースが音声認識インターフェースを含み、前記ユーザ入力が口頭確認を含む、請求項13に記載の管腔内超音波イメージングシステムの作動方法。
【請求項17】
前記プロセッサ回路が、前記複数のセグメントを含む前記身体管腔の定型化された図を出力するステップをさらに有し、前記マーカーは、前記セグメントが始まる、前記定型化された図におけるロケーションを識別する、請求項12に記載の管腔内超音波イメージングシステムの作動方法。
【請求項18】
前記プロセッサ回路が、前記複数の管腔内超音波画像に適用されるべき複数のマーカーを生成するステップと、
前記プロセッサ回路が、前記プロセッサ回路と通信している前記ディスプレイに、前記複数のマーカーを含むスクリーン表示を連続して出力するステップであって、前記複数のマーカーの各々が、前記複数のセグメントのうちの異なるセグメントに対応する、出力するステップと
をさらに有する、請求項12に記載の管腔内超音波イメージングシステムの作動方法。
【請求項19】
前記プロセッサ回路が、前記管腔内超音波イメージングカテーテルの前記移動に基づいて、前記複数のマーカーの連続する出力のための順序を決定するステップをさらに有する、請求項18に記載の管腔内超音波イメージングシステムの作動方法。
【請求項20】
前記プロセッサ回路が、前記身体管腔へのアクセス点、又は前記管腔内超音波イメージングカテーテルの移動の方向のうちの少なくとも1つに基づいて、前記順序を決定するステップをさらに有する、請求項19に記載の管腔内超音波イメージングシステムの作動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年10月26日に出願された米国仮特許出願第62/751,268号の優先権及び利益を主張する。
【0002】
[0002] 本明細書で説明される主題は、医療イメージングのためのシステムに関する。詳細には、開示されるシステムは、プルバック手順中の末梢血管内超音波画像又はIVUS画像をブックマーク及びラベル付けするためのシステムを提供する。本システムは、限定はしないが、血管疾患の診断及び処置について特に有用である。
【背景技術】
【0003】
[0003] 末梢静脈(下大静脈-IVC、腸骨、大腿静脈)における血管形成術及びステント術、IVCフィルタ回収、EVAR及びFEVAR(及び腹部特徴に関する同様のもの)アテレクトミー及び血栓摘出術など、末梢血管手順は、IVUSが使用される手順である。異なる疾患又は医学的手順は、異なるサイズ、構造、密度、含水量、及びイメージングセンサーへのアクセシビリティを伴う、物理的特徴を生じる。例えば、深部静脈血栓症(DVT)は、血球の塊を生じるが、血栓後症候群(PTS)は、管壁自体と同様の組成を有する管中のウェビング(webbing)又は他の残留構造エフェクトを生じ、したがって、管壁と区別することが困難である。ステントは、管又は管腔を特定の直径に開いた状態で保持するために管又は管腔中に配置される高密度の(例えば、金属の)物体である。管又は管腔の外部の解剖学的構造が、管又は管腔に当たり、それを収縮させるとき、圧迫が起こる。
【0004】
[0004] いくつかの場合には、管腔内医療イメージングが、1つ又は複数の超音波トランスデューサを備えるIVUSデバイスを用いて行われる。IVUSデバイスは、管に通され、イメージングされるべきエリアにガイドされる。トランスデューサは、超音波エネルギーを放出し、管から反射された超音波エコーを受信する。超音波エコーは、関心管の画像を作成するために処理される。関心管の画像は、管中の1つ又は複数の病変又は遮断を含む。これらの遮断を処置するためにステントが管内に配置され、管内のステントの配置を閲覧するために管腔内イメージングが行われる。他のタイプの処置は、血栓摘出術、アブレーション、血管形成術、薬剤などを含む。
【0005】
[0005] ラベル付け及び注釈は、しばしば、一般的なIVUSワークフローにおいて反復的で時間がかかる。さらに、ブックマークを配置している間、医師又は他のユーザがブックマークを要求することと、ブックマークの実際の配置との間の時間が、医師又は他のユーザによって当初意図されていないフレーム上へのブックマークの配置をもたらすことがある。これらの場合、医師又は他のユーザは、しばしば、さらなる調査、測定、又は分析のために、さかのぼって、正しい関心フレームを見つけなければならない。ブックマーキング/ラベル付けの現在の方法は、しばしば、ピックリストからの選択、又はユーザによる手動の対話を伴う編集を含む。しばしば、保存されたブックマークは、臨床医によって後でカスタマイズ又は精緻化されなければならない一般的なテキストのみを含む。
【0006】
[0006] 本明細書で引用される参照、及びそれらの説明又は議論を含む、本明細書のこの背景技術セクション中に含まれる情報は、技術参照のために含まれるにすぎず、本開示の範囲が制限されることになる主題と見なされるべきではない。
【発明の概要】
【0007】
[0007] システムによって自動的に(例えば、予測的に)提供されたラベルを使用して、又はそうでなければ、システムによって自動的に提供されたショートリストからユーザによって選択されたラベルを使用して、有利に、管腔内医療イメージングシーケンス(例えば、IVUSプルバックシーケンス)からの管腔内画像にタグ付けし、ラベル付けし、注釈を付け、このようにして、参照画像、処置後画像、及び他の画像とともに、管腔の疾患又は圧迫のロケーション及び重症度の迅速で正確なリアルタイムブックマーキングを可能にするためのシステムが開示される。本システムは、以下、自動及び支援ブックマーキングシステム(automatic and assisted bookmarking system)と呼ばれる。
【0008】
[0008] 自動的に生成された、又は支援的に示唆された、IVUSのためのラベル/ブックマークにより、ラベル/ブックマークの配置が、現在可能であるよりも簡単になり、速くなる。冠状/末梢、静脈又は動脈など、手順タイプをユーザに選択させることによって、本システムは、ユーザが選択すべき関連のあるブックマークのリストを供給することが可能になる。ユーザは、適切な場合、ラベル/ブックマークをドラッグアンドドロップすることができ、必要に応じて、ラベル及びブックマークを編集することもできる。ラベル及びブックマークは、自動化されるか、半自動化されるか、又はユーザ駆動型であり得る。ブックマークは、そこから選ぶべき近隣フレームの選択可能な範囲をも提供することができる。
【0009】
[0009] 本明細書で開示される自動及び支援ブックマーキングシステムは、限定はしないが、管腔内超音波イメージング手順について特に有用である。1つの一般的態様は、管腔内超音波イメージングシステムを含み、管腔内超音波イメージングシステムは、管腔内超音波イメージングカテーテルとの通信のために構成されたプロセッサ回路であって、プロセッサ回路は、患者の身体管腔内での管腔内超音波イメージングカテーテルの移動中に、管腔内超音波イメージングカテーテルによって取得された複数の管腔内超音波画像を受信することであって、身体管腔が複数のセグメントを含む、受信することと、複数の管腔内超音波画像のうちの一つの管腔内超音波画像に適用されるべきマーカーを生成することであって、マーカーが、管腔内超音波イメージングカテーテルの移動に基づいて生成され、マーカーが、複数のセグメントのうちの一つのセグメントを予測し及び/又は表す、生成することと、プロセッサ回路と通信しているディスプレイに、マーカーと複数の管腔内超音波画像とを含むスクリーン表示を出力することとを行うように構成された、プロセッサ回路を備える。この態様の他の実施形態は、各々、本方法のアクションを実施するように構成された、対応するコンピュータシステム、装置、及び1つ又は複数のコンピュータ記憶デバイス上に記録されたコンピュータプログラムを含む。
【0010】
[0010] 実装形態は、以下の特徴のうちの1つ又は複数を含む。システムは、ユーザインターフェースをさらに備え、プロセッサ回路が、複数の管腔内超音波画像のうちの一つの管腔内超音波画像にマーカーを適用するために、ユーザインターフェースを介して、ユーザ入力を受信するように構成された。マーカーを適用するためにユーザ入力を受信することに応答して、プロセッサ回路が、管腔内超音波画像に近隣する1つ又は複数の他の管腔内超音波画像にマーカーを適用するように構成された、システム。ディスプレイがタッチスクリーンを備え、ユーザインターフェースが、タッチスクリーン上にドラッグアンドドロップインターフェースを含み、ユーザ入力がドラッグアンドドロップ入力を含む、システムである。ユーザインターフェースが、音声認識インターフェースを含み、ユーザ入力が口頭確認を含む、システムである。プロセッサ回路が、複数のセグメントを含む身体管腔の定型化された図を出力するようにさらに構成され、マーカーは、セグメントが始まる、定型化された図におけるロケーションを識別する、システムである。プロセッサ回路は、複数の管腔内超音波画像に適用されるべき複数のマーカーを生成することと、複数のマーカーを連続して出力することであって、複数のマーカーの各々が、複数のセグメントのうちの異なるセグメントに対応する、出力することとを行うように構成された、システムである。プロセッサ回路が、管腔内超音波イメージングカテーテルの移動に基づいて、複数のマーカーの連続する出力のための順序を決定するように構成された、システムである。プロセッサ回路が、身体管腔へのアクセス点、又は管腔内超音波イメージングカテーテルの移動の方向のうちの少なくとも1つに基づいて、順序を決定するように構成された、システムである。管腔内超音波イメージングカテーテルをさらに備え、管腔内超音波イメージングカテーテルが、血管内超音波(IVUS)イメージングカテーテルを含み、身体管腔が末梢血管を含む、システムである。説明される技法の実装形態は、ハードウェア、方法又はプロセス、或いはコンピュータアクセス可能媒体上のコンピュータソフトウェアを含む。
【0011】
[0011] 1つの一般的態様は、管腔内超音波イメージングシステムを含み、管腔内超音波イメージングシステムは、管腔内超音波イメージングカテーテルとの通信のために構成されたプロセッサ回路であって、プロセッサ回路は、患者の身体管腔内での管腔内超音波イメージングカテーテルの移動中に、管腔内超音波イメージングカテーテルによって取得された管腔内超音波画像を受信することと、複数のテキストラベルを生成することと、管腔内超音波画像を含む第1の部分と、複数のテキストラベルを含む第2の部分とを含むスクリーン表示を出力することであって、第1の部分が第2の部分に近接している、出力することと、複数のテキストラベルのうちのテキストラベルを、第2の部分から第1の部分に移動する、ドラッグアンドドロップユーザ入力を受信することと、テキストラベルを管腔内超音波画像に関連付けることとを行うように構成された、プロセッサ回路を備える。この態様の他の実施形態は、各々、本方法のアクションを実施するように構成された、対応するコンピュータシステム、装置、及び1つ又は複数のコンピュータ記憶デバイス上に記録されたコンピュータプログラムを含む。
【0012】
[0012] 1つの一般的態様は、管腔内超音波イメージング方法を含み、管腔内超音波イメージング方法は、管腔内超音波イメージングカテーテルと通信しているプロセッサ回路において、患者の身体管腔内での管腔内超音波イメージングカテーテルの移動中に、管腔内超音波イメージングカテーテルによって取得された複数の管腔内超音波画像を受信するステップであって、身体管腔が複数のセグメントを含む、受信するステップと、複数の管腔内超音波画像のうちの一つの管腔内超音波画像に適用されるべきマーカーを生成するステップであって、マーカーが、管腔内超音波イメージングカテーテルの移動に基づいて生成され、マーカーが、複数のセグメントのうちの一つのセグメントを予測し及び/又は表す、生成するステップと、プロセッサ回路と通信しているディスプレイに、連続して示されるマーカーと複数の管腔内超音波画像とを含むスクリーン表示を出力するステップとを有する。この態様の他の実施形態は、各々、本方法のアクションを実施するように構成された、対応するコンピュータシステム、装置、及び1つ又は複数のコンピュータ記憶デバイス上に記録されたコンピュータプログラムを含む。
【0013】
[0013] 実装形態は、以下の特徴のうちの1つ又は複数を含む。複数の管腔内超音波画像のうちの一つの管腔内超音波画像にマーカーを適用するために、プロセッサ回路上で動作するユーザインターフェースを介して、ユーザ入力を受信するステップをさらに有する、方法である。マーカーを適用するためにユーザ入力を受信することに応答して、管腔内超音波画像に近隣する1つ又は複数の他の管腔内超音波画像にマーカーを適用するステップをさらに有する、方法である。ディスプレイがタッチスクリーンを備え、ユーザインターフェースが、タッチスクリーン上にドラッグアンドドロップインターフェースを含み、ユーザ入力がドラッグアンドドロップ入力を含む、方法である。ユーザインターフェースが、音声認識インターフェースを含み、ユーザ入力が口頭確認を含む、方法である。複数のセグメントを含む身体管腔の定型化された図を出力するステップをさらに有し、マーカーは、セグメントが始まる、定型化された図におけるロケーションを識別する、方法である。複数の管腔内超音波画像に適用されるべき複数のマーカーを生成するステップと、プロセッサ回路と通信しているディスプレイに、複数のマーカーを含むスクリーン表示を連続して出力するステップであって、複数のマーカーの各々が、複数のセグメントのうちの異なるセグメントに対応する、出力するステップとをさらに有する、方法である。管腔内超音波イメージングカテーテルの移動に基づいて、複数のマーカーの連続する出力のための順序を決定するステップをさらに有する、方法である。身体管腔へのアクセス点、又は管腔内超音波イメージングカテーテルの移動の方向のうちの少なくとも1つに基づいて、順序を決定するステップをさらに有する、方法である。説明される技法の実装形態は、ハードウェア、方法又はプロセス、或いはコンピュータアクセス可能媒体上のコンピュータソフトウェアを含む。
【0014】
[0014] 本発明の概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される、簡略化された形態の概念の選択を導入するために提供される。本発明の概要は、請求される主題の主要な特徴又は本質的特徴を特定するものではなく、請求される主題の範囲を制限するものでもない。特許請求の範囲において定義されている、自動及び支援ブックマーキングシステムの特徴、詳細、効用、及び利点のより広範な提示が、本開示の様々な実施形態の以下の明細書において提供され、添付の図面において示される。
【0015】
[0015] 添付の図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態が説明される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】[0016] 本開示の態様による、管腔内イメージングシステムの概略図である。
図2】[0017] 人体内の血管(例えば、動脈及び静脈)を示す図である。
図3】[0018] 圧迫を含む血管を示す図である。
図4】[0019] 圧迫を含み、流れを回復するためにその内部でステントが拡張された、血管を示す図である。
図5】[0020] 本開示の少なくとも1つの実施形態による、例示的な管腔内イメージングディスプレイスクリーンを示す図である。
図6】[0021] 本開示の少なくとも1つの実施形態による、患者の左脚静脈におけるプルバック手順中の例示的な自動及び支援ブックマーキングシステムのグラフィカルロードマップスクリーン表示を示す図である。
図7】[0022] 本開示の少なくとも1つの実施形態による、患者の左脚静脈におけるプルバック手順中の例示的な自動及び支援ブックマーキングシステムのグラフィカルロードマップスクリーン表示を示す図である。
図8】[0023] 関連技術による、管腔内画像ブックマーキング方法についての流れ図である。
図9】[0024] 本開示の少なくとも1つの実施形態による、管腔内画像ブックマーキング方法についての流れ図である。
図10】[0025] 本開示の実施形態による、プロセッサ回路の概略図である。
図11】[0026] 本開示の少なくとも1つの実施形態による、IVUSアクセス点選択スクリーンのスクリーンショットである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0027] 本開示は、一般に、管腔内イメージングデバイスを使用する患者の身体管腔に関連するイメージングを含む、医療イメージングに関する。例えば、本開示は、IVUSプルバックなどの管腔内イメージング手順中に管腔内画像をラベル付け及びブックマークするためのシステム、デバイス、及び方法について説明する。ラベル及びブックマークを配置する、より簡単でより速いやり方を可能するために、ラベル及びブックマークをドラッグアンドドロップすることがユーザに提供される。適切なラベル及びブックマークが、手順タイプ(冠状/末梢、静脈/動脈など)、入口点、入口方向又はプルバック方向、及び疾患タイプを含む、ユーザ選択に基づいて現れる。ラベル及びブックマークは、解剖学的参照又は疾患状態/タイプなど、情報を含んでいる。ユーザからの確認入力を使用して、本システムは、適切な場所及び時間に、ラベル及びブックマークを配置することが可能である。本システムはまた、ラベル及びブックマークをカスタマイズ又は編集することを可能にする。ラベル及びブックマークは、IVUS画像、ILD、解剖学的組織のグラフィカル表現、事前/事後画像、ロードマップ画像、及び報告に保存され得る。解剖学的マップ上に、自動化されたラベルが、連続する順序で現れて、ユーザが、解剖学的セグメント、並びにセグメント又はセグメント内のサブセグメント(例えば、病変/プラーク蓄積、圧迫のエリア、参照として使用される健康な組織など)を正しくラベル付けすることが可能になる。ラベル又はブックマークの作成は、本開示の態様によれば、自動化されるか、半自動化されるか、又はユーザ駆動型であり得る。
【0018】
[0028] 自動及び/又は支援ブックマーキングシステムは、処置前画像と処置後画像の両方について、IVUS画像自体に対してだけでなく、ILD、グラフィカルロードマップ、又は解剖学的組織の他のグラフィカル表現に対しても、(例えば)ドラッグアンドドロップ機能を使用して、ラベル及びブックマークの容易で速い配置を提供する。一例では、プロセッサ回路が、ドラッグアンドドロップ入力を表す電気信号を受信している。用途に応じて、解剖学的ロケーション/疾患状態についての通常使用されるラベルのリストが、冠状/末梢及び静脈/動脈の手順について作成され、ドラッグアンドドロップ機能を介してユーザによってアクセスされる。さらに、本システムのユーザは、必要な場合、必要に応じて、ラベル及び/又はブックマークを手動で編集することが可能である。本システムは、以下、自動及び支援ブックマーキングシステムと呼ばれる。
【0019】
[0029] 本明細書で説明されるデバイス、システム、及び方法は、本明細書に完全に記載されるかのようにその各々の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年10月26日に出願された米国仮出願第62/750,983号(代理人整理番号第2018PF01112-44755.2000PV01号)、2018年10月26日に出願された米国仮出願第62/751,268号(代理人整理番号第2018PF01160-44755.1997PV01号)、2018年10月26日に出願された米国仮出願第62/751,289号(代理人整理番号第2018PF01159-44755.1998PV01号)、2018年10月26日に出願された米国仮出願第62/750,996号(代理人整理番号第2018PF01145-44755.1999PV01号)、2018年10月26日に出願された米国仮出願第62/751,167号(代理人整理番号第2018PF01115-44755.2000PV01号)、及び2018年10月26日に出願された米国仮出願第62/751,185号(代理人整理番号第2018PF01116-44755.2001PV01号)で説明される1つ又は複数の特徴を含むことができる。
【0020】
[0030] 本明細書で説明されるデバイス、システム、及び方法は、本明細書に完全に記載されるかのようにその各々の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年3月14日に出願された米国仮出願第62/642,847号(代理人整理番号第2017PF02103号)(及び米国特許出願第16/351175号として2019年3月12日にそこから出願された非仮出願)、2018年7月30日に出願された米国仮出願第62/712,009号(代理人整理番号第2017PF02296号)、2018年7月30日に出願された米国仮出願第62/711,927号(代理人整理番号第2017PF02101号)、及び2018年3月15日に出願された米国仮出願第62/643,366号(代理人整理番号第2017PF02365号)(及び米国特許出願第16/354970号として2019年3月15日にそこから出願された非仮出願)で説明される1つ又は複数の特徴をも含むことができる。
【0021】
[0031] 本開示は、症例時間の低減及び使いやすさの改善に加えて、報告及び処置計画とともに、大量の管腔内イメージングデータを臨床医が理解するのを大幅に補助する。本開示は、イメージング手順(例えば、IVUSプルバック手順)中にリアルタイムで、検査された長さに沿った管又は管腔内の関心ロケーションの識別、マーキング、及び注釈のための迅速でシームレスなプロセスを提供することによって、これを達成する。医療イメージングセンサー(例えば、管腔内超音波センサー)と通信している医療イメージングコンソール(例えば、IVUSイメージングコンソール)上で実施されることにより、本明細書で開示される自動及び支援ブックマーキングシステムは、時間節約と、キャプチャされた画像のブックマーキング及びラベル付けの精度の改善との両方を提供する。この改善されたイメージングワークフローは、イメージング、画像選択、データ入力、レビュー、及びリビジョンの時間がかかるプロセスを、より少数のステップとより簡単なステップの両方を伴う合理的プロセスに変換する。これは、例えば、通常、日常的に、2次ユーザ又は非無菌ユーザが、関連するタイムラグとともに、リアルタイムで、ブックマークを入力し、データをラベル付けする必要なしに行われる。この非従来型手法は、臨床医又は他のユーザによって通常手動で実施されるブックマーキング及びラベル付けステップを自動化することによって、医療イメージングコンソール及びセンサーの機能を改善する。
【0022】
[0032] 自動及び支援ブックマーキングシステムは、その出力がディスプレイ上で閲覧可能である、論理分岐及び数学演算のセットとして実施され、プロセッサ上で実行している制御プロセスによって動作され、そのプロセッサは、(例えば、キーボード、マウス、又はタッチスクリーンインターフェースなど、ユーザインターフェースから)ユーザ入力を受け入れ、1つ又は複数の医療イメージングセンサー(例えば、管腔内超音波センサー)と通信している。その点において、制御プロセスは、イメージング手順の開始時にユーザによって行われた異なる入力又は選択に応答して、いくつかの特定の動作を実施し、また、手順中にユーザによって行われた入力に応答する。プロセッサ、ディスプレイ、センサー、及びユーザ入力システムのいくつかの構造、機能、及び動作は、当技術分野で知られているが、他も本開示の新規の特徴又は態様を可能にするために本明細書で述べられる。
【0023】
[0033] 様々なタイプの管腔内イメージングシステムが、疾患を診断及び処置する際に使用される。例えば、血管内超音波(IVUS)イメージングは、患者の身体内の管を視覚化するための診断ツールとして使用される。これは、(例えば、処置の前及び後の管のイメージングを通して)処置の必要を決定し、処置を最適化し、及び/又は処置の有効性を評価するために、人体内の動脈又は静脈など、疾患のある管又は圧迫された管を評価するのを補助する。
【0024】
[0034] いくつかの場合には、管腔内イメージングが、1つ又は複数の超音波トランスデューサを備えるIVUSデバイスを用いて行われる。IVUSデバイスは、管に通され、イメージングされるべきエリアにガイドされる。トランスデューサは、超音波エネルギーを放出し、管から反射された超音波エコーを受信する。超音波エコーは、関心管の画像を作成するために処理される。関心管の画像は、管中の1つ又は複数の病変又は遮断を含む。これらの遮断を処置するためにステントが管内に配置され、管内のステントの配置を閲覧するために管腔内イメージングが行われる。他のタイプの処置は、血栓摘出術、アブレーション、血管形成術、薬剤などを含む。
【0025】
[0035] いくつかの実施形態では、自動及び支援ブックマーキングシステムは、今度の関心領域を表す示唆された「次のブックマーク」を、その関心領域内からの所望の管腔内イメージングフレームがディスプレイ上に現れたときに臨床医又は別のユーザが簡単に確認することができる関連するラベル情報とともに、臨床医に提供するスクリーン表示を含む。
【0026】
[0036] IVUSプルバックを記録するとき、IVUSシステムは、スクリーン上に、各記録された断層フレームの断面を連続してスタックする。得られた画像スタックは、インラインデジタル(In Line Digital)又は画像長手方向表示(ILD)ビューと呼ばれる。ブックマークは、管腔内画像自体、並びにILD及び/或いはロードマップ又はグラフィカルロードマップ画像、及びそこから生成された報告に、自動的に関連付けられ得る。
【0027】
[0037] IVUSプルバック測定結果は、臨床医側の記録、ブックマーキング、ラベル付け、注釈、及び報告を必要とする。自動及び支援ブックマーキングシステムは、臨床医の作業負荷を軽くし、ブックマーキング、ラベル付け、注釈、及び報告のいくつかの態様が、IVUS手順自体の間に自動的に行われることを可能にする。
【0028】
[0038] これらの説明は、例示のために提供されるにすぎず、自動及び支援ブックマーキングシステムの範囲を限定するものと見なされるべきではない。いくつかの特徴は、請求される主題の趣旨から逸脱することなく、追加、削除、又は修正され得る。
【0029】
[0039] 本開示の原理の理解を促進するために、次に、図面に示されている実施形態への言及がなされ、実施形態について説明するために特定の言い回しが使用される。それにもかかわらず、本開示の範囲に対する限定が意図されないことを理解されたい。説明されるデバイス、システム、及び方法への任意の変更及びさらなる修正、並びに本開示の原理の任意のさらなる適用例は、本開示が関係する当業者にとって通常生じるものとして、十分に企図され、本開示内に含まれる。特に、一実施形態に関して説明される特徴、構成要素、及び/又はステップは、本開示の他の実施形態に関して説明される特徴、構成要素、及び/又はステップと組み合わせられることが十分に企図される。ただし、簡潔のために、これらの組合せの多数の反復は、別々に説明されない。
【0030】
[0040] 図1は、本開示の態様による、自動及び支援ブックマーキングシステムを組み込んだ管腔内イメージングシステムの概略図である。管腔内イメージングシステム100は、いくつかの実施形態では、血管内超音波(IVUS)イメージングシステムであり得る。管腔内イメージングシステム100は、管腔内デバイス102と、患者インターフェースモジュール(PIM)104と、コンソール又は処理システム106と、モニタ108と、外部イメージングシステム132とを備え、外部イメージングシステム132は、血管造影、超音波、X線、コンピュータ断層撮影(CT)、磁気共鳴イメージング(MRI)、又は、他のイメージング技術、機器、及び方法を含む。管腔内デバイス102は、患者の身体管腔内に位置するように、サイズ決定及び成形され、並びに/又は場合によっては構造的に構成される。例えば、管腔内デバイス102は、様々な実施形態では、カテーテル、ガイドワイヤ、ガイドカテーテル、圧力ワイヤ、及び/又はフローワイヤであり得る。いくつかの状況では、システム100は、追加の要素を含み、及び/又は図1に示されている要素のうちの1つ又は複数なしに実施される。例えば、システム100は、外部イメージングシステム132を省略する。
【0031】
[0041] 管腔内イメージングシステム100(又は血管内イメージングシステム)は、患者の管腔又は血管系において使用するのに好適な任意のタイプのイメージングシステムであり得る。いくつかの実施形態では、管腔内イメージングシステム100は、管腔内超音波(IVUS)イメージングシステムである。他の実施形態では、管腔内イメージングシステム100は、前方視管腔内超音波(FL-IVUS)イメージング、管腔内光音響(IVPA)イメージング、心内心エコー検査(ICE)、経食道心エコー検査(TEE)、及び/又は他の好適なイメージングモダリティのために構成されたシステムを含む。
【0032】
[0042] システム100及び/又はデバイス102は、任意の好適な管腔内イメージングデータを取得するように構成され得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、デバイス102は、光イメージング、光コヒーレンス断層撮影(OCT)など、任意の好適なイメージングモダリティのイメージング構成要素を含む。いくつかの実施形態では、デバイス102は、圧力センサー、フローセンサー、温度センサー、光ファイバー、反射体、ミラー、プリズム、アブレーション要素、無線周波数(RF)電極、導体、又はそれらの組合せを含む、任意の好適な非イメージング構成要素を含む。概して、デバイス102は、管腔120に関連する管腔内イメージングデータを取得するためのイメージング要素を含むことができる。デバイス102は、患者の管又は管腔120への挿入のために、サイズ決定及び成形(及び/又は構成)される。
【0033】
[0043] システム100は、制御室を有するカテーテル検査室内に配備される。処理システム106は制御室内にある。任意に、処理システム106は、カテーテル検査室自体など、他の場所にある。カテーテル検査室は無菌フィールドを含むが、関連する制御室は、実施されるべき手順、及び/又はヘルスケア施設に応じて、無菌であることも無菌でないこともある。カテーテル検査室及び制御室は、血管造影、透視、CT、IVUS、仮想組織学(VH)、前方視IVUS(FL-IVUS)、管腔内光音響(IVPA)イメージング、冠血流予備量比(FFR)決定、冠血流予備能(CFR)決定、光コヒーレンス断層撮影(OCT)、コンピュータ断層撮影、心内心エコー検査(ICE)、前方視ICE(FLICE)、管腔内パルポグラフィ(palpography)、経食道超音波、透視、及び他の医療イメージングモダリティ、又はそれらの組合せなど、任意の数の医療イメージング手順を実施するために使用される。いくつかの実施形態では、デバイス102は、オペレータが患者にあまり接近する必要がないように、制御室などの遠隔ロケーションから制御される。
【0034】
[0044] 管腔内デバイス102、PIM104、モニタ108、及び外部イメージングシステム132は、処理システム106に直接又は間接的に通信可能に結合される。これらの要素は、標準銅リンク又は光ファイバーリンクなど、ワイヤード接続を介して、及び/或いは、IEEE802.11 Wi-Fi規格、超広帯域(UWB)規格、ワイヤレスFireWire、ワイヤレスUSB、又は別の高速ワイヤレスネットワーキング規格を使用するワイヤレス接続を介して、医療処理システム106に通信可能に結合される。処理システム106は、1つ又は複数のデータネットワーク、例えば、TCP/IPベースのローカルエリアネットワーク(LAN)に通信可能に結合される。他の実施形態では、同期光ネットワーキング(SONET)など、異なるプロトコルが利用される。いくつかの場合には、処理システム106は、ワイドエリアネットワーク(WAN)に通信可能に結合される。処理システム106は、様々なリソースにアクセスするためにネットワーク接続性を利用する。例えば、処理システム106は、ネットワーク接続を介して、医療におけるデジタルイメージング及び通信(DICOM)システム、ピクチャアーカイビング通信システム(PACS)、並びに/又は病院情報システム(HIS)と通信する。
【0035】
[0045] 高レベルにおいて、超音波イメージング管腔内デバイス102は、管腔内デバイス102の遠位端の近くに取り付けられたスキャナアセンブリ110中に含まれるトランスデューサアレイ124から、超音波エネルギーを放出する。超音波エネルギーは、スキャナアセンブリ110を囲む(管腔120などの)媒体中の組織構造によって反射され、超音波エコー信号がトランスデューサアレイ124によって受信される。スキャナアセンブリ110は、超音波エコーを表す(1つ又は複数の)電気信号を生成する。スキャナアセンブリ110は、1つ又は複数の単一の超音波トランスデューサ、及び/又は、平面アレイ、湾曲アレイ、円周アレイ、環状アレイなど、任意の好適な構成におけるトランスデューサアレイ124を含むことができる。例えば、スキャナアセンブリ110は、いくつかの事例では、1次元アレイ又は2次元アレイであり得る。いくつかの事例では、スキャナアセンブリ110は、回転超音波デバイスであり得る。スキャナアセンブリ110のアクティブエリアは、1つ又は複数のトランスデューサ材料、及び/或いは、一様に又は独立して制御又はアクティブにされ得る、超音波要素の1つ又は複数のセグメント(例えば、1つ又は複数の行、1つ又は複数の列、及び/又は1つ又は複数の配向)を含むことができる。スキャナアセンブリ110のアクティブエリアは、様々な基本的な又は複雑な幾何学的形状でパターン化又は構造化され得る。スキャナアセンブリ110は、側方視配向(例えば、管腔内デバイス102の長手方向軸に垂直に及び/又は直交して放出される超音波エネルギー)、及び/又は前方視配向(例えば、長手方向軸に平行に及び/又は沿って放出される超音波エネルギー)に配設され得る。いくつかの事例では、スキャナアセンブリ110は、近位又は遠位方向において、長手方向軸に対して斜角において超音波エネルギーを放出及び/又は受信するように構造的に構成される。いくつかの実施形態では、超音波エネルギー放出は、スキャナアセンブリ110の1つ又は複数のトランスデューサ要素の選択的トリガリングによって電子的にステアリングされ得る。
【0036】
[0046] スキャナアセンブリ110の(1つ又は複数の)超音波トランスデューサは、圧電微細加工超音波トランスデューサ(PMUT)、容量性微細加工超音波トランスデューサ(CMUT)、単結晶、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、PZT複合物、他の好適なトランスデューサタイプ、及び/又はそれらの組合せであり得る。一実施形態では、超音波トランスデューサアレイ124は、任意の好適な数の個々のトランスデューサ要素、或いは、2つの音響要素、4つの音響要素、36個の音響要素、64個の音響要素、128個の音響要素、500個の音響要素、812個の音響要素などの値、及び/又はより大きい他の値とより小さい他の値の両方を含む、1つの音響要素から1000個の音響要素の間の音響要素を含むことができる。
【0037】
[0047] PIM104は、受信されたエコー信号を処理システム106に転送し、ここで、(フロー情報を含む)超音波画像が再構築され、モニタ108上に表示される。コンソール又は処理システム106は、プロセッサと、メモリとを備えることができる。処理システム106は、本明細書で説明される管腔内イメージングシステム100の特徴を促進するように動作可能である。例えば、プロセッサは、非一時的有形コンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータ可読命令を実行することができる。
【0038】
[0048] PIM104は、処理システム106と、管腔内デバイス102中に含まれるスキャナアセンブリ110との間での信号の通信を促進する。この通信は、管腔内デバイス102内の(1つ又は複数の)集積回路コントローラチップにコマンドを提供すること、送信及び受信のために使用されるべきトランスデューサアレイ124上の特定の(1つ又は複数の)要素を選択すること、選択された(1つ又は複数の)トランスデューサアレイ要素を励起するための電気パルスを生成するために送信機回路をアクティブにするために、(1つ又は複数の)集積回路コントローラチップに送信トリガ信号を提供すること、並びに/又は、(1つ又は複数の)集積回路コントローラチップ上に含まれる増幅器を介して、選択された(1つ又は複数の)トランスデューサアレイ要素から受信された増幅されたエコー信号を受け入れることを含む。いくつかの実施形態では、PIM104は、エコーデータを処理システム106に中継する前に、そのデータの予備処理を実施する。そのような実施形態の例では、PIM104は、データの増幅、フィルタ処理、及び/又はアグリゲートを実施する。一実施形態では、PIM104はまた、スキャナアセンブリ110内の回路を含む管腔内デバイス102の動作をサポートするために、高電圧及び低電圧DC電力を供給する。
【0039】
[0049] 処理システム106は、PIM104を介してスキャナアセンブリ110からエコーデータを受信し、そのデータを処理して、スキャナアセンブリ110を囲む媒体中の組織構造の画像を再構築する。概して、デバイス102は、患者の任意の好適な解剖学的組織及び/又は身体管腔内で利用され得る。処理システム106は、管腔120の断面IVUS画像など、管又は管腔120の画像がモニタ108上に表示されるように、画像データを出力する。管腔120は、流体で満たされた又は流体で囲まれた構造を表し、自然及び人工の両方である。管腔120は患者の身体内にある。管腔120は、心臓血管系、末梢血管系、神経血管系、腎臓血管系を含む、患者の血管系の動脈又は静脈などの血管、及び/或いは身体内の任意の他の好適な管腔である。例えば、デバイス102は、限定はしないが、肝臓、心臓、腎臓、胆嚢、膵臓、肺を含む器官と、導管と、腸と、脳、硬膜嚢、脊髄及び末梢神経を含む神経系構造と、尿路と、心臓の血液、室又は他の部分内の弁、及び/或いは身体の他の系とを含む、任意の数の解剖学的ロケーション及び組織タイプを検査するために使用される。自然構造に加えて、デバイス102は、限定はしないが、心臓弁、ステント、シャント、フィルタ及び他のデバイスなど、人工構造を検査するために使用される。
【0040】
[0050] コントローラ又は処理システム106は、メモリ及び/又は他の好適な有形コンピュータ可読記憶媒体と通信している1つ又は複数のプロセッサを有する処理回路を備える。コントローラ又は処理システム106は、本開示の1つ又は複数の態様を行うように構成される。いくつかの実施形態では、処理システム106とモニタ108とは、別個の構成要素である。他の実施形態では、処理システム106及びモニタ108は、単一の構成要素に組み込まれる。例えば、システム100は、タッチスクリーンディスプレイとプロセッサとを有するハウジングを含む、タッチスクリーンデバイスを備えることができる。システム100は、ユーザがモニタ108上に示されるオプションを選択するための、タッチセンシティブパッド又はタッチスクリーンディスプレイ、キーボード/マウス、ジョイスティック、ボタンなど、任意の好適な入力デバイスを備えることができる。処理システム106、モニタ108、入力デバイス、及び/又はそれらの組合せは、システム100のコントローラとして参照され得る。コントローラは、デバイス102、PIM104、処理システム106、モニタ108、入力デバイス、及び/又はシステム100の他の構成要素と通信していることがある。
【0041】
[0051] いくつかの実施形態では、管腔内デバイス102は、Volcano Corporationから入手可能なEagleEye(登録商標)カテーテル、及びその全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,846,101号に開示されているものなど、従来の固体IVUSカテーテルと同様のいくつかの特徴を含む。例えば、管腔内デバイス102は、管腔内デバイス102の遠位端の近くのスキャナアセンブリ110と、管腔内デバイス102の長手方向本体に沿って延在する送信線束112とを備える。ケーブル又は送信線束112は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、又はそれ以上の導体を含む、複数の導体を備えることができる。
【0042】
[0052] 送信線束112は、管腔内デバイス102の近位端にあるPIMコネクタ114において終端する。PIMコネクタ114は、送信線束112をPIM104に電気的に結合し、管腔内デバイス102をPIM104に物理的に結合する。一実施形態では、管腔内デバイス102は、ガイドワイヤ出口ポート116をさらに備える。したがって、いくつかの事例では、管腔内デバイス102は、ラピッドエクスチェンジ(rapid-exchange)カテーテルである。ガイドワイヤ出口ポート116は、管腔120を通して管腔内デバイス102を導くために、ガイドワイヤ118が遠位端に向かって挿入されることを可能にする。
【0043】
[0053] モニタ108は、コンピュータモニタ又は他のタイプのスクリーンなど、ディスプレイデバイスである。モニタ108は、選択可能なプロンプト、インストラクション、及びイメージングデータの視覚化をユーザに表示するために使用される。いくつかの実施形態では、モニタ108は、管腔内イメージング手順を完了するために、手順固有のワークフローをユーザに提供するために使用される。このワークフローは、管腔の状態及びステントの可能性を決定するための事前ステント計画、並びに管腔中に位置しているステントのステータスを決定するための事後ステント検査を実施することを含む。ワークフローは、図5図11に示されている表示又は視覚化のうちのいずれかとしてユーザに提示される。
【0044】
[0054] 外部イメージングシステム132は、(管120を含む)患者の身体の、X線画像、放射線画像、血管造影/静脈造影(例えば、コントラストあり)画像、及び/又は透視(例えば、コントラストなし)画像を取得するように構成され得る。外部イメージングシステム132は、(管120を含む)患者の身体のコンピュータ断層撮影画像を取得するようにも構成される。外部イメージングシステム132は、身体の外側に位置する間、(管120を含む)患者の身体の超音波画像を取得するように構成された外部超音波プローブを含む。いくつかの実施形態では、システム100は、(管120を含む)患者の身体の画像を取得するための他のイメージングモダリティシステム(例えば、MRI)を含む。処理システム106は、管腔内デバイス102によって取得された管腔内画像とともに、患者の身体の画像を利用することができる。
【0045】
[0055] 図2は、人体内の血管(例えば、動脈及び静脈)を示す。例えば、人体の静脈がラベル付けされる。本開示の態様は、末梢血管系、例えば、胴又は脚の静脈に関係し得る。
【0046】
[0056] 閉塞は、動脈又は静脈内で発生することがある。閉塞は、概して、例えば、患者の健康に有害である様式で、管腔(例えば、動脈又は静脈)を通る流体の流れに制限を生じる遮断又は他の構造的構成を表すことができる。例えば、閉塞は、管腔の断面積、及び/又は流体が管腔を通って流れるための利用可能な空間が減少するように、管腔を狭くする。解剖学的組織が血管である場合、閉塞は、(例えば、外部管からの)圧迫による狭まりの結果であり、限定はしないが、繊維性、繊維脂質(繊維脂肪)、壊死性コア、石灰化(高密度カルシウム)、血液、及び/又は異なるステージの血栓(例えば、急性、亜急性、慢性など)など、プラーク成分を含む、プラーク蓄積の結果である。いくつかの事例では、閉塞は、血栓、狭窄、及び/又は病変として参照され得る。概して、閉塞の組成は、評価されている解剖学的組織のタイプに依存する。解剖学的組織のより健康な部分は、均一な又は対称的なプロファイル(例えば、円形断面プロファイルをもつ円筒形プロファイル)を有する。閉塞は、均一な又は対称的なプロファイルを有しない。したがって、閉塞を伴う、解剖学的組織の疾患のある部分又は圧迫された部分は、非対称な及び/又は場合によっては不規則なプロファイルを有する。解剖学的組織は、1つの閉塞又は複数の閉塞を有することがある。
【0047】
[0057] 閉塞の蓄積(例えば、血栓、深部静脈血栓症又はDVT、慢性完全閉塞又はCTOなど)は、末梢血管系(例えば、胴、腹部、鼠径部、脚)における静脈の断面積が低減される1つの形である。静脈に接触する他の解剖学的組織もその断面積を低減し、それにより、それを通る血流を制限することがある。例えば、胴、腹部、鼠径部、又は脚の、動脈又は靭帯が、静脈に対して押圧することがあり、これにより、静脈の形状が変化し、その断面積が低減する。他の解剖学的組織との接触から生じる断面積のそのような低減は、動脈又は靭帯との接触の結果として静脈の壁が圧迫されるという点で、圧迫として参照され得る。
【0048】
[0058] 図3は、圧迫330を含む血管300を示す。圧迫330は、管壁310の外部に発生し、血液320の流れを制限する。圧迫は、限定はしないが、腱、靭帯、又は近隣の管腔を含む、血管300の外部の他の解剖学的構造によって引き起こされる。
【0049】
[0059] 図4は、圧迫330を含み、流れを回復するためにその内部でステント440が拡張された、血管300を示す。ステント440は、圧迫330を変位させ、阻止し、管壁310を外向きに押し、したがって、血液320についての流れ制限を低減する。閉塞を緩和するための他の処置オプションは、限定はしないが、血栓摘出術と、アブレーションと、血管形成術と、薬剤とを含む。ただし、大多数の場合、処置前に、処置中に、又は処置後に、患部(affected area)のロケーション、配向、長さ、及びボリュームの正確で詳細な知識とともに、患部の正確でタイムリーな血管内画像を取得することが大いに望ましい。
【0050】
[0060] 図5は、本開示の少なくとも1つの実施形態による、例示的な管腔内イメージングディスプレイスクリーン500を示す。この例では、スクリーン表示500は、一連の連続する断層画像からの現在の断層IVUS画像510と、一連の連続する断層画像のスタックされた長手方向断面を含んでいる画像長手方向表示(ILD)520と、グラフィカルロードマップ530とを含む。グラフィカルロードマップ530とILD520の両方に関連付けられた、ブックマーク540a、540b、540c、540d、540e、及び540fも見える。ブックマーク540dは、IVUS画像510のロケーション及び性質に関する情報を含んでいるラベル550のように、現在のIVUS画像510にも関連付けられる。この例では、IVUS画像は、左外腸骨静脈の参照画像として識別される。さらに、ブックマーク情報は、自動的に生成される報告に保存され得る。ブックマークに対する変更が、これらのロケーションのうちのいずれかにおいて行われた場合、自動及び支援ブックマーキングシステムは、これらのロケーションのすべてにおいてブックマークを更新し、したがって、時間を節約し、ブックマーク編集ワークフローを簡略化する。
【0051】
[0061] 図6は、本開示の少なくとも1つの実施形態による、患者の左脚静脈におけるプルバック手順中の例示的な自動及び支援ブックマーキングシステムのグラフィカルロードマップスクリーン表示530を示す。この例では、グラフィカルロードマップスクリーン表示は、複数の静脈セグメント、すなわち、下大静脈(IVC)610、左総腸骨静脈(CIV)620、左外腸骨静脈(EIV)630、左総大腿静脈(CFV)640、及び左大腿静脈(F)650を含む。右側の対応するセグメント660も、参照のために示されているが、それらが現在の手順の一部でなく、手順中に管腔内イメージングプローブによって通過されないことを示すためにグレーアウトされている。他の管セグメント又は管腔セグメントが、身体の他のエリアにおいて識別される。いくつかの実施形態では、管セグメントの識別は、(例えば、画像認識、速度追跡、及び位置推定を使用して)自動及び支援ブックマーキングシステムによって自動的に実施され、ブックマークが自動的に適用される。他の実施形態では、ブックマークは、臨床医又は他のユーザに予測的に示唆される。ユーザが必要とする次のブックマークを予測することは、ブックマークのリストに目を通して正しいブックマークを見つけること、又は手動のブックマークを入力することを、ユーザが行う必要を有利に回避する。他の実施形態では、管セグメントの識別は、自動及び支援ブックマーキングシステムの支援を受けて、臨床医又は他のユーザによって実施される。ブックマーク又はラベルは、例えば、セグメントが始まる又は終わるロケーション、或いは別のセグメントが始まる又は終わるロケーションに適用され得る。
【0052】
[0062] 図6に示されている例では、自動及び支援ブックマーキングシステムは、実施されている手順と、管腔300内の管腔内イメージングプローブ102の現在のロケーション及び移動の方向と、解剖学的ランドマーク(例えば、管腔の分岐、又は近隣の管腔の分岐)の近接度と、機能を実施するための必要に応じた他の情報とについてのシステムの知識に基づく、インストラクション670及びブックマーク680を臨床医又は他のユーザに提供している。臨床医又は他のユーザが、インストラクション670によって示された管腔300の部分に、管腔内イメージングプローブ102を進めたとき、臨床医又は他のユーザは、次いで、例えば、ブックマークをダブルクリックすることによって、又は管腔内イメージングディスプレイスクリーン500における現在の管腔内画像510上にブックマークをドラッグアンドドロップすることによって、又は現在の管腔内画像510についてのブックマークを確認するための音声コマンドを発行することによって、ブックマークをアクティブにするか又は確認する。これが行われると、ブックマーク680は、現在の管腔内画像510にだけでなく、ILD520及びグラフィカルロードマップ530上の対応するロケーションにも自動的に関連付けられる。さらに、自動及び支援ブックマーキングシステムは、ラベル550を自動的にポピュレートし、ラベル550は、ブックマーク680及び現在の管腔内画像に自動的に関連付けられ、例えば、ブックマーク情報と、画像ロケーションと、画像タイプ(例えば、参照、処置前対象物、処置後対象物など)とを含む。いくつかの実施形態では、これらのステップは、解剖学的ランドマークとして管又は管腔の既知の分岐部を追跡するための画像認識に基づいて、いかなる種類のユーザ入力も必要とせずに、自動及び支援ブックマーキングシステムによって自動的に実施される。ブックマークはまた、血栓、ウェビング、及び圧迫(静脈)又は狭窄(動脈)など、問題の自動化された画像認識に基づいて、示唆されるか又は自動的に配置される。
【0053】
[0063] 境界検出、画像処理、画像分析、及び/又はパターン認識の例は、その教示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、D.Geoffrey Vince、Barry D.Kuban及びAnuja Nairを発明者として2001年3月13日に発行された「VASCULAR PLAQUE CHARACTERIZATION」と題する米国特許第6,200,268号、Jon D.Klingensmith、D.Geoffrey Vince及びRaj Shekharを発明者として2002年4月30日に発行された「INTRAVASCULAR ULTRASONIC ANALYSIS USING ACTIVE CONTOUR METHOD AND SYSTEM」と題する米国特許第6,381,350号、Anuja Nair、D.Geoffrey Vince、Jon D.Klingensmith及びBarry D.Kubanを発明者として2006年7月11日に発行された「SYSTEM AND METHOD OF CHARACTERIZING VASCULAR TISSUE」と題する米国特許第7,074,188号、D.Geoffrey Vince、Anuja Nair及びJon D.Klingensmithを発明者として2007年2月13日に発行された「NON-INVASIVE TISSUE CHARACTERIZATION SYSTEM AND METHOD」と題する米国特許第7,175,597号、Jon D.Klingensmith、Anuja Nair、Barry D.Kuban及びD.Geoffrey Vinceを発明者として2007年5月8日に発行された「SYSTEM AND METHOD FOR VASCULAR BORDER DETECTION」と題する米国特許第7,215,802号、Jon D.Klingensmith、D.Geoffrey Vince、Anuja Nair及びBarry D.Kubanを発明者として2008年4月15日に発行された「SYSTEM AND METHOD FOR IDENTIFYING A VASCULAR BORDER」と題する米国特許第7,359,554号、及びJon D.Klingensmith、Anuja Nair、Barry D.Kuban及びD.Geoffrey Vinceを発明者として2008年12月9日に発行された「SYSTEM AND METHOD FOR VASCULAR BORDER DETECTION」と題する米国特許第7,463,759号を含む。
【0054】
[0064] 図7は、本開示の少なくとも1つの実施形態による、患者の左脚静脈におけるプルバック手順中の例示的な自動及び支援ブックマーキングシステムのグラフィカルロードマップスクリーン表示530を示す。図6の例と同様に、グラフィカルロードマップスクリーン表示は、複数の静脈セグメント610、620、630、640、及び650を含む。右側の対応するセグメント660も、参照のために示されているが、グレーアウトされている。この例では、スクリーン表示は、断層画像510をも含む。この例では、単一のインストラクション670を提供し、単一のブックマーク680を示唆するのではなく、自動及び支援ブックマーキングシステムは、管腔300内の管腔内イメージングプローブ102のロケーションのおおよその、しかし不完全な知識とともに、着手されている手順及びプローブの移動の方向についてのシステムの知識に基づく、複数の異なる示唆されたマーカー(例えば、ブックマーク)680を含むメニュー670を提供する。この例では、システムは、臨床医又は他のユーザがマーカー情報(例えば、ブックマーク及びラベル情報)を手動で入力することを可能にする「その他(Other)」オプション780をも提供する。これは、例えば、非標準的手順中に、又は管腔内プローブ102についての位置決め情報が不正確であると考えられる手順中に有用である。ユーザからの入力により、システムは、示唆されたブックマーク680及び780の中から所望のブックマークを選択することが可能になる。一例では、ブックマークは、断層画像510又はロードマップ画像530のいずれかの上にドラッグアンドドロップされ得、そのブックマークは、現在表示される断層画像に対応するロケーションにおいて両方に自動的に適用される。
【0055】
[0065] 一例では、ブックマークは、容易なナビゲーションを促進する、プルバック上の(例えば、ILD、ロードマップ、又は断面断層画像上の)ロケーションマーカーである。ラベルは、フレームにおける領域、又はプルバック、さらにはブックマークに関連付けられ得る、テキスト注釈である。ブックマークは、長手方向ビュー又はロードマップにおける小さいフラグ又はマークのように見えることがある。ラベルは、ブックマークに関連付けられることも関連付けられないこともあるテキストを含む。
【0056】
[0066] 図8は、関連技術による、管腔内画像ブックマーキング方法についての流れ図800である。ステップ810において、1次ユーザ(例えば、臨床医)は、管腔300内の関心領域を通して管腔内イメージングプローブ102を押すか又は引く。関心領域は、例えば、疾患のある組織又は圧迫された組織が検査されるべきである対象領域、或いは比較のために管腔300の寸法が記録される参照領域である。
【0057】
[0067] ステップ820において、1次ユーザは、現在の管腔内イメージングフレームをラベル付けするためにブックマークを要求する。しかしながら、概して、1次ユーザは、管腔内イメージングプローブ102を移動するのを止めず、それをほぼ一定の速度で押すか又は引き続ける。
【0058】
[0068] ステップ830は、1次ユーザがブックマークを要求することと、2次ユーザ(例えば、外科助手又は非無菌スタッフメンバー)がブックマーク情報を実際に入力することとの間の不可避の時間遅延を表す。この時間遅延は、変数T1によって表される。
【0059】
[0069] ステップ840において、2次ユーザはブックマーク情報を入力する。これは、画像のタイプ(例えば、対象物又は参照)に関する情報とともに、管腔内イメージングプローブ102の現在のロケーション又は疑わしいロケーションを入力することを伴う。また、このデータ入力は、変数T2によって表される時間を必要とする。一方、一般的な管腔内イメージング手順では、管腔内イメージングプローブ102は、比較的一定の速度で移動し続ける。
【0060】
[0070] イメージング手順(例えば、IVUSプルバック手順)が完了すると、ステップ850において、1次ユーザは、管腔内イメージングシステム100のレビューモードにおいて管腔内イメージングデータをレビューし、2次ユーザによって配置されたブックマーク540の位置を特定する。極めて頻繁に、時間遅延T1及びT2のために、ブックマークは、意図されたフレームよりも遅いフレーム上に配置されている。いくつかの事例では、ブックマークは、2次ユーザが、時間遅延T1及びT2を予想し、補償することを試みた場合、意図されたフレームよりも早いフレーム上に配置される。
【0061】
[0071] ステップ860において、1次ユーザは、管腔内画像510及び/又はILD520にざっと目を通して、ブックマーク540が配置されることが意図された画像510を見つける。
【0062】
[0072] ステップ870において、1次ユーザは、ブックマーク540を所望の画像510に再配置するか、又は、ブックマーク540を削除し、再入力する。1次ユーザは、次いで、ブックマークされた画像510の測定、注釈、及び他の分析を実施する。
【0063】
[0073] このプロセスは、時間がかかり、エラーを起こしやすく、当技術分野における、ツール及び手順の改善の必要を生じる。
【0064】
[0074] 図9は、本開示の少なくとも1つの実施形態による、管腔内画像ブックマーキング方法900についての流れ図である。ステップ910において、1次ユーザ(例えば、臨床医)は、管腔300内の関心領域を通して管腔内イメージングプローブ102を押すか又は引く。関心領域は、例えば、対象領域又は参照領域である。
【0065】
[0075] ステップ920において、自動及び支援ブックマーキング方法900は、ブックマーク680及び/又は関連付けられたラベル情報550を1次ユーザに示唆する。実施されている手順タイプと、入口点と、管腔内イメージングプローブの移動の方向と、管腔内イメージングプローブのロケーションとについてのシステムの知識に基づいて、システムは、どのブックマークがどんな順序で必要とされるかを予想することが可能である。一例では、ユーザは、例えば、頸静脈入口又は大腿入口、及び移動の方向(例えば、プルバック又は前方長手方向移動)を指定する。一般的な手順は、例えば、腹部から脚へのプルバック、又は脚から腹部へのプルバックのいずれかを伴う。システムは、管セグメント(EIV、CIVなど)が出現する順序及び逆の順序を知っており、入口点及び移動の方向に基づいて、管セグメントを正しい順序で提示する。
【0066】
[0076] ステップ930において、ユーザ(1次ユーザ又は2次ユーザのいずれか)は、ブックマーク及び/又は関連付けられたラベル情報を確認する。この確認は、例えば、現在の管腔内画像510上にブックマーク680をドラッグアンドドロップすることによって、又はブックマーク680をダブルクリックすることによって、又は自動及び支援ブックマーキングシステムの音声認識インターフェースに口頭確認を発行する(例えば、プロセッサ回路が、口頭確認を表す電気信号を受信している)ことによって、実施される。したがって、ブックマーク680は、プルバック手順中に所望のフレーム上に直接配置され、レビューステージ中に再作業を必要としない。
【0067】
[0077] ステップ940において、1次ユーザは、管腔を通して一定の速度で管腔内イメージングプローブ102を移動し続ける。いくつかの事例では、システムは、手順中に、ステップ920に戻り、追加のブックマークを示唆する。他の事例では、プロセスは、ステップ940の後に完了する。
【0068】
[0078] 自動及び支援ブックマーキングシステムの別の態様は、ブックマークされたフレームの周りの複数の近隣フレームをユーザに提示することである。図8に示されているワークフローでは、1次ユーザは、T1及び場合によってはT2に関連する時間遅延のために、いつも正しいフレームにブックマークを配置するとは限らない。本開示のいくつかの実施形態は、ブックマークの周りのフレームのセット又は短いビデオクリップを記録し、これにより、関心フレームがブックマークによって実際にキャプチャされるというさらなる確信をユーザが有することが可能になることによって、ユーザを支援する。ユーザは、次いで、現在の症例において報告又は検討するために、主要なプルバック自体にアクセスすることなしに、症例レビュー中に実際のフレームを選択することができる。さらに、ブックマークがこれらのフレームのうちのいずれかにおいて編集された場合、その変更は、それらのフレームのすべてに適用され(及びILD又はロードマップ画像にも適用される)、したがって、ブックマーク編集ワークフローを簡略化する。
【0069】
[0079] 図10は、本開示の実施形態による、プロセッサ回路1050の概略図である。プロセッサ回路1050は、本方法を実施するために必要に応じて、超音波イメージングシステム100、又は他のデバイス若しくはワークステーション(例えば、サードパーティワークステーション、ネットワークルータなど)において実施されるか、或いはクラウドプロセッサ又は他のリモート処理ユニット上で実施される。示されているように、プロセッサ回路1050は、プロセッサ1060と、メモリ1064と、通信モジュール1068とを備える。これらの要素は、例えば1つ又は複数のバスを介して、互いと直接的又は間接的に通信している。
【0070】
[0080] プロセッサ1060は、中央処理ユニット(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、コントローラ、或いは、汎用コンピューティングデバイス、縮小命令セットコンピューティング(RISC)デバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は機械的及び量子コンピュータを含む他の関係する論理デバイスの任意の組合せを含む。プロセッサ1060はまた、本明細書で説明される動作を実施するように構成された、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、又はそれらの任意の組合せを備える。プロセッサ1060はまた、コンピューティングデバイスの組合せとして実施され、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実施される。
【0071】
[0081] メモリ1064は、キャッシュメモリ(例えば、プロセッサ1060のキャッシュメモリ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気抵抗RAM(MRAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、固体メモリデバイス、ハードディスクドライブ、他の形態の揮発性及び不揮発性メモリ、又は異なるタイプのメモリの組合せを含む。一実施形態では、メモリ1064は、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。メモリ1064は命令1066を記憶する。命令1066は、プロセッサ1060によって実行されたとき、プロセッサ1060に本明細書で説明される動作を実施させる命令を含む。命令1066はコードとも呼ばれる。「命令」及び「コード」という用語は、任意のタイプの(1つ又は複数の)コンピュータ可読ステートメントを含むように広く解釈されるべきである。例えば、「命令」及び「コード」という用語は、1つ又は複数のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、手順などを指す。「命令」及び「コード」は、単一のコンピュータ可読ステートメント又は多数のコンピュータ可読ステートメントを含む。
【0072】
[0082] 通信モジュール1068は、プロセッサ回路1050と他のプロセッサ又はデバイスとの間のデータの直接的又は間接的通信を容易にするために、任意の電子回路及び/又は論理回路を含むことができる。その点において、通信モジュール1068は、入出力(I/O)デバイスであり得る。いくつかの事例では、通信モジュール1068は、プロセッサ回路1050及び/又は超音波イメージングシステム100の様々な要素間の直接的又は間接的通信を容易にする。通信モジュール1068は、多数の方法又はプロトコルを通して、プロセッサ回路1050内で通信する。シリアル通信プロトコルは、限定はしないが、US SPI、IC、RS-232、RS-485、CAN、イーサネット、ARINC429、MODBUS、MIL-STD-1553、或いは任意の他の好適な方法又はプロトコルを含む。パラレルプロトコルは、限定はしないが、ISA、ATA、SCSI、PCI、IEEE-488、IEEE-1284、及び他の好適なプロトコルを含む。適切な場合、シリアル及びパラレル通信は、UART、USART、又は他の適切なサブシステムによってブリッジされる。
【0073】
[0083] (限定はしないが、ソフトウェア更新、ファームウェア更新、プロセッサと中央サーバとの間のあらかじめ設定された共有、又は超音波デバイスからの読取りを含む)外部通信は、USB、マイクロUSB、Lightning、又はFireWireインターフェースなど、ケーブルインターフェース、Bluetooth、Wi-Fi、ZigBee、Li-Fi、或いは、2G/GSM、3G/UMTS、4G/LTE/WiMax、又は5Gなど、セルラーデータ接続など、任意の好適なワイヤレス又はワイヤード通信技術を使用して達成される。例えば、Bluetooth Low Energy(BLE)無線は、クラウドサービスとの接続性を確立するために、データの送信のために、及びソフトウェアパッチの受信のために、使用され得る。コントローラは、リモートサーバ、又は、ラップトップ、タブレット、若しくはハンドヘルドデバイスなど、ローカルデバイスと通信するように構成されるか、或いはステータス変数及び他の情報を示すことが可能なディスプレイを含む。情報はまた、USBフラッシュドライブ又はメモリスティックなど、物理媒体上に転送される。
【0074】
[0084] 図11は、本開示の少なくとも1つの実施形態による、IVUSアクセス点選択スクリーン1100のスクリーンショットである。自動及び支援ブックマーキングシステムは、概して、機械学習アルゴリズム又は他のトレーニングベースのAIアルゴリズムを使用して、IVUS画像を、異なる人間の部分母集団についての統計的に代表的な管腔解剖学的組織のアプリオリなデータセット又は知識セットと照合することによって、患者の循環系の異なる領域を自動的に識別することが可能である。しかしながら、IVUSプルバック静脈造影図システムが、イメージングカテーテル102の超音波トランスデューサ124の開始点及び進行方向に関する正確で特定の情報とともに始まるとき、管識別の精度が改善される。したがって、この例では、スクリーン表示1100は、臨床医又は他のユーザが大腿アクセスと頸静脈アクセスとの間で選択することを可能にする、アクセスポイントセレクタ1110を含む。スクリーン表示1100は、臨床医又は他のユーザが、IVUSプルバックのロケーションとして患者の右脚と左脚との間で選択することを可能にする、対象肢(target limb)セレクタ1120をも含む。これらの例は例示的であるにすぎず、他のアクセス点及び対象肢、対象領域(例えば、腹部)、又は対象解剖学的組織(例えば、心臓)も可能であり、手順タイプ、疾患タイプ、及び関心解剖学的特徴のロケーションに応じて、代わりに又は加えて使用される。
【0075】
[0085] 終了ボタン1130及び開始ボタン1140も見える。限定はしないが、ヘルプボタン、手順タイプセレクタ、疾患タイプセレクタ、及び解剖学的組織タイプセレクタを含む、他の制御も提供される。
【0076】
[0086] 上記で説明された例及び実施形態に対して、いくつかの変形が可能である。例えば、自動及び支援ブックマーキングシステムは、説明されたもの以外の身体内の解剖学的系において採用されるか、或いは、説明されたもの以外の他の疾患タイプ、物体タイプ、又は手順タイプをイメージングするために採用される。本明細書で説明される技術は、現在存在するのか今後開発されるのかにかかわらず、多様なタイプの管腔内イメージングセンサーに適用される。本システムは、PhilipsのIGT-Dデバイス及びIVUSコンソールソフトウェアなど、動脈又は静脈イメージングにおける冠状動脈及び末梢用途のためのIVUSとともに採用される。代替的に又は追加として、本システムは、ラベル及びブックマークを必要とするか又は使用可能にする、X線、血管造影図、及び静脈造影図アプリケーションとともに採用される。本システムは、ラベル又はブックマークを採用する、ただし、所見の編集が可能にされる、任意のイメージングモダリティとともに採用される。
【0077】
[0087] したがって、本明細書で説明される技術の実施形態を構成する論理演算は、動作、ステップ、オブジェクト、要素、構成要素、又はモジュールと様々に呼ばれる。さらに、明示的に別段に請求されるか、又は特定の順序がクレームの文言によって本質的に必要とされない限り、これらは任意の順序で起こるか又は実施されることを理解されたい。すべての方向性の参照、例えば、上側、下側、内側、外側、上向き、下向き、左、右、横、前面、背面、上部、下部、上方、下方、垂直、水平、時計回り、反時計回り、近位、及び遠位は、請求される主題の読者の理解を補助するための識別のために使用されるにすぎず、特に、自動及び支援ブックマーキングシステムの位置、配向、又は使用に関して限定を生じない。接続の参照、例えば、取り付けられた、結合された、接続された、及び接合されたは、広く解釈されるべきであり、別段に規定されていない限り、要素の集合間の中間部材と、要素間の相対移動とを含む。したがって、接続の参照は、必ずしも、2つの要素が直接接続され、互いに固定関係にあることを暗示するとは限らない。「又は」という用語は、「排他的又は」ではなく「及び/又は」を意味すると解釈されるものとする。特許請求の範囲において別段に記載されていない限り、述べられた値は、例示的なものにすぎないと解釈されるものとし、限定しているととられないものとする。
【0078】
[0088] 上記の明細書、例及びデータは、特許請求の範囲において定義されている自動及び支援ブックマーキングシステムの例示的な実施形態の構造及び使用の完全な説明を提供する。請求される主題の様々な実施形態が、ある程度詳細に、又は1つ又は複数の個々の実施形態を参照しながら、上記で説明されたが、当業者は、請求される主題の趣旨又は範囲から逸脱することなく、開示される実施形態に多数の変更を行うことができる。さらに他の実施形態が企図される。上記の説明中に含まれ、添付の図面において示されているすべての事項は、特定の実施形態の例示的なものにすぎず、限定するものではないと解釈されるものとすることが意図される。詳細又は構造の変更が、以下の特許請求の範囲において定義されている主題の基本要素から逸脱することなく行われ得る。
図1
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