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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-02
(45)【発行日】2023-11-13
(54)【発明の名称】シェード装置
(51)【国際特許分類】
   E04H 15/58 20060101AFI20231106BHJP
【FI】
E04H15/58 Z
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021569897
(86)(22)【出願日】2019-06-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-23
(86)【国際出願番号】 US2019039348
(87)【国際公開番号】W WO2020236198
(87)【国際公開日】2020-11-26
【審査請求日】2022-04-21
(31)【優先権主張番号】16/418,910
(32)【優先日】2019-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521510877
【氏名又は名称】ジェイアールジェイ・アライアンス・エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】JRJ ALLIANCE, LLC
【住所又は居所原語表記】570 ROCKEVILLE COURT, OCEANSIDE, NY 11572, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】マウレロ,ジョン,エム
(72)【発明者】
【氏名】マウレロ,ジョン,マイケル
【審査官】沖原 有里奈
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0202321(US,A1)
【文献】実開平05-058020(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2007/0051396(US,A1)
【文献】実開昭48-008905(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2006/0272688(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0240007(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 15/00-15/64
A45B 1/00-27/02
F16M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つの前方三脚脚部と、一つの後方三脚脚部と、三脚ベースとで構成され、前記三脚脚部が前記三脚ベースに対して折り畳み可能に接続される三脚装置と、
一つの三脚脚部に接続され、開口部で構成される第一の接合部と、
第一の端部および第二の端部を有し、前記第一の接合部の前記開口部内に滑動可能に配置される第一のアームと、
前記第一のアーム、第一のキャンバスアームおよびコネクタアームに接続される第二の接合部と、
前記コネクタアームおよび第二のキャンバスアームに接続される第三の接合部と、
第一のキャンバス構造部および第二のキャンバス構造部であって、前記第一のキャンバス構造部は前記第一のキャンバス構造部の接合部によって前記第一のキャンバスアームと接続され、前記第二のキャンバスアームは前記第二のキャンバス構造部の接合部によって前記第二のキャンバスアームと接続される、第一および第二のキャンバス構造部と、を備えるシェード装置。
【請求項2】
前記第一の接合部、第二の接合部または第三の接合部のうちのいずれか一つ以上は、多方向性、軸、多角的、多回転型、または異なる軸周りで多方向に動くことが可能である、請求項1に記載のシェード装置。
【請求項3】
前記後方三脚脚部に取外し可能に接続されるフックでさらに構成されている、請求項1に記載のシェード装置。
【請求項4】
前記第一の接合部、第二の接合部または第三の接合部のうちのいずれか一つ以上は、カラーロック、レバーカムロック、フラットカムロック、回転角部材のいずれか一つまたはいずれかの組合せで構成され、該回転角部材は、前記第一、第二または第三の接合部のうちのいずれか一つ以上の回転を可能にする、請求項1に記載のシェード装置。
【請求項5】
前記三脚ベースはさらに、ユーザの物品を保持する少なくとも一つのホルダで構成される、請求項1に記載のシェード装置。
【請求項6】
前記各三脚脚部は三脚足部で構成され、各三脚脚部の各三脚足部は、次のもの、すなわち、互いに異なるもの、互いに同じもののいずれか一方である、請求項1に記載のシェード装置。
【請求項7】
前記三脚足部は、前記三脚足部の対応する三脚脚部を受け入れるスリーブと、
前記スリーブに接続された平坦部であって、前記スリーブに角度を付けて接続される平坦部と、で構成される、請求項6に記載のシェード装置。
【請求項8】
前記スリーブと平坦部は、少なくとも一つの角度コネクタによって接続される、請求項7に記載のシェード装置。
【請求項9】
前記アームのうちのいずれか一つまたはそれ以上はポールである、請求項1に記載のシェード装置。
【請求項10】
前記三脚脚部のうちの任意の二つのセットを接続するハサミヒンジコネクタをさらに備える、請求項1に記載のシェード装置。
【請求項11】
前記第一のアームおよび前記第一のキャンバスアームに接続された支持アームをさらに備える、請求項1に記載のシェード装置。
【請求項12】
前記第一のキャンバス構造部の接合部、第二のキャンバス構造部の接合部のうちのいずれか一つ以上は、多方向性、軸、多角的、多回転型、または異なる軸周りで多方向に動くことが可能である、請求項1に記載のシェード装置。
【請求項13】
前記第一および第二のキャンバス構造部のいずれか一つ以上は、前方部、中間部および後方部で構成され、前記前方部は部分コネクタの第一のセットによって前記中間部に接続され、前記中間部は部分コネクタの第二のセットによって前記後方部に接続され、前記後方部はそれに応じて、前記第一、第二のキャンバス構造部の接合部に接続される、請求項1に記載のシェード装置。
【請求項14】
前記部分コネクタの第一のセット、前記部分コネクタの第二のセットのうちのいずれか一つ以上の各々は、前記中間部を、前記前方部および後方部から持ち上げることができるようになっているか、または、前記前方部および後方部に向かって折り畳むことができるようになっている二つのハサミヒンジで構成される、請求項13に記載のシェード装置。
【請求項15】
前記部分コネクタの第一のセット、部分コネクタの第二のセットのうちのいずれか一つ以上の各々は、前記中間部を前記前方部および後方部から離して配置する二つの固定アームで構成される、請求項13に記載のシェード装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、スポーツ、ガーデニング、屋外での作業等の多くの用途を有する調節可能なシェード装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人が屋外にいる間に適切な日陰を作ることができないのは、かなりの数の人々が、ある程度の数の屋外活動に携わっていないからである。また、アスリートやスポーツマンは、彼らのそれぞれのスポーツに携わっているため、影の不足は、彼らのスポーツに関するパフォーマンスにも影響を及ぼす。傘などの既存のシェードシステムは、太陽が一定の速度で動いているときに、屋外で作業している人の常に変化しているニーズに対処できないため、該太陽の常に変化する位置に対して適応するシェードシステムが要求される。したがって、該太陽の位置に関係なく、人に対して日陰を作るために容易に適応可能な装置に対する必要性がある。さらに、持ち運び可能であり、および既存の装置、構造および/または装置に対する使用および/または設置に対して適応可能であるシェード装置に対する必要性がある。さらに、同時に一人以上のユーザの陰にするニーズに対応できるシェード装置に対する必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
該本発明は、該太陽の位置または太陽光線の方向に関係なく、一人の人に影を提供するように構成されているシェード装置を意図している。該装置は、個人を該太陽から保護する努力をしながら、変化する高さ、角度、側等のすべてにおいて、ある角度または位置に設定されることが可能であることが意図されている。したがって、該装置は、該個人を保護するように容易に調節することができるため、該太陽の位置は問題にならないであろう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
該本発明の実施形態の態様は、二つの前方三脚脚部と一つの後方三脚脚部と三脚ベースとを含んでもよい三脚装置であって、前記三脚脚部が前記三脚ベースに対して折り畳み可能に接続される三脚装置と、一つの三脚脚部に接続され、開口部で構成される第一の接合部と、第一の端部および第二の端部を有し、前記第一の接合部の前記開口部内に滑動可能に配置される第一のアームと、前記第一のアーム、第一のキャンバスアームおよびコネクタアームに接続される第二の接合部と、前記コネクタアームおよび第二のキャンバスアームに接続される第三の接合部と、第一のキャンバス構造部および第二のキャンバス構造部であって、前記第一のキャンバス構造部は、前記第一のキャンバス構造部の接合部によって前記第一のキャンバスアームと接続され、および前記第二のキャンバスアームは、前記第二のキャンバス構造部の接合部によって前記第二のキャンバスアームと接続される第一および第二のキャンバス構造部と、を含むことができるシェード装置を意図している。
【0005】
該本発明の実施形態の態様において、該シェード装置の該第一の接合部、第二の接合部または第三の接合部のうちのいずれか一つ以上は、多方向性であり、多軸であり、多角的であり、および異なる軸周りで多方向に動くことが可能な多回転型とすることができる。
【0006】
該本発明の実施形態の態様において、該シェード装置は、該後方三脚脚部に取外し可能に接続されるフックを含んでいてもよい。
【0007】
該本発明の実施形態の態様において、該シェード装置の前記第一の接合部、第二の接合部または第三の接合部のうちのいずれか一つ以上は、カラーロック、レバーカムロック、フラットカムロック、回転角部材のいずれか一つまたはいずれかの組合せを含んでいてもよく、該回転角部材は、前記第一、第二または第三の接合部のうちのいずれか一つ以上の回転を可能にする。
【0008】
該本発明の実施形態の態様において、該シェード装置の該三脚ベースは、ユーザの物品を保持する一つ以上のホルダまたはホルダコンパートメントを含んでいてもよい。
【0009】
該本発明の実施形態の態様において、該シェード装置の各三脚脚部は三脚足部を含んでいてもよく、各三脚脚部の各三脚足部は、次のもの、すなわち、互いに異なるもの、互いに同じもののうちのいずれか一方とすることができる。
【0010】
該本発明の実施形態の態様において、該三脚足部は、該三脚足部の対応する三脚脚部を受け入れるスリーブと、該スリーブに接続される平坦部とで構成することができ、該平坦部は、該スリーブに角度を付けて接続される。
【0011】
該本発明の実施形態の態様において、該スリーブと平坦部は、少なくとも一つの角度コネクタによって接続することができる。
【0012】
該本発明の実施形態の態様において、該シェード装置のアームのいずれか一つ以上はポールである。
【0013】
該本発明の実施形態の態様において、該シェード装置はハサミヒンジコネクタを含んでもよく、該ハサミコネクタは、該三脚脚部のいずれか二つのセットを接続する。
【0014】
該本発明の実施形態の態様において、該シェード装置は、該第一のアームおよび該第一のキャンバスアームに接続された支持アームを含んでいてもよい。該支持アームは、該第一のキャンバスアームに対して追加的に支持することができる。
【0015】
該本発明の実施形態の態様において、前記第一のキャンバス構造部の接合部、第二のキャンバス構造部の接合部のうちのいずれか一つ以上は、多方向性であり、多軸であり、多角的であり、および異なる軸周りで多方向に動くことが可能な多回転型とすることができる。
【0016】
該本発明の実施形態の態様において、前記第一および第二のキャンバス構造部のいずれか一つ以上は、前方部、中間部および後方部を含むことができ、前記前方部は、部分コネクタの第一のセットによって前記中間部に接続することができ、および前記中間部は、部分コネクタの第二のセットによって前記後方部に接続することができ、および前記後方部は、それに応じて、第一、第二のキャンバス構造部の接合部に接続される。
【0017】
該本発明の実施形態の態様において、前記部分コネクタの第一のセット、前記部分コネクタの第二のセットのうちのいずれか一つ以上の各々は、前記中間部を、前記前方部および後方部から持ち上げることができるようになっているか、または、前記前方部および後方部に向かって折り畳むことができるようになっている二つのハサミヒンジを含んでいてもよい。
【0018】
該本発明の実施形態の態様において、前記部分コネクタの第一のセット、部分コネクタの第二のセットのうちのいずれか一つ以上の各々は、前記中間部を前記前方部および後方部から離して配置する二つの固定アームで構成される。
【0019】
該本発明の追加的な態様、目的、形状構成および利点は、添付図面を参照して、好適な実施形態に関する以下の説明から明らかになるであろう。該本発明を、特に本発明のいくつかの好適な実施形態に関連して詳細に説明してきたが、該本発明の趣旨および範囲内で、変形例および変更例を実施できることは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1A】本発明の実施形態の態様による二つのキャンバス構造部を有するシェード装置を示す図である。
図1B】本発明の実施形態の態様による二つのキャンバス構造部を有するシェード装置を示す図である。
図1C】本発明の実施形態の態様による二つのキャンバス構造部を有するシェード装置を示す図である。
図1D】本発明の実施形態の態様による二つのキャンバス構造部を有するシェード装置を示す図である。
図1E】本発明の実施形態の態様によるシェード装置の三脚ベースの詳細を示す図である。
図1F】本発明の実施形態の態様によるシェード装置の肘接合部の該詳細を示す図である。
図1G】本発明の実施形態の態様によるシェード装置のフックの部材の詳細を示す図である。
図1H】本発明の実施形態の態様によるシェード装置のフックの部材の詳細を示す図である。
図1I】本発明の実施形態の態様によるシェード装置の、シェード装置の三脚脚部の三脚足部の詳細を示す図である。
図1J】本発明の実施形態の態様によるシェード装置の、シェード装置の三脚脚部の三脚足部の詳細を示す図である。
図1K】本発明の実施形態の態様によるシェード装置の、シェード装置の三脚脚部の三脚足部の詳細を示す図である。
図2A】本発明の実施形態の態様によるシェード装置のキャンバス構造部の詳細を示す図である。
図2B】本発明の実施形態の態様によるシェード装置のキャンバス構造部の詳細を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に図1Aから図1Fを参照すると、該本発明の実施形態の態様によるシェード装置100が図示されている。影を作り出すためのシェード装置100を用いた活動に従事しているプレーヤー/ユーザ102Aおよび102Bによって使用されているシェード装置100が図示されている(図1A図1C)。シェード装置100は、シェード装置100を地面に配置して安定化させるのに用いられる三脚脚部104A~104Cを含むことができる。三脚脚部104A~104Cは、三脚ベース106に接続することができる。該本発明の実施形態の一つの態様において、三脚脚部104A~104Cの各々の接続部は、使用後に、シェード装置100の運搬のための各脚部の折り畳みを可能にする各接続部における可動で、調節可能な回り継手によって特徴付けることができる。
【0022】
該本発明の実施形態の別の態様において、脚部104A~104Cは伸縮構造とすることができ、それにより、ユーザ102Aまたは102Bのいずれか一人がシェード装置100を降ろして運搬するときに、各脚部の短縮を可能にしている。さらに、三脚脚部104A~104Cは、地面/表面との摩擦を生じさせて、該脚部が滑るのを防ぐために、各脚部の該ベースにゴムキャップを含んでいてもよい。
【0023】
該本発明の実施形態の態様において、この出願において記載されている「アーム」は、これらに限定されないが、ロッド、ポール構造(すなわち、円形断面を有するアーム)または、これらに限定されないが、異なる断面、例えば、放物線状、六角形状、五角形状等の異なる断面を有する構造を指すことができる。換言すると、どのような種類の断面形状を有する構造も意図されている。
【0024】
該本発明の実施形態の別の態様において、該アームの各々は、互いに伸縮構造関係にすることができる部材を有する伸縮構造とすることができる。この構造形態は、当該アームの所望の角度、長さおよび/または高さを達成するための、該ユーザ102Aおよび/または102Bによる各アームの調節を支援する。
【0025】
三脚ベース106はさらに、第一の接合部108に接続することができる。第一の接合部108は、該本発明の実施形態の一つの態様において、第一のアーム110のための保持または取付け機構として機能する。一つの態様において、アーム110は、接合部108のスリーブ内に滑動可能に配置することができる。この構成は、該ユーザが、シェード装置100によって生じる該影の該高さおよび/または角度を調節する場合に、アーム110が、接合部108の該スリーブ内で所望の長さまで滑動することを可能にする。接合部108は、アーム110を定位置に固定するための固定機構120Aを含むことができる。該本発明の実施形態の態様において、アーム110は、その軸周りに回転可能にすることができる。
【0026】
該本発明の実施形態の態様において、三脚ベース106は、一つ以上のホルダまたはホルダコンパートメント106Aおよび106Bを含むことができる。ホルダ106Aおよび106Bは、カップ、鍵、電話機等を含む異なる物を保持するように機能することができる。
【0027】
アーム110の一方の端部は、第二の接合部112と接続するために、接合部108から延在している。第二の接合部112は、第一のキャンバス構造部116Aの第一のキャンバスアーム114のための接続接合部としても作用する。また、第二の接合部112は、該本発明の実施形態の態様において、第一のキャンバスアーム114を所望の位置または所望の長さに固定する固定機構120Bも含むことができる。固定機構120Bは、接合部112に対する第一のキャンバスアーム114の調節を可能にするために解除することもできる。第一のキャンバスアーム114は、一つの態様において、第一のキャンバスアーム114が、第一のキャンバス構造部116Aによって生じる該影の該角度を調節するために所望の長さまで滑動することを可能にする該構成によって、第二の接合部112のスリーブ内に滑動可能に配置することができる。このような態様においては、第一のキャンバスアーム114は、第二の接合部112のスリーブに嵌合し、その結果、その長さまたは位置を調節するために、第一のキャンバスアーム114を、このようなスリーブを介して滑動させることが可能となる。
【0028】
該本発明の実施形態の態様において、接合部108に接続されていないアーム110の該端部は、使用および取扱いを容易にするためのゴムグリップを備えていてもよい。
【0029】
該本発明の実施形態の態様において、第一のキャンバス構造部116Aは、該キャンバスの所望の形状を維持するのに用いられる、任意の形状およびロッドから成るキャンバスを含んでいてもよい。
【0030】
次に、図1Aおよび図1G図1Hを参照すると、該本発明の実施形態の態様による、フック118を有するシェード装置100が図示されている。該本発明の実施形態の態様において、フック118は、三脚ベース106の該ベースから下方に延在することができる。フック118は、限定するものではないが、スポーツバッグ、スポーツアクセサリー等を吊るすことを含むさまざまな目的のために用いることができる。
【0031】
該本発明の実施形態の一つの態様において、フック118は、フック118として機能するように、一緒に接合または接続することができる二つの鏡像半体118Aおよび118Bを含んでもよい。該本発明の実施形態の態様において、フック半体118Aおよび118Bは、三脚脚部104Cの周りに、および該本発明の実施形態の別の態様において見られるように、第一のアーム110の周りに一緒に接続することができる。該本発明の実施形態の態様において、フック半体118Aおよび118Bは、一つのねじまたは一組のねじを用いて、または、公知の他の何らかの同様のコネクタを用いて接続してもよい。
【0032】
該本発明の実施形態の別の態様において、接合部112および124は、それらそれぞれの接続されたアームも同様に定位置に固定しながら、各接合部をそれぞれ定位置に固定する固定機構120Aおよび120Bを含んでもよい。
【0033】
該本発明の実施形態の別の態様において、固定機構120Aおよび120Bは、カラーロック、レバーカムロック、フラットカムロック、肘接合部または回転角部材のうちのいずれか一つ以上を含んでもよい。
【0034】
該本発明の実施形態の別の態様においては、第一および第二のキャンバス構造部116Aおよび116Bの方向性を変えるのを容易にするために、接合部112および124は、異なる軸周りで複数の方向に動かすことが可能である。別の態様では、接合部112および124の各々またはいずれか一方は、アーム114および126と一緒に各接合部の要素に接続されたボール回転継手を含んでもよい。該ボール回転継手は、ポールに接続された該それぞれの接合部の該要素間にあってもよく、または該要素に接続してもよい。該本発明の実施形態の態様において、接合部112および124は、肘接合部を利用してもよい。
【0035】
また、シェード装置100は、第二の接合部112を第三の接合部124と接続するコネクタアーム122を含んでもよい。第三の接合部124は、第二のキャンバス構造部116Bに接続される第二のキャンバスアーム126にも接続することができる。キャンバス構造部116Aおよび116Bはともに、該ユーザが彼らの活動を実行している間、ユーザ102Aおよび102Bに対して影を作る。
【0036】
該本発明の実施形態の態様において、シェード装置100は、第一のアーム110を第一のキャンバスアーム114に接続する支持アーム128も含むことができる。支持アーム128は、第一のキャンバスアーム114に対して追加的な支持を与える。該本発明の実施形態の態様において、支持アーム128は、その第二の端部を、第二の接合部112と三脚ベース106との間の箇所において、第一のアーム110と接続することができると同時に、第一のキャンバス構造部116Aと第二の接合部112との間の箇所において、第一のキャンバスアーム114に接続された一方の端部を有することができる。
【0037】
該本発明の実施形態の態様において、シェード装置100は、三脚脚部104A、104Bおよび/または104Cのうちのいずれか二つのセットを接続することができる一つ以上のハサミヒンジ132を含むことができる。
【0038】
次に、図1Aおよび図1Iから図1Kを参照すると、該本発明の実施形態の態様による、三脚足部130A、130Bおよび130Cを有するシェード装置100が図示されている。該本発明の実施形態の態様において、三脚足部130A、130Bおよび130Cは、それぞれ、三脚脚部104A、104Bおよび104Cの各々の各ベースに配置することができる。三脚足部130A、130Bおよび130Cは、それらそれぞれの三脚脚部と、シェード装置100が上に置かれる該面との間に摩擦を生じるように構造的に設計されている。該本発明の実施形態の態様において、三脚足部130A、130Bおよび130Cは、同じ構造および形状を有していてもよい。該本発明の実施形態の別の態様において、各三脚足部130A、130Bおよび130Cは、互いに異なっていてもよい。
【0039】
該本発明の実施形態の態様において、三脚足部130A、130Bおよび130Cの各々は、三脚足部130A、130Bおよび130Cをそれぞれ受け入れるためのスリーブ構成要素134A、134Bおよび134Cを含むことができる。該本発明の実施形態の態様において、スリーブ134A、134Bおよび134Cの各々は、それぞれ、平坦部136A、136Bおよび136Cに接続することができる。該本発明の実施形態の態様において、スリーブ134A、134Bおよび134Cは、それぞれ、平坦部136A、136Bおよび136Cに角度を付けて接続することができ、この場合、スリーブ134A、134Bおよび134Cは、それらそれぞれの平坦部において、該平坦部に対して有る角度を成して接続することができる。
【0040】
該本発明の実施形態の態様において、スリーブ134A、134Bおよび134Cはさらに、該スリーブの追加的な支持のための傾斜翼部138A、138Bおよび138Cによって支持することができる。該本発明の実施形態の態様において、該スリーブのうちの一つ以上は、追加的な傾斜翼部、例えば、スリーブ138の傾斜翼部138B’を有していてもよい。
【0041】
図1Aに戻ると、該本発明の実施形態の態様による、第一および第二のキャンバス構造部116Aおよび116Bを有するシェード装置100が図示されている。該本発明の実施形態の態様において、キャンバス構造部116Aおよび116Bは、該キャンバスの所望の形状を維持するのに用いられるロッドとともに、どのような形状のキャンバスも含むことができる。
【0042】
第一のキャンバス構造部116Aは、第一のキャンバス構造部の接合部140Aによって第一のキャンバスアーム114に接続することができ、第二のキャンバス構造部116Bは、第二のキャンバス構造部の接合部140Bによって第二のキャンバスアーム126に接続することができる。該本発明の実施形態の態様において、第一のキャンバス構造部の接合部140Aおよび/または第二のキャンバス構造部の接合部140Bのいずれか一つ以上は、多方向性であり、多軸であり、多角的であり、および異なる軸周りで多方向に動くことが可能な多回転型とすることができる。
【0043】
該本発明の実施形態の別の態様において、キャンバス構造部116Aおよび116Bの各々または両方は、該キャンバス構造部を介した気流/微風の流れが、シェード装置100の転倒を防ぐことを可能にするように構造的に構成することができる。例えば、キャンバス構造部116A、116Bは、他の部分の上で、キャンバス構造部116A、116Bの、より高く配置された部分に接続する上昇脚部を用いて上昇される上昇部分を含んでいてもよく、それによって、該キャンバス構造部の異なる部分間にオープンスペースが生じて、該構造を介した空気/微風の自由な流れが可能となる。
【0044】
該本発明の実施形態の態様において、第一のキャンバス構造部116Aは、前方部142Aと、中間部142Bと、後方部142Cとを含んでもよく、前方部142Aは、部分コネクタ144A、144Bの第一のセットによって中間部142Bに接続され、および中間部142Bは、部分コネクタ144C、144Dの第二のセットによって後方部142Cに接続され、および後方部144Cは、第一のキャンバス構造部の接合部140Aと接続されている。該本発明の実施形態の態様において、部分コネクタ144A、144Bの第一のセット、部分コネクタ144C、144Dの第二のセットのうちのいずれか一つ以上の各々は、中間部142Bが、前方部142Aおよび後方部142Cから離れて持ち上げられること、または、該前方部142Aおよび後方部142Cに向かって折り畳まれることを可能にする二つのハサミヒンジを含むことができる。中間部142Bが該ハサミヒンジを用いて持ち上げられた状態で、突風は、中間部142Bと、前方部142Aおよび後方部142Cとの間の空間を介して流すことにより、第一のキャンバス構造116Aを介して流すことができる。このことは、該突風がシェード装置100をひっくり返すのを防ぐであろう。
【0045】
該本発明の実施形態の別の態様において、部分コネクタ144A、144Bの第一のセット、部分コネクタ144C、144Dの第二のセットのうちのいずれか一つ以上の各々は、前記中間部を、前記前方部および後方部から離して配置する固定アームを含んでもよい。
【0046】
該本発明の実施形態の態様において、第二のキャンバス構造部116Bは、前方部146Aと、中間部146Bと、後方部146Cとを含むことができ、前方部146Aは、部分コネクタ148A、148Bの第二のセットによって中間部146Bに接続され、および中間部146Bは、部分コネクタ148C、148Dの第二のセットによって後方部146Cに接続され、および後方部148Cは、第二のキャンバス構造部の接合部140Bに接続されている。該本発明の実施形態の態様において、部分コネクタ148A、148Bの第二のセット、部分コネクタ148C、148Dの第二のセットのうちのいずれか一つ以上の各々は、中間部146Bが、前方部146Aおよび後方部146Cから離れて持ち上げられること、または、該前方部146Aおよび後方部146Cに向かって折り畳まれることを可能にする二つのハサミヒンジを含むことができる。中間部146Bが該ハサミヒンジを用いて持ち上げられた状態で、突風は、中間部146Bと、前方部146Aおよび後方部146Cとの間の該空間を介して流すことにより、第二のキャンバス構造部116Bを介して流すことができる。このことは、該突風がシェード装置100をひっくり返すのを防ぐであろう。
【0047】
該本発明の実施形態の別の態様において、部分コネクタ148A、148Bの第二のセット、部分コネクタ148C、148Dの第二のセットのうちのいずれか一つ以上の各々は、前記中間部を、前記前方部および後方部から離して配置する固定アームを含んでもよい。
【0048】
次に、図2Aおよび図2Bを参照すると、該本発明の実施形態の態様による、シェード装置200のキャンバス構造部208および接合部216の図が示されている。該本発明の実施形態の態様において、キャンバス構造部208は、キャンバス208Aと、キャンバスアーム210Aおよび210Bを含むことができる。キャンバス208Aは、影を作ることに加えて、広告パネル、すなわち、広告主の名称またはブランドをキャンバス208A上に配置するための有効な存在として作用することができる。
【0049】
該本発明の実施形態の態様において、キャンバスアーム210Aおよび210Bは、キャンバス208Aのスリーブ208Bおよび208C内に滑動可能に配置された二つのロッドで構成することができる。キャンバス構造部208は、キャンバスアーム210Aおよび210Bの各々をそれぞれ取外し可能に固定する二つのキャンバスアーム受け口212Aおよび212Bを有するベース212をさらに含むことができる。該本発明の実施形態の態様において、各受け口は、各アームの折り畳みを可能にすることができる。別の態様では、キャンバス構造部208は、各アームがキャンバスアーム210Aおよび210Bの各々に接続されている二つのアームを有する折り畳み機構214を含むことができる。このことは、使用後にシェード装置200が運搬される際に、キャンバスアーム210Aおよび210Bがポール206に向かって折り畳まれることを可能にしている。
【0050】
キャンバス構造部208は、アーム206に対して滑動可能に配置することができ、および接合部216の固定機構218を用いて定位置に固定することができる。一つの態様において、キャンバス構造部208は、ユーザスライドキャンバス構造部208をアームまたはポール206上に有して、その後、キャンバス構造部208の後ろに、固定機構218を有する接合部216を配置することによって、定位置に保持することができ、それにより、ベース212が滑り出すのが阻止され、および該構造が滑り出るのが防止される。
【0051】
該本発明を特に該本発明のいくつかの好適な実施形態に関連して詳細に説明してきたが、該本発明の趣旨および範囲内で、変形および変更を実施できることは理解されるであろう。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図1J
図1K
図2A
図2B