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特許7378606受信ビーム選択方法、関連する受信機ノード及び関連する送信機ノード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-02
(45)【発行日】2023-11-13
(54)【発明の名称】受信ビーム選択方法、関連する受信機ノード及び関連する送信機ノード
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20231106BHJP
   H04B 7/08 20060101ALI20231106BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20231106BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20231106BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20231106BHJP
【FI】
H04B7/06 956
H04B7/08 802
H04W16/28
H04W76/10
H04W72/20
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022520526
(86)(22)【出願日】2020-09-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-02
(86)【国際出願番号】 EP2020074484
(87)【国際公開番号】W WO2021063621
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-05-11
(31)【優先権主張番号】1951135-1
(32)【優先日】2019-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フロルデリス,ホセ
(72)【発明者】
【氏名】ルセク,フレドリク
(72)【発明者】
【氏名】ベンソン,エリック
(72)【発明者】
【氏名】ザンダー,オロフ
(72)【発明者】
【氏名】ザオ,クン
【審査官】大野 友輝
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02797240(EP,A1)
【文献】国際公開第2019/110123(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/064399(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0253211(US,A1)
【文献】SONY,Enhancements on multi-beam operation[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1-1908784,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1908784.zip>,2019年08月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/06
H04B 7/08
H04W 16/28
H04W 76/10
H04W 72/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数の受信機ノードにおいて受信ビーム選択を可能にするための、送信機ノードによって実行される方法であって、
偏波プロファイルを取得すること(S100)と、前記偏波プロファイルが一連のプローブ機会についてそれぞれの偏波を規定し、
前記偏波プロファイルに従って前記一連のプローブ機会の各プローブ機会においてパイロット信号をある単一の送信ビームで送信すること(S102)とを含み、
前記偏波プロファイルは、前記一連のプローブ機会において、N個のプローブ機会で使用される第1の偏波と、M個のプローブ機会で使用される第2の偏波とを規定し、ここでMはNよりも小さく、Mは非ゼロである、方法。
【請求項2】
前記方法が、
前記パイロット信号を送信する前に、前記偏波プロファイルを示す制御情報を前記受信機ノードに提供すること(S101)をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
提供すること(S101)が、前記偏波プロファイルを示す制御情報を前記受信機ノードに送信すること(S101A)を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記送信機ノードが、ハンドオーバにおけるターゲット無線ネットワークノードであり、前記提供すること(S101)が、前記送信機ノードの前記偏波プロファイルを示す前記制御情報を、ソース無線ネットワークノードを介して前記受信機ノードに送信すること(S101B)を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
第1の偏波における前記N個のプローブ機会が、前記第2の偏波における前記M個のプローブ機会の前に発生する、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
送信機ノードと通信するときに使用される受信ビームを選択するための、受信機ノードによって実行される方法であって、
ある単一の送信ビームにおけるパイロット信号送信のために前記送信機ノードによって使用される一連のプローブ機会における各プローブ機会についてそれぞれの偏波を規定する偏波プロファイルを取得すること(S201)と、前記偏波プロファイルは、最初のN個のプローブ機会で使用される第1の偏波と、後続のM個のプローブ機会で使用される第2の偏波とを規定し、ここでMはNよりも小さく、Mは非ゼロであり、
複数の受信ビームにおいて、前記最初のN個のプローブ機会に前記第1の偏波で前記送信機ノードによって送信されたパイロット信号を受信すること(S204)と、
前記複数の受信ビームのサブセットにおいて、前記M個のプローブ機会に前記第2の偏波で前記送信機ノードによって送信されたパイロット信号を受信すること(S208)と、
前記第1及び前記第2の偏波で受信された前記パイロット信号に基づいて、前記複数の受信ビームの前記サブセットから前記受信ビームを選択すること(S210)とを含む、方法。
【請求項7】
前記複数の受信ビームの前記サブセットが、前記第1の偏波の前記受信されたパイロット信号に基づいて決定される1つ又は複数の候補受信ビームを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法が、
前記第1の偏波で受信される前記パイロット信号に基づいて前記複数の受信ビームの前記サブセットを決定すること(S206)をさらに含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記決定すること(S206)が、前記複数の受信ビームのそれぞれについて前記第1の偏波に関連づけられた第1の品質メトリックを測定すること(S206A)と、前記決定された第1の品質メトリックに基づいて前記複数の受信ビームの前記サブセットを選択すること(S206B)とを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記選択すること(S210)が、受信ビームの前記サブセットの各受信ビームについて前記第2の偏波に関連づけられた第2の品質メトリックを測定すること(S210A)と、前記第1の品質メトリック及び前記第2の品質メトリックに基づいて前記受信ビームを選択すること(S210B)とを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記取得すること(S201)が、前記送信機ノードから、前記偏波プロファイルを示す制御情報を受信すること(S201A)を含む、請求項6~10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記送信機ノードが、ターゲット無線ネットワークノードであり、前記取得すること(S201)が、前記送信機ノードの前記偏波プロファイルを示す制御情報を、ソース無線ネットワークノードから受信すること(S201B)を含む、請求項6~10のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記方法が、前記パイロット信号を受信する前に、前記送信機ノードによって使用される前記偏波プロファイルを示す制御情報を前記送信機ノードに提供すること(S202)をさらに含む、請求項6~12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
メモリモジュールと、プロセッサモジュールと、無線インタフェースとを備えた送信機ノードであって、前記送信機ノードが請求項1~5のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、送信機ノード。
【請求項15】
メモリモジュールと、プロセッサモジュールと、無線インタフェースとを備えた受信機ノードであって、前記受信機ノードが請求項6~13のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、受信機ノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信の分野に関する。本開示は、1つ又は複数の受信機ノードにおいて受信ビーム選択を可能にする方法、送信機ノードと通信するときに使用される受信ビームを選択する方法、関連する送信機ノード及び関連する受信機ノードに関する。
【背景技術】
【0002】
数十GHzなどのミリ波周波数で動作する無線通信システムは、通常、大きな経路損失を克服するためにビームフォーミングされた送信を必要とする。したがって、送信機と受信機との間の、チャネルとも呼ばれ得る適切なリンクを提供する送信機側空間フィルタ(送信ビームとも呼ばれ得る)及び受信機側空間フィルタ(受信ビームとも呼ばれ得る)などのビーム対が選択されなければならない場合がある。初期ビーム選択及び後続のビーム調整手順の間に、いくつかの候補ビーム対をプローブすることができ、最大のチャネル利得を提供する候補ビーム対が、通常、送信のために選択される。二重偏波及び単一偏波が可能な通信デバイスによる最適なビーム選択は、候補ビーム対ごとに2つの直交偏波モードのプローブを必要とする。しかしながら、3GPP(登録商標)で現在規定されているような初期ビーム選択及びビーム調整手順は単一偏波送信に依存し、送信偏波状態の選択は他方のリンク端に対して透過的である。
【0003】
この状況は、最大のチャネル利得を提供する候補ビーム対が、単一偏波モードで送信機でプローブされた場合、2つの直交偏波モードでの送信に必ずしも最大の容量を提供せず、単一偏波送信を目的としたビーム対の選択にも最適ではないため、問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、存在する欠点を軽減、緩和、又は対処し、受信ビーム選択のためのより効率的な手順を提供する、受信ビーム選択のためのノード及び方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つ又は複数の受信機ノードにおいて受信ビーム選択を可能にするための、送信機ノードによって実行される方法が開示される。本方法は、偏波プロファイルを取得することを含む。偏波プロファイルは一連のプローブ機会についてそれぞれの偏波を規定する。本方法は、偏波プロファイルに従って一連のプローブ機会の各プローブ機会においてパイロット信号をある単一の送信ビームで送信することを含む。偏波プロファイルは、一連のプローブ機会において、N個のプローブ機会で使用される第1の偏波と、M個のプローブ機会で使用される第2の偏波とを規定し、ここでMはNよりも小さく、Mは非ゼロである。
【0006】
さらに、送信機ノードと通信するときに使用される受信ビームを選択するための、受信機ノードによって実行される方法が開示される。本方法は、ある単一の送信ビームにおけるパイロット信号送信のために送信機ノードによって使用される一連のプローブ機会における各プローブ機会についてそれぞれの偏波を規定する偏波プロファイルを取得することを含む。偏波プロファイルは、一連のプローブ機会において、最初のN個のプローブ機会で使用される第1の偏波と、後続のM個のプローブ機会で使用される第2の偏波とを規定し、ここでMはNよりも小さく、Mは非ゼロである。本方法は、複数の受信ビームにおいて、最初のN個のプローブ機会に第1の偏波で送信機ノードによって送信されたパイロット信号を受信することを含む。本方法は、複数の受信ビームのサブセットにおいて、M個のプローブ機会に第2の偏波で送信機ノードによって送信されたパイロット信号を受信することを含む。本方法は、第1及び第2の偏波で受信されたパイロット信号に基づいて、複数の受信ビームのサブセットから受信ビームを選択することを含む。送信されるパイロット信号は、例えばビーム参照信号であってもよい。
【0007】
さらに、送信機ノードが提供され、送信機ノードは、メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インタフェースとを備える。送信機ノードは、本明細書で開示される方法を実行するように構成される。
【0008】
さらに、受信機ノードが提供され、受信機ノードは、メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インタフェースとを備える。受信機ノードは、本明細書で開示される方法を実行するように構成される。
【発明の効果】
【0009】
本開示の利点は、最適に近いビーム選択精度を保ちながら、他の最先端のビーム選択方法と比較して、初期ビーム確立及び後続のビーム調整に費やされる必要があるリソースが少ないことである。
【0010】
本明細書で開示される方法は、大きな利得損失の確率を低く保ちながら、本明細書では受信ビーム選択とも呼ばれ得る受信ビームのビーム選択を実行するために必要なタイムスロットの数を低減する。
【0011】
本開示の上記及び他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して、その例示的な実施形態の以下の詳細な説明によって当業者には容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1A図1Aは、本開示による例示的なネットワークノード及び例示的な無線デバイスを備える例示的な無線通信システムを示す図である。
図1B図1Bは、本明細書の実施形態による受信ビームプローブ中の、本明細書の実施形態による例示的な送信機ノード及び例示的な受信機ノードを示す図である。
図1C図1Cは、複数の受信ビームと、送信ビームの2つの異なる偏波とに対する測定されたチャネル品質メトリックを示すグラフである。
図1D図1Dは、既知の解決策による準最適なビーム選択から生じる利得損失の累積密度関数(CDF)を示すグラフである。
図1E図1Eは、従来技術から知られる2つの偏波プロファイルを示す図である。
図1F図1Fは、本明細書の実施形態による例示的な偏波プロファイルを示す図である。
図2図2は、本開示による1つ又は複数の受信機ノードにおいて受信ビーム選択を可能にするための、送信機ノードにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図3図3は、送信機ノードと通信するときに使用される受信ビームを選択するための、無線通信システムの受信機ノードで実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図4図4は、本開示による例示的な送信機ノードを示すブロック図である。
図5図5は、本開示による例示的な受信機ノードを示すブロック図である。
図6図6は、例示的な送信機ノードと例示的な受信機ノードとの間の例示的なメッセージ交換を示すシグナリング図である。
図7図7は、例示的なソース送信機ノードと、例示的なターゲット送信機ノードと、例示的な受信機ノードとの間の例示的なメッセージ交換を示すシグナリング図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
様々な例示的な実施形態及び詳細は、関連する場合に図面を参照して、以下に説明される。図面は縮尺通りに描かれていてもいなくてもよく、同様の構造又は機能の要素は図面全体を通して同様の参照番号で表されていることに留意されたい。図面は、実施形態の説明を容易にすることのみを意図していることにも留意されたい。それらは、本開示の網羅的な説明として、又は本開示の範囲に対する限定として意図されていない。さらに、図示の実施形態は、図示のすべての態様又は利点を有する必要はない。特定の実施形態に関連して説明される態様又は利点は、必ずしもその実施形態に限定されず、そのように示されていなくても、又はそのように明示的に説明されていなくても、任意の他の実施形態で実施することができる。
【0014】
図面は、明確にするために概略的且つ簡略化されており、それらは単に本開示の理解を助ける詳細を示しているにすぎず、他の詳細は省略されている。全体を通して、同一又は対応する部分には同じ参照番号が使用される。
【0015】
図1Aは、本開示による例示的なネットワークノード400及び例示的な無線デバイス300を備える例示的な無線通信システム1を示す図である。例示的な無線通信システムは、例示的なコアネットワークノード600をさらに備えてもよい。
【0016】
本明細書で詳細に説明するように、本開示は、セルラシステム、例えば3GPP無線通信システムを備える無線通信システム1に関する。無線通信システム1は、基地局、eNB、gNB、及び/又はアクセスポイントのうちの1つ又は複数など、1つ又は複数の無線デバイス300、300A、及び/又は1つ又は複数の無線ネットワークノード400を備える。
【0017】
本明細書で開示されるネットワークノードは、基地局、進化型ノードB(eNB)、又はグローバルノードB(gNB)、及び/又はコアネットワークノード600などの無線アクセスネットワークで動作する無線アクセスネットワークノード400を含むことができる機能ユニットとみなすことができる。
【0018】
無線デバイスは、モバイルデバイス及び/又はユーザ機器(UE)を指すことができる。任意選択で、無線デバイスはモノのインターネット(IoT)デバイスを備えてもよい。
【0019】
無線デバイス300、300Aは、無線リンク(又は無線アクセスリンク又は無線チャネル)10、10Aを介してネットワークノード400と通信するように構成され得る。
【0020】
例えば無線デバイス400などの二重偏波対応受信機ノードの可能性のあるシナリオが、ダウンリンク(DL)候補ビーム対プローブの場合について図1B及び図1Cに示されている。しかしながら、同じ推論が、アップリンク(UL)候補ビーム対プローブにも当てはまり、受信機ノードは、無線アクセスネットワークノード400などのネットワークノードであり得る。
【0021】
図1Bでは、受信機ノードは、6つの異なる受信機側空間フィルタを使用して送信機ノードをリスンし、受信機側空間フィルタは、本明細書では受信ビームとも呼ばれることがあり、図では1~6とラベル付けされている。送信機ノードからの送信は、固定空間フィルタ(例えば固定ビーム)を使用する。送信機ノードがビーム選択期間全体の間に単一の偏波状態を使用して送信する場合、受信機ノードは、図1Cに示す対角線でマークされているように、例えばチャネル利得などのチャネルの品質メトリックを測定することができる。図1Cのより背の高いバーは、チャネルのより良い品質メトリックを示し、これは、例えばより大きなチャネル利得などのより良いチャネル品質メトリックとも呼ばれ得る。これらの測定されたチャネル品質メトリックに従って、受信機ノードは、受信機ノードビーム4を準最適に選択して、送信機ノードビームとビーム対を形成することができる。これは、送信機ノードにおける単一の偏波によるものであり、そのため、受信機ノードを選択するときに縞模様のバーのみが測定され、考慮される。
【0022】
しかしながら、送信機ノードからの送信は2つの直交偏波モードを使用することができるので、受信機ノードは、図1Cに示すように、送信機ノードビームの第1の偏波に対する斜め縞模様のチャネル品質メトリックと、送信機ノードビームの第2の偏波に対する黒色のチャネル品質メトリックとの両方を測定することができる。したがって、送信機ノードビームの両方の偏波を測定した後、受信機ノードは受信ビーム5を正しく選択して、送信機ノードビームとビーム対を形成することができ、これは本明細書では送信ビームとも呼ばれることがあり、二重偏波対応デバイスに最適な選択である。選択された受信ビームは、本明細書では受信ビームとも呼ばれることがある。
【0023】
図1B及び図1Cに示すように、二重偏波送信/受信が可能なデバイスによる単一偏波観測に基づくビーム選択及び/又はビーム調整は、準最適なビーム選択及び/又はビーム調整をもたらし得る。同様に、単一偏波対応デバイスの場合、受信機ノードは、リンクの容量ではなく、偏波がどの程度うまく整合されているかに基づいてビーム対を選択することができる。本発明者らが行った研究により、このような状況は実際の設定では珍しくないことが明らかになった。図1Dでは、単一偏波観測による準最適なビーム選択から生じる利得損失の累積密度関数(CDF)が、都市のマイクロセル環境及び3GPP NRチャネルプロファイルCDL-Aについて示されている。少なくとも2.5dBの利得損失の確率は10%と大きい。さらに、時間の25%で非最適なビーム対が選択される。
【0024】
上述したようなシナリオにおける大きな利得損失の確率を低減するために、送信機ノードからの二重偏波送信が使用され得る。図1Eは、固定された送信機側空間フィルタ(DL及びULの両方)を有する送信機ノードからの送信とともに受信機ノードによって現在使用されているビーム偏波モードの2つのシーケンスを示す。図1Eにおける垂直及び水平矢印は、互いに直交する偏波モードによる送信及び異なるタイムスロットにおける送信を示す。図1Eに示す例では、12個のタイムスロットを使用して、6つの二重偏波候補ビーム対をプローブする。図1Eのa)では、送信機ノードは、最初の6つのタイムスロットにおける第1の偏波及び後続の6つのタイムスロットにおける第2の偏波で送信する。受信機ノードは、第1の偏波の受信ビームの各々をプローブし、次いで、第2の偏波の受信ビームの各々をプローブし続ける。図1Eのb)では、送信機ノードは、引き続くタイムスロットにおいて第1の偏波と第2の偏波との間で交互に送信する、すなわち、タイムスロット1、3、5、7、9及び11において第1の偏波で送信し、タイムスロット2、4、6、8、10及び12において第2の偏波で送信する。受信機ノードは、すべての受信ビームがプローブされるまで次の受信ビームに続く前に、第1の受信ビームで両方の偏波をプローブしなければならない。
【0025】
一般に、二重偏波候補ビーム対のプローブに必要なタイムスロットの数、及び使用される偏波モードのシーケンスは、ネットワークノードの実装及び現在のチャネル状態に依存し得る。したがって、受信機ノードは、送信機ノードによって現在使用されている偏波プロファイルを認識しなければならない。
【0026】
以下では、偏波プロファイルの動的構成を可能にする方法が提供される。偏波プロファイルは、各々が異なる時間及び/又は周波数スロットで使用される偏波(又は偏波モード)のシーケンスを規定することができる。偏波プロファイルは、無線ネットワークノード400及び/又は無線デバイス300などの送信機及び/又は受信機ノードにおいてハードコーディングされてもよく、送信機ノードがビームの第1及び/又は第2の偏波をどのように送信するかを示してもよい。偏波プロファイルはまた、無線ネットワークノード400などの送信機ノードによって規定及び/又は実装されてもよく、送信機ノードから無線デバイス300及び300Aなどの1つ又は複数の受信機ノードにブロードキャストされてもよい。偏波プロファイルはまた、コードブックから選択されてもよく、このコードブックは、送信機ノード及び受信機ノードの両方に知られている。
【0027】
図1Eは、偏波プロファイルが、送信機ノードからの送信の偏波モードのシーケンスが、送信が第1の偏波で実行される6つのタイムスロットと、それに続く送信が第2の偏波で実行される2つのタイムスロットとを含むことを指定する、本明細書に開示される方法の一例を開示する。受信機ノードは、ビーム1~ビーム6などの6つの受信機ノード候補ビームの各々について、チャネル品質メトリック、この例ではダウンリンクチャネル利得又はアップリンクチャネル利得などのチャネル利得の単一偏波推定値を取得するために、この例では最初の6つのタイムスロットなどの第1の偏波を有するタイムスロット内の固定送信ビームを用いて送信機ノードからの送信をプローブ又は測定する。この測定値の第1のセットの後、受信機ノードは、(図1Cに示すような)各ビームの推定利得に基づいて、いくつかの候補ビームを無視することを決定することができる。この例では、受信機ノードは、候補ビーム1、2、3、及び6を無視することができる。なぜなら、これらのビームは、候補ビーム4及び5よりも低い推定チャネル利得を有するからである。次いで、第1の送信と同じ送信機側空間フィルタを使用するが、第1の偏波モードと直交する偏波モードなどの異なる偏波モードで、送信機ノードから送信するために、受信機ノードは、残りの候補ビーム4及び5のチャネル利得を測定する。第2の偏波の測定値に基づいて、無線デバイスは、(図1Cに示す例では)ビーム候補5が最大のチャネル利得を示すと判定することができる。それにより、6つの二重偏波候補ビーム対を(ほぼ最適に)プローブするのに必要なタイムスロットの数を、現在の解決策の12タイムスロットから、8タイムスロットに減らすことができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、受信機ノードは、第1の偏波を有する送信のプローブを実行した後、最も強い受信ビーム候補よりも低い特定の閾値を超える推定チャネル利得を有する、例えば最も高い推定チャネル利得を有する候補受信ビームを廃棄することができる。本発明者らによって行われた研究は、いくつかの条件下では、最も強い推定ビーム対よりも下で8dBを超える推定チャネル利得を有するビーム対候補は、直交偏波モードなどの第2の偏波モードを使用して測定する必要がないことを示した。なぜなら、このビーム対候補は、第2の偏波のプローブ後に最も強い候補の1つではない可能性が高く、したがって無視することができるからである。本明細書で開示される方法を実行することにより、誤ったビーム候補を選択する確率を、例えば2%に低減することができる。
【0029】
図2は、本開示による、1つ又は複数の受信機ノードにおける受信ビーム選択を可能にするために、送信機ノード(例えば本明細書に開示される送信機ノード、例えば送信機ノード500)によって実行される例示的な方法100のフロー図を示す。
【0030】
方法100は、偏波プロファイルを取得することS100を含み、偏波プロファイルは、一連のプローブ機会のそれぞれの偏波を規定する。1つ又は複数の実施形態では、送信機ノードは、例えばeNB又はgNBなどの無線ネットワークノードであってもよい。1つ又は複数の実施形態では、送信機ノードは、UEなどの無線デバイスであってもよい。偏波プロファイルは、一連のプローブ機会において、N個のプローブ機会で使用される第1の偏波と、M個のプローブ機会で使用される第2の偏波とを規定し、ここでMはNよりも小さく、Mは非ゼロである。これは、タイムスロットに関して非対称である偏波プロファイルとも呼ばれ得る。第1の偏波におけるN個のプローブ機会は、第2の偏波におけるM個のプローブ機会の前に発生し得る。第1の偏波は、第2の偏波と異なっていてもよい。パイロット信号の偏波は、直線偏波、円偏波、及び/又は楕円偏波であってもよい。第1の偏波は、第2の偏波に対して直交又は垂直であり得る。いくつかの実施形態では、第1の偏波は第2の偏波に直交してもよい。送信ビームの偏波は、各ビームのオーバーヘッド送信で示され得る。ビームスイープ中の各送信は、例えば同期、ビームID、セル情報などを含むことができ、さらに、本明細書の実施形態によれば、偏波は、送信のオーバーヘッド内の単一ビットとして実装することができる。各ビーム送信は、それがM個の送信のうちの1つであるか、又はN個の送信のうちの1つであるかの指示を含むことができる。いくつかの実施形態では、それはまた、シーケンス内のどの送信であるか(例えばN1、N2又はM3など)に関する指示を含んでもよい。これにより、受信機ノードは、M個の送信のうちの1つを測定しているのか、N個の送信のうちの1つを測定しているのか、また、1つのN個又はM個の送信のうちのどの特定の送信を測定しているのかを判定することができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、偏波プロファイルは、例えば偏波コードブック内で事前に規定されてもよい。送信機ノードは、例えばメモリから偏波プロファイルを検索することによって、例えば偏波コードブックから偏波プロファイルを選択することによって偏波プロファイルを取得することができる(S100)。偏波コードブックは、送信機ノードによってアクセス可能なメモリに記憶することができる。いくつかの実施形態では、偏波プロファイル及び/又は偏波コードブック、したがってN及びMは、送信機ノードと受信機ノードとの間で事前に合意されてもよく、例えば、規格で義務づけされてもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、送信機ノードは、例えば偏波プロファイルを生成することによって偏波プロファイルを取得することができる。偏波プロファイルは、アルゴリズムに基づいて生成することができる。第1の偏波のプローブ機会の数Nは、例えば1つ又は複数の受信機ノードにおける受信ビームの最大数に基づいて決定することができる。次いで、送信機ノードは、システム内の誤ったビーム選択を最小限に抑えるために、最適なプローブ機会の数Mを決定することができる。これは動的に行われてもよく、追加のオーバーヘッドとエラーの最小化との間にはトレードオフがあり得る。
【0033】
ハンドオーバ動作中にDL送信が行われ、無線デバイスがソース無線ネットワークノードと呼ばれる第1の無線ネットワークノードからターゲット無線ネットワークノードと呼ばれる第2の無線ネットワークノードに移動する場合、送信機ノードはターゲット無線ネットワークノードであってもよい。このシナリオでは、送信機ノードは、ソース無線ネットワークノードなどの第2のネットワークノードから偏波プロファイルを取得することができる。ソース無線ネットワークノードは、ソース無線ネットワークノード及び受信機ノードによって現在使用されている偏波プロファイルについて、送信機ノードであるターゲット無線ネットワークノードに通知することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、送信機ノードは、受信機ノードから偏波プロファイルを受信することによって偏波プロファイルを取得することができる。これは、例えば送信がUL送信である場合、すなわち、送信機ノードが無線デバイスであり、受信機ノードが無線ネットワークノードであり、無線ネットワークノードが、無線デバイスがUL送信又はビームプローブにどの偏波プロファイルを使用すべきかを無線デバイスに示す場合であり得る。
【0035】
方法100は、偏波プロファイルに従って一連のプローブ機会の各プローブ機会においてパイロット信号をある単一の送信ビームで送信することS102を含む。例えば、一連のプローブ機会におけるパイロット信号は、同じ送信ビームなどの同じ空間フィルタを使用して送信される。パイロット信号は、例えば測定、チャネル品質、同期、複素チャネル係数などのために(例えば送信機ノードと受信機ノードとの間で)送信される基準信号とみなすことができる。
【0036】
方法100は、パイロット信号を送信する前に、偏波プロファイルを示す制御情報を受信機ノードに提供することS101をさらに含むことができる。言い換えれば、受信機ノードは、パイロット信号の次回の送信にどの偏波プロファイルが使用されるかについて通知され得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、偏波プロファイルを示す制御情報を提供する方法ステップS101は、偏波プロファイルを示す制御情報を、例えばブロードキャストによって受信機ノードに送信することS101Aを含むことができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、偏波プロファイルを示す制御情報は、受信機ノードに記憶されたコードブック内の偏波プロファイルを示すインデックスであってもよい。コードブックは、標準化され得、したがって、受信機ノード及び送信機ノードの両方によって知られ得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、送信機ノードは、ハンドオーバにおけるターゲット無線ネットワークノードであってもよく、提供するステップS101は、ソース無線ネットワークノードを介して受信機ノードに、送信機ノードの偏波プロファイルを示す制御情報を送信することS101Bを含んでもよい。
【0040】
方法100は、複数の相互に異なる送信ビームの各々においてパイロット信号の送信S102を反復することを含むことができる。したがって、送信機ノードが複数の送信ビームを有する場合、送信機ノードは、複数の送信ビームの各々について、N+M個のプローブ機会などにより、偏波プロファイルに従ってパイロット信号を送信することができる。
【0041】
図3は、送信機ノード(例えば本明細書に開示される送信機ノード、例えば送信機ノード500)と通信するときに使用されるべき受信ビームを選択するために、受信機ノード(例えば本明細書に開示される受信機ノード、例えば受信機ノード700)によって実行される例示的な方法200のフロー図を示す。方法200は、偏波プロファイルを取得することS201を含む。偏波プロファイルは、ある単一の送信ビームにおけるパイロット信号送信のために送信機ノードによって使用される一連のプローブ機会における各プローブ機会のそれぞれの偏波を規定する。偏波プロファイルは、最初のN個のプローブ機会で使用される第1の偏波と、後続のM個のプローブ機会で使用される第2の偏波とを規定し、ここでMはNよりも小さく、Mは非ゼロである。第1の偏波は、例えば第2の偏波モードに直交するなど、第2の偏波とは異なり得る。いくつかの実施形態では、取得することS201は、送信機ノードから、偏波プロファイルを示す制御情報を受信することS201Aを含むことができる。送信機ノードは、図2のS101A、S101Bのように、偏波プロファイルを示す制御情報を提供している場合がある。
【0042】
いくつかの実施形態では、送信機ノードはターゲット無線ネットワークノードであってもよく、取得するステップS201は、ソース無線ネットワークノードから、送信機ノードの偏波プロファイルを示す制御情報を受信することS201Bを含んでもよい。送信機ノードは、図2のS101、S101、S101Bのように偏波プロファイルを示す制御情報を提供している場合がある。
【0043】
いくつかの実施形態では、偏波プロファイルは、例えば偏波コードブック内で事前に規定されてもよい。受信機ノードは、例えばメモリから偏波プロファイルを検索することによって、例えば偏波コードブックからプロファイルを選択することによって偏波プロファイルを取得することができる。偏波コードブックは、受信機ノードによってアクセス可能なメモリに記憶されてもよい。
【0044】
受信機ノードは、例えば偏波プロファイルを生成することによって偏波プロファイルを取得することができる。これは、受信機ノードが無線ネットワークノードであり、送信機ノードが無線デバイスである場合であり得る。偏波プロファイルは、例えばアンテナアレイ(例えば、要素の数、放射パターンの指向性)、環境(例えば、特定の配備環境における予想されるリフレクタの数)、全体的なトラフィック負荷に関する情報に基づいて、又は例えばM及びNを調整するなど、偏波プロファイルを取得するためにターゲット環境の1つ又は複数の実現のシミュレーションに基づいて生成され得る。偏波プロファイルの取得はまた、過去の履歴に基づいてもよい。
【0045】
受信機ノードはまた、送信機ノードから偏波プロファイルを取得することができる。これは、例えば受信機ノードが無線デバイスであり、送信機ノードが無線ネットワークノードである場合であり得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、方法200は、パイロット信号を受信する前に、送信機ノードによって使用されるべき偏波プロファイルを示す制御情報を送信機ノードに提供することS202を含むことができる。これは、例えば受信機ノードが無線デバイスであり、送信機ノードが無線ネットワークノードである場合であり得る。
【0047】
方法200は、複数の受信ビームにおいて、最初のN個のプローブ機会に第1の偏波で送信機ノードによって送信されたパイロット信号を受信することS204を含む。複数の受信ビームに含まれる受信ビームの数は、送信機ノードからの第1の偏波を有するパイロット信号の送信のためのプローブ機会の数N以下であり得る。例えば、受信機ノードは、図2のS102において送信機ノードによって送信されたパイロット信号を受信することができる。
【0048】
方法200は、第1の偏波で受信されたパイロット信号に基づいて複数の受信ビームのサブセットを決定することS206を含んでもよい。複数の候補ビームのサブセット内の受信ビームの数は、送信機ノードからの第2の偏波を有するパイロット信号の送信のためのプローブ機会の数M以下であり得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、決定するステップS206は、複数の受信ビームの各々について、第1の偏波に関連する第1の品質メトリックを測定することS206Aと、決定された第1の品質メトリックに基づいて複数の受信ビームのサブセットを選択することS206Bとを含むことができる。第1の品質メトリックは、送信機ノードからの送信の第1の偏波と関連づけられ、例えばチャネル利得、受信信号強度インジケータ(RSSI)、受信チャネル電力インジケータ(RCPI)、信号対干渉及び雑音比(SINR)、信号対雑音比(SNR)、及び/又は基準信号受信電力(RSRP)であり得る。
【0050】
方法200は、複数の受信ビームのサブセットにおいて、M個のプローブ機会において第2の偏波で送信機ノードによって送信されたパイロット信号を受信することS208を含む。複数の受信ビームのサブセットは、第1の偏波の受信パイロット信号に基づいて決定された1つ又は複数の候補受信ビームを含むことができる。
【0051】
方法200は、第1及び第2の偏波で受信されたパイロット信号に基づいて、複数の受信ビームのサブセットから受信ビームを選択することS210を含む。いくつかの実施形態では、複数の受信ビームのサブセットから受信ビームを選択するステップS210は、受信ビームのサブセットの各受信ビームについて第2の偏波に関連する第2の品質メトリックを測定することS210Aと、第1の品質メトリック及び第2の品質メトリックに基づいて受信ビームを選択することS210Bとを含むことができる。第2の品質メトリックは、送信機ノードからの送信の第2の偏波と関連づけられ、また、例えばチャネル利得、受信信号強度インジケータ(RSSI)、受信チャネル電力インジケータ(RCPI)、信号対干渉及び雑音比(SINR)、信号対雑音比(SNR)、及び/又は基準信号受信電力(RSRP)であり得る。
【0052】
図4は、本開示による例示的な送信機ノード500のブロック図を示す。送信機ノード500は、メモリ回路501、プロセッサ回路502、及び無線インタフェース503を備える。送信機ノード500は、図2に開示された方法のいずれかを実行するように構成され得る。
【0053】
送信機ノード500は、無線通信システムを使用して、本明細書に開示される受信機ノードなどの受信機ノードと通信するように構成される。無線インタフェース503は、ミリ波周波数で5Gをサポートする3GPPシステムなどの、3GPPシステムなどの無線通信システムを介した無線通信のために構成される。
【0054】
送信機ノード500は、偏波プロファイルを取得(例えばプロセッサ回路502を介して、例えば取得回路502Aを介して)するように構成される。偏波プロファイルは一連のプローブ機会についてそれぞれの偏波を規定する。言い換えれば、偏波プロファイルは、一連のプローブ機会の各プローブ機会で使用されることになる偏波を規定する。1つ又は複数の実施形態では、送信機ノードは、eNB、gNB、アクセスポイントなどの無線ネットワークノードである。1つ又は複数の実施形態では、送信機ノードは、UEなどの無線デバイスである。偏波プロファイルは、一連のプローブ機会において、N個のプローブ機会で使用される第1の偏波と、M個のプローブ機会で使用される第2の偏波とを規定し、ここでMはNよりも小さく、Mは非ゼロである。第1の偏波におけるN個のプローブ機会は、第2の偏波におけるM個のプローブ機会の前に発生し得る。第1の偏波は、第2の偏波と異なっていてもよい。
【0055】
送信機ノード500は、ある単一の送信ビームで、偏波プロファイルに従って一連のプローブ機会の各プローブ機会にパイロット信号を送信(例えば無線インタフェース503を介して)するように構成される。言い換えれば、送信機ノード500は、ある単一の送信ビームを使用して、偏波プロファイルに従って一連のプローブ機会の各プローブ機会にパイロット信号を送信するように構成される。
【0056】
送信機ノード500は、例えば偏波プロファイルを示す制御情報を受信機ノードに送信する(例えば無線インタフェース503を介して)ように構成されることによって、偏波プロファイルを示す制御情報を提供するように構成され得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、送信機ノード500は、ハンドオーバにおけるターゲット無線ネットワークノードであってもよく、送信機ノード500は、任意選択的に、送信機ノード500の偏波プロファイルを示す制御情報を、ソース無線ネットワークノードを介して受信機ノードに送信するように構成されることによって、制御情報を受信機ノードに提供するように構成されてもよい。
【0058】
送信機ノード500は、複数の相互に異なる送信ビームの各々においてパイロット信号の送信を反復するように構成され得る。
【0059】
送信機ノード500は、パイロット信号を送信する前に、例えば偏波プロファイルを示す制御情報を送信(例えば無線インタフェース503を介して)することによって、偏波プロファイルを示す制御情報を受信機ノードに提供するように構成することができる。
送信機ノード500は、複数の相互に異なる送信ビームの各々においてパイロット信号の送信(S102)を反復するように構成されてもよい。
【0060】
送信機ノード500は、セルラシステム(例えばミリ波通信)などの無線通信システムを使用して受信機ノードと通信するように構成される。
【0061】
プロセッサ回路502は、任意選択的に、図2に開示された動作のいずれか(S101、S101A、S101B)を実行するように構成される。送信機ノード500の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路501)に記憶され、且つプロセッサ回路502によって実行される実行可能論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で実施することができる。
【0062】
さらに、送信機ノード500の動作は、送信機ノード500が実行するように構成されている方法と考えることができる。また、記載された機能及び動作はソフトウェアで実装されてもよいが、そのような機能は、専用のハードウェア若しくはファームウェア、或はハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの何らかの組合せを介して実行されてもよい。
【0063】
メモリ回路501は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切なデバイスのうちの1つ又は複数であってもよい。典型的な構成では、メモリ回路501は、長期データ記憶用の不揮発性メモリと、プロセッサ回路502用のシステムメモリとして機能する揮発性メモリとを含むことができる。メモリ回路501は、データバスを介してプロセッサ回路502とデータを交換することができる。メモリ回路501とプロセッサ回路502との間の制御線及びアドレスバスも存在し得る(図4には示していない)。メモリ回路501は、非一時的なコンピュータ可読媒体と考えられる。
【0064】
メモリ回路501は、偏波プロファイルをメモリ回路501の一部に記憶するように構成されてもよい。
【0065】
図5は、本開示による例示的な受信機ノード700のブロック図を示す。受信機ノード700は、メモリ回路701と、プロセッサ回路702と、無線インタフェース703とを備える。受信機ノード700は、図3に開示された方法のいずれかを実行するように構成され得る。
【0066】
受信機ノード700は、無線通信システムを使用して、本明細書に開示される送信機ノード500などの送信機ノードと通信するように構成される。無線インタフェース703は、ミリ波通信をサポートする3GPPシステムなどの、3GPPシステムなどの無線通信システムを介した無線通信のために構成される。
【0067】
受信機ノード700は、偏波プロファイルを取得(例えばプロセッサ回路702を使用して)するように構成される。偏波プロファイルは、ある単一の送信ビームにおけるパイロット信号送信のために送信機ノードによって使用される一連のプローブ機会における各プローブ機会に対するそれぞれの偏波を規定する(例えば指示する、及び/又は、その指示を含む)。偏波プロファイルは、一連のプローブ機会において、最初のN個のプローブ機会で使用される第1の偏波と、後続のM個のプローブ機会で使用される第2の偏波とを規定し、ここでMはNよりも小さく、Mは非ゼロである。第1の偏波は、第2の偏波と異なっていてもよい。
【0068】
受信機ノード700は、複数の受信ビームにおいて、最初のN個のプローブ機会に第1の偏波で送信機ノードによって送信されたパイロット信号を受信する(例えば無線インタフェース703を介して)ように構成される。
【0069】
受信機ノード700は、複数の受信ビームのサブセットにおいて、M個のプローブ機会において第2の偏波で送信機ノードによって送信されたパイロット信号を受信する(例えば無線インタフェース703を介して)ように構成される。
【0070】
受信機ノード700は、第1及び第2の偏波で受信されたパイロット信号に基づいて、複数の受信ビームのサブセットから受信ビームを選択する(例えばプロセッサ回路702を介して、例えばセレクタ回路702Aを介して)ように構成されている。例えば、複数の受信ビームのサブセットは、第1の偏波の受信パイロット信号に基づいて決定された1つ又は複数の候補受信ビームを含む。
【0071】
プロセッサ回路702は、任意選択的に、図3に開示された動作(例えばS206、S206A、S206B、S210A、S210B、S201A、S201B)のいずれかを実行するように構成される。受信機ノード700の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路701)に記憶され、且つプロセッサ回路702によって実行される実行可能論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で実施することができる。
【0072】
さらに、受信機ノード700の動作は、無線回路が実行するように構成されている方法と考えることができる。また、記載された機能及び動作はソフトウェアで実装されてもよいが、そのような機能は、専用のハードウェア若しくはファームウェア、或はハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの何らかの組合せを介して実行されてもよい。
【0073】
メモリ回路701は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切なデバイスのうちの1つ又は複数であってもよい。典型的な構成では、メモリ回路701は、長期データ記憶用の不揮発性メモリと、プロセッサ回路703用のシステムメモリとして機能する揮発性メモリとを含むことができる。メモリ回路701は、データバスを介してプロセッサ回路702とデータを交換することができる。メモリ回路701とプロセッサ回路702との間の制御線及びアドレスバスも存在し得る(図5には示していない)。メモリ回路701は、非一時的なコンピュータ可読媒体と考えられる。
【0074】
メモリ回路701は、メモリの一部に偏波プロファイルを記憶するように構成されてもよい。
【0075】
図6は、例示的な送信機ノード500と、例示的な受信機ノード700との間の例示的なメッセージ交換を示すシグナリング図800である。シグナリング図800は、開示された技術を用いたDLビーム改良を示すことができる。
【0076】
送信機ノード500は、任意選択的に、偏波プロファイル(例えばダウンリンク偏波プロファイル)を示す制御シグナリング801を受信機ノード700に送信する。例えば、送信機ノード500(例えばgNB)は、受信機ノード700(例えばUE)がDLビーム改良のためにとることができる偏波プロファイルを受信機ノード700に通信する。例えば、偏波プロファイルは、DLビーム改良手順が行われるしばらく前にgNBとして機能する送信機ノード500によって明示的にシグナリング(801)されてもよい。送信機ノード500(例えばgNB)は、プローブ手順の全期間中に固定DL送信機側空間フィルタを使用することができる。例えば、制御シグナリング801は、最初のN個のプローブ機会で使用される第1の偏波「1」と、後続のM個のプローブ機会で使用される第2の偏波「2」とを示すことができる。次いで、受信機ノード700は、最初のN個のプローブ機会(この例ではN=6)において第1の偏波で送信機ノード500によって送信されたパイロット信号802、803、804、805、806、及び807を受信するためのチャネルを監視する。受信機ノード700は、対応するプローブ機会においてビーム1、2、3、4、5、6をそれぞれ使用してパイロット信号802、803、804、805、806、及び807を受信する。例えば、受信機ノード700(例えばUE)は、異なる時間スロット及び/又は周波数スロットでDLビーム(例えばDL受信機側空間フィルタ)候補1、2、3、4、5、及び6を使用して送信機ノード500(例えばgNB)をリスンする。受信機ノード700(例えばUE)は、送信機ノード500(例えばgNB)によって使用される偏波プロファイルを認識しており、偏波モード2のプローブ機会の数が偏波モード1のプローブ機会よりも少ないことを認識している。
【0077】
受信機ノード700は、受信ビームを評価し、第1の偏波の受信パイロット信号に基づいて決定された1つ又は複数の候補受信ビームとしてビームのサブセットを選択する。例えば、受信機ノード700(例えばUE)は、ビーム候補(例えば空間フィルタ候補)1、2、3、及び6を廃棄し、空間フィルタ候補4及び5のみをリスンする。最後に、受信機ノード700(例えばUE)は、DLビーム5(例えばDL受信機側フィルタ候補5)を選択する。言い換えれば、偏波プロファイルは、一方の偏波モードにおけるプローブ機会の数が他方のモードと異なる場合でも、ビーム選択決定が最適に近くなるように設計されている。偏波モード1及び2がすべてのDL受信機側空間フィルタ候補について受信機ノード700によってプローブされるので、本明細書に開示されたビーム改良手順は、ビーム改良手順がより長い時間を要する、図1に示したものよりも短いことが理解されよう。
【0078】
受信機ノード700は、M個のプローブ機会(この例ではM=2)を監視し、受信した第1の偏波のパイロット信号に基づいて(例えばパイロット信号908、909に関連づけられる)に関連する第2の品質メトリックに基づいて)決定された候補受信ビームであるビーム4及びビーム5を介してパイロット信号808、809を受信する(例えば第2の偏波。
【0079】
次いで、受信機ノード700は、第1及び第2の偏波で受信されたパイロット信号に基づいて、複数の受信ビームのサブセットから受信ビームを選択することができる。
【0080】
図7は、例えばハンドオーバシナリオにおける、例示的なソース送信機ノード500と、例示的なターゲット送信機ノード500Aと、例示的な受信機ノード700との間の例示的なメッセージ交換を示すシグナリング図900である。例えば、受信機ノード700は、ソース送信機ノード500のカバレッジ又はセルから、ターゲット送信機ノード500Aのカバレッジ又はセルに移動している。これは、開示された技術による初期アクセスに有益であり得る。例えば、受信機ノード700(例えばUE)は、例えば第1のgNBとして機能するソース送信機ノード500と接続モードにあり、例えば第2のgNBとして機能するターゲット送信機ノード500Aへの可能なハンドオーバが準備されていると仮定することができる。この手順は、図6に示したものと同様とみなすことができるが、現在、送信機ノード(例えば第2のgNB)によって使用される偏波プロファイルが、ソース送信機ノード500(例えば第1のgNB)によって受信機ノード700(例えばUE)に通信される点が異なる。
【0081】
ハンドオーバを容易にするために、ターゲット送信機ノード500Aは、ターゲット送信機ノード500Aの偏波プロファイルを示す制御情報を(制御シグナリング901を介して)ソース無線ネットワークノード500を介して受信機ノード700に送信することができる。このようにして、ハンドオーバのためにターゲット送信機ノード500Aから受信機ノード700に偏波プロファイルをシグナリングすることができる。
【0082】
例えば、制御シグナリング901は、最初のN個のプローブ機会で使用される第1の偏波「1」と、後続のM個のプローブ機会で使用される第2の偏波「2」とを示すことができる。次いで、受信機ノード700は、最初のN個のプローブ機会(この例ではN=6)において第1の偏波で送信機ノード500Aによって送信されたパイロット信号902、903、904、905、906、及び907を受信するためのチャネルを監視する。受信機ノード700は、対応するプローブ機会においてビーム1、2、3、4、5、6をそれぞれ使用してパイロット信号902、903、904、905、906、及び907を受信する。例えば、受信機ノード700(例えばUE)は、異なる時間スロット及び/又は周波数スロットでDLビーム(例えばDL受信機側空間フィルタ)候補1、2、3、4、5、及び6を使用して送信機ノード500A(例えばgNB)をリスンする。受信機ノード700(例えばUE)は、901によって送信機ノード500A(例えばgNB)によって使用される偏波プロファイルを認識し、偏波モード2のプローブ機会の数が偏波モード1のプローブ機会よりも少ないことを認識する。
【0083】
受信機ノード700は、受信ビームを評価し、第1の偏波の受信パイロット信号、例えば第1の偏波に関連する第1の品質メトリックに基づいて決定された1つ又は複数の候補受信ビームとしてビームのサブセットを選択する。例えば、受信機ノード700(例えばUE)は、第1の偏波と関連づけられた第1の品質メトリックに基づいてビーム候補(例えば空間フィルタ候補)1、2、3、及び6を廃棄し、空間フィルタ候補4及び5のみをリスンする。最後に、受信機ノード700(例えばUE)は、第2の偏波(例えばパイロット信号908、909に関連づけられる)に関連する第2の品質メトリックに基づいてDLビーム5(例えばDL受信機側フィルタ候補5)を選択する。言い換えれば、偏波プロファイルは、一方の偏波モードにおけるプローブ機会の数が他方のモードと異なる場合でも、ビーム選択決定が最適に近くなるように設計されている。
【0084】
本開示による方法及び製品(送信機ノード及び受信機ノード)の実施形態が、以下の項目に記載される。
【0085】
項目1.1つ又は複数の受信機ノードにおいて受信ビーム選択を可能にするための、送信機ノードによって実行される方法であって、
偏波プロファイルを取得すること(S100)と、前記偏波プロファイルが一連のプローブ機会についてそれぞれの偏波を規定し、
前記偏波プロファイルに従って前記一連のプローブ機会の各プローブ機会においてパイロット信号をある単一の送信ビームで送信すること(S102)とを含み、
前記偏波プロファイルは、前記一連のプローブ機会において、N個のプローブ機会で使用される第1の偏波と、M個のプローブ機会で使用される第2の偏波とを規定し、ここでMはNよりも小さく、Mは非ゼロである、方法。
【0086】
項目2.前記方法が、
前記パイロット信号を送信する前に、前記偏波プロファイルを示す制御情報を前記受信機ノードに提供すること(S101)をさらに含む、項目1に記載の方法。
【0087】
項目3.提供すること(S101)が、前記偏波プロファイルを示す制御情報を前記受信機ノードに送信すること(S101A)を含む、項目2に記載の方法。
【0088】
項目4.前記送信機ノードが、ハンドオーバにおけるターゲット無線ネットワークノードであり、前記提供すること(S101)が、前記送信機ノードの前記偏波プロファイルを示す前記制御情報を、ソース無線ネットワークノードを介して前記受信機ノードに送信すること(S101B)を含む、項目2に記載の方法。
【0089】
項目5.第1の偏波における前記N個のプローブ機会が、前記第2の偏波における前記M個のプローブ機会の前に発生する、項目1~4のいずれかに記載の方法。
【0090】
項目6.前記方法が、複数の相互に別個の送信ビームのうちのそれぞれにおいて前記パイロット信号の前記送信(S102)を反復することを含む、項目1~5のいずれかに記載の方法。
【0091】
項目7.前記第1の偏波が前記第2の偏波とは異なる、項目1~6のいずれかに記載の方法。
【0092】
項目8.送信機ノードと通信するときに使用される受信ビームを選択するための、受信機ノードによって実行される方法であって、
ある単一の送信ビームにおけるパイロット信号送信のために前記送信機ノードによって使用される一連のプローブ機会における各プローブ機会についてそれぞれの偏波を規定する偏波プロファイルを取得すること(S201)と、前記偏波プロファイルは、最初のN個のプローブ機会で使用される第1の偏波と、後続のM個のプローブ機会で使用される第2の偏波とを規定し、ここでMはNよりも小さく、Mは非ゼロであり、
複数の受信ビームにおいて、前記最初のN個のプローブ機会に前記第1の偏波で前記送信機ノードによって送信されたパイロット信号を受信すること(S204)と、
前記複数の受信ビームのサブセットにおいて、前記M個のプローブ機会に前記第2の偏波で前記送信機ノードによって送信されたパイロット信号を受信すること(S208)と、
前記第1及び前記第2の偏波で受信された前記パイロット信号に基づいて、前記複数の受信ビームの前記サブセットから前記受信ビームを選択すること(S210)とを含む、方法。
【0093】
項目9.前記複数の受信ビームの前記サブセットが、前記第1の偏波の前記受信されたパイロット信号に基づいて決定される1つ又は複数の候補受信ビームを含む、項目8に記載の方法。
【0094】
項目10.前記方法が、
前記第1の偏波で受信される前記パイロット信号に基づいて前記複数の受信ビームの前記サブセットを決定すること(S206)をさらに含む、項目8又は9に記載の方法。
【0095】
項目11.前記決定すること(S206)が、前記複数の受信ビームのそれぞれについて前記第1の偏波に関連づけられた第1の品質メトリックを測定すること(S206A)と、前記決定された第1の品質メトリックに基づいて前記複数の受信ビームの前記サブセットを選択すること(S206B)とを含む、項目8~10のいずれかに記載の方法。
【0096】
項目12.前記選択すること(S210)が、受信ビームの前記サブセットの各受信ビームについて前記第2の偏波に関連づけられた第2の品質メトリックを測定すること(S210A)と、前記第1の品質メトリック及び前記第2の品質メトリックに基づいて前記受信ビームを選択すること(S210B)とを含む、項目11に記載の方法。
【0097】
項目13.前記取得すること(S201)が、前記送信機ノードから、前記偏波プロファイルを示す制御情報を受信すること(S201A)を含む、項目8~12のいずれかに記載の方法。
【0098】
項目14.前記送信機ノードが、ターゲット無線ネットワークノードであり、前記取得すること(S201)が、前記送信機ノードの前記偏波プロファイルを示す前記制御情報を、ソース無線ネットワークノードから受信すること(S201B)を含む、項目8~12のいずれかに記載の方法。
【0099】
項目15.前記第1の偏波が前記第2の偏波とは異なる、項目8~14のいずれかに記載の方法。
【0100】
項目16.前記方法が、前記パイロット信号を受信する前に、前記送信機ノードによって使用される前記偏波プロファイルを示す制御情報を前記送信機ノードに提供すること(S202)をさらに含む、項目8~15のいずれかに記載の方法。
【0101】
項目17.メモリモジュールと、プロセッサモジュールと、無線インタフェースとを備えた送信機ノードであって、前記送信機ノードが項目1~7のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、送信機ノード。
【0102】
項目18.メモリモジュールと、プロセッサモジュールと、無線インタフェースとを備えた受信機ノードであって、前記受信機ノードが項目8~16のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、受信機ノード。
【0103】
「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「1次」、「2次」、「3次」などの用語の使用は、特定の順序を意味するものではなく、個々の要素を識別するために含まれる。さらに、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「1次」、「2次」、「3次」などの用語の使用は、順序又は重要性を示すものではなく、むしろ「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「1次」、「2次」、「3次」などの用語は、1つの要素を別の要素から区別するために使用される。「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「1次」、「2次」、「3次」などの語は、本明細書及び他の場所ではラベル付けの目的でのみ使用され、特定の空間的又は時間的な順序を示すことを意図しないことに留意されたい。さらに、第1の要素のラベリングは、第2の要素の存在を意味するものではなく、逆もまた同様である。
【0104】
図1A図7は、実線で示されているいくつかの回路又は動作と、破線で示されているいくつかの回路又は動作とを含むことが理解され得る。実線に含まれる回路又は動作は、最も広い例示的な実施形態に含まれる回路又は動作である。破線に含まれる回路又は動作は、実線の例示的な実施形態の回路又は動作に含まれ得る、若しくはその一部であり得る、又は実線の例示的な実施形態の回路又は動作に加えて行われ得るさらなる回路又は動作である例示的な実施形態である。これらの動作は、提示された順序で実行される必要はないことを理解されたい。さらに、すべての動作が実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序及び任意の組合せで実行することができる。
【0105】
「含む」という語は、列挙されたもの以外の要素又はステップの存在を必ずしも排除しないことに留意されたい。
【0106】
要素に先行する「1つの(a)」又は「1つの(an)」という語は、複数のそのような要素の存在を排除するものではないことに留意されたい。
【0107】
さらに、いかなる参照符号も特許請求の範囲を限定するものではなく、例示的な実施形態は、少なくとも部分的にハードウェア及びソフトウェアの両方によって実装されてもよく、いくつかの「手段」、「ユニット」又は「デバイス」は、同じハードウェアのアイテムによって表されてもよいことに留意されたい。
【0108】
本明細書で説明される様々な例示的な方法、デバイス、ノード、及びシステムは、ネットワーク環境のコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体で実施されるコンピュータプログラム製品によって一態様で実装され得る方法ステップ又はプロセスの一般的な文脈で説明される。コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含むがこれらに限定されないリムーバブル及び非リムーバブル記憶装置を含むことができる。一般に、プログラム回路は、指定されたタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含むことができる。コンピュータ実行可能命令、関連するデータ構造、及びプログラム回路は、本明細書で開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令又は関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップ又はプロセスに記載された機能を実施するための対応する動作の例を表す。
【0109】
特徴を示し説明したが、それらは特許請求される開示を限定することを意図するものではなく、特許請求される開示の範囲から逸脱することなく様々な変更及び改変を行うことができることが当業者には明らかであろう。したがって、本明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味でみなされるべきである。特許請求される開示は、すべての代替形態、改変形態、及び均等物を網羅することを意図している。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2
図3
図4
図5
図6
図7