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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-06
(45)【発行日】2023-11-14
(54)【発明の名称】排水吸引回収装置
(51)【国際特許分類】
   E01H 1/08 20060101AFI20231107BHJP
【FI】
E01H1/08 B
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018212329
(22)【出願日】2018-11-12
(65)【公開番号】P2020079494
(43)【公開日】2020-05-28
【審査請求日】2021-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】518004185
【氏名又は名称】株式会社サーフェステクノロジー
(73)【特許権者】
【識別番号】510181909
【氏名又は名称】株式会社久野製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】増田 健康
(72)【発明者】
【氏名】久野 浩二
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 一広
【審査官】小倉 宏之
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-046619(JP,U)
【文献】登録実用新案第3122202(JP,U)
【文献】特開2017-219008(JP,A)
【文献】特開2014-152728(JP,A)
【文献】実開昭57-144300(JP,U)
【文献】特開2014-101706(JP,A)
【文献】特開2005-299117(JP,A)
【文献】特開2000-352024(JP,A)
【文献】実開平04-001221(JP,U)
【文献】特開2018-201877(JP,A)
【文献】特開2012-148261(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01H 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製の角管を加工することにより形成された下面が平らな本体部と、前記本体部の内空に通じるホース取付部と、を備える排水吸引回収装置であって、
前記本体部の下面には、前記本体部の内空に通じる複数の吸水口が形成されているとともに、周縁に沿って一方の側面側のみが開口するようにコ字状の嵩上げ部材が固定されており、
前記ホース取付部は、前記本体部の底部以外に形成されていて、
前記本体部は、前記吸水口および前記ホース取付部以外が密閉されていることを特徴とする、排水吸引回収装置。
【請求項2】
前記ホース取付部は、前記本体部の両端部に形成された、斜め上向きに延びる筒状部材であることを特徴とする、請求項1に記載の排水吸引回収装置。
【請求項3】
前記本体部の前面と下面との角部、後面と下面との角部および他方の側面と下面との角部に、それぞれシール材が設置されていることを特徴とする、請求項2に記載の排水吸引回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水吸引回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
道路の補修工事では、水の使用を伴う場合がある。例えば、道路カッターを利用した工事では、カッターブレードの冷却や粉塵の飛散を防止するために、水を吹き付けながら作業を行う。また、ウォータージェットを利用した路面の切削や清掃作業では、高圧水が噴射される。
【0003】
水を使用する工事では、工事に伴う排水を速やかに除去する必要がある。特に、使用中の道路の一部に作業工区を設けて作業を行う場合には、使用中の道路に排水が流出することがないように作業工区内で排水を吸引回収する必要がある。
【0004】
例えば、道路カッターには、カッターブレードを覆うカバーに面した泥水回収手段により、工事に伴って発生する泥水を回収することで、排水の流出を防止するものがある(例えば、特許文献1参照)。このような排水回収手段を備えた装置を使用する場合であっても、排水を完全に吸引除去することができない場合がある。また、ウォータージェットガンやウォータージェットランスを使用したウォータージェット工法等では、別途、排水の吸引回収を実施するのが一般的である。
【0005】
このような排水吸引回収工としては、土のう等により排水が作業工区外に流出することを防止した上で、作業工区内の標高の低い位置に溜まった排水を排水ポンプや、バキューム車から延設されたホースなどで回収するのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2017-210781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
排水ポンプは、一定の深さを有する排水ピット等に滞留した水を吸引する場合には効率的に吸引することができるものの、路面に薄く滞留した水を吸引するには効率的ではない。また、ホースの先端から吸引する場合も、水深がホースの径よりも大きい場合には効率的であるものの、路面からの排水には効率的ではない。
【0008】
このような観点から、本発明は、路面からの排水を効率的に行うことができる排水吸引回収装置を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための本発明は、金属製の角管を加工することにより形成された下面が平らな本体部と、前記本体部の内空に通じるホース取付部とを備える排水吸引回収装置である。前記本体部の下面には、前記本体部の内空に通じる複数の吸水口が形成されているとともに、周縁に沿って一方の側面側のみが開口するようにコ字状の嵩上げ部材が固定されている。また、前記ホース取付部は、前記本体部の底部以外に形成されている。さらに、前記本体部は、前記吸水口および前記ホース取付部以外が密閉されている。
【0010】
かかる排水吸引装置によれば、平らな底板から吸引を行うため、路面からの排水を効率的に行うことができる。また、複数の吸水口を利用して、面的に排水を吸引することで、効率的な吸引回収を可能としている。
【0011】
また、前記本体部が角筒状を呈しており、前記本体部下面の周縁に沿って、一方の側面側のみが開口するようにコ字状の嵩上げ部材が固定されているため、水を嵩上げ部材によりせき止めた状態で吸引回収することができ、より効率的である。また、所定の長さを有した本体部自体を作業工区外への排水の流出を防止するための止水手段として使用することができる。
【0012】
また、前記ホース取付部が、前記本体部の両端部に形成された、斜め上向きに延びる筒状部材であれば、本体部を連設して配設する場合に、隣り合う本体部のホース取付部同士を連結することで、一つの吸引ブロアにより排水の吸引回収を行うことができる。また、ホース取付部が、作業工区内側に向けて斜め上向きに延びていることで、吸引ホースが作業工区外に延びることを防止し、また、作業工区の外側に本体部が倒れることも防止できる。
【0013】
さらに、前記本体部の前面と下面との角部、後面と下面との角部および他方の側面と下面との角部に、それぞれシール材が設置されていれば、本体部と路面との隙間から排水が流出することを防止できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の排水吸引回収装置によれば、路面からの排水を効率的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第一実施形態に係る排水吸引回収装置の使用状況を示す平面図である。
図2】他の形態に係る排水吸引回収装置の設置状況を示す断面図である。
図3図1に示す排水吸引回収装置の概要を示す図であって、(a)は側面図、(b)は前面図、(c)は底面図である。
図4】排水吸引回収装置の拡大断面図である。
図5】他の形態に係る排水吸引回収装置の使用状況を示す平面図である。
図6】(a)は第二実施形態に係る排水吸引回収装置の使用状況を示す平面図、(b)は同排水吸引回収装置の下面図、(c)は(a)のX-X断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第一実施形態>
第一実施形態では、道路の一部を区画することで作業工区(施工ヤード)Aを設け、この作業工区A内において当該道路の補修工事を行う場合について説明する(図1参照)。本実施形態の補修工事では、ウォータージェット等により、多量の排水が発生するため、開放中の路面(開放車線R)に排水が流出することがないように、作業工区A内において排水を回収する。なお、図1に示すように、作業工区Aの道路進行方向前側または後側には、ウォータージェットポンプや、排水を回収するバキューム車V等の工事に使用する各種機器設備が配設される。
【0017】
図1に示すように、作業工区Aの開放中の道路(開放車線R)との境界部には、道路の延長方向に沿って排水吸引回収装置1が敷設されている。本実施形態では、道路の延長方向に沿って、複数の排水吸引回収装置1,1が連続して配設されている。なお、排水吸引回収装置1の数は限定されるものではなく、作業工区Aの大きさ(延長)に応じて適宜決定すればよい。また、排水吸引回収装置1の設置個所は、作業工区Aの境界部に限定されるものではない。例えば、開放車線Rの方が作業工区Aよりも標高が高く、排水が開放車線R側に流れ出す心配がない場合には、排水吸引回収装置1は、勾配の下流側に設置すればよい。また、隣り合う排水吸引回収装置1同士の間には、図示しない堰止部材を配設して隙間を遮蔽する。堰止部材は、排水吸引回収装置1同士の隙間から水の流出を防止する。このような堰止部材としては、例えば土のうや止水板を使用すればよい。なお、排水吸引回収装置1は、図2に示すように、勾配に対して交差するように設置するのが望ましい。
【0018】
排水吸引回収装置1は、図3(a)および(b)に示すように、本体部2とホース取付部3とを備えている。本体部2は、外幅が50mm~60mmの金属製の角筒状部材からなり、下面が平らな中空部材である。本体部2は、金属製の角管を加工することにより形成されており、排水吸引時等において吸水用ホース7が移動した際に排水吸引回収装置1の位置がずれることがないような重量を有しているのが望ましい。本体部2の下面には、図3(c)に示すように、本体部2の内空に通じる複数の吸水口4,4,…が形成されている。なお、本体部2は、吸水口4およびホース取付部3以外が密閉されている。また、本体部2の寸法や断面形状は、底面が平らであれば限定されるものではない。また、排水吸引回収装置1を構成する材料は限定されるものではない。例えば、本体部2は、鋼板を加工することにより形成してもよい。
【0019】
吸水口4,4,…は、排水吸引回収装置1の長手方向に間隔をあけて列状に形成されている。各吸水口4は、排水吸引回収装置1の長手方向に沿って長い長孔である。本実施形態では、二列の吸水口4,4,…が形成されている。隣り合う列に配設された吸水口4は、互いの端部同士が重なるように、千鳥状に配設されている。なお、吸水口4の数や配置は限定されるものではない。また、吸水口4の形状も限定されるものではなく、例えば円形であってもよい。
【0020】
本体部2の下面には、嵩上げ部材5が固定されている。本実施形態では、嵩上げ部材5として、所定の厚みを有した樹脂製板材を本体部2の下面に接着する。嵩上げ部材5は、本体部2の下面の周縁に沿って固定されている。嵩上げ部材5は、本体部2の一方の側面側(開放中の道路と反対側)のみが開口するようにコ字状を呈している。なお、嵩上げ部材5は、本体部2の一方の側面側のみに設けられていてもよく、嵩上げ部材5の取り付けか所は、吸水口4に重ならない位置であれば限定されない。また、嵩上げ部材5を構成する材料は、止水性を有していれば限定されるものではなく、例えば、発泡樹脂やゴム板を使用すればよい。また、嵩上げ部材5は必ずしも樹脂製である必要はない。さらに、嵩上げ部材5の固定方法は接着に限定されるものではなく、例えば、ボルト等により固定してもよい。
【0021】
図3(a)~(c)に示すように、本実施形態では、本体部2の前面と下面との角部、後面と下面との角部および他方(開放中の道路側)の側面と下面との角部に、それぞれシール材6が設置されている。シール材6は、樹脂製のシートからなる。シール材6の上半分は、本体部2の前面、後面または他方の側面に貼着されていて、シール材6の下半分は、本体部2の下面よりも下側に突出している。排水吸引回収装置1を敷設する際は、シール材6の下半分の下面(本体部2側の面)が路面に当設するようにする。なお、シール材6は、省略してもよい。
【0022】
ホース取付部3は、図3(a)に示すように、本体部2の両端部(道路の延長方向に対して前後の端部)にそれぞれ形成されている。ホース取付部3は、円筒状部材(例えば、金属管)からなり、本体部2の内空に通じている。また、ホース取付部3は、図3(b)に示すように、本体部2に対して、作業工区A内側に向かって斜め上向きに傾斜している。なお、ホース取付部3の形状は限定されるものではなく、例えば角筒状であってもよい。また、ホース取付部3は、本体部2の底部以外に形成されていればよく、本体部2に形成されるホース取付部3の数や位置は限定されるものではない。また、ホース取付部3を構成する材料は限定されるものではない。
【0023】
図1に示すように、作業工区A内に設けられた複数の排水吸引回収装置1,1,…は、それぞれバキューム車Vから延設された吸水用ホース7に接続されている。本実施形態の吸水用ホース7は、基端側がバキューム車Vの取り付けられた本管71と、本管71の先端に取り付けらた分岐管72と、分岐管72と排水吸引回収装置1とを連結する接続用ホース73とを備えている。分岐管72から延設された接続用ホース73は各排水吸引回収装置1の一方のホース取付部3(バキューム車V側のホース取付部3)に取り付けられている。すなわち、本実施形態では、複数の排水吸引回収装置1,1,…にそれぞれ吸水用ホース7が接続されている。なお、排水吸引回収装置1の他方のホース取付部3(接続用ホース73が取り付けられていない方のホース取付部3)は、蓋材8等により遮蔽する。なお、吸水用ホース7は、水Wの吸引に使用する装置(給水ポンプや吸引ブロア等)に接続されていればよく、必ずしもバキューム車Vに接続されている必要はない。また、ホース取付部3へ吸水用ホース7を取り付ける際には、取付金具等を利用するのが望ましい。
【0024】
本実施形態の排水吸引回収装置1によれば、平らな底板から吸引を行うため、路面の水Wを効率的に行うことができる。また、複数の吸水口4,4,…を利用して、面的に水Wを吸引することで、効率的な吸引回収を可能としている。
また、排水吸引回収装置1は、長尺な部材により形成されているため、作業工区Aの仕切として使用することができる。また、作業工区Aと開放車線Rとの境界に敷設されているため、作業工区Aから水(排水)Wが流出することを防止できる。
【0025】
複数の排水吸引回収装置1が分岐管72を介して一本の本管71に接続されているため、作業工区Aの区間長が長い場合であっても、一台の吸引手段(バキューム車V)により広範囲に水Wを吸引回収することができる。
ホース取付部3が、本体部2の両端部において、作業工区A内側に斜め上向きに延びているため、ホース取付部3とホース取付部3に取り付けられた吸水用ホース7の重みによって、排水吸引回収装置1が開放道路R側に倒れることがない。
【0026】
本体部2の底面には、嵩上げ部材5が固定されているため、図4示すように、本体部2と路面との間に水を誘導するための隙間が形成されている。そのため、排水吸引回収装置1による水Wの回収を効率的に実施できる。また、排水吸引回収装置1の下に浸入した水Wは、コ字状の嵩上げ部材5によってせき止められるため、作業工区Aの外に流出することが防止されている。
【0027】
なお、複数の排水吸引回収装置1,1,…とバキューム車V(水Wの吸引に使用する装置)との接続方法は、限定されるものではない。例えば、図5に示すように、作業工区A内に設けられた複数の排水吸引回収装置1,1,…のうち、もっともバキューム車V側に配設された排水吸引回収装置1の一方のホース取付部3にバキューム車Vから延設された吸水用ホース7を接続し、隣り合う排水吸引回収装置1同士を連結用ホース74を介して連結してもよい。このとき、連結用ホース74の一端は一方の排水吸引回収装置1のホース取付部3に取り付けられていて、連結用ホース74の他端は、他方の排水吸引回収装置1のホース取付部3に取り付けられている。さらに、複数の排水吸引回収装置1,1,…のうち、最もバキューム車Vから離れた位置に配設された排水吸引回収装置1の他方のホース取付部3は、蓋材8等により遮蔽する。
【0028】
<第二実施形態>
第二実施形態では、図6(a)および(b)に示すように、作業工区A内における勾配の下流側に排水吸引回収装置1を設置することで、作業工区A内で発生した排水を吸引回収する場合について説明する。
【0029】
排水吸引回収装置1は、図6(a)に示すように、本体部2とホース取付部3とを備えている。本体部2は、平面視五角形状を呈した、下面が平らな金属製の中空部材である。本体部2の下面には、図6(c)に示すように、本体部2の内空に通じる複数の吸水口4,4,…が形成されている。なお、本体部2は、吸水口4およびホース取付部3以外が密閉されている。また、本体部2の寸法や形状は、底面が平らであれば限定されるものではない。
【0030】
ホース取付部3は、図6(a)に示すように、本体部2の先端部(図6(a)において上側の角部)に形成されている。ホース取付部3は、円筒状部材からなり、本体部2の内空に通じている。なお、ホース取付部3の形状は限定されるものではなく、例えば角筒状であってもよい。また、ホース取付部3は、本体部2の底部以外に形成されていればよく、本体部2に形成されるホース取付部3の数や位置は限定されるものではない。
【0031】
吸水口4,4,…は、図6(b)に示すように、円形の貫通孔であって、本体部2の底面に千鳥配置されている。なお、吸水口4の数、配置および大きさ(内径)は限定されるものではなく、効率的な吸引が行えるように適宜設定する。
【0032】
本体部2の下面には、嵩上げ部材5が固定されている。本実施形態では、嵩上げ部材5として、所定の厚みを有した樹脂製板材を本体部2の下面に接着する。嵩上げ部材5は、本体部2の下面において、後端側(ホース取付部3と反対側)の周縁に沿って固定されている。嵩上げ部材5は、本体部2の先端側の三角形部分側が開口するようにコ字状を呈している。なお、嵩上げ部材5の取り付けか所は、吸水口4に重ならない位置であれば限定されない。
【0033】
本実施形態の排水吸引回収装置1によれば、平らな底板から吸引を行うため、路面の水Wを効率的に除去することができる。また、複数の吸水口4,4,…を利用して、面的に水Wを吸引することで、効率的な吸引回収を可能としている。そのため、排水ピット等を形成する必要がない。
本体部2の底面には、嵩上げ部材5が固定されているため、図6(c)示すように、本体部2と路面との間に水Wを誘導するための隙間が形成されている。そのため、排水吸引回収装置1による水Wの回収を効率的に実施できる。また、排水吸引回収装置1の下に浸入した水Wは、コ字状の嵩上げ部材5によってせき止められるため、本体部2の直下から外側に流れ出ることが防止されている。
【0034】
以上、本発明に係る実施形態について説明した。しかし、本発明は前述の実施形態に限られず、各構成要素については本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、排水吸引回収装置1は、必要に応じてアンカー等の取り付け具を利用して路面などに固定してもよい。
吸引手段(バキューム車V)による吸引力(負圧)は、連結された排水吸引回収装置1の数等に応じて適宜設定する。
排水吸引回収装置1は、現地(作業工区A)の状況に応じて配置するものとし、例えば、作業工区Aの周囲を囲うように配置してもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 排水吸引回収装置
2 本体部
3 ホース取付部
4 吸水口
5 嵩上げ部材
6 シール材
7 吸水用ホース
8 蓋材
A 作業工区
R 開放車線
V バキューム車
W 水
図1
図2
図3
図4
図5
図6