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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-06
(45)【発行日】2023-11-14
(54)【発明の名称】パレット
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/38 20060101AFI20231107BHJP
   B65D 19/18 20060101ALI20231107BHJP
【FI】
B65D19/38 A
B65D19/18
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019098993
(22)【出願日】2019-05-28
(65)【公開番号】P2020192990
(43)【公開日】2020-12-03
【審査請求日】2022-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】大塚 健吾
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0319302(US,A1)
【文献】特表2000-516185(JP,A)
【文献】特開2005-138865(JP,A)
【文献】特開2001-055231(JP,A)
【文献】実開昭57-055726(JP,U)
【文献】登録実用新案第3155486(JP,U)
【文献】特開2006-199297(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 19/38
B65D 19/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1対の脚部の上端部間を連絡バーで連絡してなる門形のパレットサポータが複数取り付けられたサポータ付きパレットの上に載置されるパレットであって、
パレットの下面の一方向の全体に亘って延び、複数の前記パレットサポータの前記連絡バーを受容する複数の下面溝を備、前記複数の下面溝の両端がパレットの側方に開放しているパレット。
【請求項2】
前記下面溝と上下方向で重なる位置に配置され、前記パレットサポータの前記脚部の下端部を上方から挿入可能な複数のサポータ取付孔を備える請求項1に記載のパレット。
【請求項3】
前記下面溝は、1対の溝側壁に対して溝底壁が直交する角溝状をなし、
一方の前記溝側壁に、パレットの高さ方向全体に亘って形成される全高縦リブの下端部が含まれている請求項1又は2に記載のパレット。
【請求項4】
前記下面溝の溝底壁に滑止部材が取り付けられている請求項1から3の何れか1の請求項に記載のパレット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パレットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のパレットとして、門形のパレットサポータが複数取り付けられたサポータ付きパレットの上に載置されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-138865号公報(図1、段落[0036])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来のパレットに対し、パレットサポータ上での安定性の向上が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、1対の脚部の上端部間を連絡バーで連絡してなる門形のパレットサポータが複数取り付けられたサポータ付きパレットの上に載置されるパレットであって、パレットの下面の一方向の全体に亘って延び、複数の前記パレットサポータの前記連絡バーを受容する複数の下面溝を備、前記複数の下面溝の両端がパレットの側方に開放しているパレットである。
【0007】
請求項2の発明は前記下面溝と上下方向で重なる位置に配置され、前記パレットサポータの前記脚部の下端部を上方から挿入可能な複数のサポータ取付孔を備える請求項1に記載のパレットである。
請求項3の発明は、前記下面溝は、1対の溝側壁に対して溝底壁が直交する角溝状をなし、一方の前記溝側壁に、パレットの高さ方向全体に亘って形成される全高縦リブの下端部が含まれている請求項1又は2に記載のパレットである。
【0008】
請求項の発明は、前記下面溝の溝底壁に滑止部材が取り付けられている請求項1から3の何れか1の請求項に記載のパレットである。
【発明の効果】
【0010】
本開示のパレットは、複数のパレットサポータの連絡バーを受容する複数の下面溝を下面に備えるので、パレットサポータ上でズレが防がれ、安定性が向上する。具体的には、連絡バーの長手方向へのズレは、連絡バーと下面溝の溝底壁との摩擦によって防がれ、連絡バーと交差する方向へのズレは、連絡バーと下面溝の溝側壁との係合によって防がれる。また、連絡バーの長手方向へのパレットのズレ防止として、請求項の構成のように、溝底壁に取り付けられる滑止部材を備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態に係るパレットとパレットサポータの斜視図
図2】パレットの下面側の斜視図
図3】パレットの側断面図
図4】下側パレット構成体の平面図
図5】パレットの側断面図
図6】サポータ取付孔の側断面図
図7】サポータ取付孔の平面図
図8】パレットサポータを挟んで段積みされたパレットの側面図
図9】第2実施形態のパレットの下面側の斜視図
図10】第3実施形態のパレットの下面側の斜視図
図11】ストッパの斜視図
図12】第4実施形態に係るパレットとパレットサポータの斜視図
図13】パレットの側断面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1実施形態]
以下、図1図8を参照して本開示のパレット10の実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態のパレット10は、平面形状が例えば横長の長方形をなし、その長辺は短辺の例えば1.5~2.5倍になっている。以下、前記長辺と平行な方向を「横方向H1」といい、前記短辺と平行な方向を「縦方向H2」という。
【0013】
パレット10には、1対のフォーク挿入孔12が縦方向H2のみに貫通し、横方向H1には貫通していない。即ち、パレット10の1対の長辺側面10Uのみに1対のフォーク挿入孔12が開口し、1対の短辺側面10Tには開口していない。
【0014】
また、パレット10は、樹脂の成形品である上側パレット構成体11Aと下側パレット構成体11Bとを接合してなり、その接合面11Cはパレット10の上下方向の中央に位置している。具体的には、上側パレット構成体11Aは、その上面に位置する平板状の主板壁60Aと、主板壁60Aのうち外縁部及びフォーク挿入孔12の内側両側部とから垂下する境界壁61Aとを有する。これと同様に、下側パレット構成体11Bも主板壁60Bと境界壁61Bとを有する。そして、境界壁61A,61Bの先端面同士が例えば加熱溶着されている。
【0015】
図3に示すように、主板壁60A,60B同士の対向面の全体には、格子リブ62A,62Bが張り巡らされている。格子リブ62A,62Bは、フォーク挿入孔12内では、境界壁61A,61Bより低くなっていて、フォーク挿入孔12内以外では、部分的に境界壁61A,61Bと同じ高さをなして互いに加熱溶着されている。また、格子リブ62A,62Bの壁厚は、境界壁61A,61Bより薄い。
【0016】
さらに、図4及び図5に示すように、主板壁60A,60B同士の対向面には、格子リブ62A,62Bより低くかつ厚い格子壁63A,63Bが部分的に備えられ、一部の格子リブ62A,62Bは、格子壁63A,63Bから立ち上がっている。
【0017】
図3及び図4に示すように、主板壁60A,60B同士の対向面には、フォーク挿入孔12内に、格子リブ62A,62Bと同じ高さの複数の円筒壁64A,64Bが設けられている。そして、グロメット64Gが各円筒壁64A,64B内に嵌合されかつ僅かに円筒壁64A,64B外に突出して第1滑止部71になっている。
【0018】
また、主板壁60A,60Bのうちフォーク挿入孔12との対向領域には、円筒壁64A,64Bより内径が小さい複数の貫通孔19が複数設けられている。そして、上側の主板壁60Aの複数の貫通孔19に図示しないグロメットが嵌合されかつ僅かに上方に突出した状態に固定されて複数の第2滑止部になっている。なお、下側の主板壁60Bの貫通孔19は、水抜き孔として使用される。
【0019】
図1に示すように、パレット10の上面全体は、荷物を載置するためのデッキ面99であり、そのデッキ面99には、パレットサポータ51を取り付けるための複数のサポータ取付孔13が開口している。サポータ取付孔13は、パレット10の横方向H1と縦方向H2とに複数行複数列に並べられ、縦方向H2に並ぶサポータ取付孔13の列の真下には、図2に示すように、下面溝20が縦方向H2に延びている。
【0020】
下面溝20は、各フォーク挿入孔12の両側の計4箇所に配置されている。具体的には、図3に示すように、前述の格子リブ62A,62Bには、フォーク挿入孔12の両横で縦方向H2(図3の紙面と直交する方向)に延びかつ縦方向H2全体に亘って互いに溶着された内部接合リブ62A1,62B1が含まれる。ここで、内部接合リブ62A1,62B1からなる壁部を「全高縦リブ62」と呼ぶとすると、下面溝20は、全高縦リブ62の下端部を一方の溝側壁20Bとして備える。また、下面溝20の溝底壁20Aは、全高縦リブ62の下端寄り位置から一側方に水平に張り出し、下面溝20の他方の溝側壁20Bは、溝底壁20Aの先端部と下側の主板壁60Bとの間を連絡している。
【0021】
なお、溝底壁20A及び1対の溝側壁20Bは、何れもデッキ面99を上面に有する主板壁60Aより厚い。また、一方の溝側壁20Bを含む全高縦リブ62と溝底壁20Aとは同じ厚さをなし、それらより他方の溝側壁20Bの方が僅かに薄い。
【0022】
図1に示すように、サポータ取付孔13は、各下面溝20の両端の2位置と、それら両端間を概ね三等分する下面溝20の途中の2位置との計4箇所に配置されている。図5に示すように、サポータ取付孔13は、主板壁60A,60Bの間に連絡する筒壁66の内側に備えれられている。筒壁66は、主板壁60A,60Bからそれぞれ突出する短筒壁66A,66Bを加熱溶着してなる。なお、短筒壁66A,66Bは、境界壁61A,61Bより厚く、短筒壁66A,66Bの先端部は、加熱溶着用に内径を段付き状に拡げられて薄肉化されている。
【0023】
図4に示すように、筒壁66は、横方向H1で対向する1対の円弧壁67と、縦方向H2で対向する1対の平板壁68とからなり、1対の円弧壁67は、それらに共通する円筒体の一部になっている。また、図5に示すように、筒壁66の上端(即ち、サポータ取付孔13の上端)の開口縁には、全周に亘ってテーパー面13Aが形成されている。さらに、1対の円弧壁67におけるテーパー面13Aには、複数のガイド突部14が周方向に並べられている。図6に示すように、ガイド突部14は、筒壁66の中心軸J1を含む鉛直切断面における断面形状が台形をなしている。詳細には、複数のガイド突部14の上部には、テーパー面13Aより中心軸J1対する傾斜角が大きな傾斜面14Aが備えられ、下部には、水平面14Cが備えられ、それら傾斜面14Aと水平面14Cとの間には、中心軸J1回りの架空の円筒面C1(図7参照)の一部をなす円弧面14Bが備えられている。また、架空の円筒面C1は、1対の1対の平板壁68の内面に接する大きさをなしている。
【0024】
筒壁66の中心軸J1は、下面溝20の幅方向の略中央(正確には、中央より僅かに全高縦リブ62寄り位置)に位置し、その中心軸を挟んで対向する1対の円弧壁67の内面間の距離は、下面溝20の幅と同じかそれにより僅かに大きくなっている。そして、下面溝20の溝底壁20Aが、筒壁66の下端寄り位置に配置されて、筒壁66内のサポータ取付孔13の底部13Bを構成している。なお、底部13Bの中心には、水抜き孔15が貫通している。
【0025】
また、図4に示すように、下面溝20の両端位置のサポータ取付孔13は、パレット10の長辺側の側面に位置する境界壁61A,61Bと全高縦リブ62とに筒壁66の一部が交差し、下面溝20の途中位置のサポータ取付孔13は、全高縦リブ62と、その全高縦リブ62に直交する格子リブ62A,62Bとに筒壁66の一部が交差している。
【0026】
図1には、パレット10のサポータ取付孔13に取り付けられるパレットサポータ51の一例が示されている。このパレットサポータ51は、例えば、上述した架空の円筒面C1(図7参照)より僅かに小さい外径を有した断面形の金属パイプで形成されている。具体的には、パレットサポータ51は、1対の脚部51Bの上端部間を連絡バー51Aで連絡してなり、連絡バー51Aと脚部51Bとの間は円弧状に曲げられている。そして、1対のパレットサポータ51が平行に並べられかつそれらの脚部51B同士が複数の連結バー52で連結されて複合サポータ50になっている。
【0027】
そして、パレット10における各フォーク挿入孔12の両端部の両側の4つのサポータ取付孔13に、複合サポータ50に含まれる4つの脚部51Bが挿入されて、計4つのパレットサポータ51(2つの複合サポータ50)がパレット10に取り付けられる。以下、パレットサポータ51が取り付けられたパレット10をサポータ付きパレット10Sという。
【0028】
本実施形態のパレット10の構成に関する説明は以上である。次に、このパレット10の作用効果について説明する。パレット10は、パレットサポータ51を取り付けられていない状態で通常のパレットとして使用することができ、パレットサポータ51が取り付けられてサポータ付きパレット10Sとしても使用することができる。また、図8に示すように、サポータ付きパレット10Sの複数のパレットサポータ51の上に別のパレット10を段積みすることもできる。その場合、上段側のパレット10の複数の下面溝20に、パレットサポータ51の連絡バー51Aを受容させた状態にすればよい。これにより、連絡バー51Aの長手方向(縦方向H2)へのズレは、連絡バー51Aと下面溝20の溝底壁20Aとの摩擦によって防がれ、連絡バー51Aと交差する方向(横方向H1)へのズレは、連絡バー51Aと下面溝20の溝側壁20Bとの係合によって防がれる。このように本実施形態のパレット10は、パレットサポータ51上でズレが防がれ、安定性が向上する。
【0029】
また、上下のパレット10において、下面溝20に応力が集中し得るが、下面溝20の溝側壁20B及び溝底壁20Aを、デッキ面99を上面に有する主板壁60Aより厚くすることで応力集中にも対応することができる。
【0030】
なお、パレット10の下面溝20に受容される得る係止突条を例えばトラックの荷台に設けておき、その係止突条を下面溝20に受容させれば、搬送時のパレット10のズレ止めにもなる。また、パレットサポータ51を構成する金属パイプを、サポータ取付孔13に挿入されたときにデッキ面99上に僅かに突出する長さに切断してなるズレ止めツールを用意し、荷物無しのパレット10同士を段積みする際に、下段側のパレット10のサポータ取付孔13に予め挿入されたズレ止めツールを、上段側のパレット10の下面溝20に受容してズレ止めを行ってもよい。
【0031】
[第2実施形態]
本実施形態は、図9に示されており、第1実施形態で説明したパレット10における下面溝20内の上面(即ち、溝底壁20Aの下面)に、滑止部材25を貼付した構造になっている。滑止部材25は、エラストマー等の軟性樹脂からなる帯状体であって、下面溝20の長手方向の水抜き孔15を避けた位置に分散配置されている。この滑止部材25により下面溝20内の長手方向に連絡バー51Aがずれ難くなる。つまり、前述の如くサポータ付きパレット10Sの上にパレット10を段積みした状態(図8参照)でのパレット10のズレ防止が強化される。
【0032】
[第3実施形態]
本実施形態のパレット10Wは、図10及び図11に示されており、第1実施形態で説明したパレット10における下面溝20の両端部にストッパ30を備えた構造になっている。ストッパ30は、例えば、金属製(より詳細には、板金製)であって、図11(A)に示すように帯板を屈曲させてなりかつ平面形状が角U字形のストッパ本体31と、そのストッパ本体31の1対の対向辺部31Bの上縁部から両側方に直角曲げされた1対の取付板32とを有する。また、取付板32には、1対の貫通孔32Aが形成されている。
【0033】
ストッパ30を取り付けるために、パレット10Wの下面には、下面溝20の両端部を間に挟んだ2位置に1対の取付凹部23が設けられている。取付凹部23は、パレット10の下面から段付き状に陥没し、パレット10Wの下面と長辺側面10Uとに開口している。また、各取付凹部23にはストッパ30の貫通孔32Aに対応した1対の貫通孔23Aが形成されている。
【0034】
ストッパ30は、上側パレット構成体11Aと接合される前の下側パレット構成体11Bに以下のようにして取り付けられる。即ち、図11(B)に示すように、ストッパ30の1対の取付板32が、1対の取付凹部23に下方から重ねられ、下方から貫通孔23A,32Aに通したリベットを上方からかしめてストッパ30が上側パレット構成体11Aに固定される。その後、上側パレット構成体11Aと下側パレット構成体11Bとが接合されて、図10に示したストッパ30付きのパレット10Wが完成する。
【0035】
ストッパ30はパレット10に固定されると、図11(B)に示すように、ストッパ本体31の下面がパレット10の下面と面一かそれより僅かに上方に位置し、下面溝20の長手方向の両端部が、ストッパ本体31の連絡辺部31Aによって閉塞された状態になる。
【0036】
本実施形態では、このストッパ30により下面溝20内の長手方向で連絡バー51Aがずれ難くなる。つまり、前述の如くサポータ付きパレット10Sの上にパレット10Wを段積みした状態(図8参照)でのパレット10のズレ防止が強化される。
【0037】
[第4実施形態]
図12及び図13には、本実施形態のパレット10Xと複合サポータ50Xとが示されている。複合サポータ50Xを構成する1対のパレットサポータ51Xには、脚部51Bを連絡バー51Aより上方に延長して延長突部51Tが形成されている。
【0038】
これに対し、パレット10Xは、前記第1実施形態で説明した下面溝20を備えず、フォーク挿入孔12の両端部の両横のサポータ取付孔13の真下に、延長突部51Tを嵌合可能な下面凹部29を備えている。下面凹部29は、例えば、サポータ取付孔13と同じ構造をなし、下面凹部29の下端開口には、サポータ取付孔13の上端開口と同様に複数のガイド突部14が備えられている。そして、サポータ取付孔13と下面凹部29とを区画する13Bが、パレット10の下面寄り位置に配置されている。そして、パレット10を段積みしたときに、上段側のパレット10Xの下面にパレットサポータ51Xの連絡バー51Aが当接した状態で延長突部51Tが下面凹部29に嵌合し、パレット10Xのズレ防止が図られる。
【0039】
[他の実施形態]
(1)前記各実施形態のパレットサポータ51は、断面円形の金属パイプで形成されていたが、断面四角形の金属パイプで形成されていてもよい。その場合には、サポータ取付孔13や下面凹部29を断面四角形にすればよい。
【0040】
(2)前記各実施形態では、パレットサポータ51が連結バー52によって接続されていたが、接続されていなくてもよい。
【0041】
(3)前記第1~第3の実施形態の下面溝20は、角溝形状になっていたが、パレットサポータ51の連絡バー51Aの上部が丁度収まる丸溝構造や、V溝、U溝構造であってもよい。
【0042】
(4)前記第1~第3の実施形態のパレット10,10W,10Xは、サポータ取付孔13を有してパレットサポータ51,51Xを取り付けることができると共に、パレットサポータ51,51Xの上にズレ止めされた状態で載置することができるものであったが、サポータ取付孔13を有さず、パレットサポータ51,51Xを取り付けることはできないが、パレットサポータ51,51Xの上にズレ止めされた状態で載置することができるものであってもよい。
【符号の説明】
【0043】
10,10W,10X パレット
10S サポータ付きパレット
13 サポータ取付孔
20 下面溝
25 滑止部材
29 下面凹部
30 ストッパ
32 取付板
51,51X パレットサポータ
51A 連絡バー
51B 脚部
51T 延長突部
60A,60B 主板壁
99 デッキ面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13