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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-06
(45)【発行日】2023-11-14
(54)【発明の名称】照度校正装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/11 20200101AFI20231107BHJP
【FI】
H05B47/11
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023135763
(22)【出願日】2023-08-23
【審査請求日】2023-08-23
(31)【優先権主張番号】202310303031.3
(32)【優先日】2023-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
(72)【発明者】
【氏名】王榕輝
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第105430808(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第114401568(CN,A)
【文献】特開2017-84573(JP,A)
【文献】特表2017-529674(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第113329550(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 39/00-39/10
H05B 45/00-45/59
H05B 47/00-47/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照度校正プログラムを実行する処理モジュールと、
目標位置の現在照度値を検出し、前記処理モジュールに送信する光センサモジュールと、
を備え、
前記照度校正プログラムの実行中、前記処理モジュールは、テスト信号を照明装置に送信し、前記照明装置の最小明るさ調整単位で前記照明装置の明るさを調整し、前記目標位置の調整後の現在照度値を取得し、前記処理モジュールは、前記現在照度値、前記調整後の現在照度値、前記最小明るさ単位及び目標照度値に基づいて明るさ調整信号を生成し、前記照明装置の明るさを調整し、前記目標位置の照度を前記目標照度値に到達させ、
前記照度校正プログラムの実行中、前記処理モジュールは、前記調整後の現在照度値を前記現在照度値から減算して第1計算結果を取得し、前記第1計算結果に前記最小明るさ単位を乗算して第2計算結果を取得し、前記第2計算結果を明るさ照度関連性パラメータで除算し、第3計算結果を取得し、前記第3計算結果を前記照明装置の目標明るさとし、
前記処理モジュールは、前記目標明るさ及び前記最小明るさ調整単位に基づいて前記明るさ調整信号を生成することを特徴とする照度校正装置。
【請求項2】
前記照明装置の光源は、発光ダイオード、発光ダイオードアレイ、蛍光灯又は電球であることを特徴とする請求項1に記載の照度校正装置。
【請求項3】
処理モジュールは、マイクロコントローラ、中央処理装置、特定用途集積回路チップ又はフィールドプログラマブルロジックゲートアレイであることを特徴とする請求項1に記載の照度校正装置。
【請求項4】
請求項1~のいずれか一項に記載の照度校正装置を用い、
前記目標位置の前記現在照度値を検出するステップと、
前記テスト信号を前記照明装置に送信し、前記照明装置の前記最小明るさ調整単位を前記照明装置の明るさを調製し、前記目標位置の調整後の前記現在照度値を取得するステップと、
前記現在照度値、前記調整後の現在照度値、前記最小明るさ調整単位及び前記目標照度値に基づいて明るさ調整信号を生成するステップと、
前記明るさ調整信号は、前記照明装置の明るさを調整し、前記目標位置の照度を前記目標照度値に到達させるステップと、
前記現在照度値、前記調整後の現在照度値、前記最小明るさ調整単位及び前記目標照度値に基づいて前記明るさ調整信号を生成するステップは、
前記調整後の現在照度値を前記現在照度値から減算して前記明るさ照度関連性パラメータを取得することと、
前記目標照度値を前記現在照度値から減算し、前記第1計算結果を取得することと、
前記第1計算結果に前記最小明るさ調整単位を乗算し、前記第2計算結果を取得することと、
前記第2計算結果を前記明るさ照度関連性パラメータで除算し、前記第3計算結果を取得して前記照明装置の前記目標明るさとすることと、
を更に含み、
前記現在照度値、前記調整後の現在照度値、前記最小明るさ調整単位及び前記目標照度値に基づいて前記明るさ調整信号を生成するステップは、
前記目標明るさ及び前記最小明るさ調整単位に基づいて前記明るさ調整信号を生成することを更に含むことを特徴とする照度校正方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照度校正装置に関し、特に特定位置に対して照度校正を行うことができる照度校正装置に関する。本発明は、更にその照度校正装置の照度校正方法に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の進歩に伴い、人々の照明装置に対する要求はますます高くなっている。特定の用途の照明では、一定の照度要件が必要である。即ち、照明装置は、一定の照度を安定して維持する、或いは所定の照度に達する必要がある。しかし、従来の照明装置の多くは光源の明るさを直接調整することしかできず、特定の位置に対して照度を直接調整する方法はない。したがって、従来の照明装置は、実際の応用の必要を満たすことができず、ユーザフレンドリーな使用体験を提供することもできない。
【0003】
同様の理由によって、従来の照明装置の消費電力も効果的に低減できないため、省エネルギーを確実に達成することができない。
【0004】
中国特許出願公開第CN105430808号明細書、中国特許公開第CN114401568号明細書、米国特許出願公開第US20170118816号明細書は、いずれも照明装置の照度調整技術を開示しているが、依然として上記問題を効果的に解決することができていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】中国特許出願公開第105430808号明細書
【文献】中国特許出願公開第114401568号明細書
【文献】米国特許出願公開第20170118816号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、照度校正装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に基づき、処理モジュール及び光センサモジュールを備える照度校正装置を提供する。処理モジュールは、照度校正プログラムを実行する。光センサモジュールは、目標位置の現在照度値を検出し、前記処理モジュールに送信する。照度校正プログラムの実行中、処理モジュールは、テスト信号を照明装置に送信し、照明装置の最小明るさ調整単位で照明装置の明るさを調整し、目標位置の調整後の現在照度値を取得する。処理モジュールは、現在照度値、調整後の現在照度値、最小明るさ単位及び目標照度値に基づいて明るさ調整信号を生成し、照明装置の明るさを調整し、目標位置の照度を目標照度値に到達させる。
【0008】
一実施形態において、照度校正プログラムの実行中、処理モジュールは、調整後の現在照度値を現在照度値から減算して第1計算結果を取得し、第1計算結果に最小明るさ単位を乗算して第2計算結果を取得し、第2計算結果を明るさ照度関連性パラメータで除算し、第3計算結果を取得し、第3計算結果を照明装置の目標明るさとする。
【0009】
一実施形態において、処理モジュールは、目標明るさ及び最小明るさ調整単位に基づいて明るさ調整信号を生成する。
【0010】
一実施形態において、照明装置の光源は、発光ダイオード、発光ダイオードアレイ、蛍光灯又は電球である。
【0011】
一実施形態において、処理モジュールは、マイクロコントローラ、中央処理装置(CPU)、特定用途集積回路チップ又はフィールドプログラマブルロジックゲートアレイである。
【0012】
本発明の別の実施形態に基づき、目標位置の現在照度値を検出するステップと、テスト信号を照明装置に送信し、照明装置の最小明るさ調整単位を照明装置の明るさを調製し、目標位置の調整後の現在照度値を取得するステップと、現在照度値、調整後の現在照度値、最小明るさ調整単位及び目標照度値に基づいて明るさ調整信号を生成するステップと、明るさ調整信号は、照明装置の明るさを調整し、目標位置の照度を目標照度値に到達させるステップと、を含む照度校正方法を提供する。
【0013】
一実施形態において、現在照度値、調整後の現在照度値、最小明るさ調整単位及び目標照度値に基づいて明るさ調整信号を生成するステップは、調整後の現在照度値を現在照度値から減算して明るさ照度関連性パラメータを取得することと、目標照度値を現在照度値から減算し、第1計算結果を取得することと、第1計算結果に最小明るさ調整単位を乗算し、第2計算結果を取得することと、第2計算結果を明るさ照度関連性パラメータで除算し、第3計算結果を取得して照明装置の目標明るさとすることと、を更に含む。
【0014】
一実施形態において、現在照度値、調整後の現在照度値、最小明るさ調整単位及び目標照度値に基づいて明るさ調整信号を生成するステップは、目標明るさ及び最小明るさ調整単位に基づいて明るさ調整信号を生成することを更に含む。
【0015】
一実施形態において、照明装置の光源は、発光ダイオード又は発光ダイオードアレイである。
【0016】
一実施形態において、照明装置の光源は、蛍光灯又は電球である。
【発明の効果】
【0017】
上記に基づいて、本発明の実施形態による照度校正装置及びその方法は、以下の1つ又は複数の利点を有することができる。
(1)本発明の一実施形態において、照明校正装置は、処理モジュールと光センサモジュールを含む。処理モジュールが照度校正プログラムを実行する時、処理モジュールは、テスト信号を照明装置に送信し、照明装置の最小明るさ調整単位で照明装置の明るさを調整し、目標位置の調整後の現在照度値を取得する。その後、処理モジュールは、現在照度値、調整後の現在照度値、最小明るさ調整単位及び前記目標照度値に基づいて明るさ調整信号を生成し、照明装置の明るさを調整し、目標位置の照度を目標照度値に到達させる。上記の照度校正プログラムは、1つの特定位置に対して直接照度調整の方法を行うことができる。したがって、照度校正装置は、実際の応用の必要を満たし、よりユーザフレンドリーな使用体験を提供することができる。
(2)本発明の一実施形態において、照度校正装置は、特殊な設計の照度校正プログラムを有し、上記の照度校正プログラムは、照度校正装置の処理モジュールがアプリケーションプログラムを実行することによって実現することができ、別途の校正機器を介する必要がない。したがって、照度校正機能を実現するコストを大幅に低減し、照度校正装置の応用をより広範にさせることができる。
(3)本発明の一実施形態において、照度校正装置は、特殊な設計の照度校正プログラムを有し、明るさ照度関連性パラメータを効果的に計算し、照明装置の明るさと目標位置の照度の関係を精確に取得することができる。上記のメカニズムは、照度校正プログラムを大幅に簡単化しているだけでなく、更に、精確な照度校正結果を達成することができる。したがって、照明装置の明るさ調整は、より精確になり、照明装置の消費電力を低減し、照明装置をより省エネルギーにさせることができる。したがって、照度校正装置は、実際の応用の必要を満たし、未来の発展の趨勢に合わせることができる。
(4)本発明の一実施形態において、照度校正装置の機能は、モバイル装置と対応するアプリケーションプログラムを統合することができ、即ち、照度校正プログラムを実行することができる。モバイル装置は、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレットPC、ノートパソコンなどであってよい。したがって、照度校正装置の使用上より便利であり、より柔軟性を有する。
(5)本発明の一実施形態において、照度校正装置の設計は簡単であるため、コストを大幅に増加させずに、所望の効果を達成し、高い商業価値を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態の照度校正装置のブロック図である。
図2】本発明の一実施形態の照度校正装置の動作状態の第1説明図である。
図3】本発明の一実施形態の照度校正装置の動作状態の第2説明図である。
図4】本発明の一実施形態の照度校正方法のフローチャートである。
図5】本発明の別の実施形態の照度校正方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の実施形態では、本発明の詳細な特徴及び利点を説明し、その内容は、当業者に本発明の技術内容を理解し、それに応じて実施可能にさせるのに十分であり、且つ本明細書の開示内容、特許請求の範囲及び図面により、当業者が本発明に関する目的及び利点を容易に理解できるようにする。
【0020】
以下では、関連する図面を参照し、本発明の照度校正装置の実施形態について説明するが、分かり易く且つ図面で説明し易くするために、図面内の各部材は、寸法及び比率を誇張又は縮小して示し得る。以下の説明及び/又は特許請求の範囲において、部材が別の部材に「接続」又は「結合」すると述べる場合、それは、当該別の部材に直接的な接続又は結合してもよく、仲介する部材が存在してもよい。部材が別の部材に「直接接続」又は「直接結合」すると述べる場合、仲介する部材が存在せず、部材又は層間の関係を説明するための他の用語についても同様に解釈されるべきである。理解し易くするため、以下の実施形態における同じ部材は、同じ符号で示して説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態の照度校正装置のブロック図である。図に示すように、照明校正装置1は、処理モジュール11、光センサモジュール12及び通信モジュール13を含む。照度校正装置1は、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレットPC、ノートパソコンなどのアプリケーションプログラムを実行可能なモバイル装置であってよい。
【0022】
処理モジュール11は、照度校正プログラムを実行することができる。一実施形態では、処理モジュール11は、マイクロコントローラ(MCU)、中央処理装置(CPU)、特定用途集積回路チップ(ASIC)又はフィールドプログラマブルロジックゲートアレイ(FPGA)である。別の実施形態では、処理モジュール11は、ソフトウェアモジュールであってもよく、ソフトウェアプログラムに基づいて照度校正プログラムを実行することができる。
【0023】
光センサモジュール2は、処理モジュール11に接続される。一実施形態では、光センサモジュール12は、環境光センサ、照度センサ又は他の類似の部材であってよい。別の実施形態では、光センサモジュール12は、ソフトウェアモジュールであってもよく、光センサの信号を受け取ってその信号に基づいて演算を行い、現在照度値を取得することができる。
【0024】
通信モジュール13は、処理モジュール11に接続される。一実施形態では、通信モジュール13は、ブルートゥース(登録商標)通信モジュール、WIFI通信モジュール、ZigBee通信モジュールなどであってよい。
【0025】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の照度校正装置に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0026】
図2は、本発明の一実施形態の照度校正装置の動作状態の第1説明図である。図に示すように、ユーザが目標位置の照度を調整したい場合、ユーザは、照度校正装置1を操作して目標照度値を設定し、目標位置に照度校正装置1を配置することができる。次に、光センサモジュール12は、目標位置の現在照度値を検出し、現在照度値を処理モジュール11に送信する。
【0027】
その後、処理モジュール11は、照度校正プログラムを実行することができる。処理モジュール11が照度校正プログラムを実行する時、処理モジュール11は、通信モジュール13を介して目標位置に対応する照明装置LDにテスト信号Tsを送信し、照明装置LDの最小明るさ調整単位で照明装置LDの明るさを調整する。その後、光センサモジュール12は、目標位置の調整後の現在照度値(照明装置LDの最小明るさ調整単位が照明装置LDの明るさを調整した後に目標位置の照度値が変化する)を検出し、処理モジュール11に送信する。本実施形態では、照明装置LDの光源は、発光ダイオード(Light‐EmittingDiode、LED)である。別の実施形態では、照明装置LDの光源は、発光ダイオードアレイ、蛍光灯、電球又は他の従来の光源であってもよい。
【0028】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の照度校正装置に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0029】
図3は、本発明の一実施形態の照度校正装置の動作状態の第2説明図である。図に示すように、処理モジュール11は、現在照度値、調整後の現在照度値、最小明るさ調整単位及び目標照度値に基づいて明るさ調整信号Bsを生成する。その後、処理モジュール11は、通信モジュール13を介して照明装置LDに明るさ調整信号Bsを送信し、目標位置の照度が目標照度値となるように照明装置LDの明るさを調整する。
【0030】
処理モジュール11が照度校正プログラムを実行する時、処理モジュール11は、調整後の現在照度値を現在照度値から減算して、明るさ照度関連性パラメータを取得し、以下の式(1)に示すとおりである。
b=M2-M1・・・・・・・・・・・・(1)
このうち、M1は、目標位置の現在照度値を表し、M2は、調整後の現在照度値を表し、bは、明るさ照度相関性パラメータを表す。
【0031】
その後、処理モジュール11は、目標照度値を目標位置の現在照度値から減算して第1計算結果を取得し、第1計算結果に最小明るさ調整単位を乗算して第2計算結果を取得し、次いで、第2計算結果を明るさ照度関連性パラメータで除算して第3計算結果を取得し、第3計算結果を照明装置LDの目標明るさとし、下記式(2)に示すとおりである。
c=a*(N-M1)/b・・・・・・・・・・・・(2)
ここで、Nは、ユーザが設定した目標照度値を表し、aは、照明装置LDの最小明るさ調整単位を表し、cは、照明装置LDの目標明るさを表す。したがって、第1計算結果は、N-M1であり、第2計算結果は、a*(N-M1)であり、第3計算結果は、cである。
【0032】
最後に、処理モジュール11は、目標明るさ及び最小明るさ調整単位に基づいて明るさ調整信号Bsを生成し、通信モジュール13を介して明るさ調整信号Bsを照明装置LDに送信し、照明装置LDの明るさを目標明るさまで直接調整する。これにより、目標位置の照度を目標照度値に到達させることができる。
【0033】
照明装置LDは、制御器、光源及び信号受信モジュールを有する。制御器は、光源及び信号受信モジュールに接続される。照明装置LDは、信号受信モジュールを介して明るさ調整信号Bsを受信することができ、制御器に明るさ調整信号Bsに基づいて光源の明るさを目標明るさに調整させることができる。一実施形態では、制御器は、マイクロコントローラ、中央処理装置(CPU)、特定用途集積回路チップ又はフィールドプログラマブルロジックゲートアレイであってよい。
【0034】
上記から分かるように、照明校正装置1は、処理モジュール11と光センサモジュール12を含み、照度校正プログラムを実行する。上記の照度校正プログラムは、1つの特定位置に対して直接照度調整の方法を行うことができる。したがって、照度校正装置は、実際の応用の必要を満たし、よりユーザフレンドリーな使用体験を提供することができる。
【0035】
また、照度校正装置1は、特殊な設計の照度校正プログラムを有し、上記の照度校正プログラムは、照度校正装置1の処理モジュール11がアプリケーションプログラムを実行することによって実現することができ、別途の校正機器を介する必要がない。したがって、照度校正機能を実現するコストを大幅に低減し、照度校正装置1の応用をより広範にさせることができる。
【0036】
また、本発明の実施形態に基づき、照度校正装置1は、特殊な設計の照度校正プログラムを有し、明るさ照度関連性パラメータを効果的に計算し、照明装置LDの明るさと目標位置の照度の関係を精確に取得することができる。上記のメカニズムは、照度校正プログラムを大幅に簡単化しているだけでなく、更に、精確な照度校正結果を達成することができる。したがって、照明装置LDの明るさ調整は、より精確になり、照明装置LDの消費電力を低減することができる。したがって、照度校正装置1は、実際の応用の必要を満たし、未来の発展の趨勢に合わせることができる。
【0037】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の照度校正装置に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0038】
図4は、本発明の一実施形態の照度校正方法のフローチャートである。図に示すように、本実施形態の照度校正装置1の照度校正方法は、以下のステップを含むことができる。
ステップS41:目標位置の現在照度値を検出する。
ステップS42:照明装置にテスト信号を送信し、照明装置の最小明るさ調整単位により照明装置の明るさを調整し、目標位置の調整後の現在照度値を取得する。
ステップS43:現在照度値、調整後の現在照度値、最小明るさ調整単位及び目標照度値に基づいて、明るさ調整信号を生成する。
ステップS44:明るさ調整信号に基づいて、照明装置の明るさを調整して、目標位置の照度を目標照度値に到達させる。
【0039】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の照度校正装置に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0040】
本発明に記載する方法のステップは、特定の順序で示され説明されているが、各方法の操作の順序は変更されてもよく、一部のステップを逆の順序で実行したり、他のステップと同時に実行してもよい。別の実施形態では、異なるステップを間歇的に及び/又は交互に実施してもよい。
【0041】
なお、従来の照明装置の多くは光源の明るさを直接調整することしかできず、特定の位置に対して照度を直接調整する方法はない。したがって、従来の照明装置は、実際の応用の必要を満たすことができず、ユーザフレンドリーな使用体験を提供することもできない。また、従来の照明装置の消費電力も効果的に低減できないため、省エネルギーを確実に達成することができない。これに対し、本発明の実施形態によれば、照明校正装置は、処理モジュールと光センサモジュールを含む。処理モジュールが照度校正プログラムを実行する時、処理モジュールは、テスト信号を照明装置に送信し、照明装置の最小明るさ調整単位で照明装置の明るさを調整し、目標位置の調整後の現在照度値を取得する。その後、処理モジュールは、現在照度値、調整後の現在照度値、最小明るさ調整単位及び前記目標照度値に基づいて明るさ調整信号を生成し、照明装置の明るさを調整し、目標位置の照度を目標照度値に到達させる。上記の照度校正プログラムは、1つの特定位置に対して直接照度調整の方法を行うことができる。したがって、照度校正装置は、実際の応用の必要を満たし、よりユーザフレンドリーな使用体験を提供することができる。
【0042】
また、本発明の実施形態によれば、照度校正装置は、特殊な設計の照度校正プログラムを有し、上記の照度校正プログラムは、照度校正装置の処理モジュールがアプリケーションプログラムを実行することによって実現することができ、別途の校正機器を介する必要がない。したがって、照度校正機能を実現するコストを大幅に低減し、照度校正装置の応用をより広範にさせることができる。
【0043】
また、本発明の実施形態によれば、照度校正装置は、特殊な設計の照度校正プログラムを有し、明るさ照度関連性パラメータを効果的に計算し、照明装置の明るさと目標位置の照度の関係を精確に取得することができる。上記のメカニズムは、照度校正プログラムを大幅に簡単化しているだけでなく、更に、精確な照度校正結果を達成することができる。したがって、照明装置の明るさ調整は、より精確になり、照明装置の消費電力を低減し、照明装置をより省エネルギーにさせることができる。したがって、照度校正装置は、実際の応用の必要を満たし、未来の発展の趨勢に合わせることができる。
【0044】
また、本発明の実施形態によれば、照度校正装置の機能は、モバイル装置と対応するアプリケーションプログラムを統合することができ、即ち、照度校正プログラムを実行することができる。モバイル装置は、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレットPC、ノートパソコンなどであってよい。したがって、照度校正装置の使用上より便利であり、より柔軟性を有する。
【0045】
更に、本発明の実施形態によれば、照度校正装置の設計は簡単であるため、コストを大幅に増加させずに、所望の効果を達成し、高い商業価値を有することができる。上記から、本発明の実施形態に基づく照度校正装置及びその方法が確かに極めて良好な技術効果を達成できることが分かる。
【0046】
図5は、本発明の別の実施形態の照度校正方法のフローチャートであり、本実施形態は、照度校正方法の詳細なステップを説明している。図に示すように、本実施形態の照度校正装置1の照度校正方法は、以下のステップを含むことができる。
ステップS51:目標位置の現在照度値を検出する。
ステップS52:照明装置にテスト信号を送信し、照明装置の最小明るさ調整単位により照明装置の明るさを調整し、目標位置の調整後の現在照度値を取得する。
ステップS53:現在照度値から調整後の現在照度値を減算して、明るさ照度相関性パラメータを求める。
ステップS54:目標照度値から現在照度値を減算し、第1計算結果を取得する。
ステップS55:第1計算結果に最小明るさ調整単位を乗算させて第2計算結果を得る。
ステップS56:第2計算結果を明るさ照度相関性パラメータで除算し、照明装置の目標明るさとしての第3計算結果を得る。
ステップS57:目標明るさ及び最小明るさ調整単位に従って明るさ調整信号を生成する。
ステップS58:明るさ調整信号に基づいて照明装置の明るさを調整して、目標位置の照度が目標照度値に到達させる。
【0047】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の照度校正装置に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0048】
本発明に記載する方法のステップは、特定の順序で示され説明されているが、各方法の操作の順序は変更されてもよく、一部のステップを逆の順序で実行したり、他のステップと同時に実行してもよい。別の実施形態では、異なるステップを間歇的に及び/又は交互に実施してもよい。
【0049】
まとめると、本発明の実施形態によれば、照明校正装置は、処理モジュールと光センサモジュールを含む。処理モジュールが照度校正プログラムを実行する時、処理モジュールは、テスト信号を照明装置に送信し、照明装置の最小明るさ調整単位で照明装置の明るさを調整し、目標位置の調整後の現在照度値を取得する。その後、処理モジュールは、現在照度値、調整後の現在照度値、最小明るさ調整単位及び前記目標照度値に基づいて明るさ調整信号を生成し、照明装置の明るさを調整し、目標位置の照度を目標照度値に到達させる。上記の照度校正プログラムは、1つの特定位置に対して直接照度調整の方法を行うことができる。したがって、照度校正装置は、実際の応用の必要を満たし、よりユーザフレンドリーな使用体験を提供することができる。
【0050】
また、本発明の実施形態によれば、照度校正装置は、特殊な設計の照度校正プログラムを有し、上記の照度校正プログラムは、照度校正装置の処理モジュールがアプリケーションプログラムを実行することによって実現することができ、別途の校正機器を介する必要がない。したがって、照度校正機能を実現するコストを大幅に低減し、照度校正装置の応用をより広範にさせることができる。
【0051】
また、本発明の実施形態によれば、照度校正装置は、特殊な設計の照度校正プログラムを有し、明るさ照度関連性パラメータを効果的に計算し、照明装置の明るさと目標位置の照度の関係を精確に取得することができる。上記のメカニズムは、照度校正プログラムを大幅に簡単化しているだけでなく、更に、精確な照度校正結果を達成することができる。したがって、照明装置の明るさ調整は、より精確になり、照明装置の消費電力を低減し、照明装置をより省エネルギーにさせることができる。したがって、照度校正装置は、実際の応用の必要を満たし、未来の発展の趨勢に合わせることができる。
【0052】
また、本発明の実施形態によれば、照度校正装置の機能は、モバイル装置と対応するアプリケーションプログラムを統合することができ、即ち、照度校正プログラムを実行することができる。モバイル装置は、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレットPC、ノートパソコンなどであってよい。したがって、照度校正装置の使用上より便利であり、より柔軟性を有する。
【0053】
更に、本発明の実施形態によれば、照度校正装置の設計は簡単であるため、コストを大幅に増加させずに、所望の効果を達成し、高い商業価値を有することができる。
【0054】
本発明に記載された方法の少なくともいくつかのステップは、コンピュータ使用可能な記憶媒体に記憶されたコンピュータ(又はプロセッサ)に実行させるソフトウェア命令によって実行できることに留意されたい。例えば、コンピュータプログラム製品の一例には、コンピュータ可読プログラムを記憶するためのコンピュータ使用可能な記憶媒体が含まれる。
【0055】
コンピュータ使用可能な記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線又は半導体システム(又は装置、デバイス等)であってもよい。非一時的なコンピュータ使用可能及びコンピュータ可読記憶媒体の例には、半導体又はソリッドステートメモリ、磁気テープ、ポータブルフロッピーディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク及び光ディスクなどが含まれる。光ディスクとしては、例えば、読み出し専用の光ディスク(CD‐ROM)、書き換え可能な光ディスク(CD‐R/W)及びデジタル多用途ディスク(DVD)などが含まれる。
【0056】
また、本発明の各実施形態(又はシステムの各モジュール)は、完全にハードウェアによって、完全にソフトウェアによって、又はハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを含む実施形態によって実現することができる。ソフトウェアの実施形態に関して、ソフトウェアは、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含んでよいが、これらに限定するものではない。ハードウェアの実施形態に関して、ハードウェアは1つ以上の特定用途集積回路チップ(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルロジックゲートアレイ(FPGA)、中央処理装置(CPU)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、ここで説明する機能又はその組み合わせを実行するように設計された他の電子ユニット又はその組み合わせであってよい。
【0057】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等の過程の置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
1 照度校正装置
11 処理モジュール
12 光センサモジュール
13 通信モジュール
LD 照明装置
Bs 明るさ調整信号
Ts テスト信号
S41 ステップ
S42 ステップ
S43 ステップ
S44 ステップ
S51 ステップ
S52 ステップ
S53 ステップ
S54 ステップ
S55 ステップ
S56 ステップ
S57 ステップ
S58 ステップ
【要約】
【課題】照度校正装置を提供する。
【解決手段】
照度校正装置は、処理モジュール及び光センサモジュールを備える。処理モジュールは、照度校正プログラムを実行する。光センサモジュールは、目標位置の現在照度値を検出し、前記処理モジュールに送信する。前記照度校正プログラムの実行中、処理モジュールは、テスト信号を照明装置に送信し、照明装置の最小明るさ調整単位で照明装置の明るさを調整し、目標位置の調整後の現在照度値を取得する。処理モジュールは、現在照度値、調整後の現在照度値、最小明るさ単位及び目標照度値に基づいて明るさ調整信号を生成し、照明装置の明るさを調整し、目標位置の照度を目標照度値に到達させる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5