(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-06
(45)【発行日】2023-11-14
(54)【発明の名称】連結継ぎ手
(51)【国際特許分類】
G01C 15/06 20060101AFI20231107BHJP
【FI】
G01C15/06
(21)【出願番号】P 2020108568
(22)【出願日】2020-06-24
【審査請求日】2022-04-05
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】590003250
【氏名又は名称】株式会社マイゾックス
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】右田 倫教
(72)【発明者】
【氏名】高橋 和也
【審査官】眞岩 久恵
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3191809(JP,U)
【文献】実開昭49-111674(JP,U)
【文献】実開昭63-050012(JP,U)
【文献】実開昭63-170608(JP,U)
【文献】特開昭49-054055(JP,A)
【文献】登録実用新案第3192112(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 1/00-1/14
G01C 5/00-15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが帯板を成し互いに対向する正面部及び背面部と、これらの幅方向における両端同士をつないでこれらの長さ方向に沿って延在する側面部と、前記正面部、前記背面部及び前記側面部によって囲まれて形成される端部開口と、内部における前記正面部と前記背面部の幅方向中間部をつないでこれらの長さ方向に連なるリブと、前記端部開口を塞ぐ角栓と、を有する筒状の標尺同士を互いにつなぎ合わせる連結継ぎ手であって、
前記角栓は、前記端部開口に差し込まれた状態において標尺の長さ方向に沿って前記端部開口より外部に突出して、前記標尺の長さ寸法の一部を担う外部部分を有し、
前記連結継ぎ手は、
前記標尺をつなぎ合わせるために、前記角栓に代えて前記端部開口に差し込まれた状態において、対向する前記端部開口同士の間に位置し、つなぎ合わされた前記標尺の長さ寸法の一部を担う胴部と、
前記標尺の長さ方向において、前記胴部を挟んで、連結される一方の前記標尺側と他方の前記標尺側の両側に、前記胴部の端縁から前記端部開口に向かって延在し、前記標尺に対し抜き差し可能な差込み部と、を備え、
前記胴部は、
前記標尺の内側幅寸法より幅広で、前記端部開口より幅広方向に向かって外部に突出しており、かつ胴部長さの寸法が前記角栓における外部部分の長さの2倍に設定され、
前記差込み部は、
前記標尺の複数の内面に接して前記標尺をその内部側から支持するとともに、前記端部開口から前記胴部を引き離す向きの力に対して抗力が働く、抜け留め部を有しており、
前記抜け留め部は、
前記側面部に沿って延在する直線部と、前記リブ又は前記側面部に向かって曲線状に曲げられた曲線部とを有しており、前記直線部が前記側面部に接して前記標尺の内部側から弾性付勢した状態で前記標尺を支持するとともに前記端部開口から前記胴部を引き離す向きの力に対して抗力が働く突っ張り部と、
前記胴部から前記リブに沿って延在し、前記突っ張り部より幅広の板状部分が前記リブの両面に接した状態で前記リブを挟持する挟持部と、を有する、連結継ぎ手。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連結継ぎ手及び連結継ぎ手により連結される標尺に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、土木建築分野の測量、工事記録に用いられる標尺として、種々のものが知られている。例えば、一本物の標尺は、様々な長さのものがあるが、2m程度の長い標尺であっても折り曲げられず、そのままの長さで持ち運ばれる。また、このほかにも、扁平な角筒状の本体がヒンジで連結された標尺、テープ状の標尺、入れ子状になった標尺を内側から引き出して使用する箱尺等がある。これらは長くのばして使用し、運ぶ時にはコンパクトに収納できる。しかしながら、テープ状の標尺は、自立させることができず、宙に浮かせて使用する場合には、弛みを防ぐために両側から引っ張る必要がある。一方で、本体がヒンジ等で連結された標尺、箱尺は自立させることができるものの、長くするほどたわみが生じ易い。
【0003】
例えば、特許文献1には、標尺本体がヒンジで連結された二つ折り標尺が開示されている。二つ折り標尺は真直状態にして使用し、使用後は二つ折り状態にしてコンパクトに収納できる。また、ヒンジの耐久性を向上させることにより、標尺の操作性の向上を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、標尺の使用においては、表示面の目盛を指し示すための部材、2本の標尺を交差させて組み合わせるための部材等、標尺の長さ方向に摺動移動されるスライド部材を取り付ける場合がある。しかしながら、ヒンジ等で連結することにより長くした標尺は、スライド部材がヒンジ等に引っ掛かり易く、標尺のつなぎ目部分において、スライド部材を通過させることが困難な傾向にあった。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、標尺の本体を複数つないで長くしたものであっても、そのつなぎ目部分においてスライド部材をスムーズに移動させることができる標尺とその連結継ぎ手を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、次の手段をとる。先ず、第1の発明による連結継ぎ手は、それぞれが帯板を成し互いに対向する正面部及び背面部と、これらの幅方向における両端同士をつないでこれらの長さ方向に沿って延在する側面部と、前記正面部、前記背面部及び前記側面部によって囲まれて形成される端部開口と、内部における前記正面部と前記背面部の幅方向中間部をつないでこれらの長さ方向に連なるリブと、前記端部開口を塞ぐ角栓と、を有する筒状の標尺同士を互いにつなぎ合わせる連結継ぎ手であって、前記角栓は、前記端部開口に差し込まれた状態において標尺の長さ方向に沿って前記端部開口より外部に突出して、前記標尺の長さ寸法の一部を担う外部部分を有し、前記連結継ぎ手は、前記標尺をつなぎ合わせるために、前記角栓に代えて前記端部開口に差し込まれた状態において、対向する前記端部開口同士の間に位置し、つなぎ合わされた前記標尺の長さ寸法の一部を担う胴部と、前記標尺の長さ方向において、前記胴部を挟んで、連結される一方の前記標尺側と他方の前記標尺側の両側に、前記胴部の端縁から前記端部開口に向かって延在し、前記標尺に対し抜き差し可能な差込み部と、を備え、前記胴部は、前記標尺の内側幅寸法より幅広で、前記端部開口より幅広方向に向かって外部に突出しており、かつ胴部長さの寸法が前記角栓における外部部分の長さの2倍に設定され、前記差込み部は、前記標尺の複数の内面に接して前記標尺をその内部側から支持するとともに、前記端部開口から前記胴部を引き離す向きの力に対して抗力が働く、抜け留め部を有しており、前記抜け留め部は、前記側面部に沿って延在する直線部と、前記リブ又は前記側面部に向かって曲線状に曲げられた曲線部とを有しており、前記直線部が前記側面部に接して前記標尺の内部側から弾性付勢した状態で前記標尺を支持するとともに前記端部開口から前記胴部を引き離す向きの力に対して抗力が働く突っ張り部と、前記胴部から前記リブに沿って延在し、前記突っ張り部より幅広の板状部分が前記リブの両面に接した状態で前記リブを挟持する挟持部と、を有する。
【0008】
第1の発明によれば、標尺の長さ方向において、連結継ぎ手は、差込み部が標尺の内部に差し込まれ、胴部がつなぎ合わされた標尺の間に位置する構成である。これにより、標尺の外面において連結継ぎ手の突出部分を小さくすることができる。よって、標尺の本体に取り付けたスライド部材を、標尺のつなぎ目部分においてもスムーズに摺動移動させることができる。また、連結継ぎ手は、抜け留め部が標尺の複数の内面に接すると共に、端部開口から差込み部を引き抜く力に対する抗力が働く構成である。これにより、連結継ぎ手は、標尺の内部側から複数の面を支持する。したがって、複数つないだ標尺のつなぎ目部分における幅方向及び厚さ方向へのたわみ、がたつきを抑制し得る。
【0010】
また、連結継ぎ手は、抜け留め部において弾性変形可能な構成とされる。これにより、差込み部の幅を変化させて標尺の端部開口から連結継ぎ手を差し込むことができる。また、抜け留め部が標尺の内面に対し弾性付勢した状態で、標尺が内部側から支持される。これにより、標尺と連結継ぎ手をねじ等の付帯物により固定することなく、複数の標尺を安定してつなぐことができる。
【0012】
また、連結継ぎ手における抜け留め部は、標尺の側面部の内面に対して弾性付勢した状態で、標尺を支持する構成とすることができる。これにより、連結継ぎ手が標尺の内部に差し込まれると、標尺及び連結継ぎ手の幅方向における抜け留め部の付勢力によって、標尺の複数の内面が支持される。標尺の幅寸法は厚さ寸法より長いため、連結継ぎ手は、抜け留め部が幅方向へ弾性付勢する構成とすることにより、厚さ方向に弾性付勢する構成に比べて弾性変形の自由度が大きくなる。また、標尺の連結の安定度向上を図ることができる。
【0016】
また、連結継ぎ手は、抜け留め部が標尺本体の内部におけるリブの面に接した状態で、標尺を内部側から支持する構成とすることができる。これにより、標尺の内部において、リブと抜け留め部が一体となり連結される標尺のたわみを抑制し得る。
【0018】
また、連結継ぎ手は、連結される標尺の両方に対し差込み部が差し込まれ、それぞれの標尺の内部において、標尺を支持する構成とされる。これにより、標尺のつなぎ目において、連結されるそれぞれの標尺が均等に支持される。よって、標尺の安定性と強度の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、上記の各発明の構成をもつことにより、標尺の本体を複数つないで長くしたものであっても、そのつなぎ目部分においてスライド部材をスムーズに移動させることができる標尺とその連結継ぎ手を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図4】上記標尺の長さ方向端部を示す斜視図である。
【
図5】第1実施形態に係る連結継ぎ手10の斜視図である。
【
図7】上記連結継ぎ手10が標尺に差し込まれた状態を示す図である。
【
図8】第2実施形態に係る連結継ぎ手20の斜視図である。
【
図10】上記連結継ぎ手20が標尺に差し込まれた状態を示す図である。
【
図11】第3実施形態に係る連結継ぎ手30の斜視図である。
【
図12】上記連結継ぎ手30が標尺に差し込まれた状態を示す図である。
【
図13】第4実施形態に係る連結継ぎ手40の斜視図である。
【
図14】上記連結継ぎ手40が標尺に差し込まれた状態を示す図である。
【
図15】第5実施形態に係る連結継ぎ手50の斜視図である。
【
図17】上記連結継ぎ手50が標尺に差し込まれた状態を示す図である。
【
図18】第6実施形態に係る連結継ぎ手60の斜視図である。
【
図20】上記連結継ぎ手60が標尺に差し込まれた状態を示す図である。
【
図21】第7実施形態に係る連結継ぎ手70の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明の実施形態について、
図1から
図21を用いて説明する。本発明に係る連結継ぎ手及び標尺は、土木建築の工事現場において用いられる。標尺の本体は、連結継ぎ手によって連結可能な構成となっており、複数つなぎ合わせて必要な長さにのばすことができる。具体的には、標尺の両端には、端部開口を塞ぐための角栓が差し込まれている。標尺は、本体同士をつなぐ場合に、角栓を外して連結継ぎ手を差し込み、標尺の長さ寸法を継ぎ足すことができる構成となっている。
【0024】
<第1実施形態>
先ずは、第1実施形態について説明する。第1実施形態に係る標尺1Aは、
図1から
図4に示すように、扁平な角筒状であり、正面部2、背面部3、側面部4、及び端部開口5を有している。正面部2と背面部3は帯板を成し、これらの板面が互いに対向している。側面部4は、正面部2及び背面部3の幅方向における両端同士をつないで、これらの長さ方向に沿って延在している。また、これらの長さ方向における端部には、正面部2、背面部3、及び側面部4によって囲まれた端部開口5が形成されている。さらに、標尺1Aはその内部にリブ6を有している。リブ6は正面部2と背面部3の幅方向中間部において正面部2と背面部3をつないで、これらの長さ方向に連なっている。
【0025】
標尺1Aの正面部2及び背面部3は、外面にメモリが付されており、表示面として機能する。なお、一方の表示面は縦向きのメモリ、他方の表示面は横向きのメモリが付され、縦横いずれの向きでも対応可能である。標尺1Aは、端部開口5に角栓9を差し込むことができる構成となっている。角栓9は、標尺1Aの両端において端部開口5を塞ぐと共に、標尺1Aの長さの一部を担うものである。なお、本実施形態においては、標尺1Aにはアルミ製素材、角栓9には樹脂製素材が用いられている。
【0026】
連結継ぎ手10は、
図5から
図7に示すように、胴部11と差込み部12を備えている。胴部11は、連結継ぎ手10が標尺1Aの端部開口5に差し込まれた状態において、つなぎ合わされた標尺1Aの互いに対向する端部開口5同士の間に位置する構成となっている。差込み部12は、胴部11の端縁から標尺1Aの端部開口5に向かって延在し、標尺1Aに対して抜き差し可能な構成となっている。なお、連結継ぎ手10は、標尺1Aの長さ方向において、胴部11を挟んで、連結される一方の標尺1A側と他方の標尺1A側の両側に差込み部12をそれぞれ有しており、胴部11を挟んで対称の形状をなす構成となっている。また、連結継ぎ手10の厚さは、標尺1Aの内側の厚さ寸法に対応して設定されている。なお、連結継ぎ手10には、金属製素材が用いられている。樹脂製素材を用いても良い。
【0027】
胴部11は、標尺1Aの内側の幅寸法より幅広であり、標尺1Aの外側の幅寸法に合わせて設定されている。これにより、標尺1Aに差し込まれた連結継ぎ手10は、胴部11の両端が標尺1Aの端部開口5に引っ掛かり係止される。よって、胴部11は標尺1Aの端部開口5から外部に出ている構成となる。また、胴部11は、角栓9における標尺1Aの外部に出る部分の長さ寸法を、2倍にした長さに設定されている。これにより、胴部11が、つなぎ合わされた標尺1Aの長さの一部として機能する。
【0028】
差込み部12は、挟持部13、突っ張り部15、及び側面接触部16を有している。これらはそれぞれ、標尺1Aの複数の内面に接して標尺1Aをその内部側から支持する、接触支持部として作用する。また、突っ張り部15は、標尺1Aの端部開口5から胴部11を引き離す向きの力に対して抗力が働く構成を有している。具体的には、突っ張り部15は、標尺1Aの内部において互いに対向する側面部4に対して弾性付勢した状態で、標尺1Aを支持する、弾性支持部として作用する。なお、挟持部13、突っ張り部15、及び側面接触部16が本発明における「抜け留め部」に相当する。
【0029】
挟持部13は、胴部11の端縁における幅方向中間部からリブ6に沿って板状に延在している。なお、挟持部13は一対となっており、リブ6を両側から挟んで支持する構成となっている。これにより、挟持部13は、リブ6の両面に接した状態で標尺1Aをその内部側から支持する接触支持部として作用する。幅方向において、挟持部13の両側には、胴部11の端縁から延在した側面接触部16が形成されている。側面接触部16は胴部11と同程度の長さ寸法であり、幅方向においては挟持部13とつながると共に、標尺1Aの側面部4の内面にそれぞれ当接する構成となっている。これにより、側面接触部16は接触支持部として作用する。
【0030】
突っ張り部15は、一対の挟持部13の幅方向両側において、側面接触部16を介してそれぞれフック状に延在した構成となっている。具体的には、突っ張り部15は、標尺1Aの側面部4に沿って延在した直線部15aと、直線部15aの端部が幅方向の中央側へ屈曲された曲線部15bが形成されている。なお、突っ張り部15の長さは挟持部13より長く設定されており、直線部15aが曲線部15bに向かってそれぞれ幅方向へわずかに広がるように延在した構成となっている。また、突っ張り部15の先端15cは、リブ6を挟んで互いに対向する構成となっている。
【0031】
上記構成により、差込み部12は、突っ張り部15の先端15cが互いに近接するように、突っ張り部15をリブ6に向かって弾性変形させることができる。また、突っ張り部15における直線部15aの長さを長くすることにより、突っ張り部15のばね性が向上し得る。突っ張り部15は、つなぎ合わされた標尺1Aの内部において、直線部15aが互いに対向する側面部4の内面にそれぞれ当接し、側面部4に対して弾性付勢した状態となる。よって、突っ張り部15は、接触支持部として作用すると共に、弾性支持部として作用する構成となっている。
【0032】
差込み部12は、挟持部13が突っ張り部15より幅が広い構成となっている。これにより、標尺1Aの内部において、リブ6に対する支持力が向上し得る。
【0033】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る標尺1Aは、第1実施形態と実質的に同一であるため、説明を省略する。
【0034】
第2実施形態に係る連結継ぎ手20は、
図8から
図10に示すように、胴部21と、胴部21の端縁から標尺1Aの端部開口5に向かって延在した差込み部22を備えている。連結継ぎ手20は、第1実施形態と同様に、胴部21を挟んで対称の形状をなし、差込み部22が標尺1Aに対して抜き差し可能な構成となっている。また、連結継ぎ手20の厚さは、標尺1Aの内側の厚さ寸法に対応して設定されている。なお、連結継ぎ手20には、金属製素材が用いられている。樹脂製素材を用いても良い。
【0035】
胴部21は、第1実施形態に係る連結継ぎ手10における胴部11と実質的に同じ構成である。この構成により、標尺1Aに差し込まれた連結継ぎ手20は、幅方向における胴部21の両端が標尺1Aの端部開口5に引っ掛かり係止される。また、胴部21は、つなぎ合わされた標尺1Aの長さの一部として機能する。
【0036】
差込み部22は、挟持部23と突っ張り部25を備えている。これらはそれぞれ、標尺1Aの複数の内面に接して標尺1Aをその内部側から支持する、接触支持部として作用する。また、突っ張り部25は、標尺1Aの端部開口5から胴部21を引き離す向きの力に対して抗力が働く構成を有している。具体的には、突っ張り部25は、標尺1Aの内部において互いに対向する側面部4に対して弾性付勢した状態で、標尺1Aを支持する、弾性支持部として作用する。なお、挟持部23と突っ張り部25が本発明における「抜け留め部」に相当する。
【0037】
挟持部23は、胴部21の端縁の幅方向中間部からリブ6に沿って延在し、相対的に幅広となった板状部分と、板状部分のリブ6側からリブ6に沿って延在した直線部分を有している。なお、挟持部23は一対となっており、リブ6を両側から挟んで支持する構成である。これにより、挟持部23は、リブ6の両面に接した状態で標尺1Aをその内部側から支持する接触支持部として作用する。
【0038】
突っ張り部25は、挟持部23の端部からそれぞれ延在した構成となっている。具体的には、突っ張り部25は、挟持部23の端部からそれぞれ幅方向の外側へ円弧状に屈曲した曲線部25aと、曲線部25aから胴部21に向かって標尺1Aの側面部4に沿って延在する直線部25bが形成されている。なお、突っ張り部25は、その先端25cが胴部21に近接する位置まで延在しており、胴部21に向かってそれぞれ幅方向へわずかに広がりを有する構成となっている。
【0039】
上記構成により、差込み部22は、突っ張り部25の先端25cがそれぞれ挟持部23に近接するように、突っ張り部25を幅方向において弾性変形させることができる。また、突っ張り部25における直線部25bの長さを長くすることにより、突っ張り部25のばね性が向上し得る。突っ張り部25は、つなぎ合わされた標尺1Aの内部において、直線部25bが互いに対向する側面部4の内面にそれぞれ当接し、側面部4に対して弾性付勢した状態となる。よって、突っ張り部25は、接触支持部として作用すると共に、弾性支持部として作用する構成となっている。
【0040】
また、差込み部22は、挟持部23が突っ張り部25より幅広の部分を有する構成となっている。これにより、標尺1Aの内部において、リブ6に対する支持力が向上し得る。
【0041】
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る標尺1Aは、第1実施形態と実質的に同一であるため、説明を省略する。
【0042】
第3実施形態に係る連結継ぎ手30は、
図11及び
図12に示すように、胴部31と、胴部31の端縁から標尺1Aの端部開口5に向かって延在した差込み部32を備えている。連結継ぎ手30は、第1実施形態と同様に、胴部31を挟んで対称の形状をなし、差込み部32が標尺1Aに対して抜き差し可能な構成となっている。また、連結継ぎ手30の厚さは、標尺1Aの内側の厚さ寸法に対応して設定されている。連結継ぎ手30には、金属製素材が用いられている。樹脂製素材を用いても良い。
【0043】
胴部31は、第1実施形態に係る連結継ぎ手10における胴部11と実質的に同じ構成である。この構成により、標尺1Aに差し込まれた連結継ぎ手30は、幅方向における胴部31の両端が標尺1Aの端部開口5に引っ掛かり係止される。また、胴部31は、つなぎ合わされた標尺1Aの長さの一部として機能する。
【0044】
差込み部32は、挟持部33、突っ張り部35、及び側面接触部36を有している。これらはそれぞれ、標尺1Aの複数の内面に接して標尺1Aをその内部側から支持する、接触支持部として作用する。また、突っ張り部35は、標尺1Aの端部開口5から胴部31を引き離す向きの力に対して抗力が働く構成を有している。具体的には、突っ張り部35は、標尺1Aの内部において互いに対向する側面部4に対して弾性付勢した状態で、標尺1Aを支持する、弾性支持部として作用する。なお、挟持部33、突っ張り部35、及び側面接触部36が本発明における「抜け留め部」に相当する。
【0045】
挟持部33は、胴部31の端縁の幅方向中間部からリブ6に沿って、差込み部32の長さ方向中間部まで板状に延在している。なお、挟持部33は一対となっており、リブ6を両側から挟んで支持する構成である。これにより、挟持部33は、リブ6の両面に接した状態で標尺1Aをその内部側から支持する接触支持部として作用する。
【0046】
差込み部32の幅方向において、挟持部33の両側には、並行して板状の側面接触部36が延在している。すなわち、側面接触部36は、胴部31の幅方向における両端から標尺1Aの側面部4に沿って板状に延在しており、標尺1Aの側面部4の内面にそれぞれ当接する構成となる。これにより、側面接触部36は接触支持部として作用する。
【0047】
突っ張り部35は、一対の挟持部33においてリブ6と接する側から、それぞれフック状に延在した構成となっている。具体的には、突っ張り部35は、挟持部33から延在しリブ6から離れるように湾曲した曲線部35aと、曲線部35aの端部から側面部4に沿って延在した直線部35bが形成されている。また、突っ張り部35の先端35cは、側面接触部36に近接した位置で標尺1Aのリブ6に向かって屈曲している。なお、突っ張り部35は、直線部35bが胴部31に向かってそれぞれ幅方向へわずかに広がるように延在した構成となっている。
【0048】
上記構成により、差込み部32は、突っ張り部35をリブ6に向かって弾性変形させることができる。突っ張り部35は、つなぎ合わされた標尺1Aの内部において、直線部35bが互いに対向する側面部4の内面にそれぞれ当接すると共に、側面部4に対して弾性付勢した状態となる。よって、突っ張り部35は、接触支持部として作用すると共に、弾性支持部として作用する。
【0049】
また、差込み部32は、挟持部33が突っ張り部35より幅が広い構成となっている。これにより、標尺1Aの内部において、リブ6に対する支持力が向上し得る。
【0050】
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態に係る標尺1Aは、第1実施形態と実質的に同一であるため、説明を省略する。
【0051】
第4実施形態に係る連結継ぎ手40は、
図13及び
図14に示すように、胴部41と、胴部41の端縁から標尺1Aの端部開口5に向かって延在した差込み部42を備えている。連結継ぎ手40は、第1実施形態と同様に、胴部41を挟んで対称の形状をなし、差込み部42が標尺1Aに対して抜き差し可能な構成となっている。また、連結継ぎ手40の厚さは、標尺1Aの内側の厚さ寸法に対応して設定されている。連結継ぎ手40には、金属製素材が用いられている。樹脂製素材を用いても良い。
【0052】
胴部41は、第1実施形態に係る連結継ぎ手10における胴部11と実質的に同じ構成である。この構成により、標尺1Aに差し込まれた連結継ぎ手40は、幅方向における胴部41の両端が標尺1Aの端部開口5に引っ掛かり係止される。また、胴部41は、つなぎ合わされた標尺1Aの長さの一部として機能する。
【0053】
差込み部42は、挟持部43と側面接触部46を備えている。これらはそれぞれ、標尺1Aの複数の内面に接して標尺1Aをその内部側から支持する、接触支持部として作用する。また、挟持部43は、標尺1Aの端部開口5から胴部41を引き離す向きの力に対して抗力が働く構成を有している。具体的には、挟持部43は、標尺1Aの内部においてリブ6に対して弾性付勢した状態で標尺1Aを支持する、弾性支持部として作用する。なお、挟持部43と側面接触部46が本発明における「抜け留め部」に相当する。
【0054】
差込み部42における胴部41の端縁の幅方向両端部からは、標尺1Aの側面部4に沿って板状に延在した側面接触部46が形成されている。側面接触部46は、差込み部42の長さ方向中間部まで延在しており、標尺1Aの側面部4の内面にそれぞれ当接する構成となっている。これにより、側面接触部46は、接触支持部として作用する。
【0055】
挟持部43は、一対となっており、側面接触部46において側面部4と接する側から、それぞれフック状に延在した構成となっている。具体的には、挟持部43は、側面接触部46から延在し、側面部4から離れるように湾曲した曲線部43aと、曲線部43aの端部からリブ6に沿って延在した直線部43bが形成されている。また、挟持部43の先端43cは、差込み部42の幅方向において一対の側面接触部46の間に位置している。さらに、リブ6を挟んで互いに対向する直線部43bの間隔は、リブ6の幅寸法よりも狭く設定されている。
【0056】
上記構成により、挟持部43は、直線部43bの間隔がリブ6の幅寸法に合わせて広がり、弾性変形する構成となっている。挟持部43は、つなぎ合わされた標尺1Aの内部において、直線部43bがリブ6の両面に当接すると共に、リブ6の両面に対して弾性付勢した状態でリブ6を両側から挟むことができる。よって、挟持部43は、接触支持部として作用すると共に、弾性支持部として作用する構成となっている。
【0057】
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について
図15から
図17を用いて説明する。第5実施形態に係る標尺1Bは、第1実施形態に係る標尺1Aの両側面部4側に、それぞれ第1切欠き部7を備えた構成となっている(
図4及び
図17参照)。標尺1Bの第1切欠き部7においては、正面部2、背面部3、側面部4の板面がそれぞれ四角形状に切り欠けられている。また、第1切欠き部7は、リブ6を挟んで互いに対向しており、長さ方向における位置は、端部開口5から差し込まれる連結継ぎ手50の形状に対応して設定されている。
【0058】
第5実施形態に係る連結継ぎ手50は、
図15から
図17に示すように、胴部51と差込み部52を備えている。胴部51は、連結継ぎ手50が標尺1Bの端部開口5に差し込まれた状態において、つなぎ合わされる標尺1Bの互いに対向する端部開口5同士の間に位置する構成となっている。差込み部52は、胴部51の端縁から標尺1Bの端部開口5に向かって延在し、標尺1Bに対して抜き差し可能な構成となっている。なお、連結継ぎ手50は、標尺1Bの長さ方向において、胴部51を挟んで、連結される一方の標尺1B側と他方の標尺1B側の両側に差込み部52を有しており、胴部51を挟んで対称の形状をなす構成となっている。また、連結継ぎ手50には、樹脂製素材が用いられている。
【0059】
胴部51は、標尺1Bの内側の幅寸法より幅広であり、標尺1Bの外側の幅寸法に合わせて設定されている。さらに、胴部51の厚さは、標尺1Bの内側の厚さ寸法より厚く、標尺1Bの外側の厚さ寸法に合わせて設定されている。この構成により、標尺1Bに差し込まれた連結継ぎ手50は、胴部51が標尺1Bの端部開口5に引っ掛かり係止される。よって、胴部51は標尺1Bの外部に出ている構成となる。また、胴部51は、角栓9における標尺1Bの外部に出る部分の長さ寸法を、2倍にした長さに設定されている。これにより、胴部51が、つなぎ合わされた標尺1Bの長さの一部として機能する。
【0060】
差込み部52は、一対となった2枚の板状部材が、リブ6を挟んで対称となるように胴部51の端縁に接続された構成となっており、突条接触部53、円形接触部54、係合部57を備えている。突条接触部53と円形接触部54は、それぞれ標尺1Bの複数の内面に接して標尺1Bをその内部側から支持する構成を有している。また、係合部57は、標尺1Bの端部開口5から胴部51を引き離す向きの力に対して抗力が働く構成を有している。具体的には、係合部57におけるつめ57aが標尺1Bの第1切欠き部7と係り合う構成となっている。なお、突条接触部53、円形接触部54、係合部57が本発明における「抜け留め部」に相当する。
【0061】
差込み部52は、長さ方向中間部において、リブ6側が楕円状に切り欠けられた形状となっている。さらに長さ方向中間部より差込み方向側において、側面部4側から2か所が円弧状に切り欠けられて、係合部57が形成されている。この構成により、差込み部52は幅方向において弾性変形させることができる。よって、2枚の板状部材を互いに近接させて、差込み部52の幅を一時的に狭くすることができる。また、係合部57は、差込み部52が標尺1Bの内部に差し込まれた状態において、標尺1Bの第1切欠き部7とつめ57aが係り合う構成となっている。これにより、差込み部52は第1切欠き部7において係止される。
【0062】
突条接触部53は、胴部51に隣接した位置において、差込み部52の板面から厚さ方向に突起した突条部分が、幅方向に複数並行して連なった構成となっている。突条接触部53は、差込み部52の側面を介し外周面に沿って一周して連なっている。そのため、突条接触部53は、標尺1Bの内部において、正面部2、背面部3及び側面部4のそれぞれの内面、並びにリブ6の面に当接する構成となっている。
【0063】
円形接触部54は、差込み部52の両板面から厚さ方向に突起した円形部分が、突条接触部53に隣接して幅方向に2つ並設された構成となっている。そのため、円形接触部54は、標尺1Bの内部において、正面部2及び背面部3のそれぞれの内面に当接する構成となっている。これらの構成により、突条接触部53、円形接触部54は、標尺1Bの複数の内面に接した状態で標尺1Bをその内部側から支持する接触支持部として作用する。
【0064】
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について
図18から
図20を用いて説明する。第6実施形態に係る標尺1Cは、第1実施形態に係る標尺1Aにおける幅方向中間部に第2切欠き部8を備えた構成となっている(
図4及び
図20参照)。標尺1Cにおける第2切欠き部8においては、正面部2及び背面部3の板面が標尺1C内部のリブ6と共に、四角形状に切り欠けられている。また、第2切欠き部8の長さ方向における位置は、端部開口5から差し込まれる連結継ぎ手60の形状に合わせて設定されている。
【0065】
第6実施形態に係る連結継ぎ手60は、
図18から
図20に示すように、胴部61と、胴部61の端縁から標尺1Cの端部開口5に向かって延在した差込み部62を備えている。差込み部62は、標尺1Cに対して抜き差し可能な構成となっている。なお、連結継ぎ手60は、標尺1Cの長さ方向において、胴部61を挟んで、連結される一方の標尺1C側と他方の標尺1C側の両側に差込み部62を有しており、胴部61の中心部に対応して点対称の形状をなす構成となっている。また、連結継ぎ手60には、樹脂製素材が用いられている。
【0066】
連結継ぎ手60における胴部61は、第5実施形態に係る連結継ぎ手50における胴部51と実質的に同じ構成である。この構成により、標尺1Cに差し込まれた連結継ぎ手60は、幅方向における胴部61の両端が標尺1Cの端部開口5に引っ掛かり係止される。また、胴部61は、つなぎ合わされた標尺1Cの長さの一部として機能する。
【0067】
差込み部62は、それぞれ板状の第1差込み部62aと第2差込み部62bから構成されている。第1差込み部62aと第2差込み部62bは、これらの間にリブ6が位置するように、胴部61の端縁にそれぞれ接続された構成となっている。第1差込み部62aは、突条接触部63、円形接触部64、係合部67を有している。第2差込み部62bは、突条接触部63、楕円状接触部65、角接触部66を有している。
【0068】
差込み部62における突条接触部63、円形接触部64、楕円状接触部65、角接触部66は、それぞれ標尺1Cの複数の内面に接して標尺1Cをその内部側から支持する構成を有している。また、係合部67は、標尺1Cの端部開口5から胴部61を引き離す向きの力に対して抗力が働く構成を有している。具体的には、係合部67におけるつめ67aが標尺1Cの第2切欠き部8と係り合う構成となっている。なお、突条接触部63、円形接触部64、楕円状接触部65、角接触部66、係合部67が本発明における「抜け留め部」に相当する。
【0069】
第1差込み部62aは、長さ方向中間部において、側面部4側が楕円状に切り欠けられた形状となっている。さらに長さ方向中間部より差込み方向側において、リブ6側から2か所が円弧状に切り欠けられて、係合部67が形成されている。この構成により、第1差込み部62aは、幅方向において係合部67が第2差込み部62bから離れるように弾性変形させることができる。よって、係合部67とリブ6が干渉することなく、差込み部62を標尺1Cの内部に差し込むことができる。また、係合部67は、差込み部62が標尺1Cの内部に差し込まれた状態において、標尺1Cの第2切欠き部8とつめ67aが係り合う構成となっている。これにより、差込み部62は第2切欠き部8において係止される。
【0070】
突条接触部63は、胴部61に隣接した位置において、第1差込み部62aの板面から厚さ方向に突起した突条部分が、幅方向に複数並行して連なった構成となっている。突条接触部63は、第1差込み部62aの側面を介し外周面に沿って一周して連なっている。これにより、突条接触部63は、標尺1Cの内部において、正面部2、背面部3及び側面部4のそれぞれの内面、並びにリブ6の面に当接する構成となっている。なお、突条接触部63は、第2差込み部62bの板面にも同様に形成されている。
【0071】
円形接触部64は、第1差込み部62aの両板面から厚さ方向に突起した円形部分が、突条接触部63に隣接して幅方向に2つ並設された構成となっている。そのため、円形接触部64は、標尺1Cの内部において、正面部2及び背面部3のそれぞれの内面に当接する構成となっている。
【0072】
第2差込み部62bの端部においては、端縁から差込み方向へ突出した楕円状接触部65と、幅方向両端からそれぞれ側面部4、リブ6に向かって突起した角接触部66が形成されている。楕円状接触部65の厚さ寸法は、第2差込み部62bの板面より厚く、標尺1Cの内部の厚さ寸法に合わせて設定されている。なお、第2差込み部62bは、その長さ寸法が第1差込み部62aより短く設定されている。これにより、楕円状接触部65は、標尺1Cの内部において第2切欠き部8より端部開口5側に位置し、正面部2及び背面部3のそれぞれの内面に当接する構成となっている。また、角接触部66は、第2差込み部62bの板面と同じ厚さであり、側面部4の内面とリブ6の片面にそれぞれ当接する構成となっている。
【0073】
これらの構成により、突条接触部63、円形接触部64、楕円状接触部65、及び角接触部66は、標尺1Cの複数の内面に接した状態で標尺1Cをその内部側から支持する接触支持部として作用する。
【0074】
<第7実施形態>
次に、第7実施形態について
図4及び
図21を用いて説明する。第7実施形態に係る標尺1Aは、第1実施形態と実質的に同一であるため、説明を省略する。
【0075】
第7実施形態に係る連結継ぎ手70は、
図4及び
図21を参照として、胴部71と、胴部71の端縁から標尺1Aの端部開口5に向かって延在した差込み部72を備えている。連結継ぎ手70は、第1実施形態と同様に、胴部71を挟んで線対称の形状をなし、差込み部72が標尺1Aに対して抜き差し可能な構成となっている。また、連結継ぎ手70には、樹脂製素材が用いられている。
【0076】
連結継ぎ手70における胴部71は、第1実施形態に係る連結継ぎ手10における胴部11と実質的に同じ構成である。この構成により、標尺1Aに差し込まれた連結継ぎ手70は、幅方向における胴部71の両端が標尺1Aの端部開口5に引っ掛かり係止される。また、胴部71は、つなぎ合わされた標尺1Aの長さの一部として機能する。
【0077】
差込み部72は、一対となった2枚の板状部材が、これらの間にリブ6が位置するように胴部71の端縁からそれぞれ延在した構成となっている。差込み部72は、標尺1Aの内部において、リブ6を両側から挟む挟持部73と、側面部4の内面に当接する側面接触部76を有している。これらは、それぞれ標尺1Aの複数の内面に接した状態で標尺1Aをその内部側から支持する接触支持部として作用する。
【0078】
また、差込み部72は、標尺1Aの端部開口5から胴部71を引き離す向きの力に対して抗力が働く突っ張り部75を有している。具体的には、突っ張り部75は、標尺1Aの内部において正面部2及び背面部3に対して弾性付勢した状態で標尺1Aを支持する構成である。なお、挟持部73、突っ張り部75、及び側面接触部76が本発明における「抜け留め部」に相当する。
【0079】
突っ張り部75(75a、75b)は、長さ方向における差込み部72の端部が、厚さ方向へ反った形状に湾曲して形成されている。これらの突っ張り部75a、75bは、互いに反対の方向を向く構成となっている。例えば、一方の突っ張り部75aが標尺1Aの正面部2側に、他方の突っ張り部75bが標尺1Aの背面部3側に、それぞれ湾曲している。そのため、差込み部72は、突っ張り部75a、75bが互いに近接するように、厚さ方向において弾性変形させることができる。
【0080】
上記構成により、突っ張り部75a、75bは、標尺1Aの内部において、対向する正面部2及び背面部3のそれぞれの内面に当接し、正面部2及び背面部3に対して弾性付勢した状態となる。よって、突っ張り部75a、75bは、接触支持部として作用すると共に、弾性支持部として作用する構成となっている。
【0081】
<作用>
次に、第1から第7の実施形態に係る連結継ぎ手及び標尺の作用について説明する。なお、実質的に同じ作用を有する箇所については、代表として第1実施形態に係る連結継ぎ手及び標尺の作用を説明する。
【0082】
第1実施形態に係る連結継ぎ手10は、標尺1Aに差し込まれると、胴部11が端部開口5に引っ掛かり係止される構成である。これにより、つなぎ合わされた標尺1A同士の間において、連結継ぎ手10は一定の位置に維持される。このように、胴部11は、連結継ぎ手10が標尺1Aに差し込まれた際のストッパとして機能すると共に、標尺1A同士の間に一定の間隔を設けることができる。また、胴部11は、標尺1Aの長さの一部として機能する。第2から第7の実施形態においても、実質的に同様の作用を有する。
【0083】
連結継ぎ手10は、差込み部12における突っ張り部15を幅方向において弾性変形させることができる構成である。これにより、差込み部12の幅を標尺1Aの端部開口5より狭くして、差込み部12を標尺1Aの内部に差し込むことができる。差込み部12が標尺1Aの内部に差し込まれた状態において、突っ張り部15は、直線部15aが互いに対向する側面部4の内面にそれぞれ当接し、側面部4に対して弾性付勢した状態で標尺1Aを支持する。すなわち、突っ張り部15は、接触支持部として作用すると共に、弾性支持部として作用する。第2、第3の実施形態においても、実質的に同様の作用を有する。
【0084】
また、連結継ぎ手10は、差込み部12における挟持部13により標尺1Aのリブ6を両側から挟持する。これにより、挟持部13はリブ6の両面に当接し、標尺1Aをその内部側から支持する。すなわち、挟持部13は、接触支持部として作用する。第2、第3の実施形態においても、実質的に同様の作用を有する。
【0085】
さらに、連結継ぎ手10は、差込み部12における側面接触部16が、標尺1Aの側面部4の内面にそれぞれ当接し、標尺1Aをその内部側から支持する。すなわち、側面接触部16は接触支持部として作用する。第3の実施形態においても、実質的に同様の作用を有する。
【0086】
第4実施形態に係る連結継ぎ手40は、差込み部42が標尺1Aの内部に差し込まれた状態において、挟持部43における直線部43bの間隔がリブ6の幅寸法に合わせて広がり、弾性変形する構成となっている。これにより、挟持部43は、標尺1Aの内部において、直線部43bがリブ6の両面に当接し、リブ6の両面に対して弾性付勢した状態でリブ6を両側から挟持する。すなわち、挟持部43は、接触支持部として作用すると共に、弾性支持部として作用する。
【0087】
第5実施形態に係る連結継ぎ手50は、差込み部52を幅方向において弾性変形させることができる。これにより、2枚の板状部材を互いに近接させて、差込み部52の幅を一時的に狭くし、差込み部52を標尺1Bの内部に差し込むことができる。差込み部52が標尺1Bに差し込まれると、第1切欠き部7と係合部57のつめ57aが係り合い、差込み部52は第1切欠き部7において係止される。また、差込み部52における突条接触部53、円形接触部54は、正面部2及び背面部3のそれぞれの内面に当接する。さらに、突条接触部53は、側面部4の内面及びリブ6の両面に当接する。すなわち、突条接触部53、円形接触部54は、接触支持部として作用する。
【0088】
標尺1Bの内部に差し込まれた連結継ぎ手50は、第1切欠き部7において、標尺1Bの外側から係合部57を幅方向中央に向かって押す力を加えることにより、係合部57のつめ57aと第1切欠き部7の係合状態が解除される。これにより、差込み部52を標尺1Bから引き抜くことができる。
【0089】
第6実施形態に係る連結継ぎ手60は、第1差込み部62aを、幅方向において係合部67が第2差込み部62bから離れるように弾性変形させることができる。これにより、係合部67とリブ6が干渉することなく、差込み部62を標尺1Cの内部に差し込むことができる。差込み部62が標尺1Cに差し込まれると、第2切欠き部8と係合部67のつめ67aが係り合い、差込み部62は第2切欠き部8において係止される。
【0090】
また、差込み部62における突条接触部63は、正面部2、背面部3、及び側面部4のそれぞれの内面並びにリブ6の両面に当接する。円形接触部64、楕円状接触部65は、正面部2及び背面部3のそれぞれの内面に当接する。角接触部66は、側面部4の内面、リブ6の片面に当接する。すなわち、突条接触部63、円形接触部64、楕円状接触部65、及び角接触部66は、接触支持部として作用する。
【0091】
標尺1Cの内部に差し込まれた連結継ぎ手60は、第2切欠き部8において、係合部67を、標尺1Cの幅方向中央から側面部4に向かって押す力を加えることにより、係合部67のつめ67aと第2切欠き部8の係合状態が解除される。これにより、差込み部62を標尺1Cから引き抜くことができる。
【0092】
第7実施形態に係る連結継ぎ手70は、差込み部72は、突っ張り部75a、75bが互いに近接するように、厚さ方向において弾性変形させることができる。これにより、突っ張り部75a、75bと端部開口5が干渉することなく、差込み部72を標尺1Aの内部に差し込むことができる。差込み部72が標尺1Aに差し込まれると、突っ張り部75a、75bは、対向する正面部2及び背面部3の内面にそれぞれ当接し、正面部2及び背面部3に対して弾性付勢した状態で標尺1Aを支持する。すなわち、突っ張り部75a、75bは、接触支持部として作用すると共に、弾性支持部として作用する。
【0093】
また、差込み部72における挟持部73は、リブ6の両面に当接し、リブ6を両側から挟んで支持する。側面接触部76は、側面部4の内面にそれぞれ当接する。すなわち、挟持部73、側面接触部76は、接触支持部として作用する。
【0094】
第1実施形態に係る標尺1Aの端部開口5は、角栓9を取り外し、連結継ぎ手10を差し込むことができる構成である。これにより、標尺1Aは、複数つなぎ合わせることができるため、長さを継ぎ足して使用することができる。つなぎ合わされた標尺1Aは、連結継ぎ手10によりつなぎ目部分における幅方向及び厚さ方向へのたわみ、がたつきが抑制されている。さらに、標尺1Aのつなぎ目部分は突出部分が小さく、スライド部材を取り付けて標尺1Aの長さ方向に摺動移動させることができる。第2から第7の実施形態においても、実質的に同様の作用を有する。
【0095】
<効果>
第1から第7の実施形態に係る連結継ぎ手及び標尺は、次の効果がある。なお、実質的に同じ効果を有する箇所については、代表として第1実施形態に係る連結継ぎ手及び標尺の効果を説明する。
【0096】
<第1から第7の実施形態における共通の効果>
標尺1Aの長さ方向において、連結継ぎ手10は、差込み部12が標尺1Aの内部に差し込まれ、胴部11がつなぎ合わされた標尺1Aの間に位置する構成である。これにより、標尺1Aの外面において連結継ぎ手10の突出部分を小さくすることができる。よって、標尺1Aの本体に取り付けたスライド部材を、標尺1Aのつなぎ目部分においてもスムーズに摺動移動させることができる。また、連結継ぎ手10は、抜け留め部が標尺1Aの複数の内面に接すると共に、端部開口5から差込み部12を引き抜く力に対する抗力が働く構成である。これにより、連結継ぎ手10は、標尺1Aの内部側から複数の面を支持する。したがって、複数つないだ標尺1Aのつなぎ目部分における幅方向及び厚さ方向へのたわみ、がたつきを抑制し得る。
【0097】
標尺1Aは、長さ方向において、本体の内部にリブ6を有している。この構成により、標尺1Aのたわみを抑制し得る。また、連結継ぎ手10は、抜け留め部が標尺1A本体の内部におけるリブ6の面に接した状態で、標尺1Aを内部側から支持する構成とすることができる。これにより、標尺1Aの内部において、リブ6と抜け留め部が一体となり連結される標尺1Aのたわみを抑制し得る。
【0098】
連結継ぎ手10は、連結される標尺1Aの両方に対し差込み部12が差し込まれ、それぞれの標尺1Aの内部において、標尺1Aを支持する構成とされる。これにより、標尺1Aのつなぎ目において、連結されるそれぞれの標尺1Aが均等に支持される。よって、標尺1Aの安定性と強度の向上を図ることができる。
【0099】
標尺1Aのつなぎ目は、連結継ぎ手10の抜け留め部により支持される構成である。これにより、標尺1Aのつなぎ目部分における幅方向及び厚さ方向へのたわみ、がたつきを抑制することができ、強度の向上を図ることができる。また、連結継ぎ手10が標尺1Aの内部に差し込まれる構成により、連結された標尺1Aの外面において連結継ぎ手10の突出部分を小さくすることができる。よって、標尺1Aの本体に取り付けたスライド部材を、標尺1Aのつなぎ目部分においてもスムーズに摺動移動させることができる。
【0100】
連結継ぎ手10は、標尺1Aに対して抜き差し可能な構成とされる。これにより、複数の標尺1Aをつなぎ合わせることができる。また、標尺1A本体の長さや継ぎ足す本数を任意に選択できる。なお、運搬可能な長さの観点から、標尺本体を固定金具でつなぎ合わせて長くするには限界がある。一方、抜き差し可能な連結継ぎ手10を用いることにより、標尺1Aの本体を複数継ぎ足してより長くすることができると共に、それぞれの本体を引き離して元の長さに戻した状態で運搬することができる。このように、標尺1Aの使用時以外は短くしてコンパクトに収納することができるため、運送料等経費の削減を図ることができる。また、標尺1Aを軽自動車等に積載可能な長さに収めることができるため、使用現場まで軽自動車等の小型車軸により運搬することができる。さらには、高層階へ上るために組まれた足場等においても、標尺1Aをコンパクトにして運搬、使用できるため、標尺1Aが足場の部材に引っ掛かる等の懸念が軽減され、安全性の向上を図ることができる。
【0101】
また、連結継ぎ手10は、端部開口5から差込み部12を引き抜く力に対する抗力が働く構成(抜け留め部)を有するため、標尺1Aに固定されるためのねじ等の付帯物が不要となる。これにより、標尺1Aのつなぎ合わせ及び分解の作業における手間が軽減できる。
【0102】
標尺1Aは、両端部開口5に角栓9が差し込まれた状態においては、一本物の標尺として使用され、角栓9の代わりに連結継ぎ手10を差し込むことにより、長さを継ぎ足すことができる。連結継ぎ手10が標尺1Aに差し込まれた際には、胴部11がストッパの機能を果たすと共に、標尺1A同士の間に位置し、標尺1Aの長さの一部となる。このように、標尺1Aは、端部開口5を角栓9で蓋をして一本で使用することもでき、連結継ぎ手10により複数つないで任意の長さにのばして使用することもできる。
【0103】
<実施形態により異なる効果>
第1から第4の実施形態に係る連結継ぎ手は、上記共通の効果に加え、次の効果がある。
【0104】
連結継ぎ手10は、金属製素材を用いることにより、連結継ぎ手10の強度向上を図ることができる。また、標尺1Aのつなぎ目におけるたわみの抑制を図ることができる。第2から第4の実施形態においても、実質的に同様の効果を有する。
【0105】
連結継ぎ手10は、突っ張り部15(抜け留め部)において弾性変形可能な構成とされる。これにより、差込み部12の幅を変化させて標尺1Aの端部開口5から連結継ぎ手10を差し込むことができる。また、突っ張り部15(抜け留め部)が標尺1Aの内面に対し弾性付勢した状態で、標尺1Aが内部側から支持される。これにより、標尺1Aと連結継ぎ手10をねじ等の付帯物により固定することなく、複数の標尺1Aを安定してつなぐことができる。第2から第4の実施形態においても、実質的に同様の効果を有する。
【0106】
連結継ぎ手10における突っ張り部15(抜け留め部)は、標尺1Aの側面部4の内面に対して弾性付勢した状態で、標尺1Aを支持する構成とすることができる。これにより、連結継ぎ手10が標尺1Aの内部に差し込まれると、標尺1A及び連結継ぎ手10の幅方向における突っ張り部15(抜け留め部)の付勢力によって、標尺1Aの複数の内面が支持される。標尺1Aの幅寸法は厚さ寸法より長いため、連結継ぎ手10は、突っ張り部15(抜け留め部)が幅方向へ弾性付勢する構成とすることにより、厚さ方向へ弾性付勢する構成に比べて弾性変形の自由度が大きくなる。また、標尺1Aの連結の安定度向上を図ることができる。第2から第4の実施形態においても、実質的に同様の効果を有する。
【0107】
連結継ぎ手10は、挟持部13の幅が、突っ張り部15の幅より広い構成とされる。挟持部13の幅を広くすることにより、耐久性が向上すると共に、標尺1Aの内部において、挟持部13と接するリブ6に対する支持力が向上し得る。よって、標尺1Aのつなぎ目における強度の向上を図ることができる。第2及び第3の実施形態においても、実質的に同様の効果を有する。
【0108】
連結継ぎ手10は、長さ方向において、突っ張り部15が胴部11の端縁から差込み部12の端部まで延在した構成となっている。このように突っ張り部15の直線部15aを長く設定することにより、突っ張り部15のばね性向上を図ることができる。第2実施形態においても、実質的に同様の効果を有する。
【0109】
第4実施形態に係る連結継ぎ手40は、挟持部43において弾性変形可能であり、標尺1Aのリブ6に対して弾性付勢した状態で、標尺1Aを支持する構成とされる。これにより、対向する挟持部43の間隔を変化させて標尺1Aの端部開口5から連結継ぎ手40を差し込むことができる。また、連結継ぎ手40が標尺1Aの内部に差し込まれると、標尺1A及び連結継ぎ手40の幅方向における挟持部43の付勢力によって、標尺1Aのリブ6が挟持される。したがって、標尺1Aが安定して連結される。
【0110】
第5実施形態に係る連結継ぎ手50は、上記共通の効果に加えて次の効果がある。連結継ぎ手50は、係合部57が標尺1Bの正面部2、背面部3及び側面部4における第1切欠き部7と係合された状態で、標尺1Bの内部に差し込まれる構成とされる。これにより、連結継ぎ手50は標尺1Bの第1切欠き部7において係止されるため、標尺1Bから離脱し難くなる。よって、標尺1Bのつなぎ目における強度の向上を図ることができる。
【0111】
第6実施形態に係る連結継ぎ手60は、上記共通の効果に加えて次の効果がある。連結継ぎ手60は、係合部67が標尺1Cの正面部2及び背面部3における第2切欠き部8と係合された状態で、標尺1Cの内部に差し込まれる構成とされる。これにより、連結継ぎ手60は標尺1Cの第2切欠き部8において係止されるため、標尺1Cから離脱し難くなる。よって、標尺1Cのつなぎ目における強度の向上を図ることができる。
【0112】
第7実施形態に係る連結継ぎ手70は、上記共通の効果に加えて次の効果がある。連結継ぎ手70は、突っ張り部75において厚さ方向に弾性変形可能であり、標尺1Aの正面部2及び背面部3の内面に対して弾性付勢した状態で、標尺1Aを支持する構成とされる。これにより、差込み部72を端部開口5と干渉することなく標尺1Aの内部に差し込むことができる。また、連結継ぎ手70が標尺1Aの内部に差し込まれると、標尺1A及び連結継ぎ手70の幅方向における突っ張り部75の付勢力によって、標尺1Aがその内部側から支持される。これにより、標尺1Aと連結継ぎ手70をねじ等の付帯物により固定することなく、複数の標尺1Aを安定してつなぐことができる。
【0113】
<変更例>
本発明に係る連結継ぎ手及び標尺は、上記第1から第7の実施形態において説明した外観、構成に限られず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除、構成の組み合わせにより、その他各種の形態で実施できるものである。
【0114】
本発明における「抜け留め部」には、接触支持部として作用する構成と、弾性支持部として作用する構成が含まれる。また、連結継ぎ手における挟持部、突っ張り部、側面接触部、係合部、突条接触部、円形接触部、楕円状接触部、及び角接触部は、それぞれ「抜け留め部」に含まれる。抜け留め部は、これらを各種組み合わせた構成としても良く、接触支持部又は弾性支持部として作用する他の構成を含んでも良い。
【0115】
本発明の連結継ぎ手は、弾性支持部として作用する構成と共に、標尺の切欠き部に係合される構成を有しても良い。例えば、第1実施形態に係る連結継ぎ手10において、突っ張り部15における直線部15aにつめが形成された構成としても良い。
【0116】
本発明の連結継ぎ手は、胴部を挟んで対称となる形状であり、つなぎ合わされる標尺同士の対向する端部開口にそれぞれ差し込まれる構成としたが、一方の標尺にのみ差し込まれる構成としても良い。すなわち、他方の標尺に連結継ぎ手を固定し、胴部の端縁から一方にのみ差込み部が形成された構成としても良い。
【0117】
本発明の標尺は、内部にリブを有さない構成としても良い。また、連結継ぎ手は、リブを挟持する挟持部を有さない構成としても良い。例えば、第1実施形態に係る連結継ぎ手10において、差込み部12が突っ張り部15と側面接触部16からなる構成としても良い。これにより、標尺1Aは、突っ張り部15が側面部4に対して弾性付勢した状態で、内部側から支持される。
【符号の説明】
【0118】
1A~1C 標尺
2 正面部
3 背面部
4 側面部
5 端部開口
6 リブ
7 第1切欠き部(切欠き部)
8 第2切欠き部(切欠き部)
9 角栓
10 連結継ぎ手(第1実施形態)
11 胴部
12 差込み部
13 挟持部(抜け留め部)
15 突っ張り部(抜け留め部)
16 側面接触部(抜け留め部)
20 連結継ぎ手(第2実施形態)
30 連結継ぎ手(第3実施形態)
40 連結継ぎ手(第4実施形態)
50 連結継ぎ手(第5実施形態)
51 胴部
52 差込み部
53 突条接触部(抜け留め部)
54 円形接触部(抜け留め部)
57 係合部(抜け留め部)
60 連結継ぎ手(第6実施形態)
70 連結継ぎ手(第7実施形態)