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特許7379338仮想空間のレジストリを用いたインタラクションの規範的プロセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-06
(45)【発行日】2023-11-14
(54)【発明の名称】仮想空間のレジストリを用いたインタラクションの規範的プロセス
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/00 20220101AFI20231107BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20231107BHJP
【FI】
H04L67/00
A63F13/35
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2020536239
(86)(22)【出願日】2018-12-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-03-11
(86)【国際出願番号】 US2018067090
(87)【国際公開番号】W WO2019133481
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】15/858,556
(32)【優先日】2017-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509055068
【氏名又は名称】ディッシュ テクノロジーズ エル.エル.シー.
【氏名又は名称原語表記】DISH Technologies L.L.C.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100106851
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 泰久
(72)【発明者】
【氏名】ランドウ ケイト メーガン カーニー
(72)【発明者】
【氏名】カード 二世 ジョン アンソニー
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0041841(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
A63F 13/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想現実(VR)コンテナへのアクセスのための第1のリクエストを第1のエンドユーザVRシステムから、コンピューティングデバイスによって受信することと、
前記第1のエンドユーザVRシステムとの第1のネットワーク接続を確立することと、
前記VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへの前記第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第1のネットワーク接続を使用することと、
前記VRコンテナへのアクセスのための第2のリクエストを第2のエンドユーザVRシステムから受信することと、
前記第2のエンドユーザVRシステムとの第2のネットワーク接続を確立することと、
前記VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへの前記第2のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第2のネットワーク接続を使用することと、
前記VRコンテナ内での補足コンテンツストリームへのアクセスのための第3のリクエストを受信することと、
前記補足コンテンツストリームへの前記第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第1のネットワーク接続を使用することと、
前記補足コンテンツストリームへの前記第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第2のネットワーク接続を使用することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記補足コンテンツストリームは、エンドユーザVRシステムにより生成されたユーザソースコンテンツストリーム、第2のVRコンテナと関連付けられたデータストリーム、音声ストリーム、ビデオストリーム、テキストストリーム、エンドユーザVRシステムと関連付けられたメタデータ、前記VRコンテナと関連付けられたメタデータ、又はアクセシビリティデータの内の1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記補足コンテンツストリームは、前記VRコンテナと関連付けられた音声ストリーム上に重ねられた補足音声情報を含み、又は前記補足コンテンツストリームは、前記VRコンテナと関連付けられたビデオストリーム上に重ねられたビデオ情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記補足コンテンツストリームへのアクセスを提供することは、前記補足コンテンツストリームを取得することと、前記補足コンテンツストリーム又は前記補足コンテンツストリームから導出されるデータを送信することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記補足コンテンツストリームへのアクセスを提供することは、前記VRコンテナに対応する出力をレンダリングするための前記データ内に前記補足コンテンツストリームの少なくとも一部分を含むことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記補足コンテンツストリームへのアクセスを提供することは、前記補足コンテンツストリームを提供するリモートサーバに対するネットワークアドレスを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記補足コンテンツストリームは、エンドユーザVRシステムにより生成されたユーザソースコンテンツストリームを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記補足コンテンツストリームは、エンドユーザVRシステムにより生成されたユーザソースコンテンツストリーム以外である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のエンドユーザVRシステムにより送信された第1のユーザソースコンテンツストリームを受信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のユーザソースコンテンツストリームは、前記第1のエンドユーザVRシステムにより取得される音声ストリーム、前記第1のエンドユーザVRシステムにより取得されるビデオストリーム、前記第1のエンドユーザVRシステムにより取得されるテキストストリーム、前記第1のエンドユーザVRシステムと関連付けられたVRコンテナ位置データ、前記第1のエンドユーザVRシステムと関連付けられたプリファレンス、前記第1のエンドユーザVRシステムと関連付けられたパーミッション、又は前記第1のエンドユーザVRシステムと関連付けられたメタデータの内の1つ以上を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のユーザソースコンテンツストリームの少なくとも一部分を前記第2のエンドユーザVRシステムへ送信することを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のユーザソースコンテンツストリームの少なくとも一部分を前記第2のエンドユーザVRシステムが取得することを容易にするために、前記第1のエンドユーザVRシステムのネットワークアドレスを前記第2のエンドユーザVRシステムへ送信することを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のユーザソースコンテンツストリームの少なくとも一部分を前記第1のエンドユーザVRシステムが前記第2のエンドユーザVRシステムに提供することを容易にするために、前記第2のエンドユーザVRシステムのネットワークアドレスを前記第1のエンドユーザVRシステムへ送信することを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへのアクセスを提供することは、VRコンテナ出力ストリームを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへのアクセスを提供することは、前記VRコンテナ出力ストリームを生成することを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへのアクセスを提供することは、エンドユーザVRシステムによりVRコンテナ出力ストリームを直接生成するための命令セットを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへのアクセスを提供することは、VRコンテナ出力ストリームを提供する、又はエンドユーザVRシステムによりVRコンテナ出力ストリームを直接生成するための命令セットを提供するリモートサーバに対するネットワークアドレスを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記第3のリクエストは、前記第1のエンドユーザVRシステム又は前記第2のエンドユーザVRシステムと関連付けられた1つ以上のプリファレンス又はパーミッションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
請求項2~18の何れか一項に記載の1つ以上の限定を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサとデータ通信する非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体であって、前記1つ以上のプロセッサにより実行される場合に、
仮想現実(VR)コンテナへのアクセスのための第1のリクエストを第1のエンドユーザVRシステムから受信することと、
前記第1のエンドユーザVRシステムとの第1のネットワーク接続を確立することと、
前記VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへの前記第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第1のネットワーク接続を使用することと、
前記VRコンテナへのアクセスのための第2のリクエストを第2のエンドユーザVRシステムから受信することと、
前記第2のエンドユーザVRシステムとの第2のネットワーク接続を確立することと、
前記VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへの前記第2のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第2のネットワーク接続を使用することと、
前記VRコンテナ内での補足コンテンツストリームへのアクセスのための第3のリクエストを受信することと、
前記補足コンテンツストリームへの前記第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第1のネットワーク接続を使用することと、
前記補足コンテンツストリームへの前記第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第2のネットワーク接続を使用することと
を前記1つ以上のプロセッサに実施させる命令を含む前記非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体と
を含む、システム。
【請求項21】
前記命令は、請求項1~19の何れか一項に記載の方法に対応する動作を前記1つ以上のプロセッサに実施させる、又は、前記動作を実施するように前記1つ以上のプロセッサを構成する、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
1つ以上のプロセッサにより実行される場合に、
仮想現実(VR)コンテナへのアクセスのための第1のリクエストを第1のエンドユーザVRシステムから受信することと、
前記第1のエンドユーザVRシステムとの第1のネットワーク接続を確立することと、
前記VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへの前記第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第1のネットワーク接続を使用することと、
前記VRコンテナへのアクセスのための第2のリクエストを第2のエンドユーザVRシステムから受信することと、
前記第2のエンドユーザVRシステムとの第2のネットワーク接続を確立することと、
前記VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへの前記第2のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第2のネットワーク接続を使用することと、
前記VRコンテナ内での補足コンテンツストリームへのアクセスのための第3のリクエストを受信することと、
前記補足コンテンツストリームへの前記第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第1のネットワーク接続を使用することと、
前記補足コンテンツストリームへの前記第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを提供するために前記第2のネットワーク接続を使用することと
を含む動作を前記1つ以上のプロセッサに実施させる命令を含む、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項23】
前記命令は、請求項1~19の何れか一項に記載の方法に対応する動作を前記1つ以上のプロセッサに実施させる、又は前記動作を実施するように前記1つ以上のプロセッサを構成する、請求項22に記載の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[クロスリファレンス]
この出願は、2017年12月29日に出願の米国非仮特許出願15/858,556に対する利益と優先権とを主張し、該出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
この出願は、一般的に仮想現実システムに関する。より具体的には、この出願は、仮想現実コンテナのレジストリを編成するための技術、こうしたレジストリとインタラクトする技術、エンドユーザに対する仮想現実コンテナへのアクセスを簡素化するための技術、及び仮想現実コンテナ内での使用のための補足コンテンツを取得するための技術に関する。
【背景技術】
【0003】
様々なパブリッシャーは、仮想現実(VR)世界を主催又は創出することを望み得、異なるパブリッシャーは、異なるVRフォーマットを使用し得、又は幾つかの種類のエンドユーザVRシステムのみをサポートし得、特定のVRシステムを有するエンドユーザを彼らの特定のVRシステムよってサポートされないVR世界へのアクセスを不可能なままにし得る。
【発明の概要】
【0004】
VRコンテナ内での補足情報へのエンドユーザのアクセスを可能にすることを含む、仮想現実(VR)コンテナへのエンドユーザのアクセスを容易にするためのシステム、方法、及びコンピュータ製品が本明細書で説明される。関心のあるVRコンテナをエンドユーザが発見することを可能にするために、普遍的VRコンテナレジストリが創出される。該レジストリは、エンドユーザが所有するVRシステムと互換性があるVRコンテナをエンドユーザが発見することをも可能にし得る。レジストリは、有用な補足コンテンツをエンドユーザが発見することをも可能にし得る。何れの種類のVRコンテナ又は補足コンテンツも、該コンテナ又は補足コンテンツにアクセスするために必要な要件、アクセスが誰に又は何時許可され得るかに関する制約、及び該コンテナ又は補足コンテンツの機構を説明する特徴等と共にレジストリ内に列挙され得るという点で、レジストリは普遍的であり得る。レジストリは、コンテナにどのようにアクセスするか、他の何れのコンテナが該コンテナにリンクされ得るか若しくは該コンテナ内からアクセスされ得るか、コンテナにより生成される出力の種類若しくはフォーマット、コンテナが受け入れる入力の種類及びフォーマット、何れの補足コンテンツがコンテナ内からアクセスされ得るか、コンテナ内からアクセスされ得る補足コンテンツの種類及びフォーマット等についての情報をも含む。レジストリのより効率的な探索又は修正を可能にするために、レジストリは階層構造で編成され得る。
【0005】
階層構造は、ドメインネームシステムを使用し得、又はドメインネームシステムに相当し得、その下に編成された1つ以上の第2レベルのアイテムを各々有する1つ以上のトップレベルのアイテムを含み得る。随意に、トップレベルのレジストリプロバイダは、トップレベルのレジストリを制御し得、さもなければ制限し得、特定のトップレベルのエントリの下に下位レベルのレジストリが編成されることを可能にし得る。こうした下位レベルのレジストリは、例えば、トップレベルのレジストリプロバイダと下位レベルのレジストリプロバイダとの間の合意によって集約され得る。階層の下位レベルでは、ローカルなレジストリが上位レベルの下に又は上位レベル内に更に編成され得、ローカルなレジストリプロバイダと上位レベルのレジストリプロバイダ又は制御エンティティとの間の合意によって随意に容易にされ得る
【0006】
サービスプロバイダは、他のVRコンテナ及び補足コンテンツへのエンドユーザのアクセスを容易にするように、主催するVRコンテナを提供し得る。主催するコンテナは、エントリレベルの又はステージングのコンテナに対応し得、VRセッション内に留まりながら、又は全てのVRセッションを完全に終了する(exit)必要なく、エンドユーザがリモートVRコンテナ間を移ることを可能にし得る。
【0007】
一態様では、リモートVRシステムへのサービスプロバイダの有効なアクセスに関する方法等の方法が提供される。幾つかの実施形態では、この態様の方法は、サービスプロバイダVRセッションと関連付けられた第1の接続等の第1の接続をサービスプロバイダ仮想現実(VR)コンテナとエンドユーザVRシステムとの間に確立することと、サービスプロバイダVRセッション内から第1のリモートVRコンテナにアクセスするための第1のポータルを判定することと、第1のポータルをサービスプロバイダVRコンテナにポピュレートすることと、第1のポータルにアクセスするための第1のアクセス命令の判定に対応する、サービスプロバイダVRコンテナ内でエンドユーザVRシステムによって生成された入力を検出することと、第1のリモートVRセッションと関連付けられた第2の接続等の第2の接続を第1のリモートVRコンテナとエンドユーザVRシステムとの間に確立することを容易にすることと、第2のリモートVRコンテナに対応する第2のポータル等の第2のポータルにアクセスするための第2のアクセス命令の判定に対応するエンドユーザVRシステムにより生成された入力を検出することと、第2のリモートVRセッションと関連付けられた第3の接続等の第3の接続を第2のリモートVRコンテナとエンドユーザVRシステムとの間に確立することを容易にすることとを含む。
【0008】
随意に、この態様の方法は、様々なリモートVRコンテナとの互換性を確保する等のために、エンドユーザVRシステムの要件及び能力を識別又は判定し得る。随意に、この態様の方法は、エンドユーザVRシステムの要件及び能力に少なくとも部分的に対応する種類等の、エンドユーザVRシステムの種類を判定することを含み得、又は更に含み得る。随意に、該種類を判定することは、エンドユーザVRシステムとハンドシェイクメッセージを交換することを含む。随意に、該種類を判定することは、エンドユーザVRシステムの種類を識別するユーザ入力等の、エンドユーザVRシステムの種類の判定に対応する入力を受信することを含む。随意に、この態様の方法は、補足コンテンツに対するリクエストに応答する等して補足コンテンツを取得することと、補足コンテンツをエンドユーザVRシステムに提供することとを含み得、又は更に含み得る。
【0009】
実施形態では、様々なリモートVRコンテナと補足コンテンツとがこの態様の方法と共に使用され得る。例えば、異なるリモートVRコンテナは、異なる要件及び能力を有し得、異なる出力を生成し得、異なる入力を受け入れ得る。例えば、この方法の態様は、第1のリモートVRコンテナの第1の要件及び第1の能力を判定することと、第2のリモートVRコンテナの第2の要件及び第2の能力を判定することとを含み得、又は更に含み得る。随意に、第1の要件及び第2の能力は、第2の要件及び第2の能力とは異なる。
【0010】
幾つかの実施形態では、異なるVRセッションの種類がこの態様の方法と共に使用され得る。例えば、サーバ側VRセッション生成技術が用いられ得る。例として、第1の接続を確立することは、エンドユーザVRシステムの要件と互換性がある出力等の出力を生成することを随意に含む。随意に、該出力は、エンドユーザVRシステムへ送信されるVRコンテナ出力ストリームに対応する。随意に、第1の接続を確立することは、エンドユーザVRシステムからVRシステム出力ストリームを受信することを含み、又は更に含む。
【0011】
或いは、エンドユーザ側VRセッション生成技術が用いられ得る。例として、第1の接続を確立することは、エンドユーザVRシステムによる実行のための、サービスプロバイダVRコンテナと関連付けられた命令セットを送信することと、該命令セットの実行中に生成されたデータ出力を受信することとを随意に含む。
【0012】
サービスプロバイダVRコンテナ内に複数のポータルがポピュレートされていてもよいことは分かるべきである。これらのポータルは、エンドユーザシステム、当該ポータルが表すVRコンテナの特徴等に依存して異なる形式を取り得る。随意に、第1のポータルを判定することは、仮想コンテナのレジストリへクエリを送信することと、第1のポータルに対応する第1のリモートVRコンテナを含む1つ以上の仮想コンテナを識別するクエリレスポンスを受信することとを含む。随意に、クエリは、エンドユーザVRシステムの要件又は能力を含む。随意に、クエリは、エンドユーザVRシステムのユーザと関連付けられた特徴、制約、又は認証クレデンシャル若しくはトークンを含む。随意に、クエリは、エンドユーザからの入力として受信された特徴又は識別子等の、対象VRコンテナに対する特徴又は識別子を含む。随意に、この態様の方法は、該特徴又は識別子の判定に対応する入力を受信することを含み、又は更に含む。随意に、仮想コンテナのレジストリは、複数のエントリを含む。例えば、各エントリは、仮想コンテナに随意に対応する。随意に、各エントリは、仮想コンテナと関連付けられた識別子、仮想コンテナと関連付けられた要件、仮想コンテナと関連付けられた制約、及び仮想コンテナと関連付けられた特徴を含む。この態様の方法で有用なレジストリについての更なる詳細は以下で説明される。
【0013】
様々なポータルに対する異なる表現が用いられ得る。例えば、第1のポータルをサービスプロバイダVRコンテナにポピュレートすることは、第1のポータルに対する1つ以上のポータル表現を取得することと、特定のポータル表現を使用して第1のポータルを生成することとを随意に含む。随意に、第1のポータルに対する1つ以上のポータル表現を取得することは、第1のポータルと関連付けられたプロバイダから第1のポータルに対する1つ以上のポータル表現を取得することを含む。随意に、第1のポータルに対する1つ以上のポータル表現を取得することは、仮想コンテナのレジストリへクエリを送信することと、1つ以上のポータル表現を識別するクエリレスポンスを受信することとを含む。随意に、仮想コンテナと関連付けられた識別子、仮想コンテナと関連付けられた要件、仮想コンテナと関連付けられた特徴、及び仮想コンテナと関連付けられた1つ以上のポータル表現を各々含む、仮想コンテナに対応するエントリ等の、複数のエントリを仮想コンテナのレジストリは含む。再度、この態様の方法で有用なレジストリに関する詳細は以下で説明されるであろう。随意に、特定のポータル表現は、エンドユーザVRシステムの要件及び特徴と互換性がある1つ以上のポータル表現の内の1つに対応する。随意に、特定のポータル表現は、時刻、通日、曜日、年月、季節、休日、又は特定のイベントと関連付けられる。随意に、特定のポータル表現は、エンドユーザVRシステムのユーザと関連付けられた認証クレデンシャル又はトークンと関連付けられる。
【0014】
エンドユーザがサービスプロバイダVRセッション内から異なるポータルにアクセスし得ることは分かるであろう。エンドユーザがリモートVRセッション内から別のリモートVRコンテナにアクセスし得ることも分かるであろう。例えば、第2のポータルにアクセスするための第2のアクセス命令の判定に対応するエンドユーザVRシステムにより生成された入力を検出することは、第2のポータルにアクセスするための第2のアクセス命令の判定に対応する第1のリモートVRセッション内でエンドユーザVRシステムにより生成された入力を検出することを随意に含む。随意に、第3の接続を確立することを容易にすることは、第1のリモートVRセッションがアクティブである間に生じる。
【0015】
幾つかの実施形態では、ポータル表現は、VRセッション中にレンダリングされるとき、該ポータルと関連付けられたVR世界の表現であり得る、又はエンドユーザにより選択され得る静的な、アニメーション化された、又は変化する画像を描写し得る。例として、ポータルは、提供される製品又はサービスに対する広告等の、VR世界と関連付けられた製品又はサービスの画像に対応し得る。この方法では、サービスプロバイダVRセッション又はその他のVR世界等のVR世界中にバナー、ビルボード、又はその他の広告が導入され得る。VRセッション内のポータルが任意の適切な形状又はサイズを取り得ることは分かるであろう。幾つかの実施形態では、ポータルは、ウィンドウ又はドアと同様にレンダリングされ得る。他の実施形態では、ポータルは、芸術作品、小さなオブジェクト(例えば、タブレット若しくはブック)として、又は別のオブジェクトの表面上にレンダリングされ得る。幾つかのポータルは、ユーザに対するアクセスが該ポータルと関連付けられたVR世界に接続すること又は入ることを可能にしなくてもよく、それ故、VRセッション内での補足コンテンツの一方向の又はインタラクティブな表示に対応し得るとは分かるであろう。随意に、こうしたポータルは、VR世界又はVRセッション内で広告するための技術に対応し得ると共に、VR世界又はVRセッションの提供を可能にするための技術を提供し得る。
【0016】
幾つかの実施形態では、ユーザは、特定のリモートVRセッションを終了し得、若しくは特定のリモートVRセッションから離れ得、サービスプロバイダVRコンテナに戻り得、及び/又はサービスプロバイダVRセッションを再確立し得る。有利には、このことは、アクセスするためにユーザが新たなVRセッションをセットアップすること、又は特定の新たなVRコンテナを探索することが必要であること、並びにそれらのVRシステムを除去又は離脱することが必要であることを意味する、VRセッションを完全に終了する必要なく、未リンクの、未接続の、又は無関係のVRコンテナ間をユーザが移動することを可能にし得る。随意に、この態様の方法は、第1のリモートVRコンテナを終了するための終了命令に対応する、エンドユーザVRシステムにより生成された入力を識別することを含み、又は更に含む。随意に、この態様の方法は、終了命令に応答して生じる第4の接続を確立すること等、サービスプロバイダVRコンテナとエンドユーザVRシステムとの間に第4の接続を確立することを含み、又は更に含む。随意に、第4の接続は、サービスプロバイダVRセッションと関連付けられる。随意に、第2のポータルにアクセスするための第2のアクセス命令の判定に対応する、エンドユーザVRシステムにより生成された入力を検出することは、第2のポータルにアクセスするための第2のアクセス命令の判定に対応する、サービスプロバイダVRセッション内でエンドユーザVRシステムにより生成された入力を検出することを含む。随意に、第3の接続を確立することを容易にすることは、サービスプロバイダVRセッションがアクティブである間に生じる。随意に、この態様の方法は、サービスプロバイダVRセッション内から第2のリモートVRコンテナにアクセスするための第2のポータルを判定することを含み、又は更に含む。
【0017】
リモートVRセッションを確立するために様々な技術が用いられ得る。例えば、エンドユーザシステムとリモートVRコンテナとの間の直接接続が確立され得る。代替的に又は付加的に、リモートVRコンテナとの接続をエンドユーザシステムが確立することを可能にするために、エンドユーザシステムとリモートVRコンテナとの間に変換(translation)又は変形(transformation)レイヤが存在し得る。こうした変換又は変形は、例えば、エンドユーザシステムがリモートVRコンテナと完全に又は部分的に互換性がない状況では有用であり得る。
【0018】
随意に、接続を確立することを容易にすることは、リモートVRコンテナと関連付けられたアドレス、リモートVRコンテナと関連付けられた要件及び能力、並びにリモートVRコンテナとの接続を確立するためのハンドシェイクプロトコルの内の1つ以上を含むリモートVRコンテナと関連付けられた情報等の、リモートVRコンテナと関連付けられた情報をエンドユーザVRシステムへ送信することを含む。随意に、リモートVRコンテナと関連付けられた情報をエンドユーザVRシステムにおいて受信することは、リモートVRコンテナとの接続をエンドユーザVRシステムに確立させる。随意に、エンドユーザVRシステムは、リモートVRコンテナと互換性がある。
【0019】
随意に、接続を確立することを容易にすることは、エンドユーザVRシステムの要件及び能力と少なくとも部分的に互換性がないVRコンテナ出力ストリーム等のVRコンテナ出力ストリームを、リモートVRコンテナと関連付けられたコンテンツプロバイダから受信することと、変形された出力ストリームを生成するように、VRコンテナ出力ストリームを変形することであって、変形された出力ストリームは、エンドユーザVRシステムの要件及び能力と互換性があることと、変形された出力ストリームをエンドユーザVRシステムへ送信することを含む。随意に、変形することは、VRコンテナ出力ストリームの第1のフォーマットを判定することと、エンドユーザVRシステムの要件及び能力と互換性がある第2のフォーマットを判定することと、第1のフォーマットから第2のフォーマットに転換する(convert)ための変形プロトコル又はアルゴリズムを識別することと、変形プロトコル又はアルゴリズムに従ってVRコンテナ出力ストリームを、変形された出力ストリームに転換することとを含む。
【0020】
随意に、接続を確立することを容易にすることは、リモートVRコンテナと互換性がないVR入力ストリーム等のVR入力ストリームをエンドユーザVRシステムから受信することと、リモートVRコンテナと互換性がある変形された入力ストリーム等の変形された入力ストリームを生成するようにVR入力ストリームを変形することと、変形された入力ストリームを、リモートVRコンテナと関連付けられたコンテンツプロバイダへ送信することとを含む。随意に、変形することは、VR入力ストリームの第1のフォーマットを判定することと、リモートVRコンテナと互換性がある第2のフォーマットを判定することと、第1のフォーマットを第2のフォーマットに転換するための変形プロトコル又はアルゴリズムを識別することと、変形プロトコル又はアルゴリズムに従ってVR入力ストリームを変形された入力ストリームに転換することとを含む。
【0021】
別の態様では、リモートVRシステムへのサービスプロバイダの有効なアクセスに関する方法を実施するためのシステム等のシステムが本明細書で提供される。一実施形態では、この態様のシステムは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサとデータ通信する非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体であって、1つ以上のプロセッサにより実行される場合に、以前に説明した態様の方法の内の何れかを1つ以上のプロセッサに実施させる命令を含む該非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体とを含む。
【0022】
別の態様では、リモートVRシステムへのサービスプロバイダの有効なアクセスに関する方法を実施するためのコンピュータプログラム製品等のコンピュータプログラム製品が本明細書で提供される。一実施形態では、この態様のコンピュータプログラム製品は、1つ以上のプロセッサにより実行される場合に、以前に説明した態様の方法の内の何れかを1つ以上のプロセッサに実施させる命令を含む非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体に対応する。
【0023】
別の態様では、仮想コンテナのレジストリの確立及び使用に関する方法が提供される。幾つかの実施形態では、この態様の方法は、複数のエントリを含むレジストリ等の、仮想コンテナのレジストリをコンピューティングデバイスによってインスタンス化することを含む。随意に、各エントリは、仮想コンテナに対応し、仮想コンテナと関連付けられた識別子、仮想コンテナと関連付けられた要件、仮想コンテナと関連付けられた制約、及び仮想コンテナと関連付けられた特徴の内の1つ以上を含む。随意に、この態様の方法は、レジストリに新たなエントリを付加するための追加クエリをコンピューティングデバイスによって受信することを含み、又は更に含む。随意に、追加クエリは、新たなエントリに対する追加の識別子、新たなエントリに対する追加の要件、新たなエントリに対する追加の制約、及び新たなエントリに対する追加の特徴の内の1つ以上を含む。随意に、この態様の方法は、追加の識別子、追加の要件、追加の制約、及び追加の特徴の内の1つ以上を含む新たなエントリ等の新たなエントリをレジストリに付加することを含み、又は更に含む。随意に、この態様の方法は、既存のエントリに対する新たな又は変更された識別子、既存のエントリに対する新たな又は変更された要件、既存のエントリに対する新たな又は変更された制約、及び既存のエントリに対する新たな又は変更された特徴の内の1つ以上を含む変更クエリ等の、レジストリ内の既存のエントリを修正するための変更クエリをコンピューティングデバイスにより受信することを含み、又は更に含む。随意に、この態様の方法は、既存のエントリに対する新たな又は変更された識別子、既存のエントリに対する新たな又は変更された要件、既存のエントリに対する新たな又は変更された制約、及び既存のエントリに対する新たな又は変更された特徴の内の1つ以上を含むように、レジストリ内の既存のエントリを修正することを含み、又は更に含む。
【0024】
仮想コンテナのレジストリは、使用の中でもとりわけ、クエリに基づいてVRコンテナを識別すること、既知のVRコンテナについての情報を取得すること、ユーザに既知のVRコンテナについての付加的な又は補足の情報を提供するようにユーザがエントリを付加又は修正することを可能にすること、VRコンテナが他のVRコンテナ及び/又はユーザと関連付けられることを可能にすること、並びにVRコンテナ及びVRコンテナに関するエントリの所有者、登録者、創出者、又は著作権者を識別することに有用であり得る。随意に、この態様の方法は、識別子クエリ、要件クエリ、制約クエリ、及び特徴をクエリの内の少なくとも1つを含むクエリ等の、レジストリからの1つ以上の仮想コンテナを識別するためのクエリをコンピューティングデバイスによって受信することと、識別子クエリに合致する識別子、要件クエリに合致する要件、制約クエリに合致する制約、又は特徴クエリに合致する特徴を有する、レジストリ内のエントリに対応するクエリ結果等の1つ以上のクエリ結果をコンピューティングデバイスにより判定することと、1つ以上のクエリ結果に対応する出力をコンピューティングデバイスにより生成することとを含み、又は更に含む。随意に、クエリは、ユーザにとってアクセス可能な1つ以上の仮想コンテナを識別するための初期フィルタリングリクエストに対応する。例えば、該クエリは、特定のエンドユーザシステムと互換性がある、又は特定のエンドユーザシステムを使用してアクセス可能なVRコンテナを識別するために使用され得る。
【0025】
異なるレジストリエントリ内に様々な識別子が含まれ得る。限定することなく、識別子は、仮想コンテナと関連付けられた名前、仮想コンテナと関連付けられた所有者、仮想コンテナと関連付けられたネットワークアドレス、仮想コンテナと関連付けられたユニークな識別子、仮想コンテナと関連付けられたドメイン、仮想コンテナと関連付けられたバージョン番号、及び仮想コンテナと関連付けられた登録者に対応し得る。
【0026】
異なるレジストリエントリ内に様々な要件が含まれ得る。本明細書で使用されるとき、用語、要件は、VRコンテナとのアクセスを確立するため、又はVRコンテナとのVRセッションを確立するために必要とされる態様を指し得ることは分かるであろう。異なる要件は、該要件との互換性を提供するために変換又は変形を用いることによって満たされ得ることも更に分かるであろう。随意に、要件は、仮想コンテナへのアクセスを取得するための仮想コンテナにより課されたアクセス制限に対応する。随意に、要件は、仮想コンテナと関連付けられたハードウェア要件、及び/又は仮想コンテナと関連付けられたソフトウェア要件に対応する。随意に、要件は、仮想コンテナへのアクセスを取得するための必要なユーザ特徴の指標に対応する。
【0027】
異なるレジストリエントリ内に様々な制約が含まれ得る。本明細書で使用されるとき、用語、制約は、VRコンテナへのアクセスを制限する態様を指し得ることは分かるであろう。例えば、制約は、随意には、仮想コンテナに対応するクエリ結果を受信することに対する、及び仮想コンテナへのアクセスを取得することに対する制限に対応する。随意に、制約は、仮想コンテナと関連付けられた年数、仮想コンテナと関連付けられた言語、及び/又は仮想コンテナと関連付けられた時間制限に対応する。
【0028】
異なるレジストリエントリ内に様々な特徴が含まれ得る。本明細書で使用されるとき、用語、特徴は、VRコンテナについての記述子を提供し得ることは分かるであろう。特徴を説明するために幾つかの実施形態において使用される別の用語は、用語“タグ”であり得る。特徴は、例えば、VRコンテナの創出者、VRコンテナの主催者、VRコンテナの所有者、又はVRコンテナのユーザによって定義され得る。随意に、特徴は、VRコンテナと関連付けられた記述子、仮想コンテナが認証を必要とするか否かを説明する認証インジケータ、仮想コンテナに対する許容された使用のインジケータ、仮想コンテナ内からアクセス可能な他の仮想コンテナのインジケータ、及び/又は仮想コンテナと関連付けられた言語に対応する。随意に、特徴は、識別子、要件、及び/又は制約と同じコンテンツを含み得る。すなわち、識別子、要件、及び/又は制約は、特徴としても列挙され得る。有利には、特徴は、エントリとは異なり得るレジストリエントリ内に含まれる随意のアイテムであり得る。例えば、幾つかの種類の特徴は、エントリ毎に要求されなくてもよいが、幾つかのコンテナがそれを使用する場合に利用可能であり得る。例えば、認証要件を説明する特徴は、エントリの少なくとも一部分により用いられる有用な特徴であり得る。随意に、特徴は、仮想コンテナへのエントリポイントを表すのに使用される1つ以上のポータル表現に対応する。特徴は、特定のエントリのクラウドソーシングされた認証として用いられ得る、ユーザレーティング等のレーティングをも含み得る。特徴は、企業、ユーザ、パブリッシャー等の特定のエンティティによって所有、発行、主催、創出等されるような特定のエントリの認証をユーザが検証することを可能にするデジタル署名をも含み得る。
【0029】
実施形態では、階層構造でレジストリ内に複数のエントリが編成される。例えば、階層構造は、特定の仮想コンテナの識別子又は特徴と各々関連付けられた複数のトップレベルのアイテムを随意に含む。例示的なトップレベルのアイテムは、特定のトピック、特定の登録者、特定の所有者、特定のパブリッシャー等に全てが関係するグループ等の、VRコンテナの高位レベルのグループに対応し得る。随意に、各トップレベルのアイテムは、トップレベルのアイテムと関連付けられた特定の仮想コンテナの識別子又は特徴と各々関係する複数のエントリ等の、トップレベルのアイテムの下に編成された複数のエントリを含む。随意に、各トップレベルのアイテムは、異なる特徴に各々関係する1つ以上の第2レベルのアイテム等の、トップレベルのアイテムの下に編成された1つ以上の第2レベルのアイテムを含む。随意に、各第2レベルのアイテムは、第2レベルのアイテムと関連付けられた特徴に各々関係する複数のエントリ等の、第2レベルのアイテムの下に編成された複数のエントリを含む。
【0030】
こうした編成は、DNSシステム内のドメインネームの編成と同様であり得る。随意に、レジストリは、ドメインネームサーバ構造を使用する。DNSシステムでは、.COMのトップレベルドメインがVerisignにより如何に管理されるか等、特定のエンティティによってトップレベルドメインは制御され得ることは分かるであろう。この態様の方法と関連付けられるレジストリでは、特定のトップレベルのアイテムは、特定の識別子又は特徴に関係し得る。以下で説明する例は、ライブラリに対応するトップレベルのアイテムである。ライブラリのトップレベルのアイテムの下に編成された各エントリは、何らかの方法でライブラリに関係すると想定されるであろう。
【0031】
別の態様では、仮想コンテナのレジストリの確立及び使用に関する方法を実施するためのシステム等のシステムが本明細書で提供される。一実施形態では、この態様のシステムは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサとデータ通信する非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体であって、1つ以上のプロセッサにより実行される場合に、以前に説明した態様の方法の内の何れかを1つ以上のプロセッサに実施させる命令を含む該非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体とを含む。
【0032】
別の態様では、仮想コンテナのレジストリの確立及び使用に関する方法を実施するためのコンピュータプログラム製品等のコンピュータプログラム製品が本明細書で提供される。一実施形態では、この態様のコンピュータプログラム製品は、1つ以上のプロセッサにより実行される場合に、以前に説明した態様の方法の内の何れかを1つ以上のプロセッサに実施させる命令を含む非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体に対応する。
【0033】
別の態様では、VRコンテナを用いた補足コンテンツへのアクセスを容易にするための方法が提供される。一実施形態では、この態様の方法は、第1のエンドユーザVRシステムから仮想現実(VR)コンテナにアクセスするための第1のリクエストをコンピューティングデバイスによって受信することと、第1のエンドユーザVRシステムとの第1のネットワーク接続を確立することと、VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへの第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを容易にするように第1のネットワーク接続を使用することと、第2のエンドユーザVRシステムからVRコンテナへのアクセスのための第2のリクエストを受信することと、第2のエンドユーザVRシステムとの第2のネットワーク接続を確認することと、VRコンテナに対する出力をレンダリングするためのデータへの第2のエンドユーザVRシステムによるアクセスを容易にするように第2のネットワーク接続を使用することと、VRコンテナ内での補足コンテンツストリームへのアクセスのための第3のリクエストを受信することと、補足コンテンツストリームへの第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを容易にするように第1のネットワーク接続を使用することと、補足コンテンツストリームへの第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスを容易にするように第2のネットワーク接続を使用することとを含む。随意に、補足コンテンツストリームは、エンドユーザVRシステムにより生成されたユーザソースコンテンツストリーム、第2のVRコンテナと関連付けられたデータストリーム、音声ストリーム、ビデオストリーム、テキストストリーム、エンドユーザVRシステムと関連付けられたメタデータ、VRコンテナと関連付けられたメタデータ、又はアクセシビリティデータの内の1つ以上を含む。
【0034】
随意に、第3のリクエストは、第1のエンドユーザVRシステム又は第2のエンドユーザVRシステムと関連付けられた1つ以上のプリファレンス又はパーミッションを含み、それは、特定のエンドユーザVRシステムに提供される専用の補足コンテンツを可能にし得、別の特定のエンドユーザVRシステムに提供される補足コンテンツとは異なり得る。例として、補足コンテンツは、VRコンテナ内でのコンテンツの変換に対応し得、異なるエンドユーザVRシステムには異なる変換が提供され得る、アクセシビリティ機構も同様の方法で提供され得る。
【0035】
実施形態では、補足コンテンツストリームは、VRコンテナと関連付けられた音声ストリーム上に重ねられた補足音声情報を含み、又は、補足コンテンツストリームは、VRコンテナと関連付けられたビデオストリーム上に重ねられた補足ビデオ情報を含む。随意に、補足コンテンツストリームへのアクセスを容易にすることは、補足コンテンツストリームを取得することと、補足コンテンツストリーム又は補足コンテンツストリームから導出されるデータを送信することとを含む。随意に、補足コンテンツストリームへのアクセスを容易にすることは、VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータ内に補足コンテンツストリームの少なくとも一部分を含むことを含む。したがって、VRセッションは、VRセッションに付加された別のソースからの補足コンテンツを有し得る。こうした付加は、VRコンテナのプロバイダによって、又はエンドユーザVRシステムにおいて生じ得る。随意に、補足コンテンツストリームへのアクセスを容易にすることは、補足コンテンツストリームを提供するリモートサーバに対するネットワークアドレスを送信することを含む。ネットワークアドレスのこうした通信は、エンドユーザシステムが補足コンテンツをリモートサーバから直接取得することを可能にし得る。
【0036】
随意に、補足コンテンツストリームは、エンドユーザVRシステムにより生成されたユーザソースコンテンツストリームを含む。この方法では、エンドユーザVRシステムにより提供された、エンドユーザVRシステムにおいて生成された、又はさもなければエンドユーザVRシステムにより取得されたコンテンツは、VRコンテナ及び/又は他のエンドユーザVRシステムと共有され得る。例えば、この態様の方法は、第1のエンドユーザVRシステムにより送信された第1のユーザソースコンテンツストリームを受信することを更に含み得る。随意に、ユーザソースコンテンツストリームは、エンドユーザVRシステムにより取得される音声ストリーム、エンドユーザVRシステムにより取得されるビデオストリーム、エンドユーザVRシステムにより取得されるテキストストリーム、エンドユーザVRシステムと関連付けられたVRコンテナ位置データ、エンドユーザVRシステムと関連付けられたプリファレンス、エンドユーザVRシステムと関連付けられたパーミッション、又はエンドユーザVRシステムと関連付けられたメタデータの内の1つ以上を含む。随意に、第1のユーザソースコンテンツストリームの少なくとも一部分は、VRセッション中に又は第2のコンテンツストリームとして等で、第2のエンドユーザVRシステムへ送信される。随意に、第2のエンドユーザVRシステムが第1のユーザソースコンテンツストリームの少なくとも一部分を取得することを容易にするために、第1のエンドユーザVRシステムのネットワークアドレスが第2のエンドユーザVRシステムへ送信され得る。こうした情報は、第1のユーザソースコンテンツストリームが第1のエンドユーザVRシステムから第2のエンドユーザVRシステムによって直接取得されることを可能にし得る。随意に、第1のエンドユーザVRシステムが第1のユーザソースコンテンツストリームの少なくとも一部分を第2のエンドユーザVRシステムに提供することを容易にするために、第2のエンドユーザVRシステムのネットワークが第1のエンドユーザVRシステムへ送信され得る。幾つかの実施形態では、しかしながら、補足コンテンツは、ユーザソースコンテンツストリームではなく、エンドユーザVRシステムではなくリモートサーバにより生成され、さもなければ提供されたコンテンツストリーム等の、ユーザソースコンテンツストリーム以外の別のコンテンツストリームを含み、又は該別のコンテンツストリームである。
【0037】
随意に、VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへのアクセスを容易にすることは、VRコンテナ出力ストリームを送信することを含む。例えば、VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへのアクセスを容易にすることは、VRコンテナ出力ストリームを生成することを随意に更に含み得る。随意に、VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへのアクセスを容易にすることは、エンドユーザVRシステムによりVRコンテナ出力ストリームを直接生成するための命令セットを送信することを含む。随意に、VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへのアクセスを容易にすることは、VRコンテナ出力ストリームを提供する、又はエンドユーザVRシステムによりVRコンテナ出力ストリームを直接生成するための命令セットを提供するリモートサーバに対するネットワークアドレスを送信することを含む。VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへのアクセスを容易にすることによって、エンドユーザVRシステムは、VRコンテナ出力ストリームを直接生成し得、VRコンテナに対応するサーバは、VRコンテナ出力ストリームを生成し得、又はサービスプロバイダVRセッション若しくはその他の仲介サーバ若しくはセッションは、エンドユーザVRシステムと互換性があるフォーマットでVRコンテナ出力ストリームを生成し得る。
【0038】
別の態様では、VRコンテナ内での補足コンテンツへのアクセスを容易にすることに関する方法を実施するためのシステム等のシステムが本明細書で提供される。一実施形態では、この態様のシステムは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサとデータ通信する非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体であって、1つ以上のプロセッサにより実行される場合に、以前に説明した態様の方法の内の何れかを1つ以上のプロセッサに実施させる命令を含む該非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体とを含む。
【0039】
別の態様では、VRコンテナ内での補足コンテンツへのアクセスを容易にすることに関する方法を実施するためのコンピュータプログラム製品等のコンピュータプログラム製品が本明細書で提供される。一実施形態では、コンピュータプログラム製品は、1つ以上のプロセッサにより実行される場合に、以前に説明した態様の方法の内の何れかを1つ以上のプロセッサに実施させる命令を含む非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体に対応する。
【0040】
何れかの特定の理論に縛られることを望むことなく、発明に関する基本原理の思考又は理解の本明細書での論考が可能である。如何なる機械的な説明又は仮設の最終的な正確性にも関係なく、本発明の実施形態はなお有効であり得、有用であり得ることは分かる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
様々な実施形態の性質及び利点の更なる理解は、後続の図面への参照によって実現され得る。添付の図面において、同様のコンポーネント又は機構は、同じ参照ラベルを有し得る。更に、同じ種類の様々なコンポーネントは、ダッシュと、同様のコンポーネント間で区別する第2のラベルとを参照ラベルに続けることによって区別され得る。明細書中にただ第1の参照ラベルが使用される場合、説明は、第2の参照ラベルに関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントの内の何れか1つに適用できる。
【0042】
図1】ネットワークの実施形態を説明する。
図2】デバイス間の通信の概略的な説明を提供する。
図3】幾つかの実施形態に従った、リモートVRシステムへのアクセスを提供するための方法の概要を提供する。
図4】仮想コンテナの例示的なレジストリの一部分の概略的な説明を提供する。
図5】幾つかの実施形態に従った、仮想コンテナのレジストリを創出及び使用するための方法の概要を提供する。
図6】ネットワークの実施形態を説明する。
図7】デバイス間の通信の概略的な説明を提供する。
図8】幾つかの実施形態に従った例示的なコンピューティングデバイスのブロック図を提供する。
図9】様々な実施形態により提供される方法の様々なステップを実施し得るコンピューティングデバイス900の一実施形態の概略的説明を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0043】
実施形態では、本発明は、仮想現実世界へのエンドユーザのアクセスを容易にすること、及び随意に、仮想現実世界内で補足コンテンツ(外部コンテンツ)を取得することのためのシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品を提供する。本明細書で使用されるとき、用語、仮想世界、仮想現実世界、仮想コンテナ、仮想現実コンテナ、仮想体験、仮想現実体験、仮想環境、及び仮想現実環境等は、地球若しくは月上の場所等の宇宙内の実際の場所を表し得る、又は架空の世界を表し得る物理的環境内でのユーザの存在をシミュレートするための画像及び/音声を含むソフトウェア又はコンピュータ生成の環境を交換可能に指す。仮想現実世界の典型的な出力は、仮想世界の視覚表現と仮想世界の音声表現とを含むが、それらに限定されない。視覚表現は、少なくとも部分的に音声表現と重なり得、又は音声表現を表し得るテキスト又はその他の情報を含み得る。同様に、音声表現は、少なくとも部分的に、ビデオ表現内に含まれる情報と重なり得、又は該情報を表し得る音声情報を含み得る。ユーザによる知覚のために、触覚又はハプティクスフィードバック等のその他の出力が生成され得る。幾つかの仮想世界では、現実の物理法則と合致するように物理法則が設定され得、一方、その他の仮想世界では、物理法則は現実から修正され得、さもなければ現実とは異なり得る。仮想コンテナへの入力は、ユーザの位置、向き、視点、又は仮想現実とのインタラクトを表し得る。ユーザはまた、エンドユーザ仮想現実システムから取得した音声、又はエンドユーザ仮想現実システムと関連付けられたビデオキャプチャデバイスにより取得されたビデオ情報等の、ユーザにより生成された音声及び/又はビデオを表し得るユーザソースコンテンツを仮想コンテナへの入力として提供し得る。
【0044】
仮想環境を生成するソフトウェア又はコンピュータは、ユーザから遠隔にあり得、仮想環境を表す出力は、1つ以上の有線又は無線ネットワークリンクを渡る等してエンドユーザ仮想現実システムへ送信され得ることは分かるであろう。仮想環境を生成するソフトウェア又はコンピュータは、エンドユーザと共存し得、例えば、ヘッドセット等のエンドユーザ仮想現実システム内に存在し得、該エンドユーザ仮想現実システムの一部として存在し得、又は該エンドユーザ仮想現実システムと部分的にデータ通信し得ることも分かるであろう。幾つかの実施形態では、仮想環境は、カーネルと称され得る実行可能又はプログラム命令としてエンドユーザシステムにより提供され得る。実行可能又はプログラム命令は、ビデオ、音声、ハプティクス、及び/又は触覚の出力等の出力をユーザに提供するように、エンドユーザシステムによって実施され得、さもなければ実行され得る。幾つかの実施形態では、実行可能又はプログラム命令は、エンドユーザシステムによる使用のための出力を提供するように、エンドユーザ仮想現実デバイス又はシステムと、サービスプロバイダシステム等のリモートサーバとの間の仲介システムによって実施され得、さもなければ実行され得る。幾つかの実施形態では、実行可能又はプログラム命令は、フラッシュドライブ、CD、DVD等の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体上で提供され得ることも分かるであろう。随意に、実行可能又はプログラム命令は、ネットワークを渡る1つ以上のデータ送信内に含まれ得、エンドユーザ仮想現実システムにローカルな非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体に蓄積され得る。
【0045】
図1は、ネット環境100の概略的説明を提供する。ここで、エンドユーザVRシステム105はネットワーク110に接続する。幾つかの実施形態では、ネットワーク110は、デバイスがデバイス間のデータ転送のための双方向通信を確立することを可能にし得る。ネットワーク110は、任意の数の地上又は非地上のネットワーク機構又は素子を表すことを意図する。例えば、ネットワーク110は、例えば、WAN(広域ネットワーク)ネットワーク、HAN(ホームエリアネットワーク)ネットワーク、LAN(ローカルエリアネットワーク)ネットワーク、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)ネットワーク、インターネット、セルラー通信ネットワーク、及び/又はネットワーク環境100の個別の素子の間又は該素子間でデータが転送され得るように構成されたその他の任意の種類の通信ネットワーク等の、様々な無線及び/又はハードワイヤードのパッケージベースの通信ネットワークの任意の数の機構又は素子を組み込み得、又は提示し得る。
【0046】
ネットワーク環境100は、サービスプロバイダ仮想現実コンテナ120を主催し得、さもなければ提供若しくは含み得るサービスプロバイダ115をも含む。サービスプロバイダ115は、幾つかの実施形態では、エンドユーザシステム105と、1つ以上のその他のリモートVRプロバイダ125及び130との間の仲介としての機能を果たし得、順次、リモート仮想現実コンテナ135及び140を主催し得、さもなければ提供若しくは含み得る。
【0047】
ネットワーク環境100は、仮想コンテナレジストリサーバ145をも含む。仮想コンテナレジストリサーバ145は、仮想コンテナのレジストリを創出し得、主催し得、さもなければ提供若しくは含み得る。仮想コンテナレジストリサーバ145は、サービスプロバイダ115、又はネットワーク110と通信する別のエンティティ、サーバ、若しくはデバイスの一部であり得、又はそれらに含まれ得ることは分かるであろう。仮想コンテナレジストリサーバは、仮想コンテナのレジストリ内にエントリの創出又は修正を可能にし得る。仮想コンテナのレジストリは、ネットワーク110と通信するその他のデバイス又はサーバ上に全体的に又は部分的に複製され得る。仮想コンテナのレジストリは、ネットワーク110と通信する複数のサーバ上の分散システム又はデータベースとして存在し得、例えば、レジストリに対するアップデートがサーバからサーバへ伝搬し得るドメインネームシステムの態様に匹敵し得る。
【0048】
図2は、ネットワーク環境100内に含まれ得る異なるデバイス間の通信の概略的説明を提供する。例えば、図2は、エンドユーザVRシステム200、サービスプロバイダ204、仮想コンテナレジストリサーバ208、並びにリモートVRプロバイダ212及び216との間の通信を示す。
【0049】
各エンドユーザ200は、VRセッションを確立するためのリクエスト等の接続リクエスト220をサービスプロバイダ204へ送信し得る。サービスプロバイダ204は、接続レスポンス224を用いて応答し得る。随意に、サービスプロバイダ204は、エンドユーザシステム200にとって利用可能又はアクセス可能であり得る1つ以上のリモートVRコンテナレジストリ208に対する仮想コンテナのレジストリを問い合わせるために、レジストリクエリ208を仮想コンテナレジストリ208へ送信し得る。レジストリクエリ228は、エンドユーザシステム200又はユーザのクレデンシャル、トークン、又は特徴等の、エンドユーザシステム200及び/又はエンドユーザシステムと関連付けられたユーザについての情報を含み得る。仮想コンテナレジストリ208は、レジストリレスポンス232を生成し得、レジストリレスポンス232は、サービスプロバイダ204により受信され得、識別子、ポータル情報、若しくはリモートVRコンテナについてのその他の有用な情報、又はリモートVRセッションとのVRセッションの確立の仕方を含み得る。
【0050】
接続リクエスト220及び接続レスポンス224は、サービスプロバイダ204のVRコンテナ内へのユーザのエントリを表す、サービスプロバイダVRセッション228を確立するための、エンドユーザシステム200とサービスプロバイダ204との間のハンドシェイクを表し得る。サービスプロバイダVRセッション228は、ネットワーク接続とも本明細書では称され得る、エンドユーザVRシステム200とサービスプロバイダ204との間の双方向通信を表し得る。サービスプロバイダVRセッション236は、リモートVRコンテナに対するエントリポイントを表す1つ以上のポータルを、エンドユーザVRシステムによるアクセスが可能な仮想世界が含むことを可能にし得る。
【0051】
エンドユーザシステム200は、リモートVRプロバイダ212と関連付けられたVRコンテナ等の特定のリモートVRコンテナに入るためのリクエストを表すポータルアクセス命令240をサービスプロバイダ204へ送信し得る。ポータルアクセス命令240に応答して、サービスプロバイダ204は、例えば、VRセッションを確立するためのリクエスト等の接続リクエスト244をリモートVRプロバイダ212へ送信し得る。リモートVRプロバイダ212は、接続レスポンス248を用いて応答し得る。接続リクエスト244及び接続レスポンス248は、VRセッション252を確立するための、サービスプロバイダ204を介したエンドユーザシステム200とリモートVRプロバイダ212との間のハンドシェイクを表し得る。随意に、サービスプロバイダ204は、エンドユーザシステム200がリモートVRプロバイダ212のVRコンテナと少なくとも部分的に互換性がない等の場合に、リモートVRセッション252の態様の転換256を実施し得る。
【0052】
幾つかの実施形態では、ユーザは、リモートVRセッション252から別のリモートVRコンテナへ移動することを望み得、そのため、エンドユーザシステム200は、随意に、終了命令260を送信し得、別のポータルアクセス命令264を送信し得る。リモートVRセッション252がアクティブである間又はモートVRセッション252の送信時にポータルアクセス命令264が送信され得ることは分かるであろう。幾つかの実施形態では、リモートVRセッション252の終了は、エンドユーザシステム200及びサービスプロバイダ204がサービスプロバイダセッション236を再確立すること、又は新たなサービスプロバイダVRセッションを確立することをもたらす。
【0053】
幾つかの実施形態では、エンドユーザシステム200は、リモートVRプロバイダ216と関連付けられたVRコンテナ等のリモートVRコンテナと互換性があり得る。これらの又はその他の状況では、サービスプロバイダ204は、ポータルアクセス命令264に応答してリモートVRコンテナ情報268をエンドユーザシステム200へ送信し得る。リモートVRコンテナ情報268は、リモートVRコンテナ216とのVRセッションの接続又は確立の仕方についての命令又は情報を含み得る。随意に、サービスプロバイダ204は、レジストリクエリ272を送信し得、リモートVRコンテナ情報268内に含まれる情報の幾つか又は全てを取得するためにレジストリレスポンス276を受信し得る。
【0054】
VRセッションを確立するために、エンドユーザシステム200は、接続リクエスト280をリモートVRプロバイダ216へ送信し得る。リモートVRプロバイダ216は、接続レスポンス284を用いて応答し得る。接続リクエスト280及び接続レスポンス284は、リモートVRセッション288を確立するためのエンドユーザシステム200とリモートVRプロバイダ216との間のハンドシェイクを表し得る。
【0055】
図2は、VRセッションのためにどのように接続が確立されるか、及びデバイス間でどのように通信が交換されるかの一例を提供するにすぎないことは分かるであろう。異なるリモートVRセッションに対する接続リクエスト及びレスポンスが異なる順序で生じること、転換が起きても起きなくてもよいこと、エンドユーザシステム200とリモートVRプロバイダとの間の直接接続が起きてもよいこと等、図2で説明した通信についてのその他のバリエーションは、図面及び上の説明の内容を考慮して分かるであろう。
【0056】
図3は、例えば、サービスプロバイダまたはサービスプロバイダサーバによって実施され得る例示的な方法300の概要を提供する。ブロック305において、サービスプロバイダVRコンテナ接続が確立される。ブロック310において、1つ以上のポータルが判定される。ブロック315において、サービスプロバイダVRセッションに1つ以上のポータルがポピュレートされる。ブロック320において、第1のポータルへのアクセスのためのアクセス命令が検出される。ブロック325において、第1のリモートコンテナ接続が確立され、又は容易にされる。ブロック330において、第2のポータルへのアクセスのためのアクセス命令が検出される。ブロック335において、第2のリモートコンテナ接続が確立され、又は容易にされる
【0057】
図4は、仮想コンテナ400の例示的なレジストリ400の一部分の概略的説明を提供する。仮想コンテナのレジストリ400は、図4の個別の行405~440として各々表された複数のエントリを含む。レジストリ400は、例えば、データベースに対応し得、又は含み得る。図4の列は、各エントリの異なるコンポーネントを表し、識別子、要件、制約、及び特徴等の例示的なコンポーネントが説明される。
【0058】
仮想コンテナのレジストリ400は、階層的に編成され得る。例えば、行410は、レジストリのトップレベルのアイテムを表し得る。レジストリ405及び425は、行410のトップレベルの下の第2レベルのアイテムとして存在するように編成され得る。この編成は、レジストリ400内のデータの物理的編成を表さなくてもよいが、レジストリ内の異なるエントリ間の関係を表し得る。行415は、行405等の第2レベルのアイテムの下に編成された第3レベルのアイテムを表し得る。同様に、行430は、行425等の第2レベルのアイテムの下に編成された第3レベルのアイテムを表し得る。階層構造でのアイテムの編成は、関連するアイテムが階層内で相互にグループ化されることを可能にし得ることは分かるであろう。幾つかの実施形態では、レジストリ400内のアイテムは、異なる階層に対して同時に下にあり得る。
【0059】
レジストリ400内に示した識別子は、特定のVRコンテナを識別する例示的な名前にすぎないことは分かるであろう。エントリ内には任意の数の識別子が含まれ得る。ドメイン名、インターネット若しくはIPアドレス、パブリッシャー等のその他の識別子が有用であり得る。
【0060】
レジストリ400内に示した要件は例示にすぎないことは分かるであろう。エントリ内には任意の数の要件が含まれ得る。“任意”の要件が示されている場合、これは、コンテナが特定のVRシステムに動的に依存して出力を提供することによる等して、VRコンテナが任意のVRシステムと互換性があり得ることを指し示し得る。行420では、例えば、歴史世界コンテナは、5以上のアンドロイドのバージョン、又は7以上のiOSのバージョン等の特定のオペレーティングシステムを必要とするものして描写されている。行435及び440は、特定のシステムのみがそれらの仮想コンテナ、すなわち、オキュラスリフトシステム及びソニープレイステーションVRシステムによりサポートされていることを説明する。
【0061】
レジストリ400内に示した制約は例示にすぎないことは分かるであろう。エントリ内に任意の数の制約が含まれ得る。行420では、歴史世界は、英語の制約を有しているとして示され、英語をサポートしていないユーザが歴史世界にエントリすることを許容されないことがあること、及びエントリを取得するためにパスワードも必要であることを指し示す。行435及び440は、年齢の制約を説明し、午後3時と9時の間では、エントリには13歳以上の年齢制限が必要とされ、その他の全ての時間のエントリに対しては18歳以上の年齢が必要とされることを指し示す。
【0062】
レジストリ400内に示した特徴は例示にすぎないことは分かるであろう。エントリ内に任意の数の特徴が含まれ得、特定のVRコンテナに関連する任意の種類のその他の情報を指し示す柔軟性が特徴にはある。例えば、特徴は、リンクされるVRコンテナを識別し得る。特徴は、VRコンテナと関連付けられたユーザを識別し得る。特徴は、VRコンテナと関連付けられたレーティングを識別し得る。特徴は、VRコンテナ内に広告が示されることを識別し得る。特徴は、VRコンテナがショッピング又は取引コンテナを表すことを識別し得る。その他の特徴が可能である。
【0063】
図5は、仮想コンテナのレジストリを創出及び使用するための例示的な方法500の概要を提供する。ブロック505において、仮想コンテナのレジストリがインスタンス化される。ブロック510において追加クエリが受信される。ブロック515において、追加クエリに対応する新たなエントリが仮想コンテナのレジストリに付加される。ブロック520において、変更クエリが受信される。ブロック525において、変更クエリに基づいてエントリが修正される。ブロック530において、情報クエリ等のクエリが受信される。ブロック535において、クエリ結果が判定される。ブロック540において、クエリ結果を含む出力が生成される。仮想コンテナのレジストリからエントリを削除するための削除クエリを含む、その他のクエリが可能である。
【0064】
コンテンツプロバイダ又はコンテンツプロバイダシステムは、それらのVRコンテナに関連する変更をレジストリに発行するために図5の態様を使用し得る。例えば、コンテンツプロバイダ又はコンテンツプロバイダシステムは、1つ以上のレジストリエントリをアップデートすること、追加すること、ロックすること、又は削除することを望み得る。レジストリエントリは、例えば、レジストリエントリを変更又は変更し得る制御エンティティを識別するための関連する認証トークンを有し得る。この方法では、エンティティは、レジストリエントリに対する変更を制御可能であり得る。
【0065】
本明細書で説明する機構及び技術の様々な態様を示し得るVRコンテナの一例として、現実世界のスポーツイベント(スーパーボールパーティ等)に随意に関連し得る又は仮想イベントに関連し得る、スポーツイベント鑑賞会等の仮想イベントを主催し、及び/又は該仮想イベントに参加することをエンドユーザは望み得る。ユーザ主催のコンテナ、サービスプロバイダ主催のコンテナ、放送局又はスポンサー主催のコンテナ等を含む、こうした仮想イベントに対する仮想コンテナの様々なシナリオが考えられる。こうした仮想コンテナは、エンドユーザが仮想コンテナを設置し、仮想コンテナにアクセスすることを容易にするために、上で説明したように仮想コンテナのレジストリ内に列挙され得る。こうした仮想コンテナは、公的にアクセス可能であり得、又は適切な制約(例えば、パーミッション、認証等)に合致するユーザに対してのみアクセス可能であり得る。仮想コンテナにアクセスする幾らかのエンドユーザは遠隔であり、ネットワークを渡って仮想コンテナにアクセスするので、主催するシナリオ毎に共通に機構が適用され得る。
【0066】
図6は、ネットワーク環境600の実施形態を説明する。ネットワーク600は、少なくとも部分的に、図1に関して上で説明したネットワーク環境100を有するコンポーネント又は態様と重なり得、又は該コンポーネント又は態様を共有し得る。図6では、第1のエンドユーザVRシステム605及び第2のエンドユーザVRシステム610はネットワーク615に各々接続する。幾つかの実施形態では、ネットワーク615は、デバイス間のデータ転送のための双方向の通信経路をデバイスが確立することを可能にし得る。ネットワーク615は、任意の数の地上及び/又は非地上のネットワーク機構又は素子を表すことを意図する。例えば、ネットワーク615は、例えば、WAN(広域ネットワーク)ネットワーク、HAN(ホームエリアネットワーク)ネットワーク、LAN(ローカルエリアネットワーク)ネットワーク、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)ネットワーク、インターネット、セルラー通信ネットワーク、及び/又はネットワーク600の個別の素子の間又は該素子間でデータが転送され得るように構成されたその他の任意の種類の通信ネットワーク等の、様々な無線又はハードワイヤードのパッケージベースの通信ネットワークの任意の数の機構又は素子を組み込み得、又は提示し得る。
【0067】
ネットワーク環境600は、仮想現実コンテナ625を主催し得、さもなければ提供若しくは含み得るVRプロバイダ620をも含む。上で説明したように、VRプロバイダは、ユーザの主催であり得、サービスプロバイダにより主催され得、放送局により主催され得る等々であり得る。VRプロバイダ620は、随意に、エンドユーザVRシステム605及び610とは異なり得るエンドユーザVRシステムと関連付けられ得、又は直接接続され得、又はその一部であり得る。
【0068】
上で説明した例示的な仮想イベントに関しては、VRコンテナ625は、スポーツイベント鑑賞会に対応し得、例えば、エンドユーザVRシステム605及び610と関連付けられたエンドユーザがスポーツイベントの鑑賞に同時に参加することを可能にするためのリビングルームとして構築された仮想現実世界であり得る。例として、スポーツイベントは、放送局の表示、ストリーム、又はスポーツイベントのビデオ送信を提示するウィンドウ又はポータルとしてVRコンテナ内で提供される。こうしたシナリオは、例えば、テレビ画面上で鑑賞するのと同様に仮想現実世界内の2次元又は3次元のビデオを共通して利用可能なコンテンツの表現と分かるであろうが、参加するエンドユーザによって共通して共有又は鑑賞されているイベント又はコンテンツが別の仮想現実コンテナの仮想現実体験に対応する等の他の実施形態が考えられる。
【0069】
VRプロバイダ620は、VRセッションを確立するためにエンドユーザVRシステム605及び610とのネットワーク接続650及び655を確立し得、VRシステム605及び610がVRコンテナ625に対応する出力をレンダリングするために、データストリームをエンドユーザVRシステム605及び610に提供し得る。こうしたデータストリームは、例えば、エンドユーザVRシステム605又は610で使用するための命令セット、エンドユーザVRシステム605及び610で直接出力する又は出力に対して変換するための音声ストリーム、ビデオストリーム、テキストストリーム、メタデータ、及び触覚データ等であり得、又はそれらを含み得る。上で説明したスポーツイベント鑑賞会では、VRプロバイダ620とエンドユーザVRシステム605及び610との間に確立されたVRセッションは、スポーツイベントの放送局を表示するウィンドウ又はポータルを有するリビングルームをエンドユーザが鑑賞する、聴取する、インタラクトする、及び/又はさもなければ体験することを可能にし得る。ネットワーク接続650及び655は、ネットワーク615経由で提供され得、例えば、パケット交換ネットワークを渡るトランスミッションコントロールプロトコル(TCP)接続を含み得る。
【0070】
エンドユーザシステム605及び610は、要望通りにVRコンテナのカスタマイズを可能にするためにプリファレンス及びパーミッションを適用又は提供可能であり得る。例えば、エンドユーザシステムは、視覚的リビングルームの装飾内に含まれる特定のスポーツチームの色に対するプリファレンスを識別し得る。エンドユーザシステムは、エンドユーザシステムで提供された出力内でアクティブにされるアクセシビリティ機構をも識別し得る。
【0071】
エンドユーザシステム605及び610は、ネットワーク環境600内の他のデバイスにユーザソースコンテンツストリームを各々提供し得る。例えば、エンドユーザシステム605及び610は、エンドユーザシステム605及び610のマイクにより捉えられた音声に対応する音声ストリームを提供し得る。こうしたユーザソースコンテンツストリームは、VRプロバイダ620がユーザソースコンテンツストリームからの一部(例えば、音声)をVRコンテナ625の一部として含み得るように、例えば、エンドユーザシステムとVRプロバイダ620との間で提供され得る。随意に、ユーザソースコンテンツストリームは、一方のエンドユーザVRシステムから他方へ直接通信され得る。VRプロバイダ620は、1つ以上のエンドユーザVRシステム605若しくは610からのネットワークアドレス情報、及び/又はエンドユーザVRシステム605若しくは610がネットワーク615を介して相互にデータを交換することを可能にするその他の情報を提供する等して、こうした交換を容易にし得る
【0072】
エンドユーザシステム605及び610並びにVRコンテナ625と関連付けられた構成、パーミッション、プリファレンスに依存して、ユーザソースコンテンツストリームの変形が起き得る。例として、ユーザソースコンテンツストリーム内の音声は、ある言語から別の言語へ変換され得、テキスト若しくはビデオ説明に転換され得、フィルタリングされ得、又は増幅若しくは短縮され得る等々される。同様に、ユーザソースコンテンツストリームがビデオ又は画像情報を含む場合、ビデオ又は画像情報は、別のフォーマットに転換され得、音声若しくはテキスト説明になり得、代替的な色空間に転換され得、フィルタリングされ得る等々される。この方法では、異なるプリファレンス又はパーミッションを有するユーザは、相互に通信するために、又はアクセシビリティ(例えば、盲目、弱視、ろうあ、又はユーザの難聴)を必要とするユーザに適応するために、ユーザが異なる言語を会話することを可能にする等のように適合され得る。ユーザのプリファレンスは、コンテキスト及び構成に依存して適用してもしなくてもよい。ユーザソースコンテンツストリームの変形は、エンドユーザシステム605若しくは610又はVRプロバイダ620等のネットワーク環境600の1つ以上のデバイスにおいて生じ得る。
【0073】
補足コンテンツプロバイダ635又は645等のその他のリモートデバイスもまた、ユーザソースコンテンツストリームの変形を提供し得る。例えば、補足コンテンツプロバイダ635は、仮想又はネットワーク変形サービスプロバイダを表し得る。ユーザソースコンテンツストリーム等のデータストリームは、補足コンテンツプロバイダ635において受信され得、補足コンテンツプロバイダ635は、受信したデータストリームを補足コンテンツストリーム630にその後変形し、補足コンテンツストリーム630は、VRコンテナ625の一部として包含する等のために、例えば、VRプロバイダ620に提供され得、又はエンドユーザシステム605若しくは610に直接提供され得る。
【0074】
上で説明したようなスポーツイベント鑑賞会の例示的なイベントに戻ると、参加するエンドユーザがスポーツイベントのビデオの鑑賞することを可能にするために、VRコンテナ625内にウィンドウ又はポータルが含まれ得る。こうした放送は、随意に、VRコンテナ625に付加された補足コンテンツに対応し得る。随意に、1人以上のエンドユーザは、補足コンテンツとしてビデオを提供し得る。随意に、VRプロバイダ620は、1つ以上のエンドユーザVRシステムから受信した補足コンテンツに対するリクエストに応答する等して、補足コンテンツとしてビデオを直接提供又は取得し得る。
【0075】
幾つかの実施形態では、補足コンテンツプロバイダ635は、補足コンテンツストリーム630としてビデオを提供し得る。随意に、VRプロバイダは、VRコンテナ625内のウィンドウ又はポータル内に表示されるビデオに対応する補足コンテンツストリーム630に対するリクエストを補足コンテンツプロバイダ635へ通信し得る。随意に、エンドユーザVRシステム605又は610は、該ビデオに対するリクエストを通信し得、それは、VRプロバイダ620において受信されて補足コンテンツプロバイダ635へ中継され得、又は補足コンテンツプロバイダ635へ直接通信され得る。随意に、補足コンテンツプロバイダ635は、補足コンテンツ630をエンドユーザVRシステム605又は610に直接提供し得、こうした構成は、ネットワーク環境600内のデバイスの1つ以上のネットワークアドレスを相互に提供することによる等して、VRプロバイダによって容易にされ得る。VRコンテナ625内のウィンドウ又はポータル内に表示されるスポーツイベントのビデオは、VRコンテナ625に付加される補足コンテンツの一例にすぎないことは分かるであろう。例として、音声コンテンツ、ビデオコンテンツ若しくは画像コンテンツ、テキストコンテンツ、触覚コンテンツ、及びその他の任意の色々な視覚的なデータ若しくは情報が、VRコンテナ625に付加される有用な補足コンテンツであり得る。上で説明したように、ユーザソースコンテンツストリームの変形を含むその他の例が可能である。スポーツイベント鑑賞会のコンテンツでは、ユーザは、ファンタジースポーツリーグ情報を受信することを望み得、補足コンテンツプロバイダ635に対応するファンタジースポーツリーグプロバイダからのこうした情報をリクエストし得る。ファンタジースポーツリーグ情報は、補足コンテンツストリーム630として提供され得、例えば、VRコンテナ625により付加された、又はVRコンテナ625に対応する出力上に重ねられる等、エンドユーザVRシステム605若しくは610による出力としてレンダリングされたテキスト、音声、ビデオ、及び/又は画像情報に対応し得る。
【0076】
補足VRプロバイダ645により提供される補足コンテンツコンテナ640等の、補足VRコンテナからのコンテンツを含む、補足コンテンツストリームの更に他の例が可能である。この方法では、VRプロバイダ620によって、又はエンドユーザシステム605若しくは610により直接等、任意の色々な視覚的な情報又はコンテンツがVRコンテナ625に付加され得る。上で説明したスポーツイベント鑑賞会に関する例として、補足VRコンテナ640は、スポーツイベントが行われている競技場を表す仮想世界に対応し得る。競技場の表現は、VRコンテナ625と関連付けられたリビングルームに追加され得、又は該リビングルーム内に含まれ得、例えば、リビングルーム内のドアを入るユーザが仮想セッティング内の競技場を探索し、及び/又はさもなければ体験することを可能にし得る。こうした表現は、補足VRコンテナ640へのポータルとして、又は補足VRコンテナにより提供される機構を含むようにVRコンテナ625を直接修正することによって提供され得る。
【0077】
図7は、ネットワーク環境600に含まれ得るデバイス間の通信の概略的説明を提供する。例えば、図7は、エンドユーザVRシステム700及び704、VRプロバイダ708、並びに補足コンテンツプロバイダ712及び716の間の通信を示す。
【0078】
エンドユーザVRシステム700は、VRセッションを確立するためのリクエスト等のアクセスリクエスト720をVRプロバイダ708へ送信し得る。VRプロバイダ708は、VRセッションに少なくとも部分的に対応し得る、エンドユーザVRシステム700とのネットワーク接続724を確立し得る。同様に、エンドユーザVRシステム704は、VRセッションを確立するためのリクエスト等のアクセスリクエスト728をVRプロバイダ708へ送信し得る。VRプロバイダ708は、VRセッションに少なくとも部分的に対応し得る、エンドユーザVRシステム704とのネットワーク接続732を確立し得る。VRセッションの確立を可能にするために、アクセス又は通信が仮想コンテナレジストリと随意に交換され得ることは分かるであろう。エンドユーザVRシステム700とVRプロバイダ708との間の1つ以上の後続の通信がネットワーク接続724を使用して送信されること、及びエンドユーザVRシステム704とVRプロバイダ708との間の1つ以上の後続の通信がネットワーク接続732を使用して送信されることも分かるであろう。上で説明した仮想スポーツイベント鑑賞会に関しては、これらの態様は、該スポーツイベント鑑賞会にエンドユーザが参加し得るようにエンドユーザVRシステム700及び704が仮想リビングルームとのVRセッションを確立することに対応し得る。
【0079】
エンドユーザVRシステム700は、補足コンテンツリクエスト736をVRプロバイダ708へ送信し得る。補足コンテンツリクエスト736に応答して、VRプロバイダ708は、補足コンテンツリクエスト740を補足コンテンツプロバイダ712へ送信し得、補足コンテンツプロバイダ712は、補足コンテンツ744をVRプロバイダに提供し得る。VRプロバイダ708は、エンドユーザVRシステム700に、及び随意にエンドユーザVRシステム704に提供されている補足コンテンツ744をその後中継又は容易にし得る。説明するように、補足コンテンツプロバイダ712が補足コンテンツ744をエンドユーザVRシステム704へ直接送信する一方、VRプロバイダ708は、補足コンテンツ744をエンドユーザVRシステム700へ送信する。仮想スポーツイベント鑑賞会に対する例として、こうしたリクエストは、仮想リビングルーム内に存在する全てのユーザにより聴取され、さもなければ全てのユーザに利用可能であるバックグランドミュージックを提供する等の、仮想リビングルーム内の補足VRコンテナにアクセスすることに対するユーザの要望に対応し得る。この方法では、ユーザは、仮想コンテナ内で参加する全てのユーザへの提示のための補足コンテンツを取得することを可能にし得る。
【0080】
エンドユーザVRシステム704は、別の補足コンテンツリクエスト748をVRプロバイダ708へ送信し得、例えば、エンドユーザVRシステム704が所望の補足コンテンツを取得することを容易にし得るレスポンス752を受信し得る。例えば、レスポンス752は、所望の補足コンテンツを取得するためのネットワークアドレス又はその他の情報(例えば、命令)を提供し得る。説明するように、エンドユーザVRシステム704は、補足コンテンツリクエスト748を別の補足コンテンツプロバイダ716へ直接送信し得、別の補足コンテンツプロバイダ716は、順次、補足コンテンツ756をエンドユーザVRシステムに返送する。スポーツイベント鑑賞会に対する例として、該リクエストは、仮想コンテナと関連付けられたリビングルーム環境のビデオ表示上に重ねられる等、エンドユーザVRシステム704にのみ提供され得る、スポーツイベントに参加するチームの選手の統計情報に対応し得る。この方法では、ユーザは、他のユーザの体験に影響を与えることなく、彼らの提示のみのための補足コンテンツを取得することを可能にし得る。こうした技術は、例えば、上で説明したように、アクセシビリティ機構にも有用であり得る。
【0081】
図7は、エンドユーザVRシステム700からVRプロバイダ708へユーザソースコンテンツストリーム760が送信されることをも説明する。エンドユーザVRシステム704へのこの情報の送信を容易にするために、エンドユーザVRシステム704がユーザコンテンツストリーム760をエンドユーザVRシステム704へ直接送信するために、VRプロバイダ708は、エンドユーザVRシステム704と関連付けられたネットワークアドレス情報764をエンドユーザVRシステム700に提供し得る。上述したように、こうした構成は、VRプロバイダ708がエンドユーザVRシステム間のデータの通信を容易にし得る唯一の方法である。別の例では、エンドユーザVRシステム704は、ユーザソースコンテンツストリーム768をVRプロバイダ708へ送信し得、VRコンテンツプロバイダ708は、順次、ユーザソースコンテンツストリーム768をエンドユーザVRシステム700へ中継し得る。
【0082】
図7は、ネットワーク接続がどのように確立されるか、及びデバイス間でどのように通信が交換されるかの例を提供することは分かるであろう。補足コンテンツリクエストが異なるシステムへ送信され、又は異なる順序で行われること、及び変形されたデータストリームを補足コンテンツストリームとして生成するためのリクエスト又はデータストリームの送信に応答して補足コンテンツが生成されること等、図7で説明した通信及びネットワーク接続についてのその他のバリエーションは、上の説明の内容に照らして分かるであろう。
【0083】
図8は、仮想コンテナにアクセスし、仮想コンテナ内から補足コンテンツを取得するための例示的な方法800の概要を提供する。ブロック805において、VRコンテナにアクセスするための第1のリクエストが第1のエンドユーザVRシステム等から受信される。ブロック810において、第1のエンドユーザVRシステム等との第1のネットワーク接続が確立される。ブロック815において、VRコンテナ出力ストリームを送信することによって、又は第1のエンドユーザVRシステムによりVRコンテナ出力ストリームを直接生成するための命令を送信することによる等して、VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへのアクセスが第1のネットワーク接続を介して提供される。
【0084】
ブロック820において、VRコンテナにアクセスするための第2のリクエストが第2のエンドユーザVRシステム等から受信される。ブロック825において、第2のエンドユーザVRシステム等との第2のネットワーク接続が確立される。ブロック830において、VRコンテナ出力ストリームを送信することによって、又は第2のエンドユーザVRシステムによりVRコンテナ出力ストリームを直接生成するための命令を送信することによる等して、VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータへのアクセスが第2のネットワーク接続を介して提供される。ブロック835において、補足コンテンツストリームにアクセスするための第3のリクエストが第1のエンドユーザVRシステム又は第2のエンドユーザVRシステム等から受信される。
【0085】
ブロック840において、第1のエンドユーザVRシステムによるアクセスは、第1のネットワーク接続を介して補足コンテンツストリームに対して容易にされる。ブロック845において、第2のエンドユーザVRシステムによるアクセスは、第2のネットワーク接続を介して補足コンテンツストリームに対して容易にされる。補足コンテンツストリームへのアクセスを容易にすることは、補足コンテンツストリームを取得することと、補足コンテンツストリーム又は補足コンテンツストリームから導出されるデータをネットワーク接続を介する等して送信することとを随意に含む。補足コンテンツストリームへのアクセスを容易にすることは、VRコンテナに対応する出力をレンダリングするためのデータ内に補足コンテンツストリームの少なくとも一部分を含むことを含む。補足コンテンツストリームへのアクセスを容易にすることは、補足コンテンツストリームを提供するリモートサーバに対するネットワークアドレスを送信することを随意に含む。この方法では、第1又は第2のエンドユーザVRデバイスは、補足コンテンツストリームをリモートサーバから直接取得し得る。
【0086】
ユーザソースコンテンツストリームの送信は、ユーザソースコンテンツストリームの少なくとも一部分を受信及び送信することによって、ユーザソースコンテンツストリームを別のエンドユーザVRシステムに提供するエンドユーザVRシステムのネットワークアドレスを送信することによって、又はユーザソースコンテンツストリームを提供する別のエンドユーザVRシステムにエンドユーザVRシステムのネットワークアドレスを送信することによって容易にされ得る。この方法では、ユーザソースコンテンツストリームは、中継され得、又はユーザソースコンテンツストリームを生成するソースエンドユーザVRシステムから直接取得することが可能にされ得る。
【0087】
図9に説明するようなコンピューティングデバイスは、エンドユーザVRシステム105及び200、サービスプロバイダ115及び204、リモートVRプロバイダ125、130、212、及び216、仮想コンテナレジストリサーバ145及び208等の以前に説明したデバイスの一部として組み込まれ得る。図9は、様々な実施形態により提供される方法の様々なステップを実施し得るコンピューティングデバイス900の一実施形態の概略的説明を提供する。図9は、必要に応じてその何れか又は全てが利用され得る様々なコンポーネントの一般的な説明を提供することのみを意図することに留意すべきである。図9は、それ故、個別のシステム素子が比較的分離した又は比較的統合された方法でどのように実装されるかを広く説明する。
【0088】
バス905を介して電気的に結合され得る(さもなければ通信され得る)ハードウェア素子を含むコンピューティングデバイス900が説明されている。ハードウェア素子は、1つ以上の汎用プロセッサ及び/又は1つ以上の専用プロセッサ(デジタルシグナル処理チップ、グラフィクスアクセラレーションプロセッサ、及び/又はビデオデコーダ等)を非限定的に含む1つ以上のプロセッサ910と、マウス、タッチスクリーン、キーボード、リモートコントロール、及び/又は音声入力等を非限定的に含み得る1つ以上の入力デバイス915と、表示デバイス、プリンタ、スピーカ等を非限定的に含み得る1つ以上の出力デバイス920とを含み得る。
【0089】
コンピューティングデバイス900は、ローカル及び/若しくはネットワークアクセス可能ストレージを非限定的に含み得、並びに/又はプログラム可能及び/若しくは瞬間的にアップデート可能なディスクドライブ、ドライブアレイ、光学ストレージデバイス、固体状態ドライブ(“SSD”)等の固体状態ストレージデバイス、ランダムアクセスメモリ(“RAM”)、及び/若しくはリードオンリーメモリ(“ROM”)等を非限定的に含み得る1つ以上の非一時的ストレージデバイス925を更に含み(及び/又は、と通信し)得る。こうしたストレージデバイスは、様々なファイルシステム及び/又はデータ構造等を非限定的に含む任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。
【0090】
コンピューティングデバイス900は、モデム、ネットワークカード(無線若しくは有線)、赤外線若しくは光学通信デバイス、無線通信デバイス、並びに/又はチップセット(ブルートゥース(登録商標)デバイス、BLE、802.11デバイス、802.15.4デバイス、WiFiデバイス、WiMaxデバイス、セルラー通信デバイス等)、並びに/又はG.hnデバイス等を非限定的に含み得る通信サブシステム930をも含み得る。通信サブシステム930は、ネットワーク(一例として挙げると、以下で説明するネットワーク等)、他のコンピューティングシステム、及び/又は本明細書で説明する任意のその他のデバイスとデータが交換されることを可能にし得る。多くの実施形態では、コンピューティングデバイス900は、上で説明したようなRAM又はROMを含み得る作業メモリ935を更に含むであろう。
【0091】
コンピューティングデバイス900は、オペレーティングシステム940、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、並びに/又は本明細書で説明されるように様々な実施形態により提供されるコンピュータプログラムを含み得、及び/若しくは他の実施形態により提供される方法を実装し及び/若しくはシステムを構成するように設計され得る1つ以上のアプリケーションプログラム945等のその他のコードを含む、作業メモリ935内に現在設置されているものとして示されたソフトウェア素子をも含み得る。単なる例として、上で論じた方法に関して説明した1つ以上のプロシージャは、コンピュータ(及び/又はコンピュータ内のプロセッサ)により実行可能なコード及び/又は命令として実装され得、一態様では、こうしたコード及び/又は命令は、説明した方法に従って1つ以上の動作を実施するように汎用プロセッサ(又はその他のデバイス)を構成及び/又は適合するために使用され得る。
【0092】
これらの命令及び/又はコードのセットは、上で説明した非一時的ストレージデバイス925等の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体上に蓄積され得る。幾つかの場合、ストレージ媒体は、コンピューティングデバイス900等のコンピュータシステム内に組み込まれ得る。他の実施形態では、ストレージ媒体がそれらに蓄積された命令/コードを用いて汎用コンピュータをプログラムし、構成し、及び/又は適合するために使用され得るように、ストレージ媒体は、コンピュータシステムとは別個であり得(例えば、コンパクトディスク等のリムーバブル媒体、若しくはクラウド又はネットワークベースのストレージシステム)、及び/又はインストールパッケージ内で提供され得る。これらの命令は、コンピューティングデバイス900により実行可能である実行可能命令の形式を取り得、並びに/又は(例えば、一般的に利用可能なコンパイラ、スンストールプログラム、圧縮/回答ユーティリティ等の内の何れかを使用した)コンピューティングデバイス900上でのコンパイル及び/若しくはインストール時に実行可能コードの形式を取るソース若しくはインストール可能コードの形式を取り得る。
【0093】
具体的な要件に従って実質的なバリエーションがなされ得ることは当業者にとって明らかであろう。例えば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、及び/又はハードウェア、ソフトウェア(アプレット等のポータブルアプリケーションを含む)、又はそれら両方の内に特定の素子が実装され得る。更に、ネットワーク入力/出力デバイス等のその他のコンピューティングデバイスへの接続が用いられ得る。
【0094】
上述したように、一態様では、幾つかの実施形態は、発明の様々な実施形態に従った方法を実施するためにコンピューティングデバイス(コンピューティングデバイス900等)を用い得る。実施形態のセットに従えば、こうした方法の幾つかの又は全てのプロシージャは、作業メモリ835内に含まれる(オペレーティングシステム940及び/又はアプリケーションプログラム945等のその他のコード中に組み込まれ得る)1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスをプロセッサ910が実行することに応答して、コンピューティングデバイス900によって実施される。こうした命令は、非一時的ストレージ媒体925の内の1つ以上等の別のコンピュータ可読媒体から作業メモリ935中に読み出され得る。単なる例として、作業メモリ935内に含まれる命令のシーケンスの実行は、本明細書で説明する方法の内の1つ以上のプロシージャをプロセッサ910に実行させ得る。
【0095】
用語“機械可読媒体”、“コンピュータ可読ストレージ媒体”、及び“コンピュータ可読媒体”は、本明細書で使用されるとき、具体的な仕様で機械を動作させるデータを提供するのに携わる任意の媒体を指す。これらの媒体は非一時的であり得る。コンピューティングデバイス900を使用して実装される実施形態では、コンピュータ可読媒体は、実行用のプロセッサ910に命令/コードを提供することを伴い得、及び/又はこうした命令/コードを蓄積及び/又は搬送するために使用され得る。多くの実装では、コンピュータ可読媒体は、物理的な及び/又は有形の媒体である。こうした媒体は、不揮発性媒体又は揮発性媒体の形式を取り得る。不揮発性媒体は、例えば、不揮発性ストレージデバイス925等の光学及び/又は磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、作業メモリ935等の動的メモリを非限定的に含む。
【0096】
物理的な及び/又は有形のコンピュータ可読媒体の一般形式は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、若しくは任意のその他の磁気媒体、CD-ROM、任意のその他の光学媒体、マークのパターンを有する任意のその他の物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、フラッシュEPROM,任意のその他のメモリチップ若しくはカートリッジ、又はコンピュータが命令及び/若しくはコードを読み出し得る任意のその他の媒体形式を含む。ネットワークベースでクラウドベースのストレージシステムもコンピュータ可読媒体の有用な形式であり得る。
【0097】
コンピュータ可読媒体の様々な形式は、1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行用のプロセッサ910に搬送することを伴い得る。単なる例として、命令は、リモートコンピュータの磁気ディスク及び/又は光学ディスク上で最初に実行され得る。リモートコンピュータは、命令をその動的メモリ中にロードし得、コンピューティングデバイス900により受信及び/又は実行される信号として該命令を転送媒体を介して送信し得る。
【0098】
通信サブシステム930(及び/又はそのコンポーネント)は、一般的に信号を受信し、バス905は、該信号(及び/又は信号により搬送されるデータ、命令等)を作業メモリ835へその後搬送し得、プロセッサ910は、作業メモリ935から検索し、命令を実行する。作業メモリ935により受信された命令は、随意に、プロセッサ910による実行の前又は後に非一時的ストレージ媒体925上に蓄積され得る。
【0099】
コンピューティングデバイス900のコンポーネントは、ネットワークに渡って分散さ得ると更に理解されるべきである。例えば、幾つかの処理は、第1のプロセッサを使用してある場所で実行される一方、他の処理は、第1のプロセッサから遠隔の別のプロセッサにより実施され得る。コンピューティングデバイス900のその他のコンポーネントは、同様に分散され得る。そのようなものだとして、コンピューティングデバイス900は、複数の場所で処理を実施する分散型コンピューティングシステムと解釈され得る。幾つかの実例では。コンピューティングデバイス900は、コンテンツに依存して、別個のラップトップ又はデスクトップコンピュータ等の単一のコンピューティングデバイスと解釈され得る。
【0100】
この開示全体を通じて全ての参照文献、例えば、発行若しくは登録された特許又は均等物、特許出願公開を含む特許文献、及び非特許文献記録、又はその他の基礎資料は、次の特許及び特許出願公開:米国特許5,950,202、6,226,669;米国特許出願公開2003/0008712、2003/0177187、2009/0089364、2009/0100035、2009/0262107、2011/0014985、2012/0050257、2012/0054217;及びPCT国際出願公開WO2009/039080を含み、参照により個別に組み込まれるとき、参照によりそれらの全体が本明細書にこれにより組み込まれる。
【0101】
この開示で述べた全ての特許及び公開は、発明が関係する当業者のレベルを指し示す。本明細書で引用された参照文献は、幾つかの場合、それらの出願日現在の該技術水準を指し示すために参照によりそれらの全体が組み込まれ、従来技術である具体的実施形態を除外するために(例えば、放棄するために)、必要であれば、この情報が本明細書で用いられ得ることを意図する。
【0102】
本明細書にサブルーチンのグループが開示される場合、それらのグループの全ての個別の構成要素、並びにサブルーチンを使用して形成され得る全てのサブグループ及びクラスは、別個に開示される。マーカッシュグループ又はその他のグルーピングが本明細書で使用される場合、グループの全ての個別のコンポーネント並びにグループの可能性のある全ての組み合わせ及びサブコンビネーションは、個別に開示に含まれることを意図する。本明細書で使用されるとき、“及び/又は”は、“及び/又は”により区切られたリスト中のアイテムの内の1つ、全て、又は任意の組み合わせがリスト中に含まれ、例えば、“1、2、及び/又は3”は、“1”又は“2”又は“3”又は“1及び2”又は“1及び3”又は“2及び3”又は“1、2、及び3”に等しいことを意図する。
【0103】
説明又は例示されるコンポーネントのあらゆる組み合わせは、特に明記しない限り、発明を実践するために使用され得る。デバイス及びコンポーネントの具体的な名前は、当業者が同じデバイス又はコンポーネントを異なるように名付けることが知られているとき、例示であることを意図する。具体的に例示されるもの以外の方法、デバイス素子、及びシステムは、過度の実験に頼ることなく発明の実施に際して用いられ得ることは分かるであろう。こうした何れかの方法、デバイス素子、及びシステムの全ての既知の機能的な均等物がこの開示に含まれることを意図する。上の説明で範囲が与えられている場合には常に、該所与の範囲に含まれる全ての個別の値と共に、全ての中間の範囲及びサブレンジが開示に含まれることを意図する。
【0104】
本明細書で使用されるとき、“含む(comprising)”は、“含む(including)”、“含む(containing)”、又は“特徴とする(characterized by)”と同義であり、包括的であり、又は制限がなく、付加的で引用されていない素子又は方法ステップを除外しない。本明細書で使用されるとき、“成る(consisting of)”は、請求項の要素で指定されていない何れの素子、ステップ、又は成分をも除外する。本明細書で使用されるとき、“本質的に成る(consisting essentially of)”は、請求項の基礎的で新たな特徴に実質的に影響を与えない材料又はステップを除外しない。特に、方法、システムのコンポーネント、又はデバイスの素子の説明において、用語“含む(comprising)”の本明細書での引用は、それらが引用された機構から本質的に成り、引用された機構から成ることを包含すると理解される。適切に本明細書で例証として説明される発明は、本明細書で具体的に開示されてない何れの1つ以上の素子又は1つ以上の制限がなくても実践され得る。
【0105】
上で開示された方法、システム、及びデバイスは例示である。様々な構成は、必要に応じて様々な方法ステップ若しくはプロシージャ、又はシステムコンポーネントを省き得、代替し得、又は付加し得る。実例として、代替的な構成では、方法は、説明されたものとは異なる順序で実施され得、並びに/又は様々な段階若しくはステップ若しくはモジュールが付加され得、省かれ得、及び/若しくは組み合わせられ得る。また、幾つかの構成に関して説明した機構は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様及び素子が同様の方法で組み合わせられ得る。また、技術は発展し、それ故、素子の多くは例示であり、開示及び請求項の範囲を限定しない。
【0106】
(実装を含む)例示的構成の十分な理解を提供するための具体的詳細が説明において与えられている。しかしながら、構成は、これらの具体的詳細なしに実践され得る。例えば、周知の回路、プロセス、アルゴリズム、構造、及び技術は、構成を不明確にするのを避けるために、むやみに詳細には示されていない。この説明は、例示的な構成のみを提供し、請求項の範囲、適用可能性、又は構成を限定しない。むしろ、構成の先述の説明は、説明する技術を実装するための有効な説明を当業者に提供するであろう。開示の精神及び範囲から逸脱することなく、素子の機能及び構成に様々な変更がなされ得る。
【0107】
また、構成は、フロー図又はブロック図として描写されたプロセスとして説明され得る。各々は、連続的なプロセスとしての動作を説明し得、動作の多くは、並行して又は同時に実施され得る。また、動作の順序は並び替えられ得る。プロセスは、図には含まれない付加的なステップを有し得る。更に、方法の例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はそれらの任意の組み合わせにより実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、又はマイクロコードで実装される場合、必要なタスクを実施するためのプログラムコード又はコードセグメントは、ストレージ媒体等の非一時的コンピュータ可読媒体内に蓄積され得る。プロセッサは、説明したタスクを実施し得る。
【0108】
更に、本明細書で説明される例は、ネットワーク化されたコンピューティングシステム環境内のコンピューティングデバイスでの論理的動作として実装され得る。論理的動作は、(i)コンピュータデバイス上で稼動する一連のコンピュータ実装命令、ステップ、又はプログラムモジュール、及び(ii)コンピューティングデバイス内で稼動する相互接続された論理又はハードウェアモジュールとして実装され得る。
【0109】
構造的機構及び/又は方法論的作用に特有の言葉で主題が説明されているが、添付の請求項で定義される主題は、上で説明した具体的な機構又は作用に限定される必要がないことは理解されるべきである。むしろ、上で説明した具体的な機構及び作用は、請求項を実装する例示的な形式として開示されている。
【0110】
用いられている用語及び表現は、限定するものではなく説明の用語として使用され、示される又は説明される機構の何れの均等物又はそれらの一部をこうした用語又は表現が除外することを何ら意図しないが、請求される発明の範囲内で様々な修正が可能であることは分かる。それ故、本発明は、好適な実施形態と随意の機構とにより具体的に開示されているが、開示された本明細書の概念の修正及び変更が当業者により講じられ得ること、及びこうした修正及び変更は、添付の請求項により定義されるとき、この発明の範囲内にあるとみなされることは理解されるべきである。
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