(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-06
(45)【発行日】2023-11-14
(54)【発明の名称】光出力方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G01S 7/484 20060101AFI20231107BHJP
G01S 7/4911 20200101ALI20231107BHJP
G01S 7/497 20060101ALI20231107BHJP
【FI】
G01S7/484
G01S7/4911
G01S7/497
(21)【出願番号】P 2021500398
(86)(22)【出願日】2019-07-09
(86)【国際出願番号】 KR2019008417
(87)【国際公開番号】W WO2020013570
(87)【国際公開日】2020-01-16
【審査請求日】2022-07-11
(31)【優先権主張番号】10-2018-0079370
(32)【優先日】2018-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】チュ ヤン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】パク カン ヨル
(72)【発明者】
【氏名】イ チャン ヒョク
【審査官】藤田 都志行
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-017666(JP,A)
【文献】特開平07-159535(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0138529(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0273770(US,A1)
【文献】特開2008-167295(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/48- 7/51
G01S 17/00-17/95
G01C 3/00- 3/32
G01B 11/00-11/30
G03B 15/00-15/16
G02B 7/28- 7/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクトに光を出力する光源と、
前記オブジェクトから前記光が反射する受信光を受信するレシーバーと、
前記光源と前記オブジェクトとの間の距離に応じて認識される前記オブジェクトの基準面積に対する情報が格納されるメモリーと、
前記レシーバーで認識される前記オブジェクトの認識面積と前記基準面積を比較して、前記光源の出力を制御するプロセッサーと、を含む、光出力装置。
【請求項2】
前記プロセッサーは
前記認識面積と前記基準面積の差異値が既設定された値以上の場合、前記光源の出力を低くするかオフする、請求項1に記載の光出力装置。
【請求項3】
前記光源の出力を低くするかオフすることは、前記光源に入力される電圧を低くするか遮断する、請求項2に記載の光出力装置。
【請求項4】
前記プロセッサーは
前記認識面積の大きさに反比例するように前記光源の出力を制御する、請求項1に記載の光出力装置。
【請求項5】
前記プロセッサーは、
前記認識面積が第1区間に決定されると、前記認識面積の大きさに反比例するように前記光源の出力を制御し、
前記認識面積が第2区間に決定されると、前記光源の出力をオフする、請求項1に記載の光出力装置。
【請求項6】
前記認識面積が前記基準面積の90乃至50%であれば、前記認識面積は前記第1区間に決定される、請求項5に記載の光出力装置。
【請求項7】
前記認識面積が前記基準面積の50乃至0%であれば、前記認識面積は前記第2区間に決定される、請求項5に記載の光出力装置。
【請求項8】
前記オブジェクトの距離に応じた基準面積に対する情報は、複数の距離各々に対応する面積の情報をルックアップテーブル(LUT:look-up table)の形態で前記メモリーに格納する、請求項1に記載の光出力装置。
【請求項9】
オブジェクトに光を出力するステップと、
前記オブジェクトから反射する受信光を受信するステップと、
前記光が前記オブジェクトから反射して受信される距離に応じて認識される前記オブジェクトの基準面積に対する情報を格納されるステップと、
前記受信された光によって認識される前記オブジェクトの認識面積と前記基準面積を比較して前記認識面積が前記基準面積より既設定された値以下である場合、前記光の出力を低くするか遮断するステップと、を含む、光出力装置の制御方法。
【請求項10】
前記光の出力を低くするか遮断するステップは、
前記認識面積と前記基準面積との差異値が既設定された値以上の場合
、光源の出力を低くするかオフするステップを含む、請求項
9に記載の光出力装置の制御方法。
【請求項11】
前記光源の出力を低くするかオフすることは前記光源に入力される電圧を低くするか遮断する、請求項
10に記載の光出力装置の制御方法。
【請求項12】
前記光の出力を低くするか遮断するステップは、
前記認識面積の大きさに反比例するよう
に光源の出力を制御するステップを含む、請求項
9に記載の光出力装置の制御方法。
【請求項13】
前記光の出力を低くするか遮断するステップは、
前記認識面積が第1区間に決定されると、前記認識面積の大きさに反比例するよう
に光源の出力を制御するステップと、
前記認識面積が第2区間に決定されると、前記光源の出力をオフするステップと、を含む、請求項
9に記載の光出力装置の制御方法。
【請求項14】
前記認識面積が前記基準面積の90乃至50%であれば、前記認識面積は前記第1区間に決定され、
前記認識面積が前記基準面積の50乃至0%であれば、前記認識面積は前記第2区間に決定される、請求項
13に記載の光出力装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示では、一つ以上の実施例により安全に光を出力する方法及び装置が開示される。
【背景技術】
【0002】
光を出力してオブジェクトに反射させることによって情報を取得するデバイスが様々な分野において利用されている。例えば、3Dカメラから距離測定技法に至るまで、光を出力して情報を取得する技術は様々な方式で利用されている。
【0003】
例えば、TOF(Time of Flight)は、光が出力された時点とオブジェクトから反射して戻ってきた受信光の受信時点との間の時間差を測定して距離を測定する原理を示す用語であって、TOF技術は、実現方法が簡単であるため、航空、造船、土木、カメラ、測量など様々な分野において利用されている。
【0004】
しかし、このように光を出力して情報を取得する技術は、光を出力することを前提とするため、出力される本技術が利用される場合、出力される光が予測することが出来ない問題点を発生させることがある。従って、出力される光を安全などのため、場合により制御する具体的な方案が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は一つ以上の実施例によって、安全に光を出力する方法及び装置を提供することができる。具体的に、光を出力するに当たり、場合によって出力される光を制御することによって使用者の安全を図る方法及び装置が開示される。
【0006】
解決しようとする技術的課題は、前記の技術的課題に限定されず、通常の技術者に自明な範囲内で様々な技術的課題がさらに含まれることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1側面に係る光出力装置は、オブジェクトに光を出力する光源、前記オブジェクトから前記光が反射する受信光を受信するレシーバー、前記光源と前記オブジェクトとの間の距離に応じて認識される前記オブジェクトの基準面積に対する情報が格納されるメモリー、及び前記レシーバーで認識される前記オブジェクトの認識面積と前記基準面積を比較して前記光源の出力を制御するプロセッサーを含むことができる。
【0008】
また、前記プロセッサーは、前記認識面積と前記基準面積の差異値が既設定された値以上の場合、前記光源の出力を低くするかオフすることができる。
【0009】
さらに、前記光源の出力を低くするかオフすることは、前記光源に入力される電圧を低くするか遮断することができる。
【0010】
第2側面に係る光出力装置は、オブジェクトに光を出力する光源、前記オブジェクトから前記光が反射する受信光を受信する複数のピクセルを含むレシーバー、前記複数のピクセルの少なくとも一つのピクセルに既設定された強さより高い強さの光が検出される場合、前記光源の出力を制御するプロセッサーを含むことができる。
【0011】
さらに、前記プロセッサーは、前記複数のピクセルのうち既設定された強さより高い強さの光が検出されるピクセルがある場合、前記光源の出力を低くするかオフすることができる。
【0012】
第3側面に係る光出力装置は、オブジェクトに光を出力する光源、前記オブジェクトから前記光が反射する受信光を受信する複数のピクセルを含むレシーバー、及び前記複数のピクセルのうち前記オブジェクトを認識するピクセルの光検出強さの合計と既設定された基準強さ値を比較して、前記光源の出力を制御するプロセッサーを含むことができる。
【0013】
さらに、前記既設定された基準強さ値は、前記オブジェクトと前記光源との間の距離に応じて前記オブジェクトを認識する前記ピクセル各々に受信される光強さ値の合計でありうる。
【0014】
さらに、前記プロセッサーは、前記ピクセルの光検出強さの合計が既設定された強さ値以上の場合、前記光源の出力を低くするかオフすることができる。
【0015】
さらに、前記オブジェクトの距離に応じた基準面積に対する情報は、複数の距離各々に対応する面積の情報をルックアップテーブル(LUT:look-up table)の形態で前記メモリーに格納することができる。
【0016】
第4側面に係る光出力装置の制御方法は、オブジェクトに光を出力するステップと、前記オブジェクトから反射する受信光を受信するステップと、前記光が前記オブジェクトから反射して受信される距離に応じて認識される前記オブジェクトの基準面積に対する情報を格納するステップと、前記受信された光によって認識される前記オブジェクトの認識面積と前記基準面積を比較して前記認識面積が前記基準面積より既設定された値以下である場合、前記光の出力を低くするか遮断するステップとを含むことができる。
【0017】
第5側面は、第4側面の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み込むことができる記録媒体を提供することができる。
【発明の効果】
【0018】
一つ以上の実施例により出力される光を制御して、安全に光を出力する方法及び装置が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】一実施例に係る光出力装置の構成及び動作を示すブロック図である。
【
図2】一実施例に係る光出力装置が使用者を認識する一例を示す図面である。
【
図3】一実施例により光出力装置が使用者の顔面を認識して動作する一例を示す図面である。
【
図4】一実施例により光出力装置に含まれる光源の一例を示す図面である。
【
図5】一実施例により光出力装置の光源から出力光を出力する一例を示す図面である。
【
図6】一実施例により光出力装置が異物により出力光が集光される場合、出力光を制御する一例を示す図面である。
【
図7】一実施例により光出力装置が一部部品の損傷により出力光が集光なる場合、出力光を制御する一例を示す図面である。
【
図8】一実施例により光出力装置が使用者の顔面を認識してルックアップテーブルを取得する一例を示す図面である。
【
図9】一実施例により光出力装置が顔面の面積認識により光源の出力を制御する一例を示すフローチャートである。
【
図10】一実施例により光出力装置がピクセルで受信される光のエネルギー値に基づいて光源の出力を制御する一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
実施例で使われる用語は、本発明での機能を考慮しながらできる限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などにより変わることができる。さらに、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合該当する発明の説明の部分で詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使われる用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が持つ意味と本発明の全般にわたった内容に基づいて定義されなければならない。
【0021】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を“含む”とする際、これは特に反対の記載がない限り他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含む可能性があることを意味する。さらに、明細書に記載された“…部”、“…モジュール”等の用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味して、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されたりハードウェアとソフトウェアの結合で具現されることができる。
【0022】
下記では、添付図面を参考にして本発明の実施例に対し本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が、容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は様々な異なる形態で具現することができ、ここで説明する実施例に限定されない。
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0024】
図1は、一実施例に係る光出力装置100の構成及び動作を示すブロック図である。
【0025】
図1に示したように、光出力装置100は光源110、プロセッサー1000及びレシーバー120を含むことができる。
【0026】
しかし、
図1に図示された構成要素ほかに他の汎用的な構成要素が光出力装置100にさらに含まれる可能性があることを関連技術分野において通常の知識を有する者なら理解することができる。例えば、光出力装置100は、光源から出力された光が透過するディフューザーまたはプロセッサー1000と連結されるメモリーをさらに含むことができる。または、他の実施例に従う場合、
図1に図示された構成要素のうちの一部構成要素は省略される可能性があることを関連技術分野において通常の知識を有する者なら理解することができる。
【0027】
一実施例に係る光源110は、出力光を出力することができる。出力光は、光源110から出力される光として、既設定された範囲内の波長でありうる。
【0028】
出力光は、光源110から出力される光を意味し、場合により単に‘光’と記載されることができる。
【0029】
光源110は、例えば、赤外線波長を持つ光、安全のために人間の目には見えない約850nmの近赤外線(NIR)波長を持つ光を放出させることができる発光ダイオード(LED)またはレーザーダイオード(LD)であってもよいが、波長の帯域と光源の種類は制限を受けない。例えば、光源110から出力する出力光の波長は可視光線領域に含まれることもできて、紫外線領域に含まれることもできる。
【0030】
プロセッサー1000から受信された制御信号により光源110は例えば大きさ(amplitude)変調または位相(phase)変調を行って出力光を出力することができる。プロセッサー1000の制御信号により光源110からオブジェクト130に出力される出力光は所定の周期を持つ周期的な連続関数の形態を持つことができる。例えば、出力光はサイン波、ランプ波、長方形波、パルス波などのように特別に定義された波形を持つこともできるが、定義されなかった一般的な形態の波形を有することもできる。
【0031】
レシーバー120は、オブジェクト130から反射した光を受信することができる。レシーバー120が受信する受信光を介して光出力装置100は、様々な情報を取得することができる。
【0032】
一実施例に係る光出力装置100は、受信光を介して、オブジェクト130に対する情報を取得することができる。例えば、プロセッサー1000は、オブジェクト130の形状、大きさ、色などオブジェクトに対する様々な情報を取得することができる。さらに、光出力装置100は、オブジェクト130の形状を認識することで既設定された形状とオブジェクト130の形状を対応させることができる。例えば、光出力装置100は、受信光を介して顔面認識を行うことができる。光出力装置は、顔面認識を行うことによって、顔面に対する様々な情報を取得することができる。例えば、光出力装置は、オブジェクト130中顔面に対応する部分を決めて、顔面に対応する部分の大きさ、明るさ、色などの情報だけでなく、顔面までの距離に対する情報なども取得することができる。
【0033】
レシーバー120は、レシーバー120に流入する様々な光のうちの光源110から出力された出力光がオブジェクト130に反射して獲得される受信光を区別することができる。例えば、光源110が750nm~950nm範囲の出力光を出力する場合、レシーバー120はフィルタリングにより750nm~950nm範囲の光を選別的に取得することができる。さらに、レシーバー120は、出力光に対応する受信光を選別的に取得することによって、オブジェクト130に対する正確な情報を取得することができる。
【0034】
一実施例に係るプロセッサー1000は、レシーバー120が受信する受信光を介して取得した情報に基づいて光源110及び/またはレシーバー120を制御することができる。
【0035】
プロセッサー1000は、レシーバー120が受信する受信光を介してオブジェクト130の特定面積に出力光が集中する程度を決めることができる。例えば、プロセッサー1000は、使用者の顔面の面積を決めて、決められた顔面の面積と基準面積を比較して、使用者の顔面に出力光が集中するか否かを決めることができる。
【0036】
一実施例に係るプロセッサー1000は、距離に応じた使用者の顔面の面積に対する基準を示すLUT(look up table)を決めて、光源110から顔面までの距離に応じて決められる顔面の基準面積をLUTから取得し、レシーバー120から出力光によって認識される顔面の面積である認識面積と基準面積の比較結果に応じて、光源110の出力を制御することができる。
【0037】
オブジェクト130の距離に応じた基準面積に対する情報は、複数の距離各々に対応する面積の情報は、ルックアップテーブル(LUT:look-up table)の形態でメモリーに格納されることができる。
【0038】
プロセッサー1000は、レシーバー120が受信する受信光を介してオブジェクト130の特定面積に出力光が集中する程度を決めることができる。プロセッサー1000は、レシーバー120に含まれた複数のピクセルに受信される受信光をピクセル別に取得して、オブジェクト130の特定面積(例:顔面面積)を決めて、オブジェクト130の特定面積から獲得される受信光の強さを決めて、オブジェクト130の特定面積から獲得される受信光の強さが既設定値以上であるか否かを決めることができる。顔面面積は、全体面積のうち使用者の顔面を示す面積を意味することになる。
【0039】
一実施例に係るプロセッサー1000は、レシーバー120に含まれた複数のピクセルのうちの顔面面積に対応するピクセルを決めて顔面面積に含まれるレシーバー120のピクセルのうちのピクセル当たり受信光のエネルギー値が既設定値以上のピクセルがある場合、現在の状態を異常事態と決めることができる。他の例で、プロセッサー1000は、レシーバー120に含まれた複数のピクセルのうちの顔面面積に対応するピクセルを決めて顔面面積に含まれるレシーバー120のピクセルのうちのピクセル当たり受信光のエネルギー値が既設定値以上のピクセルが既設定された個数以上(例:2つ)の場合、現在の状態を異常事態と決めることができる。
【0040】
一実施例に係るプロセッサー1000は、顔面面積に含まれたレシーバー120のピクセルが受信する受信光のエネルギー値の合計が既設定値以上の場合、現在の状態を異常事態と決めることができる。
【0041】
現在の状態が異常事態と決められた場合、プロセッサー1000は、光源110に制御信号を送信して光源110から出力される出力光の強さを既設定値以下に制御することができる。
【0042】
例えば、現在の状態が異常事態と決められた場合、プロセッサー1000は、光源110から出力光が出力されないように光源110の出力をオフすることができる。
【0043】
他の例で、現在の状態が異常事態と決められた場合、プロセッサー1000は、光源110から出力される出力光の強さが既設定値以下になるように光源110の出力を制御することができる。
【0044】
他の例で、現在の状態が異常事態と決められた場合、プロセッサー1000は、現在の状態に応じて光源110から出力される出力光を制御することができる。一例で、顔面面積に含まれるレシーバー120のピクセルのうちピクセル当たり受信光のエネルギー値が第1値以上のピクセルがある場合、プロセッサー1000は、光源110から出力光が出力されないように光源110の出力をオフし、顔面面積に含まれるレシーバー120のピクセルのうちのピクセル当たり受信光のエネルギー値が第2値(第1値よりは小さい値)以上、第1値以下のピクセルがある場合、プロセッサー1000は、光源110から出力される出力光の強さが既設定値以下になるように光源110の出力を制御することができる。
【0045】
他の例で、現在の状態が異常事態と決められた場合、プロセッサー1000は、顔面面積に含まれたレシーバー120のピクセルが受信する受信光のエネルギー値の合計に応じて、光源110から出力される出力光を制御することができる。一例で、顔面面積に含まれたレシーバー120のピクセルが受信する受信光のエネルギー値の合計が、第1値以上の場合、プロセッサー1000は、光源110から出力光が出力されないように光源110の出力をオフし、顔面面積に含まれたレシーバー120のピクセルが受信する受信光のエネルギー値の合計が、第2値(第1値よりは小さい値)以上、第1値以下の場合、プロセッサー1000は、光源110から出力される出力光の強さが既設定値以下になるように光源110の出力を制御することができる。
【0046】
プロセッサー1000は、オブジェクト130の特定面積に関係なく出力光が集中するか否かを決めて、出力光の集中がセンシングされる場合には、現在の状態を異常事態と決めることができる。光源110とオブジェクト130の距離に応じて出力光が照射される面積が決められる。光源110とオブジェクト130の距離が遠いほど出力光が照射される面積が広くなり、光源110とオブジェクト130の距離が近いほど出力光が照射される面積が狭くなる。プロセッサー1000は、現在の光源110とオブジェクト130との間の距離を決めて、現在の光源110とオブジェクト130との間の距離に応じて出力光が照射されると予想される全体基準面積を決めることができる。プロセッサー1000は、レシーバー120から受信される出力光を介して出力光が認識される全体認識面積を決めて、全体認識面積と全体基準面積を比較して異常事態であるか否かを決めることができる。
【0047】
全体認識面積は、出力光によって認識される全体面積であるため、全体認識面積が全体基準面積より小さいことは、出力光が集光されたことを意味することになる。従ってプロセッサー1000は、全体認識面積が全体基準面積より小さい場合、光源110から出力される出力光を制御することができる。例えば、プロセッサー1000は、全体認識面積が全体基準面積より小さい場合、光源110をオフして出力光の出力を停止することができる。他の例で、プロセッサー1000は、全体認識面積が全体基準面積より小さい場合、光源110から出力される出力光の強さを既設定値以下に減少させることができる。
【0048】
プロセッサー1000が、出力光によって認識される面積である全体認識面積と全体基準面積を比較して比較結果に応じて光源110の出力を制御する方式には様々な方式があり得る。
【0049】
一実施例に係るプロセッサー1000は、上述した通り全体認識面積が全体基準面積より小さい場合、光源110から出力される出力光を制御することができる。
【0050】
一実施例に係るプロセッサー1000は、全体認識面積が全体基準面積の既設定比率より小さい場合(例:全体基準面積の80%以下)、光源110の出力を制御することができる。例えば、プロセッサー1000は、全体認識面積が全体基準面積の既設定比率より小さい場合、光源110をオフして出力光の出力を停止することができる。他の例で、プロセッサー1000は、全体認識面積が全体基準面積の既設定比率より小さい場合、光源110から出力される出力光の強さを既設定値以下に減少させることができる。
【0051】
一実施例に係るプロセッサー1000は、全体認識面積が全体基準面積の既設定比率より小さい場合(例:全体基準面積の90%以下)、全体認識面積の大きさに基づいて光源110の出力を制御することができる。例えば、全体認識面積が全体基準面積の既設定比率より小さな場合、プロセッサー1000は、全体認識面積の大きさに反比例するように出力光の強さを制御することができる。他の例で、全体認識面積が第1区間(例:全体基準面積の90%~50%)に決められた場合、プロセッサー1000は、全体認識面積の大きさに反比例するように出力光の強さを制御して、全体認識面積が第2区間(例:全体基準面積の50% ~ 0%)に決められた場合、プロセッサーは、出力光が出力されないように光源110をオフする。
【0052】
一実施例により、光源110は、オブジェクト130に光を出力して、レシーバー120は、オブジェクトから光が反射する受信光を受信することができる。光源110とオブジェクト130との間の距離に応じて認識されるオブジェクト130の基準面積に対する情報は、メモリー(図示せず)に格納されることができる。
【0053】
プロセッサー1000は、レシーバー120で認識されるオブジェクト130の認識面積と基準面積を比較して光源110の出力を制御することができる。具体的に、プロセッサー1000は、認識面積と基準面積の差異値が既設定された値以上の場合、光源110の出力を低くするかオフすることができる。ここで、光源110の出力を低くするかオフすることは、光源110に入力される電圧を低くするか遮断することを意味することになる。
【0054】
一実施例により、光源110は、オブジェクト130に光を出力して、レシーバー120は、オブジェクトから光が反射する受信光を受信することができる。レシーバー120は、オブジェクト130から光が反射する受信光を受信する複数のピクセルを含むことができる。複数のピクセルの少なくとも一つのピクセルに既設定された強さより高い強さの光が検出される場合、プロセッサー1000は、光源110の出力を制御することができる。具体的に、プロセッサー1000は、複数のピクセルのうちの既設定された強さより高い強さの光が検出されるピクセルがある場合、光源110の出力を低くするかオフすることができる。
【0055】
一実施例により、光源110は、オブジェクト130に光を出力して、レシーバー120は、オブジェクト130から光が反射する受信光を受信する複数のピクセルを含むことができる。
【0056】
プロセッサー1000は、複数のピクセルのうちのオブジェクト130を認識するピクセルの光検出強さの合計と既設定された基準強さ値を比較して光源110の出力を制御することができる。具体的に、プロセッサー1000は、光検出強さの合計が既設定された基準強さ値より大きい場合、光源110の出力を低くするかオフすることができる。または、プロセッサー1000はピクセルの光検出強さの合計が既設定された強さ値以上の場合、光源110の出力を低くするかオフすることができる。
【0057】
既設定された基準強さ値は、オブジェクト130と光源110との間の距離に応じてオブジェクト110を認識するピクセル各々に受信される光強さ値の合計であり得る。
【0058】
一実施例に従うと、光出力装置100は、オブジェクト130に光を出力して、オブジェクト130から反射する受信光を受信して、光がオブジェクト130から反射して受信される距離に応じて認識されるオブジェクト130の基準面積に対する情報を格納して、受信された光によって認識されるオブジェクト130の認識面積と基準面積を比較して認識面積が基準面積より既設定された値以下である場合、光の出力を低くするか遮断することができる。
【0059】
図2は、一実施例に係る光出力装置100が使用者を認識する一例を示す図面である。
【0060】
一実施例に係る光出力装置100は、使用者を認識することができる。一例で、光出力装置100は、使用者の特定身体部位(例:顔面)を認識することができる。光出力装置100は、獲得されるイメージの全体面積のうち使用者の顔面に対応する面積を決めることができる。
【0061】
一実施例に係る光出力装置100は、使用者の特定身体部位(例:顔面)の面積に対する基準を決めることができる。
【0062】
一実施例に係る光出力装置100は、光源110または光出力装置100から顔面までの距離に基づいて決められる顔面の基準面積を決めることができる。顔面の基準面積は、距離に応じた使用者の顔面の面積の基準を示す。光出力装置100は、一回以上の撮影で距離に応じた基準面積を決めることができる。例えば、光出力装置100は、基準面積を決めるための基準面積決定モードで、決められた使用者の顔面面積と使用者の顔面面積が決められる時、光出力装置100と顔面との間の距離を利用して、距離に応じた使用者の顔面面積の予測値である基準面積を決めることができる。例えば、光源110から顔面までの距離が0.1mである時、予想される使用者の顔面面積がam2の場合、am2は距離0.1mに対する顔面の基準面積で、光源110から顔面までの距離が1mである時、予想される使用者の顔面面積がcm2の場合、cm2は距離0.1mに対する顔面の基準面積であり得る。
【0063】
一実施例に係る光出力装置100は、使用者の特定身体部位(例:顔面)の面積を決めることができる。光出力装置100が、出力光によって認識した顔面の面積である認識面積は、光出力装置100と顔面との間の距離210に応じて変わることができる。例えば、光出力装置100と顔面との間の距離210が遠くなるほど認識面積は小さくなり、光出力装置100と顔面との間の距離210が近くなるほど認識面積は大きくなることができる。
【0064】
一実施例に係る光出力装置100は、顔面の面積を決める時、顔面の面積に対応するピクセルの個数を利用することができる。光出力装置100は、レシーバー120に含まれた複数のピクセルのうち顔面の面積に対応するピクセルの個数によって顔面の面積を決めることができる。光出力装置100は、受信光を介して取得したイメージの全体面積のうち顔面に対応する面積が占める比率を利用して顔面の面積を決めることができる。
【0065】
一実施例に係る光出力装置100は、顔面の面積を決める時、顔面の横長さ220を利用することができる。光出力装置100は、レシーバー120に含まれた複数のピクセルのうちの顔面の横長さ220に対応するピクセルの個数に応じて顔面の面積を決めることができる。光出力装置100は、受信光を介して取得したイメージの全体横の長さのうち顔面の横長さ220が占める比率を利用して顔面の面積を決めることができる。
【0066】
一実施例に係る光出力装置100は、顔面の面積を決める時、顔面の縦長さ230を利用することができる。光出力装置100は、レシーバー120に含まれた複数のピクセルのうちの顔面の縦長さ230に対応するピクセルの個数に応じて顔面の面積を決めることができる。光出力装置100は、受信光を介して取得したイメージの全体縦の長さのうち顔面の縦長さ230が占める比率を利用して顔面の面積を決めることができる。
【0067】
図3は、一実施例により光出力装置100が使用者の顔面を認識して動作する一例を示す図面である。
【0068】
一実施例に係る認識面積は、出力光によって使用者の顔面が認識される面積であり得る。出力光が十分に広い範囲で照射される場合、認識面積は、全体顔面面積320であり得る。しかし、出力光が集光される場合、認識面積は全体顔面面積320中一部面積であり得る。例えば、認識面積は、全体顔面面積320と認識可能最小面積330との間であり、場合により、認識可能最小面積330より小さいこともある。しかし、通常認識面積は、全体顔面面積320より大きくないこともある。
【0069】
一実施例に係る認識可能最小面積330は、使用者の顔面を認識するための最小面積を意味することになる。光出力装置100は、認識可能最小面積330に対する情報がある場合、顔面であるか否かを決めることができる。また、一度顔面と認識された面積については持続的に顔面と認識することができる。さらに、光出力装置100が顔面であるか否かを決める時には、光源110から出力される出力光だけでなく他の光(例:自然光)を利用することができる。
【0070】
一実施例に係る光出力装置100は、光源110または光出力装置100から顔面までの距離に基づいて決められる顔面の基準面積を決めることができる。例えば、光源110から顔面までの距離が0.1mである時、予想される使用者の顔面面積がam2の場合、am2は距離0.1mに対する顔面の基準面積で、光源110から顔面までの距離が1mである時、予想される使用者の顔面面積がcm2の場合、cm2は距離1mに対する顔面の基準面積であり得る。このような基準面積は、LUT(Look Up Table)と表示されたり格納されることができる。
【0071】
基準面積は、基準となる面積として、実際の顔面面積の全体または一部にあらかじめ決められることができる。例えば、基準面積は、全体顔面面積320に対応する面積であり、認識可能最小面積330に対応する面積であり得る。基準面積が、全体顔面面積320に対応する場合、光出力装置100は、基準面積を決める時距離に応じて認識される顔面面積全体を基準面積で決めることができる。基準面積が、認識可能最小面積330に対応する場合、光出力装置100は、基準面積を決める時距離に応じて認識される認識可能な最小限の面積を基準面積で決めることができる。
【0072】
一度決められた基準面積は、メモリーに格納されて、必要な場合、プロセッサー1000は、メモリーに格納されたLUTを利用して距離に応じた基準面積を決めることができる。
【0073】
プロセッサー1000は、出力光によって認識される顔面の面積である認識面積と基準面積を比較して比較結果に応じて光源110の出力を制御することができる。
【0074】
認識面積は、出力光によって認識される顔面の面積であるため、認識面積が基準面積より小さいことは、出力光が顔面面積内に集中したことを意味することになる。従って、プロセッサー1000は、認識面積が基準面積より小さい場合、光源110から出力される出力光を制御することができる。例えば、プロセッサー1000は、認識面積が基準面積より小さい場合、光源110をオフして出力光の出力を停止することができる。他の例で、プロセッサー1000は、認識面積が基準面積より小さい場合、光源110から出力される出力光の強さを既設定値以下に減少させることができる。
【0075】
プロセッサー1000が、出力光によって認識される顔面の面積である認識面積と基準面積を比較して比較結果に応じて光源110の出力を制御する方式には様々な方式があり得る。
【0076】
一実施例に係るプロセッサー1000は、上述した通り認識面積が基準面積より小さい場合、光源110から出力される出力光を制御することができる。
【0077】
一実施例に係るプロセッサー1000は、認識面積が基準面積の既設定比率より小さい場合(例:基準面積の80%以下)、光源110の出力を制御することができる。例えば、プロセッサー1000は、認識面積が基準面積の既設定比率より小さい場合、光源110をオフして出力光の出力を停止することができる。他の例で、プロセッサー1000は、認識面積が基準面積の既設定比率より小さい場合、光源110から出力される出力光の強さを既設定値以下に減少させることができる。
【0078】
一実施例に係るプロセッサー1000は、認識面積が基準面積の既設定比率より小さい場合(例:基準面積の90%以下)、認識面積の大きさに基づいて光源110の出力を制御することができる。例えば、認識面積が基準面積の既設定比率より小さな場合、プロセッサー1000は、認識面積の大きさに反比例するように出力光の強さを制御することができる。他の例で、認識面積が第1区間(例:基準面積の90% ~ 50%)に決められた場合、プロセッサー1000は認識面積の大きさに反比例するように出力光の強さを制御して、認識面積が第2区間(例:基準面積の50% ~ 0%)に決められた場合、プロセッサー1000は出力光が出力されないように光源110をオフすることができる。
【0079】
図4は、一実施例により光出力装置100に含まれる光源110の一例を示す図面である。
【0080】
光源110は、レーザー光源420及び光学装備410を含むことができる。光学装備410は、レンズ、ディフューザー、ガラスなど光学に関わる様々な装備を包括的に指すことができる。
【0081】
一実施例により光源110が、レーザー光源420を含む場合、レーザー光源420から出力されたレーザー430は、光学装備410に印加されることができる。光学装備410は、印加されたレーザー430を分散して出力光440から出力することができる。最初にエネルギーが集中したレーザー430が光学装備410によって分散して出力されるので、光学装備410でレーザー430を分散させることができない場合には、出力光440が分散せず集中することができる。または、光学装備410でレーザー430を分散させるにも関わらず、分散したレーザーが再び集光される場合、出力光440のエネルギー密度が高くなり得る。
【0082】
図5は、一実施例により光出力装置100の光源110から出力光510を出力する一例を示す図面である。
【0083】
一実施例により光源110は、サブストレート550、ピクセル(VCSEL)540、ディフューザー530及びカバーガラス520を含むことができる。
【0084】
サブストレート550上に位置したピクセル540から出力されるレーザーが、ディフューザー530を通過しながら分散して出力されることができる。また、出力光510は、カバーガラス520を通過して光源110の外部から出力されることができる。
【0085】
カバーガラス520は、光源110の外部に位置して光源110及びディフューザー530を外部と分離することができる。
【0086】
最初にエネルギーが集中したレーザーが、ディフューザー530によって分散して出力されるので、ディフューザー530でレーザーを分散させることができない場合には、出力光510が分散せず集中することができる。または、ディフューザー530で分散をさせるにも関わらず、分散したレーザーが再び集光される場合、出力光510のエネルギー密度が高くなり得る。
【0087】
図6は、一実施例により光出力装置100が異物により出力光610が集光される場合、出力光を制御する一例を示す図面である。
【0088】
一実施例により光源110は、サブストレート650、ピクセル(VCSEL)640、ディフューザー630及びカバーガラス620を含むことができる。
【0089】
サブストレート650上に位置したピクセル640から出力されるレーザーが、ディフューザー630を通過しながら分散して出力されることができる。また、出力光610は、カバーガラス620を通過して光源110の外部から出力されることができる。
【0090】
カバーガラス620は、光源110の外部に位置して光源110及びディフューザー630を外部と分離することができる。
【0091】
しかし、異物600がある場合、出力光610は一次的にディフューザー630によって分散した後、異物600によって再び集中することができる。
【0092】
このように出力光610のエネルギー密度が高まった場合、光出力装置100は、出力される光を制御することができる。例えば、出力光610の高いエネルギー密度が使用者の顔面で探知される場合、光出力装置100は、出力光610が出力できないように光源110をオフしたり出力光610の強さが既設定値以下になるように光源110を制御することができる。
【0093】
図7は、一実施例により光出力装置100が一部部品の損傷により出力光710が集光なる場合、出力光を制御する一例を示す図面である。
【0094】
一実施例により光源110は、サブストレート750、ピクセル(VCSEL)740、ディフューザー730及びカバーガラス720を含むことができる。
【0095】
サブストレート750上に位置したピクセル740から出力されるレーザーが、ディフューザー730を通過しながら分散して出力されることができる。カバーガラス720を通過して光源110の外部から出力されることができる。
【0096】
カバーガラス720は、光源110の外部に位置して光源110及びディフューザー730を外部と分離することができる。
【0097】
しかし、ディフューザー730に損傷がある場合、出力光710は、ディフューザー730によって分散せず出力されることができる。または、かえってディフューザー730は出力されるレーザーをより集中させて出力することができる。
【0098】
このように出力光710のエネルギー密度が高まった場合、光出力装置100は、出力される光を制御することができる。例えば、出力光710の高いエネルギー密度が使用者の顔面で探知される場合、光出力装置100は、出力光710が出力されないように光源110をオフしたり出力光710の強さが既設定値以下になるように光源110を制御することができる。
【0099】
図6及び
図7で開示している場合の他にも、光出力装置100が動作する場合は多様であり、上述された実施例に限定されない。例えば、光出力装置100は、カバーガラス620が割れて集光される場合、異物がカバーガラス620の内側に生成されて集光される場合、異物がディフューザー530の内側に生成されて集光される場合などに出力される出力光を制御(例:オフまたは減少)することができる。
【0100】
図8は一実施例により光出力装置100が使用者の顔面を認識してルックアップテーブルを取得する一例を示す図面である。
【0101】
一実施例に係る基準面積820は、光源110または光出力装置100から顔面までの距離に応じて予想される顔面の面積を示すことができる。一実施例により一回以上の撮影によって光出力装置100は、光源110から顔面までの距離810に応じた基準面積820を決めることができる。例えば、光出力装置100は、光源110から顔面までの距離810が1mである時、顔面の面積をcm2で決めた場合、光源110から顔面までの距離810が0.1m、0.5m、1.5m、3m、5mなどの場合にもそれに対応する基準面積820を既設定されたアルゴリズムなどを利用して決めることができる。
【0102】
図9は、一実施例により光出力装置100が、顔面面積を認識するにつれ光源110の出力を制御する一例を示すフローチャートである。
【0103】
ステップS910で一実施例に係る光出力装置100は、距離に応じた使用者の顔面の面積に対する基準を示すLUTを決める。
【0104】
一実施例に係る基準面積は、光源110または光出力装置100から顔面までの距離に応じて予想される顔面の面積を示すことができる。一実施例により一回以上の撮影によって光出力装置100は、光源110から顔面までの距離に応じた基準面積を決めることができる。例えば、光出力装置100は、光源110から顔面までの距離が0.5mである時、顔面の面積をbm2で決めた場合、光源110から顔面までの距離が0.1m、1m、1.5m、3m、5mなどである場合にもそれに対応する基準面積を既設定されたアルゴリズムなどを利用して決めることができる。
【0105】
さらに、光出力装置100は、距離に応じた基準面積をLUT形態で格納することができる。
【0106】
一実施例に係る光出力装置100は、使用者の特定身体部位(例:顔面)の面積に対する基準を決めることができる。
【0107】
一実施例に係る光出力装置100は、光源110または光出力装置100から顔面までの距離に基づいて決められる顔面の基準面積を決めることができる。顔面の基準面積は、距離に応じた使用者の顔面の面積の基準を示す。光出力装置100は一回以上の撮影で距離に応じた基準面積を決めることができる。例えば、光出力装置100は、基準面積を決めるための基準面積決定モードで、決められた使用者の顔面面積と使用者の顔面面積が決められる時光出力装置100と顔面間の距離を利用して、距離に応じた使用者の顔面面積の予測値である基準面積を決めることができる。例えば、光源110から顔面までの距離が0.1mである時、予想される使用者の顔面面積がam2の場合、am2は距離0.1mに対する顔面の基準面積で、光源110から顔面までの距離が1mである時、予想される使用者の顔面面積がcm2の場合、cm2は距離0.1mに対する顔面の基準面積であり得る。
【0108】
ステップS920で一実施例に係る光出力装置100は出力光を出力する。
【0109】
光出力装置100は、例えば大きさ(amplitude)変調または位相(phase)変調を行って出力光を出力することができる。オブジェクト130から出力される出力光は、所定の周期を持つ周期的な連続関数の形態を持つことができる。例えば、出力光は サイン波、ランプ波、長方形波、パルス波などのように特別に定義された波形を持つこともできるが、定義されなかった一般的な形態の波形を持つこともできる。
【0110】
ステップS930で一実施例に係る光出力装置100は、使用者の身体の一部または全部を含むオブジェクトから出力光が反射して獲得される受信光を受信する。
【0111】
光出力装置100は、オブジェクト130から反射した光を受信することができる。光出力装置100が受信する受信光を介して光出力装置100は、様々な情報を取得することができる。
【0112】
光出力装置100は、レシーバー120に流入する様々な光のうちの光出力装置100から出力された出力光がオブジェクト130に反射して獲得される受信光を区別することができる。例えば、光出力装置100が750nm~950nm範囲の出力光を出力する場合、光出力装置100は、フィルタリングによって750nm~950nm範囲の光を選別的に取得することができる。さらに、光出力装置100は、出力光に対応する受信光を選別的に取得することによって、オブジェクト130に対する正確な情報を取得することができる。
【0113】
ステップS940で一実施例に係る光出力装置100は、光出力装置100から顔面までの距離を決める。
【0114】
光出力装置100は、受信光を介して光出力装置100から顔面までの距離を決めることができる。例えば、TOF方式によって光出力装置100は光出力装置100から顔面までの距離を決めることができる。
【0115】
ステップS950で一実施例に係る光出力装置100は、ステップS940で光源から顔面までの距離に応じて決められる顔面の基準面積をLUTから取得する。
【0116】
一実施例に係る光出力装置100は、ステップS910で受信したLUTにステップS940で決められた距離を対応させて現在光出力装置100から顔面までの距離に対応する顔面の基準面積を決めることができる。
【0117】
ステップS960で一実施例に係る光出力装置100は、レシーバーで認識される顔面の面積である認識面積と基準面積の比較結果に応じて光源の出力を制御する。
【0118】
一実施例に係る光出力装置100は、使用者の特定身体部位(例:顔面)の面積を決めることができる。光出力装置100が、出力光によって認識した顔面の面積である認識面積は、光出力装置100と顔面との間の距離に応じて変わることができる。例えば、光出力装置100と顔面との間の距離が、遠くなるほど認識面積は小さくなって、光出力装置100と顔面との間の距離が近くなるほど認識面積は大きくなることができる。
【0119】
光出力装置100は、出力光によって認識される顔面の面積である認識面積と基準面積を比較して比較結果に応じて光出力装置100の出力を制御することができる。
【0120】
認識面積は、出力光によって認識される顔面の面積であるため、認識面積が基準面積より小さいことは、出力光が顔面面積内に集中したことを意味することになる。従って、光出力装置100は、認識面積が基準面積より小さい場合、光源110から出力される出力光を制御することができる。例えば、光出力装置100は、認識面積が基準面積より小さい場合、出力光の出力を停止することができる。他の例で、光出力装置100は、認識面積が基準面積より小さい場合、出力光の強さを既設定値以下に減少させることができる。
【0121】
光出力装置100が、出力光によって認識される顔面の面積である認識面積と基準面積を比較して比較結果に応じて出力光の出力を制御する方式には様々な方式があり得る。
【0122】
一実施例に係る光出力装置100は、上述した通り認識面積が基準面積より小さい場合、光出力装置100から出力される出力光を制御することができる。
【0123】
一実施例に係る光出力装置100は、認識面積が基準面積の既設定比率より小さい場合(例:基準面積の80%以下)、出力光の出力を制御することができる。例えば、光出力装置100は、認識面積が基準面積の既設定比率より小さい場合、出力光の出力を停止することができる。他の例で、光出力装置100は、認識面積が基準面積の既設定比率より小さい場合、出力光の強さを既設定値以下に減少させることができる。
【0124】
一実施例に係る光出力装置100は、認識面積が基準面積の既設定比率より小さい場合(例:基準面積の90%以下)、認識面積の大きさに基づいて出力光の出力を制御することができる。例えば、認識面積が基準面積の既設定比率より小さな場合、光出力装置100は認識面積の大きさに反比例するように出力光の強さを制御することができる。他の例で、認識面積が、第1区間(例:基準面積の90%~50%)に決められた場合、光出力装置100は、認識面積の大きさに反比例するように出力光の強さを制御して、認識面積が第2区間(例:基準面積の50%~0%)に決められた場合、光出力装置100は出力光が出力されないように出力光の出力をオフすることができる。
【0125】
図10は、一実施例により光出力装置100がピクセルで受信される光のエネルギー値に基づいて光源110の出力を制御する一例を示すフローチャートである。
【0126】
図10を参照すると、一実施例に係る光出力装置100が出力を制御する方法は、
図9に図示されたステップを一部含む。以下において省略された内容であっても
図9に図示されたステップに関して以上で記述された内容は、
図10の光出力装置100が出力を制御する方法にも適用されることができる。
【0127】
ステップS1010及びステップS1020は、ステップS920及びステップS930に対応するので、全体的な説明を簡単にするだめに詳細な説明を省略する。
【0128】
ステップS1030で一実施例に係る光出力装置100は、全体面積のうち使用者の顔面を示す顔面面積を受信光を利用して決める。
【0129】
一実施例に係る顔面面積は、全体面積のうち使用者の顔面を示す面積を意味し、顔面面積は出力光だけでなく自然光等を介しても決められることができる。
【0130】
ステップS1040で一実施例に係る光出力装置100は、顔面面積に含まれたレシーバー120のピクセルのうちのピクセル当たり受信光のエネルギー値が既設定値以上のピクセルがあるか否かを決める。
【0131】
光出力装置100は、レシーバー120に含まれた複数個のピクセルに受信される受信光をピクセル別に取得して、オブジェクト130の特定面積(例:顔面面積)を決めて、オブジェクト130の特定面積から獲得される受信光の強さを決めて、オブジェクト130の特定面積から獲得される受信光の強さが既設定値以上であるか否かを決めることができる。
【0132】
一実施例に係る光出力装置100は、レシーバー120に含まれた複数個のピクセルのうちの顔面面積に対応するピクセルを決めて顔面面積に含まれるレシーバー120のピクセルのうちのピクセル当たり受信光のエネルギー値が既設定値以上のピクセルがある場合、現在の状態を異常事態と決めることができる。他の例で、プロセッサー1000は、レシーバー120に含まれた複数個のピクセルのうちの顔面面積に対応するピクセルを決めて顔面面積に含まれるレシーバー120のピクセルのうちのピクセル当たり受信光のエネルギー値が既設定値以上のピクセルが既設定された個数以上(例:2つ)ある場合、現在の状態を異常事態と決めることができる。
【0133】
一実施例に係るプロセッサー1000は、顔面面積に含まれたレシーバー120のピクセルが受信する受信光のエネルギー値の合計が既設定値以上の場合、現在の状態を異常事態と決めることができる。
【0134】
ステップS1040で光出力装置100は、現在の状態が異常事態と決められた場合、ステップS1050に移行し、現在の状態が正常状態と決められた場合、ステップS1010に移行することができる。
【0135】
ステップS1050で一実施例に係る光出力装置100は、光源の出力が既設定値以下になるように光源の出力を制御する。
【0136】
現在の状態が異常事態と決められた場合、光出力装置100は、光出力装置100から出力される出力光の強さを既設定値以下に制御することができる。
【0137】
例えば、現在の状態が異常事態と決められた場合、光出力装置100は、出力光が出力されないように出力をオフすることができる。
【0138】
他の例で、現在の状態が異常事態と決められた場合、光出力装置100は出力される出力光の強さが既設定値以下になるように出力を制御することができる。
【0139】
他の例で、現在の状態が異常事態と決められた場合、光出力装置100は現在の状態により光源110から出力される出力光を制御することができる。一例で、顔面面積に含まれるレシーバー120のピクセルのうちのピクセル当たり受信光のエネルギー値が第1値以上のピクセルがある場合、光出力装置100は出力光が出力されないように出力をオフして、顔面面積に含まれるレシーバー120のピクセルのうちのピクセル当たり受信光のエネルギー値が第2値(第1値よりは小さい値)以上、第1値以下であるピクセルがある場合、光出力装置100は出力光の強さが既設定値以下になるように出力を制御することができる。
【0140】
他の例で、現在の状態が異常事態と決められた場合、光出力装置100は、顔面面積に含まれたレシーバー120のピクセルが受信する受信光のエネルギー値の合計に応じてお力光を制御することができる。一例で、顔面面積に含まれたレシーバー120のピクセルが受信する受信光のエネルギー値の合計が第1値以上の場合、光出力装置100は、出力光が出力されないように出力をオフして、顔面面積に含まれたレシーバー120のピクセルが受信する受信光のエネルギー値の合計が第2値(第1値よりは小さい値)以上、第1値以下の場合、光出力装置100は出力光の強さが既設定値以下になるように出力を制御することができる。
【0141】
一方、上述した方法はコンピュータで実行されることができるプログラムで作成可能で、コンピュータで読み込むことができる記録媒体を利用して前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで具現されることができる。さらに、上述した方法で使われたデータの構造は、コンピュータで読み込むことができる記録媒体に様々な手段を介して記録されることができる。前記コンピュータで読み込むことができる記録媒体は、マグネチック格納媒体(例えば、ROM、RAM、USB、フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光学的読み込み媒体(例えば、CD-ROM、DVDなど)のような格納媒体を含む。
【0142】
本実施例と関連した技術分野において通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現される可能性があることを理解することができるであろう。従って、開示された方法は限定的な観点でなく説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述した説明でなく特許請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるいずれの差異点は本発明に含まれたものと解釈されなければならない。