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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-06
(45)【発行日】2023-11-14
(54)【発明の名称】呼吸インジケータ
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/08 20060101AFI20231107BHJP
   A61M 16/00 20060101ALI20231107BHJP
【FI】
A61B5/08
A61M16/00 370Z
【請求項の数】 33
(21)【出願番号】P 2021530117
(86)(22)【出願日】2019-11-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-01
(86)【国際出願番号】 IB2019059813
(87)【国際公開番号】W WO2020109915
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】62/772,014
(32)【優先日】2018-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504298349
【氏名又は名称】フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100196221
【弁理士】
【氏名又は名称】上潟口 雅裕
(72)【発明者】
【氏名】チャーチ ジョナサン マーク
(72)【発明者】
【氏名】フリントフ ザク ジェイク
(72)【発明者】
【氏名】ベイン ブレンダ ルイーズ
(72)【発明者】
【氏名】ミューア ミシェル レスリー
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン ダニエル チャールズ
【審査官】佐々木 創太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0095290(US,A1)
【文献】特表2008-513059(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0048278(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0220326(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/08
A61M 11/00-19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の吸気状態及び/又は呼気状態の表示を提供する呼吸インジケータであって、
スサンプリング部分と、インジケータ部分とを備える本体であって、前記ガスサンプリング部分が前記インジケータ部分と流体連通し、前記ガスサンプリング部分が、使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスを受け取るように構成された入口を備え、前記インジケータ部分が、大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポートを備える、本体
を備え、
前記インジケータ部分が、少なくとも第1領域と、前記第1領域に実質的に隣接する少なくとも第2領域とを備え、前記第1領域が、前記使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスのガスパラメータの検出を示すように、初期視覚的状態と後続視覚的状態との間で変化することができる、ガスパラメータ検出材料を備え
前記第1領域の前記初期視覚的状態及び/又は前記後続視覚的状態が、少なくとも前記第2領域の視覚的状態と視覚的にコントラストをなし、
前記本体は、前記ガスサンプリング部分の入口から前記インジケータ部分の入口を介して前記少なくとも1つのポートまで延在するガス経路と、を備え、
前記ガス経路は、ある容量のガスを前記ガスパラメータ検出材料に曝し又は接触させ又は分散させるように構成され、
前記ガス経路のうち前記インジケータ部分の内部の部分の経路長は、前記インジケータ部分の入口と前記少なくとも1つのポートとの間の直線距離よりも大きい、呼吸インジケータ。
【請求項2】
前記第1領域又は前記第2領域がしるしの形態の形状である、請求項1に記載の呼吸インジケータ。
【請求項3】
前記インジケータ部分の前記第1領域及び/又は前記第2領域のうちの1つ又は複数が、前記第1領域及び/又は前記第2領域のうちの1つ又は複数を実質的に包囲している、請求項1又は2に記載の呼吸インジケータ。
【請求項4】
前記第2領域が、静止したか又は実質的に変化しない視覚的状態を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項5】
前記第1領域又は前記第2領域又はさらなる領域のうちの少なくとも1つが、背景視覚的状態として提供されている、請求項1~のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項6】
前記背景視覚的状態が、前記使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスの検出されたガスパラメータを示すように、初期視覚的状態から後続視覚的状態に変化することができるガスパラメータ検出材料によって提供される、請求項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項7】
前記本体が長尺状本体である、請求項1~のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項8】
前記長尺状本体が、実質的に前記ガスサンプリング部分における又はそれに向かう相対的に小さい外径又は外側直径から、実質的に前記インジケータ部分における又はそれに向かう相対的に大きい外径又は外側直径までテーパ状となっている、請求項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項9】
前記ガスサンプリング部分が導入部分を備える、請求項1~のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項10】
前記導入部分が、(i)比較的幅の狭い外側直径を有する前記本体の領域、又は(ii)前記ガスサンプリング部分のデバイス内へのアクセスを補助するように面取り縁部又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む、前記本体の先端又は端部のうちの少なくとも一方である、請求項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項11】
前記インジケータ部分が、前記ガスパラメータ検出材料を実質的に覆うとともに、前記ガス経路を完成させるように構成された、キャップを備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項12】
前記しるしが、前記キャップの上に刻印され、印刷され、若しくは重ねられ、又は、前記キャップの上に配置可能である別個の構成要素として提供されている、請求項11に記載の呼吸インジケータ。
【請求項13】
前記インジケータ部分が、前記キャップと係合するように構成された少なくとも1つのタブを備える、請求項12に記載の呼吸インジケータ。
【請求項14】
前記タブが、前記キャップを所定位置に配置するように構成された離隔特徴部を提供する、請求項13に記載の呼吸インジケータ。
【請求項15】
前記所定位置が、前記ガスパラメータ検出材料に対して高い位置である、請求項14に記載の呼吸インジケータ。
【請求項16】
前記キャップが、前記ガスパラメータ検出材料の変化する色及び/又は視覚的状態の視覚的識別を提供するように実質的に透明又は半透明である、請求項1115のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項17】
前記キャップが、少なくとも一部、光学的に透明な材料によって形成されている、請求項1116のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項18】
前記キャップが、前記キャップの真下に配置されるセンサの光学的拡大機能を提供する、請求項1117のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項19】
前記ガス経路が、前記ガスパラメータ検出材料がある容量の使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスに均等に直接曝されるように構成されている、請求項1~18のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項20】
前記ガス経路が、使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスと接触するガスパラメータ検出材料の表面積を増大させるように構成されている、請求項1~19のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項21】
前記ガス経路が、チャネルを備え、前記キャップが、前記本体に取り付けられると、前記ガスサンプリング部分と前記インジケータ部分との間で前記ガス経路を完成するように構成されている、請求項1118のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項22】
前記チャネルを画定する壁又は構造体が、突出しているか又はドーム状配置に似ている、請求項21に記載の呼吸インジケータ。
【請求項23】
前記ガス経路が螺旋形である、請求項~22のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項24】
前記ガス経路が、前記インジケータ部分の入口から半径方向外向きに螺旋形である、請求項23に記載の呼吸インジケータ。
【請求項25】
前記ガス経路が、前記インジケータ部分の内側半径よりも実質的に大きい距離であるガス路を提供する、請求項~24のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項26】
前記本体が、前記呼吸インジケータが取付可能又は係合可能であるデバイスの部分と係合可能な止めフランジを含み、前記止めフランジは、前記デバイスに対する前記本体の配置位置を提供するか、又は、デバイス内への前記本体の挿入の最大又は所定長さ(又は深さ)を提供する、請求項1~25のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項27】
大気中に排気するように構成された前記少なくとも1つのポートが、前記呼吸インジケータの下側に配置されている、請求項1~26のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項28】
前記インジケータ部分から大気中に排気するように構成された前記少なくとも1つのポートが、前記本体の止めフランジに隣接して配置されている、請求項26に記載の呼吸インジケータ。
【請求項29】
前記ガスパラメータ検出材料が、ガス検出材料、ガス組成検出材料、ガス湿度検出材料、ガス温度検出材料、二酸化炭素濃度検出材料又は検出器のうちの1つ又は複数である、請求項1~28のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項30】
前記ガスパラメータ検出材料が、ガスパラメータが大気とおよそ同じか又は実質的に同様であるときに、第1色及び/又は初期視覚的状態である、請求項29に記載の呼吸インジケータ。
【請求項31】
前記ガスパラメータ検出材料が、ガスパラメータが大気よりも大きいとき、第2色及び/又は後続視覚的状態である、請求項1~30のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項32】
前記ガスパラメータ検出材料が、0.04%よりも高い二酸化炭素濃度、又は0.2よりも高い二酸化炭素濃度、又は2.5%よりも高い二酸化炭素濃度を含有するガスに曝されたとき、第2色及び/又は後続視覚的状態である、請求項1~31のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【請求項33】
前記しるしが、
i.ガスパラメータが大気ガスパラメータと同じか又はそれよりも小さいときに、前記ガスパラメータ検出材料に対する第1色及び/又は初期視覚的状態を提供し、且つ/又は
ii.ガスパラメータが大気ガスパラメータよりも大きいときに、前記ガスパラメータ検出材料に対する第2色及び/又は後続視覚的状態を提供する、
請求項2~32のいずれか一項に記載の呼吸インジケータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、呼吸インジケータに関する。この呼吸インジケータは、患者の蘇生において使用される等、呼吸補助装置とともに又はその一部として、患者が呼吸しているか否かを示すために使用することができる。
【背景技術】
【0002】
呼吸補助を必要とする患者のための呼吸、蘇生又は補助呼吸(換気)中、呼気終末陽圧(PEEP)及び制御された最大吸気圧(PIP)を適用することが知られている。PEEPを適用する際、患者の上気道及び肺は、印加される圧力により開存した状態で保持される。
【0003】
医療専門家にとって、患者の呼吸を確立し検証することができることは重要である。患者は、補助換気又は呼吸を受けているとき、自身の気道に連続ガス流を受け取る。これらのガスは、大気であるか、補足酸素が添加された大気であるか、又は(めったにないが)純酸素のいずれかとなる。患者は、連続ガス流に対して呼気するとき、自身の肺に入るものよりも高い濃度の二酸化炭素を有するガスを吐き出す。
【0004】
成人換気システムとともに且つ呼吸マスクの一部として、二酸化炭素検出器を使用することが知られている。米国特許第4,945,918号明細書は、換気システムを備えたCO2検出器を使用して患者の循環状態を検出することを開示している。米国特許第5,857,460号明細書は、ガスセンサが位置決めされているマスクを開示している。
【0005】
本明細書では、特許明細書、他の外部文献、又は他の情報源を参照している場合、これは、概して、本発明の特徴を考察するための背景を提供することを目的とする。特に別段の定めのない限り、こうした外部文献への参照は、こうした文献又はこうした情報源が、いかなる法域においても、従来技術であるか又は本技術分野における共通の一般知識の一部を形成することを認めるものとして解釈されるべきではない。
【0006】
さらなる態様及び利点は、単に例として与える後続する説明から明らかとなろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、上述したことに対する改善に少なくとも幾分か役立つか、又は、少なくとも公衆若しくは医療界に有用な選択肢を提供する呼吸インジケータを、単独で又は呼吸補助システム若しくは装置の一部として提供されるように、提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1態様では、使用者の吸気状態及び/又は呼気状態の表示を提供する呼吸インジケータが提供され、前記呼吸インジケータは、
吸気及び呼気に従って、第1色又は初期視覚的状態から第2色又は後続視覚的状態に色又は視覚的状態を変化させることができる検出材料であって、本体内に収容され、前記本体が、使用者の吸気ガス及び呼気ガスを受け取るように構成された第1ポートと、前記本体からの前記ガスの排気を可能にする少なくとも第2ポートとを備える、検出材料と、
前記使用者の吸気ガス及び排気ガスによる前記検出材料の色又はコントラスト状態の変化に従って、色又はコントラスト状態に関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素と、
を備える。
【0009】
第2態様では、使用者の吸気状態及び/又は呼気状態の表示を提供する呼吸インジケータが提供され、前記呼吸インジケータは、
本体であって、使用者の吸気ガス及び呼気ガスを受け取るように構成された第1ポートと、前記本体から前記ガスを排気する少なくとも第2ポートとを備え、
前記本体が、ガス組成の変化に従って、又は使用者の吸気ガス及び/又は排気ガスのガスパラメータに従って、第1色又は初期視覚的状態から第2色又は後続視覚的状態に変化することができる検出材料を備える、本体と、
前記ガス組成の変化に基づく又は検出されたガスパラメータによる前記検出材料の色又は視覚的コントラスト状態の変化に従って、色又は視覚的コントラスト状態変化を提供するように構成された少なくとも1つのしるしを備える構成要素と、
を備える。
【0010】
検出材料は、ガスのパラメータを検出することができる。パラメータは、ガス温度、ガス含水量、ガス組成のうちの1つ又は複数であり得る。
【0011】
検出材料は、二酸化炭素検出材料又は検出器であり得る。
【0012】
検出材料は、二酸化炭素濃度が大気とおよそ同じか又は実質的に同様であるとき、第1色又は第1若しくは初期視覚的状態であり得る。
【0013】
検出材料は、最大約0.03%又は約0.04%二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されたとき、第1色又は第1若しくは初期視覚的状態であり得る。
【0014】
検出材料は、二酸化炭素濃度が大気よりも高いとき、第2若しくは異なる色又は第2若しくは後続視覚的状態であり得る。
【0015】
検出材料は、約0.2%以上よりも高い二酸化炭素濃度を含有するか又は含むガスに曝されたとき、第2色又は第2若しくは後続視覚的状態であり得る。
【0016】
検出材料は、約1.2%以上の二酸化炭素濃度を含有するか又は含むガスに曝されたとき、第2色又は第2若しくは後続視覚的状態であり得る。
【0017】
検出材料は、約2.5%以上の二酸化炭素濃度を含有するか又は含むガスに曝されたとき、第2色又は第2若しくは後続視覚的状態であり得る。
【0018】
前記検出材料の第1色又は第1若しくは初期視覚的状態は、青色又は紫色のうちの一方であり得る。
【0019】
前記検出材料の第2色又は第2若しくは後続視覚的状態は、黄色又はオレンジ色のうちの一方であり得る。
【0020】
前記検出材料の第1色又は第1若しくは初期視覚的状態から第2色又は第2若しくは後続視覚的状態への変化は、前記検出材料の化学反応に基づくことができる。
【0021】
化学反応は可逆的であり得る。
【0022】
前記検出材料の第1色又は第1若しくは初期視覚的状態から第2色又は第2若しくは後続視覚的状態への変化は、視覚的に観察可能であり得る。
【0023】
しるしは、検出されたより大きいか又は小さい流体のパラメータのいずれかを示すように、前記検出材料に対するより大きい色のコントラスト又はより高い視認性又はより大きい視覚的コントラスト状態を提供することができる。
【0024】
流体のパラメータは、ガスのパラメータとすることができ、ガス温度、ガス含水量、ガス組成のうちの1つ又は複数であり得る。
【0025】
しるしは、大気中の二酸化炭素濃度に対する、二酸化炭素の検出されたより高いか又は低い濃度のいずれかを示すように、前記検出材料に対して、より大きい色のコントラスト又はより高い視認性又はより大きい視覚的コントラスト状態を提供することができる。
【0026】
しるしは、ガス組成を形成する1種又は複数種の検出されたガスの、検出されたより高いか又は低い濃度のいずれかを示すように、前記検出材料に対する、より大きい色のコントラスト又はより高い視認性又はより大きい視覚的コントラスト状態を提供することができる。
【0027】
検出されたガスは、二酸化炭素、酸素、窒素、アルゴン、又は空気若しくは吸気/呼気ガスに通常存在する他の任意のガスのうちの1種又は複数種であり得る。
【0028】
しるしは、
二酸化炭素濃度が大気中の二酸化炭素濃度と同じか又はそれよりも低いとき、前記検出材料に対する第1コントラスト状態又は第1若しくは初期視覚的状態を提供し、且つ/又は
二酸化炭素濃度が大気中の二酸化炭素濃度よりも高いとき、前記検出材料に対する第2コントラスト状態又は第2若しくは後続視覚的状態を提供することができる。
【0029】
しるしは、
検出されたガスパラメータが大気ガスの検出されたガスパラメータと同じか又はそれよりも小さいとき、前記検出材料に対する第1コントラスト状態又は第1若しくは初期視覚的状態を提供し、且つ/又は
検出されたガスパラメータが大気ガスの検出されたガスパラメータよりも大きいとき、前記検出材料に対する第2コントラスト状態又は第2若しくは後続視覚的状態を提供することができる。
【0030】
第1及び第2しるしコントラスト状態は、視認性の度合いであり得る。
【0031】
第2しるしコントラスト状態は、前記検出材料に対してより高い視認性又は観察可能性のものであり得る(すなわち、より容易に視認可能であるか又は光学的に検出可能に見える)。
【0032】
第2しるしコントラスト状態は、第1しるしコントラスト状態よりも著しく高視認性であり得る。
【0033】
第1しるしコントラスト状態は、前記検出材料が第1色であるときであり得る。
【0034】
第1しるしコントラスト状態は、前記検出材料が、最大約0.03%又は約0.04%の二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されたときであり得る。
【0035】
第1しるしコントラスト状態は、二酸化炭素濃度が実質的に大気と同じときであり得る。
【0036】
第1しるしコントラスト状態から第2しるしコントラスト状態への変化は、前記検出材料の化学反応に基づくことができる。
【0037】
第1しるしコントラスト状態から第2しるしコントラスト状態への変化は、視覚的に又は光学的に観察可能なコントラストの変化(たとえば、人によって光学的に観察可能)であり得る。
【0038】
少なくとも1つのしるしは、アイコンとすることができ、前記アイコンは、一対の肺(ヒト肺等)、又は気息、又は心臓、又はグラフィカルな笑顔マーク、又は検出された二酸化炭素濃度の他の肯定的な表示に似ていてもよい。
【0039】
少なくとも1つのしるしは、前記構成要素の上に直接印刷するか又は取り付けることができる。
【0040】
少なくとも1つのしるしは、前記検出材料の上に直接印刷するか又は取り付けることができる。
【0041】
検出器材料は、前記しるしを視覚的に包囲することができる。
【0042】
検出器材料は、前記しるしの2つ以上の縁部又は外周部分を視覚的に縁取ることができる。
【0043】
構成要素は、検出材料、呼吸インジケータキャップ、又は呼吸インジケータアセンブリの別の別個の構成要素のうちの1つ又は複数であり得る。
【0044】
呼吸インジケータは、長尺状本体、キャップ、センサ、又は前記検出材料を備える検出器部分をさらに備えることができ、前記センサ又は検出器部分は、前記長尺状本体を通る、前記キャップによって覆われた領域内へのガス流に、曝されるように位置決めされている。
【0045】
キャップは、キャップ及び長尺状本体を係合形態で併せて保持又は維持する半径方向内向きに延在する突出部分を含むか又は備えることができる。
【0046】
突出部分は、前記長尺状本体の外側部分と係合することができる。
【0047】
突出部分は、キャップの周囲で周方向内方に延在することができる。
【0048】
キャップは、前記長尺状本体の端部に受入可能とすることができ、前記キャップは、前記長尺状本体の前記端部の上に維持されるように構成されている。
【0049】
前記長尺状本体の端部は、前記センサ又は検出器部分を収納又は配置するように構成された端部であり得る。
【0050】
前記長尺状本体の端部は、前記センサ又は検出器部分を収納又は配置するプラットフォームを提供するように構成することができる。
【0051】
前記長尺状本体の端部及び前記キャップは、前記係合形態にあるとき、前記センサ又は検出器部分に対するハウジングを提供することができる。
【0052】
長尺状本体は、前記長尺状本体の両端部の間に延在する中空通路と、ガスサンプリング端部として設けられた前記長尺状本体の第1端部と、検出器部分としての前記センサを収納又は配置する領域として設けられた前記長尺状本体の第2端部とを備えることができる。
【0053】
前記長尺状本体の第2端部は、前記センサ又は検出器部分が収納又は配置されるプラットフォーム領域を備えることができ、前記中空通路は、前記プラットフォーム領域内で終端する。
【0054】
(前記キャップが本来の位置にある(in-situ)か、又は前記長尺状本体と係合若しくは組立形態にあるとき)前記長尺状本体の端部と前記キャップの内壁面との間に設けられた空隙空間内に、検出材料を収納又は配置することができる。
【0055】
(前記キャップが本来の位置にあるか、又は前記長尺状本体と係合若しくは組立形態にあるとき)前記長尺状本体の端部と前記キャップの下側又は内壁面側との間の前記空隙空間内に、少なくとも1つのしるしが直接印刷されているか又は取り付けられている構成要素を、収納又は配置することができる。
【0056】
構成要素は、センサ、検出材料、キャップのうちの1つ又は複数とすることができ、又は、構成要素は、センサ、検出材料、キャップ及び/又は構成要素の各々とは別個の要素として提供することができる。
【0057】
キャップは、少なくとも一部、光学的に透明な材料から形成することができる。
【0058】
キャップ又はその一部は、前記キャップの真下に配置された前記センサ及び/又は前記しるしの光学的拡大機能を提供することができる。
【0059】
キャップは、シェル又は蓋部分を含むことができる。
【0060】
キャップ又はその一部は、前記キャップの真下に配置された前記センサ及び/又は前記検出材料の視野角を増大させることができる。
【0061】
キャップ又はその一部は、実質的に光学的に明澄な材料から実質的に又は部分的に構成することができる。
【0062】
キャップは、実質的に光学的に明澄な材料又はテクスチャを備える第1部分と、不透明な又は半透明な材料又はテクスチャを備える少なくとも第2部分とを有することができる。
【0063】
実質的に不透明な又は半透明な第2部分は、キャップを呼吸インジケータに固定する特徴部が覆い隠されるように、第1部分を包囲することができる。
【0064】
実質的に不透明な又は半透明な第2部分は、キャップの粗化されたテクスチャ材料によって提供することができる。
【0065】
長尺状本体は、サンプリング端部を備えることができる。サンプリング端部は、ガス入口を画定する開放端部と、前記開放端部から前記センサ又は検出器部分まで延在する流路とを有する導管を備えることができる。
【0066】
長尺状本体は、ガス入口を画定する開放端部と、前記開放端部から前記センサ又は検出器部分まで延在する流路とを有する導管を備えることができる。
【0067】
流路は、ガス入口の前記開放端部から前記センサ又は検出器部分まで延在する通路又は導管を含むことができる。
【0068】
開放端部又はガス入口は、前記長尺状本体のガスサンプリング又はガス受取端部として設けることができる。
【0069】
流路は、前記長尺状本体のガスサンプリング端部と前記長尺状本体のガス検知端部(又はセンサ端部)又はガス検出器部分との間の流体(たとえば、ガス)連通を提供することができる。
【0070】
長尺状本体は、開放端部又は前記長尺状本体へのガス入口から延在する流路又は通路又は導管の終端部を備えることができ、前記終端部は、(前記キャップが本来の位置にあるか、又は前記長尺状本体と係合若しくは組立形態にあるとき)前記キャップによって終端する。
【0071】
終端部は、前記長尺状本体のガスサンプリング端部から前記終端部を通って大気中に向けられるガス流を排出する少なくとも1つのガス流ポートを備えることができる。
【0072】
ガス流ポートは、大気中への通気口又は出口を備えることができる。
【0073】
1つ又は複数のガス流ポートは、1つの通気孔又は複数の通気孔として設けられる1つ又は複数のアパーチャであり得る。
【0074】
1つ又は複数のガス流ポートは、前記呼吸インジケータからのガス流又は排気又は許容される漏れの速度を制御することができる。
【0075】
1つ又は複数のガス流ポートは、ガスの制御された排気又は所定のガス流量を提供するようなサイズであり得る。
【0076】
1つ又は複数のガス流ポートは、ガスの制御された排気速度又は所定のガス流量を提供するようなサイズであり得る。
【0077】
ガス流量又は排気速度は、約0リットル/分~約3リットル/分、好ましくは約1リットル/分であり得る。
【0078】
ガス流量又は排気速度は、呼吸インジケータが患者インタフェースと組み合わせて使用される場合、PEEP及び/又はPIPの動作パラメータ内であり得る。
【0079】
ガス流ポートは、約0mm~約1mm、又は約0.7mmの直径のアパーチャであり得る。
【0080】
1つ又は複数のガス流ポートは、サンプリング又は検知すべきガス流と流体連通して設けられた長尺状本体の部分を通して設けることができ、前記1つ又は複数のガス流ポートは、前記長尺状本体のガスサンプリング端部の下流及び/又は前記センサの下流である。
【0081】
1つ又は複数のガス流ポートは、長尺状本体の止めフランジ部分に実質的に隣接するか又はその周囲に配置することができる。
【0082】
止めフランジは、前記長尺状本体の拡大領域又は部分であり得る。
【0083】
止めフランジは、前記インジケータが取付可能又は係合可能であるデバイスの部分と係合可能であって、前記デバイスに対する前記長尺状本体の配置位置を提供するか、又は、デバイス内への前記長尺状本体の挿入の最大又は所定長さ(又は深さ)を提供する、前記長尺状本体の領域又は部分であり得る。
【0084】
本体の長さは、約20mm~約60mm、又は約40mmであり得る。
【0085】
キャップの高さの長さは、約2.5mm~約10mm、又は約5mmであり得る。
【0086】
1つ又は複数のガス流ポートは、実質的に円形の形状のアパーチャであり得る。
【0087】
単一の(1つの又は唯一の)ガス流ポートがあり得る。
【0088】
インジケータは、
ガスサンプリング部分とガス検知部分又は検出器部分とを備える本体であって、前記ガスサンプリング部分が前記ガス検知部分又は検出器部分と流体連通して設けられ、前記ガス検知部分又は検出器部分内にガス検出器が収容され、ガス検出器が、検出すべきガスのパラメータ(検出すべきガスの濃度等)に応じて色又は視覚的状態の視覚的に検出可能な変化を提供する材料を備え、前記ガス検出器の上に又はそれに隣接して所定のしるしが設けられている、本体
をさらに備えることができる。
【0089】
長尺状本体は、
ガスサンプリング部分及びガス検知部分又は検出器部分であって、前記ガスサンプリング部分が前記ガス検知部分又は検出器部分と流体連通して設けられ、前記ガス検知部分又は検出器部分内にガス検出材料が収容され、ガス検出材料が、検出すべきガスの濃度に応じて色又は視覚的状態の視覚的に検出可能な変化を提供し、前記ガス検出器の上に直接所定のしるしが設けられている、ガスサンプリング部分及びガス検知部分又は検出器部分
をさらに備えることができる。
【0090】
所定のしるしは、所定の形状及び/又は色であり得る。
【0091】
しるしは、アイコンに似ている形状であり得る。
【0092】
アイコンは、呼吸、肺、気息、心臓、グラフィカルな笑顔マーク、又は、二酸化炭素濃度等、ガスの検出されたパラメータの他の肯定的な表示、又は別の視覚的キューを示すことができる。
【0093】
しるしは、前記ガス検出器の上に直接刻印し、又は印刷し、若しくは重ねることができ、又は、前記ガス検出器と通信するように配置された別個の構成要素として設けることができる。
【0094】
ガス検出材料はセンサとすることができ、前記センサは、前記本体を通るか又は前記本体の周囲のガス流に曝されるように配置される。
【0095】
本体は、長尺状本体であり得る。
【0096】
長尺状本体は、実質的に前記ガスサンプリング部分における又はそれに向かう相対的に小さい外径から、実質的に前記ガス検知部分又は検出器部分における又はそれに向かう相対的に大きい外径までテーパ状となることができる。
【0097】
ガスサンプリング部分は、導入部分を備えることができる。
【0098】
導入部分は、外径が実質的に細く(又は相対的に細く)なっている前記長尺状本体の領域であり得るか、又は、前記導入部分は、デバイスのダックビル弁等を介する、デバイス内への前記ガスサンプリング端部のアクセス又は最初の挿入を補助するように、面取り縁部又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む、前記長尺状本体の先端又は端部である。
【0099】
(前記インジケータの長尺状本体等)前記本体の実質的にテーパ状の構成は、前記ガスサンプリング部分又はその実質的に近くから、前記ガス検知部分又は検出器部分に向かって、前記長尺状本体の長さの約1/4、又は約1/3、又は約半分、2/3、3/4、又は全体に延在することができる。
【0100】
キャップは、前記センサ又は検出器部分に対するハウジングとして提供することができる。センサは、ガス検出材料又はガス検出器を備えていてもよい。キャップにしるしを適用することができる。
【0101】
キャップは、前記本体から着脱可能であり得る。
【0102】
本体は、ガスサンプリング部分とガス検知部分又は検出器部分とを備えることができ、前記ガスサンプリング部分は、長尺状本体を介して前記ガス検知部分又は検出器部分と流体連通して設けられ、前記ガス検知部分又は検出器部分は、ガス検出器を収容し、ガス検出器は、検出すべきガスの濃度等のガスパラメータに応じて視覚的に検出可能な変化を提供する材料を備え、前記ガス検知部分又は検出器部分は、前記ガスサンプリング部分から遠位側であり、前記長尺状本体は、前記ガス検知端部又は検出器部分の遠位に前記ガスサンプリング部分を提供し、前記長尺状部材は、前記長尺状本体が前記ガス検知部分又は検出器部分に向かって進むに従い、前記ガスサンプリング端部における又はその実質的に近くの相対的に小さい外径から相対的に大きい外径までテーパ状である、実質的にテーパ状の構成である。
【0103】
視覚的に検出可能な変化は、色、濃淡、コントラスト又は明度の変化を含むことができる。
【0104】
ガスサンプリング端部は、導入部分を備えることができる。
【0105】
導入部分は、外側直径が実質的に細く(又は相対的に細く)なっている前記長尺状本体の領域であり得るか、又は、前記導入部分は、デバイスのダックビル弁等を介する、デバイス内への前記ガスサンプリング端部のアクセス又は最初の挿入を補助するように、面取り縁部又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む、前記長尺状本体の先端又は端部である。
【0106】
実質的にテーパ状の構成は、前記ガスサンプリング部分又はその実質的に近くから前記ガス検知部分又は検出器部分に向かって、前記長尺状本体の長さの約1/4、又は約1/3、又は約半分、2/3、3/4又は全体に延在することができる。
【0107】
前記ガス検出器に対するハウジングとしてキャップを設けることができる。
【0108】
キャップは、前記ガス検知部分又はガス検出器部分に取外し可能に取付可能であり得る。
【0109】
第3態様では、使用者の吸気状態及び/又は呼気状態の表示を提供する呼吸インジケータが提供され、前記呼吸インジケータは、長尺状本体と、キャップと、検出材料を備えたセンサ又は検出器部分であって、前記長尺状本体を通る、前記キャップによって覆われた領域内へのガス流に曝されるように、位置決め又は配置されており、
前記検出材料が、吸気及び呼気に関連する、ガス組成等のガスパラメータの変化に従って、第1色、又は第1コントラスト状態、又は第1若しくは初期視覚的状態から、第2色、又は第2コントラスト状態、又は第2若しくは後続視覚的状態に色を変化させることができ、前記検出材料が本体内に収容され、前記本体が、使用者の吸気ガス及び呼気ガスを受け取るように構成された第1ポートと、前記本体からの前記ガスの排気を可能にする少なくとも第2ポートとを備える、センサ又は検出器部分と、
前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出材料の色、又はコントラスト、又は視覚的状態の変化によりコントラストに関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素と、
を備える。
【0110】
キャップは、キャップと長尺状本体とを係合形態で併せて保持又は維持する、半径方向内向きに延在する突出部分を含むか又は備えることができる。
【0111】
突出部分は、前記長尺状本体の外側部分と係合することができる。
【0112】
突出部分は、キャップの周囲で円周方向内方に延在することができる。
【0113】
キャップは、前記長尺状本体の端部に受入可能とすることができ、前記キャップは、前記長尺状本体の前記端部の上に維持されるように構成されている。
【0114】
前記長尺状本体の端部は、前記センサ又は検出器部分を収納又は配置するように構成された端部であり得る。
【0115】
前記長尺状本体の端部は、前記センサ又は検出器部分を収納又は配置するプラットフォームを提供するように構成することができる。
【0116】
前記長尺状本体の端部及び前記キャップは、前記係合形態にあるとき、前記センサ又は検出部分に対するハウジングを提供することができる。
【0117】
長尺状本体は、前記長尺状本体の両端部の間に延在する中空通路と、ガスサンプリング端部として設けられた前記長尺状本体の第1端部と、前記センサ又は検出器部分を収納又は配置する領域として設けられた前記長尺状本体の第2端部とを備えることができる。
【0118】
前記長尺状本体の第2端部は、前記センサ又は検出器部分が収納又は配置されるプラットフォーム領域を備えることができ、前記中空通路は、前記プラットフォーム領域内で終端する。
【0119】
前記長尺状本体の端部と前記キャップの内壁面との間に設けられた空隙空間内に、検出材料を収納又は配置することができる。
【0120】
前記長尺状本体の端部と前記キャップの下側又は内壁面側との間に設けられた前記空隙空間内に、少なくとも1つのしるしがある構成要素を収納又は配置することができる。
【0121】
構成要素は、センサ又は検出器部分、検出材料、キャップのうちの1つ又は複数とすることができ、又は、構成要素は、センサ、検出材料、キャップ又は構成要素の各々とは別個の要素として設けることができる。
【0122】
キャップは、少なくとも一部、光学的に透明な材料から形成することができる。
【0123】
キャップは、前記キャップの真下に配置される前記センサ及び/又は前記しるしの光学的拡大機能を提供することができる。
【0124】
長尺状本体は、開放端部又はガス入口と、前記開放端部又はガス入口から前記センサ又は検出器部分まで延在する流路又は通路又は導管とを備えることができる。
【0125】
開放端部又はガス入口は、前記長尺状本体のガスサンプリング又はガス受取端部として設けることができる。
【0126】
流路又は通路又は導管は、前記長尺状本体のガスサンプリング端部と前記長尺状本体のガス検知端部(又はセンサ端部)又はガス検出器端部との間の流体(すなわち、ガス)連通を提供することができる。
【0127】
長尺状本体は、開放端部又は前記長尺状本体へのガス入口から延在する流路又は通路又は導管の終端部を備えることができ、前記終端部は、前記キャップによって終端する。
【0128】
終端部は、前記長尺状本体のガスサンプリング端部から前記終端部を通って大気中に向けられるガス流を排出する、大気中への少なくとも1つのガス流ポートを備えることができる。
【0129】
センサ又は検出材料は、サンプリングすべきガスの流路内に配置又は位置決めすることができる。
【0130】
検出材料は、吸気及び呼気に従って第1色から第2色に色を変化させることができ、前記検出材料は前記長尺状本体内に収容され、前記長尺状本体は、使用者の吸気ガス及び呼気ガスを受け取るように構成された第1ポートと、前記本体からの前記ガスの排気を可能にする少なくとも第2ポートと、前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出材料の色の変化に従って、コントラストに関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素とを備える。
【0131】
検出材料は、吸気及び呼気に従って第1色又は第1若しくは初期視覚的状態と第2色又は第2若しくは後続視覚的状態との間で変化することができ、前記検出材料は前記長尺状本体内に収容され、前記長尺状本体は、使用者の吸気ガス及び呼気ガスを受け取るように構成された第1ポートと、前記本体からの前記ガスの排気を可能にする少なくとも第2ポートと、前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出材料の色又は視覚的状態の変化に従って、コントラストに関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素とを備える。
【0132】
検出材料は、ガスのパラメータを検出することができる。パラメータは、ガス温度、ガス含水量、ガス組成のうちの1つ又は複数であり得る。
【0133】
検出材料は、二酸化炭素検出材料又は検出器であり得る。
【0134】
検出材料は、二酸化炭素濃度が大気とおよそ同じか又は実質的に同様であるとき、第1色又は第1若しくは初期視覚的状態であり得る。
【0135】
検出材料は、最大約0.03%又は約0.04%の二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されたとき、第1色又は第1若しくは初期視覚的状態であり得る。
【0136】
検出材料は、二酸化炭素濃度が大気よりも高いとき、第2若しくは異なる色又は第2若しくは後続視覚的状態であり得る。
【0137】
検出材料は、約2.5%以上の二酸化炭素濃度を含有するか又は含むガスに曝されたとき、第2色又は第2若しくは後続視覚的状態であり得る。
【0138】
前記検出材料の第1色又は第1若しくは初期視覚的状態は、青色又は紫色のうちの一方であり得る。
【0139】
前記検出材料の第2色又は第2若しくは後続視覚的状態は、黄色又はオレンジ色のうちの一方であり得る。
【0140】
前記検出材料の第1色又は第1若しくは初期視覚的状態から第2色又は第2若しくは後続視覚的状態への変化は、前記検出材料の化学反応に基づくことができる。
【0141】
化学反応は可逆的であり得る。
【0142】
前記検出材料の第1色又は第1若しくは初期視覚的状態から第2色又は第2若しくは後続視覚的状態への変化は、視覚的に観察可能であり得る。
【0143】
しるしは、流体の検出されたより大きいか又は小さいパラメータのいずれかを示すように、前記検出材料に対するより大きい色のコントラスト又はより高い視認性又はより大きい視覚的コントラスト状態を提供することができる。
【0144】
流体のパラメータは、ガスのパラメータとすることができ、ガス温度、ガス含水量、ガス組成のうちの1つ又は複数であり得る。
【0145】
しるしは、大気中の二酸化炭素濃度に対する、二酸化酸素の検出されたより高いか又は低い濃度のいずれかを示すように、前記検出材料に対するより大きい色のコントラスト又はより高い視認性又はより大きい視覚的コントラスト状態を提供することができる。
【0146】
しるしは、ガス組成を形成する1種又は複数種の検出されたガスの、検出されたより高いか又は低い濃度のいずれかを示すように、前記検出材料に対するより大きい色のコントラスト又はより高い視認性又はより大きい視覚的コントラスト状態を提供することができる。
【0147】
検出されたガスは、二酸化炭素、酸素、窒素、アルゴン、又は空気若しくは吸気/呼気ガスに通常存在する他の任意のガスのうちの1種又は複数種であり得る。
【0148】
しるしは、
i.二酸化炭素濃度が大気中の二酸化炭素濃度と同じか又はそれよりも低いとき、前記検出材料に対する第1コントラスト状態又は第1若しくは初期視覚的状態を提供し、且つ/又は
ii.二酸化炭素濃度が大気中の二酸化炭素濃度よりも高いとき、前記検出材料に対する第2コントラスト状態又は第2若しくは後続視覚的状態を提供することができる。
【0149】
しるしは、
検出されたガスパラメータが大気ガスの検出されたガスパラメータと同じか又はそれよりも小さいとき、前記検出材料に対する第1コントラスト状態又は第1若しくは初期視覚的状態を提供し、且つ/又は
検出されたガスパラメータが大気ガスの検出されたガスパラメータよりも大きいとき、前記検出材料に対する第2コントラスト状態又は第2若しくは後続視覚的状態を提供することができる。
【0150】
第1及び第2しるしコントラスト状態は、視認性の度合いであり得る。
【0151】
第2しるしコントラスト状態は、前記検出材料に対してより高い視認性又は観察可能性のものであり得る(すなわち、より容易に視認可能又は光学的に検出可能に見える)。
【0152】
第2しるしコントラスト状態は、第1しるしコントラスト状態よりも著しく高視認性であり得る。
【0153】
第1しるしコントラスト状態は、前記検出材料が第1色であるときであり得る。
【0154】
第1しるしコントラスト状態は、前記検出材料が、最大約0.03%又は約0.04%の二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されたときであり得る。
【0155】
第1しるしコントラスト状態は、二酸化炭素濃度が実質的に大気と同じときであり得る。
【0156】
第1しるしコントラスト状態から第2しるしコントラスト状態への変化は、前記検出材料の化学反応に基づくことができる。
【0157】
第1しるしコントラスト状態から第2しるしコントラスト状態への変化は、視覚的に又は光学的に観察可能なコントラストの変化(たとえば、人によって光学的に観察可能)であり得る。
【0158】
少なくとも1つのしるしは、アイコンとすることができ、前記アイコンは、一対の肺(ヒト肺等)、又は気息、又は心臓、又はグラフィカルな笑顔マーク、又は検出された二酸化炭素濃度の他の肯定的な表示に似ていてもよい。
【0159】
少なくとも1つのしるしは、前記構成要素の上に直接印刷するか又は取り付けることができる。
【0160】
少なくとも1つのしるしは、前記検出材料の上に直接印刷するか又は取り付けることができる。
【0161】
検出器材料は、前記しるしを視覚的に包囲することができる。
【0162】
検出器材料は、前記しるしの2つ以上の縁部又は外周部分を視覚的に縁取ることができる。
【0163】
構成要素は、検出材料、呼吸インジケータキャップ、又は呼吸インジケータアセンブリの別の別個の構成要素のうちの1つ又は複数であり得る。
【0164】
1つ又は複数のガス流ポートは、1つの通気孔又は複数の通気孔として設けられる1つ又は複数のアパーチャであり得る。
【0165】
1つ又は複数のガス流ポート又は通気口は、前記呼吸インジケータからのガス流の又は排気又は許容される漏れの速度を制御することができる。
【0166】
1つ又は複数のガス流ポートは、ガスの制御された排気又は所定のガス流量を提供するようなサイズであり得る。
【0167】
ガス流又は排気速度は、約1リットル/分であり得る。
【0168】
ガス流ポートは、約0mm~約1mm、又は約0.7mmの直径のアパーチャであり得る。
【0169】
1つ又は複数のガス流ポートは、サンプリング又は検知すべきガス流と流体(又はガス)連通して設けられる長尺状本体の部分を通して設けることができ、前記1つ又は複数のガス流ポートは、前記長尺状本体のガスサンプリング端部の下流及び/又は前記センサ又は検出器部分の下流である。
【0170】
1つ又は複数のガス流ポートは、長尺状本体の止めフランジ部分に実質的に隣接するか又はその周囲に配置することができる。
【0171】
止めフランジは、前記長尺状本体の拡大領域又は部分であり得る。
【0172】
止めフランジは、前記インジケータが取付可能又は係合可能であるデバイスの部分と係合可能であって、前記デバイスに対する手前記長尺状本体の配置位置を提供するか、又は、デバイス内への前記長尺状本体の挿入の最大又は所定長さ(又は深さ)を提供する、前記長尺状本体の領域又は部分であり得る。
【0173】
本体の長さは、約40mmであり得る。
【0174】
キャップの高さの長さは、約5mmであり得る。
【0175】
1つ又は複数のガス流ポートは、実質的に円形であり得る。
【0176】
単一のガス流ポートがあり得る。
【0177】
インジケータは、ガスサンプリング部分とガス検知部分又は検出器部分とを備える本体をさらに備えることができ、前記ガスサンプリング部分は前記ガス検知部分又は検出器部分と流体連通して設けられ、前記ガス検知部分内にガス検出器が収容され、ガス検出器は、検出すべきガスの濃度等に応じて色の視覚的に検出可能な変化を提供する材料を備え、前記ガス検出器の上に直接、所定のしるしが設けられている。
【0178】
長尺状本体は、ガスサンプリング部分とガス検知部分又は検出器部分とをさらに備えることができ、前記ガスサンプリング部分は前記ガス検知部分又は検出器部分と流体連通して設けられ、前記ガス検知部分内にガス検出材料が収容され、ガス検出材料は、検出すべきガスの濃度等のガスパラメータに応じて色又は視覚的コントラスト状態の視覚的に検出可能な変化を提供し、前記ガス検出器の上に又はそれに隣接して(直接であってもよい)所定のしるしが設けられている。
【0179】
所定のしるしは、所定の形状及び/若しくは色又は視覚的状態であり得る。
【0180】
しるしは、アイコンに似ている形状であり得る。
【0181】
アイコンは、呼吸、肺、気息、心臓、グラフィカルな笑顔マーク、又は検出された二酸化炭素濃度の他の肯定的な表示、又は別の視覚的キューを示すことができる。
【0182】
しるしは、前記ガス検出器の上に直接刻印し、若しくは印刷し、若しくは重ねるか、又は、前記ガス検出器の上に直接配置されるか若しくは重ねられる、別個の構成要素として設けることができる。
【0183】
ガス検出材料はセンサとすることができ、前記センサは、前記本体を通るか又は前記本体の周囲のガス流に曝されるように配置される。
【0184】
本体は、長尺状本体であり得る。
【0185】
長尺状本体は、実質的に前記ガスサンプリング部分における又はそれに向かう相対的に小さい外径から、実質的に前記ガス検知部分における又はそれに向かう相対的に大きい外径までテーパ状となることができる。
【0186】
ガスサンプリング部分は、導入部分を備えることができる。
【0187】
導入部分は、外径が実質的に細く(又は相対的に細く)なっている前記長尺状本体の領域であり得るか、又は、前記導入部分は、デバイスのダックビル弁等を介する、デバイス内への前記ガスサンプリング端部アクセス又は最初の挿入を補助するように、面取り縁部又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む、前記長尺状本体の先端又は端部である。
【0188】
(前記インジケータの長尺状本体等)前記本体の実質的にテーパ状の構成は、前記ガスサンプリング部分又はその実質的に近くから前記ガス検知部分又は検出器部分に向かって、前記長尺状本体の長さの約1/4、又は約1/3、又は約半分、2/3、3/4又は全体に延在することができる。
【0189】
前記ガス検出材料若しくはセンサ又はガス検出器若しくは検出器部分に対するハウジングとして、キャップ又は上記キャップを提供することができる。別の構成では、キャップにしるしを印刷するか又は他の方法で適用することができる。
【0190】
キャップは、前記本体から取外し可能又は着脱可能であり得る。
【0191】
本体は、ガスサンプリング部分とガス検知部分又は検出器部分とを備えることができ、前記ガスサンプリング部分は、長尺状本体を介して前記ガス検知部分又は検出器部分と流体連通して設けられ、前記ガス検知部分又は検出器部分は、ガス検出器を収容し、ガス検出器は、検出すべきガスの濃度等のガスパラメータに応じて色又はコントラスト状態又は視覚的状態の視覚的に検出可能な変化を提供する材料からなり、前記ガス検知部分又は検出器部分は、前記ガスサンプリング部分から遠位側であり、前記長尺状本体は、前記ガス検知端部又は検出器部分の遠位に前記ガスサンプリング部分を提供し、前記長尺状部材は、前記長尺状本体が前記ガス検知部分又は検出器部分に向かって進むに従い、前記ガスサンプリング端部における又はその実質的に近くの相対的に小さい外径から相対的に大きい外径までテーパ状である、実質的にテーパ状の構成である。
【0192】
ガスサンプリング端部は、導入部分を備えることができる。
【0193】
導入部分は、外側直径が実質的に細く(又は相対的に細く)なっている前記長尺状本体の領域であり得るか、又は、前記導入部分は、デバイスのダックビル弁等を介する、デバイス内への前記ガスサンプリング端部のアクセス又は最初の挿入を補助するように、面取り縁部又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む、長尺状本体の先端又は端部である。
【0194】
実質的にテーパ状の構成は、前記ガスサンプリング部分又はその実質的に近くから前記ガス検知部分又は検出器部分に向かって、前記長尺状本体の長さの約1/4、又は約1/3、又は約半分、2/3、3/4又は全体に延在することができる。
【0195】
前記ガス検出器に対するハウジングとしてキャップを設けることができる。
【0196】
キャップは、前記ガス検知部分又はガス検出器部分に取外し可能に取付可能であり得る。
【0197】
第4態様では、使用者の吸気状態及び/又は呼気状態の表示を提供する呼吸インジケータが提供され、前記呼吸インジケータは、
ガスサンプリング部分とガス検知部分又は検出器部分とを備える本体であって、前記ガスサンプリング部分が前記ガス検知部分又は検出器部分と流体連通して設けられている、本体
を備え、
前記ガス検知部分内にガス検出器が収容され、ガス検出器は、検出すべきガスの濃度等のガスパラメータに応じて色又はコントラスト又は視覚的状態の視覚的に検出可能な変化を提供する材料を備え、
前記ガス検出器の上に又はそれに隣接して(直接上でもよい)所定のしるしが設けられている。
【0198】
所定のしるしは、所定の形状及び/又は色であり得る。
【0199】
しるしは、アイコンに似ている形状であり得る。
【0200】
アイコンは、呼吸、肺、気息、心臓、グラフィカルな笑顔マーク、又は検出された二酸化炭素濃度の他の肯定的な表示、又は別の視覚的キューを示すことができる。
【0201】
しるしは、前記ガス検出器の上に直接刻印し、又は印刷し、若しくは重ねることができ、又は、前記ガス検出器とは別個の構成要素として提供される場合、前記ガス検出器の上に直接配置されるか又は重ねられる別個の構成要素として提供される。
【0202】
ガス検出材料はセンサとすることができ、前記センサは、前記本体を通るか又は前記本体の周囲のガス流に曝されるように位置決め又は配置される。
【0203】
本体は、長尺状本体であり得る。
【0204】
長尺状本体は、実質的に前記ガスサンプリング部分における又はそれに向かう相対的に小さい外径から、実質的に前記ガス検知部分又は検出器部分における又はそれに向かう相対的に大きい外径までテーパ状となることができる。
【0205】
ガスサンプリング部分は、導入部分を備えることができる。
【0206】
導入部分は、外径が実質的に細く(又は相対的に細く)なっている前記長尺状本体の領域であり得るか、又は、前記導入部分は、デバイスのダックビル弁等を介する、デバイス内への前記ガスサンプリング端部のアクセス又は最初の挿入を補助するように、面取り縁部又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む、前記長尺状本体の先端又は端部である。
【0207】
(前記インジケータの長尺状本体等)前記本体の実質的にテーパ状の構成は、前記ガスサンプリング部分又はその実質的に近くから前記ガス検知部分又は検出器部分に向かって、前記長尺状本体の長さの約1/4、又は約1/3、又は約半分、2/3、3/4又は全体に延在することができる。
【0208】
前記ガス検出材料若しくはセンサ又はガス検出器若しくは検出器部分に対するハウジングとして、キャップ又は上記キャップを提供することができる。別の構成では、キャップにしるしを印刷するか又は他の方法で適用することができる。
【0209】
キャップは、前記本体から取外し可能又は着脱可能であり得る。
【0210】
材料は、吸気及び呼気に従って、第1色又は第1コントラスト状態又は第1若しくは初期視覚的状態から、第2色又は第2コントラスト状態又は第2若しくは後続視覚的状態に色を変化させることができる検出材料とすることができ、前記検出材料は、前記長尺状本体内に収容され、前記長尺状本体は、使用者の吸気ガス及び呼気ガスを受け取るように構成された第1ポートと、前記本体からの前記ガスの排気を可能にする少なくとも第2ポートと、前記使用者の吸気ガス及び排気ガスによる前記検出材料の色又は視覚的状態の変化に従って、コントラストに関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素とを備える。
【0211】
検出材料は、ガスのパラメータを検出することができる。パラメータは、ガス温度、ガス含水量、ガス組成のうちの1つ又は複数であり得る。
【0212】
検出材料は、二酸化炭素検出材料又は検出器であり得る。
【0213】
検出材料は、二酸化炭素濃度が大気とおよそ同じか又は実質的に同様であるとき、第1色又は第1若しくは初期視覚的状態であり得る。
【0214】
検出材料は、最大約0.03%又は約0.04%二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されたとき、第1色又は第1若しくは初期視覚的状態であり得る。
【0215】
検出材料は、二酸化炭素濃度が大気よりも高いとき、第2若しくは異なる色又は第2若しくは後続視覚的状態であり得る。
【0216】
検出材料は、約2.5%以上の二酸化炭素濃度を含有するか又は含むガスに曝されたとき、第2又は第2若しくは後続視覚的状態であり得る。前記検出材料の第1色又は第1若しくは初期視覚的状態は、青色又は紫色のうちの一方であり得る。
【0217】
前記検出材料の第2色又は第2若しくは後続視覚的状態は、黄色又はオレンジ色のうちの一方であり得る。
【0218】
前記検出材料の第1色又は第1若しくは初期視覚的状態から第2色又は第2若しくは後続視覚的状態への変化は、前記検出材料の化学反応に基づくことができる。
【0219】
化学反応は可逆的であり得る。
【0220】
前記検出材料の第1色又は第1若しくは初期視覚的状態から第2色又は第2若しくは後続視覚的状態への変化は、視覚的に観察可能であり得る。
【0221】
しるしは、流体の検出されたより大きいか又は小さいパラメータのいずれかを示すように、前記検出材料に対するより大きい色のコントラスト又はより高い視認性又はより大きい視覚的コントラスト状態を提供することができる。
【0222】
流体のパラメータは、ガスのパラメータとすることができ、ガス温度、ガス含水量、ガス組成のうちの1つ又は複数であり得る。
【0223】
しるしは、大気中の二酸化炭素濃度に対する二酸化炭素の検出されたより高いか又は低い濃度のいずれかを示すように、前記検出材料に対するより大きい色のコントラスト又はより高い視認性又はより大きい視覚的コントラスト状態を提供することができる。
【0224】
しるしは、ガス組成を形成する1種又は複数種の検出されたガスの検出されたより高いか又は低い濃度のいずれかを示すように、前記検出材料に対するより大きい色のコントラスト又はより高い視認性又はより大きい視覚的コントラスト状態を提供することができる。
【0225】
検出されたガスは、二酸化炭素、酸素、窒素、アルゴン、又は空気若しくは吸気/呼気ガスに通常存在する他の任意のガスのうちの1種又は複数種であり得る。
【0226】
しるしは、
二酸化炭素濃度が大気中の二酸化炭素濃度と同じか又はそれよりも低いとき、前記検出材料に対する第1コントラスト状態又は第1若しくは初期視覚的状態を提供し、且つ/又は
二酸化炭素濃度が大気中の二酸化炭素濃度よりも高いとき、前記検出材料に対する第2コントラスト状態又は第2若しくは後続視覚的状態を提供することができる。
【0227】
しるしは、
検出されたガスパラメータが大気ガスの検出されたガスパラメータと同じか又はそれよりも小さいとき、前記検出材料に対する第1コントラスト状態又は第1若しくは初期視覚的状態を提供し、且つ/又は
検出されたガスパラメータが大気ガスの検出されたガスパラメータよりも大きいとき、前記検出材料に対する第2コントラスト状態又は第2若しくは後続視覚的状態を提供することができる。
【0228】
第1及び第2しるしコントラスト状態は、視認性の度合いであり得る。
【0229】
第2しるしコントラスト状態は、前記検出材料に対してより高い視認性又は観察可能性のものであり得る(すなわち、より容易に視認可能又は光学的に検出可能に見える)。
【0230】
第2しるしコントラスト状態は、第1しるしコントラスト状態よりも著しく高視認性であり得る。
【0231】
第1しるしコントラスト状態は、前記検出材料が第1色であるときであり得る。
【0232】
第1しるしコントラスト状態は、前記検出材料が、最大約0.03%又は約0.04%の二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されたときであり得る。
【0233】
第1しるしコントラスト状態は、二酸化炭素濃度が実質的に大気と同じときであり得る。
【0234】
第1しるしコントラスト状態から第2しるしコントラスト状態への変化は、前記検出材料の化学反応に基づくことができる。
【0235】
第1しるしコントラスト状態から第2しるしコントラスト状態への変化は、視覚的に又は光学的に観察可能なコントラストの変化(たとえば、人によって光学的に観察可能)であり得る。
【0236】
少なくとも1つのしるしは、アイコンとすることができ、前記アイコンは、一対の肺(ヒト肺等)、又は気息、又は心臓、又はグラフィカルな笑顔マーク、又は検出された二酸化炭素濃度の他の肯定的な表示に似ていてもよい。
【0237】
少なくとも1つのしるしは、前記構成要素の上に直接印刷するか又は取り付けることができる。
【0238】
少なくとも1つのしるしを、前記検出材料の上に直接印刷するか又は取り付けることができる。
【0239】
検出器材料は、前記しるしを視覚的に包囲することができる。
【0240】
検出器材料は、前記しるしの2つ以上の縁部又は外周部分を視覚的に縁取ることができる。
【0241】
検出器材料は、前記しるしではない構成要素のエリアを視覚的に充填するか又は取り囲むことができる。
【0242】
構成要素は、検出材料、呼吸インジケータキャップ、又は呼吸インジケータアセンブリの別の別個の構成要素のうちの1つ又は複数であり得る。
【0243】
呼吸インジケータは、長尺状本体、キャップ、前記検出材料を備えるセンサ又は検出器部分をさらに備えることができ、前記センサ又は検出器部分は、前記長尺状本体を通る、前記キャップによって覆われた領域内へのガス流に、曝されるように位置決めされている。
【0244】
キャップは、キャップ及び長尺状本体を係合形態で併せて保持又は維持する半径方向内向きに延在する突出部分を含むことができる。
【0245】
突出部分は、前記長尺状本体の外側部分と係合することができる。
【0246】
突出部分は、キャップの周囲で周方向内方に延在することができる。
【0247】
キャップは、前記長尺状本体の端部に受入可能とすることができ、前記キャップは、前記長尺状本体の前記端部の上に維持されるように構成されている。
【0248】
前記長尺状本体の端部は、前記センサを収納又は配置するように構成された端部であり得る。
【0249】
前記長尺状本体の端部は、前記センサを収納又は配置するプラットフォームを提供するように構成することができる。
【0250】
前記長尺状本体の端部及び前記キャップは、前記係合形態にあるとき、前記センサに対するハウジングを提供することができる。
【0251】
長尺状本体は、前記長尺状本体の両端部の間に延在する中空通路と、ガスサンプリング端部として設けられた前記長尺状本体の第1端部と、前記センサを収納又は配置する領域として設けられた前記長尺状本体の第2端部とを備えることができる。
【0252】
前記長尺状本体の第2端部は、前記センサ又は検出器部分が収納又は配置されるプラットフォーム領域を備えることができ、前記中空通路は、前記プラットフォーム領域内で終端する。
【0253】
(前記キャップが本来の位置にあるか、又は前記長尺状本体と係合若しくは組立形態にあるとき)前記長尺状本体の端部と前記キャップの下側又は内壁面側との間に設けられた前記空隙空間内に、検出材料を収納又は配置することができる。
【0254】
(前記キャップが本来の位置にあるか、又は前記長尺状本体と係合若しくは組立形態にあるとき)前記長尺状本体と前記キャップの内壁面との間に設けられた空隙空間内に、少なくとも1つのしるしが直接印刷されているか又は取り付けられている構成要素を収納又は配置することができる。
【0255】
構成要素は、センサ、検出材料、キャップのうちの1つ又は複数とすることができ、又は、構成要素は、(センサ、検出材料、キャップ及び/又は構成要素である)上述した要素の各々とは別個の要素として提供される。
【0256】
キャップは、少なくとも一部、光学的に透明な材料から形成することができる。
【0257】
キャップ(前記キャップのシェル又は蓋部分であってもよい)は、前記キャップの真下に(又は、前記キャップのシェル又は蓋部分の真下に)配置される前記センサ及び/又は前記しるしの光学的拡大機能を提供することができる。
【0258】
長尺状本体は、開放端部又はガス入口と、前記開放端部又はガス入口から前記センサ又は検出器部分まで延在する流路又は通路又は導管とを備えることができる。
【0259】
開放端部又はガス入口は、前記長尺状本体のガスサンプリング又はガス受取端部として設けることができる。
【0260】
流路又は通路又は導管は、前記長尺状本体のガスサンプリング端部と前記長尺状本体のガス検知端部(又はセンサ端部)又はガス検出器端部との間の流体(すなわち、ガス)連通を提供することができる。
【0261】
長尺状本体は、開放端部又は前記長尺状本体へのガス入口から延在する流路又は通路又は導管の終端部を備えることができ、前記終端部は、(前記キャップが本来の位置にあるか、又は前記長尺状本体と係合若しくは組立形態にあるとき)前記キャップによって終端する。
【0262】
終端部は、前記長尺状本体のガスサンプリング端部から前記終端部を通って大気中に排気されるように向けられるガス流を排出する、大気中への通気口又は出口として少なくとも1つのガス流ポートを備えることができる。
【0263】
1つ又は複数のガス流ポートは、1つの通気孔又は複数の通気孔として設けられる1つ又は複数のアパーチャであり得る。
【0264】
1つ又は複数のガス流ポート又は通気口は、前記呼吸インジケータからのガス流又は排気又は許容される漏れの速度を制御することができる。
【0265】
1つ又は複数のガス流ポートは、ガスの制御された排気又は所定のガス流量を提供するようなサイズであり得る。
【0266】
ガス流量又は排気速度は、約1リットル/分であり得る。
【0267】
ガス流ポートは、約0mm~約1mm、又は約0.7mmの直径のアパーチャであり得る。
【0268】
1つ又は複数のガス流ポートは、サンプリング又は検知すべきガス流と流体(又はガス)連通して設けられている長尺状本体の部分を通して設けられ、前記1つ又は複数のガス流ポートは、前記長尺状本体のガスサンプリング端部の下流及び/又は前記センサ若しくは検出器部分の下流である。
【0269】
1つ又は複数のガス流ポートは、長尺状本体の止めフランジ部分に実質的に隣接するか又はその周囲に配置することができる。
【0270】
止めフランジは、前記長尺状本体の拡大領域又は部分であり得る。
【0271】
止めフランジは、前記インジケータが取付可能又は係合可能であるデバイスの部分と係合可能であって、前記デバイスに対する前記長尺状本体の配置位置を提供するか、又は、デバイス内への前記長尺状本体の挿入の最大又は所定長さ(又は深さ)を提供する、前記長尺状本体の領域又は部分であり得る。
【0272】
本体の長さは、約40mmであり得る。
【0273】
キャップの高さの長さは、約5mmであり得る。
【0274】
1つ又は複数のガス流ポートは、実質的に円形の形状のアパーチャであり得る。
【0275】
単一の(1つの又は唯一の)ガス流ポートがあり得る。
【0276】
ガスサンプリング部分は、長尺状本体の形態の前記本体を介して、前記ガス検知部分又は検出器部分と流体連通して設けることができ、前記ガス検知部分又は検出器部分は、前記ガス検出器を収容し、前記ガス検知部分又は検出器部分は、前記ガスサンプリング部分から遠位側であり、前記長尺状本体は、前記ガス検知端部又は検出器部分の遠位に前記ガスサンプリング部分を提供し、前記長尺状部材は、前記長尺状本体が前記ガス検知部分又は検出器部分に向かって進むに従い、前記ガスサンプリング端部における又はその実質的に近くの相対的に小さい外径から相対的に大きい外径までテーパ状である、実質的にテーパ状の構成である。
【0277】
ガスサンプリング端部は、導入部分を備えることができる。
【0278】
導入部分は、外側直径が実質的に細く(又は相対的に細く)なっている前記長尺状本体の領域であり得るか、又は、前記導入部分は、デバイスのダックビル弁等を介する、デバイス内への前記ガスサンプリング端部のアクセス又は最初の挿入を補助するように、面取り縁部又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む、前記長尺状本体の先端又は端部である。
【0279】
実質的にテーパ状の構成は、前記ガスサンプリング部分又はその実質的に近くから前記ガス検知部分又は検出器部分に向かって、前記長尺状本体の長さの約1/4、又は約1/3、又は約半分、2/3、3/4又は全体に延在することができる。
【0280】
前記ガス検出器に対するハウジングとしてキャップを提供することができる。
【0281】
キャップは、前記ガス検知部分又は検出器部分に取外し可能に取付可能であり得る。
【0282】
第5態様では、使用者の吸気状態及び/又は呼気状態の表示を提供する呼吸インジケータが提供され、前記呼吸インジケータは、
ガスサンプリング部分とガス検知部分又は検出器部分とを備える本体
を備え、
前記ガスサンプリング部分は、長尺状本体を介して前記ガス検知部分又は検出器部分と流体連通して設けられ、
前記ガス検知部分又は検出器部分はガス検出器を収容し、ガス検出器は、検出すべき、ガスの濃度等のガスパラメータに応じて色又はコントラスト状態の視覚的に検出可能な変化を提供する材料からなり、前記ガス検知部分又は検出器部分は、前記ガスサンプリング部分から遠位側であり、
前記長尺状本体は、前記ガス検知端部又は検出器部分の遠位に前記ガスサンプリング部分を提供し、前記長尺状部材は、前記長尺状本体が前記ガス検知部分又は検出器部分に向かって進むに従い、前記ガスサンプリング端部における又はその実質的に近くの相対的に小さい外径から相対的に大きい外径までテーパ状である、実質的にテーパ状の構成である。
【0283】
ガスサンプリング端部は、導入部分を備えることができる。
【0284】
導入部分は、外側直径が実質的に細く(又は相対的に細く)なっている前記長尺状本体の領域であり得るか、又は、前記導入部分は、デバイスのダックビル弁等を介する、デバイス内への前記ガスサンプリング端部のアクセス又は最初の挿入を補助するように、面取り縁部又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む、前記長尺状本体の先端又は端部である。
【0285】
実質的にテーパ状の構成は、前記ガスサンプリング部分又はその実質的に近くから前記ガス検知部分又は検出器部分に向かって、前記長尺状本体の長さの約1/4、又は約1/3、又は約半分、2/3、3/4又は全体に延在することができる。
【0286】
前記ガス検出器に対するハウジングとしてキャップを提供することができる。
【0287】
キャップは、前記ガス検知部分又は検出器部分に取外し可能に取付可能であり得る。
【0288】
インジケータは、上述した第1、第2、第3又は第4態様のうちの任意の1つ又は複数に記載するインジケータであり得る。
【0289】
呼吸インジケータは、前記インジケータから大気中にガスを排気する1つ又は複数のガス流ポートを含むか又は備えることができる。
【0290】
1つ又は複数のガス流ポート又は通気口は、1つの通気孔又は複数の通気孔として設けられた1つ又は複数のアパーチャであり得る。
【0291】
1つ又は複数のガス流ポート又は通気口は、前記呼吸インジケータからのガス流又は排気又は許容される漏れの速度を制御することができる。
【0292】
1つ又は複数のガス流ポートは、ガスの制御された排気又はガス流量を提供するようなサイズであり得る。
【0293】
ガス流量又は排気速度は、約1リットル/分であり得る。
【0294】
ガス流ポートは、約0mm~約1mm、又は約0.7mmの直径のアパーチャであり得る。
【0295】
1つ又は複数のガス流ポートは、サンプリング又は検知すべきガス流と流体(又はガス)連通して設けられている長尺状本体の部分内に又はそこを通して設けることができ、前記1つ又は複数のガス流ポートは、前記長尺状本体のガスサンプリング端部の下流又はセンサの下流である(前記センサは検出材料を備えていてもよく、前記センサは、前記長尺状本体及び/又は前記キャップを通るか又はその周囲のガス流に曝されるように位置決め又は配置される)。
【0296】
1つ又は複数のガス流ポートは、長尺状本体の止めフランジ部分に実質的に隣接するか又はその周囲に配置され得る。
【0297】
止めフランジは、前記長尺状本体の拡大領域又は部分であり得る。
【0298】
止めフランジは、前記インジケータが取付可能又は係合可能であるデバイスの部分と係合可能であって、前記デバイスに対する前記長尺状本体の配置位置を提供するか、又は、デバイス内への前記長尺状本体の挿入の最大又は所定長さ(又は深さ)を提供する、前記長尺状本体の領域又は部分であり得る。
【0299】
本体の長さは、約40mmであり得る。
【0300】
キャップの高さの長さは、約5mmであり得る。
【0301】
1つ又は複数のガス流ポートは、円形アパーチャであり得る。
【0302】
単一の(1つの又は唯一の)ガス流ポート又は通気口があり得る。
【0303】
第6態様では、使用者の吸気状況若しくは状態及び/又は呼気状況若しくは状態等、使用者の呼吸状況又は状態の表示を提供する呼吸インジケータが提供され、前記呼吸インジケータは、
第1態様又は第2態様又は第3態様又は第4態様又は第5態様である、上述した態様のうちの任意の1つにおいて請求される呼吸インジケータ
を備え、
前記呼吸インジケータは、前記インジケータから大気中にガスを排気する1つ又は複数のガス流ポートを含む。
【0304】
1つ又は複数のガス流ポート又は通気口は、1つの通気孔又は複数の通気孔として設けられた1つ又は複数のアパーチャであり得る。
【0305】
1つ又は複数のガス流ポート又は通気口は、前記呼吸インジケータからのガス流又は排気又は許容される漏れの速度を制御することができる。
【0306】
1つ又は複数のガス流ポートは、ガスの制御された排気又はガス流量を提供するようなサイズであり得る。
【0307】
ガス流量又は排気速度は、約1リットル/分であり得る。
【0308】
ガス流ポートは、約0mm~約1mm、又は約0.7mmの直径のアパーチャであり得る。
【0309】
1つ又は複数のガス流ポートは、サンプリング又は検知すべきガス流と流体(又はガス)連通して設けられている長尺状本体の部分内に又はそこを通して設けることができ、前記1つ又は複数のガス流ポートは、前記長尺状本体のガスサンプリング端部の下流及び/又はセンサの下流である(前記センサは検出材料を備えていてもよく、前記センサは、前記長尺状本体及び/又は前記キャップを通るか又はその周囲のガス流に曝されるように位置決め又は配置される)。
【0310】
1つ又は複数のガス流ポートは、長尺状本体の止めフランジ部分に実質的に隣接するか又はその周囲に配置され得る。
【0311】
止めフランジは、前記長尺状本体の拡大領域又は部分であり得る。
【0312】
止めフランジは、前記インジケータが取付可能又は係合可能であるデバイスの部分と係合可能であって、前記デバイスに対する前記長尺状本体の配置位置を提供するか、又は、デバイス内への前記長尺状本体の挿入の最大又は所定長さ(又は深さ)を提供する、前記長尺状本体の領域又は部分であり得る。
【0313】
本体の長さは、約40mmであり得る。
【0314】
キャップの高さの長さは、約5mmであり得る。
【0315】
1つ又は複数のガス流ポートは、円形のアパーチャであり得る。
【0316】
単一の(1つの又は唯一の)ガス流ポート又は通気口があり得る。
【0317】
第7態様では、本発明は、広義に、使用者又は患者にガスを供給する呼吸補助装置の一部によって受入可能な呼吸インジケータからなると言うことができ、インジケータは、
ガスサンプリング端部及び取付端部を有する長尺状本体であって、取付端部が、呼吸補助装置の一部に取り付けられるとともにガスサンプリング端部を配置するように適合され、ガスサンプリング端部が、患者からのガスが呼気される領域に配置され、ガスサンプリング端部が、患者の吸気相に関連する第1視覚的インジケータ状態又は初期視覚的状態と、患者の呼気相に関連する第2視覚的インジケータ状態又は後続視覚的状態との間で変化可能な検出器又は検出材料を備えるセンサ又は検出器部分と連通しており、検出器又は検出材料が、使用者又は患者の吸気相及び呼気相に実質的に対応するのに十分な速度で視覚的インジケータ状態の間で変化することができ、前記検出器又は検出材料が、
-前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出器又は検出材料の色又は視覚的状態又は反応の変化に従って、コントラスト又は視認性又は視覚的状態に関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素と、
-前記検出器又は検出材料の上に直接設けられた所定のしるし又は基準マーキング又は基準材料と、
のうちの1つ又は複数に関連している、長尺状本体
を備える。
【0318】
検出材料は、ガスのパラメータを検出することができる。パラメータは、ガス温度、ガス含水量、ガス組成のうちの1つ又は複数であり得る。
【0319】
検出材料は、CO2検出材料である。
【0320】
センサは、CO2検出材料を備える。
【0321】
検出材料は、大気中に通常見られる濃度よりも高いCO2濃度を有するガスに曝されると、第1視覚的インジケータ状態又は第1若しくは初期視覚的状態から第2インジケータ状態又は第2若しくは後続視覚的状態に変化する。
【0322】
検出材料は、大気中に通常見られる濃度と同じか又は実質的に同様のCO2濃度を有するガスに曝されると、第2視覚的インジケータ状態又は第2若しくは後続視覚的状態から第1視覚的インジケータ状態又は第1若しくは初期視覚的状態に変化する。
【0323】
検出材料は、容量で少なくとも2.5%以上の濃度のCO2を有するガスに曝されると、第1視覚的インジケータ状態(第1色)又は第1若しくは初期視覚的状態から第2視覚的インジケータ状態(第2色)又は第2若しくは後続視覚的状態に変化する。
【0324】
検出材料の視覚的インジケータ状態は、患者のための呼吸補助装置の使用者又は患者によって光学的に又は視覚的に観察することができる。
【0325】
使用時、使用者又は患者によって呼気されるガス内に存在する呼気終末又は一呼吸ごとのCO2は、検出材料の視覚的インジケータ状態の変化により使用者によって光学的に又は視覚的に観察可能である。
【0326】
取付端部の少なくとも一部は、呼吸インジケータが取り付けられる呼吸補助装置の一部の外側にあり続ける。
【0327】
取付端部は、長尺状本体に実質的に垂直に設けられている。
【0328】
取付端部はディスク形状である。
【0329】
取付端部は、取付端部の端部から垂直に外向きに延在するハンドルフランジを含むハンドル部分として形成されている。
【0330】
呼吸インジケータは、前記長尺状本体に沿って途中に配置されるとともに前記本体から実質的に垂直に延在する止めフランジをさらに備え、前記フランジは、前記取付端部と前記検知端部との間に配置されている。
【0331】
呼吸インジケータは、患者インタフェースによって受入可能である。
【0332】
呼吸インタフェースは、フェイスマスク、口マスク、口鼻マスク、鼻マスク、1つ若しくは一対の鼻プロング、気管チューブ、Tピース蘇生器装置、又はこれらのうちの任意の1つ若しくは複数に関連するガス流量調節器若しくはガス圧調節器のうちの任意の1つ又は組合せを含む。
【0333】
呼吸インジケータは、フェイスマスクによって受入可能である。
【0334】
呼吸インジケータは、Tピース呼吸補助装置によって受入可能である。
【0335】
長尺状本体の外側面は、使用時に、長尺状本体が、インジケータが取り付けられる呼吸補助装置を通るガスの流れに対する抵抗を増大させないように、実質的に平滑であるか、又は他の形状である。
【0336】
長尺状本体は、約1mm~約5mmの外径と、約30mm~約60mmの長さとを有することができる。
【0337】
長尺状本体のガスサンプリング端部は、ガス入口を備え、入口は、通路を介してセンサと流体連通している。
【0338】
使用時、ガスサンプリング端部と取付端部又は検出器部分との間に、圧力差が存在する。
【0339】
検出材料を備えるセンサ又は検出器部分は、通路と一列に並んで設けられている。
【0340】
通路は、長尺状本体のガスサンプリング端部からセンサ又は検出器部分まで延在している。
【0341】
通路は、呼吸インジケータガス入口から1つ又は複数のポートまで延在するガス流路を提供し、前記ポートは、呼吸インジケータガス出口を提供し、1つのポート又は複数のポートは、蘇生システムの外部の周囲大気と流体連通し、センサ又は検出材料は、通路を通るガス流路と接触するように位置決め可能である。
【0342】
検出材料を含むセンサは、取付端部に隣接する領域に配置され、取付端部又は取付端部の少なくとも一部は、使用者又は患者が、検出器材料の第1視覚的インジケータ状態と第2視覚的インジケータ状態との間の変化を視覚的に検出することができるようにする、視覚的に透明な材料から形成されている。
【0343】
取付端部はセンサを収容する。
【0344】
取付端部は、センサを配置するハウジングを備える。
【0345】
取付端部(又はハウジング)の少なくとも一部は、使用時、使用者が、検出材料の第1又は初期視覚的インジケータ又は視覚的状態と第2視覚的インジケータ又は後続視覚的インジケータ又は視覚的状態との間の変化を視覚的に検出することができるように、視覚的に透明な材料から形成されている。
【0346】
長尺状本体は、ガスサンプリング端部が患者からのガスが呼気される領域に配置されるのを可能にするのに十分な長さを有し、取付端部は、呼吸補助装置の一部に取り付けられた位置に配置される。
【0347】
サンプリング端部及びセンサは、実質的に隣接しているか、又は、長尺状本体の領域の同じ部分である。
【0348】
センサは、サンプリング端部の中空部として形成され、中空部はインジケータ色素で充填され、前記中空部の壁又はシェルは、ガスが壁又はシェルを通過し、インジケータ色素と接触するのを可能にする細孔を有し、壁又はシェルは、使用者が壁又はシェルを通して色素の色を見ることができるように実質的に明澄又は半透明である。
【0349】
検出材料は、サンプリング端部の外面に適用されたインジケータ色素の層であり、検出材料は、サンプリング端部の近くの長尺状本体のエリア又は領域の少なくとも一部に適用される。
【0350】
サンプリング端部は、検出材料から少なくとも部分的に(又は全体的に)形成され、長尺状本体の残りの部分に取り付けられるか又は接続される。
【0351】
検出材料は、前記長尺状本体の全エリアに適用される。
【0352】
検出材料は、CO2検出材料が染み込んだ、サンプリング端部の外面に適用される材料の層である。
【0353】
長尺状本体は、複数のアパーチャを含む。
【0354】
アパーチャは、実質的にハニカムパターンで配置されている。
【0355】
アパーチャは、円形、楕円形、正方形、矩形又は三角形の形状である。
【0356】
アパーチャは、長尺状本体の取付端部に隣接して位置決めされている。
【0357】
アパーチャは、取付端部から長尺状本体に沿って約1mm~約15mmに位置決めされている。
【0358】
アパーチャは、取付端部から長尺状本体に沿って約7mm~約10mmに位置決めされている。
【0359】
アパーチャは、センサに隣接して位置決めされている。
【0360】
アパーチャは、サンプリング端部から長尺状本体に沿って約1mm~約15mmに位置決めされている。
【0361】
アパーチャは、サンプリング端部から長尺状本体に沿って約7mm~約10mmに位置決めされている。
【0362】
使用時、長尺状本体は、使用者又は患者にガスを供給する呼吸補助装置内に、サンプリング端部が使用者又は患者の口及び鼻に近接して配置されるように、且つ、アパーチャが呼吸補助装置への入口からのガスの流れ内に位置決めされるように、挿入され、使用時、アパーチャを通る入口流からのガスは、使用者又は患者から呼気されるガスをセンサに向かって引き込み、呼気ガスが検出材料と接触することができるようにする。
【0363】
使用時、取付端部は、蘇生システムの一部に取り付けられると、アパーチャを有する長尺状本体を、呼吸補助装置への入口からのガスの流れと位置合せする。
【0364】
呼吸補助装置は、蘇生システムであるか又は蘇生システムの一部を形成する。
【0365】
したがって、第8態様では、本発明は、広義に、患者インタフェース(フェイスマスク又は他のインタフェース等)を介して使用者又は患者にガスを供給する蘇生器システムの一部として、呼吸インジケータからなると言うことができ、呼吸インジケータは、
検知端部及び取付端部を有する長尺状本体であって、前記検知端部が、2つの視覚的インジケータ状態、すなわち、患者又は使用者の吸気相に関連する第1視覚的インジケータ状態と、呼気相に関連する第2視覚的インジケータ状態との間で変化する検出器又は検出材料を備え、検出器又は検出材料が、吸気及び呼気を示すように患者の吸気及び呼気の変化に実質的に対応するのに十分な速度で、視覚的インジケータ状態の間で変化することができ、前記長尺状本体が、使用時、前記検知端部を前記患者の口及び/又は鼻に近接して配置することができるように適合され、前記検出器又は検出材料が、
-前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出器又は検出材料の色又は視覚的状態又は反応の変化に従って、コントラスト又は視認性又は視覚的状態に関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素と、
-前記検出器又は検出材料の上に直接設けられた所定のしるし又は基準マーキング又は基準材料と、
のうちの1つ又は複数に関連している、長尺状本体
を備える。
【0366】
検知端部は、前記第1端部を見ている医療専門家が、使用時に前記呼吸補助装置内に存在する呼気終末又は一呼吸ごとのCO2を検出することができるように、大気中に通常見られる濃度よりも高いCO2濃度を有するガスに曝されると、第1視覚的インジケータ状態である基本色から第2視覚的インジケータ状態である検出色に、大気中に見られる濃度と同じか又は同様のCO2濃度を有するガスに曝されると、基本色に戻るように、色を変化させることができる、CO2検出材料を備える。
【0367】
呼吸インジケータは、前記長尺状本体に沿って途中に配置されるとともに前記本体から実質的に垂直に延在する止めフランジをさらに備え、前記フランジは、前記取付端部と前記検知端部との間に配置されている。
【0368】
検出材料は、容量で少なくとも2.5%以上の濃度のCO2を有するガスに曝されると、基本色から検出色に色を変化させる。
【0369】
取付端部は、前記取付端部の端部から垂直に外向きに延在するハンドルフランジを含むハンドル部分として形成されている。
【0370】
検知端部は、中空部として形成され、前記中空部はインジケータ色素で充填され、前記中空部の壁又はシェルは、ガスが前記壁又はシェルを通過し、インジケータ色素と接触するのを可能にする細孔を有し、前記壁又はシェルは、使用者が前記壁又はシェルを通して色素の色を見ることができるように実質的に明澄又は半透明である。
【0371】
検出材料は、前記検知端部の外面に適用されたインジケータ色素の層であり、前記検出材料は、検知端部の近くの長尺状本体のエリア又は領域の少なくとも一部に適用される。
【0372】
別法として、前記検知端部は、検出材料から少なくとも部分的に形成され、全体的にされる場合もあり、長尺状本体の残りの部分に取り付けられるか又は接続される。
【0373】
さらなる代替形態として、前記検出材料は、前記長尺状本体の全エリアに適用される。
【0374】
検出材料は、CO2検出材料が染み込んだ、前記検知端部の外面に適用される材料の層である。
【0375】
インジケータは、1mm~5mmの外径を有することができ、前記インジケータは、約30mm~約60mmの長さも有し、前記長尺状本体は、流れに対する抵抗を増大させないように実質的に平滑である。
【0376】
長尺状インジケータは、前記インジケータに複数のアパーチャを含む。
【0377】
アパーチャは、実質的にハニカムパターンで配置され得る。
【0378】
アパーチャは、円形、楕円形、正方形、矩形又は三角形を含む任意の形状であり得る。
【0379】
アパーチャは、前記インジケータの長尺状本体の取付端部に隣接して位置決めされている。
【0380】
アパーチャは、前記長尺状本体に沿って取付端部から約1mm~約15mmに位置決めされており、約7mm~約10mmに位置決めされ得る。
【0381】
別法として、アパーチャは、前記検知端部に隣接して位置決めされている。
【0382】
代替形態では、アパーチャは、前記長尺状本体に沿って前記検知端部から約1mm~約15mmに位置決めされており、約7mm~約10mmに位置決めされ得る。
【0383】
使用時、前記インジケータは、使用者又は患者にガスを供給する呼吸補助装置内に、前記検知端部が使用者又は患者の口及び鼻に近接して配置されるように、且つ、前記アパーチャが呼吸補助装置の入口からのガスの流れ内に位置決めされるように、挿入され、使用時、前記アパーチャを通る入口流からのガスは、使用者又は患者から呼気されるガスを前記インジケータに向かって引き込み、呼気ガスが検出材料と接触することができるようにするのに役立つ。
【0384】
アパーチャは、さらに、入口からのガスの流れの抵抗を低減させるように位置決めされている。
【0385】
使用時、係止特徴部は、アパーチャが入口からのガスの流れと位置合せされるように、且つ/又は前記アパーチャが入口からのガスの流れの抵抗を低減させるように位置決めされるように、アパーチャを位置決めする。
【0386】
第9態様では、本発明は、広義に、患者インタフェース(フェイスマスク又は他のインタフェース等)を介して患者又は使用者のための蘇生システムの一部として使用される、呼吸補助装置からなると言うことができ、呼吸補助装置は、マニホールド部であって、ガス空間を画定するように中空であるマニホールド部と、前記マニホールド部の外部から前記ガス空間内に通じるガス入口であって、大気圧を超える圧力で連続ガス流を受け取るようにガス導管又は同様のものに接続されるように適合されるとともに、前記連続ガス流が前記ガス空間に入るのを可能にするようにさらに適合され、前記連続ガス流がガスの流れを形成する、ガス入口と、前記マニホールドからのガス出口であって、使用時、前記ガスの流れが前記出口を通って使用者又は患者まで進む、ガス出口と、物品が前記マニホールド部の外部から前記ガス空間に入るのを可能にするように適合された、前記マニホールド部上のデバイス入口と、検知端部と取付端部とを有する長尺状本体から形成された呼吸インジケータであって、前記検知端部が、2つの視覚的インジケータ状態、すなわち、使用者又は患者の吸気相に関連する第1視覚的インジケータ状態と、呼気相に関連する第2視覚的インジケータ状態との間で変化する検出材料を備え、検出材料が、吸気及び呼気を示すように使用者又は患者の吸気及び呼気の変化に実質的に対応するのに十分な速度で、視覚的インジケータ状態の間で変化することができ、前記呼吸インジケータが前記マニホールドとは別個に形成され、前記呼吸インジケータが、前記検知端部が前記ガス空間内に突出するとともに、前記検知端部が少なくともガス出口に実質的に近接するように、前記デバイス入口内に配置され、前記検出器又は検出材料が、
-前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出器又は検出材料の色又は視覚的状態又は反応の変化に従って、コントラスト又は視認性に関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素と、
-前記検出器又は検出材料の上に直接設けられた所定のしるし又は基準マーキング又は基準材料と、
のうちの1つ又は複数に関連している、呼吸インジケータと、
を備える。
【0387】
使用時、使用者又は患者は、マニホールドの出口及びガス空間内に呼気し、前記呼吸インジケータ及び前記マニホールド部は、検知端部が使用者又は患者からの呼気ガスのガス路内にあるように、前記検知端部を使用時に出口の開口部に又はそれに近接して配置することができるように、相互にサイズが決められている。
【0388】
前記マニホールド部の少なくとも一部は半透明である。
【0389】
少なくとも、前記マニホールドの、使用時に前記使用者又は患者に最も近接する部分は、半透明である。
【0390】
呼吸インジケータは、前記長尺状本体に沿って途中に配置されるとともに前記本体から実質的に垂直に延在する止めフランジをさらに備え、前記止めフランジは、前記取付端部と前記検知端部との間に配置されており、使用時、前記止めフランジは、前記デバイス入口の外周部と接触及び当接し、前記呼吸インジケータが前記デバイス入口を通ってさらに移動するのを防止する。
【0391】
呼吸インジケータは、前記第1端部を見ている医療専門家が、使用時に前記呼吸補助装置内に存在するCO2等の呼気終末又は一呼吸ごとのCO2を検出することができるように、大気中に通常見られる濃度よりも高いCO2濃度を有するもの等、大気中に通常見られるものよりも大きいガスパラメータに曝されたとき、第1又は初期視覚的インジケータ状態である基本色又は基本視覚的状態から、第2又は後続視覚的インジケータ状態である検出色に、大気中に見られるものと同じか又は同様の、CO2濃度を有するもの等、ガスパラメータを有するガスに曝されたとき、基本色又は基本視覚的状態に戻るように、色又は視覚的状態を変化させることができる、CO2検出材料を備える、検知端部によって特徴付けることができる。
【0392】
検出材料は、呼気ガスに対応するガスパラメータに実質的に対応するガスパラメータを有するガスに曝されたとき、基本色又は基本視覚的状態から検出色又は検出視覚的状態に色を変化させる。
【0393】
検出材料は、吸気ガスに対応するガスパラメータに実質的に対応するガスパラメータを有するガスに曝されたとき、検出色又は検出視覚的状態基本色又は基本視覚的状態から基本色又は基本視覚的状態に色を変化させる。
【0394】
検出材料は、容量で少なくとも2.5%以上の濃度のCO2を有するガスに曝されると、基本色又は基本視覚的状態から検出色又は検出視覚的状態に色を変化させる。
【0395】
取付端部は、前記取付端部の端部から垂直に外向きに延在するハンドルフランジを含むハンドル部分として形成されている。
【0396】
前記止めフランジに隣接するとともに前記検知端部と反対側の前記呼吸インジケータの本体の一部が、ハンドル部として形成されている。
【0397】
検知端部は、中空部として形成され、前記中空部はインジケータ色素で充填され、前記中空部の壁又はシェルは、ガスが前記壁又はシェルを通過し、前記インジケータ色素と接触するのを可能にする細孔を有し、壁又はシェルは、使用者が前記壁又はシェルを通して色素の色を見ることができるように実質的に明澄又は半透明である。
【0398】
CO2検出材料は、前記検知端部の外面に適用されたインジケータ色素の層である。
【0399】
検出材料は、呼吸インジケータの前記検知端部の外面に適用されたインジケータ色素の層であり、前記検出材料は、呼吸インジケータの前記検知端部の近くの長尺状本体のエリアの少なくとも一部に適用される。
【0400】
呼吸インジケータの検知端部は、検出材料から少なくとも部分的に形成され、全体的に形成される場合もあり、長尺状本体の残りの部分に取り付けられるか又は接続される。
【0401】
検出材料は、前記呼吸インジケータの前記長尺状本体の全エリアに適用される。
【0402】
前記呼吸インジケータの検知端部は、CO2検出材料から少なくとも部分的に形成され、全体的に形成される場合もあり、前記長尺状本体の残りの部分に取り付けられるか又は接続される。
【0403】
別法として、CO2検出材料は、CO2検出材料が染み込んだ、呼吸インジケータの前記検知端部の外面に適用される材料の層である。
【0404】
前記デバイス入口にダックビル弁を配置することができ、ダックビル弁は、物品がマニホールド部の外部から内部に入るのを可能にし、使用中にいかなる物品も挿入されてないとき、物品の挿入中、物品が挿入される時間にわたり、且つ物品がマニホールド部から取り除かれる際、前記マニホールド部の内部から外部へのガスの流れを阻止するように封止する。
【0405】
呼吸インジケータは、係止特徴部をさらに有することができ、前記デバイス入口は、締結特徴部をさらに有し、前記係止特徴部は、前記締結特徴部に対応し、使用時に前記デバイス入口内で前記呼吸インジケータを維持するように前記締結特徴部と係合する。
【0406】
1つの形態では、前記CO2検出は、前記マニホールド部の内面の少なくとも一部に適用される。
【0407】
インジケータは、1mm~5mmの外径を有し、前記インジケータは、約30mm~約60mmの長さも有する。
【0408】
長尺状インジケータは、前記インジケータに複数のアパーチャを含む。
【0409】
アパーチャは、実質的にハニカムパターンで配置され得る。
【0410】
アパーチャは、円形、楕円形、正方形、矩形又は三角形を含む任意の形状であり得る。
【0411】
アパーチャは、前記インジケータの長尺状本体の取付端部に近接して位置決めされている。
【0412】
インジケータは、前記マニホールド部を通るガスの流れに対する抵抗を増大させないような形状である。
【0413】
使用時、前記アパーチャは、前記アパーチャがガスの流れ内に位置決めされて、使用者又は患者から呼気されるガスを前記インジケータに向かって引き込み、呼気ガスが前記検出材料と接触することができるようにするのに役立つように、入口からマニホールド内へのガスの流れと実質的に位置合せされる。
【0414】
アパーチャは、さらに、入口からのガスの流れの抵抗を低減させるように位置決めされている。
【0415】
マニホールド部は、マニホールドから前記大気中へのPEEP出口開口部を備え、前記PEEP出口は、大気中へのアパーチャ開口部を含み、前記PEEP出口は、手動で又は自動的に閉塞し且つ閉塞を解除することができ、前記PEEP出口は、実質的に前記入口の反対側に位置決めされ、前記PEEP出口の閉塞が解除されると、ガスは前記入口から前記PEEP出口に且つそこから出るように流れ、前記ガスは、前記インジケータの前記アパーチャを通り且つ前記インジケータの周囲で流れ、前記アパーチャを通る前記ガスの流れにより、前記インジケータの前後の圧力が低下し、又は、前記ガス流の速度が変化することに起因して、前記使用者又は患者からのいかなる呼気ガスも前記インジケータに向かって引き込まれる。
【0416】
使用時、前記係止特徴部は、アパーチャが、入口からのガスの流れの流れ抵抗に対する影響を低減させるように位置決めされるように、ガスの流れ内にアパーチャを位置決めする。
【0417】
第10態様では、本発明は、広義に、患者インタフェースを介して使用者又は患者にガスを供給する使用者又は患者のための蘇生器システムの一部として、呼吸インジケータにあると言うことができ、呼吸インジケータは、
検知部分及び取付部分を有する長尺状本体であって、長尺状本体が、長尺状本体の長さに沿って複数のアパーチャを備え、前記検知部分が、2つの視覚的インジケータ状態、すなわち、患者の吸気相に関連する第1視覚的インジケータ状態と、呼気相に関連する第2視覚的インジケータ状態との間で変化する検出材料を備え、検出材料が、吸気及び呼気を示すように使用者又は患者の吸気及び呼気の変化に実質的に対応するのに十分な速度で、視覚的インジケータ状態の間で変化することができ、使用時、前記インジケータが、使用者又は患者にガスを供給する呼吸補助装置内に、前記検知部分が使用者又は患者の口及び鼻に近接して配置されるように、且つ、前記アパーチャが呼吸補助装置の入口からのガスの流れ内に位置決めされるように、挿入され、使用時、入口からのガスが、前記アパーチャを通って流れて、使用者又は患者によって呼気されるガスを前記インジケータに向かって引き込んで、呼気ガスが前記検出材料と接触することができるようにするのに役立ち、前記検出器又は検出材料が、
-前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出器又は検出材料の色又は反応又は視覚的状態の変化に従って、コントラスト又は視認性に関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素と、
-前記検出器又は検出材料の上に直接設けられた所定のしるし又は基準マーキング又は基準材料と、
のうちの1つ又は複数に関連している、長尺状本体
を備える。
【0418】
第11態様では、本発明は、広義に、使用者又は患者のための蘇生システムの一部として使用される呼吸補助装置にあると言われ、呼吸補助装置は、
マニホールド部であって、ガス空間を画定するように中空であるマニホールド部と、前記マニホールド部の外部から前記ガス空間内に通じるガス入口であって、大気圧を超える圧力で連続ガス流を受け取るようにガス導管又は同様のものに接続されるように適合されるとともに、前記連続ガス流が前記ガス空間に入るのを可能にするようにさらに適合され、前記連続ガス流がガスの流れを形成する、ガス入口と、前記マニホールドからのガス出口であって、使用時、前記ガスの流れが前記出口を通って使用者又は患者まで進む、ガス出口と、物品が前記マニホールド部の外部から前記ガス空間に入るのを可能にするように適合された、前記マニホールド部上のデバイス入口と、ガス検知端部と取付端部とを有する長尺状本体から形成された呼吸インジケータであって、長尺状本体が、長尺状本体の長さに沿って複数のアパーチャを備え、前記ガス検知端部が、2つの視覚的インジケータ状態、すなわち、使用者又は患者の吸気相に関連する第1視覚的インジケータ状態と、呼気相に関連する第2視覚的インジケータ状態との間で変化する検出材料を備え、検出材料が、吸気及び呼気を示すように使用者又は患者の吸気及び呼気の変化に実質的に対応するのに十分な速度で、視覚的インジケータ状態の間で変化することができ、使用時、前記インジケータが、使用者又は患者にガスを供給する呼吸補助装置内に、前記検知部分が使用者又は患者の口及び鼻に近接して配置されるように、且つ、前記アパーチャが呼吸補助装置への入口からのガスの流れ内に位置決めされるように、挿入され、使用時、前記アパーチャを通る入口流からのガスが、使用者又は患者から呼気されるガスをセンサに向かって引き込み、呼気ガスが検出材料と接触することができるようにするのに役立ち、前記検出器又は検出材料が、
-前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出器又は検出材料の色又は反応又は視覚的状態の変化に従って、コントラスト又は視認性又は視覚的状態に関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素と、
-前記検出器又は検出材料の上に直接設けられた所定のしるし又は基準マーキング又は基準材料と、
のうちの1つ又は複数に関連している、呼吸インジケータと、
を備える。
【0419】
第12態様では、本発明は、広義に、患者インタフェースを介して使用者又は患者にガスを供給する、使用者又は患者のための蘇生器システムの一部としての呼吸インジケータにあると言われ、呼吸インジケータは、
検知部分及び取付部分を有する本体であって、前記検知部分が、2つの視覚的インジケータ状態、すなわち、使用者又は患者の吸気相に関連する第1又は初期視覚的インジケータ状態又は視覚的状態と、呼気相に関連する第2又は後続視覚的インジケータ状態又は視覚的状態との間で変化する検出材料を備え、検出材料が、吸気及び呼気を示すように使用者又は患者の吸気及び呼気の変化に実質的に対応するのに十分な速度で、視覚的インジケータ状態又は視覚的状態の間で変化することができる、本体
を備え、
使用時、前記インジケータは、使用者又は患者にガスを供給する呼吸補助装置内に、前記検知部分が使用者又は患者の口及び鼻に近接して配置されるように、且つ、前記検知部分が、呼吸補助装置への入口からのガスの流れ内に位置決めされるように、挿入され、使用者又は患者によって呼気されるガスの流れは、呼気ガスが前記検出材料と接触することができるように前記インジケータに向かい、前記検出器又は検出材料は、
-前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出器又は検出材料の色又は反応又は視覚的状態の変化に従って、コントラスト又は視認性又は視覚的状態に関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素と、
-前記検出器又は検出材料の上に直接設けられた所定のしるし又は基準マーキング又は基準材料と、
のうちの1つ又は複数に関連している。
【0420】
第13態様では、本発明は、広義に、使用者又は患者のための蘇生システムの一部として使用される呼吸補助装置にあると言われ、呼吸補助装置は、
マニホールド部であって、ガス空間を画定するように中空であるマニホールド部と、前記マニホールド部の外部から前記ガス空間内に通じるガス入口であって、大気圧を超える圧力で連続ガス流を受け取るようにガス導管又は同様のものに接続されるように適合されるとともに、前記連続ガス流が前記ガス空間に入るのを可能にするようにさらに適合され、前記連続ガス流がガスの流れを形成する、ガス入口と、前記マニホールドからのガス出口であって、使用時、前記ガスの流れが前記出口を通って使用者又は患者まで進む、ガス出口と、物品が前記マニホールド部の外部から前記ガス空間に入るのを可能にするように適合された、前記マニホールド部上のデバイス入口と、検知部分と取付部分とを有する本体から形成された呼吸インジケータであって、前記検知端部が、2つの視覚的インジケータ状態、すなわち、使用者又は患者の吸気相に関連する第1又は初期視覚的インジケータ状態と、呼気相に関連する第2又は後続視覚的インジケータ状態との間で変化する検出材料を備え、検出材料が、吸気及び呼気を示すように使用者又は患者の吸気及び呼気の変化に実質的に対応するのに十分な速度で、視覚的インジケータ状態の間で変化することができ、使用時、前記インジケータが、使用者又は患者にガスを供給する呼吸補助装置内に、前記検知部分が使用者又は患者の口及び鼻に近接して配置されるように、且つ、前記検知部分が、呼吸補助装置への入口からのガスの流れ内に位置決めされるように、挿入され、使用者又は患者によって呼気されるガスの流れが、呼気ガスが前記検出材料と接触することができるように前記インジケータに向かい、前記検出器又は検出材料が、
-前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出器又は検出材料の色又は反応又は視覚的状態の変化に従って、コントラスト又は視認性又は視覚的状態に関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素と、
-前記検出器又は検出材料の上に直接設けられた所定のしるし又は基準マーキング又は基準材料と、
のうちの1つ又は複数に関連している、呼吸インジケータと、
を備える。
【0421】
第14態様では、本発明は、広義に、使用者の吸気状態及び/又は呼気状態の表示を提供する呼吸インジケータを備えると言われ、前記呼吸インジケータは、
使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスを受け取るように構成されたガスサンプリング部分と、インジケータ部分とを備える本体であって、前記サンプリング部分が前記インジケータ部分と流体連通している、本体
を備え、
前記インジケータ部分は、少なくとも第1領域と少なくとも第2領域とを備え、第1領域は、前記使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスのガスパラメータの検出を示すように、初期視覚的状態と後続視覚的状態との間で変化することができる、ガスパラメータ検出材料を備え、
第1領域の前記初期視覚的状態及び/又は前記後続視覚的状態は、少なくとも前記第2領域の視覚的状態と視覚的にコントラストをなす。
【0422】
第1領域は、しるしの形態の形状であり得る。
【0423】
第2領域は、しるしの形態の形状であり得る。
【0424】
第1領域及び/又は第2領域のいずれかが、それぞれ第2領域及び/又は第1領域を実質的に包囲することができる。
【0425】
第2領域は、静止したか又は実質的に変化しない視覚的状態を有することができる。
【0426】
第2領域は、初期視覚的状態から後続視覚的状態に変化することができるガスパラメータ検出材料を備えることができ、前記変化は、前記使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスの検出されたガスパラメータを示す。
【0427】
インジケータ部分は、少なくとも1つのさらなる領域を含むことができ、前記さらなる領域は、静止したか又は実質的に変化しない視覚的状態を有する。
【0428】
インジケータ部分は、少なくとも1つのさらなる領域を含むことができ、前記さらなる領域は、初期視覚的状態から後続視覚的状態に変化することができるガスパラメータ検出材料を備え、前記変化は、前記使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスの検出されたガスパラメータを示す。
【0429】
さらなる領域は、しるしの形態であり得る。
【0430】
前記インジケータ部分の第1領域及び/又は第2領域及び/又はさらなる領域のうちの1つ又は複数は、実質的に互いに隣接し、又は、第1領域及び/又は第2領域及び/又はさらなる領域のうちの1つ又は複数を実質的に包囲している。
【0431】
第1領域は、前記第2領域に実質的に隣接することができる。
【0432】
第1領域は、さらなる領域に実質的に隣接している。
【0433】
第2領域は、さらなる領域に実質的に隣接することができる。
【0434】
前記第1領域又は前記第2領域又はさらなる領域のうちの少なくとも1つは、背景視覚的状態として提供することができる。
【0435】
背景視覚的状態は、前記使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスの検出されたガスパラメータを示すように、初期視覚的状態から後続視覚的状態に変化すること変化することができるガスパラメータ検出材料によって提供され得る。
【0436】
背景視覚的状態は、静止したか又は実質的に変化しない視覚的状態であり得る。
【0437】
しるしは、所定形状及び/又は色であり得る。
【0438】
しるしは、アイコンである得るか、又はアイコンに似ることができる。
【0439】
しるしは、呼吸、肺、気息、心臓、グラフィカルな笑顔マーク、又は検出されたガスパラメータの他の肯定的な表示、又は別の視覚的キューを示すことができる。
【0440】
本体は長尺状本体であり得る。
【0441】
長尺状本体は、実質的に前記ガスサンプリング部分における又はそれに向かう相対的に小さい外径又は外側直径から、実質的に前記インジケータ部分における又はそれに向かう相対的に大きい外径又は外側直径までテーパ状となることができる。
【0442】
ガスサンプリング部分は、導入部分を備えることができる。
【0443】
導入部分は、(i)比較的幅の狭い外側直径を有する前記長尺状本体の領域、又は(ii)前記ガスサンプリング端部のデバイス内へのアクセスを補助するように面取り縁部又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む、前記長尺状の先端又は端部のうちの少なくとも一方であり得る。
【0444】
前記本体の実質的にテーパ状構成が、前記ガスサンプリング部分から前記インジケータ部分に向かって、前記長尺状本体の長さの約1/4、又は約1/3、又は約半分、2/3、3/4又は全体に延在することができる。
【0445】
インジケータ部分は、ガスパラメータ検出材料を実質的に覆うとともに、ガスサンプリング部分とインジケータ部分との間のガス経路を完成するように構成された、キャップを備えることができる。
【0446】
しるしは、前記キャップの上に刻印し、印刷し、若しくは重ねることができ、又は、別個の構成要素として提供される場合に前記キャップの上に配置可能である別個の構成要素として提供することができる。
【0447】
キャップは、前記本体から取外し可能又は着脱可能であり得る。
【0448】
キャップは、本体と回転可能に係合可能であり得る。
【0449】
キャップは、
-1つ又は複数の係止カムを介して本体に係合される、
-本体にねじ式に取り付けられる、
-本体に押し込まれる
のうちの1つ又は複数であり得る。
【0450】
キャップ及び本体は、係合が螺施回転によるように構成することができる。
【0451】
キャップ及びインジケータ部分は、螺旋回転を提供するように構成された1つ又は複数の相補的な放射状傾斜構造を備えることができる。
【0452】
インジケータ部分は、キャップと係合するように構成された少なくとも1つのタブを備えることができる。
【0453】
キャップは、インジケータ部分の少なくとも1つのタブを受け入れるように構成されたスロット又はアパーチャを備えることができる。
【0454】
タブは、キャップを所定位置に配置するように構成された離隔特徴部を提供することができる。
【0455】
所定位置は、ガスパラメータ検出材料に対して高い位置であり得る。
【0456】
所定位置は、インジケータ部分に対する回転位置又は角度位置であり得る。
【0457】
キャップは、インジケータ部分を実質的に包囲するように構成することができる。
【0458】
キャップは、ガスパラメータ検出材料の変化する色及び/又は視覚的状態の視覚的識別を提供するように実質的に透明又は半透明であり得る。
【0459】
インジケータ部分は、大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポートを備えることができる。
【0460】
キャップは、大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポートを備えることができる。
【0461】
本体は、ガスサンプリング部分とインジケータ部分との間にガス経路を備えることができ、ガス経路は、ある容量のガスを前記ガスパラメータ検出材料に曝し又は接触させ又は分散させるように構成されている。
【0462】
ガス経路は、前記ガスパラメータ検出材料がある容量の使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスに均等に直接曝されるように構成することができる。
【0463】
ガス経路は、使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスと接触するガスパラメータ検出材料表面積を増大させるように構成することができる。
【0464】
ガス経路は、チャネルを備えることができ、キャップは、本体に取り付けられると、ガスサンプリング部分とインジケータ部分との間でガス経路を完成するように構成することができる。
【0465】
ガス経路は長尺状であり得る。
【0466】
ガス経路は、長尺状チャネル又は通路であり得る。
【0467】
経路は螺旋形であり得る。
【0468】
経路は、前記ガスサンプリング部分の出口、又は前記インジケータ部分への入口から半径方向外向きに螺旋形であり得る。
【0469】
経路は、前記インジケータ部分の内側半径よりも実質的に大きい距離であるガス路を提供することができる。
【0470】
ガス経路は、前記インジケータ部分から大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポートと、前記ガスサンプリング部分から前記インジケータ部分への入口との間の直接又は直線距離よりも実質的に大きい距離である、間接的ガス路を提供することができる。
【0471】
ガス経路は、前記インジケータ部分から大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポートと、前記ガスサンプリング部分から前記インジケータ部分への入口との間に延在することができる。
【0472】
ガス経路は、前記ガスサンプリング部分の出口又は前記インジケータ部分への入口と、前記インジケータ部分から大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポートとの間に、実質的に連続した経路を提供することができる。
【0473】
前記インジケータ部分から大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポートは、本体の止めフランジ部分に実質的に隣接して配置することができる。
【0474】
止めフランジは、前記本体の拡大領域又は部分であり得る。
【0475】
止めフランジは、前記呼吸インジケータが取付可能又は係合可能であるデバイスの部分と係合可能であって、前記デバイスに対する前記本体の配置位置を提供するか、又は、デバイス内への前記長尺状本体の挿入の最大又は所定長さ(又は深さ)を提供する、前記本体の領域又は部分であり得る。
【0476】
ガスパラメータ検出材料は、ガス検出材料、ガス組成検出材料、ガス湿度検出材料、ガス温度検出材料、二酸化炭素濃度検出材料又は検出器のうちの1つ又は複数であり得る。
【0477】
ガスパラメータ検出材料は、ガスパラメータが大気とおよそ同じか又は実質的に同様であるときに、第1色及び/又は初期視覚的状態であり得る。
【0478】
ガスパラメータ検出材料は、約0.04%以下の二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されたとき、第1色及び/又は初期視覚的状態であり得る。
【0479】
ガスパラメータ検出材料は、ガスパラメータが大気よりも大きいとき、第2色及び/又は後続視覚的状態であり得る。
【0480】
ガスパラメータ検出材料は、約2%~約3%又はそれより高い二酸化炭素濃度を含有するか又は含むガスに曝されたとき、第2色及び/又は後続視覚的状態であり得る。
【0481】
ガスパラメータ検出材料は、約0.04%よりも高い二酸化炭素濃度、又は約0.2%よりも高い二酸化炭素濃度、又は約2.5%よりも高い二酸化炭素濃度を含有するガスに曝されたとき、第2色及び/又は後続視覚的状態であり得る。
【0482】
ガスパラメータ検出材料は、大気よりも高い二酸化炭素濃度を含有するガスに曝されたとき、第2色及び/又は後続視覚的状態であり得る。
【0483】
前記ガスパラメータ検出材料の第1色及び/又は初期視覚的状態は、青色又は紫色のうちの一方であり得る。
【0484】
前記ガスパラメータ検出材料の第2色及び/又は後続視覚的状態は、黄色又はオレンジ色のうちの一方であり得る。
【0485】
前記ガスパラメータ検出材料の第1色及び/又は初期視覚的状態から第2色及び/又は後続視覚的状態への変化は、前記ガスパラメータ検出材料の化学反応に基づくことができる。
【0486】
化学反応は可逆的であり得る。
【0487】
前記ガスパラメータ検出材料の第1色及び/又は初期視覚的状態から第2色及び/又は後続視覚的状態への変化は、視覚的に観察可能であり得る。
【0488】
しるしは、大気に対する検出されたより大きいか又は小さいガスパラメータのいずれかを示すように、前記ガスパラメータ検出材料に対して大きい色のコントラスト又は高い視認性を提供することができる。
【0489】
しるしは、
- ガスパラメータが大気ガスパラメータと同じか又はそれよりも小さいときに、前記ガスパラメータ検出材料に対する第1色及び/又は初期視覚的状態、且つ/又は
- ガスパラメータが大気ガスパラメータよりも大きいときに、前記ガスパラメータ検出材料に対する第2色及び/又は後続視覚的状態
を、提供することができる。
【0490】
初期及び後続しるし色及び/又は視覚的状態は、視認性の度合いであり得る。
【0491】
後続しるし色及び/又は視覚的状態は、前記ガスパラメータ検出材料に対してより高い視認性又は観察可能性のものであり得る。
【0492】
後続しるし色及び/又は視覚的状態は、初期しるし色及び/又は視覚的状態よりも著しく高視認性であり得る。
【0493】
前記検出材料が第1色及び/又は第1視覚的状態であるとき、初期しるし色及び/又は初期視覚的状態があり得る。
【0494】
前記ガスパラメータ検出材料が、最大約0.03%又は約0.04%の二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されるとき、初期しるし色及び/又は初期視覚的状態があり得る。
【0495】
二酸化炭素濃度が実質的に大気と同じであるとき、初期しるし色及び/又は初期視覚的状態があり得る。
【0496】
初期しるし色及び/又は初期視覚的状態から後続しるし色及び/又は後続視覚的状態への変化は、前記ガスパラメータ検出材料の化学反応に基づくことができる。
【0497】
初期しるし色及び/又は初期視覚的状態から後続しるし色及び/又は後続視覚的状態への変化は、視覚的に又は光学的に観察可能なコントラストの変化であり得る。
【0498】
第15態様では、本発明は、広義に、使用者の吸気状態及び/又は呼気状態の表示を提供する呼吸インジケータにあると言われ、前記呼吸インジケータは、
使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスを受け取るように構成されたガスサンプリング部分と、インジケータ部分とを備える本体であって、前記サンプリング部分が前記インジケータ部分と流体連通している、本体
を備え、
前記インジケータ部分は、第1領域と第2領域とを備え、第1領域及び第2領域のうちの一方又は両方は、前記使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスのガスパラメータの検出を示すように、初期視覚的状態と後続視覚的状態との間で変化することができる、ガスパラメータ検出材料を備え、
第1領域の前記初期視覚的状態及び/又は前記後続視覚的状態は、少なくとも前記第2領域の視覚的状態と視覚的にコントラストをなし、
本体は、ガスサンプリング部分とインジケータ部分との間にガス経路を備え、ガス経路は、ある容量のガスを検出材料に曝すように構成されている。
【0499】
第16態様では、本発明は、広義に、使用者の吸気状態及び/又は呼気状態の表示を提供する呼吸インジケータにあると言われ、前記呼吸インジケータは、
使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスを受け取るように構成されたガスサンプリング部分と、インジケータ部分とを備える本体であって、前記サンプリング部分が前記インジケータ部分と流体連通している、本体
を備え、
前記インジケータ部分は、少なくとも第1領域と少なくとも第2領域とを備え、第1領域は、前記使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスのガスパラメータの検出を示すように、初期視覚的状態から後続視覚的状態に変化することができる、ガスパラメータ検出材料を備え、
第1の領域の前記初期視覚的状態及び/又は前記後続視覚的状態は、少なくとも前記第2領域の視覚的状態と視覚的にコントラストをなし、
前記インジケータ部分は、前記検出材料を実質的に覆うとともに、ガスサンプリング部分とインジケータ部分との間でガス経路を完成させるように構成された、キャップを備える。
【0500】
本明細書で用いる「備えている(comprising)」という用語は、「少なくとも一部、~からなる」を意味する。「備えている」という用語を含む、本明細書の各文を解釈するとき、その用語の前の特徴以外の特徴もまた存在し得る。「備える(comprise)」及び「備える(comprises)」等の関連用語は、同様に解釈されるべきである。
【0501】
本発明はまた、本出願の明細書において個別に又はまとめて言及するか又は示す部品、要素及び特徴と、任意の2つ以上の前記部品、要素又は特徴の、任意の又はすべての組合せとにあると、広義に言うことができ、本明細書において、本発明が関連する技術分野において既知の均等物を有する具体的な完全体が言及される場合、こうした既知の均等物は、個々に示されているかのように本明細書に組み込まれるとみなされる。
【0502】
本発明は、上述したことにあり、以下に単に例として与える構造も構想する。
【0503】
代替実施形態は、本明細書で例示し、記載し又は言及する部品、要素若しくは特徴又は構成のうちの2つ以上の任意の又はすべての組合せを備えることができることが理解されるべきである。
【0504】
具体的な構成及びその実施形態は、当業者であれば、以下の図面を参照する本明細書における詳細な説明から明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0505】
図1】本技術分野において既知である使用者又は患者(幼児等)を蘇生する典型的なシステムの図を示し、使用者又は患者は、システムの一部を形成する蘇生器からガスを受け取り、ガスは、蘇生器からマニホールド部を介して使用者又は患者まで進み、マニホールド部は、ガスが蘇生器からマニホールド部まで進むのを可能にする導管を介して蘇生器に接続されている。
図2図1のマニホールド部のより詳細な切取図を示し、マニホールド部は、使用時に蘇生器からガスを受け取るガス入口と、使用時に、接続されたマスク部(図示せず)を介して使用者又は患者にガスを渡すガス出口と、マニホールドの外部から内部への吸引チューブ等の物品の通過を可能にするデバイス入口と、キャップを備えるPEEP出口とを有する。
図3】本発明の一部を形成するCO2呼吸インジケータがデバイス入口に配置されている、図1及び図2のマニホールド部の図を示し、呼吸インジケータは、マニホールド内に挿入されているため隠れた細部として示されている。
図4A】呼吸インジケータの1つの構成を単独で示すが、呼吸インジケータは、図3に示すもの等のマニホールドデバイス内に挿入することができる。
図4B】呼吸インジケータの別の構成を単独で示すが、呼吸インジケータは、図3に示すもの等のマニホールドデバイス内に挿入することができる。
図5図4Aに示すマニホールド及び呼吸インジケータの図を示し、PEEP出口の閉塞が解除されているときの例示的なガス流と、PEEP出口が閉塞されるときのガス流と、使用者又は患者からの呼気ガスの移動とを示す。
図6A】呼吸インジケータの別の構成の図を示し、呼吸インジケータに、PEEP出口の閉塞が解除されているときに呼吸インジケータを通るガス流を可能にするアパーチャがある。
図6B】呼吸インジケータの別の構成を単独で示すが、呼吸インジケータは、図5に示すもの等のマニホールドデバイス内に挿入することができる。
図7】呼吸インジケータが、フェイスマスク等、Tピース装置又は患者インタフェースに取り付けられるか又はそうしたものによって受け入れられ得る代替構成を示し、こうしたインジケータは、図4A図4B図6A図6B図11図13又は図14図17のうちの任意のものによって示す構成のインジケータであり得る。
図8】呼吸インジケータが、フェイスマスク等、Tピース装置又は患者インタフェースに取り付けられるか又はそうしたものによって受け入れられ得る代替構成を示し、こうしたインジケータは、図4A図4B図6A図6B図11図13又は図14図7のうちの任意のものによって示す構成のインジケータであり得る。
図9】呼吸インジケータが、フェイスマスク等、Tピース装置又は患者インタフェースに取り付けられるか又はそうしたものによって受け入れられ得る代替構成を示し、こうしたインジケータは、図4A図4B図6A図6B図11図13又は図14図7のうちの任意のものによって示す構成のインジケータであり得る。
図10A図11図13に示すような呼吸インジケータ等、Tピースによって受け入れられ且つTピースに取り付けられた呼吸インジケータのさらなる構成を示す。
図10B図14図17に示すような呼吸インジケータ等、Tピースによって受け入れられ且つTピースに取り付けられた呼吸インジケータのさらなる構成を示す。
図11図10AのTピースに取り付けることができる呼吸インジケータ等の呼吸インジケータをより詳細に示す。こうした呼吸インジケータは、センサ又はガス検出器が設けられるように構成することができ、センサ又はガス検出器は、たとえば、図19のように表されるしるしのうちの任意の1つであるようなしるしを、前記ガス検出器又はセンサ又は検出器材料の上に直接又は間接的に設けることができる形態である。
図12図10AのTピースに取り付けることができる呼吸インジケータ等の呼吸インジケータをより詳細に示す。こうした呼吸インジケータは、センサ又はガス検出器が設けられるように構成することができ、センサ又はガス検出器は、たとえば、図19のように表されるしるしのうちの任意の1つであるようなしるしを、前記ガス検出器又はセンサ又は検出器材料の上に直接又は間接的に設けることができる形態である。
図13図10AのTピースに取り付けることができる呼吸インジケータ等の呼吸インジケータをより詳細に示す。こうした呼吸インジケータは、センサ又はガス検出器が設けられるように構成することができ、センサ又はガス検出器は、たとえば、図19のように表されるしるしのうちの任意の1つであるようなしるしを、前記ガス検出器又はセンサ又は検出器材料の上に直接又は間接的に設けることができる形態である。
図14図10BのTピースに取り付けることができる呼吸インジケータ等の呼吸インジケータをより詳細に示し、実質的にテーパ状の形態の長尺状本体形態が提供される構成を示す。
図15図10BのTピースに取り付けることができる呼吸インジケータ等の呼吸インジケータをより詳細に示し、実質的にテーパ状の形態の長尺状本体形態が提供される構成を示し、たとえば、前記呼吸インジケータを通るガスの暗示的な流路を表す矢印によって示されるような、サンプリングされたか又は検知されたガス流の排出又は排気のために、単一の又は唯一のポート又は通気口又は出口アパーチャが設けられている、さらなる構成を具体的に示す。
図16図10BのTピースに取り付けることができる呼吸インジケータ等の呼吸インジケータをより詳細に示し、実質的にテーパ状の形態の長尺状本体形態が提供される構成を示す。
図17図10BのTピースに取り付けることができる呼吸インジケータ等の呼吸インジケータをより詳細に示し、キャップが、呼吸インジケータの本体の残りの部分からの取外し又は分解図の形態で示されている構成を示す。
図18図10BのTピースに取り付けることができる呼吸インジケータ等の呼吸インジケータをより詳細に示し、組立形態にある図17の構成を示す。
図19】ガス検出器又は検出材料の色の変化に関して、使用者に対して状態の視覚的検出又は視覚的変化を強化するのに役立つように使用することができる、さまざまな代表的しるしを示す。
図20A-B】方向付けられたガス路を含むさらなる呼吸インジケータ実施形態の上面斜視図及び底面斜視図を示す。
図21】さらなる呼吸インジケータ実施形態の側面図を示す。
図22A-B】さらなる呼吸インジケータ実施形態の上面図及び底面図を示す。
図23A-C】ガス路例を示す、さらなる呼吸インジケータ実施形態の斜視断面図及び断面側面図を示す。
図24A】さらなる呼吸インジケータ実施形態の完成図を示す。
図24B】キャップが取り除かれて、真下のガス検出器を示す、さらなる呼吸インジケータ実施形態を示す。
図24C-D】上及び下からのさらなる呼吸インジケータ実施形態の分解斜視図を示す。
図25】Tピースによって受け入れられるとともにTピースに取り付けられたさらなる呼吸インジケータ実施形態のさらなる構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0506】
図1は、本技術分野において既知であるような典型的な蘇生器システムの図を示し、新生児1が、システムの一部を形成する蘇生器2からガスを受け取っている。幼児又は新生児ではない場合の他の使用者又は患者に対して、同様の構成を使用することができる。ガスは、マニホールド部3を介して患者1に渡され、マニホールド部3は、使用時、使用者若しくは患者インタフェース又はマスク部4に接続される。マニホールド部及び蘇生システムは、マスク又は気管(ET)チューブとともに使用することができる。後述する構成は、マニホールドに取り付けられたマスクに関して説明するが、こうした呼吸インジケータの使用は、ETチューブ、又は、フェイスマスク、鼻マスク、口鼻マスク、さまざまな構成の鼻プロング、及びそれらの関連する接続部又は構成要素等、他の患者インタフェースとともに使用することができることが理解されるべきである。
【0507】
患者インタフェースへの言及は、以下のタイプ:フェイスマスク、口マスク、口鼻マスク、鼻マスク、1つ若しくは一対の鼻プロング、気管チューブ、Tピース蘇生器装置、これらのうちの任意の1つ若しくは複数に関連するガス流量調節器若しくはガス圧調節器のうちの任意の1つ又は組合せを含むことができる(ただし、このリストは限定的であるとみなされるべきではない)ことが理解されるべきである。
【0508】
マスクの蘇生システムとの使用は、限定的であるとみなされるべきではなく、それは、単に、以下に記載するように一例である。マニホールド部3は、導管5を介して蘇生器2に接続され、導管5により、ガスが蘇生器2からマニホールド部まで進むことができる。図示する構成では、蘇生器2は、ガス供給導管7を介して圧力調節器6に接続されており、蘇生器2は、供給導管7を介して圧力調節器6からガスを受け取り、圧力調節器は、壁ソケット又は同様のものを介して遠隔ガス供給部に接続されている。圧力調節器6は、50psi又はその辺りで蘇生器6にガスを提供する。代替構成では、蘇生器は、大気からガスを直接引き込み、そのガスを、導管5を介して使用者又は患者1に渡す、自立型ユニットであり得る。ガス又は供給空気は、大気圧を超えるか又は大気圧の圧力で提供される。送達される圧力は、最大吸気圧(PIP)と呼気終末陽圧(PEEP)との間で、PEEP出口(後述する)の閉塞によって変更される。PIPは、蘇生器2において所望のレベルに調整される。上に示したシステムは、新生児若しくは患者又は別の使用者若しくは患者の呼吸及び補助呼吸(換気)にも使用することができる。
【0509】
呼吸補助装置
図2及び図3は、マニホールド3の1つの構成形態を示す(それは、図5及び図10にさらに示されている)。マニホールド部3の本体は、形状が実質的に円筒状であり、複数の入口及び出口ポート又はポート通路を備えている。マニホールド部3は、中空であり、ガス空間を画定する。ガス空間は、入口ポートと出口ポートとの間にガス接続部を形成する。
【0510】
図2を参照すると、マニホールド部3はガス入口8を有し、ガス入口8は、使用時、導管5に接続され、それにより、蘇生器2からのガスは、導管5に沿って進み、マニホールド部3の中空内部に提供される。使用時、ガスは、入口ポート8からマニホールド部3の中空内部を通って進み、その後、ガス出口9を介してマニホールド部3から出る。図示する構成では、ガス出口9は、着脱式マスク部4又は同様のもの(図1図8図9に示す)に接続され、マスク部4は、使用時、使用者又は患者1の鼻又は鼻及び口の周囲にフィットし、それにより、ガス出口9を介してマニホールド部3から出るガスは、マスク部を介して使用者又は患者1まで進む。好適なマスク部の一例は、米国デザイン特許第574,487号明細書に開示されている。通路のすべてが、中実壁によって画定されている。
【0511】
図2図10A図10B図25にも示すものと同様の構成を有する)に、マニホールド部3の一部を形成する圧力逃し部又は加圧逃し部も示す。1つの構成では、圧力逃しは、マニホールド部3の本体から外向きに進むPEEP出口通路10(PEEP出口10)を備え、大気に通じるアパーチャがPEEP出口10の外端部に又はそれに向かって配置されている。通路10の端部にキャップ20が位置決めされ、キャップ20を使用して、弁機構を調整することができる。キャップ20は、ガスがキャップを通って出ることができるようにするアパーチャを含む。キャップは可動であり、PEEP弁を制御するためにアパーチャのサイズを調整するように動かすことができる。
【0512】
キャップ20は、キャップ20内にアパーチャ21を含む。PEEPを制御するために、キャップ20のアパーチャ21を閉塞し且つその閉塞を解除することができる。使用時、アパーチャ21が開放し且つ覆われていないとき、入口ポート8からのガスのすべてではないが実質的な部分が、第2出口通路10から流れ出る。キャップ20のアパーチャ21が覆われていない場合、入口ガスのごく一部分しか又はいかなる部分もPEEP出口に到達しない。使用時、入口ポートに流れ込むガスをPEEP出口9から出て使用者又は患者まで流すように、キャップ20のアパーチャ21を覆って閉鎖し又は閉塞させることができる。
【0513】
医療専門家又は装置の使用者が、指若しくは他の任意の好適な身体部分又は他の好適な器具を使用して、アパーチャ21を手動で開閉することができる。送達ガスは、アパーチャ21が閉塞されているときのPIPと、アパーチャ21の閉塞が解除されているときのPEEPとの間で変更される。キャップアパーチャ21は、患者を蘇生させるために、通常の呼吸数でPIP及びPEEPを変更するように規則正しく開閉される。キャップアパーチャ21の開閉により、ガスが、周期的に使用者又は患者に提供される。キャップアパーチャ21の開放及び閉鎖又は閉塞により、使用者(医療専門家等)は、蘇生又は補助呼吸の目的で使用者又は患者の呼吸をシミュレートすることができる。キャップアパーチャ21の手動の閉塞により、使用者は、使用者又は患者へのガス送達の量及び頻度も制御することができる。
【0514】
さらに、通路10及びアパーチャ21に関連して、弁機構(図示せず)も位置決めすることができる。弁機構は、マニホールド3内の圧力が一定の事前設定レベルを超えて上昇しないように、マニホールド部3の内部から大気中に進むガスの流れを制御するように適合される。圧力がこうしたレベルを超えて上昇すると、弁は、過剰なガスがマニホールド3から排気され、圧力が制限されるように、有利に作動する。
【0515】
いくつかのタイプの弁、たとえば、アンブレラ弁、ジェット弁等が、圧力逃し部の一部として使用されるのに好適である。圧力逃し部の目的は、マニホールド部3の内部の有害な可能性がある圧力蓄積時に過剰なガスが排気されるようにすることである。1つの構成では、第2の出口通路10に弁は存在しない。代替形態では、PEEPレベルを妥当に一定に維持するように弁機構を適合させることができる。弁は、米国特許第7,341,059号明細書に記載されているものと同様であり得る。
【0516】
マニホールド部の一部として、デバイス入口12も示す。1つの構成では、デバイス入口12は、PEEP出口9の正反対の位置に配置されている。デバイス入口12は、使用中、吸引チューブ又は同様のもの等の物品がマニホールド部3の内部に挿入されるのを可能にするように意図され、それにより、これらの物品は、必要な場合、マニホールド部3の内部を通過して使用者又は患者1の気道内に挿入され得る。デバイス入口12は、マニホールド部3の外部から内部までの物品の通過を可能にするが、いかなる物品も挿入されていない使用中と、物品の挿入中の両方において、内部から外部へのガスの流れを阻止するように封止する、弁又は同様のものを含むことができる。1つの形態では、デバイス入口12はダックビル弁13を含む。
【0517】
ダックビル弁13は、通常は封止されているが、物品、たとえばカテーテルが挿入されるとき、開放して、カテーテル端部が受け入れられてマニホールド部3の内部に入るのを可能にする。ダックビル弁13のクチバシは、挿入された物品の端部の周囲を封止し、それにより、マニホールド部3が不注意のガス漏れがないように封止された状態で維持されるのを確実にするのに役立つ。したがって、1つの構成では、ダックビル弁を使用して、呼吸インジケータ14、54を受け入れることができる。
【0518】
呼吸インジケータ
さまざまな構成において、呼吸補助装置は、別個の呼吸インジケータ14、54、204も有することができ、それは、マニホールド部3とは別個の物品であり、マニホールド部3とともに、又は、患者の吸気ガス及び呼気ガスに密接に関連する患者インタフェース又は他のデバイス等の他のデバイスとともに使用される。こうしたインジケータ14、54、204は、呼吸補助装置から取外し可能である。こうしたインジケータは、別個に提供するか、又は、患者インタフェース又は蘇生装置若しくはシステム等、呼吸補助装置とのパッケージの一部として提供することができる。
【0519】
一般的に、呼吸インジケータ14は、検知部分と取付部分16とを有する本体を備える。1つの実施形態では、本体は長尺状本体50である。検知部分は、2つの視覚的インジケータ状態の間で変化する材料又は構造を備える。
【0520】
第1視覚的インジケータ状態は、患者による吸気に関連し、第2視覚的インジケータ状態は、患者による呼気に関連する。
【0521】
検出材料又は構造は、患者の吸気及び呼気の変化に実質的に対応して吸気及び呼気を示すのに十分な速度で、視覚的インジケータ状態の間で変化することができる。
【0522】
インジケータ本体は、流れに対するインジケータの抵抗を低減させる別の構造を含むことができる。
【0523】
呼吸インジケータ14の取付端部分16、56は、使用時に呼吸インジケータ14が呼吸補助装置内に保持されるのを可能にする特徴又は構造を含むことができる。取付端部分16、56は、呼吸補助装置、又は必要に応じて患者インタフェース内における、正確な向き及び位置に呼吸インジケータの長尺状本体50を位置合せする構造も含むことができる。
【0524】
ここで特に図3図4A図4B図5図6A及び図6Bを参照すると、マニホールド部3は、ガス出口9が最下点にあり、デバイス入口12が、デバイスの頂部でガス出口9の真上にあるように、向けられている。この向きは、使用時に、使用者又は患者1が上向きに仰向けになっておりガス出口9が使用者又は患者1の鼻及び口の真上にある状態で、デバイスがいかに向けられるかに概して対応している。以下の説明は、さまざまな特徴の互いに対する関係を説明する目的でこの「使用時」向きを想定する。しかしながら、たとえば、本明細書で用いる場合の「上」、「下」、「頂部」及び「底部」等の用語の使用に、いかなる他の重要性も読み取るべきではない。これらは、単に、図4に示すもの等、具体的な向きに対する相対的な関係を伝えることが意図されている。
【0525】
1つの構成では、呼吸インジケータ14の長尺状本体50は、概して、長尺状円筒体の形態を有する。長尺状本体50は、検知端部15と取付端部16とを有する。長尺状本体50の一端が検知端部15であり、他端が取付端部16である。検知端部15について、詳細に後述する。
【0526】
さまざまな形態では、長尺状本体50(又は他の実施形態のうちの任意のもの)は、ポリカーボネート又はポリプロピレン等の剛性プラスチックから形成することができる。
【0527】
使用時、たとえば図3に示すように、検知端部15は、デバイス入口12から挿入される。デバイスは、それ自体が、たとえば、フルフェイスマスク、鼻マスク、口鼻マスク、口マスク、カニューレ等の患者インタフェースであるか、又はそうした患者インタフェースに接続され得る。ダックビル弁13は、呼吸インジケータ14の長尺状本体50の周囲を封止して、マニホールド部3内のガス圧完全性を維持する。同じ構成は、デバイス入口12及びダックビル弁13(又は、上に列挙した患者インタフェース)を通して挿入されているときの呼吸インジケータ54に関連して適用される。
【0528】
呼吸インジケータ14又は54又は204は、長さが約30mm~約60mmであり得るか、又は、約50mmの長さであり得る。呼吸インジケータ14又は54又は204の本体の長さは、約5mmよりも大きく、又は約5mm~約50mm、又は約40mm~約50mmであり得る。実際の長さは、インジケータ14(又は54又は204)が取り付けられるデバイス(呼吸装置又は患者インタフェース等)のサイズによって決まる。
【0529】
インジケータ14は、約1mm~約5mmの外径を有することができ、又は約3mmであり得る。実際の直径は、インジケータ14(又は54又は204)が挿入されるデバイス(呼吸装置又は患者インタフェース等)の入口のサイズによって決まる。
【0530】
長尺状本体50は、その長さに沿って適度に平滑な表面であり得る。長尺状本体50の外径がガス空間のサイズに対して小さいことは、呼吸インジケータ14(又は54又は204)がガス空間の広い場所を占有する必要がないことを意味する。長尺状本体50の形状は、ガス空間内のガスの流れに対する抵抗を最小限にするのに役立つことができる。
【0531】
長尺状本体50には、テーパ又はテーパ状形態を与えることができる。長尺状本体50は、実質的に前記ガスサンプリング部分における又はそれに向かう相対的に小さい外径又は外側直径から、実質的に前記ガス検知部分における又はそれに向かう相対的に大きい外径又は外側直径までテーパ状となることができる。
【0532】
前記長尺状本体50にテーパが与えられる場合、テーパは、実質的に前記ガスサンプリング部分における又はそれに向かう相対的に小さい外径又は外側直径から、実質的に前記ガス検知部分における又はそれに向かう相対的に大きい外径又は外側直径までであり得る。
【0533】
長尺状本体50の実質的にテーパ状の構成が与えられる場合、テーパは、ガスサンプリング部分又は実質的にその近くからガス検知部分に向かって、長尺状本体50の長さの約1/4、約1/3、約半分、約2/3、約3/4又は全体に延在することができる。
【0534】
別の構成では、長尺状本体50は、導入部分51を備えることができる。有利には、こうした導入部分51は、外径が実質的に細く(又は相対的に細く)なっている長尺状本体50の領域であり得る。別法として、導入部分51は、本体若しくは長尺状本体50又はガスサンプリング端部のデバイス内へのアクセス又は最初の挿入を補助するように、面取り縁部又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む、前記長尺状本体50の先端又は端部である。
【0535】
インジケータ14の検知端部及び取付端部は、インジケータ14の長尺状本体50のそれぞれの端部として画定されることが留意されるべきである。検知端部15及び取付端部16はまた、それらのそれぞれの端部から約1mm~約15mmの距離を包囲する。採用される意味は、文脈によって決まる。全体的に、本明細書において検知端部又は取付端部が用いられる場合、それは、特にインジケータ14に関して、長尺状本体の端部、又は少なくとも長尺状本体のそれら端部の周囲の全体的な領域を意味する。
【0536】
検知端部
使用時、インジケータ14の検知端部15は、2つの視覚的インジケータ状態の間で変化することができる検出材料を備える。別法として、検出材料は、本明細書に記載するしるしに対してコントラストをなすように構成された対照的な色を含む視覚的インジケータを備えることができる。
【0537】
インジケータ14、54、204は、視覚的インジケータを提供し、検出材料は、2つの視覚的状態の間で、すなわち、初期視覚的状態と後続視覚的状態との間で変化することができる。視覚的インジケータ状態は、インジケータ14又は54又は204それぞれに対する検知端部15又はセンサ55(図示せず)の検出材料の物理的な視覚的状態である。
【0538】
視覚的インジケータ状態は、人間の眼によって観察可能であり、2つの視覚的インジケータ状態の相違は、同様に観察可能である。
【0539】
インジケータ14、54、204は、使用者又は患者の吸気及び呼気を検出し、吸気、呼気、及び吸気状態と呼気状態との間の変化を視覚的に知らせるように適合される。検出材料は、吸気相に関連する、第1状態又は初期状態と、呼気相に関連する第2状態又は後続状態との間で変化する。検出材料は、吸気及び呼気に実質的に一致する速度で状態を変化させるように適合される。検出材料は発色性であり、これは、検出材料が、吸気及び呼気の2つの状態の間で変化する際に色を変化させることを意味する。有利には、吸気及び呼気の検出は、存在するCO2の量(又は濃度)等のガスパラメータを検知することである。他のパラメータとしては、たとえば、ガス温度若しくはガス湿度、又は他のガスの濃度を挙げることができる。
【0540】
1つの構成では、呼吸インジケータ14の検知端部15、又は呼吸インジケータ54のセンサ55、又は呼吸インジケータ204の検出器部分230の少なくとも一部は、大気ガス中に通常見られるものよりも高いCO2濃度が存在するときに迅速に色を変化させる、すなわち、人からの呼気空気と接触すると色を変化させるように適合される。呼吸インジケータ14の検知端部15若しくは検知端部の少なくとも一部、又は呼吸インジケータ54のセンサ55、又は呼吸インジケータ204の検出器部分230の少なくとも一部はまた、略同時ではなくても迅速に色を変化させるように形成及び適合される。CO2濃度が大気の濃度に戻るか又は近くまで低下すると、検知端部15又は検知端部の少なくとも一部は、検出色からその元の色に戻る。このように、インジケータ14の検知端部15、又はインジケータ54のセンサ55、又は呼吸インジケータ204の検出器部分230は、大気に曝されたときの静止又は基本又は初期色又は視覚的状態から、CO2に曝されたときの第2又は後続色又は検出色又は視覚的状態に変化し、CO2濃度が低下すると静止色又は初期視覚的状態に再び戻るように変化することができ、有利には、色変化は、使用者又は患者1の吸気/呼気サイクルとおよそ一致するように十分迅速に発生する。すなわち、使用者又は患者の呼吸において呼気終末又は一呼吸ごとの二酸化炭素(CO2)を検出するのに十分に迅速に。有利には、色変化は、インジケータ色素又はインジケータ材料がガス量で2.5%以上のCO2濃度に曝されたときに発生する。同様に、典型的な大気ガス状態に対する、又は測定された吸気ガス状態に対する、ガス温度若しくはガス湿度又は別のガスの濃度等の検出されたガスパラメータに従って、変化を検出し示すことができる。
【0541】
インジケータ14の検知端部15、又はインジケータ54のセンサ55、又は呼吸インジケータ204の検出器部分230を形成することができるいくつかの方法がある。
【0542】
たとえば図6A図6Bに示すように、呼吸インジケータ14の1つの形態では、検知端部15は、インジケータ色素を保持する中空部として形成される。中空部の壁又はシェルは、ガス、特に高濃度のCO2を含む呼気ガスがインジケータ色素と接触するのを可能にする細孔を有する。使用時、CO2濃度が大気中に通常見られる濃度を超えて上昇したとき、インジケータ色素は色を変化させ、使用者は、マニホールド部3の壁とインジケータ色素を保持する中空部の壁とを通してこの色変化を見ることができる。
【0543】
代替構成では、検知端部15は、少なくとも長尺状本体50の検知端部の外面にインジケータ色素の層又はインジケータ色素が染み込んだ材料の層を適用することによって形成される。
【0544】
別法として、使用者又は患者の呼気空気からのCO2が呼吸インジケータ14と接触するのを可能にする他の任意の好適な方法で、インジケータ14の長尺状本体50にインジケータ色素又はインジケータ材料を適用することができる。
【0545】
上で概説したように、インジケータ色素又はインジケータ材料は、CO2濃度が大気中に通常見られる濃度を超えて上昇したときに色を変化させ、使用者は、マニホールド部3の壁と、色素が中空部内に保持されている場合は、インジケータ色素を保持する中空部の壁とを通して、この色変化を見ることができる。
【0546】
さらに別の代替形態では、長尺状本体50の少なくとも下端部分自体を、CO2検出材料から形成し、呼吸インジケータ14の残りの部分に任意の好適な方法で取り付けるか又は接続することができる。
【0547】
図4A図4Bによって示す構成に関連して、検知端部15は検出又は検出器材料を備え、検出又は検出器材料のない検知端部15の部分を提供するか又は残すような方法で、検出又は検出器材料を検知端部15に適用することができる。こうした材料のない領域に、色変化可能な検出器材料に対してコントラスト状態を提供するしるしを適用することができ、又は別法として、色変化可能な検出器材料が、背景に対してコントラスト状態を提供するしるしを構成することができる。しるしが散在した検出材料のこうしたパターン又はアレイは、観察者に、検出材料の色の変化を視覚的に観察及び検出するための改善されたコントラスト状態又は状況を提供するのに役立つことができる。同様の構成は、図6A図6Bの図示する構成形態に関連して提供される(そのさらなる詳細は、アパーチャ30の提供に関連して後述する)。
【0548】
有利には、検出器材料は、しるし104を視覚的に包囲する。アイコン又は成形されたしるしの例を、図19においてたとえばアイテム205として示す。
【0549】
検出器材料及びしるしの代替構成は、視覚的検出を行っている人に対して、検出材料の色の変化を観察する容易さが強化又は強調されるシステムを提供するように意図される。
【0550】
有利には、第1又は初期状態は、周囲条件における検出器材料と実質的に同じか又は同様の色又は視覚的状態である。
【0551】
しるしの色又は視覚的状態は、目標のガス検出と目標のガス非検出との間(すなわち、二酸化炭素が検出/検知されるか否か)のその色又は視覚的状態若しくは状況の各々の間の検出材料配色のコントラスト状態又は状況を強化し又は強調し又は向上させるように選択することができることが理解されよう。
【0552】
図6A図6Bに、呼吸インジケータ14のさらなる代替構成を示す。図6A図6Bに示すように、呼吸インジケータ14の上部にアパーチャ30が位置決め又は形成されている。アパーチャ30は、ダックビル弁13に最も近い呼吸インジケータ14の部分にあり、それは、アパーチャ30が検知端部15よりも取付端部16に近いことを意味する。アパーチャ30は、ダックビル弁13から約1mm~約10mmであり得る。別法として、アパーチャ30は、検知端部15の方に近くてもよく、たとえば、呼吸インジケータ14の端部から約1~約10mmであってもよい。さらなる代替形態として、アパーチャ30は、呼吸インジケータ14に沿った他の任意の位置又は配置に位置決めすることができ、この形態は図には示さない。
【0553】
呼吸インジケータ14のアパーチャ30は、形状が六角形であり、たとえばハニカム形状に配置され得る。別法として、アパーチャ30は、ダイヤモンド形状、矩形、楕円形、円形等、他の任意の好適な形状であり得る。図6A図6Bは、アパーチャ30をハニカム構造で配置することができることを示す。呼吸インジケータ14は、チューブ内部に検出器材料を含み、中空であり得る。又は、検出器材料は、検知端部15の近くの呼吸インジケータ14本体の外側に別個に又はさらに適用することができる。
【0554】
デバイス3のキャップアパーチャ21の閉塞が解除されると、入口ポート8内に受け取られるガスは、アパーチャ30を通ってキャップアパーチャ21から出る。これは、図5において矢印A及びBによって示す。ガス供給部からのガス(矢印A)は、入口ポート8によって受け取られ、アパーチャ30を通り、キャップを通って出る(矢印B)。キャップアパーチャ21が閉塞されると、入口ポート8によって受け取られるガス(矢印A)は、(矢印Cによって示すように)ガス出口9を通って出て使用者又は患者まで進む。PEEP出口10及びキャップアパーチャ21から排出されるガスにより、使用者又は患者によって呼気されるガスは、アパーチャ30を通って上向きに且つインジケータ内に引き込まれる(矢印Dによって示す)。使用者又は患者がマスク4又はETチューブ(図示せず)及びガス出口9内に呼気するため、使用者又は患者によって呼気されるガスは、ガス出口9を通ってマニホールド3に入る(矢印D)。呼気ガスは、ベンチュリ効果及びベルヌーイ効果の組合せにより、又は単にベンチュリ効果により、又は単にベルヌーイ効果により、上向きに引き上げられる。これらの効果は、入口ポート8からアパーチャ30を通って二次出口ポート10まで流れる加圧ガス(治療ガス)によってもたらすことができる。アパーチャ30を通って流れる加圧ガスにより、アパーチャ30の前後に且つ呼吸インジケータ14の一方の側から他方の側に圧力降下がもたらされる。使用者又は患者からの呼気ガスがCO2検出材料に向かって引き寄せられるようにすることができるのは、この圧力降下である。使用者又は患者によって呼気されるガスは、呼吸インジケータ14内に連続的に引き込まれ、そこで、ガスは、CO2検出材料と接触し、CO2検出材料が使用者又は患者の呼気ガスに存在するCO2が存在するときに色を変化させるようにする。呼吸インジケータ14のアパーチャ30を通過する加圧ガスによってもたらされる引込みは、呼吸インジケータ14の感度及び反応速度を上昇させるのに役立つことができる。このシステムは、パターン設計全体に基づき、且つアパーチャ30のサイズを変更することにより、最適化することができる。アパーチャ30は、上述したように、六角形であり、ハニカムパターンに配置され得る。別法として、アパーチャ30は、正方形、矩形、楕円形又は円形のような他の任意の好適な形状であり得る。
【0555】
アパーチャ30は、呼吸インジケータ14の長尺状本体50に沿って有利に位置決めされる。アパーチャ30のうちの少なくともいくつかは、入口からのガスの流れと位置合せされるように位置決めすることができる。アパーチャ30は、長尺状本体50の少なくとも一部がガス空間3内にあることによってもたらされる、ガスの流れに対する抵抗を、低減させるのに役立つことができる。アパーチャ30がガスの流れと位置合せされていることにより、アパーチャ30によるガスの流れに対する抵抗が低減するとともに、呼吸インジケータ14の存在によるガスの流れに対する抵抗がさらに低減する。
【0556】
検出器材料組成
上で概説したように、1つの構成では、呼吸インジケータ14、54、204は、CO2が存在するときに色を変化させる着色された色素又は着色された材料の形態のCO2検出器材料を含む。色素及び材料は、使用者又は患者の呼気空気からのCO2が存在するときに色を変化させることができる。色の変化は、特定の視覚的インジケータ状態に対応する。有利には、使用者又は患者の呼気がガス量で少なくとも1桁の割合のCO2の変化を有するとき、検出器材料又は色素は色を変化させる。インジケータ色素は、約0.04%CO2未満の濃度では色を変化させず、このため、色素は、大気中のCO2によって色を変化させない。1つの形態では、検出器材料又は色素の組成は、CO2に曝されていないとき、又はCO2の濃度が約0.04%未満であるときは、青色である。検出器材料又は色素は、約0.2%以上のCO2濃度に曝されたとき、青色から黄色に徐々に変化することができる。実施形態例では、約2%~3%又は約2.5%を超えるまでのCO2濃度の変化があるとき、視覚的に対照的な色変化を観察することができる。別法として、他の任意の色変化が許容可能である。青色から黄色への色変化は、使用者又は患者の呼吸をモニタリングしている可能性がある医療専門家にとって非常に視認性が高いため、利用することができる。青色から黄色への色変化により、使用者又は患者の呼吸の観察者に視覚的表示が提供される。検出器材料又は色素は、検出器材料又は色素とCO2との間の化学反応により色を変化させる。この反応は可逆的であり、CO2濃度が1桁の変化、たとえば約0.2%又は約0.04%まで低下したとき、検出器材料又は色素は青色に戻るように色を変化させる。可逆反応により、一呼吸ごとの表示が可能となり、これは、使用者又は患者が呼気するたびに色素が青色から黄色に変化し、使用者又は患者が呼気を停止し、呼吸インジケータ14のインジケータの検知端部15、又は呼吸インジケータ54のセンサ55、又は呼吸インジケータ204の検出器部分230が大気ガスに曝されるたびに、検出器材料又は色素が黄色から青色に変化することを意味する。一呼吸ごとの表示は、医療専門家が使用者又は患者の呼吸をモニタリングするとともに、使用者又は患者が正しく呼吸していることを確実にするのを可能にするため、有利である。検出材料の青色は、第1視覚的インジケータ状態を表す。青色(第1視覚的インジケータ状態)は、使用者又は患者の吸気に対応する。検出材料の黄色は、第2視覚的インジケータ状態に対応する。黄色(第2視覚的インジケータ状態)は、使用者又は患者の呼気に対応する。上述したように、他のガスパラメータも検出することができ、たとえば、検出されたガス温度、又はガス湿度、又は異なるガスの濃度に応じて、検出器材料により反応が提供される。
【0557】
検出材料は、中間の視覚的インジケータ状態変化があり得る。この中間状態は、検出材料が、第1視覚的インジケータ状態と第2視覚的インジケータ状態との間で変化する際に発生する。2つの中間視覚的インジケータ状態があり得る。別法として、他の任意の数の中間視覚的インジケータ状態があり得る。検出材料は、青色から黄色に色を変化させる際に、緑色相及び黄緑色相を通過する可能性がある。緑色相は、CO2濃度がおよそ約0.2%~約2%であるときに発生する。黄緑色状態は、CO2濃度がおよそ約1.2%~約2%又は最大約2.5%であるときに発生し、検出されるCO2の濃度が上昇するに従い、色変化(又は、視覚的状態の変化)は発生し続ける。CO2の濃度がおよそ2.5%を超えると、検出材料(インジケータ)は、黄色に色を変化させる。室内空気中のCO2濃度は、概して約0.03%~約0.04%である。有利には、検出材料は、損傷を受けるか又は誤作動している場合、永久的に黄色であり続ける。これにより、使用者又は医療専門家又は治療の管理者は、インジケータが損傷しているか又は誤作動しているか否かを知ることができる。呼吸インジケータ14、54、204を交換することができる。1つの構成では、呼吸インジケータ14、54、204の最適な使用時間は最大24時間であるが、これは、消耗される前に検出材料がどれくらい使用され得るかによって決まる。インジケータが24時間よりも長く使用される場合、検出材料の色は、最終的に黄-薄緑色に褪せ、これは、センサ又は検出材料がその寿命末期又は消耗点に近づいているときを示す、使用者に対するさらなる視覚的インジケータとして有用であり得る。第1色若しくは第1視覚的状態又は初期色若しくは初期視覚的状態と、第2色若しくは第2視覚的状態又は後続色若しくは後続視覚的状態との間に、中間色又は中間視覚的状態を提供することができる。
【0558】
検出材料又はインジケータ色素は、たとえば、メタクレゾールパープル又はブロモチモールブルー等の任意の好適な色素から形成することができる。代替形態として、他の任意の好適な色素も使用することができる。色素は、活性化すると人間の眼に容易に視認可能である色でなければならない。発生する可能性がある視覚的インジケータ状態の数は、検出材料として使用される色素又は材料のタイプによって決まる。呼吸インジケータ14は、使用者又は患者の吸気及び呼気を視覚的に表し、使用者又は患者の吸気相と呼気相との間の明確な視覚的状態変化がある。呼吸インジケータ14の目的は、医療専門家が使用者又は患者が正しく呼吸しているか否か、又は使用者又は患者が蘇生したか否かを決定することができるように、蘇生しているか又は換気されている使用者又は患者の吸気及び呼気を視覚的に示すか又は知らせることである。
【0559】
代替形態では、呼吸インジケータのセンサ端部15又はセンサ55は、CO2検出器として作用するのに他の任意の好適な物質から形成することができ、又はそうした物質を含むことができる。1つの形態では、呼吸インジケータ14又は54又は204それぞれの検知端部15又はセンサ55は、pH感受性材料の粉末又は粒状物から形成され得るか又はそうしたものを含むことができる。他の形態では、呼吸インジケータ14、54、204それぞれの検知端部15又はセンサ55は、リトマス紙などのpH感受性紙の形態であり得る。別法として、呼吸インジケータの検出材料物質は、当業者に既知である他の任意のpH感受性材料、たとえば、フェノールレッド、クレゾールブルー、フェノールフタレイン、チモールブルー、ブロモチモールブルー等であり得る。さらなる代替形態では、呼吸インジケータ14又は54又は204それぞれに対する検知端部15又はセンサ55又は検出材料230を含む呼吸インジケータの検出材料は、ガス状二酸化炭素を吸収するとともにそれと反応して色変化をもたらす物質を含むことができる。こうした材料の例としては、限定されないが、酸化バリウム、水酸化リチウム、酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、及び本技術分野において既知である他の多くの材料が挙げられる。これらのCO2吸収材料は、任意の好適な形態、たとえば、格子、粉末、液体又は他の任意の好適な形態であり得る。
【0560】
別の代替構成では、呼吸インジケータ14又は54又は204は、指定された温度変化に応じて色を変化させる感温性材料を含むことができる。呼吸インジケータ14、54、204の目的は、使用者又は患者が呼気しているときを表示することにより、使用者又は患者の呼吸を示すことである。呼気は、一般に、周囲空気よりも高温である。感温性材料は、所定の温度変化があるときに色を変化させ、そのため、使用者又は患者が呼気するときに色を変化させる。感温性材料は、任意の好適な形態、たとえば、ストリップ、ディスク、粉末等で配置することができる。
【0561】
さらなる代替構成では、呼吸インジケータ14又は54又は204は、湿度センサを含むことができる。使用者又は患者を蘇生させるために使用される医療用ガス又は医療用空気及び酸素は、一般に乾燥している。大部分の場合、ガス又は空気又は酸素は、10%未満の含水量まで加湿される。使用者又は患者からの呼気の方が、相対湿度及び含水量に関して実質的に高い。呼気の湿気又は湿度が高いことにより、インジケータは色を変化させる。湿度センサは、所定の湿度変化があるとき、又は所定レベルの湿度に達したときにのみ、色を変化させることができる。湿度センサは、任意の好適な形態、たとえばストリップ、ディスク、粉末、ロッド等で配置される。湿度センサは、複数の画像を表示することができるホログラフィックセンサでもあり得る。1つの画像は、低湿度に対応し、したがって、使用者又は患者の呼吸の吸気相に対応することができる。センサ画像は、所定の湿度変化があるとき、又は所定の湿度レベルに達したときに、変化して、使用者又は患者の呼気又は呼息相を示すことができる。
【0562】
別の代替形態では、マニホールド3の内面の少なくとも一部を、CO2表示材料でコーティングすることができる。CO2検出材料は、出口9の内面に適用されるか又は存在し得る。CO2インジケータは、ガス出口9の内面すべてに存在し得るか、又は、ガス出口9の内面の一部にのみ存在し得る。別法として、又はさらに、CO2材料は、マニホールド3の他の部分の内面に、たとえば、二次出口通路10を画定する壁の内面に存在し得る。こうした構成では、しるしは、検出器材料の上に直接設けることができ、又は、図4A図4Bに示すもの等、同様の配置又はパターン又は順序付けられたアレイで設けることができる。しるしは、検出材料の色の変化に関して強調されたコントラスト状態又は状況を提供する、たとえば図19に示すもののうちの任意の1つ又は複数でもあり得る。
【0563】
取付端部
呼吸インジケータ14の取付端部16は、又は呼吸インジケータ54又は204の取付端部56は、医者又は他の医療専門家がマニホールド部3に呼吸インジケータ14、54、204を挿入し又はそこから取り除くことができるようにするハンドルとして形成されている。ハンドルは、ハンドルフランジ17、57が、取付端部16、56の頂部から垂直に外向きに延在するように形成することができ、ハンドルフランジ17、57により、医者又は使用者は、取付端部16、56を握ってマニホールド部3から呼吸インジケータ14、54、204を引き出すことができる。1つの選択肢では、ハンドルフランジ17、57の真下の本体の部分は、同じ理由で、すなわち、人がハンドル部をより容易に握ることができるように、ギザギザの付いたか又は隆起したグリップとして形成することができる。
【0564】
いくつかの構成では、取付端部16、56のギザギザの付いた部分のすぐ下で、呼吸インジケータ14、54、204の長尺状本体50の中間点に、止めフランジ18、58を配置することができる。止めフランジ18、58は、長尺状本体50から垂直に外向きに延在することができる。使用時、検知端部15又はサンプリング端部51は、デバイス入口12内に挿入され、呼吸インジケータ14、54の長尺状本体50は、止めフランジ18、58がマニホールド部3の上面と接触してマニホールド部3に対してそれ以上移動することが阻止されるまで、デバイス入口12内に押し通される。この状況における中間部は、真ん中の点であるように意図されておらず、単に、本体又は長尺状本体の2つの端部の間のいずれかの場所の点であるように意図されている。
【0565】
図4B図6B又は図10B図15図16図18のうちの任意のものによって示すように、止めフランジ18、58は、検知端部フランジ17、57から長尺状本体50に向かって内向きにテーパ状になって(すなわち、より細くなって)遷移する湾曲面の形態で設けることができる。こうした湾曲遷移により、前記呼吸インジケータが挿入されるデバイスと係合することができる領域が提供され、その領域の湾曲によって漸進的な増大する封止又は止め力機能を提供することができる。こうした止めフランジは、前記呼吸インジケータ14のガス検知端部とつながる際に半径方向外向きに拡張する長尺状本体50の領域であり得る。
【0566】
係止特徴部
1つの形態では、呼吸インジケータ14、54、204は、デバイス入口12の側面との摩擦嵌合により、デバイス入口12内に嵌まる。
【0567】
代替形態では、呼吸インジケータ14、54、204又はマニホールド部3のいずれか、又は両方は、呼吸インジケータ14がマニホールド部3に挿入されたときに呼吸インジケータ14を適所に係止する任意選択的な係止特徴部を含むことができる。呼吸インジケータ14は、ねじ切り接続又は締り嵌めによるクリックフィット接続等、任意の好適な接続又は係止特徴部により、適所に取り付けることができる。係止特徴部は、止めフランジ18、58のすぐ下で長尺状本体50から延在する突起又は一連の突起(図示せず)であり得る。マニホールド部3自体は、呼吸インジケータ14、54、204上の係止特徴部に一致する少なくとも1つの対応する締結特徴部を含むことができる。こうした締結特徴部は、入口12の上に、入口12に沿って、入口12内に、又は入口12の周囲に位置決めすることができる。相互に適合された締結特徴部は、たとえば、呼吸インジケータ14、54、204の本体上の少なくとも1つの又は複数の隆起に対応する、デバイス入口12の周囲に位置決めされた少なくとも1つの又は複数の垂直に位置合せされたスロット(図示せず)であり得る。
【0568】
別の形態では、呼吸インジケータ14は、1つの位置合せ特徴部又は複数の位置合せ特徴部(図示せず)を備えることができる。呼吸インジケータ14に1つ又は複数の位置合せ特徴部が設けられ得ることが留意されるべきである。位置合せ特徴部は、1つの係止特徴部/複数の係止特徴部の一部を形成することができる。別法として、位置合せ特徴部は、係止特徴部とは別個であり得る。位置合せ特徴部は、インジケータ14のアパーチャ30のうちの少なくともいくつかがマニホールド3内へのガス流と実質的に位置合せされるように、マニホールド内の呼吸インジケータ14の正確な位置決めを提供するように作用する。アパーチャ30がガス流と位置合せされることは、ガスの流れに対する抵抗の増大がないため有利である。アパーチャが流れと位置合せされることにより、入口からのガスの流れに対する抵抗を低減させることができる。アパーチャ30は、ガスがアパーチャ30を通って流れるようにし、そのため、ガス流内にインジケータが挿入されていることによる、流れに対する抵抗を低減させる。ガスの少なくとも一部は、インジケータの周囲のみではなくアパーチャ30を通って流れ、そのため、ガス流にインジケータが挿入されていることによる、流れに対する抵抗が低減する。アパーチャがガスの流れと位置合せされていることにより、さらに幾分かアパーチャ20による流れに対する抵抗が低減する。アパーチャ30が流れと位置合せされることにより、ガスは、アパーチャを通ってより容易に流れ、ガスが直面する流れに対する抵抗をより低く且つ障害物をより少なくすることができ、インジケータの周囲を且つ/又はインジケータを通って流れるより蛇行しない経路を採用することができる。アパーチャ30がガスの流れと位置合せされることにより、入口からのガスの流れに対する抵抗が低減する。
【0569】
位置合せ特徴部は、任意の好適な特徴部であり得る。位置合せ特徴部のいくつかの例は、バッフル、フランジ、ピン、ねじ又は他の任意の好適な特徴部である。位置合せ特徴部は、呼吸インジケータ14の取付端部16に又はその近くに位置決めすることができる。位置合せ特徴部は、呼吸インジケータ14が正確な作動位置に挿入されるとともに保持されるのを可能にするため、有利である。位置合せ特徴部はまた、呼吸インジケータ14の正確な位置に対するガイドとして作用するため、使用者に対し呼吸インジケータ14の使用を容易にする。呼吸インジケータ14は、受入特徴部(図示せず)も備えることができる。受入特徴部は、呼吸インジケータ14、特に、アパーチャ30がマニホールド3内への且つマニホールド3を通るガス流と実質的に位置合せされるようにアパーチャ30を正確に位置決めするように、位置合せ特徴部を受け入れることができる。
【0570】
位置合せ特徴部は、呼吸インジケータ54、204の各々にも設けることができる。
【0571】
使用時
上で概説したように、呼吸インジケータ14、54、204は、使用時、ダックビル弁13を通して挿入され、呼吸インジケータ14の検知端部15、及びインジケータ54又は204のサンプリング端部51は、マニホールド部3によって画定されたガス空間内に、又は患者インタフェースの密閉された空間又は封止(又は非封止)空間内に延在する。使用時、呼吸インジケータ14及び特にその検知端部15、又は呼吸インジケータ54若しくは204のサンプリング端部51は、使用者又は患者1の口及び鼻、又は患者によってガスが呼気される領域に少なくとも近接して提供される。
【0572】
呼吸インジケータ14の検知端部15は、患者の鼻及び口から約1mm~約15mmであり得る。近接は、約1mm~約20mmであるが、約1mm~約10mmであり得ることが理解されるべきである。
【0573】
呼吸インジケータ14の検知端部15は、少なくとも出口9に近接して配置することができる。呼吸インジケータ14は、検知端部15がガス出口9から2mm~8mmとなるまで、マニホールド部3内に延在することができる。すなわち、ガス出口9を越えて2mm~8mm延出する。検知端部15は、ガス出口9からおよそ3mm離れることができる。呼吸インジケータ14がマニホールド部3内に配置又は挿入される程度は、検知端部15が患者と接触することなく好適なガスサンプルを受け取ることができるように提供することができる。
【0574】
使用時、使用者又は患者1は、一定の流れでガス出口9から出るガスを吸気する。使用者又は患者1は、この一定の流れに対して呼気する。しかしながら、一部が、この一定のガスの流れに対してマニホールド部3内に戻る。呼吸インジケータ14の検知端部15又は呼吸インジケータ54のサンプリング端部51は、ガス出口9に可能な限り近接して位置決めされるため、検知端部分15又はサンプリング端部51が使用者の口又は気道からさらに離れた箇所に位置していた場合よりも、この箇所でより高濃度のガスがある。検知端部15又はサンプリング端部51は、治療を能動的に干渉することなく使用者の口及び鼻に可能な限り近接して配置される。
【0575】
したがって、検知端部15又はサンプリング端部51が、マニホールド又は患者インタフェースによって提供される空間内に延在していることは、それにより、検知端部15又はサンプリング端部51が最高感度の箇所にあり、したがって、患者に可能な限り近いため最適化された測定値を提供することができるため、有利である。上述したような、検知端部15又はサンプリング端部51の場所又は位置決めはまた、優先的に、測定を行うことに関与するマニホールド3内の又は患者インタフェース構成のデッドスペースの増大がないため、有利である。
【0576】
呼吸インジケータ14、54、204、より具体的には、検知端部15又はサンプリング端部51が、それ自体の副通路又は凹部内に配置されている場合、これはデッドスペースを形成する可能性があり、そこでは、CO2濃度が、使用者又は患者1によって呼気された(又は吸気された)ものの正確な反映ではない可能性がある。
【0577】
長尺状呼吸インジケータ14、54、204はまた、第1に、ダックビル弁13を通して挿入することができ、呼吸インジケータ14がマニホールド3内に挿入されるか又はマニホールド3から取り除かれる際に治療が続くのを可能にするため、第2に、インジケータ検知端部15又はサンプリング端部51を、使用者又は患者1からの呼気ガスに最も近い箇所まで押し込むことができ、したがって、可能な限り正確な読取値を提供するように患者によって呼気されるガスを提供又はサンプリングするため、有利である。
【0578】
幼児又は新生児によって呼気される空気の量(一回換気量)は、概して非常に少量であり、たとえば、概して1~40ミリリットルの範囲にある。この量は、通常、成人の場合はより多い。したがって、呼吸インジケータ14は、こうした少量の一回換気量においてCO2を測定及び検出することができ得る。呼吸インジケータ14、54、204の検知端部15又はセンサ55は、少量の一回換気量を測定することができるため、有利である。さらに、呼吸インジケータ14、54、204に患者の近くに延在するように検知端部15又はサンプリング端部51を設けることにより、呼吸インジケータ14、54、204は、サンプリングされたガスから、患者からの少量の一回換気量を測定又は検知することができる。
【0579】
患者からのガスの呼気の一部として、呼気ガス流は、マニホールド3内に戻るように移動する場合がある。呼気ガスは、マニホールド3を通って移動するに従い希釈される。呼気ガスは、入口ポート8を通してマニホールド3によって受け取られる治療ガスによって希釈される。検知端部15又はサンプリング端部51は、ガス出口から約2mm~約8mm離れることができ、検知端部15が最高濃度の呼気ガスに曝されるのを可能にし、又はサンプリング端部51の場合は、呼吸インジケータ54又は204のセンサ55にガスを向ける(すなわち、呼気ガスが治療ガスによって過度に希釈される前に向ける)。これは、使用者又は患者の呼吸を正確に表すのを可能にするため有利である。CO2検出材料は、CO2の非常に少量の一回換気量を検出するように適合される。これにより、呼吸インジケータ14、54、204が非常に少量の一回換気量を検出することができるため、呼吸インジケータ14、54、204が有利になる。
【0580】
図5及び図6A図6Bに示す呼吸インジケータ14は、呼気ガスが、ベンチュリ効果又はベルヌーイ効果のいずれかにより長尺状本体50内に引き込まれるため、有利である。これは、引込みにより、呼気ガスの実質的な部分がCO2検出材料を通過することができるため、有利である。呼気ガスのこの引込みにより、呼気ガスの実質的な部分が、入ってくる治療ガスによって希釈されることなくCO2検出材料を通過するため、呼吸インジケータがより正確になり得る。このように、しるしをさらに含めることにより、強化されたコントラスト状態又は状況を提供することができる。
【0581】
上述したように、呼吸インジケータ14が長尺形状であり、実質的にテーパ状形態であってもよいということは、マニホールド3内でガスの流れに対する抵抗を増大させないため有利である。長尺状本体50を有する呼吸インジケータ14は、入口ポート8からガス出口9までのガスの流れに対する抵抗も低減させる。ガス流に曝される外面は、ガス流に対する抵抗を実質的に増大させないように平滑であり得る。図6に示すような呼吸インジケータ14のアパーチャ30もまた、流れに対する抵抗を低減させるのに寄与する。アパーチャ30により、ガスは、入口ポート8からPEEP出口10まで流れる際に呼吸インジケータ14を通って流れることができる。これに加えて、呼吸インジケータ14が図3に示すように長尺形状であることにより、ガスマニホールド3のデッドスペースが低減し、CO2測定検出の感度が上昇する。
【0582】
さらなる形態では、上述したような呼吸インジケータ14、54、204及び呼吸装置3は、部品のキットの構成で販売され又は包装され又はそうした構成であり得る。キットは、任意の好適な形態であり得る。
【0583】
呼吸インジケータ14、54、204及び呼吸装置3を組み立て、使用し且つ維持する取扱説明書が、キットとともに提供される。使用時、呼吸インジケータ14、54は、ダックビル弁13を含むデバイス入口12を通して呼吸補助装置3内に挿入されるか、又は患者インタフェース内に挿入される。呼吸インジケータ14、54、204は、任意選択的な係止特徴部により適所に係止することができる。しかしながら、インジケータ14、54、204は、ダックビル弁13、又は患者インタフェース(マスク等)若しくはTピースの他のポートを用いて摩擦力により適所に保持することができる。
【0584】
さらなる構成
上述したように、使用、検出器材料又はセンサの特徴は、より詳細に後述する構成に適用可能であり得る。
【0585】
図11図19に示すさらなる構成では、患者にガスを供給することができる呼吸装置等、呼吸補助装置(又は患者インタフェース)の一部によって受入可能である呼吸インジケータ54が設けられている。呼吸装置は、人工呼吸器システム若しくは蘇生器システム、又はTピース3等、これらの部品を含むことができることが理解されよう。
【0586】
こうした呼吸インジケータ54、204は、ガスサンプリング端部51及び取付端部56を有する長尺状本体50を備える。取付端部56は、呼吸補助装置の一部に(たとえば、Tピースのダックビル弁を介して)取り付けられ、ガスサンプリング端部51を配置するように適合される。ガスサンプリング端部51は、患者からのガスが呼気される領域に配置可能である。ガスサンプリング端部51は、検出器材料を備えるセンサ(図示せず、ただし55に配置される)と通信することができる。検出器材料は、(患者の吸気相に関連する)第1又は初期視覚的インジケータ状態と(患者の呼気相に関連する)第2又は後続視覚的インジケータ状態との間で変化可能である。検出器材料はまた、呼吸補助装置に接続された患者の吸気相及び呼気相に実質的に対応するのに十分な速度で、視覚的インジケータ状態の間で変化することができる。
【0587】
先行する構成に関連して概して考察したように、センサは、ガス検出材料を備える。検出することができるガスの例としては、窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴン又は空気の任意の成分が挙げられる。使用される検出材料は、大気中に通常見られる濃度より高いCO2濃度を有するガスに曝されたとき、第1視覚的インジケータ状態(たとえば、第1又は基本色)から第2インジケータ状態(たとえば、第2又はインジケータ色)に変化することができる材料である。同様に、検出材料は、大気中に通常見られる濃度と同じか又は実質的に同様のCO2濃度を有するガスに曝されたとき、第2視覚的インジケータ状態から第1インジケータ状態に変化することができる。選択される材料は、有利には、容量で少なくとも約2.5%以上のCO2の濃度を有するガスに曝されたときに第1視覚的インジケータ状態から第2視覚的インジケータ状態に変化する材料である。
【0588】
有利には、呼吸インジケータ54又は204のこの構成では、検出材料の視覚的インジケータ状態は、患者のための呼吸補助装置(たとえば、人工呼吸器又は蘇生器システム)の使用者によって光学的に又は視覚的に観察することができる。こうした呼吸インジケータの他の1つの特定の使用は、使用者が、患者によって呼気されているガス内に存在する呼気終末又は一呼吸ごとのCO2を検出することができるというものである。こうした検出は、使用者が、検出材料の視覚的インジケータ状態の変化を光学的に又は視覚的に観察することによって可能になる。
【0589】
さまざまな構成において、呼吸インジケータの取付端部56の少なくとも一部は、呼吸インジケータ54、204が取り付けられる呼吸補助装置の一部(たとえば、Tピース又はマスク等の患者インタフェース)の外部であり続ける。
【0590】
取付端部56は、長尺状本体に対して実質的に垂直な向きに設けることができ、たとえば、図10A図10B図11図13図14図16図17図18に示すもの等、実質的にディスク形状であり得る。
【0591】
取付端部56は、取付端部56の端部から垂直に外向きに延在するハンドルフランジを含むハンドル部分であるように形成し、又はそういうものとして使用することができることが、さらに理解されるべきである。これにより、使用者は、患者インタフェースからインジケータ54、204を取り除くとき、又はインタフェース(又は呼吸補助装置の一部)内にインジケータ54、204を挿入するとき、呼吸インジケータ54、204をより適切に握るか又は保持することができ得る。
【0592】
さらに、呼吸インジケータ54、204は、長尺状本体50に沿って少なくとも一部に配置されるとともに、長尺状本体50から実質的に又は概して垂直に延在する、止めフランジ57(図示しないが、図3図6のものと同様であり得る)をさらに備えることができる。こうしたフランジ57は、取付端部56とサンプリング端部51との間に配置することができ、検知端部の方に近い幅広首部とガスサンプリング端部51の方に近い幅狭首部とを提供する、湾曲面の領域であり得る。
【0593】
先行して考察した構成と同様に、長尺状本体50の外側面は、実質的に平滑であるか、又は、使用時に、長尺状本体50が、インジケータ54、204が取り付けられる呼吸補助装置を通るガスの流れに対する抵抗を増大させないような、他の形状であり得る。上述した構成と同様に、長尺状本体は、テーパ状形態であり得る(本明細書ではその上述した構成を指す)。
【0594】
長尺状本体50は、患者からのガスが呼気されるとともに、取付端部56が呼吸補助装置の一部に取り付けられる位置に配置される領域に、ガスサンプリング端部51を配置することができるのに十分な長さを有するように提供される。
【0595】
1つの例では、長尺状本体50は、約1mm~約5mmの外径と、約30mm~約60mmの長さとを有することができる。呼吸装置又はインタフェース(又は患者)の適用及びサイズに応じて、異なる長さ又は長尺状本体50直径を使用することができることが理解されよう。
【0596】
長尺状本体50のガスサンプリング端部51は、ガス入口52を備え、入口52は、通路53を介してセンサと流体連通するように設けられている。検出材料を備えるセンサは、有利には、通路53を通って流れるガスが、(たとえば、CO2に関する)ガス成分の変化の視覚的表示を提供するセンサ(検出材料を含む)と接触するように、通路53と一列に並んで設けられている。したがって、通路53は、長尺状本体50のガスサンプリング端部51からセンサまで延在するように設けられている。
【0597】
より詳細には、通路53は、ガス入口52から1つ又は複数のポート59まで延在するガス流路D、240を提供する。こうしたポート59は、蘇生システムの外部の周囲大気と流体連通するように設けられている。すなわち、ポート59は、通路53を通って流路E、240等、呼吸装置の外部の周囲環境まで流れるガスの排気を可能にするように設けられている。いくつかの構成では、単一のポート59を設けることができる。
【0598】
当業者であれば、周囲又は大気状況へのガス流路D、240を設ける利益により、呼吸インジケータを通るガスの連続的なフラッシングが可能になり、(従来技術において利用可能であるもの等)インラインシステムと比較して検出器材料においてより高速の反応をもたらすことが理解されるはずである。反応が高速であるほど、一呼吸ごとの検出材料の色の変化をより大きくすることができ、それは、介護者によってより容易に観察される。さらに、(呼吸を示す)この色変化の観察は、本明細書の別の場所に記載するように、しるしの使用によりさらに強化される。
【0599】
いくつかの構成では、ポート59又は1つ若しくは複数のポート59(設けられる場合)は、(呼吸インジケータ54内から周囲環境に排気又は排出されているガスの制御を可能にするように)最大流量又は排気速度又はガス流量に適応するようなサイズであり得る。
【0600】
したがって、センサは、通路53を通してガス流路D、240と接触するように位置決め可能であり、患者によって呼気されるガスと、第1使用モードにおいて、こうしたガスがサンプリング端部51のガス入口52から入って、通路53を通って流れ、センサと接触するとき、接触する。このモードでは、(CO2濃度が十分である場合の)センサの検出器材料の第1視覚的インジケータ状態から第2インジケータ状態への変化が、可能となり得る。また、患者が吸気相にあるとき等、第2使用モードでは、患者インタフェースを通過するガス流は、サンプリング端部51においてガス入口52に入り、通路53を通って流れ、センサと接触する。こうした第2モードでは、ガスの流れが検出材料によって検出されることにより、第2視覚的インジケータ状態から第1視覚的インジケータ状態への変化が可能である。こうした第2モードは、ガスインジケータ54を通して患者インタフェース又は呼吸補助装置に提供されるガスをフラッシングする。
【0601】
1つの構成では、検出材料を含むセンサは、取付端部56に隣接する領域に配置される。この設定では、取付端部56、又は取付端部56の少なくとも一部は、視覚的に透明な材料から形成され、それにより、使用者は、検出器材料の第1視覚的インジケータ状態と第2視覚的インジケータ状態との間の変化を(すなわち、2つの使用モードの間の変化を、患者の吸気相及び呼気相をモニタリングするために)視覚的に検出することができる。たとえば、取付端部56の上面61は、好適な光学的透明体であり得る。
【0602】
これに関して、吸気及び呼気に従って第1色から第2色に色を変化させることができる検出材料が提供され、前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出材料の色又は反応の変化に従ってコントラスト又は視認性に関して変化可能な少なくとも1つのしるしを備える構成要素が提供される。すなわち、しるしを、前記検出材料の上に直接又はそれに隣接して設けることができ、又は、別個の構成要素の提供により検出材料の上に間接的に設けることができる。このように、検出材料が色を変化させ、観察者が、検出材料の色の変化をより容易に視覚的に検出することができるとき、視覚的コントラスト状態又は状況を改善又は強調することができる。
【0603】
したがって、センサが、ポート59から外部環境に放出される前の、通路53を通って流れるガスのガス流路と接触するように、取付端部56は、センサを適所に保持又は維持するハウジング又は中空部60とともに使用可能である。ハウジング60又は取付端部56(又は各々の部品)は、使用者が、検出材料の視覚的インジケータ状態の間の変化を観察することができるようにする、視覚的に透明な材料であり得る。ハウジング60は、キャップC、61によって提供することができ、キャップC、61は、呼吸インジケータ54の本体の外周又は周囲部分と係合する、半径方向内向きの突起若しくは棚状突起又は他の保持表面特徴部を含む。
【0604】
先行して考察したように、上述した呼吸インジケータ54は、Tピース又は患者インタフェースとともに利用することができる。こうした構成では、Tピースのマニホールドは、機能するとき、大気よりも高い圧力を有し、そのため、サンプリング端部51とポート59との間に圧力差がもたらされる。この圧力差は、呼気ガスを、取付端部56における検出材料の方に向けるのに役立つ。
【0605】
呼吸インジケータ14又は54又は204は、フェイスマスク又は他のこうした患者インタフェースともに直接利用することができ、又は、図7図8図9に示すように、Tピース等、呼吸補助装置の構成要素によって受け入れられるように位置決めすることができることも理解されるべきである。本発明の呼吸インジケータ14、54、204は、ガスが呼気されている、又は別法として、患者からの呼気ガスを呼気ガス成分(たとえば、CO2)の表示を提供するセンサに向けるサンプリング端部又は収集器が設けられる、患者の領域の近くに、センサを配置するシステムとともに、呼吸補助装置の一部に収納されるか又は取り付けられ得る取外し可能なインジケータを提供する。
【0606】
本明細書において提供する呼吸インジケータ14、54、204は、使用者の吸気状態及び/又は呼気状態の表示を提供することができ、呼吸インジケータ14、54、204は、吸気及び呼気に従って第1色から第2色に色を変化させることができる検出材料を備える。図4A図4B図6A図6Bの構成に示すように、検出材料は、使用者の呼吸ガス(二酸化炭素等)の検出に応じて検出材料の色の変化を強化又は強調するように、アレイ又は配置又は順序付けられた段状化として設けられた少なくとも1つのしるしとともに、本体上に設けることができる。しかしながら、図10A図10B図11図13図14図18によって示すもの等、代替形態では、検出材料は、呼吸インジケータ14、54、204の本体内に収容することができる。本体50は、使用者の吸気ガス及び呼気ガスを受け取るように構成された第1ポート52と、前記本体50から前記ガスの排気を可能にする少なくとも第2ポート59とを備える。前記使用者の吸気ガス及び呼気ガスによる前記検出材料の色の変化によるコントラストに関して変化可能な少なくとも1つのしるし又はしるしに対する1つの背景を含む、要素104として示すもの等の構成要素もまた、設けることができる。
【0607】
先行する構成に関して述べたように、検出材料は、有利には、二酸化炭素検出材料又は検出器である。検出材料は、二酸化炭素濃度が、大気と同じか又は実質的に同様であるとき、又は、検出材料が、最大約0.03%又は約0.04%の二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されたとき、第1色を有することができる。検出材料は、二酸化炭素濃度が大気よりも高いとき、又は、検出材料が、約2.5%以上の二酸化炭素濃度を含有するガスに曝されたとき、第2色又は異なる色であり得る。第1色は、青色又は紫色のうちの一方であってもよい。第2色は、黄色又はオレンジ色のうちの一方であってもよい。
【0608】
第1色又は初期色又は初期視覚的状態から第2色又は後続色又は後続視覚的状態への変化は、前記検出材料の化学反応に基づくことができる。有利には、化学反応は可逆的であり得る。
【0609】
第1色又は初期色又は初期視覚的状態から第2色又は後続色又は後続視覚的状態への変化は、視覚的に観察可能な変化であるべきである。
【0610】
特に、色変化可能な検出材料の色の変化の色のより大きいコントラスト又は色のより高い視認性若しくは検出のために、しるしを設けることができる。検出材料の色の変化を使用して、大気中の二酸化炭素濃度に対して検出された二酸化炭素のより高いか又は低い濃度のいずれかが示される。
【0611】
したがって、しるしは、二酸化炭素濃度が二酸化炭素の大気中濃度と同じか又はそれより低いとき、前記検出材料に関して第1コントラスト状態又は第1視覚的状態を提供し、且つ/又は、二酸化炭素濃度が二酸化炭素の大気中濃度より高いとき、前記検出材料に関して第2コントラスト状態又は後続視覚的状態を提供することができる。第1及び第2しるしコントラスト状態又は視覚的状態は、こうした第1状態と第2状態との差の視認性又は所定濃淡の度合いを提供することができる。
【0612】
有利には、第2しるしコントラスト状態又は視覚的状態は、検出材料に関してより高い視認性又は観察可能性を提供することができる(すなわち、より容易に視認可能であるか又は光学的に検出可能であるように見える)。又は、第2しるしコントラスト状態又は視覚的状態は、第1しるしコントラスト状態又は視覚的状態よりも著しく高視認性であり得る。第1しるしコントラスト状態又は視覚的状態は、前記検出材料が第1色又は初期色又は初期視覚的状態であるときであり得る。
【0613】
第1しるしコントラスト状態又は初期視覚的状態は、検出材料が、最大約0.03%又は0.04%の二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されるとき、又は、二酸化炭素濃度が大気と実質的に同じであるときに対応することができる。
【0614】
先行して述べたように、第1しるしコントラスト状態又は初期視覚的状態から第2しるしコントラスト状態又は後続視覚的状態への変化は、検出材料の化学反応に基づくことができる。
【0615】
使用時、使用者、又はコントラスト状態又は色状態の変化の観察者は、第1しるしコントラスト状態又は初期コントラスト状態から第2しるしコントラスト状態又は後続視覚的状態への変化を、視覚的に又は光学的に検出又は観察することができるべきである(たとえば、色変化又はコントラスト状態は、強化され、人によって光学的に観察可能である)。
【0616】
少なくとも1つのしるしは、図19に示すように、一対の肺、気息、心臓又はグラフィカルな笑顔マークのグラフィカル表現であり得る。必要に応じて他のしるしを使用することができることが理解されよう。
【0617】
いくつかの構成では、しるしは、前記構成要素に直接印刷するか又は取り付けることができる。たとえば、しるしは、検出材料に直接印刷するか又は取り付けることができる。検出器材料は、前記しるしを視覚的に包囲してもよく、又は別法として、しるしは、検出材料構成要素の外周部内に実質的に全体的に配置又は位置決めすることができる。別法として、検出器材料は、前記しるしの2つ以上の縁部又は外周部分を視覚的に縁取ることができる。このように、しるしに対する検出材料の色の視覚的により明確なコントラスト状態又は視覚的に検出可能な変化を提供し、それにより、材料状態又は状況を検出する呼吸インジケータの観察者による検出の容易さを向上させるように意図されている。
【0618】
構成要素は、検出材料、呼吸インジケータキャップC、61、又は呼吸インジケータアセンブリの別の別個の構成要素のうちの1つ又は複数であり得る。
【0619】
たとえば図10A図10B図11図13図14図16図17及び図18図20図25によって示すように、呼吸インジケータ54、204は、長尺状本体50と、キャップC、61と、検出材料を備えるセンサ55とをさらに備えることができる。センサは、長尺状本体50を通りキャップによって覆われた領域内に入るガス流に曝されるように配置されている。たとえば、呼吸インジケータ54、204の長尺状本体50内に入るガス流を示す図12及び図15及び図23CにおいてD、240及びE、240によって示す、概略化したガス流路を参照されたい。ガスは、長尺状本体50を通って上方に流れ、1つ又は複数のポート59から大気中に排気される。
【0620】
さまざまな構成において、呼吸インジケータ54、204に、キャップC、61を設けることができ、キャップC、61は、キャップC、61及び長尺状本体50を係合形態で併せて保持又は維持する、半径方向内向きに延在する突出部分100を含むか又は備えることができる。
【0621】
突出部分100は、前記長尺状本体50の外側部分と係合することができる。たとえば、突出部分100は、キャップC、61の周囲を円周方向内方に延在するように構成することができる。いくつかの構成では、キャップC、61は長尺状本体50の端部101に受入可能であり、キャップC、61は、前記長尺状本体50の端部の上に維持されるように構成されている。
【0622】
キャップC、61を受け入れることができる長尺状本体50の端部101は、センサを受け入れるか又は配置するように構成されている長尺状本体50の端部でもあり得る。
【0623】
前記長尺状本体50の端部101は、センサを収納又は配置するプラットフォーム領域を提供するように構成することができる。
【0624】
キャップC、61が長尺状本体50の端部101と係合した状態で、内部にセンサを収納するハウジング領域102を提供することができる。
【0625】
長尺状本体50は、長尺状本体50の両端部の間に延在する中空通路を備え、前記長尺状本体50の第1端部はガスサンプリング端部51として提供され、前記長尺状本体50の第2端部はセンサを収納又は配置する領域として提供される。
【0626】
第2端部はプラットフォーム領域を含むことができ、プラットフォーム領域の上で、センサが収納又は配置され、中空通路は、そのプラットフォーム領域内で終端し、それにより、サンプリングされたガスの流れを検出のためにセンサに送出する。
【0627】
(キャップが、本来の位置にあるか、又は長尺状本体と係合若しくは組立形態にあるとき)前記長尺状本体50の端部101とキャップC、61の内壁面103との間に提供される空隙空間102内に、検出材料を収納又は配置することができる。
【0628】
少なくとも1つのしるしを含む、要素104によって示すもの等の構成要素は、空隙空間102内に収納又は配置することができる。
【0629】
この構成要素は、センサ、検出材料、キャップのうちの1つ又は複数とすることができ、又は、構成要素は、互いに別個の要素として提供することができる。
【0630】
キャップは、有利には、少なくとも一部分、光学的に透明な材料であるように、形成又は製造される。キャップC、61のシェル又は蓋部分であり得るキャップは、収容位置にあるときのしるし又は構成要素又は検出材料(又はこれらのすべて)がより容易に視認されるように光学的拡大特性又は機能を含むことができる。
【0631】
長尺状本体50は、開放端部又はガス入口52と、前記開放端部51又はガス入口から空隙空間102内に配置されるセンサまで延在する流路又は通路又は導管とを備えることができる。
【0632】
開放端部52又はガス入口は、長尺状本体50のガスサンプリング又はガス受取端部として設けられている。
【0633】
流路又は通路又は導管は、長尺状本体50のガスサンプリング端部51又はガス検知端部(又はセンサ端部)の間に流体(又はガス)連通経路を提供する。
【0634】
いくつかの構成では、長尺状本体50は、開放端部52から延在する流路又は通路又は導管の終端部105を有する。終端部105は、(たとえば、キャップC、61が、本来の位置にあるか、又は前記長尺状本体と係合若しくは組立形態にあるとき)キャップC、61又は蓋又は他の閉鎖部分によって終端する。終端部105に、有利には、前記長尺状本体50のガスサンプリング端部から前記終端部を通して向けられるガス流を排出するために、少なくとも1つの大気へのガス流ポート59が設けられている。ガス流ポート59は、図15とともに、図10B図20A図23C図24Dを含む)に明確に示されている。こうした1つのポート59又は複数のポート59は、図10A図11図13図14に示すもの等、他の構成で存在する。
【0635】
1つ又は複数のガス流ポート59は、アパーチャとして設けられる。1つ又は複数のガス流ポート59は、前記呼吸インジケータ14、54、204からのガス流又は排気の速度を制御することができる。
【0636】
1つ又は複数のガス流ポート59は、呼吸インジケータ14、54、204から排出又は排気することができるガスの制御されたか又は所定の流量を提供するように、所定サイズであり得る。有利には、ガス流量は、たとえば、約1リットル/分に制御又は制限することができる。ポート59は、約0.7mmの直径の円形アパーチャであり得る。ポートは、約0mm~約1mmの直径を有することができる。
【0637】
1つ又は複数のガス流ポート59は、実質的に円形の形状のアパーチャであり得る。いくつかの構成では、単一の(1つ又は唯一の)ガス流ポート59を設けることができる。
【0638】
1つ又は複数のガス流ポート59は、サンプリングされるか又は検知されるガス流と流体(又はガス)連通する、長尺状本体50の一部分を通して提供される。このように、ポート59がガスサンプリング端部51の下流及び/又はセンサの下流に設けられることにより、サンプリングされ且つ検知されたガスを大気中に排気することができる。
【0639】
ガス流ポート59のうちの1つ又は複数は、長尺状本体50の止めフランジ58部分の周囲に又はそれに隣接して配置することができる。
【0640】
止めフランジ58は、デバイス内への呼吸インジケータ14、54、204の過挿入に対して座部又は物理的止め具を提供するようなサイズ及び/又は形状である、長尺状本体50の拡大領域又は部分であり得る。
【0641】
止めフランジ58は、呼吸インジケータ14、54、204が取付可能又は係合可能となるデバイスの一部分と係合可能である、長尺状本体50の領域又は部分であり得る。このように、止めフランジ58は、デバイスに関して又は対して、長尺状本体50の配置可能な位置を提供する。さらに、こうした止めフランジ58は、こうしたデバイス内への長尺状本体50の挿入の最大又は所定長さ(又は深さ)を提供する。止めフランジ58をテーパ状の長尺状本体50とともに利用して、必要な深さまでより容易に挿入可能である、呼吸インジケータ14、54を収容するデバイスの部分に対するガスサンプリング部分までの平滑且つ審美的に満足な遷移部を提供することができる。
【0642】
1つの構成例では、長尺状本体50は、長さが約40mmとすることができ、キャップは高さ又は長さがさらに5mmである。
【0643】
さらなる構成では、呼吸インジケータ54、204は、ガスサンプリング部分又は端部51とガス検知部分又は端部とを備える本体をさらに備えることができ、ガスサンプリング部分又は端部51はガス検知部分と流体連通している。ガス検出器は、ガス検知部分又は検出器部分56内に収容することができ、ガス検出器は、検出すべきガスの濃度に応じて視覚的に検出可能な色の変化を提供する材料を備え、前記ガス検出器の上に直接、所定のしるしが設けられている。
【0644】
図11図19に示すような構成では、呼吸インジケータ54、204は、ガスサンプリング部分端部とガス検知部分端部又は検出器部分56とを有する長尺状本体50を備え、ガスサンプリング部分端部51は、ガス検知部分端部又は検出器部分56と流体連通して設けられている。ガス検出材料は、ガス検知部分端部又は検出器部分56内に収容され、ガス検出材料230は、検出すべきガスの濃度に応じて視覚的に検出可能な色の変化を提供し、前記ガス検出器の上に直接、所定のしるしが設けられている。
【0645】
図19に示すように、所定のしるし104は、所定の形状、又は色、又は形状及び色、又は視覚的状態であり得る。
【0646】
しるし104は、アイコンに似ている形状であり得る。しるし又はアイコンは、呼吸、又は肺、又は気息、又は心臓、又はグラフィカルな笑顔マーク、又は検出された二酸化炭素濃度の他の肯定的な表示、又は別の視覚的キューを示すことができる。たとえば、図19に示すものを参照されたい。
【0647】
しるし104又は1つ若しくは複数のしるし104は、ガス検出器又はガス検出器材料の上に直接、刻印するか若しくは印刷するか若しくは重ねることができ、又は、前記ガス検出器とは別個の構成要素として設けられる場合、前記ガス検出器の上に直接配置されるか又は重ねられる別個の構成要素として設けることができる。このように、検出材料の上のしるしの直接重ね合せ又は直接印刷が提供され、そうする際、検出材料の色の変化は、検出材料及びしるしの色のコントラストによって、より容易に観察可能又は検出可能であり得る。
【0648】
先行して述べたように、ガス検出材料はセンサとして作用し、センサは、ガス流内に配置されるか、又は、本体を通って若しくは本体の周囲を流れるガス流に曝され、それにより、センサは検出又は検知すべきガスと接触する。
【0649】
インジケータ54、204の本体50は、長尺形態本体であり得る。長尺状本体は、実質的に前記ガスサンプリング部分端部51における又はそれに向かう相対的に小さい外径から、実質的に前記ガス検知部分端部における又はそれに向かう相対的に大きい外径まで、テーパ状となることができる。いくつかの構成では、ガスサンプリング部分端部51は、導入部分106を備えることができる。
【0650】
導入部分106は、外径が実質的に細く(又は相対的に細く)なっている長尺状本体50の領域であり得るか、又は、こうした導入部分106は、ガスサンプリング端部51の、デバイスのダックビル弁等を介するデバイス内へのアクセス又は最初の挿入を補助するように、面取り縁部、又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む縁部を備える、長尺状本体50の先端又は端部であり得る。
【0651】
(前記インジケータの長尺状本体等)本体の実質的にテーパ状の構成は、ガスサンプリング部分端部51又はその実質的に近くからガス検知部分又は検出器部分56に向かって、長尺状本体50の長さの約1/4、又は約1/3、又は約半分、2/3、3/4、又は全体に延在することができる。
【0652】
ガス検出材料に対するハウジングとして提供することができるキャップC、61は、インジケータ54、204から取外し可能又は着脱可能部分であり得る。しるしは、キャップに印刷するか又は他の方法で適用することができる。
【0653】
しるしは、別個の構成要素として設けられる場合、交換可能(又は保守しやすい)ように別個に取外し可能な部品とすることもでき、又は別法として、しるしがガス検出材料に直接設けられる(たとえば、直接印刷されるか又はマークされる)場合、(上にしるしのある)検出材料を、必要な場合は、呼吸インジケータから取り除いて交換することができる。こうした構成により、呼吸インジケータの再利用を可能にすることができる。
【0654】
図20図25に示すようなさらなる構成では、呼吸インジケータ54、204に、前記インジケータから大気中にガスを排気する単一の又は唯一のガス流ポート59が設けられる。このように、インジケータからガスを排気又は排出するための制御されたガス流量を提供することができる。
【0655】
さらなる構成では、呼吸インジケータ54、204は、ガスサンプリング部分端部51とガス検知部分端部とを備える本体に対して提供され、ガスサンプリング部分端部51は、ガス検知部分端部又は検出器部分56と流体連通して設けられ、ガス検知部分端部又は検出器部分56内にガス検出器が収容される。ガス検出器は、検出すべきガスの濃度に応じて視覚的に検出可能な色の変化を提供する検出器材料を備え、前記ガス検出器の上に直接、所定のしるしが設けられる。こうしたしるしは、本明細書に記載するようなものであり得る。
【0656】
さらなる構成では、ガスサンプリング部分端部51とガス検知部分端部又は検出器部分56とを備える本体を有するように、呼吸インジケータ54、204が提供され、ガスサンプリング部分端部51は、長尺状本体50を介してガス検知部分又は検出器部分56と流体連通して設けられる。ガス検知部分端部又は検出器部分はガス検出器又はセンサを収容し、ガス検出器は、検出すべきガスの濃度等のガスパラメータに応じて視覚的に検出可能な色又は視覚的状態の変化を提供する材料からなる。ガス検知部分端部又は検出器部分56は、ガスサンプリング部分端部から遠位側に位置決めされ又は設けられる。長尺状本体50は、長尺状本体がガス検知部分端部又は検出器部分56に向かって進むに従い、前記ガスサンプリング端部51における又は実質的にその近くの相対的に小さい外径から相対的に大きい外径までテーパ状である、実質的にテーパ状の構成の部材である。
【0657】
さらなる構成では、使用者の吸気状態及び/又は呼気状態の表示を提供するために、図1図9図10図19及び図20図25にそれぞれ示すような呼吸インジケータ14、54、204が設けられている。呼吸インジケータ14、54、204は、使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスを受け入れるように構成されたガスサンプリング部分51と、インジケータ部分16、56とを備える本体50を備え、ガスサンプリング部分51は、前記インジケータ部分16、56と流体連通している。インジケータ部分16、56は、少なくとも第1領域15、205と、要素104として示すもの等、少なくとも第2領域とを備え、第1領域は、初期視覚的状態と、前記使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスのガスパラメータの検出を示す後続視覚的状態との間で変化することができる、ガスパラメータ検出材料230を備え、第1領域15、205の初期視覚的状態及び/又は後続視覚的状態は、要素104として示すもの等、少なくとも第2領域の視覚的状態とは視覚的にコントラストをなす。
【0658】
第1領域15、205は、しるしの形態の形状とすることができる。別法として又はさらに、第2領域(要素104として示すもの等)もまた、しるしの形態の形状とすることができる。第1領域及び/又は第2領域のいずれかは、それぞれ第2領域及び/又は第1領域を実質的に包囲することができる。
【0659】
第2領域は、静的な又は実質的に変化しない視覚的状態を有することができる。又は、第2領域は、初期視覚的状態から後続視覚的状態に変化することができるガスパラメータ検出材料を備えることができ、この変化は、使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスの検出されたガスパラメータを示す。
【0660】
インジケータ部分15、56は、少なくとも1つのさらなる領域を含むことができ、このさらなる領域は、静的な又は実質的に変化しない視覚的状態を有することができる。又は、さらなる領域は、初期視覚的状態から後続視覚的状態に変化することができるガスパラメータ検出材料を備えることができ、この変化は、使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガス検出されたガスパラメータを示す。さらなる領域は、しるしの形態であり得る。
【0661】
インジケータ部分16、56の第1領域15、205及び/又は第2領域(要素104として示すもの等)及び/又はさらなる領域のうちの1つ又は複数は、互いに実質的に隣接し得るか、又は、第1領域及び/又は第2領域及び/又はさらなる領域のうちの1つ又は複数を実質的に包囲している。
【0662】
第1領域15、205又は第2領域又はさらなる領域のうちの少なくとも1つは、背景視覚的状態として提供することができる。背景視覚的状態は、初期視覚的状態から、前記使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスの検出されたガスパラメータを示す後続視覚的状態に変化すること変化することができるガスパラメータ検出材料によって提供することができる。又は、背景視覚的状態は、静的な又は実質的に変化しない視覚的状態であり得る。
【0663】
上述したようなしるしは、所定の形状及び/又は色及び/又はコントラスト及び/又は視覚的状態であり得る。しるしは、アイコンに似ることができる。しるしは、呼吸、肺、気息、心臓、グラフィカルな笑顔マーク、又は検出されたガスパラメータの他の肯定的な表示、又は別の視覚的キューを示すことができる。
【0664】
本体50は、長尺状本体とすることができ、実質的にガスサンプリング部分51における又はそれに向かう相対的に小さい外径又は外側直径から、実質的にインジケータ部分16、56における又はそれに向かう相対的に大きい外径又は外側直径まで、テーパ状となることができる。ガスサンプリング部分51は、導入部分を備えることができ、導入部分は、(i)比較的幅の狭い外側直径を有する前記長尺状本体の領域、又は(ii)前記ガスサンプリング端部のデバイス内へのアクセスを補助するように面取り縁部又は実質的に半径方向内向きの湾曲部を含む、前記長尺状本体の先端又は端部のうちの少なくとも一方である。
【0665】
ガスサンプリング部分51から前記インジケータ部分16、56まで延在する本体50の実質的にテーパ状の構成は、長尺状本体50の長さの約1/4、又は約1/3、又は約半分、約2/3、約3/4又は全体であり得る。
【0666】
インジケータ部分16、56は、ガスパラメータ検出材料230を実質的に覆うとともに、ガスサンプリング部分51とインジケータ部分16、56との間のガス通路240を完成するように構成された、キャップC、61を備えることができる。
【0667】
しるしは、キャップC、61の上に刻印し、印刷し、若しくは重ねることができ、又は、別個の構成要素として提供される場合に前記キャップの上に配置可能である別個の構成要素として提供することができる。
【0668】
キャップC、61は、本体50から取外し可能又は着脱可能とすることができ、本体と回転可能に係合可能であり、且つ/又は、1つ又は複数の係止カムを介して本体に係合される、本体にねじ式に取付可能である、本体に押し込まれるうちの1つ又は複数であり得る。
【0669】
キャップC、61及び本体50は、係合が螺旋回転によるように構成することができる。キャップC、61とインジケータ部分16、56とは、螺旋回転を提供するように構成された1つ又は複数の相補的な放射状傾斜構造を備えることができる。
【0670】
インジケータ部分16、56は、キャップC、61と係合するように構成された少なくとも1つのタブ210を備えることができる。
【0671】
キャップC、61は、インジケータ部分16、56の少なくとも1つのタブ210を受け入れるように構成されたスロット又はアパーチャ212を備えることができる。
【0672】
タブ210は、キャップC、61を所定位置に配置するように構成された離隔特徴部を提供することができる。この所定位置は、ガスパラメータ検出材料230に対して高い位置であり得る。別法として又はさらに、所定位置は、インジケータ部分16、56に対する回転位置又は角度位置であり得る。
【0673】
キャップC、61は、インジケータ部分16、56を実質的に包囲するように構成することができる。
【0674】
キャップC、61は、ガスパラメータ検出材料230の変化する色及び/又は視覚的状態の視覚的識別を提供するように実質的に透明又は半透明であり得る。
【0675】
インジケータ部分16、56は、大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポートを備えることができる。別法として又はさらに、キャップC、16は、大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポートを備えることができる。
【0676】
本体は、ガスサンプリング部分51とインジケータ部分16、56との間のガス経路240を備えることができ、ガス経路240は、ある容量のガスをガスパラメータ検出材料230に曝すように構成されている。
【0677】
ガス経路240は、前記ガスパラメータ検出材料230にある容量の使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスを均等に直接曝すように構成することができる。
【0678】
ガス経路240は、使用者の吸気ガス及び/又は呼気ガスと接触するガスパラメータ検出材料230の表面積を増大させるように構成することができる。
【0679】
ガス経路240は、チャネル220を備えることができ、キャップC、61は、前記本体50に取り付けられると、ガスサンプリング部分51とインジケータ部分16、56との間でガス経路240を完成するように構成することができる。
【0680】
ガス経路240は、長尺状とすることができ、長尺状チャネル220又は通路であり得る。経路は、螺旋形、たとえば、ガスサンプリング部分51の出口、又はインジケータ部分16、56への入口から半径方向外向きに螺旋形であり得る。
【0681】
ガス経路240は、インジケータ部分16、56の内側半径よりも実質的に大きい距離であるガス路を提供することができる。
【0682】
ガス経路240は、インジケータ部分16、56から大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポート59と、前記ガスサンプリング部分51から前記インジケータ部分への入口との間の直接又は直線距離よりも実質的に大きい距離である、間接的ガス路を提供することができる。
【0683】
ガス経路240は、インジケータ部分16、56から大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポート59と、前記ガスサンプリング部分51から前記インジケータ部分への入口との間に延在することができる。
【0684】
ガス経路240は、ガスサンプリング部分51の出口又はインジケータ部分16、56への入口と、インジケータ部分16、56から大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポート59との間に、実質的に連続した経路を提供することができる。
【0685】
インジケータ部分16、56から大気中に排気するように構成された少なくとも1つのポート59は、本体50の止めフランジ部分18に隣接して配置することができる。
【0686】
止めフランジ18は、本体50の拡大領域又は部分であり得る。
【0687】
止めフランジ18は、デバイスに対する本体50の配置位置を提供するように、又は、デバイス内への長尺状本体50の挿入の最大又は所定長さ(又は深さ)を提供するように、呼吸インジケータが取付可能又は係合可能であるデバイスの部分と係合可能である、本体50の領域又は部分であり得る。
【0688】
ガスパラメータ検出材料230は、ガス検出材料、ガス組成検出材料、ガス湿度検出材料、ガス温度検出材料、二酸化炭素濃度検出材料又は検出器のうちの1つ又は複数であり得る。
【0689】
ガスパラメータ検出材料230は、ガスパラメータが大気とおよそ同じか又は実質的に同様であるときに、第1色及び/又は初期視覚的状態であり得る。ガスパラメータ検出材料230は、約0.03%~約0.04%二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されたとき、第1色及び/又は初期視覚的状態であり得る。ガスパラメータ検出材料230は、ガスパラメータが大気よりも大きいとき、第2色及び/又は後続視覚的状態であり得る。ガスパラメータ検出材料230は、約2%~約3%又はそれより高い二酸化炭素濃度を含有するガスに曝されたとき、第2色及び/又は後続視覚的状態であり得る。
【0690】
ガスパラメータ検出材料230は、約0.04%よりも高い二酸化炭素濃度、又は約0.2%よりも高い二酸化炭素濃度、又は約2.5%よりも高い二酸化炭素濃度を含有するガスに曝されたとき、第2色及び/又は後続視覚的状態であり得る。ガスパラメータ検出材料230は、大気よりも高い二酸化炭素濃度を含有するガスに曝されたとき、第2色及び/又は後続視覚的状態であり得る。
【0691】
ガスパラメータ検出材料230の第1色及び/又は初期視覚的状態は、青色又は紫色のうちの一方であり得る。ガスパラメータ検出材料230の第2色及び/又は後続視覚的状態は、黄色又はオレンジ色のうちの一方であり得る。
【0692】
ガスパラメータ検出材料230の第1色及び/又は初期視覚的状態から第2色及び/又は後続視覚的状態の変化は、ガスパラメータ検出材料230の化学反応に基づくことができる。化学反応は可逆的であり得る。
【0693】
ガスパラメータ検出材料230の第1色及び/又は初期視覚的状態から第2色及び/又は後続視覚的状態の変化は、視覚的に観察可能であり得る。本明細書に記載するようなしるしは、大気に対する検出されたより大きいか又は小さいガスパラメータのいずれかを示すように、ガスパラメータ検出材料230に対して大きい色のコントラスト又は高い視認性を提供することができる。
【0694】
しるしは、i.ガスパラメータが大気ガスパラメータと同じか又はそれよりも小さいときに、ガスパラメータ検出材料230に対する第1色及び/又は初期視覚的状態を提供し、且つ/又は、ii.ガスパラメータが大気ガスパラメータよりも大きいときに、ガスパラメータ検出材料230に対する第2色及び/又は後続視覚的状態を提供することができる。
【0695】
初期及び後続しるし色及び/又は視覚的状態は、視認性の度合いであり得る。後続しるし色及び/又は視覚的状態は、ガスパラメータ検出材料230に対してより高い視認性又は観察可能性のものであり得る。後続しるし色及び/又は視覚的状態は、初期しるし色及び/又は視覚的状態よりも著しく高視認性であり得る。検出材料230が第1色及び/又は第1視覚的状態であるとき、初期しるし色及び/又は初期視覚的状態があり得る。ガスパラメータ検出材料230が、約0.04%以下の二酸化炭素を含有するか又は含む(大気のような)ガスに曝されるとき、初期しるし色及び/又は初期視覚的状態があり得る。二酸化炭素濃度が実質的に大気と同じか又はそれより低いとき、初期しるし色及び/又は初期視覚的状態があり得る。初期しるし色及び/又は初期視覚的状態から後続しるし色及び/又は後続視覚的状態への変化は、ガスパラメータ検出材料230の化学反応に基づくことができる。初期しるし色及び/又は初期視覚的状態から後続しるし色及び/又は後続視覚的状態への変化は、視覚的に又は光学的に観察可能なコントラストの変化であり得る。
【0696】
図20図25は、呼吸インジケータ204のさらなる実施形態を示す。この実施形態では、呼吸インジケータ204は、方向付けられたガス流路を容易にすることができる。
【0697】
有利には、こうした方向付けられたガス流路は、ガスパラメータ検出材料230と接触するガスの最適化された流れを可能にすることができる。方向付けられたガス流路により、ガスは、より均等に接触し、又はより均等に分散され、又はガスパラメータ検出器と接触するためにより完全に若しくは実質的に均一に分散されることが可能であり、それにより、吸気ガス及び呼気ガスの改善された検出を促進することができる。
【0698】
図20A図23Cは、呼吸インジケータ204のこの実施形態の上方斜視図及び下方斜視図を示す。長尺状本体50は、ガス入口52を含むサンプリング端部51と止めフランジ18とを備える、本明細書に記載するような長尺状円筒体を含むことができる。
【0699】
止めフランジ18は、患者インタフェースのダックビル弁内等、デバイス内への、呼吸インジケータ204の過挿入に対する座部又は物理的止め具を提供するようなサイズ及び/又は形状である、長尺状本体50の拡大領域又は部分であり得る。
【0700】
実施形態例では、止めフランジ18は、長尺状本体50から半径方向外向きに延在する隆起又は壁を備えることができる。止めフランジ18は、別法として又はさらに、長尺状本体50の軸方向に対して実質的に垂直な半径方向外向き延在部を備えることができる。
【0701】
呼吸インジケータ204は、サンプリング端部51から遠位側に配置された取付端部56を備えることができる。取付端部56は、取付端部56内でガスの流路240を方向付けるように構成された1つ又は複数の特徴部を備えることができる。
【0702】
実施形態例では、検出端部は、サンプリング端部51におけるガス入口52に対して遠位側の長尺状本体50の通路53の開放端部から延在するチャネル220を含むことができる。
【0703】
チャネル220は、ガスポート59で終端することができる。図示する実施形態例では、チャネル220は、実質的に螺旋構成であり、ガス通路の方向に対して実質的に垂直な方向においてガス通路53からガスポート59まで延在している。
【0704】
チャネル220に対する他の好適な構成が考えられることが理解されよう。たとえば、検出材料230と接触するために最適なガスの流れを提供するように、且つ色変化及び/又はコントラストをもたらすように、実質的にジグザグな又は湾曲したか又は長尺状の経路。チャネル220は、ガス通路53からガスポート59までガス路240を延在させることができる。
【0705】
図24A図24Dは、キャップ61及び検出材料230を含む呼吸インジケータ204の一実施形態を示す。たとえば図19に関して、本明細書に記載するしるし構成のうちの任意のものを、検出器材料230の上又は中に含めることができることが理解されよう。図24Aは、キャップ61が長尺状本体50上の適所に位置決めされている呼吸インジケータ204を示す。図24Bは、キャップが取り除かれ、適所にある検出器材料230を示す、呼吸インジケータ204を示す。
【0706】
図24C及び図24Dは、Aにキャップ61、Bに検出器材料230、Cに本体50を示す、分解斜視図である。
【0707】
実施形態例では、キャップ61は、上述したチャネル220に対して検出器材料230を実質的に適所に保持するように構成することができる。キャップ61は、チャネル220の上で検出器材料230を封止するのに役立つように構成することができる。
【0708】
実施形態例では、検出器材料230は、図20図25に示すように螺旋形状の形態であり得るチャネル220の上に広げることができる。チャネル220を画定する壁又は構造体221は、図21に示す側から見た場合、突出しているか又は実質的にドーム状配置に似ることができる。検出器材料230は、螺旋形チャネル220の上に、ドーム状配置を形成する壁/構造体221の上部の上に、且つ、取付端部56の外縁部に向かって広げることができる。このように、検出材料230は、ガス路240のみが、ガス入口52から長尺状本体50を介してチャネル220を通ってポート59から出るように、適所に封止することができる。ガスは、このガス路240を移動している間、チャネル220の上に広がる検出材料230と接触し、ガスと検出材料との均等な相互作用を提供する。代替実施形態では、インジケータ56は出口又はポート59を有していない場合があり、ガスは、ガス路240を介して検出材料230まで拡散又は他の方法で移動することができる。
【0709】
実施形態例では、ポート59は、呼吸インジケータを通る流れの抵抗をもたらすようなサイズ及び/又は形状であり得る。別法として又はさらに、本明細書に記載するチャネル220は、流れに対する抵抗をもたらすようなサイズ及び/又は形状であり得る。治療効果を依然として達成しながら、流れの抵抗を達成する任意の構成、すなわち、空気流の速度に対する駆動圧の比を利用することができることが理解されよう。ポート59は、呼吸インジケータが患者インタフェースと使用されているときに患者のより容易な呼気も可能にすることができる。
【0710】
取付端部56は、検出器材料が封入又は封止される、確実な接続及び封止構成を提供するようにキャップ61と回転可能に係合するように構成された、係止カム212又はねじ特徴部を備えることができる。係止カム212は、キャップ61が係止カムと係合したとき、キャップ61が実質的にガス通路53に向かい且つチャネル220上に配置された検出器材料230に対して引っ張られるように、放射状傾斜を備えるか又は取付端部56の周囲でテーパ状となることができる。キャップ61は、別法として又はさらに、本明細書に記載するように係止カム212と係合するように構成された1つ又は複数のタブを備えることができる。
【0711】
取付端部56は、係止特徴部210を備えることができ、係止特徴部210は、係止カム212と完全に係合しているときにキャップ61を通して突出して、キャップ61を長尺状本体50に固定する係止機構を提供するように構成することができる。図に示す例では、3つの係止特徴部210と3つの係止カム212とが設けられているが、呼吸インジケータ204の長尺状本体50へのキャップ61の固定及び封止を可能にするように、任意の数の係止カム212及び/又は係止特徴部210を設けることができることが理解されよう。
【0712】
図20図25に示す実施形態では、単一のポート59が、ガス排出又は排気箇所を提供するように示され、取付端部56の、チャネル220を備える側とは反対側に位置決めされている。言い換えれば、ポート59は、取付端部56の一部として、キャップ61を受け入れるように構成された側とは反対側の、前記取付端部56の下側に位置決めされている。
【0713】
図25に示す例では、呼吸インジケータ204がTピース内に過度に挿入されるのを防止するために、止めフランジ18が設けられている。さらに、止めフランジ18は、呼吸インジケータ204がTピース内に挿入されるときにポート59が遮断又は閉塞されないように構成されている。
【0714】
図20図25に示す実施形態例は単一のポート59を備えるが、長尺状本体における又はキャップ61における好適な排気速度を提供するために、任意の数のポート59を設けることができることが理解されよう。
【0715】
代替実施形態では、出口が設けられない場合があり、すなわち、排気速度下限は実質的にゼロであり得る。出口がない(すなわち、ポート59がない)場合であっても、検出材料230により、幾分かの吸気ガス及び/又は呼気ガスが検出される。言い換えれば、呼吸インジケータは、制御された通気口又はポート59なしに機能する。
【0716】
実施形態例では、ポート59を介するガス排気に対する上限閾値は、本明細書に記載するTピースが動作可能性及び治療効果を喪失するガス排気の値によって決まる。言い換えれば、ポート59を介する排気速度は、PEEP及びPIPの動作パラメータ内である必要がある。典型的な動作パラメータ内で、約8~10L/minから設定された流れを想定すると、排気上限閾値は、約2.5~約3L/minであり得る。この範囲は、新生児用途に好適であり得るが、成人で使用するように構成されたTピースの場合、増大した流量又は排気速度を供給することができる。
【0717】
上で概説したように、チャネル220は、実質的に螺旋形の構造として提供することができる。実質的に螺旋形の壁221が、前記チャネル220の垂直側面を形成することができる。チャネル220の基部は、長尺状本体50の取付端部56の上に又はその一部として前記壁を提供することによって形成することができる。ガスパラメータ検出器材料230は、チャネルの頂面又は上面を形成するように実質的に封止して、ガス通路53をポート59まで延在させるように構成された実質的に封止されたガス通路を形成することができる。こうした構成により、より均等な接触を可能にする螺旋形ガス路240を可能にすることができ、そこでは、ガスは、ガス通路53とガスポート59との間で検出器材料230と接触する。
【0718】
ガス経路は、長尺状(螺旋形であってもよい)経路又はチャネル220とすることができ、検出器材料230を実質的に横切ってガスを分散させるように構成することができる。これにより、検出器材料230とのガスのより均等な又は均一な接触を促進することができる。これにより、有利には、ガスパラメータの変化による均等な且つより高速な検出材料変化を可能にすることができる。
【0719】
本明細書に記載したように、長尺状経路が、検出器部分入口とポート(通気口)59との間のガスの流路を延長することができる。これにより、有利に、ガスが通気口59に達する前に、検出器材料230とのガスの接触を改善することができ、検出器材料230と接触して提供されるガスの滞留時間及び/又は接触面積を増大させることができる。
【0720】
上で概説したように、キャップ61は、検出器材料230をチャネル220に封止するのに役立つことができる。しかしながら、代替実施形態では、検出器材料230は、取付端部56の保持機構等、他の手段を介してチャネル220に封止することができる。一実施形態例では、検出器材料230は、キャップ61の縁部及び取付端部56に向かって半径方向外向きに、チャネル220の上に又はチャネル220の上方に広げることができる。
【0721】
一実施形態例では、本明細書に記載したTピース及び/又は呼吸インジケータ14、54、204のうちの任意のものが、1つ又は複数の抗菌(antibacterial)面を有することができる。一実施形態例では、デバイスの内側及び外側の呼吸インジケータの表面は、実質的に抗菌性であるか、又は、抗菌若しくは抗菌(anti-microbial)特性を有する。たとえば、呼吸インジケータ14、54、204は、ナイロン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック材料から形成することができる。さらに又は別法として、呼吸インジケータは、抗菌添加剤、コーティング、及び/又は抗菌特性を提供するパターン化表面を含む材料から形成することができる。
【0722】
本発明は、幼児又は新生児による呼気の箇所又は領域の近くでガスをサンプリングするようにセンサ又はサンプリング端部を配置することができるため、幼児又は新生児に特に応用することができる。幼児及び新生児には、呼気の量が成人と比較して比較的少量であるという特定の問題があり、したがって、患者の呼気の表示が幼児又は新生児に対して行われる場合、呼気される呼吸が呼吸インジケータにより検知されることが有用である。
【0723】
上記構成及び/又は方法のうちの1つ又は複数からの特徴を、1つ又は複数の他の構成及び/又は方法の特徴と組み合わせることができる。さらに、患者の呼吸サポートの過程の間に、2つ以上の構成及び/又は方法を合わせて使用することができる。
【0724】
別段文脈から明らかに必要でない限り、明細書及び特許請求の範囲を通して、「備える、含む」、「備えている、含んでいる」等の語は、排他的又は網羅的な意味とは反対に包括的な意味で、すなわち、「含むが限定されない」という意味で解釈されるべきである。
【0725】
上述した記載において、既知の均等物を有する完全体又は構成要素に言及した場合、それらの完全体は、個々に示されているかのように本明細書に組み込まれる。
【0726】
本発明は、本出願の明細書において個別に又はまとめて言及されるか又は示される部品、要素及び特徴に、前記部品、要素又は特徴のうちの2つ以上の任意の又はすべての組合せであるようにも広義に言うことができる。
【0727】
本明細書におけるいかなる先行技術に対する言及も、その先行技術が世界中のいかなる国においても努力傾注分野において共通の一般知識の一部を形成するということの承認又はいかなる形態の示唆でもなく、そのように解釈されるべきではない。
【0728】
本開示のいくつかの構成のいくつかの特徴、態様及び利点について、呼吸治療システムとともにガス加湿システムを使用することに関して説明した。しかしながら、記載したようなガス加湿システムの使用のいくつかの特徴、態様及び利点は、ガスの加湿を必要とする他の治療又は非治療システムで有利に使用することができる。本開示の方法及び装置のいくつかの特徴、態様及び利点は、他のシステムとの使用に等しく適用することができる。
【0729】
本開示についていくつかの構成に関して記載したが、当業者には明らかである他の構成も本開示の範囲内にある。したがって、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変形形態及び変更形態を作成することができる。たとえば、さまざまな構成要素を必要に応じて再配置することができる。さらに、本開示を実施するために、特徴、態様及び利点のすべてが必ずしも必須ではない。したがって、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ定義されるように意図されている。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20A
図20B
図21
図22A
図22B
図23A
図23B
図23C
図24A
図24B
図24C
図24D
図25