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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-06
(45)【発行日】2023-11-14
(54)【発明の名称】情報処理方法、機器及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20231107BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20231107BHJP
   H04W 76/18 20180101ALI20231107BHJP
   H04W 88/02 20090101ALN20231107BHJP
   H04W 88/06 20090101ALN20231107BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
H04W76/18
H04W88/02 150
H04W88/06
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021547490
(86)(22)【出願日】2020-02-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-30
(86)【国際出願番号】 CN2020074870
(87)【国際公開番号】W WO2020164513
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】201910115141.0
(32)【優先日】2019-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】呉 ▲ユウ▼民
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-150554(JP,A)
【文献】国際公開第2019/021486(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/235248(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/230361(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0295602(US,A1)
【文献】特表2014-509493(JP,A)
【文献】特開2018-011315(JP,A)
【文献】特開2014-009493(JP,A)
【文献】特開2015-111867(JP,A)
【文献】Research In Motion UK Limited,Signaling Procedures for IDC operation[online], 3GPP TSG-RAN WG2#77bis R2-121281,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_77bis/Docs/R2-121281.zip>,2012年03月17日
【文献】LG Electronics,UE type scenario considering IDC problems[online], 3GPP TSG-RAN WG3#82 R3-132222,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_82/Docs/R3-132222.zip>,2013年11月02日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器UEに用いられる情報処理方法であって、
前記UE内に機器内共存IDC干渉が存在する場合に
一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報と第二の情報と付加情報を送信すること、のうちのいずれか一つに従って処理を行うことを含み、
前記第一の情報は、前記UEがIDC干渉を受けていない場合の測定結果であり、前記第二の情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果であり、又は、
前記第一の情報は、前記UEがIDC干渉を受けていない場合の接続障害レポートであり、前記第二の情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートであり、
前記付加情報は、前記UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものであり、
前記付加情報は、第一のビーム情報、第一のタイプ情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記第一のビーム情報は、前記第二の情報に対応するビームを指示するために用いられ、前記第一のタイプ情報は、前記第二の情報に対応するタイプを指示するために用いられる、ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
前記付加情報は、さらに、第一の指示情報、第一の周波数点情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記第一の指示情報は、前記UEがIDC干渉を受けたことを指示するために用いられ、前記第一の周波数点情報は、前記第二の情報に対応する周波数点を指示するために用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第二の情報前記UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果である場合、前記第一のタイプ情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果に対応する測定タイプを指示するために用いられ、
前記第一のタイプ情報は、リファレンス信号受信パワーRSRP、リファレンス信号受信品質RSRQ、リファレンス信号時間差RSTD、受信信号強度指示RSSI、ブロック誤り率BLER、チャネル占有率CR、チャネルビジー率CBR、信号干渉ノイズ比SINRのうちの少なくとも一つを含み、または、
前記第一のビーム情報は、同期信号ブロックSSB識別子、チャネル状態情報CSI-RS識別子のうちの少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の情報は、前記UEがIDC干渉を受けていない場合の接続障害レポートであり、前記第二の情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートであり、
前述した、いずれか一つに従って処理を行う前に、前記方法は、
前記UEの接続障害である場合、前記UEの接続障害がIDC干渉によるものであるか否かを決定することをさらに含み、
前述した、いずれか一つに従って処理を行うことは、
前記UEの接続障害がIDC干渉によるものである場合、前記いずれか一つに従って処理を行うことを含み、
前述した、前記UEの接続障害がIDC干渉によるものであるか否かを決定することは、
前述UEの接続障害の障害タイプを決定することと、
前記障害タイプに基づいて、前記UEの接続障害がIDC干渉によるものであるか否かを決定することとを含み、
前述した、前記障害タイプに基づいて、前記UEの接続障害がIDC干渉によるものであるか否かを決定することは、
前記障害タイプがターゲット障害タイプである場合、前記UEの接続障害がIDC干渉によるものであると決定することと、
前記障害タイプがターゲット障害タイプではない場合、前記UEの接続障害がIDC干渉によるものではないと決定することとを含み、
そのうち、前記ターゲット障害タイプは、物理層の同期外れ、ランダムアクセス障害、ビーム障害のうちのいずれか一つを含む、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前述した、前記UE内にIDC干渉が存在する場合、前記いずれか一つに従って処理を行う前に、前記方法は、
ネットワーク機器により送信される第二の指示情報を受信することをさらに含み、前記第二の指示情報は、前記第一の情報と前記第二の情報とを区別して報告するか否かを指示するためのものであり、
前述した、前記UE内にIDC干渉が存在する場合、前記いずれか一つに従って処理を行うことは、
前記UE内にIDC干渉が存在し、且つ前記第二の指示情報が前記第一の情報と前記第二の情報とを区別して報告することを指示する場合、前記いずれか一つに従って処理を行うことを含む、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
第一のネットワーク機器に用いられる情報処理方法であって、
ユーザ機器UEにより送信される、前記UE内に機器内共存IDC干渉が存在する場合に送信され、前記UEがIDC干渉を受けたことを指示するための付加情報を受信することと、
第二のネットワーク機器に前記付加情報を送信することとを含み、
前述した、UEにより送信される付加情報を受信する前に、前記方法は、
前記第一のネットワーク機器は、前記UEにターゲット指示情報を送信することをさらに含み、前記ターゲット指示情報は、第一の情報と第二の情報とを区別して報告するか否かを指示するためのものであり、
前記方法は、
前記UEにより送信される前記第一の情報を受信すること、又は、
前記UEにより送信される前記第一の情報と前記第二の情報を受信することをさらに含み、
前記第一の情報は、前記UEがIDC干渉を受けていない場合の測定結果であり、前記第二の情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果であり、又は、
前記第一の情報は、前記UEがIDC干渉を受けていない場合の接続障害レポートであり、前記第二の情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートであり、
前記付加情報は、第一のビーム情報、第一のタイプ情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記第一のビーム情報は、前記第二の情報に対応するビームを指示するために用いられ、前記第一のタイプ情報は、前記第二の情報に対応するタイプを指示するために用いられる、
とを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
記付加情報は、さらに、第一の指示情報、第一の周波数点情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記第一の指示情報は、前記UEがIDC干渉を受けたことを指示するために用いられ、前記第一の周波数点情報は、前記第二の情報に対応する周波数点を指示するために用いられ、
前記第二の情報前記UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果である場合、前記第一のタイプ情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果に対応する測定タイプを指示するために用いられ、
前記第一のタイプ情報は、リファレンス信号受信パワーRSRP、リファレンス信号受信品質RSRQ、リファレンス信号時間差RSTD、受信信号強度指示RSSI、ブロック誤り率BLER、チャネル占有率CR、チャネルビジー率CBR、信号干渉ノイズ比SINRのうちの少なくとも一つを含み、または、
前記第一のビーム情報は、同期信号ブロックSSB識別子、チャネル状態情報-リファレンス信号CSI-RS識別子のうちの少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前述した、UEにより送信される付加情報を受信することは、
前記ターゲット指示情報が、前記第一の情報と、前記第二の情報とを区別して報告することを指示する場合、前記UEにより送信される付加情報を受信することを含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項9】
ユーザ機器UEであって、処理ユニットを含み、
前記処理ユニットは、前記UE内に機器内共存IDC干渉が存在する場合に
一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報と第二の情報と付加情報を送信すること、のうちのいずれか一つに従って処理を行うために用いられ、
前記第一の情報は、前記UEがIDC干渉を受けていない場合の測定結果であり、前記第二の情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果であり、又は、
前記第一の情報は、前記UEがIDC干渉を受けていない場合の接続障害レポートであり、前記第二の情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートであり、
前記付加情報は、前記UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものであり、
前記付加情報は、第一のビーム情報、第一のタイプ情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記第一のビーム情報は、前記第二の情報に対応するビームを指示するために用いられ、前記第一のタイプ情報は、前記第二の情報に対応するタイプを指示するために用いられる、ことを特徴とするユーザ機器UE。
【請求項10】
前記付加情報は、さらに、第一の指示情報、第一の周波数点情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記第一の指示情報は、前記UEがIDC干渉を受けたことを指示するために用いられ、前記第一の周波数点情報は、前記第二の情報に対応する周波数点を指示するために用いられ、
前記第二の情報前記UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果である場合、前記第一のタイプ情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果に対応する測定タイプを指示するために用いられ、
前記第一のタイプ情報は、リファレンス信号受信パワーRSRP、リファレンス信号受信品質RSRQ、リファレンス信号時間差RSTD、受信信号強度指示RSSI、ブロック誤り率BLER、チャネル占有率CR、チャネルビジー率CBR、信号干渉ノイズ比SINRのうちの少なくとも一つを含み、または、
前記第一のビーム情報は、同期信号ブロックSSB識別子、チャネル状態情報CSI-RS識別子のうちの少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項に記載のUE。
【請求項11】
前記UEは、受信ユニットをさらに含み、
前記受信ユニットは、前記処理ユニットが、前記UE内にIDC干渉が存在する場合、前記いずれか一つに従って処理を行う前に、ネットワーク機器により送信される第二の指示情報を受信するために用いられ、前記第二の指示情報は、前記第一の情報と前記第二の情報とを区別して報告するか否かを指示するためのものであり、
前記処理ユニットは、具体的には、前記UE内にIDC干渉が存在し、且つ前記受信ユニットが受信した前記第二の指示情報が、前記第一の情報と前記第二の情報とを区別して報告することを指示する場合、前記いずれか一つに従って処理を行うために用いられる、ことを特徴とする請求項または10に記載のUE。
【請求項12】
第一のネットワーク機器であるネットワーク機器であって、受信ユニットと送信ユニットとを含み、
前記受信ユニットは、ユーザ機器UEにより送信される付加情報を受信するために用いられ、前記付加情報は、前記UE内に機器内共存IDC干渉が存在する場合に送信され、前記UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものであり、
前記送信ユニットは、前記受信ユニットが受信した前記付加情報を第二のネットワーク機器に送信するために用いられ、
前記送信ユニットは、さらに、UEにより送信される付加情報を受信する前に、前記UEにターゲット指示情報を送信するために用いられ、前記ターゲット指示情報は、第一の情報と第二の情報とを区別して報告するか否かを指示するためのものであり、
前記受信ユニットは、さらに、前記UEにより送信される前記第一の情報を受信し、又は、前記UEにより送信される前記第一の情報と前記第二の情報を受信するために用いられ、
前記第一の情報は、前記UEがIDC干渉を受けていない場合の測定結果であり、前記第二の情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果であり、又は、
前記第一の情報は、前記UEがIDC干渉を受けていない場合の接続障害レポートであり、前記第二の情報は、前記UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートであり、
前記付加情報は、第一のビーム情報、第一のタイプ情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記第一のビーム情報は、前記第二の情報に対応するビームを指示するために用いられ、前記第一のタイプ情報は、前記第二の情報に対応するタイプを指示するために用いられる、ことを特徴とするネットワーク機器。
【請求項13】
前記付加情報は、さらに、第一の指示情報、第一の周波数点情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記第一の指示情報は、前記UEがIDC干渉を受けたことを指示するために用いられ、前記第一の周波数点情報は、前記第二の情報に対応する周波数点を指示するために用いられる、ことを特徴とする請求項12に記載のネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年02月14日に国家知的財産局に提出された、出願番号が201910115141.0で、出願名称が「情報処理方法、機器及びシステム」である中国特許出願の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、本出願に参照として取り込まれる。
本出願の実施例は、通信技術分野に関し、特に情報処理方法、機器及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ユーザ機器(User Equipment、UE)は、ネットワーク測定又はネットワーク接続を行った後、測定結果や接続障害レポートをネットワーク機器に報告することができる。
【0003】
しかしながら、一つのUEには、様々な異なる無線アクセスタイプの送受信モジュール(例えば、長期進化(Long Term Evolution、LTE)モジュールと第5世代移動通信(5-Generation、5G)モジュールなど)が含まれる可能性がある。
【0004】
このように、UEの送信信号の周波数と受信信号の周波数が隣接周波数又は共振周波数である場合、UEの受信モジュールは、UEの送信モジュールからの干渉を受ける可能性がある(同じ無線アクセスタイプの送受信モジュール又は異なる無線アクセスタイプの送受信モジュールであってもよい)ため、すなわちUE内に機器内共存(In-Device Coexistence、IDC)干渉が存在するため、UEの測定結果(又は接続障害レポート)はIDC干渉を受けた後の測定結果(又は接続障害レポート)である可能性があり、その結果、UEにより報告される測定結果又は接続障害レポートが十分に正確なものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、UE内にIDC干渉が存在する場合、UEにより報告される測定結果又は接続障害レポートが十分に正確なものではないという問題を解決できる情報処理方法、機器及びシステムを提供する。
【0006】
上記技術課題を解決するために、本出願の実施例は、以下の技術案を採用する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の実施例の第一の方面によれば、UEに用いられる情報処理方法を提供する。この情報処理方法は、UE内にIDC干渉が存在する場合に、第一の情報を送信すること、付加情報を送信すること、第一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報と第二の情報と付加情報を送信すること、第一の情報を送信しないこと、第二の情報を送信しないこと、第一の情報と第二の情報を送信しないこと、のうちのいずれか一つに従って処理を行うことを含んでもよく、そのうち、この第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報であり、この第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報であり、この付加情報は、UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものである。
【0008】
本出願の実施例の第二の方面によれば、第一のネットワーク機器に用いられる情報処理方法を提供する。この情報処理方法は、UEにより送信される、UE内にIDC干渉が存在する場合に送信され、UEがIDC干渉を受けたことを指示するための付加情報を受信することと、第二のネットワーク機器に付加情報を送信することとを含んでもよい。
【0009】
本出願の実施例の第三の方面によれば、UEを提供する。このUEは、処理ユニットを含んでもよく、そのうち、処理ユニットは、UE内にIDC干渉が存在する場合に、第一の情報を送信すること、付加情報を送信すること、第一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報と第二の情報と付加情報を送信すること、第一の情報を送信しないこと、第二の情報を送信しないこと、第一の情報と第二の情報を送信しないこと、のうちのいずれか一つに従って処理を行うために用いられ、そのうち、この第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報であり、この第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報であり、この付加情報は、UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものである。
【0010】
本出願の実施例の第四の方面によれば、第一のネットワーク機器であるネットワーク機器を提供する。このネットワーク機器は、受信ユニットと送信ユニットとを含んでもよく、そのうち、受信ユニットは、UEにより送信される付加情報を受信するために用いられ、この付加情報は、UE内にIDC干渉が存在する場合に送信され、UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものであり、送信ユニットは、受信ユニットが受信した付加情報を第二のネットワーク機器に送信するために用いられる。
【0011】
本出願の実施例の第五の方面によれば、UEを提供する。このUEは、プロセッサ、メモリ、及びメモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記第一の方面に記載の情報処理方法のステップを実現させる。
【0012】
本出願の実施例の第六の方面によれば、ネットワーク機器を提供する。このネットワーク機器は、プロセッサ、メモリ、及びメモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記第二の方面に記載の情報処理方法のステップを実現させる。
【0013】
本出願の実施例の第七の方面によれば、通信システムを提供する。この通信システムは、第三の方面に記載のUEと第四の方面に記載のネットワーク機器を含むか、又は第五の方面に記載のUEと第六の方面に記載のネットワーク機器を含む。
【0014】
本出願の実施例の第八の方面によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。このコンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第一の方面に記載の情報処理方法のステップを実現させるか、又は第二の方面に記載の情報処理方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0015】
本出願の実施例では、UE内にIDC干渉が存在する場合に、UEは、第一の情報(すなわち、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報)を送信すること、付加情報(UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのもの)を送信すること、第一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報、第二の情報(すなわち、UEがIDC干渉を受けた場合の情報)及び付加情報を送信すること、第一の情報を送信しないこと、第二の情報を送信しないこと、第一の情報と第二の情報を送信しないこと、のうちのいずれか一つに従って処理を行ってもよい。UE内にIDC干渉が存在する場合、UEは、ネットワーク機器に第一の情報と第二の情報を直接送信するのではないので、UEにより報告される情報が十分に正確なものではないことを回避することができ、それによりUEにより報告される情報の正確性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本出願の実施例による通信システムのアーキティクチャ概略図である。
図2】本出願の実施例による情報処理方法の概略図のその一である。
図3】本出願の実施例による情報処理方法の概略図のその二である。
図4】本出願の実施例による情報処理方法の概略図のその三である。
図5】本出願の実施例による情報処理方法の概略図のその四である。
図6】本出願の実施例による情報処理方法の概略図のその五である。
図7】本出願の実施例によるUEの構造概略図のその一である。
図8】本出願の実施例によるUEの構造概略図のその二である。
図9】本出願の実施例によるUEの構造概略図のその三である。
図10】本出願の実施例によるネットワーク機器の構造概略図である。
図11】本出願の実施例によるUEのハードウェア構造概略図である。
図12】本出願の実施例によるネットワーク機器のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下は、本出願の実施例における添付図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0018】
本出願の実施例の明細書と請求の範囲における用語である「第一の」、「第二の」などは、異なる対象を区別するためのものであり、対象の特定の順序を記述するためのものではない。例えば、第一の情報と第二の情報などは、異なる情報を区別するために用いられ、情報の特定の順序を記述するためのものではない。
【0019】
本出願の実施例の説明では、特に断りのない限り、「複数」とは、二つ又は二つ以上を意味する。例えば、複数のユニットは、二つのユニット又は二つ以上のユニットを意味する。
【0020】
本明細書における「及び/又は」は、関連対象の関連関係を記述するものであり、三つの関係が存在してもよいことを表し、例えば、表示パネル及び/又はバックライトは、表示パネルのみが存在すること、表示パネルとバックライトとの両方が存在すること、バックライトのみが存在すること、の3つのケースを表してもよい。本明細書における「/」という記号は、関連対象が「又は」の関係であることを表し、例えば、入力/出力は、入力又は出力を表す。
【0021】
本出願の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明として表すために用いられる。本出願の実施例において「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連する概念を具体的な方式で提示することを意図する。
【0022】
以下、本出願の実施例による情報処理方法、機器及びシステムに関連するいくつかの概念及び/又は用語について解釈・説明する。
【0023】
UEの接続障害のタイプとして、ハンドオーバ障害(例えば、所定時間内にハンドオーバが完了していないこと(例えば、タイマt304がタイムアウトしたこと))、セカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)ハンドオーバ障害(例えば、所定時間内に新たなSCGへのアクセスが完了していないこと(例えば、タイマt307がタイムアウトしたこと))、無線リンク障害(Radio Link Failure、RLF)のうちのいずれか一つを含んでもよい。そのうち、無線リンク障害は、物理層の同期外れ(例えば、タイマt310がタイムアウトしたこと)、媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)層のランダムアクセス障害(例えば、ランダムアクセスの最大試行回数に達したこと)、無線リンク層制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層が最大再送回数に達したこと(例えば、RLC層の最大再送回数に達したこと)、ビーム障害(例えば、ビーム回復プロセスに障害が発生したこと)のうちのいずれか一つを含んでもよい。
【0024】
マスターセルグループ(Master Cell Group、MCG)の接続障害について、UEは、この接続障害情報を無線リンク障害レポート(すなわち、rlf-Report)の一部とし、UEは、接続再確立を開始するときに、無線リンク障害レポート(すなわち、「rlf-Info Available」指示情報)があるか否かを接続再確立完了メッセージにて指示することができる。ネットワーク機器は、この指示情報を受信した後、ネットワーク機器がこの無線リンク障害レポートを取得する必要がある場合、UEに要求情報(すなわち、rlf-Report Req)を送信して、この無線リンク障害レポートを報告するようUEに要求することができる。UEは、ネットワーク機器により送信される要求情報に基づいて、無線リンク障害レポートをネットワーク機器に報告することができる。SCGの接続障害について、UEは、MCGの接続によってSCGの接続障害情報を報告する。
【0025】
上記無線リンク障害レポートは、障害のタイプ(例えば、ランダムアクセス障害、物理層の障害(すなわち、タイマt310がタイムアウトしたこと)、RLC層が最大再送回数に達したこと又はビーム回復プロセスに障害が発生したこと)、UEのセル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI)、UEの前回のサービスセル及び隣接セルのリファレンス信号受信パワー(Reference Signal Receiving Power、RSRP)及びリファレンス信号受信品質(Reference Signal Receiving Quality、RSRQ)などの測定結果、UEの地理的位置情報(例えば、グローバルナビゲーション衛星システム(Global Navigation Satellite System、GNSS)座標とUEの速度)、障害が発生したプライマリーセル(Primary Cell、PCell)の識別子、のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0026】
本出願の実施例は、情報処理方法、機器及びシステムを提供する。UE内にIDC干渉が存在する場合に、UEは、第一の情報(すなわち、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報)を送信すること、付加情報(UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのもの)を送信すること、第一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報、第二の情報(すなわち、UEがIDC干渉を受けた場合の情報)及び付加情報を送信すること、第一の情報を送信しないこと、第二の情報を送信しないこと、第一の情報と第二の情報を送信しないこと、のうちのいずれか一つに従って処理を行ってもよい。UE内にIDC干渉が存在する場合、UEは、ネットワーク機器に第一の情報と第二の情報を直接送信するのではないので、UEにより報告される情報が十分に正確なものではないことを回避することができ、それによりUEにより報告される情報の正確性を向上させることができる。
【0027】
本出願の実施例による情報処理方法、機器及びシステムは、通信システムに用いられることができる。具体的には、この通信システムに基づき、UE内にIDC干渉が存在する場合、UEがUE内の情報を処理するプロセスに用いられることができる。
【0028】
図1は、本出願の実施例による通信システムのアーキティクチャ概略図を示す。図1に示すように、この通信システムは、UE01と、ネットワーク機器02と、ネットワーク機器03とを含んでもよい。そのうち、UE01とネットワーク機器02との間は接続を確立して通信することができ、ネットワーク機器02とネットワーク機器03との間は接続を確立して通信することができる。
【0029】
説明すべきことは、本出願の実施例では、前述した、図1に示すネットワーク機器02とネットワーク機器03との間の接続は、無線接続であってもよい。ネットワーク機器02とネットワーク機器03との間の接続関係をより明瞭に示すために、図1では、ネットワーク機器02とネットワーク機器03との間の接続関係を実線で示している。
【0030】
UEは、ユーザへボイス及び/又はデータ接続性を提供する機器、有線/無線接続機能を有するハンドヘルド型機器、或いは、無線モデムに接続される他のプロセッシングデバイスであってもよい。UEは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して一つまたは複数のコアネットワークと通信してもよい。UEは、移動端末、例えば移動電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)と、移動端末を有するコンピュータであってもよく、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型の移動装置であってもよい。それらは、RANと音声及び/又はデータを交換し、例えばパーソナルコミュニケーションサービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話機、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナル・デジタル・アシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などの機器である。UEは、ユーザエージェント(User Agent)又は端末機器などと呼ばれてもよい。
【0031】
ネットワーク機器は、基地局であってもよい。基地局は、RANに配置され、UEに無線通信機能を提供するために用いられる装置である。基地局は、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイント等を含んでもよい。異なる無線アクセス技術を使用するシステムにおいて、基地局の機能を有する機器の名称は異なる場合がある。例えば、第3世代移動通信(3G)ネットワークでは、基地局(NodeB)と呼ばれ、LTEシステムでは、進化型基地局(evolved NodeB、eNB又はeNodeB)と呼ばれ、第5世代移動通信(5G)ネットワークでは、gNBと呼ばれるなどである。通信技術の進化によって、「基地局」という名称は変化する可能性がある。
【0032】
以下、添付図面を結び付けながら、本出願の実施例による情報処理方法、機器及びシステムについて、具体的な実施例及びその適用シーンを通じて詳細に説明する。
【0033】
図1に示す通信システムに基づき、本出願の実施例は、情報処理方法を提供する。図2に示すように、この情報処理方法は、以下のステップ201とステップ202とを含んでもよい。
【0034】
ステップ201において、UEは、UE内にIDC干渉が存在するか否かを決定する。
【0035】
選択的に、本出願の実施例では、UEは、ネットワーク測定又はネットワーク接続を行った後、まず、UE内にIDC干渉が存在するか否かを判断し、そして、測定結果又は接続障害レポートをどのように処理するかを決定してもよい。
【0036】
説明すべきことは、UEがUE内にIDC干渉が存在するか否かを決定する方法は、従来技術であり、従来技術における関連する説明を参照してよく、ここでは説明を省略する。
【0037】
ステップ202において、UE内にIDC干渉が存在する場合に、UEは、第一の情報を送信すること、付加情報を送信すること、第一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報と第二の情報と付加情報を送信すること、第一の情報を送信しないこと、第二の情報を送信しないこと、第一の情報と第二の情報を送信しないこと、のうちのいずれか一つに従って処理を行う。
【0038】
本出願の実施例では、上記第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報であり、第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報であり、付加情報は、UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものである。
【0039】
選択的に、本出願の実施例では、上記第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の測定結果であってもよく、第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果であってもよい。
【0040】
理解できるように、上記第一の情報と第二の情報は、UEの測定後に得られた全ての測定結果であってもよい。
【0041】
選択的に、本出願の実施例では、UEは、ネットワーク機器により送信される測定配置情報(この測定配置情報は、測定対象配置と測定報告配置とを含んでもよい)を受信した後、この測定配置情報に基づいて測定(例えば、セル測定、周波数点測定、ビーム測定など)を行ってもよい。測定後に得られた測定結果が測定報告条件(例えば、トリガイベントA5)を満たし、且つUE内にIDC干渉が存在する場合、UEは、測定後に得られたどの測定結果がIDC干渉を受けていない場合の測定結果であり、どの測定結果がIDC干渉を受けた場合の測定結果であるかを決定し、その後、さらに測定結果に対して処理を行うことができる。
【0042】
例示的に、UEは、測定配置情報に基づいて周波数点1と周波数点2と周波数点3を測定した後、UE内にIDC干渉が存在する場合、UEが周波数点1の測定結果と周波数点2の測定結果がIDC干渉を受けていない場合の測定結果であり、且つ周波数点3の測定結果がIDC干渉を受けた場合の測定結果であると決定した場合に、UEは、周波数点1の測定結果と周波数点2の測定結果をネットワーク機器に送信してもよい。
【0043】
選択的に、本出願の実施例では、上記第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の接続障害レポートであってもよく、第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートであってもよい。
【0044】
理解できるように、上記第一の情報と第二の情報は、UEの接続障害の後に生成された全ての接続障害レポートであってもよい。
【0045】
選択的に、本出願の実施例では、上記付加情報は、第一の指示情報、第一の周波数点情報、第一のセル情報、第一のセルグループ情報、第一のビーム情報、第一のタイプ情報のうちの少なくとも一つを含んでもよい。そのうち、第一の指示情報は、UEがIDC干渉を受けたことを指示するために用いられ、第一の周波数点情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応する周波数点を指示するために用いられ、第一のセル情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するセルを指示するために用いられ、第一のセルグループ情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するセルグループを指示するために用いられ、第一のビーム情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するビームを指示するために用いられ、第一のタイプ情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するタイプを指示するために用いられる。
【0046】
選択的に、本出願の実施例では、第一の指示情報は、UEの測定結果がIDC干渉を受けたことを指示するために用いられ、第一の周波数点情報は、IDC干渉を受けた場合の測定結果に対応する周波数点(すなわち、どの周波数点における測定結果がIDC干渉を受けたか)を指示するために用いられ、第一のセル情報は、IDC干渉を受けた場合の測定結果に対応するセル(すなわち、どのセルの測定結果がIDC干渉を受けたか)を指示するために用いられ、第一のセルグループ情報は、IDC干渉を受けた場合の測定結果に対応するセルグループ(すなわち、どのセルグループの測定結果がIDC干渉を受けたか)を指示するために用いられ、第一のビーム情報は、IDC干渉を受けた場合の測定結果に対応するビーム(すなわち、どのビームの測定結果がIDC干渉を受けたか)を指示するために用いられ、第一のタイプ情報は、IDC干渉を受けた場合の測定結果に対応するタイプ(すなわち、どのタイプの測定結果がIDC干渉を受けたか)を指示するために用いられる。
【0047】
選択的に、本出願の実施例では、第一の指示情報は、UEの接続障害レポートがIDC干渉を受けたことを指示するために用いられ、第一の周波数点情報は、IDC干渉を受けた場合の接続障害レポートに対応する周波数点(すなわち、どの周波数点における接続障害レポートがIDC干渉を受けたか)を指示するために用いられ、第一のセル情報は、IDC干渉を受けた場合の接続障害レポートに対応するセル(すなわち、どのセルの接続障害レポートがIDC干渉を受けたか)を指示するために用いられ、第一のセルグループ情報は、IDC干渉を受けた場合の接続障害レポートに対応するセルグループ(すなわち、どのセルグループの接続障害レポートがIDC干渉を受けたか)を指示するために用いられ、第一のビーム情報は、IDC干渉を受けた場合の接続障害レポートに対応するビーム(すなわち、どのビームの接続障害レポートがIDC干渉を受けたか)を指示するために用いられ、第一のタイプ情報は、IDC干渉を受けた場合の接続障害レポートに対応するタイプ(すなわち、どのタイプの接続障害レポートがIDC干渉を受けたか)を指示するために用いられる。
【0048】
説明すべきことは、本出願の実施例では、UEがIDC干渉を受けた場合の情報が測定結果である場合、第一のタイプ情報は、第一の測定タイプ情報と呼ばれてもよく、UEがIDC干渉を受けた場合の情報が接続障害レポートである場合、第一のタイプ情報は、第一の接続障害タイプ情報と呼ばれてもよい。
【0049】
理解できるように、上記第一の測定タイプ情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果に対応する測定タイプを指示するために用いられ、上記第一の接続障害タイプ情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートに対応する接続障害タイプを指示するために用いられる。
【0050】
選択的に、本出願の実施例では、UEがIDC干渉を受けた場合の情報が測定結果である場合、第一のタイプ情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果に対応する測定タイプを指示するために用いられる。この第一のタイプ情報は、リファレンス信号受信パワー(Reference Signal Received Power、RSRP)、リファレンス信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)、リファレンス信号時間差(Reference Signal Time Difference、RSTD)、受信信号強度指示(Received Signal Strength Indicator、RSSI)、ブロック誤り率(Block Error Rate、BLER)、チャネル占有率(Channel Occupancy Ratio、CR)、チャネルビジー率(Channel Busy Ratio、CBR)、信号干渉ノイズ比(Signal-to-noise and Interference Ratio、SINR)、のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0051】
選択的に、本出願の実施例では、上記第一のビーム情報は、同期信号ブロック(Synchronous Signal Block、SSB)識別子、チャネル状態情報-リファレンス信号(Channel State Information-Reference Signal、CSI-RS)識別子のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0052】
説明すべきことは、UEがIDC干渉を受けた場合の情報が接続障害レポートである場合、第一のタイプ情報(すなわち、第一の接続障害タイプ情報)についての説明は、上記実施例における説明を参照してよく、ここでは説明を省略する。
【0053】
本出願の実施例は、情報処理方法を提供する。UE内にIDC干渉が存在する場合に、UEは、第一の情報(すなわち、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報)を送信すること、付加情報(UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのもの)を送信すること、第一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報、第二の情報(すなわち、UEがIDC干渉を受けた場合の情報)及び付加情報を送信すること、第一の情報を送信しないこと、第二の情報を送信しないこと、第一の情報と第二の情報を送信しないこと、のうちのいずれか一つに従って処理を行ってもよい。UE内にIDC干渉が存在する場合、UEは、ネットワーク機器に第一の情報と第二の情報を直接送信するのではないので、UEにより報告される情報が十分に正確なものではないことを回避することができ、それによりUEにより報告される情報の正確性を向上させることができる。
【0054】
選択的に、本出願の実施例では、図2に関連して、図3に示すように、上記ステップ202が「UE内に機器内共存IDC干渉が存在する場合、UEは、付加情報を送信すること、第一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報と第二の情報と付加情報を送信すること、のうちのいずれか一つに従って処理を行う」ことである場合、上記ステップ202の後に、本出願の実施例による情報処理方法は、以下のステップ301とステップ302とをさらに含んでもよい。
【0055】
ステップ301において、第一のネットワーク機器は、UEにより送信される付加情報を受信する。
【0056】
本出願の実施例では、上記付加情報は、UE内にIDC干渉が存在する場合に送信され、UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものである。
【0057】
ステップ302において、第一のネットワーク機器は、第二のネットワーク機器に付加情報を送信する。
【0058】
選択的に、本出願の実施例では、上記第一のネットワーク機器は、基地局(例えば、第一の基地局)であってもよく、第二のネットワーク機器は、基地局(例えば、第二の基地局)であってもよい。UEのハンドオーバ中に、第一の基地局は、付加情報を第二の基地局に送信してもよい。
【0059】
選択的に、本出願の実施例では、上記第一のネットワーク機器は、マスタノード(Master Node、MN)又はセカンダリノード((Secondary Node、SN)例えば、第一のSN)であってもよく、第二のネットワーク機器は、SN(例えば、第二のSN)であってもよい。SN追加又は変更中に、MN又は第一のSNは、付加情報を第二のSNに送信してもよい。
【0060】
本出願の実施例では、第一のネットワーク機器は、第二のネットワーク機器もUEがIDC干渉を受けたことを知ることができるように、受信した付加情報(UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのもの)を第二のネットワーク機器に送信することができ、それにより、第二のネットワーク機器は、この付加情報に基づいてUEが後に送信する情報に対して対応する動作を正確に実行することができる。
【0061】
選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ302の前に、本出願の実施例による情報処理方法は、以下のステップ401又はステップ402をさらに含んでもよい。
【0062】
ステップ401において、第一のネットワーク機器は、UEにより送信される第一の情報を受信する。
【0063】
ステップ402において、第一のネットワーク機器は、UEにより送信される第一の情報と第二の情報を受信する。
【0064】
説明すべきことは、本出願の実施例では、上記ステップ301とステップ401(又はステップ402)の実行順序を限定しない。一つの可能な実施形態では、まず、ステップ301を実行し、そして、ステップ401(又はステップ402)を実行してもよく、すなわち、第一のネットワーク機器は、まず、UEにより送信される付加情報を受信し、そして、UEにより送信される第一の情報(又はUEにより送信される第一の情報と第二の情報)を受信してもよい。別の可能な実施形態では、まず、ステップ401(又はステップ402)を実行し、そして、ステップ301を実行してもよく、すなわち、第一のネットワーク機器は、まず、UEにより送信される第一の情報(又はUEにより送信される第一の情報と第二の情報)を受信し、そして、UEにより送信される付加情報を受信してもよい。さらに別の可能な実施形態では、ステップ301とステップ401(又はステップ402)とを同時に実行してもよく、すなわち、第一のネットワーク機器は、UEにより送信される付加情報と第一の情報を同時に受信してもよい(又は、UEにより送信される付加情報と第一の情報と第二の情報を同時に受信してもよい)。
【0065】
本出願の実施例では、第一のネットワーク機器は、付加情報と第一の情報を受信してもよく、又は、付加情報と第一の情報と第二の情報を受信してもよい。このように、第一のネットワーク機器は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報と、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報とを区別することができ、それにより、第一の情報と第二の情報に対して対応する動作を正確に実行することができる。
【0066】
選択的に、本出願の実施例では、第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の接続障害レポートであり、第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートである。図2に関連して、図4に示すように、上記ステップ202における「UEは、…いずれか一つに従って処理を行う」前に、本出願の実施例による情報処理方法は、以下のステップ501をさらに含んでもよく、且つ、上記ステップ202における「UEは、…いずれか一つに従って処理を行う」ことは、以下のステップ202aによって実現されてもよい。
【0067】
ステップ501において、UE内にIDC干渉が存在し、且つUEの接続障害である場合、UEは、UEの接続障害がIDC干渉によるものであるか否かを決定する。
【0068】
選択的に、本出願の実施例では、図4に関連して、図5に示すように、上記ステップ501は、具体的には、以下のステップ501aとステップ501bによって実現されてもよい。
【0069】
ステップ501aにおいて、UEの接続障害であり、且つIDC干渉が存在する場合、UEは、UEの接続障害の障害タイプを決定する。
【0070】
説明すべきことは、UEの接続障害の障害タイプについての説明は、上記実施例における説明を参照してよく、ここでは説明を省略する。
【0071】
ステップ501bにおいて、UEは、障害タイプに基づいて、UEの接続障害がIDC干渉によるものであるか否かを決定する。
【0072】
選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ501bは、具体的には、以下のステップ501b1又は501b2によって実現されてもよい。
【0073】
ステップ501b1において、障害タイプがターゲット障害タイプである場合、UEは、UEの接続障害がIDC干渉によるものであると決定する。
【0074】
本出願の実施例では、上記ターゲット障害タイプは、物理層の同期外れ、ランダムアクセス障害、ビーム障害のうちのいずれか一つを含んでもよい。
【0075】
説明すべきことは、本出願の実施例では、上記物理層の同期外れは、無線リンク検出(Radio Link Monitoring、RLM)の受信周波数点がIDC干渉を受けたことと理解されてもよい。上記ランダムアクセス障害は、ランダムアクセスプロセスにおける下りリンクメッセージ(例えば、Msg2、Msg4、ツーステップランダムアクセスプロセスにおけるMsgB)がIDC干渉を受けたため、UEがこの下りリンクメッセージを受信できなかったことと理解されてもよい。上記ビーム障害は、ビーム障害検出の受信信号(又は受信周波数点)がIDC干渉を受けたことと理解されてもよい。
【0076】
ステップ501b2において、障害タイプがターゲット障害タイプではない場合、UEは、UEの接続障害がIDC干渉によるものではないと決定する。
【0077】
ステップ202aにおいて、UEの接続障害がIDC干渉によるものである場合、UEは、第一の情報を送信すること、付加情報を送信すること、第一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報と第二の情報と付加情報を送信すること、第一の情報を送信しないこと、第二の情報を送信しないこと、第一の情報と第二の情報を送信しないこと、のうちのいずれか一つに従って処理を行う。
【0078】
理解できるように、上記ステップ202aにおける第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の接続障害レポートであってもよく、第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートであってもよい。
【0079】
本出願の実施例では、UEは、UEの接続障害の障害タイプに基づいて、UEの接続障害がIDC干渉によるものであるか否かを決定し、且つUEの接続障害がIDC干渉によるものであると決定した場合、上記いずれか一つに従ってUE内の情報(例えば、第一の情報、第二の情報及び/又は付加情報)を処理し、このようにして、UEにより報告される情報の正確性をさらに向上させることができる。
【0080】
選択的に、本出願の実施例では、図2に関連して、図6に示すように、上記ステップ202の前に、本出願の実施例による情報処理方法は、以下のステップ601とステップ602とをさらに含んでもよく、且つ、上記ステップ202は、以下のステップ202bによって実現されてもよい。
【0081】
ステップ601において、第一のネットワーク機器は、UEに第二の指示情報を送信する。
【0082】
本出願の実施例では、上記第二の指示情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報と、UEがIDC干渉を受けた場合の情報とを区別して報告するか否かを指示するためのものである(すなわち、第二の指示情報は、第一の情報と第二の情報とを区別して報告するか否かを指示するためのものである)。
【0083】
説明すべきことは、本出願の実施例では、ネットワーク機器は、第一のネットワーク機器に対応し(すなわち、ネットワーク機器は、第一のネットワーク機器であり)、ターゲット指示情報は、第二の指示情報に対応する(すなわち、ターゲット情報は、第二の指示情報である)。
【0084】
ステップ602において、UEは、第一のネットワーク機器により送信される第二の指示情報を受信する。
【0085】
ステップ202bにおいて、UE内にIDC干渉が存在し、且つ第二の指示情報が第一の情報と第二の情報とを区別して報告することを指示する場合、UEは、第一の情報を送信すること、付加情報を送信すること、第一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報と第二の情報と付加情報を送信すること、第一の情報を送信しないこと、第二の情報を送信しないこと、第一の情報と第二の情報を送信しないこと、のうちのいずれか一つに従って処理を行う。
【0086】
選択的に、本出願の実施例では、UE内にIDC干渉が存在し、且つ第二の指示情報が第一の情報と第二の情報とを区別して報告しないことを指示する場合、UEは、従来技術の方法に従ってネットワーク機器に第一の情報と第二の情報を報告してもよい(例えば、ネットワーク機器に測定後の全ての測定結果(IDC干渉を受けた場合の測定結果とIDC干渉を受けていない場合の測定結果を含む)を送信する)。
【0087】
選択的に、本出願の実施例では、UE内にIDC干渉が存在し、且つ第二の指示情報が第一の情報と第二の情報とを区別して報告することを指示する場合、第一のネットワーク機器は、UEにより送信される第一の情報を受信してもよい。
【0088】
選択的に、本出願の実施例では、UE内にIDC干渉が存在し、且つ第二の指示情報が第一の情報と第二の情報とを区別して報告することを指示する場合、第一のネットワーク機器は、UEにより送信される付加情報を受信してもよい。
【0089】
選択的に、本出願の実施例では、UE内にIDC干渉が存在し、且つ第二の指示情報が第一の情報と第二の情報とを区別して報告することを指示する場合、第一のネットワーク機器は、UEにより送信される第一の情報と付加情報を受信してもよい。
【0090】
選択的に、本出願の実施例では、UE内にIDC干渉が存在し、且つ第二の指示情報が第一の情報と第二の情報とを区別して報告することを指示する場合、第一のネットワーク機器は、UEにより送信される第一の情報と第二の情報と付加情報を受信してもよい。
【0091】
本出願の実施例では、UEは、ネットワーク機器の指示(例えば、第一の情報と第二の情報とを区別して報告することを指示するもの)に基づいて、上記いずれか一つに従ってUE内の情報(例えば、第一の情報、第二の情報及び/又は付加情報)を処理することを決定することにより、UEにより報告される情報が十分に正確なものではないことを回避することができ、それによりUEにより報告される情報の正確性を向上させることができる。
【0092】
図7は、本出願の実施例に係るUEの可能な構造概略図を示す。図7に示すように、本出願の実施例によるUE70は、処理ユニット71を含んでもよい。
【0093】
そのうち、処理ユニット71は、UE内にIDC干渉が存在する場合に、第一の情報を送信すること、付加情報を送信すること、第一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報と第二の情報と付加情報を送信すること、第一の情報を送信しないこと、第二の情報を送信しないこと、第一の情報と第二の情報を送信しないこと、のうちのいずれか一つに従って処理を行うために用いられる。そのうち、この第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報であり、この第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報であり、この付加情報は、UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものである。
【0094】
一つの可能な実施形態では、上記付加情報は、第一の指示情報、第一の周波数点情報、第一のセル情報、第一のセルグループ情報、第一のビーム情報、第一のタイプ情報のうちの少なくとも一つを含んでもよい。そのうち、第一の指示情報は、UEがIDC干渉を受けたことを指示するために用いられ、第一の周波数点情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応する周波数点を指示するために用いられ、第一のセル情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するセルを指示するために用いられ、第一のセルグループ情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するセルグループを指示するために用いられ、第一のビーム情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するビームを指示するために用いられ、第一のタイプ情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するタイプを指示するために用いられる。
【0095】
一つの可能な実施形態では、UEがIDC干渉を受けた場合の情報が測定結果である場合、第一のタイプ情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果に対応する測定タイプを指示するために用いられる。上記第一のタイプ情報は、RSRP、RSRQ、RSTD、RSSI、BLER、CR、CBR、SINRのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0096】
一つの可能な実施形態では、上記第一のビーム情報は、SSB識別子、CSI-RS識別子のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0097】
一つの可能な実施形態では、上記第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の接続障害レポートであり、第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートである。図7に関連して、図8に示すように、本出願の実施例によるUE70は、決定ユニット72をさらに含んでもよい。そのうち、決定ユニット72は、処理ユニット71が上記いずれか一つに従って処理を行う前に、UEの接続障害である場合、UEの接続障害がIDC干渉によるものであるか否かを決定するために用いられる。上記処理ユニット71は、具体的には、決定ユニット72によりUEの接続障害がIDC干渉によるものであると決定した場合、上記いずれか一つに従って処理を行うために用いられる。
【0098】
一つの可能な実施形態では、上記決定ユニット72は、具体的には、UEの接続障害の障害タイプを決定し、障害タイプに基づいて、UEの接続障害がIDC干渉によるものであるか否かを決定するために用いられる。
【0099】
一つの可能な実施形態では、上記決定ユニット72は、具体的には、障害タイプがターゲット障害タイプである場合、UEの接続障害がIDC干渉によるものであると決定し、又は、障害タイプがターゲット障害タイプではない場合、UEの接続障害がIDC干渉によるものではないと決定するために用いられる。そのうち、このターゲット障害タイプは、物理層の同期外れ、ランダムアクセス障害、ビーム障害のうちのいずれか一つを含んでもよい。
【0100】
一つの可能な実施形態では、図7に関連して、図9に示すように、本出願の実施例によるUE70は、受信ユニット73をさらに含んでもよい。そのうち、受信ユニット73は、処理ユニット71が、UE内にIDC干渉が存在する場合、上記いずれか一つに従って処理を行う前に、ネットワーク機器により送信される第二の指示情報を受信するために用いられ、この第二の指示情報は、第一の情報と第二の情報とを区別して報告するか否かを指示するためのものである。上記処理ユニット71は、具体的には、UE内にIDC干渉が存在し、且つ受信ユニット73が受信した第二の指示情報が第一の情報と第二の情報とを区別して報告することを指示する場合、上記いずれか一つに従って処理を行うために用いられる。
【0101】
一つの可能な実施形態では、上記第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の測定結果であり、上記第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果である。又は、上記第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の接続障害レポートであり、上記第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートである。
【0102】
本出願の実施例によるUEは、上記方法の実施例においてUEにより実現される各プロセスを実現することができる。説明の重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0103】
本出願の実施例は、UEを提供する。UE内にIDC干渉が存在する場合、UEは、ネットワーク機器に第一の情報と第二の情報を直接送信するのではないので、UEにより報告される情報が十分に正確なものではないことを回避することができ、それによりUEにより報告される情報の正確性を向上させることができる。
【0104】
図10は、本出願の実施例に係るネットワーク機器の一つの可能な構造概略図を示す。このネットワーク機器は、第一のネットワーク機器である。図10に示すように、本出願の実施例によるネットワーク機器100は、受信ユニット101と送信ユニット102とを含んでもよい。
【0105】
そのうち、受信ユニット101は、UEにより送信される付加情報を受信するために用いられ、この付加情報は、UE内にIDC干渉が存在する場合に送信され、UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものである。送信ユニット102は、受信ユニット101が受信した付加情報を第二のネットワーク機器に送信するために用いられる。
【0106】
一つの可能な実施形態では、上記受信ユニット101は、さらに、UEにより送信される第一の情報を受信し、又は、UEにより送信される第一の情報と第二の情報を受信するために用いられる。そのうち、この第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報であり、この第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報である。
【0107】
一つの可能な実施形態では、上記付加情報は、第一の指示情報、第一の周波数点情報、第一のセル情報、第一のセルグループ情報、第一のビーム情報、第一のタイプ情報のうちの少なくとも一つを含んでもよい。そのうち、第一の指示情報は、UEがIDC干渉を受けたことを指示するために用いられ、第一の周波数点情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応する周波数点を指示するために用いられ、第一のセル情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するセルを指示するために用いられ、第一のセルグループ情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するセルグループを指示するために用いられ、第一のビーム情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するビームを指示するために用いられ、第一のタイプ情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報に対応するタイプを指示するために用いられる。
【0108】
一つの可能な実施形態では、UEがIDC干渉を受けた場合の情報が測定結果である場合、第一のタイプ情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果に対応する測定タイプを指示するために用いられる。上記第一のタイプ情報は、RSRP、RSRQ、RSTD、RSSI、BLER、CR、CBR、SINRのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0109】
一つの可能な実施形態では、上記第一のビーム情報は、SSB識別子、CSI-RS識別子のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0110】
一つの可能な実施形態では、上記送信ユニット102は、さらに、受信ユニット101がUEにより送信される付加情報を受信する前に、UEにターゲット指示情報を送信するために用いられ、このターゲット指示情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報と、UEがIDC干渉を受けた場合の情報とを区別して報告するか否かを指示するためのものである。上記受信ユニット101は、具体的には、送信ユニット102により送信されるターゲット指示情報が、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報と、UEがIDC干渉を受けた場合の情報とを区別して報告することを指示する場合、UEにより送信される付加情報を受信するために用いられる。
【0111】
一つの可能な実施形態では、上記第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の測定結果であり、上記第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の測定結果である。又は、上記第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の接続障害レポートであり、上記第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の接続障害レポートである。
【0112】
本出願の実施例によるネットワーク機器は、上記方法の実施例において第一のネットワーク機器により実現される各プロセスを実現することができる。説明の重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0113】
本出願の実施例は、ネットワーク機器を提供する。このネットワーク機器は、第一のネットワーク機器であり、第一のネットワーク機器は、第二のネットワーク機器もUEがIDC干渉を受けたことを知ることができるように、受信した付加情報(UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのもの)を第二のネットワーク機器に送信することができ、それにより、第二のネットワーク機器は、この付加情報に基づいてUEが後に送信する情報に対して対応する動作を正確に実行することができる。
【0114】
図11は、本出願の実施例によるUEのハードウェア構造概略図を示す。図11に示すように、このUE 110は、無線周波数ユニット111、ネットワークモジュール112、オーディオ出力ユニット113、入力ユニット114、センサ115、表示ユニット116、ユーザ入力ユニット117、インターフェースユニット118、メモリ119、プロセッサ120、及び電源121などの部材を含むが、それらに限らない。
【0115】
説明すべきことは、当業者であれば理解できるように、図11に示すUEの構成は、UEに対する限定を構成しなく、UEには、図11に示された部材の数よりも多い又は少ない部材、又は何らかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置が含まれてもよい。例示的に、本出願の実施例では、UEは、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピューター、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0116】
そのうち、プロセッサ120は、UE内にIDC干渉が存在する場合に、第一の情報を送信すること、付加情報を送信すること、第一の情報と付加情報を送信すること、第一の情報と第二の情報と付加情報を送信すること、第一の情報を送信しないこと、第二の情報を送信しないこと、第一の情報と第二の情報を送信しないこと、のうちのいずれか一つに従って処理を行うために用いられる。そのうち、この第一の情報は、UEがIDC干渉を受けていない場合の情報であり、この第二の情報は、UEがIDC干渉を受けた場合の情報であり、この付加情報は、UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものである。
【0117】
本出願の実施例は、UEを提供する。UE内にIDC干渉が存在する場合、UEは、ネットワーク機器に第一の情報と第二の情報を直接送信するのではないので、UEにより報告される情報が十分に正確なものではないことを回避することができ、それによりUEにより報告される情報の正確性を向上させることができる。
【0118】
理解すべきことは、本出願の実施例では、無線周波数ユニット111は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクデータを受信してから、プロセッサ120に処理させてもよい。また、上りリンクデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット111は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット111は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0119】
UEは、ネットワークモジュール112によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0120】
オーディオ出力ユニット113は、無線周波数ユニット111又はネットワークモジュール112によって受信された、又はメモリ119に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット113はさらに、UE 110によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット113は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0121】
入力ユニット114は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット114は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)1141と、マイクロホン1142とを含んでもよい。グラフィックスプロセッサ1141は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット116に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ1141によって処理された画像フレームは、メモリ119(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット111又はネットワークモジュール112を介して送信されてもよい。マイクロホン1142は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータに処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット111を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0122】
UE110はさらに、少なくとも一つのセンサ115、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサを含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル1161の輝度を調整することができ、接近センサは、UE110が耳元に移動した時、表示パネル1161及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)における加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、UE姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ115はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよい。ここでは説明を省略する。
【0123】
表示ユニット116は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット116は、表示パネル1161を含んでもよい。液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル1161を配置してもよい。
【0124】
ユーザ入力ユニット117は、入力された数字又は文字情報の受信、UEのユーザによる設定及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット117は、タッチパネル1171及び他の入力機器1172を含む。タッチパネル1171は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル1171上又はタッチパネル1171付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル1171は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ120に送信し、プロセッサ120から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル1171を実現してもよい。タッチパネル1171以外、ユーザ入力ユニット117は、他の入力機器1172を含んでもよい。具体的には、他の入力機器1172は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここでは説明を省略する。
【0125】
さらに、タッチパネル1171は、表示パネル1161上に覆われてもよい。タッチパネル1171は、その上又は付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ120に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ120は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル1161上で相応な視覚出力を提供する。図11では、タッチパネル1171と表示パネル1161は、二つの独立した部材としてUEの入力と出力機能を実現するものであるが、何らかの実施例では、タッチパネル1171と表示パネル1161を集積してUEの入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0126】
インターフェースユニット118は、外部装置とUE110との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット118は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力をUE110内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又はUE110と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0127】
メモリ119は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ119は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ119は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0128】
プロセッサ120は、UEの制御センターであり、各種のインターフェースと線路によってUE全体の各部分に接続され、メモリ119内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ119内に記憶されたデータを呼び出し、UEの各種の機能を実行し、データを処理することにより、UE全体をモニタリングする。プロセッサ120は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ120は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ120に集積されなくてもよい。
【0129】
UE110はさらに、各部材に電力を供給する電源121(例えば、電池)を含んでもよい。選択的に、電源121は、電源管理システムによってプロセッサ120にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0130】
また、UE110は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここでは説明を省略する。
【0131】
選択的に、本出願の実施例は、UEをさらに提供する。このUEは、図11に示すプロセッサ120と、メモリ119と、メモリ119に記憶され、前記プロセッサ120上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ120によって実行される時、上記方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0132】
本出願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。このコンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムが図11に示すプロセッサ120によって実行される時、上記方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。そのうち、上述したコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0133】
図12は、本出願の実施例によるネットワーク機器のハードウェア構造概略図を示す。図12に示すように、このネットワーク機器130は、プロセッサ131と、送受信機132と、メモリ133と、ユーザインターフェース134と、バスインターフェース135とを含む。
【0134】
送受信機132は、UEにより送信される付加情報を受信し、第二のネットワーク機器に付加情報を送信するために用いられる。この付加情報は、UE内にIDC干渉が存在する場合に送信され、UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのものである。
【0135】
本出願の実施例は、ネットワーク機器を提供する。第一のネットワーク機器は、第二のネットワーク機器もUEがIDC干渉を受けたことを知ることができるように、受信した付加情報(UEがIDC干渉を受けたことを指示するためのもの)を第二のネットワーク機器に送信することができ、それにより、第二のネットワーク機器は、この付加情報に基づいてUEが後に送信する情報に対して対応する動作を正確に実行することができる。
【0136】
そのうち、プロセッサ131は、バスアーキテクチャと一般的な処理の管理を担当してもよい。プロセッサ131は、処理機能、及びネットワーク機器130への制御を実現するために、メモリ133に記憶されたプログラムを読み出して実行するために用いられてもよい。メモリ133は、プロセッサ131の操作実行時に使用されるデータを記憶してもよい。プロセッサ131とメモリ133は、一緒に集積されてもよく、又は別々に配置されてもよい。
【0137】
本出願の実施例では、ネットワーク機器130は、メモリ133に記憶され、且つプロセッサ131上で運行できるコンピュータプログラムをさらに含んでもよく、このコンピュータプログラムがプロセッサ131によって実行される時、本出願の実施例による方法におけるステップを実現させる。
【0138】
図12では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ131によって代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ133によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータとパワー管理回路などのような各種の他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当技術分野でよく知っているものであるため、本出願の実施例では、これ以上説明しない。バスインターフェース135は、インターフェースを提供する。送受信機132は、複数の素子であってもよく、すなわち、送信機と受信機を含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供してもよい。異なるUEについて、ユーザインターフェース134は、必要な機器に外接や内接することができるインターフェースであってもよい。接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限らない。
【0139】
本出願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。このコンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムが図12に示すプロセッサ131によって実行される時、上記方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
【0140】
説明すべきことは、本明細書において、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「......を一つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0141】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質的には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0142】
以上は、添付図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上述した具体的な実施の形態に限らず、上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆を基にして、本出願の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本出願の保護範囲に入っている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12