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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-06
(45)【発行日】2023-11-14
(54)【発明の名称】エアロゾル生成システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20231107BHJP
   A24F 40/42 20200101ALI20231107BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/42
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021557818
(86)(22)【出願日】2020-03-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-10
(86)【国際出願番号】 GB2020050704
(87)【国際公開番号】W WO2020201703
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-11-26
(31)【優先権主張番号】1904844.6
(32)【優先日】2019-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】モロニ-, パトリック
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-528788(JP,A)
【文献】国際公開第2019/016740(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/030172(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0289907(US,A1)
【文献】特表2018-529311(JP,A)
【文献】国際公開第2018/141466(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03025602(EP,A2)
【文献】米国特許第06053176(US,A)
【文献】特開平07-147965(JP,A)
【文献】国際公開第2018/190605(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/40
A24F 40/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成媒体と、
加熱用エネルギー源であって、該加熱用エネルギー源と関連付けられた加熱領域内でエアロゾル生成媒体の部分を選択的に加熱してエアロゾルを形成するためものである、加熱用エネルギー源と、
エアロゾルがデバイスから出て流れることができる出口と、
選択的に移動可能な要素と
を備える、エアロゾル生成システムであって、
前記要素が、前記加熱領域の周りに実質的に囲まれたチャンバを形成するために前記エアロゾル生成媒体に対して選択的に移動可能であり、前記出口と流体連通状態にあり、
前記エアロゾル生成媒体が、基板に配置され、
前記要素が、前記基板上のエアロゾル生成媒体の一部分の周りに押圧封止部を形成するために前記エアロゾル生成媒体に対して選択的に移動可能である、
エアロゾル生成システム。
【請求項2】
前記基板が、前記出口に面していない前記基板の側から前記出口に面している前記基板の側へ空気が通ることを可能にするための複数の通気孔を備える、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項3】
前記要素が、前記加熱領域内の前記エアロゾル生成媒体の部分によって生成されるエアロゾルを取り込むために前記加熱領域内へ空気が流れることを可能にするための通気孔を備える、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項4】
前記エアロゾル生成媒体が、前記基板に配置される連続的なエアロゾル生成媒体である、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項5】
前記デバイスが、前記要素と前記エアロゾル生成媒体との間の相対移動を可能にするために移動要素を備え、前記移動要素が、
付勢部材、及び
軸線方向移動変換器に対する回転運動手段
のうちの少なくとも一方である、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項6】
前記エアロゾル生成媒体と前記要素との間の相対移動が、ユーザ行為に応答して生じる、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項7】
エアロゾル生成媒体の一部分が、複数のドーズのエアロゾル生成媒体を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項8】
前記加熱用エネルギー源が、エアロゾル生成媒体の選択された部分を選択的に加熱してエアロゾルを形成するために、前記エアロゾル生成媒体に対して選択的に移動可能である、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項9】
前記要素が、接触要素を有し、前記エアロゾル生成媒体の部分の各々が、対応する接触要素を有し、
前記要素の前記接触要素が、前記要素及び前記エアロゾル生成媒体の部分を固定して、前記エアロゾル生成媒体の部分の周りに前記加熱領域を形成するために、前記エアロゾル生成媒体の部分の前記接触要素に接触する、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項10】
前記要素と前記エアロゾル生成媒体との間の相対モーメントの方向が、エアロゾル生成媒体から前記出口へのエアロゾル流の軸線内にある、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項11】
前記出口及び前記要素が、マウスピースの形態にある、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システムと共に使用するための消耗品。
【請求項13】
エアロゾル生成媒体と、
加熱手段であって、前記加熱手段と関連付けられた加熱領域内でエアロゾル生成手段の部分を選択的に加熱してエアロゾルを形成するためのものである、加熱手段と、
エアロゾルが流れることができる出口手段と、
選択的に移動可能な手段と
を備え、
前記選択的に移動可能な手段が、前記加熱領域の周りに実質的に囲まれたチャンバを形成するためにエアロゾル生成媒体に対して選択的に移動可能であり、前記出口手段と流体連通状態にあり、
前記エアロゾル生成媒体が、基板に配置され、
前記選択的に移動可能な手段が、前記基板上のエアロゾル生成媒体の一部分の周りに押圧封止部を形成するために前記エアロゾル生成媒体に対して選択的に移動可能である、エアロゾル生成手段。
【請求項14】
エアロゾル生成システム内でエアロゾルを生成する方法であって、
エアロゾル生成媒体を用意するステップと、
加熱用エネルギー源を用意するステップと、
出口を用意するステップと、
選択的に移動可能な要素を用意するステップと、
前記要素を前記エアロゾル生成媒体に対して選択的に移動させて、前記エアロゾル生成媒体の一部分、実質的に囲まれたチャンバを形成するステップと、
前記実質的に囲まれたチャンバを加熱して、前記エアロゾル生成媒体の部分からエアロゾルを形成するステップと
を含み、
前記エアロゾル生成媒体が、基板に配置され、
前記要素が、前記基板上のエアロゾル生成媒体の一部分の周りに押圧封止部を形成するために前記エアロゾル生成媒体に対して選択的に移動可能である、方法。
【請求項15】
給気口を用意して、前記給気口から前記出口までの流路を形成するステップと、
前記給気口と、前記エアロゾル生成媒体と、前記出口との間の空気流を制限するステップと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
エアロゾル生成媒体を受容するように構成されるエアロゾル生成デバイスであって、
使用時にエアロゾル生成媒体の部分を選択的に加熱してエアロゾルを形成するための加熱用エネルギー源と、
出口と、
選択的に移動可能な要素と
を備え、
前記要素が、使用時に加熱領域の周りに実質的に囲まれたチャンバを形成するために前記エアロゾル生成媒体に対して選択的に移動可能であり、前記出口と流体連通状態にあり、
前記エアロゾル生成媒体が、基板に配置され、
前記要素が、前記基板上のエアロゾル生成媒体の一部分の周りに押圧封止部を形成するために前記エアロゾル生成媒体に対して選択的に移動可能である、エアロゾル生成デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成システム、エアロゾル生成システムでエアロゾルを生成する方法、エアロゾル生成システムでの使用のための消耗品、及びエアロゾル生成デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成デバイスは知られている。一般的なデバイスは、ヒータを使用して好適な媒体からエアロゾルを生成し、これが後にユーザによって吸引される。一般的なデバイスにおいて、媒体から生成されるエアロゾルは、デバイス内で凝縮されることがある。これが、構成要素上でのエアロゾル凝縮を結果としてもたらし、構成要素の寿命を短くするおそれがある。
【0003】
上で論じた問題の少なくとも一部分を解決又は軽減するのを助けることを目指す様々な手法を本明細書にて説明する。
【発明の概要】
【0004】
本発明の態様は、添付の特許請求の範囲において規定される。
【0005】
本明細書に説明されるいくつかの実施形態によると、エアロゾル生成媒体と、加熱用エネルギー源であって、加熱用エネルギー源と関連付けられた加熱領域内でエアロゾル生成媒体の部分を選択的に加熱してエアロゾルを形成するためのものである、加熱用エネルギー源と、エアロゾルがデバイスから出て流れることができる出口と、選択的に移動可能な要素とを備え、上記要素が、加熱領域の周りに実質的に囲まれたチャンバを形成するためにエアロゾル生成媒体に対して選択的に移動可能であり、出口と流体連通状態にある、エアロゾル生成システムが提供される。
【0006】
本明細書に説明されるいくつかの実施形態によると、エアロゾル生成システムとの使用のための消耗品が提供される。
【0007】
本明細書に説明されるいくつかの実施形態によると、エアロゾル生成手段と、加熱手段であって、加熱手段と関連付けられた加熱領域内でエアロゾル生成手段の部分を選択的に加熱してエアロゾルを形成するためのものである、加熱手段と、エアロゾルが流れることができる出口手段と、選択的に移動可能な手段とを備え、選択的に移動可能な手段が、加熱領域の周りに実質的に囲まれたチャンバを形成するためにエアロゾル生成媒体に対して選択的に移動可能であり、出口手段と流体連通状態にある、エアロゾル生成手段が提供される。
【0008】
本明細書に説明されるいくつかの実施形態によると、エアロゾル生成システム内でエアロゾルを生成する方法であって、エアロゾル生成媒体を用意するステップと、加熱用エネルギー源を用意するステップと、出口を用意するステップと、選択的に移動可能な要素を用意するステップと、上記要素をエアロゾル生成媒体に対して選択的に移動させて、エアロゾル生成媒体の一部分、実質的に囲まれたチャンバを形成するステップと、実質的に囲まれたチャンバを加熱して、エアロゾル生成媒体の部分からエアロゾルを形成するステップと、を含む方法が提供される。
【0009】
本明細書に説明されるいくつかの実施形態によると、エアロゾル生成媒体を受容するように構成されるエアロゾル生成デバイスであって、使用時にエアロゾル生成媒体の部分を選択的に加熱してエアロゾルを形成するための加熱用エネルギー源と、出口と、選択的に移動可能な要素とを備え、上記要素が、使用時に加熱領域の周りに実質的に囲まれたチャンバを形成するためにエアロゾル生成媒体に対して選択的に移動可能であり、出口と流体連通状態にある、エアロゾル生成デバイスが提供される。
【0010】
次に、本教示について以下の図面を参照して単に例として説明する。また、同様の部分は同様の参照符号で示す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】例に従うエアロゾル生成システムの一部分の概略断面図である。
図2a】例に従うエアロゾル生成システムの一部分の概略断面図である。
図2b】例に従うエアロゾル生成システムの一部分の概略断面図である。
図3】2つの例に従うエアロゾル生成システムの概略図である。
図4】例に従うエアロゾル生成システムのマウスピース及び基板の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、様々な修正及び代替形態の影響を受けやすいが、特定の実施形態が、図面内で例として示され、本明細書に詳細に説明される。しかしながら、特定の実施形態の図面及び詳細な説明は、本発明を開示される特定の形態に制限することは意図されないということを理解されたい。逆に、本発明は、添付の特許請求の範囲によって規定されるような本発明の範囲内に入るすべての修正形態、等価物、及び代替形態を網羅する。
【0013】
特定の例及び実施形態の態様及び特徴が、本明細書内で論じられる/説明される。特定の例及び実施形態のいくつかの態様及び特徴は、従来通りに実施されてもよく、これらは、簡潔にするために詳細には論じられない/説明されない。したがって、詳細には説明されない本明細書で論じられる装置及び方法の態様及び特徴は、そのような態様及び特徴を実施するための任意の従来の技術に従って実施されてもよいということを理解されたい。
【0014】
本開示は、eシガレットなど、エアロゾル供給システムとも称され得る、エアロゾル供給システムに関する。以下の説明全体を通して、用語“eシガレット”又は“電子タバコ”が使用されることがあるが、この用語は、エアロゾル供給システム/デバイス及び電子エアロゾル供給システム/デバイスと同義で使用されてもよいということを理解されたい。さらには、本技術分野において一般的であるように、用語“エアロゾル”及び“蒸気”、並びに“気化する”、“揮発させる”、及び“エアロゾル化する”などの関連用語は、一般的に同義で使用されてもよい。
【0015】
図1は、エアロゾル生成システム100の一部分の概略図である。システム100は、エアロゾル生成媒体110のソース(源)を有する。システム100は、エアロゾル生成媒体110の選択された部分を選択的に加熱してエアロゾルを形成するための加熱用エネルギー源120を有する。加熱用エネルギー源120は、エアロゾル生成媒体の部分が位置付けられる加熱領域を加熱してエアロゾルを形成する。システム100は、出口132及び要素134を有する。要素134は、加熱領域の周りに実質的に囲まれたチャンバ140A、140Bを形成するためにエアロゾル生成媒体110に対して選択的に移動可能であり、出口132と流体連通状態にある。例において、出口132及び要素134は、マウスピース130として形成される。
【0016】
本明細書で使用される場合、用語“ヒータ”は、“加熱用エネルギー源”と同義で使用され得、用語“エアロゾル生成媒体の複数のソース”又は“エアロゾル生成媒体のソース”は、“エアロゾル生成媒体の部分”と同義に使用されてもよく、用語“チャンバ”は、“エアロゾル生成領域”と同義で使用されてもよく、用語“デバイス”は、“システム”と同義で使用されてもよく、デバイスはスタンドアローン器具である一方、システムは消耗品を伴う器具であるという理解である。
【0017】
本明細書で使用される場合、用語“実質的に囲まれた”は、例えば、チャンバ(又は等価物)の容積部の特定の割合が囲まれることを意味し得る。これは、チャンバ(又は等価物)の壁によって境界が定められる容積部を指す。これは、約50%~約99%であってもよい。代替的に、囲まれる容積部は、約55%以上、60%以上、65%以上、70%以上、75%以上、80%以上、85%以上、90%以上、95%以上などであってもよい。
【0018】
図1は、特に、上記原則を実施するシステムがとり得る形態についての2つのオプションを示す。破線内に示される構成要素は、静止位置からの移動を示す。破線のマウスピース130’は、エアロゾル生成媒体110の複数のソースのうちの選択されたものの周りに囲まれたエアロゾル生成領域140Aを形成するためにエアロゾル生成媒体110の複数のソースに対して選択的に移動されているマウスピース130’を示す。破線のエアロゾル生成媒体110’のソースは、囲まれたエアロゾル生成領域140Bを形成するためにマウスピース130に対して選択的に移動されているエアロゾル生成媒体110’のソースを示す。デバイス100の例では、マウスピース130が移動してもよいし、エアロゾル生成媒体110のソースが移動してもよい、又は両方が移動してもよい。図1に示される例では、マウスピース130’及びエアロゾル生成媒体110’のソースの移動は、矢印Aによって示される軸線に沿って生じる。図1の例は概略にすぎない。マウスピース130は、図1でのマウスピース130’の長さ、及びマウスピース130が装着されて示されるデバイスのハウジング102が理由で、マウスピース130’が図1内で移動されて示されるところまでデバイス100内へ移動する可能性は低い。図は、デバイスの構成要素の相対移動及び囲まれたエアロゾル生成領域140A、140Bの続いての形成を明白に示すために使用される。続いての図は、この観点から見られるべきである。
【0019】
以下の明細書において、エアロゾル生成媒体110のソース及びエアロゾル生成媒体110’のソースは、同義に使用されてもよい。マウスピース130及びマウスピース130’についても同様である。相対移動が開示される際、符号110、110’、130、130’で図1に示されるような、1つの構成要素の他の構成要素へ向かう特定の移動は、完全に関連性があるわけではない。しかしながら、この符号付けの慣例は、特定の場合において、特定の移動間での明確さを増大させるために順守され得る。同様に、エアロゾル生成領域の符号は、特定的な140A、140Bではなく、より一般的な140である。
【0020】
マウスピース130は、マウスピース130が、デバイス100内へいくらかの距離だけ移動されることができると同時に、デバイス100のハウジング102に接続されることを可能にするランナ又は同様のものに配置されてもよい。マウスピース130の移動中、マウスピース130の出口132をデバイス100のハウジング102の外側に維持することにより、ユーザによるデバイス100のより容易な使用を可能にし、デバイス100のマウスピース130をユーザの口内に置くことができれば、ユーザがデバイス100で吸引するのはより容易である。
【0021】
エアロゾル生成媒体110のソース及びマウスピース130の相対移動の後、マウスピース130は、エアロゾル生成媒体110の複数のソースのうちの選択されたものの周りに囲まれたエアロゾル生成領域140を形成する。すなわち、マウスピース130は、エアロゾル生成媒体110の複数のソースのうちの選択されたものが加熱され、エアロゾル生成媒体110の他のソースは加熱されないことから、エアロゾル生成媒体110の複数のソースのうちの選択されたものの周りに囲まれたエアロゾル生成領域140を形成するために、エアロゾル生成媒体110の複数のソースに対して選択的に移動可能である。これは、図1に示される通りである。囲まれたエアロゾル生成領域140は、生成されたエアロゾルが、エアロゾル生成媒体110の選択されたソースとマウスピース130との間の形成されたチャネル内にない空隙へ入ることを制限する。
【0022】
図2aは、例に従うエアロゾル生成デバイス100の一部分の概略断面図である。図1に示されるものと同じ特徴を示す参照符号は、図1で使用される符号と同じである。これらの同じ特徴は、ここでは詳細に説明しない。エアロゾル生成媒体110の複数のソースは、図2aの例では、基板150に配置される。マウスピース130は、基板150上のエアロゾル生成媒体110の複数のソースのうちの選択されたものの周りに押し付けられて形成される封止部(押圧封止部)160を形成するためにエアロゾル生成媒体110の複数のソースに対して選択的に移動され得る。押圧封止部160は、生成されたエアロゾルが、エアロゾル生成媒体110の選択されたソースとマウスピース130’との間の形成されたチャネル内にない空隙へ入ることを制限するように働くとよい。
【0023】
押圧封止部160は、基板150に対する要素134の移動によって形成されるてもよく、基板150は、要素134によって供給される力に対抗する力を提供するために剛性である。代替的な例において、要素134の移動に対する力は、加熱用エネルギー源120によって提供されてもよい。すなわち、要素134は、加熱用エネルギー源120に対して基板150を押圧することができる。ヒータ120は、要素134の断面と対応しているように寸法決定されてもよい。図2aでは、例えば、ヒータ用エネルギー源120は、要素134の断面よりも小さい。
【0024】
要素134は、図2aに示されるように基板150に対して位置付けられ、加熱領域を形成するとき、基板150にのみ接触する。すなわち、要素134は、加熱領域内のエアロゾル生成媒体110の部分には触れない。要素134は、この態様では、多数の使用にわたってより清潔に保たれ得る。エアロゾル生成媒体110が基板150に均一に分布される例において、要素134は、エアロゾル生成媒体110と接触状態にあってもよい。これは、ひいては、要素134が交換される規則性を減少させることにより、デバイスの寿命を増大させることができる。
【0025】
図2aにも示されるように、ヒータ120は、エアロゾル生成媒体110の複数のソースのうちの選択されたものを選択的に加熱してエアロゾルを形成するために、エアロゾル生成媒体110の複数のソースに対して選択的に移動可能であってもよい。図2aに示されるヒータ120は、矢印Bによって示される軸線に沿って移動することができる。この移動は、ヒータ120が、エアロゾル生成媒体110の3つの示されたソースのいずれかを加熱することを可能にする。矢印Bは、矢印Aに対してある角度をなすように示され、矢印Aに沿って、マウスピース130とエアロゾル生成媒体110の複数のソースとの相対移動が生じる。例では垂直であるように示されるが、これは必須ではない。移動の方向は、完全に異なる軸線に沿ってもよく、また、互いと比較して曲がっているなどでもよい。
【0026】
エアロゾル生成媒体110のソースは、任意の好適な形態又は構造をとってもよい。一実施形態において、エアロゾル生成媒体のソースは、第1及び第2の側面を含む基板150(例えば、紙、カード、ホイル)を含んでもよく、エアロゾル生成媒体は基板150の第1の側面に配設される。基板150は、この場合、エアロゾル生成媒体110のキャリアとして作用し得る。いくつかの実施形態において、基板150は、変動磁場によって加熱されるように配置される金属要素であってもよく、又はこれを含んでもよい。そのような実施形態において、加熱用エネルギー源120は、励起されるとソース110の金属要素内で加熱を生じさせる誘導コイルを含むとよい。加熱の度合いは、金属要素と誘導コイルとの間の距離によって影響を及ぼされ得る。さらなる代替的な実施形態において、エアロゾル生成媒体110のソースは、全体的に(又は実質的に全体的に)エアロゾル生成媒体からなってもよい(すなわち、キャリアなし)。具体例を説明する目的のため、本明細書に説明されるソース110は、基板150の第1の側面にエアロゾル生成媒体が配設された状態で基板150を含む一方、加熱用エネルギー源120は、本明細書では抵抗性ヒータである。
【0027】
図2bは、例に従うエアロゾル生成デバイス100の一部分の概略断面図である。図1及び図2aに示されるものと同じ特徴を示す参照符号は、図1及び図2aで使用される符号と同じである。これらの同じ特徴は、ここでは詳細に説明しない。図2bは、マウスピース130’及び基板150のオフセット性により図2aに示されるエアロゾル生成デバイス100の例とは異なるエアロゾル生成デバイス100の例を示す。
【0028】
図2bの例におけるマウスピース130は、エアロゾル生成媒体110の複数のソースのうちの選択されたものの周りに配置され、基板150の表面からオフセットされるように、エアロゾル生成媒体110の複数のソースに対して選択的に移動可能である。言い換えると、マウスピース130’は、基板150と接触しない。オフセット部170は、空気が、マウスピース130’の出口132’を通過する前にエアロゾル生成媒体110の加熱されたソースからの成分を取り込むために、基板150とマウスピース130’との間の囲まれたエアロゾル生成領域140に入ることを可能にする。逆に、図2aの構成では、空気は、マウスピース130又は要素134の壁に形成される入口/孔を介してチャンバ140に入り得る(以下により詳細に説明される)。そのような入口/孔は、図2bに示される実施形態にも存在し得るということを理解されたい。
【0029】
エアロゾル生成媒体110が基板150全体にわたって均一に分布されるとき、要素134は、図2bに示されるようなオフセット170の使用により、より清潔に保たれ得る。要素134を基板/エアロゾル生成媒体に当接させないことにより、要素134はより清潔に保たれ、これが、要素134の交換と交換の間の期間を増し、したがってデバイス100の寿命を延ばす。
【0030】
図2a及び図2bに示される基板150は、マウスピース130に対して相対的にエアロゾル生成媒体110の複数のソースと共に移動することができる。基板150はまた、示される例にあるように、ヒータ120がエアロゾル生成媒体110のソースに対して基板150の反対側に配置されるとき、ヒータ120からエアロゾル生成媒体110の複数のソースへ伝導するように熱伝導材料で作製されてもよい。
【0031】
ヒータ120は、電気抵抗ヒータ120であってもよい。ヒータ120は、発熱反応又は同様のものにより動作する場合とそうでない場合とがある化学的に活性化されるヒータであってもよい。ヒータ120は、ヒータ120の周囲環境に熱エネルギー、熱を提供する。基板150の少なくともいくつかの部分は、ヒータ120の影響の領域内にある。ヒータ120の影響の領域は、ヒータ120が部品に熱を与え得る領域である。加熱用エネルギー源120は、誘導加熱システムの部分であってもよく、加熱用エネルギー源120が、誘導加熱用のエネルギー源であり、基板150は、サセプタ又は同様のものであってもよく、又はこれを含んでもよい。サセプタは、例えば、アルミニウム箔のシート又は同様のものであってもよい。
【0032】
図3は、2つの例に従うエアロゾル生成デバイスの概略図を示す。図1及び図2aに示されるものと同じ特徴を示す参照符号は、図1及び図2aで使用される符号と同じである。これらの同じ特徴は、ここでは詳細に説明しない。図3の(i)に示される構成では、基板150は、マウスピース130に面していない基板の側154からマウスピース130に面している基板150の側156へ空気が通ることを可能にするための複数の通気孔152を備える。基板150内に位置する通気孔152は、空気が、基板150を通って矢印180によって示されるように流れることを可能にする。図3の(i)に示されるように、空気は、特定の通気孔152Aを通り、加熱されたエアロゾル生成媒体からの成分を取り入れるために、ヒータ120によって加熱されているエアロゾル生成媒体110の選択されたソースをすぎて、続いてマウスピース130を通ってその外へと流れ得る。このエアロゾルは、次いで、ユーザによって吸引される。
【0033】
図3の(i)の構成の利点は、空気流が、特定の通気孔152Aを通過する前にヒータ120を通るため、事前加熱されてもよいことである。この態様では、より大量の熱エネルギーが、エアロゾル生成媒体110の選択されたソースに伝達され、エアロゾル生成媒体110のソースの成分の一部分の気化を開始するのに必要とされる時間を減少させる。例において、基板150は、空気流が、基板150内に形成される特定の通気孔152を通るのではなく、全体的に基板150を通過することができるように、多孔性又は通気性材料で作製される。特定の例において、基板150は、ユーザの吸引中など、圧力下にあるとき、空気流が通ることだけを可能にする通気性材料で作製される。例において、基板150は、多孔性層、例えば、紙で形成されてもよい。空気は、基板150内の特定又は人工の通気孔152を、紙又は同様のもので形成される場合は基板150内の本来備わっている通気孔を、そして気孔152などに配置され得るエアロゾル生成媒体を、通過し得る。基板110は、ニコチン、タバコ、又はタバコ派生物、又は同様のものを含んでもよい。基板110は、もっぱらそのような材料で形成されるか、又は2つ以上のそのような材料で作製されるとよい。基板110は、複数の材料からの層状構造を有してもよい。1つの例において、基板110は、熱伝導材料、誘導性材料、透過性材料、又は不透過性材料の層を有してもよい。
【0034】
デバイス100は、例において、より一貫したユーザエクスペリエンスを提供するために、マウスピースまでとヒータ120までとで実質的に同じ距離を有するとよい。例において、エアロゾル形成材料は、0.010mm、0.015mm、0.017mm、0.020mm、0.023mm、0.025mm、0.05mm、0.075mm、0.1mm~約4mm、3.5mm、3mm、2.5mm、2.0mm、1.5mm、1.0mm、0.5mm、又は0.3mmの範囲内の加熱用エネルギー源120からの距離のところに基板150上に配設される。いくつかの場合において、少なくとも約10μm、15μm、17μm、20μm、23μm、25μm、50μm、75μm、又は0.1mmの最小空間が、基板150上の加熱用エネルギー源120とエアロゾル形成材料との間にあってもよい。
【0035】
図3の(ii)は、図3の(i)と同様の構成を示す。図3の(ii)の構成は、通気孔152の欠如及び通気孔136の存在により異なる。示される例では、マウスピース130は、エアロゾル生成媒体110のソースによって生成されるエアロゾルを取り入れるために空気がマウスピース130内へ流れることを可能にするための通気孔136を備える。図3の(ii)の構成は、図3の(i)の構成と組み合わされてもよい。複数の通気孔がマウスピース130内に存在し得るが、そのようなことに対する要件はない。エアロゾル生成媒体110の加熱されたソースからの成分を取り入れるために空気がマウスピース130内へ流れることを可能にする単一の通気孔136は、エアロゾル生成媒体110の複数のソースのうちの選択されたもののどれがエアロゾル生成領域140内のエアロゾル生成媒体110であるかとは無関係の、そのような空気流を可能にする。したがって、この構成は、デバイス100の製造の複雑性を低減することができる。
【0036】
図3の(i)及び(ii)の構成が組み合わせて使用される例において、ユーザからの吸引の圧力は、空気流が基板150の特定の通気孔152Aを通って入り、マウスピース130の通気孔136を通って出ることを実質的に防ぐ。弁などの追加の特徴は、空気流が、所望の態様で、基板150近くから、マウスピース130を通って、マウスピース出口132の外へと通ることを確実にするために使用され得る。流路180の一部分は、囲まれたエアロゾル生成領域140が形成されるとき、マウスピース130と、給気口136と、エアロゾル生成媒体110のソースとの間に実質的に制限される。
【0037】
図3の(i)及び(ii)に示される例は、押圧封止状態にあるマウスピース130及び基板150を示す。これは必ずしも必要とされない。マウスピース130は、通気孔136、152がマウスピース130又は基板150のいずれかに存在する状態で、基板150からオフセットされてもよい。上に説明されるように、弁又は同様のものが、マウスピース130を通じた空気流の通過が意図した通りに発生するように使用されてもよい。図3の(i)及び(ii)に示される例の入口136、152は、エアロゾル生成媒体110の複数のソースが入口136、152を通過することができないようにサイズが定められる。
【0038】
図4は、デバイス100のマウスピース及び基板150の概略図である。デバイス100は、マウスピース130と基板150及び/又はエアロゾル生成媒体110のソースとの間の良好な取付け又は接続を確実にするために一連の接触要素を備えてもよい。図4の簡略図(エアロゾル生成媒体110のソース又は通気孔136、152が存在しない)において、マウスピース130は、基板150上の突起158に対応する突起138を有する。これらの突起138、158は、締りばめで一体的に接合し得る。これらの突起138、158は、弾性部材やスナップ係止プラスチックなど、任意の好適な材料で作製されてもよい。接触要素/突起138、158の場所及びサイズは、図2aの押圧封止構成又は図2bのオフセット170構成を結果としてもたらすように選択されてもよい。デバイス100の接触要素は、Oリング又は同様のものであってもよい。デバイス100のマウスピース130は、いくつかの突起を有してもよく、基板150は、突起に係合するための一連の凹部を有してもよい。追加的又は代替的に、溝及び切り欠きのシステムが使用されてもよい。これはまた、使用時にマウスピース130を適所に固定し得る。
【0039】
接触要素138は、マウスピース130の外向き表面上に複数の場所に配置されてもよい。場所は、マウスピース130の側面139に沿って距離を様々とすることができる。例において、接触要素138は、マウスピース130の側面139の外向きの表面の周りに4つの等しく離間した場所に存在する。接触要素138のためのこれらの4つの接触要素位置は、基板150上の接触要素158のための4つの対応する接触要素位置に対応し得る。基板150上の接触要素158は、4つの接触要素138、158の2つのセットの間の接続が、エアロゾル生成媒体110の1つの特定のソースの周りにマウスピース130を固定するように、エアロゾル生成媒体110の個々のソースの周りに配置されるとよい。
【0040】
別の例において、マウスピース130上の接触要素138は、マウスピース130の側面139の外向き表面の外周(縁又は周囲)の一部分又はすべてを被覆する1つの連続した接触要素138であってもよい。この構成は、ユーザが、例えば、マウスピース130を、デバイス100内へ押すのではなく、デバイス100から離れる方へ引っ張ることによって、エアロゾル生成領域140を形成することを誤って試みる場合に、マウスピース130をデバイス100内に保持することを助けることができる。接触要素138は、ユーザの引っ張りに対する追加の抵抗を与えるためにデバイス100のハウジング102の内表面に引っ掛かることができ、このことは、ユーザがマウスピース130をハウジング102から離れすぎるところまで引っ張っている場合に、デバイス100の誤った使用をユーザに通知することができる。
【0041】
例において、エアロゾル生成媒体110の複数のソースは、基板150に配置される連続したエアロゾル生成媒体である。この態様では、エアロゾル生成媒体110の一部分は、基板150に対するマウスピース130の相対位置によって選択されることができ、エアロゾル生成媒体110のこの部分は、次いで、エアロゾルを生成するためにヒータ120によって加熱されることができる。特定の例において、エアロゾル生成媒体110は、基板150に配置されるタバコマットであってもよい。基板150に対するマウスピース130の相対移動はデバイス100の使用と使用の間に変更されてもよく、費やされたエアロゾル生成媒体110が続いて加熱されないことを確実にする。この続いての加熱は、費やされたエアロゾル生成媒体110からの望ましくない成分の放出をもたらし、それがユーザによって吸引されるおそれがある。
【0042】
例において、デバイス100は、マウスピース130とエアロゾル生成媒体110のソースとの間の相対移動を可能にするために移動要素を備える。移動要素は、付勢部材、又は軸線方向移動変換器に対する回転運動などのうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、デバイス100の使用前に、ユーザは、マウスピース130を移動させて、エアロゾル生成媒体110の複数のソースのうちの選択されたものの周りに囲まれたエアロゾル生成領域140を形成するように、マウスピース130をひねる、回転させる、又はねじ込むことができる。すなわち、デバイス100の例において、マウスピース130に装着される平行移動運動変換器に対するいくらかの回転運動が存在し得るということである。例において、マウスピース130は、エアロゾル生成領域140を形成するために、例えば、90°だけねじ込んでもよい。この4分の1回転は実施形態に基づくものである。例において、マウスピース130は、付勢部材を有してもよく、この付勢部材は、ユーザがマウスピース130を自分の口の中に置くとき、マウスピース130が付勢部材の付勢に対抗してデバイス100内へ移動されて、エアロゾル生成領域140を形成するように配置される。マウスピース130は、マウスピース130のデバイス100内への移動をより良好に制御するために、上で述べたように、ランナ、トラック又は同様のものに設けられてもよい。ランナなどは、マウスピース130が、デバイス100内へ既定の距離だけ安定して移動して、囲まれたエアロゾル生成領域140を安定して確実に形成することを確保することができる。ランナ又は同様のものの使用は、マウスピース130が、デバイス100内へ十分に遠くまで移動せず、したがってエアロゾル生成領域140を形成しない可能性、及び/又は、あまりに遠くまで移動しすぎて、デバイス100内の構成要素を除去するか、若しくはこれに損傷を与える可能性を少なくする。使用セッションが終了し、ユーザが自分の口からマウスピース130を取り除くとき、付勢部材の作用下のマウスピース130は、マウスピース130がエアロゾル生成領域140を形成しない静止位置へと戻ることができる。
【0043】
追加的又は代替的に、エアロゾル生成媒体110の複数のソースは、付勢部材、又はモータ及びシャフト、又はマウスピース130の方へエアロゾル生成媒体110の選択されたソースを突出させるための突起、又は同様のものの形態をとり得る同様の移動機構を有してもよい。誤解を避けるために、エアロゾル生成媒体110のソースのマウスピース130に対する相対移動を可能とするための上に説明された構成要素のいずれも、エアロゾル生成媒体110のソース及びマウスピース130のいずれか又は両方において使用され得る。
【0044】
エアロゾル生成媒体110の複数のソースとマウスピース130との間の相対移動は、上の特定の例において説明されるように、ユーザ行為に応答して生ずるようにしてもよい。この行為は、デバイス100の構成要素を押すこと、引っ張ること、若しくはひねることなどの物理的行為とすることができ、又は、例えば、パフ検出器によって検出され得る、デバイス100をパフ(1パフは1回の吸引)することとすることができ、これは続いて、デバイス100における何らかの構造的変化を結果としてもたらす。代替的に、又は追加的に、この行為は、デバイス100にコマンドを入力することとしてもよく、これは次いで、起動ボタンを押すことなど、デバイス100のコントローラからの作用を受け得る。
【0045】
エアロゾル生成媒体110の複数のソースは、デバイス100の使用と使用の間に、又はエアロゾル生成媒体110の1つの選択されたソースが費やされると、移動されてもよい。この移動は、直線運動又は回転運動とすることができる。エアロゾル生成媒体110のソースは、回転ギア及びシャフト構成体、又はカムのシステム、又はマルタクロス、又は同様のものによって移動され得る。マウスピース130が静止位置でエアロゾル生成媒体110のソースと接触していない例において、エアロゾル生成媒体110のソースは、マウスピース130に対して作用することなく移動されてもよい。エアロゾル生成媒体110の複数のソースが基板150上にある例において、基板150は、エアロゾル生成媒体110のソースの移動に影響を及ぼすために、回転され、又は任意の他の様式で移動され得る。
【0046】
使用時、エアロゾル生成媒体110のソースの加熱から生成されるエアロゾルは、エアロゾル生成領域140内に制限される。これは、エアロゾルが、デバイス100内の他の領域、又はマウスピース130以外の構成要素において凝縮することを防ぐ。エアロゾルは、構成要素において凝縮することによって構成要素に損傷を及ぼすことがあり、これがその後、構成要素の寿命に影響を与えることがある。全体としてのデバイス100の寿命は、デバイス100内のエアロゾルの制限された凝縮領域(すなわち、エアロゾル生成媒体110の選択されたソース、マウスピース130、及びマウスピース130の出口132の間)が理由で増大される。マウスピース130は、既定回数の使用後、マウスピース130が除去及び交換され、同時にマウスピース130の内表面から凝縮したエアロゾルを除去するように、除去可能及び交換可能であってもよい。これは、デバイス100の全体的な清潔性を増大させる。
【0047】
ヒータ120は、喫煙セッションの開始前又は開始時に、エアロゾル生成位置へと、すなわち、エアロゾル生成媒体110の選択されたソースの近くに移動され得る。ヒータ120の移動は、自動化されてもよいし、ユーザ要求時に生じさせてもよい。ヒータ120の移動の自動化は、例えば、パフ検出器を使用して達成することができる。ユーザによるパフの検出時、ヒータ120は、エアロゾル生成媒体110の以前に加熱された選択されたソース近くのエアロゾル生成位置から、エアロゾル生成媒体110の加熱予定の選択されたソース近くのエアロゾル生成位置へと移動され得る。
【0048】
デバイス100は、ユーザが自分の口の中にデバイス100を置くとき、ヒータ120が以前のエアロゾル生成位置から現在要求されるエアロゾル生成位置へと移動されるように、例えば、デバイス100のマウスピース130内に配置された検出器又はセンサを有してもよい。代替的に、マウスピース130は、ヒータ120における移動に影響を及ぼすように移動可能としてもよい。マウスピース130は、ヒータ120に直接的又は間接的に移動をもたらす、ユーザの口の中へのマウスピース130の配置によって影響を及ぼされる張力ばねなどの付勢部材など、応答型要素を有してもよい。デバイス100は、代替的又は追加的に、ユーザが以前のエアロゾル生成位置から新しいエアロゾル生成位置へのヒータ120の移動を指示するために押すことができるボタン又は同様のものを有してもよい。ヒータ120は、ヒータ120の移動の前に、これと連係して、又はこれから遅延して、起動させてもよい。
【0049】
エアロゾル生成媒体110の複数のソースのうちのあるソースは、単一のドーズ(本明細書では「ドーズ(dose)」とは予め決められた量のエアロゾル生成媒体又は材料)のエアロゾル生成材料又は複数のドーズのエアロゾル生成材料を備えてもよい。複数のドーズでの実施形態では、各ドーズは、使用ごとに既定の量のエアロゾルを生成するために別個に加熱可能とすることができる。ドーズは、エアロゾル生成媒体110のソース内又はソース上で個別及び別個であるように、エアロゾル生成媒体110のソースの基部又は基板150に配置され得るか、又は重複若しくは隣接して配置され得る(すなわち、異なるドーズは、エアロゾル生成材料の単一領域の異なるエリアを含んでもよい)。
【0050】
複数のドーズの各々は、異なる時間に異なるドーズをヒータ120と整列させるために、ヒータ120とエアロゾル生成材料のドーズとの間の相対移動によって別個に加熱可能とすることができる。エアロゾル生成媒体110のソースは、エアロゾル生成媒体110のソースの異なる部分をヒータ120に提示するために中心軸線の周りを回転することができる。これは、タバコ又はメンソール又は同様のものなどの異なるエアロゾル生成媒体に対応させ、異なるドーズのエアロゾル生成媒体110のソースが加熱されることに対応させることができる。これは、デバイス100がいくつかの異なるユーザエクスペリエンスを提供することを可能にする。エアロゾル生成媒体110のソースは、ヒータ120の移動に関連して本明細書に説明される方法又は構成要素のいずれかによって移動されてもよい。
【0051】
エアロゾル生成媒体110のソース又はエアロゾル生成媒体110のソース内に含有されるドーズは、タバコ及びグリコールのうちの少なくとも一方を含んでもよく、また抽出物(例えば、リコリス、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、ピーチ、アップル、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、桂皮、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェネル、ピーマン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、又は任意の種のハッカ属からのミント油)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤又は刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、サイクラミン酸塩、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物を含んでもよい。それらは、模倣物、合成若しくは天然成分、又はそれらの混合物であってもよい。それらは、任意の特定の形態、例えば、油、液体、又は粉末であってもよい。ドーズは、別々にされてもよく、隣り合ってもよく又は重なってもよい。
【0052】
本明細書に説明されるエアロゾル形成層は、代替的に“モノリシック固体”(すなわち、非繊維質)、又は“乾燥ゲル”と称される場合がある“非晶体”を含む。非晶体は、その中に、液体などの何らかの流体を保持し得る固体材料である。いくつかの場合において、エアロゾル形成層は、約50wt%、60wt%、又は70wt%~約90wt%、95wt%、又は100wt%の非晶体を含む。いくつかの場合において、エアロゾル形成層は、非晶体からなる。
【0053】
いくつかの場合において、非晶体は、1~50wt%のゲル化剤を含んでもよく、これらの重量は、乾燥重量基準で計算される。
【0054】
好適には、非晶体は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%~約50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%、又は27wt%のゲル化剤を含んでもよい(すべて乾燥重量基準で計算される)。例えば、非晶体は、5~40wt%、10~30wt%、又は15~27wt%のゲル化剤を含んでもよい。
【0055】
いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、親水コロイドを含む。いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、スターチ(及び派生物)、セルロース(及び派生物)、ガム、シリカ又はシリコーン化合物、粘土、ポリビニルアルコール、及びそれらの組み合わせを含む群から選択される1つ又は複数の化合物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガム、グァーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、ヒュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及びポリビニルアルコールのうちの1つ又は複数を含む。いくつかの場合において、ゲル化剤は、アルギン酸塩及び/又はペクチンを含み、非晶体の形成中、硬化剤(カルシウム源など)と組み合わされてもよい。いくつかの場合において、非晶体は、カルシウム架橋型アルギン酸塩及び/又はカルシウム架橋型ペクチンを含んでもよい。
【0056】
好適には、非晶体は、約5wt%、10wt%、15wt%、又は20wt%~約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%、45wt%、40wt%、又は35wt%のエアロゾル生成剤を含んでもよい(すべて乾燥重量基準で計算される)。エアロゾル生成剤は、可塑剤として作用し得る。例えば、非晶体は、10~60wt%、15~50wt%、又は20~40wt%のエアロゾル生成剤を含んでもよい。いくつかの場合において、エアロゾル生成剤は、エリトリトール、プロピレングリコール、グリセロール、トリアセチン、ソルビトール、及びキシリトールから選択される1つ又は複数の化合物を含む。いくつかの場合において、エアロゾル生成剤は、グリセロールを含む、グリセロールから本質的になる、又はグリセロールからなる。本発明者らは、可塑剤の内容量が高すぎる場合、非晶体は、水を吸収して、使用時に適切な消費体験を生み出さない物質を結果としてもたらし得るということを立証した。本発明者らは、可塑剤内容量が低すぎる場合、非晶体は、不安定で壊れ易くなり得るということを立証した。本明細書で指定される可塑剤内容量は、非晶体シートがボビンに巻き付けられることを可能にする非晶体可撓性を提供し、これはエアロゾル生成物品の製造において有用である。
【0057】
いくつかの場合において、非晶体は、香料を含んでもよい。好適には、非晶体は、最大約60wt%、50wt%、40wt%、30wt%、20wt%、10wt%、又は5wt%の香料を含んでもよい。いくつかの場合において、非晶体は、少なくとも約0.5wt%、1wt%、2wt%、5wt%、10wt%、20wt%、又は30wt%の香料を含んでもよい(すべて乾燥重量基準で計算される)。例えば、非晶体は、10~60wt%、20~50wt%、又は30~40wt%の香料を含んでもよい。いくつかの場合において、香料(存在する場合)は、メンソールを含む、メンソールから本質的になる、又はメンソールからなる。いくつかの場合において、非晶体は、香料を含まない。
【0058】
いくつかの場合において、非晶体は、追加的に、タバコ物質及び/又はニコチンを含む。例えば、非晶体は、追加的に、粉末のタバコ及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物を含んでもよい。いくつかの場合において、非晶体は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、又は40wt%(乾燥重量基準で計算される)のタバコ物質及び/又はニコチンを含んでもよい。
【0059】
いくつかの場合において、非晶体は、タバコ抽出物を含む。いくつかの場合において、非晶体は、5~60wt%(乾燥重量基準で計算される)のタバコ抽出物を含んでもよい。いくつかの場合において、非晶体は、約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%~約55wt%、50wt%、45wt%、又は40wt%(乾燥重量基準で計算される)のタバコ抽出物を含んでもよい。例えば、非晶体は、5~60wt%、10~55wt%、又は25~55wt%のタバコ抽出物を含んでもよい。タバコ抽出物は、非晶体が1wt%1.5wt%、2wt%、又は2.5wt%~約6wt%、5wt%、4.5wt%、又は4wt%(乾燥重量基準で計算される)のニコチンを含むような濃度でニコチンを含有し得る。いくつかの場合において、タバコ抽出物から生じるもの以外に、非晶体中にニコチンが存在しない場合がある。
【0060】
いくつかの実施形態において、非晶体は、タバコ物質を含まないが、ニコチンを含む。いくつかのそのような場合において、非晶体は、約1wt%、2wt%、3wt%、又は4wt%~約20wt%、15wt%、10wt%、又は5wt%(乾燥重量基準で計算される)のニコチンを含んでもよい。例えば、非晶体は、1~20wt%又は2~5wt%のニコチンを含んでもよい。
【0061】
いくつかの場合において、タバコ物質、ニコチン、及び香料の総内容量は、少なくとも約1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、又は30wt%であってもよい。いくつかの場合において、タバコ物質、ニコチン、及び香料の総内容量は、約70wt%、60wt%、50wt%、又は40wt%未満であってもよい(すべて乾燥重量基準で計算される)。
【0062】
いくつかの実施形態において、非晶体は、ヒドロゲルであり、湿重量基準で計算される約20wt%未満の水を含む。いくつかの場合において、ヒドロゲルは、湿重量基準(WWB)で計算される約15wt%、12wt%、又は10wt%未満の水を含んでもよい。いくつかの場合において、ヒドロゲルは、少なくとも約2wt%又は少なくとも約5wt%(WWB)の水を含んでもよい。
【0063】
非晶体は、ゲルから作製されてもよく、このゲルは、追加的に、0.1~50wt%で含まれる溶媒を含んでもよい。しかしながら、本発明者らは、香料が溶解できる溶媒の含有は、ゲル安定性を低減することができ、香料は、ゲルから結晶化し得るということを立証した。そのようなものとして、いくつかの場合において、ゲルは、香料が溶解できる溶媒を含まない。
【0064】
非晶体は、20wt%未満、好適には10wt%未満、又は5wt%未満の充填剤を含む。充填剤は、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及びモレキュラシーブなどの好適な無機吸着剤など、1つ又は複数の無機充填剤材料を含んでもよい。充填剤は、木材パルプ、セルロース、及びセルロース派生物など、1つ又は複数の有機充填剤材料を含んでもよい。いくつかの場合において、非晶体は、1wt%未満の充填剤を含み、いくつかの場合において、充填剤を含まない。特に、いくつかの場合において、非晶体は、白亜などの炭酸カルシウムを含まない。
【0065】
いくつかの場合において、非晶体は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、タバコ物質及び/又はニコチン源、水、並びに任意選択的に香料から本質的になってもよく、又はこれらからなってもよい。
【0066】
上の例において、エアロゾル生成媒体110のソース又は基板150は、エアロゾルに対して実質的に不浸透性である基部又はコーティング又は同様のものを有してもよい。この構成は、エアロゾル生成媒体110のソースの加熱から生成されるエアロゾルが、ヒータ120から離れる方へ、及びマウスピース出口132へ向かって流れることを促すことができる。これは、マウスピース130内ではなくデバイス100内でのエアロゾルの凝縮の可能性を低減するのを助けることができ、また上で述べたように、したがって、デバイス100の清潔性及び寿命の両方を増大させる。基部は、紙、カード、ホイル、及び同様のものなどの材料のうちの少なくとも1つで形成されてもよい。
【0067】
このように、エアロゾル生成媒体の複数のソースと、エアロゾル生成媒体の複数のソースのうちの選択されたものを選択的に加熱してエアロゾルを形成するためのヒータと、マウスピースとを備え、マウスピースが、エアロゾル生成媒体の複数のソースのうちの選択されたものが加熱されると、その周りに、囲まれたエアロゾル生成領域を形成するために、エアロゾル生成媒体の複数のソースに対して選択的に移動可能である、エアロゾル生成デバイスが説明されている。
【0068】
例えば、不燃性エアロゾル供給システムなど、エアロゾル供給システムは、タバコ工業製品において使用され得る。
【0069】
一実施形態において、タバコ工業製品は、ヒータ及びエアロゾル化可能な基材など、不燃性エアロゾル供給システムの1つ又は複数の構成要素を含む。
【0070】
一実施形態において、エアロゾル供給システムは、ベーピングデバイスとしても知られる電子タバコである。
【0071】
一実施形態において、電子タバコは、ヒータ、ヒータに電力を供給することができる電源、液体又はゲルなどのエアロゾル化可能な基材、ハウジング、及び任意選択的にマウスピースを備える。
【0072】
一実施形態において、エアロゾル化可能な基材は、基材コンテナ内又は基材コンテナ上に含有される。1つの実施形態において、基材コンテナは、ヒータと組み合わされるか、又はヒータを備える。
【0073】
一実施形態において、タバコ工業製品は、基材材料を燃焼させるのではなく加熱することによって1つ又は複数の化合物を放出する加熱製品である。基材材料は、例えば、タバコ、又は他の非タバコ製品であり得るエアロゾル化可能な材料であり、これはニコチンを含有する場合としない場合とがある。1つの実施形態において、加熱デバイス製品は、タバコ加熱製品である。
【0074】
一実施形態において、加熱製品は、電子デバイスである。
【0075】
一実施形態において、タバコ加熱製品は、ヒータ、ヒータに電力を供給することができる電源、固体又はゲル材料などのエアロゾル化可能な基材を備える。
【0076】
一実施形態において、加熱製品は、非電子物品である。
【0077】
一実施形態において、加熱製品は、固体又はゲル材料などのエアロゾル化可能な基材、及び、チャコールなどの燃焼材料を燃焼させることによるなど、いかなる電子手段もなしにエアロゾル化可能な基材に熱エネルギーを供給することができる熱源を備える。
【0078】
一実施形態において、加熱製品は、エアロゾル化可能な基材を加熱することによって生成されるエアロゾルを濾過することができるフィルタも備える。
【0079】
いくつかの実施形態において、エアロゾル化可能な基材材料は、エアロゾル、又はエアロゾル生成剤、又はグリセロール、プロピレングリコール、トリアセチン、若しくはジエチレングリコールなどの保湿剤を含んでもよい。
【0080】
一実施形態において、タバコ工業製品は、基材材料の組み合わせを燃焼させるのではなく加熱することによってエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステムである。例えば、基材材料は、ニコチンを含む場合とそうでない場合とがある、固体、液体、又はゲルを含み得る。一実施形態において、ハイブリッドシステムは、液体又はゲル基材及び固体基材を備える。固体基材は、ニコチンを含有する場合としない場合とがある、例えば、タバコ、又は他の非タバコ製品であり得る。一実施形態において、ハイブリッドシステムは、液体又はゲル基材及びタバコを備える。
【0081】
様々な問題を解決し、当該技術分野を進歩させるために、本開示の全体は、特許請求された発明が実践され得、また優れた電子エアロゾル供給システムを提供し得る、様々な実施形態を例証として示す。本開示の利点及び特徴は、実施形態の代表的なサンプルのものにすぎず、徹底的及び/又は排他的ではない。それらは、理解を支援し、特許請求された特徴を教示するためだけに提示される。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって規定されるような開示に対する制限、又は特許請求の範囲の等価物に対する制限と見なされるべきではないということ、並びに、他の実施形態が利用され得、本開示の範囲及び/又は趣旨から逸脱することなく修正がなされ得るということを理解されたい。様々な実施形態は、開示された要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの様々な組み合わせを、好適に含む、これらからなる、又はこれらから本質的になる場合がある。加えて、本開示は、将来特許請求され得る、現在特許請求されていない他の発明を含む。
図1
図2a
図2b
図3
図4