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特許7379588システム、情報処理装置、プログラム、及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-06
(45)【発行日】2023-11-14
(54)【発明の名称】システム、情報処理装置、プログラム、及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/08 20230101AFI20231107BHJP
   H04W 24/08 20090101ALI20231107BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20231107BHJP
   H04W 16/18 20090101ALI20231107BHJP
   H04W 36/22 20090101ALI20231107BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20231107BHJP
【FI】
H04W28/08
H04W24/08
H04W24/10
H04W16/18
H04W36/22
H04W48/16 135
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2022080166
(22)【出願日】2022-05-16
【審査請求日】2022-12-13
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】細原 徹
(72)【発明者】
【氏名】小澤 由希
(72)【発明者】
【氏名】リ ウキン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-179690(JP,A)
【文献】特開2014-236361(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と、
判定装置と
を備え、
前記情報処理装置は、
予め定められた地域を分割した複数のメッシュのそれぞれの位置を示すメッシュ位置情報を格納する情報格納部と、
予め定められた高負荷条件を満たす前記地域内の高負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置を示す位置情報を含む第1通信ログを受信し、前記高負荷条件を満たしていない前記地域内の低負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置情報を含む第2通信ログを受信する第1情報受信部と、
前記メッシュ位置情報と前記第1通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第1通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定し、前記メッシュ位置情報と前記第2通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第2通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定する位置メッシュ特定部と、
前記位置メッシュ特定部による特定結果に基づいて、前記複数のメッシュのそれぞれについて、予め定められた通信ログ受信期間における前記第1通信ログの数である第1通信ログ数及び前記通信ログ受信期間における前記第2通信ログの数である第2通信ログ数を特定する通信ログ数特定部と、
前記複数のメッシュのうち、前記第1通信ログ数が予め定められた通信ログ数閾値より多い第1候補メッシュを特定し、前記複数のメッシュのうち、前記第2通信ログ数が前記通信ログ数閾値より多い第2候補メッシュを特定する候補メッシュ特定部と、
前記複数のメッシュのうち、前記第1候補メッシュであり、且つ、前記第2候補メッシュである重複メッシュを特定する重複メッシュ特定部と、
前記重複メッシュが存在する場合に、前記高負荷基地局を識別する高負荷基地局識別情報及び前記低負荷基地局を識別する低負荷基地局識別情報を含むオフロード候補情報を前記判定装置に送信する第1情報送信部と
を有し、
前記判定装置は、
前記情報処理装置から前記オフロード候補情報を受信する第2情報受信部と、
前記オフロード候補情報に基づいて、前記高負荷基地局識別情報によって識別された前記高負荷基地局の負荷を、前記低負荷基地局識別情報によって識別された前記低負荷基地局にオフロードするか否かを判定するオフロード判定部と
を有する、システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、複数の前記第1候補メッシュのそれぞれの前記第1通信ログ数の合計に対する複数の前記重複メッシュのそれぞれの前記第1通信ログ数の合計の割合である第1通信ログ数割合を特定する通信ログ数割合特定部をさらに有し、
前記第1情報送信部は、前記第1通信ログ数割合を示す第1通信ログ数割合情報さらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信し、
前記オフロード判定部は、前記第1通信ログ数割合情報によって示される前記第1通信ログ数割合が予め定められた第1通信ログ数割合閾値より高い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、複数の前記重複メッシュのそれぞれの前記第1通信ログ数の合計に対する前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2通信ログ数の合計の割合である第2通信ログ数割合を特定する通信ログ数割合特定部をさらに有し、
前記第1情報送信部は、前記第2通信ログ数割合を示す第2通信ログ数割合情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信し、
前記オフロード判定部は、前記第2通信ログ数割合情報によって示される前記第2通信ログ数割合が予め定められた第2通信ログ数割合閾値より高い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1情報受信部は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記高負荷基地局によって送信された第1基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第1基準信号受信電力を示す第1基準信号受信電力情報をさらに含む前記第1通信ログを受信し、前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記低負荷基地局によって送信された第2基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第2基準信号受信電力を示す第2基準信号受信電力情報をさらに含む前記第2通信ログを受信し、
前記情報処理装置は、
複数の前記第1通信ログのそれぞれに含まれる前記第1基準信号受信電力情報によって示される前記第1基準信号受信電力に基づいて、複数の前記重複メッシュのそれぞれについて、複数の前記第1基準信号受信電力で構成される第1基準信号受信電力分布において予め定められたパーセンタイルに位置する第1パーセンタイル受信電力を特定し、複数の前記第2通信ログのそれぞれに含まれる前記第2基準信号受信電力情報によって示される前記第2基準信号受信電力に基づいて、前記複数の重複メッシュのそれぞれについて、複数の前記第2基準信号受信電力で構成される第2基準信号受信電力分布において前記パーセンタイルに位置する第2パーセンタイル受信電力を特定するパーセンタイル受信電力特定部と、
前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第1パーセンタイル受信電力を前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第1通信ログ数に基づいて加重平均した第1加重平均受信電力を特定し、前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2パーセンタイル受信電力を前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2通信ログ数に基づいて加重平均した第2加重平均受信電力を特定する加重平均受信電力特定部と
を有し、
前記第1情報送信部は、前記第1加重平均受信電力と前記第2加重平均受信電力との間の電力差を示す電力差情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信し、
前記オフロード判定部は、前記電力差情報によって示される前記電力差の絶対値が予め定められた電力差閾値より小さい場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1情報受信部は、前記地域内の基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末と前記基地局との間の通信速度を示す基地局通信速度情報をさらに受信し、
前記情報処理装置は、予め定められた基地局判定期間において、前記第1情報受信部が受信した複数の前記基地局通信速度情報のそれぞれによって示される前記通信速度を平均した平均通信速度が予め定められた第1通信速度閾値より低い低通信速度期間が存在する場合に、前記基地局が前記高負荷基地局であると判定し、前記基地局判定期間において、前記低通信速度期間が存在しない場合に、前記基地局が前記低負荷基地局であると判定する基地局判定部をさらに有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1情報受信部は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記通信端末と前記高負荷基地局との間の通信速度を示す高負荷基地局通信速度情報をさらに受信し、
前記第1情報送信部は、予め定められた基地局判定期間において、前記第1情報受信部が受信した複数の前記高負荷基地局通信速度情報のそれぞれによって示される前記通信速度を平均した平均通信速度が予め定められた第1通信速度閾値より低い低通信速度期間を合計した合計低通信速度期間を示す合計低通信速度期間情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信し、
前記オフロード判定部は、前記合計低通信速度期間情報によって示される前記合計低通信速度期間が予め定められた合計低通信速度期間閾値より長い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1情報受信部は、前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記通信端末と前記低負荷基地局との間の通信速度を示す低負荷基地局通信速度情報をさらに受信し、
前記第1情報送信部は、前記基地局判定期間において、前記第1情報受信部が受信した複数の前記低負荷基地局通信速度情報のそれぞれによって示される前記通信速度を平均した平均通信速度が前記第1通信速度閾値より大きくなるように予め定められた第2通信速度閾値より低い準低通信速度期間を合計した合計準低通信速度期間を示す合計準低通信速度期間情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信し、
前記オフロード判定部は、前記合計準低通信速度期間情報によって示される前記合計準低通信速度期間が予め定められた合計準低通信速度期間閾値より短い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定する、
請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1情報受信部は、前記低負荷基地局が前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから信号を受信したときの受信信号強度を平均した平均受信信号強度を示す平均受信信号強度情報をさらに受信し、
前記第1情報送信部は、予め定められた基地局判定期間において、前記平均受信信号強度情報によって示される前記平均受信信号強度が予め定められた受信信号強度閾値より低い低受信信号強度期間を合計した合計低受信信号強度期間を示す合計低受信信号強度期間情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信し、
前記オフロード判定部は、前記合計低受信信号強度期間情報によって示される前記合計低受信信号強度期間が予め定められた合計低受信信号強度期間閾値より短い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記判定装置は、
前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると前記オフロード判定部が判定した場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすべく、前記高負荷基地局の設定パラメータを生成するパラメータ生成部と、
前記パラメータ生成部が生成した前記設定パラメータを、前記地域内の基地局を管理する基地局管理装置に送信する第2情報送信部と
をさらに有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1情報受信部は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記高負荷基地局によって送信された第1基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第1基準信号受信電力を示す第1基準信号受信電力情報をさらに含む前記第1通信ログを受信し、前記基地局管理装置から、前記高負荷基地局の設定パラメータと、前記設定パラメータの前記高負荷基地局が形成している通信エリアにおける平均通信速度を示す通信エリア平均通信速度情報とをさらに受信し、
前記情報処理装置は、
前記メッシュ位置情報に基づいて、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における前記地域内の複数の前記第1候補メッシュのメッシュ分布及び前記地域内の複数の前記重複メッシュのメッシュ分布を特定するメッシュ分布特定部と、
前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における前記複数の第1候補メッシュの前記第1通信ログ数の通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記第1通信ログ数の通信ログ数分布を特定する通信ログ数分布特定部と、
複数の前記第1通信ログのそれぞれに含まれる前記第1基準信号受信電力情報によって示される前記第1基準信号受信電力に基づいて、前記複数の第1候補メッシュ及び前記複数の重複メッシュのそれぞれについて、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における複数の前記第1基準信号受信電力の平均受信電力を特定し、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力の平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力の平均受信電力分布を特定する平均受信電力分布特定部と、
前記高負荷基地局の前記設定パラメータと、前記複数の第1候補メッシュの前記メッシュ分布及び前記複数の重複メッシュの前記メッシュ分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記通信ログ数分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力分布と、前記設定パラメータの前記高負荷基地局によって形成されている前記通信エリアの前記平均通信速度とを含む学習データを格納する学習データ格納部と、
前記学習データ格納部に格納されている複数の前記学習データを教師データとして用いて、前記高負荷基地局の前記設定パラメータと、前記複数の第1候補メッシュの前記メッシュ分布及び前記複数の重複メッシュの前記メッシュ分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記通信ログ数分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力分布とから、前記設定パラメータの前記高負荷基地局によって形成されている前記通信エリアの前記平均通信速度を推定する推定モデルを機械学習により生成するモデル生成部と
をさらに有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
予め定められた地域を分割した複数のメッシュのそれぞれの位置を示すメッシュ位置情報を格納する情報格納部と、
予め定められた高負荷条件を満たす前記地域内の高負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置を示す位置情報を含む第1通信ログを受信し、前記高負荷条件を満たしていない前記地域内の低負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置情報を含む第2通信ログを受信する情報受信部と、
前記メッシュ位置情報と前記第1通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第1通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定し、前記メッシュ位置情報と前記第2通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第2通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定する位置メッシュ特定部と、
前記位置メッシュ特定部による特定結果に基づいて、前記複数のメッシュのそれぞれについて、予め定められた通信ログ受信期間における前記第1通信ログの数である第1通信ログ数及び前記通信ログ受信期間における前記第2通信ログの数である第2通信ログ数を特定する通信ログ数特定部と、
前記複数のメッシュのうち、前記第1通信ログ数が予め定められた通信ログ数閾値より多い第1候補メッシュを特定し、前記複数のメッシュのうち、前記第2通信ログ数が前記通信ログ数閾値より多い第2候補メッシュを特定する候補メッシュ特定部と、
前記複数のメッシュのうち、前記第1候補メッシュであり、且つ、前記第2候補メッシュである重複メッシュを特定する重複メッシュ特定部と
を備える、情報処理装置。
【請求項12】
前記情報受信部は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記高負荷基地局によって送信された第1基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第1基準信号受信電力を示す第1基準信号受信電力情報をさらに含む前記第1通信ログを受信し、前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記低負荷基地局によって送信された第2基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第2基準信号受信電力を示す第2基準信号受信電力情報をさらに含む前記第2通信ログを受信し、
前記情報処理装置は、
複数の前記第1通信ログのそれぞれに含まれる前記第1基準信号受信電力情報によって示される前記第1基準信号受信電力に基づいて、複数の前記重複メッシュのそれぞれについて、複数の前記第1基準信号受信電力で構成される第1基準信号受信電力分布において予め定められたパーセンタイルに位置する第1パーセンタイル受信電力を特定し、複数の前記第2通信ログのそれぞれに含まれる前記第2基準信号受信電力情報によって示される前記第2基準信号受信電力に基づいて、前記複数の重複メッシュのそれぞれについて、複数の前記第2基準信号受信電力で構成される第2基準信号受信電力分布において前記パーセンタイルに位置する第2パーセンタイル受信電力を特定するパーセンタイル受信電力特定部と、
前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第1パーセンタイル受信電力を前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第1通信ログ数に基づいて加重平均した第1加重平均受信電力を特定し、前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2パーセンタイル受信電力を前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2通信ログ数に基づいて加重平均した第2加重平均受信電力を特定する加重平均受信電力特定部と、
前記重複メッシュが存在する場合に、前記高負荷基地局を識別する高負荷基地局識別情報と、前記低負荷基地局を識別する低負荷基地局識別情報と、前記第1加重平均受信電力と前記第2加重平均受信電力との間の電力差を示す電力差情報とを含むオフロード候補情報を、判定装置に送信する情報送信部と
をさらに備える、請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記情報受信部は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記通信端末と前記高負荷基地局との間の通信速度を示す高負荷基地局通信速度情報をさらに受信し、
前記情報処理装置は、
前記重複メッシュが存在する場合に、前記高負荷基地局を識別する高負荷基地局識別情報と、前記低負荷基地局を識別する低負荷基地局識別情報と、予め定められた基地局判定期間において、前記情報受信部が受信した複数の前記高負荷基地局通信速度情報のそれぞれによって示される前記通信速度を平均した平均通信速度が予め定められた第1通信速度閾値より低い低通信速度期間を合計した合計低通信速度期間を示す合計低通信速度期間情報とを含むオフロード候補情報を、判定装置に送信する情報送信部
をさらに備える、請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記情報受信部は、前記低負荷基地局が前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから信号を受信したときの受信信号強度を平均した平均受信信号強度を示す平均受信信号強度情報をさらに受信し、
前記情報処理装置は、
前記重複メッシュが存在する場合に、前記高負荷基地局を識別する高負荷基地局識別情報と、前記低負荷基地局を識別する低負荷基地局識別情報と、予め定められた基地局判定期間において、前記平均受信信号強度情報によって示される前記平均受信信号強度が予め定められた受信信号強度閾値より低い低受信信号強度期間を合計した合計低受信信号強度期間を示す合計低受信信号強度期間情報とを含むオフロード候補情報を、判定装置に送信する情報送信部
をさらに備える、請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記情報受信部は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記高負荷基地局によって送信された第1基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第1基準信号受信電力を示す第1基準信号受信電力情報をさらに含む前記第1通信ログを受信し、前記地域内の基地局を管理する基地局管理装置から、前記高負荷基地局の設定パラメータと、前記設定パラメータの前記高負荷基地局が形成している通信エリアにおける平均通信速度を示す通信エリア平均通信速度情報とをさらに受信し、
前記情報処理装置は、
前記メッシュ位置情報に基づいて、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における前記地域内の複数の前記第1候補メッシュのメッシュ分布及び前記地域内の複数の前記重複メッシュのメッシュ分布を特定するメッシュ分布特定部と、
前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における前記複数の第1候補メッシュの前記第1通信ログ数の通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記第1通信ログ数の通信ログ数分布を特定する通信ログ数分布特定部と、
複数の前記第1通信ログのそれぞれに含まれる前記第1基準信号受信電力情報によって示される前記第1基準信号受信電力に基づいて、前記複数の第1候補メッシュ及び前記複数の重複メッシュのそれぞれについて、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における複数の前記第1基準信号受信電力の平均受信電力を特定し、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力の平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力の平均受信電力分布を特定する平均受信電力分布特定部と、
前記高負荷基地局の前記設定パラメータと、前記複数の第1候補メッシュの前記メッシュ分布及び前記複数の重複メッシュの前記メッシュ分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記通信ログ数分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力分布と、前記設定パラメータの前記高負荷基地局によって形成されている前記通信エリアの前記平均通信速度とを含む学習データを格納する学習データ格納部と、
前記学習データ格納部に格納されている複数の前記学習データを教師データとして用いて、前記高負荷基地局の前記設定パラメータと、前記複数の第1候補メッシュの前記メッシュ分布及び前記複数の重複メッシュの前記メッシュ分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記通信ログ数分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力分布とから、前記設定パラメータの前記高負荷基地局によって形成されている前記通信エリアの前記平均通信速度を推定する推定モデルを機械学習により生成するモデル生成部と
をさらに備える、請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項16】
コンピュータを、請求項11から15のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項17】
情報処理装置が、予め定められた高負荷条件を満たす予め定められた地域内の高負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置を示す位置情報を含む第1通信ログを受信し、前記高負荷条件を満たしていない前記地域内の低負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置情報を含む第2通信ログを受信する第1情報受信段階と、
前記情報処理装置が、前記情報処理装置に格納されている、前記地域を分割した複数のメッシュのそれぞれの位置を示すメッシュ位置情報と、前記第1通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第1通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定し、前記メッシュ位置情報と前記第2通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第2通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定する位置メッシュ特定段階と、
前記情報処理装置が、前記位置メッシュ特定段階で特定した特定結果に基づいて、前記複数のメッシュのそれぞれについて、予め定められた通信ログ受信期間における前記第1通信ログの数である第1通信ログ数及び前記通信ログ受信期間における前記第2通信ログの数である第2通信ログ数を特定する通信ログ数特定段階と、
前記情報処理装置が、前記複数のメッシュのうち、前記第1通信ログ数が予め定められた通信ログ数閾値より多い第1候補メッシュを特定し、前記複数のメッシュのうち、前記第2通信ログ数が前記通信ログ数閾値より多い第2候補メッシュを特定する候補メッシュ特定段階と、
前記情報処理装置が、前記複数のメッシュのうち、前記第1候補メッシュであり、且つ、前記第2候補メッシュである重複メッシュを特定する重複メッシュ特定段階と
を備える、方法。
【請求項18】
前記第1情報受信段階は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記高負荷基地局によって送信された第1基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第1基準信号受信電力を示す第1基準信号受信電力情報をさらに含む前記第1通信ログを受信し、前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記低負荷基地局によって送信された第2基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第2基準信号受信電力を示す第2基準信号受信電力情報をさらに含む前記第2通信ログを受信し、
前記方法は、
前記情報処理装置が、複数の前記第1通信ログのそれぞれに含まれる前記第1基準信号受信電力情報によって示される前記第1基準信号受信電力に基づいて、複数の前記重複メッシュのそれぞれについて、複数の前記第1基準信号受信電力で構成される第1基準信号受信電力分布において予め定められたパーセンタイルに位置する第1パーセンタイル受信電力を特定し、複数の前記第2通信ログのそれぞれに含まれる前記第2基準信号受信電力情報によって示される前記第2基準信号受信電力に基づいて、前記複数の重複メッシュのそれぞれについて、複数の前記第2基準信号受信電力で構成される第2基準信号受信電力分布において前記パーセンタイルに位置する第2パーセンタイル受信電力を特定するパーセンタイル受信電力特定段階と、
前記情報処理装置が、前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第1パーセンタイル受信電力を前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第1通信ログ数に基づいて加重平均した第1加重平均受信電力を特定し、前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2パーセンタイル受信電力を前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2通信ログ数に基づいて加重平均した第2加重平均受信電力を特定する加重平均受信電力特定段階と、
前記情報処理装置が、前記重複メッシュが存在する場合に、前記高負荷基地局を識別する高負荷基地局識別情報と、前記低負荷基地局を識別する低負荷基地局識別情報と、前記第1加重平均受信電力と前記第2加重平均受信電力との間の電力差を示す電力差情報とを含むオフロード候補情報を、判定装置に送信する第1情報送信段階と
をさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記情報処理装置が、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記通信端末と前記高負荷基地局との間の通信速度を示す高負荷基地局通信速度情報を受信する第2情報受信段階と、
前記情報処理装置が、前記重複メッシュが存在する場合に、前記高負荷基地局を識別する高負荷基地局識別情報と、前記低負荷基地局を識別する低負荷基地局識別情報と、予め定められた基地局判定期間において、前記第2情報受信段階で受信した複数の前記高負荷基地局通信速度情報のそれぞれによって示される前記通信速度を平均した平均通信速度が予め定められた第1通信速度閾値より低い低通信速度期間を合計した合計低通信速度期間を示す合計低通信速度期間情報とを含むオフロード候補情報を、判定装置に送信する第1情報送信段階と
をさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記情報処理装置が、前記低負荷基地局が前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから信号を受信したときの受信信号強度を平均した平均受信信号強度を示す平均受信信号強度情報を受信する第3情報受信段階と、
前記情報処理装置が、前記重複メッシュが存在する場合に、前記高負荷基地局を識別する高負荷基地局識別情報と、前記低負荷基地局を識別する低負荷基地局識別情報と、予め定められた基地局判定期間において、前記平均受信信号強度情報によって示される前記平均受信信号強度が予め定められた受信信号強度閾値より低い低受信信号強度期間を合計した合計低受信信号強度期間を示す合計低受信信号強度期間情報とを含むオフロード候補情報を、判定装置に送信する第1情報送信段階と
をさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記第1情報受信段階は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記高負荷基地局によって送信された第1基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第1基準信号受信電力を示す第1基準信号受信電力情報をさらに含む前記第1通信ログを受信し、
前記方法は、
前記情報処理装置が、前記地域内の基地局を管理する基地局管理装置から、前記高負荷基地局の設定パラメータと、前記設定パラメータの前記高負荷基地局が形成している通信エリアにおける平均通信速度を示す通信エリア平均通信速度情報とを受信する第4情報受信段階と、
前記情報処理装置が、前記メッシュ位置情報に基づいて、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における前記地域内の複数の前記第1候補メッシュのメッシュ分布及び前記地域内の複数の前記重複メッシュのメッシュ分布を特定するメッシュ分布特定段階と、
前記情報処理装置が、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における前記複数の第1候補メッシュの前記第1通信ログ数の通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記第1通信ログ数の通信ログ数分布を特定する通信ログ数分布特定段階と、
前記情報処理装置が、複数の前記第1通信ログのそれぞれに含まれる前記第1基準信号受信電力情報によって示される前記第1基準信号受信電力に基づいて、前記複数の第1候補メッシュ及び前記複数の重複メッシュのそれぞれについて、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における複数の前記第1基準信号受信電力の平均受信電力を特定し、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力の平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力の平均受信電力分布を特定する平均受信電力分布特定段階と、
前記情報処理装置が、前記高負荷基地局の前記設定パラメータと、前記複数の第1候補メッシュの前記メッシュ分布及び前記複数の重複メッシュの前記メッシュ分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記通信ログ数分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力分布と、前記設定パラメータの前記高負荷基地局によって形成されている前記通信エリアの前記平均通信速度とを含む学習データを、前記情報処理装置が備える学習データ格納部に格納する学習データ格納段階と、
前記情報処理装置が、前記学習データ格納部に格納されている複数の前記学習データを教師データとして用いて、前記高負荷基地局の前記設定パラメータと、前記複数の第1候補メッシュの前記メッシュ分布及び前記複数の重複メッシュの前記メッシュ分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記通信ログ数分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力分布とから、前記設定パラメータの前記高負荷基地局によって形成されている前記通信エリアの前記平均通信速度を推定する推定モデルを機械学習により生成するモデル生成段階と
をさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記情報処理装置が、前記重複メッシュが存在する場合に、前記高負荷基地局を識別する高負荷基地局識別情報及び前記低負荷基地局を識別する低負荷基地局識別情報を含むオフロード候補情報を判定装置に送信する第1情報送信段階と、
前記判定装置が、前記情報処理装置から前記オフロード候補情報を受信する第5情報受信段階と、
前記判定装置が、前記オフロード候補情報に基づいて、前記高負荷基地局識別情報によって識別された前記高負荷基地局の負荷を、前記低負荷基地局識別情報によって識別された前記低負荷基地局にオフロードするか否かを判定するオフロード判定段階と
をさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記第1情報受信段階は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記高負荷基地局によって送信された第1基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第1基準信号受信電力を示す第1基準信号受信電力情報をさらに含む前記第1通信ログを受信し、前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記低負荷基地局によって送信された第2基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第2基準信号受信電力を示す第2基準信号受信電力情報をさらに含む前記第2通信ログを受信し、
前記方法は、
前記情報処理装置が、複数の前記第1通信ログのそれぞれに含まれる前記第1基準信号受信電力情報によって示される前記第1基準信号受信電力に基づいて、複数の前記重複メッシュのそれぞれについて、複数の前記第1基準信号受信電力で構成される第1基準信号受信電力分布において予め定められたパーセンタイルに位置する第1パーセンタイル受信電力を特定し、複数の前記第2通信ログのそれぞれに含まれる前記第2基準信号受信電力情報によって示される前記第2基準信号受信電力に基づいて、前記複数の重複メッシュのそれぞれについて、複数の前記第2基準信号受信電力で構成される第2基準信号受信電力分布において前記パーセンタイルに位置する第2パーセンタイル受信電力を特定するパーセンタイル受信電力特定段階と、
前記情報処理装置が、前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第1パーセンタイル受信電力を前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第1通信ログ数に基づいて加重平均した第1加重平均受信電力を特定し、前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2パーセンタイル受信電力を前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2通信ログ数に基づいて加重平均した第2加重平均受信電力を特定する加重平均受信電力特定段階と
をさらに備え、
前記第1情報送信段階は、前記第1加重平均受信電力と前記第2加重平均受信電力との間の電力差を示す電力差情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信し、
前記オフロード判定段階は、前記電力差情報によって示される前記電力差の絶対値が予め定められた電力差閾値より小さい場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定する、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記情報処理装置が、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記通信端末と前記高負荷基地局との間の通信速度を示す高負荷基地局通信速度情報を受信する第2情報受信段階
をさらに備え、
前記第1情報送信段階は、予め定められた基地局判定期間において、前記第2情報受信段階で受信した複数の前記高負荷基地局通信速度情報のそれぞれによって示される前記通信速度を平均した平均通信速度が予め定められた第1通信速度閾値より低い低通信速度期間を合計した合計低通信速度期間を示す合計低通信速度期間情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信し、
前記オフロード判定段階は、前記合計低通信速度期間情報によって示される前記合計低通信速度期間が予め定められた合計低通信速度期間閾値より長い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定する、
請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記情報処理装置が、前記低負荷基地局が前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから信号を受信したときの受信信号強度を平均した平均受信信号強度を示す平均受信信号強度情報を受信する第3情報受信段階
をさらに備え、
前記第1情報送信段階は、予め定められた基地局判定期間において、前記平均受信信号強度情報によって示される前記平均受信信号強度が予め定められた受信信号強度閾値より低い低受信信号強度期間を合計した合計低受信信号強度期間を示す合計低受信信号強度期間情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信し、
前記オフロード判定段階は、前記合計低受信信号強度期間情報によって示される前記合計低受信信号強度期間が予め定められた合計低受信信号強度期間閾値より短い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定する、
請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記判定装置が、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると前記オフロード判定段階で判定した場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすべく、前記高負荷基地局の設定パラメータを生成するパラメータ生成段階と、
前記判定装置が、前記パラメータ生成段階で生成した前記設定パラメータを、前記地域内の基地局を管理する基地局管理装置に送信する第2情報送信段階と
をさらに備え、
前記第1情報受信段階は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記高負荷基地局によって送信された第1基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第1基準信号受信電力を示す第1基準信号受信電力情報をさらに含む前記第1通信ログを受信し、
前記方法は、
前記情報処理装置が、前記基地局管理装置から、前記高負荷基地局の設定パラメータと、前記設定パラメータの前記高負荷基地局が形成している通信エリアにおける平均通信速度を示す通信エリア平均通信速度情報とを受信する第4情報受信段階と、
前記情報処理装置が、前記メッシュ位置情報に基づいて、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における前記地域内の複数の前記第1候補メッシュのメッシュ分布及び前記地域内の複数の前記重複メッシュのメッシュ分布を特定するメッシュ分布特定段階と、
前記情報処理装置が、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における前記複数の第1候補メッシュの前記第1通信ログ数の通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記第1通信ログ数の通信ログ数分布を特定する通信ログ数分布特定段階と、
前記情報処理装置が、複数の前記第1通信ログのそれぞれに含まれる前記第1基準信号受信電力情報によって示される前記第1基準信号受信電力に基づいて、前記複数の第1候補メッシュ及び前記複数の重複メッシュのそれぞれについて、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における複数の前記第1基準信号受信電力の平均受信電力を特定し、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力の平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力の平均受信電力分布を特定する平均受信電力分布特定段階と、
前記情報処理装置が、前記高負荷基地局の前記設定パラメータと、前記複数の第1候補メッシュの前記メッシュ分布及び前記複数の重複メッシュの前記メッシュ分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記通信ログ数分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力分布と、前記設定パラメータの前記高負荷基地局によって形成されている前記通信エリアの前記平均通信速度とを含む学習データを、前記情報処理装置が備える学習データ格納部に格納する学習データ格納段階と、
前記情報処理装置が、前記学習データ格納部に格納されている複数の前記学習データを教師データとして用いて、前記高負荷基地局の前記設定パラメータと、前記複数の第1候補メッシュの前記メッシュ分布及び前記複数の重複メッシュの前記メッシュ分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記通信ログ数分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力分布とから、前記設定パラメータの前記高負荷基地局によって形成されている前記通信エリアの前記平均通信速度を推定する推定モデルを機械学習により生成するモデル生成段階と
をさらに備える、請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、情報処理装置、プログラム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ピコ基地局からの無線信号の基準信号受信電力(Reference Signal Received Power;RSRP)に基づいて、移動端末がピコ基地局にハンドオーバするか否かを判定する技術が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2016-036097号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、システムが提供される。システムは、情報処理装置を備えてよい。システムは、判定装置を備えてよい。情報処理装置は、予め定められた地域を分割した複数のメッシュのそれぞれの位置を示すメッシュ位置情報を格納する情報格納部を有してよい。情報処理装置は、予め定められた高負荷条件を満たす前記地域内の高負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置を示す位置情報を含む第1通信ログを受信し、前記高負荷条件を満たしていない前記地域内の低負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置情報を含む第2通信ログを受信する第1情報受信部を有してよい。情報処理装置は、前記メッシュ位置情報と前記第1通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第1通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定し、前記メッシュ位置情報と前記第2通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第2通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定する位置メッシュ特定部を有してよい。情報処理装置は、前記位置メッシュ特定部による特定結果に基づいて、前記複数のメッシュのそれぞれについて、予め定められた通信ログ受信期間における前記第1通信ログの数である第1通信ログ数及び前記通信ログ受信期間における前記第2通信ログの数である第2通信ログ数を特定する通信ログ数特定部を有してよい。情報処理装置は、前記複数のメッシュのうち、前記第1通信ログ数が予め定められた通信ログ数閾値より多い第1候補メッシュを特定し、前記複数のメッシュのうち、前記第2通信ログ数が前記通信ログ数閾値より多い第2候補メッシュを特定する候補メッシュ特定部を有してよい。情報処理装置は、前記複数のメッシュのうち、前記第1候補メッシュであり、且つ、前記第2候補メッシュである重複メッシュを特定する重複メッシュ特定部を有してよい。情報処理装置は、前記重複メッシュが存在する場合に、前記高負荷基地局を識別する高負荷基地局識別情報及び前記低負荷基地局を識別する低負荷基地局識別情報を含むオフロード候補情報を前記判定装置に送信する第1情報送信部を有してよい。判定装置は、前記情報処理装置から前記オフロード候補情報を受信する第2情報受信部を有してよい。判定装置は、前記オフロード候補情報に基づいて、前記高負荷基地局識別情報によって識別された前記高負荷基地局の負荷を、前記低負荷基地局識別情報によって識別された前記低負荷基地局にオフロードするか否かを判定するオフロード判定部を有してよい。
【0004】
前記情報処理装置は、複数の前記第1候補メッシュのそれぞれの前記第1通信ログ数の合計に対する複数の前記重複メッシュのそれぞれの前記第1通信ログ数の合計の割合である第1通信ログ数割合を特定する通信ログ数割合特定部をさらに有してよい。前記第1情報送信部は、前記第1通信ログ数割合を示す第1通信ログ数割合情報さらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信してよい。前記オフロード判定部は、前記第1通信ログ数割合情報によって示される前記第1通信ログ数割合が予め定められた第1通信ログ数割合閾値より高い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定してよい。
【0005】
上記いずれかのシステムにおいて、前記情報処理装置は、複数の前記重複メッシュのそれぞれの前記第1通信ログ数の合計に対する前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2通信ログ数の合計の割合である第2通信ログ数割合を特定する通信ログ数割合特定部をさらに有してよい。前記第1情報送信部は、前記第2通信ログ数割合を示す第2通信ログ数割合情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信してよい。前記オフロード判定部は、前記第2通信ログ数割合情報によって示される前記第2通信ログ数割合が予め定められた第2通信ログ数割合閾値より高い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定してよい。
【0006】
上記いずれかのシステムにおいて、前記第1情報受信部は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記高負荷基地局によって送信された第1基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第1基準信号受信電力を示す第1基準信号受信電力情報をさらに含む前記第1通信ログを受信し、前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記低負荷基地局によって送信された第2基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第2基準信号受信電力を示す第2基準信号受信電力情報をさらに含む前記第2通信ログを受信してよい。前記情報処理装置は、複数の前記第1通信ログのそれぞれに含まれる前記第1基準信号受信電力情報によって示される前記第1基準信号受信電力に基づいて、複数の前記重複メッシュのそれぞれについて、複数の前記第1基準信号受信電力で構成される第1基準信号受信電力分布において予め定められたパーセンタイルに位置する第1パーセンタイル受信電力を特定し、複数の前記第2通信ログのそれぞれに含まれる前記第2基準信号受信電力情報によって示される前記第2基準信号受信電力に基づいて、前記複数の重複メッシュのそれぞれについて、複数の前記第2基準信号受信電力で構成される第2基準信号受信電力分布において前記パーセンタイルに位置する第2パーセンタイル受信電力を特定するパーセンタイル受信電力特定部をさらに有してよい。前記情報処理装置は、前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第1パーセンタイル受信電力を前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第1通信ログ数に基づいて加重平均した第1加重平均受信電力を特定し、前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2パーセンタイル受信電力を前記複数の重複メッシュのそれぞれの前記第2通信ログ数に基づいて加重平均した第2加重平均受信電力を特定する加重平均受信電力特定部をさらに有してよい。前記第1情報送信部は、前記第1加重平均受信電力と前記第2加重平均受信電力との間の電力差を示す電力差情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信してよい。前記オフロード判定部は、前記電力差情報によって示される前記電力差の絶対値が予め定められた電力差閾値より小さい場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定してよい。
【0007】
上記いずれかのシステムにおいて、前記第1情報受信部は、前記地域内の基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末と前記基地局との間の通信速度を示す基地局通信速度情報をさらに受信してよい。前記情報処理装置は、予め定められた基地局判定期間において、前記第1情報受信部が受信した複数の前記基地局通信速度情報のそれぞれによって示される前記通信速度を平均した平均通信速度が予め定められた第1通信速度閾値より低い低通信速度期間が存在する場合に、前記基地局が前記高負荷基地局であると判定し、前記基地局判定期間において、前記低通信速度期間が存在しない場合に、前記基地局が前記低負荷基地局であると判定する基地局判定部をさらに有してよい。
【0008】
上記いずれかのシステムにおいて、前記第1情報受信部は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記通信端末と前記高負荷基地局との間の通信速度を示す高負荷基地局通信速度情報をさらに受信してよい。前記第1情報送信部は、予め定められた基地局判定期間において、前記第1情報受信部が受信した複数の前記高負荷基地局通信速度情報のそれぞれによって示される前記通信速度を平均した平均通信速度が予め定められた第1通信速度閾値より低い低通信速度期間を合計した合計低通信速度期間を示す合計低通信速度期間情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信してよい。前記オフロード判定部は、前記合計低通信速度期間情報によって示される前記合計低通信速度期間が予め定められた合計低通信速度期間閾値より長い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定してよい。
【0009】
上記いずれかのシステムにおいて、前記第1情報受信部は、前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記通信端末と前記低負荷基地局との間の通信速度を示す低負荷基地局通信速度情報をさらに受信してよい。前記第1情報送信部は、前記基地局判定期間において、前記第1情報受信部が受信した複数の前記低負荷基地局通信速度情報のそれぞれによって示される前記通信速度を平均した平均通信速度が前記第1通信速度閾値より大きくなるように予め定められた第2通信速度閾値より低い準低通信速度期間を合計した合計準低通信速度期間を示す合計準低通信速度期間情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信してよい。前記オフロード判定部は、前記合計準低通信速度期間情報によって示される前記合計準低通信速度期間が予め定められた合計準低通信速度期間閾値より短い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定してよい。
【0010】
上記いずれかのシステムにおいて、前記第1情報受信部は、前記低負荷基地局が前記低負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから信号を受信したときの受信信号強度を平均した平均受信信号強度を示す平均受信信号強度情報をさらに受信してよい。前記第1情報送信部は、予め定められた基地局判定期間において、前記平均受信信号強度情報によって示される前記平均受信信号強度が予め定められた受信信号強度閾値より低い低受信信号強度期間を合計した合計低受信信号強度期間を示す合計低受信信号強度期間情報をさらに含む前記オフロード候補情報を前記判定装置に送信してよい。前記オフロード判定部は、前記合計低受信信号強度期間情報によって示される前記合計低受信信号強度期間が予め定められた合計低受信信号強度期間閾値より短い場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると判定してよい。
【0011】
上記いずれかのシステムにおいて、前記判定装置は、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすると前記オフロード判定部が判定した場合に、前記高負荷基地局の前記負荷を前記低負荷基地局にオフロードすべく、前記高負荷基地局の設定パラメータを生成するパラメータ生成部とをさらに有してよい。前記判定装置は、前記パラメータ生成部が生成した前記設定パラメータを、前記地域内の基地局を管理する基地局管理装置に送信する第2情報送信部をさらに有してよい。
【0012】
上記いずれかのシステムにおいて、前記第1情報受信部は、前記高負荷基地局と通信している前記複数の通信端末のそれぞれから、前記高負荷基地局によって送信された第1基準信号を前記通信端末が受信したときの受信電力である第1基準信号受信電力を示す第1基準信号受信電力情報をさらに含む前記第1通信ログを受信し、前記基地局管理装置から、前記高負荷基地局の設定パラメータと、前記設定パラメータの前記高負荷基地局が形成している通信エリアにおける平均通信速度を示す通信エリア平均通信速度情報とをさらに受信してよい。前記情報処理装置は、前記メッシュ位置情報に基づいて、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における前記地域内の複数の前記第1候補メッシュのメッシュ分布及び前記地域内の複数の前記重複メッシュのメッシュ分布を特定するメッシュ分布特定部をさらに有してよい。前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における前記複数の第1候補メッシュの前記第1通信ログ数の通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記第1通信ログ数の通信ログ数分布を特定する通信ログ数分布特定部をさらに有してよい。前記情報処理装置は、複数の前記第1通信ログのそれぞれに含まれる前記第1基準信号受信電力情報によって示される前記第1基準信号受信電力に基づいて、前記複数の第1候補メッシュ及び前記複数の重複メッシュのそれぞれについて、前記高負荷基地局が前記設定パラメータである場合における複数の前記第1基準信号受信電力の平均受信電力を特定し、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力の平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力の平均受信電力分布を特定する平均受信電力分布特定部をさらに有してよい。前記情報処理装置は、前記高負荷基地局の前記設定パラメータと、前記複数の第1候補メッシュの前記メッシュ分布及び前記複数の重複メッシュの前記メッシュ分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記通信ログ数分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力分布と、前記設定パラメータの前記高負荷基地局によって形成されている前記通信エリアの前記平均通信速度とを含む学習データを格納する学習データ格納部をさらに有してよい。前記情報処理装置は、前記学習データ格納部に格納されている複数の前記学習データを教師データとして用いて、前記高負荷基地局の前記設定パラメータと、前記複数の第1候補メッシュの前記メッシュ分布及び前記複数の重複メッシュの前記メッシュ分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記通信ログ数分布及び前記複数の重複メッシュの前記通信ログ数分布と、前記複数の第1候補メッシュの前記平均受信電力分布及び前記複数の重複メッシュの前記平均受信電力分布とから、前記設定パラメータの前記高負荷基地局によって形成されている前記通信エリアの前記平均通信速度を推定する推定モデルを機械学習により生成するモデル生成部をさらに有してよい。
【0013】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、予め定められた地域を分割した複数のメッシュのそれぞれの位置を示すメッシュ位置情報を格納する情報格納部を備えてよい。情報処理装置は、予め定められた高負荷条件を満たす前記地域内の高負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置を示す位置情報を含む第1通信ログを受信し、前記高負荷条件を満たしていない前記地域内の低負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置情報を含む第2通信ログを受信する情報受信部を備えてよい。情報処理装置は、前記メッシュ位置情報と前記第1通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第1通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定し、前記メッシュ位置情報と前記第2通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第2通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定する位置メッシュ特定部を備えてよい。情報処理装置は、前記位置メッシュ特定部による特定結果に基づいて、前記複数のメッシュのそれぞれについて、予め定められた通信ログ受信期間における前記第1通信ログの数である第1通信ログ数及び前記通信ログ受信期間における前記第2通信ログの数である第2通信ログ数を特定する通信ログ数特定部を備えてよい。情報処理装置は、前記複数のメッシュのうち、前記第1通信ログ数が予め定められた通信ログ数閾値より多い第1候補メッシュを特定し、前記複数のメッシュのうち、前記第2通信ログ数が前記通信ログ数閾値より多い第2候補メッシュを特定する候補メッシュ特定部を備えてよい。情報処理装置は、前記複数のメッシュのうち、前記第1候補メッシュであり、且つ、前記第2候補メッシュである重複メッシュを特定する重複メッシュ特定部を備えてよい。
【0014】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0015】
本発明の一実施態様によれば、方法が提供される。方法は、情報処理装置が、予め定められた高負荷条件を満たす予め定められた地域内の高負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置を示す位置情報を含む第1通信ログを受信し、前記高負荷条件を満たしていない前記地域内の低負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置情報を含む第2通信ログを受信する第1情報受信段階を備えてよい。方法は、前記情報処理装置が、前記情報処理装置に格納されている、前記地域を分割した複数のメッシュのそれぞれの位置を示すメッシュ位置情報と、前記第1通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第1通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定し、前記メッシュ位置情報と前記第2通信ログに含まれる前記通信端末の前記位置情報とに基づいて、前記通信端末が前記第2通信ログを送信したときに当該通信端末が位置していたメッシュを特定する位置メッシュ特定段階を備えてよい。方法は、前記情報処理装置が、前記位置メッシュ特定段階で特定した特定結果に基づいて、前記複数のメッシュのそれぞれについて、予め定められた通信ログ受信期間における前記第1通信ログの数である第1通信ログ数及び前記通信ログ受信期間における前記第2通信ログの数である第2通信ログ数を特定する通信ログ数特定段階を備えてよい。方法は、前記情報処理装置が、前記複数のメッシュのうち、前記第1通信ログ数が予め定められた通信ログ数閾値より多い第1候補メッシュを特定し、前記複数のメッシュのうち、前記第2通信ログ数が前記通信ログ数閾値より多い第2候補メッシュを特定する候補メッシュ特定段階を備えてよい。方法は、前記情報処理装置が、前記複数のメッシュのうち、前記第1候補メッシュであり、且つ、前記第2候補メッシュである重複メッシュを特定する重複メッシュ特定段階を備えてよい。
【0016】
方法は、前記情報処理装置が、前記重複メッシュが存在する場合に、前記高負荷基地局を識別する高負荷基地局識別情報及び前記低負荷基地局を識別する低負荷基地局識別情報を含むオフロード候補情報を判定装置に送信する情報送信段階をさらに備えてよい。方法は、前記判定装置が、前記情報処理装置から前記オフロード候補情報を受信する第2情報受信段階をさらに備えてよい。方法は、前記判定装置が、前記オフロード候補情報に基づいて、前記高負荷基地局識別情報によって識別された前記高負荷基地局の負荷を、前記低負荷基地局識別情報によって識別された前記低負荷基地局にオフロードするか否かを判定するオフロード判定段階をさらに備えてよい。
【0017】
尚、前記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】システム10の他の一例を概略的に示す。
図3】メッシュデータの一例を概略的に示す。
図4】メッシュデータの他の一例を概略的に示す。
図5】情報処理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
図6】判定装置200の機能構成の一例を概略的に示す。
図7】判定装置200が高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定する手順を説明するための説明図である。
図8】システム10の処理の流れの一例を説明するための説明図である。
図9】情報処理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
新型コロナウイルスによる影響で減少した人流が回復するにつれて、都市部等を中心とした地域における基地局の輻輳が懸念される。基地局の輻輳を防ぐための対応策として、高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局にオフロードすることが挙げられる。高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局にオフロードすることによって、高負荷状態の基地局によって形成されている通信エリアを疑似的に狭くし、低負荷状態の基地局によって形成されている通信エリアを疑似的に広くすることができる。高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局に適切にオフロードするためには、高負荷状態の基地局の通信エリア及び低負荷状態の基地局の通信エリアが重複する重複エリアを高精度に特定する必要がある。従来のシステムでは、基地局の通信エリア内の通信端末が当該基地局によって送信された基準信号を受信したときの受信電力である基準信号受信電力をシミュレーションしたシミュレーション結果から当該基地局の通信エリアを特定することによって、重複エリアを特定していた。しかしながら、当該シミュレーション結果は、都市部等の地域において精度が低い場合がある。また、従来のシステムでは、当該シミュレーション結果から重複エリアが特定された場合に、基地局を管理している作業員等が、高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局にオフロードするか否かを検討する必要があった。さらに、従来のシステムでは、作業員による検討の結果、高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局にオフロードする場合に、作業員が、高負荷状態の基地局の設定パラメータ及び低負荷状態の基地局の設定パラメータをそれぞれ変更するための投入ファイルを手動で作成し、作成した投入ファイルを高負荷状態の基地局及び低負荷状態の基地局にそれぞれ手動で投入する必要があった。このように、従来のシステムは、基地局の設定パラメータを変更するまでに作業員による作業工程が多いので、基地局の設定パラメータを遅滞なくタイムリーにチューニングすることが困難であった。本実施形態に係るシステム10において、例えば、情報処理装置100は、高負荷状態の基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから第1通信ログを受信し、低負荷状態の基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから第2通信ログを受信する。情報処理装置100は、受信した第1通信ログ及び第2通信ログに基づいて、重複エリアを特定する。情報処理装置100は、重複エリアが存在する場合に、高負荷状態の基地局の識別情報及び低高負荷状態の基地局の識別情報を判定装置200に送信する。判定装置200は、情報処理装置100から高負荷状態の基地局の識別情報及び低高負荷状態の基地局の識別情報を受信したことに応じて、基地局が予め定められたオフロード条件を満たすか否かを自動で判定し、基地局が予め定められたオフロード条件を満たすと判定した場合に、基地局の設定パラメータを変更する設定パラメータ変更指示を基地局管理装置に送信する。
【0020】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0021】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、情報処理装置100及び判定装置200を備えてよい。システム10は、基地局管理装置300を備えてよい。
【0022】
情報処理装置100は、任意の2つの基地局のそれぞれによって形成されている通信エリアの重複エリアを特定する。図1では、情報処理装置100が、予め定められた地域30内に設置された2つの基地局40及び基地局60のそれぞれによって形成されている通信エリア42及び通信エリア62の重複エリアを特定する場合の一例を主に説明する。
【0023】
情報処理装置100は、例えば、地域30を分割した複数のメッシュのそれぞれの位置を示すメッシュ位置情報を格納している。メッシュは、例えば、正方形である。メッシュは、例えば、一辺が100mの正方形である。メッシュは、長方形や正六角形等の正方形以外の任意の形状であってもよい。
【0024】
情報処理装置100は、例えば、基地局と通信している通信端末50から、通信端末50と基地局との間の通信に関する通信ログを受信する。情報処理装置100は、例えば、通信端末50から、ネットワーク20を介して、通信ログを受信する。
【0025】
ネットワーク20は、例えば、通信事業者によって提供されるコアネットワークを含む。コアネットワークは、例えば、LTE(Long Term Evolution)通信システムに準拠する。コアネットワークは、5G(5th Generation)通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、6G(6th Generation)通信システム以降の通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、3G(3rd Generation)通信システムに準拠してもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。
【0026】
通信端末50は、通信ログを情報処理装置100に送信可能な通信端末であればどのような通信端末であってもよい。例えば、通信端末50は、スマートフォン等の携帯電話、タブレット端末及びウェアラブル端末等である。通信端末50は、PC(Personal Computer)であってもよい。通信端末50は、IoT(Internet of Thing)端末であってもよい。通信端末50は、IoE(Internet of Everything)に該当するあらゆるものを含み得る。
【0027】
通信端末50は、例えば、予めインストールされたアプリケーションを用いて、通信ログを情報処理装置100に送信する。アプリケーションは、例えば、モバイルアプリケーションである。アプリケーションは、その他の任意のアプリケーションであってもよい。
【0028】
通信端末50は、例えば、通信ログを情報処理装置100に定期的に送信する。通信端末50は、例えば、30分の1回の頻度で、通信ログを情報処理装置100に送信する。
【0029】
通信ログは、例えば、通信端末50が通信している基地局を識別する基地局識別情報を含む。通信ログは、例えば、通信端末50と基地局との間の通信速度を示す基地局通信速度情報を含む。通信ログは、例えば、基地局によって送信された基準信号を通信端末50が受信したときの受信電力である基準信号受信電力を示す基準信号受信電力情報を含む。通信ログは、例えば、通信端末50が通信ログを送信したときの通信端末50の位置を示す位置情報を含む。通信ログは、通信端末50が通信ログを送信した送信時刻を示す送信時刻情報を含んでもよい。
【0030】
情報処理装置100は、例えば、基地局40と通信している複数の通信端末50のそれぞれから、通信端末50と基地局40との間の通信に関する第1通信ログを受信する。情報処理装置100は、例えば、基地局60と通信している複数の通信端末50のそれぞれから、通信端末50と基地局60との間の通信に関する第2通信ログを受信する。
【0031】
情報処理装置100は、例えば、基地局40と通信している複数の通信端末50のそれぞれから受信した第1通信ログに基づいて、基地局40が予め定められた高負荷条件を満たす高負荷基地局であるか高負荷条件を満たさない低負荷基地局かを判定する。情報処理装置100は、例えば、基地局60と通信している複数の通信端末50のそれぞれから受信した第2通信ログに基づいて、基地局60が高負荷基地局であるか低負荷基地局かを判定する。ここでは、基地局40が高負荷基地局であり、基地局60が低負荷基地局であると情報処理装置100が判定したものとして、説明を続ける。
【0032】
情報処理装置100は、例えば、基地局40と通信している複数の通信端末50のそれぞれについて、メッシュ位置情報と第1通信ログに含まれる通信端末50の位置情報とに基づいて、当該通信端末50が第1通信ログを送信したときに当該通信端末50が位置していたメッシュを特定する。情報処理装置100は、例えば、基地局60と通信している複数の通信端末50のそれぞれについて、メッシュ位置情報と第2通信ログに含まれる通信端末50の位置情報とに基づいて、当該通信端末50が第2通信ログを送信したときに当該通信端末50が位置していたメッシュを特定する。
【0033】
情報処理装置100は、例えば、複数のメッシュのそれぞれについて、予め定められた通信ログ受信期間の間に、基地局40と通信している通信端末50がメッシュに対応する位置で送信し、且つ、情報処理装置100が受信した第1通信ログの数である第1通信ログ数を特定する。情報処理装置100は、例えば、複数のメッシュのそれぞれについて、通信ログ受信期間の間に、基地局60と通信している通信端末50がメッシュに対応する位置で送信し、且つ、情報処理装置100が受信した第2通信ログの数である第2通信ログ数を特定する。
【0034】
情報処理装置100は、例えば、複数のメッシュのそれぞれの第1通信ログ数を含む第1メッシュデータを生成する。情報処理装置100は、例えば、複数のメッシュのそれぞれの第2通信ログ数を含む第2メッシュデータを生成する。
【0035】
情報処理装置100は、例えば、複数のメッシュのうち、第1通信ログ数が予め定められた通信ログ数閾値より多い第1候補メッシュを特定する。情報処理装置100は、例えば、複数のメッシュのうち、第2通信ログ数が通信ログ数閾値より多い第2候補メッシュを特定する。通信ログ数閾値は、例えば、10である。
【0036】
情報処理装置100は、例えば、複数のメッシュのうち、第1候補メッシュであり、且つ、第2候補メッシュである重複メッシュを特定する。情報処理装置100は、例えば、重複メッシュに対応する位置を、通信エリア42及び通信エリア62の重複エリアとして特定する。ここでは、重複メッシュが存在するものとして、説明を続ける。
【0037】
情報処理装置100は、例えば、重複メッシュが存在する場合に、基地局40を識別する高負荷基地局識別情報及び基地局60を識別する低負荷基地局識別情報を含むオフロード候補情報を判定装置200に送信する。情報処理装置100は、例えば、ネットワーク20を介して、オフロード候補情報を判定装置200に送信する。
【0038】
オフロード候補情報は、例えば、基地局40と通信している複数の通信端末50のそれぞれから情報処理装置100が受信した第1通信ログを含む。オフロード候補情報は、例えば、基地局60と通信している複数の通信端末50のそれぞれから情報処理装置100が受信した第2通信ログを含む。
【0039】
判定装置200は、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定する。判定装置200は、例えば、オフロード候補情報に含まれる高負荷基地局識別情報によって識別された基地局40の負荷を、オフロード候補情報に含まれる低負荷基地局識別情報によって識別された基地局60にオフロードするか否かを判定する。判定装置200は、例えば、オフロード候補情報に含まれる複数の第1通信ログに基づいて、基地局40の負荷を基地局60にオフロードするか否かを判定する。判定装置200は、例えば、オフロード候補情報に含まれる複数の第2通信ログに基づいて、基地局40の負荷を基地局60にオフロードするか否かを判定する。
【0040】
判定装置200は、例えば、基地局40の負荷を基地局60にオフロードすると判定した場合に、基地局40の負荷を基地局60にオフロードすべく、基地局40の設定パラメータを生成する。判定装置200は、例えば、基地局40の負荷を基地局60にオフロードすると判定した場合に、基地局40の負荷を基地局60にオフロードすべく、基地局60の設定パラメータを生成する。判定装置200は、ネットワーク20を介して、生成した基地局の設定パラメータを基地局管理装置300に送信してよい。
【0041】
情報処理装置100は、判定装置200の機能を有してもよい。すなわち、情報処理装置100及び判定装置200は、一体であってもよい。
【0042】
基地局管理装置300は、地域30内に設置された複数の基地局を管理する。基地局管理装置300は、例えば、判定装置200から受信した基地局40の設定パラメータに従って、基地局40の設定を変更する。基地局管理装置300は、例えば、判定装置200から受信した基地局60の設定パラメータに従って、基地局60の設定を変更する。
【0043】
情報処理装置100は、基地局管理装置300の機能を有してもよい。すなわち、情報処理装置100及び基地局管理装置300は、一体であってもよい。
【0044】
新型コロナウイルスによる影響で減少した人流が回復するにつれて、都市部等を中心とした地域において、基地局の輻輳が懸念される。基地局の輻輳が発生している場合、当該基地局に対してスケジューリング要求を送信した通信端末は、当該基地局によるスケジューリング割当てを長期間待機しなければならない。さらに、基地局の輻輳が発生している場合、通信端末は、当該基地局から僅かな無線リソースしか割当てられない。したがって、基地局の輻輳が発生している場合、通信端末と当該基地局との間の通信の通信速度は低速になる。
【0045】
基地局の輻輳を防ぐための対応策として、周波数リソースの追加、1つの基地局上でセルを分割するセルスプリット等の物理的な対応策が挙げられる。しかしながら、物理的な対応策は、時間的なコスト及び金銭的なコストの負担が大きい。一方で、基地局の輻輳を防ぐための他の対応策として、高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局にオフロードすることが挙げられる。高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局にオフロードする対応策は、新たな物理リソースを追加する必要がないので、上述の物理的な対応策と比較して、少ない時間的なコスト及び金銭的なコストで基地局の輻輳を防ぐことができる。
【0046】
高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局に適切にオフロードするためには、高負荷状態の基地局の通信エリア及び低負荷状態の基地局の通信エリアの重複エリアを高精度に特定する必要がある。従来のシステムでは、基地局の通信エリア内の通信端末が当該基地局によって送信された基準信号を受信したときの基準信号受信電力をシミュレーションしたシミュレーション結果から当該基地局の通信エリアを特定することによって、重複エリアを特定していた。例えば、従来のシステムでは、当該シミュレーションの結果、基準信号受信電力が予め定められた受信電力閾値以上であると推測されたエリアを当該基地局の通信エリアであると特定していた。当該シミュレーションによって推測された基準信号受信電力の精度は、田舎等の地域では比較的高い。しかしながら、当該シミュレーションによって推測された基準信号受信電力の精度は、都市部等の地域では低い場合がある。その結果、従来のシステムでは、2つの基地局のそれぞれによって形成されている通信エリアが実際には重複していないエリアを重複エリアであると誤って特定することや、2つの基地局のそれぞれによって形成されている通信エリアが実際には重複しているエリアを非重複エリアであると誤って特定することがあった。
【0047】
当該シミュレーションによって推測された基準信号受信電力の精度が都市部等の地域で低くなる原因の1つとして、都市部等の地域におけるモバイル通信システムに用いられている周波数帯の数が、田舎等の地域におけるモバイル通信システムに用いられている周波数帯の数と比較して多いことが挙げられる。例えば、LTE通信システム用の周波数帯である、Band-1、Band-3、Band-8、Band-11、Band-28、Band-41、及びBand-42のうちの複数の周波数帯が、都市部等の地域おけるモバイル通信システムに用いられている。さらに、LTE通信システム用の複数の周波数帯に加えて、5G通信システム用の周波数帯が、都市部等の地域おけるモバイル通信システムに用いられている場合もある。
【0048】
また、従来のシステムでは、当該シミュレーション結果から重複エリアが特定された場合に、基地局を管理している作業員等が、高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局にオフロードするか否かを検討する必要があった。さらに、従来のシステムでは、作業員による検討の結果、高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局にオフロードする場合に、作業員が、高負荷状態の基地局の設定パラメータ及び低負荷状態の基地局の設定パラメータをそれぞれ変更するための投入ファイルを手動で作成し、作成した投入ファイルを高負荷状態の基地局及び低負荷状態の基地局にそれぞれ手動で投入する必要がった。このように、従来のシステムは、基地局の設定パラメータを変更するまでに作業員による作業工程が多いので、基地局の設定パラメータを遅滞なくタイムリーにチューニングすることが困難であった。
【0049】
これに対して、本実施形態に係るシステム10によれば、情報処理装置100は、高負荷基地局と通信している複数の通信端末50のそれぞれから受信した第1通信ログと、低負荷基地局と通信している複数の通信端末50のそれぞれから受信した第2通信ログとに基づいて、重複メッシュを特定している。通信ログは、モバイル通信システムに用いられている周波数帯の数による影響を受けることがない、通信端末によって実測された実測データである。したがって、情報処理装置100は、モバイル通信システムに用いられている周波数帯の数による影響を受けない実測データに基づいて、高負荷基地局の通信エリア及び低負荷基地局の通信エリアの重複エリアを特定できる。これにより、本実施形態に係るシステム10は、都市部等の地域においても高負荷基地局の通信エリア及び低負荷基地局の通信エリアの重複エリアを高精度に特定できる。さらに、本実施形態に係るシステム10によれば、情報処理装置100は、重複メッシュが存在する場合に、オフロード候補情報を判定装置200に送信する。判定装置200は、基地局がオフロード条件を満たす場合に、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードすべく、基地局の設定パラメータを生成し、基地局管理装置300に送信する。基地局管理装置300は、判定装置200から設定パラメータに従って基地局の設定を変更する。これにより、本実施形態に係るシステム10は、高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局にオフロードするか否かを判定する工程、高負荷状態の基地局の負荷を低負荷状態の基地局にオフロードする場合に基地局の設定パラメータを変更するための投入ファイルを作成する工程、及び、作成した投入ファイルを対象の基地局に投入する工程とを自動で行うことができるので、対象の基地局の設定パラメータを遅滞なくタイムリーにチューニングできる。
【0050】
図2は、システム10の他の一例を概略的に示す。以下の図2の説明では、図1とは異なる部分を主に説明する。
【0051】
情報処理装置100は、例えば、通信ログ受信期間の間に、地域30内に設置された複数の基地局のそれぞれと通信している複数の通信端末50のそれぞれから、通信端末50と基地局との間の通信に関する通信ログ130を受信する。通信ログ受信期間は、例えば、2月である。
【0052】
情報処理装置100は、例えば、基地局が設置されていないエリア等の地域30内の通信ログ130を受信できないエリアについては、当該エリアに基地局を設置した場合における、当該基地局の通信エリア内の通信端末が当該基地局によって送信された基準信号を受信したときの基準信号受信電力をシミュレーションしたシミュレーション結果140を受信する。情報処理装置100は、例えば、当該シミュレーションを実行するシミュレーションサーバから、ネットワーク20を介して、シミュレーション結果140を受信する。
【0053】
情報処理装置100は、例えば、地域30内に設置された基地局が予め定められた基地局判定期間において輻輳していた輻輳期間を示す輻輳期間情報150を受信する。情報処理装置100は、例えば、基地局から、ネットワーク20を介して、基地局の輻輳期間情報150を受信する。情報処理装置100は、基地局管理装置300から、ネットワーク20を介して、基地局の輻輳期間情報150を受信してもよい。基地局判定期間は、例えば、5週間である。
【0054】
情報処理装置100は、例えば、地域30内に設置された基地局の性能統計情報160を受信する。情報処理装置100は、例えば、基地局から、ネットワーク20を介して、基地局の性能統計情報160を受信する。情報処理装置100は、例えば、基地局管理装置300から、ネットワーク20を介して、基地局の性能統計情報160を受信する。情報処理装置100は、ネットワーク20を介して、基地局の性能統計情報160を格納するデータベースにアクセスすることによって、基地局の性能統計情報160を取得してもよい。基地局の性能統計情報160は、例えば、KPI(Key Performance Indicator)である。
【0055】
性能統計情報160は、例えば、基地局が形成している通信エリアにおける平均通信速度を示す通信エリア平均通信速度情報を含む。基地局が形成している通信エリアにおける平均通信速度は、例えば、通信エリアにおけるアップリンクの平均通信速度である。基地局が形成している通信エリアにおける平均通信速度は、例えば、通信エリアにおけるダウンリンクの平均通信速度である。基地局が形成している通信エリアにおける平均通信速度は、通信エリアにおけるアップリンクの平均通信速度及び通信エリアにおけるダウンリンクの平均通信速度の平均であってもよい。性能統計情報160は、例えば、基地局が基地局と通信している複数の通信端末50のそれぞれから信号を受信したときの受信信号強度を平均した平均受信信号強度を示す平均受信信号強度情報を含む。性能統計情報160は、例えば、基地局の通信品質を示す通信品質情報を含む。通信品質情報は、例えば、基地局のダウンリンク(Down Link;DL)の通信品質を示すDL通信品質情報を含む。DL通信品質情報は、例えば、CQI(Cell Quality Indicator)である。通信品質情報は、例えば、基地局のアップリンク(Up Link;UL)の通信品質を示すUL通信品質情報を含む。UL通信品質情報は、例えば、雑音電力及び干渉電力の和に対する信号電力の比である信号対干渉プラス雑音比(Signal-to-Interference-plus-Noise Ratio;SINR)である。性能統計情報160は、例えば、基地局の無線リソース使用率(Physical Resource Block Usage)を示す無線リソース使用率情報を含む。性能統計情報160は、例えば、基地局のCPU使用率を示すCPU使用率情報を含む。性能統計情報160は、基地局が形成している通信エリアにおける平均トラフィック量(Traffic Volume)を示す平均トラフィック量情報を含んでもよい。
【0056】
情報処理装置100は、例えば、地域30内に設置された基地局の、基地局に関連する基地局関連情報170を受信する。情報処理装置100は、例えば、基地局から、ネットワーク20を介して、基地局の基地局関連情報170を受信する。情報処理装置100は、例えば、基地局管理装置300から、ネットワーク20を介して、基地局の基地局関連情報170を受信する。情報処理装置100は、ネットワーク20を介して、基地局の基地局関連情報170を格納するデータベースにアクセスすることによって、基地局の基地局関連情報170を取得してもよい。
【0057】
基地局関連情報170は、例えば、基地局の運用状態を示す運用状態情報を含む。基地局の運用状態は、例えば、「運用中」、「予定局」等を含む。基地局関連情報170は、例えば、基地局が高負荷基地局であるか低負荷基地局であるかを示す負荷状態情報を含む。基地局関連情報170は、例えば、基地局がHigh Speed設定であるか否かを示すHigh Speed設定情報を含む。基地局がHigh Speed設定である場合、当該基地局は、新幹線等に乗車しているユーザが所有する通信端末のような、高速で移動している通信端末に対して無線通信サービスを提供している。基地局関連情報170は、例えば、法人フラグが立っているか否かを示す法人フラグ情報を含む。法人フラグが立っている基地局は、特定の法人に対して無線通信サービスを提供している。基地局関連情報170は、例えば、基地局のベンダーを示すベンダー情報を含む。基地局関連情報170は、例えば、基地局が無線通信サービスを提供するために利用している周波数帯を示す周波数帯情報を含む。基地局関連情報170は、例えば、基地局の複信方式を示す複信方式情報を含む。基地局の複信方式は、例えば、時分割複信(Time Division Duplex)方式である。基地局の複信方式は、周波数分割複信(Frequency Division Duplex;FD)方式であってもよい。基地局関連情報170は、例えば、基地局に搭載されたアンテナの種別を示すアンテナ種別情報を含む。基地局関連情報170は、例えば、基地局に搭載されたアンテナの高度を示すアンテナ高度情報を含む。基地局関連情報170は、例えば、基地局に搭載されたアンテナのチルト角を示すチルト角情報を含んでもよい。
【0058】
情報処理装置100は、例えば、地域30内に設置された基地局の設定パラメータ180を受信する。情報処理装置100は、例えば、基地局から、ネットワーク20を介して、基地局の設定パラメータ180を受信する。情報処理装置100は、例えば、基地局管理装置300から、ネットワーク20を介して、基地局の設定パラメータ180を受信する。情報処理装置100は、ネットワーク20を介して、基地局の設定パラメータ180を格納するデータベースにアクセスすることによって、基地局の設定パラメータ180を取得してもよい。
【0059】
情報処理装置100は、例えば、受信した複数の通信ログ130に基づいて、高負荷基地局及び低負荷基地局をそれぞれ特定する。情報処理装置100は、受信した輻輳期間情報150に基づいて、高負荷基地局及び低負荷基地局をそれぞれ特定してもよい。
【0060】
情報処理装置100は、例えば、受信した複数の通信ログ130に基づいて、特定した高負荷基地局の通信エリア及び低負荷基地局の通信エリアが重複する重複エリアを特定する。情報処理装置100は、受信したシミュレーション結果140に基づいて、重複エリアを特定してもよい。
【0061】
情報処理装置100は、例えば、ネットワーク20を介して、重複エリアが存在する高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを示すオフロード候補情報190を判定装置200に送信する。情報処理装置100は、複数のオフロード候補情報190が存在する場合、オフロード候補リストの形態で、複数のオフロード候補情報190を判定装置200に送信してもよい。
【0062】
判定装置200は、例えば、当該複数のオフロード候補情報190それぞれによって示される、複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせの中から、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局に実際にオフロードする高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを決定する。判定装置200は、決定した高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせに対応するオフロード候補情報190に基づいて、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局に実際にオフロードすべく、高負荷基地局の設定パラメータ及び低負荷基地局の設定パラメータの少なくともいずれかを生成する。
【0063】
判定装置200は、ネットワーク20を介して、生成した設定パラメータを基地局管理装置300に送信してよい。基地局管理装置300は、判定装置200から受信した設定パラメータに従って、高負荷基地局及び低負荷基地局の少なくともいずれかの設定を変更してよい。
【0064】
基地局管理装置300は、例えば、高負荷基地局及び低負荷基地局の少なくともいずれかの設定を変更した後、予め定められた監視期間の間、高負荷基地局及び低負荷基地局のそれぞれの通信状態を監視する。監視期間は、例えば、1週間である。
【0065】
基地局管理装置300は、例えば、高負荷基地局の輻輳期間を監視する。基地局管理装置300は、例えば、高負荷基地局の異常切断を監視する。基地局管理装置300は、例えば、低負荷基地局の輻輳期間を監視する。基地局管理装置300は、例えば、低負荷基地局の異常切断を監視する。
【0066】
基地局管理装置300は、例えば、低負荷基地局の輻輳期間が発生せず、高負荷基地局の異常切断が増加せず、且つ、低負荷基地局の異常切断が増加していない状態で、高負荷基地局の輻輳期間が減少した場合、変更した基地局の設定を維持する。基地局管理装置300は、高負荷基地局の輻輳期間が減少していない場合、低負荷基地局の輻輳期間が発生した場合、高負荷基地局の異常切断が増加した場合、及び、低負荷基地局の異常切断が増加した場合のうちの少なくともいずれかに該当する場合に、変更した設定を変更前に戻してよい。
【0067】
図3は、メッシュデータの一例を概略的に示す。図3では、地域30内に設置された基地局40が高負荷基地局であり、且つ、地域30内に設置された基地局60が低負荷基地局である場合の一例を主に説明する。
【0068】
図3の(A)は、第1メッシュデータである。図3の(A)のメッシュ内に記載されている数字は、通信ログ受信期間におけるメッシュの第1通信ログ数を表す。尚、図3の(A)では、第1通信ログ数が通信ログ数閾値である10より多い第1候補メッシュの第1通信ログ数のみを記載している。
【0069】
図3の(B)は、第2メッシュデータである。図3の(B)のメッシュ内に記載されている数字は、通信ログ受信期間におけるメッシュの第2通信ログ数を表す。尚、図3の(B)では、第2通信ログ数が通信ログ数閾値である10より多い第2候補メッシュの第2通信ログ数のみを記載している。
【0070】
図3の(A)の第1候補メッシュエリア45は、第1候補メッシュで構成されているエリアである。図3の(B)の第2候補メッシュエリア65は、第2候補メッシュで構成されているエリアである。図3の(A)及び図3の(B)の重複メッシュエリア85は、図3の(A)における第1候補メッシュであり、且つ、図3の(B)における第2候補メッシュである重複メッシュで構成されているエリアである。すなわち、重複メッシュエリア85は、第1候補メッシュエリア45であり、且つ、第2候補メッシュエリア65であるエリアである。
【0071】
情報処理装置100は、例えば、第1候補メッシュエリア45内の複数の第1候補メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計に対する重複メッシュエリア85内の複数の重複メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計の割合である第1通信ログ数割合を特定する。図3の(A)に示す一例において、第1候補メッシュエリア45内の複数の第1候補メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計が1020であり、重複メッシュエリア85内の複数の重複メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計が190であるので、第1通信ログ数割合は、190÷1020≒0.19である。
【0072】
情報処理装置100は、例えば、重複メッシュエリア85内の複数の重複メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計に対する重複メッシュエリア85内の複数の重複メッシュのそれぞれの第2通信ログ数の合計の割合である第2通信ログ数割合を特定する。図3の(A)及び図3の(B)に示す一例において、重複メッシュエリア85内の複数の重複メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計が190であり、重複メッシュエリア85内の複数の重複メッシュのそれぞれの第2通信ログ数の合計が130であるので、第2通信ログ数割合は、130÷190≒0.68である。
【0073】
情報処理装置100は、例えば、第1候補メッシュの第1通信ログ数の通信ログ数分布を特定する。図3の(A)に示す一例において、第1候補メッシュの第1通信ログ数の通信ログ数分布は、第1通信ログ数が40のメッシュが9個、第1通信ログ数が30のメッシュが14個、第1通信ログ数が20のメッシュが7個、及び第1通信ログ数が10のメッシュが10個である。
【0074】
情報処理装置100は、例えば、第2候補メッシュの第2通信ログ数の通信ログ数分布を特定する。図3の(B)に示す一例において、第2候補メッシュの第2通信ログ数の通信ログ数分布は、第2通信ログ数が40のメッシュが9個、第2通信ログ数が30のメッシュが12個、第2通信ログ数が20のメッシュが15個、及び第2通信ログ数が10のメッシュが9個である。
【0075】
情報処理装置100は、例えば、重複メッシュの第1通信ログ数の通信ログ数分布を特定する。図3の(A)に示す一例において、重複メッシュの第1通信ログ数の通信ログ数分布は、第1通信ログ数が30のメッシュが2個、第1通信ログ数が20のメッシュが5個、及び第1通信ログ数が10のメッシュが3個である。
【0076】
情報処理装置100は、例えば、重複メッシュの第2通信ログ数の通信ログ数分布を特定する。図3の(B)に示す一例において、重複メッシュの第2通信ログ数の通信ログ数分布は、第2通信ログ数が20のメッシュが3個、及び第2通信ログ数が10のメッシュが7個である。
【0077】
図4は、メッシュデータの他の一例を概略的に示す。図4では、地域30内に設置された基地局40が高負荷基地局であり、且つ、地域30内に設置された基地局60が低負荷基地局である場合の一例を主に説明する。以下の図4の説明では、図3とは異なる部分を主に説明する。
【0078】
図4の(A)は、第1メッシュデータである。図4の(B)は、第2メッシュデータである。
【0079】
情報処理装置100は、基地局40と通信している複数の通信端末50のそれぞれから受信した複数の第1通信ログのそれぞれに含まれる第1基準信号受信電力情報によって示される第1基準信号受信電力に基づいて、重複メッシュエリア85内の複数の重複メッシュのそれぞれについて、複数の第1基準信号受信電力で構成される第1基準信号受信電力分布を特定する。そして、情報処理装置100は、特定した第1基準信号受信電力分布において予め定められたパーセンタイルに位置する第1パーセンタイル受信電力を特定する。例えば、100個の第1基準信号受信電力で構成される第1基準信号受信電力分布において、50パーセンタイルに位置する第1パーセンタイル受信電力は、当該100個の第1基準信号受信電力を小さい順に数えて50番目の第1基準信号受信電力である。図4の(A)の重複メッシュ内には、第1通信ログ数と共に、第1パーセンタイル受信電力(dBm)が記載されている。
【0080】
情報処理装置100は、基地局60と通信している複数の通信端末50のそれぞれから受信した複数の第2通信ログのそれぞれに含まれる第2基準信号受信電力情報によって示される第2基準信号受信電力に基づいて、重複メッシュエリア85内の複数の重複メッシュのそれぞれについて、複数の第2基準信号受信電力で構成される第2基準信号受信電力分布を特定する。そして、情報処理装置100は、特定した第2基準信号受信電力分布において当該パーセンタイルに位置する第2パーセンタイル受信電力を特定する。図4の(B)の重複メッシュ内には、第2通信ログ数と共に、第2パーセンタイル受信電力(dBm)が記載されている。
【0081】
情報処理装置100は、重複メッシュエリア85内の複数の重複メッシュのそれぞれの第1パーセンタイル受信電力を複数の重複メッシュのそれぞれの第1通信ログ数に基づいて加重平均した第1加重平均受信電力を特定する。情報処理装置100は、例えば、1つの重複メッシュについて、重複メッシュエリア85内の複数の重複メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計に対する当該1つの重複メッシュの第1通信ログ数の割合で、当該1つの重複メッシュの第1パーセンタイル受信電力を重み付けすることによって、第1加重平均受信電力を特定する。
【0082】
情報処理装置100は、例えば、第1加重平均受信電力を特定する場合、第1パーセンタイル受信電力をdBmからmWに変換した上で第1加重平均受信電力を特定する。情報処理装置100は、特定した第1加重平均受信電力をmWからdBmに変換してよい。図4の(A)に示す一例において、第1加重平均受信電力は、1.0×10-9mW×20/190+1.0×10-9mW×30/190+1.0×10-9mW×20/190+1.0×10-10mW×10/190+1.0×10-9mW×30/190+1.0×10-9mW×20/190+1.0×10-11mW×10/190+1.0×10-10mW×20/190+1.0×10-10mW×20/190+1.0×10-11mW×10/190=8.0×10-10mW≒-91dBmである。
【0083】
情報処理装置100は、第1加重平均受信電力を特定した場合と同様にして、重複メッシュエリア85内の複数の重複メッシュのそれぞれの第2パーセンタイル受信電力を複数の重複メッシュのそれぞれの第2通信ログ数に基づいて加重平均した第2加重平均受信電力を特定する。図4の(B)に示す一例において、第2加重平均受信電力は、1.0×10-10mW×10/130+1.0×10-10mW×10/130+1.0×10-10mW×10/130+1.0×10-9mW×20/130+1.0×10-11mW×10/130+1.0×10-10mW×10/130+1.0×10-9mW×20/130+1.0×10-11mW×10/130+1.0×10-10mW×10/130+1.0×10-9mW×20/130≒5.0×10-10mW≒-93dBmである。
【0084】
情報処理装置100は、例えば、第1加重平均受信電力と第2加重平均受信電力との間の電力差を特定する。図4に示す一例において、第1加重平均受信電力と第2加重平均受信電力との間の電力差は、-91dBm-(-93dBm)=2dBである。
【0085】
図5は、情報処理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。情報処理装置100は、情報格納部102、情報受信部104、基地局判定部106、位置メッシュ特定部108、通信ログ数特定部110、候補メッシュ特定部112、重複メッシュ特定部114、情報送信部116、通信ログ数割合特定部118、分布特定部120、受信電力特定部122、学習データ格納部126、及びモデル生成部128を有する。尚、情報処理装置100がこれらの全ての構成を有することが必須とは限らない。
【0086】
情報格納部102は、各種情報を格納する。情報格納部102は、例えば、メッシュ位置情報を格納する。情報格納部102は、例えば、複数の地域のそれぞれの複数のメッシュ位置情報を格納する。
【0087】
情報格納部102は、例えば、各種閾値を格納する。情報格納部102は、例えば、通信ログ数閾値を格納する。情報格納部102は、例えば、第1通信速度閾値を格納する。情報格納部102は、例えば、第1通信速度閾値より大きい第2通信速度閾値を格納する。情報格納部102は、例えば、受信信号強度閾値を格納する。情報格納部102は、例えば、無線リソース使用率閾値を格納する。情報格納部102は、例えば、CPU使用率閾値を格納する。情報格納部102は、トラフィック量閾値を格納してもよい。
【0088】
情報受信部104は、各種情報を受信する。情報受信部104は、例えば、ネットワーク20を介して、各種情報を受信する。情報受信部104は、受信した各種情報を情報格納部102に格納してよい。
【0089】
情報受信部104は、例えば、地域内に設置された基地局と通信している複数の通信端末50のそれぞれから、通信ログを受信する。情報受信部104は、基地局と通信している複数の通信端末50のそれぞれから、通信端末50と基地局との間の通信速度を示す基地局通信速度情報を受信してもよい。
【0090】
情報受信部104は、例えば、高負荷基地局と通信している複数の通信端末50のそれぞれから、第1通信ログを受信する。情報受信部104は、高負荷基地局と通信している複数の通信端末50のそれぞれから、通信端末50と高負荷基地局との間の通信速度を示す高負荷基地局通信速度情報を受信してもよい。
【0091】
情報受信部104は、例えば、低負荷基地局と通信している複数の通信端末のそれぞれから、通信端末の位置情報を含む第2通信ログを受信する。情報受信部104は、低負荷基地局と通信している複数の通信端末50のそれぞれから、通信端末50と低負荷基地局との間の通信速度を示す低負荷基地局通信速度情報を受信してもよい。
【0092】
情報受信部104は、基地局が設置された地域内でイベントが発生しているタイミングで通信ログを受信した場合、受信した通信ログと、当該イベントを示すイベント情報とを対応付けて情報格納部102に格納してよい。イベントは、例えば、海水浴である。イベントは、例えば、初詣である。イベントは、野外コンサートである。イベントは、コミックマーケットであってもよい。
【0093】
情報受信部104は、基地局が設置された地域内で災害が発生しているタイミングで通信ログを受信した場合、受信した通信ログと、当該災害を示す災害情報とを対応付けて情報格納部102に格納してよい。災害は、地震や津波等である。
【0094】
情報受信部104は、例えば、基地局の輻輳期間情報を受信する。情報受信部104は、例えば、基地局の性能統計情報を受信する。情報受信部104は、例えば、基地局の基地局関連情報を受信する。情報受信部104は、基地局の設定パラメータを受信する。情報受信部104は、通信ログを受信できないエリアに基地局を設置した場合における、当該基地局の通信エリア内の通信端末が当該基地局によって送信された基準信号を受信したときの基準信号受信電力をシミュレーションしたシミュレーション結果を受信してもよい。
【0095】
情報受信部104は、受信した各種情報を学習データ格納部126に格納してもよい。情報受信部104は、例えば、高負荷基地局の設定パラメータを、学習データ格納部126に格納する。情報受信部104は、例えば、当該設定パラメータの高負荷基地局が形成している通信エリアの通信エリア平均通信速度情報を、学習データ格納部126に格納する。情報受信部104は、当該設定パラメータの高負荷基地局の性能統計情報を、学習データ格納部126に格納してもよい。
【0096】
基地局判定部106は、基地局が高負荷基地局であるか低負荷基地局であるかを判定する。基地局判定部106は、例えば、情報格納部102に格納されている基地局通信速度情報に基づいて、基地局が高負荷基地局であるか低負荷基地局であるかを判定する。基地局判定部106は、例えば、基地局判定期間において、複数の基地局通信速度情報のそれぞれによって示される通信速度を平均した平均通信速度が第1通信速度閾値より低い低通信速度期間が存在する場合に、基地局が高負荷基地局であると判定する。基地局判定部106は、基地局の平均通信速度が第1通信速度閾値より低い場合、当該基地局の輻輳が発生していると判定してよい。この場合、低通信速度期間は、輻輳期間であってよい。基地局判定部106は、例えば、基地局判定期間において、低通信速度期間が存在しない場合に、基地局が低負荷基地局であると判定する。第1通信速度閾値は、例えば、3Mbpsである。基地局判定部106は、判定結果を情報格納部102に格納してよい。
【0097】
基地局判定部106は、例えば、情報格納部102に格納されている基地局の性能統計情報に基づいて、基地局が高負荷基地局であるか低負荷基地局であるかを判定する。基地局判定部106は、例えば、基地局の性能統計情報に含まれる無線リソース使用率情報によって示される基地局の無線リソース使用率が、情報格納部102に格納されている無線リソース使用率閾値より高い場合、基地局が高負荷基地局であると判定する。基地局判定部106は、例えば、基地局の性能統計情報に含まれるCPU使用率情報によって示される基地局のCPU使用率が、情報格納部102に格納されているCPU使用率閾値より高い場合、基地局が高負荷基地局であると判定する。基地局判定部106は、平均トラフィック量情報によって示される、基地局が形成している通信エリアにおける平均トラフィック量が、情報格納部102に格納されているトラフィック量閾値より多い場合、基地局が高負荷基地局であると判定してもよい。
【0098】
基地局判定部106は、情報格納部102に格納されている基地局の基地局関連情報に基づいて、基地局が高負荷基地局であるか低負荷基地局であるかを判定してもよい。基地局判定部106は、例えば、基地局関連情報に含まれる負荷状態情報が、基地局が高負荷基地局であることを示す場合、当該基地局が高負荷基地局であると判定する。基地局判定部106は、例えば、基地局関連情報170に含まれる負荷状態情報が、基地局が低負荷基地局であることを示す場合、当該基地局が低負荷基地局であると判定する。
【0099】
基地局判定部106は、基地局が高負荷基地局であると判定した場合、基地局判定期間において、情報格納部102に格納されている複数の高負荷基地局通信速度情報のそれぞれによって示される通信速度を平均した平均通信速度が第1通信速度閾値より低い低通信速度期間を合計した合計低通信速度期間を特定してもよい。基地局判定部106は、特定した合計低通信速度期間を示す合計低通信速度期間情報を生成してよい。
【0100】
基地局判定部106は、基地局が低負荷基地局であると判定した場合、基地局判定期間において、情報格納部102に格納されている複数の低負荷基地局通信速度情報のそれぞれによって示される通信速度を平均した平均通信速度が第2通信速度閾値より低い準低通信速度期間を合計した合計準低通信速度期間を特定してもよい。第2通信速度閾値は、例えば、5Mbpsである。基地局判定部106は、合計準低通信速度期間を示す合計準低通信速度期間情報を生成してよい。
【0101】
基地局判定部106は、情報受信部104が受信した、S1インタフェースやS11インタフェース等のトラフィック情報等のリアルタイムリソースに基づいて、基地局が高負荷基地局であるか低負荷基地局であるかを判定してもよい。これにより、基地局判定部106は、基地局が高負荷基地局であるか低負荷基地局であるかをリアルタイムに判定できる。
【0102】
位置メッシュ特定部108は、通信端末50が通信ログを送信したときに当該通信端末50が位置していたメッシュを特定する。位置メッシュ特定部108は、例えば、メッシュ位置情報と第1通信ログに含まれる通信端末50の位置情報とに基づいて、通信端末50が第1通信ログを送信したときに当該通信端末50が位置していたメッシュを特定する。位置メッシュ特定部108は、例えば、メッシュ位置情報と第2通信ログに含まれる通信端末50の位置情報とに基づいて、通信端末50が第2通信ログを送信したときに当該通信端末50が位置していたメッシュを特定する。
【0103】
通信ログ数特定部110は、複数のメッシュのそれぞれについて、通信ログ受信期間における通信ログ数を特定する。通信ログ数特定部110は、例えば、定期的に通信ログ受信期間におけるログ数を特定する。通信ログ数特定部110は、例えば、地域内に設置された基地局が高負荷基地局であると基地局判定部106が判定したことに応じて、通信ログ受信期間におけるログ数を特定する。
【0104】
通信ログ数特定部110は、例えば、基地局が設置されている地域内でイベントが発生しているタイミングで、通信ログ受信期間におけるログ数を特定する。通信ログ数特定部110は、例えば、基地局が設置されている地域内で過去にイベントが発生していたタイミングで、通信ログ受信期間におけるログ数を特定する。通信ログ数特定部110は、基地局が設置された地域内で災害が発生しているタイミングで、通信ログ受信期間におけるログ数を特定する。これらの場合、通信ログ受信期間は、例えば、1日である。
【0105】
通信ログ数特定部110は、例えば、複数のメッシュのそれぞれについて、位置メッシュ特定部による特定結果に基づいて、通信ログ受信期間における通信ログ数を特定する。通信ログ数特定部110は、例えば、情報格納部102に格納されている第1通信ログに基づいて、複数のメッシュのそれぞれについて、通信ログ受信期間における第1通信ログ数を特定する。通信ログ数特定部110は、例えば、通信ログ受信期間において、高負荷基地局と通信している1つの通信端末50が複数の第1通信ログを送信している場合、当該複数の第1通信ログを別々の第1通信ログとして、第1通信ログ数を特定する。情報処理装置100は、当該複数の第1通信ログをまとめて1つの第1通信ログとして、第1通信ログ数を特定してもよい。通信ログ数特定部110は、情報格納部102に格納されている第2通信ログに基づいて、例えば、複数のメッシュのそれぞれについて、第1通信ログ数を特定する場合と同様にして、通信ログ受信期間における第2通信ログ数を特定する。
【0106】
通信ログ数特定部110は、例えば、複数のメッシュのそれぞれの通信ログ数を含むメッシュデータを生成する。通信ログ数特定部110は、例えば、複数のメッシュのそれぞれの第1通信ログ数を含む第1メッシュデータを生成する。通信ログ数特定部110は、例えば、複数のメッシュのそれぞれの第2通信ログ数を含む第2メッシュデータを生成する。
【0107】
通信ログ数特定部110は、例えば、ビックデータの形態で、メッシュデータを生成する。通信ログ数特定部110は、その他の任意の形態で、メッシュデータを生成してもよい。
【0108】
候補メッシュ特定部112は、複数のメッシュのうち、通信ログ数特定部110が特定した通信ログ数が通信ログ数閾値より多い候補メッシュを特定する。候補メッシュ特定部112は、例えば、複数のメッシュのうち、通信ログ数特定部110が特定した第1通信ログ数が通信ログ数閾値より多い第1候補メッシュを特定する。候補メッシュ特定部112は、例えば、特定した第1候補メッシュに基づいて、第1候補メッシュエリアを特定する。候補メッシュ特定部112は、例えば、複数のメッシュのうち、通信ログ数特定部110が特定した第2通信ログ数が通信ログ数閾値より多い第2候補メッシュを特定する。候補メッシュ特定部112は、例えば、特定した第2候補メッシュに基づいて、第2候補メッシュエリアを特定する。
【0109】
候補メッシュ特定部112は、特定した複数の第1候補メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計を特定してもよい。候補メッシュ特定部112は、特定した複数の第2候補メッシュのそれぞれの第2通信ログ数の合計を特定してもよい。
【0110】
重複メッシュ特定部114は、複数のメッシュのうち、候補メッシュ特定部112が特定した第1候補メッシュであり、且つ、候補メッシュ特定部112が特定した第2候補メッシュである重複メッシュを特定する。重複メッシュ特定部114は、例えば、特定した重複メッシュに基づいて、重複メッシュエリアを特定する。
【0111】
重複メッシュ特定部114は、特定した複数の重複メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計を特定してもよい。重複メッシュ特定部114は、特定した複数の重複メッシュのそれぞれの第2通信ログ数の合計を特定してもよい。
【0112】
情報送信部116は、各種情報を送信する。情報送信部116は、例えば、ネットワーク20を介して、各種情報を送信する。
【0113】
情報送信部116は、例えば、重複メッシュが存在する場合、重複メッシュが存在する高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを示すオフロード候補情報を判定装置200に送信する。オフロード候補情報は、例えば、通信ログを含む。オフロード候補情報は、例えば、当該通信ログと対応付けて情報格納部102に格納されているイベント情報を含む。オフロード候補情報は、例えば、当該通信ログと対応付けて情報格納部102に格納されている災害情報を含む。オフロード候補情報は、例えば、情報格納部102に格納されている、高負荷基地局の輻輳期間情報を含む。オフロード候補情報は、例えば、情報格納部102に格納されている、高負荷基地局の性能統計情報を含む。オフロード候補情報は、例えば、情報格納部102に格納されている、低負荷基地局の性能統計情報を含む。オフロード候補情報は、例えば、情報格納部102に格納されている、高負荷基地局の基地局関連情報を含む。オフロード候補情報は、例えば、情報格納部102に格納されている、低負荷基地局の基地局関連情報を含む。オフロード候補情報は、例えば、情報格納部102に格納されている、高負荷基地局の設定パラメータを含む。オフロード候補情報は、例えば、情報格納部102に格納されている、低負荷基地局の設定パラメータを含む。オフロード候補情報は、例えば、高負荷基地局の合計低通信速度期間情報を含む。オフロード候補情報は、低負荷基地局の合計準低通信速度期間情報を含んでもよい。
【0114】
通信ログ数割合特定部118は、候補メッシュ特定部112が特定した複数の第1候補メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計及び重複メッシュ特定部114が特定した複数の重複メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計を用いて、第1通信ログ数割合を特定してよい。通信ログ数割合特定部118は、第1通信ログ数割合を示す第1通信ログ数割合情報を生成してよい。情報送信部116は、第1通信ログ数割合情報を含むオフロード候補情報を判定装置200に送信してよい。
【0115】
通信ログ数割合特定部118は、重複メッシュ特定部114が特定した複数の重複メッシュのそれぞれの第1通信ログ数の合計及び複数の重複メッシュのそれぞれの第2通信ログ数の合計を用いて、第2通信ログ数割合を特定してよい。通信ログ数割合特定部118は、第2通信ログ数割合を示す第2通信ログ数割合情報を生成してよい。情報送信部116は、第2通信ログ数割合情報を含むオフロード候補情報を判定装置200に送信してよい。
【0116】
分布特定部120は、各種分布を特定する。分布特定部120は、例えば、情報格納部102に格納されている複数の第1通信ログのそれぞれに含まれる第1基準信号受信電力情報によって示される第1基準信号受信電力に基づいて、重複メッシュ特定部114によって特定された複数の重複メッシュのそれぞれについて、複数の第1基準信号受信電力で構成される第1基準信号受信電力分布を特定する。分布特定部120は、例えば、情報格納部102に格納されている複数の第2通信ログのそれぞれに含まれる第2基準信号受信電力情報によって示される第2基準信号受信電力に基づいて、重複メッシュ特定部114によって特定された複数の重複メッシュのそれぞれについて、複数の第2基準信号受信電力で構成される第2基準信号受信電力分布を特定する。
【0117】
分布特定部120は、例えば、情報格納部102に格納されているメッシュ位置情報に基づいて、高負荷基地局が情報格納部102に格納されている設定パラメータである場合における、候補メッシュ特定部112によって特定された複数の第1候補メッシュのメッシュ分布を特定する。分布特定部120は、例えば、メッシュ位置情報に基づいて、高負荷基地局が当該設定パラメータである場合における、重複メッシュ特定部114によって特定された複数の重複メッシュのメッシュ分布を特定する。分布特定部120は、メッシュ分布特定部の一例であってよい。
【0118】
分布特定部120は、特定した複数の第1候補メッシュのメッシュ分布を、情報格納部102に格納してよい。分布特定部120は、特定した複数の第1候補メッシュのメッシュ分布を、学習データ格納部126に格納してよい。分布特定部120は、特定した複数の重複メッシュのメッシュ分布を、情報格納部102に格納してよい。分布特定部120は、特定した複数の重複メッシュのメッシュ分布を、学習データ格納部126に格納してよい。
【0119】
分布特定部120は、例えば、通信ログ数特定部110が特定した複数の第1候補メッシュのそれぞれの第1通信ログ数に基づいて、高負荷基地局が当該設定パラメータである場合における複数の第1候補メッシュの第1通信ログ数の通信ログ数分布を特定する。分布特定部120は、例えば、通信ログ数特定部110が特定した複数の重複メッシュのそれぞれの第1通信ログ数に基づいて、高負荷基地局が当該設定パラメータである場合における複数の重複メッシュの第1通信ログ数の通信ログ数分布を特定する。分布特定部120は、通信ログ数分布特定部の一例であってよい。
【0120】
分布特定部120は、特定した複数の第1候補メッシュの通信ログ数分布を、情報格納部102に格納してよい。分布特定部120は、特定した複数の第1候補メッシュの通信ログ数分布を、学習データ格納部126に格納してよい。分布特定部120は、特定した複数の重複メッシュの通信ログ数分布を、情報格納部102に格納してよい。分布特定部120は、特定した複数の重複メッシュの通信ログ数分布を、学習データ格納部126に格納してよい。
【0121】
受信電力特定部122は、各種受信電力を特定する。受信電力特定部122は、例えば、分布特定部120によって特定された第1基準信号受信電力分布において予め定められたパーセンタイルに位置する第1パーセンタイル受信電力を特定する。受信電力特定部122は、例えば、50パーセンタイルに位置する第1パーセンタイル受信電力を特定する。受信電力特定部122は、例えば、25パーセンタイルに位置する第1パーセンタイル受信電力を特定する。受信電力特定部122は、例えば、75パーセンタイルに位置する第1パーセンタイル受信電力を特定してもよい。受信電力特定部122は、例えば、分布特定部120によって特定された第2基準信号受信電力分布において予め定められたパーセンタイルに位置する第2パーセンタイル受信電力を特定する。受信電力特定部122は、例えば、50パーセンタイルに位置する第2パーセンタイル受信電力を特定する。受信電力特定部122は、例えば、25パーセンタイルに位置する第2パーセンタイル受信電力を特定する。受信電力特定部122は、例えば、75パーセンタイルに位置する第2パーセンタイル受信電力を特定してもよい。受信電力特定部122は、パーセンタイル受信電力特定部の一例であってよい。
【0122】
受信電力特定部122は、例えば、重複メッシュ特定部114が特定した複数の重複メッシュのそれぞれの第1パーセンタイル受信電力を、通信ログ数特定部110が特定した複数の重複メッシュのそれぞれの第1通信ログ数に基づいて加重平均した第1加重平均受信電力を特定する。受信電力特定部122は、例えば、重複メッシュ特定部114が特定した複数の重複メッシュのそれぞれの第2パーセンタイル受信電力を、通信ログ数特定部110が特定した複数の重複メッシュのそれぞれの第2通信ログ数に基づいて加重平均した第2加重平均受信電力を特定する。受信電力特定部122は、加重平均受信電力特定部の一例であってよい。
【0123】
受信電力特定部122は、例えば、第1加重平均受信電力と第2加重平均受信電力との電力差を特定する。受信電力特定部122は、特定した電力差を示す電力差情報を生成してよい。情報送信部116は、電力差情報を含むオフロード候補情報を判定装置200に送信してよい。
【0124】
受信電力特定部122は、例えば、基地局判定期間において、情報格納部102に格納されている平均受信信号強度情報によって示される低負荷基地局の平均受信信号強度が情報格納部102に格納されている受信信号強度閾値より低い低受信信号強度期間を合計した合計低受信信号強度期間を特定する。受信信号強度閾値は、例えば、-104dBmである。受信電力特定部122は、合計低受信信号強度期間を示す合計低受信信号強度期間情報を生成してよい。情報送信部116は、合計低受信信号強度期間情報を含むオフロード候補情報を判定装置200に送信してよい。
【0125】
受信電力特定部122は、例えば、情報格納部102に格納されている複数の第1通信ログのそれぞれに含まれる第1基準信号受信電力情報によって示される第1基準信号受信電力に基づいて、候補メッシュ特定部112が特定した複数の第1候補メッシュについて、高負荷基地局が当該設定パラメータである場合における複数の第1基準信号受信電力の平均受信電力を特定する。第1基準信号受信電力に基づいて、重複メッシュ特定部114が特定した複数の重複メッシュのそれぞれについて、高負荷基地局が当該設定パラメータである場合における複数の第1基準信号受信電力の平均受信電力を特定する。
【0126】
分布特定部120は、例えば、受信電力特定部122が特定した複数の第1候補メッシュの平均受信電力の平均受信電力分布を特定する。分布特定部120は、例えば、受信電力特定部122が特定した複数の重複メッシュの平均受信電力の平均受信電力分布を特定する。分布特定部120は、平均受信電力分布特定部の一例であってよい。
【0127】
分布特定部120は、特定した複数の第1候補メッシュの平均受信電力分布を、情報格納部102に格納してよい。分布特定部120は、特定した複数の第1候補メッシュの平均受信電力分布を、学習データ格納部126に格納してよい。分布特定部120は、特定した複数の重複メッシュの平均受信電力分布を、情報格納部102に格納してよい。分布特定部120は、特定した複数の重複メッシュの平均受信電力分布を、学習データ格納部126に格納してよい。
【0128】
学習データ格納部126は、学習データを格納する。学習データは、例えば、高負荷基地局の設定パラメータと、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュのメッシュ分布及び複数の重複メッシュのメッシュ分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの通信ログ数分布及び複数の重複メッシュの通信ログ数分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの平均受信電力分布及び複数の重複メッシュの平均受信電力分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局によって形成されている通信エリアの平均通信速度とを含む。学習データは、当該設定パラメータの高負荷基地局の性能統計情報をさらに含んでもよい。
【0129】
モデル生成部128は、高負荷基地局によって形成されている通信エリアの平均通信速度を推定する推定モデルを機械学習により生成する。モデル生成部128は、例えば、学習データ格納部126に格納されている複数の学習データを教師データとして用いて、高負荷基地局の設定パラメータと、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュのメッシュ分布及び複数の重複メッシュのメッシュ分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの通信ログ数分布及び複数の重複メッシュの通信ログ数分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの平均受信電力分布及び複数の重複メッシュの平均受信電力分布とから、設定パラメータの高負荷基地局によって形成されている通信エリアの前記平均通信速度を推定する推定モデルを機械学習により生成する。モデル生成部128は、学習データが高負荷基地局の性能統計情報を含む場合、学習データ格納部126に格納されている複数の学習データを教師データとして用いて、高負荷基地局の設定パラメータと、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュのメッシュ分布及び複数の重複メッシュのメッシュ分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの通信ログ数分布及び複数の重複メッシュの通信ログ数分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの平均受信電力分布及び複数の重複メッシュの平均受信電力分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の性能統計情報とから、設定パラメータの高負荷基地局によって形成されている通信エリアの平均通信速度を推定する推定モデルを機械学習により生成してもよい。
【0130】
情報送信部116は、モデル生成部128が生成した推定モデルを、判定装置200に送信してもよい。情報送信部116は、情報格納部102に格納されている、高負荷基地局の設定パラメータと、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュのメッシュ分布及び複数の重複メッシュのメッシュ分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの通信ログ数分布及び複数の重複メッシュの通信ログ数分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの平均受信電力分布及び複数の重複メッシュの平均受信電力分布とを含む、オフロード候補情報を判定装置200に送信してもよい。情報送信部116は、当該設定パラメータの高負荷基地局の性能統計情報をさらに含むオフロード候補情報を判定装置200に送信してもよい。
【0131】
図6は、判定装置200の機能構成の一例を概略的に示す。情報格納部202、情報受信部204、オフロード判定部206、パラメータ生成部208、及び210を有する。尚、判定装置200がこれらの全ての構成を有することが必須とは限らない。
【0132】
情報格納部202は、各種情報を格納する。情報格納部202は、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定するために用いられるオフロード条件を格納する。
【0133】
オフロード条件は、例えば、高負荷基地局を判定するために用いられる第1オフロード条件を含む。第1オフロード条件は、例えば、第1通信ログ数割合が第1通信ログ数割合閾値より高いことを含む。第1通信ログ数割合閾値は、例えば、高負荷基地局が利用している周波数帯と低負荷基地局が利用している周波数帯とが同一であるか否かに応じて異なってもよい。例えば、高負荷基地局が利用している周波数帯と低負荷基地局が利用している周波数帯とが同一である場合、第1通信ログ数割合閾値は40%であり、高負荷基地局が利用している周波数帯と低負荷基地局が利用している周波数帯とが異なる場合、第1通信ログ数割合閾値は60%であってよい。第1オフロード条件は、基地局判定期間における、高負荷基地局の合計低通信速度期間が合計低通信速度期間閾値より長いことを含む。合計低通信速度期間閾値は、例えば、60時間である。第1オフロード条件は、例えば、高負荷基地局の運用状態が運用中であることを含む。第1オフロード条件は、例えば、高負荷基地局がHigh Speed設定でないことを含む。第1オフロード条件は、高負荷基地局に法人フラグが立っていないことを含んでもよい。
【0134】
オフロード条件は、例えば、低負荷基地局を判定するために用いられる第2オフロード条件を含む。第2オフロード条件は、例えば、第2通信ログ数割合が第2通信ログ数割合閾値より高いことを含む。第2通信ログ数割合閾値は、例えば、50%である。第2オフロード条件は、例えば、第1加重平均受信電力と第2加重平均受信電力との間の電力差の絶対値が電力差閾値より小さいことを含む。電力差閾値は、例えば、3dBである。第2オフロード条件は、例えば、基地局判定期間における、低負荷基地局の合計準低通信速度期間が合計準低通信速度期間閾値より短いことを含む。合計準低通信速度期間閾値は、例えば、5時間である。第2オフロード条件は、例えば、基地局判定期間における、低負荷基地局の合計低受信信号強度期間が合計低受信信号強度期間閾値より短いことを含む。合計低受信信号強度期間閾値は、例えば、35時間である。第2オフロード条件は、例えば、低負荷基地局の運用状態が運用中であることを含む。第2オフロード条件は、例えば、低負荷基地局がHigh Speed設定でないことを含む。第2オフロード条件は、例えば、低負荷基地局に法人フラグが立っていないことを含む。第2オフロード条件は、例えば、高負荷基地局が利用している周波数帯と低負荷基地局が利用している周波数帯とが異なる場合に、複信方式が同一であることを含む。第2オフロード条件は、例えば、高負荷基地局が利用している周波数帯と低負荷基地局が利用している周波数帯とが異なる場合に、低負荷基地局及び高負荷基地局のベンダーが同一であることを含む。第2オフロード条件は、例えば、高負荷基地局と低負荷基地局との間にHO(Hand Over) Relationが存在し、MRO(Mobility Robustness Optimization)がTRUEであることを含んでもよい。
【0135】
情報受信部204は、各種情報を受信する。情報受信部204は、例えば、ネットワーク20を介して、各種情報を受信する。情報受信部204は、受信した各種情報を情報格納部202に格納してよい。
【0136】
情報受信部204は、例えば、情報処理装置100から、オフロード候補情報を受信する。情報受信部204は、情報処理装置100から、推定モデルを受信してもよい。
【0137】
情報受信部204は、情報処理装置100と同様にして、基地局から各種情報を受信してもよい。情報受信部204は、情報処理装置100と同様にして、基地局管理装置300から各種情報を受信してもよい。
【0138】
オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる高負荷基地局識別情報によって識別された高負荷基地局の負荷を、オフロード候補情報に含まれる低負荷基地局識別情報によって識別された低負荷基地局にオフロードするか否かを判定する。オフロード判定部206は、例えば、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを定期的に判定する。
【0139】
オフロード判定部206は、例えば、オフロード候補情報に基づいて、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定する。オフロード判定部206は、例えば、基地局がオフロード条件を満たす場合に、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードすると判定する。オフロード判定部206は、例えば、高負荷基地局が第1オフロード条件を満たす場合に、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードすると判定する。オフロード判定部206は、例えば、低負荷基地局が第2オフロード条件を満たす場合に、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードすると判定する。オフロード判定部206は、例えば、高負荷基地局が第1オフロード条件を満たし、且つ、低負荷基地局が第2オフロード条件を満たす場合に、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードすると判定する。
【0140】
オフロード判定部206は、基地局が設置されている地域内でイベントが予定されている場合に、オフロード候補情報に基づいて、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定してもよい。この場合、オフロード判定部206は、予定のイベントが過去に開催された際のイベントを示すイベント情報に対応する通信ログに基づいて、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定してよい。オフロード判定部206は、例えば、予定のイベントがコミックマーケットである場合、前年度に開催された際のコミックマーケットを示すイベント情報に対応する通信ログに基づいて、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定してよい。これにより、オフロード判定部206は、予定のコミックマーケットを開催する際に、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを事前に予測できる。
【0141】
オフロード判定部206は、基地局が設置されている地域内で災害が発生している場合に、オフロード候補情報に基づいて、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定してもよい。オフロード判定部206は、例えば、当該災害を示す災害情報に対応する通信ログに基づいて、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定してよい。この場合、オフロード判定部206は、例えば、12時間に1回の頻度で、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定する。
【0142】
パラメータ生成部208は、基地局の設定パラメータを生成する。パラメータ生成部208は、例えば、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするとオフロード判定部206が判定した場合に、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードすべく、基地局の設定パラメータを生成する。
【0143】
パラメータ生成部208は、例えば、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードすべく、高負荷基地局の設定パラメータを生成する。パラメータ生成部208は、例えば、高負荷基地局の通信エリア及び低負荷基地局の通信エリアの重複エリアにおいて高負荷基地局と通信している通信端末50を高負荷基地局から低負荷基地局にハンドオーバすべく、高負荷基地局の設定パラメータを生成する。この場合、パラメータ生成部208は、例えば、高負荷基地局と通信している通信端末50に対するオフセットパラメータであるCIO(Cell Individual Offset)を生成する。パラメータ生成部208は、高負荷基地局の通信エリア及び低負荷基地局の通信エリアの重複エリアにおいていずれの基地局とも通信していない通信端末50を低負荷基地局にキャンプオンさせるべく、高負荷基地局の設定パラメータを生成してもよい。この場合、パラメータ生成部208は、例えば、高負荷基地局と通信していない通信端末50に対するオフセットパラメータであるqOffsetを生成する。パラメータ生成部208は、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードすべく、高負荷基地局の設定パラメータを生成した場合と同様にして、低負荷基地局の設定パラメータを生成してもよい。
【0144】
情報送信部210は、各種情報を送信する。情報送信部210は、例えば、ネットワーク20を介して、各種情報を送信する。情報送信部210は、例えば、パラメータ生成部208が生成した設定パラメータを、基地局管理装置300に送信する。
【0145】
オフロード判定部206は、情報格納部202に格納されている推定モデルを用いて、情報格納部202に格納されているオフロード候補情報に含まれる、高負荷基地局の設定パラメータと、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュのメッシュ分布及び複数の重複メッシュのメッシュ分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの通信ログ数分布及び複数の重複メッシュの通信ログ数分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの平均受信電力分布及び複数の重複メッシュの平均受信電力分布とから、設定パラメータをパラメータ生成部208が生成した設定パラメータに変更した後の高負荷基地局の通信エリアの平均通信速度を推定してもよい。オフロード判定部206は、推定モデルを用いて、情報格納部202に格納されているオフロード候補情報に含まれる、高負荷基地局の設定パラメータと、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュのメッシュ分布及び複数の重複メッシュのメッシュ分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの通信ログ数分布及び複数の重複メッシュの通信ログ数分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の複数の第1候補メッシュの平均受信電力分布及び複数の重複メッシュの平均受信電力分布と、当該設定パラメータの高負荷基地局の性能統計情報とから、設定パラメータをパラメータ生成部208が生成した設定パラメータに変更した後に高負荷基地局の通信エリアの平均通信速度を推定してもよい。
【0146】
オフロード判定部206は、推定モデルを用いて推定した高負荷基地局の通信エリアの平均通信速度が、変更前の高負荷基地局によって形成されている通信エリアの平均通信速度より高速である場合に、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードすると判定する。オフロード判定部206は、推定モデルを用いて推定した高負荷基地局の通信エリアの平均通信速度が、変更前の高負荷基地局によって形成されている通信エリアの平均通信速度より低速である場合に、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードしないと判定する。この場合、オフロード判定部206は、高負荷基地局の通信エリアが、新しい基地局を設置する候補エリアであると判定する。推定モデルを用いて推定した高負荷基地局の通信エリアの平均通信速度が、変更前の高負荷基地局によって形成されている通信エリアの平均通信速度より高速であることは、第1オフロード条件の一例であってよい。
【0147】
図7は、判定装置200が高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定する手順を説明するための説明図である。図7では、判定装置200が、複数のオフロード候補情報を含むオフロード候補リストの中から、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードする高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを絞り込む一例を主に説明する。
【0148】
絞り込み手順(1)において、オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる高負荷基地局の運用状態情報及び低負荷基地局の運用状態情報に基づいて、オフロード候補リストに含まれる複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、高負荷基地局及び低負荷基地局の運用状態が運用中である高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせに絞り込む。絞り込み手順(2)において、オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる高負荷基地局の合計低通信速度期間情報に基づいて、絞り込み手順(1)で絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、高負荷基地局の合計低通信速度期間が60時間より長い高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。
【0149】
絞り込み手順(3)において、オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる高負荷基地局のHigh Speed設定情報及び低負荷基地局のHigh Speed設定情報に基づいて、絞り込み手順(2)で絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、高負荷基地局及び低負荷基地局がHigh Speed設定でない高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。絞り込み手順(4)において、オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる高負荷基地局の法人フラグ情報及び低負荷基地局の法人フラグ情報に基づいて、絞り込み手順(3)で絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、高負荷基地局及び低負荷基地局に法人フラグが立っていない高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。
【0150】
絞り込み手順(5)において、オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる低負荷基地局の合計準低通信速度期間情報に基づいて、絞り込み手順(4)で絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、低負荷基地局の合計準低通信速度期間が5時間より短い高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。絞り込み手順(6)において、オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる低負荷基地局の合計低受信信号強度期間情報に基づいて、絞り込み手順(5)で絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、低負荷基地局の合計低受信信号強度期間が35時間より短い高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。絞り込み手順(7)において、オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる電力差情報に基づいて、絞り込み手順(6)で絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、高負荷基地局の第1加重平均受信電力と低負荷基地局の第2加重平均受信電力の電力差の絶対値が3dBより小さい高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。
【0151】
絞り込み手順(8)intRAにおいて、オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる第1通信ログ数割合情報に基づいて、絞り込み手順(7)で絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせのうち、高負荷基地局が利用している周波数帯と低負荷基地局が利用している周波数帯とが同一である複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、第1通信ログ数割合が40%より高い高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。絞り込み手順(8)intERにおいて、オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる第1通信ログ数割合情報に基づいて、絞り込み手順(7)で絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせのうち、高負荷基地局が利用している周波数帯と低負荷基地局が利用している周波数帯とが異なる複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、第1通信ログ数割合が60%より高い高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる高負荷基地局の複信方式情報及び低負荷基地局の複信方式情報に基づいて、第1通信ログ数割合が60%より高い複数の高負荷基地局及び低負荷基地局を、高負荷基地局及び低負荷基地局の複信方式が同一である高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる高負荷基地局のベンダー情報及び低負荷基地局のベンダー情報に基づいて、高負荷基地局及び低負荷基地局の複信方式が同一である複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、高負荷基地局及び低負荷基地局のベンダーが同一である高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。
【0152】
絞り込み手順(9)intRAにおいて、オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる第2通信ログ数割合情報に基づいて、絞り込み手順(8)intRAで絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、第2通信ログ数割合が50%より高い高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。絞り込み手順(9)intERにおいて、オフロード判定部206は、オフロード候補情報に含まれる第2通信ログ数割合情報に基づいて、絞り込み手順(8)intERで絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、第2通信ログ数割合が50%より高い高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。
【0153】
絞り込み手順(10)において、オフロード判定部206は、絞り込み手順(9)intRA及び絞り込み手順(9)intERで絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、高負荷基地局と低負荷基地局との間にHO Relationが存在し、MROがTRUEである高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせにさらに絞り込む。オフロード判定部206は、絞り込み手順(1)~絞り込み手順(10)で絞り込んだ複数の高負荷基地局及び低負荷基地局の組み合わせを、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードすると判定する。
【0154】
図8は、システム10の処理の流れの一例を説明するための説明図である。図8では、システム10が、通信ログを受信していない状態を開始状態とする。
【0155】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、情報受信部104は、高負荷基地局と通信している複数の通信端末50のそれぞれから、ネットワーク20を介して、第1通信ログを受信し、低負荷基地局と通信している複数の通信端末50のそれぞれから、ネットワーク20を介して、第2通信ログを受信する。S104において、位置メッシュ特定部108は、S102で情報受信部104が受信した第1通信ログに基づいて、通信端末50が第1通信ログを送信したときに当該通信端末50が位置していたメッシュを特定し、S102で情報受信部104が受信した第2通信ログに基づいて、通信端末50が第2通信ログを送信したときに当該通信端末50が位置していたメッシュを特定する。
【0156】
S106において、通信ログ数特定部110は、S104で位置メッシュ特定部108が第1通信ログを送信したときに当該通信端末50が位置していたメッシュを特定した結果、及び、S104で位置メッシュ特定部108が第2通信ログを送信したときに当該通信端末50が位置していたメッシュを特定した結果に基づいて、通信ログ数特定部110は、複数のメッシュのそれぞれについて、通信ログ受信期間における第1通信ログ数及び第2通信ログ数を特定する。S108において、候補メッシュ特定部112は、複数のメッシュのうち、S106で通信ログ数特定部110が特定した第1通信ログ数が通信ログ数閾値より多い第1候補メッシュを特定し、複数のメッシュのうち、S106で通信ログ数特定部110が特定した第2通信ログ数が通信ログ数閾値より多い第2候補メッシュを特定する。
【0157】
S110において、重複メッシュ特定部114は、複数のメッシュのうち、S108で候補メッシュ特定部112が特定した第1候補メッシュであり、且つ、S108で候補メッシュ特定部112が特定した第2候補メッシュである重複メッシュを特定する。ここでは、重複メッシュが存在すると重複メッシュ特定部114が特定したものとして説明を続ける。
【0158】
S112において、情報送信部116は、ネットワーク20を介して、オフロード候補情報を判定装置200に送信する。S114において、オフロード判定部206は、S112で情報受信部204が情報処理装置100から受信したオフロード候補情報に基づいて、高負荷基地局の負荷を、低負荷基地局にオフロードするか否かを判定する。ここでは、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするとオフロード判定部206が判定したものとして説明を続ける。
【0159】
S116において、パラメータ生成部208は、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードすべく、高負荷基地局の設定パラメータ及び低負荷基地局の設定パラメータのうちの少なくともいずれかを生成する。S118において、情報送信部210は、ネットワーク20を介して、S116においてパラメータ生成部208が生成した設定パラメータを基地局管理装置300に送信する。S120において、基地局管理装置300は、S118で判定装置200から受信した設定パラメータに基づいて、高負荷基地局及び低負荷基地局のうちの少なくともいずれかの設定を変更する。
【0160】
図9は、情報処理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上記実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0161】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード1242のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0162】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0163】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0164】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0165】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0166】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0167】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0168】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0169】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0170】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0171】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0172】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0173】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0174】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0175】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0176】
10 システム、20 ネットワーク、30 地域、40 基地局、42 通信エリア、45 第1候補メッシュエリア、50 通信端末、60 基地局、62 通信エリア、65 第2候補メッシュエリア、85 重複メッシュエリア、100 情報処理装置、102 情報格納部、104 情報受信部、106 基地局判定部、108 位置メッシュ特定部、110 通信ログ数特定部、112 候補メッシュ特定部、114 重複メッシュ特定部、116 情報送信部、118 通信ログ数割合特定部、120 分布特定部、122 受信電力特定部、126 学習データ格納部、128 モデル生成部、130 通信ログ、140 シミュレーション結果、150 輻輳期間情報、160 性能統計情報、170 基地局関連情報、180 設定パラメータ、190 オフロード候補情報、200 判定装置、202 情報格納部、204 情報受信部、206 オフロード判定部、208 パラメータ生成部、210 情報送信部、300 基地局管理装置、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ、1242 キーボード
【要約】      (修正有)
【課題】高/低負荷状態基地局の設定パラメータを遅滞なくタイムリーにチューニングする。
【解決手段】情報処理装置と判定装置とを備えるシステムにおいて、情報処理装置100は、高/低負荷基地局と通信する複数の通信端末の夫々から第1/2通信ログを受信する第1情報受信部と、複数のメッシュの夫々について、通信ログ受信期間における第1通信ログ数及び第2通信ログ数を特定する通信ログ数特定部と、第1通信ログ数が通信ログ数閾値より多い第1候補メッシュを特定し、第2通信ログ数が通信ログ数閾値より多い第2候補メッシュを特定する候補メッシュ特定部と、第1候補メッシュであり、且つ、第2候補メッシュである重複メッシュを特定する重複メッシュ特定部と、オフロード候補情報を判定装置に送信する第1情報送信部とを有する。判定装置は、オフロード候補情報に基づいて、高負荷基地局の負荷を低負荷基地局にオフロードするか否かを判定する。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9