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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】給紙装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 3/52 20060101AFI20231108BHJP
   B65H 3/06 20060101ALI20231108BHJP
   B65H 5/06 20060101ALI20231108BHJP
【FI】
B65H3/52 330F
B65H3/06 340F
B65H5/06 D
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019080830
(22)【出願日】2019-04-22
(65)【公開番号】P2020176003
(43)【公開日】2020-10-29
【審査請求日】2022-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(72)【発明者】
【氏名】土用 秀明
【審査官】正木 裕也
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-160842(JP,A)
【文献】特開2014-234286(JP,A)
【文献】特開2002-302277(JP,A)
【文献】実開昭60-069260(JP,U)
【文献】特開昭63-306130(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 3/52
B65H 3/06
B65H 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給紙位置においてシートに接触して回転することでシートを送り出すピックアップローラーと、
前記ピックアップローラーよりもシートの送り出し方向の下流側に配置されたフィードローラーと、
前記フィードローラーとの間に分離ニップを形成し、該分離ニップにおいてシートを捌きながら搬送するリタードローラーと、
前記分離ニップを通過したシートを搬送経路に向けて搬送する一対の搬送ローラーと、を備え、
前記給紙位置における前記ピックアップローラーとシートとの接点と、前記一対の搬送ローラーの回転軸を結ぶ線上に配置された搬送ニップと、を通る直線上に前記分離ニップが配置され、前記直線は前記シートの表面に対して所定の角度で傾斜しており、
前記ピックアップローラーからシートに加えられる給紙圧をF1、
前記分離ニップのニップ圧をF2、
前記搬送ニップのニップ圧をF3とすると、
F1≦F2<F3であることを特徴とする給紙装置。
【請求項2】
装置本体に対して着脱可能な給紙ユニットを備え、
前記給紙ユニットは、前記ピックアップローラー、前記フィードローラー、前記リタードローラー、前記一対の搬送ローラーを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
【請求項3】
前記リタードローラーを回転可能に支持し、支点を中心として揺動可能なリタードホルダーを備え、
前記支点は、前記送り出し方向において前記搬送ニップよりも下流側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
【請求項4】
請求項1~のいずれか1項に記載の給紙装置と、
前記給紙装置から給紙されたシートに画像を形成する画像形成部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを給紙する給紙装置及び給紙装置を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
給紙装置には、給紙カセットからシートを送り出すピックアップローラーと、ピックアップローラーよりも送り出し方向の下流側に配置されたフィードローラーと、フィードローラーとの間に分離ニップを形成し、分離ニップにおいてシートを捌きながら搬送するリタードローラーと、が一般的に備えられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、給紙カセットと、カセット収容部と、繰り出しローラー(ピックアップローラー)と、給紙ローラー(フィードローラー)と、分離ローラー(リタードローラー)と、を備えるシート給紙装置が記載されている。
【0004】
ところで、このような給紙装置によって送り出されたシートは、搬送経路に沿って画像形成部に搬送される。搬送経路には、搬送ローラーが配置されて、シートを搬送経路に沿って搬送する。給紙装置と画像形成部とのレイアウトによっては、給紙装置から送り出されるシートの搬送方向に沿って搬送経路が形成されない場合がある。例えば、搬送経路が、シートの搬送方向に対して、略直角に湾曲するように形成されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2001-294335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような場合、分離ニップと搬送ローラーの搬送ニップとは直線上に並んでいないので、両ニップにシートが挟持されると、シートからフィードローラー又はリタードローラーに負荷が加わる。すると、フィードローラー又はリタードローラーがシートとの摩擦によって摩耗してしまう。分離ニップでは、フィードローラーとシート間の摩擦力、及び、リタードローラーとシート間の摩擦力との差に基づいてシートが捌かれるようになっている。このため、各ローラーが摩耗すると、前述の摩擦力の差が生じにくくなり、無給紙や重送等の搬送不良が発生しやすくなる。特に、シートが粗悪紙の場合には、フィードローラー又はリタードローラーの摩耗が進み、各ローラーの寿命が短くなる。
【0007】
本発明は上記事情を考慮し、フィードローラー及びリタードローラーの摩耗を抑制して、搬送不良を防止できる給紙装置及びこの給紙装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の給紙装置は、給紙位置においてシートに接触して回転することでシートを送り出すピックアップローラーと、前記ピックアップローラーよりもシートの送り出し方向の下流側に配置されたフィードローラーと、前記フィードローラーとの間に分離ニップを形成し、該分離ニップにおいてシートを捌きながら搬送するリタードローラーと、前記分離ニップを通過したシートを搬送経路に向けて搬送する一対の搬送ローラーと、を備え、前記給紙位置における前記ピックアップローラーとシートとの接点と、前記一対の搬送ローラーの回転軸を結ぶ線上に配置された搬送ニップと、前記分離ニップとが、前記送り出し方向において直線上に配置されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の給紙装置において、前記ピックアップローラーからシートに加えられる給紙圧をF1、前記分離ニップのニップ圧をF2、前記搬送ニップのニップ圧をF3とすると、F1≦F2<F3であることを特徴としてもよい。
【0010】
本発明の給紙装置において、装置本体に対して着脱可能な給紙ユニットを備え、前記給紙ユニットは、前記ピックアップローラー、前記フィードローラー、前記リタードローラー、前記一対の搬送ローラーを含んでいることを特徴と支点もよい。
【0011】
本発明の給紙装置において、前記リタードローラーを回転可能に支持し、支点を中心として揺動可能なリタードホルダーを備え、前記支点は、前記送り出し方向において前記搬送ニップよりも下流側に設けられていることを特徴としてもよい。
【0012】
本発明の画像形成装置は、前記給紙装置と、前記給紙装置から給紙されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、給紙位置におけるピックアップローラーとシートとの接点と、分離ニップと、搬送ニップとによって形成される直線状の送り出し経路に沿ってシートが搬送されるので、分離ニップと搬送ニップとに挟持されるシートから、リタードローラー又はフィードローラーに負荷が加わりにくい。したがって、フィードローラー及びリタードローラーの摩耗が生じにくく、リタードローラー及びフィードローラーの寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係るカラープリンターの内部構造を模式的に示す正面図である。
図2】本発明の一実施形態に係るカラープリンターの水平搬送装置を示す正面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る給紙装置を示す斜視図である。
図4】本発明の一実施形態に係る給紙装置(ピックアップローラーが給紙位置にある状態)を示す断面図である。
図5】本発明の一実施形態に係る給紙装置において、給紙ホルダー及び押圧力調整機構を示す斜視図である。
図6】本発明の一実施形態に係る給紙装置において、給紙ホルダー及び押圧力調整機構を上側から見た斜視図である。
図7】本発明の一実施形態に係る給紙装置において、給紙ホルダー及び押圧力調整機構を下側から見た斜視図である。
図8】本発明の一実施形態に係る給紙装置において、リタードローラーを示す側面図である。
図9】本発明の一実施形態に係る給紙装置において、リタードローラーの付勢部材を示す断面図である。
図10】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の制御部を示すブロック図である。
図11】本発明の一実施形態に係る給紙装置(ピックアップローラーが給紙位置から下方に回動した状態)を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る画像形成装置及び給紙装置について説明する。
【0016】
図1を参照して、画像形成装置1について説明する。図1は、画像形成装置(画像形成時)の内部構成を模式的に示す正面図である。図1の紙面手前側を画像形成装置の正面側(手前側)とする。各図のFr、Rr、L、Rは、それぞれ画像形成装置1の前側、後側、左側、右側を示す。
【0017】
画像形成装置1の装置本体3には、給紙部5と、インクジェット方式の画像形成部7と、が備えられている。さらに、装置本体3には、給紙部5から画像形成部7を通って排出トレイ9に向かう搬送経路11が形成されている。
【0018】
給紙部5は、装置本体3の下部に設けられ、シートを収容する複数の給紙カセットと、給紙カセットのそれぞれからシートを給送する給紙装置と、を備えている。
【0019】
給紙カセットは、2つの大容量カセット13Lと、2つの小容量カセット13Sと、を含んでいる。2つの大容量カセット13Lは、左右方向に並んで配置されている。2つの小容量カセット13Sは、2つの大容量カセット13Lの上方に、上下方向に並んで配置されている。各カセットには、シートが積載されるシート積載板14が、昇降機構(図示省略)によって昇降可能に支持されている。シート積載板14には、後述する給紙ユニット37に設けられるアクチュエータが通過可能なスリット(図示省略)が形成されている。
【0020】
給紙装置は、2つの大容量カセット13Lからシートを給紙する水平搬送装置15Lと、2つの小容量カセット13Sのそれぞれからシートを給紙する個別給紙装置15Sと、を含んでいる。水平搬送装置15L及び個別給紙装置15Sは、各カセットから給紙されたシートを搬送経路11に送り出す。搬送経路11には、所定の間隔で搬送ローラーが設けられ、送り出されたシートを画像形成部7へ搬送する。
【0021】
画像形成部7は、装置本体3の上部に設けられ、ヘッドユニット19と、搬送ユニット21と、を備えている。ヘッドユニット19には、4つのラインヘッド23が備えられている。4つのラインヘッド23は、左右方向に並べられて、対応するインクが収容されたインクタンク(図示省略)に接続されている。搬送ユニット21は、循環走行する搬送ベルト25を備えている。搬送ベルト25は、4つのラインヘッド23との間に所定の間隔を空けて配置されている。4つのラインヘッド23と搬送ベルト25との間の区間を、画像形成路27とする。
【0022】
画像形成装置1に画像形成ジョブが入力されると、指定されたサイズのシートが給紙カセットから給紙装置によって搬送経路11に送り出され、画像形成部7の画像形成路27に搬送される。画像形成路27では、画像データに従ってラインヘッド23からインクが吐出されてシートに画像が形成される。画像が形成されたシートは、搬送ローラーによって搬送経路11に沿って搬送され、排出トレイ9に排出される。
【0023】
次に、水平搬送装置15Lについて、図2を参照して説明する。図2は、水平搬送装置を示す正面図である。
【0024】
水平搬送装置15Lは、搬送経路11に連通する水平搬送路31を形成する上ガイド板33及び下ガイド板35と、左側の大容量カセット13Lからシートを送り出す給紙ユニット37と、右側の大容量カセット13Lからシートを送り出す給紙ユニット37と、を備えている。水平搬送装置15Lは、装置本体3に対して前後方向に沿って着脱可能である。
【0025】
上ガイド板33は、下ガイド板35の後端部に設けられた支点に回動可能に支持されている。上ガイド板33が下方に回動すると、両ガイド板33及び35間に、左側から右側に向かう搬送方向に沿った水平搬送路31が形成される。水平搬送路31の下流側の端部は、搬送経路11に連通する傾斜路38に連通している。上ガイド板33が上方に回動することで水平搬送路31が開かれて、水平搬送路31での紙詰まり等を処理できるようになっている。
【0026】
水平搬送路31には、搬送方向の上流側と下流側とに、2組の搬送ローラー39が備えられている。各組の搬送ローラー39は、駆動源で駆動されて回転する下ローラーと、下ローラーに従動して回転する上ローラーと、を有している。各下ローラーは、下ガイド板35に回転可能に支持され、各上ローラーは、上ガイド板33に回転可能に支持されている。
【0027】
左側の給紙ユニット37は、水平搬送路31の上流側の端部に配置されて、水平搬送路31にシートを送り出す。右側の給紙ユニット37は、傾斜路38の下方に配置されて、搬送経路11にシートを送り出す。左側の給紙ユニット37と右側の給紙ユニット37とは同じ構造を有している。
【0028】
個別給紙装置15Sは、水平搬送装置15Lの左右の給紙ユニット37と同じ構成を有する給紙ユニット37を備えている。給紙ユニット37は、装置本体3に対して前後方向に沿って着脱可能である。
【0029】
次に、給紙ユニット37について、図3及び図4を参照して説明する。図3は給紙ユニットの斜視図であり、図4は給紙ユニットの断面図である。
【0030】
給紙ユニット37には、ピックアップローラー43と、フィードローラー45と、リタードローラー47(図4参照、図3には図示省略)と、一対の搬送ローラー49と、がユニット化されている。つまり、ピックアップローラー43と、フィードローラー45と、リタードローラー47(図4参照、図3には図示省略)と、一対の搬送ローラー49と、が一つのハウジング41に備えられている。
【0031】
ハウジング41は、シートの搬送方向と直交する幅方向(前後方向)に長い略矩形状の底板41aと、幅方向に対向する前後の側板41b及び41cと、を有している。底板41aには、幅方向の中央部に開口51が形成されている。さらに、底板41aには開口51の近傍から下方に突出するアクチュエータ(図示省略)が揺動可能に設けられている。アクチュエータは、大容量カセット13のシート積載板14(図1参照)上のシートの有無を検知するためのものである。アクチュエータは、シート積載板14にシートが積載された状態では、シートに当接して所定の姿勢に揺動しており、シート積載板14上のシートがなくなると、スリットを通って所定の姿勢から下方に揺動する。一方で、装置本体3には、アクチュエータを検知するPE検知センサー(図示省略)が備えられている。PE検知センサーは、光を照射する発光部と、発光部から照射された光を受光する受光部とを有する光センサーである。光センサーは、アクチュエータが所定の姿勢に揺動した状態ではオフ信号を出力し、所定の姿勢から揺動するとオン信号を出力する。
【0032】
ピックアップローラー43とフィードローラー45とは、給紙ホルダー55に支持されている。図3及び図4に加えて、図5図7を参照して、ピックアップローラー43、フィードローラー45及び給紙ホルダー55について説明する。図5は給紙ホルダー及び押圧力調整機構を示す斜視図、図6は給紙ホルダー及び押圧力調整機構を上側から見た斜視図、図7は給紙ホルダー及び押圧力調整機構を下側から見た斜視図である。
【0033】
給紙ホルダー55は、下面が開口した略直方体状の箱状の部材であり、天板55aと、幅方向に対向する前側板及び後側板55b及び55cと、を有している。給紙ホルダー55は、後述するフィードローラー45の駆動軸59に揺動可能に支持されている。詳細には、駆動軸59は、前後の側板55b及び55cの一端側(右側)の端部間に設けられて、後側の側板55cを貫通して後方に延びている。フィードローラー45は、前後の側板55b及び55c間において、駆動軸59に一体に回転可能に固定されている。
【0034】
ピックアップローラー43は、前後の側板55b及び55cの他端側(左側、揺動側)の端部間に設けられた回転軸61に、回転可能に支持されている。前側の側板55bの内面には、ピックアップローラー43とフィードローラー45とに噛み合うアイドルギア63が回転可能に支持されている。これにより、フィードローラー45が駆動軸59と一体に回転すると、アイドルギア63を介してピックアップローラー43がフィードローラー45と同じ方向に回転する。
【0035】
給紙ホルダー55には、押し下げ片65と遮光片67とが設けられている。図7に示されるように、押し下げ片65は、天板55aの他端側(左側、揺動側)の端部から外方向(左方向)に屈曲している。図6に示されるように、遮光片67は、後側の側板55cから外方向(後方)に突出している。
【0036】
図4に示されるように、給紙ホルダー55は、揺動側(左側)の端部が、ハウジング41の底板41aの開口51から露出するように、駆動軸59がハウジング41に支持されている。図3に示されるように、駆動軸59の後端部は、ハウジング41の後側の側板41cを貫通して、後方に突き出ている。後側の側板41cから突き出た後端部には、装置本体3に設けられた駆動源(図示省略)に接続する入力カップリング59aが固定されている。また、駆動軸59は、ハウジング41の底板41aに、2つの支持部材68によって支持されている。
【0037】
このように給紙ホルダー55が支持されることで、給紙ホルダー55の揺動側の端部に支持されたピックアップローラー43が、開口51から下方に露出する。後述するように、給紙ホルダー55は、ピックアップローラー43がシート積載板14(図1参照)に積載されたシートによって押し上げられて適正な給紙位置に達するように揺動する。
【0038】
ハウジング41の底板41aには、開口51の後方に上面検知センサー69(図3参照)が備えられている。上面検知センサー69は、光を照射する発光部と、発光部から照射された光を受光する受光部とを有する光センサーである。上面検知センサー69は、給紙ホルダー55の揺動時に、遮光片67が発光部と受光部との間を通過するように配置されている。上面検知センサー69は、発光部から出射された光が受光部で受光された場合にはオフ信号を出力し、発光部から出射された光が遮光片67で遮光されて受光部で受光されない場合はオン信号を出力する。
【0039】
また、給紙ユニット37は、ピックアップローラー43をシートに押圧すると共に押圧力を調整する押圧力調整機構71を備えている。押圧力調整機構71について、図3と、図5図7を主に参照して説明する。押圧力調整機構71は、アーム部材73と、リンク部材75と、押圧部材77と、を備えている。
【0040】
図3に示されるように、アーム部材73は、底板41aの幅方向の長さの半分程度の長さを有する、断面矩形のロッド部材である。図6に示されるように、アーム部材73の一端部(後端部)には、幅方向に長い矩形状の中空部を有するガイド部79が形成されている。ガイド部79は、幅方向に対向する内側壁79aと外側壁79bとを有している。両側壁79a及び79bには、上縁から下方に切り欠かれた凹部83が形成されている。また、図5に示されるように、アーム部材73の他端部(前端部)には、幅方向に沿ったラックギア81が形成されている。
【0041】
図3に示されるように、アーム部材73は、ハウジング41の底板41aの開口51よりも前側の部分に、幅方向に往復移動可能に支持されている。また、底板41aには、ラックギア81に噛み合う第1ギア85と、第1ギア85に噛み合う第2ギア87とが回転可能に支持されている。第2ギア87の外周部は、ハウジング41の前側の側板41bに開けられた開口から露出している。第2ギア87を回転させることで、第1ギア85を介してアーム部材73が幅方向に往復移動する。なお、第2ギア87は、ラチェット機構及び付勢部材(いずれも図示省略)によって、所定の位置で一時的に固定されるようになっている。
【0042】
図6に示されるように、リンク部材75は、断面円形状のロッド部材である。リンク部材75の長さ方向の略中央部には、環状の係止部89が形成されている。リンク部材75は、係止部89がアーム部材73のガイド部79に収容されて、係止部89の両側の部分が、ガイド部79の両側壁79a及び79bの凹部83に支持されている。リンク部材75の、係止部89よりも内側の部分には、コイルバネ91が外挿されている。コイルバネ91の一端は係止部89に係止され、他端はガイド部79の内側壁79aに係止されている。コイルバネ91は、リンク部材75を、アーム部材73に対して内方向(後方)に付勢している。
【0043】
図6及び図7に示されるように、押圧部材77は、平面視で直角三角形状の部材であり、軸支部93と、被押圧部95と、押圧部97と、を有している。軸支部93は、押圧部材77の頂部に設けられている。被押圧部95は、軸支部93から径方向に延びる一方の側面に設けられている。押圧部97は、軸支部93から径方向に延びる他方の側面に設けられている。軸支部93は、ハウジング41に設けられた、幅方向と直交する方向(左右方向)に沿った回動軸に支持されている。これにより、押圧部材77は、回動軸を中心として回動する。図6に示されるように、被押圧部95には、リンク部材75の内側の端面が当接し、図7に示されるように、押圧部97は、給紙ホルダー55の押し下げ片65に上側から対向している。
【0044】
押圧力調整機構71によるピックアップローラー43の押圧力調整手順について説明する。第2ギア87を図5の反時計回り方向に回転させると、第1ギア85を介してアーム部材73が内方向(後方)に移動する。すると、リンク部材75の内側の端面が、押圧部材77の被押圧部95に当接し、押圧部材77は回動軸を中心として回動する。アーム部材73がさらに内方向に移動すると、コイルバネ91が引き伸ばされる。すると、コイルバネ91の収縮力がリンク部材75に伝達され、リンク部材75が被押圧部95を押圧する力が強くなり、押圧部材77がさらに回動して、押圧部97が押し下げ片65を押し下げる力が強くなる。これにより、給紙ホルダー55には、自身の自重に加えて、押圧部材77からの押圧力が加わり、ピックアップローラー43をシートに押し付ける力が強くなる。
【0045】
一方、第2ギア87を時計回り方向に回転させると、第1ギア85を介してアーム部材73が外方向に移動する。これにより、コイルバネ91の引張り長さが短くなり、コイルバネ91の収縮力が弱くなる。すると、押圧部材77を回動させる力が弱くなり、給紙ホルダー55の押し下げ片65を押し下げる力が弱くなる。このように、ピックアップローラー43の押圧力を調整することができる。
【0046】
次に、リタードローラー47について、図4及び図8図9を参照して説明する。図8はリタードローラーを示す側面図、図9はバネ収容部を示す断面図である。
【0047】
リタードローラー47は、リタードホルダー101に支持されている。リタードホルダー101は、上面が開口した略直方体状の箱状の部材であり、底板101aと、幅方向に対向する前後の側板101bと、を有している。前後の側板101bの一端側(右側)の端部には、軸孔103が同軸上に開けられている。前後の側板101bの他端側(左側、揺動側)の端部間には、回転軸105が設けられている。
【0048】
図8に示されるように、リタードローラー47は、トルクリミッター107を介して回転軸105に軸支されている。リタードローラー47には、一体に回転するパルス板109が設けられている。パルス板109は円環状の部材であり、外周面には所定の間隔を開けて反射板109aが固定されている。一方で、ハウジング41には、回転検知センサー111が備えられている。回転検知センサー111は、パルス板109に向けて光を照射する発光部と、パルス板109で反射した光を受光する受光部とを有する光センサーである。発光部から出射された光がパルス板109の反射板109aに照射されると、光は反射して受光部で受光される。一方、発光部から出射された光が、パルス板109の反射板109a以外の部分に照射されると、光は反射せず、受光部で受光されない。回転検知センサー111は、発光部から出射された光が受光部で受光された場合にはオン信号を出力し、発光部から出射された光が受光部で受光されない場合はオフ信号を出力する。
【0049】
リタードホルダー101は、リタードローラー47をフィードローラー45に押圧するための付勢部材115を収容するバネ収容部117を有している。バネ収容部117について、図9を参照して説明する。バネ収容部117は、円筒形状を有し、リタードホルダー101の底板101aの揺動側の端部から下方に突出している。バネ収容部117の下端面には開口119が形成されている。さらに、バネ収容部117の内周壁の下半分には、大径のガイド溝121が形成されている。
【0050】
付勢部材115は、突出部材125と、コイルバネ127と、を有している。突出部材125は、略円柱状の部材であり、下端部に半球状の当接部129が形成されている。突出部材125の上端部には、外方向に張り出すフランジ部130が形成されている。突出部材125は、当接部129がバネ収容部117の開口119から突出し、フランジ部130がバネ収容部117のガイド溝121に係合するように、バネ収容部117に収容されている。コイルバネ127は、底板101aと突出部材125のフランジ部130との間に配置されている。コイルバネ127は、突出部材125を下方に付勢する。
【0051】
リタードホルダー101は、リタードローラー47がフィードローラー45に下方から押圧されるように配置されて、軸孔103に、ハウジング41の底板41aに設けられたピン131が挿通されている。これにより、リタードホルダー101は、リタードローラー47がフィードローラー45に接近する方向及び離間する方向に、ピン131を中心として回動可能である。また、突出部材125の当接部129が、底板41aに形成された支持板41dに当接する。すると、コイルバネ127が圧縮されて、リタードホルダー101を支持板41dに対して上方に付勢する。すなわち、リタードローラー47がフィードローラー45に接近する方向に回動し、リタードローラー47が、フィードローラー45に対して所定の圧力で接触し、両ローラー47及び45間に分離ニップN1(図4参照)を形成する。また、リタードホルダー101は、軸孔103をピン131から引き抜くことで、ハウジング41から取り外すことができる。
【0052】
図4に示されるように、リタードローラー47は、分離ニップN1におけるリタードローラー47の外周面の法線L1の方向(フィードローラー45とリタードローラー47の中心を通る線)に沿って、フィードローラー45に押圧されている。つまり、分離ニップN1におけるリタードホルダー101の回動方向が、分離ニップN1におけるリタードローラー47の外周面の法線L1の方向と一致するように、ピン131の位置が設定されている。
【0053】
次に、一対の搬送ローラー49について、図4を参照して説明する。一対の搬送ローラー49は、駆動源で駆動されて回転する上ローラー141と、上ローラー141に従動して回転する下ローラー143と、を有している。各ローラーは、フィードローラー45と同等の幅を有している。上下のローラー141及び143間には、両ローラー141及び143の回転軸の中心を結ぶ線上に搬送ニップN2が形成されている。図3に示されるように、上ローラー141の駆動軸145の両端は、ハウジング41の両側板41b及び41cに支持されている。駆動軸145の後端部は、後側の側板41cを貫通して、後方に突き出ている。後側の側板41cから突き出た後端部には、装置本体3に設けられた駆動源(図示省略)に接続する入力カップリング145aが固定されている。
【0054】
図4に示されるように、前述のリタードホルダー101のピン131は、一対の搬送ローラー49の両ローラー141及び143間の搬送ニップN2よりも、シートの送り出し方向の下流側に配置されており、リタードホルダー101が、一対の搬送ローラー49とは干渉しないようになっている。
【0055】
ここで、給紙位置におけるピックアップローラー43とシートSとの接点P1と、搬送ニップN2と、分離ニップN1とは、送り出し方向において1つの直線L2上に配置されている。これにより、給紙位置におけるピックアップローラー43とシートとの接点P1から、分離ニップN1を通って搬送ニップN2に向かう直線状の送り出し経路151が形成される。さらに、接点P1においてピックアップローラー43からシートに加えられる給紙圧をF1、分離ニップN1のニップ圧をF2、搬送ニップN2のニップ圧をF3とすると、F1≦F2<F3である。なお、分離ニップN1のニップ圧は、リタードローラー47によるブレーキ力を差し引いた圧力である。ブレーキ力は、後述するトルクリミッター107によって作用する送り出し方向と反対方向に加わる力である。
【0056】
再度図2を参照して、左側の給紙ユニット37は、下ガイド板35に支持されて、送り出し方向が斜め右上方向を向き、送り出し経路151が水平搬送路31に連通している。右側の給紙ユニット37は、下ガイド板35に支持されて、送り出し方向が斜め右上方向を向き、送り出し経路151が搬送経路11に連通している。
【0057】
次に、図10のブロック図を参照して、制御部160について説明する。制御部160は、PE検知センサー、上面検知センサー69、回転検知センサー111、装置本体3に設けられる操作パネル(図示省略)、シート積載板14(昇降機構)と、電気的に接続している。
【0058】
制御部160には、PE検知センサーからオン信号又はオフ信号が入力される。PE検知センサーは、前述のように、ハウジング41の底板41aに揺動可能に設けられたアクチュエータが、所定の姿勢から揺動したことを検知する。シート積載板14が昇降機構によって上昇すると、シート積載板14に載置されたシートによってアクチュエータが押し上げられて所定の姿勢に揺動し、PE検知センサーはオフ信号を出力する。画像形成動作によってシート積載板14上のシートが減少すると、その分だけシート積載板14が上昇するので、アクチュエータの姿勢は一定に保持され、PE検知センサーはオン信号を出力する。しかし、シート積載板14上のシートがなくなると、アクチュエータがシート積載板14のスリットを通過し、アクチュエータが所定の姿勢から揺動する。これにより、PE検知センサーはオン信号を出力する。
【0059】
制御部160は、PE検知センサーからオン信号が入力されると、シート積載板14上のシートがなくなったことを判定する。その後、操作パネルに、シートが無いことを表示する。
【0060】
制御部160には、上面検知センサー69からオン信号又はオフ信号が入力される。シート積載板14が上昇すると、シート積載板14に載置されているシートの最上のシートが、給紙ユニット37のピックアップローラー43に当接し、ピックアップローラー43がシートによって押し上げられる。これにより、給紙ホルダー55が駆動軸59を中心として上方に揺動する。給紙ホルダー55が上方に揺動して、給紙ホルダー55に設けられた遮光片67が、上面検知センサー69の発光部と受光部との間を通過すると、発光部から照射された光が遮断されるので受光部で受光されず、上面検知センサー69がオン信号を出力する。
【0061】
制御部160は、オン信号が入力されると、給紙ホルダー55が、ピックアップローラー43がシートの給紙位置に達するまで揺動したこと判定し、シート積載板14の昇降機構を制御して、シート積載板14の上昇を停止する。これにより、ピックアップローラー43が給紙位置に常に保持されるようになっている。
【0062】
制御部160には、回転検知センサー111からオン信号及びオフ信号が入力される。制御部160は、所定の間隔でオン信号が入力されると、パルス板109、すなわち、リタードローラー47が正常に回転していることを判定する。一方で、オン信号の間隔が一定の間隔からずれると、リタードローラー47の回転が異常であると判定し、操作パネルにメンテナンスが必要であることを表示する。
【0063】
上記構成を有する給紙ユニット37による給紙動作について説明する。給紙動作が開始されると、シート積載板14の昇降機構が駆動されて、大容量カセット13Lのシート積載板14が上昇する。すると、シート積載板14に載置されているシートの最上のシートが、給紙ユニット37のピックアップローラー43に当接し、ピックアップローラー43がシートによって押し上げられる。これにより、給紙ホルダー55が駆動軸59を中心として上方に揺動する。給紙ホルダー55の遮光片67が、上面検知センサー69の発光部と受光部との間を通過して、上面検知センサー69から出力されたオン信号が制御部160に入力されると、制御部160は、昇降機構を駆動して、シート積載板14の上昇を停止する。この結果、ピックアップローラー43がシートの給紙位置に達する。
【0064】
その後、フィードローラー45の駆動軸59及び一対の搬送ローラー49の上ローラー141の駆動軸145が駆動されて回転する。フィードローラー45の駆動軸59が回転すると、フィードローラー45とともにピックアップローラー43が回転する。これにより、最上のシートが、分離ニップN1に向かって送り出し経路151に沿って送り出される。
【0065】
送り出されたシートが1枚の場合は、分離ニップN1において、リタードローラー47がフィードローラー45に対して従動回転して、シートを搬送ニップN2に向けて送り出す。送り出されたシートが複数枚の場合は、最上位のシートはフィードローラー45によって送り出されるが、最上位のシートとその下方のシートとの摩擦力は、下方のシートとリタードローラー47との摩擦力よりも小さく、リタードローラー47には所定以上のトルクがかからないので、トルクリミッター107の作用によってリタードローラー47は回転せず、下方のシートは搬送されない。このように、フィードローラー45とリタードローラー47とによってシートが捌かれ、最上の1枚のシートのみが搬送ニップN2に向けて送り出される。
【0066】
一対の搬送ローラー49の上ローラー141の駆動軸145が回転すると、搬送ニップN2に送り出されたシートは、搬送ニップN2を通り、送り出し経路151から水平搬送路31に搬送される。その後、2組の搬送ローラー39によって水平搬送路31に沿って搬送され、傾斜路38から搬送経路11に搬送される。
【0067】
なお、画像形成動作によってシート積載板14上のシートが減少すると、ピックアップローラー43と最上のシートとの当接位置が下降し、給紙ホルダー55が駆動軸59を中心として下方に回動する。この際、図11に示されるように、分離ニップN1と搬送ニップN2を通る線L4に対する、ピックアップローラー43とシートとの接点P1と分離ニップN1を通る線L5の角度αが5度程度の場合、ピックアップローラー43によってシートをスムーズに送り出すことができる。したがって、上面検知センサー69は、分離ニップN1と搬送ニップN2を通る線L4に対する、ピックアップローラー43とシートとの接点と分離ニップN1を通る線L5の角度αが5度以上になると、オン信号を発するように設定されることが好ましい。
【0068】
また、シート積載板14上のシートがなくなると、前述のように、アクチュエータがシート積載板14のスリットを通過し、アクチュエータが所定の姿勢から揺動してPE検知センサーがオン信号を出力する。制御部160は、オン信号が入力されると、シート積載板14上のシートがなくなったことが判定し、操作パネルにシートがないことを表示する。
【0069】
上記説明したように本発明によれば、給紙位置におけるピックアップローラー43とシートとの接点P1と、分離ニップN1と、搬送ニップN2とによって形成される直線状の送り出し経路151に沿ってシートが搬送されるので、分離ニップN1と搬送ニップN2とに挟持されるシートから、リタードローラー47又はフィードローラー45に負荷が加わりにくい。つまり、フィードローラー45又はリタードローラー47とシートとの摩擦が起きにくいので、フィードローラー45及びリタードローラー47の摩耗が生じにくい。したがって、分離ニップN1におけるシートの分離動作不良が生じにくく、リタードローラー47及びフィードローラー45の寿命を延ばすことができる。
【0070】
さらに、接点P1と、分離ニップN1と、搬送ニップN2とが直線状に配置されることに加えて、接点P1における給紙圧F1≦分離ニップN1のニップ圧F2<搬送ニップN2のニップ圧F3である。搬送ニップN2のニップ圧を高くすることで、ピックアップローラー43で送り出されたシートの搬送がアシストされ、その分、分離ニップN1のニップ圧を下げることができる。したがって、分離ニップN1のニップ圧を下げて、分離力を高めることができる。
【0071】
特に、一対の搬送ローラー49と、ピックアップローラー43、フィードローラー45、リタードローラー47とがユニット化されているので、ピックアップローラー43とシートとの接点P1及び分離ニップN1に対する搬送ニップN2の位置決め精度を出しやすい。さらに、これら全てのローラーの調整や管理を一括して行うことができるので、メンテナンス性が向上する。したがって、シートの全種類に対して耐久性を向上でき、初期の画質を維持することが可能となる。ただし、一対の搬送ローラー49を、給紙位置におけるピックアップローラー43とシートとの接点P1と分離ニップN1とを通る線上に位置するように、上下のガイド板33及び35に設けてもよい。
【0072】
さらに、リタードローラー47は、分離ニップN1におけるリタードローラー47の外周面の法線L1の方向に沿って、フィードローラー45に押圧されている。したがって、分離ニップN1を通過したシートを、送り出し経路151に沿って安定に搬送することができる。つまり、リタードホルダー101のピン131を、一対の搬送ローラー49の搬送ニップN2よりも、シートの送り出し方向における下流側に配置することができるので、分離ニップN1におけるリタードホルダー101の回動方向を、分離ニップN1におけるリタードローラー47の外周面の法線L1の方向と一致させることができる。さらに、分離ニップN1の分離圧の設定範囲を広くすることができるので、厚さや種類の異なるシートに広く対応できる。分離ニップN1における搬送力(ニップ圧F2)と分離力とはトレードオフであり、分離力を上げると搬送力が低下する関係を有する。前述のように、本実施形態では、搬送ニップN2のニップ圧F3を高くすることでシートの搬送をアシストして、分離ニップN1における搬送力の低下を補うことができるので、分離力を従来よりも上げることが可能となる。これにより、分離圧の設定範囲が広がる。
【0073】
また、給紙ユニット37は、装置本体3に着脱可能な水平搬送装置15Lに支持されている。したがって、水平搬送装置15Lを装置本体3から取り出すことにより、各ローラーのメンテナンスや交換を容易に行うことができる。さらに、リタードホルダー101は給紙ユニット37のハウジング41に対して着脱可能であるので、リタードローラー47や、他のローラーのメンテナンスや交換をより容易に行うことができる。
【0074】
さらに、押圧力調整機構71によってピックアップローラー43の押圧力を多段階で調整することができるので、シートの厚さや種類に応じて適切な押圧力に設定することができる。
【0075】
本発明は特定の実施形態について記載されてきたが、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の範囲及び主旨を逸脱しない限りにおいて、当業者は上記実施形態を改変可能である。
【符号の説明】
【0076】
1 画像形成装置
3 装置本体
7 画像形成部
15S、15L 給紙装置
37 給紙ユニット
43 ピックアップローラー
45 フィードローラー
47 リタードローラー
49 一対の搬送ローラー
101 リタードホルダー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11