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特許7380005無線端末、コアネットワークノード、及びこれらの方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】無線端末、コアネットワークノード、及びこれらの方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20231108BHJP
   H04W 60/04 20090101ALI20231108BHJP
【FI】
H04W48/16
H04W60/04
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019175155
(22)【出願日】2019-09-26
(65)【公開番号】P2021052346
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-08-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田村 利之
(72)【発明者】
【氏名】高倉 強
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-524940(JP,A)
【文献】特開2011-049701(JP,A)
【文献】特表2015-523775(JP,A)
【文献】Vertical LAN,3GPP TSG CT WG1 #119 C1-194541,2019年08月19日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線端末であって、
一時的に禁止されたプライベート・セルラーネットワークのリストを管理する第1の手段と、
1又はそれ以上の選択条件に基づいてプライベート・セルラーネットワークを選択し、前記選択されたネットワークへの登録を試行する第2の手段と、
を備え、
前記1又はそれ以上の選択条件は、選択されるプライベート・セルラーネットワークが前記リストに含まれていないとの条件を備え、
前記第1の手段は、
前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末が前記第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージをコアネットワークへ送信した後に前記無線端末が前記コアネットワークから受信した場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納し、
前記第1のプライベート・セルラーネットワークへのアクセスを提供する無線アクセスネットワークの無線特性が前記登録要求又はサービス要求メッセージが拒絶されたときの前記無線アクセスネットワークの前記無線特性と異なる場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除く、
よう構成されている、無線端末。
【請求項2】
前記無線特性は、位置登録エリアの識別子を含む、
請求項1に記載の無線端末。
【請求項3】
前記位置登録エリアは、トラッキングエリアであり、
前記位置登録エリアの前記識別子は、Tracking Area Code(TAC)を含む、
請求項2に記載の無線端末。
【請求項4】
前記無線特性は、セルの識別子を含む、
請求項1~3のいずれか1項に記載の無線端末。
【請求項5】
前記無線特性は、周波数バンドを含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の無線端末。
【請求項6】
前記無線特性は、タイミングアドバンス値を含む、
請求項1~5のいずれか1項に記載の無線端末。
【請求項7】
前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークの選択及び登録の一時的な制限を実施する又は解除するための第1の条件を示す情報要素を含み、
前記第1の手段は、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くか否かを前記第1の条件に基づいて判定するよう構成されている、
請求項1~6のいずれか1項に記載の無線端末。
【請求項8】
前記第1の手段は、前記第1の条件が前記無線特性の変化に関する条件を含む場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くか否かを前記無線特性に基づいて判定するよう構成されている、
請求項7に記載の無線端末。
【請求項9】
無線端末により行われる方法であって、
一時的に禁止されたプライベート・セルラーネットワークのリストを管理すること、及び
1又はそれ以上の選択条件に基づいてプライベート・セルラーネットワークを選択し、前記選択されたネットワークへの登録を試行すること、
を備え、
前記1又はそれ以上の選択条件は、選択されるプライベート・セルラーネットワークが前記リストに含まれていないとの条件を備え、
前記管理することは、
前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末が前記第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージをコアネットワークへ送信した後に前記無線端末が前記コアネットワークから受信した場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納すること、及び
前記第1のプライベート・セルラーネットワークへのアクセスを提供する無線アクセスネットワークの無線特性が前記登録要求又はサービス要求メッセージが拒絶されたときの前記無線アクセスネットワークの前記無線特性と異なる場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くこと、
を備える、方法。
【請求項10】
コアネットワークノードであって、
第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージを無線端末から受信する第1の手段と、
前記無線端末のための加入者情報が存在しない場合に、前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末に送信する第2の手段と、
を備え、
前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークの選択及び登録の一時的な制限を実施する又は解除するための第1の条件を示す情報要素を含
前記拒絶メッセージは、一時的に禁止されたプライベート・セルラーネットワークのリストへ前記第1のプライベート・セルラーネットワークを格納することを前記無線端末に引き起こし、
前記第1の条件は、前記第1のプライベート・セルラーネットワークへのアクセスを提供する無線アクセスネットワークの無線特性の変化に関する条件を含み、
前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くか否かを前記無線特性の変化に関する条件に基づいて判定することを前記無線端末に引き起こす、
コアネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、セルラーネットワークに関し、特にプライベート(又はローカル)セルラーネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
The 3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、プライベート(又はローカル)セルラーネットワークの標準化を進めている(例えば非特許文献1-6を参照)3GPP用語(Terminology)では、プライベート(又はローカル)セルラーネットワークは、non-public network(NPN)と呼ばれる。NPNは、non-public useのために配備(deployed)された5G system(5GS)である。NPNは、プライベート5Gネットワーク又はローカル5Gネットワークとも呼ばれる。
【0003】
NPNは、stand-alone Non-Public Network(SNPN)として、又はpublic network integrated NPNとして配備(deployed)される。Public network integrated NPNは、Public Land Mobile Network (PLMN)のサポートを伴って配備(deployed)される。これとは対照的に、SNPNは、NPNオペレータにより運用され、Public Land Mobile Network(PLMN)により提供されるネットワーク機能(functions)に頼らない。
【0004】
SNPNは、PLMN identifier/identity(PLMN ID)とNetwork identifier(NID)の組み合わせ(combination)により特定(identified)される。すなわち、SNPN identityは、PLMN IDとNIDの組み合わせである。SNPNsのために用いられるPLMN IDはユニークであることを必要としない。private networksのために予約されたPLNM IDsが、SNPNのために使用されることができる。例えば、SNPNを特定するPLMN IDは、“999”を示すMobile Country Code(MCC)と3GPPにより定義されたMobile Network Code(MNC)から成る(consist of)。MCC 999は、プライベートネットワーク内での内部使用(internal use within a private network)のためにInternational Telecommunication Union (ITU)によって割り当てられている。
【0005】
NIDは、2つの割り当て(assignment)モデル、すなわちlocally managed NIDs及びuniversally managed NIDs、をサポートする。Universally managed NIDsは、グローバルにユニーク(globally unique)であると想定される。これとは対照的に、locally managed NIDsは、SNPNsによって自主管理(self-managed)されると想定される。すなわち、locally managed NIDsは、導入時(deployment time)にSNPNsによって個別に(individually)選択される。したがって、locally managed NIDsはユニークでなくてもよい。Locally managed NIDsは、universally managed NIDsとは異なるナンバリング空間(space)を使用する。NIDは、assignment model indication及びNID valueから成る(consist of)と想定される(非特許文献6を参照)。Assignment model indicationは、universally managed NID又はlocally managed NIDを示す。
【0006】
SNPNsへのアクセスを提供するNext Generation Radio Access Network (NG-RAN) nodesは、1又は複数のPLMN IDs及びPLMN ID毎のNIDsのリスト(List of NIDs per PLMN ID)を示すシステム情報をブロードキャストする。SNPN-enabled User Equipment(UE)は、PLMN ID及びNIDの複数の組み合わせ(multiple combinations)の受信をサポートする。さらに、NG-RAN nodesは、オプションで、NID毎のヒューマンリーダブル・ネットワーク名(human-readable network name per NID)をブロードキャストしてもよい。NID毎のヒューマンリーダブル・ネットワーク名は、後述する手動SNPN選択のためにのみ使用される。
【0007】
SNPN-enabled UE(又はmobile equipment (ME))は、"list of subscriber data"を設定される。"list of subscriber data"は、ゼロ又はそれ以上のエントリを包含する。"list of subscriber data"の各エントリは、加入者識別子(subscriber identifier)、資格情報(credentials)、及びSNPN identityを含む。Subscriber identifierは、5G Subscription Permanent Identifier(SUPI)の形式(in the form of)である。
【0008】
SNPN-enabled UEは、SNPN access modeをサポートする。SNPN-enabled UE がSNPN access modeで動作するようセットされているとき、当該UEは、無線インタフェース(i.e., 5G Uuインタフェース)上でSNPNのみを選択し且つこれに登録する。言い換えると、SNPN access modeで動作しているUEは、PLMN選択プロセスの代わりに、SNPN 選択プロセスを行う。SNPN 選択プロセスのために2つのモード、すなわち自動(automatic)SNPN選択モード及び手動(manual)SNPN選択モードがある。SNPN access modeで動作しているUEは、1又は複数のPLMN IDs及びPLMN ID毎のNIDsのリストをbroadcast system informationから読み出し、これらをネットワーク選択(i.e., SNPN選択)において考慮する。
【0009】
自動SNPN選択モードでは、UEは、利用可能(available)、且つ許可された(allowable)、且つUE(ME)内の"list of subscriber data"のエントリに含まれるSNPN identityにより特定されるSNPNを選択する。ここで、allowable SNPNは、“permanently forbidden SNPNs”リストに含まれておらず、且つ “temporarily forbidden SNPNs”リストにも含まれていないSNPNを意味する。すなわち、自動SNPN選択プロセスにおいて、UEは、“permanently forbidden SNPNs”リスト又は“temporarily forbidden SNPNs”リストに格納されているSNPN identitiesにより特定されるSNPNsを選択しない。UEは、選択されたSNPNへの登録(registrations)を試行する。具体的には、UEは、選択されたSNPNへの登録を要求するためのNon-Access Stratum(NAS)メッセージ(i.e., REGISTRATION REQUESTメッセージ)を5GCにNG-RANを介して送信する。
【0010】
SNPN-enabled UEは、“temporarily forbidden SNPNs”リスト、及び“permanently forbidden SNPNs”リストを管理する。このうち、“temporarily forbidden SNPNs”リストの管理は以下のように行われる(特に、非特許文献2のセクション5.30.2.5、非特許文献3のセクション4.9、非特許文献4のセクション5.5.1.2.5、5.5.1.3.5、及び5.6.1.5、並びに非特許文献5を参照)。
【0011】
もしUEがPLMN ID及びlocally managed NID(つまりnon-unique SNPN identity)により特定されるSNPNにおいて登録手順又はサービス要求手順を行い、且つ当該UEのためのサブスクリプションがネットワークに存在しない場合、Access and Mobility Management Function(AMF)は、当該UEが同一のSNPNに自動的に(automatically)選択し且つ登録することを一時的に(temporarily)妨げるために、適切な原因(cause)コード又は値を伴って当該UEをリジェクトする。具体的には、AMFは、PLMN ID及びlocally managed NIDにより特定されるSNPNへのUEからのREGISTRATION REQUEST(又はSERVICE REQUEST)メッセージをリジェクトする場合、5GS mobility management (5GMM) cause #74 “Temporarily not authorized for this SNPN”を示すREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージを当該UEに送信する。なおAMFは、5G Core Network(5GC)のネットワーク機能の1つである。AMFは、例えば、RAN Control Plane(CP)インタフェース(i.e., N2インタフェース)の終端、registration management、connection management、及びmobility managementを含む。幾つかの又は全てのAMF機能(functionalities)は、AMFの1つの実体(single instance 又はentity)にサポートされてもよい。
【0012】
UEは、受信したREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージが5GMM cause #74 (Temporarily not authorized for this SNPN)を示す場合、当該SNPN identityを"temporarily forbidden SNPNs"リストに追加し、タイマを開始する。当該タイマは、60分以上(not shorter than 60 minutes)であることが想定されている。さらに、UEは、5GMM-DEREGISTERED.PLMN-SEARCH状態に入り、SNPN選択を行う。
【0013】
UE(MS)は、以下のいずれかの条件が成立する場合に“temporarily forbidden SNPNs”リストからSNPNを取り除く(remove):
・ユーザによる手動SNPN選択に続く成功裏の(successful)Location Registration(LR)が存在する;
・60分以上(not shorter than 60 minutes)の特定の(specific)タイマが満了する;
・UE(MS)が電源オフされる(switched off);又は
・“list of subscriber data”内の当該SNPNのSNPN identityに関するエントリが更新される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0014】
【文献】3GPP TR 23.734 V16.2.0 (2019-06) “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Study on enhancement of 5G System (5GS) for vertical and Local Area Network (LAN) services(Release 16)”, June 2019
【文献】3GPP TS 23.501 V16.1.0 (2019-06) “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; System Architecture for the 5G System; Stage 2 (Release 16)”, June 2019
【文献】3GPP TS 23.122 V16.2.0 (2019-06) “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) functions related to Mobile Station (MS) in idle mode (Release 16)”, June 2019
【文献】3GPP TS 24.501 V16.1.0 (2019-06) “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) protocol for 5G System (5GS); Stage 3 (Release 16)”, June 2019
【文献】Ericsson, Qualcomm Incorporated, “Lists of temporarily and permanently forbidden SNPNs” , C1-194768, 3GPP TSG-CT WG1 Meeting #119, Wroclaw, Poland, 26-30 August 2019
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell, “Network Identifier for SNPN”, C4-193815, 3GPP TSG-CT WG4 Meeting #93, Wroclaw, Poland, 26-30 August 2019
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
上述したように、SNPNのためのこれまでの合意によると、自動 SNPN選択モードであるUEは、ユーザによる自動SNPN選択モードから手動SNPN選択モードへの切り替え、UE(MS)の電源オフ、又は“list of subscriber data”のエントリの更新がなければ、短くて60分のタイマが満了するまで“temporarily forbidden SNPNs”リストに含まれているSNPNへの登録手順を行うことができない。
【0016】
SNPN identityは、PLMN IDとlocally managed NIDのユニークでない組み合わせであってもよい。したがって、異なるSNPN operatorsによって運用される異なるSNPNsが同一のSNPN identityによって特定される状況が発生し得る。一例として、異なるSNPN operatorsによって運用されるSNPN #1及びSNPN #2が同一のSNPN identityにより特定されるケースを考える。このケースでは、UEは、NG-RANによりブロードキャストされるシステム情報から当該SNPN identityを読み出しても、当該SNPN identityがどのSNPN(i.e., SNPN #1又はSNPN #2)に関連付けられているかを知ることができない。
【0017】
したがって、例えば、SNPN #2に対応するエントリを含むがSNPN #1に対応するエントリを含まない"list of subscriber data"を設定されたUEが、SNPN #1へのアクセスを提供するNG-RANからブロードキャストされるシステム情報を受信し、自動SNPN選択を行い、これによりSNPN #1にREGISTRATION REQUEST(又はSERVICE REQUEST)メッセージを送信してしまう可能性がある。この場合、SNPN #1に関連付けられているAMFは、5GMM cause #74 (Temporarily not authorized for this SNPN)を示すREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージを当該UEに送信するかもしれない。このREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージの受信に応答して、当該UEは、当該SNPN identityを"temporarily forbidden SNPNs"リストに追加し、60分以上の特定のタイマを開始する。そうすると、たとえ当該UEが移動してSNPN #2へのアクセスを提供するNG-RANのカバレッジに入ったとしても、ユーザによる自動SNPN選択モードから手動SNPN選択モードへの切り替え、UE(MS)の電源オフ、又は“list of subscriber data”のエントリの更新がなければ、当該タイマが満了するまで当該UEはSNPN #2への登録手順を開始できない。
【0018】
しかしながら、UEが移動してSNPN #2へのアクセスを提供するNG-RANのカバレッジ内に入ったことが期待できる場合には、UEは"temporarily forbidden SNPNs"リストから当該SNPN identityを削除できることが好ましいかもしれない。これにより、UEはSNPN #2への登録手順を速やかに開始できる。
【0019】
ここに開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、一時的に禁止された(temporarily forbidden)プライベート(又はローカル)セルラーネットワーク(e.g., SNPNs)のリストからのエントリの削除を無線端末(e.g., UE)の移動に関係する新たな条件の成立に応じて行うことを無線端末(e.g., UE)に可能にすることに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。なお、この目的は、ここに開示される複数の実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0020】
第1の態様では、無線端末は、一時的に禁止されたプライベート・セルラーネットワークのリストを管理し、1又はそれ以上の選択条件に基づいてプライベート・セルラーネットワークを選択し、前記選択されたネットワークへの登録を試行するよう構成される。前記1又はそれ以上の選択条件は、選択されるプライベート・セルラーネットワークが前記リストに含まれていないとの条件を含む。前記無線端末は、前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末が前記第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージをコアネットワークへ送信した後に前記無線端末が前記コアネットワークから受信した場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納する。さらに、前記無線端末は、前記第1のプライベート・セルラーネットワークへのアクセスを提供する無線アクセスネットワークの無線特性が前記登録要求又はサービス要求メッセージが拒絶されたときの以前の前記無線アクセスネットワークの前記無線特性と異なる場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除く。
【0021】
第2の態様では、無線端末により行われる方法は、一時的に禁止されたプライベート・セルラーネットワークのリストを管理すること、及び1又はそれ以上の選択条件に基づいてプライベート・セルラーネットワークを選択し、前記選択されたネットワークへの登録を試行することを含む。前記1又はそれ以上の選択条件は、選択されるプライベート・セルラーネットワークが前記リストに含まれていないとの条件を含む。さらに、前記管理することは、
(a)前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末が前記第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージをコアネットワークへ送信した後に前記無線端末が前記コアネットワークから受信した場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納すること、及び
(b)前記第1のプライベート・セルラーネットワークへのアクセスを提供する無線アクセスネットワークの無線特性が前記登録要求又はサービス要求メッセージが拒絶されたときの以前の前記無線アクセスネットワークの前記無線特性と異なる場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くこと、
を含む。
【0022】
第3の態様では、コアネットワークノードは、第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージを無線端末から受信し、前記無線端末のための加入者情報を存在しない場合に、前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末に送信するよう構成されている。前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークの選択及び登録の一時的な制限を実施する又は解除するための第1の条件を示す情報要素を含む。
【0023】
第4の態様では、コアネットワークノードにより行われる方法は、(a)第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージを無線端末から受信すること、及び(b)前記無線端末のための加入者情報を存在しない場合に、前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末に送信すること、を含む。前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークの選択及び登録の一時的な制限を実施する又は解除するための第1の条件を示す情報要素を含む。
【0024】
第5の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第2又は第4の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
【発明の効果】
【0025】
上述の態様によれば、一時的に禁止されたプライベート(又はローカル)セルラーネットワーク(e.g., SNPNs)のリストからのエントリの削除を無線端末(e.g., UE)の移動に関係する新たな条件の成立に応じて行うことを無線端末(e.g., UE)に可能にすることに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施形態に係るセルラーネットワークの構成例を示す図である。
図2】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図3】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図4】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図5】実施形態に係るUE及びAMFの動作の一例を示すシーケンス図である。
図6】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図7】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図8】実施形態に係るUE及びAMFの動作の一例を示すシーケンス図である。
図9】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図10】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図11】実施形態に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図12】実施形態に係るUEの構成例を示すブロック図である。
図13】実施形態に係るAMFの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0028】
以下に説明される複数の実施形態は、独立に実施されることもできるし、適宜組み合わせて実施されることもできる。これら複数の実施形態は、互いに異なる新規な特徴を有している。したがって、これら複数の実施形態は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し、互いに異なる効果を奏することに寄与する。
【0029】
以下に示される複数の実施形態は、3GPP第5世代移動通信システム(5G system(5GS))を主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施形態は、3GPPのnon-public network(NPN)と類似のプライベート(又はローカル)セルラーネットワークをサポートする他のセルラー通信システムに適用されてもよい。
【0030】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例を示している。無線端末(UE)1は、SNPN-enabled UEであり、list of subscriber data11を設定される。list of subscriber data11は、ゼロ又はそれ以上のエントリを包含する。list of subscriber data11の各エントリは、加入者識別子(subscriber identifier)、資格情報(credentials)、及びSNPN identityを含む。Subscriber identifierは、5G Subscription Permanent Identifier(SUPI)の形式(in the form of)であってもよい。
【0031】
NG-RAN nodes21及び22は、1又はそれ以上のSNPNsへのアクセスを提供する。NG-RAN nodes21及び22は、5G gNBsであってもよい。図1の例では、NG-RAN node21は、SNPN #1及びSNPN #2を含む複数のSNPNsへのアクセスを提供する。すなわち、NG-RAN node21は、SNPNs #1及び#2を含む複数のSNPNsによってシェアされる。言い換えると、NG-RAN node21は、SNPNs #1及び#2を含む複数のSNPNsに属する。なお、図1の例では、SNPNs #1及び#2はそれぞれ異なる5G Core Networks(5GCs)31及び32に関連付けられ、NG-RAN node21は5GCs31及び32に接続されている。しかしながら、幾つかの実装では、異なるSNPNs(又はSNPN identities)が同一の5GCに関連付けられてもよい。
【0032】
一方、NG-RAN node22は、SNPN #3及びSNPN #4を含む複数のSNPNsへのアクセスを提供する。SNPNs #3及び#4はそれぞれ異なる5G Core Networks(5GCs)33及び34に関連付けられ、NG-RAN node22は5GCs33及び34に接続されている。幾つかの実装では、SNPNs #3及び#4(又はこれらのSNPN identities)が同一の5GCに関連付けられてもよい。NG-RAN node22が属する複数のSNPNsのうち少なくとも幾つかは、NG-RAN node21が属する複数のSNPNsに含まれてもよい。
【0033】
NG-RAN node21は、SNPNs #1及び#2を含む複数のSNPNsのSNPN identitiesを示すシステム情報をブロードキャストする。既に説明したように、SNPN identityは、PLMN IDとNIDの組み合わせである。したがって、NG-RAN node21は、SNPNs #1及び#2を含む複数のSNPNsを特定するための1又は複数のPLMN IDs及びPLMN ID毎のNIDsのリスト(List of NIDs per PLMN ID)をブロードキャストする。同様に、NG-RAN node22は、SNPNs #3及び#4を含む複数のSNPNsを特定するための1又は複数のPLMN IDs及びPLMN ID毎のNIDsのリスト(List of NIDs per PLMN ID)をブロードキャストする。NG-RAN nodes21及び22の各々のシステム情報は、さらに、PLMN毎又はSNPN毎の追加のパラメータ(e.g., cell-ID、及び1又はそれ以上のTracking Areas(Tracking Area Codes(TACs))を含む。
【0034】
UE1は、SNPN access modeをサポートする。UE1がSNPN access modeで動作するようセットされているとき、UE1は、無線インタフェース(i.e., 5G Uuインタフェース)上でSNPNのみを選択し且つこれに登録する。SNPN 選択プロセスのために自動SNPN選択モード及び手動SNPN選択モードがある。例えば、SNPN access modeで動作しているUE1がNG-RAN node21のカバレッジ内に位置しているとき、UE1は、NG-RAN node21のシステム情報を受信し、1又は複数のPLMN IDs及びPLMN ID毎のNIDsのリストを当該システム情報から読み出し、これらをSNPN選択において考慮する。
【0035】
SNPN-enabled UE1は、temporarily forbidden SNPNsリスト12を管理する。SNPN-enabled UE1は、さらに、図示されていないpermanently forbidden SNPNsリストを管理してもよい。既に説明したように、temporarily forbidden SNPNs12(及びpermanently forbidden SNPNs)は自動SNPN選択モードでのSNPN選択のために使用される。
【0036】
具体的には、自動SNPN選択モードでは、UE1は、利用可能(available)、且つ許可された(allowable)、且つlist of subscriber data11のエントリに含まれるSNPN identityにより特定されるSNPNを選択する。ここで、allowable SNPNは、temporarily forbidden SNPNsリスト12に含まれておらず、(もしUE1がそれを管理しているなら)permanently forbidden SNPNsリストにも含まれていないSNPNを意味する。すなわち、自動SNPN選択プロセスにおいて、UE1は、temporarily forbidden SNPNsリスト12又はpermanently forbidden SNPNsリストに格納されているSNPN identitiesにより特定されるSNPNsを選択しない。UE1は、選択されたSNPNへの登録(registrations)を試行する。具体的には、UE1は、選択されたSNPNへの登録を要求するためのNon-Access Stratum(NAS)メッセージ(i.e., REGISTRATION REQUESTメッセージ)を5GC内のAMFにNG-RAN nodeを介して送信する。
【0037】
図2は、自動選択モードでのUE1の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ201では、UE1は、temporarily forbidden SNPNsリスト12を管理する。当該管理は、リスト12へのエントリ(SNPN identity)の追加、リスト12からのエントリ(SNPN identity)の削除を含む。ステップ202では、UE1は、自動SNPN選択モードにおいて、1又はそれ以上の選択条件に基づいてSNPNを選択し、選択されたSNPNへの登録を試行する。1又はそれ以上の選択条件は、選択されるSNPNがtemporarily forbidden SNPNsリスト12に含まれていないとの条件を少なくとも含む。
【0038】
以下では、UE1によるtemporarily forbidden SNPNsリスト12の管理の具体例を図3及び4を参照して説明する。図3は、temporarily forbidden SNPNsリスト12へエントリを追加する手順の例を示している。ステップ301では、UE1は、第1のSNPNに関連付けられたREGISTRATION REQUESTメッセージ又はSERVICE REQUESTメッセージをAMFへ送信する。REGISTRATION REQUESTメッセージは、5GS servicesへの初期登録のため、UE1の移動(mobility)に伴う5GS servicesの登録更新のため、又は周期的な5GS servicesの登録更新のための登録手順においてUEからAMFに送信される。一方、SERVICE REQUESTメッセージは、サービス要求手順においてUEからAMFに送信される。サービス要求手順は、UEの5GS mobility management (5GMM) modeを5GMM-IDLEから5GMM-CONNECTED modeに変更するため、又はPDU sessionsのためのユーザープレーン・リソース(user-plane resources)の確立(establishment)を要求するために使用される。
【0039】
ステップ302では、UE1は、UE1が第1のSNPNを選択し且つ登録することを一時的に妨げるためのREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージをAMFから受信する。具体的には、当該REGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージは、5GMM cause #74 “Temporarily not authorized for this SNPN”を示す。例えば、AMFは、第1のSNPNがPLMN ID及びlocally managed NIDにより特定され、且つUE1のための加入者情報(subscription)が存在しない場合に、UE1を拒絶するために5GMM cause #74を示すREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージを送信する。
【0040】
ステップ303では、5GMM cause #74を示すREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージを受信したことに応答して、UE1は、第1のSNPN(つまり、そのSNPN identity)をTemporarily forbidden SNPNsリスト12に格納する。さらに、UE1は、第1のSNPNをリスト12から取り除くための判定に使用される特定の(specific)タイマを開始してもよい。当該タイマは、60分以上(not shorter than 60 minutes)であってもよい。さらに、UEは、5GMM-DEREGISTERED.PLMN-SEARCH状態に入り、SNPN選択を行ってもよい。
【0041】
なお、既に説明したように、SNPN identityは、ユニークでないPLMN IDとlocally managed NIDの組み合わせであってもよい。したがって、異なるSNPN operatorsによって運用される異なるSNPNsが同一のSNPN identityによって特定される状況が発生し得る。一例として、図1に示されたSNPN #1及びSNPN #3が同一のSNPN identityによって特定され、さらにUE1に設定されているlist of subscriber data11が、SNPN #3に対応するエントリを含むがSNPN #1に対応するエントリを含まないケースを考える。このケースでは、UE1は、NG-RAN node21のシステム情報から読み出されたSNPN #1のSNPN identityをSNPN #3のそれと区別できない。したがってUE1は、NG-RAN node21のシステム情報を受信し、自動SNPN選択を行い、これによりSNPN #1にREGISTRATION REQUEST(又はSERVICE REQUEST)メッセージを送信してしまう可能性がある。
【0042】
この場合、SNPN #1に関連付けられているAMFは、UE1のためのSNPN #1に関する加入者情報(subscription)が存在しないと判定し、5GMM cause #74 を示すREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージをUE1に送信するかもしれない。このREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージの受信に応答して、UE1は、当該SNPN identityをtemporarily forbidden SNPNsリスト12に追加し、60分以上の特定のタイマを開始する。そうすると、たとえUE1が移動してSNPN #3へのアクセスを提供するNG-RAN node22のカバレッジに入ったとしても、ユーザによる自動SNPN選択モードから手動SNPN選択モードへの切り替え、UE1(MS)の電源オフ、又はlist of subscriber data11のエントリの更新がなければ、当該タイマが満了するまでUE1はSNPN #3への登録手順を開始できない。
【0043】
このような問題に対処するため、例えば、UE1は図4に示された手順を行ってもよい。ステップ401では、UE1は、第1のSNPNへのアクセスを提供する無線アクセスネットワーク(i.e., NG-RAN)の無線特性を取得する。例えば、UE1は、第1のRANを特定するSNPN identityをブロードキャストするNG-RAN node22の無線特性を取得する。第1のSNPNのSNPN identityは、例えば、異なるSNPN #1及びSNPN #3に共通のSNPN identityである。
【0044】
ステップ402では、UE1は、取得された無線特性が、第1のSNPNへのREGISTRATION REQUEST(又はSERVICE REQUEST)メッセージが拒絶されたときの以前のそれと異なるか否かを判定する。取得された無線特性がREGISTRATION REQUEST(又はSERVICE REQUEST)メッセージが拒絶されたときの以前のそれと異なる場合、UE1は、第1のSNPNのSNPN identityをtemporarily forbidden SNPNsリスト12から取り除く。
【0045】
幾つかの実装では、図4の手順で使用されるNG-RANの無線特性は、位置登録エリア(e.g., tracking area)の識別子(e.g., Tracking Area Code(TAC)又はTracking Area Identity(TAI))を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、NG-RANの無線特性は、セルの識別子(e.g., Cell-ID)を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、NG-RANの無線特性は、周波数バンド(又は周波数レンジ、又はスペクトラム)であってもよい。これは、NG-RAN nodeのダウンリンク信号(e.g., Physical Broadcast Channel(PBCH))の送信に使用される周波数バンド(又は周波数レンジ、又はスペクトラム)であってもよい。さらに又はこれに代えて、NG-RANの無線特性は、タイミングアドバンス(Timing Advance(TA))値であってもよい。よく知られているように、タイミングアドバンスは、アップリンク信号送信タイミングの制御に使用される。例えば、NG-RAN nodeは、ランダムアクセス手順においてUEから受信したPhysical Random Access Channel(PRACH)から初期(initial)TA valueを推定し、Timing Advance CommandをRandom Access Response(RAR)でUEに送る。Timing Advance Commandは、NG-RAN nodeにより推定されたTA valueに対応するインデックスを示す。
【0046】
図4の手順で使用されるNG-RANの無線特性は、UE1の移動に関連したパラメータであると言うことができる。したがって、UE1は、特定のタイマの満了に代えて又は加えて、UE1の移動に関係した他のパラメータ(i.e., NG-RANの無線特性)を考慮してtemporarily forbidden SNPNsリスト12からのSNPN(SNPN identity)の除去を行うことができる。
【0047】
例えば、上述のケース、つまりUE1がPLMN ID及びlocally managed NIDにより特定されるSNPN #1への登録をNG-RAN node21のカバレッジ内で試行したがAMFによりこれを拒絶されたケースを考える。図4の手順に従うと、UE1が移動して(SNPN #1と共通のPLMN ID及びlocally managed NIDにより特定される)SNPN #3へのアクセスを提供するNG-RAN node22のカバレッジ内に入ったことが期待できる場合に、UE1はtemporarily forbidden SNPNsリスト12から第1のSNPNのSNPN identity(例えば、異なるSNPN #1及びSNPN #3に共通のSNPN identity)を除去できる。したがって、UE1は、特定のタイマの満了に依存せずに、SNPN #3への登録手順を速やかに開始できる。
【0048】
以上の説明では、NG-RANの無線特性の差異又は変化に基づいてUE1が第1のSNPNのSNPN identityをtemporarily forbidden SNPNsリスト12から取り除く例が示された。さらに又はこれに代えて、UE1の移動に関連するその他のパラメータが、SNPN identityをtemporarily forbidden SNPNsリスト12から取り除くか否かの判定のために考慮されてもよい。幾つかの実装では、UE1は、UE1の内部情報に基づいて、SNPNのSNPN identityをtemporarily forbidden SNPNsリスト12から取り除くか否か判断してもよい。例えば、UE1が保有する地理的な位置情報(例えば、グローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System)が示すデータ)が第1のSNPNへのREGISTRATION REQUEST(又はSERVICE REQUEST)メッセージが拒絶されたときの位置と明らかに異なる位置を示す場合、NG-RANの無線特性に関わらず、UE1は第1のSNPNのSNPN identityをtemporarily forbidden SNPNsリスト12から取り除いてもよい。このような動作によっても、UE1は、特定のタイマの満了に代えて又は加えて、UE1の移動に関係した他のパラメータ(i.e., UE1の位置情報)を考慮してtemporarily forbidden SNPNsリスト12からのSNPN(SNPN identity)の除去を行うことができる。
【0049】
<第2の実施形態>
本実施形態は、SNPNの選択及び登録の一時的な禁止に関するUE及びAMFの動作に向けられている。本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0050】
図5は、本実施形態に係るUE1及びAMF500の動作の一例を示している。ステップ501では、UE1は、SNPNへの登録要求手順(又はサービス要求手順)を開始し、REGISTRATION REQUEST(又はSERVICE REQUEST)メッセージを送る。当該メッセージはNG-RAN nodeを介してAMF500に到達する。
【0051】
ステップ502では、AMF500は、UE1が当該SNPNを選択し且つ登録することを一時的に妨げるためのREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージをUE1に送る。具体的には、当該REGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージは、5GMM cause #74 “Temporarily not authorized for this SNPN”を示す。例えば、AMF500は、当該SNPNがPLMN ID及びlocally managed NIDにより特定され、且つUE1のための加入者情報(subscription)が存在しない場合に、UE1を拒絶するために5GMM cause #74を示すREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージを送信する。
【0052】
さらに、ステップ502では、AMF500は、当該SNPNの選択及び登録の一時的な制限を実施する又は解除するための条件を示す情報要素を、当該REGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージに含める。UE1は、5GMM CAUSE #74を包含し且つ実施(又は解除)条件を示す当該情報要素をさらに包含するREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージを受信する。当該メッセージの受信に応答して、UE1は、当該SNPNをtemporarily forbidden SNPNsリスト12に追加する。さらに、UE1は、当該SNPNをtemporarily forbidden SNPNsリスト12から取り除くか否かを、受信した実施条件又は解除条件に基づいて判定する。
【0053】
図6は、temporarily forbidden SNPNsリスト12からエントリを削除するためのUE1の動作の一例を示している。ステップ601では、UE1は、AMF500により指定された実施(又は解除)条件が成立するか否かを判定する。ステップ602では、UE1は、実施条件がもはや成立しなくなった場合、又は解除条件が成立した場合に、当該SNPNをtemporarily forbidden SNPNsリスト12から取り除く。
【0054】
幾つかの実装では、AMF500により指定される実施(又は解除)条件は、NG-RANの無線特性の変化に関する条件を含んでもよい。この場合、UE1は、当該SNPNをtemporarily forbidden SNPNsリスト12から取り除くか否かをNG-RANの無線特性に基づいて判定する。NG-RANの無線特性は、例えば、位置登録エリア(e.g., tracking area)の識別子、セルの識別子(e.g., Cell-ID)、周波数バンド(又は周波数レンジ、又はスペクトラム)、若しくはタイミングアドバンス値、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。具体的には、AMF500により指定される実施(又は解除)条件は、UE1が新たなtracking area(又はセル)に入るまで当該SNPNの選択及び登録が一時的に禁止されることを示してもよい。UE1は、取得された無線特性がREGISTRATION REQUEST(又はSERVICE REQUEST)メッセージが拒絶されたときの以前のそれと異なる場合に、当該SNPNをtemporarily forbidden SNPNsリスト12から取り除いてもよい。
【0055】
さらに又はこれに代えて、AMF500により指定される実施(又は解除)条件は、自動SNPN選択モードから手動SNPN選択モードへの変更に関する条件を含んでもよい。具体的には、AMF500により指定される実施(又は解除)条件は、UE1が手動SNPN選択モードに入るまで当該SNPNの選択及び登録が一時的に禁止されることを示してもよい。UE1は、自動選択モードから手動選択モードへの変更に応答して、当該SNPNをtemporarily forbidden SNPNsリスト12から取り除いてもよい。
【0056】
さらに又はこれに代えて、AMF500により指定された実施(又は解除)条件が自動SNPN選択モードから手動SNPN選択モードへの変更に関する条件を含む場合に、UE1は、そのモードを自動SNPN選択モードから手動SNPN選択モードに変えてもよい。例えば、図7に示されるように、UE1は、AMF500により指定された実施(又は解除)条件が自動SNPN選択モードから手動SNPN選択モードへの変更に関する条件を含むか否かを判定してもよい(ステップ701)。そして、実施(又は解除)条件が自動SNPN選択モードから手動SNPN選択モードへの変更に関する条件を含む場合、UE1は、手動SNPN選択モードに入ってもよい(ステップ702)。
【0057】
さらに又はこれに代えて、AMF500により指定される実施(又は解除)条件は、特定のタイマの満了に関する条件を含んでもよい。具体的には、AMF500より送信されるREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージは、タイマ値を含んでもよい。このタイマ値で制御される特定のタイマは、第1のSNPNをリスト12から取り除くか否かの判定のためにUE1により使用される。例えば、AMF500は、長いタイマ値(大きい数値)を指定することで、UE1から頻繁にREGISTRATION REQUEST(又はSERVICE REQUEST)メッセージを受信することを防止できる。
【0058】
AMF500により指定される実施(又は解除)条件が特定のタイマの満了に関する条件を含まないなら、UE1は、当該SNPNをtemporarily forbidden SNPNsリスト12に格納する際に特定のタイマを開始しないよう動作してもよい。
【0059】
本実施形態のUE1及びAMF500の動作に従うと、AMF500は、SNPNの選択及び登録の一時的な禁止を実施又は解除するための条件をUE1に明示的に指示することができる。
【0060】
<第3の実施形態>
本実施形態は、SNPNの選択及び登録の一時的な禁止に関するUE及びAMFの動作に向けられている。本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0061】
図8は、本実施形態に係るUE1及びAMF800の動作の一例を示している。ステップ801では、UE1は、SNPNへの登録要求手順(又はサービス要求手順)を開始し、REGISTRATION REQUEST(又はSERVICE REQUEST)メッセージを送る。当該メッセージはNG-RAN nodeを介してAMF800に到達する。
【0062】
ステップ802では、AMF800は、UE1が当該SNPNを選択し且つ登録することを一時的に妨げるためのREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージをUE1に送る。具体的には、当該REGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージは、5GMM cause #74 “Temporarily not authorized for this SNPN”を示す。例えば、AMF800は、当該SNPNがPLMN ID及びlocally managed NIDにより特定され、且つUE1のための加入者情報(subscription)が存在しない場合に、UE1を拒絶するために5GMM cause #74を示すREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージを送信する。REGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージは、タイマ値を含んでもよい。このタイマ値で制御される特定のタイマは、第1のSNPNをリスト12から取り除くか否かの判定のためにUE1により使用される。例えば、AMF500は、長いタイマ値(大きい数値)を指定することで、UE1から頻繁にREGISTRATION REQUEST(又はSERVICE REQUEST)メッセージを受信することを防止できる。
【0063】
さらに、ステップ802では、AMF800は、ユーザに表示されるためのヒューマンリーダブル情報を当該REGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージに含める。UE1は、5GMM CAUSE #74を包含し且つヒューマンリーダブル情報をさらに包含するREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージを受信する。当該メッセージの受信に応答して、UE1は、当該SNPNをtemporarily forbidden SNPNsリスト12に追加する。さらに、UE1は、REGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージがヒューマンリーダブル情報を含む場合に、手動SNPN選択モードに入る。
【0064】
図9は本実施形態に係るUE1の動作の一例を示している。ステップ901では、UE1は、UE1が第1のSNPNを選択し且つ登録することを一時的に妨げるためのREGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージをAMFから受信する。当該REGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージは、5GMM cause #74を示してもよい。ステップ902では、UE1は、第1のSNPNをtemporarily forbidden SNPNsリスト12に追加する。ステップ903では、当該REGISTRATION REJECT(又はSERVICE REJECT)メッセージがヒューマンリーダブル情報を含む場合に、UE1は手動SNPN選択モードに入る。
【0065】
手動SNPN選択モードに入った後に、UE1は、AMF800から受信したヒューマンリーダブル情報をユーザに提供してもよい。具体的には、UE1は、UE1に実装されているディスプレイ画面にヒューマンリーダブル情報を表示してもよい。ヒューマンリーダブル情報は、ユーザによる手動SNPNの選択(NIDの選択)のために利用されることができる。
【0066】
本実施形態のUE1及びAMF800の動作に従うと、AMF800は、UE1によるSNPNの選択及び登録を一時的に禁止する場合に、UE1を強制的に手動SNPN選択モードに変更できる。加えて、AMF800は、ユーザによる手動SNPNの選択(NIDの選択)のために利用されることができるヒューマンリーダブル情報をUE1に提供できる。ヒューマンリーダブル情報を考慮したユーザによる手動SNPNの選択は、locally managed NIDにより特定されるSNPN identityの競合(collision)に起因する好ましくない(自動)SNPN選択を回避することに寄与できる。
【0067】
<第4の実施形態>
本実施形態は、SNPNの選択及び登録の一時的な禁止に関するUEの動作に向けられている。本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0068】
図10は本実施形態に係るUE1の動作の一例を示している。ステップ1001~1003は、図3のステップ301~303と同様である。すなわち、UE1からの第1のSNPNへの登録要求又はサービス要求がAMFによって拒絶され、UE1は第1のSNPNをtemporarily forbidden SNPNsリスト12に追加する。ステップ1004では、UE1が自動SNPN選択モードであり、以前に第1のSNPNへの登録を許可されており、且つ第1のSNPNに関連付けられたヒューマンリーダブル・ネットワーク名を受信している場合に、UE1は手動SNPN選択モードに入る。
【0069】
既に説明したように、NG-RAN nodesは、オプションで、NID毎のヒューマンリーダブル・ネットワーク名(human-readable network name per NID)をブロードキャストしてもよい。NID毎のヒューマンリーダブル・ネットワーク名は、手動SNPN選択のためにのみ使用される。UE1は、第1のSNPNへの登録要求又はサービス要求に先立ってNG-RAN nodesからブロードキャストされるシステム情報を受信し、当該システム情報から第1のSNPNに対応するSNPN identity(PLMN ID及びNID)を読み出す。当該システム情報が第1のSNPNのNIDに関連付けられたヒューマンリーダブル・ネットワーク名をさらに包含する場合、UE1はこれを保持しておく。
【0070】
本実施形態のUE1の動作に従うと、UE1は、locally managed NIDにより特定されるSNPN identityの競合(collision)が生じている可能性がある場合に、手動SNPN選択モードに入ることができる。ヒューマンリーダブル・ネットワーク名を考慮したユーザによる手動SNPNの選択は、locally managed NIDにより特定されるSNPN identityの競合(collision)に起因する好ましくない(自動)SNPN選択を回避することに寄与できる。
【0071】
<第5の実施形態>
本実施形態は、UEによるSNPN選択に向けられている。本実施形態に係るセルラーネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0072】
図11は本実施形態に係るUE1の動作の一例を示している。ステップ1101では、UE1は、自動SNPN選択モードであり、SNPNを選択する。ステップ1102では、UE1は、選択されたSNPNのSNPN identity(又はNID)を複数のセルから同時に受信した場合、手動SNPN選択モードに入る。
【0073】
本実施形態のUE1の動作に従うと、UE1は、locally managed NIDにより特定されるSNPN identityの競合(collision)が生じている可能性がある場合に、手動SNPN選択モードに入ることができる。ユーザによる手動SNPNの選択は、locally managed NIDにより特定されるSNPN identityの競合(collision)に起因する好ましくない(自動)SNPN選択を回避することに寄与できる。
【0074】
続いて以下では、上述の複数の実施形態に係るUE及びAMFの構成例について説明する。図12は、UE1の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ1201は、NG-RAN nodesと通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1201は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ1201により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ1201は、アンテナアレイ1202及びベースバンドプロセッサ1203と結合される。RFトランシーバ1201は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ1203から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ1202に供給する。また、RFトランシーバ1201は、アンテナアレイ1202によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ1203に供給する。RFトランシーバ1201は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
【0075】
ベースバンドプロセッサ1203は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
【0076】
例えば、ベースバンドプロセッサ1203によるデジタルベースバンド信号処理は、Service Data Adaptation Protocol(SDAP)レイヤ、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、Medium Access Control(MAC)レイヤ、およびPhysical(PHY)レイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ1203によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、Radio Resource Control(RRC)プロトコル、及びMAC Control Elements(CEs)の処理を含んでもよい。
【0077】
ベースバンドプロセッサ1203は、ビームフォーミングのためのMultiple Input Multiple Output(MIMO)エンコーディング及びプリコーディングを行ってもよい。
【0078】
ベースバンドプロセッサ1203は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ1204と共通化されてもよい。
【0079】
アプリケーションプロセッサ1204は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ1204は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ1204は、メモリ1206又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、UE1の各種機能を実現する。
【0080】
幾つかの実装において、図12に破線(1205)で示されているように、ベースバンドプロセッサ1203及びアプリケーションプロセッサ1204は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ1203及びアプリケーションプロセッサ1204は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス1205として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
【0081】
メモリ1206は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ1206は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ1206は、ベースバンドプロセッサ1203、アプリケーションプロセッサ1204、及びSoC1205からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ1206は、ベースバンドプロセッサ1203内、アプリケーションプロセッサ1204内、又はSoC1205内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ1206は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
【0082】
メモリ1206は、上述の複数の実施形態で説明されたUE1による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1207を格納してもよい。幾つかの実装において、ベースバンドプロセッサ1203又はアプリケーションプロセッサ1204は、当該ソフトウェアモジュール1207をメモリ1206から読み出して実行することで、上述の実施形態で図面を用いて説明されたUE1の処理を行うよう構成されてもよい。
【0083】
メモリ1206は、上述の複数の実施形態で説明されたSNPN選択のためのデータ(e.g., list of subscriber data11、temporarily forbidden SNPNsリスト12、及びpermanently forbidden SNPNsリスト)を格納するために使用されてもよい。
【0084】
なお、上述の実施形態で説明されたUE1によって行われるコントロールプレーン処理及び動作は、RFトランシーバ1201及びアンテナアレイ1202を除く他の要素、すなわちベースバンドプロセッサ1203及びアプリケーションプロセッサ1204の少なくとも一方とソフトウェアモジュール1207を格納したメモリ1206とによって実現されることができる。
【0085】
図13は、AMF(e.g., AMF500)の構成例を示している。図13を参照すると、AMFは、ネットワークインターフェース1301、プロセッサ1302、及びメモリ1303を含む。ネットワークインターフェース1301は、例えば、NG-RAN nodesと通信するため、並びに5GC内の他のコントロールプレーン機能又はノードと通信するために使用される。5GC内の他のコントロールプレーン機能又はノードは、例えば、Unified Data Management(UDM)、Network Exposure Function(NEF)、及びSession Management Function(SMF)を含む。ネットワークインターフェース1301は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0086】
プロセッサ1302は、例えば、マイクロプロセッサ、Micro Processing Unit(MPU)、又はCentral Processing Unit(CPU)であってもよい。プロセッサ1302は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0087】
メモリ1303は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリによって構成される。メモリ1303は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ1303は、プロセッサ1302から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1302は、ネットワークインターフェース1301又は図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1303にアクセスしてもよい。
【0088】
メモリ1303は、上述の複数の実施形態で説明されたAMFによる処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1304を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ1302は、当該ソフトウェアモジュール1304をメモリ1303から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたAMFの処理を行うよう構成されてもよい。
【0089】
本明細書における無線端末(User Equipment(UE))は、無線インタフェースを介して、ネットワークに接続されたエンティティである。本明細書の無線端末(UE)は、専用の通信装置に限定されるものではなく、本明細書中に記載された無線端末(UE)の通信機能を有する次のような任意の機器であってもよい。
【0090】
「(3GPPで使われる単語としての)ユーザー端末(User Equipment(UE)」、「移動局(mobile station)」、「移動端末(mobile terminal)」、「モバイルデバイス(mobile device)」、及び「無線端末(wireless device)」との用語は、一般的に互いに同義であることが意図されている。UEは、ターミナル、携帯電話、スマートフォン、タブレット、セルラIoT端末、IoTデバイス、などのスタンドアローン移動局であってもよい。「UE」及び「無線端末」との用語は、長期間にわたって静止している装置も包含する。
【0091】
UEは、例えば、生産設備・製造設備および/またはエネルギー関連機械(一例として、ボイラー、機関、タービン、ソーラーパネル、風力発電機、水力発電機、火力発電機、原子力発電機、蓄電池、原子力システム、原子力関連機器、重電機器、真空ポンプなどを含むポンプ、圧縮機、ファン、送風機、油圧機器、空気圧機器、金属加工機械、マニピュレータ、ロボット、ロボット応用システム、工具、金型、ロール、搬送装置、昇降装置、貨物取扱装置、繊維機械、縫製機械、印刷機、印刷関連機械、紙工機械、化学機械、鉱山機械、鉱山関連機械、建設機械、建設関連機械、農業用機械および/または器具、林業用機械および/または器具、漁業用機械および/または器具、安全および/または環境保全器具、トラクター、軸受、精密ベアリング、チェーン、歯車(ギアー)、動力伝動装置、潤滑装置、弁、管継手、および/または上記で述べた任意の機器又は機械のアプリケーションシステムなど)であってもよい。
【0092】
UEは、例えば、輸送用装置(一例として、車両、自動車、二輪自動車、自転車、列車、バス、リヤカー、人力車、船舶(ship and other watercraft)、飛行機、ロケット、人工衛星、ドローン、気球など)であってもよい。
【0093】
UEは、例えば、情報通信用装置(一例として、電子計算機及び関連装置、通信装置及び関連装置、電子部品など)であってもよい。
【0094】
UEは、例えば、冷凍機、冷凍機応用製品および装置、商業およびサービス用機器、自動販売機、自動サービス機、事務用機械及び装置、民生用電気・電子機械器具(一例として音声機器、スピーカー、ラジオ、映像機器、テレビ、オーブンレンジ、炊飯器、コーヒーメーカー、食洗機、洗濯機、乾燥機、扇風機、換気扇及び関連製品、掃除機など)であってもよい。
【0095】
UEは、例えば、電子応用システムまたは電子応用装置(一例として、X線装置、粒子加速装置、放射性物質応用装置、音波応用装置、電磁応用装置、電力応用装置など)であってもよい。
【0096】
UEは、例えば、電球、照明、計量機、分析機器、試験機及び計測機械(一例として、煙報知器、対人警報センサ、動きセンサ、無線タグなど)、時計(watchまたはclock)、理化学機械、光学機械、医療用機器および/または医療用システム、武器、利器工匠具、または手道具であってもよい。
【0097】
UEは、例えば、無線通信機能を備えたパーソナルデジタルアシスタントまたは装置(一例として、無線カードや無線モジュールなどを取り付けられる、もしくは挿入するよう構成された電子装置(例えば、パーソナルコンピュータや電子計測器など))であってもよい。
【0098】
UEは、例えば、有線や無線通信技術を使用した「あらゆるモノのインターネット(IoT:Internet of Things)」において、以下のアプリケーション、サービス、ソリューションを提供する装置またはその一部であってもよい。IoTデバイス(もしくはモノ)は、デバイスが互いに、および他の通信デバイスとの間で、データ収集およびデータ交換することを可能にする適切な電子機器、ソフトウェア、センサ、ネットワーク接続、などを備える。IoTデバイスは、内部メモリの格納されたソフトウェア指令に従う自動化された機器であってもよい。IoTデバイスは、人間による監督または対応を必要とすることなく動作してもよい。IoTデバイスは、長期間にわたって備え付けられている装置および/または、長期間に渡って非活性状態(inactive)状態のままであってもよい。IoTデバイスは、据え置き型な装置の一部として実装され得る。IoTデバイスは、非据え置き型の装置(例えば車両など)に埋め込まれ得る、または監視される/追跡される動物や人に取り付けられ得る。IoT技術は、人間の入力による制御またはメモリに格納されるソフトウェア命令に関係なくデータを送受信する通信ネットワークに接続されることができる任意の通信デバイス上に実装されることができる。IoTデバイスは、機械型通信(Machine Type Communication、MTC)デバイス、またはマシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)通信デバイス、Narrow Band-IoT (NB-IoT) UEと呼ばれることもある。
【0099】
UEは、1つまたは複数のIoTまたはMTCアプリケーションをサポートしてもよい。
【0100】
MTCアプリケーションのいくつかの例は、3GPP TS22.368 V13.2.0(2017-01-13) Annex B(その内容は参照により本明細書に組み込まれる)に示されたリストに列挙されている。このリストは、網羅的ではなく、一例としてのMTCアプリケーションを示すものである。このリストでは、MTCアプリケーションのサービス範囲 (Service Area)は、セキュリティ (Security)、追跡及びトレース (Tracking & Tracing)、支払い (Payment)、健康 (Health)、リモートメンテナンス/制御 (Remote Maintenance/Control)、計量 (Metering)、及び民生機器 (Consumer Devices)を含む。
【0101】
セキュリティに関するMTCアプリケーションの例は、監視システム (Surveillance systems)、固定電話のバックアップ (Backup for landline)、物理アクセスの制御(例えば建物へのアクセス) (Control of physical access (e.g. to buildings))、及び車/運転手のセキュリティ (Car/driver security)を含む。
【0102】
追跡及びトレースに関するMTCアプリケーションの例は、フリート管理 (Fleet Management)、注文管理 (Order Management)、テレマティクス保険:走行に応じた課金 (Pay as you drive (PAYD))、資産追跡 (Asset Tracking)、ナビゲーション (Navigation)、交通情報 (Traffic information)、道路料金徴収 (Road tolling)、及び道路通行最適化/誘導 (Road traffic optimisation/steering)を含む。
【0103】
支払いに関するMTCアプリケーションの例は、販売時点情報管理 (Point of sales (POS))、自動販売機 (Vending machines)、及び遊戯機 (Gaming machines)を含む。
【0104】
健康に関するMTCアプリケーションの例は、生命徴候の監視 (Monitoring vital signs)、高齢者又は障害者支援 (Supporting the aged or handicapped)、ウェブアクセス遠隔医療 (Web Access Telemedicine points)、及びリモート診断 (Remote diagnostics)を含む。
【0105】
リモートメンテナンス/制御に関するMTCアプリケーションの例は、センサ (Sensors)、明かり (Lighting)、ポンプ (Pumps)、バルブ (Valves)、エレベータ制御 (Elevator control)、自動販売機制御 (Vending machine control)、及び車両診断 (Vehicle diagnostics)を含む。
【0106】
計量に関するMTCアプリケーションの例は、パワー (Power)、ガス (Gas)
水 (Water)、暖房 (Heating)、グリッド制御 (Grid control)、及び産業用メータリング (Industrial metering)を含む。
【0107】
民生機器に関するMTCアプリケーションの例は、デジタルフォトフレーム、デジタルカメラ、及び電子ブック (ebook)を含む。
【0108】
アプリケーション、サービス、及びソリューションは、一例として、MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)サービス/システム、防災無線サービス/システム、構内無線電話(PBX(Private Branch eXchange:構内交換機))サービス/システム、PHS/デジタルコードレス電話サービス/システム、Point of sales(POS)システム、広告発信サービス/システム、マルチキャスト(Multimedia Broadcast and Multicast Service(MBMS))サービス/システム、V2X(Vehicle to Everything:車車間通信および路車間・歩車間通信)サービス/システム、列車内移動無線サービス/システム、位置情報関連サービス/システム、災害/緊急時無線通信サービス/システム、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)サービス/システム、コミュニティーサービス/システム、映像配信サービス/システム、Femtoセル応用サービス/システム、VoLTE(Voice over LTE)サービス/システム、無線タグ・サービス/システム、課金サービス/システム、ラジオオンデマンドサービス/システム、ローミングサービス/システム、ユーザー行動監視サービス/システム、通信キャリア/通信NW選択サービス/システム、機能制限サービス/システム、PoC(Proof of Concept)サービス/システム、端末向け個人情報管理サービス/システム、端末向け表示・映像サービス/システム、端末向け非通信サービス/システム、アドホックNW/DTN(Delay Tolerant Networking)サービス/システムなどであってもよい。
【0109】
上述したUEのカテゴリは、本明細書に記載された技術思想及び実施形態の応用例に過ぎない。本明細書のUEは、これらの例に限定されるものではなく、当業者は種々の変更をこれに行うことができる。
【0110】
上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
【0111】
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0112】
(付記1)
無線端末であって、
一時的に禁止されたプライベート・セルラーネットワークのリストを管理する第1の手段と、
1又はそれ以上の選択条件に基づいてプライベート・セルラーネットワークを選択し、前記選択されたネットワークへの登録を試行する第2の手段と、
を備え、
前記1又はそれ以上の選択条件は、選択されるプライベート・セルラーネットワークが前記リストに含まれていないとの条件を備え、
前記第1の手段は、
前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末が前記第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージをコアネットワークへ送信した後に前記無線端末が前記コアネットワークから受信した場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納し、
前記第1のプライベート・セルラーネットワークへのアクセスを提供する無線アクセスネットワークの無線特性が前記登録要求又はサービス要求メッセージが拒絶されたときの以前の前記無線アクセスネットワークの前記無線特性と異なる場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除く、
よう構成されている、無線端末。
【0113】
(付記2)
前記無線特性は、位置登録エリアの識別子を含む、
付記1に記載の無線端末。
【0114】
(付記3)
前記位置登録エリアは、トラッキングエリアであり、
前記位置登録エリアの前記識別子は、Tracking Area Code(TAC)を含む、
付記2に記載の無線端末。
【0115】
(付記4)
前記無線特性は、セルの識別子を含む、
付記1~3のいずれか1項に記載の無線端末。
【0116】
(付記5)
前記無線特性は、周波数バンドを含む、
付記1~4のいずれか1項に記載の無線端末。
【0117】
(付記6)
前記無線特性は、タイミングアドバンス値を含む、
付記1~5のいずれか1項に記載の無線端末。
【0118】
(付記7)
前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークの選択及び登録の一時的な制限を実施する又は解除するための第1の条件を示す情報要素を含み、
前記第1の手段は、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くか否かを前記第1の条件に基づいて判定するよう構成されている、
付記1~6のいずれか1項に記載の無線端末。
【0119】
(付記8)
前記第1の手段は、前記第1の条件が前記無線特性の変化に関する条件を含む場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くか否かを前記無線特性に基づいて判定するよう構成されている、
付記7に記載の無線端末。
【0120】
(付記9)
前記第1の手段は、前記第1の条件がタイマの満了に関する条件を含まない場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納する際に前記タイマを開始しないよう構成されている、
付記7又は8に記載の無線端末。
【0121】
(付記10)
前記第2の手段は、前記無線端末が自動選択モードであるときに、前記1又はそれ以上の選択条件に基づくプライベート・セルラーネットワークの選択を行うよう構成され、
前記第2の手段は、前記無線端末が手動選択モードであるときに、ユーザによって選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行するよう構成され、
前記無線端末は、前記第1の条件が前記自動選択モードから前記手動選択モードへの変更に関する条件を含む場合に、前記無線端末を前記自動選択モードから前記手動選択モードに変える手段をさらに備える、
付記7~9のいずれか1項に記載の無線端末。
【0122】
(付記11)
前記第2の手段は、前記無線端末が自動選択モードであるときに、前記1又はそれ以上の選択条件に基づくプライベート・セルラーネットワークの選択を行うよう構成され、
前記第2の手段は、前記無線端末が手動選択モードであるときに、ユーザによって選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行するよう構成され、
前記無線端末は、前記無線端末が前記自動選択モードであり且つ前記拒絶メッセージがユーザに表示されるためのヒューマンリーダブル情報を含む場合に、前記無線端末を前記自動選択モードから前記手動選択モードに変える手段をさらに備える、
付記1~6のいずれか1項に記載の無線端末。
【0123】
(付記12)
前記第2の手段は、前記無線端末が自動選択モードであるときに、前記1又はそれ以上の選択条件に基づくプライベート・セルラーネットワークの選択を行うよう構成され、
前記第2の手段は、前記無線端末が手動選択モードであるときに、ユーザによって選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行するよう構成され、
前記無線端末は、前記無線端末が前記自動選択モードであり、前記拒絶メッセージを受信し、以前に前記第1のプライベート・セルラーネットワークへの登録を許可されており、且つ前記第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられたヒューマンリーダブル・ネットワーク名を受信している場合に、前記無線端末を前記自動選択モードから前記手動選択モードに変える手段をさらに備える、
付記1~6のいずれか1項に記載の無線端末。
【0124】
(付記13)
前記第2の手段は、前記無線端末が自動選択モードであるときに、前記1又はそれ以上の選択条件に基づくプライベート・セルラーネットワークの選択を行うよう構成され、
前記第2の手段は、前記無線端末が手動選択モードであるときに、ユーザによって選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行するよう構成され、
前記無線端末は、前記無線端末が前記自動選択モードであり且つ同一のプライベート・セルラーネットワーク識別子を複数のセルから同時に受信した場合に、前記無線端末を前記自動選択モードから前記手動選択モードに変える手段をさらに備える、
付記1~6のいずれか1項に記載の無線端末。
【0125】
(付記14)
無線端末により行われる方法であって、
一時的に禁止されたプライベート・セルラーネットワークのリストを管理すること、及び
1又はそれ以上の選択条件に基づいてプライベート・セルラーネットワークを選択し、前記選択されたネットワークへの登録を試行すること、
を備え、
前記1又はそれ以上の選択条件は、選択されるプライベート・セルラーネットワークが前記リストに含まれていないとの条件を備え、
前記管理することは、
前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末が前記第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージをコアネットワークへ送信した後に前記無線端末が前記コアネットワークから受信した場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納すること、及び
前記第1のプライベート・セルラーネットワークへのアクセスを提供する無線アクセスネットワークの無線特性が前記登録要求又はサービス要求メッセージが拒絶されたときの以前の前記無線アクセスネットワークの前記無線特性と異なる場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くこと、
を備える、方法。
【0126】
(付記15)
前記無線特性は、位置登録エリアの識別子を含む、
付記14に記載の方法。
【0127】
(付記16)
前記位置登録エリアは、トラッキングエリアであり、
前記位置登録エリアの前記識別子は、Tracking Area Code(TAC)を含む、
付記15に記載の方法。
【0128】
(付記17)
前記無線特性は、セルの識別子を含む、
付記14~16のいずれか1項に記載の方法。
【0129】
(付記18)
前記無線特性は、周波数バンドを含む、
付記14~17のいずれか1項に記載の方法。
【0130】
(付記19)
前記無線特性は、タイミングアドバンス値を含む、
付記14~18のいずれか1項に記載の方法。
【0131】
(付記20)
前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークの選択及び登録の一時的な制限を実施する又は解除するための第1の条件を示す情報要素を含み、
前記管理することは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くか否かを前記第1の条件に基づいて判定することを備える、
付記14~19のいずれか1項に記載の方法。
【0132】
(付記21)
前記管理することは、前記第1の条件が前記無線特性の変化に関する条件を含む場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くか否かを前記無線特性に基づいて判定することを備える、
付記20に記載の方法。
【0133】
(付記22)
前記管理することは、前記第1の条件がタイマの満了に関する条件を含まない場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納する際に前記タイマを開始しないことを備える、
付記20又は21に記載の方法。
【0134】
(付記23)
無線端末により行われる方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、
一時的に禁止されたプライベート・セルラーネットワークのリストを管理すること、及び
1又はそれ以上の選択条件に基づいてプライベート・セルラーネットワークを選択し、前記選択されたネットワークへの登録を試行すること、
を備え、
前記1又はそれ以上の選択条件は、選択されるプライベート・セルラーネットワークが前記リストに含まれていないとの条件を備え、
前記管理することは、
前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末が前記第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージをコアネットワークへ送信した後に前記無線端末が前記コアネットワークから受信した場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納すること、及び
前記第1のプライベート・セルラーネットワークへのアクセスを提供する無線アクセスネットワークの無線特性が前記登録要求又はサービス要求メッセージが拒絶されたときの以前の前記無線アクセスネットワークの前記無線特性と異なる場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くこと、
を備える、プログラム。
【0135】
(付記24)
コアネットワークノードであって、
第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージを無線端末から受信する第1の手段と、
前記無線端末のための加入者情報が存在しない場合に、前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末に送信する第2の手段と、
を備え、
前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークの選択及び登録の一時的な制限を実施する又は解除するための第1の条件を示す情報要素を含む、
コアネットワークノード。
【0136】
(付記25)
前記拒絶メッセージは、一時的に禁止されたプライベート・セルラーネットワークのリストへ前記第1のプライベート・セルラーネットワークを格納することを前記無線端末に引き起こし、
前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くか否かを前記第1の条件に基づいて判定することを前記無線端末に引き起こす、
付記24に記載のコアネットワークノード。
【0137】
(付記26)
前記第1の条件は、前記第1のプライベート・セルラーネットワークへのアクセスを提供する無線アクセスネットワークの無線特性の変化に関する条件を含み、
前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストから取り除くか否かを前記無線特性に基づいて判定することを前記無線端末に引き起こす、
付記25に記載のコアネットワークノード。
【0138】
(付記27)
前記拒絶メッセージは、前記第1の条件がタイマの満了に関する条件を含まない場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納する際に前記タイマを開始しないことを前記無線端末に引き起こす、
付記25又は26に記載のコアネットワークノード。
【0139】
(付記28)
前記第1の条件は、自動選択モードから手動選択モードへの変更に関する条件を含み、
前記拒絶メッセージは、前記無線端末を前記自動選択モードから前記手動選択モードに変えることを前記無線端末に引き起こし、
前記自動選択モードは、前記無線端末が自動的に選択したプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行する動作モードであり、
前記手動選択モードは、ユーザによって選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行する動作モードである、
付記24に記載のコアネットワークノード。
【0140】
(付記29)
コアネットワークノードにより行われる方法であって、
第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージを無線端末から受信すること、及び
前記無線端末のための加入者情報が存在しない場合に、前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末に送信すること、
を備え、
前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークの選択及び登録の一時的な制限を実施する又は解除するための第1の条件を示す情報要素を含む、
方法。
【0141】
(付記30)
コアネットワークノードにより行われる方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、
第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージを無線端末から受信すること、及び
前記無線端末のための加入者情報が存在しない場合に、前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末に送信すること、
を備え、
前記拒絶メッセージは、前記第1のプライベート・セルラーネットワークの選択及び登録の一時的な制限を実施する又は解除するための第1の条件を示す情報要素を含む、
プログラム。
【0142】
(付記A)
無線端末であって、
一時的に禁止されたプライベート・セルラーネットワークのリストを管理する第1の手段と、
選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行する第2の手段と、
を備え、
前記第2の手段は、前記無線端末が自動選択モードであるときに、1又はそれ以上の選択条件に基づくプライベート・セルラーネットワークの選択を行うよう構成され、
前記1又はそれ以上の選択条件は、選択されるプライベート・セルラーネットワークが前記リストに含まれていないとの条件を備え、
前記第2の手段は、前記無線端末が手動選択モードであるときに、ユーザによって選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行するよう構成され、
前記第1の手段は、前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末が前記第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージをコアネットワークへ送信した後に前記無線端末が前記コアネットワークから受信した場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納するよう構成され、
前記無線端末は、前記無線端末が前記自動選択モードであり且つ前記拒絶メッセージがユーザに表示されるためのヒューマンリーダブル情報を含む場合に、前記無線端末を前記自動選択モードから前記手動選択モードに変える手段をさらに備える、
無線端末。
【0143】
(付記B)
無線端末であって、
一時的に禁止されたプライベート・セルラーネットワークのリストを管理する第1の手段と、
選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行する第2の手段と、
を備え、
前記第2の手段は、前記無線端末が自動選択モードであるときに、1又はそれ以上の選択条件に基づくプライベート・セルラーネットワークの選択を行うよう構成され、
前記1又はそれ以上の選択条件は、選択されるプライベート・セルラーネットワークが前記リストに含まれていないとの条件を備え、
前記第2の手段は、前記無線端末が手動選択モードであるときに、ユーザによって選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行するよう構成され、
前記第1の手段は、前記無線端末が第1のプライベート・セルラーネットワークを選択し且つ登録することを一時的に妨げるための拒絶メッセージを、前記無線端末が前記第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられた登録要求メッセージ又はサービス要求メッセージをコアネットワークへ送信した後に前記無線端末が前記コアネットワークから受信した場合に、前記第1のプライベート・セルラーネットワークを前記リストに格納するよう構成され、
前記無線端末は、前記無線端末が前記自動選択モードであり、前記拒絶メッセージを受信し、以前に前記第1のプライベート・セルラーネットワークへの登録を許可されており、且つ前記第1のプライベート・セルラーネットワークに関連付けられたヒューマンリーダブル・ネットワーク名を受信している場合に、前記無線端末を前記自動選択モードから前記手動選択モードに変える手段をさらに備える、
無線端末。
【0144】
(付記C)
無線端末であって、
選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行する第1の手段を備え、
前記第1の手段は、前記無線端末が自動選択モードであるときに、1又はそれ以上の選択条件に基づいて前記無線端末により選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行するよう構成され、
前記第1の手段は、前記無線端末が手動選択モードであるときに、ユーザによって選択されたプライベート・セルラーネットワークへの登録を試行するよう構成され、
前記無線端末は、前記無線端末が前記自動選択モードであり且つ同一のプライベート・セルラーネットワーク識別子を複数のセルから同時に受信した場合に、前記無線端末を前記自動選択モードから前記手動選択モードに変える手段をさらに備える、
無線端末。
【符号の説明】
【0145】
1 UE
11 list of subscriber data
12 temporarily forbidden SNPNsリスト
21、22 NG-RAN node
31-34 5GC
500、800 AMF
1203 ベースバンドプロセッサ
1204 アプリケーションプロセッサ
1206 メモリ
1207 モジュール(modules)
1302 プロセッサ
1303 メモリ
1304 モジュール(modules)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13