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特許7380166通信端末および管理装置への通信端末のアクセス方法
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  • 特許-通信端末および管理装置への通信端末のアクセス方法 図1
  • 特許-通信端末および管理装置への通信端末のアクセス方法 図2
  • 特許-通信端末および管理装置への通信端末のアクセス方法 図3
  • 特許-通信端末および管理装置への通信端末のアクセス方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】通信端末および管理装置への通信端末のアクセス方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20231108BHJP
【FI】
H04M1/00 R
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019223311
(22)【出願日】2019-12-10
(65)【公開番号】P2021093639
(43)【公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-07-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000134707
【氏名又は名称】株式会社ナカヨ
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】馬場 佳宏
【審査官】横田 有光
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-124297(JP,A)
【文献】特開2006-042176(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00
1/24-3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
99/00
H04L 12/00-12/28
12/44-12/66
13/00-13/18
45/00-49/9057
61/00-65/80
69/00-101/695
H03J 9/00-9/06
H04Q 9/00-9/16
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理装置によって管理される通信端末であって、
起動時に、自通信端末に付与されたMAC(Media Access Control)アドレスに基づいて待機時間を算出する待機時間算出手段と、
前記待機時間算出手段により算出された待機時間が経過するのを待って前記管理装置にアクセスするアクセス手段と
起動時に、PINGメッセージを前記管理装置に送信して、ラウンドトリップタイムを測定するラウンドトリップタイム測定手段と、を備え、
前記待機時間算出手段は、
自通信端末に付与された前記MACアドレスに基づいて算出した前記待機時間を、前記ラウンドトリップタイム測定手段により測定されたラウンドトリップタイムに応じて補正し、
前記アクセス手段は、
前記待機時間算出手段により補正された待機時間が経過するのを待って前記管理装置にアクセスする
ことを特徴とする通信端末。
【請求項2】
請求項1に記載の通信端末であって、
前記待機時間算出手段は、
自通信端末に付与された前記MACアドレスの下位3バイトに基づいて待機時間を算出する
ことを特徴とする通信端末。
【請求項3】
管理装置への通信端末のアクセス方法であって、
前記通信端末は、
起動時に、PINGメッセージを前記管理装置に送信して、ラウンドトリップタイムを測定するとともに、自通信端末に付与されたMAC(Media Access Control)アドレスに基づいて待機時間を算出し、算出した前記待機時間を、測定した前記ラウンドトリップタイムに応じて補正し、
前記ラウンドトリップタイムに応じて補正された前記待機時間が経過するのを待って前記管理装置にアクセスする
ことを特徴とする管理装置への通信端末のアクセス方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置によって管理される通信端末に関し、特に、管理装置への通信端末のアクセス技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、停電からの復旧等において、複数の情報通信装置がこれらの情報通信装置を管理する管理装置に一斉にアクセスすることによりネットワークに輻輳が発生するのを防止することができる情報送受信システムが開示されている。この情報送受信システムにおいて、管理装置は、基地局毎に、基地局の接続処理能力に基づいて、この基地局が管轄する情報通信装置各々の待機時間を決定する。そして、複数の情報通信装置各々に、情報通信装置毎に決定された待機時間を設定する。また、情報通信装置は、起動時に、自装置に設定された待機時間が経過するのを待ち、それから自装置を管轄する基地局を介して管理装置にアクセスする。これにより、停電からの復旧等において、複数の情報通信装置による管理装置へのアクセスタイミングを分散して、ネットワークの輻輳を防止し、ひいてはアクセス集中による管理装置のオーバロードを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-5119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の情報送受信システムは、実際に停電等が起きる前に、複数の情報通信装置各々の待機時間を決定して、これらの情報通信装置各々に、情報通信装置毎に決定された待機時間を設定しておかなければならない。このように、特許文献1に記載の情報送受信システムでは、待機時間の事前設定が必要である。
【0005】
また、特許文献1に記載の情報送受信システムにおいて、管理装置は、基地局毎に、基地局の接続処理能力に基づいて、この基地局が管轄する情報通信装置各々の待機時間を決定する。このため、情報通信装置数が増加すると、それに応じて、高い処理能力が管理装置に要求され、その分、管理装置のコストが嵩む。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、管理装置のコストを増加させることなく、かつ待機時間の事前設定なしで、複数の通信端末からのアクセス集中による管理装置のオーバロードを防止することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明において、通信端末は、起動時に、自端末に付与されたMAC(Media Access Control)アドレスに基づいて待機時間を算出して、この待機時間が経過するのを待ち、それから、自端末を管理する管理装置にアクセスする。ここで、起動時に、管理装置にPINGメッセージを送信してラウンドトリップタイム(RTT)を測定し、この測定結果を加味して待機時間を補正するようにしてもよい。また、待機時間の決定に用いるMACアドレスは、MACアドレスの下位3バイトであってもよい。
【0008】
例えば、本発明の通信端末は、
管理装置によって管理される通信端末であって、
起動時に、自通信端末に付与されたMAC(Media Access Control)アドレスに基づいて待機時間を算出する待機時間算出手段と、
前記待機時間算出手段により算出された待機時間が経過するのを待って前記管理装置にアクセスするアクセス手段と
起動時に、PINGメッセージを前記管理装置に送信して、ラウンドトリップタイムを測定するラウンドトリップタイム測定手段と、を備え、
前記待機時間算出手段は、
自通信端末に付与された前記MACアドレスに基づいて算出した前記待機時間を、前記ラウンドトリップタイム測定手段により測定されたラウンドトリップタイムに応じて補正し、
前記アクセス手段は、
前記待機時間算出手段により補正された待機時間が経過するのを待って前記管理装置にアクセスする。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、通信端末が起動時に待機時間を算出するので、待機時間の事前設定が不要である。また、管理装置は、この管理装置が管理する通信端末各々の待機時間を決定する必要がないので、その分、管理装置の処理能力を抑えてコストを低減させることができる。また、通信端末は、ユニークな情報であるMACアドレスに基づいて待機時間を算出するので、複数の通信端末間で異なる待機時間を算出することができる。したがって、本発明によれば、管理装置のコストを増加させることなく、かつ待機時間の事前設定なしで、複数の通信端末からのアクセスが集中することによる管理装置のオーバロードを防止することがきる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の一実施の形態に係るIP電話システムの概略構成図である。
図2図2は、本発明の一実施の形態に係るIP電話システムにおいて、IP電話機1の一斉起動時におけるSIPサーバ2への登録動作を説明するためのシーケンス図である。
図3図3は、IP電話機1の概略機能構成図である。
図4図4は、SIPサーバ2へのIP電話機1の登録処理を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本実施の形態に係るIP電話システムの概略構成図である。
【0013】
図示するように、本実施の形態に係るIP電話システムは、LAN(Local Area Network)4に接続された複数のIP電話機1-1~1-n(以下、単にIP電話機1とも呼ぶ)と、WAN(Wide Area Network)3に接続され、IP電話機1-1~1-nを管理して、これらにIP電話サービスを提供するSIP(Session Initiation Protocol)サーバ2と、を備えている。LAN4は、ゲートウェイ5を介してWAN3に接続されている。なお、ここでは、SIPサーバ2がWAN3に接続されているが、SIPサーバ2はLAN4に接続されていてもよい。
【0014】
図2は、本実施の形態に係るIP電話システムにおいて、IP電話機1の一斉起動時におけるSIPサーバ2への登録動作を説明するためのシーケンス図である。
【0015】
停電からの復旧等によりIP電話機1-1~1-nが一斉起動すると(S100)、IP電話機1-1~1-nは、それぞれ、SIPサーバ2にPINGメッセージを送信するとともに(S101~S103)、自身に付与されているMACアドレスに所定の係数を乗算して、SIPサーバ2へのREGISTERメッセージ送信の待機時間を算出する(S104~S106)。
【0016】
一方、SIPサーバ2は、IP電話機1-1~1-nからPINGメッセージを受信すると、ACKメッセージを返信する(S107~S109)。これを受けて、IP電話機1-1~1-nは、それぞれ、PINGメッセージを送信してからACKメッセージを受信するまでのラウンドトリップタイム(RTT)を測定する(S110~S112)。そして、ラウンドトリップタイムに所定の乗数を加算して待機時間の補正値を算出する。それから、MACアドレスに基づいて算出した待機時間に、ラウンドトリップタイムに基づいて算出した補正値を加算して、待機時間を補正する(S113~S115)。その後、この補正された待機時間が経過するのを待つ。
【0017】
つぎに、IP電話機1-1~1-nは、それぞれ、補正された待機時間の経過によりタイムアウトすると(S116、S119、S122)、SIPサーバ2にREGISTERメッセージを送信する(S117、S120、S123)。これを受けて、SIPサーバ2は、IP電話機1-1~1-nを登録して収容するとともに、IP電話機1-1~1-nに200OKメッセージを送信する(S118、S121、124)。
【0018】
つぎに、本実施の形態に係るIP電話システムを構成するIP電話機1の詳細を説明する。なお、SIPサーバ2は、既存のSIPサーバと同様であるので、その詳細な説明を省略する。
【0019】
図3は、IP電話機1の概略機能構成図である。
【0020】
図示するように、IP電話機1は、ネットワークインターフェース部10と、マンマシンインターフェース部11と、IP電話機能部12と、RTT測定部13と、待機時間算出部14と、待機時間記憶部15と、起動制御部16と、を有する。
【0021】
ネットワークインターフェース部10は、LAN4に接続するためのインターフェースである。
【0022】
マンマシンインターフェース部11は、ユーザに情報を提示したり、ユーザから情報の入力を受け付けたり、ユーザが電話したりするためのインターフェースであり、例えば、キーボード、タッチパッド等の入力装置と、液晶ディスプレイ等の表示装置と、ハンドセット等の音声入出力装置と、を有している。
【0023】
IP電話機能部12は、IP電話機として機能するために必要な処理を実施する。具体的には、SIPに従い、SIPサーバ2と呼制御メッセージを送受信することにより、SIPサーバ2に自IP電話機1を登録したり、通話相手との通話路を確立・解放したりする。また、RTP(Realtime Transport Protocol)に従い、確立中の通話路を介して通話相手と音声通話を実施する。
【0024】
RTT測定部13は、自IP電話機1の起動時に、SIPサーバ2にPINGメッセージを送信して、SIPサーバ2からACKメッセージを受信することにより、ラウンドトリップタイムを測定する。
【0025】
待機時間算出部14は、自IP電話機1の起動時に、ネットワークインターフェース部10に付与されているMACアドレスを取得して、このMACアドレスに所定の係数を乗算してSIPサーバ2へのREGISTERメッセージ送信の待機時間を算出し、この待機時間を待機時間記憶部15に記憶する。また、RTT測定部13により測定されたラウンドトリップタイムに所定の係数を乗算して待機時間の補正値を算出し、待機時間記憶部15に記憶されている待機時間にこの補正値を加算して、この待機時間を補正する。
【0026】
起動制御部16は、自IP電話機1の起動時に、IP電話機能部12の起動を待機させる。そして、待機時間記憶部15に記憶されている待機時間が経過したならば、IP電話機能部12を起動させる。
【0027】
なお、図3に示すIP電話機1の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)等の計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、HDD等の補助記憶装置、およびNIC(Network Interface Card)、電話回線ボード等の通信インターフェースを備えたPC(Personal Computer)の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。
【0028】
図4は、IP電話機1のSIPサーバ2への登録処理を説明するためのフロー図である。このフローは、停電からの復旧等によりIP電話機1が起動することにより開始される。
【0029】
まず、起動制御部16は、IP電話機能部12の起動を待機させる(S200)。また、RTT測定部13は、ネットワークインターフェース部10を介してSIPサーバ2にPINGメッセージを送信する(S201)。また、待機時間算出部14は、ネットワークインターフェース部10に付与されているMACアドレスを取得して、このMACアドレスに所定の係数を乗算してSIPサーバ2へのREGISTERメッセージ送信の待機時間を算出し、この待機時間を待機時間記憶部15に記憶する(S202)。ここで、所定の係数は、算出される待機時間が、少なくとも、RTT測定部13がSIPサーバ2にPINGメッセージを送信してからACKメッセージを受信するまでのラウンドトリップタイムの推定値よりも長くなるように設定されていることが好ましい。
【0030】
つぎに、RTT測定部13は、ネットワークインターフェース部10を介してSIPサーバ2からACKメッセージを受信すると(S203でYES)、ラウンドトリップタイムを測定する(S204)。それから、待機時間算出部14は、RTT測定部13により測定されたラウンドトリップタイムに所定の係数を乗算して待機時間の補正値を算出し、待機時間記憶部15に記憶されている待機時間にこの補正値を加算して、この待機時間を補正する(S205)。
【0031】
つぎに、起動制御部16は、IP電話機能部12の起動を待機させてからの経過時間が、待機時間記憶部15に記憶されている補正後の待機時間を超えたことによりタイムアウトすると(S206でYES)、IP電話機能部12を起動する(S207)。
【0032】
これにより、IP電話機能部12は、ネットワークインターフェース部10を介してSIPサーバ2にREGISTERメッセージを送信して、SIPサーバ2から200OKメッセージを受信することにより、自IP電話機1をSIPサーバ2に登録する。SIPサーバ2は、IP電話機1を登録することにより、このIP電話機1にIP電話サービスの提供を開始する。
【0033】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。
【0034】
本実施の形態では、IP電話機1が起動時にIP電話機能部12の待機時間(SIPサーバ2へのREGISTERメッセージ送信の待機時間)を算出するので、待機時間の事前設定が不要である。SIPサーバ2は、このSIPサーバ2が管理するIP電話機1各々の待機時間を決定する必要がないので、その分、SIPサーバ2の処理能力を抑えてコストを低減させることができる。また、IP電話機1は、ユニークな情報であるMACアドレスに基づいて待機時間を算出するので、複数のIP電話機1間で異なる待機時間を算出することができる。したがって、本実施の形態によれば、SIPサーバ2のコストを増加させることなく、かつ待機時間の事前設定なしで、複数のIP電話機1からのREGISTERメッセージが集中することによるSIPサーバ2のオーバロードを防止することがきる。
【0035】
ところで、複数のIP電話機1間で異なる待機時間を設定しても、異なるタイミングで複数のIP電話機1から送信されたREGISTERメッセージが各IP電話機1とSIPサーバ2との通信環境(SIPサーバ2への伝達時間)によりSIPサーバ2に集中して到達する可能性がある。これに対して、本実施の形態においては、IP電話機1は、起動時に、PINGメッセージをSIPサーバ2に送信して、ラウンドトリップタイムを測定し、自IP電話機1に付与されたMACアドレスに基づいて算出した待機時間を、測定したラウンドトリップタイムに応じて補正している。これにより、例えば、ラウンドトリップタイムの長いIP電話機1については、待機時間が長くなるように設定することが可能である。このため、個々のIP電話機1とSIPサーバ2との間の通信環境を考慮して、複数のIP電話機1から送信されたREGISTERメッセージがSIPサーバ2へ到着するタイミングを効率よく分散させて、SIPサーバ2のオーバロードをより確実に防止することがきる。
【0036】
なお、本実施の形態においては、停電からの復旧等による複数のIP電話機1の一斉起動時に、各IP電話機1からPINGメッセージが一斉に送信され、SIPサーバ2に集中して到達する可能性が考慮されるが、PINGメッセージに対するACKメッセージの返信は、NIC(Network Interface Card)等の通信インターフェースにおけるハードウェア的な処理であるため、SIPサーバ2にオーバロードを引き起こす可能性は極めて低い。また、一斉起動した複数のIP電話機1-1~1-nのPINGメッセージ送信タイミングが例えば所定の時間ずつずれるようにして、各IP電話機1-1~1-nの待機時間が、PINGメッセージ送信タイミングのずれ時間に応じた補正値によっても補正されるようにしてもよい。
【0037】
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0038】
例えば、上記の実施に形態において、IP電話機1-1~1-nが同じベンダーによって提供されるものである場合、各IP電話機1での待機時間の算出に用いるMACアドレスは、ベンダコードを表す上位3バイトを除いた下位3バイトであってもよい。このようにすることで、IP電話機1での待機時間の計算量を減らすことができる。
【0039】
また、上記の実施の形態において、IP電話機1は、起動時に、PINGメッセージをSIPサーバ2に送信して、ラウンドトリップタイムを測定し、自IP電話機1に付与されたMACアドレスに基づいて算出した待機時間を、測定したラウンドトリップタイムに応じて補正している。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、自IP電話機1に付与されたMACアドレスに基づいて算出した待機時間をラウンドトリップタイムで補正しなくてもよい。この場合、RTT測定部13を省略することができる。
【0040】
また、上記の実施の形態では、SIPサーバ2によって管理されるIP電話機1によるSIPサーバ2へのRGISTERメッセージ送信タイミングを複数のIP電話機1間で分散させる場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、管理装置によって管理される通信端末の、管理装置へアクセス技術に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0041】
1、1-1~1-n:IP電話機 2:SIPサーバ
3:WAN 4:LAN 5:ゲートウェイ
10:ネットワークインターフェース部 11:マンマシンインターフェース部
12:IP電話機能部 13:RTT測定部 14:待機時間算出部
15:待機時間記憶部 16:起動制御部
図1
図2
図3
図4