(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】自律走行ユニット、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G05D 1/02 20200101AFI20231108BHJP
B62B 3/00 20060101ALI20231108BHJP
G08G 1/123 20060101ALI20231108BHJP
【FI】
G05D1/02 H
B62B3/00 B
G08G1/123 A
(21)【出願番号】P 2019225191
(22)【出願日】2019-12-13
【審査請求日】2021-12-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松波 辰哉
(72)【発明者】
【氏名】山中 温子
(72)【発明者】
【氏名】恒川 国大
(72)【発明者】
【氏名】余 淑芬
(72)【発明者】
【氏名】田中 昌洋
(72)【発明者】
【氏名】高橋 修一郎
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 光
(72)【発明者】
【氏名】野々山 聡
(72)【発明者】
【氏名】西川 徳行
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-155039(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0293991(US,A1)
【文献】特開2019-185144(JP,A)
【文献】特開2019-128801(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05D 1/02
B62B 3/00
G08G 1/123
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自律走行機能を有する駆動部であって、商品を収容する収容部とともに移動可能に構成された駆動部と、
制御部と、を備える、自律走行ユニットであって、
前記制御部は、
ユーザのユーザIDを前記ユーザのユーザ装置から取得することと、
前記ユーザの支払い能力に基づく前記ユーザによる前記自律走行ユニットの使用可否に関する情報を、前記情報を前記ユーザIDに対応付けて記憶するサーバ装置に、取得した前記ユーザIDを基に照会することと、
前記ユーザIDを基に前記サーバ装置に前記使用可否に関する情報を照会した結果に基づいて、前記ユーザが、前記自律走行ユニットを使用してよいユーザであるか否かを判定することと、
前記ユーザが、前記自律走行ユニットを使用してよいユーザでないと判定される場合に、前記自律走行ユニットを前記ユーザ装置に追随して走行させずに、所定の待機場所で待機させることと、
前記ユーザが、前記自律走行ユニットを使用してよいユーザであると判定される場合に、
店舗内において、前記自律走行ユニットを
前記ユーザ装置に追随して走行させることと、
前記収容部に収容された前記店舗内の商品について決済完了の情報を取得することと、
前記決済完了の情報を取得し
た後に、前記店舗の外部の第1の地点へ前記収容部を移動させるように、前記駆動部を制御することと
を実行する、自律走行ユニット。
【請求項2】
前記第1の地点へ前記収容部を移動させるように前記駆動部を制御することは、前記決済完了の情報を取得し、かつ、前記自律走行ユニットが前記店舗を出た後に実行される、請求項1に記載の自律走行ユニット。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1の地点の位置情報を取得すること
を更に実行する、
請求項1又は2に記載の自律走行ユニット。
【請求項4】
前記駆動部には前記収容部が分離可能に設けられる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の自律走行ユニット。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第1の地点において前記駆動部から前記収容部を分離すること
を更に実行する、
請求項4に記載の自律走行ユニット。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第1の地点において前記駆動部に前記収容部を移動させること
を更に実行する、
請求項4又は5に記載の自律走行ユニット。
【請求項7】
前記第1の地点は前記ユーザの車両の位置である、
請求項1から6のいずれか一項に記載の自律走行ユニット。
【請求項8】
前記第1の地点は前記ユーザの自宅の位置である、
請求項1から6のいずれか一項に記載の自律走行ユニット。
【請求項9】
前記自律走行ユニットは、車両と合体および分離可能に構成されており、
前記第1の地点は、前記車両の位置であり、
前記制御部は、前記自律走行ユニットが前記第1の地点に到達すると、前記自律走行ユニットを前記車両に合体するように制御すること、を更に実行する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の自律走行ユニット。
【請求項10】
前記制御部は、
前記第1の地点で購入済みの前記商品が前記駆動部から離れた後に、前記第1の地点と異なる第2の地点へ移動するように前記駆動部を制御すること
を更に実行する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の自律走行ユニット。
【請求項11】
前記第2の地点は、前記店舗内に定められている、
請求項10に記載の自律走行ユニット。
【請求項12】
少なくとも1つのコンピュータが
自律走行機能を有する駆動部であって、商品を収容する収容部とともに移動可能に構成された駆動部を備える、自律走行ユニットについて、
ユーザのユーザIDを前記ユーザのユーザ装置から取得することと、
前記ユーザの支払い能力に基づく前記ユーザによる前記自律走行ユニットの使用可否に関する情報を、前記情報を前記ユーザIDに対応付けて記憶するサーバ装置に、取得した前記ユーザIDを基に照会することと、
前記ユーザIDを基に前記サーバ装置に前記使用可否に関する情報を照会した結果に基づいて、前記ユーザが、前記自律走行ユニットを使用してよいユーザであるか否かを判定することと、
前記ユーザが、前記自律走行ユニットを使用してよいユーザでないと判定される場合に、前記自律走行ユニットを前記ユーザ装置に追随して走行させずに、所定の待機場所で待機させることと、
前記ユーザが、前記自律走行ユニットを使用してよいユーザであると判定される場合に、
店舗内において、前記自律走行ユニットを
前記ユーザ装置に追随して走行させることと、
前記収容部に収容された前記店舗内の商品について決済完了の情報を取得することと、
前記決済完了の情報を取得し
た後に、前記店舗の外部の第1の地点へ前記収容部を移動させるように、前記駆動部を制御することと
を実行する、情報処理方法。
【請求項13】
前記第1の地点へ前記収容部を移動させるように前記駆動部を制御することは、前記決済完了の情報を取得し、かつ、前記自律走行ユニットが前記店舗を出た後に実行される、請求項12に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つのコンピュータが、
前記第1の地点の位置情報を取得すること
を更に実行する、
請求項12又は13に記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記駆動部には前記収容部が分離可能に設けられていて、
前記少なくとも1つのコンピュータが、
前記第1の地点において前記駆動部から前記収容部を分離すること
を更に実行する、
請求項12から14のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項16】
前記自律走行ユニットは、車両と合体および分離可能に構成されており、
前記第1の地点は、前記車両の位置であり、
前記少なくとも1つのコンピュータが、
前記自律走行ユニットが前記第1の地点に到達すると、前記自律走行ユニットを前記車両に合体すること、
を更に実行する、
請求項12から14のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのコンピュータが、
前記第1の地点で購入済みの前記商品が前記駆動部から離れた後に、前記第1の地点と異なる第2の地点へ移動するように前記駆動部を制御すること
を更に実行する、
請求項12から15のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項18】
少なくとも1つのコンピュータに
自律走行機能を有する駆動部であって、商品を収容する収容部とともに移動可能に構成された駆動部を備える、自律走行ユニットについて、
ユーザのユーザIDを前記ユーザのユーザ装置から取得することと、
前記ユーザの支払い能力に基づく前記ユーザによる前記自律走行ユニットの使用可否に関する情報を、前記情報を前記ユーザIDに対応付けて記憶するサーバ装置に、取得した前記ユーザIDを基に照会することと、
前記ユーザIDを基に前記サーバ装置に前記使用可否に関する情報を照会した結果に基づいて、前記ユーザが、前記自律走行ユニットを使用してよいユーザであるか否かを判定することと、
前記ユーザが、前記自律走行ユニットを使用してよいユーザでないと判定される場合に、前記自律走行ユニットを前記ユーザ装置に追随して走行させずに、所定の待機場所で待
機させることと、
前記ユーザが、前記自律走行ユニットを使用してよいユーザであると判定される場合に、
店舗内において、前記自律走行ユニットを
前記ユーザ装置に追随して走行させることと、
前記収容部に収容された前記店舗内の商品について決済完了の情報を取得することと、
前記決済完了の情報を取得し
た後に、前記店舗の外部の第1の地点へ前記収容部を移動させるように、前記駆動部を制御することと
を実行させる、プログラム。
【請求項19】
前記第1の地点へ前記収容部を移動させるように前記駆動部を制御することは、前記決済完了の情報を取得し、かつ、前記自律走行ユニットが前記店舗を出た後に実行される、請求項18に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自律走行ユニット、情報処理方法、及びそのためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗の出入口にレジを設けずに、商品の購入決済を行うことを可能にするシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、商品購入に伴う顧客等の利便性を更に向上することを可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態の一側面は、自律走行機能を有する駆動部であって、商品を収容する収容部とともに移動可能に構成された駆動部と、前記収容部に収容された店舗内の商品について決済完了の情報を取得することと、前記決済完了の情報を取得した後に、前記店舗の外部の第1の地点へ前記商品収容部を移動させるように、前記駆動部を制御することとを実行する制御部を備える、自律走行ユニットである。本発明の実施形態の他の側面は、前述の制御部を備える情報処理装置などの少なくとも1つのコンピュータにおける情報処理方法によっても例示される。さらにまた、本発明の実施形態の更なる他の側面は、前述の少なくとも1つのコンピュータに実行させるためのプログラムによっても例示される。
【発明の効果】
【0006】
本自律走行ユニットによれば、商品購入に伴う顧客等の利便性を更に向上することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の第1の実施の形態に係るシステムの概念図である。
【
図2】
図1のシステムおける、
図1とは異なる場面での概念図である。
【
図3】
図1のシステムにおける、その構成を概略的に示したブロック図であり、特に自律走行ユニットの構成を示した図である。
【
図4】
図1のシステムにおける、その構成を概略的に示したブロック図であり、特にサーバ装置の構成を示した図である。
【
図5】
図1のシステムにおける、その構成を概略的に示したブロック図であり、特にユーザ装置の構成を示した図である。
【
図6】
図1のシステムにおける、自律走行ユニットの情報処理装置におけるフローチャートである。
【
図7】本発明の第2の実施の形態に係るシステムの概念図である。
【
図8】
図7のシステムにおける、自律走行ユニットの情報処理装置におけるフローチャートである。
【
図9】本発明の第3の実施の形態に係るシステムの概念図である。
【
図11】
図9のシステムにおける、自律走行ユニットの情報処理装置におけるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る自律走行ユニット、その自律走行ユニットにおける制御部での情報処理方法、およびプログラムについて説明する。
【0009】
図1及び
図2に、本発明の第1の実施の形態に係るシステムS1を概念的に示す。
図1及び
図2は、それぞれ、システムS1が適用された店舗SH内の商品G(G1、G2、G3、・・・)の購入におけるサービス(以下、商品購入サービス)の一場面を概念的に示す。
図1は、システムS1における商品購入及びその後の第1の位置への購入済み商品の移動を説明するための図である。
図2は、システムS1における購入済み商品を第1の位置へ移動させた後の流れを説明するための図である。
【0010】
システムS1は、自律走行ユニット100(100A、・・・)と、サーバ装置200とを備える。システムS1は、更にユーザ装置300(300A、・・・)を有する。なお、サーバ装置200は必須の構成ではないが、本実施の形態では、システムS1に備えられている。
【0011】
自律走行ユニット100は、システムS1の商品購入サービスを実行可能に構成された移動体である。サーバ装置200は、情報処理装置であり、ネットワークN上のコンピュータである。サーバ装置200は、ネットワークNを介して、自律走行ユニット100の各々と通信可能に構成されていて、自律走行ユニット100の情報処理装置102とネットワークNを介して連携する。なお、
図1では、複数の自律走行ユニット100(100A、・・・)のうち自律走行ユニット100A、100B、100C、100Dのみを例示する。しかし、これは自律走行ユニット100の数を限定するものではなく、それは1つ以上、幾つであってもよい。
【0012】
サーバ装置200は、他のサーバ装置等ともネットワークNを介して通信可能である。サーバ装置200は、自律走行ユニット100の各々と通信可能に構成されていることに加えて、ネットワークNを介して、ユーザ装置300の各々とも通信可能に構成されている。
【0013】
ユーザ装置300はネットワークNを介してサーバ装置200と通信可能に構成されている。また、ユーザ装置300はネットワークNを介して自律走行ユニット100とも通信可能に構成されている。
図1では、複数のユーザ装置300(300A、・・・)のうちのユーザ装置300Aのみを例示している。しかし、これはユーザ装置の数を限定するものではなく、それは幾つであってもよい。
【0014】
自律走行ユニット100は、ここでは自律走行車両の一種であり、Electric Vehicle(EV)パレットとも呼ばれる。特に、ここでは、自律走行ユニット100は、所謂ショッピングカートとして機能するように構成されている。自律走行ユニット100は、自動運転及び無人運転可能な移動体として構成されている。システムS1において、自律走行ユニット100は、全て同じ寸法及び同じ構成を有するが、これに限定されず、例えば様々な寸法を有して構成されてもよい。なお、自律走行ユニット100は、更に、人間の乗降が可能に構成されてもよく、また道路を走行可能に構成されてもよい。
【0015】
自律走行ユニット100は、それ自体の制御のための制御機能及び通信機能を有している。自律走行ユニット100は、ネットワークN上のサーバ装置と連携して、自律走行ユニット100単独で実行可能な処理に加えて、ネットワークN上のサーバ装置によって付加される機能及びサービスをユーザに提供することができる。また、自律走行ユニット1
00は、必ずしも完全なる自律走行が可能な車両でなくてもよい。例えば、自律走行ユニット100は、状況に応じて人が運転ないし運転の補助を行う車両であってもよい。ここでは、自律走行ユニット100は、システムS1の例えば店舗SH内において自律走行によりユーザに追随するのを基本制御として有し、その上で、ユーザによる操作も可能に構成されている。本実施の形態では、自律走行ユニット100は、例えばユーザ等から外力が加わるとユーザ等によって操作可能に構成されている。
【0016】
上述のように、自律走行ユニット100は、ユーザ装置300(300A、・・・)ともネットワークNを介して通信可能に構成されている。ユーザ装置300は、ユーザからの入力及びそれに準じる操作を受け付け、サーバ装置200に対してのみならず、ネットワークNを介して自律走行ユニット100とも通信することができる。
【0017】
サーバ装置200は、ここでは、例えば、自律走行ユニット100に対して運行を指令する装置である。例えば、サーバ装置200は、自律走行ユニット100の商品購入サービスの所定範囲内での走行計画を含む運行指令を、自律走行ユニット100に送信する。更に、サーバ装置200は、自律走行ユニット100における店舗内での商品の決済を行う装置でもある。
【0018】
図1及び
図2のシステムS1における各構成要素について、以下、詳しく説明する。まず自律走行ユニット100について説明する。
【0019】
自律走行ユニット100は、前述のように、所謂ショッピングカートとして機能するように構成されている。自律走行ユニット100は、自律走行部RUを備え、本実施の形態ではその上に商品収容部GUが分離可能に設けられる。
図1に示すように、店舗SH内には、自律走行ユニット100つまり自律走行部RUに分離可能に結合される商品収容部GUがある。この商品収容部GUを自律走行部RUに載置させて、自律走行部RUと一緒に移動可能にすることで、後述する商品情報取得部109はOFF状態からON状態になる。商品収容部GUが自律走行部RUから分離されると、商品情報取得部109はOFF状態になる。なお、商品収容部GUは、ここでは、購入済み商品と共にユーザに提供されるように構成されているかご型部材であるが、これに限定されず、例えば他の形状を有して構成されてもよい。また、商品収容部GUは、自律走行部RUに載置されて結合される形態に限定されず、例えば、自律走行部RUによって牽引されるユニットであってもよい。なお、本実施の形態において、自律走行ユニット100では、自律走行部RUから商品収容部GUが分離可能であるが、これは必須の構成ではなく、自律走行部RUに商品収容部GUが分離不可能に一体的に設けられてもよい。
【0020】
さて、
図3は、自律走行ユニット100、サーバ装置200、及び、ユーザ装置300を含むシステムS1の構成を概略的に示したブロック図であり、特に自律走行ユニット100Aの構成を示した図である。
図3では、自律走行ユニット100の一例として自律走行ユニット100Aの構成を示す。他の自律走行ユニット100(100B、100C、100D・・・)は、上で既に述べた通り、自律走行ユニット100Aと同様の構成を備える。
【0021】
図3の自律走行ユニット100Aは、情報処理装置102を備え、その機能を実質的に担う制御部104を有する。自律走行ユニット100Aは、サーバ装置200から取得した運行指令に従って走行などをすることができる。具体的には、自律走行ユニット100Aは、ネットワークNを介して取得した運行指令に基づいて、車両の周辺をセンシングしながら適切な方法で走行する。そして、この走行に際し、自律走行ユニット100Aは、各種ユーザにサービスを提供することができる。自律走行ユニット100Aは、本発明における駆動部に相当する。
【0022】
自律走行ユニット100Aは、さらに、センサ106、位置情報取得部108、商品情報取得部109、走行駆動部110、運搬駆動部111、通信部112、記憶部114を含んで構成される。自律走行ユニット100Aは、バッテリから供給される電力で動作する。
【0023】
センサ106は、車両周辺のセンシングを行う手段であり、典型的にはステレオカメラ、レーザスキャナ、Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging(LIDAR)、レーダなどを含む。センサ106が取得した情報は、制御部104に送信される。センサ106は、自車両が自律走行を行うためのセンサを含む。センサ106は、自律走行ユニット100Aの車体に設けられたカメラを含む。例えば、カメラは、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-Oxide-Semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサを用いた撮影
装置で有り得る。また、センサ106は、重量センサを含み、載置する商品Gの重量等を測ることができる。
【0024】
位置情報取得部108は、自律走行ユニット100Aの現在位置を取得する手段である。位置情報取得部108は、店舗SHや駐車場Pなどに配置された発信機(例えばビーコン)からの電波を受信する受信機を含む。発信機は、店舗SHや駐車場Pに複数配置され、定期的に特定の周波数や信号形式の電波を発する。ここでは、位置情報取得部108は、位置情報として、少なくとも3つの発信機からの電波を受信し、取得した位置情報を制御部104に送信する。なお、位置情報取得部108に関する位置情報取得技術は、それ以外の技術であってもよい。例えば、拡張現実(AR)で用いられるカメラ位置や姿勢(角度)を推定する技術を応用するマーカー測位技術を位置情報取得技術として採用してもよい。このマーカー測位技術は、位置情報取得部198の撮影装置としてのカメラで、店舗SH等の壁面や柱などに取り付けた複数のマーカーを撮影し、その撮影データに基づいて位置情報を得ることを可能にする。また、位置情報取得部108は、Global Positioning System(GPS)受信器などを含んでもよい。衛星信号受信器としてのGPS受信器
は、複数のGPS衛星からの信号を受信する。各GPS衛星は、地球の周囲を周回する人工衛星である。衛星測位システムつまりNavigation Satellite System(NSS)はGP
Sに限られない。種々の衛星測位システムからの信号に基づいて、位置情報が検出されてもよい。NSSは、全地球航法衛星システムに限定されず、準天頂衛星システム(Quasi-Zenith Satellite System)を含み得、例えば、欧州の“ガリレオ”又は、GPSと一体
運用される日本国の“みちびき”を含み得る。
【0025】
商品情報取得部109は、自律走行ユニット100Aの自律走行部RUと一緒に移動可能に構成された商品収容部GUに収容された商品Gの情報を取得する。本実施の形態では、商品Gの各々には、商品情報を有するタグが設けられている。商品情報取得部109は、このタグの情報を読み取って商品収容部GUの商品Gの情報を制御部104に送信する。本実施の形態では、商品Gに付されたタグはRFタグであり、商品情報取得部109はそのリーダライタとして構成されている。商品情報取得部109が発信した電波を動力源として、商品GのRFタグはそのメモリに入っている情報を電子信号にして発信する。これを商品情報取得部109が受信する(取得する)ことで、商品Gの情報が取得される。その商品Gの情報は制御部104に送信される。商品Gの情報としては、商品を識別するための商品IDを例示できる。なお、商品情報取得部109は、撮影装置を含んで構成されてもよい。例えば、商品情報取得部109は、撮影装置としてのカメラを含み、そのカメラによる画像解析により商品Gの情報を取得してもよい。
【0026】
制御部104は、センサ106、位置情報取得部108等から取得した情報に基づいて、自律走行ユニット100Aの制御を行うコンピュータである。制御部104は、自律走
行ユニット100Aの走行、各種商品の搬送作業などを制御する制御手段の一例である。
【0027】
制御部104は、CPUと、主記憶部とを有し、プログラムにより情報処理を実行する。CPUはプロセッサともいう。制御部104の主記憶部は主記憶装置の一例である。制御部104におけるCPUは、その主記憶部に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、各種機能を提供する。制御部104における主記憶部は、CPUが実行するコンピュータプログラム及び/又はデータ等を記憶する。制御部104における主記憶部は、Dynamic Random Access Memory(DRAM)、Static Random Access Memory(S
RAM)、Read Only Memory(ROM)等である。
【0028】
制御部104は、記憶部114と接続されている。記憶部114は、所謂外部記憶部であり、制御部104の主記憶部を補助する記憶領域として使用され、制御部104のCPUが実行するコンピュータプログラム及び/又はデータ等を記憶する。記憶部114は、ハードディスクドライブ、Solid State drive(SSD)等である。
【0029】
制御部104は、機能モジュールとして、情報取得部1041、計画生成部1042、環境検出部1043、タスク制御部1044、商品管理部1045、決済処理部1046、情報提供部1047を有している。各機能モジュールは、主記憶部及び/又は記憶部114に記憶されたプログラムを制御部104つまりそのうちのCPUによって実行することで実現される。
【0030】
情報取得部1041は、サーバ装置200から運行指令等の情報を取得する。運行指令は、その自律走行ユニット100Aが提供するサービスについての情報を含み得る。また、情報取得部1041は、定期的に又は不定期に、自車両の情報を取得し、記憶部114の自車両情報データベース1141に記憶させる。情報取得部1041は、ユーザ装置300からも情報を取得する。自律走行ユニット100Aを利用するユーザUのユーザ装置300がユーザ装置300Aのとき、そのユーザ装置300Aからユーザ装置300Aに固有のユーザIDなどを情報取得部1041は取得することができる。また、情報取得部1041は、自律走行ユニット100Aを利用するユーザUのユーザ装置300がユーザ装置300Aのとき、そのユーザ装置300Aから各種の位置情報を、例えばユーザ装置300Aの位置情報を取得することができる。
【0031】
計画生成部1042は、サーバ装置200から取得した運行指令に基づいて、自車両の運行計画を生成する。計画生成部1042が生成した運行計画は、後述するタスク制御部1044へ送信される。本実施の形態において、運行計画とは、特に店舗SH内において、自律走行ユニット100Aに関連付けられたユーザ装置300Aに追随するためのデータ等で有り得る。また、本実施の形態において、運行計画とは、店舗SH外においては、各種目的地への移動ルートを含む。運行計画に含まれるデータのその他の例としては、それら走行ルート上の地点において自車両が行うべき処理を表したデータがある。ルート上において自車両が行うべき処理には、例えば「商品Gの運搬」といったものがあるが、これに限られない。
【0032】
本実施の形態では、計画生成部1042は、サーバ装置200から、店舗SH内及びその駐車場Pを含む所定範囲での運行指令を取得する。この運行指令には、店舗SH内外の出発地及び/又は目的地となる各種の位置情報を含む走行計画を含む。この走行計画には、ユーザ装置300から情報取得部1041を介して取得される位置情報が関連付けられる。例えば、購入済み商品をユーザの車に搬送するときに、目標とされるそのユーザの車の位置(第1の地点)P1の位置情報は、ユーザ装置300から取得され得る。一方、ユーザの車から戻る地点(第2の地点)P2の位置情報は、ここではサーバ装置200から提供されるが、例えば店舗SHのコンピュータSHCから直接的に自律走行ユニット10
0Aに提供されてもよい。なお、店舗SHのコンピュータSHCはサーバ装置200に統合されてもよいが、ここではサーバ装置200とは別に設けられていて、自律走行ユニット100、サーバ装置200及びユーザ装置300とも通信可能である。コンピュータSHCは、ユーザ装置300の後述する構成と同様の構成を備える。
【0033】
環境検出部1043は、センサ106が取得したデータに基づいて、車両周辺の環境を検出する。検出の対象は、例えば、車線の数及び位置、自車両の周辺に存在する車両の数及び位置、自車両の周辺に存在する障害物(例えば歩行者、自転車、構造物、建築物など)の数及び位置、道路の構造、道路標識などであるが、これらに限られない。自律的な走行を行うために必要なものであれば、検出の対象はどのようなものであってもよい。また、環境検出部1043は、検出した物体をトラッキングしてもよい。例えば、1ステップ前に検出した物体の座標と、現在の物体の座標との差分から、当該物体の相対速度を求めてもよい。環境検出部1043が検出した、環境に関するデータ(以下、環境データ)は、後述するタスク制御部1044へ送信される。
【0034】
タスク制御部1044は、計画生成部1042が生成した運行計画と、環境検出部1043が生成した環境データ、ならびに、位置情報取得部108が取得した自車両の位置情報に基づいて、自車両の自律走行部RUの作動つまり走行を制御する。つまり、タスク制御部1044は自律走行部RUの移動制御部としての機能を担う。例えば、タスク制御部1044は、ユーザのユーザ装置300に追随したり所定のルートに沿って走行したりするように、自車両の自律走行部RUを自律走行させる。また、このとき、タスク制御部1044は、自車両を中心とする所定の安全領域内に障害物が進入しないように自車両の自律走行部RUを自律走行させる。自律走行ユニット100Aの自律走行部RUを自律走行させる方法については、公知の方法を採用することができる。また、タスク制御部1044は、計画生成部1042が生成した運行計画に基づいて、走行以外のタスクも実行する。タスクとしては、各種車への商品受け渡しのための運搬機械の作動を例示できる。
【0035】
商品管理部1045は、商品情報取得部109から受信した商品Gの情報を管理する。特にここで管理される商品Gの情報は、未決済の商品の情報である。ここでは、記憶部114の自車両情報データベース1141に、商品収容部GUの商品Gが何であり何個あるのかを記憶する。商品収容部GUに一旦入れられた商品Gが決済完了前に取り除かれたとき、その商品Gを記憶部114から消去することも、商品管理部1045は行う。なお、ここでは、商品収容部GUの商品Gに変化が認められる度に、商品管理部1045は記憶部114の自車両データベース1141の商品Gの情報を更新する。しかし、店舗SHの決済エリアSCに、商品収容部GUを備えた自律走行ユニット100Aが至ったときにのみ、商品管理部1045は、商品収容部GUの商品Gの情報を取得して記憶部114に記憶してもよい。
図3では、記憶部114の自車両情報データベース1141の所定の記憶領域に「G1×2、G3×1、G4×1」と記憶されている。これは、自律走行ユニット100Aの商品収容部GUに、2つの第1商品G1と、1つの第3商品G3と、1つの第4商品G4があることを表している。
【0036】
また、商品管理部1045は、自律走行ユニット100Aを使用するユーザUのユーザチェックも行う。本システムS1では、商品Gの購入は、自動的な決済処理によりなされる。したがって、支払い能力のあるユーザのみ利用可能である。商品管理部1045は、自車両情報データベースのユーザ情報を、例えばユーザIDをサーバ装置200に照会する。これにより、利用するユーザが、例えばユーザ装置300Aに関係付けられたユーザUが、システムS1の商品購入サービスを利用してよいユーザであるのか否かを判定することができる。ユーザUが、システムS1の商品購入サービスを利用することができないユーザであるとき、商品管理部1045は、計画生成部1042にその旨の信号を送信する。この結果、自律走行ユニット100Aはユーザと共に走行せずに、所定の待機場所で
待機状態になることができる。
【0037】
決済処理部1046は、自律走行ユニットの商品収容部GUの商品Gの決済を行う。決済処理部1046は、ここでは、店舗SH内のコンピュータSHCから情報取得部1041を介してり各商品Gについての価格の情報を取得して、記憶部114の商品データベース1143に記憶する。この商品と価格との関係の情報はサーバ装置200から取得してもよい。自律走行ユニット100Aの決済処理部1046は、店舗SHの出口に設けられた決済エリアSCに至ったとき、商品収容部GUの商品Gの値段を、商品データベース1143を用いて算出する。そして、決済処理部1046は、サーバ装置200の決済管理部2044と通信して、商品収容部GUの商品の決済処理を自動的に行う。この決済処理が完了すると、決済処理部1046は、計画生成部1042に、自律走行ユニット100の商品収容部GUにおける店舗SH内の商品G(例えばG1、G3、G4)について決済完了の情報を送信する。これにより、計画生成部1042は、ユーザUの車UCのある第1の地点P1への自律走行ユニット100Aの自律走行部RUの走行制御を可能にするように、運行計画を生成することが可能になる。
【0038】
情報提供部1047は、自車両の情報をサーバ装置200に提供する。この提供は定期的に行われてもよく、不定期に行われてもよい。
【0039】
走行駆動部110は、タスク制御部1044が生成した指令に基づいて、自律走行ユニット100Aの自律走行部RUを走行させる手段である。走行駆動部110は、例えば、車輪を駆動するためのモータ、インバータ、ブレーキ、ステアリング機構及び二次電池等を含んで構成される。
【0040】
運搬駆動部111は、タスク制御部1044が生成した指令に基づいて、自律走行ユニット100Aの自律走行部RUに設けられた運搬機械を作動させる手段である。運搬駆動部111は、例えば、油圧機構等を含んで構成される。
【0041】
通信部112は、自律走行ユニット100AをネットワークNに接続するための通信手段を有する。本実施の形態では、自律走行ユニット100Aは、ネットワークN経由で他の装置、例えばサーバ装置200及びユーザ装置300Aと通信を行うことができる。なお、通信部112は、自車両である自律走行ユニット100Aが他の自律走行ユニット100(100B、・・・)と車々間通信を行うための通信手段をさらに有していてもよい。
【0042】
次に、サーバ装置200について説明する。サーバ装置200は、複数の自律走行ユニット100のそれぞれについてのサービスに関する情報など、種々の運行指令の情報を提供する装置である。また、本実施の形態では、サーバ装置200は、自律走行ユニット100における商品の決済処理を行う装置である。
【0043】
サーバ装置200は、情報処理装置であり、
図4に示すように、通信部202、制御部204、記憶部206を有して構成される。通信部202は、通信部112と同様であり、サーバ装置200をネットワークNに接続するための通信機能を有する。そして、サーバ装置200の通信部202は、ネットワークN経由で自律走行ユニット100及びユーザ装置300と通信を行うための通信インタフェースである。制御部204は、制御部104と同様にCPUと主記憶部とを有し、プログラムにより情報処理を実行する。もちろん、このCPUもプロセッサであり、制御部204の主記憶部も主記憶装置の一例である。制御部204におけるCPUは、その主記憶部に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、各種機能を提供する。制御部204における主記憶部は、CPUが実行するコンピュータプログラム及び/又はデータ等を記憶する。制御部204における主
記憶部は、DRAM、SRAM、ROM等である。
【0044】
制御部204は、記憶部206と接続されている。記憶部206は、外部記憶部であり、制御部204の主記憶部を補助する記憶領域として使用され、制御部204のCPUが実行するコンピュータプログラム及び/又はデータ等を記憶する。記憶部206は、ハードディスクドライブ、SSD等である。
【0045】
制御部204は、サーバ装置200の制御を司る手段である。制御部204は、
図4に示すように、機能モジュールとして、情報取得部2041、車両管理部2042、ユーザ管理部2043、決済管理部2044、情報提供部2045を有している。これらの各機能モジュールは、主記憶部及び/又は記憶部206に記憶されたプログラムを制御部204のCPUによって実行することで実現される。
【0046】
情報取得部2041は、自律走行ユニット100及びユーザ装置300から各種情報を取得する。そして、取得した情報を、車両管理部2042、ユーザ管理部2043、決済管理部2044等に送信する。情報取得部2041は、自律走行ユニット100から位置情報及び、自車両情報データベース1141の情報などを例えば定期的に取得し、車両管理部2042に送信する。更に、情報取得部2041は、登録ユーザの情報をユーザ装置300から取得して、ユーザ管理部2043に送信する。また、情報取得部2041は、自律走行ユニット100から決済処理の情報を取得したとき決済完了部2044に送信する。
【0047】
車両管理部2042は、管理下にある複数の自律走行ユニット100の情報を管理する。具体的には、車両管理部2042は、複数の自律走行ユニット100から、自律走行ユニット100に関するデータ等の情報を情報取得部2041を介して受信し、記憶部206の車両情報データベース2061に記憶させる。自律走行ユニット100に関する情報として、位置情報と車両情報を用いる。車両情報は、例えば、自律走行ユニット100の識別子、用途・種別、待機地点に関する情報、車体サイズ、積載量、満充電時における走行可能距離、現時点における走行可能距離、現在のステータスなどである。
【0048】
ユーザ管理部2043は、登録ユーザの情報を、記憶部206のユーザ情報データベース2063に記憶する。そして、自律走行ユニット100を使用希望のユーザの情報を情報取得部2041を介して取得したとき、ユーザ管理部2043は、そのユーザの情報に基づいてユーザ情報データベース2063を検索する。ユーザ管理部2043は、使用希望のユーザについて使用を禁止する情報が記録されているとき、例えば所定金額以上の債務があるとき、使用禁止の情報を自律走行ユニット100に送信する。一方、ユーザ管理部2043は、使用希望のユーザについて使用を禁止する情報がないとき、自律走行ユニットに特段送信しないが、使用を許可する情報を送信してもよい。
【0049】
決済管理部2044は、取得したユーザの情報に基づいて、ユーザ情報データベース2063の登録情報に従って所定の銀行口座等を用いて商品Gの決済処理を実行する。決済処理が完了したら、決済管理部2044は自律走行ユニット100に決済完了の情報を送信する。決済管理部2044は、このとき、ユーザと購入商品との関係を記憶し、以後のマーケティング等に利用可能にしてもよい。
【0050】
情報提供部2045は、所定のプログラムに従って、各自律走行ユニット100に、種々の運行指令の情報を提供する。ここでは、特に、店舗SHのコンピュータSHCからの要求情報に基づいて、システムS1における店舗SH及び駐車場Pに関する自律走行ユニット100に対する運行指令を生成する。この運行指令の生成のために、情報提供部2045は、記憶部206の地図情報データベースを参照することができる。なお、この運行
指令は、システムS1のコンピュータSHCからの入力を反映させたものである。例えば、運行指令は、システムS1における自律走行ユニット100の走行可能範囲を規定するデータ、走行限界速度、第2の地点P2の位置情報を含み得る。したがって、この運行指令は、自律走行ユニット100の運行計画の外枠を規定するものである。既に説明したように、自律走行ユニット100の運行計画の細部は、自律走行ユニット100の計画生成部1042によって生成される。
【0051】
次に、ユーザ装置300について説明する。ユーザ装置300は、例えば、携帯端末、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等である。一例としての
図5のユーザ装置300Aは、通信部302と、制御部304と、記憶部306とを有する。ユーザ装置300Aの通信部302及び記憶部306は、サーバ装置200の通信部202及び記憶部206のそれぞれと同様である。さらに、ユーザ装置300Aは、表示部308と、操作部310とを有する。表示部308は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。操作部310は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であってもよい。より具体的には、本実施の形態では、操作部310はタッチパネルを含み、実質的に表示部308と一体化されている。
【0052】
制御部304は、サーバ装置200の制御部204と同様に、CPUと主記憶部とを有する。制御部304のCPUは、記憶部306に記憶されたアプリケーションプログラム(以下、アプリケーション)3061を実行する。アプリケーション3061は、ウェブブラウザあるいはサーバ装置200又は自律走行ユニット100から配信される情報にアクセスするためのアプリケーションプログラムである。アプリケーション3061は、GUIを有し、ユーザによる入力、例えば、アクセスを受け付け、ネットワークNを介して、コンピュータSHC、自律走行ユニット100又はサーバ装置200に送信する。ユーザ装置300を介して、ユーザは、システムS1の利用希望の情報を入力することができる。ここでは、この入力は、ユーザ装置300Aから店舗SHのコンピュータSHCに送信されるが、サーバ装置200を介してコンピュータSHCに送信されてもよく、あるいは自律走行ユニット100に送信されてもよい。
【0053】
アプリケーション3061の作動時、ユーザ装置300AのユーザUが表示部308のスイッチを押すことで、ユーザ装置300Aは、位置情報取得部311からの位置情報を取得する。このようにして、ユーザUは、店舗SHの駐車場Pにおいて自分の車UCの位置(第1の位置)P1の情報をユーザ装置300Aに記憶して、店舗SHの自律走行ユニット100にその第1の位置P1の情報をユーザ情報と共に送信することを可能にする。なお、位置情報取得部311は、ここでは自律走行ユニット100の位置情報取得部108と同様に構成されているが、異なる構成を有してもよい。
【0054】
なお、
図3、
図4及び
図5では、自律走行ユニット100とサーバ装置200とユーザ装置300が同一のネットワークNで接続されている。ただし、この接続は複数のネットワークで実現されてもよい。例えば、自律走行ユニット100とサーバ装置200とを接続するネットワークと、サーバ装置200とユーザ装置300とを接続するネットワークとは異なるネットワークであってもよい。
【0055】
上記構成を有するシステムS1における処理について、
図6のフローチャートに基づいて説明する。なお、
図6の処理は、自律走行ユニット100Aの情報処理装置102の制御部104での処理である。以下では、自律走行ユニット100Aの使用ユーザがユーザ端末300AのユーザUであるとして説明する。
【0056】
ユーザUは、例えば自宅Hから車UCで店舗SHに向かい、その店舗SHに入るために車UCを店舗SHの駐車場Pに停めたとき、ユーザ装置300Aにおいてアプリケーショ
ン3061の作動画面からサービス利用開始の入力をする。これにより、ユーザ装置300Aからその情報が送信された店舗SHのコンピュータSHCは、店舗SHで空き状態にあった自律走行ユニット100AをユーザUのユーザ装置300Aと関連付け、その旨の情報をユーザ装置300Aに送信する。自律走行ユニット100Aには、ユーザ装置300Aから、ユーザUのユーザ情報、例えばユーザID及び、上述のように記憶したユーザUの車UCの位置情報つまり第1の位置P1の情報が送信される。これらは、自律走行ユニット100Aの制御部104により取得されて、その記憶部114の自車両情報データベース1141に記憶される(ステップS601)。
【0057】
ユーザUに関連付けられた自律走行ユニット100Aはサーバ装置200と通信して、ユーザUの利用を許可してよいか否かを上述の如く確認する。また、自律走行ユニット100Aは、ユーザUが店舗SHで選んだ商品を入れる部分として商品収容部GUを自律走行ユニット100Aの自律走行部RUに載置させる。この商品収容部GUを自律走行部RUに載置して結合することは、ここでは、店舗SHにおけるコンピュータSHCにより自動的に実行される。しかし、自律走行ユニット100Aから商品収容部GUの管理場所への要求送信により、実行されてもよい。ユーザUは、手動で、商品収容部GUを自律走行部RUに結合させることも可能である。なお、ここでは、こうしてユーザUに関連付けられた自律走行ユニット100AはユーザUのユーザ装置300Aからの位置情報に基づいて、そのユーザ装置300Aを自動追尾し追随する。しかし、自律走行ユニット100AはユーザUにより手動で動かされてもよい。
【0058】
ユーザUは、店舗SH内においてユーザ装置300Aを有し、自律走行ユニット100Aの追随を受けることで、自律走行ユニット100Aをショッピングカートのように使用することができる。店舗SH内において、ユーザUは、自律走行ユニット100Aの商品収容部GUに購入希望の商品Gを入れることができる。ここでは、上述のように、
図1に示すように、自律走行ユニット100Aの商品収容部GUに、2つの商品G1と、1つの商品G3と、1つの商品G4が、ユーザUにより入れられている。これらの商品Gの情報は、商品情報取得部109により読み取られて商品管理部1045に取得され、これにより記憶部114の自車両情報データベース1141に記憶される(ステップS603)。
【0059】
この状態で、ユーザUが店舗SHの出口SHoutに至り、自律走行ユニット100Aがそこに設けられた決済エリアSCに至ったとき、自律走行ユニット100Aの決済処理部1046は作動する。決済処理部1046は、商品収容部GUの商品Gの値段を商品データベース1143を用いて算出する。そして、決済処理部1046は、サーバ装置200の制御部204の決済管理部2044と通信して、商品収容部GUの商品の決済処理を自動的に行い、決済完了の情報を取得する(ステップS605)。
【0060】
商品収容部GUの商品Gの決済完了の情報を取得すると、決済処理部1046はその決済完了の情報を計画生成部1042に送信する。これにより、計画生成部1042は、その決済完了の情報を取得し、その後に、記憶部114の自車両情報データベース1141の第1の地点P1を目的地として運行計画を生成し、それをタスク制御部1044に送信し、走行駆動部110を駆動させる。つまり、
図1に矢印A11で示すように、タスク制御部1044は、自律走行部RUと一緒に移動可能な商品収容部GUを第1の地点P1へ移動させるように、自律走行ユニット100Aの自律走行部RUの作動を制御する(ステップS607)。
【0061】
商品収容部GUを備える自律走行ユニット100Aの自律走行部RUが第1の地点P1つまりここでは店舗SH外の駐車場PのユーザUの車UCに達すると、本実施の形態ではユーザUの車UCに自律走行部RUは連結する(ステップS609で肯定判定)。この連結は、磁石で所定部位同士が吸引することで生じるが、機械的に又は電気的に種々の機構
で実現されてもよい。なお、この連結は、自律走行ユニット100Aの自律走行部RUがユーザUの車UCに直接的に接することに限定されず、商品収容部GUの商品Gの受け渡しを容易にするようにその車UCから所定距離離れた所定位置に自律走行部RUを位置付けることを含み得る。
【0062】
これにより、ここでは、自動的に、特に運搬駆動部111の作動により作動される運搬機械により、商品収容部GUは、自律走行ユニット100Aの自律走行部RUから分離され、車UCの所定の部位に移動が開始される(ステップS611)。
図2では、この商品収容部GUの車UCへの移動を矢印A12で表している。この移動は、ユーザU等の人間によってなされてもよく、人間と機械等との協同によりなされてもよい。なお、この移動により、購入済みの商品Gは自律走行ユニット100Aの自律走行部RUから離れることになる。
【0063】
自律走行ユニット100Aの自律走行部RUには、購入済み商品Gを含む商品収容部GUの移動完了を検出するべく、上述の重量センサが設けられている。情報取得部1041は、購入済み商品Gを含む商品収容部GUの移動が完了したことを示す情報を重量センサからの入力に基づいて取得することができる(ステップS613で肯定判定)。こうして購入済み商品が自律走行部RUを離れた後、計画生成部1042は、予め定められている第2の地点P2の情報を記憶部114から読み込む。そして、計画生成部1042は、第2の地点P2を目的地として運行計画を生成し、それをタスク制御部1044に送信し、走行駆動部110を駆動させる。つまり、制御部104は、
図2に矢印A13で示すように、自律走行ユニット100Aの自律走行部RUを第2の地点へ移動させる(ステップS615)。なお、ここでは、第2の地点は、店舗SH内の所定の位置であり、
図1及び
図2の地点P2である。より詳しくは、第2の地点P2は、ここでは、店舗SHに関連する、ショッピングカートとしての自律走行ユニット100を待機させるためのカート置き場であるが、それ以外の場所であってもよい。
図2に示すように、ここでは、第1の地点P1からの自律走行ユニット100Aは店舗SHの入口SHinから店舗SH内に入り、第2の地点P2に至ることができる。なお、第2の地点は、店舗SH外に定められてもよい。
【0064】
そして、自律走行ユニット100Aは、第2の地点の位置情報に相当する位置情報を自車両の位置情報として取得したとき、第2の地点への移動が完了したと判定する(ステップS617で肯定判定)。これにより、自律走行ユニット100Aは、店舗SH内の第2の地点P2で待機状態になり、システムS1でのサービスは終了する。
【0065】
以上述べたように、システムS1によれば、自律走行ユニット100Aの制御部104により、商品収容部GUにおける店舗SH内の商品Gについて決済完了の情報が取得される。その後、店舗SHの外部の第1の地点P1へ商品収容部SHを移動させるように、自律走行ユニット100Aの自律走行部RUの作動が制御される。つまり、購入済み商品は、第1の地点P1へ自動的に搬送される。したがって、店舗SHでの商品購入後に、ユーザUが購入済み商品Gを持ち運ぶ不便さを解消することが可能になる。
【0066】
なお、第1の地点P1は、第1の実施形態では、ユーザの車の位置であったが、それ以外の場所であってもよい。例えば、第1の地点P1は、
図1及び
図2に示すユーザの自宅Hの位置であってもよい。ユーザの自宅Hを第1の地点にすることは、ユーザ装置300のアプリケーション3061の作動画面から入力されてもよい。
図2において、符号「P1a」は、第1の地点P1としてのユーザの自宅Hに付されている。ただし、自律走行ユニット100の第1の地点P1としての自宅Hへの自律走行では、位置情報取得部108は上記GPS受信器を有するとよい。
【0067】
次に、第2の実施の形態について、
図7及び
図8に基づいて説明する。なお、以下では、上記第1の実施の形態との相違点について、第2の実施の形態を説明し、重複説明を省略する。
【0068】
第2の実施の形態のシステムS2では、ユーザUの車UCに箱型の商品収容部GUが分離可能に設けられる。商品収容部GUは繰り返し使用できる材料から構成され、例えば、合成樹脂製である。なお、商品収容部GUは第1の実施の形態の商品収容部と同じ構成を有してもよい。
【0069】
ユーザUが車UCを駐車場Pに停めて、ユーザ装置300Aから店舗SHのコンピュータUHCにユーザ情報及び第1の位置P1の位置情報を送信する。これにより、コンピュータUHCはユーザ装置300Aに自律走行ユニット100Aを割り当てるとともに、ユーザ装置300Aからのそれらの情報を自律走行ユニット100Aに送信する。こうして、自律走行ユニット100Aは、ユーザ装置300Aからのユーザ情報(例えばユーザID)及び第1の位置P1の位置情報を取得する(ステップS801)。
【0070】
自律走行ユニット100Aの制御部104は、取得した第1の位置P1の位置情報に基づいてそこを目的地として運行計画を生成し、走行駆動部110を作動させる。これにより、
図7に矢印A21で示すように、自律走行部RUを備える自律走行ユニット100Aは第1の地点P1の車UCに移動する(ステップS803)。
【0071】
第1の地点で、自律走行ユニット100Aは、上述のステップS609と同じように車UCと連結すると(ステップS805で肯定判定)、車UCの商品収容部GUの移動を開始させる(ステップS807)。この移動は、上述のステップS611と逆向きの移動である。そして、車UCの商品収容部GUの移動の完了は、運搬機械の作動状況から判断されることも可能であるが、上記重量センサ等を用いて検知されてもよい。車UCの商品収容部GUが自律走行ユニット100Aの自律走行部RUに完全に移ったと判定されると(ステップS809で肯定判定)、自律走行ユニット100Aは店舗SH内へ移動する(ステップS811)。この店舗内への移動は、予め記憶する店舗SHの入口SHinの位置情報などに基づいて作成される運行計画に基づいて、
図7に矢印A22で示すように行われる。なお、店舗SH外であるが、自律走行ユニット100Aの店舗SH内への移動は、ユーザUのユーザ装置300Aへの追随の制御により実行されてもよい。店舗SH内に移動すると、
図6のステップS603以後のステップが実行される。なお、
図8では、
図6のステップS603以後のステップの図示を省略し、またそれらの説明をここでは省略する。
【0072】
本第2の実施の形態では、このように、自律走行部RUを備えた自律走行ユニット100Aは、店舗SH外に商品収容部GUを受け取りに来て、その後、店舗SH内での商品購入に用いられる。したがって、購入済み商品の受け取りを、ユーザは、自身の商品収容部GUにより行うことができる。よって、受け取った商品収容部GUには、購入済み商品がユーザの好みの状態で確実に収容されていることになり、ユーザの満足度を更に高めることが可能になる。
【0073】
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、自律走行ユニット100の自律走行部RUに分離可能に商品収容部GUが設けられた。しかし、自律走行ユニット100において、自律走行部RUは商品収容部GUと一体的に構成され、商品収容部GUは分離不可能であってもよい。この一例を、更に説明する。
【0074】
次に、第3の実施の形態について、
図9から
図11に基づいて説明する。なお、以下では、上記第2の実施の形態との相違点について、第3の実施の形態を説明し、重複説明を
省略する。
【0075】
第3の実施の形態のシステムS3では、店舗SHに自律走行ユニット100は設けられておらず、各ユーザの車に関係付けられている。一例としてのユーザXの車XUCには、自律走行ユニットのうちの自律走行ユニット100Uが合体及び分離可能に構成されている。本実施の形態では、自律走行ユニット100Uは、
図9に破線で示すように、車XUCにそのまま乗り込みつまり収容されて合体することができ、車XUCから分離することができる。自律走行ユニット100Uは、車XUCから分離した状態で、情報処理装置102の制御部104の制御により自律走行する。本実施の形態では、自律走行ユニット100は、自律走行部RUと商品収容部GUとを一体的に有して構成され、それらが分離不可能であるように構成されている。なお、自律走行ユニット100Uが車XUCに合体したとき、自律走行ユニット100は車UCに収容されるのではなく、車XUCに牽引されるようになってもよい。
【0076】
更に、システムS3では、自律走行ユニット100Uは、決済処理機能を有することも可能であるが、決済処理機能を有さない。つまり、自律走行ユニット100Uの制御部104は上記商品管理部1045及び上記決済処理部1046を有さない。また自律走行ユニット100Uは、商品情報取得部109を有さない。これに対応するように、店舗SHには決済処理部(例えばチェックアウトカウンター)COCが設けられている。なお、決済処理部COCは有人であっても無人であってもよい。
【0077】
ユーザXは、車XUCを駐車場Pに停めて、ユーザ装置300Xに第1の位置P1を入力し、送信ボタンを押す。これにより、車XUCの自律走行ユニット100Uの制御部104は、ユーザ情報及び第1の位置P1の位置情報を受信し、取得する(ステップS1101)。この結果、自律走行ユニット100Uの制御部104の計画生成部1042は、ユーザXのユーザ装置300Xに追随して走行するとともに所定の条件を満たしたときに第1の位置P1の車XUCに移動して車XUCに合体する運行計画を生成する。この運行計画を受信したタスク制御部1044は、
図9において破線で示す自律走行ユニット100Uを車XUCから分離し、ユーザXのユーザ装置300Xに所定間隔で追随走行することを自律走行ユニット100Uに開始させる(ステップS1103)。
図9では、分離した自律走行ユニット100Uが、店舗SH内に向かうユーザXに追随して走行するところを矢印A31、A32で示す。なお、店舗SH内において、分離した自律走行ユニット100Uは、コンピュータSHCと通信し、店舗SH内の各種情報を取得してもよい。例えば、自律走行ユニット100Uは、コンピュータSHCから、商品陳列棚の配置を含む店舗SH内のマップ情報を取得して、ユーザXへ追随する自律走行制御に利用してもよい。
【0078】
ユーザXは、
図9に示すように店舗SH内に入り、購入希望の商品Gを自律走行ユニット100Uの商品収容部GUに入れることができる。そして、
図10に示すように、ユーザXは、商品収容部GUに商品を入れた状態で決済処理部COCに移動し、会計処理を行うことができる。会計処理が終了すると、ここでは、決済処理部COCから自律走行ユニット100Uに決済完了の情報が送信される。これにより、自律走行ユニット100Uは決済完了の情報を取得する(ステップS1105)。
【0079】
決済完了の後、ユーザXが店舗Sの出口SHoutを出ることで、自律走行ユニット100Uは出口SHoutを通過する。このとき、出口SHoutの発信機(例えばビーコン)から発信された出口通過情報を自律走行ユニット100Uは取得する(ステップS1107)。これにより、自律走行ユニット100Uの制御部104のタスク制御部1044は、決済完了の情報を取得し、かつ、自律走行ユニット100Uが店舗SHを出たと判定する。そして、自律走行ユニット100Uの制御部104のタスク制御部1044は、運行計画のうちの第1の地点P1の車XUCへの移動を実行する(ステップS1109)
。
【0080】
そして、第1の地点P1に到達して、自律走行ユニット100Uが車XUCに合体すると(ステップS1111で肯定判定)、当該処理は完了する。なお、車XUCへの自律走行ユニット100Uの合体は、第1の実施の形態で説明したように磁石で行われてもよく、また、機械的に又は電気的に行われてもよい。
【0081】
上記の実施の形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。本開示において説明した処理及び/又は手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0082】
例えば、上記第1及び第2の実施の形態では、決済完了の情報を取得した後に、自律走行ユニット100は第1の地点へ移動開始した。これに対して、上記第3の実施の形態では、決済完了の情報を取得し、かつ、自律走行ユニット100が店舗を出た後に、自律走行ユニット100は第1の地点へ移動開始した。しかし、第1及び第2の実施の形態のシステムS1、S2において、自律走行ユニット100の第1の地点への移動は、決済完了の情報を取得し、かつ、自律走行ユニット100が店舗を出た後に実行されてもよい。また、第3の実施の形態のシステムS3において、自律走行ユニット100の第1の地点への移動は、自律走行ユニット100が店舗を出たか否かに拘わらず、決済完了の情報を取得した後、適切な時期に、実行されてもよい。また、第3の実施の形態の車に結合及び分離可能な自律走行ユニットは第1又は第2の実施の形態のシステムにおいて活用されてもよい。
【0083】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、情報処理装置であるサーバ装置200、情報処理装置であるコンピュータSHC及び/又は自律走行ユニット100の情報処理装置102はそれぞれ1つのコンピュータである必要はなく、複数のコンピュータを備えるシステムとして構成されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0084】
本開示は、上記の実施の形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0085】
S1、S2、S3 システム
100、100A、100B、100C、100D、100U 自律走行ユニット
102 情報処理装置
104 制御部
106 センサ
108 位置情報取得部
109 商品情報取得部
110 走行駆動部
112 通信部
114 記憶部
200 サーバ装置
202 通信部
204 制御部
206 記憶部
300、300A、300X ユーザ装置
302 通信部
304 制御部
306 記憶部
SH 店舗
SHC コンピュータ
GU 商品収容部
RU 自律走行部