(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】通知システム、ブラウザー装置及び通知プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20231108BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20231108BHJP
H04L 67/00 20220101ALI20231108BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20231108BHJP
【FI】
G06F3/12 334
G06F3/12 310
G06F3/12 388
H04N1/00 J
H04N1/00 L
H04N1/00 002C
H04L67/00
G06F3/0481
(21)【出願番号】P 2019234311
(22)【出願日】2019-12-25
【審査請求日】2022-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】笠井 理恵
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-334741(JP,A)
【文献】特開2013-105314(JP,A)
【文献】特開2012-185740(JP,A)
【文献】特開2019-106143(JP,A)
【文献】特開2006-013612(JP,A)
【文献】特開2019-028755(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09- 3/12
B41J 29/00- 29/70
H04N 1/00
H04L 67/00
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と通信可能に接続されたサーバー装置と、
前記サーバー装置と通信可能に接続されたブラウザー装置と
を具備し、
前記サーバー装置は、
第1の通信インターフェースと、
第1の記憶装置と、
前記画像形成装置から前記第1の通信インターフェースを介して、前記画像形成装置のステータスを受信し、前記第1の記憶装置に記憶し、
前記画像形成装置の前記ステータスに基づき、前記ブラウザー装置に送信すべき通知を判断し、
前記画像形成装置を識別する装置IDと、前記通知の種類と
、報告日とを含む表示用通知履歴データを、前記ブラウザー装置に前記第1の通信インターフェースを介して送信する
第1の制御回路とを有し、
前記ブラウザー装置は、
第2の通信インターフェースと、
第2の記憶装置と、
表示装置と、
操作装置と、
前記表示用通知履歴データを、前記サーバー装置から前記第2の通信インターフェースを介して受信し、前記第2の記憶装置に記憶し、
前記表示用通知履歴データに基づき、第1の軸を前記装置IDとし第2の軸を前記通知の種類とし、前記装置IDと前記通知の種類との交点であるセルに、前記装置IDにより識別される前記画像形成装置の前記通知の件数を表示した2次元の表である第1の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示
し、
前記表示用通知履歴データに基づき、第1の軸を前記通知の種類とし第2の軸を前記報告日とし、前記通知の種類と前記報告日との交点であるセルに、前記報告日の前記通知の件数を表示した2次元の表である第2の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示する
第2の制御回路とを有する
通知システム。
【請求項2】
請求項
1に記載の通知システムであって、
前記ブラウザー装置の前記第2の制御回路は、
前記第1の2次元の表に含まれる前記装置IDを指定するための第1のチェックボックスを含む前記第1の2次元の表を、前記表示装置に表示し、
前記操作装置を介して入力された、前記第1の2次元の表の前記第1のチェックボックスに対する操作を検出し、
操作された前記第1のチェックボックスにより指定される前記装置IDにより識別される前記画像形成装置の前記通知についての前記第2の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示する
通知システム。
【請求項3】
請求項
1又は2に記載の通知システムであって、
前記ブラウザー装置の前記第2の制御回路は、
前記画像形成装置の前記通知についての前記第2の2次元の表に含まれる前記通知の種類が、グラフの形式で表示可能である場合、グラフボタンを前記通知の種類に関連付けて表示し、
前記操作装置を介して入力された前記グラフボタンに対する操作を検出すると、
前記画像形成装置の、前記グラフボタンが関連付けられた前記通知の種類についてのグラフを前記表示装置に表示する
通知システム。
【請求項4】
請求項
1乃至3の何れか一項に記載の通知システムであって、
前記ブラウザー装置の前記第2の制御回路は、
前記第2の2次元の表に含まれる前記通知の種類を指定するための第2のチェックボックスを含む前記第2の2次元の表と、最新以外削除ボタンとを、前記表示装置に表示し、
前記操作装置を介して入力された前記第2のチェックボックス及び前記最新以外削除ボタンに対する操作を検出すると、
前記第2のチェックボックスにより指定される前記通知の種類の、最新の所定期間以外の表示用通知履歴データを削除することにより前記第2の2次元の表を更新し、前記表示装置に表示する
通知システム。
【請求項5】
請求項
1乃至4の何れか一項に記載の通知システムであって、
前記ブラウザー装置の前記第2の制御回路は、
前記第1の2次元の表又は前記第2の2次元の表の、前記件数が最大値であるセルを強調表示する
通知システム。
【請求項6】
画像形成装置と通信可能に接続される第1の通信インターフェースと、
第1の記憶装置と、
前記画像形成装置から前記第1の通信インターフェースを介して、前記画像形成装置のステータスを受信し、前記第1の記憶装置に記憶し、
前記画像形成装置の前記ステータスに基づき、送信すべき通知を判断し、
前記画像形成装置を識別する装置IDと、前記通知の種類と
、報告日とを含む表示用通知履歴データを、前記第1の通信インターフェースを介して送信する
第1の制御回路とを有する
サーバー装置
と通信可能に接続され、
第2の通信インターフェースと、
第2の記憶装置と、
表示装置と、
操作装置と、
前記表示用通知履歴データを、前記サーバー装置から前記第2の通信インターフェースを介して受信し、前記第2の記憶装置に記憶し、
前記表示用通知履歴データに基づき、第1の軸を前記装置IDとし第2の軸を前記通知の種類とし、前記装置IDと前記通知の種類との交点であるセルに、前記装置IDにより識別される前記画像形成装置の前記通知の件数を表示した2次元の表である第1の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示
し、
前記表示用通知履歴データに基づき、第1の軸を前記通知の種類とし第2の軸を前記報告日とし、前記通知の種類と前記報告日との交点であるセルに、前記報告日の前記通知の件数を表示した2次元の表である第2の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示する
第2の制御回路とを具備する
ブラウザー装置。
【請求項7】
画像形成装置と通信可能に接続される第1の通信インターフェースと、
第1の記憶装置と、
前記画像形成装置から前記第1の通信インターフェースを介して、前記画像形成装置のステータスを受信し、前記第1の記憶装置に記憶し、
前記画像形成装置の前記ステータスに基づき、送信すべき通知を判断し、
前記画像形成装置を識別する装置IDと、前記通知の種類と
、報告日とを含む表示用通知履歴データを、前記第1の通信インターフェースを介して送信する
第1の制御回路とを有する
サーバー装置
と通信可能に接続され、
第2の通信インターフェースと、
第2の記憶装置と、
表示装置と、
操作装置と、
第2の制御回路とを有する
ブラウザー装置の前記第2の制御回路を、
前記表示用通知履歴データを、前記サーバー装置から前記第2の通信インターフェースを介して受信し、前記第2の記憶装置に記憶し、
前記表示用通知履歴データに基づき、第1の軸を前記装置IDとし第2の軸を前記通知の種類とし、前記装置IDと前記通知の種類との交点であるセルに、前記装置IDにより識別される前記画像形成装置の前記通知の件数を表示した2次元の表である第1の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示
し、
前記表示用通知履歴データに基づき、第1の軸を前記通知の種類とし第2の軸を前記報告日とし、前記通知の種類と前記報告日との交点であるセルに、前記報告日の前記通知の件数を表示した2次元の表である第2の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示する
よう動作させる
通知プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置のステータスを受信し、画像形成装置に関する通知をブラウザー装置に送信するサーバー装置と、上記ブラウザー装置とを有する通知システムに関する。本開示は、さらに、上記ブラウザー装置に関する。本開示は、さらに、上記ブラウザー装置が実行する通知プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の画像形成装置のステータスを受信し、複数の画像形成装置に関する通知をブラウザー装置に送信するサーバー装置と、上記ブラウザー装置とを有する通知システムが知られている。ブラウザー装置は、複数の画像形成装置に関する通知を表示することにより、ユーザー(典型的には、複数の画像形成装置を管理する販社やディーラーの従業員)に提示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-134645号公報
【文献】特開2003-323380号公報
【文献】特開2014-106775号公報
【文献】国際公開第2008/120338号
【文献】特開2009-217520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザーが管理する画像形成装置の数が多いほど、ブラウザー装置が表示する通知の数も多くなり、ユーザーにとっては煩雑となるおそれがある。このため、ブラウザー装置が表示する通知は、よりユーザーフレンドリーであることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一形態に係る通知システムは、
画像形成装置と通信可能に接続されたサーバー装置と、
前記サーバー装置と通信可能に接続されたブラウザー装置と
を具備し、
前記サーバー装置は、
第1の通信インターフェースと、
第1の記憶装置と、
前記画像形成装置から前記第1の通信インターフェースを介して、前記画像形成装置のステータスを受信し、前記第1の記憶装置に記憶し、
前記画像形成装置の前記ステータスに基づき、前記ブラウザー装置に送信すべき通知を判断し、
前記画像形成装置を識別する装置IDと、前記通知の種類とを含む表示用通知履歴データを、前記ブラウザー装置に前記第1の通信インターフェースを介して送信する
第1の制御回路とを有し、
前記ブラウザー装置は、
第2の通信インターフェースと、
第2の記憶装置と、
表示装置と、
操作装置と、
前記表示用通知履歴データを、前記サーバー装置から前記第2の通信インターフェースを介して受信し、前記第2の記憶装置に記憶し、
前記表示用通知履歴データに基づき、第1の軸を前記装置IDとし第2の軸を前記通知の種類とし、前記装置IDと前記通知の種類との交点であるセルに、前記装置IDにより識別される前記画像形成装置の前記通知の件数を表示した2次元の表である第1の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示する
第2の制御回路とを有する。
【0006】
(1)本実施形態によれば、第1の2次元の表は、1個の装置IDに対して1行が登録される。これにより、表が煩雑で無くより理解しやすい。
【0007】
前記表示用通知履歴データは、報告日をさらに含み、
前記ブラウザー装置の前記第2の制御回路は、
前記表示用通知履歴データに基づき、第1の軸を前記通知の種類とし第2の軸を前記報告日とし、前記通知の種類と前記報告日との交点であるセルに、前記報告日の前記通知の件数を表示した2次元の表である第2の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示する。
【0008】
(2)本実施形態によれば、第2の2次元の表は、1個の通知の種類に対して1行が登録される。これにより、表が煩雑で無くより理解しやすい。
【0009】
前記ブラウザー装置の前記第2の制御回路は、
前記第1の2次元の表に含まれる前記装置IDを指定するための第1のチェックボックスを含む前記第1の2次元の表を、前記表示装置に表示し、
前記操作装置を介して入力された、前記第1の2次元の表の前記第1のチェックボックスに対する操作を検出し、
操作された前記第1のチェックボックスにより指定される前記装置IDにより識別される前記画像形成装置の前記通知についての前記第2の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示する。
【0010】
(3)本実施形態によれば、1個の画像形成装置について多数の通知があるときに、通知の種類を第1の軸とする第2の2次元の表で件数を表示する。これにより、ユーザーは、通知をひとつひとつ確認しなくても全容を把握したうえで、削除、転送などの操作ができるので、通知整理作業が補助される。
【0011】
前記ブラウザー装置の前記第2の制御回路は、
前記画像形成装置の前記通知についての前記第2の2次元の表に含まれる前記通知の種類が、グラフの形式で表示可能である場合、グラフボタンを前記通知の種類に関連付けて表示し、
前記操作装置を介して入力された前記グラフボタンに対する操作を検出すると、
前記画像形成装置の、前記グラフボタンが関連付けられた前記通知の種類についてのグラフを前記表示装置に表示する。
【0012】
(4)本実施形態によれば、ユーザーは、通知をひとつひとつ確認しなくても全容を把握したうえで、所望のグラフを表示させ、グラフによりさらに効率的に全容を把握できる。
【0013】
前記ブラウザー装置の前記第2の制御回路は、
前記第2の2次元の表に含まれる前記通知の種類を指定するための第2のチェックボックスを含む前記第2の2次元の表と、最新以外削除ボタンとを、前記表示装置に表示し、
前記操作装置を介して入力された前記第2のチェックボックス及び前記最新以外削除ボタンに対する操作を検出すると、
前記第2のチェックボックスにより指定される前記通知の種類の、最新の所定期間以外の表示用通知履歴データを削除することにより前記第2の2次元の表を更新し、前記表示装置に表示する。
【0014】
(5)本実施形態によれば、ユーザーは、柔軟に多数の通知を一括選択及び一括操作(一括削除)でき、最新の通知だけを残して、他は削除する操作がしやすい。
【0015】
前記ブラウザー装置の前記第2の制御回路は、
前記第1の2次元の表又は前記第2の2次元の表の、前記件数が最大値であるセルを強調表示する。
【0016】
(6)本実施形態によれば、通知内容を分類して、さらに件数が2次元で表示されていることで、ユーザーは、通知の種類の全体的な分布を確認できる上、件数が最大値であるセルを強調表示することにより、通知の種類の分布をピンポイントで確認しやすい。
【0017】
本開示の一形態に係るブラウザー装置は、
画像形成装置と通信可能に接続される第1の通信インターフェースと、
第1の記憶装置と、
前記画像形成装置から前記第1の通信インターフェースを介して、前記画像形成装置のステータスを受信し、前記第1の記憶装置に記憶し、
前記画像形成装置の前記ステータスに基づき、送信すべき通知を判断し、
前記画像形成装置を識別する装置IDと、前記通知の種類とを含む表示用通知履歴データを、前記第1の通信インターフェースを介して送信する
第1の制御回路とを有する
サーバー装置
と通信可能に接続され、
第2の通信インターフェースと、
第2の記憶装置と、
表示装置と、
操作装置と、
前記表示用通知履歴データを、前記サーバー装置から前記第2の通信インターフェースを介して受信し、前記第2の記憶装置に記憶し、
前記表示用通知履歴データに基づき、第1の軸を前記装置IDとし第2の軸を前記通知の種類とし、前記装置IDと前記通知の種類との交点であるセルに、前記装置IDにより識別される前記画像形成装置の前記通知の件数を表示した2次元の表である第1の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示する
第2の制御回路とを具備する。
【0018】
本開示の一形態に係る通知プログラムは、
画像形成装置と通信可能に接続される第1の通信インターフェースと、
第1の記憶装置と、
前記画像形成装置から前記第1の通信インターフェースを介して、前記画像形成装置のステータスを受信し、前記第1の記憶装置に記憶し、
前記画像形成装置の前記ステータスに基づき、送信すべき通知を判断し、
前記画像形成装置を識別する装置IDと、前記通知の種類とを含む表示用通知履歴データを、前記第1の通信インターフェースを介して送信する
第1の制御回路とを有する
サーバー装置
と通信可能に接続され、
第2の通信インターフェースと、
第2の記憶装置と、
表示装置と、
操作装置と、
第2の制御回路とを有する
ブラウザー装置の前記第2の制御回路を、
前記表示用通知履歴データを、前記サーバー装置から前記第2の通信インターフェースを介して受信し、前記第2の記憶装置に記憶し、
前記表示用通知履歴データに基づき、第1の軸を前記装置IDとし第2の軸を前記通知の種類とし、前記装置IDと前記通知の種類との交点であるセルに、前記装置IDにより識別される前記画像形成装置の前記通知の件数を表示した2次元の表である第1の2次元の表を生成し、前記表示装置に表示する
よう動作させる。
【発明の効果】
【0019】
本開示によれば、複数の画像形成装置のステータスを受信し、複数の画像形成装置に関する通知をブラウザー装置に送信するサーバー装置と、上記ブラウザー装置とを有する通知システムにおいて、ブラウザー装置が表示する通知を、よりユーザーフレンドリーとすることを図れる。
【0020】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本開示の一実施形態に係る通知システムを示す。
【
図11】第1の表示用一時データを生成するための処理フローを示す。
【
図12】第1の表示用一時データを生成するための処理を順に示す。
【
図14】第2の表示用一時データを生成するための処理フローを示す。
【
図15】第2の表示用一時データを生成するための処理を順に示す。
【
図17】グラフボタンを追加表示するための処理フローを示す。
【
図19】グラフボタンを含む第2の2次元画面の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
【0023】
1.通知システム
【0024】
図1は、本開示の一実施形態に係る通知システムを示す。
【0025】
通知システム1は、例えば、KYOCERA Fleet Services等のウェブシステムである。通知システム1は、サーバー装置20及びブラウザー装置30を有する。サーバー装置20及びブラウザー装置30は、ウェブサーバー及びウェブブラウザーとして機能する。サーバー装置20及びブラウザー装置30は、インターネット等のネットワークNを介して通信可能に接続される。サーバー装置20は、複数の画像形成装置10と、ネットワークNを介して通信可能に接続される。
【0026】
複数の画像形成装置10を区別する必要が無いとき、単数の画像形成装置10を説明及び図示する。画像形成装置10は、典型的には、MFP(Multifunction Peripheral)である。画像形成装置10は、定期的に又は突発的なイベント発生時に、ステータス情報130(
図5)をサーバー装置20に送信する。ステータス情報130は、運用情報(トナーレベル、ページカウント等)や突発的なイベント情報(システムエラー、紙詰まり等)を含む。
【0027】
サーバー装置20は、複数の画像形成装置10から、ステータス情報130を受信し、蓄積する。サーバー装置20は、複数の画像形成装置10のステータス情報130に基づき、ブラウザー装置30にEメール等で通知を送信する。サーバー装置20は、ブラウザー装置30からのリクエスト(過去に送信した通知の履歴のリクエスト)を受けた場合に、通知履歴をブラウザー装置30に表示するために使用する表示用通知履歴データ120(
図5)を、ブラウザー装置30に送信する。典型的には、サーバー装置20は、通知システム1にログインするユーザー(典型的には、複数の画像形成装置10を管理する販社やディーラーの従業員。以下同じ)に紐付けられた複数の画像形成装置10に関する表示用通知履歴データ120を、ブラウザー装置30に送信する。
【0028】
ブラウザー装置30は、リクエストをサーバー装置20に送信し、表示用通知履歴データ120をサーバー装置20から受信する。ブラウザー装置30は、表示用通知履歴データ120に基づき表示データを生成し、表示する。
【0029】
2.画像形成装置のハードウェア構成
【0030】
【0031】
画像形成装置10のハードウェア構成を説明する。画像形成装置10は、制御回路100を備える。制御回路100は、プロセッサーであるCPU11a(Central Processing Unit)、RAM11b(Random Access Memory)、メモリーであるROM11c(Read Only Memory)及び専用のハードウェア回路等から構成され、画像形成装置10の全体的な動作制御を司る。CPU11aは、ROM11cが記憶する情報処理プログラムをRAM11bにロードして実行する。ROM11cは、CPU11aが実行するプログラムやデータなどを固定的に記憶する。ROM11cは、非一過性のコンピューター読み取り可能な記録媒体の一例である。
【0032】
制御回路100は、画像読取部12(イメージスキャナー)、画像処理部14(GPU(Graphics Processing Unit)を含む)、画像メモリー15、画像形成部16(プリンター)、表示部17aを備える操作部17(タッチパネル)、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量の不揮発性の記憶装置18、ファクシミリ通信部19及びネットワーク通信インターフェース13等と接続されている。制御回路100は、接続されている上記各部の動作制御や、各部との間での信号又はデータの送受信を行う。操作部17(タッチパネル)は、入力装置の一形態であり、入力装置として、マイクロフォンを含む音声入力装置が設けられてもよい。
【0033】
3.サーバー装置のハードウェア構成
【0034】
【0035】
サーバー装置20は、CPU21、ROM22、RAM23、記憶装置24、ネットワーク通信インターフェース25、操作装置26及び表示装置27と、これらを相互に接続するバス28とを有する。
【0036】
CPU21、ROM22、及びRAM23は、制御回路200を構成する。CPU21は、ROM22が記憶する情報処理プログラムをRAM23にロードして実行する。ROM22は、CPU21が実行するプログラムやデータなどを固定的に記憶する。ROM22は、非一過性のコンピューター読み取り可能な記録媒体の一例である。
【0037】
4.ブラウザー装置のハードウェア構成
【0038】
【0039】
ブラウザー装置30は、CPU31、ROM32、RAM33、記憶装置34、ネットワーク通信インターフェース35、操作装置36及び表示装置37と、これらを相互に接続するバス38とを有する。
【0040】
CPU31、ROM32、及びRAM33は、制御回路300を構成する。CPU31は、ROM32が記憶する情報処理プログラムをRAM33にロードして実行する。ROM32は、CPU31が実行するプログラムやデータなどを固定的に記憶する。ROM32は、非一過性のコンピューター読み取り可能な記録媒体の一例である。
【0041】
5.通知システムの機能的構成
【0042】
【0043】
サーバー装置20の制御回路200において、CPU21は、ROM22が記憶する情報処理プログラムをRAM23にロードして実行することにより、通知判断部201、通知データ作成送信部204、表示用通知履歴データ作成部202及び表示用通知履歴データ送信部203として動作する。
【0044】
サーバー装置20の記憶装置24は、ブラウザー装置30を用いて通知システム1にログインするユーザーに紐づけられた、ステータス情報130と、通知履歴110と、クライテリア211と、テンプレート212と、第1のレイアウト213、第2のレイアウト214及び第3のレイアウト215とを記憶する(全て後述)。
【0045】
ブラウザー装置30の制御回路300において、CPU31は、ROM32が記憶する情報処理プログラムをRAM33にロードして実行することにより、表示用通知履歴データ受信部301、1次元画面表示部302、第1の表示用一時データ作成部303、第1の2次元画面表示部304、第2の表示用一時データ作成部305、第2の2次元画面表示部306及びグラフボタン表示部307として動作する。ブラウザー装置30の記憶装置34は、グラフ表示テーブル350を記憶する。
【0046】
【0047】
通知履歴110は、通知システム1にログインするユーザーに紐付けられた複数の画像形成装置10に関するステータス情報130に基づき、ブラウザー装置30にEメール等で送信した通知の一覧である。通知履歴110は、通知履歴ID111と、報告日時112と、装置ID113と、通知の種類114と、通知の種類(副分類)115と、件名116と、本文117とを含む。
【0048】
通知履歴ID111は、1個の通知(ブラウザー装置30にEメール等で送信した通知)を識別するシリアル番号である。報告日時112は、通知をEメール等で送信した日時である。装置ID113は、ステータスが発生した画像形成装置10を識別する。通知の種類114は、イベント、ページカウント、トナーレベルアラート等である。通知の種類(副分類)115は、通知の種類114を細分化した種類である。具体的には、通知の種類114「イベント」に対する通知の種類(副分類)115として、「紙詰まり」や「システムエラー」がある。通知の種類114「ページカウント」に対する通知の種類(副分類)115として、「コピー合計オーバー3000」がある。通知の種類114「トナーレベルアラート」に対する通知の種類(副分類)115として、「シアン≦5%」がある。件名116は、通知に含まれるメッセージの件名である。本文117は、通知に含まれるメッセージの本文である。
【0049】
6.通知システムの動作フロー
【0050】
【0051】
サーバー装置20の通知判断部201は、ステータス情報130がクライテリア211に定義された条件を満たすか否かに基づき、ブラウザー装置30に通知をEメール等で送信すべきか否かを判断する(ステップS201)。
【0052】
サーバー装置20は、通知システム1にログインするユーザー毎に1個のクライテリア211を記憶する。クライテリア211は、ブラウザー装置30に通知をEメール等で送信する際に使用するテンプレート212(Eメールのタイトルや本文中のテンプレート)と、通知を送信する条件と、通知を送信する宛先(Eメールアドレス、ブラウザー等)を定義する。「通知を送信する条件」は、例えば、トナーレベルが特定値(5%等)以下等の条件である。
【0053】
サーバー装置20の通知判断部201は、ステータス情報130がクライテリア211に定義された条件を満たす場合、ブラウザー装置30に通知をEメール等で送信すべきであると判断する(ステップS202、YES)。すると、サーバー装置20の通知データ作成送信部204は、ステータス情報130をテンプレート212に配置することにより通知データを作成し、通知データをEメール等で送信する(ステップS203)。通知データ作成送信部204は、送信した通知データを、通知履歴110に追加する(ステップS204)。
【0054】
【0055】
サーバー装置20の表示用通知履歴データ作成部202は、ブラウザー装置30から、通知履歴の画面を表示するためのリクエストを受信する(ステップS701、YES)。すると、表示用通知履歴データ作成部202は、通知履歴110から必要なデータを抽出することにより、表示用通知履歴データ120を作成する。表示用通知履歴データ作成部202は、作成した表示用通知履歴データ120を、記憶装置24に記憶する(ステップS702)。
【0056】
サーバー装置20の表示用通知履歴データ送信部203は、表示用通知履歴データ120を、記憶装置24から読み出し、ブラウザー装置30にネットワークNを介して送信する。表示用通知履歴データ送信部203は、さらに、記憶装置24に記憶された第1のレイアウト213、第2のレイアウト214及び第3のレイアウト215を、ブラウザー装置30にネットワークNを介して送信する(ステップS703)。
【0057】
第1のレイアウト213、第2のレイアウト214及び第3のレイアウト215は、それぞれ、ブラウザー装置30が、表示用通知履歴データ120を表示する画面データを作成するのに使用するHTMLデータである。
【0058】
【0059】
表示用通知履歴データ120は、例えば、通知履歴ID111と、報告日時112と、装置ID113と、通知の種類114と、通知の種類(副分類)115と、件名116とを含む。通知履歴ID111と、報告日時112と、装置ID113と、通知の種類114と、通知の種類(副分類)115と、件名116とは、通知履歴110から抽出される。
【0060】
【0061】
ブラウザー装置30の表示用通知履歴データ受信部301は、表示用通知履歴データ120と、第1のレイアウト213、第2のレイアウト214及び第3のレイアウト215とを、サーバー装置20からネットワークNを介して受信する。表示用通知履歴データ受信部301は、受信した表示用通知履歴データ120と、第1のレイアウト213、第2のレイアウト214及び第3のレイアウト215とを記憶する。例えば、表示用通知履歴データ受信部301は、表示用通知履歴データ120を記憶装置34に記憶し、第1のレイアウト213、第2のレイアウト214及び第3のレイアウト215をRAM33に記憶する(ステップS301)。
【0062】
ブラウザー装置30の1次元画面表示部302は、表示用通知履歴データ120及び第1のレイアウト213に基づき、1次元画面320を生成し、1次元画面320を表示装置37に表示する(ステップS302)。具体的には、1次元画面表示部302は、表示用通知履歴データ120を第1のレイアウト213に配置することにより、1次元画面320を生成する。第1のレイアウト213は、表示用通知履歴データ120に含まれる少なくとも一部の項目のデータを、1次元に表示するためのレイアウトである。
【0063】
【0064】
1次元画面320は、1次元の表321と、表示切替ボタン322及び削除ボタン323を含む各種ボタンとを含む。
【0065】
1次元の表321は、表示用通知履歴データ120に含まれる一部の項目(件名116と、通知の種類114及び通知の種類(副分類)115と、装置ID113と、報告日時112)のデータを、1次元に表示する。1次元の表321の1行324は、1個の通知履歴ID111(
図6)に相当する。言い換えれば、1次元の表321は、表示用通知履歴データ120に含まれる通知履歴ID111(
図6)の数だけ、行324を含む。
【0066】
1次元の表321は、チェックボックス325をさらに含む。チェックボックス325は、1個の通知履歴ID111(
図6)に相当する1行324につき、1個設けられる。
【0067】
表示切替ボタン322は、表示用通知履歴データ120を、1次元の表321とは異なるレイアウト(第1の2次元の表331)で表示することを指示するためのボタンである。
【0068】
ブラウザー装置30の第1の表示用一時データ作成部303は、1次元画面320に含まれる表示切替ボタン322に対する、操作装置36を介して入力された操作(例えば、マウスのクリック、タッチパネルのタッチ)を検出する(ステップS303、YES)。すると、第1の表示用一時データ作成部303は、記憶装置34に記憶された表示用通知履歴データ120に基づき、第1の表示用一時データ410を生成する(ステップS304)。
【0069】
図11は、第1の表示用一時データを生成するための処理フローを示す。
図12は、第1の表示用一時データを生成するための処理を順に示す。
【0070】
ブラウザー装置30の第1の表示用一時データ作成部303は、表示用通知履歴データ120に含まれる項目である装置ID113、通知の種類114及び通知履歴ID111と、件数118とを見出し411として含む、空(ブランク)の第1の表示用一時データ410を作成する(ステップS401、
図12のA)。
【0071】
第1の表示用一時データ作成部303は、表示用通知履歴データ120(
図8)から、第1の行121の、装置ID113、通知の種類114及び通知履歴ID111を読み込む(ステップS402)。
【0072】
第1の表示用一時データ作成部303は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第1の行121の装置ID113「Device_10000」が、第1の表示用一時データ410の装置ID113に登録されているか否かを判断する(ステップS403)。
【0073】
第1の表示用一時データ410は、見出し411を含むだけであるため(
図12のA)、装置ID113「Device_10000」を含まない(ステップS404、NO)。
【0074】
この場合、第1の表示用一時データ作成部303は、第1の表示用一時データ410に、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第1の行121の各値(装置ID113、通知の種類114及び通知履歴ID111)を登録した第1の行412を、第1の表示用一時データ410に追加する。第1の表示用一時データ作成部303は、第1の行412の件数118に「1」を登録する(ステップS405、
図12のB)。その後、第1の表示用一時データ作成部303は、表示用通知履歴データ120(
図8)の第2の行122以降について、同様の処理を繰り返す。
【0075】
一方、第1の表示用一時データ作成部303は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ行の装置ID113が、第1の表示用一時データ410の装置ID113に登録されていると判断する(ステップS404、YES)。
【0076】
本例の場合(
図12のB)、第1の表示用一時データ作成部303は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第4の行124の装置ID113「Device_10000」が、第1の表示用一時データ410の第1の行412の装置ID113に登録されていると判断する(ステップS404、YES)。
【0077】
この場合、第1の表示用一時データ作成部303は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第4の行124の通知の種類114が、第1の表示用一時データ410の同じ装置ID113「Device_10000」の行(第1の行412)に対して登録されているか否かを判断する(ステップS406)。
【0078】
本例の場合(
図12のB)、第1の表示用一時データ410の装置ID113「Device_10000」の行(第1の行412)の通知の種類114は、「イベント」である。従って、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第4の行124の通知の種類114「トナーレベルアラート」は、第1の表示用一時データ410の同じ装置ID113「Device_10000」の行(第1の行412)に対して登録されていない(ステップS407、NO)。
【0079】
この場合、第1の表示用一時データ作成部303は、第1の表示用一時データ410に、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第4の行124の各値(装置ID113、通知の種類114及び通知履歴ID111)を登録した第2の行413を、第1の表示用一時データ410の、同じ装置ID113「Device_10000」の行である第1の行412の直下に追加する。第1の表示用一時データ作成部303は、第2の行413の件数118に「1」を登録する(ステップS408、
図12のC)。その後、第1の表示用一時データ作成部303は、表示用通知履歴データ120(
図8)の第5の行125以降について、同様の処理を繰り返す。
【0080】
一方、第1の表示用一時データ作成部303は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ行の通知の種類114が、第1の表示用一時データ410の同じ装置ID113の行に対して登録されていると判断する(ステップS407、YES)。
【0081】
本例の場合(
図12のC)、第1の表示用一時データ410の装置ID113「Device_10000」の行(第1の行412)の通知の種類114は、「イベント」である。従って、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第5の行125の通知の種類114「イベント」は、第1の表示用一時データ410の同じ装置ID113「Device_10000」の行(第1の行412)に対して登録されている(ステップS407、YES)。
【0082】
この場合、第1の表示用一時データ作成部303は、第1の表示用一時データ410において、同じ装置ID113「Device_10000」且つ同じ通知の種類114「イベント」が登録された行である第1の行412の件数118「1」をカウントアップ(インクリメント)して「2」を上書きする。さらに、第1の表示用一時データ作成部303は、この第1の行412の通知履歴ID111の末尾に、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第5の行125の通知履歴ID111「N-00005」を、カンマで区切って追記する(ステップS409、
図12のD)。
【0083】
第1の表示用一時データ作成部303は、表示用通知履歴データ120に含まれる全ての行121以下について、ステップS401乃至ステップS409の処理を繰り返す(ステップS410、NO)。これにより、第1の表示用一時データ作成部303は、表示用通知履歴データ120に含まれる全ての行121以下を、第1の表示用一時データ410に登録する(ステップS410、YES)。
【0084】
ところで、本例では、第1の表示用一時データ作成部303は、第1の表示用一時データ410に、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第1の行121の各値(装置ID113、通知の種類114及び通知履歴ID111)を登録した第2の行413を、第1の表示用一時データ410の、同じ装置ID113の行である第1の行412の直下に追加する(ステップS408、
図12のC)。要するに、第1の表示用一時データ410は、同じ装置ID113「Device_10000」が登録された複数の行(第1の行412及び第2の行413)を含む(
図12のC)。
【0085】
これに代えて、第1の表示用一時データ作成部303は、別の構造の第1の表示用一時データ410を作成してもよい。例えば、第1の表示用一時データ410は、1個の装置ID113「Device_10000」に対して、1行(第1の行412)だけを含む。例えば、1個の装置ID113に対して、通知の種類114、件数118及び通知履歴ID111を括弧で囲んでカンマで区切る表記とすればよい(
図12のE)。
【0086】
図9を参照する。ブラウザー装置30の第1の2次元画面表示部304は、作成された第1の表示用一時データ410及び第2のレイアウト214に基づき、第1の2次元画面330を生成し、第1の2次元画面330を表示装置37に表示する(ステップS305)。具体的には、第1の2次元画面表示部304は、第1の表示用一時データ410を第2のレイアウト214に配置することにより、第1の2次元画面330を生成する。第2のレイアウト214は、表示用通知履歴データ120に含まれる少なくとも一部の項目のデータを、2次元に表示するためのレイアウトである。
【0087】
第1の2次元画面330は、第1の2次元の表331と、表示切替ボタン322、削除ボタン323及び重点表示ボタン327を含む各種ボタンとを含む。第1の2次元の表331は、第1の軸を装置ID113とし第2の軸を通知の種類114とし、装置ID113と通知の種類114との交点であるセルに、装置ID113により識別される画像形成装置10の通知の件数を表示した2次元の表である。
【0088】
【0089】
より具体的には、第1の2次元画面表示部304は、第1の表示用一時データ410(
図12のE)の通知の種類114の列に登録されたデータ(本例の場合、「イベント」、「トナーレベルアラート」及び「ページカウント」)を全て読み込む。第1の2次元画面表示部304は、読み込んだ全ての通知の種類114(即ち、イベント114A、トナーレベルアラート114B及びページカウント114C)を、第2のレイアウト214のタイトル行332に表示する。第1の2次元画面表示部304は、表示切替ボタン322、削除ボタン323及び重点表示ボタン327を含む各種ボタンを表示する。
【0090】
第1の2次元画面表示部304は、第1の表示用一時データ410(
図12のE)を第1の行412から順に読み込み、全ての行(第1の行412以下)に関して、装置ID113及び件数118を、第1の2次元の表331内に表示する。
【0091】
具体例として、第1の表示用一時データ410(
図12のE)の第1の行412について説明する。第1の2次元画面表示部304は、第1の2次元の表331において、第1の行412に含まれる装置ID113「Device_10000」を表示する。第1の2次元画面表示部304は、第1の2次元の表331において、第1の行412に含まれる装置ID113「Device_10000」と、第1の行412に含まれる通知の種類114である「イベント」114Aとの交点であるセル333に、第1の行412に含まれる通知の件数118「2件」を表示する。第1の2次元画面表示部304は、件数118が最大値(2件)であるセル333を強調表示(例えば、背景色を変更)してもよい。
【0092】
第1の2次元の表331は、チェックボックス335(第1のチェックボックス)をさらに含む。チェックボックス335は、1個の装置ID113に相当する1行334につき、1個設けられる。チェックボックス335は、装置ID113を指定するためのボタンである。
【0093】
重点表示ボタン327は、チェックボックス335により指定された装置ID113に関する表示用通知履歴データ120を、第1の2次元の表331とは異なる2次元の表(第2の2次元の表341)で表示することを指示するためのボタンである。
【0094】
表示切替ボタン322は、表示用通知履歴データ120を、第1の2次元の表331とは異なるレイアウト(1次元の表321)で表示することを指示するためのボタンである。
【0095】
ところで、1次元の表321(
図10)は、表示用通知履歴データ120に含まれる通知履歴ID111(
図6)の数だけ、行324を含む。これに対して、第1の2次元の表331(
図13)は、装置ID113(
図12)の数だけ、行334を含む。言い換えれば、1次元の表321(
図10)は、同じ装置ID113に対して複数の行324が表示される。これに対して、第1の2次元の表331(
図13)は、1個の装置ID113に対して1行334が登録される。これにより、表が煩雑で無くより理解しやすい。
【0096】
図9を参照する。ブラウザー装置30の第2の表示用一時データ作成部305は、第1の2次元の表331に含まれる1個のチェックボックス335及び重点表示ボタン327に対する操作を検出する(ステップS306、YES)。本例では、装置ID113「Device_10000」を指定するためのチェックボックス335Aが操作される。
【0097】
すると、第2の表示用一時データ作成部305は、記憶装置34に記憶された表示用通知履歴データ120に基づき、第2の表示用一時データ510を生成する(ステップS307)。
【0098】
図14は、第2の表示用一時データを生成するための処理フローを示す。
図15は、第2の表示用一時データを生成するための処理を順に示す。
【0099】
ブラウザー装置30の第2の表示用一時データ作成部305は、通知の種類114、通知の種類(副分類)115、報告日112A(報告日時112ではない)、件数118及び通知履歴ID111を見出し511として含む、空(ブランク)の第2の表示用一時データ510を作成する(ステップS501、
図15のA)。
【0100】
第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)から、第1の行121の、通知履歴ID111と、報告日時112と、装置ID113と、通知の種類114と、通知の種類(副分類)115とを読み込む(ステップS502)。
【0101】
第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第1の行121の装置ID113「Device_10000」が、チェックボックス335にチェック(ステップS306、YES)されていた装置ID113であるか否かを判断する(ステップS503)。
【0102】
第2の表示用一時データ作成部305は、第1の行121の装置ID113が、チェックボックス335にチェック(ステップS306、YES)されていた装置ID113でないと判断する(ステップS504、NO)。この場合、第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)から、第2の行122の各データを読み込み(ステップS502)、処理を繰り返す。
【0103】
一方、第2の表示用一時データ作成部305は、第1の行121の装置ID113が、チェックボックス335にチェック(ステップS306、YES)されていた装置ID113であると判断する(ステップS504、YES)。この場合第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第1の行121の通知の種類114「イベント」が、第2の表示用一時データ510の通知の種類114に登録されているか否かを判断する(ステップS505)。
【0104】
第2の表示用一時データ510は、見出し511を含むだけであるため(
図15のA)、通知の種類114「イベント」を含まない(ステップS506、NO)。
【0105】
この場合、第2の表示用一時データ作成部305は、第2の表示用一時データ510に、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第1の行121の各値(通知の種類114、通知の種類(副分類)115、報告日112A(報告日時112に基づき作成する)及び通知履歴ID111)を登録した第1の行512を、第2の表示用一時データ510に追加する。第2の表示用一時データ作成部305は、第1の行512の件数118に「1」を登録する(ステップS507、
図15のB)。その後、第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)の第2の行122以降について、同様の処理を繰り返す。
【0106】
一方、第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ行の通知の種類114が、第2の表示用一時データ510の通知の種類114に登録されていると判断する(ステップS506、YES)。
【0107】
本例の場合(
図15のB)、第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第51の行127の通知の種類114「イベント」が、第2の表示用一時データ510の第1の行512の通知の種類114に登録されていると判断する(ステップS506、YES)。
【0108】
この場合、第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第51の行127の通知の種類(副分類)115が、第2の表示用一時データ510の同じ通知の種類114「イベント」の行(第1の行512)に対して登録されているか否かを判断する(ステップS508)。
【0109】
本例の場合(
図15のB)、第2の表示用一時データ510の通知の種類114「イベント」の行(第1の行512)の通知の種類(副分類)115は、「紙詰まり」である。従って、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第51の行127の通知の種類(副分類)115「その他のエラー」は、第2の表示用一時データ510の同じ通知の種類114「イベント」の行(第1の行512)に対して登録されていない(ステップS509、NO)。
【0110】
この場合、第2の表示用一時データ作成部305は、第2の表示用一時データ510に、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第51の行127の各値(通知の種類114、通知の種類(副分類)115、報告日112A(報告日時112に基づき作成する)及び通知履歴ID111)を登録した第2の行513を、第2の表示用一時データ510の、通知の種類114「イベント」の行である第1の行512の直下に追加する。第2の表示用一時データ作成部305は、第2の行513の件数118に「1」を登録する(ステップS510、
図15のC)。その後、第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)の次の行以降について、同様の処理を繰り返す。
【0111】
一方、第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ行の通知の種類(副分類)115が、第2の表示用一時データ510の同じ通知の種類114の行に対して登録されていると判断する(ステップS509、YES)。
【0112】
本例の場合(
図15のB)、第2の表示用一時データ510の通知の種類114「イベント」の行(第1の行512)の通知の種類(副分類)115は、「紙詰まり」である。従って、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第52の行128の通知の種類(副分類)115「紙詰まり」は、第2の表示用一時データ510の同じ通知の種類114「イベント」の行(第1の行512)に対して登録されている(ステップS509、YES)。
【0113】
この場合、第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第52の行128の報告日112A(報告日時112ではない)が、第2の表示用一時データ510の同じ通知の種類(副分類)115「紙詰まり」の行(第1の行512)に対して登録されているか否かを判断する(ステップS511)。
【0114】
本例の場合(
図15のB)、第2の表示用一時データ510の通知の種類(副分類)115「紙詰まり」の行(第1の行512)の報告日112Aは、「2019/09/27」である。従って、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第52の行128の報告日112A(報告日時112ではない)「2019/09/30」は、第2の表示用一時データ510の同じ通知の種類(副分類)115「紙詰まり」の行(第1の行512)に対して登録されていない(ステップS512、NO)。
【0115】
この場合、第2の表示用一時データ作成部305は、第2の表示用一時データ510に、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第52の行128の各値(通知の種類114、通知の種類(副分類)115、報告日112A(報告日時112に基づき作成する)及び通知履歴ID111)を登録した第2の行514を、第2の表示用一時データ510の、通知の種類(副分類)115「紙詰まり」の行である第1の行512の直下に追加する。第2の表示用一時データ作成部305は、第2の行514の件数118に「1」を登録する(ステップS513、
図15のD)。その後、第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)の次の行以降について、同様の処理を繰り返す。
【0116】
一方、第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ行の報告日112Aが、第2の表示用一時データ510の同じ報告日112Aの行に対して登録されていると判断する(ステップS512、YES)。
【0117】
本例の場合(
図15のB)、第2の表示用一時データ510の通知の種類(副分類)115「紙詰まり」の行(第1の行512)の報告日112Aは、「2019/09/27」である。従って、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第53の行129の報告日112A「2019/09/27」は、第2の表示用一時データ510の同じ通知の種類(副分類)115「紙詰まり」の行(第1の行512)に対して登録されている(ステップS512、YES)。
【0118】
この場合、第2の表示用一時データ作成部305は、第2の表示用一時データ510において、同じ通知の種類(副分類)115「紙詰まり」且つ同じ報告日112A「2019/09/27」が登録された行である第1の行512の件数118「1」をカウントアップ(インクリメント)して「2」を上書きする。さらに、第2の表示用一時データ作成部305は、この第1の行512の通知履歴ID111の末尾に、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第53の行129の通知履歴ID111「N-00053」を、カンマで区切って追記する(ステップS514、
図15のE)。
【0119】
第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120に含まれる全ての行121以下について、ステップS501乃至ステップS514の処理を繰り返す(ステップS515、NO)。これにより、第2の表示用一時データ作成部305は、表示用通知履歴データ120に含まれる全ての行121以下を、第2の表示用一時データ510に登録する(ステップS515、YES)。
【0120】
ところで、本例では、第2の表示用一時データ作成部305は、第2の表示用一時データ510に、表示用通知履歴データ120(
図8)から読み込んだ第1の行121の各値(通知の種類114、通知の種類(副分類)115、報告日112A及び通知履歴ID111)を登録した第2の行514を、第2の表示用一時データ510の、同じ通知の種類114「イベント」及び通知の種類(副分類)115「紙詰まり」の行である第1の行512の直下に追加する(ステップS513、
図15のD)。要するに、第2の表示用一時データ510は、同じ通知の種類114「イベント」が登録された複数の行(第1の行512及び第2の行514)を含む(
図15のD)。
【0121】
これに代えて、第2の表示用一時データ作成部305は、別の構造の第2の表示用一時データ510を作成してもよい。例えば、第2の表示用一時データ510は、1個の通知の種類114「イベント」に対して、1行(第1の行512)だけを含む。例えば、1個の通知の種類114「イベント」に対して、通知の種類(副分類)115、報告日112A、件数118及び通知履歴ID111を括弧で囲んでカンマで区切る表記とすればよい(
図15のE)。
【0122】
図9を参照する。ブラウザー装置30の第2の2次元画面表示部306は、作成された第2の表示用一時データ510及び第3のレイアウト215に基づき、第2の2次元画面340を生成し、第2の2次元画面340を表示装置37に表示する(ステップS308)。具体的には、第2の2次元画面表示部306は、第2の表示用一時データ510を第3のレイアウト215に配置することにより、第2の2次元画面340を生成する。第3のレイアウト215は、表示用通知履歴データ120に含まれる少なくとも一部の項目のデータを、2次元に表示するためのレイアウトである。
【0123】
第2の2次元画面340は、第2の2次元の表341と、削除ボタン323、重点表示解除ボタン325及び最新以外削除ボタン326を含む各種ボタンとを含む。第2の2次元の表341は、1個の装置ID113により識別される1個の画像形成装置10の通知について、第1の軸を通知の種類114とし第2の軸を報告日112Aとし、通知の種類114と報告日112Aとの交点であるセルに、報告日112Aの通知の件数を表示した2次元の表である。
【0124】
【0125】
より具体的には、第2の2次元画面表示部306は、第2の表示用一時データ510(
図15のF)の報告日112Aの列に登録されたデータ(本例の場合、「2019/09/27」、「2019/09/29」及び「2019/09/30」)を全て読み込む。第2の2次元画面表示部306は、読み込んだ全ての報告日112A(即ち、「2019/09/27」112B、「2019/09/29」112C及び「2019/09/30」112D)を、第3のレイアウト215のタイトル行342に表示する。第2の2次元画面表示部306は、削除ボタン323、重点表示解除ボタン325及び最新以外削除ボタン326を含む各種ボタンを表示する。
【0126】
第2の2次元画面表示部306は、第2の表示用一時データ510(
図15のF)を第1の行512から順に読み込み、全ての行(第1の行512以下)に関して、通知の種類114及び通知の種類(副分類)115と、報告日112Aとを、第2の2次元の表341内に表示する。
【0127】
具体例として、第2の表示用一時データ510(
図15のF)の第1の行512について説明する。第2の2次元画面表示部306は、第2の2次元の表341において、第1の行512に含まれる通知の種類114「イベント」と、通知の種類(副分類)115「紙詰まり」、「その他のエラー」及び「システムエラー」とを表示する。第2の2次元画面表示部306は、第2の2次元の表341において、第1の行512に含まれる通知の種類(副分類)115「紙詰まり」と、第1の行512に含まれる報告日112Aである「2019/09/27」112Bとの交点であるセル343に、第1の行512に含まれる通知の件数118「2件」を表示する。第2の2次元画面表示部306は、件数118が最大値(2件)であるセル343を強調表示(例えば、背景色を変更)してもよい。
【0128】
第2の2次元の表341は、チェックボックス345(第2のチェックボックス)をさらに含む。チェックボックス345は、通知の種類114及び1個の通知の種類(副分類)115に相当する1行344につき、1個設けられる。チェックボックス345は、通知の種類(副分類)115を指定するためのボタンである。
【0129】
重点表示解除ボタン325は、表示用通知履歴データ120を、第2の2次元の表341とは異なる2次元の表(第1の2次元の表331)で表示することを指示するためのボタンである。
【0130】
最新以外削除ボタン326は、最新の所定期間の報告日112A以外の報告日112A(例えば、「2019/09/27」112B)以外の表示用通知履歴データ120を削除し、最新の所定期間の報告日112A(例えば、「2019/09/27」112B)の表示用通知履歴データ120のみを、第2の2次元の表341で表示することを指示するためのボタンである。
【0131】
より具体的には、ブラウザー装置30は、第2の2次元の表341に含まれる通知の種類114(通知の種類(副分類)115でもよい)を指定するためのチェックボックス345と、最新以外削除ボタン326に対する、操作装置36を介して入力された操作を検出する。すると、ブラウザー装置30は、第2の表示用一時データ510(
図15のF)から、チェックボックス345により指定された通知の種類114又は通知の種類(副分類)115に関連付けられた、最新の所定期間以外の通知履歴ID111を読み出す。ブラウザー装置30は、読み出した通知履歴ID111をサーバー装置20に送信する。サーバー装置20は、受信した通知履歴ID111を表示用通知履歴データ120から削除することにより、表示用通知履歴データ120を更新する。サーバー装置20は、更新後の表示用通知履歴データ120をブラウザー装置30に送信する。ブラウザー装置30は、更新後の表示用通知履歴データ120に基づきステップS301以下の処理を実行する。これにより、ブラウザー装置30は、チェックボックス345により指定される通知の種類114又は通知の種類(副分類)115の、最新の所定期間以外の表示用通知履歴データを削除することにより第2の2次元の表341を更新し、表示装置37に表示する。
【0132】
ところで、1次元の表321(
図10)は、表示用通知履歴データ120に含まれる通知履歴ID111(
図6)の数だけ、行324を含む。これに対して、第2の2次元の表341(
図16)は、通知の種類(副分類)115(
図15)の数だけ、行344を含む。言い換えれば、1次元の表321(
図10)は、同じ通知の種類(副分類)115に対して複数の行324が表示される。これに対して、第2の2次元の表341(
図16)は、1個の通知の種類(副分類)115に対して1行344が登録される。これにより、表が煩雑で無くより理解しやすい。
【0133】
図9を参照する。ブラウザー装置30のグラフボタン表示部307は、第2の2次元の表341に、グラフボタン346を追加表示する(ステップS309)。
【0134】
グラフボタン346は、特定の画像形成装置10の特定の通知の種類114に関するグラフを表示することを支持するためのボタンである。
【0135】
図17は、グラフボタンを追加表示するための処理フローを示す。
【0136】
ブラウザー装置30のグラフボタン表示部307は、第2の表示用一時データ510(
図15のF)の第1の行512を読み込む(ステップS601)。ブラウザー装置30のグラフボタン表示部307は、記憶装置34からグラフ表示テーブル350を読み出す。
【0137】
【0138】
グラフ表示テーブル350は、通知の種類114に対して、グラフの形式で表示可能であることを示す「TRUE」351又はグラフの形式で表示可能でないことを示す「FALSE」352を定義する。具体的には、通知の種類「トナーレベルアラート」114B及び「ページカウント」114Cに対して「TRUE」351が定義される。これは、トナーレベルやページカウントをグラフの形式で表示可能であることを意味する。一方、通知の種類「イベント」114Aに対して「FALSE」352が定義される。これは、イベントをグラフの形式で表示可能でないことを意味する。
【0139】
ブラウザー装置30のグラフボタン表示部307は、グラフ表示テーブル350を参照し、第2の表示用一時データ510(
図15のF)から読み込んだ第1の行512に含まれる通知の種類114に対して、「TRUE」351又は「FALSE」352の何れが定義されているかを判断する(ステップS602)。
【0140】
本例の場合、ブラウザー装置30のグラフボタン表示部307は、第2の表示用一時データ510(
図15のF)の第1の行512に含まれる通知の種類「イベント」114Aに対して「FALSE」352が定義されていると判断する(ステップS603、NO)。すると、グラフボタン表示部307は、第2の表示用一時データ510(
図15のF)から第2の行513を読み込み(ステップS601)、処理を繰り返す。
【0141】
一方、グラフボタン表示部307は、第2の表示用一時データ510(
図15のF)の第2の行515に含まれる通知の種類「トナーレベルアラート」114Bに対して「TRUE」351が定義されていると判断する(ステップS603、YES)。
【0142】
すると、グラフボタン表示部307は、第2の2次元の表341の通知の種類「トナーレベルアラート」114Bに関連付けてグラフボタン346を配置することにより、第2の2次元の表341Aを含む第2の2次元画面340Aを更新(再表示)する(ステップS604)。
【0143】
図19は、グラフボタンを含む第2の2次元画面の一例を示す。
【0144】
第2の2次元の表341Aは、通知の種類「トナーレベルアラート」114Bに関連付けて(同じ欄内)に、グラフボタン346を含む。一方、第2の2次元の表341Aは、通知の種類「イベント」114Aの欄内に、グラフボタンを含まない。
【0145】
グラフボタン表示部307は、第2の表示用一時データ510(
図15のF)に含まれる全ての行512以下について、ステップS601乃至ステップS604の処理を繰り返す(ステップS605、NO)。これにより、グラフボタン表示部307は、全てのグラフの形式で表示可能である(TRUE)通知の種類114に対して、グラフボタン346を表示する(ステップS605、YES)。
【0146】
【0147】
ブラウザー装置30は、操作装置36を介して入力されたグラフボタン346に対する操作を検出する。すると、ブラウザー装置30は、表示中の第2の2次元の表341Aが示す画像形成装置10の装置ID113と、グラフボタン346が関連付けられた通知の種類114とを、サーバー装置20に送信する。ブラウザー装置30は、装置ID113と通知の種類114とに関する詳細な履歴データをサーバー装置20から受信する。ブラウザー装置30は、受信した履歴データに基づき、グラフ360を描画し、別ウィンドウに表示する。
【0148】
7.結語
【0149】
ブラウザー装置が、画像形成装置の情報をサーバー装置からネットワークを介して取得し、画像形成装置をリモートメンテナンスするウェブシステム(例えば、Kyocera Fleet Services)が知られている。典型的には、ブラウザー装置は、画像形成装置がクライテリア(通知を送信する条件)を満たした場合、サーバー装置から表示用通知履歴データを受信する。ブラウザー装置は、受信した表示用通知履歴データを、履歴一覧画面として表示する。例えば、履歴一覧画面では、メーラーのように1行に1件の履歴を表示する。しかしながら、この表示方法では、多数の通知履歴が存在する場合、ユーザーが一見で理解しにくい、整理のために削除してよいか保存すべきかを判断しにくい等のおそれがある。
【0150】
(1)これに対して、本実施形態によれば、ブラウザー装置30は、第1の軸を装置IDとし第2の軸を通知の種類114とし、装置IDと通知の種類114との交点であるセルに、装置IDにより識別される画像形成装置の通知の件数を表示した2次元の表である第1の2次元の表331を生成し、表示装置に表示する。本実施形態によれば、第1の2次元の表331(
図13)は、装置ID113(
図12)の数だけ、行334を含む。言い換えれば、1次元の表321(
図10)は、同じ装置ID113に対して複数の行324が表示される。これに対して、第1の2次元の表331(
図13)は、1個の装置ID113に対して1行334が登録される。これにより、表が煩雑で無くより理解しやすい。
【0151】
(2)本実施形態によれば、ブラウザー装置30は、第1の軸を通知の種類114とし第2の軸を報告日とし、通知の種類114と報告日との交点であるセルに、報告日の通知の件数を表示した2次元の表である第2の2次元の表341を生成し、表示装置に表示する。本実施形態によれば、第2の2次元の表341(
図16)は、通知の種類(副分類)115(
図15)の数だけ、行344を含む。言い換えれば、1次元の表321(
図10)は、同じ通知の種類(副分類)115に対して複数の行324が表示される。これに対して、第2の2次元の表341(
図16)は、1個の通知の種類(副分類)115に対して1行344が登録される。これにより、表が煩雑で無くより理解しやすい。
【0152】
(3)本実施形態によれば、ブラウザー装置30は、第1の2次元の表331に含まれる装置IDを指定するための第1のチェックボックスにより指定される装置IDにより識別される画像形成装置の通知についての第2の2次元の表341を生成し、表示装置に表示する。これにより、1個の画像形成装置10について多数の通知があるときに、分類用の属性(通知の種類114と、通知の種類(副分類)115)を第1の軸とする第2の2次元の表341で件数を表示する。これにより、ユーザーは、通知をひとつひとつ確認しなくても全容を把握したうえで、削除、転送などの操作ができるので、通知整理作業が補助される。
【0153】
(4)本実施形態によれば、ブラウザー装置30は、第2の2次元の表341に含まれる通知の種類114が、グラフの形式で表示可能である場合、グラフボタンを通知の種類114に関連付けて表示する。これにより、ユーザーは、通知をひとつひとつ確認しなくても全容を把握したうえで、所望のグラフを表示させ、グラフによりさらに効率的に全容を把握できる。
【0154】
(5)本実施形態によれば、ブラウザー装置30は、第2の2次元の表341に含まれる通知の種類114を指定するための第2のチェックボックスを含む第2の2次元の表と、最新以外削除ボタンとを、表示装置に表示する。これにより、ユーザーは、柔軟に多数の通知を一括選択及び一括操作(一括削除)でき、最新の通知だけを残して、他は削除する操作がしやすい。
【0155】
(6)本実施形態によれば、ブラウザー装置30は、2次元の表の、件数が最大値であるセルを強調表示する。これにより、通知内容を分類して、さらに件数が2次元で表示されていることで、ユーザーは、通知の種類の全体的な分布を確認できる上、件数が最大値であるセルを強調表示することにより、通知の種類の分布をピンポイントで確認しやすい。
【0156】
本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0157】
通知システム1
画像形成装置10
サーバー装置20
ブラウザー装置30
通知判断部201
表示用通知履歴データ作成部202
表示用通知履歴データ送信部203
通知データ作成送信部204
表示用通知履歴データ受信部301
1次元画面表示部302
第1の表示用一時データ作成部303
第1の2次元画面表示部304
第2の表示用一時データ作成部305
第2の2次元画面表示部306
グラフボタン表示部307