IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ソニー株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-表示装置および照明装置 図1
  • 特許-表示装置および照明装置 図2
  • 特許-表示装置および照明装置 図3
  • 特許-表示装置および照明装置 図4
  • 特許-表示装置および照明装置 図5
  • 特許-表示装置および照明装置 図6
  • 特許-表示装置および照明装置 図7
  • 特許-表示装置および照明装置 図8
  • 特許-表示装置および照明装置 図9
  • 特許-表示装置および照明装置 図10
  • 特許-表示装置および照明装置 図11
  • 特許-表示装置および照明装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】表示装置および照明装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 5/20 20060101AFI20231108BHJP
   F21V 9/08 20180101ALI20231108BHJP
   F21V 9/32 20180101ALI20231108BHJP
   F21V 9/38 20180101ALI20231108BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20231108BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20231108BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20231108BHJP
   H01L 33/50 20100101ALI20231108BHJP
   F21Y 105/10 20160101ALN20231108BHJP
   F21Y 113/13 20160101ALN20231108BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231108BHJP
【FI】
G02B5/20
F21V9/08 400
F21V9/32
F21V9/38
G02B5/20 101
G09F9/30 349B
G09F9/30 349Z
G09F9/33
H01L33/00 L
H01L33/50
F21Y105:10
F21Y113:13
F21Y115:10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020553051
(86)(22)【出願日】2019-10-03
(86)【国際出願番号】 JP2019039141
(87)【国際公開番号】W WO2020085032
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2022-09-26
(31)【優先権主張番号】P 2018199873
(32)【優先日】2018-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】弁理士法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】琵琶 剛志
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-217454(JP,A)
【文献】特表2016-523450(JP,A)
【文献】特開平10-190067(JP,A)
【文献】特開2006-133708(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0236866(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第104064658(CN,A)
【文献】国際公開第2016/152321(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K9/00-9/90
F21S2/00-45/70
F21V1/00-15/04
G02B5/20-5/28
G09F9/00-9/46
H01L33/00
33/48-33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の色光が取り出される、複数の第1発光領域と、
前記第1の色光とは異なる色光が取り出される、複数の第2発光領域と、
前記複数の第1発光領域各々に設けられ、前記第1の色光を発する第1発光素子と、
前記複数の第2発光領域各々に設けられ、前記第1の色光を発する第2発光素子と、
前記第2発光領域に設けられ、前記第2発光素子から発せられた前記第1の色光の波長を変換する波長変換部とを備え
前記第2発光素子から発せられる前記第1の色光の主波長の標準偏差は、前記第1発光素子から発せられる前記第1の色光の主波長の標準偏差よりも大きい
表示装置。
【請求項2】
前記第1の色光は青色光である
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数の第2発光領域は、第2の色光が取り出される複数の短波長発光領域と、前記第2の色光の波長よりも長波長の第3の色光が取り出される複数の長波長発光領域とを含む
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2の色光は緑色光であり、前記第3の色光は赤色光である
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記複数の短波長発光領域各々に設けられた前記第2発光素子から発せられる前記第1の色光の平均波長は、前記複数の長波長発光領域各々に設けられた前記第2発光素子から発せられる前記第1の色光の平均波長よりも短くなっている
請求項3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1の色光は緑色光である
請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
更に、少なくとも前記複数の第2発光領域に設けられ、選択的な波長域の光を透過するカラーフィルタを有する
請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記波長変換部は、蛍光体材料、ナノ蛍光体材料、量子ドット、量子ディスクまたは量子ロッドを含む
請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1発光素子および前記第2発光素子は、発光ダイオードにより構成されている
請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記発光ダイオードは、窒化ガリウム系半導体材料を含む
請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
第1の色光が取り出される、複数の第1発光領域と、
前記第1の色光とは異なる色光が取り出される、複数の第2発光領域と、
前記複数の第1発光領域各々に設けられ、前記第1の色光を発する第1発光素子と、
前記複数の第2発光領域各々に設けられ、前記第1の色光を発する第2発光素子と、
前記第2発光領域に設けられ、前記第2発光素子から発せられた前記第1の色光の波長を変換する波長変換部とを備え
前記第2発光素子から発せられる前記第1の色光の主波長の標準偏差は、前記第1発光素子から発せられる前記第1の色光の主波長の標準偏差よりも大きい
照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、発光素子および波長変換部を有する表示装置および照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の発光素子を使用した自発光型の表示装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、青色波長域の光を発するLEDと、波長変換部とを用いることにより、赤色波長域の光、緑色波長域の光および青色波長域の光を取り出すことが可能である。LEDは、照明装置にも用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-217454号公報
【発明の概要】
【0004】
このような表示装置および照明装置では、表示状態または照明状態の質を向上させることが望まれている。
【0005】
したがって、表示状態または照明状態の質を向上させることが可能な表示装置および照明装置を提供することが望ましい。
【0006】
本技術の一実施の形態に係る表示装置は、第1の色光が取り出される、複数の第1発光領域と、第1の色光とは異なる色光が取り出される、複数の第2発光領域と、複数の第1発光領域各々に設けられ、第1の色光を発する第1発光素子と、複数の第2発光領域各々に設けられ第1の色光を発する第2発光素子と、第2発光領域に設けられ、第2発光素子から発せられた第1の色光の波長を変換する波長変換部とを備えたものであり、第2発光素子から発せられる第1の色光の主波長の標準偏差は、第1発光素子から発せられる第1の色光の主波長の標準偏差よりも大きい
【0007】
本技術の一実施の形態に係る照明装置は、第1の色光が取り出される、複数の第1発光領域と、第1の色光とは異なる色光が取り出される、複数の第2発光領域と、複数の第1発光領域各々に設けられ、第1の色光を発する第1発光素子と、複数の第2発光領域各々に設けられ第1の色光を発する第2発光素子と、第2発光領域に設けられ、第2発光素子から発せられた第1の色光の波長を変換する波長変換部とを備えたものであり、第2発光素子から発せられる第1の色光の主波長の標準偏差は、第1発光素子から発せられる第1の色光の主波長の標準偏差よりも大きい
【0008】
本技術の一実施の形態に係る表示装置および照明装置では、第2発光素子から発せられる第1の色光の波長ばらつきが、第1発光素子から発せられる第1の色光の波長ばらつきよりも大きくなっている。換言すれば、第1発光素子から発せられる第1の色光の波長ばらつきは、第2発光素子から発せられる第1の色光の波長ばらつきよりも小さい。具体的には、第2発光素子から発せられる第1の色光の主波長の標準偏差は、第1発光素子から発せられる第1の色光の主波長の標準偏差よりも大きい。第1発光素子が設けられた第1発光領域では、第1の色光が波長変換されずに取り出される。この第1発光領域に第1発光素子を設けることにより、第1の色光の波長ばらつきが視認されにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本技術の一実施の形態に係る表示装置の概略構成を表す模式図である。
図2図1に示した表示装置の1つの画素の構成の一例を表す模式図である。
図3】無選別の状態の複数の発光素子の主波長と頻度との関係の一例を表す模式図である。
図4】(A)は、図2に示した青色発光領域に設けられた発光素子の主波長と頻度との関係を表す模式図であり、(B)は、図2に示した赤色発光領域,緑色発光領域に設けられた発光素子の主波長と頻度との関係を表す模式図である。
図5】(A)は、緑色発光領域に設けられた発光素子の主波長と頻度との関係の一例を表す模式図であり、(B)は、赤色発光領域に設けられた発光素子の主波長と頻度との関係の一例を表す模式図である。
図6】(A)は、比較例に表示装置の青色発光領域に設けられた発光素子の主波長と頻度との関係を表す模式図であり、(B)は、その赤色発光領域,緑色発光領域に設けられた発光素子の主波長と頻度との関係を表す模式図である。
図7】変形例1に係る表示装置の要部の構成を表す模式図である。
図8】変形例2に係る表示装置の要部の構成を表す模式図である。
図9図1等に示した表示装置を適用させたテレビジョン装置の外観の一例を表す斜視図である。
図10】本技術を適用させた一般照明の外観の一例を表す斜視図である。
図11図10に示した一般照明の他の例(1)を表す斜視図である。
図12図10に示した一般照明の他の例(2)を表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(第1発光素子と、第1発光素子よりも波長ばらつきの大きい第2発光素子とを有する表示装置)
2.変形例1(カラーフィルタを有する例)
3.変形例2(第1発光素子が緑色の波長域の光を発する例)
4.適用例(テレビジョン装置および照明装置)
【0011】
<実施の形態>
(表示装置1の構成)
図1は、本技術の一実施の形態に係る表示装置(表示装置1)の全体構成を模式的に表したものである。この表示装置1では、例えば、基板11上に複数の画素Pが設けられている。複数の画素Pは、例えば、マトリクス状に配置されている。各々の画素Pには、例えば、赤色発光領域RA、緑色発光領域GAおよび青色発光領域BAが設けられている。即ち、基板11上には、複数の赤色発光領域RA、複数の緑色発光領域GAおよび複数の青色発光領域BAが設けられている。
【0012】
図2は、1つの画素Pの要部の構成を模式的に表したものである。青色発光領域BAには、基板11上に発光素子12Aが設けられている。緑色発光領域GAには、基板11上に、発光素子12Bおよび波長変換部13Gがこの順に設けられている。赤色発光領域RAには、基板11上に、発光素子12Bおよび波長変換部13Rがこの順に設けられている。ここで、青色発光領域BAが、本技術の第1発光領域の一具体例に対応し、緑色発光領域GAおよび赤色発光領域RAは、本技術の第2発光領域の一具体例に対応する。緑色発光領域GAは、本技術の短波長発光領域の一具体例にも対応し、赤色発光領域RAは、本技術の長波長発光領域の一具体例にも対応する。また、発光素子12Aが、本技術の第1発光素子の一具体例に対応し、発光素子12Bが、本技術の第2発光素子の一具体例に対応する。
【0013】
青色発光領域BAでは、発光素子12Aから発せられた青色波長域の光(青色光LB)がそのまま取り出されるようになっている。緑色発光領域GAでは、発光素子12Bから発せられた青色波長域の光(青色光LB1)が、波長変換部13Gに入射して波長変換され、緑色波長域の光(緑色光LG)が取り出されるようになっている。赤色発光領域RAでは、発光素子12Bから発せられた青色波長域の光(青色光LB1)が、波長変換部13Rに入射して波長変換され、赤色波長域の光(赤色光LR)が取り出されるようになっている。ここで、青色光LB,LB1が、本技術の第1の色光の一具体例に対応し、緑色光LGが、本技術の第2の色光の一具体例に対応し、赤色光LRが、本技術の第3の色光の一具体例に対応する。
【0014】
以下、各部の構成について説明する。
【0015】
基板11は、発光素子12A,12Bを実装するためのものであり、例えばガラス基板または樹脂基板により構成されている。基板11と発光素子12A,12Bとの間には、例えば、発光素子12A,12Bを駆動するための配線層(図示せず)が設けられている。
【0016】
発光素子12A,12Bは、例えば、LEDにより構成されている。この発光素子12A,12Bは、例えば、半導体層、n型電極およびp型電極を含んでいる。発光素子12A,12Bは、例えば窒化ガリウム(GaN)系の半導体材料を含んでいる。GaN系の半導体材料としては、例えば、AlGaInN(窒化アルミニウムガリウムインジウム)等が挙げられる。上述のように、青色発光領域BAに設けられた発光素子12Aは青色光LBを発し、緑色発光領域GAおよび赤色発光領域RAに設けられた発光素子12Bは青色光LB1を発する。
【0017】
本実施の形態では、複数の緑色発光領域GAおよび複数の赤色発光領域RA各々に設けられた発光素子12Bが発する青色光LB1の波長ばらつきが、複数の青色発光領域BA各々に設けられた発光素子12Aが発する青色光LBの波長ばらつきよりも大きくなっている。換言すれば、複数の青色発光領域BA各々に設けられた発光素子12Aが発する青色光LBの波長ばらつきは、複数の緑色発光領域GAおよび複数の赤色発光領域RA各々に設けられた発光素子12Bが発する青色光LB1の波長ばらつきよりも小さくなっている。詳細は後述するが、これにより、青色発光領域BAから取り出される青色光LBの波長ばらつきが視認されにくくなり、表示状態の質を向上させることが可能となる。
【0018】
具体的には、複数の発光素子12A各々が発する青色光LBの主波長(ドミナント波長)の標準偏差(標準偏差SA)が、複数の発光素子12B各々が発する青色光LB1の主波長の標準偏差(標準偏差SB)よりも小さくなっている(SA<SB)。
【0019】
図3は、無選別の状態の複数の発光素子(発光素子12A,12Bの混合)について、発せられる青色光の主波長と頻度との関係を模式的に表したものである。図4(A)は、複数の発光素子12A各々が発する青色光LBの主波長と頻度との関係を模式的に表し、図4(B)は、複数の発光素子12B各々が発する青色光LB1の主波長と頻度との関係を模式的に表している。このように、無選別の状態の発光素子から、特定の波長域(例えば461nm~463nm程度)の光を発する発光素子(発光素子12A)を選別することにより、図4(A)に示したように、発する光(青色光LB)の波長のばらつきの小さい複数の発光素子12Aが得られる。複数の発光素子12A各々が発する青色光LBの主波長の標準偏差SAは、例えば0.2nm~0.4nm程度である。複数の発光素子12Aを取りだした後、残りの無選別の状態の発光素子により、複数の発光素子12Bを構成する。例えば、上記特定の波長域の短波長側の主波長を有する発光素子12Bと、上記特定の波長域の長波長側の主波長を有する発光素子12Bとの両方が存在する。複数の発光素子12B各々が発する青色光LB1の主波長の標準偏差SBは、例えば1nm~3nm程度である。複数の発光素子12Aが意図的に選別されたものであるか否かは、例えば、統計学的な有意差検定での検証等が可能である。
【0020】
図5(A),(B)は、複数の発光素子12B各々が発する青色光LB1の主波長と頻度との関係の他の例を表している。図5(A)は、複数の緑色発光領域GA各々に設けられた発光素子12Bが発する青色光LB1の主波長と頻度との関係を表し、図5(B)は、複数の赤色発光領域RA各々に設けられた発光素子12Bが発する青色光LB1の主波長と頻度との関係を表している。このように、複数の緑色発光領域GA各々に配置する発光素子12Bが発する青色光LB1の平均波長と、複数の赤色発光領域RA各々に配置する発光素子12Bが発する青色光LB1の平均波長とが異なっていてもよい。図5(A),(B)に示したように、複数の緑色発光領域GA各々に配置する発光素子12Bが発する青色光LB1の平均波長が、複数の赤色発光領域RA各々に配置する発光素子12Bが発する青色光LB1の平均波長よりも短くなっていることが好ましい。これにより、波長変換部13Gの変換効率を高くすることが可能であり(例えば、Han, Hau-Vei & Lin et al., Optics Express. 23. 32504.10.1364/OE. 23. 032504(2015))、色変換も含めた発光効率を向上させることが可能となる。なお、波長変換部13Rも、短波長側の波長域の青色光LB1により、変換効率が向上する傾向があるが、波長変換部13Rよりも波長変換部13Gの方が、この傾向が顕著である。したがって、緑色発光領域GAに、より短波長側の青色光LB1を発する発光素子12Bを配置することにより、変換効率を効果的に向上させることが可能となる。
【0021】
なお、複数の表示装置1を製造するとき、異なる表示装置1間で、緑色発光領域GAに設けられた発光素子12Bが発する青色光LB1の平均波長と、赤色発光領域RAに設けられた発光素子12Bが発する青色光LB1の平均波長との関係が逆転していてもよい。緑色発光領域GA,赤色発光領域RA各々に設けられた発光素子12Bの平均波長は、一部の集合体の主波長の測定により統計的に求めることが可能であり、全ての画素Pに設けられた発光素子12Bについて平均波長を測定しなくてもよい。
【0022】
発光素子12Bの光取り出し側には、波長変換部13R,13Gが設けられている。赤色発光領域RAに設けられた波長変換部13Rは、発光素子12Bから発せられた青色光LB1を吸収して、赤色光LRを発するものである。緑色発光領域GAに設けられた波長変換部13Gは、発光素子12Bから発せられた青色光LB1を吸収して、緑色光LGを発するものである。波長変換部13R,13Gは、例えば、蛍光体材料、ナノ蛍光体材料、量子ドット(QD:Quantum Dot)、量子ディスクまたは量子ロッド等を含んでいる。波長変換部13R,13Gでは、例えば、量子効果による吸収発光を用いて、波長変換がなされるようになっている。波長変換部13Rと波長変換部13Gとの間には遮光部13Sが設けられている。この遮光部13Sは、例えば、金属材料または樹脂材料等を含んでおり、青色光LB,LB1を遮蔽するようになっている。遮光部13Sを設けることにより、赤色発光領域RA、緑色発光領域GAおよび青色発光領域BAを跨いだ青色光LB,LB1の進行を抑えることができる。
【0023】
(表示装置1の動作)
表示装置1では、例えば、配線層を介して各々の画素P(赤色発光領域RA,緑色発光領域GA,青色発光領域BA)に駆動信号が入力される。赤色発光領域RAでは、発光素子12Bから青色光LB1が発せられ、この青色光LB1が波長変換部13Rに入射して、赤色光LRが取り出される。緑色発光領域GAでは、発光素子12Bから青色光LB1が発せられ、この青色光LB1が波長変換部13Gに入射して、緑色光LGが取り出される。青色発光領域BAでは、発光素子12Aから発せられた青色光LBがそのまま取り出される。
【0024】
(表示装置1の作用・効果)
本実施の形態の表示装置1では、赤色発光領域RAおよび緑色発光領域GAに設けられた発光素子12Bが発する青色光LB1の波長ばらつきが、青色発光領域BAに設けられた発光素子12Aが発する青色光LBの波長ばらつきよりも大きくなっている。換言すれば、発光素子12Aが発する青色光LBの波長ばらつきは、発光素子12Bが発する青色光LB1の波長ばらつきよりも小さい。これにより、表示状態の質、即ち表示品質を向上させることが可能となる。以下、この作用効果について、比較例を用いて説明する。
【0025】
図6(A),(B)は比較例に係る表示装置に設けられた複数の発光素子が発する青色光の主波長と、頻度との関係を表している。図6(A)は、青色発光領域各々に設けられた発光素子(図2の発光素子12Aに対応)が発する青色光の主波長と頻度との関係を表し、図6(B)は、赤色発光領域および緑色発光領域各々に設けられた発光素子(図2の発光素子12Bに対応)が発する青色光の主波長と頻度との関係を表している。
【0026】
この表示装置では、図6(A),(B)に示したように、青色発光領域各々に設けられた発光素子が発する青色光の主波長の標準偏差と、赤色発光領域および緑色発光領域各々に設けられた発光素子が発する青色光の主波長の標準偏差とが略同じである。無選別の状態、即ち、製造ばらつきのある状態の発光素子では、主波長のばらつきが大きい。例えば、440nm~470nm程度まで発光素子の主波長がばらついている。比較例に係る表示装置では、青色発光領域に設けられた発光素子も、このような主波長の波長ばらつきを有する。即ち、この波長ばらつきを有する青色光が、波長変換されずにそのまま取り出される。このため、青色光の波長ばらつきが、そのまま色むらとして視認され、表示品質が低くなる。
【0027】
液晶ディスプレイのバックライトに用いる複数のLEDについて、各LEDから発せられる光の波長の差を小さくする方法が報告されているが(例えば、特開2017-108184号公報参照)、この方法はバックライト特有の課題を解決するためのものであり、この方法を上記比較例に係る表示装置に適用することはできない。
【0028】
例えば、赤色発光領域には赤色光を発する発光素子を配置し、緑色発光領域には緑色光を発する発光素子を配置し、青色発光領域には青色光を発する発光素子を配置する方法も考えうる。しかし、このような方法では、赤色光を発する発光素子と、緑色光および青色光を発する発光素子とでは、製造に使用する結晶材料が異なるので、結晶材料毎に製造装置が必要となる。また、緑色光を発する発光素子と、青色光を発する発光素子との間でも、結晶材料の組成が異なり、各々の発光素子について方法の最適化および製造管理が必要となる。したがって、製造コストがかさむ。また、このような方法では、各色の光を発する発光素子について、発光色および色純度の設計幅が狭くなる。
【0029】
また、紫外(UV:Ultra Violet)光を発する発光素子を、赤色発光領域,緑色発光領域,青色発光領域各々に配置し、波長変換を行う方法も考えうる。しかし、この方法は、高エネルギーの紫外光を用いるためエネルギー消失が大きい。また、発光素子の周辺部材および波長変換部等が、紫外光の入射に起因して大きく劣化する。
【0030】
これに対し、表示装置1では、製造ばらつきのある状態から、特定の波長域の主波長を有する発光素子(発光素子12A)を選別して、複数の青色発光領域BA各々に配置している。このため、赤色発光領域RAおよび緑色発光領域GAに配置される発光素子12Bが発する青色光LB1に比べて、青色発光領域BAから取り出される青色光LBの波長ばらつきが小さくなる。したがって、上記比較例に係る表示装置に比べて、青色光LBの波長ばらつきが視認されにくくなる。即ち、色むらに起因した表示品質の低下を抑えることが可能となる。
【0031】
また、赤色発光領域RAおよび緑色発光領域GAに配置する発光素子12Bは、上記、製造ばらつきのある状態から複数の発光素子12Aを取り出した後、残りの発光素子により構成することが可能である。即ち、発光素子の無駄を抑えることができる。赤色発光領域RAおよび緑色発光領域GAでは、発光素子12Bが発する青色光LB1の波長ばらつきが比較的少大きい場合であっても、表示品質に与える影響は小さい。これは以下のような理由による。
【0032】
赤色発光領域RA,緑色発光領域GAでは、発光素子12Bが発する青色光LB1が波長変換部13R,13Gで波長変換される。即ち、波長変換部13R,13Gが、発光素子12Bよりも赤色発光領域RA,緑色発光領域GAから取り出される赤色光LR,緑色光LGの波長に大きく影響を及ぼす。したがって、比較的、発光素子12Bが発する青色光LB1の波長ばらつきが大きい場合であっても、赤色光LR,緑色光LGの波長ばらつきを抑えることができる。よって、表示装置1では、表示品質の低下を抑えつつ、製造コストを抑えることができる。
【0033】
また、赤色発光領域RA,緑色発光領域GAおよび青色発光領域BAに配置する発光素子12A,12Bは、いずれも青色波長域の光(青色光LB,LB1)を発するものである。したがって、発光素子12A,12Bの製造時には、結晶材料、製造装置および製造条件等も同一のものを用いることができる。よって、製造コストを抑えることができる。更に、赤色光LR,緑色光LGの波長および色純度は、波長変換部13R,13Gにより容易に調整することができる。したがって、赤色光LR,緑色光LGの波長および色純度について、設計の自由度を向上させることができる。
【0034】
また、発光素子が紫外光を発する場合に比べて、エネルギー消失が少なく、また、発光素子12A,12Bの周辺部材および波長変換部13R,13G等の劣化も抑えられる。
【0035】
このように本実施の形態では、発光素子12Bが発する青色光LB1の波長ばらつきを、発光素子12Aが発する青色光LBの波長ばらつきよりも大きくするようにしたので、青色光LBの波長ばらつきが視認されにくくなる。よって、表示状態の質を向上させることが可能となる。
【0036】
また、青色光LB1は、波長変換部13R,13Gで波長変換されるので、青色光LB1の波長ばらつきは、波長変換部13R,13Gにより調整することができる。したがって、発光素子12Bには、比較的大きな製造ばらつきが存在していてもよく、製造コストを抑えることが可能となる。
【0037】
以下、上記実施の形態の変形例について説明するが、以降の説明において上記実施の形態と同一構成部分については同一符号を付してその説明は適宜省略する。
【0038】
<変形例1>
図7は、上記実施の形態の変形例1に係る表示装置(表示装置1A)の要部の構成を模式的に表している。この表示装置1Aは、波長変換部13R,13Gの光取り出し側にカラーフィルタ14R,14Gを有している。この点を除き、変形例1に係る表示装置1Aは上記実施の形態の表示装置1と同様の構成および効果を有している。
【0039】
カラーフィルタ14Rは、赤色発光領域RAに設けられている。このカラーフィルタ14Rは、赤色波長域の光を選択的に透過する。カラーフィルタ14Gは、緑色発光領域GAに設けられている。このカラーフィルタ14Gは、緑色波長域の光を選択的に透過する。
【0040】
青色発光領域BAにカラーフィルタ14Bを設けるようにしてもよい。カラーフィルタ14Bは、発光素子12Aの光取り出し側に配置されており、青色波長域の光を選択的に透過する。隣り合うカラーフィルタ14R,14G,14Bの間には、例えば、ブラックマトリクス14Kが設けられている。
【0041】
本変形例のように、カラーフィルタ14R,14G,14Bを設けるようにしてもよい。この場合にも、上記実施の形態と同等の効果を得ることができる。また、仮に、波長変換部13G、13Rで吸収しきれなかった青色光LB1が緑色光LGおよび赤色光LRに混入したとしても、カラーフィルタ14R,14Gが青色光LB1を除去する。したがって、表示装置1Aでは、色純度を向上させることが可能となる。
【0042】
<変形例2>
図8は、上記実施の形態の変形例2に係る表示装置(表示装置1B)の要部の構成を模式的に表している。この表示装置1Bでは、緑色発光領域GA,赤色発光領域RAに、緑色波長域の光(緑色光LG,LG1)を発する発光素子(発光素子12C,12D)が設けられている。ここでは、発光素子12Cが、本技術の第1発光素子の一具体例に対応し、発光素子12Dが本技術の第2発光素子の一具体例に対応する。また、緑色光が、本技術の第1の色光の一具体例に対応する。この点を除き、変形例2に係る表示装置1Bは上記実施の形態の表示装置1と同様の構成および効果を有している。
【0043】
複数の緑色発光領域GA各々に、発光素子12Cが設けられている。この発光素子12Cは緑色光LGを発するものである。緑色発光領域GAには、波長変換部が設けられておらず、複数の緑色発光領域GA各々から、緑色光LGが取り出されるようになっている。
【0044】
複数の赤色発光領域RA各々に、発光素子12Dが設けられている。この発光素子12Dは、発光素子12Cが発する緑色光LGよりも波長ばらつきの大きい緑色光LG1を発する。発光素子12Dの光取り出し側には、波長変換部13Rが設けられている。赤色発光領域RAでは、発光素子12Dから発せられた緑色光LG1が波長変換部13Rに入射し、赤色光LRに波長変換される。複数の赤色発光領域RA各々からは、この赤色光LRが取り出されるようになっている。
【0045】
複数の青色発光領域BA各々には、発光素子12Aが設けられ、複数の青色発光領域BA各々から、青色光LBが取り出されるようになっている。
【0046】
本変形例では、複数の赤色発光領域RA各々に設けられた発光素子12Dから発せられる緑色光LG1の波長ばらつきが、複数の緑色発光領域GA各々に設けられた発光素子12Cから発せられる緑色光LGの波長ばらつきよりも大きくなっている。この場合にも、上記実施の形態と同等の効果を得ることができる。表示装置1Bでは、赤色発光領域RA各々に青色光LB1を発する発光素子12B(図2参照)を設けるようにしてもよい。
【0047】
以下、上記のような表示装置1の電子機器への適用例について説明する。電子機器としては、例えばテレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラ等が挙げられる。言い換えると、上記表示装置1は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
【0048】
<適用例1>
図9は、上記表示装置(表示装置1,1A,1B)を適用した薄型テレビジョン装置の外観を表している。このテレビジョン装置は、画像表示のための平板状の本体部110Aをスタンド110Bにより支持した構成を有している。なお、テレビジョン装置は、スタンド110Bを本体部110Aに取付けた状態で、床,棚または台などの水平面に載置して据置型として用いられるが、スタンド110Bを本体部110Aから取り外した状態で壁掛型として用いることも可能である。
【0049】
<適用例2>
図10は、本技術を適用した一般照明の外観を表したものである。この一般照明は、上記実施の形態等で説明した本技術を備えた卓上用の照明であり、例えば、基台841に設けられた支柱842に、照明部843が取り付けられている。この照明部843が、上記実施の形態等で説明した本技術により構成されている。照明部843は、導光板20を湾曲形状とすることにより、図10に示した筒状、または図11に示した曲面状など、任意の形状とすることが可能である。
【0050】
上記実施の形態等で説明した本技術は、図12に示したような室内用の一般照明に適用させるようにしてもよい。この一般照明では、照明部844が上記実施の形態等に係る照明装置により構成されている。照明部844は、建造物の天井850Aに適宜の個数および間隔で配置されている。なお、照明部844は、用途に応じて、天井850Aに限らず、壁850Bまたは床(図示せず)など任意の場所に設置することが可能である。
【0051】
これらの一般照明では、発光素子12A,12B,12C,12Dから発せられる光により、照明が行われる。ここでは、上記実施の形態等で説明したのと同様に、発光素子12A,12Cから発せられる光(青色光LB,緑色光LG)の波長ばらつきが小さいので、照明状態の質を向上させることが可能となる。
【0052】
以上、実施の形態および変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれら実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態等において説明した各部の材料および厚みなどは限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよい。
【0053】
上記実施の形態等において説明した表示装置1,1A,1Bは、複数の基板11がタイル状に敷き詰められた表示装置、いわゆる、タイリングディスプレイであってもよい。このとき、例えば、隣り合う基板11各々に設けられた発光素子12A(または発光素子12C)が発する青色光LB(または緑色光LG)の主波長の差を小さくする(例えば2nm以下)ことにより、より効果的に表示品質を向上させることが可能となる。
【0054】
また、上記実施の形態等では、表示装置1,1A,1Bまたは照明装置に、赤色発光領域RA,緑色発光領域GA,青色発光領域BAを設ける場合について説明したが、表示装置1,1A,1Bまたは照明装置は、他の波長域の光が取り出される領域を有していてもよい。例えば、表示装置1,1A,1Bまたは照明装置に、黄色波長域の光を取り出す領域(黄色発光領域)を設けるようにしてもよい。黄色発光領域には、例えば、青色光LB1を発する発光素子12Bと、青色光LB1を吸収して黄色波長域の光に変換する波長変換部とが設けられる。また、例えば、手術用等の照明装置に赤外波長域の光を取り出す領域(赤外発光領域)を設けるようにしてもよい。赤外発光領域には、例えば、発光素子と波長変換部とが設けられる。赤外発光領域を設けることにより、例えば検査感度を向上させることが可能となる。あるいは、発光素子12A,12B,12C,12Dが発する青色光LB,LB1、緑色光LG,LG1は、他の波長域の光であってもよく、例えば、表示装置1,1A,1Bまたは照明装置に、より短い波長域の光を発する発光素子を用いるようにしてもよい。
【0055】
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であってこれに限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
【0056】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。以下の構成を有する本技術の一実施の形態に係る表示装置および照明装置によれば、第2発光素子から発せられる第1の色光の波長ばらつきを、第1発光素子から発せられる第1の色光の波長ばらつきよりも大きくするようにしたので、第1の色光の波長ばらつきが視認されにくくなる。よって、表示状態または照明状態の質を向上させることが可能となる。
(1)
第1の色光が取り出される、複数の第1発光領域と、
前記第1の色光とは異なる色光が取り出される、複数の第2発光領域と、
前記複数の第1発光領域各々に設けられ、前記第1の色光を発する第1発光素子と、
前記複数の第2発光領域各々に設けられ、前記第1の色光を発する第2発光素子と、
前記第2発光領域に設けられ、前記第2発光素子から発せられた前記第1の色光の波長を変換する波長変換部とを備え
前記第2発光素子から発せられる前記第1の色光の主波長の標準偏差は、前記第1発光素子から発せられる前記第1の色光の主波長の標準偏差よりも大きい
表示装置。
(2)
前記第1の色光は青色光である
前記(1)に記載の表示装置。
(3)
前記複数の第2発光領域は、第2の色光が取り出される複数の短波長発光領域と、前記第2の色光の波長よりも長波長の第3の色光が取り出される複数の長波長発光領域とを含む
前記(1)または(2)に記載の表示装置。
(4)
前記第2の色光は緑色光であり、前記第3の色光は赤色光である
前記(3)に記載の表示装置。
(5)
前記複数の短波長発光領域各々に設けられた前記第2発光素子から発せられる前記第1の色光の平均波長は、前記複数の長波長発光領域各々に設けられた前記第2発光素子から発せられる前記第1の色光の平均波長よりも短くなっている
前記(3)または(4)に記載の表示装置。
(6)
前記第1の色光は緑色光である
前記(1)に記載の表示装置。
(7)
更に、少なくとも前記複数の第2発光領域に設けられ、選択的な波長域の光を透過するカラーフィルタを有する
前記(1)ないし(6)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(8)
前記波長変換部は、蛍光体材料、ナノ蛍光体材料、量子ドット、量子ディスクまたは量子ロッドを含む
前記(1)ないし(7)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(9)
前記第1発光素子および前記第2発光素子は、発光ダイオードにより構成されている
前記(1)ないし(8)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(10)
前記発光ダイオードは、窒化ガリウム系半導体材料を含む
前記(9)に記載の表示装置。
(11)
第1の色光が取り出される、複数の第1発光領域と、
前記第1の色光とは異なる色光が取り出される、複数の第2発光領域と、
前記複数の第1発光領域各々に設けられ、前記第1の色光を発する第1発光素子と、
前記複数の第2発光領域各々に設けられ、前記第1の色光を発する第2発光素子と、
前記第2発光領域に設けられ、前記第2発光素子から発せられた前記第1の色光の波長を変換する波長変換部とを備え
前記第2発光素子から発せられる前記第1の色光の主波長の標準偏差は、前記第1発光素子から発せられる前記第1の色光の主波長の標準偏差よりも大きい
照明装置。
【0057】
本出願は、日本国特許庁において2018年10月24日に出願された日本特許出願番号第2018-199873号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願の全ての内容を参照によって本出願に援用する。
【0058】
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12