(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】配信装置、配信方法、プログラム及び配信システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20231108BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20231108BHJP
G06F 3/04886 20220101ALI20231108BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/14 350B
G06F3/04886
(21)【出願番号】P 2021088289
(22)【出願日】2021-05-26
【審査請求日】2022-04-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】磯村 邦彦
【審査官】▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-088521(JP,A)
【文献】特開2016-090643(JP,A)
【文献】特開2011-060264(JP,A)
【文献】特開2004-094639(JP,A)
【文献】Outlook 2016でメール一覧をシンプルな一行表示に設定する方法,[online],2017年08月08日,インターネット<URL: https://ikt-s.com/outlook-simple-tray/>
【文献】マンガード合同会社,WEBブラウザでデジタルサイネージ(液晶看板)を更新する,[online],2013年12月15日,インターネット<URL: http://web.archive.org/web/20131215072333/https://www.digitalsignage-kure.jp/text/pg202.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0481
G06F 3/14
G06F 3/04886
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と情報の通信を実行する通信部と、
前記端末装置の表示部における第1表示領域に表示される第1通知情報の
ユーザによる入力を受け付ける第1受付手段と、
前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示される、前記第1通知情報とは異なる第2通知情報の
ユーザによる入力を受け付ける第2受付手段と、
前記第1通知情報の入力を受け付けるための第1受付画面と、前記第2通知情報の入力を受け付けるための第2受付画面と、を表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記第1受付手段によって作成を受け付けた前記第1通知情報と、前記第2受付手段によって作成を受け付けた前記第2通知情報と、前記第1通知情報及び前記第2通知情報の識別を可能とするラベル情報と、を前記通信部を介して前記端末装置に配信する配信制御手段と、
を備えることを特徴とする配信装置。
【請求項2】
前記配信制御手段は、
前記第1表示領域に表示される前記第1通知情報が複数となる場合に複数の前記第1通知情報が一覧表示されるように制御するとともに、
前記第2表示領域に表示される前記第2通知情報が複数となる場合に複数の前記第2通知情報が時分割で切替表示されるように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項3】
前記第1表示領域に表示された前記第1通知情報は、ユーザーによる所定の操作が可能な情報で
ある、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の配信装置。
【請求項4】
前記所定の操作は、前記第1通知情報の内容を表示させるための選択操作である、
ことを特徴とする請求項3に記載の配信装置。
【請求項5】
前記第1受付手段は、前記第1通知情報の作成をテキスト形式で受け付ける、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の配信装置。
【請求項6】
前記第2受付手段は、前記第2通知情報の作成をHTML形式で受け付ける、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の配信装置。
【請求項7】
前記端末装置は、前記第2通知情報として所定のWebページを表示部に表示可能であり、
前記第2受付手段は、前記端末装置の前記表示部に前記第2通知情報として所定のWebページを表示させる場合、当該第2通知情報の作成を当該WebページのURL情報の入力により受け付ける、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の配信装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記第1受付画面を前記表示手段に表示させるための第1ボタンと、前記第2受付画面を前記表示手段に表示させるための第2ボタンと、を前記表示手段における同一の画面上に表示させる、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の配信装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記第1通知情報および前記第2通知情報を編集するための編集ボタンを前記表示手段の前記同一の画面上に表示させる、
ことを特徴とする請求項8に記載の配信装置。
【請求項10】
前記第1通知情報は、経営支援サービスに係る情報であり、
前記第2通知情報は、前記経営支援サービスに係る情報である、
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の配信装置。
【請求項11】
端末装置と情報の通信を実行する通信部
と表示手段とを備える配信装置における配信方法であって、
第1通知情報の入力を受け付けるための第1受付画面を前記表示手段に表示させる第1表示工程と、
前記端末装置の表示部における第1表示領域に表示される
前記第1通知情報の
ユーザによる入力を受け付ける第1受付工程と、
前記第1通知情報とは異なる第2通知情報の入力を受け付けるための第2受付画面を前記表示手段に表示させる第2表示工程と、
前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示され
る前記第2通知情報の
ユーザによる入力を受け付ける第2受付工程と、
前記第1受付工程によって作成を受け付けた前記第1通知情報と、前記第2受付工程によって作成を受け付けた前記第2通知情報と、前記第1通知情報及び前記第2通知情報の識別を可能とするラベル情報と、を前記通信部を介して前記端末装置に配信する配信工程と、
を含むことを特徴とする配信方法。
【請求項12】
端末装置と情報の通信を実行する通信部を備える配信装置のコンピュータを、
前記端末装置の表示部における第1表示領域に表示される第1通知情報の
ユーザによる入力を受け付ける第1受付手段、
前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示される、前記第1通知情報とは異なる第2通知情報の
ユーザによる入力を受け付ける第2受付手段、
前記第1通知情報の入力を受け付けるための第1受付画面と、前記第2通知情報の入力を受け付けるための第2受付画面と、を表示手段に表示させる表示制御手段、
前記第1受付手段によって作成を受け付けた前記第1通知情報と、前記第2受付手段によって作成を受け付けた前記第2通知情報と、前記第1通知情報及び前記第2通知情報の識別を可能とするラベル情報と、を前記通信部を介して前記端末装置に配信する配信制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
配信装置より端末装置に対して通知情報を配信する配信システムであって、
前記配信装置は、
前記端末装置と情報の通信を実行する通信部と、
前記端末装置の表示部における第1表示領域に表示される第1通知情報の
ユーザによる入力を受け付ける第1受付手段と、
前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示される、前記第1通知情報とは異なる第2通知情報の
ユーザによる入力を受け付ける第2受付手段と、
前記第1通知情報の入力を受け付けるための第1受付画面と、前記第2通知情報の入力を受け付けるための第2受付画面と、を前記配信装置の表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
前記第1受付手段によって作成を受け付けた前記第1通知情報と、前記第2受付手段によって作成を受け付けた前記第2通知情報と、前記第1通知情報及び前記第2通知情報の識別を可能とするラベル情報と、を前記通信部を介して前記端末装置に配信する配信制御手段と、
を備え、
前記端末装置は、
前記配信装置から前記通知情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記通知情報の種別を前記ラベル情報に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段により前記通知情報が
前記表示部の第1表示領域に表示させる第1通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第1表示領域に表示させ、前記通知情報が前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示させる第2通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第2表示領域に表示させる
第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とする配信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信装置、配信方法、プログラム及び配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のデバイスに対してメッセージを配信する配信システムが知られている。このような配信システムでは、例えば、配信対象となる情報の性質に応じて配信方法を異ならせることによって、セキュリティを確保した上で、性質の異なる各種の情報を統一的に扱う技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されている技術では、端末装置に配信される性質の異なる各種の情報は所定の領域にまとめて一覧表示させているが、情報の内容によっては、一覧表示だけではなく、常に情報の中身を画面上に表示させておきたい場合もある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、一の配信元から配信された情報を効果的にユーザーに認識させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る配信装置は、
端末装置と情報の通信を実行する通信部と、
前記端末装置の表示部における第1表示領域に表示される第1通知情報のユーザによる入力を受け付ける第1受付手段と、
前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示される、前記第1通知情報とは異なる第2通知情報のユーザによる入力を受け付ける第2受付手段と、
前記第1通知情報の入力を受け付けるための第1受付画面と、前記第2通知情報の入力を受け付けるための第2受付画面と、を表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記第1受付手段によって作成を受け付けた前記第1通知情報と、前記第2受付手段によって作成を受け付けた前記第2通知情報と、前記第1通知情報及び前記第2通知情報の識別を可能とするラベル情報と、を前記通信部を介して前記端末装置に配信する配信制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するため、本発明に係る配信システムは、
配信装置より端末装置に対して通知情報を配信する配信システムであって、
前記配信装置は、
前記端末装置と情報の通信を実行する通信部と、
前記端末装置の表示部における第1表示領域に表示される第1通知情報のユーザによる入力を受け付ける第1受付手段と、
前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示される、前記第1通知情報とは異なる第2通知情報のユーザによる入力を受け付ける第2受付手段と、
前記第1通知情報の入力を受け付けるための第1受付画面と、前記第2通知情報の入力を受け付けるための第2受付画面と、を前記配信装置の表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
前記第1受付手段によって作成を受け付けた前記第1通知情報と、前記第2受付手段によって作成を受け付けた前記第2通知情報と、前記第1通知情報及び前記第2通知情報の識別を可能とするラベル情報と、を前記通信部を介して前記端末装置に配信する配信制御手段と、
を備え、
前記端末装置は、
前記配信装置から前記通知情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記通知情報の種別を前記ラベル情報に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段により前記通知情報が前記表示部の第1表示領域に表示させる第1通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第1表示領域に表示させ、前記通知情報が前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示させる第2通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第2表示領域に表示させる第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、一の配信元から配信された情報を効果的にユーザーに認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】サーバーの機能構成を示すブロック図である。
【
図3】お知らせ情報テーブルの内容例を示す図である。
【
図7】クライアント端末の機能構成を示すブロック図である。
【
図8】クライアント端末の表示部におけるメインパネルの表示位置とサポートパネルの表示位置とを示す図である。
【
図9】お知らせ情報配信処理を示すフローチャートである。
【
図10】固定通知表示制御処理を示すフローチャートである。
【
図11】お知らせ情報の表示態様の一例を示す図である。
【
図12】お知らせ情報の表示態様の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の配信装置、端末装置、配信方法、表示方法、プログラム及び配信システムに係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
<業務システムの構成>
まず、
図1を参照して、本実施形態の構成を説明する。
図1は、本実施形態の業務システム100の概略構成図である。
【0013】
図1に示すように、業務システム(配信システム)100は、サーバー(配信装置)10と、クライアント端末(端末装置)20と、を備える。サーバー10とクライアント端末20とは通信ネットワークNを介して情報通信可能に接続される。なお、
図1では3台のクライアント端末20が示されているが、クライアント端末20の台数は特に限定されない。
【0014】
サーバー10は、業務システム100を導入した各企業を対象として経営等に関する支援サービスを行うクラウド上のサーバーである。サーバー10は、支援サービスの一環として、例えば、各種のお知らせ情報(通知情報)(後述)をクライアント端末20に対して配信する。
【0015】
クライアント端末20は、業務システム100を導入した各企業の社員が使用する端末装置である。クライアント端末20としては、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC等が挙げられる。
【0016】
通信ネットワークNは、例えば、インターネットであるものとするが、LAN(Local Area Network)等、他のネットワークとしてもよい。
【0017】
<サーバーの構成>
次に、
図2を参照して、サーバー10の機能構成について説明する。
図2は、サーバー10の機能構成を示すブロック図である。
【0018】
図2に示すように、サーバー10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16と、バス17と、を備える。サーバー10の各部は、バス17を介して接続されている。
【0019】
CPU(第1受付手段、第2受付手段、配信制御手段)11は、サーバー10の各部を制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0020】
RAM12は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU11により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0021】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータを含むファイル等を記憶する。記憶部13に記憶されるデータとしては、例えば、お知らせ情報テーブル131などがある。
【0022】
図3は、お知らせ情報テーブル131の内容例を示す図である。
お知らせ情報テーブル131は、クライアント端末20に対して配信する各種のお知らせ情報を設定登録する際に用いられるテーブルである。
図3に示すように、お知らせ情報テーブル131では、設定登録されたお知らせ情報ごとに、お知らせID、タイトル、本文、種別、公開開始日及び公開終了日の項目の情報が対応付けられて記憶されるようになっている。
【0023】
ここで、お知らせIDとは、お知らせ情報を識別するためのIDである。タイトルとは、お知らせ情報の見出しである。ただし、お知らせ情報の種別が“固定”である場合、タイトルの設定がなされないようになっている。本文とは、お知らせ情報の本文である。種別とは、クライアント端末20の表示部25に表示されるサポートパネルA2(後述)上においてお知らせ情報を表示させる際の表示領域を区別するための情報(ラベル情報)である。具体的には、種別には“通常”と“固定”とがあり、お知らせ情報の種別が“通常”である場合、当該お知らせ情報は、サポートパネルA2の通常表示領域A21(後述)に表示される。一方、お知らせ情報の種別が“固定”である場合、当該お知らせ情報は、サポートパネルA2の固定表示領域A22(後述)に表示される。公開開始日とは、お知らせ情報の公開開始日、すなわちサポートパネルA2へお知らせ情報を表示させる際の表示開始日である。公開終了日とは、お知らせ情報の公開終了日、すなわちサポートパネルA2へのお知らせ情報の表示を終了する日である。
【0024】
種別を“通常”とするお知らせ情報(第1通知情報)は、表示部15に表示される通常通知の追加画面42においてユーザーが操作部14を介して情報入力を行うことにより、各項目の情報がお知らせ情報テーブル131へ設定登録される。通常通知の追加画面42は、表示部15に表示される通知内容一覧画面41において通常通知の追加ボタン414を選択する入力操作がなされることにより表示されるようになっている。
一方、種別を“固定”とするお知らせ情報(第2通知情報)は、表示部15に表示される固定通知の追加画面43においてユーザーが操作部14を介して情報入力を行うことにより、各項目の情報がお知らせ情報テーブル131へ設定登録される。固定通知の追加画面43は、表示部15に表示される通知内容一覧画面41において固定通知の追加ボタン415を選択する入力操作がなされることにより表示されるようになっている。
以下、通知内容一覧画面41、通常通知の追加画面42及び固定通知の追加画面43について、
図4~
図6を参照して説明する。
【0025】
図4は、通知内容一覧画面41の例を示す図である。
通知内容一覧画面41は、お知らせ情報テーブル131に記憶されたお知らせ情報を一覧表示させる画面である。
図4に示すように、通知内容一覧画面41では、お知らせ情報を一覧表示させる一覧表示領域411、編集ボタン412、削除ボタン413、通常通知の追加ボタン414、固定通知の追加ボタン415が設けられている。一覧表示領域411では、種別を“通常”とするお知らせ情報の左側の欄には“通常通知内容”の文字が付され、種別を“固定”とするお知らせ情報の左側の欄には“固定通知内容”の文字が付されるようになっている。編集ボタン412は、既に設定登録されたお知らせ情報を編集するためのボタンであって、一覧表示されたお知らせ情報ごとに設けられている。編集ボタン412を選択する入力操作がなされると、対象のお知らせ情報を編集する編集画面(図示省略)が表示部15に表示される。削除ボタン413は、既に設定登録されたお知らせ情報を削除するためのボタンであって、一覧表示されたお知らせ情報ごとに設けられている。削除ボタン413を選択する入力操作がなされると、対象のお知らせ情報が一覧表示領域411から削除される。通常通知の追加ボタン414は、種別を“通常”とするお知らせ情報を新規で設定登録するためのボタンである。上述のように通常通知の追加ボタン414を選択する入力操作がなされると、通常通知の追加画面42が表示部15に表示される。固定通知の追加ボタン415は、種別を“固定”とするお知らせ情報を新規で設定登録するためのボタンである。上述のように固定通知の追加ボタン415を選択する入力操作がなされると、固定通知の追加画面43が表示部15に表示される。
【0026】
図5は、通常通知の追加画面42の例を示す図である。
図5に示すように、通常通知の追加画面42では、タイトル入力領域421、本文入力領域422、公開開始日入力領域423及び公開終了日入力領域424、並びに、決定ボタン425及びキャンセルボタン426が設けられている。本文入力領域422では、入力された情報がテキスト形式の情報として受け付けられるようになっている。上記の各入力領域に必要な情報が入力された状態で決定ボタン425を選択する入力操作がなされると、お知らせ情報テーブル131に種別を“通常”とする新規のお知らせ情報が設定登録されるとともに、通知内容一覧画面41において当該新規のお知らせ情報が表示される。キャンセルボタン426を選択する入力操作がなされると、通常通知の追加画面42が閉じられる。
【0027】
図6は、固定通知の追加画面43の例を示す図である。
図6に示すように、固定通知の追加画面43では、本文入力領域431、公開開始日入力領域432及び公開終了日入力領域433、並びに、確認ボタン434、決定ボタン435及びキャンセルボタン436が設けられている。本文入力領域431では、本文入力領域422とは異なり、入力された情報がHTML形式とURL形式のいずれかの情報として受け付けられるようになっている。上記の各入力領域に必要な情報が入力された状態で決定ボタン435を選択する入力操作がなされると、お知らせ情報テーブル131に種別を“固定”とする新規のお知らせ情報が設定登録されるとともに、通知内容一覧画面41において当該新規のお知らせ情報が表示される。確認ボタン434を選択する入力操作がなされると、本文入力領域431に入力された本文がクライアント端末20の固定表示領域A22(後述)に出力された際の表示態様を確認できる確認画面(図示省略)が表示される。具体的には、本文入力領域431にHTML形式の情報が入力された状態で確認ボタン434を選択する入力操作がなされると、HTMLの内容を確認できる確認画面(図示省略)が表示される。また、本文入力領域431にURL形式の情報が入力された状態で確認ボタン434を選択する入力操作がなされると、URLのページを確認できる確認画面(図示省略)が表示される。キャンセルボタン436を選択する入力操作がなされると、固定通知の追加画面43が閉じられる。
【0028】
操作部14は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザー(オペレーター)からのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報を、CPU11に出力する。CPU11は、操作部14から送信された情報に基づいて、ユーザーの入力操作を受け付ける。
【0029】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0030】
通信部16は、ネットワークカード等により構成されている。通信部16は、通信ネットワークNに通信接続されて、通信ネットワークN上の機器との通信を行う。
【0031】
<クライアント端末の構成>
次に、
図7を参照して、クライアント端末20の機能構成について説明する。
図7は、クライアント端末20の機能構成を示すブロック図である。
【0032】
図7に示すように、クライアント端末20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、通信部26と、バス27と、を備える。クライアント端末20の各部は、バス27を介して接続されている。
【0033】
CPU(取得手段、判定手段、表示制御手段)21は、クライアント端末20の各部を制御するプロセッサである。CPU21は、記憶部23に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM22に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0034】
RAM22は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU21により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0035】
記憶部23は、HDD、SSDといった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータを含むファイル等を記憶する。
【0036】
操作部24は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザーからのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報を、CPU21に出力する。CPU21は、操作部24から送信された情報に基づいて、ユーザーの入力操作を受け付ける。
【0037】
表示部25は、LCD、ELディスプレイ等で構成され、CPU21から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0038】
本実施形態では、上述の支援サービスの一環として業務管理をサポートする業務管理プログラムがクライアント端末20において起動された場合、
図8に示すように、表示部25の左部には、業務管理に関する各種の処理結果等を表示するメインパネルA1が表示され、右部には、サーバー10より配信された各種のお知らせ情報を表示するサポートパネルA2が表示されるようになっている。サポートパネルA2には、通常表示領域A21と、固定表示領域A22と、が設けられている。通常表示領域A21は、サーバー10より配信される種別を“通常”とするお知らせ情報を表示する領域である。固定表示領域A22は、サーバー10より配信される種別を“固定”とするお知らせ情報を表示する領域である。
【0039】
通信部26は、ネットワークカード等により構成されている。通信部26は、通信ネットワークNに通信接続されて、通信ネットワークN上の機器との通信を行う。
【0040】
<お知らせ情報配信処理>
次に、業務システム100により行われるお知らせ情報配信処理を説明する。
図9は、お知らせ情報配信処理を示すフローチャートである。なお、
図9に示すフローチャートは、一のクライアント端末20とサーバー10との間におけるお知らせ情報配信処理を示すものとなっており、実際には業務システム100を構成する各クライアント端末20とサーバー10との間においてお知らせ情報配信処理がそれぞれ行われるようになっている。
【0041】
図9に示すように、まず、クライアント端末20のCPU21は、サーバー10に対してお知らせ情報テーブル131に記憶されている先頭のお知らせ情報の取得要求を行う(ステップS1)。
【0042】
次いで、サーバー10のCPU11は、お知らせ情報テーブル131に記憶されている先頭のお知らせ情報の取得要求を受けたか否かを判定する(ステップS2)。
【0043】
ステップS2において、先頭のお知らせ情報の取得要求を受けていないと判定された場合(ステップS2;No)、サーバー10のCPU11は、ステップS2の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS2において、先頭のお知らせ情報の取得要求を受けたと判定された場合(ステップS2;Yes)、サーバー10のCPU11は、お知らせ情報テーブル131に先頭のお知らせ情報があるか否かを判定する(ステップS3)。
【0044】
ステップS3において、お知らせ情報テーブル131に先頭のお知らせ情報があると判定された場合(ステップS3;Yes)、サーバー10のCPU11は、当該先頭のお知らせ情報の取得要求を行ったクライアント端末20に対して当該先頭のお知らせ情報を送信する(ステップS4)。具体的には、
図3に示すお知らせ情報テーブル131においては、お知らせID“1”のお知らせ情報が先頭のお知らせ情報に該当するため、当該お知らせID“1”のお知らせ情報が送信されることとなる。
一方、ステップS3において、お知らせ情報テーブル131に先頭のお知らせ情報が無いと判定された場合(ステップS3;No)、サーバー10のCPU11は、処理をステップS2の判定処理に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0045】
次いで、クライアント端末20のCPU21は、サーバー10よりお知らせ情報を受信したか否かを判定する(ステップS5)。
【0046】
ステップS5において、サーバー10よりお知らせ情報を受信していないと判定された場合(ステップS5;NO)、クライアント端末20のCPU21は、お知らせ情報配信処理を終了する。
【0047】
また、ステップS5において、サーバー10よりお知らせ情報を受信したと判定された場合(ステップS5;YES)、クライアント端末20のCPU21は、受信したお知らせ情報の公開開始日及び公開終了日の項目の情報(
図3参照)に基づいて、当該お知らせ情報が公開期間内であるか否かを判定する(ステップS6)。
【0048】
ステップS6において、受信したお知らせ情報が公開期間内であると判定された場合(ステップS6;Yes)、クライアント端末20のCPU21は、受信したお知らせ情報の種別の項目の情報(
図3参照)に基づいて、当該お知らせ情報の種別を判定する(ステップS7)。
【0049】
ステップS7において、受信したお知らせ情報の種別が“通常”であると判定された場合(ステップS7;通常)、クライアント端末20のCPU21は、当該お知らせ情報を通常通知として設定、すなわちサポートパネルA2の通常表示領域A21を表示領域とするお知らせ情報として設定する(ステップS8)。
【0050】
具体的には、
図3に示すお知らせ情報テーブル131においては、お知らせID“1”~“3”の各お知らせ情報がサポートパネルA2の通常表示領域A21を表示領域とするお知らせ情報として設定されることとなる。ステップS8で設定された各お知らせ情報は、
図11及び
図12に示すように、ユーザー操作により選択可能なオブジェクト(例えば、付箋形式のオブジェクト)I1~I3としてサポートパネルA2の通常表示領域A21に縦方向に並べて表示されるようになっている。ここで、上記のオブジェクトI1~I3のそれぞれを選択する入力操作がなされると、対応するお知らせ情報の詳細情報(内容)が表示されるようになっている。なお、通常表示領域A21では、一度に視認可能なオブジェクトの最大数が例えば3つに設定されており、一度に表示されるオブジェクトの数が4つ以上となる場合、通常表示領域A21を縦方向にスクロール表示させることが可能となっている。
【0051】
また、ステップS7において、受信したお知らせ情報の種別が“固定”であると判定された場合(ステップS7;固定)、クライアント端末20のCPU21は、当該お知らせ情報を固定通知として設定、すなわちサポートパネルA2の固定表示領域A22を表示領域とするお知らせ情報として設定する(ステップS9)。
【0052】
具体的には、
図3に示すお知らせ情報テーブル131においては、お知らせID“4”及び“5”の各お知らせ情報がサポートパネルA2の固定表示領域A22を表示領域とするお知らせ情報として設定されることとなる。ここで、ステップS9で設定された各お知らせ情報は、例えば、RAM22に一時的に記憶され、後述する固定通知表示制御処理を実行することによって、サポートパネルA2の固定表示領域A22に表示されるようになっている。
【0053】
また、ステップS6において、受信したお知らせ情報が公開期間内ではないと判定された場合(ステップS6;No)、クライアント端末20のCPU21は、処理をステップS10に進める。
【0054】
次いで、クライアント端末20のCPU21は、サーバー10に対してお知らせ情報テーブル131に記憶されている次のお知らせ情報の取得要求を行う(ステップS10)。そして、クライアント端末20のCPU21は、処理をステップS5に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0055】
次いで、サーバー10のCPU11は、お知らせ情報テーブル131に記憶されている次のお知らせ情報の取得要求を受けたか否かを判定する(ステップS11)。
【0056】
ステップS11において、次のお知らせ情報の取得要求を受けていないと判定された場合(ステップS11;No)、サーバー10のCPU11は、処理をステップS2の判定処理に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS11において、次のお知らせ情報の取得要求を受けたと判定された場合(ステップS11;Yes)、サーバー10のCPU11は、お知らせ情報テーブル131に次のお知らせ情報があるか否かを判定する(ステップS12)。
【0057】
ステップS12において、お知らせ情報テーブル131に次のお知らせ情報があると判定された場合(ステップS12;Yes)、サーバー10のCPU11は、当該次のお知らせ情報の取得要求を行ったクライアント端末20に対して当該次のお知らせ情報を送信する(ステップS13)。具体的には、
図3に示すお知らせ情報テーブル131では、お知らせID“2”~“5”のお知らせ情報が次のお知らせ情報に該当するため、当該お知らせID“2”~“5”のお知らせ情報が順次送信されることとなる。
一方、ステップS12において、お知らせ情報テーブル131に次のお知らせ情報が無いと判定された場合(ステップS12;No)、サーバー10のCPU11は、処理をステップS2の判定処理に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0058】
<固定通知表示制御処理>
次に、クライアント端末20により行われる固定通知表示制御処理を説明する。
【0059】
図10は、固定通知表示制御処理を示すフローチャートである。
図10に示すように、固定通知表示制御処理が開始されると、クライアント端末20のCPU21は、まず、最初に設定されたお知らせ情報(固定通知)をRAM22から取得する(ステップS21)。
【0060】
次いで、CPU21は、ステップS21で取得されたお知らせ情報の記述形式がHTML形式であるかURL形式であるかを判定する(ステップS22)。
【0061】
ステップS22において、ステップS21で取得されたお知らせ情報の記述形式がHTML形式であると判定された場合(ステップS22;HTML)、CPU21は、当該お知らせ情報の本文の項目の情報(
図3参照)に基づいて、サポートパネルA2の固定表示領域A22にHTMLの内容を表示する(ステップS23)。具体的には、例えば、ステップS21でお知らせID“4”のお知らせ情報(
図3参照)が取得された場合、当該お知らせ情報の本文の項目の情報(HTML形式の情報)に基づいて、
図11に示すように、サポートパネルA2の固定表示領域A22にHTMLの内容(例えば、ABCキャンペーン開催中 開催期間:2021・1・1~2021・2・28 ABCキャンペーンHPへのリンク)I4が表示される。
【0062】
また、ステップS22において、ステップS21で取得されたお知らせ情報の記述形式がURL形式であると判定された場合(ステップS22;URL)、CPU21は、当該お知らせ情報の本文の項目の情報(
図3参照)に基づいて、サポートパネルA2の固定表示領域A22にURLのページを表示する(ステップS24)。具体的には、例えば、ステップS28でお知らせID“5”のお知らせ情報(
図3参照)が取得された場合、当該お知らせ情報の本文の項目の情報(URL形式の情報(https://〇△□.jp))に基づいて、
図12に示すように、サポートパネルA2の固定表示領域A22にURLのページ(例えば、どんぐり工業のホームページ)I5が表示される。ここでいうURLのページは、例えば元のURLのページの一部の領域を抽出して表示したものである。
【0063】
次いで、CPU21は、所定時間(例えば、3分)の間、待機する(ステップS25)。
【0064】
次いで、CPU21は、操作部24を介して、上述の業務管理プログラムを終了する終了操作がなされたか否かを判定する(ステップS26)。
【0065】
ステップS26において、終了操作がなされたと判定された場合(ステップS26;Yes)、CPU21は、固定通知表示制御処理を終了する。
一方、ステップS26において、終了操作がなされていないと判定された場合(ステップS26;No)、CPU21は、次に設定されたお知らせ情報(固定通知)があるか否かを判定する(ステップS27)。
【0066】
ステップS27において、次に設定されたお知らせ情報(固定通知)があると判定された場合(ステップS27;Yes)、CPU21は、当該次に設定されたお知らせ情報(固定通知)をRAM22から取得する(ステップS28)。そして、CPU21は、処理をステップS22に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。つまり、種別を“固定”とするお知らせ情報が複数設定されている場合、固定表示領域A22において、これらのお知らせ情報が順次切り替えられて表示(時分割で切替表示)されるようになっている。
【0067】
また、ステップS27において、次に設定されたお知らせ情報(固定通知)が無いと判定された場合(ステップS27;No)、CPU21は、処理をステップS21に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0068】
以上説明したように、サーバー10のCPU11は、クライアント端末20の表示部25における通常表示領域(第1表示領域)A21に表示されるお知らせ情報(第1通知情報)の作成を受け付ける。また、CPU11は、通常表示領域A21とは異なる固定表示領域(第2表示領域)A22に表示されるお知らせ情報(第1通知情報とは異なる第2通知情報)の作成を受け付ける。また、CPU11は、作成を受け付けたお知らせ情報と、当該お知らせ情報の識別を可能とするラベル情報と、を通信部16を介してクライアント端末20に配信する。
したがって、クライアント端末20では、サーバー10より配信された種別を“通常”とするお知らせ情報を通常表示領域A21に表示させるとともに、種別を“固定”とするお知らせ情報を固定表示領域A22に表示させることができるので、サーバー10によって配信されたお知らせ情報をクライアント端末20において効果的にユーザーに認識させることができる。
【0069】
また、種別を“通常”とするお知らせ情報は、ユーザーによる所定の操作が可能な情報とし、種別を“固定”とするお知らせ情報は、ユーザーによる所定の操作が制限される情報とすることで、各種のお知らせ情報がクライアント端末20に配信された際に当該各種のお知らせ情報を見分け易くすることができるので、当該お知らせ情報をクライアント端末20において効果的にユーザーに認識させることができる。
【0070】
また、サーバー10のCPU11は、種別を“通常”とするお知らせ情報の作成をテキスト形式で受け付けるので、クライアント端末20の通常表示領域A21において当該お知らせ情報を円滑に表示させることができる。
【0071】
また、サーバー10のCPU11は、種別を“固定”とするお知らせ情報の作成をHTML形式で受け付けるので、クライアント端末20の固定表示領域A22において当該お知らせ情報を円滑に表示させることができる。
【0072】
また、クライアント端末20は、種別を“固定”とするお知らせ情報として所定のWebページを表示部25に表示可能であり、サーバー10のCPU11は、クライアント端末20の表示部25に上記お知らせ情報として所定のWebページを表示させる場合、当該お知らせ情報の作成を当該WebページのURL情報の入力により受け付けるので、クライアント端末20の固定表示領域A22において当該お知らせ情報を円滑に表示させることができる。
【0073】
また、クライアント端末20のCPU21は、サーバー10よりお知らせ情報(通知情報)を取得し、取得されたお知らせ情報の種別を判定し、お知らせ情報が表示部25の通常表示領域A21に表示させるお知らせ情報(種別を“通常”とするお知らせ情報(第1通知情報))であると判定された場合、当該お知らせ情報を通常表示領域A21に表示させ、お知らせ情報が通常表示領域A21とは異なる固定表示領域A22に表示させるお知らせ情報(種別を“固定”とするお知らせ情報(第2通知情報))であると判定された場合、当該お知らせ情報を固定表示領域A22に表示させる。
したがって、クライアント端末20では、サーバー10より配信された種別を“通常”とするお知らせ情報を通常表示領域A21に表示させるとともに、種別を“固定”とするお知らせ情報を固定表示領域A22に表示させることができるので、サーバー10によって配信されたお知らせ情報をクライアント端末20において効果的にユーザーに認識させることができる。
【0074】
また、クライアント端末20のCPU21は、種別を“通常”とするお知らせ情報が複数ある場合、当該お知らせ情報を通常表示領域A21に一覧表示させる。
したがって、クライアント端末20によれば、種別を“通常”とするお知らせ情報を通常表示領域A21に一覧表示させることで、これらのお知らせ情報の視認性を向上させることができるので、ユーザーが当該お知らせ情報を見落としてしまうことを抑制することができる。
【0075】
また、クライアント端末20のCPU21は、種別を“固定”とするお知らせ情報が複数ある場合、当該お知らせ情報を順次切り替えて固定表示領域A22に表示(時分割で表示)させる。
したがって、クライアント端末20によれば、種別を“固定”とするお知らせ情報を順次切り替えて固定表示領域A22に表示させることで、これらのお知らせ情報を満遍なく表示させることができるので、ユーザーが当該お知らせ情報を見落としてしまうことを抑制することができる。
【0076】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、通常表示領域A21において、一度に視認可能なオブジェクトの最大数を3つとしたが、当該最大数は3つに限定されるものではない。
【0077】
また、上記実施形態では、固定表示領域A22において、種別を“固定”とするお知らせ情報の表示切替を3分間隔で行うようにしたが、当該表示切替の間隔は適宜設定変更できるようにしてもよい。また、上記表示切替の制御をクライアント端末20側だけではなく、サーバー10側でも行えるようにしてもよい。
【0078】
また、上記実施形態において、種別を“固定”とするお知らせ情報の本文に日付情報等が含まれているときは、公開開始日や公開終了日の設定がなされていなくても、当該日付情報が示す日付の期間の間は当該お知らせ情報を固定表示領域A22に表示させる等、当該お知らせ情報の内容と表示方法をリンクさせてもよい。
【0079】
また、上記実施形態では、種別を“固定”とするお知らせ情報が複数ある場合は、当該複数の種別を“固定”とするお知らせ情報が順次切り替えられて表示されるようになっているが、これらのお知らせ情報のそれぞれに優先度が設定されている場合は、この優先度に基づいて各お知らせ情報の表示時間や表示順序を変更して表示できるようにしてもよい。
【0080】
また、上記した実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として、サーバー10の記憶部13及びクライアント端末20の記憶部23のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0081】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
端末装置と情報の通信を実行する通信部と、
前記端末装置の表示部における第1表示領域に表示される第1通知情報の作成を受け付ける第1受付手段と、
前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示される、前記第1通知情報とは異なる第2通知情報の作成を受け付ける第2受付手段と、
前記第1受付手段によって作成を受け付けた前記第1通知情報と、前記第2受付手段によって作成を受け付けた前記第2通知情報と、前記第1通知情報及び前記第2通知情報の識別を可能とするラベル情報と、を前記通信部を介して前記端末装置に配信する配信制御手段と、
を備えることを特徴とする配信装置。
<請求項2>
前記配信制御手段は、
前記第1表示領域に表示される前記第1通知情報が複数となる場合に複数の前記第1通知情報が一覧表示されるように制御するとともに、
前記第2表示領域に表示される前記第2通知情報が複数となる場合に複数の前記第2通知情報が時分割で切替表示されるように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の配信装置。
<請求項3>
前記第1表示領域に表示された前記第1通知情報は、ユーザーによる所定の操作が可能な情報であり、
前記第2表示領域に表示された前記第2通知情報は、ユーザーによる前記所定の操作が制限される情報である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の配信装置。
<請求項4>
前記所定の操作は、前記第1通知情報の内容を表示させるための選択操作である、
ことを特徴とする請求項3に記載の配信装置。
<請求項5>
前記第1受付手段は、前記第1通知情報の作成をテキスト形式で受け付ける、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の配信装置。
<請求項6>
前記第2受付手段は、前記第2通知情報の作成をHTML形式で受け付ける、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の配信装置。
<請求項7>
前記端末装置は、前記第2通知情報として所定のWebページを表示部に表示可能であり、
前記第2受付手段は、前記端末装置の前記表示部に前記第2通知情報として所定のWebページを表示させる場合、当該第2通知情報の作成を当該WebページのURL情報の入力により受け付ける、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の配信装置。
<請求項8>
通知情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記通知情報の種別を判定する判定手段と、
前記判定手段により前記通知情報が表示部の第1表示領域に表示させる第1通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第1表示領域に表示させ、前記通知情報が前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示させる第2通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第2表示領域に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
<請求項9>
前記表示制御手段は、
前記第1表示領域に表示させる前記第1通知情報が複数ある場合、当該複数の第1通知情報を当該第1表示領域に一覧表示させ、
前記第2表示領域に表示させる前記第2通知情報が複数ある場合、当該複数の第2通知情報を当該第2表示領域に時分割で切替表示させる、
ことを特徴とする請求項8に記載の端末装置。
<請求項10>
前記第1表示領域に表示させる前記第1通知情報は、ユーザーによる所定の操作が可能な情報であり、
前記第2表示領域に表示させる前記第2通知情報は、ユーザーによる前記所定の操作が制限される情報である、
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の端末装置。
<請求項11>
前記所定の操作は、前記第1通知情報の内容を表示させるための選択操作である、
ことを特徴とする請求項10に記載の端末装置。
<請求項12>
端末装置と情報の通信を実行する通信部を備える配信装置における配信方法であって、
前記端末装置の表示部における第1表示領域に表示される第1通知情報の作成を受け付ける第1受付工程と、
前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示される、前記第1通知情報とは異なる第2通知情報の作成を受け付ける第2受付工程と、
前記第1受付工程によって作成を受け付けた前記第1通知情報と、前記第2受付工程によって作成を受け付けた前記第2通知情報と、前記第1通知情報及び前記第2通知情報の識別を可能とするラベル情報と、を前記通信部を介して前記端末装置に配信する配信工程と、
を含むことを特徴とする配信方法。
<請求項13>
通知情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記通知情報の種別を判定する判定工程と、
前記判定工程により前記通知情報が表示部の第1表示領域に表示させる第1通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第1表示領域に表示させ、前記通知情報が前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示させる第2通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第2表示領域に表示させる表示工程と、
を含むことを特徴とする表示方法。
<請求項14>
端末装置と情報の通信を実行する通信部を備える配信装置のコンピュータを、
前記端末装置の表示部における第1表示領域に表示される第1通知情報の作成を受け付ける第1受付手段、
前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示される、前記第1通知情報とは異なる第2通知情報の作成を受け付ける第2受付手段、
前記第1受付手段によって作成を受け付けた前記第1通知情報と、前記第2受付手段によって作成を受け付けた前記第2通知情報と、前記第1通知情報及び前記第2通知情報の識別を可能とするラベル情報と、を前記通信部を介して前記端末装置に配信する配信制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項15>
端末装置のコンピュータを、
通知情報を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された前記通知情報の種別を判定する判定手段、
前記判定手段により前記通知情報が表示部の第1表示領域に表示させる第1通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第1表示領域に表示させ、前記通知情報が前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示させる第2通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第2表示領域に表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項16>
配信装置より端末装置に対して通知情報を配信する配信システムであって、
前記配信装置は、
前記端末装置と情報の通信を実行する通信部と、
前記端末装置の表示部における第1表示領域に表示される第1通知情報の作成を受け付ける第1受付手段と、
前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示される、前記第1通知情報とは異なる第2通知情報の作成を受け付ける第2受付手段と、
前記第1受付手段によって作成を受け付けた前記第1通知情報と、前記第2受付手段によって作成を受け付けた前記第2通知情報と、前記第1通知情報及び前記第2通知情報の識別を可能とするラベル情報と、を前記通信部を介して前記端末装置に配信する配信制御手段と、
を備え、
前記端末装置は、
前記配信装置から前記通知情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記通知情報の種別を前記ラベル情報に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段により前記通知情報が表示部の第1表示領域に表示させる第1通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第1表示領域に表示させ、前記通知情報が前記第1表示領域とは異なる第2表示領域に表示させる第2通知情報であると判定された場合、当該通知情報を当該第2表示領域に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする配信システム。
【符号の説明】
【0082】
100 業務システム(配信システム)
10 サーバー(配信装置)
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
131 お知らせ情報テーブル
14 操作部
15 表示部
16 通信部
17 バス
20 クライアント端末(端末装置)
21 CPU
22 RAM
23 記憶部
24 操作部
25 表示部
26 通信部
27 バス