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特許7380719通信方法、通信デバイス、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】通信方法、通信デバイス、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/20 20230101AFI20231108BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20231108BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231108BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20231108BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W72/02
H04W72/0446
H04W16/28
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021576914
(86)(22)【出願日】2019-06-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-28
(86)【国際出願番号】 CN2019092845
(87)【国際公開番号】W WO2020258046
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2022-06-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-533896(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0343653(US,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,“Reliability/robustness enhancement with multi-TRP/panel”,3GPP TSG RAN WG1 meeting #97 R1-1906039,[online],2019年05月03日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906039.zip>,[2023年3月27日]
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,“Further comments on DM-RS for NR physical data channels”,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92 R1-1802560,[online],2018年02月16日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802560.zip>,[検索日2023年3月27日]
【文献】Huawei, HiSilicon,“PUSCH enhancements for URLLC”,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #96 R1-1901559,[online],2019年02月16日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1901559.zip>,[検索日2023年3月27日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する手段と、
前記物理共有チャネルの複数の送信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の送信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の送信機会を決定する手段と、
前記1組の送信機会について、別のデバイスに前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を送信するための相応的なリソース割り当てを決定する手段と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の送信機会の間、前記別のデバイスに前記少なくとも1つのDMRSを送信する手段
有し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記1組の送信機会を決定する手段は、
前記1組の送信機会が、サブタイムスロットにおいて又は符号において連続的であるように、前記TCI状態に関連付けられる前記1組の送信機会を決定する、
通信デバイス。
【請求項2】
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する手段と、
前記物理共有チャネルの複数の送信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の送信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の送信機会を決定する手段と、
前記1組の送信機会について、別のデバイスに前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を送信するための相応的なリソース割り当てを決定する手段と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の送信機会の間、前記別のデバイスに前記少なくとも1つのDMRSを送信する手段と
を有し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記1組の送信機会を決定する手段は、
前記1組の送信機会のうちの隣接する2つの送信機会の間には、前記複数のTCI状態のうちのさらに一つのTCI状態に関連付けられる、利用可能な送信機会がないように、前記TCI状態に関連付けられる前記1組の送信機会を決定する
通信デバイス。
【請求項3】
前記リソース割り当てを決定する手段は、
前記物理共有チャネルについて設定される付加的なDMRSの数、
タイムスロットフォーマット、
前記複数の送信機会の数、
前記複数の送信機会のうちの1つの送信機会が占有する符号の数、
前記物理共有チャネルのリソースマッピングタイプ、及び
前記リソースマッピングタイプに関連付けられる1つ又は複数のDMRS位置パラメータ
のうちの少なくとも1つに基づき、前記1組の送信機会についての前記リソース割り当てを決定する
求項1に記載の通信デバイス。
【請求項4】
前記リソース割り当てを決定する手段は、
前記1組の送信機会のうちの1つの送信機会について、前記送信機会においてDMRS送信ついてのリソース割り当てを決定し、
前記リソース割り当ては、
前記送信機会において前記DMRS送信に用いられる符号の数、及び
前記符号の、タイムスロットにおける相応的な位置
のうちの少なくとも1つを指示することを含む、
請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項5】
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する手段と、
前記物理共有チャネルの複数の受信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の受信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の受信機会を決定する手段と、
前記1組の受信機会について、別のデバイスから前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を受信するための相応的なリソース割り当てを決定する手段と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の受信機会の間、前記別のデバイスから前記少なくとも1つのDMRSを受信する手段
有し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記1組の受信機会を決定する手段は、
前記1組の受信機会が、サブタイムスロットにおいて又は符号において連続的であるように、前記TCI状態に関連付けられる前記1組の受信機会を決定する、
通信デバイス。
【請求項6】
前記複数の受信機会は、少なくとも第1の受信機会と第2の受信機会とを含み、前記リソース割り当てを決定する手段は、
前記第1の受信機会においてDMRS受信についての第1のリソース割り当てを決定し、
前記第2の受信機会においてDMRS受信についての第2のリソース割り当てを決定し、
前記第1のリソース割り当ては、前記第2のリソース割り当てと異なる
請求項に記載の通信デバイス。
【請求項7】
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する手段と、
前記物理共有チャネルの複数の受信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の受信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の受信機会を決定する手段と、
前記1組の受信機会について、別のデバイスから前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を受信するための相応的なリソース割り当てを決定する手段と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の受信機会の間、前記別のデバイスから前記少なくとも1つのDMRSを受信する手段と
を有し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記リソース割り当てを決定する手段は、
前記1組の受信機会のうちの少なくとも1つの受信機会において、DMRS受信が無効になるように、前記1組の受信機会についての前記リソース割り当てを決定する、
通信デバイス。
【請求項8】
通信デバイスが、
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する処理と、
前記物理共有チャネルの複数の送信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の送信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の送信機会を決定する処理と、
前記1組の送信機会について、別のデバイスに前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を送信するための相応的なリソース割り当てを決定する処理と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の送信機会の間、前記別のデバイスに前記少なくとも1つのDMRSを送信する処理と
を実行し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記1組の送信機会を決定する処理は、
前記1組の送信機会が、サブタイムスロットにおいて又は符号において連続的であるように、前記TCI状態に関連付けられる前記1組の送信機会を決定する、
通信方法。
【請求項9】
通信デバイスが、
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する処理と、
前記物理共有チャネルの複数の送信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の送信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の送信機会を決定する処理と、
前記1組の送信機会について、別のデバイスに前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を送信するための相応的なリソース割り当てを決定する処理と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の送信機会の間、前記別のデバイスに前記少なくとも1つのDMRSを送信する処理と
を実行し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記1組の送信機会を決定する処理は、
前記1組の送信機会のうちの隣接する2つの送信機会の間には、前記複数のTCI状態のうちのさらに一つのTCI状態に関連付けられる、利用可能な送信機会がないように、前記TCI状態に関連付けられる前記1組の送信機会を決定する、
通信方法。
【請求項10】
通信デバイスが、
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する処理と、
前記物理共有チャネルの複数の受信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の受信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の受信機会を決定する処理と、
前記1組の受信機会について、別のデバイスから前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を受信するための相応的なリソース割り当てを決定する処理と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の受信機会の間、前記別のデバイスから前記少なくとも1つのDMRSを受信する処理と
を実行し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記1組の受信機会を決定する処理は、
前記1組の受信機会が、サブタイムスロットにおいて又は符号において連続的であるように、前記TCI状態に関連付けられる前記1組の受信機会を決定する、
通信方法。
【請求項11】
通信デバイスが、
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する処理と、
前記物理共有チャネルの複数の受信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の受信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の受信機会を決定する処理と、
前記1組の受信機会について、別のデバイスから前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を受信するための相応的なリソース割り当てを決定する処理と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の受信機会の間、前記別のデバイスから前記少なくとも1つのDMRSを受信する処理と
を実行し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記リソース割り当てを決定する処理は、
前記1組の受信機会のうちの少なくとも1つの受信機会において、DMRS受信が無効になるように、前記1組の受信機会についての前記リソース割り当てを決定する、
通信方法。
【請求項12】
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する処理と、
前記物理共有チャネルの複数の送信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の送信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の送信機会を決定する処理と、
前記1組の送信機会について、別のデバイスに前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を送信するための相応的なリソース割り当てを決定する処理と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の送信機会の間、前記別のデバイスに前記少なくとも1つのDMRSを送信する処理と
を実行し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記1組の送信機会を決定する処理は、
前記1組の送信機会が、サブタイムスロットにおいて又は符号において連続的であるように、前記TCI状態に関連付けられる前記1組の送信機会を決定する、
処理を通信デバイスに実行させるプログラム。
【請求項13】
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する処理と、
前記物理共有チャネルの複数の送信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の送信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の送信機会を決定する処理と、
前記1組の送信機会について、別のデバイスに前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を送信するための相応的なリソース割り当てを決定する処理と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の送信機会の間、前記別のデバイスに前記少なくとも1つのDMRSを送信する処理と
を実行し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記1組の送信機会を決定する処理は、
前記1組の送信機会のうちの隣接する2つの送信機会の間には、前記複数のTCI状態のうちのさらに一つのTCI状態に関連付けられる、利用可能な送信機会がないように、前記TCI状態に関連付けられる前記1組の送信機会を決定する、
処理を通信デバイスに実行させるプログラム。
【請求項14】
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する処理と、
前記物理共有チャネルの複数の受信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の受信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の受信機会を決定する処理と、
前記1組の受信機会について、別のデバイスから前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を受信するための相応的なリソース割り当てを決定する処理と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の受信機会の間、前記別のデバイスから前記少なくとも1つのDMRSを受信する処理と
を実行し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記1組の受信機会を決定する処理は、
前記1組の受信機会が、サブタイムスロットにおいて又は符号において連続的であるように、前記TCI状態に関連付けられる前記1組の受信機会を決定する、
処理を通信デバイスに実行させるプログラム。
【請求項15】
物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する処理と、
前記物理共有チャネルの複数の受信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の受信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の受信機会を決定する処理と、
前記1組の受信機会について、別のデバイスから前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を受信するための相応的なリソース割り当てを決定する処理と、
前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、前記1組の受信機会の間、前記別のデバイスから前記少なくとも1つのDMRSを受信する処理と
を実行し、
前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示し、
前記リソース割り当てを決定する処理は、
前記1組の受信機会のうちの少なくとも1つの受信機会において、DMRS受信が無効になるように、前記1組の受信機会についての前記リソース割り当てを決定する、
処理を通信デバイスに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は全体的に電気通信分野に関し、特に、通信のための方法、デバイス、及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
新無線アクセス(NR)において、ネットワークデバイス(例えば、次世代NodeB(gNB))には複数の送受信ポイント(TRP)、又は複数のアンテナパネルが備え付けられることができる。つまり、ネットワークデバイスは複数のTRP、又は複数のアンテナパネルのうちの1つ或いは複数を介して、端末デバイス(例えば、ユーザデバイス(UE))と通信できる。これは、「マルチTRP通信」とも呼ばれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
いくつかのマルチTRP通信技術案において、単一のダウンリンク制御情報(DCI)を利用し、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の複数の繰り返しをスケジューリングすることにより、より良いパフォーマンスを実現することができる。単一のDCIによってスケジューリングされるPDSCH又はPUSCHの繰り返しの数は、1、2、4又は8である。各繰り返しは少なくとも二つの符号を占有し、そのうち一方が物理共有チャネル(即ち、PDSCH又はPUSCH)のDMRSに用いられ、他方がデータに用いられる。従って、単一のDCIによってスケジューリングにされる繰り返しの数は4であると、少なくとも8つの符号を必要とする。単一のDCIによってスケジューリングされる繰り返しの数は8であると、少なくとも16個の符号を必要とし、タイムスロットの長さを超える恐れがある。つまり、各繰り返しは、DMRSを送信/受信するための少なくとも1つの符号を含むと、多くのリソースは浪費される恐れがあるとともに、1つのタイムスロットでPDSCH又はPUSCHの8つの繰り返しを実現できない。
【0004】
全体的に、本開示の例示的な実施例は、通信のための方法、デバイス、及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、通信方法を提供する。前記方法は、物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報をデバイスで決定することと、前記物理共有チャネルの複数の送信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の送信機会から、複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の送信機会を決定することと、当該1組の送信機会について、別のデバイスに前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を送信するための相応的なリソース割り当てを決定することと、前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、当該1組の送信機会の間、前記別のデバイスに前記少なくとも1つのDMRSを送信することと、を含む。前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示する。
【0006】
第2の態様によれば、通信方法を提供する。前記方法は、物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報をデバイスで決定することと、前記物理共有チャネルの複数の受信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の受信機会から、前記複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の受信機会を決定することと、当該1組の受信機会について、別のデバイスから前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を受信するための相応的なリソース割り当てを決定することと、前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、当該1組の受信機会の間、前記別のデバイスから前記少なくとも1つのDMRSを受信することと、を含む。前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示する。
【0007】
第3の態様によれば、通信デバイスを提供する。前記通信デバイスはプロセッサとメモリとを含む。前記メモリは前記プロセッサに結合され指令を記憶する。前記指令は前記プロセッサによって実行される場合、物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報をデバイスで決定することと、前記物理共有チャネルの複数の送信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の送信機会から、前記複数の送信制御指示(TCI)状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の送信機会を決定することと、当該1組の送信機会について、前記別のデバイスに前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を送信するための相応的なリソース割り当てを決定することと、前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、当該1組の送信機会期間で、前記別のデバイスに前記少なくとも1つのDMRSを送信することと、を含む動作を、前記デバイスに実行させる。前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示する。
【0008】
第4の態様によれば、通信デバイスを提供する。前記通信デバイスはプロセッサとメモリとを含む。前記メモリは前記プロセッサに結合されるとともに、指令が記憶される。前記指令は前記プロセッサによって実行される場合、物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報をデバイスで決定することと、前記物理共有チャネルの複数の受信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、前記複数の受信機会から、前記複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の受信機会を決定することと、当該1組の受信機会について、前記別のデバイスから、前記物理共有チャネルの少なくとも1つの復調参照信号(DMRS)を受信するための相応的なリソース割り当てを決定することと、前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、当該1組の受信機会の間、前記別のデバイスから前記少なくとも1つのDMRSを受信することと、を含む動作を、前記デバイスに実行させる。前記制御情報は、前記物理共有チャネルで前記別のデバイスと通信するための前記複数のTCI状態を指示する。
【0009】
第5の態様によれば、指令が記憶されるコンピュータ可読媒体を提供し、前記指令は少なくとも1つのプロセッサで実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサに前記第1の態様による方法を実行させる。
【0010】
第6の態様によれば、指令が記憶されるコンピュータ可読媒体を提供し、前記指令は少なくとも1つのプロセッサで実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサに前記第2の態様による方法を実行させる。
【0011】
以下の記載によって、本開示の他の特徴は分かりやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面において、本開示のいくつかの実施例についてのより詳しい記載によって、本開示の上述及び他の目的、特徴、利点はより明らかになる。
【0013】
図1】本開示のいくつかの実施例を実施できる例示的な通信ネットワークを示す。
【0014】
図2】本開示のいくつかの実施例にかかる例示的なプロセスを示す例示的なシグナリング図を示す。
【0015】
図3A】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図3B】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
【0016】
図4A】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図4B】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
【0017】
図5A】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図5B】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
【0018】
図6】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
【0019】
図7A】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図7B】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図7C】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図7D】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図7E】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
【0020】
図8A】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図8B】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図8C】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図8D】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
【0021】
図9A】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図9B】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
図9C】本開示のいくつかの実施例にかかるリソース割り当ての模式図を示す。
【0022】
図10】本開示のいくつかの実施例にかかる例示的な方法を示す。
【0023】
図11】本開示のいくつかの実施例にかかる例示的な方法を示す。
【0024】
図12】本開示の実施例を実施するためのデバイスの簡略化ブロック図である。
【0025】
全ての図面において、同様又は類似の符号は、同様又は類似の素子を表す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
これから、いくつかの例示的な実施例を参照して本開示の原理を記載する。ここに記載のこれらの実施例は、本開示の範囲に対する何れかの限定を暗示していなく、説明のみを目的とし当業者が本開示を理解して実施するためのものである。ここに記載の本開示は、以下に記載の方式以外の各種方式で実施されてもよい。
【0027】
以下の記載及び請求項において、別途定義しない限り、本明細書が使用する全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する分野での当業者が通常理解するのと同様な意味を有する。
【0028】
例えば、明細書には明確に表さない限り、ここに使用される単数形の「1」、「1つ」及び「当該」は複数形を含むように意図される。用語「含む」及びその変形は、開放式用語として理解され、「含むが、これらに限定されない」を意味する。用語「…に基づき」は、「…に少なくとも部分的が基づき」として理解される。用語「1実施例」及び「1つの実施例」は、「少なくとも1つの実施例」として理解される。用語「別の実施例」は、「少なくとも1つの他の実施例」として理解される。用語「第1」、「第2」等は、異なる又は同様な対象を指す。明確及び暗黙的な他の定義は含まれてもよい。
【0029】
いくつかの例示において、値、プロセス又は装置は、「最適」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと呼ばれる。ここで、このような記載は、使用される複数の機能的な代替技術案から選択でき、且つこのような選択が他の選択よりよく、小さく、高く、又は好ましい必要がないことが意図される。
【0030】
図1は、本開示の実施例を実施できる例示的な通信ネットワーク100を示す。図1に示すように、ネットワーク100は、ネットワークデバイス110を含む。ネットワークデバイス110は、2つのTRP/パネル120-1及び120-2(TRP120と総称され、又は個別に呼ばれる)に結合される。ネットワーク100は、ネットワークデバイス110によってサービスが提供される端末デバイス130をさらに含む。ここで、図1のネットワークデバイス、端末デバイス及びTRPの数について、説明のみを目的とし、何れかの制限もしない。ネットワーク100は、本開示の実施例の実施に適する任意の適切な数のデバイスを備えてもよい。
【0031】
ここで、用語「端末デバイス」は、無線通信又は有線通信能力を有する任意のデバイスを指す。端末デバイスの例示は、ユーザデバイス(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、個人用携帯端末(PDA)、携帯型コンピュータ、デジタルカメラのような画像キャプチャデバイス、ゲームデバイス、音楽記憶・再生デバイス、又は無線或いは有線インターネットアクセス及びブラウジングを行うインターネットデバイスなどを含むが、これらに限定されない。検討のために、以下は、端末デバイス130としての例示的なユーザデバイスを参照して、いくつかの実施例を記載する。
【0032】
ここで、用語「ネットワークデバイス」又は「基地局」(BS)は、端末デバイスがその中で通信できるセル又はカバレッジ範囲を提供又は収容できるデバイスを指す。ネットワークデバイスの例示は、ノードB(Node B又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、リモートラジオユニット(RRU)、レディオヘッド(RH)、リモートレディオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどのような低消費ノードを含むが、これらに限定されない。
【0033】
ここで、用語「TRP」は、特定の地理位置にあるネットワークデバイスが利用可能なアンテナアレイ(1つ又は複数のアンテナ素子を備える)を指す。例えば、ネットワークデバイスは、異なる地理位置における複数のTRPと結合することにより、より良いカバレッジを実現する。ここで、TRPは「パネル」とも呼ばれ、パネルはアンテナアレイ(1つ又は複数のアンテナ素子を備える)又は1組のアンテナを指すこともある。
【0034】
図1に示すように、ネットワークデバイス110は、TRP120-1及びTRP120-2を介して端末デバイス130と通信する。以下は、TRP120-1は第1のTRPとも呼ばれ、TRP120-2は第2のTRPとも呼ばれる。各TRP120は、端末デバイス130と通信するための複数のビームを提供することができる。
【0035】
ネットワーク100における通信は、任意の適切な規格に準拠することができる。これらの規格は、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-エボリューション(LTE-Evolution)、LTE-アドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、及びグローバル移動通信システム(GSM)などを含むが、これらに限定されない。また、現在既知、又は将来開発する任意の世代の通信プロトコルに基づき、通信を実行することができる。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0036】
前記のように、いくつかのマルチTRP通信技術案において、単一のダウンリンク制御情報(DCI)を利用して、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の複数の繰り返しをスケジューリングすることにより、より良いパフォーマンスを実現することができる。単一のDCIによってスケジューリングされるPDSCH、又はPUSCHの繰り返しの数は1、2、4又は8であってもよい。各繰り返しは少なくとも二つの符号を占有し、そのうち一方が物理共有チャネル(即ち、PDSCH又はPUSCH)のDMRSに用いられ、他方がデータに用いられる。従って、単一のDCIによってスケジューリングされる繰り返しの数は4であると、少なくとも8つの符号を必要とする。単一のDCIによってスケジューリングされる繰り返しの数は8であると、少なくとも16個の符号を必要とし、タイムスロットの長さを超える恐れがある。つまり、各繰り返しは、DMRSを送信/受信するための少なくとも1つの符号を含むと、多くのリソースは浪費される恐れがあるとともに、1つのタイムスロット内でPDSCH又はPUSCHの8つの繰り返しを実現できなくなる。
【0037】
本開示の例示的な実施例はマルチTRP通信のための解決策を提供する。当該解決策は、PDSCH又はPUSCHの繰り返しにおける少なくとも1つにおいて、DMRS送信及び受信を無効にする。また、当該解決策は、異なる繰り返しにおいて、異なるリソースモードを使用することを許可する。従って、このような解決策は、より良いリソース使用率を実現できる。また、当該解決策は、マルチTRP通信におけるPDSCH又はPUSCHの繰り返しのスケジューリングの後方互換性を実現することにより、ハイパフォーマンスを向上することができる。
【0038】
図2は、本開示のいくつかの実施例にかかる例示的なプロセス200を示す例示的なシグナリング図を示す。図2に示すように、プロセス200は、2つのデバイス201及び202に関わる。ここで、プロセス200は、図示されていない付加的な動作を含んでもよいし、及び/又は示されるいくつかの動作を省略してもよい。また、本開示の範囲はこれに限定されない。
【0039】
いくつかの実施例において、PUSCH通信において、デバイス201は、図1の端末デバイス130であってもよい。デバイス202は、図1のネットワークデバイス110、又はTRP120であってもよい。
【0040】
この場合、図2に示すように、デバイス202は、PUSCH送信をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI)を決定(240)し、デバイス201にDCIを送信する(図2において、図示せず)ことができる。デバイス201は、受信したDCIに基づき、PUSCHをスケジューリングする制御情報を決定する(210)ことができる。いくつかの実施例において、制御情報は、デバイス201とデバイス202との間の、PUSCHでのデータ通信のための複数の送信制御指示(TCI)状態を示すことができる。TCI状態は、1つの参照信号セットと、参照信号セットにおける参照信号とPUSCHのためのDMRSポートとの間の疑似コロケーション(QCL)関係を設定するパラメータとを示すことができる。例えば、異なるTCI状態は、異なるTRPに用いられることができる。いくつかの実施例において、デバイス201には、制御情報によってスケジューリングされるPUSCHの複数の繰り返し(「PUSCHの送信機会」とも呼ばれる)が設定される。図2に示すように、デバイス201は、PUSCHの複数の繰り返しから、複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組のPUSCH繰り返しを決定する(220)ことができる。デバイス201はさらに、デバイス202に当該1組のPUSCH繰り返しの対応するリソース割り当てを送信すると決定する(230)ことができる。例えば、1つのPUSCH繰り返しについてのリソース割り当ては、PUSCHの1つ又は複数のDMRS、及び/又はデータを送信するためのリソース(例えば、時間リソース及び/又は周波数リソース)を示すことができる。
【0041】
いくつかの実施例において、デバイス202には複数のPUSCH繰り返し(「PUSCHの受信機会」とも呼ばれる)が設定される。図2に示すように、デバイス202は、複数のPUSCH繰り返しから、複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組のPUSCH繰り返し(例えば、デバイス201と同様な方式を利用する)を決定する(250)ことができる。当該1組のPUSCH繰り返しについて、デバイス202はさらに、デバイス201から当該1組のPUSCH繰り返しの相応的なリソース割り当てを受信すると決定する(260)(例えば、デバイス201と同様な方式を利用する)ことができる。そして、図2に示すように、デバイス201は、決定したリソース割り当て、及び当該1組のPUSCH繰り返しに関連付けられるTCI状態に基づき、デバイス202に当該1組のPUSCH繰り返しを送信する(270)ことができる。同様に、デバイス202は、決定したリソース割り当て、及びTCI状態に基づき、デバイス201から、当該1組のPUSCH繰り返しを受信する(270)ことができる。
【0042】
いくつかの実施例において、PDSCH通信において、デバイス201は図1のネットワークデバイス110又はTRP120であり、デバイス202は図1の端末デバイス130であってもよい。
【0043】
この場合、図2に示すように、デバイス201は、PDSCH送信をスケジューリングするDCIを決定し(210)てデバイス202にDCIを送信することができる。デバイス202は、受信したDCIに基づき、PDSCHをスケジューリングする制御情報を決定する(240)ことができる。いくつかの実施例において、制御情報は、デバイス201とデバイス202との間の、PDSCHでのデータ通信に用いられる複数のTCI状態を指示することができる。TCI状態は、1つの参照信号セット、及び参照信号セット内の参照信号とPDSCHのDMRSポートとの間の疑似コロケーション関係を設定するパラメータとを指示することができる。例えば、異なるTCI状態は、異なるTRPに用いられることができる。いくつかの実施例において、デバイス201には、制御情報によりスケジューリングされる複数のPDSCH繰り返し(「PDSCHの送信機会」とも呼ばれる)が設定される。図2に示すように、デバイス201は、複数のPDSCH繰り返しから、複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組のPDSCH繰り返しを決定する(220)ことができる。デバイス201はさらに、デバイス202に当該1組のPDSCH繰り返しを送信するための相応的なリソース割り当てを決定する(230)ことができる。例えば、1つのPDSCH繰り返しのためのリソース割り当ては、PDSCHを送信するための1つ又は複数のDMRS、及び/又はデータの相応リソース(例えば、時間リソース及び/又は周波数リソース)を指示することができる。
【0044】
いくつかの実施例において、デバイス202には複数のPDSCH繰り返し(「PDSCHの受信機会」とも呼ばれる)が設定される。図2に示すように、デバイス202は複数のPDSCH繰り返しから、複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組のPDSCH繰り返しを決定する(250)(例えば、デバイス201と同様な方式を利用する)ことができる。当該1組のPDSCH繰り返しについて、デバイス202はさらに、デバイス201から当該1組のPDSCH繰り返しを受信するための相応的なリソース割り当てを決定する(260)(例えば、デバイス201と同様な方式を利用する)ことができる。そして、図2に示すように、デバイス201は、決定したリソース割り当て、及び当該1組のPDSCH繰り返しに関連付けられるTCI状態に基づき、デバイス202に当該1組のPDSCH繰り返しを送信する(270)ことができる。同様に、デバイス202は、決定したリソース割り当て及びTCI状態に基づき、デバイス201から、当該1組のPDSCH繰り返しを受信する(270)ことができる。
【0045】
以下、図3図9Cを参照して、PDSCH又はPUSCH繰り返しのリソース割り当ての詳細を説明する。以下は、PDSCHを参照して、本開示のいくつかの実施例を説明する。これは、説明のみを目的とし、本開示の範囲に対する何れかの制限もしない。本開示の実施例はPUSCHにも適用される。
【0046】
いくつかの実施例において、物理共有チャネル(例えば、PUSCH又はPDSCH)の各繰り返しについて、物理共有チャネルについて設定される付加的なDMRSの数、タイムスロットフォーマット、繰り返しの数、繰り返しのそれぞれの長さ(例えば、各繰り返しが占有する符号の数)、繰り返しにおける最大の長さ(例えば、繰り返しのうちの1つの繰り返しが占有する最大の符号数)、物理共有チャネルのリソースマッピングタイプ(例えば、3GPP仕様バージョン15に規定するPDSCHマッピングタイプA、又はPDSCHマッピングタイプB)、DMRS設定タイプ(例えば、3GPP仕様バージョン15に規定するDMRSタイプ1、又はDMRSタイプ2)、(例えば、3GPP仕様のバージョン15に規定する)データを有しない複数のDMRS CDM(コードドメイン多重化)組、DMRSの開始位置又は符号インデックス(例えば、3GPP仕様のバージョン15に規定するより高レベルパラメータdmrs-TypeA-Position)、及びリソースマッピングタイプに関連付けられる1つ又は複数のDMRS位置パラメータ(例えば、3GPP仕様のバージョン15に規定する、PDSCHマッピングタイプA又はPDSCHマッピングタイプBのためのdmrs-AdditionalPosition)、のうちの少なくとも1つに基づき、リソース割り当てを決定することができる。
【0047】
いくつかの実施例において、デバイス(例えば、デバイス201又は202)において、N個のTCI状態(Nは整数であり、且つ1≦N≦4)、物理共有チャネル(例えば、PUSCH又はPDSCH)の合計R個の繰り返し(Rは整数であり、且つ2≦R≦32)、及び1つの繰り返しに用いられる合計L個の符号(Lは整数であり、1≦L≦14、且つjは整数であり、1≦j≦R)を設定することができる。例えば、N個のTCI状態のうちの1つは、合計R個の繰り返しから選択されるk個の繰り返しに関連付けられることができる(k≧1)。いくつかの実施例において、1つの繰り返しに用いられる合計L個の符号は、データ符号及び/又はDMRS符号を含むことができる。いくつかの実施例において、同様なTCI状態に関連付けられるk個の繰り返しについて、k個の繰り返しのうちの隣接する2つの繰り返しの間には、別のTCI状態に関連付けられる送信/受信機会が存在しなくてもよい。いくつかの実施例において、同様なTCI状態に関連付けられるk個の繰り返しは、サブタイムスロット又は符号において連続的であってもよい。いくつかの実施例において、同様なTCI状態に関連付けられるk個の繰り返しは符号において非連続的であってもよい。いくつかの実施例において、Nは{1、2、4}のうちの1つであってもよい。
【0048】
いくつかの実施例において、Rは2に等しい。この場合、TCI状態の数Nは2であってもよい。各TCI状態について、1つの繰り返しのみを有してもよい。例えば、1番目の繰り返しの符号総数(「符号の長さ」又は「1番目の繰り返しの長さ」とも呼ばれる)はL(Lは整数であり、且つ1≦L≦14)であり、1番目の繰り返しのDMRS符号数はM(Mは整数であり、且つ1≦M≦4)であり、2番目の繰り返しについての符号総数はL(Lは整数であり、且つ1≦L≦14)であり、2番目の繰り返しについてのDMRS符号数はM(Mは整数であり、且つ1≦M≦4)であってもよい。いくつかの実施例において、Lの値はLの値と異なってもよい。いくつかの実施例において、Mの値はMの値と異なってもよい。いくつかの実施例において、1番目のDMRSの、1番目の繰り返しにおける位置と、2番目の繰り返しにおける位置とは異なってもよい。いくつかの実施例において、1番目の繰り返しにおける1番目のDMRSの位置は、全てのL個の符号のうちの1番目の符号であってもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しにおける2番目のDMRSの位置は、全てのL個の符号のうちの1番目の符号ではなくてもよい。例えば、2番目の繰り返しにおける2番目のDMRSの位置は、全てのL個の符号のうちの2番目の符号であってもよい。
【0049】
いくつかの実施例において、Rは整数であり、且つ2<R≦32である。例えば、Rは{3、4、5、6、7、8、10、12、14、16}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施例において、各繰り返しの符号の長さLは同様であってもよい。いくつかの実施例において、少なくとも異なる2つの繰り返しの相応的な符号の長さLとL(jは整数であり、且つ1≦j≦R、gは整数であり、1≦g≦R、且つg≠j)とは異なってもよい。いくつかの実施例において、R個の繰り返しのうちの最大の符号の長さはL(Lは整数であり、1≦L≦14)であってもよい。いくつかの実施例において、Lは{1、2、3、4、5、6、7}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施例において、各繰り返しのDMRS符号の数Mは同様であってもよい。いくつかの実施例において、少なくとも異なる2つの繰り返しに用いられるDMRS符号の数MとM(jは整数であり、且つ1≦j≦R、gは整数であり、1≦g≦R、且つg≠j)とは異なってもよい。いくつかの実施例において、R個の繰り返しにおけるDMRS符号の最大数はM(Mは整数であり、且つ1≦M≦4)であってもよい。いくつかの実施例において、Mは1又は2であってもよい。
【0050】
いくつかの実施例において、R及び/又はNの異なる値について、異なる繰り返しの符号総数、DMRS符号数、及び/又はDMRS符号の位置は異なってもよい。いくつかの実施例において、R=2及び/又はN=2であれば、異なる繰り返しの符号総数、DMRS符号数、及び/又はDMRS符号の位置は同様であってもよい。Rは整数であり、2<R≦32であれば、少なくとも異なる2つの繰り返しの符号総数、DMRS符号数、及び/又はDMRS符号の位置は異なってもよい。
【0051】
いくつかの場合では、設定されたTCI状態数N≧2であり、設定された繰り返し総数R>2であり、1つの繰り返しには少なくとも1つのDMRS符号がある。この場合、いくつかの実施例において、DMRSマッピングに用いられる符号には、DMRSと周波数分割多重化されるデータが存在しなくてもよい。いくつかの実施例において、DMRSタイプは、DMRSタイプ1に設定されると、データを有しないDMRS CDM組の数は、2に固定されてもよい。いくつかの実施例において、DMRSタイプは、DMRSタイプ2に設定されると、データを有しないDMRS CDM組の数は3に固定される。いくつかの実施例において、前置き用のDMRSの符号の数は、1に限定されてもよい。いくつかの実施例において、1つの繰り返しが占有する符号の合計最大数は、少なくとも2であってもよい。
【0052】
いくつかの実施例において、Rは2に等しい。この場合、TCI状態の数Nは2であってもよい。各TCI状態について、1つの繰り返しのみがあってもよい。例えば、1番目の繰り返しの符号総数(「符号の長さ」又は「1番目の繰り返しの長さ」とも呼ばれる)はL(Lは整数であり、且つ1≦L≦14)であり、1番目の繰り返しのDMRS符号数はM(Mは整数であり、且つ1≦M≦4)であり、2番目の繰り返しの符号総数はL(Lは整数であり、且つ1≦L≦14)であり、2番目の繰り返しのDMRS符号数はM(Mは整数であり、且つ1≦M≦4)であってもよい。いくつかの実施例において、Lの値はLの値と異なってもよい。いくつかの実施例において、Mの値はMの値と異なってもよい。いくつかの実施例において、1番目のDMRSの、1番目の繰り返しにおける位置と、2番目の繰り返しにおける位置とは異なってもよい。いくつかの実施例において、1番目の繰り返しにおける1番目のDMRSの位置は、全てのL個の符号のうちの1番目の符号であってもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しにおける2番目のDMRSの位置は、全てのL個の符号のうちの1番目の符号ではなくてもよい。例えば、2番目の繰り返しにおける2番目のDMRSの位置は、全てのL個の符号のうちの2番目の符号であってもよい。
【0053】
図3A及び図3Bは、本開示のいくつかの実施例によるリソース割り当ての模式図である。図3A及び図3Bはそれぞれ同様なTCI状態に関連付けられるk個の繰り返し310、310i+1...310i+k-1を示し、ただし、k≧1である。図3A及び図3Bにおいて、k個の繰り返しが占有する符号総数はそれぞれL、Li+1...Li+k-1である。L、Li+1...Li+k-1のうちの各々は整数であり、且つ[1、L]の範囲内にある。いくつかの実施例において、繰り返し内の相対値で1つの繰り返しが占有する符号をインデックスすることができる。例えば、(1、2、…L)で繰り返し310が占める符号をインデックスし、(1、2、…Li+1)で繰り返し310i+1が占める符号をインデックスし、(1、2、…Li+k-1)で繰り返し310i+k-1が占める符号をインデックスする。k個の繰り返しのDMRS符号数はそれぞれM、Mi+1... Mi+k-1であってもよい。k個の繰り返しのうちの各繰り返しにおいて、DMRSの数は0、1又は2であってもよい。つまり、k個の繰り返しの各繰り返しにおいて、DMRS符号の最大数はMであり、Mは1又は2であってもよい。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちの1つ、例えば、図3Aの繰り返し310について、繰り返しにおける1番目のDMRSの位置は、繰り返しにおける1番目の符号ではなくてもよい。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちの1つの繰り返し、例えば、図3Bの繰り返し310について、繰り返しにおける1番目のDMRSの位置は、繰り返しにおける1番目の符号であってもよい。
【0054】
いくつかの実施例において、同様なTCI状態に関連付けられるk個の繰り返しが存在してもよい。いくつかの実施例において、少なくとも異なる2つの繰り返しの相応的な符号の長さLとL(jは整数であり、且つ1≦j≦k、gは整数であり、1≦g≦k、且つg≠j)とは異なってもよい。いくつかの実施例において、少なくとも異なる2つの繰り返しのDMRS符号の数MとM(jは整数であり、且つ1≦j≦k、gは整数であり、1≦g≦k、且つg≠j)とは異なってもよい。いくつかの実施例において、少なくともk個の繰り返しのうちの異なる2つの繰り返しについて、一方の繰り返しにおけるDMRS符号の位置は少なくとも部分的に、他方の繰り返しにおけるDMRS符号の位置と異なってもよい。
【0055】
いくつかの実施例において、設定されるTCI状態数N≧2、及び/又は設定される繰り返し総数R>2であれば、同様なTCI状態に関連付けられるk個の繰り返しが存在してもよい。いくつかの実施例において、各繰り返しの符号の長さはWであれば、Wは1又は2であってもよい。いくつかの実施例において、1つの繰り返しについてマッピングされるDMRSが存在すると、DMRSはW個の符号内のデータと周波数分割多重化される。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちの少なくとも1つについて、繰り返しのW個の符号内にマッピングされるDMRSがなくてもよい。繰り返しのW個の符号内のデータと周波数分割多重化されるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、データと周波数分割多重化されるDMRSがない、W個の符号におけるデータの伝送電力は、データと周波数分割多重化されるDMRSがある、W個の符号におけるデータの伝送電力を超えることがある。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちの1番目の繰り返しについて、W個の符号内にマッピングされるDMRSが存在してもよい。データと周波数分割多重化されるDMRSが存在してもよい。残りのk-1個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、W個の符号内にマッピングされるDMRSがなくてもよい。データと周波数分割多重化されるDMRSがなくてもよい。
【0056】
いくつかの実施例において、DMRSタイプはDMRSタイプ1に設定されると、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートの数は4より小さくてもよい。例えば、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートの数は1に限定されてもよい。いくつかの実施例において、DMRSタイプはDMRSタイプ1に設定されると、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートは、{ポート0}、{ポート1}、{ポート0とポート1}、{ポート4}、{ポート5}、{ポート4とポート5}、{ポート0、ポート1及びポート4}又は{ポート0、ポート1、ポート4及びポート5}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施例において、DMRSタイプはDMRSタイプ1に設定されると、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートは、偶数のインデックスを有するリソースエレメント(以下は、「RE」とて示される)にマッピングされることができる。例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされる物理リソースブロック(以下は、「PRB」と示される)のうちの1つのPRB内において、DMRSマッピングのためのREインデックスは{0、2、4、6、8、10}を含んでもよい。いくつかの実施例において、DMRSタイプはDMRSタイプ1に設定されると、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートは周波数領域における、偶数のインデックスを有するRE(「偶数RE」とも呼ばれる)にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、1つの繰り返しについてマッピングされるDMRSが存在する場合、DMRSはW個の符号内のデータと周波数分割多重化されることができる。例えば、DMRSは偶数REにマッピングされることができ、データは奇数RE(即ち、奇数のインデックスを有するRE)にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、繰り返しのW個の符号内にマッピングされるDMRSがなくてもよい。繰り返しのW個の符号内のデータと周波数分割多重化されるDMRSがなくてもよい。例えば、このような繰り返しにおいて、データは奇数REにマッピングされ、偶数REは端末デバイスのために空と保留されてもよい。また例えば、当該繰り返しにおいて、データは偶数REマッピングされ、奇数REは端末デバイスのために空と保留されてもよい。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、W個の符号内にマッピングされるDMRSがなく、W個の符号内には2つの繰り返しがあってもよい。例えば、一方の繰り返しのデータはW個の符号における奇数REにマッピングされ、他方の繰り返しのデータはW個の符号における偶数REにマッピングされてもよい。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちの1番目の繰り返し、4番目の繰り返し、6番目の繰り返し、7番目の繰り返し及び/又は8番目の繰り返しについて、W個の符号内にマッピングされるDMRSが存在してもよい。データと周波数分割多重化されるDMRSが存在してもよい。例えば、DMRSは偶数REにマッピングされ、データは奇数REにマッピングされてもよい。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちのn番目の繰り返し、及び(n+1)番目の繰り返しについて、W個の符号内にマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、n番目の繰り返し、及び(n+1)番目の繰り返しは同様なW個の符号にマッピングされてもよい。例えば、n番目の繰り返しのデータは偶数REにマッピングされ、(n+1)番目の繰り返しのデータは奇数REにマッピングされてもよい。また例えば、n番目の繰り返しのデータは奇数REにマッピングされ、(n+1)番目の繰り返しのデータは偶数REにマッピングされてもよい。いくつかの実施例において、nは整数であり、{2、4、5、6、7}のうちの1つであってもよい。
【0057】
いくつかの実施例において、DMRSタイプはDMRSタイプ2に設定される場合、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートの数は2又は4より小さい。例えば、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートの数は1に限定されることができる。いくつかの実施例において、DMRSタイプはDMRSタイプ2に設定されると、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートは、{ポート0}、{ポート1}、{ポート0とポート1}、{ポート6}、{ポート7}、{ポート0とポート6}、{ポート1とポート7}、{ポート6とポート7}、{ポート0、ポート1及びポート6}又は{ポート0、ポート1、ポート6及びポート7}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施例において、DMRSタイプはDMRSタイプ2に設定される場合、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートは、周波数領域における、{0、1、6、7}でインデックスされるREにマッピングされることができる。いくつかの実施例において、1つの繰り返しについてのDMRSマッピングが存在すると、DMRSはW個の符号内のデータと周波数分割多重化されることができる。例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、DMRSは、周波数領域における、{0、1、6、7}でインデックスされるREにマッピングされ、データは、周波数領域における、{2、3、4、5、8、9、10、11}でインデックスされるREにマッピングされることができる。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、繰り返しのW個の符号内にマッピングされるDMRSがなくてもよい。繰り返しのW個の符号内のデータと周波数分割多重化されるDMRSがなくてもよい。例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、データは、周波数領域における、{2、3、4、5、8、9、10、11}でインデックスされるREにマッピングされ、周波数領域における、{0、1、6、7}でインデックスされるREは、端末デバイスのために空と保留されてもよい。また例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、データは、周波数領域における、{0、1、2、3、6、7、8、9}でインデックスされるREにマッピングされ、周波数領域における、{4、5、10、11}でインデックスされるREは、端末デバイスのために空と保留されてもよい。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちのm番目の繰り返しについて、W個の符号内にマッピングされるDMRSが存在してもよい。データと周波数分割多重化されるDMRSが存在してもよい。例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、DMRSは、周波数領域における、{0、1、6、7}でインデックスされるREにマッピングされ、データは、周波数領域における、{2、3、4、5、8、9、10、11}でインデックスされるREにマッピングされることができる。いくつかの実施例において、mは整数であり、{1、2、3、4、5、6、7、8}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちのn番目の繰り返し、及び(n+1)番目の繰り返しについて、W個の符号内にマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、n番目の繰り返し及び(n+1)番目の繰り返しは同様なW個の符号にマッピングされる。例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、n番目の繰り返しのデータは、周波数領域における、{2、3、4、5、8、9、10、11}でインデックスされるREにマッピングされ、(n+1)番目の繰り返しのデータは、周波数領域における、{0、1、6、7}でインデックスされるREにマッピングされる。例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、n番目の繰り返しのデータは、周波数領域における、{0、1、2、3、6、7、8、9}でインデックスされるREにマッピングされ、(n+1)番目の繰り返しのデータは、周波数領域における、{4、5、10、11}でインデックスされるREにマッピングされる。いくつかの実施例において、nは整数であり、{2、3、4、5、6、7、8}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちのf番目の繰り返しは異なるW個の符号ペアにマッピングされる。例えば、W=1である場合、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、f番目の繰り返しのデータの一部は、符号Aの周波数領域における、{0、1、6、7}でインデックスされるREにマッピングされ、f番目の繰り返しのデータの残り部分は、符号Bの周波数領域における、{4、5、10、11}でインデックスされるREにマッピングされる。いくつかの実施例において、A及びBはいずれも整数であり、2≦A≦14且つ2≦B≦14であり、そして、A≠Bである。また例えば、W=2である場合、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、f番目の繰り返しのデータの一部は、符号A及び符号A+1の周波数領域における、{0、1、6、7}でインデックスされるREにマッピングされ、f番目の繰り返しのデータの残り部分は、符号B及び符号B+1の周波数領域における、{4、5、10、11}でインデックスされるREにマッピングされる。いくつかの実施例において、fは整数であり、{2、3、4、5、6、7、8}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施例において、A及びBはいずれも整数であり、2≦A≦13且つ2≦B≦13であり、そして、A≠Bである。
【0058】
いくつかの実施例において、DMRSタイプはDMRSタイプ2に設定される場合、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートの数は4又は8より小さい。いくつかの実施例において、DMRSタイプはDMRSタイプ2に設定される場合、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートは、{ポート0}、{ポート1}、{ポート2}、{ポート3}、{ポート0とポート1}、{ポート2とポート3}、{ポート0とポート2}、{ポート0、ポート1、ポート2及びポート3}、{ポート6}、{ポート7}、{ポート6とポート7}、{ポート8}、{ポート9}、{ポート8及びポート9}、{ポート0、ポート1及びポート6}、{ポート0、ポート1、ポート6及びポート7}、{ポート2、ポート3及びポート8}、{ポート2、ポート3、ポート8及びポート9}、{ポート0、ポート1、ポート2、ポート3、ポート6}、{ポート0、ポート1、ポート2、ポート3、ポート6及びポート7}、{ポート0、ポート1、ポート2、ポート3、ポート6、ポート7及びポート8}、又は{ポート0、ポート1、ポート2、ポート3、ポート6、ポート7、ポート8及びポート9}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施例において、DMRSタイプはDMRSタイプ2に設定される場合、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、指示される、PDSCH/PUSCH送信に用いられるDMRSポートは、周波数領域における、{0、1、4、5、6、7、8、9}でインデックスされるREにマッピングされる。いくつかの実施例において、1つの繰り返しについてのDMRSマッピングが存在する場合、DMRSはW個の符号内のデータと周波数分割多重化されることができる。例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、DMRSは、周波数領域における、{0、1、2、3、6、7、8、9}でインデックスされるREにマッピングされ、データは、周波数領域における、{4、5、10、11}でインデックスされるREにマッピングされる。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、繰り返しのW個の符号内にマッピングされるDMRSがなくてもよい。繰り返しのW個の符号内のデータと周波数分割多重化されるDMRSがなくてもよい。例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのDMRS内において、データは、周波数領域における、{4、5、10、11}でインデックスされるREにマッピングされ、周波数領域における、{0、1、2、3、6、7、8、9}でインデックスされるREは、端末デバイスのために空と保留されてもよい。また例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、データは周波数領域における、{0、1、6、7}でインデックスされるREにマッピングされ、周波数領域における、{2、3、4、5、8、9、10、11}でインデックスされるREは、端末デバイスのために空と保留されてもよい。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちのm番目の繰り返しについて、W個の符号内にマッピングされるDMRSが存在してもよい。データと周波数分割多重化されるDMRSが存在してもよい。例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、DMRSは、周波数領域における、{0、1、2、3、6、7、8、9}でインデックスされるREにマッピングされ、データは、周波数領域における、{4、5、10、11}でインデックスされるREにマッピングされる。いくつかの実施例において、mは整数であり、{1、2、3、4、5、6、7、8}のうちの1つであってもよい。いくつかの実施例において、k個の繰り返しのうちのa番目の繰り返し、b番目の繰り返し及びc番目の繰り返しについて、W個の符号内にマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、a番目の繰り返し、b番目の繰り返し及びc番目の繰り返しは同様なW個の符号にマッピングされる。例えば、PDSCH/PUSCHのためにスケジューリングされるPRBのうちの1つのPRB内において、a番目の繰り返しのデータは、周波数領域における、{0、1、6、7}でインデックスされるREにマッピングされ、b番目の繰り返しのデータは、周波数領域における、{2、3、8、9}でインデックスされるREにマッピングされ、c番目の繰り返しのデータは、周波数領域における、{4、5、10、11}でインデックスされるREにマッピングされる。いくつかの実施例において、a、b及びcはそれぞれ整数であり、aは{2、3、4、5、6、7、8}のうちの1つであり、bは{2、3、4、5、6、7、8}のうちの1つであり、cは{2、3、4、5、6、7、8}のうちの1つであり、且つa≠b≠cである。
【0059】
いくつかの実施例において、同様なTCI状態に関連付けられるk個の繰り返しが存在してもよい。k個の繰り返しのうちの1番目の繰り返しについて、繰り返しの符号の長さはLであり、繰り返しにおけるDMRS符号の数はMである。残りのk-1個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、繰り返しの符号の長さはL以下であり、及び/又は繰り返しにおけるDMRS符号の数はM以下である。いくつかの実施例において、M=1である。この場合、k個の繰り返しのうちの1番目の繰り返しについて、繰り返しにおける1番目の符号(例えば、その符号インデックスは1である)はDMRSに用いられる。いくつかの実施例において、残りのk-1個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、DMRSに用いられる符号がなくてもよい。つまり、繰り返しにおいて、DMRS送信/受信を無効にしてもよい。代替的に、又は付加的に、残りのk-1個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、DMRSに用いられる1つの符号が存在し、DMRS符号の位置は、繰り返しにおける1番目の符号ではなくてもよい。例えば、DMRS符号の符号インデックスはXであり、ただし、Xは整数であり、且つ2≦X≦Lである。いくつかの実施例において、M=2である。この場合、k個の繰り返しのうちの1番目の繰り返しについて、繰り返しにおける1番目の符号(例えば、その符号インデックスは1である)、及び繰り返しにおける他の符号(例えば、その符号インデックスはXであり、Xは整数であり、且つ2≦X≦Lである)を含む2つのDMRS符号を有してもよい。いくつかの実施例において、残りのk-1個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、DMRS符号がなくてもよい。つまり、繰り返しにおいて、DMRS送信/受信を無効にしてもよい。代替的に、又は付加的に、残りのk-1個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、DMRSに用いられる1つの符号があり、DMRS符号の位置は繰り返しにおける1番目の符号であってもよい。代替的に、又は付加的に、残りのk-1個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、DMRSに用いられる1つの符号が存在し、DMRS符号の位置はXであり、ただし、Xは整数であり、且つ繰り返しにおいて、2≦X≦Lである。代替的に、又は付加的に、残りのk-1個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、2つのDMRS符号があり、繰り返しにおける2つのDMRS符号の位置のうちの少なくとも一方は、k個の繰り返しのうちの1番目の繰り返しにおけるDMRS符号の位置と異なってもよい。代替的に、又は付加的に、残りのk-1個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、DMRSに用いられる2つの符号があり、繰り返しにおける1番目のDMRS符号の位置は繰り返しにおける1番目の符号である。代替的に、又は付加的に、残りのk-1個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、DMRSに用いられる2つの符号があり、繰り返しにおける1番目のDMRS符号の位置は、繰り返しにおける2番目の符号である。代替的に、又は付加的に、残りのk-1個の繰り返しのうちの少なくとも1つの繰り返しについて、DMRSに用いられる2つの符号が存在し、繰り返しにおける2番目のDMRS符号の位置はYであり、ただし、Yは整数であり、且つ繰り返しにおいて、2≦Y≦Lであり、そして、Y≠Xである。
【0060】
いくつかの実施例において、同様なTCI状態に関連付けられるk個の繰り返しが存在してもよい。k個の繰り返しのうちの1番目の繰り返しについて、繰り返しの符号の長さはLであり、繰り返しにおけるDMRS符号の数はmである。残りのk-1個の繰り返しにおいて、少なくとも1つの繰り返しの符号の長さがLより低く、及び/又はDMRS符号の数がmより低い。つまり、k個の繰り返しのうちの1番目の繰り返しに比べると、少なくとも1つの繰り返しにおけるDMRSの少なくとも1つの符号を省略できる。
【0061】
いくつかの実施例において、隣接する2つの繰り返し(例えば、符号において連続的であってもよいし非連続的であってもよい)は異なる2つのTCI状態に関連付けられる場合、後者の繰り返しにおけるDMRS符号の数はMであり(即ち、繰り返しにおけるDMRS符号の最大数であり)、そのDMRS符号の第1のDMRS符号の符号インデックスは2であってもよい(即ち、後者の繰り返しにおける1番目の符号ではない)。これは、後者の繰り返しにおける1番目の符号は、ビーム切替及び/又は自動利得制御(AGC)調整に影響される恐れがあることからである。
【0062】
いくつかの実施例において、ネットワークデバイスは、冗長バージョン(以下は、「RV」と示される)の設定を端末デバイスに指示することができる。いくつかの実施例において、当該設定には、PDSCH/PUSCH繰り返しに応用されるRVシーケンスを指示するRV指示フィールド(以下は、「RVid」と示される)がある。いくつかの実施例において、RVidのT個の利用可能な値、又はRVのT個の利用可能なシーケンスが存在してもよい。いくつかの実施例において、RVidの異なる値及び/又はRVの異なるシーケンスについて、繰り返しの順序は異なってもよい。いくつかの実施例において、RVidのT個の利用可能な値から選択される第1組の値、及び/又はRVのT個の利用可能なシーケンスから選択される第1組のシーケンスについて、同一のTCI状態に関連付けられる繰り返しは隣接するように送信されることができる。また、まず、第1のTCI状態に関連付けられる繰り返しを送信し、第1のTCI状態に関連付けられる繰り返しの直後、第2のTCI状態に関連付けられる何れか1つの繰り返しを送信することができる。例えば、同一のTCI状態に関連付けられるk個の繰り返しについて、k個の繰り返しのうちの隣接する2つの繰り返しの間には、別のTCI状態に関連付けられる送信/受信機会が存在しなくてもよい。いくつかの実施例において、RVidのT個の利用可能な値から選択される第2組の値、及び/又はRVのT個の利用可能なシーケンスから選択される第2組のシーケンスがあってもよい。いくつかの実施例において、第2組の値のうちの各々は、第1組の値のうちの何れか1つと異なってもよい。いくつかの実施例において、第2組のRVシーケンスのうちの各々は、第1組のRVシーケンスのうちの何れか1つと異なってもよい。いくつかの実施例において、RVidのT個の利用可能な値から選択される第2組の値、及び/又はRVのT個の利用可能なシーケンスから選択される第2組のシーケンスについて、異なるTCI状態に関連付けられる繰り返しは隣接するように送信されることができる。例えば、任意の1対の隣接する2つの繰り返しについて、当該2つの繰り返しは、異なる2つのTCI状態に関連付けられる。
【0063】
いくつかの実施例において、RVのシーケンスは、{0 2 3 1}、{2 3 1 0}、{3 1 0 2}、{1 0 2 3}、{0 2}、{2 3}、{3 1}又は{1 0}のうちの1つであってもよい。RVシーケンスにおける、任意の隣接する4つのRVは、{0 2 3 1}、{2 3 1 0}、{3 1 0 2}又は{1 0 2 3}であってもよい。RVシーケンスにおける、任意の隣接する2つのRVは、{0 2}、{2 3}、{3 1}又は{1 0}であってもよい。いくつかの実施例において、この場合、設定された、1つの繰り返しについてのTCI状態の数は2(例えば、以下はTCI-A及びTCI-Bと示される)であり、繰り返しの総数は4であれば、4つの繰り返しの関連されるTCI状態の順序は、{TCI-A、TCI-A、TCI-B、TCI-B}であってもよい。いくつかの実施例において、設定された、1つの繰り返しについてのTCI状態の数は2(例えば、以下はTCI-A及びTCI-Bと示される)であり、繰り返しの総数は8であれば、8つの繰り返しの関連されるTCI状態の順序は{TCI-A、TCI-A、TCI-A、TCI-A、TCI-B、TCI-B、TCI-B、TCI-B}であってもよい。いくつかの実施例において、設定された、繰り返しについてのTCI状態の数は4(例えば、以下はTCI-A、TCI-B、TCI-C及びTCI-Dと示される)であり、繰り返しの総数は8であれば、8つの繰り返しの関連TCI状態の順序は{TCI-A、TCI-A、TCI-B、TCI-B、TCI-C、TCI-C、TCI-D、TCI-D}であってもよい。
【0064】
いくつかの実施例において、RVのシーケンスは、{0 3 2 1}、{3 2 1 0}、{2 1 0 3}、{1 0 3 2}、{0 3}、{2 1}、{3 2}、{1 0}、{3 0}及び{1 2}のうちの1つであってもよい。RVシーケンスにおける任意の隣接する4つのRVは{0 3 2 1}、{3 2 1 0}、{2 1 0 3}又は{1 0 3 2}のうちの1つである。RVシーケンスのうちの任意の隣接する2つのRVは{0 3}、{2 1}、{3 2}、{1 0}又は{3 0}、或いは{1 2}であってもよい。いくつかの実施例において、この場合、設定された、繰り返しについてのTCI状態の数は2(例えば、以下はTCI-A及びTCI-Bと示される)であり、繰り返しの総数は4であれば、4つの繰り返しの関連されるTCI状態の順序は{TCI-A、TCI-B、TCI-A、TCI-B}であってもよい。いくつかの実施例において、設定された、繰り返しについてのTCI状態の数は2(例えば、以下はTCI-A及びTCI-Bと示される)であり、繰り返しの総数は8であれば、8つの繰り返しの関連されるTCI状態の順序は{TCI-A、TCI-B、TCI-A、TCI-B、TCI-A、TCI-B、TCI-A、TCI-B}であってもよい。いくつかの実施例において、設定された、繰り返しについてのTCI状態の数は4(例えば、以下はTCI-A、TCI-B、TCI-C及びTCI-Dと示される)であり、繰り返しの総数は8であれば、8つの繰り返しの関連されるTCI状態の順序は{TCI-A、TCI-B、TCI-C、TCI-D、TCI-A、TCI-B、TCI-C、TCI-D}であってもよい。
【0065】
図4Aは、従来方式によるリソース割り当ての模式図である。図4Aにおいて、2つのTCI状態(即ち、TCI-A及びTCI-B)と、合計4つの繰り返し410-1、410-2、410-3、410-4(繰り返し410と総称され、又は個別に呼ばれる)とを有する。即ち、N=2、R=4である。図4Aに示すように、繰り返し410-1及び410-2はTCI-Aに関連付けられ、繰り返し410-3及び410-4はTCI-Bに関連付けられる。各繰り返し410は、二つの符号を含み、そのうち一方の符号がDMRSに用いられ、他方の符号がデータに用いられる。つまり、従来方式に基づき、この場合、少なくとも8つの符号を必要とする。本開示の実施例に基づき、繰り返し410-2及び410-4におけるDMRS符号を省略できる。図4Bは、本開示の実施例によるリソース割り当ての模式図である。図4Bに示すように、繰り返し410-2及び410-4におけるDMRS符号を省略し、より良いリソース利用を実現する。
【0066】
いくつかの実施例において、設定されたTCI状態の数はN(例えば、N=1、2、3又は4)であり、N個のTCI状態のうちの1つのTCI状態についての繰り返し数はkであり、1つの繰り返しについての長さ、又は最大長さはLであれば、前置き用のDMRS符号の数はH(例えば、Hは1又は2である)である。
【0067】
いくつかの実施例において、k=2且つL=2であれば、1番目の繰り返しについて、符号の総数は2であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは2つの符号のうちの1番目又は2番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は1又は2であり、DMRS符号の数は0である。つまり、2番目の繰り返しにはDMRSマッピングがなくてもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は2であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは2つの符号のうちの2番目の符号にマッピングされることができる。
【0068】
いくつかの実施例において、k=3且つL=2であれば、1番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返について、1つの繰り返しにおける符号の総数は2であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は1であり、DMRSは、繰り返しにおける2つの符号のうちの1番目の符号又は2番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は1又は2であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は0であることができる。つまり、2番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しにはDMRSマッピングがなくてもよい。いくつかの実施例において、3番目の繰り返しについて、符号の総数は2であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは2つの符号のうちの2番目の符号にマッピングされることができる。
【0069】
いくつかの実施例において、k=4且つL=2であれば、1番目の繰り返し及び/又は4番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は2であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は1であり、DMRSは、繰り返しにおける2つの符号のうちの1番目の符号又は2番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は1又は2であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は0である。つまり、2番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しにマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返し、3番目の繰り返し及び/又は4番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は2であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は1であり、DMRSは繰り返しにおける2つの符号のうちの2番目の符号にマッピングされることができる。
【0070】
いくつかの実施例において、k=2且つL=3であれば、1番目の繰り返しについて、符号の総数は3であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSはL個の符号のうちの1番目の符号又は2番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は2又は3であり、DMRS符号の数は0である。つまり、2番目の繰り返しにマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は3であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSはL個の符号のうちの2番目の符号、又は3番目の符号にマッピングされることができる。
【0071】
いくつかの実施例において、k=2且つL=4であれば、1番目の繰り返しについて、符号の総数は4であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSはL個の符号のうちの1番目の符号又は2番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は3又は4であり、DMRS符号の数は0である。つまり、2番目の繰り返しにマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は4であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSはL個の符号のうちの3番目の符号、又は4番目の符号にマッピングされることができる。
【0072】
いくつかの実施例において、k=2且つL=5であれば、1番目の繰り返しについて、符号の総数は5であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSはL個の符号のうちの1番目の符号又は2番目の符号にマッピングされる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は4又は5であり、DMRS符号の数は0である。つまり、2番目の繰り返しにマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は5であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSはL個の符号のうちの3番目の符号、4番目の符号又は5番目の符号にマッピングされることができる。
【0073】
いくつかの実施例において、k=2且つL=6であれば、1番目の繰り返しについて、符号の総数は6であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSはL個の符号のうちの1番目の符号又は2番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は5又は6であり、DMRS符号の数は0である。つまり、2番目の繰り返しにマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は6であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSはL個の符号のうちの4番目の符号、又は5番目の符号にマッピングされることができる。
【0074】
いくつかの実施例において、k=2且つL=7であれば、1番目の繰り返しについて、符号の総数は7であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSはL個の符号のうちの1番目の符号又は2番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は6又は7であり、DMRS符号の数は0である。つまり、2番目の繰り返しにマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の総数は7であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSはL個の符号のうちの4番目の符号、5番目の符号、6番目の符号又は7番目の符号にマッピングされることができる。
【0075】
いくつかの実施例において、k=4且つL=3であれば、1番目の繰り返し及び/又は4番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は3であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は1であり、DMRSは繰り返しにおける3つの符号のうちの1番目の符号又は2番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返し、3番目の繰り返し及び/又は4番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は2又は3であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は0である。つまり、2番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しにマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返し、3番目の繰り返し及び/又は4番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は3であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は1であり、DMRSは繰り返しにおける3つの符号のうちの2番目の符号にマッピングされることができる。
【0076】
いくつかの実施例において、k=3且つL=3であれば、1番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は3であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は1であり、DMRSは繰り返しにおける3つの符号のうちの1番目の符号、又は2番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は2又は3であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は0である。つまり、2番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しにマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は3であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は1であり、DMRSは繰り返しにおける3つの符号のうちの2番目の符号にマッピングされることができる。
【0077】
いくつかの実施例において、k=3且つL=4であれば、1番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は4であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は1であり、DMRSは繰り返しにおける4つの符号のうちの1番目の符号、又は2番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は3又は4であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は0である。つまり、2番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しにマッピングされるDMRSがなくてもよい。いくつかの実施例において、2番目の繰り返し及び/又は3番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の総数は4であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は1であり、DMRSは繰り返しにおける4つの符号のうちの2番目の符号にマッピングされることができる。
【0078】
いくつかの実施例において、k=2且つL=3であり、2つ又は3つの付加的なDMRSが設定され、又はパラメータdmrs-AdditionalPositionの値は‘pos2’或いは‘pos3’であれば、1番目の繰り返し及び2番目の繰り返しについて、各繰り返しにおける符号の数は3であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は1であり、DMRSは繰り返しにおける3つの符号のうちの1番目の符号にマッピングされることができる。
【0079】
いくつかの実施例において、k=2且つL=3であり、2つの付加的なDMRSが設定され、又はパラメータdmrs-AdditionalPositionの値は‘pos2’であれば、1番目の繰り返しについて、符号の数は4であり、DMRS符号の数は2であり、DMRSは4つの符号のうちの1番目の符号、及び4番目の符号にマッピングされることができる。代替的に、又は付加的に、2番目の繰り返しについて、符号の数は3であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは3つの符号のうちの3番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の数は4であり、DMRS符号の数は2であり、DMRSは4つの符号のうちの1番目の符号、及び4番目の符号にマッピングされる。代替的に、又は付加的に、1番目の繰り返しについて、符号の数は3であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは3つの符号のうちの1番目の符号にマッピングされる。
【0080】
いくつかの実施例において、k=2且つL=4であり、2つの付加的なDMRSが設定され、又はパラメータdmrs-AdditionalPositionの値は‘pos2’であれば、1番目の繰り返しについて、符号の数は5であり、DMRS符号の数は2であり、DMRSは5つの符号のうちの1番目の符号、及び5番目の符号にマッピングされることができる。代替的に、又は付加的に、2番目の繰り返しについて、符号の数は4であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは4つの符号のうちの4番目の符号にマッピングされる。いくつかの実施例において、2番目の繰り返しについて、符号の数は5であり、DMRS符号のマッピングの数は2であり、DMRSは5つの符号のうちの1番目の符号、及び5番目の符号にマッピングされる。代替的に、又は付加的に、1番目の繰り返しについて、符号の数は4であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは4つの符号のうちの1番目の符号にマッピングされることができる。
【0081】
いくつかの実施例において、k=2且つL=4であり、3つの付加的なDMRSが設定され、又はパラメータdmrs-AdditionalPositionの値は‘pos3’であれば、1番目の繰り返しについて、符号の数は5であり、DMRS符号の数は2であり、DMRSは5つの符号のうちの1番目の符号、及び4番目の符号にマッピングされることができる。代替的に、又は付加的に、2番目の繰り返しについて、符号の数は4であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは4個の符号のうちの2番目の符号にマッピングされる。いくつかの実施例において、1番目の繰り返しについて、符号の数は4であり、DMRS符号の数は2であり、DMRSは4つの符号のうちの1番目の符号、及び4番目の符号にマッピングされる。代替的に、又は付加的に、2番目の繰り返しについて、符号の数は4であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは4つの符号のうちの3番目の符号にマッピングされることができる。
【0082】
いくつかの実施例において、k=2且つL=5であり、3つの付加的なDMRSが設定され、又はパラメータdmrs-AdditionalPositionの値は‘pos3’であれば、1番目の繰り返しについて、符号の数は5であり、DMRS符号の数は2であり、DMRSは5つの符号のうちの1番目の符号、及び4番目の符号にマッピングされることができる。代替的に、又は付加的に、2番目の繰り返しについて、符号の数は5であり、DMRS符号の数は2であり、DMRSは5つの符号のうちの2番目の符号、及び5番目の符号にマッピングされることができる。
【0083】
いくつかの実施例において、k=2且つL=5であり、2つの付加的なDMRSが設定され、又はパラメータdmrs-AdditionalPositionの値は‘pos2’であれば、1番目の繰り返しについて、符号の数は5であり、DMRS符号の数は2であり、DMRSは5つの符号のうちの1番目の符号、及び5番目の符号にマッピングされることができる。代替的に、又は付加的に、2番目の繰り返しについて、符号の数は5であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは5つの符号のうちの4番目の符号にマッピングされることができる。いくつかの実施例において、1番目の繰り返しについて、符号の数は6であり、DMRS符号の数は2であり、DMRSは6つの符号のうちの1番目の符号、及び5番目の符号にマッピングされることができる。代替的に、又は付加的に、2番目の繰り返しについて、符号の数は5であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは5つの符号のうちの3番目の符号にマッピングされることができる。
【0084】
いくつかの実施例において、k=2且つL=6であり、3つの付加的なDMRSが設定され、又はパラメータdmrs-AdditionalPositionの値は‘pos3’であれば、1番目の繰り返し及び2番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の数は6であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は2であり、DMRSは繰り返しにおける6つの符号のうちの1番目の符号、及び4番目の符号にマッピングされることができる。
【0085】
いくつかの実施例において、k=2且つL=6であり、2つの付加的なDMRSが設定され、又はパラメータdmrs-AdditionalPositionの値は‘pos2’であれば、1番目の繰り返しについて、符号の数は6であり、DMRS符号の数は2であり、DMRSは6つの符号のうちの1番目の符号、及び6番目の符号にマッピングされることができる。代替的に、又は付加的に、2番目の繰り返しについて、符号の数は6であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは6つの符号のうちの4番目の符号にマッピングされることができる。
【0086】
いくつかの実施例において、k=4且つL=3であり、2つの付加的なDMRSが設定され、又はパラメータdmrs-AdditionalPositionの値は‘pos2’であれば、1番目の繰り返し及び/又は4番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の数は3であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は1であり、DMRSは繰り返しにおける3つの符号のうちの1番目の符号にマッピングされることができる。代替的に、又は付加的に、2番目の繰り返しについて、符号の数は3であり、DMRS符号の数は1であい、DMRSは3個の符号のうちの2番目の符号にマッピングされることができる。代替的に、又は付加的に、3番目の繰り返し及び/又は4番目の繰り返しについて、1つの繰り返しにおける符号の数は2であり、繰り返しにおけるDMRS符号の数は0であることができる。代替的に、又は付加的に、3番目の繰り返しについて、符号の数は3であり、DMRS符号の数は1であり、DMRSは3つの符号のうちの3番目の符号にマッピングされることができる。
【0087】
いくつかの実施例において、1つのTCI状態に関連付けられる繰り返しの数kの利用可能な値と、1つの繰り返しの長さ又は最大長さLの利用可能な値とは互いに依存できる。いくつかの実施例において、異なるk値について、利用可能な値の数及び/又はLの利用可能な値は異なってもよい。いくつかの実施例において、異なるL値について、kの利用可能な値の数及び/又は利用可能な値は異なってもよい。例えば、k=2であれば、Lの利用可能な値は、2、3、4、5、6及び7のうちの少なくとも1つを含んでもよい。また例えば、k=3であれば、Lの利用可能な値は2、3及び4のうちの少なくとも1つを含んでもよい。また例えば、k=4であれば、Lの利用可能な値は2及び3のうちの少なくとも1つを含んでもよい。また例えば、L=2であれば、kの利用可能な値は2、3及び4のうちの少なくとも1つを含んでもよい。また例えば、L=3であれば、kの利用可能な値は2、3及び4のうちの少なくとも1つを含んでもよい。また例えば、L=4であれば、kの利用可能な値は2及び3のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0088】
図5A図5Bは、本開示のいくつかの実施例によるリソース割り当ての模式図である。図5A図5Bにおいて、2つのTCI状態(即、TCI-AとTCI-B)と、合計8つの繰り返し510-1、510-2、510-3、510-4(繰り返し510と総称され、又は個別に呼ばれる)とを有すると仮定する。各繰り返し510は最大2つの符号を含む。即ち、N=2、R=8、L=2である。図5Aに示すように、いくつかの実施例において、TCI-Aに関連付けられる繰り返し510-1及び510-3はそれぞれ1つのDMRS符号を含むが、繰り返し510-2及び510-4におけるDMRS符号が省略される。TCI-Bに関連付けられる繰り返し510-5及び510-7はそれぞれ1つのDMRS符号を含むが、繰り返し510-6及び510-8におけるDMRS符号が省略される。図5Bに示すように、TCI-Aに関連付けられる繰り返し510-1は1つのDMRS符号を含むが、繰り返し510-2、510-3及び510-4におけるDMRS符号が省略される。TCI-Bに関連付けられる繰り返し510-5は1つのDMRS符号を含むが、繰り返し510-6、510-7及び510-8におけるDMRS符号が省略される。このように、1つのタイムスロット内で、8つのPDSCH又はPUSCH繰り返しを実現できる。
【0089】
いくつかの実施例において、以上のように、異なる繰り返しのためのリソース割り当ては異なってもよい。例えば、異なる繰り返しにおいて、DMRS符号は異なる位置に存在してもよい。図6は本開示のいくつかの実施例によるリソース割り当ての模式図を示す。図6において、2つのTCI状態(即ち、TCI-A及びTCI-B)と、合計4つの繰り返し610-1、610-2、610-3、610-4(繰り返し610と総称され、又は個別に呼ばれる)とを有すると仮定する。各繰り返し610は最大3つの符号を含む。即ち、N=2、R=4、L=3である。図6に示すように、繰り返し610-1及び610-2はTCI-Aに関連付けられる。ただし、繰り返し610-1におけるDMRS符号の位置は、繰り返し610-2におけるDMRS符号の位置と異なる。同様に、繰り返し610-3及び610-4はTCI-Bに関連付けられる。ただし、繰り返し610-3におけるDMRS符号の位置は、繰り返し610-4におけるDMRS符号の位置と異なる。
【0090】
いくつかの実施例において、DMRS符号の数及び/又は各繰り返しでの位置は、物理共有チャネル(例えば、PUSCH又はPDSCH)のために設定された付加的なDMRSの数、タイムスロットフォーマット、繰り返しの数、各繰り返しの符号の長さ、物理共有チャネルのリソースマッピングタイプ(例えば、3GPP仕様バージョン15に規定するPDSCHマッピングタイプA、又はPDSCHマッピングタイプB)、及びリソースマッピングタイプに関連付けられる1つ又は複数のDMRS位置パラメータ(例えば、3GPP仕様のバージョン15に規定する、PDSCHマッピングタイプA又はPDSCHマッピングタイプBのためのdmrs-AdditionalPosition)のうちの少なくとも1つに依存することができる。図7A図7Eは、本開示のいくつかの実施例によるリソース割り当ての模式図を示す。図7A図7Eにおいて、2つのTCI状態(即ち、TCI-A及びTCI-B)と、合計8つの繰り返し710-1、710-2…710-8(繰り返し710と総称され、又は個別に呼ばれる)とを有すると仮定する。各繰り返し710は最大2つの符号を含む。即ち、N=2、R=8、L=2である。
【0091】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプBであり、PDSCHのための付加的なDMRSが設定されていない。この場合、図7Aに示すように、4つの繰り返しは同様なTCI状態に関連付けられてもよい。4つの繰り返しのためのDMRSとデータとの符号の総数は5である。TCI-Aを例として、繰り返し710-1について、二つの符号を有し、そのうち1番目の符号がDMRS送信/受信に用いられ、2番目の符号がデータ送信/受信に用いられる。残りの繰り返し710-2、710-3及び710-4について、DMRS符号が省略され、繰り返し710-2、710-3又は710-4の符号の長さは1である。
【0092】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプBであり、PDSCHのために1つ又は複数の付加的なDMRSが設定される。この場合、図7Bに示すように、4つの繰り返しは同様なTCI状態に関連付けられてもよい。4つの繰り返しのためのDMRSとデータとの符号の総数は6である。TCI-Aを例として、繰り返し710-1及び710-4について、各繰り返しは、二つの符号を有し、そのうち1番目の符号がDMRS送信/受信に用いられ、2番目の符号がデータ送信/受信に用いられる。残りの繰り返し710-2及び710-3について、DMRS符号が省略され、繰り返し710-2又は710-3の符号の長さは1である。
【0093】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのための付加的なDMRSが設定されていない。この場合、繰り返しのリソース割り当ては、図7Aと同様である。
【0094】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのために1つの付加的なDMRSが設定され、PDSCHマッピングタイプAのためのパラメータdmrs-AdditionalPositionは2である。この場合、いくつかの実施例において、リソース割り当ては、図7Aと同様である。その代わりに、いくつかの実施例において、繰り返しのリソース割り当ては図7Cで示される。図7Cに示すように、4つの繰り返しは同様なTCI状態に関連付けられてもよい。4つの繰り返しのためのDMRSとデータとの符号の総数は6である。TCI-Aを例として、繰り返し710-1及び710-4について、各繰り返しは2つの符号を有する。繰り返し710-1における1番目の符号、及び繰り返し710-4における2番目の符号はDMRS送信/受信に用いられ、繰り返し710-1における2番目の符号、及び繰り返し710-4における1番目の符号はデータ送信/受信に用いられる。残りの繰り返し710-2及び710-3について、DMRS符号が省略され、繰り返し710-2又は710-3の符号の長さは1である。
【0095】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのために1つの付加的なDMRSが設定され、PDSCHマッピングタイプAのためのパラメータdmrs-AdditionalPositionは3である。この場合、例えば、繰り返しのためのリソース割り当ては、図7Bと同様である。
【0096】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのために2つの付加的なDMRSが設定され、PDSCHマッピングタイプAのためのパラメータdmrs-AdditionalPositionは2である。この場合、例えば、繰り返しのためのリソース割り当ては、図7Bと同様である。
【0097】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのために2つの付加的なDMRSが設定され、PDSCHマッピングタイプAのためのパラメータdmrs-AdditionalPositionは3である。この場合、例えば、繰り返しのリソース割り当ては図7D又は7Eで示される。
【0098】
いくつかの実施例において、DMRS符号の数及び/又は各繰り返しにおける位置は、物理共有チャネル(例えば、PUSCH又はPDSCH)のために設定される付加的なDMRSの数、タイムスロットフォーマット、繰り返しの数、各繰り返しの符号の長さ、物理共有チャネルのリソースマッピングタイプ(例えば、3GPP仕様バージョン15に規定するPDSCHマッピングタイプA、又はPDSCHマッピングタイプB)、及びリソースマッピングタイプに関連付けられる1つ又は複数のDMRS位置パラメータ(例えば、3GPP仕様のバージョン15に規定する、PDSCHマッピングタイプA又はPDSCHマッピングタイプBのためのdmrs-AdditionalPosition)のうちの少なくとも1つに依存することができる。図8A図8Dは、本開示のいくつかの実施例によるリソース割り当ての模式図を示す。図8A図8Dにおいて、2つのTCI状態(即ち、TCI-A及びTCI-B)と、合計4つの繰り返し810-1、810-2、810-3、810-4(繰り返し810と総称され、又は個別に呼ばれる)とを有すると仮定する。各繰り返し810は最大3つの符号を含む。即ち、N=2、R=4、L=3である。
【0099】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのための付加的なDMRSが設定されていない。この場合、図8Aに示すように、2つの繰り返しは同様なTCI状態に関連付けられてもよい。2つの繰り返しのためのDMRSとデータとの符号の総数は5である。TCI-Aを例として、繰り返し810-1について、三つの符号を有し、そのうち1番目の符号がDMRS送信/受信に用いられ、残りの二つの符号がデータ送信/受信に用いられる。残りの繰り返し810-2について、DMRS符号が省略され、繰り返し810-2の符号の長さは2である。
【0100】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのために1つの付加的なDMRSが設定され、PDSCHマッピングタイプAのためのパラメータdmrs-AdditionalPositionは2である。この場合、いくつかの実施例において、リソース割り当ては図8Aと同様である。その代わりに、いくつかの実施例において、繰り返しのリソース割り当ては図8Bで示される。図8Bに示すように、2つの繰り返しは同様なTCI状態に関連付けられてもよい。2つの繰り返しのためのDMRSとデータとの符号の総数は6である。TCI-Aに関連付けられる繰り返し810-1及び810-2を例として、各繰り返しは3つ符号を有し、繰り返し810-1における1番目の符号、及び繰り返し810-2における最後の符号はDMRS送信/受信に用いられ、繰り返し810-1及び810-2における残りの符号はデータ送信/受信に用いられる。
【0101】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのために2つの付加的なDMRSが設定され、PDSCHマッピングタイプAのためのパラメータdmrs-AdditionalPositionは2である。この場合、図8Cに示すように、2つの繰り返しは同様なTCI状態に関連付けられてもよい。TCI-Aに関連付けられる繰り返し810-1及び810-2を例として、各繰り返しは3つの符号を有し、繰り返し810-1における1番目の符号、及び繰り返し810-2における2番目の符号はDMRS送信/受信に用いられ、繰り返し810-1及び810-における残りの符号はデータ送信/受信に用いられる。
【0102】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのために2つの付加的なDMRSが設定され、PDSCHマッピングタイプAのためのパラメータdmrs-AdditionalPositionは3である。この場合、例えば、繰り返しのためのリソース割り当ては、図8A又は図8Bと同様である。
【0103】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのために3つの付加的なDMRSが設定される。この場合、図8Dに示すように、2つの繰り返しは同様なTCI状態に関連付けられてもよい。TCI-Aに関連付けられる繰り返し810-1及び810-2を例として、各繰り返しは3つの符号を有し、繰り返し810-1における1番目の符号、及び繰り返し810-2における1番目の符号はDMRS送信/受信に用いられ、繰り返し810-1及び810-2における残りの符号はデータ送信/受信に用いられる。
【0104】
いくつかの実施例において、DMRS符号の数及び/又は各繰り返しでの位置は、物理共有チャネル(例えば、PUSCH又はPDSCH)のために設定される付加的なDMRSの数、タイムスロットフォーマット、繰り返しの数、各繰り返しの符号の長さ、物理共有チャネルのリソースマッピングタイプ(例えば、3GPP仕様バージョン15に規定するPDSCHマッピングタイプA、又はPDSCHマッピングタイプB)、及びリソースマッピングタイプに関連付けられる1つ又は複数のDMRS位置パラメータ(例えば、3GPP仕様のバージョン15に規定する、PDSCHマッピングタイプA又はPDSCHマッピングタイプBのためのdmrs-AdditionalPosition)のうちの少なくとも1つに依存することができる。図9A図9Cは、本開示のいくつかの実施例によるリソース割り当ての模式図を示す。図9A図9Cにおいて、2つのTCI状態(即ち、TCI-A及びTCI-B)と、合計4つの繰り返し910-1、910-2、910-3、910-4(繰り返し910と総称され、又は個別に呼ばれる)とを有すると仮定する。各繰り返し910は最大4つの符号を含む。即ち、N=2、R=4、L=4である。
【0105】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのための付加的なDMRSが設定されていない。この場合、図9Aに示すように、2つの繰り返しは同様なTCI状態に関連付けられてもよい。2つの繰り返しのためのDMRSとデータとの符号の総数は7である。TCI-Aを例として、繰り返し910-1について、四つの符号を有し、そのうち1番目の符号がDMRS送信/受信に用いられ、残りの3つの符号がデータ送信/受信に用いられる。残りの繰り返し910-2について、DMRS符号が省略され、繰り返し910-2の符号の長さは3である。
【0106】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのために1つの付加的なDMRSが設定され、PDSCHマッピングタイプAのためのパラメータdmrs-AdditionalPositionは2である。この場合、図9Bに示すように、2つの繰り返しは同様なTCI状態に関連付けられてもよい。2つの繰り返しのためのDMRSとデータとの符号の総数は8である。TCI-Aに関連付けられる繰り返し910-1及び910-2を例として、各繰り返しは4つの符号を有し、繰り返し910-1における1番目の符号、及び繰り返し910-2における最後の符号はDMRS送信/受信に用いられ、繰り返し910-1及び910-2における残りの符号はデータ送信/受信に用いられる。
【0107】
いくつかの実施例において、例えば、物理共有チャネルはPDSCHであり、リソースマッピングタイプはPDSCHマッピングタイプAであり、PDSCHのために1つの付加的なDMRSが設定され、PDSCHマッピングタイプAのためのパラメータdmrs-AdditionalPositionは3である。この場合、図9Cに示すように、2つの繰り返しは同様なTCI状態に関連付けられてもよい。2つの繰り返しのためのDMRSとデータとの符号の総数は8である。TCI-Aに関連付けられる繰り返し910-1及び910-2を例として、各繰り返しは4つの符号を有し、繰り返し910-1における1番目の符号、及び繰り返し910-2における3番目の符号はDMRS送信/受信に用いられ、繰り返し910-1及び910-2における残りの符号はデータ送信/受信に用いられる。
【0108】
いくつかの実施例において、R個の繰り返しにおけるn番目の繰り返し、及び(n+1)番目の繰り返しについて、2つの繰り返しの関連TCI状態は異なる場合、(n+1)番目の繰り返しのDMRSは繰り返し内の2番目の符号又は3番目の符号にマッピングされることができる。
【0109】
以上から分かるように、本開示の実施例はマルチTRP通信におけるDMRS送信及び受信のために解決策を提供する。当該解決策は、少なくとも1つのPDSCH又はPUSCH繰り返しにおいてDMRS送信及び受信を無効にする。また、当該解決策は異なる繰り返しにおいて、異なるリソースモードを使用することを許可する。従って、当該解決策はより良いリソース使用率を実現できる。また、当該解決策はさらに、マルチTRP通信において、PDSCH又はPUSCH繰り返しのスケジューリングの後方互換性を実現することにより、ハイパフォーマンスを実現できる。
【0110】
図10は、本開示のいくつかの実施例による例示的な方法1000を示す。いくつかの実施例において、例えば、方法1000は図2のデバイス201で実行される。ここで、方法1000は図示されていない付加的なブロックを含んでもよく、及び/又は示されるいくつかのブロックを省略してもよい。また、本開示の範囲はこれに限定されない。
【0111】
ブロック1010において、デバイス201は、物理共有チャネルをスケジューリングする制御情報を決定する。前記制御情報は、前記物理共有チャネルでデバイス202と通信するための複数のTCI状態を示す。
【0112】
ブロック1020において、前記物理共有チャネルの複数の送信機会は、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定され、デバイス201は前記複数の送信機会から前記複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の送信機会を決定する。
【0113】
いくつかの実施例において、デバイス201は、当該1組の送信機会がサブタイムスロットにおいて又は符号において連続的であるように、前記TCI状態に関連付けられる当該1組の送信機会を決定する。
【0114】
いくつかの実施例において、デバイス201は、当該1組の送信機会のうちの隣接する2つの送信機会の間には、前記複数のTCI状態のうちの他方のTCI状態に関連付けられる、利用可能な送信機会がないように、前記TCI状態に関連付けられる当該1組の送信機会を決定する。
【0115】
ブロック1030において、当該1組の送信機会について、デバイス201は、デバイス202に物理共有チャネルの少なくとも前記1つのDMRSを送信するための相応的なリソース割り当てを決定する。
【0116】
いくつかの実施例において、デバイス201は、前記物理共有チャネルのために設定される付加的なDMRSの数、タイムスロットフォーマット、前記複数の送信機会の数、前記複数の送信機会のうちの1つが占有する符号の数、前記物理共有チャネルのリソースマッピングタイプ、及び前記リソースマッピングタイプに関連付けられる1つ又は複数のDMRS位置パラメータのうちの少なくとも1つに基づき、当該1組の送信機会の前記リソース割り当てを決定する。
【0117】
いくつかの実施例において、デバイス201は当該1組の送信機会のうちの1つの送信機会について、前記送信機会においてDMRS送信ついてのリソース割り当てを決定することができる。前記送信機会についてのリソース割り当ては、前記送信機会においてDMRS送信に用いられる符号の数、及び符号の、タイムスロットでの相応的な位置のうちの少なくとも1つを示すことができる。
【0118】
いくつかの実施例において、当該1組の送信機会は少なくとも第1の送信機会と第2の送信機会とを含む。デバイス201は、前記第1の送信機会でDMRS送信に用いられる第1のリソース割り当てを決定し、前記第2の送信機会でDMRS送信に用いられる第2のリソース割り当てを決定することができる。ここで、前記第2のリソース割り当ては、前記第1のリソース割り当てと異なる。
【0119】
いくつかの実施例において、デバイス201は、当該1組の送信機会のうちの少なくとも1つの送信機会におけるDMRS送信が無効になるように、当該1組の送信機会のリソース割り当てを決定することができる。
【0120】
ブロック1040において、デバイス201は、前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、当該1組の送信機会期の間、デバイス202に前記少なくとも1つのDMRSを送信する。
【0121】
いくつかの実施例において、デバイス201は端末デバイスであり、デバイス202は端末デバイスにサービスを提供するネットワークデバイス、又はネットワークデバイスに結合されるTRPであり、物理共有チャネルはPUSCHである。
【0122】
いくつかの実施例において、デバイス201はネットワークデバイス、又は前記ネットワークデバイスに結合されるTRPであり、デバイス202は前記ネットワークデバイスよりサービスが提供される端末デバイスであり、物理共有チャネルはPDSCHである。
【0123】
図11は、本開示のいくつかの実施例による例示的な方法1100を示す。いくつかの実施例において、例えば、方法1100は図2のデバイス202で実行される。ここで、方法1100は図示されていない付加的なブロックを含んでもよいし、及び/又は示されるいくつかのブロックを省略してもよい。また、本開示の範囲はこれに限定されない。
【0124】
ブロック1110において、デバイス202は物理共有チャネルをスケジューリングするための制御情報を決定する。前記制御情報は、物理共有チャネルでデバイス201と通信するための複数のTCI状態を示す。
【0125】
ブロック1120において、前記物理共有チャネルの複数の受信機会が、前記制御情報によってスケジューリングされるように設定されることに応じて、デバイス202は、前記複数の受信機会から、前記複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態に関連付けられる1組の受信機会を決定する。
【0126】
いくつかの実施例において、デバイス202は、当該1組の受信機会はサブタイムスロットにおいて又は符号において連続的であるように、前記TCI状態に関連付けられる当該1組の受信機会を決定することができる。
【0127】
いくつかの実施例において、デバイス202は、当該1組の受信機会のうちの隣接する2つの受信機会の間には、前記複数のTCI状態のうちの他方TCI状態に関連付けられる、利用可能な受信機会がないように、前記TCI状態に関連付けられる当該1組の受信機会を決定することができる。
【0128】
ブロック1130において、デバイス202は、当該1組の受信機会について、デバイス201から前記物理共有チャネルの少なくとも1つのDMRSを受信するための相応的なリソース割り当てを決定する。
【0129】
いくつかの実施例において、デバイス202は、前記物理共有チャネルのために設定される付加的なDMRSの数、タイムスロットフォーマット、前記複数の受信機会の数、前記複数の受信機会のうちの1つの受信機会が占有する符号の数、前記物理共有チャネルのリソースマッピングタイプ、及び前記リソースマッピングタイプに関連付けられる1つ又は複数のDMRS位置パラメータのうちの少なくとも1つに基づき、当該1組の受信機会のリソース割り当てを決定することができる。
【0130】
いくつかの実施例において、デバイス202は、当該1組の受信機会のうちの1つの受信機会について、前記受信機会においてDMRS受信に用いられるリソース割り当てを決定することができる。前記リソース割り当ては、前記受信機会においてDMRS受信に用いられる符号の数、及び符号の、タイムスロットにおける相応的な位置のうちの少なくとも1つを示すことができる。
【0131】
いくつかの実施例において、前記複数の受信機会は少なくとも第1の受信機会と第2の受信機会とを含む。デバイス202は、前記第1の受信機会においてDMRS受信に用いられる第1のリソース割り当て、及び第2の受信機会においてDMRS受信に用いられる第2のリソース割り当てを決定することができる。ここで、前記第1のリソース割り当ては前記第2のリソース割り当てと異なる。
【0132】
いくつかの実施例において、デバイス202は、当該1組の受信機会のうちの少なくとも1つの受信機会におけるDMRS受信が無効になるように、当該1組の受信機会のリソース割り当てを決定することができる。
【0133】
ブロック1140において、デバイス202は、前記リソース割り当て及び前記TCI状態に基づき、当該1組の受信機会の間、デバイス201から前記少なくとも1つのDMRSを受信する。
【0134】
いくつかの実施例において、デバイス202はネットワークデバイス、又は前記ネットワークデバイスに結合されるTRPであり、第1のデバイス201は前記ネットワークデバイスよりサービスが提供される端末デバイスであり、前記物理共有チャネルはPUSCHである。
【0135】
いくつかの実施例において、デバイス202は端末デバイスであり、デバイス201は前記端末デバイスにサービスを提供するネットワークデバイス、又は前記ネットワークデバイスに結合されるTRPであり、前記物理共有チャネルはPDSCHである。
【0136】
図12は、本開示の実施例を実施できるデバイス1200の簡略化ブロック図である。デバイス1200は、図1に示すネットワークデバイス110、TRP120、又は端末デバイス130のさらなる例示的な実施形態とみなされる。従って、デバイス1200は、ネットワークデバイス110、TRP120、又は端末デバイス130で実現され、或いはネットワークデバイス110、TRP120、又は端末デバイス130の少なくとも一部として実現されることができる。
【0137】
図面に示すように、デバイス1200は、プロセッサ1210と、プロセッサ1210に結合されるメモリ1220と、プロセッサ1210に結合される適切な送信機(TX)、受信機(RX)1240と、及びTX/RX1240/に結合される通信インタフェースとを備える。メモリ1220はプログラム1230の少なくとも一部を記憶する。TX/RX1240は双方向通信に用いられる。TX/RX1240は少なくとも通信のための1つのアンテナを有するが、実際には、本出願に言及されるアクセスノードにはいくつかのアンテナが存在してもよい。通信インタフェースは、他のネットワーク素子と通信するための任意のインタフェース、例えば、eNBの間の双方向通信のためのX2インタフェース、モビリティマネジメントエンティティ(MME)/サービスゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インタフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインタフェース、又はeNBと端末デバイスとの間の通信のためのUuインタフェースを表すことができる。
【0138】
プログラム1230はプログラム指令を含むと仮定し、関連のプロセッサ1210によって実行される場合、前記プログラム指令は、図1図11を参照して検討された本開示の実施例に基づくように、デバイス1200を操作させる。ここで、実施例はデバイス1200のプロセッサ1210が実行可能なコンピュータソフトウェア、又はハードウェア、或いはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現される。プロセッサ1210は、本開示の各種の実施例を実現するように配置される。また、プロセッサ1210とメモリ1220との組み合わせは、本開示の各種の実施例を実現できる処理部材1250を形成できる。
【0139】
メモリ1220はローカル技術ネットワークに適する任意のタイプであり、任意の適切なデータ記憶技術(非限定的な例示として、例えば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体による記憶デバイス、磁気記憶デバイス、システム、光記憶デバイス、システム、固定メモリ及びリムーバブルメモリがある)を利用して実現される。デバイス1200において、1つのメモリ1220のみを示すが、デバイス1200において、物理的に異なる複数のメモリモジュールを有してもよい。非限定的な例示として、プロセッサ1210はローカル技術ネットワークに適する任意のタイプであり、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャによるプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。デバイス1200は複数のプロセッサ、例えば、時間的には同期マスタプロセッサのクロックに従属される専用集積回路チップを有してもよい。
【0140】
一般的に、本開示の各種の実施例は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、ロジック、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてよい。いくつかの態様はハードウェアで実現され、他の態様はファームウェア又はソフトウェアで実現され、これらのファームウェア又はソフトウェアは、コントローラ、マイクロプロセッサ、或いは他のコンピューティングデバイスによって実行されてもよい。本開示の実施例の各態様は、ブロック図、フローチャートとして示されて説明され、或いは他のいくつかの図形を利用して示されて説明されるが、理解できるように、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術、又は方法は、非限定的な例示としてのハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又はロジック、汎用ハードウェア、又はコントローラ、或いは他のコンピューティングデバイス、もしくはそれらのいくつかの組み合わせで実現されてもよい。
【0141】
本開示は、有形的に非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶される少なくとも1種のコンピュータプログラム製品をさらに提供する。当該コンピュータプログラム製品は、対象実プロセッサ、又は対象仮想プロセッサでのデバイスにおいて実行され、例えば、プログラムモジュールにおけるコンピュータ実行可能な指令を含み、図6図7を参照して説明されたプロセス又は方法を実行する。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、各種の実施例において必要に応じて、プログラムモジュールの間で組み合わせ、又は分割することができる。プログラムモジュールのマシーン実行可能な指令は、ローカルデバイス内、又は分散型デバイス内で実行される。分散型デバイスにおいて、プログラムモジュールはローカル記憶媒体とリモート記憶媒体とに配置されることができる。
【0142】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1種類又は複数種類のプログラミング言語の任意の組み合わせで作成することができる。これらのプログラムコードは、プロセッサ又はコントローラによって実行される場合、フローチャート及び/又はブロック図における指定の機能/操作が実現できるように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、或いは他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサ、又はコントローラに提供される。プログラムコードは完全にマシーンで実行されてもよいし、部分的にマシーンで実行されてもよいし、個別のソフトウェアパッケージとして実行されてもよいし、一部がマシーンで、且つ他の一部がリモートマシーンで実行されてもよいし、又は完全にリモートマシーン或いはサーバで実行されてもよい。
【0143】
上述プログラムコードは、マシーン可読媒体に実施されることができる。マシーン可読媒体は、指令実行システム、装置又はデバイスが使用し、或いはそれに結合して使用するプログラムを含み、又は記憶する任意の有形媒体であってもよい。マシーン可読媒体は、マシーン可読信号媒体又はマシーン可読記憶媒体であってもよい。マシーン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、或いは半導体システム、装置、又はデバイス、もしくは前記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。マシーン可読記憶媒体のより具体的な例示は、1本又は複数本の電線を有する電気接続、携帯型コンピュータフロッピーディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は前記の任意の適切な組み合わせを含む。
【0144】
また、特定の順序で操作を記載したが、所望の結果を実現するために、開示した特定の順序でこれらの操作を実行し、又は順序に従ってこれらの操作を実行し、或いは、開示した全ての操作を実行する必要があると理解してはいけない。ある場合、マルチタスク及び並行処理は有利である可能性がある。同じように、上記の検討にはいくつかの特定の実施詳細が含まれるが、これらの詳細は、本開示の範囲に対する限定として理解するのではなく、特定の実施例の特有の特徴に対する記載として解釈されるべきである。個別の実施例の背景で説明される特徴について、単一の実施例で組み合わせて実現することができる。逆に、単一の実施例の背景で説明される各種の特徴についても、複数の実施例で個別、又は任意の適切なサブ組み合わせで実現することができる。
【0145】
構成特徴及び/又は方法動作の専用言語で本開示を説明したが、ここで、添付の請求項に限定される本開示は、上述具体的な特徴又は動作に限定されない。逆に、上記の具体的な特徴及び動作は、請求項を実施する例示的な形式として開示される。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12