(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】ユーザ装置、基地局、ユーザ装置によって実行される方法、及び基地局によって実行される方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0446 20230101AFI20231108BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20231108BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20231108BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W16/14
H04W72/23
(21)【出願番号】P 2022117698
(22)【出願日】2022-07-25
(62)【分割の表示】P 2019128037の分割
【原出願日】2015-02-03
【審査請求日】2022-07-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ジャン レイ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ ホンメイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(72)【発明者】
【氏名】スン ジェンニエン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン チュアンシン
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0112289(US,A1)
【文献】国際公開第2016/121581(WO,A1)
【文献】特許第7115428(JP,B2)
【文献】Intel Corporation,Discussion on PHY layer options for LAA using LTE,3GPP TSG-RAN WG1#79 R1-144666,2014年11月21日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
¥
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装
置であって、
無認可スペクトルのサブフレームにおいて予め設定された複数の潜在的な位置を認識する
手段と、
基地局によってチャネルセンシングが実行された後に、前記無認可スペクトルにおいて、前記基地局から、Physical Downlink Control Channel (PDCCH)
、および、Physical Downlink Shared Channel (PDSCH)を含むダウンリンク送信をターゲット位置から受信する
手段と、
を備え、
前記ターゲット位置は、前記複数の潜在的な位置の1つであり、
前記複数の潜在的な位置は、前記サブフレームの1つめのシンボルと、前記サブフレームの中間に位置するシンボルとを含み、
前記サブフレームの1つめの前記シンボルと、前記サブフレームの中間に位置する前記シンボルとの間には、複数のシンボルが配置される、
ユーザ装置。
【請求項2】
前記サブフレームの1つめの前記シンボルと、前記サブフレームの中間に位置する前記シンボルは、シンボル0とシンボル7に対応する、
請求項1に記載の
ユーザ装置。
【請求項3】
前記ダウンリンク送信は、1以上の連続サブフレームにて送信され、
前記1以上の連続サブフレームのうちの1つのサブフレームは、送信に使用されるシンボルと、送信に使用されないシンボルとを含む、
請求項1または2に記載の
ユーザ装置。
【請求項4】
前記ターゲット位置においてインジケータを受信することをさらに備え、
前記インジケータは、前記ダウンリンク送信の最終シンボルを示す、
請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
ユーザ装置。
【請求項5】
基地
局であって、
無認可スペクトルのサブフレームにおいて予め設定された複数の潜在的な位置を認識する
手段と、
チャネルセンシングを実行する
手段と、
前記チャネルセンシングを実行した後に、前記無認可スペクトルにおいて、ユーザ装置へ、Physical Downlink Control Channel (PDCCH)
、および、Physical Downlink Shared Channel (PDSCH)を含むダウンリンク送信をターゲット位置から送信する
手段と、
を備え、
前記ターゲット位置は、前記複数の潜在的な位置の1つであり、
前記複数の潜在的な位置は、前記サブフレームの1つめのシンボルと、前記サブフレームの中間に位置するシンボルとを含み、
前記サブフレームの1つめの前記シンボルと、前記サブフレームの中間に位置する前記シンボルとの間には、複数のシンボルが配置される、
基地局。
【請求項6】
前記サブフレームの1つめの前記シンボルと、前記サブフレームの中間に位置する前記シンボルは、シンボル0とシンボル7に対応する、
請求項5に記載の
基地局。
【請求項7】
前記ダウンリンク送信は、1以上の連続サブフレームにて送信され、
前記1以上の連続サブフレームのうちの1つのサブフレームは、送信に使用されるシンボルと、送信に使用されないシンボルとを含む、
請求項5または6に記載の
基地局。
【請求項8】
前記ターゲット位置においてインジケータを受信することをさらに備え、
前記インジケータは、前記ダウンリンク送信の最終シンボルを示す、
請求項5乃至7のいずれか1つに記載の
基地局。
【請求項9】
基地局
によって実行される方法であって、
無認可スペクトルのサブフレームにおいて予め設定された複数の潜在的な位置を認識する
ことと、
チャネルセンシングを実行する
ことと、
前記チャネルセンシングを実行した後に、前記無認可スペクトルにおいてにおいて、ユーザ装置へ、Physical Downlink Control Channel (PDCCH)
、および、Physical Downlink Shared Channel (PDSCH)を含むダウンリンク送信をターゲット位置から送信する
ことと、
を備え、
前記ターゲット位置は、前記複数の潜在的な位置の1つであり、
前記複数の潜在的な位置は、前記サブフレームの1つめのシンボルと、前記サブフレームの中間に位置するシンボルとを含み、
前記サブフレームの1つめの前記シンボルと、前記サブフレームの中間に位置する前記シンボルとの間には、複数のシンボルが配置される、
方法。
【請求項10】
ユーザ装置
によって実行される方法であって、
無認可スペクトルのサブフレームにおいて予め設定された複数の潜在的な位置を認識する
ことと、
基地局によってチャネルセンシングが実行された後に、前記無認可スペクトルにおいて、前記基地局から、Physical Downlink Control Channel (PDCCH)
、および、Physical Downlink Shared Channel (PDSCH)を含むダウンリンク送信をターゲット位置から受信する
ことと、
を備え、
前記ターゲット位置は、前記複数の潜在的な位置の1つであり、
前記複数の潜在的な位置は、前記サブフレームの1つめのシンボルと、前記サブフレームの中間に位置するシンボルとを含み、
前記サブフレームの1つめの前記シンボルと、前記サブフレームの中間に位置する前記シンボルとの間には、複数のシンボルが配置される、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、一般に、通信技術に関する。より詳細には、本発明の実施の形態は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッション(fractional subframe transmission)を実行する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
3rd Generation Partnership Project(3GPP)において、3GPP無線通信ネットワークとWireless Local Area Network(WLAN)ネットワークとの間の端末の移動に対して必要とされるネットワーク構造及び様々な技術は、インターワーキングWLAN(interworking WLAN)と呼ばれる。マルチモード無線通信技術は、複数の無線通信技術を同時に使うために発展した。したがって、複数の無線通信技術の同時使用は、単位時間あたりの転送速度を増大させるか、又は端末の信頼性を高める。
【0003】
無線通信において、スペクトルは非常に希少なリソースである。 認可帯域(licensed band)は、特定のオペレータに、特定の無線サービスを提供することを独占的にライセンスされた周波数帯域を表す。他方、無認可帯域(unlicensed band)は、特定のオペレータに割り当てられておらず、所定の要件を満たしているすべてのエンティティがその周波数帯域を使用できるように解放された周波数帯域を表す。
【0004】
世界の一部の地域では、無認可帯域の技術は、特定の規則、例えば、Listen-Before-Talk(LBT)、及びチャネル帯域幅占有要件(channel bandwidth occupancy requirements)に従う必要がある。LBTは、チャネル利用可能性(channel availability)の不確実性を結果的にもたらす。例えば、無認可帯域は、サブフレームのいつでも利用可能であるかもしれない。
【0005】
Wireless Fidelity(WiFi)を利用するWLANは、無認可帯域で使用される典型的な無線通信技術である。現在のLong Term Evolution(LTE)の時間精度(time granularity)は、WiFiのそれよりはるかに大きく、それは、LBTを伴うLicense Assisted Access(LAA)の低い競争力(low competitive strength)をもたらす。そのようなものとして、LTEオペレータ間と同様に、LTEとWiFi等の他の技術との間の公正な共存が期待される。無認可帯域においてより競合するように、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは実行され得る。
【0006】
フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、少なくとも1つのフラクショナル・サブフレームを使用することができる。単に、フラクショナル・サブフレームのシンボルの部分が、データ伝送で利用可能であるため、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了は不確実であるかもしれない。しかし、送信機及び受信機の両方のために、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを効率的に実行するための重要なファクターである。したがって、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了を推定することが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションに関するソリューションを提案する。特に、本発明は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了を推定するための方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施の形態の第1の態様によれば、本発明の実施の形態は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを実行する方法を提供する。前記方法は、チャネルが利用可能になる時を示す第1の時間的情報を判定することと、前記第1の時間的情報及びトランスミッション機会情報に基づいて、前記フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了を示す第2の時間的情報を判定することと、を含み得る。前記方法は、送信機又は受信機にて実行され得る。
【0009】
本発明の実施の形態の第2の態様によれば、本発明の実施の形態は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを実行する装置を提供する。前記装置は、チャネルが利用可能になる時を示す第1の時間的情報を判定する第1の判定部と、前記第1の時間的情報及びトランスミッション機会情報に基づいて、前記フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了を示す第2の時間的情報を判定する第2の判定部と、を備え得る。前記装置は、送信機又は受信機に実装され得る。
【0010】
本発明の実施の形態の他の特徴及び利点は、以下の具体的な実施の形態の説明を、例として、実施の形態の原則を示す添付図面と共に読むときに、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の実施の形態は、例という意味で示され、それらの利点は添付図面を参照して以下でより詳細に説明される。
【0012】
【
図1】本発明の実施の形態にかかるフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを実行する方法100のフローチャートを示す。
【0013】
【
図2】本発明の実施の形態にかかる送信機でフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを実行する方法200のフローチャートを示す。
【0014】
【
図3】本発明の実施の形態にかかる受信機でフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを実行する方法300のフローチャートを示す。
【0015】
【
図4】本発明の実施の形態にかかるフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの概略
図400を示す。
【0016】
【
図5】本発明の実施の形態にかかるフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの概略
図500を示す。
【0017】
【
図6】本発明の実施の形態にかかるフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの概略
図600を示す。
【0018】
【
図7】本発明の実施の形態にかかるフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを実行する送信機の装置710及び受信機の装置720のブロック図を示す。
【0019】
図において、同じ又は類似の参照番号は同じ又は類似の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書に記載する主題は、いくつかの例示的な実施の形態を参照して説明される。これらの実施の形態は、主題のスコープの限定を意味するものではなく、当業者がより理解できるようにするためだけに説明されると理解されるべきである。
【0021】
本明細書に使用される専門用語は、特定の実施の形態を説明するだけのものであり、例示的な実施の形態の限定を意図するものではない。本明細書に使用されるように、文脈が明らかに他を示さない限り、単数形は、複数形を含むことを意図している。また、「備える」、「備えている」、「含む」及び/又は「含んでいる」という用語が本明細書に使用されるとき、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又はコンポーネントの存在が特定されると理解されるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/又はそのグループの存在又は追加を排除するものではない。
【0022】
また、いくつかの代わりの実施において、図面に示される順序に反して、示される機能/動作が起こってもよい。例えば、連続して示される2つの機能/動作は、関連する機能/動作に応じて、実際には同時に実行されてもよいし、又はときには逆の順序で実行されてもよい。
【0023】
本発明の実施の形態は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを実行することのソリューションを対象とする。ソリューションは、受信機と送信機との間で実行されてもよい。具体的には、送信機は、チャネルが利用可能になる時を示す第1の時間的情報を判定し、前記第1の時間的情報及びトランスミッション機会情報に基づいて、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了を示す第2の時間的情報を判定してもよい。受信機は、第2の時間的情報を同様に判定してもよい。そのようなものとして、送信機及び受信機の両方は、シグナリングオーバーヘッドを導入せずに、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了を判定してもよい。
【0024】
本発明の実施の形態において、フラクショナル・サブフレームは、ダウンリンクトランスミッションのためのサブフレーム又はアップリンクトランスミッションのためのサブフレームを参照してもよく、フラクショナル・サブフレームの一部分は、制御情報又はデータの伝送のために使用され、他の部分は、伝送のために使用されない。例えば、14シンボルを備えるサブフレームに対して、最初の8シンボルがトランスミッションのために使用されず、且つ、最後の6シンボルのみトランスミッションのために使用される場合、このサブフレームはフラクショナル・サブフレームとみなしてもよい。もう一つ例を挙げると、サブフレームの最初の7シンボルがトランスミッションのために使用され、且つ、サブフレームの残りのシンボルがトランスミッションのために使用されない場合、このサブフレームもフラクショナル・サブフレームとみなしてもよい。
【0025】
本開示において、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、1つ以上のサブフレームで実行されるトランスミッションを参照してもよく、1つ以上のサブフレームのうちの少なくとも1つは、フラクショナル・サブフレームである。例として、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、例えば、最初のサブフレームがフラクショナル・サブフレームである、最後のサブフレームがフラクショナル・サブフレームである、最初及び最後のサブフレームがフラクショナル・サブフレームである、等の様々なケースを含み得る。
【0026】
いくつかの実施の形態において、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、ダウンリンク又はアップリンクセルラートランスミッションであってもよい。ダウンリンクトランスミッションにおいて、受信機は、端末、Mobile Terminal(MT)、Subscriber Station(SS)、Portable Subscriber Station(PSS)、Mobile Station(MS)、又はAccess Terminal (AT)等のユーザ装置(UE(User Equipment))であってもよい。その一方で、送信機は、node B(NodeB又はNB)又はevolved NodeB(eNodeB又はeNB)等の基地局(BS)であってもよい。アップリンクトランスミッションにおいて、送信機はUEであってもよく、受信機はBSであってもよい。
【0027】
本発明のいくつかの他の実施の形態によれば、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、D2Dトランスミッションであってもよい。その際、受信機は、Device-to-Device(D2D)受信機であってもよく、送信機は、D2D送信機であってもよい。
【0028】
本発明の実施の形態は、Long Term Evolution(LTE)システム又はLong Term Evolution Advanced(LTE-A)システムを含む様々な通信システムに適用され得るが、それに限定されない。通信における急速な発展を考えると、当然のことながら、将来のタイプの無線通信技術及びシステムに、本発明が具現化されてもよい。発明のスコープを前述したシステムだけに限定するとみなされるべきではない。
【0029】
以下、図面を参照して本発明のいくつかの例示的な実施の形態を説明する。最初に、本発明の実施の形態にかかる送信機でフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを実行する方法100のフローチャートを示す
図1を参照する。方法100は、送信機及び他の適切な機器で実行され得る。或いは、方法100は、受信機及び他の適切な機器で実行され得る。
【0030】
方法100は、第1の時間的情報を判定するステップS110で開始し、ここで、第1の時間的情報は、チャネルが利用可能になる時を示す。
【0031】
本開示の文脈において、サブフレームは、複数のシンボルを備え得る。例として、サブフレームは、1msであり、例えば0から13シンボルまでの14シンボルを備えてもよい。ポテンシャルポジション(potential position)、ターゲットポジション(target position)、現在のポジション(current position)、次のポジション(next position)等のポジションは、サブフレームにおける時間ポイント(time point)又は時間期間(time period)を指し得る。いくつかの実施の形態において、ポジションは、サブフレームにおける瞬間に対応してもよい。別の方法として、ポジションは、サブフレームのシンボルに対応してもよい。その際、ポジションは、時間期間、例えばシンボルの時間期間を占有してもよい。ターゲットポジションは、フラクショナル・トランスミッションが開始し得るポジションを指してもよく、ポテンシャルポジションは、ターゲットポジションの候補である所定のポジションを指してもよい。
【0032】
サブフレームにおいて、予め定められた1つ以上のポテンシャルポジションがあってもよい。 ポテンシャルポジションのそれぞれは、周期的に又は非周期的にサブフレームのシンボルに対応してもよい。いくつかの実施の形態において、ポテンシャルポジションは、3つのシンボルおき、例えばシンボル0、3、6、9、及び12に備えられてもよい。例えば、ポテンシャルポジションは、以下のように設定されてもよい。
【数1】
ここで、Nは、サブフレームのシンボルのインデックスを示し、Ndは、2つのポテンシャルポジションの間の間隔を示し1から例えば14のようなサブフレームにおけるシンボルの総数までの範囲の整数であってもよい。式(1)によれば、Ndが小さいほど、ポテンシャルポジションの密度が高いことを判定し得る。いくつかの実施の形態において、サブフレームの各シンボルはポテンシャルポジションとして予め定められてもよい。
【0033】
なお、上述の例示は、限定するものではなく、例示のための説明である。代わりの実施の形態において、ポテンシャルポジションの非周期的な配置(aperiodic configuration)があってもよいことが理解され得る。例えば、ポテンシャルポジションは、シンボル0、3、8、及び12に対応してもよい。
【0034】
Clear Chanel Assessment(CCA)又はExtended Clear Chanel Assessment(eCCA)は、チャネルが利用可能であるかどうかを検出するために、例えば送信機によって実行され得る。チャネルが利用可能になることを検出することに応じて、現在のポジションがポテンシャルポジションであるかどうかが検出されてもよい。現在のポジションがポテンシャルポジションである場合に、現在のポジションはターゲットポジションとして判定されてもよい。別のやり方で、チャネル占有信号(channel occupation signal)は、現在のポジションからポテンシャルポジションまで伝送されてもよく、このポテンシャルポジションはターゲットポジションとして判定されてもよい。いくつかの実施の形態では、このポテンシャルポジションは、現在のポジションの直後のポテンシャルポジションであってもよい。例えば、現在のポジションがシンボル5に対応し、且つ、シンボル0、7、及び11に対応している3つの予め定められたポテンシャルポジションがある場合、シンボル7に対応するポテンシャルポジションが、現在のポジションの直後のポテンシャルポジションであると判定され、ターゲットポジションとして判定され得る。
【0035】
本発明の実施の形態によれば、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、シンボルレベルトランスミッション(symbol-level transmission)であってもよい。すなわち、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、サブフレームの任意のシンボルで終了し得る。このケースでは、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの最後のサブフレームが、フラクショナル・サブフレームであることが可能である。第1の時間的情報は、いくつかの方法で判定され得る。いくつかの実施の形態において、最初のサブフレームのシンボルでチャネルが利用可能になるかどうかが判定されてもよい。チャネルが利用可能になることを判定することに応じて、第1の時間的情報が、シンボルのインデックスを含んでいると判定されてもよい。或いは、いくつかの実施の形態において、チャネルが利用可能になることを判定することに応じて、第1の時間的情報が、最初のサブフレームの予め定められたポテンシャルポジションを含んでいると判定されてもよく、ここでポテンシャルポジションはシンボルの直前にある。詳細は
図2及び3を参照して説明される。
【0036】
或いは、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、サブフレームレベルトランスミッション(subframe-level transmission)であってもよい。このケースでは、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、完全なサブフレームで終了し得る。すなわち、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの最後のサブフレームは、フラクショナル・サブフレームではなく完全なサブフレームである。本発明の実施の形態によれば、ステップS110で、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームが判定され得る。その結果、第1の時間的情報は、最初のサブフレームのインデックスを含んでいると判定され得る。
【0037】
いくつかの実施の形態において、ステップS110は、送信機により実行されてもよい。このケースでは、最初のサブフレームは、送信機により実行されたCCA/eCCAに基づいて判定されてもよい。具体的には、送信機が、サブフレームでチャネルが利用可能になると検出する時、このサブフレームは最初のサブフレームとして判定され得る。
【0038】
他の実施の形態において、ステップS110は、受信機により実行されてもよい。例示的な実施の形態において、送信機は、例えば第1の時間的情報に関するインジケータ(indicator)を受信機へ送信することにより、第1の時間的情報を通知してもよい。この方法では、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームのインデックスが明示的に示されてもよい。したがって、ステップS110で、受信機は、インジケータを検出することによって、第1の時間的情報を判定し得る。代わりの実施の形態において、送信機は、インジケータを送ることができず、受信機は、ポテンシャルポジションでフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの制御情報のためにブラインド復号(blind decoding)を行い得る。ブラインド復号が成功することに応じて、受信機は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの最初のサブフレームのインデックスを判定し得る。
【0039】
ステップS120で、第1の時間的情報及びトランスミッション機会情報に基づいて、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了を示す第2の時間的情報が判定され得る。
【0040】
本発明の実施の形態によれば、トランスミッション機会情報は、チャネル占有時間、例えば最大のチャネル占有時間、平均的なチャネル占有時間等を含んでもよい。トランスミッション機会情報は、規則又は他の可能な態様に基づいて判定されてもよい。加えて、又は代わりに、トランスミッション機会情報は、上位レイヤ信号(higher layer signalling)により設定されてもよいし、又は固定されるように予め設定されてもよい。
【0041】
ステップS120でシンボルレベルトランスミッションが実行されるいくつかの実施の形態において、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数は、トランスミッション機会情報に基づいて判定されてもよい。その結果、終了シンボルの数は、第1の時間的情報、及びフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数に基づいて判定することができ、ここで、終了シンボルは、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用され、且つフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの最後のサブフレームに属している。詳細は、
図2及び3を参照して説明される。
【0042】
或いは、ステップS120でサブフレームレベルトランスミッションが実行されるいくつかの実施の形態において、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用される最後のサブフレームのインデックスは、第1の時間的情報及びトランスミッション機会情報に基づいて判定されてもよい。
【0043】
例示的な実施の形態において、最後のサブフレームのインデックスは、以下のように判定されてもよい。
【数2】
ここで、N1は、最初のサブフレームのインデックスを示し、Neは、最後のサブフレームのインデックスを示し、TXOPは、ミリ秒(すなわち、ms)でチャネル占有時間を示し、floor()は、切り捨て(rounding down)の演算を示す。
【0044】
図6は、本発明の実施の形態にかかるサブフレームレベルフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの概略
図600を示す。
図6に示すように、4つのサブフレーム、すなわちサブフレーム0から3がある。サブフレーム0について、2つのポテンシャルポジション621及び622があり、最初のポテンシャルポジション621は、サブフレーム0の開始に対応している。CCA/eCCAは、最初のポテンシャルポジション621から開始してもよく、ポテンシャルポジション622は、ターゲットポジションとして判定されてもよい。その結果、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、ターゲットポジションから開始し、サブフレーム2の終わりで終了し得る。 したがって、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより占有される実際の時間期間を示す本当のチャネル占有時間は、ポジション622から623までの時間期間に対応し得る。TXOPが3msであり、ポジション622からポジション624までの時間期間に対応していると仮定すれば、実際のチャネル占有時間は、ポジション622からポジション623までであり、ポジション623からポジション624までの時間期間は占有されないと判定され得る。
図6の実施の形態において、最初のサブフレームがサブフレーム0であるため、最初のサブフレームのインデックスは0である。 したがって、式(2)によれば、最後のサブフレームNeのインデックスは、0+3-1=2であることが判定され得る。すなわち、最後のサブフレームは、サブフレーム2として判定され得る。
【0045】
本発明の実施の形態によれば、オプションとして、シンボルレベルトランスミッションが実行される場合に、方法100は、終了シンボルの数を所定の閾値と比較するステップをさらに含んでもよい。終了シンボルの数が所定の閾値以下であることに応じて、最後のサブフレームは解放されてもよい。代わりの実施の形態において、終了シンボルの数が所定の閾値以下であることに応じて、終了シンボルは、最後のサブフレームの直前のサブフレームに組み合わされてもよい。本開示において、終了シンボルと最後のサブフレームの直前のサブフレームとの組み合わせは、「スーパーサブフレーム」と呼ばれてもよい。本発明の実施の形態によれば、所定の閾値は、固定値、例えば3、又は動的に変更される値として設定され得る。上述の例示的な実施の形態は、ここに説明された主題での如何なる限定も意味するものではなく、説明するためだけのものであると理解されるべきである。所定の閾値は、他の如何なる適切な方法で実施されてもよい。
【0046】
本発明の実施の形態によれば、オプションとして、送信機が方法100を実行する場合に、送信機は、終了シンボルの数に基づいてトランスポートブロックサイズを判定し、最後のサブフレームのトランスポートブロックサイズのデータを送信してもよい。詳細は、
図2を参照して説明され得る。
【0047】
本発明の実施の形態によれば、オプションとして、受信機が方法100を実行する場合に、受信機は、終了シンボルの数に基づいてトランスポートブロックサイズを判定し、最後のサブフレームのトランスポートブロックサイズのデータを受信してもよい。詳細は、
図3を参照して説明され得る。
【0048】
本発明の実施の形態にかかる送信機でフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを実行する方法200のフローチャートを示す
図2について言及する。方法200は、
図1を参照して上で説明した方法100の具体的な実施としてみなしてもよく、送信機により実行され得る。しかし、これは、そのスコープを限定するものではなく、本発明の原則を説明するためだけのものである。
【0049】
方法200は、ステップS210で開始し、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームのシンボルが判定される。
【0050】
本発明の実施の形態によれば、チャネルが利用可能であるかどうかは、例えば、エネルギー検出、キャリアセンシング等のいくつかの方法で判定され得る。いくつかの実施の形態において、他の送信機からのエネルギー強度(energy strength)は、チャネルで測定され得る。他の送信機は、本発明の実施の形態にかかる方法を実行する送信機と異なり、同じチャネルを使用し得る送信機でもよい。エネルギー強度が強くない場合、そのチャネルはアイドルであると判定され得る。その際、エネルギー強度は、強度閾値と比較されてもよい。測定された強度が強度閾値より小さいことに応じて、そのチャネルが利用可能であると判定されてもよい。強度閾値は、所定の閾値であってもよく、システム要求、仕様、チャネル品質等にしたがって設定されてもよい。本発明の実施の形態によれば、強度閾値は、固定値、又は動的に変更される値として設定され得る。上述の例示的な実施の形態は、ここに説明された主題での如何なる限定も意味するものではなく、説明するためだけのものであると理解されるべきである。強度閾値は、他の適切な方法で実施されてもよい。
【0051】
或いは、チャンネル利用可能性は、キャリアセンシングに基づいて検出されてもよい。例として、他の送信機からの信号はチャネルで検出され得る。他の送信機は、本発明の実施の形態にかかる方法を実行する送信機と異なり、そのチャネルを使用し得る送信機でもよい。信号に基づいて、そのチャネルが利用可能であるかどうかが判定されてもよい。送信機が、チャネルがシンボルで利用可能になると検出するとき、そのシンボルを備えるサブフレームは、最初のサブフレームとして判定されてもよい。
【0052】
なお、上述の実施の形態は、1つの他の送信機を説明したが、本発明の実施の形態にかかる通信システムに複数の他の送信機があってもよい。そのような実施の形態において、エネルギー検出及びキャリアセンシングは、複数の他の送信機について実行されてもよい。
【0053】
ステップS220で、第1の時間的情報がシンボルの直前にあるポテンシャルポジションを含んでいると判定される。ここで、ポテンシャルポジションは、最初のサブフレームに予め定められている。
【0054】
例示的な実施の形態において、ステップS210で判定されたシンボルがシンボル5であり、且つ、それぞれシンボル0、7、及び11に対応している3つの予め定められたポテンシャルポジションがある場合、送信機は、シンボル0に対応しているポテンシャルポジションが現在のポジションの直前のポテンシャルポジションであると判定し得る。そのようなものとして、ステップS220で、第1の時間的情報は、シンボル0に対応しているポテンシャルポジションを含み得る。
【0055】
なお、いくつかの代わりの実施の形態において、第1の時間的情報は、ステップS210で判定されたシンボルのインデックスを含んでいると判定されてもよい。例として、ステップS210で判定されたシンボルがシンボル5である場合、第1の時間的情報は、シンボル5のインデックスを含んでいると判定され得る。当業者にとって当然のことながら、第1の時間的情報は、ステップS210で判定されたシンボルのインデックス、そのシンボルの直前にあるポテンシャルポジション、又は、ステップS210で判定されたシンボルとそのシンボルの直前にあるポテンシャルポジションとの間の任意のシンボルを含み得る。上述の例示的な実施の形態は、ここに説明された主題での如何なる限定も意味するものではなく、説明するためだけのものである。
【0056】
ステップS230で、トランスミッション機会情報に基づいて、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数が判定される。
【0057】
いくつかの実施の形態において、トランスミッション機会情報は、チャネル占有時間を含んでもよい。例示的な実施の形態において、チャネル占有時間は、例えば、3.5msであり得る。例えばM=14であるMシンボルを含む1msのサブフレームのために、1つのシンボルは約0.071ms占有し得ると判定されてもよい。チャネル占有時間及びシンボルの長さを考慮して、0.071によりチャネル占有時間を分割することによって、送信機は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数を49と判定し得る。
【0058】
ステップS240で、第1の時間的情報、及びフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数に基づいて、終了シンボルの数が判定される。ここで、終了シンボルは、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用され、且つフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの最後のサブフレームに属している。
【0059】
上で説明したように、第1の時間的情報は、ステップS210で判定されたシンボルの直前にあるポテンシャルポジションを含んでもよい。いくつかの実施の形態において、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの最後のシンボルは、以下のように判定されてもよい。
【数3】
ここで、S1は、ステップS210で判定されたシンボルの直前にあるポテンシャルポジションを示し、Seは、最後のシンボルのインデックスを示し、TXOPは、チャネル占有時間(例えば、シンボルの数)を示す。
【0060】
例示的な実施の形態において、S1は、最初のサブフレームの最初のシンボル(すなわち、シンボル0)であり、TXOPは、49シンボルである。したがって、最後のシンボルは、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの49番目のシンボルとして判定され得る。サブフレームが、例えばM=14であるMシンボルを含む場合、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、4つのサブフレームを占有すると判定されてもよく、ここで、最初の3つのサブフレームは完全に占有され、最後のサブフレームの最初の7つのシンボル(シンボル0から6)が占有される。本発明の実施の形態によれば、最後のサブフレームの最初の7つのシンボル(シンボル0から6)は、終了シンボルとして判定され得る。したがって、ステップS240で、終了シンボルの数は7であると判定され得る。
【0061】
ステップS250で、終了シンボルの数に基づいて、トランスポートブロックサイズが判定される。
【0062】
トランスポートブロックサイズは、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションで伝送されるデータブロックのサイズを示す。本発明の実施の形態によれば、トランスポートブロックサイズは、様々な方法で判定され得る。いくつかの実施の形態において、最後のサブフレームの終了シンボルは、フラクショナル・サブフレームの利用可能なシンボルとみなしてもよい。送信機は、利用可能なシンボルの数と関連しているスケーリングファクター(scaling factor)を判定し、その後、そのスケーリングファクターに基づいてトランスポートブロックサイズを判定してもよい。スケーリングファクターは、いくつかの方法で定義され得る。表1は、種々の利用可能なシンボルの数と関連しているスケーリングファクターの例を示す。
【表1】
【0063】
いくつかの実施の形態において、利用可能なシンボルの数が1、2、又は3である場合、送信機は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの制御情報を送信するために、利用可能なシンボルを使用してもよく、且つ、利用可能なシンボルが、制御情報の送信後にデータを送信するために十分でないと判定してもよい。その際、スケーリングファクターは「N/A」の値として設計されてもよく、スケーリングファクターが「利用不可(not available)」であることを示す。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が4である場合、送信機は、関連するスケーリングファクターが0.25であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が5である場合、送信機は、関連するスケーリングファクターが0.25又は0.375であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が6である場合、送信機は、関連するスケーリングファクターが0.375であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が7である場合、送信機は、関連するスケーリングファクターが0.375又は0.5であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が8である場合、送信機は、関連するスケーリングファクターが0.5又は0.75であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が9、10、11、又は12である場合、送信機は、関連するスケーリングファクターが0.75であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が13又は14である場合、送信機は、関連するスケーリングファクターが1であると判定してもよい。
【0064】
いくつかの実施の形態において、トランスポートブロックサイズは、いくつかの方法でスケーリングファクターに基づいて判定され得る。例として、伝送のために割り当てられるリソースブロックの数を示す第1のリソースブロック数が取得されてもよい。送信機のために、第1のリソースブロック数が送信機によってリアルタイムで判定されてもよい。その後、第1のリソースブロック数及びスケーリングファクターに基づいて、第2のリソースブロック数が判定されてもよい。例示的な実施の形態において、第2のリソースブロック数は、以下のように判定されてもよい。
【数4】
ここで、N’PRBは、第1のリソースブロック数を示し、NPRBは、第2のリソースブロック数を示し、Factorは、スケーリングファクターを示す。
【0065】
第2のリソースブロック数に基づいて、トランスポートブロックサイズが判定されてもよい。いくつかの実施の形態において、トランスポートブロックサイズを判定するために、トランスポートブロックサイズテーブルが使用され得る。表2は、例示的なトランスポートブロックサイズテーブルを示す。
【表2】
【0066】
表2の水平の方向は、リソースブロック数、例えば実施の形態における第2のリソースブロック数に対応してもよく、垂直の方向は、Modulation and Coding Scheme(MCS)に対応してもよい。実施の形態において、送信機が、現在用いているMCSのみならず第2のリソースブロック数も判定する時には、第2のリソースブロック数及びMCSに基づいて、表2を調べることによりトランスポートブロックサイズを判定し得る。例として、第2のリソースブロック数が8であり、且つMCSが8である場合、トランスポートブロックサイズは1096と判定され得る。
【0067】
なお、表2の次元は10×27であるが、それは、次元が34×110である3GPP TS36.213の単純化である。 また、上記テーブル例は、ここに説明された主題での如何なる限定も意味するものではなく、説明するためだけのものである。トランスポートブロックサイズの判定に、他の如何なる適切なテーブルが使用されてもよい。
【0068】
ステップS260で、トランスポートブロックサイズのデータは最後のサブフレームにて送信される。
【0069】
いくつかの実施の形態において、送信機は、必要ならば、例えば、Reference Signal(RS)、Primary Synchronous Signal(PSS)、Secondary Synchronous Signal(SSS)等の他の可能な情報を、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションのデータ領域、例えばPhysical Downlink Shared Channel(PDSCH)にて送信してもよい。
【0070】
本発明の実施の形態にかかる受信機でフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを実行する方法300のフローチャートを示す
図3について言及する。方法300は、
図1を参照して上で説明した方法100の具体的な実施としてみなしてもよく、受信機により実行され得る。しかし、これは、そのスコープを限定するものではなく、本発明の原則を説明するためだけのものである。
【0071】
方法300は、ステップS310で開始し、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームのシンボルが判定される。
【0072】
いくつかの実施の形態において、送信機は、例えばチャネルが利用可能になる最初のサブフレームのシンボルのインデックスである第1の時間的情報を受信機に通知してもよい。例示的な実施の形態において、送信機は、第1の時間的情報に関するインジケータを受信機へ送信してもよい。この方法では、最初のサブフレームのシンボルのインデックスが明示的に示されてもよい。したがって、ステップS310で、受信機は、インジケータを検出することによって、最初のサブフレームのシンボルを判定し得る。代わりの実施の形態において、送信機は、インジケータを送ることができず、受信機は、ポテンシャルポジションでフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの制御情報のためにブラインド復号を行い得る。ブラインド復号が成功することに応じて、受信機は、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームのシンボルを判定し得る。
【0073】
ステップS320で、第1の時間的情報がシンボルの直前にあるポテンシャルポジションを含んでいると判定される。ここで、ポテンシャルポジションは、最初のサブフレームに予め定められている。
【0074】
例示的な実施の形態において、ステップS320で判定されたシンボルがシンボル5であり、且つ、それぞれシンボル0、7、及び11に対応している3つの予め定められたポテンシャルポジションがある場合、受信機は、シンボル0に対応しているポテンシャルポジションが現在のポジションの直前のポテンシャルポジションであると判定し得る。そのようなものとして、ステップS320で、第1の時間的情報は、シンボル0に対応しているポテンシャルポジションを含み得る。
【0075】
なお、いくつかの代わりの実施の形態において、第1の時間的情報は、ステップS320で判定されたシンボルのインデックスを含んでいると判定されてもよい。例として、ステップS320で判定されたシンボルがシンボル5である場合、第1の時間的情報は、シンボル5のインデックスを含んでいると判定され得る。当業者にとって当然のことながら、第1の時間的情報は、ステップS320で判定されたシンボルのインデックス、そのシンボルの直前にあるポテンシャルポジション、又は、ステップS320で判定されたシンボルとそのシンボルの直前にあるポテンシャルポジションとの間の任意のシンボルを含み得る。上述の例示的な実施の形態は、ここに説明された主題での如何なる限定も意味するものではなく、説明するためだけのものである。
【0076】
ステップS330で、トランスミッション機会情報に基づいて、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数が判定される。
【0077】
いくつかの実施の形態において、トランスミッション機会情報は、チャネル占有時間を含んでもよい。例示的な実施の形態において、チャネル占有時間は、例えば、3.5msであり得る。例えばM=14であるMシンボルを含む1msのサブフレームのために、1つのシンボルは約0.071ms占有し得ると判定されてもよい。チャネル占有時間及びシンボルの長さを考慮して、0.071によりチャネル占有時間を分割することによって、受信機は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数を49と判定し得る。
【0078】
ステップS340で、第1の時間的情報、及びフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数に基づいて、終了シンボルの数が判定される。ここで、終了シンボルは、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用され、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの最後のサブフレームに属している。
【0079】
上で説明したように、第1の時間的情報は、ステップS310で判定されたシンボルの直前にあるポテンシャルポジションを含んでもよい。いくつかの実施の形態において、受信機は、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの最後のシンボルを、例えば式(3)にしたがって判定してもよい。
【0080】
ステップS350で、終了シンボルの数に基づいて、トランスポートブロックサイズが判定される。
【0081】
トランスポートブロックサイズは、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションで伝送されるデータブロックのサイズを示す。本発明の実施の形態によれば、トランスポートブロックサイズは、様々な方法で判定され得る。いくつかの実施の形態において、最後のサブフレームの終了シンボルは、フラクショナル・サブフレームの利用可能なシンボルとみなしてもよい。受信機は、利用可能なシンボルの数と関連しているスケーリングファクター(scaling factor)を判定し、その後、そのスケーリングファクターに基づいてトランスポートブロックサイズを判定してもよい。スケーリングファクターは、いくつかの方法で定義され得る。上で説明したように、表1は、種々の利用可能なシンボルの数と関連しているスケーリングファクターの例を示す。
【0082】
例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が4である場合、受信機は、関連するスケーリングファクターが0.25であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が5である場合、受信機は、関連するスケーリングファクターが0.25又は0.375であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が6である場合、受信機は、関連するスケーリングファクターが0.375であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が7である場合、受信機は、関連するスケーリングファクターが0.375又は0.5であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が8である場合、受信機は、関連するスケーリングファクターが0.5又は0.75であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が9、10、11、又は12である場合、受信機は、関連するスケーリングファクターが0.75であると判定してもよい。例示的な実施の形態において、利用可能なシンボルの数が13又は14である場合、受信機は、関連するスケーリングファクターが1であると判定してもよい。
【0083】
いくつかの実施の形態において、トランスポートブロックサイズは、いくつかの方法でスケーリングファクターに基づいて判定され得る。例として、伝送のために割り当てられるリソースブロックの数を示す第1のリソースブロック数が取得されてもよい。受信機のために、第1のリソースブロック数が送信機によって通知されてもよい。その後、第1のリソースブロック数及びスケーリングファクターに基づいて、第2のリソースブロック数が判定されてもよい。例示的な実施の形態において、第2のリソースブロック数は、式(4)にしたがって判定されてもよい。第2のリソースブロック数に基づいて、トランスポートブロックサイズが判定されてもよい。いくつかの実施の形態において、トランスポートブロックサイズを判定するために、例えば表2のトランスポートブロックサイズテーブルが使用され得る。具体的には、受信機が、現在用いているMCSのみならず第2のリソースブロック数も判定する場合、表2を調べることによりトランスポートブロックサイズを判定し得る。
【0084】
ステップS360で、トランスポートブロックサイズのデータは最後のサブフレームにて受信される。
【0085】
いくつかの実施の形態において、受信機は、必要ならば、例えば、Reference Signal(RS)、Primary Synchronous Signal(PSS)、Secondary Synchronous Signal(SSS)等の他の可能な情報を、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションのデータ領域、例えばPhysical Downlink Shared Channel(PDSCH)にて受信してもよい。
【0086】
図4は、本発明の実施の形態にかかるフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの概略
図400を示す。
図4は、サブフレーム0から3までの4つのサブフレームを例示する。サブフレーム0について、3つのポテンシャルポジション421、422、及び423があり、最初のポテンシャルポジション421は、サブフレーム0の開始、例えばサブフレーム0のシンボル0に対応している。CCA/eCCA401は、最初のポテンシャルポジション421から開始し得る。CCA/eCCA401の間に、送信機は、ポジション424でチャネルが利用可能であると判定し得る。ポジション424がポテンシャルポジションではないため、送信機は、ポジション424からポテンシャルポジション、例えばポテンシャルポジション422まで、チャネル占有信号を送信することができ、ポテンシャルポジション422をターゲットポジションとして判定し得る。その結果、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、ターゲットポジションから開始でき、ここで、制御情報は、時間期間403、405、407、及び409にてPhysical Downlink Control Channel(PDCCH)で伝送でき、データは、時間期間404、406、408、及び410にてPDSCHで伝送できる。示すように、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションは、ポジション425にて終了する。
【0087】
図4に示すように、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームのシンボルは、ポジション424に対応するシンボルと判定され得る。判定されたシンボルの直前のポテンシャルポジションがポテンシャルポジション421であるため、チャネル占有時間は、ポテンシャルポジション421にて開始すると判定され得る。トランスミッション機会情報が、3.5msのTXOPを含むと仮定すれば、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数は、49と判定され得る。
図5に示すように、TXOPは、ポジション421からポジション425までの時間期間に対応し、実際のチャネル占有時間は、ポジション424からポジション425までである。したがって、ポジション421からポジション424までの時間期間は占有されない。その後、ポテンシャルポジション421及びフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数に基づいて、終了シンボルは、サブフレーム3の最初の7つのシンボルと判定することができ、終了シンボルの数は7である。この方法では、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了が推定できる。
【0088】
本発明の実施の形態によれば、オプションとして、方法200又は300は、終了シンボルの数を所定の閾値と比較するステップをさらに含んでもよい。終了シンボルの数が所定の閾値以下であることに応じて、最後のサブフレームは解放されてもよい。代わりの実施の形態において、終了シンボルの数が所定の閾値以下であることに応じて、終了シンボルは、最後のサブフレームの直前のサブフレームにスーパーサブフレームとして組み合わされてもよい。スーパーサブフレームは、本発明の実施の形態にかかるフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの概略
図500を示す
図5に例示される。
図5に示すように、サブフレーム0から3までの4つのサブフレームがある。最後のサブフレーム(サブフレーム3)の終了シンボルの数が所定の閾値、例えば3より小さいため、終了シンボルは、スーパーサブフレームとしてサブフレーム2に組み合わされ得る。示すように、スーパーサブフレームは、サブフレーム2の開始501から終了シンボルのうちの最後のもの502までの時間期間に対応し得る。
【0089】
図7は、本発明の実施の形態にかかるフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションを実行する送信機の装置710及び受信機の装置720のブロック図を示す。
図7に示すように、装置710は、フラクショナル・サブフレームのデータを装置720に送信し得る。本発明の実施の形態によれば、装置710は、送信機により実現されてもよいし、又は如何なる適切な方法で送信機と結び付けられてもよい。同様に、装置720は、受信機により実現されてもよいし、又は如何なる適切な方法で受信機と結び付けられてもよい。
【0090】
示すように、装置710は、チャネルが利用可能になる時を示す第1の時間的情報を判定する第1の判定部711と、第1の時間的情報及びトランスミッション機会情報に基づいて、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了を示す第2の時間的情報を判定する第2の判定部712と、を備える。
【0091】
本発明の実施の形態によれば、第1の判定部711は、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームのシンボルを判定する第1のシンボル判定部と、第1の時間的情報がシンボルのインデックスを含んでいると判定する第1の情報判定部と、を備えてもよい。
【0092】
本発明の実施の形態によれば、第1の判定部711は、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームのシンボルを判定する第2のシンボル判定部と、第1の時間的情報がシンボルの直前にあるポテンシャルポジションを含んでいると判定する第2の情報判定部と、を備えてもよい。ここで、ポテンシャルポジションは、最初のサブフレームに予め定められている。
【0093】
本発明の実施の形態によれば、第2の判定部712は、トランスミッション機会情報に基づいて、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数を判定する第1の数判定部と、第1の時間的情報、及びフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数に基づいて、終了シンボルの数を判定する第2の数判定部と、を備えてもよい。ここで、終了シンボルは、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用され、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの最後のサブフレームに属している。
【0094】
本発明の実施の形態によれば、装置710は、終了シンボルの数を所定の閾値と比較する比較部と、終了シンボルの数が所定の閾値以下であることに応じて、最後のサブフレームを解放する又は終了シンボルを最後のサブフレームの直前のサブフレームに組み合わせる処理部と、をさらに備えてもよい。
【0095】
本発明の実施の形態によれば、装置710は、終了シンボルの数に基づいてトランスポートブロックサイズを判定する第1のサイズ判定部と、最後のサブフレームのトランスポートブロックサイズのデータを送信する送信部と、をさらに備えてもよい。
【0096】
本発明の実施の形態によれば、第1の判定部711は、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームを判定する最初のサブフレーム判定部と、第1の時間的情報が最初のサブフレームのインデックスを含んでいると判定する第3の情報判定部と、を備えてもよい。
【0097】
本発明の実施の形態によれば、第2の判定部712は、第1の時間的情報及びトランスミッション機会情報に基づいて、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用される最後のサブフレームのインデックスを判定する最後のサブフレーム判定部を備えてもよい。
【0098】
示すように、装置720は、チャネルが利用可能になる時を示す第1の時間的情報を判定する第1の判定部721と、第1の時間的情報及びトランスミッション機会情報に基づいて、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの終了を示す第2の時間的情報を判定する第2の判定部722と、を備える。
【0099】
本発明の実施の形態によれば、第1の判定部721は、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームのシンボルを判定する第1のシンボル判定部と、第1の時間的情報がシンボルのインデックスを含んでいると判定する第1の情報判定部と、を備えてもよい。
【0100】
本発明の実施の形態によれば、第1の判定部721は、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームのシンボルを判定する第2のシンボル判定部と、第1の時間的情報がシンボルの直前にあるポテンシャルポジションを含んでいると判定する第2の情報判定部と、を備えてもよい。ここで、ポテンシャルポジションは、最初のサブフレームに予め定められている。
【0101】
本発明の実施の形態によれば、第2の判定部722は、トランスミッション機会情報に基づいて、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数を判定する第1の数判定部と、第1の時間的情報、及びフラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用されるシンボルの数に基づいて、終了シンボルの数を判定する第2の数判定部と、を備えてもよい。ここで、終了シンボルは、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用され、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションの最後のサブフレームに属している。
【0102】
本発明の実施の形態によれば、装置720は、終了シンボルの数を所定の閾値と比較する比較部と、終了シンボルの数が所定の閾値以下であることに応じて、最後のサブフレームを解放する又は終了シンボルを最後のサブフレームの直前のサブフレームに組み合わせる処理部と、をさらに備えてもよい。
【0103】
本発明の実施の形態によれば、装置720は、終了シンボルの数に基づいてトランスポートブロックサイズを判定する第1のサイズ判定部と、最後のサブフレームのトランスポートブロックサイズのデータを受信する受信部と、をさらに備えてもよい。
【0104】
本発明の実施の形態によれば、第1の判定部721は、チャネルが利用可能になる最初のサブフレームを判定する最初のサブフレーム判定部と、第1の時間的情報が最初のサブフレームのインデックスを含んでいると判定する第3の情報判定部と、を備えてもよい。
【0105】
本発明の実施の形態によれば、第2の判定部722は、第1の時間的情報及びトランスミッション機会情報に基づいて、フラクショナル・サブフレーム・トランスミッションにより使用される最後のサブフレームのインデックスを判定する最後のサブフレーム判定部を備えてもよい。
【0106】
なお、装置710及び720は、それぞれ現在知られているか、又は将来開発される如何なる適切な技術により実現されてもよい。また、
図7に示される単一のデバイスは、代わりに複数のデバイスに分離されて実現されてもよく、複数に分離されたデバイスは、単一のデバイスにて実現されてもよい。本発明のスコープは、これらに関して限定されない。
【0107】
なお、装置710は、
図1及び
図2を参照して説明した機能を実現するように構成されてもよく、装置720は、
図1又は
図3を参照して説明した機能を実現するように構成されてもよい。したがって、方法100又は200について説明した特徴は、装置710の対応するコンポーネントに適用してもよく、方法100又は300について説明した特徴は、装置720の対応するコンポーネントに適用してもよい。また、装置710又は装置720のコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェア、及び/又はそれらの任意の組み合わせにより具現化されてもよい。例えば、装置710又は装置720のコンポーネントは、それぞれ回路、プロセッサ、又は他の如何なる適切なデバイスにより実現されてもよい。当業者は、前述の例が、限定も意味するものではなく、説明するためだけのものであると理解する。
【0108】
本開示のいくつかの実施形態において、装置710又は装置720は、少なくとも1つのプロセッサを備えてもよい。本開示の実施形態での使用に適した少なくとも1つのプロセッサは、例として、既に知られているか、又は将来開発される、汎用及び専用プロセッサの両方を含み得る。装置710又は装置720は、少なくとも1つのメモリをさらに備えてもよい。少なくとも1つのメモリは、例えば、RAM、ROM、EPROM、及びフラッシュメモリデバイス等の半導体メモリデバイスを含み得る。少なくとも1つのメモリは、コンピュータ実行可能命令のプログラムを格納するために使用され得る。プログラムは、あらゆるハイレベル及び/又はロウレベルのコンパイル可能な(compliable)又は解釈可能な(interpretable)プログラミング言語にて書かれ得る。実施の形態にしたがって、コンピュータ実行可能命令は、少なくとも1つのプロセッサにより、上で説明したように、装置710を方法100又は200にしたがって少なくとも実行させ、又は上で説明したように、装置720を方法100又は300にしたがって少なくとも実行させるように構成され得る。
【0109】
上述の説明に基づいて、当業者は、本開示が、装置、方法、又はコンピュータプログラム製品に具現化され得ることを理解する。一般に、様々な例示的な実施の形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせにて実現されてもよい。例えば、本開示はそれに限定されないが、いくつかの態様は、ハードウェアにて実現されてもよく、一方、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の計算デバイスにより実行され得る、ファームウェア又はソフトウェアにて実現されてもよい。本開示の例示的な実施の形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、又は他の図的記述を使用して示され、説明され得るが、ここに説明されるこれらのブロック、装置、システム、技術、又は方法は、例に限定されず、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用のハードウェア又はコントローラ又は他の計算デバイス、又はそれらの任意の組み合わせにより実現されてもよいことが理解される。
【0110】
図1から3において示される様々なブロックは、方法ステップ及び/又はコンピュータプログラムコードの処理に起因する動作、及び/又は関連する機能を実行するために構成された複数の組み合わせ論理回路要素とみなされ得る。本開示の例示的な実施の形態の少なくともいくつかの態様は、例えば集積回路チップ及びモジュール等の様々なコンポーネントにて実行されてもよく、本開示の例示的な実施の形態は、本開示の例示的な実施の形態にしたがって動作する集積回路、FPGA又はASICとして具現化される装置で実現されてもよい。
【0111】
本明細書は、多くの具体的な実施詳細を含んでいるが、これらは、如何なる開示又はクレームされ得るものの限定と解釈されるべきものではなく、特定の開示の特定の実施の形態を明確にし得る特徴の説明と解釈されるべきである。別個の実施の形態の文脈にて本明細書に説明される特定の特徴は、単一の実施の形態の組み合わせにおいても実現できる。反対に、単一の実施の形態の文脈にて説明される様々な特徴は、複数の実施の形態に分離して又は他の適切なサブコンビネーションにおいても実現できる。さらに、特徴は、特定の組み合わせにおいて、及びそのようなものとして最初にクレームされたものでも動作すると上に説明されるが、クレームされた組み合わせにおける1つ以上の特徴は、組み合わせから場合によっては削除することができ、且つ、クレームされた組み合わせは、サブコンビネーション又はサブコンビネーションのバリエーションを対象としてもよい。
【0112】
同様に、動作は、特定の順序にて図に示されているが、そのような動作が、望ましい結果を達成するために、示された特定の順序又は連続した順序にて実行される、又は示された動作のすべてが実行されると理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク(multitasking)及び並列処理(parallel processing)は、有利であり得る。さらに、上に説明された実施の形態における様々なシステムコンポーネントの分離は、すべての実施の形態においてそのような分離を必要とすると理解されるべきではなく、説明されたプログラムコンポーネント及びシステムが、一般に、単一のソフトウェア製品に一緒に統合され得る、又は複数のソフトウェア製品にパッケージされ得ると理解されるべきである。
【0113】
本開示の上述の例示的な実施の形態への様々な変更、適応は、添付図面と共に読まれる時に、上述の説明を考慮して、当業者に明らかになり得る。任意及びすべての変更は、本開示の限定されないスコープ及び例示的な実施の形態の範囲内に含まれる。さらに、ここに説明されている開示の他の実施の形態は、本開示のこれらの実施の形態が上述の説明及び関連図面で示される教示の利点を有することを当業者に思い浮かばせる。
【0114】
したがって、本開示の実施の形態は、説明された具体的な実施の形態に限定されず、且つ、その変更及び他の実施の形態は、添付の特許請求の範囲のスコープ内に含まれることを意図していると理解される必要がある。具体的な用語がここに使用されるが、それらは限定を目的とするものではなく、一般的な及び説明的な意味でのみ使用される。