(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20231108BHJP
【FI】
G07G1/12 321K
G07G1/12 301E
(21)【出願番号】P 2022160992
(22)【出願日】2022-10-05
(62)【分割の表示】P 2021051371の分割
【原出願日】2015-08-07
【審査請求日】2022-10-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】池澤 るみ
(72)【発明者】
【氏名】中村 翔太
【審査官】中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-109118(JP,A)
【文献】特開2011-180906(JP,A)
【文献】特公昭62-023359(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00- 1/14
G06Q 30/00-50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店員が操作する商品登録装置およびサポート用商品登録装置を備える情報処理システムであって、
前記商品登録装置は、
商品を精算対象として登録する登録手段と、
前記精算対象として登録された前記商品の精算を顧客により行う際に、前記顧客が操作する精算装置に精算情報を出力する出力制御手段と、
前記精算対象として登録された前記商品の精算を保留とする指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により前記保留とする指示を受け付けると、保留とされた前記精算対象の前記商品の情報又は保留とされた前記精算対象の前記商品の情報の識別情報を、可搬媒体に書き込む書き込み手段と、
を備え、
前記サポート用商品登録装置は、
前記可搬媒体を読み取ることで、保留とされた前記精算対象の前記商品の情報を取得し、精算する精算処理手段を備える、情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記商品登録装置および前記サポート用商品登録装置と接続されるサーバ装置
をさらに備え、
前記商品登録装置は、前記保留とされた前記商品の情報を、前記サーバ装置経由で前記サポート用商品登録装置に送信する送信処理手
段を更に備え、
前記商品登録装置の前記書き込み手段は、前記保留とされた前記精算対象の前記商品の情報の識別情報を、前記可搬媒体に書き込み、
前記サポート用商品登録装置の前記精算処理手段は、前記可搬媒体を読み取ると、前記サーバ装置経由で前記保留とされた前記商品の情報を取得し、精算する、情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記サポート用商品登録装置は、
前記商品登録装置を操作している店員とは別の人物により操作される、情報処理システム。
【請求項4】
店員が操作する商品登録装置を実現する第1のコンピュータが、
商品を精算対象として登録し、
前記精算対象として登録された前記商品の精算を顧客により行う際に、前記顧客が操作する精算装置に精算情報を出力し、
前記精算対象として登録された前記商品の精算を保留とする指示を受け付け、
前記保留とする指示を受け付けると、保留とされた前記精算対象の前記商品の情報又は保留とされた前記精算対象の前記商品の情報の識別情報を、可搬媒体に書き込み、
サポート用商品登録装置を実現する第2のコンピュータが、
前記可搬媒体を読み取ることで、保留とされた前記精算対象の前記商品の情報を取得し、精算する、情報処理方法。
【請求項5】
商品登録装置を実現するコンピュータに、
商品を精算対象として登録する登録処理と、
前記精算対象として登録された前記商品の精算を顧客により行う際に、前記顧客が操作する精算装置に精算情報を出力する出力制御処理と、
前記精算対象として登録された前記商品の精算を保留とする指示を受け付ける受付処理と、
前記受付処理により前記保留とする指示を受け付けると、保留とされた前記精算対象の前記商品の情報又は保留とされた前記精算対象の前記商品の情報の識別情報を、可搬媒体に書き込む書き込み処理と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レジ処理の一部である精算処理を商品登録装置とは別に設けられた精算装置で行うレジシステムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
バーコードの読み取りや金額の入力等により精算対象の商品を登録する第一の処理と、代金の受け取りやお釣りの払い出しを含む、登録商品の精算を行う第二の処理とを別々の装置で行うレジシステムが存在する。第一の処理を実行する装置は商品登録装置と表記され、第二の処理を実行する装置は精算装置と表記される。このレジシステムでは、基本的には、第一の処理は店員の操作により進められ、第二の処理は顧客の操作により進められる。
【0003】
下記特許文献1では、或る顧客の売上げ登録中に、登録保留キーの押下により、その売上げ登録を一時保留にして、その登録データを退避させ、他の顧客の商品登録を可能とするPOS(Point Of Sale)装置が提案されている。下記特許文献2においても、同様に、商品登録の一時保留を可能とするPOS端末が提案されている。このPOS端末は、一時退避させている商品販売データに、他の端末(商品登録専用端末)で登録された、「おでん」のような商品の提供に時間を要する商品の販売データを加えて一括で精算を行う。下記特許文献3には、会計処理の一時保留を可能とする、セルフチェックアウト方式の商品販売データ処理装置が提案されている。この装置は、保留の指示に伴い、登録済みの販売データと商品載置台に置かれている登録済み商品の重量とを保持する。そして、再開の指示を受けた際に商品載置台に置かれている商品の重量と保持されていた重量とが一致する場合に、保持された販売データが読み出されて会計処理が再開される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2001-195658号公報
【文献】特開2001-243555号公報
【文献】特開2011-113309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、精算対象の商品を登録する処理と登録商品の精算を行う処理とを一台で賄うPOS端末(セルフチェックアウト方式も含む)において商品登録を一時保留にする手法は存在している。しかしながら、当該各処理を別々の装置で行うレジシステムに関する検討は進んでいないのが現状である。
【0006】
本発明は、商品登録装置と精算装置とが別々に設けられたレジ方式において、商品登録装置で行われる商品登録において顧客の滞留を防ぐ技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の各側面では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
【0008】
第1の側面は、情報処理システムに関する。第1の側面に係る情報処理システムは、店員が操作する商品登録装置およびサポート用商品登録装置を有する。
前記商品登録装置は、
商品を精算対象として登録する登録手段と、
前記精算対象として登録された前記商品の精算を顧客により行う際に、前記顧客が操作する精算装置に精算情報を出力する出力制御手段と、
前記精算対象として登録された前記商品の精算を保留とする指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により前記保留とする指示を受け付けると、保留とされた前記精算対象の前記商品の情報又は保留とされた前記精算対象の前記商品の情報の識別情報を、可搬媒体に書き込む書き込み手段と、
を有し、
前記サポート用商品登録装置は、
前記可搬媒体を読み取ることで、保留とされた前記精算対象の前記商品の情報を取得し、精算する精算処理手段を有する。
【0009】
第2の側面は、情報処理方法に関する。第2の側面に係る情報処理方法は、
店員が操作する商品登録装置を実現する第1のコンピュータが、
商品を精算対象として登録し、
前記精算対象として登録された前記商品の精算を顧客により行う際に、前記顧客が操作する精算装置に精算情報を出力し、
前記精算対象として登録された前記商品の精算を保留とする指示を受け付け、
前記保留とする指示を受け付けると、保留とされた前記精算対象の前記商品の情報又は保留とされた前記精算対象の前記商品の情報の識別情報を、可搬媒体に書き込み、
サポート用商品登録装置を実現する第2のコンピュータが、
前記可搬媒体を読み取ることで、保留とされた前記精算対象の前記商品の情報を取得し、精算する、ことを含む。
【0010】
なお、本発明の他の側面は、上記第2の側面の方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるプログラムである。また他の側面は、そのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体である。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
【発明の効果】
【0011】
上記各側面によれば、商品登録装置と精算装置とが別々に設けられたレジ方式において、商品登録装置で行われる商品登録において顧客の滞留を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第一実施形態におけるPOSレジシステムのハードウェア構成例を概念的に示す図である。
【
図2】第一実施形態における商品登録装置の処理構成例を概念的に示す図である。
【
図6A】第一実施形態における商品登録装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図6B】第一実施形態における商品登録装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図7】第二実施形態における商品登録装置の処理構成例を概念的に示す図である。
【
図8】第二実施形態における商品登録装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図9】第三実施形態における商品登録装置の処理構成例を概念的に示す図である。
【
図10A】第三実施形態における商品登録装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図10B】第三実施形態における商品登録装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図11】第四実施形態における商品登録装置の処理構成例を概念的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について説明する。以下に挙げる各実施形態はそれぞれ例示であり、本発明は以下の各実施形態の構成に限定されない。
【0014】
[第一実施形態]
〔システム構成〕
図1は、第一実施形態におけるPOSレジシステム1のハードウェア構成例を概念的に示す図である。第一実施形態におけるPOSレジシステム1は、商品登録装置10、精算装置20及びサーバ装置30を有する。商品登録装置10は、店員の操作に応じて精算対象の商品を登録する処理を行い、登録された商品の精算情報をサーバ装置30に送信する。サーバ装置30は、商品登録装置10から送られた商品情報を精算装置20に送信する。精算装置20は、顧客の操作に伴い、サーバ装置30から受信された精算情報に基づく精算処理を行う。各装置の具体的な処理内容については後述する。
【0015】
商品登録装置10は、CPU(Central Processing Unit)2、メモリ3、通信ユニット4、入出力インタフェース(I/F)5等を有する。これら各ハードウェア要素は、例えば、バス等により接続される。CPU2は、一般的なCPU、特定用途向け集積回路(ASIC)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等の少なくとも一つに相当する。メモリ3は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置(ハードディスク等)等である。通信ユニット4は、無線又は有線にて、他の装置(サーバ装置30等)と通信を行う。
【0016】
入出力I/F5には、表示装置6、入出力装置7等が接続される。表示装置6は、店員用及び顧客用のディスプレイ、タッチパネルの表示部等の少なくとも一つである。入出力装置7は、タッチパネルのセンサ部、キーボード、スキャナ装置、スピーカ、釣銭機(紙幣及び硬貨)、クレジットカードリーダ、電子マネーリーダ、レシートプリンタ等を含む。商品登録装置10は、1台で顧客の精算を完了させ得る機能を有するため、入出力I/F5に接続される入出力装置7は、釣銭機やレシートプリンタ等の精算処理のための装置も含む。入出力I/F5は、CPU2により実行される処理に応じて表示装置6又は入出力装置7に画面表示や音声等を出力する。また、入出力I/F5は、入力装置からの入力信号を受け付ける。
【0017】
商品登録装置10は、このようなハードウェア要素により、店員の商品登録操作、店員の商品登録装置10への指示入力等を受け付け、商品登録処理を行う。店員の商品登録操作には、例えば、商品に付されたバーコードのスキャン操作、商品価格のキーボード入力等が含まれる。更に、商品登録装置10は、店員の操作に伴い精算処理を実行し、顧客の精算を完了させることもできる。この場合、商品登録装置10は、店員による、硬貨及び紙幣の投入操作、釣銭の取り出し操作、クレジットカード支払いの操作等を受け付ける。
【0018】
精算装置20は、商品登録装置10と同様に、ハードウェア要素として、CPU2、メモリ3、通信ユニット4、入出力I/F5等を有する。精算装置20の入出力I/F5に接続される表示装置6は、顧客用のディスプレイ、タッチパネルの表示部等の少なくとも一つである。入出力装置7は、タッチパネルのセンサ部、釣銭機(紙幣及び硬貨)、クレジットカードリーダ、電子マネーリーダ、レシートプリンタ、スピーカ等を含む。精算装置20の入出力I/F5には、サーバ装置30から受信された精算情報に基づく精算処理を完了させるために必要となる表示装置6及び入出力装置7が接続される。
【0019】
精算装置20は、上述のようなハードウェア要素により、顧客の精算装置20への指示入力、顧客の支払い操作等のユーザ操作を受け付け、精算処理を行う。顧客の支払い操作には、例えば、硬貨及び紙幣の投入操作、釣銭の取り出し操作、クレジットカード支払いの操作、電子マネーの支払いの操作等が含まれる。
【0020】
サーバ装置30は、いわゆるコンピュータであり、
図1に示されるように、バスで相互に接続される、CPU2、メモリ3、通信ユニット4、入出力I/F5等を有する。図示されていないが、入出力I/F5には、表示装置や入出力装置が接続されていてもよい。
【0021】
POSレジシステム1に含まれる各装置のハードウェア構成は、
図1の例に制限されない。また、各装置の数、及び各装置のハードウェア要素の数も、
図1の例に制限されない。
図1では、同じ名称のハードウェア要素(例えば、商品登録装置10のCPU2、サーバ装置30のCPU2、精算装置20のCPU2)には、説明の便宜上、同じ符号が付されている。しかしながら、同じ符号が付されているハードウェア要素であっても、完全に同じハードウェアである必要はない。
【0022】
また、POSレジシステム1は、サーバ装置30を含まなくてもよい。この場合、精算装置20は、商品登録装置10から通信により精算情報を取得してもよいし、会計券、可搬型記録媒体、携帯端末等のような可搬媒体を介して精算情報を取得してもよい。また、POSレジシステム1は、レジ端末の処理の一部である精算処理を商品登録装置とは別に設けられた精算装置に対する顧客の操作に委ねる運用方法に対応していればよく、POSレジシステム1がサポートする具体的な運用方法は制限されない。
【0023】
例えば、POSレジシステム1は、精算装置20が、顧客により持ち運ばれる可搬媒体から得られる情報を利用して、精算処理を行う運用方法(「会計券方式」と表記される)に対応可能である。この場合、商品登録装置10に接続される入出力装置7には、精算情報又は精算情報の識別情報を可搬媒体に書き込むライタ装置が含まれればよい。精算装置20に接続される入出力装置7には、可搬媒体から情報を読み取るリーダ装置が含まれればよい。可搬媒体に精算情報の識別情報が書き込まれる場合には、精算装置20は、その可搬媒体から読み取られた識別情報をサーバ装置30に送ることで、サーバ装置30からその識別情報に対応する精算情報を取得することができる。また、POSレジシステム1は、商品登録装置10自身又はサーバ装置30自身、若しくは、それら装置のオペレータにより指定された精算装置20が精算処理を行う運用方法(「指定方式」と表記される)にも対応可能である。
【0024】
本実施形態では、説明を分かり易くするために、指定方式で動作するPOSレジシステム1が主に例示される。以下に例示される指定方式は、指定方式の中でも、商品登録装置10のオペレータ(店員)の操作により精算装置20が指定される方式を示す。
【0025】
〔処理構成〕
図2は、第一実施形態における商品登録装置10の処理構成例を概念的に示す図である。商品登録装置10は、登録部11、取引格納部12、表示制御部13、出力制御部14、精算処理部15等を有する。登録部11、取引格納部12、表示制御部13、出力制御部14、及び精算処理部15は、例えば、CPU2によりメモリ3に格納されるプログラムが実行されることによりソフトウェア要素として実現される。また、当該プログラムは、例えば、CD(Compact Disc)、メモリカード等のような可搬型記録媒体やネットワーク上の他のコンピュータから通信ユニット4を介してインストールされ、メモリ3に格納されてもよい。また、商品登録装置10は、
図2に示されていない他のソフトウェア要素を有してもよい。
【0026】
登録部11は、顧客によりレジに持ち運ばれた商品を精算対象として登録する。精算対象として登録された商品については、後述の表示制御部13により表示される商品登録画面にその情報が反映される。登録部11は、このような商品登録処理を行い、取引毎に精算情報をそれぞれ取引格納部12に格納する。精算情報は、精算対象として登録された各商品の情報を含み、精算装置20が精算処理を行う際に利用する情報である。例えば、精算情報は、精算対象に登録された各商品についての、商品コード、売価情報、販売数量、値引き情報等を含む。商品コードとは、各商品を特定するために予め決められた、文字、数字、記号等から形成される識別データである。商品コードには、例えば、PLU(Price Look Up)コード、Non-PLUコード等が利用される。精算対象の商品に商品コードが付されていない場合には、商品コードの代わりに部門コード等の他のコードが利用されてもよい。精算情報の具体的内容は制限されない。
【0027】
例えば、登録部11は、各商品の商品コードを、タッチパネルユニットを介した商品登録画面に対する操作や、商品に付された商品識別ラベルに対するスキャナ装置又はハンディスキャナを用いたスキャン操作などに基づいて取得する。登録部11は、このように取得された商品コードに基づいて、商品情報テーブル(図示せず)から各商品に関する商品情報(商品名、売価等)を取得する。登録部11は、このように取得された情報をまとめて精算情報として取引格納部12に格納する。商品情報が精算情報として取引格納部12に格納されるタイミングは、精算対象となる全ての商品の情報が取得された後であってもよいし、個々の商品の情報が取得される度であってもよい。また、登録部11は、後述の表示制御部13により表示される商品登録画面に対する、個数の変更、商品のキャンセル、値引きの適用等のような変更操作を検出し、その操作に基づいて、取引格納部12に格納される精算情報を更新する。
【0028】
登録部11は、或る顧客の精算対象の登録の途中で、他の顧客の精算対象の登録を開始することもできる。ここで、「精算対象の登録の途中」とは、精算対象となる商品群の一部(少なくとも一つの商品)が登録された状態で、精算対象として登録されるべき商品が残っている状態を意味する。例えば、登録部11は、商品登録の保留の指示を受け付けた場合に、登録途中の精算対象を一時保留にし、新たな精算対象として商品を登録し始めることができる。個々の商品の情報が取得される度に、その情報が精算情報として取引格納部12に格納される場合、登録部11は、例えば、取引格納部12に格納される該当取引に保留フラグを設定し、次に取得される商品情報を新たな取引の精算情報として取引格納部12に格納する。また、精算対象となる全ての商品の情報が一括で精算情報として取引格納部12に格納される場合、登録部11は、そのとき精算対象として保持されていた商品の情報を一時退避させ、次に取得される商品情報を新たな精算対象として保持し始める。
【0029】
登録部11により受け付けられる、商品登録の保留の指示は、商品登録画面に設けられる「保留」ボタンに対する店員の操作を検出することで受け付けられてもよいし、キーボード上の特定キーの操作を検出することで受け付けられてもよい。また、店員の音声を認識することで、当該保留の指示が受け付けられてもよい。商品登録の保留の指示手法は任意である。また、登録部11により並行して処理可能な精算対象の数は、2以上の任意の数である。
【0030】
登録部11は、保留状態とされている精算対象を復帰させる指示を受け付けた場合、指示された精算対象の保留状態を解除する。例えば、登録部11は、取引格納部12において該当取引の保留フラグを外すことで、その取引(精算対象)の保留状態を解除する。また、登録部11は、一次退避されていた該当する精算対象の登録情報を現在の精算対象として読み出す。
【0031】
取引格納部12は、取引毎に精算情報を格納する。一取引は一精算(一会計)に相当する。
【0032】
表示制御部13は、登録部11により精算対象に登録された商品の情報を表示装置6に表示する。具体的には、表示制御部13は、対象取引(登録処理中の取引)に関し、精算対象に登録された商品の情報を登録部11又は取引格納部12から取得し、この取得された情報を提示する画面(商品登録画面と表記される)を表示する。
【0033】
図3は、商品登録画面の例を示す図である。
図3の例では、商品登録画面は、登録部11により精算対象に登録された商品の情報のリストを提示する。例えば、表示制御部13は、商品が精算対象に登録される度に商品登録画面を更新する。これにより、精算対象に登録された商品が商品登録画面に逐次追加表示される。
【0034】
図3の例では、商品登録画面は、「取引出力」ボタンB1、「小計」ボタンB2、「保留」ボタンB3、及び「保留解除」ボタンB4を含む。或る顧客の商品登録の途中で次の顧客の商品登録を先に行う場合、店員は、「保留」ボタンB3を押下する。この操作により、登録途中の現在の顧客の精算対象が一時保留にされ、次の顧客の商品が新たな精算対象として登録され始める。
図3の例では、表示制御部13は、お買上商品の欄に表示されていた商品情報のリストをクリアし、次に取得された商品情報を新たにリスト表示する。保留状態とされた精算対象の表示の仕方は任意である。保留状態とされた精算対象の商品情報リストが縮小されて、画面の所定箇所に表示されてもよいし、保留状態の精算対象が存在することを表す画像が表示されてもよい。保留状態とされている精算対象の商品登録を再開させる場合、店員は、「保留解除」ボタンB4を押下する。この操作により、登録部11は、保留状態とされていた精算対象の保留状態を解除し、表示制御部13は、保留状態とされていた精算対象についての商品情報をリスト表示する。2以上の精算対象が保留状態とされている場合には、表示制御部13は、保留状態の精算対象をそれぞれ識別可能な状態で商品登録画面上に提示してもよい。この場合、保留状態の精算対象の一つが選択されると、登録部11は、その選択された精算対象の保留状態を解除する。「取引出力」ボタンB1及び「小計」ボタンB2の詳細については、後述する。
【0035】
出力制御部14は、対象取引の精算情報を出力する。上述のように、先の顧客の精算対象が保留にされた場合には、出力制御部14は、後の顧客の精算情報を先の顧客の精算情報よりも先に出力することもできる。例えば、
図3に例示される「保留」ボタンB3が押下されることで、先の顧客の精算対象が保留状態にされ商品登録画面に後の顧客の精算対象の情報が表示されている状態で、「取引出力」ボタンB1が押下された場合、出力制御部14は、後の顧客の精算情報を先の顧客の精算情報よりも先に出力する。また、出力制御部14は、後の顧客の精算情報の出力後、先の顧客の精算情報を出力することができる。また、商品登録装置10において金券やポイントなどにより一部の金額の支払いが受け付けられている場合には、精算情報と共に、既に支払われた金額を示す部分支払情報が出力されてもよい。
【0036】
本実施形態におけるPOSレジシステム1は、オペレータの操作で精算装置20が選択される指定方式に対応するため、出力制御部14は、複数の精算装置20の中から店員の操作により指定された精算装置20の識別情報と共に、精算情報をサーバ装置30に送信する。これにより、その精算情報は、サーバ装置30を経由して、当該識別情報で特定される精算装置20に送り届けられる。この場合、出力制御部14は、店員の操作を支援するために、精算情報の送信先候補となる精算装置20の情報(識別情報、名称、状態等)をサーバ装置30又は各精算装置20から取得することもできる。
【0037】
但し、出力制御部14による出力形態はこのような例に限定されない。出力制御部14は、サーバ装置30を介さず、精算情報を、指定された精算装置20に直接送信することもできる。また、精算情報が送り届けられる精算装置20は、商品登録装置10又はサーバ装置30により自動で決定されてもよい。また、POSレジシステム1が会計券方式に対応する場合、出力制御部14は、精算情報に加えて、精算情報の識別情報をサーバ装置30に送信し、精算情報の識別情報を印刷装置(入出力装置7)に印刷させてもよい。また、出力制御部14は、会員カード又は携帯端末からリーダ装置により読み取られた会員の識別情報を、精算情報と共にサーバ装置30に送信してもよい。出力制御部14は、精算情報を二次元コードにコード化して、その二次元コードを印刷装置に印刷させてもよい。
【0038】
図3の例では、商品の登録作業を終えた店員は、「取引出力」ボタンB1を押すことで、その取引の精算処理を顧客の操作に基づく精算装置20に委譲する。即ち、表示制御部13は、ボタンB1の押下操作により、指定画面を表示装置6に表示する。このとき、出力制御部14は、精算情報の送信先候補となる精算装置20の情報(識別情報、名称、状態等)をサーバ装置30又は各精算装置20から取得し、取得された情報が指定画面に反映される。POSレジシステム1が会計券方式に対応する場合、出力制御部14は、ボタンB1の押下操作により、会計券の出力、会員又は精算情報の識別情報のサーバ装置30への送信等を行う。
【0039】
図4は、指定画面の例を示す図である。
図4の例では、指定画面には、送信先候補となる3台の精算装置20の情報が含まれる。各精算装置20の情報には装置名称及び状態が含まれる。また、「送信」ボタンB5、B6、及びB7が送信先候補の各精算装置20についてそれぞれ設けられている。この場合、表示制御部13は、各精算装置20の状態に基づいて、精算情報を送信できる精算装置20と精算情報を送信できない精算装置20とを判別し、両者を識別可能に表示することができる。例えば、表示制御部13は、精算情報を送信できる精算装置20(名称「精算装置1」)に対応する「送信」ボタンB5を操作可能状態で表示し、精算情報を送信できない精算装置20(名称「精算装置2」及び「精算装置3」)に対応する「送信」ボタンB6及びB7を操作不可能状態で表示する。「送信」ボタンがユーザにより操作されると、出力制御部14は、その操作された「送信」ボタンに対応する精算装置20の識別情報をその精算情報と共にサーバ装置30に送信する。
【0040】
POSレジシステム1における基本的な運用では、精算処理は、顧客の操作に従って、精算装置20により実行される。しかしながら、商品登録装置10は、精算処理部15を有しており、店員の操作に従って、精算を完了させることができる。例えば、店員が、顧客の年齢から、その顧客が精算装置20の操作を独自に行うことが難しいと判断した場合等に、商品登録装置10で精算を完了させる。
【0041】
精算処理部15は、商品登録画面が表示されている際に所定のユーザ操作を検出すると、登録部11により登録された精算対象の精算処理を行い、その取引を完了させる。この精算処理は、1台で商品登録から精算終了までを行う一般的なPOSレジ端末の精算処理と同様であればよい。当該精算処理は、例えば、支払い方法を顧客に選択させる処理、選択された支払い方法での支払いを受け付ける処理、釣銭を払い出す処理、レシートを出力する処理等を含む。この精算処理の具体的内容は制限されない。
【0042】
図3の例では、精算処理部15は、「小計」ボタンB2が店員により操作されたことを検出すると、支払い方法を選択するための会計画面を表示制御部13に表示させる。また、精算処理部15は、商品登録画面が表示されている際に、キーボードに設けられた特定キー(例えば小計キー)が押されたことを検出して、上記処理を行ってもよい。
【0043】
図5は、会計画面の例を示す図である。
図5の例では、会計画面は、釣銭機現金(自動釣銭機)、手入力現金、金券、クレジット、ポイント、電子マネーの複数の支払い方法に対応している。釣銭機現金は、自動釣銭機(入出力装置7)に投入された現金を示す。また、手入力現金は、その自動釣銭機を用いずにキャッシュドロア(入出力装置7)に入れられる現金を意味する。商品登録装置10のユーザである店員は、複数の支払い方法の少なくとも一つの方法での支払いを受け、その支払い方法での受け取った支払い金額をその会計画面に対して設定する。表示制御部13は、会計画面に対するユーザ操作を検出し、各支払い方法に関し設定された支払い金額(お預り金額)を会計画面に反映させる。但し、本実施形態では、会計画面でサポートされる支払い方法種を制限しない。
【0044】
図5に示されるように、会計画面は、「取引出力」ボタンB8及び「預/現計」ボタンB9を含む。表示制御部13は、会計画面の初期状態では、ボタンB9を操作不可能状態又は非表示状態に設定しておき、会計画面で設定された「お預り金額」が「合計金額」以上となったことを検出することで、ボタンB9を操作可能状態又は表示状態に切り替えることもできる。精算処理部15は、ボタンB9に対するユーザ操作を検出すると、会計画面に設定された支払情報に基づいて精算処理を完了させる。一方で、出力制御部14は、「取引出力」ボタンB8がユーザにより操作されると、例えば、
図5に例示される指定画面を表示する。
【0045】
本実施形態におけるサーバ装置30は、商品登録装置10から精算情報及び送信先となる精算装置の識別情報を取得し、その精算情報をその識別情報で特定される精算装置20に送信する。サーバ装置30は、送信先となる精算装置を自動で決定することもできる。この場合、サーバ装置30は、商品登録装置10から精算情報を取得し、その精算情報を自動で決定された精算装置20に送信する。会計券方式では、サーバ装置30は、精算情報とその精算情報又は顧客の識別情報とを商品登録装置10から取得し、両者を関連付けて保持しておく。この場合、サーバ装置30は、精算装置20から精算情報又は顧客の識別情報を取得し、その識別情報により特定される精算情報をその識別情報の送信元の精算装置20に送信する。精算情報と共に部分支払情報を取得した場合、サーバ装置30は、両方の情報を精算装置20に送信する。
【0046】
精算装置20は、商品登録装置10により出力される精算情報を用いて、精算処理を実行する。精算処理は、合計金額を顧客に提示する処理、支払い方法を顧客に選択させる処理、選択された支払い方法での支払いを受け付ける処理、釣銭を払い出す処理、レシートを出力する処理、精算完了を提示する処理を含む。当該精算処理は、レシートの要否を顧客に選択させる処理、領収書の発行の要否を顧客に選択させる処理、領収書出力処理、会員カードの読み取り処理等、一般的な精算の流れに沿う他の処理を含んでもよい。また、支払い方法が固定的に決定される場合や、顧客が支払い操作をいきなり行った場合等には、精算処理は、支払い方法を顧客に選択させる処理を含まなくてもよい。
【0047】
精算装置20は、商品登録装置10側で既に支払われた一部の金額の残金分の精算処理を行ってもよい。この場合、精算装置20は、サーバ装置30又は商品登録装置10から精算情報と共に部分支払情報を取得し、両方の情報から残金を算出する。また、精算装置20は、サーバ装置30又は商品登録装置10から残金の情報のみを取得し、その残金分の精算処理を行い、レシート発行時に精算情報及び部分支払情報を取得してもよい。
【0048】
〔動作例/精算支援方法〕
以下、第一実施形態における精算支援方法について
図6A及び
図6Bを用いて説明する。
図6A及び
図6Bは、第一実施形態における商品登録装置10の動作例を示すフローチャートである。
図6A及び
図6Bでは、POSレジシステム1が指定方式に対応する場合の動作例が示され、
図3、
図4及び
図5に例示される画面が用いられる。図示される各工程は、各処理モジュールの上述の処理内容と同様であるため、各工程の詳細は、適宜省略される。
【0049】
店員は、商品登録装置10を操作して、顧客がレジに持ってきた商品を登録する作業を行う。このとき、商品登録装置10は、商品登録処理を行う(S61)。具体的には、商品登録装置10は、顧客によりレジに持ち運ばれた商品の情報(売価、個数、値引き額等)を順次取得し、その情報を順次又はまとめて精算情報として取引格納部12に格納する。商品登録装置10は、このような商品登録処理により精算対象に登録された商品のリストを含む商品登録画面を表示装置6に表示する。即ち、精算対象として登録された商品については、商品登録画面にその情報が反映される。商品登録装置10は、商品登録画面に対するユーザ(店員)の操作に基づいて、精算情報の変更も可能である。
【0050】
ここで、現在の顧客の商品登録を中断せざるを得ない状況が生じると共に、その顧客の次に並んでいる顧客が存在すると仮定する。この状況は、例えば、現在の顧客が買い足しを望む場合、その顧客が間違った商品をレジに持ち運んでしまった場合などに生じ得る。以降、この仮定において、現在の顧客を第一顧客と表記し、次に並んでいる顧客を第二顧客と表記する。
【0051】
上述のような場合、店員は、
図3の「保留」ボタンB3を押下する。これにより、商品登録装置10は、「保留」ボタンB3に対するユーザ操作を検出し(S62;YES)(S63;YES)、現在の精算対象を保留状態にする(S64)。例えば、商品登録装置10は、取引格納部12に格納される現在の取引の精算情報に保留フラグを設定する。また、商品登録装置10は、そのとき精算対象として保持されていた商品の情報を一時退避させる。
【0052】
その後、店員は、第二顧客の商品を精算対象として登録し始める。これにより、商品登録装置10は、次に取得される商品の情報を第二顧客の精算対象として登録し始める(S61)。これにより、商品登録画面でも、第二顧客の商品情報のリストが一から表示され始める。店員は、第二顧客の全ての商品を登録し終えると、
図3の「取引出力」ボタンB1を押下する。これにより、商品登録装置10は、「取引出力」ボタンB1に対するユーザ操作を検出し(S62;YES)(S63;NO)(S65;NO)(S70;NO)(S74;YES)、指定画面を表示装置6に表示する(S75)。商品登録装置10は、第二顧客の取引の精算処理を行わせる候補となる各精算装置20の情報(識別情報、状態等)をサーバ装置30から取得し、各精算装置20の情報を指定画面に反映させる。
【0053】
店員は、指定画面に表示される候補の中から一つの精算装置20を選択し、その精算装置20に対応する「送信」ボタンB5、B6、又はB7を押下する。商品登録装置10は、指定画面の「送信」ボタンB5、B6、又はB7に対するユーザ操作を検出すると(S76;YES)、操作された「送信」ボタンに対応する精算装置20の識別情報と共に第二顧客の取引の精算情報をサーバ装置30に送信する(S77)。商品登録装置10は、会計画面により一部の支払いが完了している場合には、部分支払情報も合わせてサーバ装置30に送信する。
【0054】
サーバ装置30は、商品登録装置10から送信された精算装置20の識別情報と精算情報とを受信し、その識別情報で特定される精算装置20にその精算情報を送信する。但し、商品登録装置10は、操作された「送信」ボタンに対応する精算装置20に精算情報を直接送信してもよい。これにより、その精算情報を取得した精算装置20は、その精算情報に基づく精算処理を実行することができる。第二顧客は、指定された精算装置20の前に移動し、その精算装置20を操作することで、精算を完了させる。
【0055】
本実施形態では、商品登録装置10側で店員が一部又は全部の支払いを受け取ることもできる。例えば、金券やポイントの利用、電子マネーの利用等、顧客が精算装置20でサポートされていない支払い方法を望む場合や、顧客単独では精算装置20で精算をすることができないと判断される場合等に、その特殊な運用が行われる。
【0056】
この場合、店員は、顧客の全ての商品を登録し終えると、
図3の「小計」ボタンB2を押下する。商品登録装置10は、「小計」ボタンB2に対するユーザ操作を検出すると(S62;YES)(S63;NO)(S65;NO)(S70;YES)、会計画面を表示装置6に表示する(S71)。会計画面は、
図5に例示されるように、複数の支払い方法に対応する支払情報を設定可能な画面である。店員は、複数の支払い方法の少なくとも一つの方法での支払いを受け、その支払い方法での受け取った支払い金額をその会計画面に対して設定する。商品登録装置10は、金券画面に対するユーザ操作を検出し、各支払い方法に関し設定された支払い金額(お預り金額)を会計画面に反映させ、かつ、会計画面に設定された一部支払い情報を保持する。
【0057】
店員は、対象取引の合計金額以上の支払いを受け取った場合、その支払い情報を会計画面に設定し、それから会計画面の「預/現計」ボタンB9を押下する。商品登録装置10は、「預/現計」ボタンB9に対するユーザ操作を検出すると(S72;YES)、会計画面に設定されている支払情報に基づく精算処理を実行する(S73)。精算処理において、商品登録装置10は、お釣りの払出し、レシートの発行、領収書の発行等を実行する。このように、店員は、商品登録後、商品登録装置10で精算処理を完了させることもできる。
【0058】
また、店員は、金券やポイントの利用により合計金額の一部の支払いを受け取ることもできる。この場合、店員は、受け取った一部の支払い金額の情報を会計画面に設定し、会計画面の「取引出力」ボタンB8を押下する。商品登録装置10は、ボタンB8に対するユーザ操作を検出すると(S72;NO)(S74;YES)、上述のように指定画面を表示する(S75)。続いて、商品登録装置10は、指定画面の「送信」ボタンに対するユーザ操作を検出すると(S76;YES)、部分支払情報と共に精算情報をサーバ装置30に送信する(S77)。
【0059】
サーバ装置30は、商品登録装置10から送信された精算装置20の識別情報、精算情報及び部分支払情報を受信し、その識別情報で特定される精算装置20にその精算情報及び部分支払情報を送信する。但し、商品登録装置10は、操作された「送信」ボタンに対応する精算装置20に精算情報及び部分支払情報を直接送信してもよい。これにより、その精算情報及び部分支払情報を取得した精算装置20は、商品登録装置10側で部分的に支払われた金額を除いた残金分の精算処理を実行することができる。この場合、顧客は、商品登録装置10側で一部の支払いを済ました後、指定された精算装置20の前に移動し、その精算装置20を操作することで、残金分の支払いを行い、精算を完了させることができる。
【0060】
第二顧客に関する精算処理(S73)又は精算情報の送信(S77)の後、商品登録装置10は、保留状態とされている精算対象の存在を確認する(S78)。商品登録装置10は、保留状態とされている精算対象が存在する場合(S78;YES)、その精算対象の保留状態を解除する(S66)。上述の仮定によれば、第一顧客の精算対象が保留状態とされているため、商品登録装置10は、第一顧客の精算対象の保留状態を解除する。例えば、商品登録装置10は、取引格納部12において第一顧客の取引の保留フラグを外すことで、その精算対象の保留状態を解除する。また、商品登録装置10は、一次退避されていた第一顧客の精算対象の登録情報を現在の精算対象として読み出す。結果、第一顧客の精算対象の保留状態が解除されると、商品登録画面にその精算対象として登録されていた商品情報のリストが表示される。
【0061】
商品登録装置10は、保留状態とされている精算対象が存在する場合(S78;YES)であっても、第二顧客の次の顧客の商品登録処理を開始できる状態としてもよい。この場合、保留状態とされている精算対象はそのまま保留状態に維持され、商品登録装置10は、「保留解除」ボタンB4に対するユーザ操作を検出することにより(S62;YES)(S65;YES)、保留状態とされている精算対象の保留状態を解除する(S66)。また、複数の精算対象が保留状態とされている場合には、商品登録装置10は、保留状態を解除する精算対象を店員に選ばせる画面を表示し、その画面で選択された精算対象の保留状態を解除してもよい。
【0062】
商品登録装置10は、保留状態が解除された第一顧客の精算対象について商品登録処理を行う(S61)。その商品登録処理では、新たな商品の情報が追加されてもよいし、既に登録されている商品の情報が削除又は変更されてもよいし、何もされなくてもよい。第一顧客の精算対象に関して「送信」ボタンが押下されると、第一顧客の精算情報がサーバ装置30に送信される。上述の仮定によれば、第一顧客の後ろに並んでいた第二顧客の精算情報が、第一顧客の精算情報よりも先にサーバ装置30に送信されることになる。
【0063】
第一実施形態における商品登録装置10で実行される各処理の実行順序は、
図6A及び
図6Bに示される例に限定されない。各処理の実行順序は、内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、商品登録装置10又はサーバ装置30により自動で精算装置20が選択される場合には、商品登録装置10は、指定画面を表示しなくてもよい。この場合、(S75)及び(S76)は不要となる。また、サーバ装置30により自動で精算装置20が選択される場合には、(S77)において精算装置20の識別情報が送信されなくてもよい。また、POSレジシステム1が会計券方式に対応する場合にも、(S75)及び(S76)は不要となる。精算情報の識別情報が可搬媒体に出力される場合には、商品登録装置10は、(S74;YES)の場合に、その出力処理を行えばよい。この場合、(S77)において、精算装置20の識別情報の代わりに、精算情報の識別情報がサーバ装置30に送信される。
【0064】
〔第一実施形態の作用及び効果〕
上述したように第一実施形態では、現在の顧客の精算対象として少なくとも一つの商品が登録された後、当該現在の顧客の精算対象の登録が一時保留にされ、次の顧客の商品が登録される。そして、当該次の顧客の全ての商品の登録が完了すると、当該次の顧客の精算情報が商品登録装置10から出力され、その出力された精算情報に基づいて精算装置20において当該次の顧客の精算処理が行われる。一方で、一時保留にされていた先の顧客の精算対象は、当該次の顧客の精算情報の出力後、商品登録装置10で読み出され、その精算対象についての商品登録処理が再開される。
【0065】
このように、第一実施形態では、先の顧客の商品登録が何等かの理由で中断する場合に、後続の顧客の商品登録が先に行われ、後続の顧客の精算情報が、先の顧客の精算情報よりも先に出力され、後続の顧客の精算を先に完了させることが可能となる。従って、第一実施形態によれば、商品登録装置10で行われる商品登録において顧客の滞留を防ぐことができ、商品登録を早く完了できる顧客から順次、精算装置20側へ送り出すことができる。結果、レジ全体で混在を解消することができる。
【0066】
[第二実施形態]
第一実施形態では、保留状態が解除された精算対象については、店員の操作により、商品登録装置10で精算を完了させることも、精算装置20で精算を完了させることもできた。ところが、精算対象が保留状態とされるのは、通常とは異なる何等かの事情が顧客に生じたためであり、そのような顧客は、精算装置20側で独自の操作で精算を完了することが難しい可能性が高い。そこで、第二実施形態では、保留状態とされた精算対象については、店員の操作の下、商品登録装置10において精算を完了させるように制御される。以下、第二実施形態におけるPOSレジシステム1について、第一実施形態と異なる内容を中心に説明する。以下の説明では、第一実施形態と同様の内容については適宜省略する。
【0067】
〔処理構成〕
図7は、第二実施形態における商品登録装置10の処理構成例を概念的に示す図である。第二実施形態における商品登録装置10は、
図7に示されるとおり、第一実施形態の構成に加えて、操作制御部18を更に有する。操作制御部18についても、例えば、CPU2によりメモリ3に格納されるプログラムが実行されることによりソフトウェア要素として実現される。
【0068】
操作制御部18は、保留状態とされた精算対象についての精算情報が出力制御部14により出力されず、精算処理部15がその精算情報の精算処理を実行するように制御する。例えば、操作制御部18は、保留状態が解除された精算対象についての精算情報を出力するための操作ボタン(例えば、
図3及び
図5の「取引出力」ボタンB1及びB8)を非表示又は操作不可能な状態に設定するよう、表示制御部13に指示する。また、操作制御部18は、キーボード操作や音声操作等により精算情報の出力が指示される場合には、それらの操作が受け付けられないよう制御してもよいし、それらの操作の検出に応じて、精算情報の出力が不可能である旨の出力を行ってもよい。このような例は、精算情報の出力を不可能にする制御である。この制御によれば、店員は、商品登録装置10で精算を完了させる操作を行わざるを得ないため、結果的に、精算処理部15がその精算情報の精算処理を実行することになる。
【0069】
また、操作制御部18は、保留状態が解除された精算対象として、全ての商品の登録が完了した際に、精算処理部15を強制的に動作させてもよい。この制御によれば、結果的に、精算情報が出力制御部14により出力されないことになる。例えば、操作制御部18は、精算情報の出力のための操作が検出された場合であっても、精算処理部15を強制的に動作させて、
図5の会計画面を表示する。
【0070】
〔動作例/精算支援方法〕
以下、第二実施形態における精算支援方法について
図6B及び
図8を用いて説明する。
図8は、第二実施形態における商品登録装置10の動作例を示すフローチャートである。
図8では、第一実施形態と同じ工程については、
図6Aと同じ符号が付されている。各工程は、各処理モジュールの処理内容と同様であるため、各工程の詳細は、適宜省略される。
【0071】
図8の例では、精算対象の保留状態を解除すると(S66)、商品登録装置10は、
図3に示される商品登録画面の「取引出力」ボタンB1及び
図5に示される会計画面の「取引出力」ボタンB8を操作不能状態に設定する(S80)。これにより、
図6Bに示される(S74)の判定結果が「YES」を示すことはなくなり、(S75)、(S76)、及び(S77)は実行されなくなる。結果、商品登録装置10は、保留状態が解除された精算対象については、(S73)を実行して、精算を完了させることになる。
【0072】
〔第二実施形態の作用及び効果〕
第二実施形態では、保留状態とされた精算対象については、精算情報が出力されることなく、商品登録装置10において精算が完了される。上述したとおり、精算対象が保留状態とされるのは、通常とは異なる何等かの事情が顧客に生じたためであり、そのような顧客は、精算装置20側で独自の操作で精算を完了することが難しい可能性が高い。第二実施形態によれば、このような顧客の精算が店員の操作の下、商品登録装置10側で完了されるため、顧客にとってのレジの利便性を向上させることができる。
【0073】
[第三実施形態]
第一実施形態では、先の顧客の商品登録が何等かの理由で中断する場合に、その顧客の精算対象が保留状態にされ、後続の顧客の商品登録が可能な状態とされた。第三実施形態では、精算対象を保留状態とするのではなく、その精算対象として登録されている情報が他の商品登録装置10に送信される。以下、第三実施形態におけるPOSレジシステム1について、第一実施形態と異なる内容を中心に説明する。以下の説明では、第一実施形態と同様の内容については適宜省略する。
【0074】
〔システム構成〕
第三実施形態におけるPOSレジシステム1は、精算装置20及びサーバ装置30に加えて、少なくとも複数の商品登録装置10を含む。当該複数の商品登録装置10の中の少なくとも一台の商品登録装置10は、他の商品登録装置10と区別され、サポート用商品登録装置10と表記される。サポート用商品登録装置10も他の商品登録装置10と同様のハードウェア構成を有していればよい。
【0075】
〔処理構成〕
図9は、第三実施形態における商品登録装置10の処理構成例を概念的に示す図である。第三実施形態における商品登録装置10は、
図9に示されるとおり、第一実施形態の構成に加えて、送信処理部19を更に有する。送信処理部19についても、例えば、CPU2によりメモリ3に格納されるプログラムが実行されることによりソフトウェア要素として実現される。なお、サポート用商品登録装置10は、第一実施形態における商品登録装置10と同様の構成を有していればよく、送信処理部19を有していなくてもよい。
【0076】
送信処理部19は、現在の顧客の精算対象の登録の途中で、所定操作が検出された場合に、当該現在の顧客の精算対象の登録情報をサポート用商品登録装置10に送信する。送信される登録情報は、登録部11により精算対象として登録された商品の情報を含む。具体的には、個々の商品の情報が取得される度に、登録部11がその情報を精算情報として取引格納部12に格納する場合には、送信処理部19は、取引格納部12に格納されている精算情報を当該登録情報として送信する。また、精算対象となる全ての商品の情報が一括で精算情報として取引格納部12に格納される場合、登録部11により精算対象として保持されていた商品の情報を当該登録情報として送信する。
【0077】
当該登録情報の送信の契機となる所定操作は制限されない。例えば、当該所定操作は、画面に対する操作、キーボード等の入力装置に対する操作等である。
図3に示される商品登録画面の「保留」ボタンB3に対する操作が当該所定操作であってもよい。
【0078】
サポート用商品登録装置10は、送信処理部19により送信された登録情報を受信し、その登録情報に基づいて、商品登録画面を表示する。その他については、サポート用商品登録装置10の各処理モジュールは、第一実施形態と同様の処理を行う。
【0079】
このように、第三実施形態における商品登録装置10は、精算対象を保留しその保留状態を解除する機能を有していなくてもよいし、第一実施形態と同様にその機能を有しながら、登録情報をサポート用商品登録装置10に送信する機能を更に有していてもよい。
【0080】
〔動作例/精算支援方法〕
以下、第三実施形態における精算支援方法について
図10A及び10Bを用いて説明する。
図10A及び
図10Bは、第三実施形態における商品登録装置10の動作例を示すフローチャートである。
図10A及び
図10Bでは、第一実施形態と同じ工程については、
図6A及び
図6Bと同じ符号が付されている。各工程は、各処理モジュールの処理内容と同様であるため、各工程の詳細は、適宜省略される。
【0081】
第三実施形態では、商品登録装置10は、
図3に示される商品登録画面の「保留」ボタンB3に対する操作が検出されると(S62;YES)(S63;YES)、現在の精算対象の登録情報をサポート用商品登録装置10に送信する(S100)。この登録情報については上述したとおりである(送信処理部19)。これにより、その顧客は、現在、商品登録を行っている商品登録装置10からサポート用商品登録装置10の前に移動し、サポート用商品登録装置10において商品登録を行う。サポート用商品登録装置10は、自身で精算を完了させてもよいし、精算装置20のために精算情報を出力してもよい。
【0082】
図10A及び
図10Bで示される例では、商品登録装置10は、精算対象を保留しその保留状態を解除する機能を有していないため、
図10Bにおいて、
図6Bに示される(S78)は省かれている。つまり、商品登録装置10は、自身で精算処理を実行した後(S73)、又は精算情報を出力した後(S77)、次の精算対象の商品登録を開始する。
【0083】
〔第三実施形態の作用及び効果〕
第三実施形態では、後続の顧客の商品登録を現在の顧客よりも先に進めるべき状況が生じた場合、現在の顧客の精算対象の登録の途中で、その精算対象として登録されている情報が他の商品登録装置10(サポート用)に送信される。これにより、現在の顧客の商品登録は、その登録情報の送り先となるサポート用商品登録装置10で行われ、商品登録装置10では後続の顧客の商品登録が新たに開始される。これにより、第三実施形態においても、先の顧客の商品登録が何等かの理由で中断する場合に、後続の顧客の商品登録を先に行うことができるため、商品登録装置10での顧客の滞留を防ぐことができる。
【0084】
[第四実施形態]
以下、第四実施形態における商品登録装置及び精算支援方法について説明する。また、第四実施形態は、この精算支援方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録した当該少なくとも1つのコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。
【0085】
第四実施形態における商品登録装置100は、
図1に示される商品登録装置10と同様のハードウェア構成を有する。
図11は、第四実施形態における商品登録装置100の処理構成例を概念的に示す図である。
図11に示されるように、商品登録装置100は、登録部101及び出力制御部102を有する。登録部101及び出力制御部102は、例えば、CPU2によりメモリ3に格納されるプログラムが実行されることにより実現される。また、当該プログラムは、例えば、CD、メモリカード等のような可搬型記録媒体やネットワーク上の他のコンピュータから通信ユニット4を介してインストールされ、メモリ3に格納されてもよい。
【0086】
登録部101は、商品を精算対象として登録する。具体的には、登録部101は、バーコードやタグの読み取り等により、顧客がレジに持ち運んだ商品の情報を取得し、その情報を保持又は取引格納部12のような格納部に格納する。登録部101により精算対象として登録された商品の情報は、商品登録画面等により商品登録装置100に接続される表示装置6に表示される。
【0087】
登録部101は、第一顧客の精算対象の登録の途中で、第二顧客の精算対象の登録を開始する。この場合、第一顧客が先に商品登録が開始された顧客であり、第二顧客がその第一顧客の次に並んでいる顧客である。登録部101の具体例が上述の登録部11である。
【0088】
出力制御部102は、精算対象として登録された商品の精算を行う際に精算装置が利用する精算情報を出力する。そして、出力制御部102は、第二顧客(後続の顧客)の精算情報を第一顧客(先の顧客)の精算情報よりも先に出力する。第一実施形態及び第二実施形態で述べたとおり、第一顧客(先の顧客)の精算情報は商品登録装置100から出力されてもよいし、商品登録装置100から出力されず商品登録装置100で精算が完了されてもよい。出力制御部102の具体例が上述の出力制御部14である。
【0089】
図11に示されるように、商品登録装置100は、上述の各実施形態における、表示制御部13、精算処理部15、及び取引格納部12を有していなくてもよい。商品登録装置100が精算処理部15を持たない場合、商品登録装置100は自身で精算を完了させることができない。
【0090】
第四実施形態における精算支援方法は、商品登録装置100により実行される。第四実施形態における精算支援方法は、第一顧客の精算対象の登録の途中で、第二顧客の精算対象の登録を開始し、第二顧客の精算情報を第一顧客の精算情報よりも先に出力する、ことを含む。
【0091】
第四実施形態では、第一顧客の精算対象の登録の途中で、第二顧客の精算対象の登録が開始され、精算装置に精算処理に利用させるために、第二顧客の精算情報が第一顧客の精算情報よりも先に出力される。これにより、第一顧客の商品登録が遅延するような場合には、第二顧客を精算装置での精算に先に送り出すことができ、結果、商品登録において顧客の滞留を防ぐことができる。
【0092】
なお、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0093】
上記の内容の一部又は全部は、以下のようにも特定され得る。但し、上述の内容が以下の記載に限定されるものではない。
【0094】
1. 商品を精算対象として登録する登録手段と、
前記精算対象として登録された商品の精算を行う際に精算装置が利用する精算情報を出力する出力制御手段と、
を備え、
前記登録手段は、第一顧客の精算対象の登録の途中で、第二顧客の精算対象の登録を開始し、
前記出力制御手段は、前記第二顧客の精算情報を前記第一顧客の精算情報よりも先に出力する、
商品登録装置。
2. 前記出力制御手段は、前記第二顧客の精算情報の出力後、前記第一顧客の精算情報を出力する、
1.に記載の商品登録装置。
3. 前記登録手段により登録された精算対象の精算処理を行う精算処理手段と、
前記第二顧客の精算情報が前記第一顧客の精算情報よりも先に出力された場合、前記第一顧客の精算情報が出力されず、前記精算処理手段が前記第一顧客の精算対象の精算処理を実行するように制御する操作制御手段と、
を更に備える1.に記載の商品登録装置。
4. 前記第一顧客の精算対象の登録の途中で、所定操作が検出された場合、前記第一顧客の精算対象の登録情報を他の商品登録装置に送信する送信処理手段、
を更に備える1.から3.のいずれか1つに記載の商品登録装置。
【0095】
5. 商品を精算対象として登録し、精算装置がその商品の精算処理を行うために利用する精算情報を出力する商品登録装置により実行される精算支援方法において、
第一顧客の精算対象の登録の途中で、第二顧客の精算対象の登録を開始し、
前記第二顧客の精算情報を前記第一顧客の精算情報よりも先に出力する、
ことを含む精算支援方法。
6. 前記第二顧客の精算情報の出力後、前記第一顧客の精算情報を出力する、
ことを更に含む5.に記載の精算支援方法。
7. 前記第二顧客の精算情報が前記第一顧客の精算情報よりも先に出力された場合、前記第一顧客の精算情報を出力せず、前記第一顧客の精算対象の精算処理を行う、
ことを更に含む5.に記載の精算支援方法。
8. 前記第一顧客の精算対象の登録の途中で、所定操作が検出された場合、前記第一顧客の精算対象の登録情報を他の商品登録装置に送信する、
ことを更に含む5.から7.のいずれか1つに記載の精算支援方法。
【0096】
9. 5.から8.のいずれか1つに記載の精算支援方法を少なくとも一つのコンピュータに実行させるプログラム。
【0097】
10. 1.から4.のいずれか1つに記載の商品登録装置と、
前記精算装置と、
を含むレジシステム。
【符号の説明】
【0098】
1 POSレジシステム
2 CPU
3 メモリ
6 表示装置
7 入出力装置
10、100 商品登録装置
11、101 登録部
12 取引格納部
13 表示制御部
14、102 出力制御部
15 精算処理部
18 操作制御部
19 送信処理部
20 精算装置
30 サーバ装置