特許7381004IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

本願発明は、測定装置及び測定方法に関し、特に、吸水層に流入した電解液の単位時間当たりの流量の時間履歴を測定するための測定装置等

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

電極インピーダンスにより尿総量を計測するためには、各瞬間の電極インピーダンスが、その瞬間に吸水層全体に浸みこんでいる尿総量と対応している必要がある。しかしながら、通常、電極インピーダンスと尿総量の関係は、非線形で動的(時間履歴に依存)である。吸水層に尿が拡散し、吸水層が尿を吸収保持する過程は複雑である。特許文献1及び特許文献2に記載された技術では、電極を外側表面に配置するために、電極インピーダンス変化が尿総量変化に対して時間遅れが大きい。さらに、電極インピーダンス変化が飽和したり、尿総量変化は単調増加であるのに電極インピーダンスが減少方向に変化したり、電極インピーダンス変化が尿総量変化に追いつけず波形がなまる、などの現象が生じていた。吸水層内の尿の拡散・吸収過程を数理モデル化して、劣化した電極インピーダンス信号から尿流率を逆推定することは、現実には悪条件問題となり困難である。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本願発明の第1の観点は、吸水層に流入した電解液の単位時間当たりの流量の時間履歴を測定するための測定装置であって、前記吸水層は、表面側層と、裏面側層と、前記表面側層と前記裏面側層の間の中間層を備え、前記吸水層は、一対以上の電極を備え、前記電極は、前記中間層の一部又は全部において、前記表面側層及び前記裏面側層よりも感度が高い。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本願発明の各観点によれば、吸水層に設置した電極の感度が、中間層において、表面側層及び裏面側層よりも高くする。特に、第3の観点にあるように厚さ方向に中央及び/又は中央の近傍で最大感度にする。これにより、吸水層に流入した電解液に対して、できるだけ時間遅れがないようにする。さらに、吸水層の内部で計測することにより、吸水層に流入した電解液を精度よく検出することができ、例えば第4や第6の観点にあるように、インピーダンスが、電解液の総量との間の関係が線形近似できるような精度で測定することができる。

従来の技術では、主として、オムツの交換時期を知るために「排尿の有無」を検知すること、あるいは、オムツ交換の要否を判定するために「排尿総量」を推定することを目的としていた。それに対し、本願発明は、単位時間当たりの電解液の流量の時間履歴(尿の場合には尿流率)を高い精度で測定できるものである。

なお、例えば特許文献1は、尿流率の測定に言及している。しかしながら、特許文献1では、電極を吸水層の外側(肌から遠い側)に接触させる構成であり、電解液検出感度の吸水層厚さ方向の分布は、吸水層の端面で最大値を取る。また、電極が25mm×25mmといった大きさの導体群から構成されており、電解液検出感度が一様とはみなせない。そのため、尿流率の測定結果は、十分な精度でないことが予想される。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本願発明の実施の形態に係る測定装置の構成の一例を示す。
【図2】 発明者らが作成した吸水層の一例を示す第1図である。
【図3】 発明者らが作成した吸水層の一例を示す第2図である。
【図4】 発明者らによる実験を示すグラフである。
【図5】 本願発明の実施の形態に係る測定装置の構成の他の例を示す。

代表図 図1本件の代表的な図

1 測定装置、3,23 吸水層、5 計測部、7 表面側層、9,21 中間層、11 裏面側層、13 電極

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