(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】交通管理装置、交通需要マネージメントシステム、交通管理方法および交通管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/09 20060101AFI20231108BHJP
G08G 1/0968 20060101ALI20231108BHJP
G06Q 50/30 20120101ALI20231108BHJP
【FI】
G08G1/09 F
G08G1/0968 B
G06Q50/30
(21)【出願番号】P 2020099739
(22)【出願日】2020-06-09
【審査請求日】2021-10-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】石黒 聖
(72)【発明者】
【氏名】高安 拓朗
【審査官】西畑 智道
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-176187(JP,A)
【文献】特開2019-117142(JP,A)
【文献】特開2020-009051(JP,A)
【文献】特開2020-009369(JP,A)
【文献】特開2019-046294(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C 21/00-21/36
G01C 23/00-25/00
G06Q 50/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路の交通量の情報を取得する道路情報取得手段と、
前記交通量に基づいて車両に指示する経路を経路情報として生成する経路情報生成手段と、
前記道路に設置された通信装置を介して前記車両への前記経路情報を送信する経路情報送信手段と、
前記車両の実際の運行経路、及び前記車両における複数の搭乗者それぞれの識別情報を取得する車両情報取得手段と、
前記経路情報と前記運行経路に基づいて、前記車両の搭乗者それぞれに付与するポイントを算出するポイント算出手段と
を備
え、
前記車両は乗り合い車両であり、
前記車両情報取得手段は、前記道路上に設置された停留所に備えられた前記通信装置を介して前記識別情報を取得する
交通管理装置。
【請求項2】
前記車両情報取得手段は、前記通信装置を介して前記車両の行
先を取得する請求項1に記載の交通管理装置。
【請求項3】
前記車両情報取得手段は、前記搭乗者が乗降車を行う地点ごとに前記搭乗者の識別情報を取得する請求項1または2に記載の交通管理装置。
【請求項4】
前記ポイント算出手段は、前記経路情報と前記運行経路が一致したときに、前記ポイントを加算する請求項1から3いずれかに記載の交通管理装置。
【請求項5】
前記ポイント算出手段は、前記車両の搭乗者数に基づいて前記ポイントを加算する請求項1から4いずれかに記載の交通管理装置。
【請求項6】
前記ポイント算出手段は、前記車両が前記経路情報に示された場所に待機したとき、前記ポイントを加算することを特徴とする請求項1から5いずれかに記載の交通管理装置。
【請求項7】
請求項1から6いずれかに記載の交通管理装置と、
道路上に設置され前記道路を通行する車両と無線通信を行う通信装置とを備え、
前記交通管理装置の経路情報送信手段は、前記通信装置を介して前記車両に前記経路情報を送信する交通需要マネージメントシステム。
【請求項8】
コンピュータが、
道路の交通量の情報を取得し、
前記交通量に基づいて車両に指示する経路を経路情報として生成し、
前記道路に設置された通信装置を介して前記車両への前記経路情報を送信し、
前記車両の実際の運行経路、及び前記車両における複数の搭乗者それぞれの識別情報を取得し、
前記経路情報と前記運行経路に基づいて、前記車両の搭乗者それぞれに付与するポイントを算出
し、
前記車両は乗り合い車両であり、前記道路上に設置された停留所に備えられた前記通信装置を介して、前記識別情報を取得する交通管理方法。
【請求項9】
前記コンピュータが
前記搭乗者が乗降車を行う地点ごとに前記搭乗者の識別情報を取得する請求項8に記載の交通管理方法。
【請求項10】
道路の交通量の情報を取得する処理と、
前記交通量に基づいて車両に指示する経路を経路情報として生成する処理と、
前記道路に設置された通信装置を介して前記車両への前記経路情報を送信する処理と、
前記車両の実際の運行経路、及び前記車両における複数の搭乗者それぞれの識別情報を取得する処理と、
前記経路情報と前記運行経路に基づいて、前記車両の搭乗者それぞれに付与するポイントを算出する処理と
、
前記車両は乗り合い車両であり、前記道路上に設置された停留所に備えられた前記通信装置を介して、前記識別情報を取得する処理と、
をコンピュータに実行させる交通管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通量を管理する技術に関するものであり、特に、車両ごとの通行を管理する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高速道路等において渋滞を減らすことは、事故の防止および遅延による経済的な損失を抑制する上で重要である。高速道路では、利用者ごとに高速道路を通行する時間および経路が異なり、高速道路の交通量を正確に予測することが困難なことも多く、予測できない渋滞が生じする恐れもある。そのため、高速道路における渋滞の発生を抑制するため様々な技術が開発されている。そのような、高速道路における渋滞を抑制する技術としては、例えば、特許文献1のような技術が開示されている。
【0003】
特許文献1は、車両の運行状態に応じて通行料を減額する料金算出装置に関するものである。特許文献1の料金算出装置は、車両が走行しているレーンの情報を取得し、渋滞を回避する走行をした場合に通行料の減額を行っている。また、特許文献1の料金算出装置は、複数の車両の所有者が1台の車両への相乗りを行った場合にも通行料の減額を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術は次のような点で十分ではない。特許文献1の料金算出装置は、渋滞を回避する走行および相乗りが行われた際に通行料を減額することで交通量を抑制している。しかし、特許文献1の技術では、個々の車両の運行を管理することができないため通常とは異なる利用傾向にある場合には、渋滞の発生を抑制することができない。そのため、特許文献1の技術は、道路の状況に応じて、渋滞を抑制する技術としては十分ではない。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するため、道路の状況に応じて車両の通行の管理することができる交通管理装置等を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の交通管理装置は、道路情報取得部、経路情報生成部、経路情報送信部、車両情報取得部、ポイント算出部を備えている。道路情報取得部は、道路の交通量の情報を取得する。経路情報生成部は、交通量に基づいて車両に指示する経路を経路情報として生成する。経路情報送信部は、道路に設置された通信装置を介して車両への経路情報を送信する。車両情報取得部は、車両の実際の運行経路を取得する。ポイント算出部は、経路情報と運行経路に基づいて車両の搭乗者に付与するポイントを算出する。
【0008】
本発明の交通量管理方法は、道路の交通量の情報を取得し、交通量に基づいて車両に指示する経路を経路情報として生成し、道路に設置された通信装置を介して車両への経路情報を送信し、車両の実際の運行経路を取得し、経路情報と運行経路に基づいて車両の搭乗者に付与するポイントを算出する。
【0009】
本発明の交通管理プログラムは、道路の交通量の情報を取得する処理と、交通量に基づいて車両に指示する経路を経路情報として生成する処理と、道路に設置された通信装置を介して車両への経路情報を送信する処理と、車両の実際の運行経路を取得する処理と、経路情報と運行経路に基づいて車両の搭乗者に付与するポイントを算出する処理とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、道路の状況に応じて車両の通行の管理することができる
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1の実施形態の構成の概要を示す図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態の交通管理装置の構成を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態のゲート通信装置の構成を示す図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態の車載装置の構成を示す図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態における高速道路の例を模式的に示す図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態の交通管理装置の動作フローを示す図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態の交通管理装置の動作フローを示す図である。
【
図8】本発明の第1の実施形態の車両と交通管理装置間の情報の送受信動作を模式的に示した図である。
【
図9】本発明の第1の実施形態における搭乗者の設定動作の例を示した図である。
【
図10】本発明の第1の実施形態における搭乗者の設定動作の例を示した図である。
【
図11】本発明の第2の実施形態の構成の概要を示す図である。
【
図12】本発明の第2の実施形態の交通管理装置の動作フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の交通需要マネージメントシステムの構成の概要を示す図である。交通管理装置10と、ゲート20と、車載装置30と、端末40と、ポイント管理サーバ50を備えている。ゲート20は、高速道路の複数の箇所にそれぞれ設置されている。車載装置30は、高速道路を走行する車両に備えられている。また、端末40は、高速道路を走行する車両の搭乗者が所持している。交通管理装置10は、例えば、高速道路の管理センターに設置され、ゲート20を介して車載装置30と通信を行う。ポイント管理サーバ50は、ネットワークを介して交通管理装置10と接続されている。また、端末40は、車載装置30と無線通信を行う。
【0013】
本実施形態の交通需要マネージメントシステムは、道路の状況に応じて車両の運行状態の管理を行うシステムである。道路の状況とは、道路の混雑状況および車両の通行可否の状況のことをいう。車両の運行状態の管理とは、高速道路上において車両が通行する経路を車両に指示して管理することをいう。また、車両の運行状態の管理には、指定した場所に待機を指示することで車両の運行を管理することも含まれる。
【0014】
交通管理装置10の構成について説明する。
図2は、交通管理装置10の構成を示す図である。交通管理装置10は、車両情報取得部11と、経路情報生成部12と、経路情報送信部13と、ポイント算出部14と、道路情報取得部15と、記憶部16を備えている。
【0015】
車両情報取得部11は、車載装置30から車両の識別情報、車両の行先および搭乗者の情報をゲート20を介して取得する。車両の行先は、車両の運転手または運転手以外の搭乗者によって車載装置30に入力される。また、車両が乗り合いバスの場合には、車両情報取得部11と、車両の搭乗者の情報を停留所に備えられた通信装置から取得してもよい。
【0016】
経路情報生成部12は、高速道路を通行している車両への指示を生成する。経路情報生成部12は、拘束道路の通行量を抑制する必要があるとき、道路サービス施設への退避または高速道路からの一般道へ退避を指示する。また、経路情報生成部12は、高速道路上において車両が通過を予定している地点までに複数の経路がある場合は、いずれかの経路を通行することを指示してもよい。道路サービス施設は、サービスエリアまたはパーキングエリアともよばれる。また、高速道路は、高速自動車国道または自動車専用道路ともよばれる。
【0017】
経路情報送信部13は、経路情報生成部12が生成した車両への指示を経路情報として各車両に送信する。経路情報送信部13は、道路上に設置されたゲート20を介して車両に経路情報を送信する。
【0018】
ポイント算出部14は、車両の実際の運行状態を基に搭乗者に付与するポイントを算出する。ポイントは、渋滞を抑制するための指示に応じて車両が運行された際に、搭乗者に付与される。ポイントとは、通行料の減額、商品の購入時または施設入場時の優待など利用者に各サービスを提供する際に用いる指標のことをいう。ポイントの算出方法については後で説明する。ポイント算出部14は、算出したポイントをポイント管理サーバ50に出力する。
【0019】
道路情報取得部15は、道路の状況に関する情報を取得する。道路の状況とは、高速道路を車両が正常に通行できるかを示す情報のことをいう。車両が正常に通行できるとは、法定速度またはあらかじめ設定された速度において車両が通行できることをいう。道路情報取得部15は、道路の状況として、例えば、高速道路の各地点の通行量、通行止めおよび車線規制の情報の情報を取得する。道路情報取得部15は、高速道路の各地点を通行する車両の平均速度の情報を道路の状況として取得してもよい。
【0020】
記憶部16は、各車両の識別情報、行先および搭乗者の情報を記憶している。また、記憶部16は、各車両へ指示として送られた経路情報を記憶している。
【0021】
車両情報取得部11、経路情報生成部12、経路情報送信部13、ポイント算出部14および道路情報取得部15は、複数または単数の半導体装置によって形成されている。車両情報取得部11、経路情報生成部12、経路情報送信部13、ポイント算出部14および道路情報取得部15における各処理は、CPU(Central Processing Unit)上のコンピュータプログラムを実行することで行われてもよい。記憶部16は、例えば、ハードディスクドライブを用いて形成されている。記憶部16は、不揮発性の半導体記憶装置によって形成されていてもよい。また、記憶部16は、複数の種類の記憶装置の組み合わせによって形成されていてもよい。
【0022】
ゲート20の構成について説明する。ゲート20は、ゲート本体21と、ゲート通信装置22を備えている。
【0023】
ゲート本体21は、道路上に設置され、車両が通過可能な構造を有している。ゲート本体21は、例えば、高速道路の車線上にアーチ状に形成されている。ゲート本体21は、柱状など他の形状であってもよい。また、ゲート本体21は、乗り合いバスの停留所として備えられていてもよい。ゲート本体21は、ゲート通信装置22が取り付けられている。
【0024】
ゲート通信装置22の構成について説明する。
図3はゲート通信装置22の構成を示す図である。ゲート通信装置22は、車両通信部23と、通信部24と、ゲート制御部25と、記憶部26をさらに備えている。
【0025】
車両通信部23は、車載装置30との無線通信を行う。車両通信部23は、車載装置30と、例えば、DSRC(Dedicated Short Range Communications)方式による通信を行う。また、車両通信部23は、車載装置30からの情報の受信を行うユニットと、車載装置30への情報の送信を行うユニットを別に含む2つ以上のユニットとして形成されていてもよい。
【0026】
通信部24は、交通管理装置10と通信を行う。通信部24は、例えば、高速道路に沿って敷設された通信ネットワークを介して交通管理装置10と通信を行う。通信部24は、無線通信ネットワークを介して交通管理装置10と通信を行ってもよい。
【0027】
ゲート制御部25は、ゲート20を通過した車両から車両通信部23が取得した車両の識別情報と、記憶部26に保存されている経路情報に含まれる車両の識別情報を比較する。ゲート制御部25は、通過した車両の識別情報と、記憶部26に保存されている経路情報に含まれる車両の識別情報が一致したとき、経路情報を車両に送信する。また、ゲート制御部25は、車両通信部23を介して車両から搭乗者と、行先の情報を受信すると、車両の識別情報、搭乗者および行先の情報を交通管理装置10に通信部24を介して送る。
【0028】
記憶部26、交通管理装置10から受信した車両の識別情報と、車両に送信する経路情報を記憶している。
【0029】
車両通信部23および通信部24は、アンテナ装置および通信制御用の半導体装置を用いて形成されている。ゲート制御部25は、複数または単数の半導体記憶装置によって形成されている。ゲート制御部25における各処理は、CPU上でコンピュータプログラムを実行することで行われてもよい。記憶部26は、不揮発性の半導体記憶装置を用いて形成されている。記憶部26は、不揮発性の半導体記憶装置以外の記憶装置を用いて形成されていてもよい。
【0030】
車載装置30の構成について説明する。
図4は、車載装置30の構成を示す図である。車載装置30は、端末通信部31と、ゲート通信部32と、制御部33と、表示制御部34と、記憶部35を備えている。車載装置30は、ECU(Electronic Control Unit)ともいう。
【0031】
端末通信部31は、端末40と無線通信を行う。端末通信部31は、近距離無線通信によって端末40とデータの送受信を行う。
【0032】
ゲート通信部32は、ゲート20の通信部24と無線通信を行う。ゲート通信部32は、例えば、ゲート20の通信部24とDSRC方式による通信を行う。ゲート通信部32は、DSRC方式以外の通信方式でゲート20の通信部24と通信を行ってもよい。
【0033】
制御部33は、車両の識別情報、搭乗者の情報および車両の行先をゲート通信部32を介してゲート20に送る。車両の識別情報には、車載装置30の識別情報が用いられてもよい。また、車両の識別情報には、車載装置30に装着されたIC(Integrated Circuit)カードの識別番号が用いられてもよい。
【0034】
表示制御部34は、交通管理装置10から送られてくる車両への指示を表示装置に表示する。表示制御部34は、交通管理装置10から送られてくる車両への指示が端末40に表示されるように制御してもよい。
【0035】
端末通信部31およびゲート通信部32は、アンテナ装置および通信制御用の半導体装置を用いて形成されている。制御部33および表示制御部34は、複数または単数の半導体記憶装置によって形成されている。制御部33および表示制御部34における各処理は、CPU上でコンピュータプログラムを実行することで行われてもよい。
【0036】
端末40は、車両の搭乗者が車両に搭乗していることを車載装置30に登録する端末装置として用いられる。端末40には、例えば、スマートフォンが用いられる。端末40は、無線通信機能を有するスマートフォン以外の携帯型の情報処理装置であってもよい。また、端末40に代えて、搭乗者が識別情報が記録されたICカードを車載装置30に読み取らせることで、搭乗者の情報が車載装置30に登録されてもよい。
【0037】
ポイント管理サーバ50は、交通需要マネージメントシステムにおけるポイントサービスの利用者の管理を行う。ポイントサービスとは、所持しているポイントに応じて、高速道路の通行料の減額、各施設での商品またはサービスの提供、商品購入時またはサービス提供時の優待を受けることができるサービスのことをいう。ポイント管理サーバ50は、利用者の識別情報および利用者ごとに付与されているポイントの値を記憶装置に記憶して管理する。ポイント管理サーバ50は、利用者に新たに付与されるポイントの値を交通管理装置10から取得する。
【0038】
図5は、車両が走行する高速道路の構造の一例を示す図である。
図5の高速道路では、出口、分岐およびサービスエリアが設置されている。
図5の高速道路上の各位置には、ゲート20が設置されている。ゲート20は、例えば、走行する車線上、高速道路からの出口、サービスエリアの出入口および分岐した後の車線上に設置されている。
【0039】
本実施形態の交通需要マネージメントシステムの動作について説明する。
図6および
図7は、交通管理装置10の動作フローを示す図である。
【0040】
始めに、車両の搭乗者の登録の動作について説明する。車両の搭乗者はそれぞれ端末40を操作して、自身が乗車していることを示す情報を車載装置30に送信する。車載装置30の端末通信部31は、端末40から送信された搭乗者の情報を取得する。端末通信部31が搭乗者の情報を取得すると、制御部33は、取得した搭乗者の情報を記憶部35に記憶する。また、車両の運転手またはその他の搭乗者は、端末40から車載装置30に行先の情報を送信する。行先は、車載装置30に直接、入力されてもよい。
【0041】
車両がゲート20を通過すると、制御部33は、ゲート通信部32を介して車両の識別情報と、車両の行先と、搭乗者の識別情報をゲート20に送信する。複数の搭乗者がいるとき、制御部33は、全ての搭乗者について搭乗者それぞれの識別情報をゲート通信部32を介してゲート20に送信する。
【0042】
ゲート20の車両通信部23は、車載装置30から送信された車両の識別情報と、車両の行先と、搭乗者の識別情報を取得する。車両の識別情報と搭乗者の識別情報を取得すると、ゲート制御部25は、車両の識別情報と、車両の行先と、搭乗者の識別情報を通信部24を介して交通管理装置10に送信する。
【0043】
図8は、車載装置30が搭乗者と行先の情報をゲート20を介して交通管理装置10に送る動作を模式的に示す図である。車両が乗用車の場合は、高速道路上に下車することがないため、車両の行先と搭乗者の情報がゲート20を介して交通管理装置10に送信される。バスの場合は、搭乗者と、搭乗者ごとの行先と、バスの行先の情報がゲート20を介して交通管理装置10に送信される。搭乗者が高速道路上のバス停で下車しない場合には、バスの場合にも、搭乗者と、バスの行先の情報がゲート20を介して交通管理装置10に送信されてもよい。また、
図8では、交通管理装置10がゲート20を介して各車両に運行経路の指示を送信している。
【0044】
図2および
図6において、交通管理装置10の車両情報取得部11は、車両の識別情報、車両の行先および搭乗者の情報を取得する(ステップS11)。車両情報取得部11が車両の識別情報、行先および搭乗者の情報を取得すると、経路情報生成部12は、情報を取得した車両の行先と道路情報を比較し、運行経路を指示する必要があるかを判断する(ステップS12)。経路情報生成部12は、車両の行先までの経路上で交通量が基準以上の区間があったときに車両の運行経路を管理する必要があると判断する。車両の経路を管理する必要がないと判断すると(ステップS13でNo)、経路情報生成部12は、車両の識別情報、行先および搭乗者の情報を記憶部16に記憶する(ステップS16)。
【0045】
また、車両の運行経路を指示する必要があると判断すると(ステップS13でYes)、経路情報生成部12は、車両に指示する経路情報を生成する(ステップS14)。経路情報生成部12が車両に指示する経路情報を生成すると、経路情報送信部13は、受け取った経路情報をゲート20に送る(ステップS15)。経路情報送信部13は、例えば、車両の行先までの経路上のゲート20のうち次に車両が通過するゲート20に経路情報を送信する。また、経路情報生成部12は、車両の識別情報、行先および搭乗者の情報を記憶部16に記憶する(ステップS16)。
【0046】
ゲート20のゲート制御部25は、通信部24を介して車両の識別情報と経路情報を受け取ると、受け取った経路情報を記憶部26に記憶する。
【0047】
ゲート制御部25は、車両通信部23から入力される車両の識別情報と、記憶部26に記憶している車両の識別情報を比較する。車両通信部23から入力される車両の識別情報と、記憶部26に記憶している車両の識別情報が一致すると、ゲート制御部25は、経路情報を車両通信部23を介して車両に送信する。
【0048】
車載装置30のゲート通信部32は、ゲート20から経路情報を受信する。経路情報を受信すると、表示制御部34は、経路情報に含まれる経路を表示装置に表示する。表示制御部34は、音声情報によって経路情報を搭乗者に伝達してもよい。
【0049】
車両が通過する経路上に設置されたゲート20は、車両の識別情報等を取得し、交通管理装置10に送る。各ゲート20から交通管理装置10に送られた通行した車両の識別情報等は、通過時刻およびゲート20の識別情報と紐付けられて記憶部16に記憶される。
【0050】
次に出口を通過した車両ついての処理について説明する。車両が高速道路の出口に設置されたゲート20を通過すると、制御部33は、ゲート通信部32を介して車両の識別情報と搭乗者の識別情報をゲート20に送信する。車両の識別情報と搭乗者の識別情報を車両通信部23を介して受信すると、ゲート20のゲート制御部25は、車両の識別情報と搭乗者の識別情報を通信部24を介して交通管理装置10に送る。
【0051】
図2および
図7において、交通管理装置10の車両情報取得部11は、車両の識別情報、行先情報および搭乗者の情報を取得する(ステップS21)。車両情報取得部11が車両の識別情報、行先情報および搭乗者の情報を取得すると、ポイント算出部14は、記憶部16を参照して情報を取得した車両に運行経路の指示が行われていたかを確認する。運行経路の指示が行われていなかったとき(ステップS22でNo)、ポイント算出部14は、記憶部16の車両の識別情報に紐づけられている搭乗者の情報を削除する(ステップS26)。
【0052】
運行経路の指示が行われていたとき(ステップS22でYes)、ポイント算出部14は、記憶部16を参照して、各車両の経路情報と実際の運行経路を比較する(ステップS23)。ポイント算出部14は、経路情報の経路と、実際の運行経路が一致の有無に基づいて搭乗者に付与するポイントを算出する(ステップS24)。
【0053】
ポイント算出部14のポイントの算出方法について説明する。ポイント算出部14は、ポイントPを以下の式に基づいて算出する。
ポイントP=(L1xα)+(T1+β)+(L2×α)+・・・+(Ln×α)+γ
L1、L2およびLnは、車両の通行距離に基づくポイントを示している。通行距離に応じたポイントの値はあらかじめ設定されている。L1は、高速道路を区間ごとに区切った場合の第1区間、L2は、第2区間、Lnは、第n区間(nは整数)を示している。区間は、1区間または2区間であってもよい。αは、車両の搭乗者数を基にした係数である。例えば、搭乗者数が一人の場合にはα=0、搭乗者が二人の場合にはα=0.5、搭乗者が3人の場合にはα=1のように乗車人数が増えるに従って、ポイントが増加するように設定される。区間ごとに乗車人数が変わる場合には、それぞれの乗車人数に応じた係数が用いられる。T1は、サービスエリアの滞在時間に基づくポイントを示している。滞在時間に応じたT1の値は、あらかじめ設定されている。βは、サービスエリアに回避した際に付与されるボーナスポイントである。また、γはルートの変更指示に従った際に付与されるボーナスポイントである。
【0054】
ポイントを算出すると、ポイント算出部14は、算出したポイントを車両の搭乗者に付与する(ステップS25)。ポイント算出部14は、算出したポイントを搭乗者の識別情報とともにポイント管理サーバ50に送る。ポイント管理サーバに送られたポイントは、例えば、通行料の減額に用いられる。算出したポイントをポイント管理サーバ50に送ると、ポイント算出部14は、記憶部16に記憶されている搭乗者の識別情報を消去する(ステップS26)。
【0055】
図9は、高速道路を乗用車で利用した場合における搭乗者の情報の登録フローを模式的に示した図である。高速道路の入り口のゲートを通過する前に、端末40を介して車載装置30であるECUに搭乗者の識別情報が搭乗者ユーザID(Identifier)として設定される。また、乗用車の行先に応じて高速道路から出る出口の情報がECUに設定される。
【0056】
乗用車が高速道路の入り口ゲートを通過するとゲート20を介して交通管理装置10に、搭乗者の識別情報である搭乗者ユーザID、行先を示す高速道路予定出口IDおよび入り口ゲートの識別情報である高速道路入口IDの情報が送られる。また、高速道路の出口では、搭乗者ユーザID、高速道路出口IDおよび高速道路入口IDが交通管理装置10に送られポイントの算出に用いられる。また、ECUに記憶されている搭乗者の情報は、予定出口を通過したときまたは乗用車からの降車時に削除される。
【0057】
高速道路を利用する車両が乗り合いバスの場合は、搭乗者の情報が高速道路上に設置された停留所を介して交通管理装置10に送信されてもよい。
図10は、高速道路を乗り合いバスで利用した場合における搭乗者の情報の登録フローを模式的に示した図である。交通管理装置10には、バスの運行会社からバスの識別情報を示す車両IDがあらかじめ登録されている。また、バスを乗客として利用する搭乗者の識別情報は、バスの搭乗時に端末40からバスの車載装置30であるECUに登録される。また、バスを乗客として利用する搭乗者の識別情報は、停留所を介して搭乗者の識別情報が登録されてもよい。
【0058】
図10において、乗り合いバスでは高速道路上の停留所において、搭乗者の情報の交通管理装置10への送信が行われる。
図10において、例えば、停留所Aでは、搭乗者がいないため、バスの車両IDとともに乗車した搭乗者がいないことを示す情報が交通管理装置10に送られる。停留所Bでは、搭乗者のユーザID1が登録された情報が交通管理装置10に送られ、停留所Cでは、ユーザID2が新たに乗車として登録された情報が交通管理装置10に送られている。また、停留所Eでは、ユーザID2の搭乗者が下車し、降車を示す情報が交通管理装置10に送られ、停留所Gでは、ユーザID2の降車を示す情報、停留所Hでは搭乗者がいないことを示す情報が交通管理装置10に送られている。すなわち、乗り合いバスでは、高速道路上で搭乗者が乗降車する停留所において、車両情報取得部11が搭乗者の情報を取得している。このように、バス車両IDと停留所ごとの搭乗者IDを管理することで乗り合いバスを利用する搭乗者に対してポイントを付与することができる。
【0059】
付与されるポイントの具体的な例について説明する。L1=10、L2=10として設定されている2区間を車両が通過する場合を例に説明する。車両の乗車人数を基にした係数αは、例えば、搭乗者数が1人の場合は、α=0、搭乗者が2人の場合は、α=0.5、搭乗者が3人の場合は、α=1として設定されているとする。また。指示に従った場合のボーナスポイントβは、β=10として設定されているとする。また、休憩施設に待機した場合の1時間あたりのポイントがT=5であったとする。
【0060】
このとき、経路変更の指示が無く、休憩施設への待機の指示に従って休憩施設に1時間、待機した場合には、例えば、15ポイントとなる。また、経路の変更指示に従って、区間L1と区間L2を搭乗者3人で通行した場合には、30ポイントとなる。
【0061】
上記の例では、待機指示にしたがってサービスエリア等に退避して待機した場合に待機時間に応じてポイントが付与されるが、待機時間の指示時間と実際の待機時間との差に応じて、ポイントが付与されてもよい。また、走行距離と搭乗者数に応じたポイントの付与が、高速道路を利用したことに対するポイントの付与として、指示の有無とは別に行われてもよい。
【0062】
また、上記の例では、ポイント算出部14は、ポイントを車両が出口を通過した後に算出して付与している。そのような構成に代えて、区間の通過およびサービスエリア等への待機ごとにポイントの算出および付与が行われてもよい。そのような構成とすることで、途中のサービスエリア等でのポイントの使用および出口において通行料を減額することが可能となり利便性が向上する。
【0063】
本実施形態では、交通管理装置10からの車両への指示は、車載装置30が表示装置に表示することで車両への伝達が行われている。そのような構成に代えて、車両への指示が道路の上部または道路脇に設置された表示装置に表示される構成としてもよい。そのような構成とする場合には、複数の車両に対しての同一の指示として表示されてもよい。複数の車両に対しての同一の指示として送ることで、各装置の処理量および通信量を抑制することができる。
【0064】
本実施形態の交通需要マネージメントシステムは、道路状況に応じて交通管理装置10がゲート20を介して各車両に運行経路および休憩施設への待機を経路情報として指示している。また、交通管理装置10は、ゲート20を介して取得する実際の運行経路の情報を基に、指示した運行経路に従ったかを判断し、従っていた場合に搭乗者にポイントを付与している。そのため、本実施形態の交通需要マネージメントシステムでは、交通管理装置10の指示に車両の搭乗者が従う可能性が高くすることができる。その結果、本実施形態の交通需要マネージメントシステムでは、道路状況に応じた車両の管理によって渋滞の抑制を行うことができる。
【0065】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。
図11は、本実施形態の交通管理装置の構成を示す図である。本実施形態の交通管理装置は、道路情報取得部101と、経路情報生成部102と、経路情報送信部103と、車両情報取得部104と、ポイント算出部105を備えている。
【0066】
道路情報取得部101は、道路の交通量の情報を取得する。経路情報生成部102は、交通量に基づいて車両に指示する経路を経路情報として生成する。経路情報送信部103は、道路に設置された通信装置を介して車両への経路情報を送信する。車両情報取得部104は、車両の実際の運行経路を取得する。ポイント算出部105は、経路情報と運行経路に基づいて車両の搭乗者に付与するポイントを算出する。
【0067】
ここで、道路情報取得部101は、道路情報取得手段の一態様である。また、第1の実施形態の道路情報取得部15は、道路情報取得部101の一例である。経路情報生成部102は、経路情報生成手段の一態様である。また、第1の実施形態の経路情報生成部12は、経路情報生成部102の一例である。経路情報送信部103は、経路情報送信部103は、経路情報送信手段の一態様である。また、第1の実施形態の経路情報送信部13は、経路情報送信部103の一例である。車両情報取得部104は、車両情報取得手段の一態様である。また、第1の実施形態の車両情報取得部11は、車両情報取得部104の一例である。ポイント算出部105は、ポイント算出手段の一態様である。また、第1の実施形態のポイント算出部14は、ポイント算出部105の一例である。
【0068】
本実施形態の交通管理装置の動作について説明する。
図12は、交通管理装置の動作フローを示す図である。
図11および
図12において、道路情報取得部101は、道路の交通量の情報を取得する(ステップS101)。道路の交通量の情報を取得すると、経路情報生成部102は、交通量に基づいて車両に指示する経路を経路情報として生成する(ステップS102)。具体的に、交通量に基づいて車両に指示する経路とは、渋滞につながる恐れのある車両の運行を開始する指示のことをいう。経路情報を生成すると、経路情報送信部103は、道路に設置された通信装置を介して車両への経路情報を送信する(ステップS103)。経路情報を送信すると、車両情報取得部104は、車両の実際の運行経路を取得する(ステップS104)。車両の実際の運行経路を取得すると、ポイント算出部105は、経路情報と運行経路に基づいて車両の搭乗者に付与するポイントを算出する(ステップS105)。
【0069】
本実施形態の交通管理装置は、交通量に基づいて車両に指示する経路を生成し、道路に設置された通信装置を介して車両に送信している。また、交通管理装置は、車両の実際の運行経路と、指示した経路情報に基づいて利用者に付与するポイントを算出している。車両に指示する経路情報と運行情報を基に、車両の搭乗者に付与することで搭乗者が指示に従う可能性を高めることができる。そのため、本実施形態の交通管理装置は、実際の交通量を基にした道路の状況に応じて車両の運行を管理することができる。
【0070】
第1および第2の実施形態の交通管理装置における処理は、コンピュータプログラムをコンピュータで実行することによって行うことができる。
図13は、交通管理装置における各処理を行うコンピュータプログラムを実行するコンピュータ200の構成の例を示したものである。コンピュータ200は、CPU201と、メモリ202と、記憶装置203と、I/F(Interface)204と、通信I/F205を備えている。
【0071】
CPU201は、記憶装置203から各処理を行うコンピュータプログラムを読み出して実行する。メモリ202は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等によって構成され、CPU201が実行するコンピュータプログラムや処理中のデータが一時保存される。記憶装置203は、CPU201が実行するコンピュータプログラムを保存している。記憶装置203は、例えば、不揮発性の半導体記憶装置によって構成されている。記憶装置203には、ハードディスクドライブ等の他の記憶装置が用いられてもよい。I/F204は、管理システムの他の装置や管理対象のネットワークの端末等との間でデータの入出力を行うインタフェースである。通信I/F205は、通信ネットワークを介して他の装置と通信を行う。また、第1の実施形態の端末40およびポイント管理サーバ50も同様の構成とすることができる。
【0072】
また、各処理に行うコンピュータプログラムは、記録媒体に格納して頒布することもできる。記録媒体としては、例えば、データ記録用磁気テープや、ハードディスクなどの磁気ディスクを用いることができる。また、記録媒体としては、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の光ディスクを用いることもできる。不揮発性の半導体記憶装置を記録媒体として用いてもよい。
【0073】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0074】
(付記1)
道路の交通量の情報を取得する道路情報取得手段と、
前記交通量に基づいて車両に指示する経路を経路情報として生成する経路情報生成手段と、
前記道路に設置された通信装置を介して前記車両への前記経路情報を送信する経路情報送信手段と、
前記車両の実際の運行経路を取得する車両情報取得手段と、
前記経路情報と前記運行経路に基づいて前記車両の搭乗者に付与するポイントを算出するポイント算出手段と
を備える交通管理装置。
【0075】
(付記2)
前記車両情報取得手段は、前記通信装置を介して前記車両の行先および搭乗者の情報を取得する付記1に記載の交通管理装置。
【0076】
(付記3)
前記車両情報取得手段は、前記搭乗者が乗降車を行う地点ごとに前記搭乗者の情報を取得する付記1または2に記載の交通管理装置。
【0077】
(付記4)
前記ポイント算出手段は、前記経路情報と前記運行経路が一致したときに、前記ポイントを加算する付記1から3いずれかに記載の交通管理装置。
【0078】
(付記5)
前記ポイント算出手段は、前記車両の搭乗者数に基づいて前記ポイントを加算する付記1から4いずれかに記載の交通管理装置。
【0079】
(付記6)
前記ポイント算出手段は、前記車両が前記経路情報に示された場所に待機したとき、前記ポイントを加算することを特徴とする付記1から5いずれかに記載の交通管理装置。
【0080】
(付記7)
付記1から6いずれかに記載の交通管理装置と、
道路上に設置され前記道路を通行する車両と無線通信を行う通信装置と
を備え、
前記交通管理装置の経路情報送信手段は、前記通信装置を介して前記車両に前記経路情報を送信する交通需要マネージメントシステム。
【0081】
(付記8)
道路の交通量の情報を取得し、
前記交通量に基づいて車両に指示する経路を経路情報として生成し、
前記道路に設置された通信装置を介して前記車両への前記経路情報を送信し、
前記車両の実際の運行経路を取得し、
前記経路情報と前記運行経路に基づいて前記車両の搭乗者に付与するポイントを算出する交通管理方法。
【0082】
(付記9)
前記通信装置を介して前記車両の行先および搭乗者の情報を取得する付記8に記載の交通管理方法。
【0083】
(付記10)
前記搭乗者が乗降車を行う地点ごとに前記搭乗者の情報を取得する付記8または9に記載の交通管理方法。
【0084】
(付記11)
前記経路情報と前記運行経路が一致したときに、前記ポイントを加算する付記8から10いずれかに記載の交通管理方法。
【0085】
(付記12)
前記車両の搭乗者数に基づいて前記ポイントを加算する付記8から11いずれかに記載の交通管理方法。
【0086】
(付記13)
前記車両が前記経路情報に示された場所に待機したとき、前記ポイントを加算することを特徴とする付記8から12いずれかに記載の交通管理方法。
【0087】
(付記14)
道路の交通量の情報を取得する処理と、
前記交通量に基づいて車両に指示する経路を経路情報として生成する処理と、
前記道路に設置された通信装置を介して前記車両への前記経路情報を送信する処理と、
前記車両の実際の運行経路を取得する処理と、
前記経路情報と前記運行経路に基づいて前記車両の搭乗者に付与するポイントを算出する処理と
をコンピュータに実行させる交通管理プログラム。
【0088】
(付記15)
前記通信装置を介して前記車両の行先および搭乗者の情報を取得する処理をコンピュータに実行させる付記14に記載の交通管理プログラム。
【0089】
(付記16)
前記搭乗者が乗降車を行う地点ごとに前記搭乗者の情報を取得する処理をコンピュータに実行させる付記14または15に記載の交通管理プログラム。
【0090】
(付記17)
前記経路情報と前記運行経路が一致したときに、前記ポイントを加算する処理をコンピュータに実行させる付記14から16いずれかに記載の交通管理プログラム。
【0091】
(付記18)
前記車両の搭乗者数に基づいて前記ポイントを加算する処理をコンピュータに実行させる付記14から17いずれかに記載の交通管理プログラム。
【0092】
(付記19)
前記車両が前記経路情報に示された場所に待機したとき、前記ポイントを加算することを特徴とする付記14から18いずれかに記載の交通管理プログラム。
【符号の説明】
【0093】
10 交通管理装置
11 車両情報取得部
12 経路情報生成部
13 経路情報送信部
14 ポイント算出部
15 道路情報取得部
16 記憶部
20 ゲート
21 ゲート本体
22 ゲート通信装置
23 車両通信部
24 通信部
25 ゲート制御部
26 記憶部
30 車載装置
31 端末通信部
32 ゲート通信部
33 制御部
34 表示制御部
35 記憶部
40 端末
50 ポイント管理サーバ
101 道路情報取得部
102 経路情報生成部
103 経路情報送信部
104 車両情報取得部
105 ポイント算出部
200 コンピュータ
201 CPU
202 メモリ
203 記憶装置
204 I/F
205 通信I/F