IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシーの特許一覧 ▶ ローム アンド ハース カンパニーの特許一覧

特許7381449エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ポリエチレンインターポリマー
<>
  • 特許-エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ポリエチレンインターポリマー 図1
  • 特許-エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ポリエチレンインターポリマー 図2
  • 特許-エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ポリエチレンインターポリマー 図3
  • 特許-エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ポリエチレンインターポリマー 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ポリエチレンインターポリマー
(51)【国際特許分類】
   C08L 23/18 20060101AFI20231108BHJP
   C08F 210/18 20060101ALI20231108BHJP
【FI】
C08L23/18
C08F210/18
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020509059
(86)(22)【出願日】2018-08-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-05
(86)【国際出願番号】 US2018047906
(87)【国際公開番号】W WO2019040845
(87)【国際公開日】2019-02-28
【審査請求日】2021-08-20
(31)【優先権主張番号】62/549,503
(32)【優先日】2017-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(73)【特許権者】
【識別番号】590002035
【氏名又は名称】ローム アンド ハース カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】リ ピ シャン、コリン
(72)【発明者】
【氏名】スン、リーシン
(72)【発明者】
【氏名】マンガネッリ、ジェフ、エフ.
(72)【発明者】
【氏名】クレイフィールド、ティモシー、イー.
【審査官】岩田 行剛
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-214577(JP,A)
【文献】特開平09-132683(JP,A)
【文献】特開平08-337693(JP,A)
【文献】特表2005-528412(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08L 23/
C08F 210/
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エチレン/C-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含む組成物であって、前記インターポリマーが、次の関係:Tg(℃)≦[0.625(℃/重量%)XC-55℃]を満たし、式中、Tgは、前記インターポリマーのガラス転移温度であり、XCは、前記インターポリマーの結晶化度重量%であり、
前記インターポリマーは以下の関係:Mw(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MV+87939(g/mol)を満たし、式中、Mwは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)であり、前記インターポリマーの非共役ポリエンは、5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)または5-ビニル-2-ノルボルネン(VNB)、であり、
前記インターポリマーの重量平均分子量(Mw)が120,000g/モル以上である、組成物。
【請求項2】
前記エチレン/C-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、以下:Mw(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MV+125000(g/mol)を満たし、式中、Mwは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、インターポリマーのムーニー粘度(ML1+4、125℃)である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記エチレン/C-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、以下の関係:Mw(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MV+165000(g/mol)を満たし、式中、Mwは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である、請求項1~2のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項4】
前記エチレン/C-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、以下の関係:Mw(g/mol)≧{1097.8[(g/mol)/MV]*MV+187500(g/mol)}を満たし、式中、Mwは、前記インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、前記インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記エチレン/C-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、以下の関係:Mw(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MV+210000(g/mol)を満たし、式中、Mwは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、インターポリマーのムーニー粘度(ML1+4、125℃)である、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記エチレン/C-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、前記インターポリマーの重量に基づいて、30~60重量%の重合オクテンを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記エチレン/C-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーのC-C10アルファ-オレフィンが、C、CまたはCアルファ-オレフィンである、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物が、前記インターポリマーとは、以下の特性:Mw、Mn、MWD、Tg、および/またはムーニー粘度(ML1+4、125℃)のうちの1つ以上が異なる第2のエチレン/C-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーをさらに含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記エチレン/C-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、100,000g/モル~600,000g/モルのMwを有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2017年8月24日に出願された米国仮出願第62/549,503号の優先権の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
EPDMは、架橋押出プロファイルおよび成形品の製造に使用される、好ましくかつ最も支配的な炭化水素エラストマーである。これらの物品は、主に自動車、インフラ、および一般的なゴム産業に使用されるジエン官能性を有するEPDMは、硫黄と過酸化物の両方の架橋に使用できるが、ジエンのないPOEは過酸化物の架橋に使用できる。飽和炭化水素ゴムは、加工が容易で、耐候性があり、耐湿性があることが知られているが、EPDMから形成されたゴムコンパウンドは、柔軟性、しなやかさ、および建築粘着性が制限される。天然ゴム、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、およびポリクロロプレンなどの他の天然および合成ゴムは、より低い骨格弾性率を有する不飽和バックボーンを有し、より良好な機械的特性をもつゴムコンパウンドをもたらす。ゴムの骨格の軟質の性質により、このような「柔軟なゴム」で作られたコンパウンドは、タイヤとベルトの製造での使用に適している。
【0003】
エラストマー組成物は以下に開示されている。WO2011/008837、WO2012/092491、US2006/0183631、WO2011/163176、EP1433812A1、WO2011/041230、WO2006/009976、WO2000/26268、WO2013/096418、WO2017/044533、WO1996/011963、WO1996/37568、US9388254、US9040605、US8178031、EP751182A1、EP718324A1、WO2011/0065877、WO2007/136494、JP04132672B2(要約)、JP2004035813(要約)、およびEP1433812A1。しかしながら、高分子量および硫黄と過酸化物の両方で硬化可能なより軟質な骨格の組み合わせによって、改善された加工性および粘性を構築するための低い弾性率を備えたエチレン系エラストマーとそれを含む組成物の必要性が残っている。この必要性は、以下によって満たされる。
【発明の概要】
【0004】
エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含む組成物であって、インターポリマーが、次の関係:Tg(℃)≦0.625(℃/重量%)XC-55℃を満たし、式中、Tgは、インターポリマーのガラス転移温度であり、XCは、インターポリマーの重量%結晶化度である、その組成物。
【0005】
第1のエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー、および第2のエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含む第1の組成物を含む組成物であって、その第1の組成物が、次の関係:TgFC(℃)≦0.625(℃/重量%)XCFC-55℃を満たし、式中、TgFCは、第1の組成物のガラス転移温度であり、XCFCは、第1の組成物の重量%結晶化度である、組成物。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】いくつかの本発明のEODMおよび比較EPDMについての「Tg」対「重量%結晶化度」のプロットである。
図2】いくつかの本発明のEODMおよび比較EPDMの「Mw」対「MV(l+4、125℃)」のプロットである。
図3】NORDEL 4640およびEODM 5の複素せん断レオロジーを示す。
図4】EODM 5およびEODM 6およびNORDEL 4570のE´(Pa)対周波数(rad/秒)を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
高含有量の高級アルファオレフィン(例えば、C6、C8、C10以上)およびジエン(ENB、VNB、ヘキサジエン)を有するエチレン/アルファオレフィン/ポリエンインターポリマーが見出された。また、驚くべきことに、高級アルファオレフィンの含有量が高いと、ずり流動化特性も向上し(より高いレオロジー比)、ムーニー粘度の低いポリマーが得られ、流動性が高く加工性が高いことが判明した。ポリマーのムーニー粘度はせん断速度に依存するため、本発明のポリマーは、同等のムーニー粘度を有する、それぞれのEPDMポリマーよりも著しく高い分子量を有する。また、50重量%超のオクテンを含むアモルファスエチレン/オクテン/エチリデン-ノボルネンインターポリマーは、そのEPDMの対応物よりも低い弾性率のターポリマーをもたらす。より高い分子量およびより低い弾性率(より高い絡み合い分子量による)のこの組み合わせは、より低い弾性率、より良好な物理的特性、およびより広い温度使用範囲を有するポリマー、およびそれを含む調合物をもたらす。
【0008】
第1の態様では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含む組成物が提供され、そのインターポリマーが、次の関係:Tg(℃)≦0.625(℃/重量%)XC-55℃を満たし、式中、Tgは、インターポリマーのガラス転移温度であり、XCは、インターポリマーの重量%結晶化度である。
【0009】
第2の態様において、第1のエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー、および第2のエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含む第1の組成物を含む組成物が提供され、第1の組成物は次の関係:TgFC(℃)≦0.625(℃/重量%)XCFC-55℃を満たし、式中、TgFCは、第1の組成物のガラス転移温度であり、XCFCは、第1の組成物の重量%結晶化度である。
【0010】
本発明の組成物は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。
【0011】
エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。第1の組成物は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。
【0012】
一実施形態では、第1の態様において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは以下の関係:Mw(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MV+87939(g/mol)を満たし、式中、Mwは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0013】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、以下の関係:Mw(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MV+125000(g/mol)を満たし、式中、Mwは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエン-ターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、α-オレフィンはオクテンである。
【0014】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、以下の関係:Mw(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MV+165000(g/mol)を満たし、式中、Mwは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、α-オレフィンはオクテンである。
【0015】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、以下の関係:Mw(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MV+187500(g/mol)を満たし、式中、Mwは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、α-オレフィンはオクテンである。
【0016】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、以下の関係:Mw(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MV+210000(g/mol)を満たし、式中、Mwは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、インターポリマーのムーニー粘度(ML1+4、125℃)である。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、α-オレフィンはオクテンである。
【0017】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーのC5-C10アルファ-オレフィンは、C6、C7またはC8アルファ-オレフィン、またはC6、またはC8アルファ-オレフィン、またはC8アルファ-オレフィンである。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0018】
一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、エチレン/オクテン/非共役ポリエンインターポリマーであり、さらにエチレン/オクテン/非共役ポリエンターポリマーである。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0019】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、そのインターポリマーの重量に基づいて、30~60重量%、または31~58重量%、または32~56重量%の重合アルファ-オレフィンを含む。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、α-オレフィンはオクテンである。
【0020】
一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、そのインターポリマーの重量に基づいて、35~70重量%、または40~68重量%、または42~66重量%、または44~64重量%、または46~62重量%の重合アルファ-オレフィンを含む。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0021】
一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、そのインターポリマーの重量に基づいて、42~65重量%、または42~63重量%、または42~60重量%、または42~58重量%、または42~56重量%、または42~54重量%、または42~52重量%、または42~50重量%、または42~48重量%の重合エチレンを含む。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0022】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、そのインターポリマーの重量に基づいて、3.0~6.0重量%、または3.5~5.8重量%、または4.0~5.6重量%の重合ポリエン、または重合ジエン、または重合ENBを含む。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0023】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーにおけるアルファ-オレフィン対ポリエン、またはアルファ-オレフィン対ジエンの重量比は、6.4~14.0、または6.6~13.0、または6.8~12.5である。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0024】
一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー中のエチレンに対するアルファ-オレフィンの重量比は、1.00~1.50、または1.05~1.45、または1.10~1.40である。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0025】
一実施形態では、第1の組成物は、ムーニー粘度≧20、または≧25、または≧30、または≧35(ML1+4、125℃)を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、ムーニー粘度≧40、または≧45、または≧50(ML1+4、125℃)を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0026】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、ムーニー粘度≦100、または≦90、または≦80(ML1+4、125℃)を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0027】
ムーニー粘度は、正味のインターポリマーの粘度である。正味のポリマーとは、充填剤を含まず、かつ、油を含まないポリマーを意味する。ポリマーは、「ppm量」の1つ以上の酸化防止剤および/またはその他の安定剤で安定化してもよい。
【0028】
一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、MWD≦6.0、または≦5.5、または≦5.0、または≦4.5、または≦4.0、または≦3.5、または≦3.0を有する。一実施形態において、第1の組成物は、MWD≧2.0、または≧2.2、または≧2.4を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはEAODMターポリマーである。さらなる実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0029】
一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、重量平均分子量(Mw)≦650,000g/モル、または≦600,000g/モル、または≦550,000g/モル、または≦500,000g/モルである。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、重量平均分子量(Mw)≧100,000g/モル、または≧110,000g/モル、または≧120,000g/モル、または≧140,000g/モルを有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0030】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、0.1rad/秒、190℃において、粘度≧15,000Pa・s、または≧20,000Pa-s、または≧25,000Pa・sを有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0031】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、0.1rad/秒、190℃において、粘度、≦300,000Pa・s、または≦280,000Pa・s、または≦250,000Pa・s、または≦200,000Pa・sを有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0032】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、レオロジー比(190℃におけるV0.1/V100)≧20、または≧23、または≧25、または≧30、または≧40、または≧50を有する。一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、レオロジー比(190℃におけるV0.1/V100)≦170、または≦160、または≦150を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは(ENB)である。一実施形態では、α-オレフィンはオクテンである。
【0033】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、20~80、または30~70、または40~60のレオロジー比(190℃でV0.1/V100)を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0034】
エチレン/C5-C10α-オレフィン/-非共役ポリエンインターポリマーのレオロジー比(190℃におけるV0.1/V100)、190℃におけるV0.1および190℃におけるV100は、正味のポリマー(油なし、充填剤なし)のものである。ポリマーは、「ppm量」の1つ以上の酸化防止剤および/または他の安定剤で安定化してよい。
【0035】
一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、0~25重量%、または0~20重量%、または0~15重量%、または0~10重量%の結晶化度(XC、重量%)を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0036】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、5~25重量%、または5~20重量%、または5~15重量%の結晶化度(XC、重量%)を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0037】
一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、-70℃~-40℃、または-66℃~-42℃、または-64℃から-44℃、または-62℃~-46℃のガラス転移温度(Tg)を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0038】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、0℃~50℃、または0℃~48℃の融解温度(Tm)を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、30℃~50℃、または32℃~48℃の融解温度(Tm)を有する。さらに、インターポリマーはエチレン/C5-C10α-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは(ENB)である。一実施形態では、α-オレフィンはオクテンである。
【0039】
一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、0℃~30℃、または0℃~28℃の結晶化温度(Tc)を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、5℃~30℃、または6℃~28℃の結晶化温度(Tc)を有する。さらに、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンはENBである。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0040】
一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエン
インターポリマーは、0.860~0.880g/cc、または0.860~0.875g/cc、または0.860~0.870g/cc(lcc=1cm3)の密度を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、密度が0.855g/cc未満または0.850g/cc未満(lcc=1cm3)である。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0041】
一実施形態において、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、500,000Pa~1,200,000Pa、または600,000Pa~1,100,000PaのE´0.5(Pa)値を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、0.80~1.40、または0.90~1.30のE´500/E´0.5比を有する。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0042】
一実施形態では、組成物は、その組成物の重量に基づいて、≧90重量%、または≧95重量%、または≧98重量%、または≧99重量%のエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含む。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0043】
一実施形態では、組成物は、その組成物の重量に基づいて、≧20重量%、または≧30重量%、または≧40重量%、または≧50重量%のエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含む。さらなる実施形態では、インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0044】
一実施形態では、エチレン/C5-C10α-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、エチレン/C5-C10α-オレフィン/ジエンインターポリマー(EAODM)である。さらに、ジエンはENBである。
【0045】
組成物は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。エチレン/C5-C10α-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー、さらにEAODM、さらにEPDMは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。
【0046】
一実施形態では、組成物は、インターポリマーとは次の1つ以上の特性:Mw、Mn、MWD、Tgおよび/またはMV(ML1+4、125℃)において異なる第2のエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーをさらに含む。さらなる実施形態では、各インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、各ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、各アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0047】
一実施形態では、組成物は、その組成物の重量に基づいて、≧90重量%、または≧95重量%、または≧98重量%のエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第2のエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーの合計重量を含む。一実施形態では、組成物は、その組成物の重量に基づいて、≧30重量%、または≧40重量%、または≧50重量%のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエン共インターポリマーおよび第2のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーの合計重量を含む。
【0048】
第2の態様では、第2のエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、次の1つ以上の特性:Mw、Mn、MWD、Tgおよび/またはMV(ML1+4、125℃)が、第1のインターポリマーとは異なる。さらなる実施形態では、各インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、各ジエンはENBである。一実施形態では、各アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0049】
一実施形態では、第2の態様において、第1の組成物は以下の関係:MwFC(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MVFC+87939(g/mol)を満たし、式中、MwFCは、第1の組成物の重量平均分子量であり、MVFCは、第1の組成物のムーニー粘度(ML1+4、125℃)である。さらなる実施形態では、各インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、各ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、各アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0050】
一実施形態では、第1の組成物は以下の関係:MwFC(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MVFC+125000(g/mol)を満たし、式中、MwFCは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVFCは、インターポリマーのムーニー粘度(ML1+4、125℃)である。さらなる実施形態では、各インターポリマーは、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、各ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、各アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0051】
一実施形態では、第1の組成物は以下の関係:MwFC(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MVFC+165000(g/mol)を満たし、式中、MwFCは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVFCは、インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である。さらなる実施形態では、各インターポリマーは、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、各ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、各アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0052】
一実施形態では、第1の組成物は以下の関係:MwFC(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MVFC+187500(g/mol)を満たし、式中、MwFCは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVFCは、インターポリマーのムーニー粘度(ML1+4、125℃)である。さらなる実施形態では、各インターポリマーは、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、各ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、各アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0053】
一実施形態では、第1の組成物は以下の関係:MwFC(g/mol)≧1097.8[(g/mol)/MV]*MVFC+210000(g/mol)を満たし、式中、MwFCは、インターポリマーの重量平均分子量であり、MVFCは、インターポリマーのムーニー粘度(ML1+4、125℃)である。さらなる実施形態では、各インターポリマーは、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、各ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、各アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0054】
一実施形態では、エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーの各C5-C10アルファ-オレフィンは、C6、C7またはC8アルファ-オレフィン、またはC6、C8アルファ-オレフィン、またはC8アルファ-オレフィンである。さらなる実施形態では、各インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、各ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、各アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0055】
一実施形態において、各エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、エチレン/オクテン/非共役ポリエンインターポリマーであり、さらにエチレン/オクテン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、各ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、各アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0056】
一実施形態では、第1の組成物は、その第1の組成物の重量に基づいて、≧90重量%、または≧95重量%、または≧98重量%、または≧99重量%の第1エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第2エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーの合計重量をさらに含む。さらなる実施形態では、各インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態において、各ジエンはENBである。一実施形態では、各アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0057】
一実施形態において、組成物は、その組成物の重量に基づいて、≧90重量%、または≧95重量%、または≧98重量%、または≧99重量%の第1の組成物をさらに含む。さらなる実施形態では、各インターポリマーはエチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーである。一実施形態では、各ジエンは5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。一実施形態では、各アルファ-オレフィンはオクテンである。
【0058】
以下の実施形態は、本発明の第1の態様および第2の態様の両方に適用される。
【0059】
一実施形態では、組成物は架橋剤をさらに含む。一実施形態では、組成物は油をさらに含む。一実施形態では、本発明の組成物は充填剤をさらに含む。適切な充填剤には、粘土、CaCO3、タルク、カーボンブラック、鉱物繊維が含まれるが、これらに限定されない。一実施形態において、充填剤は、組成物の重量に基づいて、5~30重量パーセントの量で存在する。一実施形態において、本発明の組成物は、少なくとも1つの安定剤をさらに含む。適切な安定剤には、AOおよびUV安定剤が含まれるが、これらに限定されない。
【0060】
また、前出の請求項のいずれかの一項に記載の組成物から形成された架橋組成物が提供される。
【0061】
本明細書に記載の1つ以上の実施形態の組成物から形成された少なくとも1つの構成要素を含む物品も提供される。さらなる実施形態では、物品は、プロファイル、射出成形部品、ガスケット、自動車部品、建築および建設材料、靴構成部品、およびチューブからなる群から選択される。一実施形態では、物品は自動車部品である。
【0062】
本発明の組成物は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含むことができる。本発明の物品は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含むことができる。
【0063】
エチレン/C5-C10α-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー
ここで記載する本発明の組成物ために、各エチレン/C5-C10α-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第2のエチレン/α-オレフィン/非共役ポリエンインタ-ポリマーを含む)は、重合形態で、エチレン、C5-C10α-オレフィン、および非共役ポリエンを含む。ポリエンの例には、C4-C40非共役ジエンが含まれる。好ましいC5-C10脂肪族α-オレフィンは、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテンおよび1-オクテン、または1-ヘキサンおよび1-オクテン、または1-オクテンからなる群から選択される。
【0064】
一実施形態では、ジエンは、5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)である。例示的な非共役ポリエンには、1,4-ヘキサジエンおよび1,5-ヘプタジエンなどの直鎖非環式ジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエン、2-メチル-1,5-ヘキサジエン、6-メチル-1,5-ヘプタジエン、7-メチル-1,6-オクタジエン、3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン、3,7-ジメチル-1,7-オクタジエン、5,7-ジメチル-1,7-オクタジエン、1,9-デカジエン、およびジヒドロミルセンの混合異性体などの分岐鎖非環式ジエン、1,4-シクロヘキサジエン、1,5-シクロオクタジエンおよび1,5-シクロドデカジエンなどの単環脂環式ジエン、テトラヒドロインデン、メチルテトラヒドロインデンなどの多環脂環式縮合および架橋環ジエン、アルケニル、アルキリデン、シクロアルケニル、ならびに5-メチレン-2-ノルボルネン(MNB)、5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)、5-ビニル-2-ノルボルネン、5-プロペニル-2-ノルボルネン、5-イソプロピリデン-2-ノルボルネン、5-(4-シクロペンテニル)-2-ノルボルネンおよび5-シクロヘキシリデン-2-ノルボルネンなどのシクロアルキリデンノルボルネンが含まれる。ポリエンは、好ましくは、ENB、ジシクロペンタジエン、1,4-ヘキサジエン、7-メチル-1,6-オクタジエンからなる群から選択される非共役ジエンであり、好ましくは、ENB、ジシクロペンタジエンおよび1,4-ヘキサジエン、より好ましくは、ENBおよびジシクロペンタジエン、より好ましくはENBである。
【0065】
一実施形態において、各エチレン/C5-C10α-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、そのインターポリマーの重量に基づいて、主要量の重合エチレンを含む。さらなる実施形態では、各エチレン/C5-C10α-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、エチレン/C5-C10α-オレフィン/デンインターポリマーである。さらなる実施形態では、各インターポリマーはエチレン/C5-C10α-オレフィン/デンターポリマーである。さらなる実施形態において、ジエンはENBである。
【0066】
エチレン/C5-C10α-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンインターポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/ジエンターポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。
【0067】
架橋剤および油
加硫剤には、元素硫黄、4,4´-ジチオジモルホリン、チウラムジスルフィドおよびポリスルフィド、アルキルフェノールジスルフィド、2-モルホリノジチオベンゾチアゾールなどの硫黄含有化合物、ジ-tertブチルペルオキシド、tert-ブチルクミルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tertブチルペルオキシ)ヘキサン、ジ-(tertブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、tertブチルペルオキシベンゾエートおよび1,1-ジ-(tertブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンなどの過酸化物、亜鉛、マグネシウム、酸化鉛などの金属酸化物、p-キノン-ジオキシムおよびp,p´-ジベンゾイルキノン-ジオキシムなどのジニトロソ化合物、ならびに、ヒドロキシメチルまたはハロメチル官能基を含むフェノール-ホルムアルデヒド樹脂が含まれるが、これらに限定されない。本発明における使用のためのこれらの加硫剤のいずれかの適合性は、配合技術の当業者に周知のように、ポリマーの選択によって大きく左右されるであろう。硫黄は、結晶性元素硫黄またはアモルファス元素硫黄であり得、いずれの種類も純粋な形態であるか、不活性担体に担持され得る。担持硫黄の例は、Rhein ChemieのRhenogran S-80(80%Sおよび20%不活性担体)である。
【0068】
本発明の一実施形態では、硫黄含有化合物および過酸化物が好ましい加硫剤であり、硫黄含有化合物が最も好ましい。これらの加硫剤の混合物を使用できることが理解されるが、これは一般に好ましくない。加硫剤の量は、組成物中のポリマー100部に基づいて、約1~10重量部の範囲であり得る。使用される加硫温度および時間は典型的である。約250°F~約440°Fの範囲の温度、および約1分~約120分の時間を使用することができる。
【0069】
追加の架橋剤には、フェノール樹脂、アジド、アルデヒド-アミン反応生成物、ビニルシラン、ヒドロシリル化、置換尿素、置換グアニジン、置換キサンテート、置換ジチオカルバメート、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。Encyclopedia of Chemical Technology,Vol.17、第2版、Interscience Publishers、1968年、さらに、Organic Peroxides,Daniel Seern、Vol.1,Wiley-Interscience,1970年)を参照されたい。これらの全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0070】
架橋剤は、シラン-グラフトインターポリマーのために、任意の助剤と共にフェノール系硬化剤または過酸化物硬化剤、またはヒドロシリル化触媒と共にヒドロシリル化架橋剤、または任意の助剤アルミナ三水和物(「ATH」)と共にジブチルスズジラウレート(「DBTDL」)であってよい。フェノール樹脂とSnCl2はEPDM硬化に使用される(過酸化物、または硫黄、またはヒドロシリル化硬化系も使用できる)。適切な過酸化物には、芳香族ダクチル過酸化物、脂肪族ダクチル過酸化物、二塩基酸過酸化物、ケテンペルオキシド、アルキルペルオキシエステル、アルキルヒドロペルオキシド(例えば、ジアセチルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ビス-2,4-ジクロロベンゾイルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、過安息香酸tert-ブチル、tert-ブチルクミルペルオキシド、2,5-ビス(t-ブチルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン、2,5-ビス(t-ブチルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン、2,5-ビス(t-ブチルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキシン-3,4,4,4´,4´-テトラ-(t-ブチルペルオキシ)-2,2-ジシクロヘキシルプロパン、1,4-ビス-(t-ブチルペルオキシイソプロピル)-ベンゼン、1,1-ビス-(t-ブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチル-シクロヘキサン、ラウロイルペルオキシド、コハク酸過酸化物、シクロヘキサノンペルオキシド、過酢酸t-ブチル、ブチルヒドロペルオキシド、などが含まれるが、これに限定されない。加硫エラストマーは、低レベルの過酸化物の存在下で、別個の反応性押出プロセスを介してビニルシランモノマーにグラフトすることができる。適切なビニルシランには、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランが含まれるが、これらに限定されない。次いで、グラフト化エラストマーを水と反応させて、動的加硫プロセス中にジブチスズジラウレートなどの触媒の存在下でポリマーを硬化させることができる。適切な水源には、蒸気、水/エチレングリコール混合物、アルミニウム三水和物、および水酸化マグネシウムが含まれるが、これらに限定されない。エチレン-アルファ-オレフィンインターポリマーまたはエチレン-アルファ-オレフィン-ポリエンターポリマーが、この硬化システムに適した加硫エラストマーである。
【0071】
分子内に少なくとも2つのSiH基を有する水素化ケイ素を、ヒドロシリル化触媒の存在下で不飽和ゴム成分の炭素-炭素多重結合と反応させて、動的加硫中に有用な架橋を形成する。適切な水素化ケイ素化合物には、メチル水素ポリシロキサン、メチル水素ジメチルシロキサンコポリマー、メチル水素アルキルメチルポリシロキサン、ビス(ジメチルシリル)アルカンおよびビス(ジメチルシリル)ベンゼンが含まれるが、これらに限定されない。組成物のプロセスに有用な水素化ケイ素化合物の量は、ゴム中の炭素-炭素二重結合1個当たり約0.1~約10.0モル当量のSiHの範囲であり得、好ましくは、熱可塑性エラストマーのゴム成分中の炭素-炭素二重結合1個当たり約0.5~約5.0モル当量のSiHの範囲である。ヒドロシリル化加硫反応に適した触媒には、パラジウム、ロジウム、白金など、これらの金属の錯体を含む、VIII族の遷移金属が含まれる。TPV´sを製造するためにEPDMを動的に加硫するためのヒドロシリル化架橋の使用は、米国特許第6,251,998号(Medsker et al.、2001年6月26日)に記載されており、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。架橋剤は、本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。
【0072】
油には、芳香油やナフテン油などの石油、ポリアルキルベンゼン油、オレイン酸およびステアリン酸アルキルおよびアルコキシアルキルなどの有機酸モノエステル、ジアルキル、ジアルコキシアルキル、およびアルキルアリールフタレート、テレフタレート、セバケート、アジペート、およびグルタレートなどの有機酸ジエステル、トリ-、テトラ-、およびポリエチレングリコールジアルカノエートなどのグリコールジエステル、トリメリット酸トリアルキル、トリアルキル、トリアルコキシアルキル、アルキルジアリールおよびトリアリールホスフェート、塩素化パラフィン油、クマロン-インデン樹脂、パインタール、ヒマシ油、トール油、ナタネ油、大豆油などの植物油、ならびにそれらのエステルおよびエポキシ化誘導体、などが含まれるが、これらに限定されない。一実施形態では、油は、組成物の重量に基づいて、5~70重量パーセント、さらには5~60重量パーセント、さらには5~50重量パーセントの量で存在する。一実施形態において、油は、非芳香族油、パラフィン油、ナフテン油、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。適切な油には、SUNPAR 2280、PARALUX 6001、HYDROBRITE 550、CALSOL 5550が含まれるが、これらに限定されない。
【0073】
添加剤および適用
本発明の組成物は、1つ以上の追加の添加剤を含んでもよい。適切な添加剤には、充填剤、酸化防止剤およびオゾン劣化防止剤、紫外線安定剤、難燃剤、着色剤または顔料、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。充填剤には、カーボンブラック、アルミニウムのケイ酸塩、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、およびそれらの混合物、カルシウム、マグネシウムおよびそれらの混合物の炭酸塩、ケイ素、カルシウム、亜鉛、鉄、チタン、およびアルミニウムの酸化物、カルシウム、バリウム、および鉛の硫酸塩、アルミナ三水和物、水酸化マグネシウム、天然繊維、合成繊維などが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの酸化防止剤およびオゾン劣化防止剤には、ヒンダードフェノール、ビスフェノール、およびチオビスフェノール、ならびに置換ヒドロキノンが含まれるが、これらに限定されない。アゾジカルボンアミドなどの発泡剤は、発泡構造を作るために使用できる。
【0074】
一実施形態では、本発明の組成物は、熱可塑性ポリマーをさらに含む。ポリマーには、プロピレンベースポリマー、エチレンベースポリマー、およびオレフィンマルチブロックインターポリマーが含まれる、これらに限定されない。適切なエチレン系ポリマーには、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン、(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、均一に分岐した直鎖エチレンポリマー、均一に分岐した実質的に直鎖のエチレンポリマーが含まれるが、これらに限定されない。
【0075】
本発明の組成物は、様々な物品またはそれらの構成部品または部分を調製するために使用することができる。本発明の組成物は、多くの従来のプロセスおよび装置のいずれかによって完成した製品に変換することができる。例示的なプロセスには、押出、カレンダー加工、圧縮成形、および他の典型的な熱硬化性材料形成プロセスが含まれるが、これらに限定されない。物品には、シート、発泡体、成形品、押出部品が含まれるが、これらに限定されない。その他の物品には、タイヤおよびホース、ウェザーストリップ、ベルト、ホースを含む自動車部品、建築プロファイル、ワイヤーおよびケーブルジャケット、床材、ガスケット、タイヤおよびタイヤコンポーネント、コンピュータ部品、建築材料、および靴構成部材などが含まれる。当業者は、過度の実験をせずにこのリストを容易に増やすことができる。
【0076】
定義
それとは反対の記載、文脈から暗黙的、または当技術分野で慣習的でない限り、すべての部およびパーセントは重量に基づいており、すべての試験方法は本開示の出願日現在のものである。
【0077】
本明細書で使用される「組成物」という語は、組成物を含む材料、およびその組成物の材料から形成される反応生成物および分解生成物を含む。典型的に、反応生成物または分解生成物は、微量または残留量で存在する。
【0078】
本明細書で使用される「ポリマー」という語は、同じ種類かまたは異なる種類のモノマーを重合することにより調製されるポリマー化合物を指す。したがって、ポリマーという一般的な語は、ホモポリマー(微量の不純物がポリマー構造に組み込まれる可能性があることを理解した上で、1種類のモノマーのみから調製されたポリマーを指すために使用する)および以下で定義されるインターポリマーという語を包含する。触媒残滓などの微量の不純物は、ポリマー中および/またはポリマー内に組み込むことができる。本明細書で使用される「インターポリマー」という語は、少なくとも2つの異なるタイプのモノマーの重合により調製されるポリマーを指す。したがって、インターポリマーという語は、コポリマーという語(2つの異なる種類のモノマーから調製されるポリマーを指すために使用される)および2つ超の異なる種類のモノマーから調製されるポリマーを含む。
【0079】
本明細書で使用される「エチレン/α-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー」という語は、重合形態の、エチレン、α-オレフィン、および非共役ポリエンを含むポリマーを指す。一実施形態では、「エチレン/α-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー」は、(インターポリマーの重量に基づいて)主要重量%のα-オレフィンを含む。「α-オレフィン」は「アルファ-オレフィン」とも表記されることに留意されたい。本明細書で使用される「エチレン/α-オレフィン/ジエンインターポリマー」という語は、重合形態の、エチレン、α-オレフィン、およびジエンを含むポリマーを指す。一実施形態では、「エチレン/α-オレフィン/ジエンインターポリマー」は、(インターポリマーの重量に基づいて)主要重量%のα-オレフィンを含む。
【0080】
本明細書で使用される「プロピレン系ポリマー」という語は、重合形態で、主要量のプロピレンモノマー(ポリマーの重量に基づく)を含み、任意に1つ以上のコモノマーを含み得るポリマーを指す。
【0081】
「含む」、「含有する」、「有する」という語、およびそれらの派生語は、同じことが具体的に開示されているかどうかにかかわらず、追加の成分、ステップまたは手順の存在を除外するものではない。疑念を避けるために、「含む」という語の使用を通じて請求項に記載されるすべての組成物は、反対の記述がない限り、重合されているかどうかに関わらず、追加の添加剤、助剤、または化合物を含み得る。対照的に、「本質的に…からなる」という語は、操作性に必須ではないものを除き、後続の記述の範囲、他の成分、ステップ、または手順を除外する。「からなる」という語は、具体的にリストされていない成分、ステップ、または手順を除外する。
【0082】
試験法
ゲル浸透クロマトグラフィー
クロマトグラフィーシステムは、Polymer LaboratoriesモデルPL-210またはPolymer LaboratoriesモデルPL-220で構成した。カラムおよびカルーセルコンパートメントは140℃で動作させた。カラムは、3つのPolymer Laboratories、10ミクロンのMixed-Bカラムであった。使用した溶媒は、1,2,4-トリクロロベンゼンであった。「50ミリリットルの溶媒中に0.1グラムのポリマー」の濃度で試料を調製した。試料の調製に使用した溶媒には、「200ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)」が含まれていた。試料は、160℃で2時間軽く撹拌して調製した。注入量は100マイクロリットルで、流量は1.0ミリリットル/分であった。
【0083】
GPCカラムセットのキャリブレーションは、21の「狭い分子量分布ポリスチレン標準液」により、6つの「カクテル」混合物に配置した580~8,400,000g/モルの範囲の分子量を、個々の分子量間で少なくとも10(a decade)離して用いた。標準は、Polymer Laboratories(英国シュロップシャー州)から購入した。ポリスチレン標準液は、分子量が1,000kg/mol以上の場合は「50ミリリットルの溶媒に0.025グラム」、分子量が1,000kg/mol未満の場合は「50ミリリットルの溶媒に0.05グラム」で調製した。ポリスチレン標準駅を、穏やかに撹拌しながら、摂氏80度で30分間溶解した。狭い標準混合物を最初に流し、そして劣化を最小限に抑えるよう「最高分子量」成分を減少させる順で分析した。ポリスチレン標準液のピーク分子量は、次の式、Mポリエチレン=A×(Mポリスチレン)B(式中、Mは、分子量、Aは、0.431の値、Bは、1.0に等しい)(Williams and Ward,J.Polym.Sc.、Polym.Let.、6、621(1968年)に記載されているように)を使用してポリエチレン分子量に変換した。VISCOTEK TriSECソフトウェア、バージョン3.0を使用して、ポリエチレン等価分子量の計算を実行した。
【0084】
EODM組成分析のための13C NMR法
試料を、10mmNMRチューブの「0.2g試料」に、クロムアセチルアセトネート(緩和剤)中の「0.025M」である約「2.6g」の「テトラクロロエタン-d2/オルトジクロロベンゼンの50/50混合物」を加えることで調製した。チューブとその内容物を150℃に加熱することにより、試料を溶解し、均質化した。データは、Bruker Dual DUL高温CryoProbeを備えたBruker 400MHz分光計を使用して回収した。データは、「データファイルごとに160回のスキャン」、試料温度120℃で6秒のパルス繰り返し遅延を使用して取得した。回収は、25,000Hzのスペクトル幅および32Kデータポイントのファイルサイズを使用して実行した。実施例の各組成のNMRスペクトル分析は、以下の分析方法を使用して実施した。EPDMに存在するモノマーの定量は、次の式(1~9)を使用して計算できる。
【0085】
エチレンのモル数の計算により、55.0~5.0ppmのスペクトル範囲を1000整数単位に正規化する。正規化された積分面積の下での寄与は、ENB炭素のうち7つだけを占めている。SC66は、オクテンを形成する6個の炭素原子の側鎖の炭素番号6(メチルから数えて)である。
【数1】
【0086】
動的機械分光法(DMS)
窒素パージ下で、「25mm平行プレート」を備えたTA Instruments ARESを使用して、小角振動せん断(溶融DMS)を実行した。試料の充填から試験の開始までの時間は、すべての試料で5分に設定した。実験は、0.1~100rad/秒の周波数範囲で、190℃で実行した。1~3%の試料の応答に基づいて、歪み振幅を調整した。応力応答を振幅と位相の観点から分析し、そこから貯蔵弾性率(G´)、損失弾性率(G´´)、動的粘度η*、およびtanデルタを計算した。動的機械分光法用の試料は、「直径25mm×厚さ3.3mm」の圧縮成形ディスクで、180℃、10MPaの成形圧力で5分間形成し、その後、冷却プラテン(15~20℃)間で2分間急冷した。レオロジー比(190℃でV0.1/V100;「RR」とも呼ぶ)を記録した。線形分子(検出可能な長鎖分岐はない)のRRは通常8以下である。
【0087】
示差走査熱量測定(DSC)
エチレン系(PE)試料(EPDMを含む)およびプロピレン系(PP)試料の結晶化度を測定するのに示差走査熱量測定(DSC)を使用する。試料(0.5g)を190℃、5000psiで2分間圧縮成形してフィルムにした。約5~8mgのフィルム試料の重量を量り、DSCパンに入れる。密閉された雰囲気を確保するためにパンに蓋を圧着する。試料のパンをDSCセルに入れ、約10℃/分の速度でPEについて180℃(PPについて230℃)の温度まで加熱する。試料をこの温度で3分間保持する。次に、試料を10℃/分の速度でPEの場合は-90℃(PPについて-90℃)に冷却し、その温度で3分間等温に維持する。次に、完全に融解するまで10℃/分の速度で試料を加熱する(2回目の加熱)。結晶化度パーセントは、第2の熱曲線から決定される融解熱(Hf)をPEについて292J/g(PPについて165J/g)の理論融解熱で除算し、この量に100を掛ける(例えば、%cryst=(Hf/292J/g)×100(PEの場合)。
【0088】
特に明記しない限り、各ポリマーの融点(Tm)は第2の熱曲線から決定され、結晶化温度(Tc)は第1の冷却曲線から決定される。DSC融解ピークは、-35℃から融解終了までの間に描かれた線形ベースラインに対する熱流の最大値(W/g)として測定される。融解熱は、-35℃から融解終了までの融解曲線下の面積として、線形ベースラインを使用して測定される。各ポリマーのガラス転移温度(Tg)は、第2の熱曲線から決定され、変曲点の半分の高さで測定された曲線の変曲点として採用される。
【0089】
ムーニー粘度
ムーニー粘度(125℃または100℃でML1+4)は、ASTM 1646に準拠して、1分間の予熱時間と4分間のローター動作時間で測定した。機器はAlpha TechnologiesのMooney Viscometer 2000である。各調合組成物の粘度は、未硬化のブランケットを使用して測定することで(実験セクションを参照)、未硬化の組成物の粘度を調べることができる。試料は、試験前に室温で24時間調整した。
【0090】
ムーニースコーチ
各組成物のスコーチ特性は、Alpha Technologies Mooney Viscometer 2000を使用して、ASTM D-1646に準拠して測定した。ムーニー粘度計は125℃に設定した。ムーニースコーチの値は小型ローターについて報告されており、「xムーニーユニット」が最小粘度を超えて上昇する時間を表す(例えば、t5は粘度における「5ムーニーユニット」の増加)。総試験時間は30分で、予熱時間は1分であった。組成物の粘度は、スコーチ特性を調べることができるように、粘度計で硬化した未硬化のブランケットから測定した。試料は、試験前に室温で24時間調整した。
【0091】
MDR分析
Alpha Technologies Rheometer MDR 2000を使用して、ASTM D-3182に準拠して各調合物のMDR硬化特性を測定した。MDR試験は、160℃で30分間にわたって実施した。各調合組成物のレオロジーは、未硬化のブランケットの試料から測定し、その後、MDR分析中に硬化した。試料は、試験前に室温で24時間調整した。ムーニーロー、ムーニーハイ、タンデルタロー、タンデルタハイ、硬化状態の特定の割合に達するまでの時間(例えば、t95は、95%の硬化状態に達するまでの時間(分)に相当する)などの粘弾性特性は、硬化サイクル中に測定した。
【0092】
ゴム組成物の混合
各ゴム調合物をBANBURYミキサーでせん断混合し(室温から開始)、ロールミルを使用して平坦なブランケットに粉砕した。
【0093】
調合物は、アップサイドダウン混合方法を使用して、Farrel BR Banbury Mixer(1.5L容量)を使用して混合した。ポリマーを硫黄および他の乾燥成分とともに秤量し、66℃(150°F)で2.5分間低速で流動させ、促進剤を加えた後、混合物をさらに流動させ、110℃(230°F)で滴下した。次いで、6´´Reliable Roll Millを使用して、混合を完了し、所望の組成の未硬化ブランケットを粉砕した。
【0094】
特性試験のための圧縮成形プラークの調製
組成物の物理的特性は、圧縮成形機で硬化したプラークから測定した(引張、圧縮永久歪み試験用)。試料は、PHI(100トンプレス)を使用してASTM D3182に準拠して圧縮成形した。
【0095】
所望の型(6インチ×6インチプラークまたは圧縮ボタン)はプラテンにあった。各試料(未硬化のブランケット)は、個々の金型キャビティの寸法よりわずかに小さくカットした。ミル方向の印を付け、試料にラベルを付した。ブラシをシリコンの希釈溶液で軽く噴霧し、型に塗布する。ミル方向に適切に配置するように注意しながら、試料を予熱した金型に配置した。プラテンを閉じた。「通常の」動作圧力は100トン、または示されるようにゲージに200,000ポンドと表示した。硬化時間が終了すると、底部プラテンは自動的に開いた。試料を取り出し、すぐに水に入れて硬化を停止させた。試料は、試験前に室温で24時間調整した。試料を加硫するために、試料を200℃で、プラークについてt95データプラス3分、および圧縮永久ひずみボタンについてt95データプラス15分を用いて調整した。
【0096】
圧縮永久歪み
圧縮永久歪みは、23℃および100℃でASTM D395に準拠して測定した。直径29mm(±0.5mm)および厚さ12.7mm(±0.5mm)のディスクを、圧縮成形のセクションで説明したように準備した圧縮成形プラークから打ち抜いた。各ボタン試料は、ノッチ、不均一な厚さおよび不均一性について検査され、選定したボタン(これらの欠陥なし)を試験した。圧縮永久歪みは、指定された温度で、各試料の2つの試験片に対して実行し、2つの試験片の平均結果を報告した。ボタン試料は、一緒に押すことができ、ボタン試料の元の高さの75%で所定の位置にロックできる2つの金属板を備えた圧縮装置に配置された。次に、圧縮した試料を含む圧縮装置をオーブンに入れ、適切な温度で指定された時間(23℃または100℃で22時間)平衡化した。この試験では、応力を試験温度で解放し、試料の厚さは室温で30分間の平衡期間後に測定した。圧縮永久歪みは、圧縮後の試料の回復度の測定値であり、式CS=(H0-H2)/(H0-H1)(式中、H0は、試料の元の厚さ、H1は使用するスペーサバーの厚さ、H2は圧縮力を除去した後の試料の最終厚さである。)に従って計算する。
【0097】
引張応力-歪み特性
引張特性は、ASTM D-1708に記載されている寸法を有する、小さな「犬の骨」型の微小引張ダイを使用してダイカットした試験片を使用して測定した。ダイカットした試験片は、圧縮成形のセクションで説明しているように準備した圧縮成形プラークから切断した。引張特性(引張強度および伸び)は、INSTRU-MET製のINSTRONモデル1122の機械方向で、ASTM D-412の方法に準拠して室温で測定した。
【0098】
ショアA硬度
圧縮成形セクションで説明したように準備された圧縮成形プラークから試料試験片を切り取った。ショアA硬度は、Durometer Standモデル902を備えたINSTRON製のShore A Durometerモデル2000で、ASTM D2240に準拠して測定した。この方法では、初期インデント、特定の期間後のインデント、またはその両方に基づいた硬度測定が可能である。本明細書で使用される場合、インデントは、10秒の指定された時間に測定した。
【0099】
温度収縮
硬化した試験片の温度収縮特性は、ASTM D-1329に準拠して測定した。モデル番号TR-6(BENZ Materials)を使用した低温での収縮。この試験方法では、結晶化効果を迅速に評価し、低温でゴムとおよびゴム状材料の粘弾性特性を比較するための温度収縮手順について説明する。初期試験片の寸法は「48mm×120mm×2mm」であり、ASTM D-1329に記載されている形状に従ってダイカットした。この試験方法は、試験片を150%に伸ばし、試験片を細長い状態で固定し、試験片を弾性が低下した状態(-45℃)に凍結し、試験片を10分間平衡化し、凍結試験片を解放し、1℃/分で温度を上昇させながら試験片を自由に収縮させ、試験片が収縮する間、定期的な温度間隔で試験片の長さを測定し、これらの温度で取得したデータから収縮率を計算することによって実施した。実際には、10%および70%の収縮に対応する温度は特に重要であり、それぞれTR10およびTR70として指定する。
【0100】
C-引裂試験
C-引裂特性は、ASTM D-624に記載されている寸法を有するダイを使用して、ダイカットした試験片を使用して測定した。ダイカットした試験片を、硬化および圧縮成形されたプラークから切断し、圧縮成形セクションで説明したように準備した。試験片は、ダイカットおよび試験の前にASTM条件(23+/-2℃および50%RH)で少なくとも16時間調整した。引裂特性は、ASTM D-624の方法に準拠して室温で測定され、INSTRU-MET製のINSTRONモデル1122を使用してミル方向で測定した。グリップ間のゲージ長は50.8mmに設定し、試験速度は508mm/分で実行し、平均C引裂強度はN/mmで報告した。
【0101】
低温脆性試験
ゴム試験片の低温脆性破壊は、方法Aを使用してASTM D2137に準拠して測定する。圧縮成形のセクションで説明したように準備した圧縮成形プラーク、および長方形の試験試料を成形プラークから打ち抜いた。5つの長方形の試験片(6.4±0.3mm)は、-60℃の温度で開始し、その後10℃刻みで試験する。伝熱流体は、Dow Corningから入手可能なPMX 200 Silicone Fluid 5である。
【0102】
熱風老化
熱風老化試験は180℃で実施する。試料は、180℃/96時間(4日間)で換気されたオーブンに曝した。引張破断伸びは、ASTM D412の方法に準拠して、室温で測定する。
【0103】
低温圧縮回復
低温クリープ回復測定は、圧縮モードで動作する8mmの平行プレートを備えたTA Instruments ARES G2を使用して実行する。試験片の厚さは2mmであり、圧縮成形によって準備する。実験は-25℃および-35℃で、プレートに1Nの力を加えて実行する(合計応力20000Pa)。通常の力を1200秒間加えた後、試料はさらに1200秒間回復させた。回復率は、力を除去する前後のプレート間のギャップの比率として測定する。
【0104】
実験
A)実験EODMの代表的な重合-連続重合
内部撹拌機を備えたコンピュータ制御オートクレーブ反応器で連続溶液重合を行う(例えば、US5,977,251およびUS6,545,088を参照)。精製混合アルカン溶媒(ExxonMobil Chemical Companyから入手可能なISOPAR E)、エチレン、オクテン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、および(使用する場合の)水素を、温度制御用のジャケット、および内部に装備された熱電対を備えた3.8L反応器に供給した。反応器への溶媒の供給は、マスフローコントローラによって測定した。可変速度ダイアフラムポンプは、溶媒の流量と反応器への圧力を制御した。ポンプの排出時に、触媒と共触媒の注入ライン、および反応器の撹拌機にフラッシュフローを提供するために、側流を取り入れた。これらの流量は、Micro-Motion質量流量計によって測定し、制御弁またはニードル弁の手動調整によって制御した。残りの溶媒をオクテン、エチレン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、および水素(使用する場合)と組み合わせて、反応器に供給した。マスフローコントローラを使用して、必要に応じて水素を反応器に供給した。
【0105】
溶媒/モノマー溶液の温度は、反応器に入る前に熱交換器を使用して制御した。この流れは反応器の底部に入った。触媒成分溶液は、ポンプおよび質量流量計を使用して計量し、触媒フラッシュ溶媒と組み合わせて、反応器の底部に導入した。激しく撹拌しながら、反応器を500psig(3.45MPa)で、液体で満たして運転した。生成物を、反応器の上部の出口ラインから除去した。反応器からの出口ラインはすべて蒸気追跡され、断熱した。安定剤または他の添加剤と共に少量の水を出口ラインに添加し、混合物を静的ミキサーに通すことにより、重合を停止させた。次いで、揮発物除去の前に、熱交換器を通過させることにより、生成物流を加熱した。揮発物除去押出機と水冷ペレタイザーを使用した押出により、ポリマー生成物を回収した。表1A-1Dを参照されたい。
【0106】
触媒1{[[[2´2´´´-[1,3-プロパンジイルビス(オキシ-kO)]ビス[3-[3,6-ビス(1,1-ジメチルエチル)-9H-カルバゾ-ル-9-イル]-5´-フルオロ-5-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)[1,1´-ビフェニル]-2-オラート-kO]](2-)]-ハフニウムジメチル}を、反応器に個別に供給し、助触媒1および助触媒2を使用してその場で活性化する。共触媒-1は、実質的にUSP5,919,988(実施例2)に開示されている、長鎖トリアルキルアミン(ARMEEN M2HT、Akzo-Nobel、Inc.から入手可能)、HClおよびLi[B(C]の反応により調製した、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートのメチルジ(C14-18アルキル)アンモニウム塩の混合物であった。共触媒-1はBoulder Scientificから購入し、さらに精製することなく使用した。共触媒-2(変性メチルアルモキサン(MMAO))はAkzo Nobelから購入し、さらに精製することなく使用した。結果として、反応器の出口流は、ポリマー、溶媒、および初期モノマー流のレベルが低下した混合物であった。ポリマーの分子量は、反応器の温度、モノマーの転換、および/または水素などの連鎖停止剤の添加を調整することによって制御した。重合反応は、定常状態条件、すなわち、一定の反応物濃度および溶媒、モノマー、および触媒の継続的な投入、および未反応のモノマー、溶媒、およびポリマーの回収の下で行った。反応器システムを冷却し、加圧して蒸気相の形成を防止した。表1A-表1Dにリストされている一連のエチレン-オクテン-ENBターポリマーを製造した。2つのシリーズのポリマーをターゲットにして合成した。50重量%のオクテンおよび5%のENBを含むアモルファスEODMポリマー、および35重量%のオクテンおよび5%のENBを含む半結晶EODMポリマーであり、各シリーズは、20、45、および100におけるムーニー粘度。
【表1】
【表2】

【表3】

【表4】
【0107】
EODM(最初の組成物)の特性を表2~表5に示す。ムーニー粘度、および13C NMRの結果を表2に示す。表3は、EODM材料の分析特性(190℃におけるDMS周波数掃引レオロジー、DSC、およびGPC)をまとめたものである。表4は、固有のTgとMwの関係をまとめたものである。表5は、これらのポリマーをタイヤ用途に適したものにする本発明のEODMの周波数の変化に対するより高い減衰およびより平坦なE´弾性率応答を示す。表6と表7は、それぞれ、アモルファスおよび半結晶性の比較NORDEL EPDMポリマーの組成と分析特性をまとめたものである。図1図4も参照されたい。
【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】
【0108】
EODMポリマー(第1の組成物)は、従来のNORDEL EPDMポリマーよりもガラス転移温度が著しく低いことがわかった。これは、アモルファスおよび半結晶EODMポリマーのEPDMよりも結晶性のTgが低いことを示す図1から明らかである。特に、アモルファスEODMの例では結晶化度がゼロまたは観察不可であり、ガラス転移温度が約50~57重量パーセントのエチレンを含むNORDEL 4570およびNORDEL 4520よりも10℃超低いことがわかった。これは、オクテンおよびENBの両方のコモノマーが、ポリマーの結晶化を破壊する有効性、および高オクテンを含む実施例の密度が低く、その結果移動度が高くTgが低いためと考えられる。これは、サブ周囲圧縮永久歪みおよび可撓性を必要とする架橋化合物の低温特性に利点があると予想される。驚くべきことに、EODMの例はEPDMポリマーよりも分子量が大きいことがわかった。図2は、ムーニー粘度の関数として、アモルファスおよび半結晶の両方のEODMの例の重量平均分子量をEPDMポリマーと比較している。アモルファスEODMポリマーの分子量は、同等のEPDMの分子量のほぼ2~3倍であることがわかっている。この効果は、オクテンが40%を超える高レベルのオクテンコモノマーで最も顕著である。高いオクテン含有量を含むEODMポリマーは、より高い絡み合い分子量を有することがわかった。
【0109】
これらの実施例がどのように製造されたかに対する、より高い絡み合い分子量の効果を理解するために、図3は、同様のムーニー粘度(それぞれ45および40)を有するアモルファスEODMポリマーおよびアモルファスEPDMポリマーの複素せん断レオロジーを比較している。EODMポリマーは、低せん断速度でより高い粘度を有し、せん断がより急速に薄くなることが観察され、EODMポリマーはよりせん断に敏感であり、その鎖はより簡単にほぐれることを示唆している。これらのポリマーの製造中に、特定の反応器内粘度、および結果として生じるポリマーのムーニー粘度を目標とし、ポリマーの分子量を上げて、目標のムーニー粘度に到達させるために、それに到達するように重合条件を調整(水素が少なく、温度が低く、転化率が低い)した。したがって、EODMポリマーを製造するために使用した反応器の条件および粘度の目標は、EPDMポリマーの場合とは大きく異なり、プロセス発明によって独特のポリマーを提供した。特性および用途の観点から、これらのEODMの高分子量および高せん断感度は、通常は加工できない高分子量ポリマーの良好な押出性、高い生強度、高速加工を必要とする用途に大きな利点をもたらす。例えば、「45ムーニー粘度ポリマー」の「加工性」を有する本発明の実施例は、しかしながら、はるかに高分子量のポリマー(400,000g/mol)の物理的特性および調合能が、従来のEPDMポリマーのそれらをはるかに超える(NORDEL 4640、40 MVについてわずか135,000g/mol)。
【0110】
EODMの室温G´弾性率は、同様の結晶化度の同等のEPDMのそれよりも大幅に低いことが発見された。例えば、EODM 4~6をNORDEL 4570およびNORDEL 4520と比較し、EODM 1~3をNORDEL 4725およびNORDEL 4770と比較する。したがって、本発明のEODM(第1の組成物)は、より軟質である(すなわち、より低いショアA値およびより低い静的および動的弾性率)という追加の利点を有し、より軟質な調合化合物をもたらすであろう。自動車用途の場合、軟質な化合物はシーリング特性を改善し、意図した使用温度で高い可撓性を提供する。対象のショアAが必要な場合、より軟質な化合物をより少ない油、およびより多くの充填剤で再調合することで、より強靱な化合物(より少ない希釈剤の存在)にすることもできる。本発明の組み合わされた特性である、より高い分子量、より軟質で、高い加工性は、材料配合機およびその最終用途の用途/特性の両方にとって魅力的な特徴である。
【0111】
特に、エチレン骨格の高弾性率に起因するEPDMは、エチレン骨格ポリマーの高弾性率に起因する「ビルディングタック(building tack)」(ゴムが未硬化の状態でそれ自体に粘着する能力を説明するために使用される語)が低いコンパウンドをもたらし、硬化前に材料の事前構築を可能にする。ビルディングタックは、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ポリブタジエンなどの軟質ゴムで一般的に知られている特性であり、材料の層が事前に組み立てられ、その後硬化されるタイヤおよびベルトの組み立てにおいて重要な特性である。軟質アモルファスEODMの例には、ビルディングタックの増加という利点があり、自動車用ベルトおよび自動車のタイヤおよびチューブの組み立てにエチレン系ポリマーの使用を拡大することができる。
【0112】
B)硫黄硬化熱硬化性の評価
ポリマーの混合および特性を、表8に示す加速硫黄加硫調合物で比較した。標準ゴムコンパウンド-標準の「アップサイドダウン」混合を使用し、CaCO3、カーボンブラック、油、ステアリン酸およびEPDMを、最初にBanburyミキサーで、ローター速度77rpmで添加した。ZnOおよびその他の硬化剤をスイープ中で添加した(65℃)。コンパウンドを100℃で滴下した。周囲条件で、6インチ2ロールミルで混合を完了し、レオロジーおよび機械的試験に使用するためにブランケットをシート状にした。
【表11】
【0113】
表9および表10は、EODM半結晶およびEODMアモルファスの第1の組成物をそれぞれ含むコンパウンドの硬化特性をまとめたものである。半結晶性EPDM第1の組成物を含む調合物(NORDEL 4725およびNORDEL 4770)と比較して、半結晶性EODM第1の組成物を含む調合物は、以下の違いを示した。「EODM調合物」のムーニー粘度は低いため、処理および流動が容易になる可能性がある。ムーニースコーチ:EODM調合物は、同等のEPDM調合物と同様のスコーチ時間を示した。MDRトルク(MH-ML):EODM調合物はMH-MLがより低いため、使用されているトルクまたはパワーが低いか、または架橋状態でも調合物がより軟質で変形しやすいことを示す。
【0114】
熱時効および非時効引張特性:半結晶EODM調合物は、より低い極限引張特性を有する(より低い歪みおよびより低い破断応力)。ショアA硬度:EODM配合はEPDMよりも低いショアA硬度を有する:これは、ポリマーの結晶化度の違いによる可能性があるが、実施例では、同等のムーニー粘度のEPDMに対して3~10ユニット低いことを示している。生強度(未硬化引張特性):EODM調合物は、同等のEPDM調合物よりも低い生強度を示す:その軟質の性質の別の指標。23℃における引裂特性:EODM調合物は引裂抵抗が低いことを示しており、これは、ポリマーネットワークの絡み合い密度が低いためである可能性がある。圧縮永久歪み100℃および23℃:EODM調合物は、同等のEPDM調合物よりも大幅に低い圧縮永久歪みを示し、100℃では4~7ユニット低く、23℃では12~14ユニット低くなる。これは、これらのEODM調合物がEPDM、より良好なシーリングおよびより良好な温度耐性を有し得ることを示唆しており、低温脆性:EODM調合物は、-60℃でより高い故障率を示した。アモルファスEODMの実施例は、半結晶EPDMの参照(NORDEL 4520およびNORDEL 4570)との比較で、次の違いを示した:EODM調合物のムーニー粘度は粘度においてより低い:処理とフローが容易になる可能性がある。ムーニースコーチ:EODM調合物は、同等のEPDM調合物と同様のスコーチ時間を示した。MDRトルク(MH-ML):アモルファスEODM配合は、MH-MLが低いため、使用されるトルクまたはパワーが低いか、架橋状態でもより軟質で変形しやすいことを示している。
【0115】
熱老化および非老化引張特性:結晶化度がない場合、アモルファスEODM調合物は、より低い引張弾性率および極限引張特性を有する(より低い歪みおよびより低い破断応力)。ショアA硬度:アモルファスEODM調合物は、同等のエチレン含有量を有するEPDMよりも低いショアA硬度を有し、同等のムーニー粘度のEPDMに対して10ユニット低い。これは、これらの調合物がより多い充填剤またはより少ない油を含むように調合することにより、より安価であるが同等またはより良好な機械的特性が得られることを示唆している。生強度(未硬化引張特性):EODM調合物は、同等のEPDM調合物よりも低い生強度を示す:そのより軟質の性質の別の指標。23℃における引裂特性:EODM配合物は引裂抵抗が低いことを示しており、これは、ポリマーネットワークの絡み合い密度が低いためである可能性がある。圧縮永久歪み100℃および23℃:アモルファスEODM調合物は、100℃(+7~10ユニット)で同等のEPDM調合物よりも高い圧縮永久歪み、および23℃(±4ユニット)で同様の圧縮永久歪みを示す。低温脆性:EODM調合物は、低温で故障率を下げることができる。例えば、90ムーニー粘度、アモルファスEODMは、-60℃でNORDEL 4570と比較した場合、ゼロパーセントの破壊を示す。
【0116】
結果の概要
新たなエチレン-オクテン-ENBターポリマー(EODM)が調製された。EPDMポリマーと比較して、EODMポリマーはより低いガラス転移温度およびより低い弾性率を示す。しかしながら、同等のムーニー粘度に対するポリマーの分子量は、半結晶の例ではより高く、アモルファスの例ではかなり高いという独特の特徴も示す。これは、他の天然ゴムおよび合成ゴムと同様に、絡み合いが少なく、せん断感受性が高く、より低い弾性率を有するポリマーをもたらすポリマーの絡み合い分子量の増加によって説明できる。より高い分子量を、ポリマーのより低い弾性率と組み合わせたこの組み合わせ(より高い絡み合い分子量に起因)によって、より低い弾性率、より良好な物理的特性、より広い温度使用範囲、例えば、EPDMと比較した場合により低いショアAおよび改善された圧縮永久歪み、を備えたポリマー、およびそのポリマーを含む調合物が得られる。本発明のEODMポリマー(第1の組成物)は、熱硬化用途に多くの有用性と利点を有する。特に、硫黄硬化コンパウンドは、流動性と軟質性における改善、ならびにより良好な機械的/物理的特性(引張り、引裂、圧縮永久歪み、低温可撓性)を示す。そのようなポリマーは、ゴム産業に、コンパウンドおよび用途の要件(例えば、より高い低せん断粘度に起因する高温耐性、低温性能、混合性および加工性、溶融強度の増加など)を満たすための追加の自由度を提供することができる。用途には次の;特に低温での、より良好な自動車用ウェザーストリップのシーリング、ベルトの組み立てのためのより高いビルディングタックを有するコンパウンド、ホースにおけるより高い温度耐性と改善された可撓性、およびタイヤ組み立てで使用するためのより良好な動的特性が含まれる。
【表12-1】
【表12-2】
【表13-1】
【表13-2】
【0117】
C)圧縮後の熱老化耐性と低温回復率
本発明のポリマーおよび比較ポリマーは、上記の方法および表11に示す調合物処方に従って混合および調製される。ゴムコンパウンドは、上記の方法に従って調製および硬化される。
【0118】
本発明のEODMポリマーを含む硬化標本は、ポリマーを除いて同じ成分で調合された比較EPDMよりも良好な耐熱老化性を有する。本発明の実施例および比較EPDM標本は、180℃に96時間曝す。表12は、EODM試料が比較EPDM(NORDEL 4725およびNORDEL 4760)よりも高い引張破断伸びの保持率を有することを示している。特に、48時間の熱風老化後、すべてのEODMの例では、引張破断伸びの保持率が34%を超えている。比較EPDMの例は、引張破断伸びの保持率が24%未満である。
【0119】
本発明のEODMポリマーを含む硬化標本は、ポリマーを除く同じ成分で調合された比較EPDMよりも良好な低温回復性を有する。表12は、-25℃および-35℃における標本の圧縮後の回復率を示している。-25℃では、圧縮後の回復%はEODMの例で比較EPDM(NORDEL 4725およびNORDEL 4760)よりも高い。-35℃では、EODM 1、EODM 4、およびEODM 5の圧縮後の回復パーセントは59%を超えている。同様の条件下で試験した比較EPDMは、58%未満の圧縮後のパーセント回復を有する。独特なのは、EODM 4が、70.2%の最も高い圧縮後のパーセント回復を有することである。圧縮後の優れたパーセント回復は、この例で使用した本発明のポリマーの低いガラス転移温度およびアモルファス性に起因し得る。
【0120】
用途の観点から、高熱老化耐性および低温弾性の組み合わせは、本発明のEODMポリマーの明確な利点である。EODMを含むゴムコンパウンドは、熱老化後もより多くの特性を保持し、低温での高弾性および低圧縮永久歪みを保持し得る。これは、自動車およびインフラストラクチャのウェザーシーリングプロファイル、および凍結温度で動作するガスケットおよびホースに有利である。
【表14】

【表15】

本願は以下の態様にも関する。
(1)エチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含む組成物であって、前記インターポリマーが、次の関係:Tg(℃)≦[0.625(℃/重量%)XC-55℃]を満たし、式中、Tgは、前記インターポリマーのガラス転移温度であり、XCは、前記インターポリマーの結晶化度重量%である、組成物。
(2)前記エチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、以下の関係:Mw(g/mol)≧{1097.8[(g/mol)/MV]*MV+87939(g/mol)}を満たし、式中、Mwは、前記インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、前記インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である、上記(1)に記載の組成物。
(3)前記エチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、以下:Mw(g/mol)≧{1097.8[(g/mol)/MV]*MV+125000(g/mol)}を満たし、式中、Mwは、前記インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、前記インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である、上記(1)または(2)に記載の組成物。
(4)前記エチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、以下の関係:Mw(g/mol)≧{1097.8[(g/mol)/MV]*MV+165000(g/mol)}を満たし、式中、Mwは、前記インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、前記インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である、上記(1)~(3)のいずれか一項に記載の組成物。
(5)前記エチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、以下の関係:Mw(g/mol)≧{1097.8[(g/mol)/MV]*MV+187500(g/mol)}を満たし、式中、Mwは、前記インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、前記インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である、上記(1)~(4)のいずれか一項に記載の組成物。
(6)前記エチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、以下の関係:Mw(g/mol)≧{1097.8[(g/mol)/MV]*MV+210000(g/mol)}を満たし、式中、Mwは、前記インターポリマーの重量平均分子量であり、MVは、前記インターポリマーのムーニー粘度(MLl+4、125℃)である、上記(1)~(5)のいずれか一項に記載の組成物。
(7)前記エチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、前記インターポリマーの重量に基づいて、30~60重量%の重合オクテンを含む、上記(1)~(6)のいずれか一項に記載の組成物。
(8)前記エチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーのC -C 10 アルファ-オレフィンが、C 、C またはC アルファ-オレフィンである、上記(1)~(7)のいずれか一項に記載の組成物。
(9)前記組成物が、前記インターポリマーとは、以下の特性:Mw、Mn、MWD、Tg、および/またはムーニー粘度(ML1+4、125℃)のうちの1つ以上が異なる第2のエチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーをさらに含む、上記(1)~(8)のいずれか一項に記載の組成物。
(10)前記エチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、100,000g/モル~600,000g/モルのMwを有する、上記(1)~(9)のいずれか一項に記載の組成物。
(11)前記エチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、15,000Pa・s以上の0.1rad/秒、190℃での粘度を有する、上記(1)~(10)のいずれか一項に記載の組成物。
(12)前記エチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、MWD≦5.0を有する、上記(1)~(11)のいずれか一項に記載の組成物。
(13)前記組成物が、前記組成物の重量に基づいて、≧90重量%の前記エチレン/C5-C10アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含む、上記(1)~(12)のいずれか一項に記載の組成物。
(14)第1のエチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第2のエチレン/C -C 10 アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含む第1の組成物を含む組成物であって、前記第1の組成物が、次の関係:Tg FC (℃)≦0.625(℃/重量%)XC FC -55℃を満たし、式中、Tg FC は、前記第1の組成物のガラス転移温度であり、XC FC は、前記第1の組成物の結晶化度重量%である、組成物。
(15)前記組成物が架橋剤をさらに含む、上記(1)~(14)のいずれか一項に記載の組成物。
(16)上記(1)~(15)のいずれか一項に記載の組成物から形成された架橋組成物。
(17)上記(1)~(16)のいずれか一項に記載の組成物から形成された少なくとも1つの構成要素を含む物品。
(18)前記物品が、プロファイル、射出成形部品、ガスケット、自動車部品、建築および建設材料、靴構成要素、ならびにチューブからなる群から選択される、上記(17)に記載の物品。
図1
図2
図3
図4