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特許7381484静脈内(IV)流体投与のための直線作動フローコントローラ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】静脈内(IV)流体投与のための直線作動フローコントローラ
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/28 20060101AFI20231108BHJP
【FI】
A61M39/28
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020550691
(86)(22)【出願日】2019-03-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-02
(86)【国際出願番号】 US2019023115
(87)【国際公開番号】W WO2019183189
(87)【国際公開日】2019-09-26
【審査請求日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】62/646,155
(32)【優先日】2018-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、スーン
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジャニス
(72)【発明者】
【氏名】アンダーウッド、ウェスリー
(72)【発明者】
【氏名】シェブグーア、シッダールタ ケイ.
【審査官】村上 勝見
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-100207(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0120040(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0043253(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0030378(US,A1)
【文献】米国特許第04360007(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
静脈内(IV)チューブのためのフローコントローラであって、前記フローコントローラは、
第1の外面と、前記第1の外面に対して角度を設けて配置される第1の内面とを有する第1の構造部材と、
前記第1の構造部材の前記第1の外面に対して平行な第2の外面と、前記第2の外面に対して角度を設けて配置され、前記第1の構造部材の前記第1の内面に対して平行な第2の連続的な内面とを有する第2の構造部材とを備え、
前記第1の構造部材と前記第2の構造部材は、両者の間に、前記チューブの一部分を受け入れるための空洞を画定しており、
前記第1の構造部材は、前記チューブの前記一部分の少なくとも一部を圧縮して前記チューブを通る医療用流体の流れを制御するために、前記チューブの長さに沿って直線的にスライド可能であり
前記第1の構造部材の前記第1の内面は、第1の傾斜表面であり、前記第2の構造部材の前記第2の連続的な内面は、第2の傾斜表面であり、前記第1の傾斜表面は、前記第2の構造部材に対する前記直線的にスライド可能な第1の構造部材のすべてのスライド可能な位置で、前記第2の傾斜表面に対して平行である、フローコントローラ。
【請求項2】
前記直線的にスライド可能な第1の構造部材は、前記チューブが前記空洞内で圧縮解除される開位置と、前記開位置から直線的に分離された閉位置とを有し、前記チューブの前記一部分は、前記傾斜した第1の表面と前記傾斜した第2の表面との間で圧縮されて、前記チューブを通る前記医療用流体の流れを止める、請求項1に記載のフローコントローラ。
【請求項3】
前記直線的にスライド可能な第1の構造部材は、前記開位置と前記閉位置との間で連続的にスライド可能であり、前記開位置と前記閉位置との間の前記直線的にスライド可能な第1の構造部材の各中間位置は、前記チューブを通る対応する中間流量を設定するための、前記第1の傾斜表面と前記第2の傾斜表面との間の前記チューブの前記一部分の中間圧縮に関連付けられる、請求項2に記載のフローコントローラ。
【請求項4】
前記第1の構造部材および前記第2の構造部材のインターロック特徴部が、レールを形成し、前記直線的にスライド可能な第1の構造部材が、前記第1の構造部材の外面上へのユーザの指からの圧力に応答して、前記第2の構造部材に対して前記レールに沿ってスライドするように構成される、請求項3に記載のフローコントローラ。
【請求項5】
前記第1の構造部材に結合されたピストンに結合された回転制御部材をさらに含み、前記回転制御部材の回転により、前記ピストンが直線運動し、それにより、前記第1の構造部材が前記第2の構造部材に対してレールに沿って直線的にスライドする、請求項3に記載のフローコントローラ。
【請求項6】
前記回転制御部材は、前記第1の構造部材に結合されたスコッチヨーク機構用のホイールを含む、請求項5に記載のフローコントローラ。
【請求項7】
前記スコッチヨーク機構用の前記ホイールは、前記第1の構造部材の前記位置の微細な直線的制御を提供するために、前記スコッチヨーク機構用の第1のホイールを含み、かつ第1の直径を有し、前記フローコントローラは、前記ピストンに結合された第2のホイールであって、前記第1の直径よりも大きい第2の直径を有する第2のホイールをさらに含み、前記第1の構造部材の前記位置の直線的制御を提供する、請求項6に記載のフローコントローラ。
【請求項8】
前記第1の構造部材を示して閉位置に保持するために、前記第2の構造部材にハードストップをさらに含む、請求項1に記載のフローコントローラ。
【請求項9】
前記フローコントローラは、静脈内(IV)セットの一部であり、前記チューブは、医療用流体を容器からカテーテルアセンブリに運ぶように構成されている、請求項1に記載のフローコントローラ。
【請求項10】
前記第1の構造部材は、第1の傾斜ウェッジ構造体であり、
前記第2の構造部材は、前記第1の傾斜ウェッジ構造体の上をスライドして、前記第1の傾斜ウェッジ構造体と第2の傾斜ウェッジ構造体との間に配置された前記IVチューブの一部分を圧縮するように構成された前記第2の傾斜ウェッジ構造体であり、
直線状スロットを有するヨークと、
ホイールの中心から半径方向に分離され、かつ前記直線状スロットにスライド可能に配置されたピンを有する前記ホイールと、
前記ヨークおよび前記第1の傾斜ウェッジ構造体に結合された伝達構造体と、を含む、請求項1に記載のフローコントローラ。
【請求項11】
前記ヨークは、前記ホイールの回転を前記伝達構造体の直線作動に伝達して、前記第2の傾斜ウェッジ構造体を前記第1の傾斜ウェッジ構造体の上に直線的にスライドさせるように構成される、請求項10に記載のフローコントローラ。
【請求項12】
前記第1の傾斜ウェッジ構造体は、第1の傾斜表面を有し、前記第2の傾斜ウェッジ構造体は、前記第1の傾斜表面に平行な第2の傾斜表面を有し、前記第1の傾斜表面と前記第2の傾斜表面との間の距離は、前記第2の傾斜ウェッジ構造体の直線的スライドによって制御可能であり、前記IVチューブの一部分を制御可能に圧縮する、請求項11に記載のフローコントローラ。
【請求項13】
前記第2の傾斜ウェッジ構造体の動きを制限する前記第1の傾斜ウェッジ構造体上のハードストップ特徴部をさらに含む、請求項10に記載のフローコントローラ。
【請求項14】
前記第1の傾斜ウェッジ構造体と前記第2の傾斜ウェッジ構造体との間のインターロックインターフェースをさらに含む、請求項10に記載のフローコントローラ。
【請求項15】
前記ホイールは、前記IVチューブを通る流体の流れを一定に調整可能に制御するために、前記第2の傾斜ウェッジ構造体の開位置と前記第2の傾斜ウェッジ構造体の閉位置との間の任意の位置で、前記ホイール上に外力がない場合に、前記第2の傾斜ウェッジ構造体を前記第1の傾斜ウェッジ構造体に対して定位置に保持するように構成される、請求項10に記載のフローコントローラ。
【請求項16】
医療用チューブと、
前記医療用チューブに結合されるように構成された請求項1に記載のフローコントローラ
を含む、静脈内(IV)セット。
【請求項17】
前記空洞と前記第1または第2の構造部材の一方との間に結合された第3の構造部材をさらに含み、前記第3の構造部材は、前記空洞の少なくとも一部分の摩擦低減表面を含む、請求項16に記載のIVセット。
【請求項18】
前記第1または第2の構造部材の他方に摩擦増加特徴部をさらに含む、請求項17に記載のIVセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、静脈内(IV)流体投与に関し、特に、IV流体投与のための直線作動フローコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
医療用流体の注入用の静脈内(IV)投与セットは、単にIVセットとも呼ばれることがあり、通常、IVバッグなどの医療用流体容器を患者用のカテーテルアセンブリなどの患者インターフェースに結合するためのIVチューブを含む。一部のシナリオでは、医療用流体の重力注入は、注入ポンプではなく重力を使用して、IVセットを通して医療用流体を送達する。チューブを通る流量の制御は、多くの場合、IVチューブのローラークランプによって提供される。しかしながら、ローラークランプを使用して所望の流量を提供することは困難であり得る。
【発明の概要】
【0003】
本開示の1つまたは複数の実施形態は、静脈内(IV)チューブ用のフローコントローラを提供する。フローコントローラは、チューブの一部分のために間に空洞を画定する第1および第2の構造部材を含むことができ、第1の構造部材は、チューブの一部分の少なくとも一部を圧縮してチューブを通る医療用流体の流れを制御するために、チューブの長さに沿って直線的にスライド可能である。
【0004】
本開示の1つまたは複数の実施形態は、静脈内(IV)チューブ用のフローコントローラを提供する。フローコントローラは、第1の傾斜ウェッジ構造体と、第1の傾斜ウェッジ構造体の上をスライドして、第1の傾斜ウェッジ構造体と第2の傾斜ウェッジ構造体との間に配置されたIVチューブの一部分を圧縮するように構成された第2の傾斜ウェッジ構造体と、直線状スロットを有するヨークと、ホイールの中心から半径方向に分離され、かつ直線状スロットにスライド可能に配置されたピンを有するホイールと、ヨークおよび第1の傾斜ウェッジ構造体に結合された伝達構造体と、を含むことができる。
【0005】
本開示の1つまたは複数の実施形態は、静脈内(IV)セットを提供する。IVセットは、医療用チューブに結合されるように構成されたフローコントローラを含むことができる。フローコントローラは、医療用チューブの一部分を受け入れるための空洞を間に画定する第1および第2の構造部材を含むことができ、第1の構造部材は、第2の構造部材に対して非垂直な方向に、第2の構造部材に対して直線的にスライド可能であり、第1の構造部材が第2の構造部材に対してスライドされると、空洞のサイズが減少する。
【0006】
主題技術の他の構成は、以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかになり、主題の技術の様々な構成が例として示され、説明されることが理解される。理解されるように、主題の技術は、他の異なる構成が可能であり、そのいくつかの詳細は、すべて主題の技術の範囲から逸脱することなく、様々な他の点で修正することができる。したがって、図面および詳細な説明は、本質的に例示と見なされるべきであり、限定と見なされるべきではない。
【0007】
さらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部分を構成する添付の図面は、開示された実施形態を示し、説明と共に、開示された実施形態の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の特定の態様によるフローコントローラを有する静脈内(IV)セットの概略図である。
図2】本開示の特定の態様による開構成のフローコントローラの概略断面図である。
図3】本開示の特定の態様による閉構成の図2のフローコントローラの概略断面図である。
図4】本開示の特定の態様によるフローコントローラの概略断面正面図である。
図5】本開示の特定の態様による、伝達機構を有するフローコントローラの概略断面図である。
図6】本開示の特定の態様による、代替的なハードストップ構成を有する図3のフローコントローラの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に述べる詳細な説明は、主題の技術の様々な構成を説明しており、主題の技術を実施できる唯一の構成を表すことを意図したものではない。詳細な説明には、主題の技術を完全に理解させるための具体的な詳細が含まれている。したがって、特定の態様に関して、非限定的な例として寸法を提供する場合がある。しかしながら、主題の技術がこれらの特定の詳細なしに実施され得ることは、当業者には明らかであろう。いくつかの例では、主題の技術の概念を不明瞭にしないようにするために、周知の構造体および構成要素はブロック図の形で示されている。
【0010】
本開示は、主題の技術の例を含み、特許請求の範囲を限定しないことを理解されたい。主題の技術の様々な態様が、特定の、しかし非限定的な例に従って開示される。本開示で説明される様々な実施形態は、異なる方法および変形で、および所望の用途または実施態様に従って実行されてもよい。
【0011】
以下の詳細な説明では、本開示の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が示されている。しかしながら、当業者には、特定の詳細のうちのいくつかがなくても、本開示の実施形態を実施できることが明らかであろう。他の例では、周知の構造体および技術は、開示を不明瞭にしないように詳細には示されていない。
【0012】
本開示の様々な態様によれば、クランプ式のフローコントローラが提供される。フローコントローラは、連動するウェッジオンウェッジIVチューブクランプであってもよく、1対のウェッジ構造体がIVチューブ用の空洞を形成し、ウェッジ構造体の一方がチューブの長さに沿って直線的にスライド可能で、ウェッジ構造体の間のチューブを圧縮する。いくつかの例では、ユーザにローラークランプの操作体験を提供し、ローラークランプよりも細かい制御と改善された流量維持を提供するために、回転的または回転制御構造体をフローコントローラに含めることができる。回転制御構造体は、回転制御構造体の回転運動をウェッジ構造体の一方の直線運動に変換する伝達機構に結合することができる。
【0013】
図1は、様々な例に従って本明細書で説明されるようなフローコントローラを含むことができる静脈内(IV)セットの一例を示す。しかしながら、本明細書に記載されたフローコントローラは、他のIVセットまたは医療用チューブと共に使用できることを理解されたい。
【0014】
図1の例では、IVセット100は、医療用流体容器用のコネクタ104と、カテーテルアセンブリなどの患者インターフェース用のコネクタ112との間に結合されたチューブ102を含む。コネクタ104は、穿刺スパイク108(例えば、ゴム栓を穿刺するための鋭いスパイク、またはバッグに挿入するための丸くて鈍いスパイク)を含むことができる。穿刺スパイク108は、流体のための1つのチャネル、および任意選択で通気のための第2のチャネルなどの1つまたは複数のチャネルを含むことができる。コネクタ104は、図示するように、液滴発生器110を介して穿刺スパイク108に結合された液滴チャンバを含むことができる。コネクタ104は、空気がIV流体容器に流れ込むことを可能にするために、ベント106などのベントを含むことができる。ベントには、バクテリアがIVセットに入ることを防ぐためのバクテリアフィルタを設けることができる。
【0015】
液滴発生器110は、IVバッグなどの接続された容器からの所望のサイズの医療用流体の液滴の形成を可能にするために、液滴チャンバの上部に設けることができる。液滴発生器110からの液滴は、チャンバが液体で部分的に満たされるように液滴チャンバに落下する。これにより、気泡がチューブ102に入ることを防ぐ。粒子フィルタは、液滴チャンバの下部開口部に提供され得る。
【0016】
コネクタ112がカテーテルなどの患者インターフェースに結合され、患者インターフェースが患者に取り付けられると、チューブ102が液滴チャンバを患者に接続する。チューブ102は、例えば、約150cmの長さを有することができ、ポリ塩化ビニル(PVC)などのポリマー材料から製造することができる。チューブ102は、明確にするために図1では短縮されて示されている。
【0017】
コネクタ112は、例えば、標準的なルアーコーンを有する対応する患者インターフェースに接続するためのルアーフィッティングであってもよい。コネクタ112は、患者の循環系(例えば、患者の静脈)に医療用流体を注入するためのカテーテルアセンブリおよび/または皮下注射針に取り付けることができる。
【0018】
図1に示すように、IVセット100は、コネクタ104とコネクタ112との間の位置でチューブ102に取り付けられたフローコントローラ114を含む。フローコントローラ114は、構造部材116、118を含むことができる。図1では見えないが、構造部材116、118は、それらの間に、チューブ102の一部を受け入れる空洞を画定する。構造部材118は、チューブ102の長さに沿って(例えば、構造部材116に対して)直線的にスライド可能であり、それらの間に配置されたチューブ102の一部分の少なくとも一部を圧縮して、チューブを通る医療用流体の流れを制御する。図1に示すように、フローコントローラ114は、オプションとして、回転すると、構造部材118の直線的スライドを駆動する回転制御構造体120(回転制御部材と呼ぶことがある)を含むことができる。しかしながら、これは単なる例示であり、構造部材118は、構造部材118への直接的な圧力によって(例えば、ユーザの指によって)スライドすることができる。
【0019】
図2は、フローコントローラのさらなる詳細を見ることができるフローコントローラ114の断面図を示す。構造部材118は、(例えば、構造部材116、118の両方のインターフェース部分が取り付けられるレールに沿って)構造部材116に対して直線的にスライド可能である。構造部材118は、ユーザの指からの構造部材の外面210への直接の圧力に応答して、または図1の回転制御構造体120などの回転制御構造体の回転に応答して、構造部材116に対してスライドするように構成され得る。
【0020】
図2の例では、フローコントローラが開構成で示されており、開構成では、構造部材118は、チューブが圧縮されていない開位置に配置されている。図3は、構造部材118が図2に示す開位置から、チューブ102の部分200が構造部材116と118との間で完全に圧縮されて流体がチューブ102を通って流れるのが防止される閉位置まで、直線的にスライドされた後のフローコントローラ114の断面側面図を示す。
【0021】
図2および図3に示すように、構造部材118は、チューブ102の第1の側面に空洞の一部を形成する第1の表面を有し、構造部材116は、チューブの第2の側面に空洞の一部を形成する第2の表面を有する。図2および図3の例では、構造部材116は、チューブ102に接触する構造部材116の表面が傾斜表面204である傾斜ウェッジ構造体である。図2および図3の例では、構造部材118は傾斜ウェッジ構造体であって、チューブ102に接触する構造部材118の表面が、(例えば、直線的にスライド可能な構造部材118のすべての位置で)構造部材116の傾斜表面204に平行な傾斜表面202でもある。
【0022】
直線的にスライド可能な構造部材118は、図2の開位置と、開位置から直線的に分離されて図3に示されている閉位置と、の間で直線的に(例えば、スライドして)移動することができ、開位置では、チューブ102は構造体116と構造体118との間の空洞内で圧縮されず、閉位置では、チューブ102の部分200が、傾斜表面202と傾斜表面204との間で圧縮されて、チューブを通る医療用流体の流れを止める。
【0023】
直線的にスライド可能な構造部材118は、図2の開位置と図3の閉位置との間で連続的にスライド可能である。開位置と閉位置との間の直線的にスライド可能な構造部材118の各中間位置は、傾斜表面202と傾斜表面204との間のチューブ102の部分200の中間圧縮に関連付けられ、チューブを通る対応する中間流量を設定する。
【0024】
いくつかの実施態様では、部材118は、傾斜表面202ではなく、平坦表面206を有してもよい。これらの実施態様では、構造部材118が図2の開位置から図3の閉位置に移動するときに、傾斜表面202と傾斜表面204との間のチューブ102の部分200の全長をますます圧縮するのではなく、構造部材118の前縁部が、傾斜表面204の前縁部300またはその近くで、部分200の局所的部分をますます締め付ける。別の実施態様では、構造部材116は、傾斜表面202と協働して閉位置にある部材116の後端部でチューブ102を圧縮する(傾斜表面204ではなく)平坦表面が設けられてもよい。
【0025】
いくつかの実施態様では、フローコントローラ114は、第3の構造部材を含むことができる。例えば、第3の構造部材を表面202または表面204の一方に形成して、その表面とチューブ102との間、および/または他方の表面202と表面204との間の摩擦を低減することができる。例えば、構造部材118が構造部材116に対してスライドしてチューブを圧縮する間、チューブ102が構造部材116と118の間で静止したままであることを確実にするのを助けるために、表面202には、摩擦低減材料(例えば、グリース、オイル、滑らかなプラスチックスライド、1つまたは複数のホイールなど)を設けることができ、表面204には、構造部材116と、構造部材116、118によって画定される空洞の少なくとも一部と、の間に、粗面または粗い表面の空洞界面片などの摩擦増加特徴部を設けることができる。このようにして、フローコントローラ114は、容易なスライドのためにチューブ102の一方の側面に低摩擦を、チューブ102の反対側の側面に高摩擦を設けて、チューブがいったんセットされると、フローコントローラ内のチューブの位置を保持することができる。
【0026】
図2および図3はまた、フローコントローラ114が、構造部材116に対する構造部材118の動きを制限するためのハードストップ208をどのように含むことができるかを示す。図2および図3の例では、ハードストップ208は、傾斜ウェッジ構造体118が閉位置に到達したときに傾斜ウェッジ構造体116の対応する部分と接触する傾斜ウェッジ構造体118上の突起を含む。
【0027】
ハードストップ208は、構造体116に対する構造体118の動きを制限し、構造体118が図3の閉位置に到達したことの触覚表示を提供し、および/または開放する力もしくは圧力が加えられるまで構造体118を閉位置にロックまたは保持するように構成され得る。ハードストップ208は、図2および図3の例では構造体118に突起を含むものとして示されているが、ハードストップは、他の場所に、または他の構造形態を使用して設けられてもよい。例えば、ハードストップ208は、構造部材116上に、または構造体118を作動させるための回転制御構造体上に、またはその中に突起を含んでもよい。別の例として、ハードストップ208は、構造体118の動きを停止し、コントローラ114を閉構成にロックするために相互作用する(例えば、互いにスナップする、当接する、および/または他の方法で相互作用する)構造部材116、118上の相補的構造体で実装されてもよい。
【0028】
図4は、フローコントローラ114の正面(例えば、前面)図を示し、チューブ102用の空洞またはチャネル400が構造部材116、118によってどのように形成されるかを示している。図4に示すように、構造体116、118は、インターロック特徴部402によってインターロックされ、チューブ102用のチャネル400を形成すると共に、チューブ102を構造体116と構造体118との間の中心に維持する。インターロック特徴部402は、構造部材116に対して構造部材118を保持しガイドするために、レールと係合し、および/またはレールを形成することができる。図4はまた、構造部材118の表面202がどのようにチューブ102の第1の側面の空洞400の一部を画定し、構造部材116の表面204がチューブの第2の側面の空洞400の一部を画定するかを示す。
【0029】
上記のように、いくつかの実施態様では、回転制御部材を設けて、回転するユーザ制御の運動を構造部材118の直線運動に変換することができる。例えば、コネクティングロッド機構、ラックアンドピニオン機構を含む、または図5に示すようなスコッチヨーク機構を含む、様々な回転から直線への運動変換機構を設けることができる。
【0030】
図5の例では、フローコントローラ114は、直線状スロット504およびホイール120を有するヨーク502を含む。ホイール120は、ホイール120の中心509から半径方向に分離され、かつ直線状スロット504内にスライド可能に配置されるピン500を含む。図5の例では、フローコントローラ114はまた、第1の端部でヨーク502に、および第2の端部で構造体118に(例えば、直接またはインターフェース部材510を介して)結合された伝達構造体506(例えばピストン)を含む。
【0031】
ヨーク502は、ホイール120の回転507を伝達構造体506の直線作動508に伝達して、構造体116の上で構造体118を直線的にスライドさせるように構成される。結果として生じる、構造体116上での構造体118の直線運動により、傾斜表面202は、チューブ102を下向きに方向512に押し下げ、チューブを圧縮して、それを通る流体の流れを制御する。
【0032】
このようにして、ヨーク機構の回転構成要素は、看護師または他のユーザによって(例えば、指または親指を使用して)手動で作動されて、上部ウェッジをスライドさせてIVチューブを下に締め付ける、フローコントローラ114のクランプ本体内での直線運動を生成することができる。生成された直線運動により、セットの完全な開放フロー(例えば、図2のように)からセットの完全な閉塞(例えば、図3のように)までのIVセットのフローが可能になる、または生成される。
【0033】
スライドクランプ114が図3のように閉位置または完全に閉塞した位置に到達すると、ハードストップ516が係合し、チューブ102が完全に閉塞したことを触覚的に示すだけでなく、ホイール120がユーザによって反対方向に作動されるまで、チューブ102が閉塞したままであることを保証する。
【0034】
ホイール120の中心509は、例えば、静止摩擦係数を有するアクスルベアリングを含むことができ、それによって、ホイール上に外力がない場合に、構造体118の開位置(例えば、図2を参照)と閉位置(例えば、図3を参照)との間の任意の位置で、ホイール120が構造体116に対して構造体118を定位置に保持することが可能になる。このようにして、IVチューブ102を通る流体の流れの一定の調整可能な制御は、構造体118の運動の全範囲にわたって提供され得る。
【0035】
図5の例では、フローコントローラ114のハードストップは、構造体116の突起514と、構造体118の対応する凹部516と、を含む。ハードストップ構造体514、516はまた、フローコントローラ114が完全に閉塞された位置から変動することを防ぐことを提供することができる。いくつかの実施態様では、フローコントローラ114のハードストップは、(例えば、構造部材118を閉位置に示して保持するために)スコッチヨーク機構内に設けられる。他の実施態様では、ハードストップを省略してもよく、構造部材118の動作範囲は、ヨーク502の形状およびサイズによって制御することができる。
【0036】
図5には明示的に示されていないが、フローコントローラ114は、スコッチヨーク機構の構造部材118と直線部分506との間に1つまたは複数の戻り止め特徴部を含むことができ、戻り止め特徴部は、構造部材118の位置の粗い直線的制御を提供し、ホイール120は、戻り止め特徴部の位置間の構造部材118の位置の微細な直線的制御を提供する。
【0037】
図5には単一の回転-直線運動変換機構(例えば、ホイール120)のみが示されているが、他の実施態様では、1つまたは複数のさらなる回転-直線運動変換機構(例えば、伝達構造体506に結合された1つまたは複数のさらなるスコッチヨークホイール、1つまたは複数のさらなるコネクティングロッド機構、ラックアンドピニオン機構、あるいは完全に分離したさらなるスコッチヨーク機構)が構造部材116に対して構造部材118を作動させるために設けられてもよい。一例では、ホイール120の直径よりも大きい直径を有する第2のホイールが伝達構造体506に結合されて、構造部材118の位置の全体的および微細な直線的制御の両方を提供する。別の例では、ラックアンドピニオンアクチュエータなどの第3の回転アクチュエータが構造部材118に結合されてもよい。
【0038】
伝達構造体506の直線運動は構造体118に直線運動を与えると説明されているが、伝達構造体506の直線運動は、他の実施態様では、例えば、構造体118へのヒンジ接続および構造体118の動きのための非直線ガイド(例えば、傾斜または湾曲した経路またはレール)を使用して、構造体118の非直線運動を与えることができる。そのような非直線ガイドはまた、(例えば、回転制御構造体がない場合に)ユーザが構造体118に直接圧力をかけることに応答して、構造体118の部分的または完全な非直線運動をガイドするために使用され得る。
【0039】
また、図2図3、および図5のハードストップ特徴部は例示的なものであり、他の構成が考えられることも理解されたい。例えば、図6は、ハードストップ208が傾斜表面204の前縁部の前に配置されているフローコントローラ114の一例を示している。この構成では、ハードストップ208は、構造体118が図6に示す閉位置に到達したときに、医療用流体の流れを閉塞し、構造体118の動きを停止するためにチューブ102をねじるのに使用される。
【0040】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、チューブの一部分のために間に空洞を画定する第1および第2の構造部材を含み、第1の構造部材は、チューブの一部分の少なくとも一部を圧縮してチューブを通る医療用流体の流れを制御するために、チューブの長さに沿って直線的にスライド可能である。
【0041】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、第1の構造部材が、チューブの第1の側面で空洞の一部分を画定する第1の表面を有し、第2の構造部材は、チューブの第2の側面で空洞の一部分を画定する第2の表面を有し、第2の表面は傾斜表面である、ことを含む。
【0042】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、第1の表面が、直線的にスライド可能な第1の構造部材のすべての位置で、第2の構造部材の傾斜した第2の表面に平行な傾斜表面である、ことを含む。
【0043】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、直線的にスライド可能な第1の構造部材が、チューブが空洞内で圧縮解除される開位置と、開位置から直線的に分離された閉位置とを有し、チューブの一部分が、傾斜した第1の表面と傾斜した第2の表面との間で圧縮されて、チューブを通る医療用流体の流れを止める、ことを含む。
【0044】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、直線的にスライド可能な第1の構造部材が、開位置と閉位置との間で連続的にスライド可能であり、開位置と閉位置との間の直線的にスライド可能な第1の構造部材の各中間位置が、チューブを通る対応する中間流量を設定するための、傾斜した第1の表面と傾斜した第2の表面との間のチューブの一部分の中間圧縮に関連付けられる、ことを含む。
【0045】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、直線的にスライド可能な第1の構造部材が、第1の構造部材の外面上へのユーザの指からの圧力に応答して、第2の構造部材に対してレールに沿ってスライドするように構成される、ことを含む。
【0046】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、第1の構造部材に結合された回転制御部材を含み、回転制御部材の回転により、第1の構造部材が第2の構造部材に対してレールに沿って直線的にスライドする。
【0047】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、回転制御部材が第1の構造部材に結合されたスコッチヨーク機構用のホイールを備える、ことを含む。
【0048】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、スコッチヨーク機構用のホイールが、スコッチヨーク機構用の第1のホイールを含み、かつ第1の直径を有し、フローコントローラが、第1の直径よりも大きい第2の直径を有する第2のホイールをさらに含み、第1の構造部材の位置の粗いおよび微細な直線的制御の両方を提供する、ことを含む。
【0049】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、第1の構造部材に結合された追加の回転アクチュエータを含む。
【0050】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、第1の構造部材とスコッチヨーク機構の直線部分との間に複数の戻り止め特徴部を含み、戻り止め特徴部は、第1の構造部材の位置の粗い直線的制御を提供し、ホイールは、戻り止め特徴部の位置間の第1の構造部材の位置の微細な直線的制御を提供する。
【0051】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、第1の構造部材を示して閉位置に保持するためのスコッチヨーク機構内のハードストップを含む。
【0052】
1つまたは複数の実施形態では、フローコントローラは、第1の構造部材を示して閉位置に保持するための第2の構造部材上のハードストップを含む。
【0053】
1つまたは複数の実施形態では、静脈内(IV)セットは、医療用流体を容器からカテーテルアセンブリに運ぶためのチューブ、および上で説明したフローコントローラ特徴部のいずれかを含む。
【0054】
1つまたは複数の実施形態では、静脈内(IV)チューブ用のフローコントローラは、第1の傾斜ウェッジ構造体と、第1の傾斜ウェッジ構造体の上をスライドして、第1の傾斜ウェッジ構造体と第2の傾斜ウェッジ構造体との間に配置されたIVチューブの一部分を圧縮するように構成された第2の傾斜ウェッジ構造体と、直線状スロットを有するヨークと、ホイールの中心から半径方向に分離され、かつ直線状スロットにスライド可能に配置されたピンを有するホイールと、ヨークおよび第1の傾斜ウェッジ構造体に結合された伝達構造体と、を含む。
【0055】
1つまたは複数の実施形態では、IVチューブ用のフローコントローラはまた、ヨークがホイールの回転を伝達構造体の直線作動に伝達して、第2の傾斜ウェッジ構造体を第1の傾斜ウェッジ構造体の上に直線的にスライドさせるように構成される、ことを含む。
【0056】
1つまたは複数の実施形態では、IVチューブ用のフローコントローラはまた、第1の傾斜ウェッジ構造体が第1の傾斜表面を有し、第2の傾斜ウェッジ構造体が第1の傾斜表面に平行な第2の傾斜表面を有し、第1の傾斜表面と第2の傾斜表面との間の距離が、第2の傾斜ウェッジ構造体の直線的スライドによって制御可能であり、IVチューブの一部分を制御可能に圧縮する、ことを含む。
【0057】
1つまたは複数の実施形態では、IVチューブ用のフローコントローラは、第2の傾斜ウェッジ構造体の動きを制限する第1の傾斜ウェッジ構造体上のハードストップ特徴部を含む。
【0058】
1つまたは複数の実施形態では、IVチューブ用のフローコントローラはまた、第1の傾斜ウェッジ構造体と第2の傾斜ウェッジ構造体との間のインターロックインターフェースを含む。
【0059】
1つまたは複数の実施形態では、IVチューブ用のフローコントローラはまた、ホイールが、IVチューブを通る流体の流れを一定に調整可能に制御するために、第2の傾斜ウェッジ構造体の開位置と第2の傾斜ウェッジ構造体の閉位置との間の任意の位置で、ホイール上に外力がない場合に、第2の傾斜ウェッジ構造体を第1の傾斜ウェッジ構造体に対して定位置に保持するように構成される、ことを含む。
【0060】
1つまたは複数の実施形態では、静脈内(IV)セットは、医療用チューブに結合されるように構成されたフローコントローラを含み、フローコントローラは、医療用チューブの一部分を受け入れるための空洞を間に画定する第1および第2の構造部材を含み、第1の構造部材は、第2の構造部材に対して非垂直な方向に、第2の構造部材に対して直線的にスライド可能であり、第1の構造部材が第2の構造部材に対してスライドされると、空洞のサイズが減少する。
【0061】
1つまたは複数の実施形態では、IVセットはまた、空洞と第1または第2の構造部材の一方との間に結合された第3の構造部材を含み、第3の構造部材は、空洞の少なくとも一部分の摩擦低減表面を含む。
【0062】
1つまたは複数の実施形態では、IVセットはまた、第1または第2の構造部材の他方の摩擦増加特徴部を含む。
【0063】
主題の技術は、例えば、上述の様々な態様に従って示されている。本開示は、当業者が本明細書で説明される様々な態様を実施できるようにするために提供されている。本開示は、主題の技術の様々な例を提供し、主題の技術はこれらの例に限定されない。これらの態様への様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的な原理は他の態様に適用されてもよい。
【0064】
単数形の要素への言及は、特に明記されていない限り、「1つだけ」を意味するのではなく、「1つまたは複数」を意味する。特に明記しない限り、「いくつかの」という用語は1つまたは複数を指す。男性の代名詞(例えば、彼の)には、女性と中性の性別(例えば、彼女のおよびそれの)が含まれ、その逆も同様である。見出しと小見出しがあるとすれば、それは便宜のためにのみ使用されており、本発明を限定するものではない。
【0065】
「例示的」という単語は、本明細書では「例または実例として役立つ」ことを意味するために使用される。本明細書で「例示的」として説明される任意の態様または設計は、他の態様または設計よりも好ましいまたは有利であると必ずしも解釈されるべきではない。一態様では、本明細書で説明される様々な代替的な構成および動作は、少なくとも同等であると見なされ得る。
【0066】
本明細書で使用する場合、項目のいずれかを分離する「または」という用語を伴った、一連の項目の前にある「少なくとも1つの」という語句は、リストの各項目ではなくリスト全体を修飾する。「少なくとも1つの」という語句は、少なくとも1つの項目の選択を必要としない。むしろ、この語句は、項目の任意の1つのうちの少なくとも1つ、および/または項目の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、および/または項目の各々のうちの少なくとも1つを含む意味を可能にする。例として、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という語句は、Aのみ、Bのみ、またはCのみ;あるいは、A、B、およびCの任意の組み合わせを指すことができる。
【0067】
「態様」などの語句は、そのような態様が主題の技術に不可欠であること、またはそのような態様が主題の技術のすべての構成に適用されることを意味するものではない。態様に関する開示は、すべての構成、あるいは1つまたは複数の構成に適用することができる。一態様は、1つまたは複数の例を提供することができる。一態様などの語句は、1つまたは複数の態様を指し、逆もまた同様である。「実施形態」などの語句は、そのような実施形態が主題の技術に不可欠であること、またはそのような実施形態が主題の技術のすべての構成に適用されることを意味しない。実施形態に関する開示は、すべての実施形態、または1つまたは複数の実施形態に適用することができる。一実施形態は、1つまたは複数の例を提供することができる。一実施形態などの語句は、1つまたは複数の実施形態を指すことができ、逆もまた同様である。「構成」などの語句は、そのような構成が主題の技術に不可欠であること、またはそのような構成が主題の技術のすべての構成に適用されることを意味するものではない。構成に関する開示は、すべての構成、あるいは1つまたは複数の構成に適用できる。一構成は、1つまたは複数の例を提供することができる。一構成などの語句は、1つまたは複数の構成を指すことができ、その逆も同様である。
【0068】
一態様では、特に明記しない限り、以下の特許請求の範囲を含む、本明細書に記載されたすべての測定値、値、定格、位置、大きさ、サイズ、および他の仕様は、近似であり、正確ではない。一態様では、それらは、それらが関連する機能およびそれらが関連する技術分野で慣例的なものと一致する合理的な範囲を有することが意図されている。
【0069】
ステップの特定の順序または階層、または開示されたプロセスまたは方法における動作は、例示的な手法の例示であることが理解される。実施態様の設定またはシナリオに基づいて、ステップ、動作、またはプロセスの特定の順序または階層を再配置できることを理解されたい。一部のステップ、動作、またはプロセスは同時に実行することができる。いくつかの実施態様の設定またはシナリオでは、特定の動作が実行されてもされなくてもよい。ステップ、動作、またはプロセスの一部またはすべては、ユーザの介入なしに自動的に実行されてもよい。方法の請求項は、サンプルの順序で様々なステップ、動作、またはプロセスの要素を提示するために提供され、提示された特定の順序または階層に限定されることを意味するものではない。
【0070】
当業者に知られている、または後で知られるようになる、本開示全体にわたって説明される様々な態様の要素に対する構造的および機能的な均等物はすべて、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、特許請求の範囲に含まれるものとする。さらに、本明細書に開示されているものは、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかに関係なく、公にすることを意図したものではない。要素が「の手段」という語句を使用して明示的に記載されていない限り、または方法の場合に、要素が「のステップ」の語句を使用して記載されていない限り、米国特許法第112条(f)の規定に基づいて請求項の要素が解釈されることはない。さらに、「含む」、「有する」などの用語が使用される範囲で、そのような用語は、「備える」が特許請求の範囲で転換語として使用される場合に解釈されるように、「備える」という用語と同様に包括的であることを意図している。
【0071】
タイトル、背景、概要、および図面の簡単な説明は、本開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な例として提供される。それは、請求項の範囲または意味を制限するために使用されないことを理解して提出されている。さらに、詳細な説明では、説明が例示的な例を提供し、様々な特徴が、開示を簡素化する目的で様々な実施形態にまとめられていることがわかる。この開示方法は、特許請求された主題が、いかなる請求項に明示的に列挙されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明の主題は、単一の開示された構成または動作のすべての特徴より少ないところにある。
【0072】
特許請求の範囲は、本明細書に記載された態様に限定されることを意図するものではなく、特許請求の範囲の文言と一致する全範囲が与えられ、すべての法的均等物を包含するものである。それにもかかわらず、特許請求の範囲のいずれも、米国特許法第101条、第102条、または第103条の要件を満たさない主題を包含することを意図しておらず、また、そのように解釈すべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6