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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-15
(54)【発明の名称】グループ通信の実行装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/08 20090101AFI20231108BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20231108BHJP
   H04W 80/04 20090101ALI20231108BHJP
   H04W 80/10 20090101ALI20231108BHJP
   H04W 28/084 20230101ALI20231108BHJP
【FI】
H04W4/08
H04W76/10
H04W80/04
H04W80/10
H04W28/084
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021519731
(86)(22)【出願日】2018-10-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2018109539
(87)【国際公開番号】W WO2020073207
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2021-09-10
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ジェンファ
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0192390(US,A1)
【文献】Samsung,5G LAN Group Communication and Management[online],3GPP TSG SA WG2 #129 S2-1810085,2018年10月08日
【文献】InterDigital Inc.,Solution for 5GLAN Group Communication[online],3GPP TSG SA WG2 #128BIS S2-188008,2018年08月14日
【文献】vivo,Solution for how to support 5G LAN group communication[online],3GPP TSG SA WG2 #128BIS S2-187937,2018年08月14日
【文献】OPPO,New Solution for one to many data communication for 5GLAN[online],3GPP TSG SA WG2 #129 S2-1810344,2018年10月09日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリと、送受信機と、前記メモリ及び前記送受信機に結合されるプロセッサとを備え、グループ通信システムにおけるユーザーデバイスUEであって、
前記プロセッサは、
前記送受信機が前記グループ通信システムにおける少なくとも1つのグループメンバーに少なくとも1つのデータを送信するように制御し、
前記グループ通信システムにおける第1の情報を第1の装置に送信するように構成され、
前記第1の情報は、前記グループ通信システムにおける接続確立要求を開始するために使用され、
前記第1の装置がセッション管理機能SMFノードであり、前記第1の情報がグループ特定パケットデータネットワークPDUセッション確立要求を含み、
前記第1の情報が単一ネットワークスライス選択情報S―NSSAI及び/又はグループ特定データネットワーク名称DNN情報を含み、
前記グループ特定のパケットデータネットワークPDUセッションは、前記グループメンバー及びサービスUPFにおいて終了する
ことを特徴とするユーザーデバイス。
【請求項2】
前記送受信機は、前記SMFノードから前記グループ特定のパケットデータネットワークPDUセッション受付を受信するように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載のユーザーデバイス。
【請求項3】
ユーザーデバイスUEのグループ通信の実行方法であって、
前記UEがグループ通信システムにおける少なくとも1つのグループメンバーに少なくとも1つのデータを送信することと、
前記UEが前記グループ通信システムにおける第1の装置に前記グループ通信システムにおける第1の情報を送信することとを含み、
前記第1の情報は、前記グループ通信システムにおける接続確立要求を開始するために使用され
前記第1の装置がセッション管理機能SMFノードであり、前記第1の情報がグループ特定パケットデータネットワークPDUセッション確立要求を含み、
前記第1の情報が単一ネットワークスライス選択情報S―NSSAI及び/又はグループ特定データネットワーク名称DNN情報を含み、
前記グループ特定のパケットデータネットワークPDUセッションは、前記グループメンバー及びサービスUPFにおいて終了する
ことを特徴とするユーザーデバイスUEのグループ通信の実行方法。
【請求項4】
前記UEが前記SMFノードから前記グループ特定のパケットデータネットワークPDUセッション受付を受信することをさらに含む
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
メモリと、送受信機と、前記メモリ及び前記送受信機に結合されるプロセッサとを備え、グループ通信システムにおけるセッション管理機能SMFノードであって、
前記プロセッサは、
前記送受信機が前記グループ通信システムにおけるユーザーデバイスUEから第1の情報を受信するように制御し、
接続セッション確立要求に基づいて装置を前記グループ通信システムにおけるサービス装置として選択するように構成され、
前記第1の情報は、前記グループ通信システムにおける接続確立要求を開始するために使用され
前記装置が第1のユーザープレーン機能UPFノードであり、前記第1の情報がグループ特定パケットデータネットワークPDUセッション確立要求を含み、
前記第1の情報が単一ネットワークスライス選択情報S―NSSAI及び/又はグループ特定データネットワーク名称DNN情報を含み、
前記グループ特定のパケットデータネットワークPDUセッションは、グループメンバー及びサービスUPFにおいて終了する
ことを特徴とするセッション管理機能SMFノード
【請求項6】
前記送受信機は、前記装置にセッション確立要求を送信し、前記装置からセッション確立応答メッセージを受信するように構成される
ことを特徴とする請求項5に記載のセッション管理機能SMFノード
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システム分野に関し、特に、グループ通信の実行装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long term Evolution)およびNR (New Radio)では、通常、公衆陸上移動通信網(PLMN)に基づく公衆陸上ネットワークなどの公衆ネットワークシステムが構成される。しかし、あるシナリオにおいて、例えば、オフィス、家庭、工場では、より効率的かつ安全に管理するために、ローカルユーザーや管理者がローカルネットワークを構成することが多い。ローカルネットワークグループのメンバーは、ピアツーピア方式で通信してもよいし、ピアツー複数のピア通信を行ってもよい。
【0003】
したがって、グループ通信の実行デバイスおよび方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
本開示の目的は、良いグループ通信性能及び高信頼性を有するグループ通信の実行デバイス及び方法を提供することである。
【0005】
本開示の第1の態様は、グループ通信システムにおけるユーザーデバイス(UE)を提供する。UEは、メモリと、送受信機と、メモリ及び送受信機に結合されるプロセッサとを備える。プロセッサは、送受信機グループ通信システムにおける少なくとも1つのグループメンバーに少なくとも1つのデータを送信するように制御し、グループ通信システムにおける第1の装置に接続確立要求を開始するように構成される。
【0006】
本開示の第2の態様は、ユーザーデバイス(UE)のグループ通信の実行方法を提供する。この方法は、グループ通信システムにおける少なくとも1つのグループメンバーに少なくとも1つのデータを送信し、グループ通信システムにおける第1の装置にグループ通信システムにおける接続確立要求セッション確立要求を開始することを含む。
【0007】
本開示の第3の態様は、グループ通信システムにおけるセッション管理機能(SMF)ノードを提供する。SMFノードは、メモリと、送受信機と、メモリ及び送受信機に結合されるプロセッサとを備える。該プロセッサは、送受信機がグループ通信システムにおけるユーザーデバイス(UE)から接続確立要求を受信するように制御し、接続セッション確立要求に基づいて装置をグループ通信システムのサービス装置として選択するように構成される。
【0008】
本開示の第4の態様は、セッション管理機能(SMF)ノードのグループ通信の実行方法を提供する。該方法は、グループ通信システムにおけるユーザーデバイス(UE)から接続セッション確立要求を受信し、接続セッション確立要求に基づいて、装置をグループ通信システムのサービス装置として選択するように構成される。
【0009】
一実施例によれば、コンピュータによって実行されたときに、コンピュータに上述の方法を実行させる命令を記憶する非一時的機械可読記憶媒体を提供する。
【0010】
一実施例によれば、端末デバイスは、プロセッサと、コンピュータプログラムを記憶するメモリとを備える。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行して、上述の方法を実行するように構成される。
【0011】
一実施例によれば、ネットワークノードは、プロセッサと、コンピュータプログラムを記憶するメモリとを備える。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行して、上述の方法を実行するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示又は関連技術の実施例をより明確に説明するために、実施例で説明される図面を簡単に紹介する。図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、当業者であれば、これらの図面から、労働せずに他の図面を得ることができることは明らかである。
図1】本開示の実施例におけるグループ通信システムにおけるユーザーデバイス(UE)の構成の模式図である。
図2】本開示の実施例におけるグループ通信システムにおけるセッション管理機能(SMF)ノードの構成の模式図である。
図3】本開示の実施例におけるユーザーデバイス(UE)のグループ通信の実行方法のフローチャートである。
図4】本開示の実施例におけるセッション管理機能(SMF)ノードのグループ通信の実行方法のフローチャートである。
図5】本開示の実施例におけるピアツー複数のピア通信のユーザープレーントポロジの例示的な図である。
図6】本開示の実施例におけるピアツー複数のピア通信グループPDUセッションの模式図である。
図7】本開示の実施例におけるピアツー複数のピア通信PDUセッション確立過程の模式図である。
図8】本開示の実施例における無線通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の実施例における技術的内容、構造的特徴、並びに、それらによって実現される目的及び効果について、図面を参照しながら詳細に説明する。特に、本開示の実施例における用語は、特定の実施例を説明する目的のためだけのものであり、本開示を限定するものではない。
【0014】
図1及び図2は、いくつかの実施例において、グループ通信システムにおけるユーザーデバイス(UE)10及びセッション管理機能(SMF)ノード20の構造の概略図を示す。UE10は、プロセッサ11、メモリ12、及び送受信機13を含みうる。プロセッサ11は、本明細書で説明される提案される機能、プロセス、および/または方法を実装するように構成され得る。無線インターフェースプロトコルのレイヤは、プロセッサ11に実装され得る。メモリ12は、プロセッサ11に動作可能に結合され、プロセッサ11を動作させるための様々な情報を記憶する。送受信機13は、プロセッサ11に動作可能に結合され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0015】
BS20は、プロセッサ21、メモリ22、及び送受信機23を含むことができる。プロセッサ21は、本明細書で説明される提案される機能、プロセス、および/または方法を実装するように構成され得る。無線インターフェースプロトコルのレイヤは、プロセッサ21において実装され得る。メモリ22は、プロセッサ21に動作可能に結合され、プロセッサ21を動作させるための様々な情報を記憶する。送受信機23は、プロセッサ21に動作可能に結合され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0016】
プロセッサ11及び21は、特定用途向け集積回路(ASIC)、他のチップセット、論理回路、及び/又はデータ処理装置を含んでもよい。メモリ12及び22は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、メモリカード、記憶媒体、及び/又は他の記憶装置を含んでもよい。送受信機13及び23は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含み得る。実施例がソフトウェアで実装される場合、本明細書で説明される技術は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(例えば、プログラム、機能等)と共に実装され得る。これらのモジュールは、メモリ12及び22に記憶され、プロセッサ11及び21によって実行され得る。メモリ12及び22は、プロセッサ11及び21の内部に実装されてもよく、又はプロセッサ11及び21の外部の装置として実装されてもよく、それらのモジュールは、当技術分野で知られている様々な手段を介してプロセッサ11及び21に通信可能に結合されてもよい。
いくつかの実施例において、プロセッサ11は、送受信機13がグループ通信システムにおける少なくとも1つのグループメンバーに少なくとも1つのデータを送信するように制御するように構成され、さらに、プロセッサ11は、グループ通信システムにおけるセッション管理機能(SMF)ノードにグループ特定パケットデータネットワーク(PDU)セッション確立要求を開始すように構成有れる。
【0017】
いくつかの実施例において、プロセッサ21は、送受信機23がグループ通信システムにおけるUE10からグループ特定パケットデータネットワーク(PDU)セッション確立要求を受信するように制御するように構成され、さらに、プロセッサ21は、PDUセッション確立要求に基づいて、第1のユーザープレーン機能(UPF)ノードをグループ通信システムのサービスUPFとして選択するように構成される。
【0018】
図3は本開示の実施例におけるUE10のグループ通信の実行方法100を示す。
【0019】
方法400は、ブロック402において、グループ通信システムにおける少なくとも1つのグループメンバーに少なくとも1つのデータを送信することと、ブロック404において、グループ通信システムにおけるセッション管理機能(SMF)ノード20にグループ通信システムにおけるグループ特定パケットデータネットワーク(PDU)セッション確立要求を開始することとを含む。
【0020】
図4は本開示の実施例におけるSMFノード20のグループ通信の実行方法500を示す。
【0021】
方法500は、ブロック502において、グループ通信システムにおけるユーザーデバイス(UE)10からグループ特定パケットデータネットワーク(PDU)セッション確立要求を受信することと、ブロック504において、PDUセッション確立要求に基づいて、第1のユーザープレーン機能(UPF)ノードをグループ通信システムのサービスUPFとして選択することとを含む。
【0022】
図5~7は、いくつかの実施例において、ピアツー複数のピアグループ通信を示す。いくつかの実施例において、グループ内で一対多の通信をサポートするために、グループ特定パケットデータネットワーク(PDU)セッションが導入される。第5世代システム(5GS)は、グループ特定PDUセッションの確立、解放、修正、およびグループ/グループメンバーの追加または削除をサポートすることができる。なお、セッション管理機能(SMF)ノード108は、グループ特定PDUセッションの管理を担当する。グループ内の異なるメンバーは、同じユーザープレーン機能(UPF)ノード(例えば、UPF1ノード106)または異なるUPFノード(例えば、UPF1ノード106およびUPF2ノード112)によってサービスされ得る。1つのグループにおいて、シーンは、図5から図7に示される。UE-T102は送信側UEであり、UE-R1104とUE-R2110は受信側UEであり、ここで、UE-T102とUE-R1104は同じUPF1ノード106によりサービスされ、UE-R2110はUPF2ノード112によりサービスされる。UE-T102からのデータは、第5世代システム(5GS)において伝送され、UPFノード(例えば、UPF1ノード106およびUPF2ノード112)によってルーティングされる。
【0023】
グループ特定PDUセッションは、メンバー及びサービスUPFで終了する。アプリケーション機能(AF)またはUEによってグループが確立されるとき、グループ特定PDUセッションが各グループメンバーに対して確立され、グループが確立されると各グループメンバーがグループに追加される。SMFノード108は、グループに基づくPDUセッション管理機能をサポートするように強化され、グループに基づくPDUセッション確立を含む。グループが確立された後、グループメンバーがグループに追加されるときに、グループ特定PDUセッションが新たに追加されたメンバーに対して確立される。SMFノード108は、新規に加入したメンバーサービスのUPFノードと、認可された送信メンバーサービスのUPFノードとの間のルーティングトンネル(routing tunnel)を確立する責任を負う。
【0024】
いくつかの実施例において、プロセスは、一対多の通信PDUセッション確立プロセスを記述する。1つのグループは、同じSMFによって管理されることが理解されよう。グループ確立およびグループメンバー加入プロセスは、他のスキームに基づいており、このスキームでは言及されていない。なお、本実施例は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0025】
ブロック1において、グループを作成するとき、グループメンバーUE-T102およびUE-R1104が該グループに追加され、さらに、UE-T102は、グループのメンバーに1対多のデータを送信する権限を与えられる。UE-T102は、S―NSSAI、グループ情報の要求などを含むグループ特定PDUセッション確立要求を開始する。
【0026】
具体的に、グループ情報は、例えば、グループインデックス、グループ特定データネットワーク名称(DNN)情報又はグループ特定アプリケーションサーバ情報であってもよい。
【0027】
ブロック2において、UE-T102から要求を受信すると、SMFノード108は、S―NSSAI情報およびグループ情報に基づいて、特定グループに対するサービスUPFとしてUPF1ノード106を選択する。
【0028】
ブロック3において、SMFノード108は、N3インタフェース上に割り当てられたコアネットワーク(CN) トンネル情報を含むセッション確立要求をUPF1ノード106へ送信する。UPF1ノード106は、セッション確立応答メッセージを送信することにより確認を行う。
【0029】
ブロック4において、SMFノード108は、PDUセッション受付をUE-T102に送信する。PDUセッションタイプがIPv4又はIPv6又はIPv4v6である場合に、SMFノード108は、そのPDUセッションのためにIPアドレス/プレフィックスを割り当て、このアドレス/プレフィックスはグループに専有である。
【0030】
任意選択で、該グループが他のグループとPDUセッションを共有する場合、グループ特定アドレスは、他のグループ内の少なくとも1つのUEにも割り当てられる。
【0031】
ブロック5において、UE-R2110がグループに追加されると、UE-R2110は、S―NSSAI情報とグループ情報とを含むPDUセッション確立要求をSMFノード108に開始する。
【0032】
ブロック6において、SMFノード108は、UE-R2110に対するサービスUPFとしてUPF2ノード112を選択し、UE-T102にサービスを提供するUPF1ノード106とUPF2ノード112との間にルーティングトンネルを確立すると決定する。
【0033】
ブロック7において、SMFノード108は、割り当てられたCNトンネル情報を含むセッション確立要求をUPF2ノード112へ送信し、この該CNトンネル情報は、UPF1ノード106とUPF2ノード112との間のトンネルのUPF2アドレスおよびN3トンネルのUPF2アドレスを含む。UPF2ノード112は、セッション確立応答メッセージを送信することにより確認を行う。
【0034】
ブロック8において、SMFノード108は、UPF1ノード106とUPF2ノード112との間にルーティングトンネルを確立し、UPF1ノード106とUPF2ノード112との間のトンネルのUPF2アドレスをUPF1ノード106に提供する。さらに、SMFノード108は、UE-T102のPDUセッションとルーティングトンネルとの関連情報を提供する。
【0035】
ブロック9において、SMFノード108は、PDUセッション受付をUE-R2110に送信する。PDUセッションタイプがIPv4又はIPv6又はIPv4v6である場合、SMFノード108は、IPアドレス/プレフィックスをPDUセッションに割り当て、そのアドレス/プレフィックスは、UE-R2110のためのグループ特定である。UE-R2110の他のグループのPDUセッションが存在する場合、既存のPDUセッションが、新たに加えられたグループのために多重化されることができ、すなわち、複数のグループが、グループ内のメンバーを受信するために1つのPDUセッションを共有することができる。
【0036】
なお、UE-T102は、グループデータをUPF1ノード106に送信し、UPF1ノードは、ブロック8で提供されたルーティング関連情報に従って、UE-R1104、UE-R2110を受信することを決定し、UE-R1104およびUE-R2110にそれぞれ対応するトンネルにデータをルーティングする。
【0037】
PDUセッションが複数のグループで共有される場合、UPF1ノード106は、グループ特定アドレス情報に従って、グループ情報を得るために、UE-R1104、UE-R2110を受信することを決定する。
【0038】
図8は、本開示の一実施例による、無線通信のためのシステム700のブロック図である。本明細書に記載される実施例は、任意の適切に構成されたハードウェア及び/又はソフトウェアを用いてシステムとして実装され得る。図8は、一実施例において、少なくとも図示されるように互いに結合された、無線周波数(RF)回路710、ベースバンド回路720、アプリケーション回路730、メモリ/ストレージ740、ディスプレイ750、カメラ760、センサ770、及び入出力(I/O)インターフェース780を含む例示的なシステム700を示す。
【0039】
アプリケーション回路730は、限定されないが、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサ等の回路を含み得る。プロセッサは、汎用プロセッサおよび特定用途向けプロセッサ、例えば、グラフィックスプロセッサ、アプリケーションプロセッサの任意の組み合わせを含み得る。プロセッサは、メモリ/ストレージに結合され、システム上で動作する様々なアプリケーションおよび/またはオペレーティングシステムを可能にするために、メモリ/ストレージに記憶された命令を実行するように構成され得る。
【0040】
ベースバンド回路720は、限定ではないが、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサ等の回路を含み得る。プロセッサは、ベースバンドプロセッサを含み得る。ベースバンド回路は、RF回路を介して1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能を扱い得る。無線制御機能は、信号変調、符号化、復号化、無線周波数シフトなどを含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施例において、ベースバンド回路は、1つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供し得る。例えば、いくつかの実施例において、ベースバンド回路は、進化型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(EUTRAN)及び/又は他の無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)との通信をサポートし得る。ベースバンド回路が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成される実施例は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれ得る。
【0041】
様々な実施例において、ベースバンド回路720は、ベースバンド周波数にあると厳密には見なされない信号で動作するための回路を含み得る。例えば、いくつかの実施例において、ベースバンド回路は、ベースバンド周波数と無線周波数との間の中間周波数を有する信号で動作するための回路を含み得る。
【0042】
RF回路710は、非固体媒体を通して変調された電磁放射を使用して、無線ネットワークとの通信を可能にし得る。様々な実施例において、RF回路は、ワイヤレスネットワークとの通信を容易にするためのスイッチ、フィルタ、増幅器等を含み得る。
【0043】
様々な実施例において、RF回路710は、厳密には無線周波数であるとみなされない信号で動作するための回路を含み得る。例えば、いくつかの実施例において、RF回路は、ベースバンド周波数と無線周波数との間の中間周波数を有する信号で動作する回路を含み得る。
【0044】
様々な実施例では、ユーザーデバイス、eNB、又はgNBに関して上記で論じられた送信器回路、制御回路、又は受信器回路は、RF回路、ベースバンド回路、及び/又はアプリケーション回路のうちの1つ又は複数において、全体的に又は部分的に具現化され得る。本明細書で使用される場合、「回路」は、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、特定用途向けまたはグループ)および/またはメモリ(共有、特定用途向けまたはグループ)、組み合わせ論理回路、および/または説明される機能性を提供する他の好適なハードウェアコンポーネントの一部として、またはそれらを含むものを指すことができる。いくつかの実施例では、電子デバイス回路は、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアモジュール内に実装されてもよく、または回路に関連付けられた機能は、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアモジュールによって実装されてもよい。
【0045】
いくつかの実施例において、ベースバンド回路、アプリケーション回路、及び/又はメモリ/ストレージの構成コンポーネントの一部又は全部は、システムオンチップ(SOC)上で一緒に実装されてもよい。
【0046】
メモリ/ストレージ740は、例えば、システムのためのデータおよび/または命令をロードおよび格納するために使用され得る。一実施例のためのメモリ/ストレージは、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)などの適切な揮発性メモリ、および/またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0047】
様々な実施例において、I/Oインターフェース780は、ユーザーがシステムと相互作用することを可能にするように設計された1つ以上のユーザーインターフェース、及び/又は周辺構成要素がシステムと相互作用することを可能にするように設計された周辺構成要素インターフェースを含んでもよい。ユーザーインターフェースは、物理キーボードまたはキーパッド、タッチパッド、スピーカ、マイクロフォンなどを含み得るが、これらに限定されない。周辺コンポーネントインターフェースは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック、及び電力インターフェースを含み得るが、これらに限定されない。
【0048】
様々な実施例において、センサ770は、システムに関する環境条件及び/又は位置情報を決定するための1つ以上の検知デバイスを含んでもよい。一部の実施例では、センサは、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、周辺光センサ、及び測位ユニットを含んでもよいが、これらに限定されない。測位ユニットはまた、全地球測位システム(GPS)衛星のような測位ネットワークのコンポーネントと通信するための、ベースバンド回路及び/又はRF回路の一部であってもよく、或いはベースバンド回路及び/又はRF回路と相互作用してもよい。
【0049】
様々な実施例において、ディスプレイ750は、液晶ディスプレイ及びタッチスクリーンディスプレイなどのディスプレイを含んでもよい。様々な実施例において、システム700は、限定されるものではないが、ラップトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ネットブック、ウルトラブック、スマートフォン等のモバイルコンピューティングデバイスであり得る。様々な実施例において、システムは、より多くの又はより少ない構成要素、及び/又は異なるアーキテクチャを有してもよい。本明細書に記載の方法は、適宜、コンピュータプログラムとして実装され得る。コンピュータプログラムは、非一時的な記憶媒体などの記憶媒体に記憶されてもよい。
【0050】
本開示の実施例において、グループ通信を実行する装置及び方法は、良好なグループ通信性能及び高い信頼性を提供する。本開示の実施例は、最終製品を作成するために3GPP仕様において採用され得る技術/手順の組合せである。
【0051】
当業者は、本開示の実施例において説明され、開示される各手段、アルゴリズム、およびステップが、電子ハードウェア、または電子ハードウェアと組み合わせたコンピュータソフトウェアを使用して実装されることを理解するであろう。ハードウェアで動作するかソフトウェアで動作するかは、技術計画の適用条件および設計要件に依存する。
【0052】
当業者は、様々な方法を使用して、各特定の用途のための機能を実装することができ、そのような実装は、本開示の範囲を超えるべきではない。また、本開示の実施例において、システム、装置、ユニットの動作過程は、実質的に同一なので、当業者は、本開示の実施例において説明したシステム、装置、ユニットの動作過程を参照することができる。説明の容易性及び簡略化のため、これらの作業手順の詳細は、記載されていない。
【0053】
本開示の実施例において開示されるシステム、装置、および方法は、他の方法で実施されてもよいことが理解されるべきである。上述した実施例は、例示に過ぎない。セルの分割は、論理的機能に基づくのみであり、実際には他の分割も存在する。また、複数の装置、構成要素が組み合わされて、他のシステムに組み込まれてもよい。いくつかの特徴が省略され、またはスキップされ得る。他方、表示または論じられる相互結合、直接結合、または通信結合は、電気的、機械的、または他の種類の形態によって間接的にまたは通信的に操作されるかにかかわらず、いくつかのポート、デバイス、またはユニットを介して操作される。
【0054】
説明のための分離構成要素としてのユニットは、物理的に分離されているか、または物理的に分離されていない。表示のための単位は、物理的な単位であるか、または物理的な単位ではない、すなわち、1つの場所に配置されるか、または複数のネットワーク単位にわたって分散される。これらの手段の一部または全部は、実施例の目的に応じて使用される。また、各実施例における機能部は、物理的には1つの処理部に集積されていてもよいし、物理的には独立していてもよいし、2つ以上の処理部と共に1つの処理部に集積されていてもよい。
【0055】
ソフトウェア機能ユニットが具現され、製品として使用及び販売される場合、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納される。この理解に基づいて、本開示で提案する技術的プランは、実質的に又は部分的にソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。あるいは、従来技術に有益な技術的プランの一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータ内のソフトウェア製品は、本開示の実施例によって開示されるステップのすべてまたは一部を実行するためのコンピューティングデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイス)に対する複数のコマンドを含む記憶媒体に記憶される。記憶媒体は、USBディスク、モバイルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フロッピーディスク、またはプログラムコードを記憶できる他の種類の媒体を含む。
【0056】
本開示は、最も実際的で好ましい実施例と考えられる実施例に関連して説明されてきたが、本開示は、開示された実施例に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の最も広い解釈の範囲から逸脱することなくなされる様々な構成を包含することが意図されることが理解されるべきである。
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